「海老で鯛を釣る」
提督が何故か宝石や希少品を「高く買い取る!」と言い・・・
参考までに主要キャラ紹介、
・艦これ勢
提督:元提督、提督業を辞め今は村雨と一緒に店を開いている。
村雨:駆逐艦の女の子、提督と結ばれ店の女将をしている。
白露:村雨のお姉さん、店に来ては提督にお小遣いをせびる困ったちゃん。
・アズレン勢
ネルソン:ロイヤル所属艦艇でビッグ7の1人、提督に高く買い取ってもらおうと
高価な品を持って来る。
レパルス:ロイヤル所属巡洋戦艦、提督に品を売りに来た女の子。
プリンツ:鉄血所属重巡、提督に高く買い取ってもらおうと宝石を持って来る。
赤城:重桜所属空母、提督に宝石を高く売ろうとする。
比叡:重桜所属巡洋戦艦、宝石では無いが自身の宝物を売ろうとする。
※他にも何人か出てきます。
村雨「♪~」
村雨がカウンターで調理している時に、
白露「遊びに来たよ、村雨~!」
白露がやって来た。
村雨「・・・遊びに来たって、どうせ提督からお小遣いをねだりに来ただけでしょ?」
白露「えへへ~、バレた?」
白露は舌を出す。
村雨「残念、提督は今いないわよ。」
白露「え~、どこに行ったのさ?」
村雨「確か”ロイヤル鎮守府に行く”とか言っていたわ。」
白露「ロイヤル鎮守府? 何それ、どこ?」
白露は首を傾げる。
・・・・・・
ここはロイヤル鎮守府、
提督「ふむ、これは中々・・・」
提督がルーペで宝石を見回す。
ネルソン「ほとんど授与された宝石だけど、全く使用していないから、高く買い取って貰えるなら譲ってあげてもいいけど?」
そう言って、ネルソンが複数の宝石を提督に差し出す。
提督「それは助かる、それでお前の希望価格は?」
ネルソン「そうね、前に鑑定士に査定してもらったけど、「傷がある」とか散々言われて”50万”と値切られたわ。
私としてはもう少し上げて”70万”なら助かるんだけど?」
提督「いいだろう、なら少し色を付けて”85万”で買い取らせて貰おう。」
そう言って、直に金を渡す提督。
ネルソン「!? 流石指揮官、こんな大金を簡単に出して・・・抜かりないわね。」
交渉は成功で提督は複数の宝石を、ネルソンは希望の更に上乗せの報酬を得て満足する。
提督が急に「宝石を高く買い取りたい、売りたい人間はいないかな?」と宣伝、売りたいけど思ったより安くて
取って置いた艦艇たちが提督に買い取りを求めた。
レパルス「これしかないけど、売れるんなら売りたいかな。」
彼女が持って来たのは、少し欠けたダイヤモンド。
提督「ほぅ、欠けてるが本物のダイヤだ、誰かからプレゼントされた?」
レパルス「うん、昔ね~。今は必要ないから少しでも高く売って私の資金にしようと思って♪」
提督「そうか、君の希望価格は?」
レパルス「そうだねぇ~、3万でどうかな?」
彼女の言い分に、
提督「いいだろう、なら5万で買い取ろう。」
彼女の手元に5万が出される。
レパルス「わぁっ、本当にいいの!? やったね!」
レパルスは喜んで立ち去る。
提督「さぁ、売りたい人間はどんどん持って来てくれ。 高く買い取るぞ!」
提督の呼びかけに、何人かの艦艇たちが買い取りを求めた。
提督「結構集まったなぁ。」
提督が買い取った宝石を袋に詰め込む。
提督「でも、もっと欲しいな・・・これだけではまだ交換には及ばないかな。」
どうやら提督はたくさんの宝石を揃えて何かと交換したいようだ。
フッド「指揮官様、少しよろしいでしょうか?」
巡洋戦艦のフッドが提督に話しかける、
提督「うん、構わないけど何か用かな?」
フッド「指揮官様が宝石類を譲って欲しい旨を他の鎮守府に聞いたところ、
複数の方から「売りたい」との要望を受けましたが?」
提督「本当か? それは助かる! どこの鎮守府に行けばいい?」
・・・・・・
フッドの話によると、ユニオン・重桜・鉄血(結局全て)の鎮守府から複数の要望があり、
提督は順に尋ねる事にした。
ユニオン鎮守府にて、
エンター「宝石ではないが、年代物の勲章なら売っても構わない。」
そう言って、エンタープライズはずっしりと重みのある勲章を出す。
提督「ふむ、この勲章についている金・・・重さからしてメッキではない、本物の純金で出来ているな。」
念のため、擦って見るがメッキらしき部分が見当たらない。
提督「こんな貴重な勲章を売ろうとするなんて、鎮守府が赤字なのか?」
エンター「いや、私もずっと名誉にこだわらず未来を見つめて行こうと思ってな・・・
そのためにこの勲章を売りに出す決心をしたんだ。」
提督「成程ね~。」
提督は勲章を何度も見回す。
エンター「それで指揮官、いくらで引き取ってもらえる?」
提督「お前の希望価格は?」
エンター「そうだな、勲章4つで1つにつき25万ドルとして、100万ドルはどうだ?」
提督「うん、いいだろう。 ほら、100万・・・確認してくれ。」
提督は即決でエンタープライズに100万ドルを渡す。
エンター「・・・確かに100万ドル受け取った。 これでこの勲章は指揮官の物だ。」
提督「ありがとう。 さて、今度は重桜か。」
もう一度、エンタープライズにお礼を言って、ユニオン鎮守府を後にする提督。
・・・・・・
重桜鎮守府に着き、
赤城「どうでしょう、この燃えるように真っ赤な宝石は?」
早速赤城が赤い宝石を提督に差し出す、
提督「ふむ、ルビーか。ここまで大きいのは中々見ないな。」
赤城「そうでしょう? ユニオンとの戦闘で相手の戦利品から奪った一品ですわ。」
提督「・・・・・・」
赤城「・・・おほほほ、失礼。それで指揮官様はいくら支払ってもらえるのかしら?」
提督「君の希望価格は?」
赤城「そうですね~、軽く見積もって100万円でどうでしょう?」
赤城に宝石の価値が分かるのか不明だが、明らかなぼったくりとも取れる発言だが、
提督「良かろう、じゃあ120万で買い取らせてもらうよ。」
そう言って、赤城の目の前に120万円が置かれる。
赤城「何と! こんなにたくさん・・・赤城は指揮官の事が気に入りましたわ~♪」
交渉は成立、提督は少し大きいルビーと赤城は大金を手に入れる。
次の相手は比叡、
比叡「宝石ではありませんが、御召し艦の役柄の際に頂いた”宝玉”と”勾玉”を引き取って貰いたいのですが。」
そう言って、提督の前に宝玉と勾玉が出される。
提督「ふむ、これは珍しい。宝玉と勾玉を何度か見たことはあるがこんなに輝きのある物は初めてだ。」
提督は興味津々でルーペで見回す。
提督「しかし、何故こんな高価なものを売りに出そうと?」
比叡「はい、年に何度か御召し艦として行事に参加する際、本営の方から1品を献上されるので、
本音を申しますと、私の部屋にはまだありまして・・・」
提督「こんなのがまだ部屋に? それは凄い。」
比叡「1度だけ開け、そのまま保管をするので売れるのであれば減らしたい所存であります。」
提督「成程ね~。」
話に戻って、査定を再開して、
提督「ではこの宝玉と勾玉2つで50万円でどうかな?」
比叡「十分です、では交渉成立と致しましょう!」
比叡に50万円を渡して宝玉と勾玉を受け取る提督。
提督「・・・重桜は赤城と比叡だけか、残るは鉄血だな。」
重桜での買取を終わらせ、今度は鉄血鎮守府に向かう提督。
・・・・・・
鉄血鎮守府に赴き、
プリンツ「聞いたわよ、指揮官は今宝石を集めているんですって?」
提督「集めているわけじゃないけど、急遽必要になってね。」
プリンツ「ふ~ん、私もいくつか持っているけど、高く売れるんなら譲ってあげてもいいけど?」
そう言って、プリンツから複数の宝石が渡される。
提督「ふむふむ、ほぅほぅ。中々多種類の宝石があるじゃないか。」
関心しながら宝石を眺める提督。
提督「誰かからのプレゼントかな?」
プリンツ「指揮官、そう言う質問はレディには聞くものじゃないわ。」
提督「それは失礼した。」
プリンツ「ふふ、冗談よ。 過去に付き合っていた男たちからの贈り物よ♪」
提督「成程ね~。」
ある程度見回し、
提督「プリンツの希望額は?」
プリンツ「私、あまり宝石の価値が分からないのよね。 でも、全部で50万なら譲るわ。」
提督「そうか、じゃあ交渉成立ってことで。」
何の躊躇せずにプリンツの前に色を付けて65万を出す提督。
プリンツ「流石指揮官、分かってるじゃない♪」
プリンツは嬉しそうにお金を受け取る。
プリンツ「♪~」
ライプツィヒ「プリンツ姉さん、何か嬉しい事でもあったのでしょうか?」
鼻歌を歌いながら部屋に戻るプリンツを見て不思議に思うライプツィヒ。
グナイゼナウ「持っていた宝石が思ったより高く売れたらしいです。」
巡洋戦艦のグナイゼナウが説明する。
グナイゼナウ「ちなみに今カールスルーエが鑑定をしてもらっていますよ。」
そう言いつつ、ビールを飲み干すグナイゼナウ。
カール「指揮官どお? この金貨って価値高いかな?」
軽巡のカールスルーエが査定を求める。
提督「ほぉ~、金貨って海賊船の宝箱にしかないと思っていたけど。」
現物を見て何度も見直す提督、
カール「ほら! 他にも銀貨や銅貨もあるよ! 私はこれでもコレクターなんだよ!」
提督「これはこれは、本当に珍しい。 しかし、何で売ろうと?」
カール「もっと遠くまで遊びに行きたいから! そのためにはお金が必要でしょ?」
カールスルーエは「てへっ♪」と舌を出す。
提督「貴重な品をどうも、それで君の希望額は?」
カール「そうだなぁ~、金・銀・銅貨の計50枚で100万でどう?」
明らかにぼったくりのようだが、当の提督は、
提督「いいだろう、ほら100万・・・約束通りいただくね。」
カールスルーエに100万を渡して袋に硬貨を入れる提督。
カール「わぁ~い♪ 儲かっちゃったぁ♪(本当は10万するかしないか程度なのにw)」
カールスルーエは気づかれないように早々と立ち去る。
提督「・・・まぁ、聞こえていたけどね。」
敢えて聞こえないふりをしていた提督。
・・・・・・
提督「よし、これだけ集まればいいだろう。」
複数の鎮守府から譲ってもらった宝石類を持って店に戻る提督。
店に戻って、買い取った宝石の整理を始める。
村雨「どうしたんですか、こんなにたくさんの宝石!?」
目の前にたくさんの宝石があって驚く村雨。
村雨「もしかして、私へのプレゼントですかぁ~?」
期待をしつつ、質問する村雨だが、
提督「残念、これを全て使って「ある品物との交換」をしたくてね~。」
数え終えると、袋に宝石類をしまう提督。
村雨「何だぁ~、貰えないんですか~、がっかり。」
村雨はしゅんとする。
最も、村雨は宝石に興味が無く、いくら高価でも「これ1個で? そうなんですかぁ~。」と
宝石に関して無知であり、欲しいとも思っていない様子。
翌日、
袋に入れた宝石類を持って提督は外出する。
・・・・・・
白露「提督いる~?」
懲りずに白露が遊びに来た。
村雨「残念、提督は今外出中よ。」
白露「え~、せっかく早く来たのに~!」
お小遣いを貰えなくて不満げな白露。
白露「村雨~、お姉ちゃんにお小遣い!」
村雨「出直して来なさい、私は提督みたいに甘くはありませ~ん!」
そう言って、白露を追い返す村雨。
今日は休日のため、村雨は部屋で本を読みながら提督が帰ってくるのを待っている。
夕方、
提督「ただいま帰った。」
提督が帰宅して、
提督「夕食はもう作ってる?」
村雨「いえ、提督がいつ帰ってくるか分からなかったので。」
提督「それは良かった、今日は店に予約を入れて来たから、外食しよう!」
村雨「外食ですか? いいですね~♪」
提督から珍しく外食のお誘い、村雨は迷わず承諾する。
・・・・・・
村雨「フランス料理・・・な、中々高級な店を予約しましたね。」
普段このような料理店に行くことのない2人、村雨は落ち着かないのか少し緊張気味。
提督「まぁね、今日は特別な日だし、せっかくだから少し豪勢に行こうと思ってね。」
村雨「? 特別な日、ですか?」
村雨は思いつかない。
提督「こらこら、今日は何の日か忘れてるの? オレは悲しいぞ?」
村雨「すいません、必死に思い出しているのですが・・・ごめんなさい、思いつきません。」
素直に謝る村雨、
提督「今日は、村雨と結婚してちょうど1年だろう?」
村雨「! そうですね・・・ああ、「結婚記念日」ですか!」
ようやく納得する村雨、
提督「うん、それとこれ・・・」
提督がポケットから小さな箱を取り出し、
提督「記念日の今日のために探して見つけたよ。」
村雨「・・・・・・」
箱を受け取り開けるとそこには、
村雨「うわぁ~、とっても綺麗!!」
中に入っていたのは7色に輝く宝石、角度を変えて見ても輝きが衰える事は無い。
村雨「もしかして提督が集めた、”たくさんの宝石”は”この宝石と交換するため”だったのですか?」
提督「うん、その宝石との交換条件が「たくさんの宝石」だったからね。」
提督は笑いながら説明する。
村雨「・・・・・・」
宝石に関して無知な村雨だが、目の前にある宝石が昨日見たたくさんの宝石以上の価値があるのは流石に分かり、
村雨「ありがとうございます! 村雨、この宝石を大事にしますね♪」
村雨は喜んで受け取る。
提督「さぁさぁ、今日は結婚記念日。 久しぶりの外食を楽しもうか。」
そう言って、2人は久々のフランス料理(外食)を満喫するのだった。
・・・・・・
余程嬉しかったのか、村雨は提督から貰った宝石を肌身離さず持ち歩いていた。
前にも説明したが、村雨は宝石の知識は皆無であるが、提督が自分のために用意してくれた宝石であり、
「なら1日1回は必ず眺めよう♪」な気持ちでポケットに入れていたのだ。
数日後、
常連のプリンツとライプツィヒが来店した時の事である、
内容はもちろん、提督が宝石を買い取っていた話である。
プリンツ「女将さんの指揮官が「宝石を売って欲しい」と言うから、ちょうど売ろうと思っていた
私のコレクションを高く売ってもらったわ。」
ライプツィヒ「オイゲン姉さんがその後、私たちにご馳走してくれましたよ~。」
村雨「そうなんですね~、いくらで売れたのですか?」
プリンツ「私の希望額が50万に対して、色を付けてくれて65万で売れたわ。 指揮官は本当に気前がいいわね。」
村雨「65万、ですか・・・」
プリンツの言った金額はもし、この店で稼いだ場合、約2か月分の売り上げに相当する。
しかも、提督の月の小遣いは1万円・・・一体65万はどこから出たのか?
ライプツィヒ「でも、指揮官さんはどうして宝石をたくさん集めていたのでしょうか?」
ライプツィヒの疑問に、
村雨「実は昨日、私と提督が結婚してちょうど1年だったんです♪」
ライプツィヒ「・・・成程~、結婚記念日のために女将さんのプレゼントを用意していたんですね!」
そこで、集めていた理由を知ったプリンツたち、
村雨「でも、”ある物と交換するため”にたくさんの宝石を集めたと言っていましたよ。」
プリンツ「? ある物?」
村雨「はいっ♪ これです。」
そう言って、昨日プレゼントされた宝石を2人に見せる村雨。
ライプツィヒ「うわぁ~、とても綺麗です~!」
ライプツィヒが感動する中、プリンツは何故か宝石を凝視する。
村雨「? どうしました?」
プリンツ「これって・・・嘘でしょ!?」
いつになく驚くプリンツの態度に村雨たちは困惑する。
プリンツ「”レインボーダイヤ”・・・”世界に1つしかない””と言われている幻の宝石じゃない!!」
プリンツは思わず叫ぶ。
村雨「そんなに高価なんですか?」
宝石に関して知識のない村雨が質問する、
プリンツ「ええ、それ1つで”100億は下らない”って言うわ!」
ライプツィヒ「100億!? す、凄いです!!」
村雨「ふ~ん、そうなんですか。」
「100億」と言われても態度を一向に変えない村雨。
プリンツ「それを手に入れた指揮官って一体何者よ?」
そう言って、何度も村雨の宝石を見つめるプリンツ。
村雨「そんなに見つめて、プリンツさんはこの宝石が欲しいのですか?」
のんびりなペースで質問する村雨に、
プリンツ「・・・この宝石の価値を知っている人間なら誰でも欲しいわよ。」
興味無さそうな態度の村雨に若干不満げなプリンツ。
・・・・・・
夕方、村雨は提督に聞いてみる。
村雨「この宝石なんですが・・・」
持っていたレインボーダイヤを見せ、プリンツから言われた経緯を話すが、
提督「うん、確かに高価な宝石だよ。 持っていた人間がそう言っていたし。」
村雨「? どう言う事です?」
村雨の問いに、提督は詳細を話す。
・・・・・・
・・・
・
結婚記念日の数日前、
提督「たまには外食、フランス料理とかいいよな~。」
結婚記念日に向けて、村雨のためにサプライズを考えていた提督。
提督「後はプレゼントをどうするか・・・せっかくだから何か思い出に残って”世界に1つしかない”とか、
うん、ロマンチックでいいな!」
1人勝手に盛り上がっている最中、
提督「おや? あそこで何か売っているな。」
目の前に何かを売り出している商店が、提督は興味本位で向かって行く。
提督「ほぅ、これは中々。しかも、この宝石・・・」
提督は目の前にあった宝石に目をやる、
提督「レインボーダイヤ、”世界に1つしかない希少な宝石”と言われている幻の宝石か。」
値段は”1億”、高価なのはすぐに分かるが、
提督「・・・と言うか、値段安過ぎな気がする、 ”10億”でも通用するはずだけど?」
提督は思わず商人に尋ねてみる、すると意外な答えが、
商人「最初は”100億”にしましたが、誰も買ってくれず今では”1億”にまで価値を下げましたがやはり売れません。
価値があるのを皆承知の上ですが、購入までには至らないようです。」
どうやら希少価値故に誰も手に入れたがらないのだとか、何年も売りに出しているが一向に売れず
生活費だけが削られ内情は火の車の状態、別で小粒の宝石を売りに出して何とか生活しているらしい。
提督「・・・・・・」
提督は何かに閃いたのか、商人にある取引を持ち掛けた。
「オレがあんたに”大量の宝石や希少品”を持って来てやる、その代わりにその宝石を譲ってくれないか?」と。
商人は悩んだが、いくら値段を下げても売れないし、このままでは路上に転落するのは時間の問題、考えた末に、
商人「いいでしょう、この宝石に見合う”大量の宝石と希少品”、そして”当面の生活費(1000万)を
頂けるならこのレインボーダイヤ、喜んで譲りましょう!!」
こうして交渉は成立し、提督は複数の鎮守府へと赴き、大量の宝石と希少品そして、当面の生活費を
商人に渡して”レインボーダイヤ”を手に入れた提督であった。
・・・・・・
・・・
・
村雨「じゃあ本当にこの宝石は100億の価値があるんですか!?」
改めて持っている宝石を見て驚く村雨。
提督「うん、世界に1つしかない宝石、ロマンチックでいいだろう?」
提督は笑いながら答える。
村雨「それで・・・この宝石を手に入れるために手に入れた、たくさんの宝石は一体
いくら掛かったのですか?」
村雨の質問に、提督はあっけらかんと、
提督「複数の鎮守府を回って集めて、商人に生活費として1000万・・・合計すると、軽く3000万円は使ったね。」
村雨「・・・・・・」
笑いながら答える提督に最早何も言えない村雨。
どうやら昔、まだ提督として従事していた際、副業も兼ねてかなりの額を稼いだらしい。
村雨「お互い隠し事をしない約束ですから、本当の事を言ってくださいね。
今の時点での提督の貯金額はいくらあるんです?」
村雨の度重なる質問に、
提督「そうだなぁ、軽く10億はあるぞ(笑)」
村雨「・・・・・・」
提督の返答にまたも何も言い返せない村雨。
・・・・・・
その後、”レインボーダイヤ”は店内のケースに観賞用として設置、
レインボーダイヤを一目見たく、各鎮守府からの艦娘たちが来店したことで客数が一層増した。
厳重ではなく、どこにでもある簡易なケースに入れてあるため、”簡単に盗む事が可能”であるが、
村雨「盗みたい人は私に一言言ってくださいね~♪」と
村雨の監視が行き届いており、誰も手を出す人間はいなかった。
それ以上に”世界最恐”と言われる提督が手に入れた事も含め、提督と村雨の相乗効果により、
誰一人盗む者はいなかったらしい。
海老で鯛を釣る:小さな利益や行いでより大きな報酬や名誉を得る事。
これはまさに「海老で鯛を釣る」、そのものである。
「海老で鯛を釣る」 終
平成30年『防衛白書』86頁
💀韓.国.🇰🇷💀
💀19年連続で『軍拡』実施💀
💀特に『ミサイル・海軍・空軍』の『軍拡』が顕著である。💀
💀極めて危険な『兆候』💀
かが『流石に気分が高揚します。』