「オナ〇ーって何ですか?」
これまたどこで知ったのか皆に尋ねる朝潮、しかし、当の皆は・・・
”優等生”と言う名にふさわしい駆逐艦朝潮からあらぬ質問が、
「オナ〇ーって何ですか?」
質問を受けた時雨と夕立が飲んでいたジュースを吹き出す。
「あ、朝潮。 今何て言ったの?」
「聞き違いだろう。」そう思った時雨がもう一度訪ねる。
「ごめんなさい、いきなりやって来て変な質問でしたよね・・・では、もう一度、「オナ〇ーって何ですか?」
「・・・・・・」
「聞き間違いじゃない・・・」と思った時雨。
「・・・と言うか、どうしてそんなこと聞きたいのさ?」
時雨の問いに、
「海外艦の方が「今日は1人で抜く!」と言っていたので、「それは何ですか?」と尋ねたら、
「知らないの、オナ〇ーよ!」と言っていたんです、よく分からなかったので、聞きに来たのですが・・・」
「う~ん・・・事情は分かったけど、よりによってどうして僕たちに?」
「その時は戦艦の方だったんですが、いきなり目上に聞くのはどうかと思いまして・・・
先に同じ駆逐艦の方に聞くのが妥当かと思ったのです。」
「・・・・・・」
朝潮らしく言動が丁寧なため、時雨もどう説明していいのか悩む。
「そうだね・・・う~ん、何て説明すればいいかな・・・う~ん。」
時雨は顔を赤くして悩み始める、
「時雨さん、顔が赤いですよ?」
「!? ええっ!? ご、ごめん!」
思わず顔を覆う時雨、
「いえ、構いません! いきなりこんな質問をした私にも原因があります!」
朝潮は素直に謝り、
「それで、オナ〇ーとはどう意味なんですか?」
「・・・・・・」
再び質問されて時雨は顔を赤くする。
「時雨さんがまた顔を真っ赤に・・・オナ〇ーとはそんなに恥ずかしい意味なんですね!!」
「・・・・・・」
「うん、恥ずかしい。」と思った時雨。
「申し訳ありません! 別の方に聞いてみます、わざわざ話を聞いてくれてありがとうございました!」
そう言って、朝潮は部屋から出て行く。
「ふぅ~、何とか去ってくれた。」
時雨は安堵の息を漏らす。
「時雨~、オナ〇ーって何っぽい~?」
今度は夕立が質問して来て、
「夕立は知らなくてもいい事、知ったら誰にも褒めて貰えなくなるよ!」
「・・・それは嫌っぽい~!!」
夕立はそれ以上の詮索をしなかった。
・・・・・・
「そうですね・・・誰か知っていそうな方は・・・」
朝潮が廊下を歩いていて、
「あれぇ、朝潮じゃん! どうしたの?」
白露と海風にばったり会う。
「あっ、白露さんに海風さん! お疲れ様です!」
敬礼をする朝潮、
「実は、また分からない言葉があって誰か説明できる方を探しているのです。」
「? 分からない事?」
「はい、先ほど時雨さんにお聞きしたのですが、顔を赤くして答えられなかったんです。」
「え~、時雨がぁ? しかも顔を赤くって、そんなに難しかったのかな?」
「時雨が答えられなかった」と聞いて思わず、
「じゃあ、あたしが答えてあげる!」
白露が質問に応じる、
「白露さんが? いいのですか?」
「うん、時雨が答えられなかったんでしょ? ここはお姉ちゃんが白露型の名誉挽回で
代わりに答えてあげる! さぁ、何でも質問して!!」
白露の言葉に、
「流石時雨さんのお姉さん! ではお言葉に甘えてお聞きします!」
朝潮は改まり、
「オナ〇ーって何ですか?」
「・・・・・・」
廊下周辺の時間が一瞬止まり、
「え~っと、今何て言ったの?」
白露は「聞き間違いかな?」と思い、もう一度聞くと、
「すいません、聞きづらかったですか? ではもう一度・・・オナ〇ーとは何ですか?」
「・・・・・・」
「聞き間違いではない」と思った白露。
「そ、そうね・・・え~っとね、むむむ・・・」
時雨同様、顔を赤くして無言の白露。
「そ、そうだね・・・(海風をチラ見)」
「白露さん、どうして私の方を向くんですか?」
海風はたじたじ。
「う、海風の方が詳しいから! あたし用事を思い出した、ごめんね!!」
そう言って、海風を置いてその場から去る白露。
「あ、あの! 白露さん!」
引き留めようとしたが、それ以上に、
「海風さん!!」
朝潮が詰め寄って来て、
「は、はい! 何でしょうか!?」
海風は緊張する。
「オナ〇ーって何ですか?」
「・・・・・・」
海風は汗をかきながら動揺する。
「それはですね・・・え、え~っと・・・」
次第に顔を赤らめ、次第に瞳から涙が溢れる海風に、
「海風さんが顔を赤くしながら泣いてる・・・オナ〇ーとはとても悲しい事なんですね!!」
「・・・・・・」
「そ、そうじゃないんです!」と心の中で叫ぶ海風。
「分かりました! 少しですが参考になりました! 他の方にもあたって見ます! ありがとうございました!」
そう言って、その場から立ち去る朝潮。
「・・・ふぅ~、た、助かりましたぁ。」
海風はほっと一息つく。
・・・・・・
「やはり直接本人に聞いた方がいいですよね?」
そう思い、海外寮に向かう朝潮。
「すいません、誰かいらっしゃいますか?」
海外寮の扉を叩く朝潮、
「誰・・・あら、あなたは駆逐艦の?」
海外艦のビスマルクが出て来て、
「ビスマルクさん! 良かった! 本人がいて・・・」
朝潮がほっとする、
「? 私がいて良かった?」
ビスマルクは首を傾げる、
「はぁ~・・・すぅ~・・・」
朝潮は深呼吸をして、態度を改める。
「ビスマルクさんにお聞きしたいことがあります!」
朝潮の言葉に、
「私に? 別にいいけど・・・ここじゃ何だから入っていいわよ。」
ビスマルクは部屋へと入れる。
・・・・・・
「ジュースでいいかしら?」
「いえ、お気遣いはいいです!」
朝潮が気を遣うも、ビスマルクからすれば何も出さないと言うわけにも行かなく、
「どうぞ、レーベとマックスがいつも飲んでるジュースだけど。」
「あ、ありがとうございます!」
朝潮はグラスを受け取る、
「それで、私に聞きたい事って?」
今部屋にいるのは朝潮とビスマルク含むサラトガの3人。
いつもはビスマルク・サラトガ・アイオワの3人で飲み会をするのだが、アイオワは出撃任務があり
今回はサラトガと2人の飲み会である。
「あら、朝潮ちゃん。 どうしたの?」
海外空母のサラトガは誰にでも笑顔で接するため、鎮守府の皆から好かれている。
「あ、サラトガさん! ビスマルクさんにお聞きしたことがあって。」
「へぇ~、ビスマルクに? 何かまた変な言葉を植え付けられたとか?」
前にアイオワにあらぬ言葉を植え付けられた朝潮、「まさかねぇ~」と思いつつ、飲み会の準備を始めるサラトガ。
「じゃあ、聞こうかしら? 私に何を聞きたいのかしら?」
ビスマルクの問いに、
「ありがとうございます・・・では、コホン。」
朝潮は元気よく、
「オナ〇ーとは何ですか?」
その言葉にサラトガは思わず吹き出す、
「ちょっとビスマルク! あなた子供に何を教えているの!?」
サラトガは怒り心頭だ、
「いえ・・・私、そんなこと言ったかしら?」
ビスマルクに覚えがない、
「はい、ビスマルクさんが部屋に入る間際に「今日も提督から夜戦断られた・・・もう、今夜も1人で
抜かないと寝られないわ!」と怒りながら叫んでおりました。」
「・・・(恥)」
「その場にいた私が「抜くとは何ですか?」と聞いたら、ビスマルクさんが「何、抜くって知らないの?
オナ〇ーよ!」と言って部屋に入って行きました!」
「・・・(恥)」
「それで、オナ〇ーとは? 抜くとは一体何でしょうか?」
朝潮が真剣な眼差しで聞いて来て、
「そ、そうね・・・どう説明していいものかしら。」
ビスマルクは困惑して、
「サラトガ、あなたの方が詳しいんじゃない?」
サラトガを見ると、彼女は部屋から出ようとして、
「ちょっとサラトガ! 何部屋から出ようとしてるの!!?」
ビスマルクが怒り出し、
「アイオワと言いあなたと言い、もう少し言葉を控えなさい!!」
そう言って、サラトガは出て行った。
「ちょ、ちょっとぉ!! もうっ!!」
ビスマルクは頭を抱える、
「ビスマルクさん!!」
朝潮は再び尋ねる、
「オナ〇ーとは何ですか?」
「・・・・・・」
ビスマルクは顔を赤くする、
「そ、そうね・・・ん~っと。」
何も言えず顔を真っ赤にするばかり。
「ビスマルクさんの顔が凄い真っ赤・・・オナ〇ーって言うのはとても恥ずかしい意味なんですね!!」
「・・・・・・」
「うん、恥ずかしい!」と思ったビスマルク。
「すいません、何も連絡もなしでここに来てしまって。」
朝潮は素直に謝り、
「他の方に聞いてみます、ありがとうございました・・・後、ジュースご馳走様でした!」
そう言って、部屋から出て行く朝潮。
「あ~っ! ああ言う性格の子はほんと苦手!!」
朝潮が去ったと同時に不満を漏らしたビスマルク。
・・・・・・
「他に誰か答えられそうな方は・・・」
朝潮は鎮守府内を探すが、
「・・・見つかりません。」
鎮守府内の艦娘たちに聞いて見たものの、誰1人答えられる者はいなく、
「・・・そうだ、司令官なら知っているかもしれません!」
そう思い、執務室へと向かう朝潮。
「今日は休日、しゅん・・・残念です。」
よく考えたら、提督は今日は休日。 鎮守府に半数の艦娘がいるのだから気づくはずなのだが・・・
「アイオワさんや他の皆さんは長時間遠征や応援ですものね。」
途方に暮れていると、
「そうだ、村雨さんの店にいる司令官なら教えてくれるかも!」
前にアイオワから聞いた言葉を提督が見事に教えてくれた事を思い出し、
「今日は特別な任務とか無いですし・・・店に向かいましょう。」
そう言って、店に向かう朝潮。
・・・・・・
「いらっしゃいませ~、あら朝潮じゃない? どうしたの?」
カウンターに立っていた村雨が朝潮を席に案内する、
「あの、司令官はいますか?」
朝潮の言葉に、
「提督なら今日は買い物に行ってますよ~♪」
「・・・そうですか。」
朝潮は少しがっかりする。
「? どうしたの、そんなに思い詰めて?」
心配なのか村雨が声を掛ける、
「いえ、司令官に聞きたいことがあってこの店に来たのです。」
「ふ~ん。」
村雨は少し考え、
「じゃあ私が答えてあげる。」
「えっ、村雨さんがですか?」
「うん、提督程物知りではないけど答えられる範囲なら答えられるわ。 だから何でも聞いて♪」
村雨の言葉に、
「本当ですか? では、お言葉に甘えて、お聞きします!」
朝潮は改まっていつもように質問する、
「オナ〇ーとは何ですか?」
「・・・はい?」
村雨は一瞬何を言われたのか分からず、
「悪いけど、もう一度言ってもらえるかしら?」
「あっ、すいません。 私の声が聞き取りづらいのですかね・・・では、もう一度。「オナ〇ーとは何ですか?」」
「・・・・・・」
「聞き間違いではない」と思う村雨。
「鎮守府の皆さんにも聞いたのですが・・・誰も答えられなくて。」
朝潮の言葉に、
「それはそうよ、逆にそれを聞いてくる朝潮の方が異常よ。」
「えっ、そうなんですか!? 私が異常なんですか!?」
「うん、朝潮の年位の人間なら皆知ってるわよ、それを知らないから皆に聞きまわってるって・・・
皆恥ずかしくて答えられなかったんじゃない?」
「・・・はい、皆さん顔を赤くして答えられませんでした!」
「でしょ! そもそもそんな質問するべきではないし、聞かれた方の身にもなってよ。
朝潮が単に常識不足なだけ! もっと視野を広げなさい!」
村雨の一喝に、
「も、申し訳ありません! 何分無知だらけで・・・すいませんでした!!」
自身の無知を自覚し、謝罪する朝潮。
「分かったなら今すぐ部屋に戻って辞書でも何でもいいから調べて頭に叩き込みなさい!
知らないからって全部人に聞こうって考えは甘すぎるわ!」
村雨の言い分にはとても説得力があり、
「・・・確かにそうですね、自分では何も調べず人に聞いてばかり・・・私の常識の無さが悪いです。
村雨さんの言う通りでした、今すぐ部屋に戻って調べます! ありがとうございました!!」
そう言って、朝潮は店から出て行く。
「ふぅ~、何とかこの場を凌げたわ。」
村雨は安堵の息を漏らす。
・・・・・・
「ど、どうしたの、朝潮?」
大量の辞書に埋もれてひたすら何かを調べている朝潮を見て、白露は声を掛ける。
「オナ〇ーって意味を調べているんです!」
「・・・・・・」
「まだ調べてたんだ。」と思った白露。
「でも、だからってこんなにいっぱいの辞書持ってきちゃって・・・」
「誰かに聞けば分かるんじゃない?」の白露の言葉に、
「「人に聞いてばかりで自分から調べられないの?」と言われまして、それを聞いてはっとして
これからは自分の力で答えを見つけようと思っているのです!」
「そ、そうなんだ・・・」
朝潮の言葉に納得する白露。
「よし、今夜は徹夜覚悟で! 今日中に「オナ〇ー」って意味を覚えます!!」
そう言って、1人辞書に埋もれて奮闘する朝潮の姿があった。
「流石に・・・誰でもいいから教えてあげた方がいいんじゃない?」
深夜になっても辞書で調べっきりの朝潮を見た白露が皆に相談するが、
「じゃあ白露が教えればいいじゃん!」と、皆の意見が一致。
「えっ、あたし!? ・・・そ、そうね。 別に教えてあげてもいいけど・・・」
「恥ずかしいけど、朝潮を見ていたら意味位教えた方がいいよね?」 と思った白露。
「よし、ここは白露型の長女が代表して、朝潮に教えてあげよう!」
白露は朝潮の部屋に向かう。
「朝潮、起きてる?」
白露が部屋に入ると、
「あっ、白露さん! やっと分かりました!!」
朝潮が立ち上がり、喜びの表情と共に白露に近づいた。
「オナ〇ーの意味がやっと分かりました!!」
「そ、そう・・・それは良かったね。」
どう説明しようかと迷っていた白露にとって、朝潮の言葉に安心した。
「一応合っているかどうか確認してください、では言います!!」
朝潮は自信を持って一言、
「オナ〇ーと言うのは・・・自慰って意味なんですね!!」
「・・・・・・」
「えっ、まだそこ!!?」と驚き、そして呆れる白露だった。
「オナ〇ーって何ですか?」 終
ライブドアニュース(9月8日(土))
海上自衛隊、護衛艦『かが』に中国海軍フリゲート艦2隻が接近
加賀『流石に気分が高揚します。』
うわぁ。結末ひでぇ。でも、すっごい面白いです。頑張ってください。
めっちゃ下ネタ爆弾発言すぎて草