「海風も夜戦」
毎晩聞こえる村雨の甲高い声に、隣の部屋で生活している海風が・・・
キャラ紹介、
提督:元提督、村雨と一緒に店を切り盛りしていた。
村雨:駆逐艦の女の子、女将として店を切り盛りしている。
海風:駆逐艦の女の子、理由があって今は提督と村雨の家の居候をしている。
「ううっ・・・」
海風が何故か布団の中で唸り声を上げている。
「またやってる・・・はぁ~。」
今度は両手で耳を塞ぎ、布団の中に入り込む。
「・・・・・・」
少し経ち、布団から顔を出すが、
「・・・まだ聞こえる。」
隣がうるさいのだろうか、海風は布団から出て、
「今日こそは言います、いくら何でも毎日・・・」
海風は心の中で叫ぶ、
”うるさい、静かにしてください!!”と。
・・・・・・
海風の隣の部屋には提督と村雨がいる。
元は提督と村雨が一緒に住んでいる家なのだが、理由があって海風が2人の家の居候になっている。
丁度部屋が2つあったため、1つは海風に、もう1つは提督と村雨の共同部屋と言う形になったのだが・・・
「うぅ~・・・また聞こえます。」
部屋の壁が薄いのか、隣の部屋の声が丸々聞こえるため、毎晩隣の部屋から
「ああっ♡ そこっ、いい~♡」
「うん、そこそこ♡ そうそう、あ~気持ちいい♡」
と、村雨の卑猥な声が聞こえてくるのである。
「海風はこの家の居候の身・・・文句を言う立場では無いのですが。」
海風は耳を塞ぎながら、
「でも、毎晩夜戦をするなんて・・・少しは隣で寝ている私にも気を遣って欲しいです!」
それ以上に、
「それに、村雨さんの声を聞くたびに・・・海風も・・・変な気持ちになってしまいます。」
なるべく聞かないように耳を塞ぐなどして就寝していた海風だが、毎日村雨の甲高い声を聞き続け、
「んんっ・・・ああっ・・・また下着が濡れてしまいました(恥)」
毎日聞こえる村雨から発せられる気持ちよさそうな声、海風も次第に興奮していたようで、
「はぁっ・・・んんっ・・・♡」
終いには隣から聞こえる声に発情して、1人でヤっている海風。
「・・・布団がまた湿って・・・はぁ~。」
「また朝干さないと・・・」と悔やむ海風。
・・・・・・
「提督、おはようございます!」
海風は朝は早く目覚める、
「布団を干しますので、提督に村雨さん! どいてください!」
半ば強引に、布団を剥ぎ取る海風。
「ちょっ!? 海風、寒いんだけど!」
文句を言う村雨に、
「リビングに暖房を掛けています、早く起きて向かってください。」
そう言って、布団を担いでベランダに向かう。
「ふぅ~、これで大丈夫ですね。」
物干し竿に、2人の布団と隣に自分の布団・・・何とも家庭的な海風かと思うが、
「こうすれば2人には怪しまれませんよね・・・」
自分のだけ干したら、「まさか漏らした?」なんて言われそうで、
それなら「皆の布団を干せば疑われない」と思ったのだろう。
「さぁ、今日も一日頑張りましょう!」
意気込みして海風は室内に戻る。
・・・・・・
この日は何の問題も無い一日だが、
「また聞こえる・・・村雨さん、声が大き過ぎです!」
隣の部屋から聞こえる恒例の村雨の甲高い声・・・海風はもう我慢の限界で、
「今日こそは・・・今日こそは言います!」
海風は布団から出て、隣の部屋の扉に立ち、思いきり扉を開ける海風。
「失礼します! 村雨さん! 毎日毎日いい加減に・・・」
・・・・・・
「! あら海風、どうかしたの?」
布団の上で今から夜の営みをしようとする村雨の姿が、
「村雨さん! いつも声がうるさくて・・・もっと静かにして頂けませんか!」
海風は村雨に言い寄る、
「え~っ、だって気持ちいいんだもん、仕方がないでしょ?♡」
村雨は謝ることなく、正当化する始末。
「提督と村雨さんは夫婦ですから、夜の営みをするのは分かります。 ですが、毎晩声を聞かされる海風の
気持ちも考えてください!!」
海風の訴えに、
「あらあら・・・もしかして海風、私の声を聞いて欲情していたわけ?」
「なっ!? う、海風に限ってそんな事!」
海風は否定するも、
「嘘仰い、今日も布団を干していたけど、本当は自分の布団を干したいがために敢えて全部の布団を干したんでしょ?」
「・・・・・・」
村雨にはお見通しだった。
「どうせ私の声を聞いて、発情しちゃって1人でヤって布団が濡れてしまった・・・って事じゃない?」
「・・・・・・」
何も答えられない海風。
「つまりぃ~、海風の欲求不満なわけね? じゃあ今日はと・く・べ・つに♪ 海風の参加を許してあ・げ・る♡」
「提督、少し待ってくださいね~♪」と言い誘惑的な表情で海風に詰め寄る村雨。
「!? む、村雨さん! 一体何を言って!?」
海風は困惑している。
「今言った通りよ! さぁ、早く服を脱・い・で♡」
村雨は服を脱ぐように要求。
「い、嫌です! お断りします!」
もちろん断る海風。
「海風、まさか人様の夜戦を覗き見してただで帰すと思ってるの~海風?」
「・・・・・・」
海風は何も言い返せない。
「もうっ、じれったい! 脱いでと言ったらさっさと脱ぐ!!」
結局、村雨によって服を脱がされてしまう海風。
・・・・・・
「ううっ・・・ど、どうしてこんな展開に・・・」
服を脱がされ、全裸のまま村雨の横に座る海風。
「海風って本当に、スタイル良いわね~♪」
隣で村雨がニヤニヤしている。
「・・・・・・」
恥ずかしいようで顔をしかめる海風。
「そんなに緊張しないの、少し経てば自然と慣れて来るわ。」
そう言って、海風の秘所に指を入れる村雨。
「!!? む、村雨さん! 何を!!?」
「あら、もう濡れてる。 これは一体どう言う事かしら?」
挿入した指をストロークするごとに、くちゅくちゅと音を立てて愛液が溢れる。
「うっ、ああっ(恥)」
海風の体がびくびくっと反応する。
「もしかして、本当は期待していたとか?」
「ち、違います。」
再び顔を逸らす海風。
「嘘言っちゃって・・・じゃあここはどうしてこんなにぐちゅぐちゅしているのかしら?」
そう言って、激しく指を前後してみる。
「あっ、はふぅん! だ、駄目ぇ! 止めて、やめて下さい!!」
途端に海風の体が敏感になる。
「ほらほら、何でこんなに濡れているのって聞いてるでしょ!」
村雨は指を休めない。
「だ、駄目、です! 村雨さん止め、あふぅん! も、もうっ! で、出そう・・・ああっ!!!!」
海風の体がブルブルと震え、秘書からバシャっと潮を吹く。
「あらあら・・・海風って声が意外に大きいのね、しかもこんなに濡らしちゃって・・・明日はまた布団を干さなきゃね♪」
村雨は海風が果ててにやにやしている。
「はぁ~・・・はぁ~・・・」
海風は呼吸を荒くしている。
「何を休んでいるの? まだ始まったばかりでしょ、ほら頑張って!」
海風の体を強引に起こす村雨。
「はぁ、はぁ。 む、村雨さん・・・な、何を?」
「何って、次はこれでしょ♪」
今度は村雨が海風の秘所を舐め回して行く。
「あっ、む、村雨さん! ああっ! 何を!」
休む間もなく、海風の体がびくびくと震えだす。
「あらあら、こんなに感じちゃって~♪」
今度は海風の胸を揉んでみる。
「あっ、ちょっと・・・や、止め・・・♡」
少し触っただけなのに、秘所から愛液が溢れ出してきた。
「海風って胸がとっても敏感なのね~♡ じゃあこの村雨がたくさん攻・め・ちゃ・お♡」
そう言って、今度は海風の乳首を舐め回し、指でまた責めて行く。
「ああっ! 村雨さん! 激しい! 止めっ・・・あひぃん!」
海風から甲高い声が響く。
「私の声が大きいって文句言ってる割に、海風だって十分声が大きいじゃない!! 海風の卑猥女!」
村雨は少し苛立ち、休む間もなく責め続ける。
「ち、違いま・・・んあっ♡ も、もう止めて下さい・・・ひぃん!!」
「何? 何か言った? 全然聞こえないわよ?」
海風の体が再び震える、また絶頂に達するようだ。
「見ないで・・・見ないで! あああっ!!」
ぷしゃああ~!!!!
先程よりもさらに多くの潮を吹き、
「うわあ~、さっきよりもたくさん漏らしちゃった・・・このお漏らしさん♪」
「うううっ・・・ひぐっ。」
海風は恥ずかしさのあまり、泣きだす。
「はいはい、泣かないの! じゃあ続きをしましょうかぁ~♪」
海風の体を無理やり起こして、
「今度は提督と私が、海風をせ・め・ちゃ・う♡」
結局、海風は朝まで村雨の欲求に付き合わされる事となる。
・・・・・・
・・・
・
「・・・何て事になったらどうしましょう(恥)」
良からぬ妄想をしていた海風。
「行けません、そんな想像をしていては・・・とにかく! 村雨さんにはもっと静かにしてもらって!」
そう言って、思いきり扉を開ける海風。
「あら海風、どうかした?」
村雨はきょとんとする。
「・・・・・・」
海風が見た物・・・それは、今から提督と夜の営みをする村雨の光景ではなく、
「ああっ、うん、そこそこ♡ あふぅん♡ いいっ♡」
提督に耳かきをして貰っている村雨の姿が、
「む、村雨さん・・・一体何をやって・・・」
「何って、旦那様に耳かきをして貰っているんだけど?」
「・・・・・・」
見れば一目で分かるが、
「じゃ、じゃあ昨日や一昨日は一体何を?」
海風の質問に、
「昨日と一昨日? 昨日は肩もみしてもらって・・・一昨日はマッサージしてもらったんだけど?
女将の仕事って意外に体を動かすから肩が凝ったり、筋肉痛になるから。」
「・・・(恥)」
海風の想像とは裏腹に、村雨は特に普通の行為をされていただけだった。
「何? まさか私が毎晩、旦那様と夜戦をしていると思ったぁ~?」
「・・・(大恥)」
想像と全く違う結末に急に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にする海風。
「ご、ごめんなさい! 失礼します!!」
急にその場に居づらくなって、すぐに立ち去る海風。
「あらあら、あんなに顔を赤くしちゃって・・・別にやましい事なんて、していないのにね~。」
そう言って、不思議に思いつつ、
「じゃあ貴方♪ 続きをお願いします♡」
村雨はまた耳かきをして貰っていた。
・・・・・・
「・・・・・・」
部屋に戻った海風は未だに顔を赤くしていて、
「海風の勘違いでした・・・ああっ、何て恥ずかしい・・・」
自分の勘違いで、申し訳ないと思った海風。
「・・・・・・」
しかし、海風にはまだ不満があり、
「・・・と言うか、村雨さん。」
海風は心の中で思い切り叫ぶ、
”村雨さんの声、とても分かりづらいんですけど!!!!”
「海風も夜戦」 終
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