2019-04-18 23:28:40 更新

概要

桃太郎を題材にした、白露率いるほっこり物語(仮)。



注:あくまで原作とはかけ離れております、それを踏まえたうえでお読みください。


昔、ある所に・・・おじいさん(元提督)とおばあさん(村雨)がおりました。


村雨「おばあさん? (ビキィッ!)」



(汗)・・・い、いえ! おじいさん(元提督)とお姉さん(村雨)がおりました。


おじいさんは山へ芝刈りに・・・お姉さんは川へ洗濯をしに出掛けました。


お姉さんが洗濯をしていると・・・どんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れて来たではありませんか・・・


村雨「あら、何て大きな桃でしょう♪ 家に持って帰ればおじいさんが喜ぶわ♪」


そう言って、持ち前の駆逐艦娘の力で桃を軽々持ち上げ、家に戻りました。



村雨「おじいさん、大きな桃を持って帰って来たわよ~♪」


大きな桃を見たおじいさんも大興奮。


提督「おおっ、これだけあれば1か月桃だけで生活出来るね~。」



・・・いや、それは流石に飽きるでしょう。


早速、桃を切ってみました・・・すると、


何と言う事でしょう・・・桃の中から1人の女の子(白露)が!


村雨「あらぁ、おったまげーしょん!!」



おじいさんとお姉さんは更に大喜び。


2人は桃から産まれた子供として、”桃太郎”と名付けました。


白露「いや、あたし女の子なんだから、普通”桃姫”でしょ?」


名付けたばかりなのに、文句を言う女の子。


村雨「えっ、ここはあらすじ通りに”桃太郎”の方がいいでしょ?」


白露「いやだから、あたし女の子だから・・・普通”桃姫”じゃない?」


・・・しばしの沈黙、


村雨「そんなに文句を言うなら、川に捨てるわよ!!」


白露「・・・ご、ごめんなさい。 桃太郎でいいです。」


女の子は渋々従う。



それから、桃太郎はいっぱい食べて、すくすく成長し立派な女の子になって行きました。


そんな中、村に鬼がやって来て人々に悪さをし始めました。


それを聞いた桃太郎はおじいさんとお姉さんに言います。



白露「鬼ヶ島へ行って鬼を退治しに行きます!」と。



それを聞いたおじいさんとお姉さんは、


提督「そうか、桃太郎も立派になったね。」


村雨「お姉さん、貴方のような子供を育てられて誇りに思うわ。」


と、2人一緒に涙し、


村雨「これを持って行って。 道中ではお腹が空くと思うから。」


と、お姉さんからきび団子を頂きました。


白露「ありがとうお姉さん、大切に食べるね!」


提督「鬼退治に行くんだから武器は必要だよね? だからこれを持ってお行き。」



そう言って、おじいさんが出した武器は・・・昔使っていたと言われる大剣!!?


白露「ちょっとおじいさん! 今から鬼を退治しに行くんだよ! モンスターじゃないよ!」


大剣を託されて、困惑する白露。


白露「せめて太刀にしてよ! こんな重量武器じゃあ溜め中に反撃を食らっちゃうよ!」


桃太郎の言葉に、


提督「大丈夫、溜め1から派生で溜め3で決めればいい! 物は試しだ、やって見なさい。」


自分の意見を一切変えないおじいさん、


白露「・・・わ、分かったよ。 あたし頑張るから! 応援してね!!」


そう言って、着替えを終え鬼退治のために旅に出た桃太郎。




白露「おや、あれは何かな?」


桃太郎は駆け寄ると、


夕立「犬っぽい~! お腹が空いたっぽい~・・・」


お腹を空かせて動けない犬がおりました。


白露「これ食べる? あたしのお姉さん直伝手作りきび団子だよ!」


桃太郎は犬にきび団子を食べさせると、


夕立「もぐもぐ・・・美味しい! 元気になったっぽい~! お姉さんは恩人っぽい~、お供するっぽい~!」


そう言って、犬は桃太郎の家来になりました。



白露「あら、あそこに誰か立っている・・・」


桃太郎は駆け寄ります。


春雨「猿です、はいっ。」


そこにはお尻ではなく、髪がピンクの自称”猿”がおりました。


白露「いや、猿じゃないでしょ・・・いいとこ猫じゃない?」


春雨「・・・さ、猿です、うきーうきー(恥)」


恥ずかしながら叫ぶ自称”猿”に、


白露「まぁいいか。 きび団子上げるよ!」


そう言って、桃太郎はきび団子を渡す。


春雨「もぐもぐ・・・! 美味しいです! お姉さんは良い人です♪ お供します、です・・・うきー(恥)」


犬と同じ、桃太郎の家来になった自称”猿”。



白露「あらら、またー? 今度は誰かな?」


桃太郎はまた駆け寄る、


時雨「雉だよ。」


”雉”と名乗る女の子が、


白露「いや、どう見たって犬だって!」


時雨「雉だよ! ほら見て・・・飛べるから、はっ!」


ジャンプしたものの、努力も空しく重力に従って真っ逆さまに転落する自称”雉”。


白露「ほら見なさい、無理は行けないって・・・君はどう見たって犬! 犬だから!!」


桃太郎に説得に、


時雨「・・・雉だもん、飛べなくても・・・雉だもん、ぐすっ。」


認めて貰えなくて終いに泣き出す始末。


白露「もうっ! このきび団子でも食べて機嫌直して!」


そう言って、自称”雉”にきび団子を差し出す。


時雨「もぐもぐ・・・お、美味しい! 急に元気が出て来た! 今からお供するね、わんわん!」


白露「・・・・・・」


時雨「はっ! ・・・コホン、コケコッコー!」



・・・いやそれ、にわとりだから!




白露「あっ、鬼ヶ島が見えた!」


すぐにでも乗り込もうと試みる桃太郎、しかし、鬼ヶ島の前に海が立ちはだかり・・・


白露「どうしよう、海じゃん。 どうやって行くのよ~。」


桃太郎は困り果てる。


時雨「あの・・・、まさか海があると知らなかったの?」


雉の突っ込みに、


白露「!? そんなまさか! 知ってるよ、この後船を探して鬼ヶ島に突撃するんでしょ!」


時雨「何だ、知ってるんじゃないか。」


雉は安心するも、


白露「その後、途中で沈没するんでしょ! 氷山にぶつかって!!」




夕立・春雨・時雨「ええーーーーーーーーーーーーっ!!!!」



夕立「それ・・・」


春雨「映画の・・・」


時雨「タイ〇ニックじゃあ・・・」


お供達は必死に口に出すのを堪える。



白露「もうっ! まずは船を探さなきゃ行けないのね! 面倒くさい! さっさと見つけて行くよ!」


張り切る桃太郎、心配なお供たちもついて行く。



白露「あったぁ! いひひっ、こんなに早く見つかるなんて♪」


見つけた船は漁師の船、


白露「失礼しまーす・・・よし、誰もいない! 今がチャンス! 面舵いっぱーい!!」


勝手に船を起動、実質船を盗んで鬼ヶ島に突撃しようとするも、


涼風「こらこら待ったぁ!! アタイの許可なく船を出すとは何事だぁ!?」


船の持ち主(涼風)が戻って来た。


白露「あっ、ごめんなさい! でも、あたしたち・・・鬼を退治しに行かなきゃいけないから!


   だから船を貸して欲しいの! お願い!」


桃太郎の願いに、


涼風「何? 鬼を退治しにいくって? ・・・これは肝っ玉のでかい姉ちゃんだなぁ!


   姉ちゃんの勇気、気に入ったぜぇ! ほら乗りな、アタイが鬼ヶ島まで全速力で飛ばしてやらぁ!!」


そう言って、漁師は桃太郎たちを乗せると、全速力で駆けだした。



無事、鬼ヶ島に辿り着いた桃太郎たち。


白露「桃太郎がやって来たわよ! 鬼たち、さぁ覚悟しなさい!!」


桃太郎とお供3人が上陸し、戦闘態勢を取る。


鬼「フフフ・・・マサカ桃太郎ガ自ラヤッテ来ルトハナ・・・」



桃太郎の前に立ちはだかるのは、


装甲空母鬼と家来たち(駆逐艦・軽巡)


白露「行くよ! あたしたちの力を見せてやりなさーい!!」


桃太郎の号令に、


夕立「行くっぽい~・・・ソロモンの悪夢、見せてあげるっぽい~!」


春雨「春雨に・・・いえ、お猿さんにお任せください、はいっ!」


時雨「君たちには失望したよ!」


お供が全員魚雷の発射準備をする。


白露「ちょっ! ここは普通近接攻撃でしょ!? 刀を持って振りかぶって敵を斬るんじゃあ・・・」


桃太郎の言い分に、


時雨「じゃあ桃太郎さん! 刀の使い方、知ってるの?」


白露「えっ? えーっと・・・う~んっと・・・」


桃太郎は考えた末に、


白露「そう言われて見れば、訓練すら受けていないし・・・知らないや、てへっ♪」


桃太郎は舌を出してごまかす。


白露「そんじゃ仕方ない! ここは魚雷で一気に決着をつけるよ!」


結局桃太郎まで魚雷の発射準備を行う。


鬼「!? マ、マ、待タンカ! 我ラ、オ前タチガ攻メ込ンデクルト聞イテ、近接特化武器シカ装備シテイナ・・・」


白露「問答無用! 全員魚雷一斉発射ぁ!!!!」


無数の魚雷が鬼たちに降り注ぐ、


鬼「バ、バカナァ!! 我ラガ・・・コンナガキドモニ・・・ヤラレル・・トハ・」


鬼たちは全員撃沈する。


白露「あらら・・・簡単に倒せちゃった、結構楽な役割だったね♪」


桃太郎は振り返り、


白露「じゃあ帰ろう、あたしたちがいた場所へ!!」



桃太郎とお供達は壊滅した鬼ヶ島を後にした。










「桃太郎(白露型)」 終











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SS好きの名無しさんから
2019-04-20 23:53:54

このSSへのコメント

4件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-04-18 22:48:55 ID: S:IUCoMH

船の持ち主にも
登場してほしかったです…。

2: キリンちゃん 2019-04-18 23:10:46 ID: S:61PMGV

1さん、追加書きました。

3: SS好きの名無しさん 2019-04-19 09:47:35 ID: S:XsAcH-

1ですが
ありがとうございました♪
涼風、適役ですね

4: SS好きの名無しさん 2019-04-20 17:08:10 ID: S:fRMIWz

この子達が近接で敵を傷つけてる姿って想像できないもんなあ


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