「桃太郎(白露型)」
桃太郎を題材にした、白露率いるほっこり物語(仮)。
注:あくまで原作とはかけ離れております、それを踏まえたうえでお読みください。
昔、ある所に・・・おじいさん(元提督)とおばあさん(村雨)がおりました。
村雨「おばあさん? (ビキィッ!)」
(汗)・・・い、いえ! おじいさん(元提督)とお姉さん(村雨)がおりました。
おじいさんは山へ芝刈りに・・・お姉さんは川へ洗濯をしに出掛けました。
お姉さんが洗濯をしていると・・・どんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れて来たではありませんか・・・
村雨「あら、何て大きな桃でしょう♪ 家に持って帰ればおじいさんが喜ぶわ♪」
そう言って、持ち前の駆逐艦娘の力で桃を軽々持ち上げ、家に戻りました。
村雨「おじいさん、大きな桃を持って帰って来たわよ~♪」
大きな桃を見たおじいさんも大興奮。
提督「おおっ、これだけあれば1か月桃だけで生活出来るね~。」
・・・いや、それは流石に飽きるでしょう。
早速、桃を切ってみました・・・すると、
何と言う事でしょう・・・桃の中から1人の女の子(白露)が!
村雨「あらぁ、おったまげーしょん!!」
おじいさんとお姉さんは更に大喜び。
2人は桃から産まれた子供として、”桃太郎”と名付けました。
白露「いや、あたし女の子なんだから、普通”桃姫”でしょ?」
名付けたばかりなのに、文句を言う女の子。
村雨「えっ、ここはあらすじ通りに”桃太郎”の方がいいでしょ?」
白露「いやだから、あたし女の子だから・・・普通”桃姫”じゃない?」
・・・しばしの沈黙、
村雨「そんなに文句を言うなら、川に捨てるわよ!!」
白露「・・・ご、ごめんなさい。 桃太郎でいいです。」
女の子は渋々従う。
それから、桃太郎はいっぱい食べて、すくすく成長し立派な女の子になって行きました。
そんな中、村に鬼がやって来て人々に悪さをし始めました。
それを聞いた桃太郎はおじいさんとお姉さんに言います。
白露「鬼ヶ島へ行って鬼を退治しに行きます!」と。
それを聞いたおじいさんとお姉さんは、
提督「そうか、桃太郎も立派になったね。」
村雨「お姉さん、貴方のような子供を育てられて誇りに思うわ。」
と、2人一緒に涙し、
村雨「これを持って行って。 道中ではお腹が空くと思うから。」
と、お姉さんからきび団子を頂きました。
白露「ありがとうお姉さん、大切に食べるね!」
提督「鬼退治に行くんだから武器は必要だよね? だからこれを持ってお行き。」
そう言って、おじいさんが出した武器は・・・昔使っていたと言われる大剣!!?
白露「ちょっとおじいさん! 今から鬼を退治しに行くんだよ! モンスターじゃないよ!」
大剣を託されて、困惑する白露。
白露「せめて太刀にしてよ! こんな重量武器じゃあ溜め中に反撃を食らっちゃうよ!」
桃太郎の言葉に、
提督「大丈夫、溜め1から派生で溜め3で決めればいい! 物は試しだ、やって見なさい。」
自分の意見を一切変えないおじいさん、
白露「・・・わ、分かったよ。 あたし頑張るから! 応援してね!!」
そう言って、着替えを終え鬼退治のために旅に出た桃太郎。
白露「おや、あれは何かな?」
桃太郎は駆け寄ると、
夕立「犬っぽい~! お腹が空いたっぽい~・・・」
お腹を空かせて動けない犬がおりました。
白露「これ食べる? あたしのお姉さん直伝手作りきび団子だよ!」
桃太郎は犬にきび団子を食べさせると、
夕立「もぐもぐ・・・美味しい! 元気になったっぽい~! お姉さんは恩人っぽい~、お供するっぽい~!」
そう言って、犬は桃太郎の家来になりました。
白露「あら、あそこに誰か立っている・・・」
桃太郎は駆け寄ります。
春雨「猿です、はいっ。」
そこにはお尻ではなく、髪がピンクの自称”猿”がおりました。
白露「いや、猿じゃないでしょ・・・いいとこ猫じゃない?」
春雨「・・・さ、猿です、うきーうきー(恥)」
恥ずかしながら叫ぶ自称”猿”に、
白露「まぁいいか。 きび団子上げるよ!」
そう言って、桃太郎はきび団子を渡す。
春雨「もぐもぐ・・・! 美味しいです! お姉さんは良い人です♪ お供します、です・・・うきー(恥)」
犬と同じ、桃太郎の家来になった自称”猿”。
白露「あらら、またー? 今度は誰かな?」
桃太郎はまた駆け寄る、
時雨「雉だよ。」
”雉”と名乗る女の子が、
白露「いや、どう見たって犬だって!」
時雨「雉だよ! ほら見て・・・飛べるから、はっ!」
ジャンプしたものの、努力も空しく重力に従って真っ逆さまに転落する自称”雉”。
白露「ほら見なさい、無理は行けないって・・・君はどう見たって犬! 犬だから!!」
桃太郎に説得に、
時雨「・・・雉だもん、飛べなくても・・・雉だもん、ぐすっ。」
認めて貰えなくて終いに泣き出す始末。
白露「もうっ! このきび団子でも食べて機嫌直して!」
そう言って、自称”雉”にきび団子を差し出す。
時雨「もぐもぐ・・・お、美味しい! 急に元気が出て来た! 今からお供するね、わんわん!」
白露「・・・・・・」
時雨「はっ! ・・・コホン、コケコッコー!」
・・・いやそれ、にわとりだから!
白露「あっ、鬼ヶ島が見えた!」
すぐにでも乗り込もうと試みる桃太郎、しかし、鬼ヶ島の前に海が立ちはだかり・・・
白露「どうしよう、海じゃん。 どうやって行くのよ~。」
桃太郎は困り果てる。
時雨「あの・・・、まさか海があると知らなかったの?」
雉の突っ込みに、
白露「!? そんなまさか! 知ってるよ、この後船を探して鬼ヶ島に突撃するんでしょ!」
時雨「何だ、知ってるんじゃないか。」
雉は安心するも、
白露「その後、途中で沈没するんでしょ! 氷山にぶつかって!!」
夕立・春雨・時雨「ええーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
夕立「それ・・・」
春雨「映画の・・・」
時雨「タイ〇ニックじゃあ・・・」
お供達は必死に口に出すのを堪える。
白露「もうっ! まずは船を探さなきゃ行けないのね! 面倒くさい! さっさと見つけて行くよ!」
張り切る桃太郎、心配なお供たちもついて行く。
白露「あったぁ! いひひっ、こんなに早く見つかるなんて♪」
見つけた船は漁師の船、
白露「失礼しまーす・・・よし、誰もいない! 今がチャンス! 面舵いっぱーい!!」
勝手に船を起動、実質船を盗んで鬼ヶ島に突撃しようとするも、
涼風「こらこら待ったぁ!! アタイの許可なく船を出すとは何事だぁ!?」
船の持ち主(涼風)が戻って来た。
白露「あっ、ごめんなさい! でも、あたしたち・・・鬼を退治しに行かなきゃいけないから!
だから船を貸して欲しいの! お願い!」
桃太郎の願いに、
涼風「何? 鬼を退治しにいくって? ・・・これは肝っ玉のでかい姉ちゃんだなぁ!
姉ちゃんの勇気、気に入ったぜぇ! ほら乗りな、アタイが鬼ヶ島まで全速力で飛ばしてやらぁ!!」
そう言って、漁師は桃太郎たちを乗せると、全速力で駆けだした。
無事、鬼ヶ島に辿り着いた桃太郎たち。
白露「桃太郎がやって来たわよ! 鬼たち、さぁ覚悟しなさい!!」
桃太郎とお供3人が上陸し、戦闘態勢を取る。
鬼「フフフ・・・マサカ桃太郎ガ自ラヤッテ来ルトハナ・・・」
桃太郎の前に立ちはだかるのは、
装甲空母鬼と家来たち(駆逐艦・軽巡)
白露「行くよ! あたしたちの力を見せてやりなさーい!!」
桃太郎の号令に、
夕立「行くっぽい~・・・ソロモンの悪夢、見せてあげるっぽい~!」
春雨「春雨に・・・いえ、お猿さんにお任せください、はいっ!」
時雨「君たちには失望したよ!」
お供が全員魚雷の発射準備をする。
白露「ちょっ! ここは普通近接攻撃でしょ!? 刀を持って振りかぶって敵を斬るんじゃあ・・・」
桃太郎の言い分に、
時雨「じゃあ桃太郎さん! 刀の使い方、知ってるの?」
白露「えっ? えーっと・・・う~んっと・・・」
桃太郎は考えた末に、
白露「そう言われて見れば、訓練すら受けていないし・・・知らないや、てへっ♪」
桃太郎は舌を出してごまかす。
白露「そんじゃ仕方ない! ここは魚雷で一気に決着をつけるよ!」
結局桃太郎まで魚雷の発射準備を行う。
鬼「!? マ、マ、待タンカ! 我ラ、オ前タチガ攻メ込ンデクルト聞イテ、近接特化武器シカ装備シテイナ・・・」
白露「問答無用! 全員魚雷一斉発射ぁ!!!!」
無数の魚雷が鬼たちに降り注ぐ、
鬼「バ、バカナァ!! 我ラガ・・・コンナガキドモニ・・・ヤラレル・・トハ・」
鬼たちは全員撃沈する。
白露「あらら・・・簡単に倒せちゃった、結構楽な役割だったね♪」
桃太郎は振り返り、
白露「じゃあ帰ろう、あたしたちがいた場所へ!!」
桃太郎とお供達は壊滅した鬼ヶ島を後にした。
「桃太郎(白露型)」 終
船の持ち主にも
登場してほしかったです…。
1さん、追加書きました。
1ですが
ありがとうございました♪
涼風、適役ですね
この子達が近接で敵を傷つけてる姿って想像できないもんなあ