赤城「提督が残念なんですけど…」提督「人のこと言えないだろ…」翔鶴「その4」 ※4から読んでも大丈夫です
瑞鶴「キレイな月だな」
加賀「瑞鶴」
瑞鶴「?あっ加賀さんこんばんは」ペコリ
加賀「あなた、何をしているの?」
瑞鶴「いえ特に何も…加賀さんはなにを?」
加賀「明日休みだから久しぶりに夜更かしでもしようと思ってね」
瑞鶴「そうですか…」
加賀「…眠れないの?」
瑞鶴「えっ」
加賀「図星ね…普段から早寝早起きのあなたがこんな夜中に起きている事は珍しいもの…大方嫌な夢でも見たんでしょうね」
瑞鶴「うっ」
加賀「…どんな夢をみたの?」
瑞鶴「…皆が…いなくなっちゃうんです…」
加賀「…」
瑞鶴「…行かないで、って叫んでも…ごめんね…って…悲しそうに…」
加賀「…そう…」
瑞鶴「…その悲しそうな顔を見ていると…こっちも悲しくなっちゃって…」
加賀「…」
瑞鶴「…泣かないって…決めていたのに…」
加賀「…悲しい時は泣きなさい…」
瑞鶴「えっ?」
瑞鶴「…溜め込み過ぎるのは良くないわ…あなたが泣き止むまでここにいてあげるから…ね?…」
瑞鶴「…加賀さん…」
加賀「弱音を吐ける相手がいる時は、弱音を吐きなさい」
瑞鶴「…ありがとう…ございます…」
加賀「………いいのよ…気にしなくて…」
~~~
瑞鶴「おじゃましまーす」
赤城「あら、瑞鶴さん」
加賀「ひとりじゃ寝られないだろうから仕方なく連れてきたのよ」
瑞鶴「こんばんは赤城さん」
赤城「ふふっ良かったですね瑞鶴さん、やさしい先輩に恵まれて」
瑞鶴「はいっ」
赤城「加賀さんったら瑞鶴さんが一人で月を見ているのを見つけてずっと心配そうに…っと、これ以上は加賀さんが怒ってしまいますね」
瑞鶴「えっ?」
加賀「勘違いしないで、明日泣きつかれても困るからよ」
赤城「ふふっそうですね」ニコニコ
加賀「全く、赤城さんは…ほら、寝るわよ、瑞鶴こっちに来なさい」
ムギュッ
瑞鶴(わわっ加賀さんに初めて抱きしめられた)
加賀「ね~むれ~ね~むれ~♪ 加~賀~の~む~ね~に~♪」背中ポンポン
瑞鶴(ふふっ加賀さん温かい)うとうと
~五分後~
加賀「摩訶般若波羅蜜多心経」
瑞鶴(般若心経!?って言うか加賀さんめちゃくちゃ熱いんですけど!?)
瑞鶴(とにかく一旦離れて、ってええ!?体が動かない!!なんで!?) ※加賀さんは無意識で瑞鶴をホールドしています
瑞鶴(仕方が無い、助けを呼ぼう)
瑞鶴「モガーモガー」
加賀「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五んっ!!(ビクッ)」キュッ
瑞鶴(ほああ!?しまったさらに締め付けが強く…て…あれ…意…識……が……)
瑞鶴「………」チーン
加賀「…ふう…やっと寝たわね…それにしても………ひどい寝顔ね…いったいどんな夢をみているのかしら…」
~瑞鶴の夢の中~
瑞鶴「う~寒い」
瑞鶴「おお~雪が積もってる、っと早く帰らなくちゃいけないんだった」
ガラッ
瑞鶴「ただいま~」
シーン
瑞鶴「あれ?誰もいないのかな?」
加賀「あらお帰り」ヒョコ
瑞鶴「ただいまです加賀さん、ところで皆は何処に?」
加賀「皆は買い出しに出かけたわよ」
瑞鶴「成る程、それにしても寒いですねストーブあります?」
加賀「あら、ちょうど壊れてしまっているのよ、ちょっと待ってなさい」ゴクゴク
瑞鶴「加賀さん、何故、灯油を飲んだんですか?」
加賀「あなたを暖めるためよ、っと、きたきた」シュー
瑞鶴「…何故、加賀さんから勢いよく湯気が出ているんですか?」
加賀「あなたを暖めるためよ」ニコオ
瑞鶴「……何故、加賀さんはすごい笑顔なのですか?」
加賀「あなたを安心させるためよ」ニコオ
瑞鶴「ヒッ」後退り
加賀「あらあらどうしたの?」ズイッ
瑞鶴「ヤバイッ焼き鳥にされる!!」ダッ
加賀「あっコラ、待ちなさい」ニコオ
瑞鶴「何で!?私の方が足が速い筈なのに差が縮まっていく」
加賀「まちなさ~い」ニコオ
瑞鶴「ヤバイヤバイヤバイ!!、よしっ、あっちに岩があるから岩のかげに隠れよう」
加賀「あら?あの娘ったら何処に行ったのかしら…」キョロキョロ
瑞鶴(ふぅ、バレてない)
加賀「…仕方ない帰りますか」
タタッ
瑞鶴「………」
瑞鶴「行ったかしら」ヒョコ
加賀「………」
瑞鶴「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
加賀「こんな所にいたのね」ニコオ
瑞鶴「ヒィッ!!逃げ、ってあれ?腰が抜けて…」へチョン
加賀「全く…風邪引くわよ」ニコオ
ガシッ
瑞鶴「ギャーー!!」
~~~
瑞鶴「ハァハァ、夢…か」モミモミ
加賀「…んっ…あっ…」ビクッ
瑞鶴「…なんだろうこの左手の柔らかな感触は」モミモミ
加賀「…あっ…あんっ…」ビクッ
チラッ
瑞鶴「………なんだ…腹か…」
このあとめちゃくちゃ爆撃された
~~~
翔鶴「おはよう、瑞鶴、昨夜は何処にいってたの?」
瑞鶴「おはよう翔鶴姉っ 昨日は加賀さんと赤城さんの部屋にいってたの」
翔鶴「えっ?」
瑞鶴「加賀さんに添い寝してもらったの」
翔鶴「いいなぁ…」
~夜~
<コンコン
赤城「はい、どうぞ」
瑞鶴、翔鶴「「失礼します」」ガチャ
赤城「あら?二人そろってどうしたんですか?」
翔鶴「あの…加賀さんに添い寝してもらいたくて…」モジモジ
瑞鶴「私は一人で寝るのが嫌だったので…」
赤城「ふふっ、良かったですね加賀さん?」
加賀「………全く」
赤城(あっうれしそう)ニコニコ
赤城「それでは私は瑞鶴さんに添い寝しますね」
瑞鶴「えっ?いいんですか?」
赤城「はい」ニコッ
加賀「…ほら翔鶴、寝るわよ」
翔鶴「はい!!」ワクワク
~5分後~
加賀「摩訶般若波羅蜜多心経」
翔鶴(…凄く…熱い………だれか…助けて…)
神「……目覚めよ…」
翔鶴(えっ!?頭の中で何かが…あれ…意……識……が……)
翔鶴「………」チーン
加賀「…ふう…やっと寝たわね…あら………私も…眠く……」
加賀「………」スヤッ
~加賀の夢の中~
加賀「いい天気ね…」
加賀(それにしても広い公園ね…)
白犬「ワンッワンッ」
加賀「あら…大きな犬…それにしても白くてきれいな毛、まるで翔鶴ね」
白犬「ワンッ」
加賀「ふふっおいで」
白犬「ワンッ」ペロペロ
加賀「わひゃっ!!、なっ何で私の二の腕を舐めているのかしら」
白犬「ワンッ」ペロペロ
加賀「くっくすぐったい」
白犬「ワンワンッ」ペロペロ
加賀「あっはっはっはっはっ」
~~~
加賀「…夢…か…」
翔鶴「ムニャムニャ」ハムハム
加賀「…なぜ翔鶴が私の二の腕をくわえているのかしら…」
翔鶴「ムニャムニャ…加賀さん…おいしいですね…この……ボンレ○ハム………ムニャムニャ…」ハムハム
加賀「………」
翔鶴「はっ!?殺気!?」ガバッ
加賀「………」
翔鶴「おっおはようございます加賀さん」
加賀「…おはよう翔鶴………尻を出しなさい…」ニコッ
翔鶴「?こうですか?」ペロン
加賀「そうよ…いい子ね…」スッ
スパーン!! スパーン!!
~食堂~
提督「いやあいい朝だ」
祥鳳「おはようございます提督」
提督「ああ、おはよう祥鳳………道着の上はどうしたの?」
祥鳳「あら…忘れてました…」ニコッ
提督(わざとだ…)
提督「全く…祥鳳は…」上着ファサッ
祥鳳「あっありがとうございます提督」
提督「いや、そんなお礼を言われることはしていないよ」
祥鳳「……でも、提督…いいんですよ?私に気を使わなくても…その…私も好きでやっているので///」
提督「知ってるよ」
赤城、加賀「おはようございます」
祥鳳「あっ皆さん、おはようございます」
提督「おお、おはよう………なんで?」
赤城「?どうかしましたか?」
提督「いや…なんで加賀の目が死んでるの? て言うか何で瑞鶴は泣いているの? なんで翔鶴は加賀に抱えられてるの?」
翔鶴「あ…提督…おはよう…ございます…」ビクンビクンッ
提督「…おはよう翔鶴…この状況はいったい?」
翔鶴「ああ…これは…私が加賀さんの二の腕を…」
加賀「…口を慎みなさい…」翔鶴の尻スパーン
翔鶴「ひぎぃ…あっありがとうございます!!」ビクンビクンッ
瑞鶴「うっうぇえええええん」涙ボロボロ
提督「………赤城………説明して…」
赤城「…はい…朝起きたら、翔鶴が加賀さんを怒らせたらしく…加賀さんが翔鶴さんのお尻を叩いてました」
提督「うん」
赤城「…ただ…加賀さんが叩くたびに…翔鶴さんは、もっともっと、って…最終的には加賀さんが泣いていました…」
提督「…うん」
赤城「…そのタイミングで瑞鶴さんが起きてしまって…その…このような状況に…」
瑞鶴「ううっ…翔鶴姉ぇ…」涙ボロボロ
翔鶴「…瑞鶴…泣かないで…」ビクンビクンッ
加賀「………」涙ホロリ
提督「……………祥鳳」
祥鳳「…何ですか?提督」
提督「今日の朝食はなにかな?」
祥鳳「…今日の朝食は、ご飯と味噌汁と納豆です」
提督は見なかった事にした!!
ー完ー
読んでくれてありがとう!!
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