2019-03-24 06:13:11 更新

2017年10月3日(火) PM:18:00


守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)の近くの紅葉公園(こうようこうえん)


山中さん 「えー、それでは。

紅葉狩り(もみじがり)はこれで終了でーす。

皆さんが集めた葉っぱは、こちらで一時預かります。」


一同 「はーい!」


万里花 「やりましたわー!

一万枚は流石にムリでしたが、約五千枚集まりましたわー!

桐崎さん、あなたは何枚ですか?」


千棘 「えーっと、事故があったから、

大体千枚くらい?」


万里花 「やりましたわー!

このイベントは私(わたくし)の勝ちですわー!

私(わたくし)の楽様への愛は、桐崎さんの約5倍ですわー!」


千棘 「………私はいいわよ、それで。

あんたと楽への愛の背比べ(せえくらべ)しても仕方ないって、さっき分かったし。」


万里花 「……………?」


山中さん 「あ、そうだ。

紅葉(もみじ)を腐らない様に加工するついでに、

何枚かの葉にお客さん達の好きな言葉を筆で書くことも出来ますが、何か希望はありますか?」


小咲 「好きな言葉?」


万里花 「私(わたくし)はもちろん、「楽様」と、全ての葉に書いて下さいー!」


? 「いや、五千枚は流石にムリですよ………せいぜい100枚ですね。」


万里花 「あら、あなたは?」


? 「守山 黒百合旅館(もりやまくろゆりりょかん)の初動担当の、黒川と申します。」


黒川と名乗ったその女性は、30代くらいの、髪を三つ編みにした着物の女性だった。


千棘 「じゃあ私達は………

あ!そうだ、「ザクシャインラブ」で!」


黒川 「ザクシャインラブ?」


千棘 「はい。

私達にとっては、とても大事な特別な言葉なんです。

スペルは、「zyjacya in love(ザクシャインラブ)」、です。」


黒川 「なるほど………

では、13枚の紅葉(モミジ)と黄葉(イチョウ)に、アルファベットを1文字ずつ筆で書いて、額縁にして差し上げます。」


楽 「お!いいな、それ。」


千棘 「やったぁー!

楽との交際半年記念旅行の思い出の品………

まずは1つ目、出来たーー!」


第1巻 第151話 完


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください