2019-06-11 11:46:02 更新

概要

本編の提督がプライベートビーチと鎮守府に結界を張る時に何をしていたかを書いてみました。
主人公は本編の提督なので実質クロスオーバーしてます。


前書き

とある艦娘達が深海棲艦と最終決戦をしている時に謎の青年が現れてまるで某大乱闘のようなカオスが巻き起こる短編物です


ドン!ドーン!バーーーーン!

ズドーーーン!




赤城「こちら赤城!もう私達正規空母部隊は艦載機が尽きました!これ以上の戦闘は…」

長門「わかった!私たちも一旦退避しよう!金剛達!行くぞ!白露型の五人も遅れるな!」

金剛・比叡・榛名・霧島「了解!」

白露・時雨・村雨・夕立・春雨「はい!」


北上「……っ!長門さん達が退避命令を出したって!みんな早く行こう!」

木曽「く、くっそぉ…!このまま逃げ帰るのかよ…また…あんな奴のところに…!」

多摩「木曽!その話は後にゃ!今は生きることを考えるにゃ!」

大井「球磨姉!早く!」

球磨「わかってるクマ!全員面舵一杯だクマーー!」

大和「ま、まさか…深海棲艦の力がここまで強くなってるなんて…」

武蔵「チィ!大和!ここは引こう!沈んでしまっては元も子もないだろう!」

大和「………そうね!みんな!長門さんに続いてこの海域から脱出しますよ!」

ヴェル「くっ…了解!」

暁「わかったわ…!」

雷「電!立てる?早く行くわよ!」

電「う、うん!大丈夫なのです!」

朝潮「了解しました!みんな!聞いた通り、一旦帰投しましょう!」

満潮「わ、わかったわよ…!」

荒潮「霰ちゃん!ほら!立って!立ちなさい!ここで沈むわけにはいかないわよ?」

霰「は、はい…」

大潮「追っ手が来ます!早く!」

霞「わかってるわ!朝潮姉さん!」

朝潮「全員面舵一杯!」






〇〇鎮守府




陸奥「…………そんな……」


艦娘達が見たのは〇〇鎮守府が燃え盛る火炎に包まれている光景だった…


戦艦棲姫「オソカッタワネ…トックノマエニココハモエコゲテルワヨ…」

軽巡棲鬼「ツギアナタタチノバンヨ…!」

武蔵「貴様らぁ!許さん!」ドオオン!

大和「武蔵!ダメェ!」

空母棲姫「オチロ!」ズドン!

武蔵「ぐぁぁぁあ!」

満潮「武蔵さん!しっかり!」

武蔵「ぐっ…!なぁに、かすり傷だ!」

翔鶴「で、でも腕が…!」

武蔵「取れているわけじゃないんだ。だが…しばらくは使い物にならんな…うぐ…」

村雨「み、みんな…鎮守府にはまだみんなが…」

夕立「村雨!どこへ行くっぽい!?」

村雨「離して!みんなを助けないと!」

時雨「もう無駄だよ!あんなの見てたら誰ももう…」

村雨「嫌ぁ!!離してぇ!離してよぉ!う、うう…」ポロポロ

加賀「赤城さん…」

赤城「…何ですか?加賀さん。」

加賀「……もう諦めるなっていう言葉が…無くなりました…」

赤城「……一航戦としての誇りも落ちてしまいましたね…私も…」

瑞鶴「あ、あの二人が…あんなことじゃ私達だってどうしたら…」

駆逐棲姫「……オマエハワタシガシズメル。タノシミハアトデトッテオク…」

春雨「………え?あれ、春雨?ですか…?」

霞「そ、そっくりね…」

飛龍「まさか…別の春雨が沈んでしまったから…」

レ級「モウイイダロ!?ハヤクヤッチマオウ!ウズウズシテクルヨ!」

球磨「………ただではやられんクマ…どうせ沈んでしまうなら…お前達の1匹や二匹を道連れにしてやるクマ!」

北上「!?球磨姉何を!?」

球磨「妹達がこれ以上傷つくのは見たくないクマ…」

多摩「なら尚更多摩達も一緒にゃ。戦うときも死ぬ時も!」

大井「私も…このまま黙ってられません!」

木曽「やってやる!お前ら全員相手してやる!」

長門「……私達も付き合おう…!」

球磨「!?」

蒼龍「もう…鎮守府は無くなりました…!」

金剛「だから…やるだけやって、一緒に逝来まショウ!」

大井「みんな…」

榛名「私も…戦います!」

白露「私だって!」

戦艦棲姫「オモシロイワネ…マンシンソウイナアナタタチニハモウカチメハナイワ…!」

空母水鬼「イクワヨ…!」




…ォォォォォオオオ




比叡「……?何?」





……ォォォオオオオオオ






駆逐棲姫「?ソラカラナニカガ…」








おおおおおおおおおおおお!!!!








その場の全員「!?」






バッシャアァァァン!!







???「痛ってて…着地ミスったわ。」

荒潮「え?男の人が空から…」

リセイ「ん?何で知らない鎮守府が燃えてるんだ?」

空母棲姫「アナタ…ナゼアンナタカサカラオチテヘイゼントシテイルノ?」

リセイ「うるせぇ。今俺に話かけたらお前らの身体全部ぶっ壊すぞ…」ギロッ!

深海棲艦s「ッ!」ゾッ…

軽巡棲鬼(アリエナイワ…ニラマレタダケデアシガスクムナンテ…)

リセイは艦娘達の方に向かって歩いた。

リセイ「お前達、艦娘だな?」

大和「そ、そうですが…一体貴方は…」

リセイ「………俺がこの世界にいる時間は限られてる。詳しくは教えることはできないが…お前達を助けることは出来る。」

時雨「時間…?」

霧島「というより、どうやって海の上を立って…」

リセイ「何故、どうやって、一体何者、などは聞かないでくれ。知らない方が良いこともあるもんだぞ?」

長門「………わかった…だか、貴様はどこから見ても人間のようだが…生身の人間がどうやって奴らを倒すと言うのだ。」

リセイ「え?ふつうに殴り殺すだけですが何か?」

艦娘s「!?」

リセイ「………さぁて…待たせたな…」

レ級「マサカヤルキカ!?ジョウトウ!」

空母水鬼「ニンゲンニマケルナンテカンガエルホウガオカシイノヨ。」

戦艦棲姫「ソウイウコトヨ…アナタカラシズミナサイ…」

リセイ「ふん!お前らのその思い込みを、後悔に変えてやるぜ!」







《思 い し る が い い ! ! !》










ビィイイイイ!バチバチバチバチッ!

リセイがそう言い放った時、その場に居る全員の空間に電撃や落雷がほとばしっていた!

深海棲艦s「!?」

艦娘「!?」





リセイ「うぉお!!!」



ゴオオオオオオ!!!!









………………………














レ級「………コ、コ…ロセヨ…オマエ…ニンゲンナノニツヨインダ…ナ…」

リセイ「お前ら深海棲艦共に褒められたくないな。」

駆逐棲姫「………ナンデトドメヲササナイノ…」

リセイ「…………お前ら2匹だけは他の深海棲艦とは違う。生きた目をしてるからな。だからチャンスを与えてやるのさ。」

駆逐棲姫「チャンス?」






大潮「…………」

陸奥「……信じられない……」

村雨「……………あ、あんな人が存在するなんて…」

北上「レ級と駆逐棲姫は何で殺さないの…?」



話は終わったのか、リセイが再び長門達の元に向かった。


リセイ「よう。もう大丈夫だ。あの2匹は元々お前らを沈めるつもりはなかったんだよ。あいつらの記憶を覗いたらあいつらだけは鎮守府にてを出してなかったしな。それに…あんな生きた目をした深海棲艦がいると思うか?」

武蔵「なんだと?駆逐棲姫とレ級が…?」

リセイ「………あんまり信用は出来ないって顔だな…」

霞「当たり前でしょ!深海棲艦は私達の大事な人達を奪ったのよ!?そんな奴らを信用できるわけがないでしょ!!」

リセイ「それは俺がぶっ殺した奴だけの話だ。あいつらは関係ない。」

翔鶴「………完全に無いわけでは無いと思います…」

リセイ「ん?」

翔鶴「もしあなたの言ったことが本当だとしても、あの二人にも止める事は出来たはず…なのに…」

リセイ「…………まぁな…だが、それも過去の話。俺が全部元に戻してやる。燃え尽きた鎮守府と艦娘達をな。」パチン

艦娘s「え?」

リセイは指を鳴らし、燃えたはずの鎮守府を全て元に戻してしまった…!

レ級「ナ、ナンデ!?」

駆逐棲姫「ドウヤッテ……!?」

深海棲艦達も驚きを隠せなかった。

春雨「……う、嘘…みんな元どおりに……」

リセイ「………これでいい…おい!レ級!駆逐棲姫!お前らもさっさと自分の有るべき場所に帰れ!次はどんな事情があろうと許さんからな!艦娘達が!」

レ級「………アタシラヲタスケタコトヲコウカイスルゾ……」

駆逐棲姫「レキュウ…イコウ…」


深海棲艦達は海の奥深くまでに姿を消した。



リセイ「さてと…俺も帰るか。」

武蔵「待て!待ってくれ!何故お前は私達を…」

リセイ「………さぁな…だけど、無事で良かったよ。武蔵。」

武蔵「な!?どうして私の名を!?」

リセイ「武蔵だけじゃない。ここにいる艦娘全員の名前もわかるぞ?例えば、白露、村雨、時雨、夕立、春雨とかな。」

艦娘s「!!!」

リセイ「………あ、言い忘れてた。お前らの現提督も生き返ってるからな。どうするかはお前ら自身で決めろ。」

電「で、でも…」

リセイ「………少しお前らの記憶も見させてもらったが…お前らの提督も大概アレだな。艦娘を物としてしか扱わない。呆れを通りにして腹が立つな。」

暁「……」

リセイ「いいか?艦娘は物じゃ無い。人と同じなんだ。それを利用して自分がノコノコと上にのし上がろうとする奴は必ず天罰が下る。今からお前らがそれをする番だろうが。やってきな。今の提督に思い知らせてやれ。艦娘の本当の恐ろしさをな。多少派手にやっても良いだろう。何故ならお前達の提督は大本営にも見捨てられてるからな。当の本人はそれに気づいてないようだが。本当におめでたい頭をしている。」

榛名「………貴方は一体……」

リセイ「おっと、もう時間だ。俺はそろそろ行く。もう会えないが、自分達の世界を大事にしろ。ただそれだけだ。じゃあな。」

赤城「あの!」

リセイ「ん?」

赤城「せめて…せめて名前だけでもお聞かせ下さい…名前すら知らない人を感謝したって意味がありませんから…」

リセイ「……………リセイ……」

赤城「え?」

リセイ「リセイだ。じゃあ、今度こそさようならだ。」

バッ!ドオオオオオオン!!

リセイは空を飛んであっという間に見えなくなってしまった。

加賀「と、飛んだ!?」

大和「凄い……」

長門「………感謝しなければな…」

金剛「ハイ…ありがとう…リセイサン…」

ヴェル「……私達も、決着をつけに行こう。」

木曽「……ああ。鎮守府に帰って、あの野郎をぶっ潰す!」

長門「……よし!これより全艦、鎮守府に帰投する!」

艦娘s「了解!」










〜〜〜〜〜〜〜〜〜








リセイ「……………あいつらも、助けることが出来て良かった。違う世界の奴らだが、価値観は同じの筈だ。……それにしても結界を張る時に時空に歪みが出来るとはな…しかもそれに引きずりこまれるし…意外と難しいもんだな。ま、そのおかげで、あんな世界も救えたんだ。良しとするか。………駆逐棲姫もレ級も話せばわかる奴らじゃないか。深海棲艦全てが敵じゃ無いのか……わからない…用心することに越したことはないな。おっと。そろそろ戻らないとみんなが心配するな。ッ!!それっ!」

バギュゥウウウウン!!!











本編へ続く…


このSSへの評価

3件評価されています


ぴぃすうさんから
2020-03-20 03:40:21

気まぐれ主人公さんから
2019-06-09 19:25:20

SS好きの名無しさんから
2019-06-04 22:32:06

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ぴぃすうさんから
2020-03-20 03:40:23

気まぐれ主人公さんから
2019-06-09 19:25:23

SS好きの名無しさんから
2019-06-04 22:32:07

このSSへのコメント

4件コメントされています

-: - 2019-06-04 22:33:43 ID: -

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-: - 2019-06-05 01:32:12 ID: -

このコメントは削除されました

3: 気まぐれ主人公 2019-06-09 19:29:33 ID: S:DxUWdH

音楽を聴きながらこの小説を読んでます。一言で言うと最高の小説です。更新楽しみにお待ちしてます!

4: アルティ 2019-06-09 22:06:44 ID: S:kz2vHZ

ええええ!?気まぐれ主人公さんの作品は見たことがあるのでコメントが来ててびっくりしました!ありがとうございます!!
気まぐれ主人公さんの作品も最高でしたw


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1: SS好きの名無しさん 2019-06-04 22:34:03 ID: S:Q4s3q0

すごくオススメ?


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