2019-06-17 12:27:21 更新

概要

注意事項

エロ本よ

この物語は18禁です
この物語はフィクションです
実在の氏名、団体、あとなんやかんやとは一切合切関係がありません
また、すべてのエロい人達の為に理想と現実の区別は付けてくださいね
まぁ、現実なんてしょーもないものだけど一応ね


前書き

清潔感を四角く切り取ったような部屋
病室でなければ、保健室といった風体の

部屋の隅に置かれた机、そこに腰掛けているのは一人の女
纏っている白衣から、ここの主であるのが容易に想像できた

「はい、こんばんは…。今日はどうしたの?」

あなたに気付いた女が、腰掛けてた椅子を回して立ち上がる
白衣に浮かび上がるような黒く長い髪
白い肌に、赤い唇が弧を描き優しそうに微笑んでいる

「そうよね、日常なんて退屈だもの…」

それじゃあ、と間を置いて、赤い瞳があなたを覗き込んでくる
それから少しして、何か思いついた様に口を開いた

「さて、これは何時の話だったかしらね…」



穴の空いた天井


割れたステンドグラス


崩れた聖母像


籠もるカビ臭さ


新鮮な血の匂い


「いや…やめて…」


消え入りそうな少女の泣き声


荒れ切った冷たい床の上を這いずりながら

必死に何かから逃げようともがく度、小さな手に、細い足に、砕けたガラスが傷をつける


突き出た何かの木片が白いドレスを引き裂いた


少女の動きが止まる


お気に入りだったそのドレス

大事にしていたそのドレス

自分の血で染まる白かったドレス


破れた隙間から覗く足も、悔しさに握りしめるその指先にも


赤く…


同じ様に、赤黒く染まっていく


「かっ…ぁっ…!?」


甲高い音が少女の足を貫いた


慌てて、思い出したように足を動かすが

貫いた矢が、貫かれた足が、床に縫い付けられて身動きが取れなくなる


痛みを堪え、必死に手を伸ばし、矢に指をかける


痛い、痛い、痛い…


それすら分からなくなってくる程の痛み

傷口が燃えるようでいて、氷を押し付けられているみたいに酷く冷たい


一瞬、視界に影が落ちた


崩れた天井、割れ残っていたステンドグラスから、差し込んでいた光が遮られる


羽音が聞こえる


踏みにじられる音がする


散らばったステンドグラス、それでも綺麗に輝くそれを、意味もないと砕きながら歩いてくる


ふわり…


白い、真っ白い羽が、舞っていた


「ここまでですね…」


白い声だった


何処までも、潔癖なくらいに、真っ白い声

綺麗なんだけど、それだけで、なんにもつまらない声


そうして、なんにもつまらないままに、鏃をつがえたそれは、少女を見下ろしていた


「どうして?」


少女は問うた


やっぱり、返ってきたのは つまらない理由


「悪魔…」


それを見逃す天使はいないと


「なんで?」


もう一度少女は問うた


やっぱり、返ってくるのは つまらない理由


「それが神の意思だから」



ー 助けて? ー



最後にもう一度だけ、少女は乞うた


傷だらけの少女(悪魔)に弓を向ける天使


傍から見たらまるで逆、どっちが悪魔かわからない

いや、きっとどっちも悪魔に違いはなかった


悲鳴もない


ただただ静かに少女は崩れ落ちる


胸を穿たれ、流れた血で、白いドレスを染めながら

その瞳は、自分を穿った天使を、儚く見つめていた


「ふんっ…」


唾棄するように鼻を鳴らした天使


崩れた落ちた少女を一笑に付すと、要は済んだとばかりに踵を返す


命を奪った事に対する感慨も見受けられない


だってそう…


彼女たち、天使にとっての悪魔なんてのは、命ですら無いのだから


「その死こそが…」


救いになると、神への贖罪だと、本気で考えているのだから



崩れた扉を潜ろうとして、途端にその扉が息を吹き替えした



拒むような音を立てて閉まる扉

時計の針が回るように番が落ちると、沈黙が行く手を阻む


急ぎ、天井を見上げた天使


崩れた天井、欠けたステンドグラス


その隙間に向かって飛び立つと、目前で道を塞がれた


荘厳な天井絵

豪奢な飾り

七色に輝くステンドグラス


まるで時が戻ったように、荒れ果ていたはずの教会は往時の姿を取り戻していた


鈴がなっていた、笑い声だった


荘厳な教会に鈴なりに響く笑い声は、天使の歌声を思わせる


だが…


笑っていたのは悪魔だった


純白のドレスが ふわりと舞う

風に乗って揺れている


少女がステップを踏む度に、大げさなくらいにはためいた


花のようだった


花弁に包まれる少女の姿


埋もれる程に、サイズの合わないドレスは手足の先までも覆っている


ふわり…ふわり…


まるで、浮いているような気安さで、少女が前に進み出る


ぎぃ…と


天使が鏃を番えた


もう一度、少女の胸元に鉄槌を、人形じみた淡白さで弓を引き絞った



七色の光が降ってくる


割れたステンドグラスと一緒に、白い羽が散り散り広がっていく


悲鳴が落ちる


初めて聞こえた感情らしい声音は、赤い色をしていた


すっとする…


綺麗なだけで、つまらない声なんかよりも、胸を掻き立てるその悲鳴は、ずっとずっと素敵な声だった


雨が降る


血の様に赤い雨


それを、天使が自分の血だと気づく頃、頭の上を影が覆っていた


きらきら…きらきら…


降り注ぐステンドグラスの残り香を受けて、少女が微笑んでいる


「やめ…て…」


苦し紛れの懇願に、少女が首を傾げた


「なんで?」


子供らしい疑問に頭を揺らす


「こんな事をして…」


やっぱり、返ってきたのは つまらない理由


天使なら何をしても許されると思っている

いつだって、神様が助けてくれると思っている


「どうして?」


割れた空を見上げて、少女が問うた


どうして、助けてあげないの、と


けれど


今度はなんにも返ってこない、だーれも答えてはくれなかった


少女の胸元が血に濡れる


天使が鏃を携えて、それを突き立てている


ヒステリックに少女を押し倒し

サディスチックに鏃を突き刺す


何度も、何度も、何度でも…


崩れた天井が、天使の体を押しつぶすまで



「死んだかな?」

「死なないもん?」

「どうして?」

「だってマムルが助けてあげるから」

「マムルは優しいのね」

「リムルだって優しいよ」


声が聞こえる


一人が誰かと喋っている

誰かが一人と喋っている


「「それじゃあ」」


声が重なる


途端に天使の体が軽くなった


傷だらけの肌も、押しつぶされていた体も

全部が全部なかった事になったみたいだった


「あら、せっかく助けてあげたのに? マムルが下手だったの? ううん上手だったわ だよねっ」


気味が悪い


一人が誰かと喋っている

一人で誰かと喋っている


飛び起きた天使が鏃を番えて後ずさる


なおしたと


その言葉だけは本当らしい


滲む血も、折れた翼も、潰れた体も、最初から嘘だったように元に戻っている


だが、それは相手にしても同じこと


何度も胸元に突き刺したはずなのに、血の一滴さえも残っていない


「またマムルに酷いことをするのね? またリムルに酷いことをするんだ?」


その瞳に恐怖はなかった


「せっかく助けてあげたのに、仲良くなれると思ったのに」


悲しそうに目を伏せながら、口元を釣り上げる少女


あまりの気味の悪さに、すぐにも逃げ出したくなるが

見上げる天井は蓋をされ。おそらく、後ろにある扉でさえ開くことは無いだろう


矢が放たれる


もう何度目か


それは、少女の胸元に過つことなく突き刺さっていた



その鮮血は淀んでいた



突き刺さった矢を押しのけ、冗談のように吹き上がる

赤かった血は、次第に黒ずみ、汚泥のように床に広がっていった


そして、それに飲み込まれるように、足元から少女の体が沈んでいく


飲み込まれるように、崩れるように、溶けるように


どろどろ…どろどろ…どろどろどろ…


滲み、染みを広げていく汚泥


状況を飲み込めず、未だ立ち尽くしている天使のつま先を汚していく


赤く、昏く、淀んだ泥の様な鮮血

鮮やかでいて、濁っている、鮮血の様な泥


それが、手に見えたのは偶然だったのだろうか


足首を掴まれるような錯覚は現実になり、泥が天使の足首に絡みつく


足を引く、だが動かない


掴まれた足首に力が篭り、痛みが声を上げそうになる


慌てて、腰から短刀を引き抜く天使


脇目も振らずに自分の足元を斬りつけると、勢い余って床に倒れ込んだ


足首には赤黒い跡


締め付けられた訳でも、まして巻き付かれたものでもない

伝わってきた痛みと同じに、5指に掴まれた後が鈍い痛みとともに滲んでいた



それが何なのかは分からない



少なくとも少女の形もしてはいなかった


その泥は、沸きたち、膨れ上がり、大げさに形を作る


刃の様な爪を見た気がした

獣の様な牙を見た気がした

大樹の様な体を見た気がした


そのどれもがボヤケていて、そうと思えばその様に見えてもくる


「悪魔め…」


忌まわしげな天使の声


不安定だった形に与えられた名前、その役割が形になる


ヤギの頭、コウモリの羽、蛇の尻尾、牛の蹄


およそ、天使が罵倒しうる悪魔の形の集大成がそこにはあった


短刀を握る手に力を込めて、声を上げて斬りかかる天使


逃げ出したい恐怖は確かにあった

けれど、既に閉じ込められてしまっているし


何より


こんなおぞましいモノを放って置くわけにはいかない

刺し違えてでもと覚悟を決めて、声を張り上げて恐怖を押し殺す


からり…


金属質な音が床に転がった


心地の良い呻き声と、空腹を抱えた獣の唸り声


掴まれた天使の細腕


持ち上げられただけで、床から足が離れるほどの体格差


覚束ない足で悪魔を蹴りつけ、逃れようと白い羽をバタつかせるが、それだけだった


大人と子供、それ以上の差


雄牛の様な体を、怯える少女の足で蹴り上げても怯むこともなく、もがく羽音だけが虚しく響く


天使に悪魔が顔を近づけていく


醜い顔、山羊の如く醜悪な獣の風貌


生暖かい吐息が掛かり、端正な天使の顔立ちが不快に歪んだ時


悲鳴が響き渡った


目を見開き、反り返った首から溢れた嗚咽に溺れそうになっている


まるで口づけをする様に、細い天使の首筋に、小さな肩に、悪魔が口を寄せていた


ぐちゃ…ぴちゃ…ぐちゃ…ぴちゃ…


咀嚼の度に、溢れかえった血が天使の胸元を汚し、堪らず床を汚していく


歯を突き立てられる度に痙攣する体

逃げようと暴れていたのも最初だけで、次第に、だんだんと、抵抗さえも弱々しくなっていく


死ぬにはまだ遠かった


けれど


殺される恐怖


いやさ、それ以上の、感じたこともない、食われる側の恐怖が天使の心を砕いていた



どさり…


床に転がる天使の体


見逃してくれた? そんな楽観的な思考が戦う気力を剥ぎ取っていく


血を流す肩も忘れ、必死に床を這いずり悪魔の影から逃れようとする天使の姿



その時になって後悔をしていた


悪魔を見かけたから殺そうだなんて

相手の力も分からずに、弓を射かけたことが間違っていた


どうか許してください、どうか殺さないでください


そして、どうか、食べないでください


その懇願が、悪魔を喜ばせるだけだと知っていても口にせずにはいられなかった



足首を掴まれる


たとえ爪が剥がれても、床にしがみつくのをやめられない


悪魔の影が天使を覆う


見なければ良いのに、振り返らずにはいられない

恐怖で歯がなっている、見開いた目が悪魔の姿を捉える


大きい、それはとても大きい


最初に見た時よりも、一回りかは大きくなっているようだった

いや、天使が恐怖で磨り減るほどに、悪魔の体が膨れ上がっているようだった


「ぇ…」


痛い


そう思う前に、頭が考えるのを止めていた


恐怖で落ちる視界に映ったのは悪魔の剛直


下手をすれば自分の手首か、それくらいはあるんじゃないかと思う程太い肉棒


どうして だとか なぜ だとか

獣なのに、獣だから だとか


必死に目をそらしている


次の瞬間からくる絶望に遠ざけようとして


それは、何の前触れもなく押し付けられた



片足を掴まれ、広げられた天使の股ぐら

腰を押さえつけられ、悪魔の肉棒が容易く天使の割れ目を開いていく


いや、容易くはなかっただろう


ただ、逃げようともがく足も

ただ、逃げようと暴れる体も

ただ、逃げようとばた付く羽も


まるで用をなさなかっただけ


上がる悲鳴を潤滑油にして

濡れてもない膣内を強引に割り開く肉棒は、すぐにも天使の最奥に押し込まれた


「ぃ、ぁ、やぁぁぁっぁぁぁぁっ…!?」


絹を裂いたような悲鳴が悪魔の腰を揺らしている

後ろから腰を掴まれ、太い肉棒に膣を苛まれながら、嗚咽に濡れる天使の姿


ぐちゅ…ぐちゅ…


肉棒が動く度に、天使の体が小刻みに震えている


ぐちゅ…ぐちゅ…


肉棒が動く度に、天使の小さな割れ目からは赤い汁が、粘性と混じって掻き出されている



だんだんと、悲鳴を上げる気力さえも削がれていく

突かれる度に、体に力がはいり、抜ける度に弛緩する

ぼんやりと見つめた下腹部は、それと分かる程に膨らんで、悪魔の動きに合わせて収縮を繰り返す


「ぅっ…ぅっ…ぅぅぅっ…」


悔しかった、憎らしかった


悪魔と戦って死ぬ覚悟はしていたつもりだったけど

こうして無様に陵辱されるまでは考えていなかった


いや、知っていた…


けど、自分は大丈夫だからと言い訳をして、その結果がこれだった


だんだんと早くなってくる肉棒の動き


奥を突かれ、声を漏らしながら、溢れる涙だけはと必死に抑えていた


泣いたら負け、泣いたら負け


体も声も、悪魔の好きにされても、涙だけはと必死に歯を食いしばって


震える肉棒


下腹部に広がる熱さが、その奥まで届いた時には、もう我慢が出来なかった



「ひぅっ…ぁっ…ぁぁぁぁぁっ…」


涙が悲しみを流してくれたらと


だが、決してそうはなりはしない


泣けば泣くほどに絶望が心に染み渡り、その嗚咽が悪魔を昂ぶらせていった



気づけば衣服は破られ、見え透いた肌の上を蛇が這い回っている


鎌首をもたげる蛇の頭


牙光らせ、その先端を、綺麗な桃色の頂点へと突き立てた


僅かに上がる悲鳴と、続いて溶けていく声音

だんだんと鼓動が早くなり、乳首から胸全体へと 熱が広がっていく


それが毒だと、媚薬による快楽だと頭では理解していても、体が拒む事を忘れていく


子宮が熱くなる


膣が締り、純血を押し流すようにして、流れ出した愛液を止められない


再び、蛇が鎌首をもたげる


その眼光が、もう一つの乳首に狙いを定めて這い寄っていく


伸びる舌が、乳首に触れて、既に固くなった突起へと巻き付いていく


小さく震える体。弄ばれた乳首から、より強い快楽が流れ出し


「ぁ…」


小さく、けれども、確かな嬌声が漏れていた



「あはっ。やっぱり気持ち良いんだねっ、リムルの言った通りだ」


華やぐ声


白いドレスに埋もれた、花のように白い少女


「ねぇ、天使様。もっと気持ちよくして上げたら、マムルのお友達になってくれる?」


意味が分からない


その期待に満ちた眼差しが、天使の心を焦がしていく


天使と悪魔


それ以上に、こんな陵辱をしておいて、どうして「友達」といえたものか


「あなたは…友達に、こんな事を…」


でも、もしかしたらと、そこを突けば逃げる空きも出来るんじゃないかと


「神様だってしてるのに?」


首を傾げた少女の後ろ


赤子を抱えた聖母像が、手にした赤子に慈愛の視線を送っている


「マムル知ってるもんっ。いっぱい気持ちよくなって、いっぱい しゃせー されたら、いっぱい子供が出来るんでしょう?」


神様とお揃い…


「良かったね」と、無邪気に微笑む少女

そこに、なんの曇もなく、ただただ天使が快楽の果てに身ごもるのを楽しみにしているようだった


「なっ…神に、なんて…」


それが言葉になる前に、肉棒が再び動き出す


一瞬で沸いた怒りは、一瞬のうちに流された



惜しいとさえ思った


引き抜かれた肉棒を、抜けていく快楽を求めて、体が落ちていく


それはすぐにやってきた


落ちた体に合わせて、悪魔の巨大な肉棒が天使の小さな膣に押し込まれていく


紛れももない至福


子宮から伝わる快楽は、その先を予感させるに足るものだった


「まだかな? まだかな?」


陵辱される天使を、少女が楽しげに眺めている


肉棒に膨らんだ下腹部に手を伸ばし、射精を促すように指を這わす


たださえ狭い膣内、それを上から抑えられると、より強く肉棒の存在を感じてしまう

懇願の声は届かない。ただただ、増していく快楽だけが答えのように、子供じみた悪戯が続けられる


「ぁっ…」


感じる熱が、子宮を焦がした


頭でいくら否定しても、それさえも流されていく幸福感

犯される喜び、満たされる喜び、そして、孕む幸せ


悪魔の射精を目の当たりにして、少女が嬉しそうに手を叩く

その姿を前に「いや…いや…」と、力なく首を振るしか出来ないでいた


「あれ? 天使様は子供欲しくないの? ママになりたくないの?」


少女が首を傾げている


「誰が…悪魔の子供なんて…」


天使が力なく首を振る


それを見た少女が笑う


割れるガラスの様に声を上げ、壊れたゼンマイみたいにお腹を抱える


「天使様から生まれたら、それは天使様の子供でしょう?」

「そんな穢れた子供…」


いらない


そう、口にする前に、少女の顔が目の前にあった


「愛してくれないの?」


澱んだ瞳だった


白いドレスに白い肌

なのに、その瞳だけが濁っている


底が見えないほどに浅い瞳が天使を見据えている

何の感情も讃えずに、誰かの感情を妬んでいた


いらない


先に口にしたのは少女の方だった


笑い声がする、泣き声がする


聖母像の口が裂ける、抱かれた赤子の声が歪む


崩れて、砕けて、零れ落ちる



再開された陵辱は野蛮なものだった


腰を突き上げられ、蛇に体を締め付けられる

悪戯に噛まれた先から、媚薬を流し込まれ、もう絶頂の境も曖昧になっていた


肉棒が子宮を潰す度に、天使の綺麗な口から快楽が紡がれる

膣を締め付け、射精を促し、孕を満たされる度に快楽の悲鳴をあげる


天使の矜持

天使の努め


そんな些細な事さえも、快楽に飲まれ、その一助に成り下がる


汚される背徳、汚される快楽、白が黒に落ちていく


ひらり…


落ちたのは黒い羽


何枚も、何枚も、枯れ葉のように散っていった





霧に包まれた深い森、そこに佇む日本屋敷


その庭先で繰り広げられているのは、なんとも有り触れた光景だった


女が悪魔に抱かれている


そんな、さして面白くもない光景を、霧里 楓 は、ただただ つまらなそうに眺めていた


よくよく見れば、その女は天使の類にも見えたが

黒に濡れつつある翼では、もう対して面白みもなさそうだった


また絶頂にでも達したんだろう

割れ目から白濁を撒き散らしながら、悪魔に縋り付く天使


「あはははっ。また射精されてる、あれじゃお腹の子、溺れちゃうんじゃないかな」


それを、さも愉しそうに愉悦を貼り付けて、白い少女が笑っていた


「で、落ちかけた天使を持ってきて何? もう出涸らしじゃないの?」

「そーう? そうかな? そうだね。 子供が出来たときはすごかったんだけどなぁ」

「それ、一番面白いところ…」


小奇麗な天使が膨らみ始めた孕を抱える姿を想像する


その嘆きは、その慟哭は、きっと一見の価値はあろうものを


勿体無い


柳眉な眉を細めて、息を吐く楓


あとの見どころがあるとすれば、出産とその後はオマケか


母親になった絶望を思い出すか、快楽によがり狂うか

生んだ子供を殺すのか、涙に暮れて育てるのか


一番つまらないのは、すぐに次の子供を求め始めるパターンだけど


意外にも、黒い翼に、まだらと残った白い部分が、多少の期待をさせていた


「楓様…」


掛かる遠慮がちな声に視線を向ける


日本家屋には不釣り合いなメイド服

その異様さをも取り込んで、金髪の少女の美貌は際立っていた


「助けたいの?」


からかうように言葉を返す楓

その横目には、かの天使の痴態が続いている


「…」


答えず、ただ目を伏せる

メイドとしての対面、主の楽しみを取り上げる負い目もあるが

やはりか、もっと単純な部分での畏怖、恐怖が、それ以上の言葉を塞いでいた


これでやっと


進言するのも恐れ多いが、最大限の配慮を期待して



「楓ちゃん、あの子に甘いよね。マムルの方が絶対可愛いのに」


白い少女、マムルが口を尖らせている

持ってきた玩具をとられた事よりも、楓の視線が向こうを向いているのが気に入らないようだった


「お気に入りのオモチャは大事にする方なのよ」


ほんとうに


今更、あの天使を助けた所でどうにもならないのに

1回や2回、陵辱から遠ざけたところで、何も結果は変わらない


すでに腹は膨れている


孕んでしまっている


自分の立場と重ねたか。同情にしても あまりに滑稽だ


けれど…


もはや真っ当に人として生きられなくなった者が見せる人間性が、どこまで続くのかは楽しみではある


「じゃあマムルはっ。マムルの事は大事にしてくれないのっ」


飛びついてくる小さな体を、受け止めるでもなく、そのまま押し倒した楓


「良い子にしてなさいって、いつも言ってるでしょう?」

「マムルは良い子だもん」

「そう…」


その、不満そうな唇に口づけて


「じゃあ、体に聞いてみましょうか?」


そのまま、まぐあいあう二人を、止める声などどこにもなかった





畳間の一角、布団の上に寝かされている天使の姿


時折、声を漏らすことはあっても、悪魔に抱かれている時に比べれば、幾らかはマシな様には見えた


悪いとは思いながらも、メイド服の少女が、僅かに残った衣服を脱がせていく

濡れて重くなった衣服。それを剥がす度に、陵辱の後が糸を引いて溢れていった


透き通った白い肌と金糸の髪、そうして均整の取れた体は、同性である少女の目を引くほどに美しい


天使…


それが、なんの比喩でもない事が、まざまざと見せつけられた


ただ一つ…


その背中にある、黒く濡れた羽を除けば、その容姿は完璧だった


いや、それが完璧に染まっていたならば、そこには別の美しさも見えたかもしれないが


その翼は斑であった


大部分は黒に犯されながらも、僅かに残る白濁の色


それは、天使に残った最後の矜持なのか、度重なる陵辱の爪痕なのか



寝息をたてる天使の体を優しく拭き取っていく


それで見た目こそは綺麗になっても、それ以上でもなく、それだけだった


拭っても癒えない傷は、見た目以上に心を汚している


その覚えがあるだけに、気休め程度と分かってはいても、せめてと自分の手を動かし続ける



あの方にとっては、これも戯れでしか無いのでしょうが…


自分の進言が聞き入れられたとは夢にも思えない


手慰みにするのなら、あの場で天使を完全に壊してしまっても良かったはずだ

なんとでもいえば、私のことを その変わりにする事だって出来たはず


面白がっているのだろう


天使を壊すことよりも、私を汚すことよりも

日向を歩けなくなった自分が、どこまでそんな事を言ってられるか

いじめにも満たない、子供じみた悪戯


それならそれでもいい…


あの方が飽きるまでは、お互いに利用価値はある

もし、自分が捨てられる様な事があれば、その時はきっと


そんな心配をする事もなくなっているのだろう



「っ…ぁ…」


目が覚めた時には、陵辱は終わっていた


背中には柔らかい布団の感触


朧気な瞳に映ったのは、気遣わしげな少女の瞳


堪らなかった


堪らないままに少女の頬をはたく


だが、それで気が晴れる訳もなく、その態度が余計に心をざわつかせる


「大丈夫、ですよ…」


悲鳴でもない、どこまでも優しい声


赤く、痛む頬に、僅かに手を添えただけで、少女は優しげに微笑んでいた


「何がっ…」


何が何が何が何が何が何が何が何が何が…何がっ!!


終わってみれば残ったのは絶望しかなかった


媚薬も薄れ、快楽も揺らぎ、痛みを正しく感じると、途端に膨れた孕の重みに苛まれる


ボヤケた記憶も次第に鮮明となり


悪魔に縋ったこと、自ら腰を振ったこと、声を上げ、懇願して、泣きながら、精液を受け入れる


思い出すだけでも悍ましいのに


思い出しただけで、じっとりと体が濡れていく


鼓動が高鳴る、吐息が乱れ、子宮に熱が灯った



気づいた時には、少女を押し倒していた


憎らしかった、その態度が堪らなく忌々しい


「覚えはあります…。それで気が済むのでしたら…」


声も上げない、抵抗さえしない、清々しいまでの奉仕の心


綺麗に過ぎた…あまりにも…


金糸の髪も、翡翠の瞳も、透き通った白い肌も、清い心も


全部自分が持っていたはずなのに、全部汚されてしまったもの


欲しい…


ポツリと、胸に抱いた感情は、次第に膨らんでいた



誰かの声を聞いた気がする


悲鳴のようで、歓喜のようで、それは獣のそれだった


少女の衣服を破り裂いていく


晒される膨らみに手を伸ばすと、無遠慮に鷲掴みにして力を込める


「っ…」


少女の綺麗な顔が僅かに歪むと、一瞬だけ自分の心が晴れた気がした


もっとその顔がみたい、もっとその声が聞きたい


なのに…


それっきり、少女の顔色が変わることもなく

揉みしだかれた胸に、僅かな痛みを感じて声を漏らすだけ


「なんでよ…」


もっと泣きさいよ、もっと叫んでよ

許しを請うて、助けと口にして、ごめんなさいって謝り続けてよ


なんで私だけ、なんで私だけ、なんで私だけ…


情欲が灯る…


汚したいと思った、貶めたいと思った

自分と同じ目に合わせて、自分と同じ様にして、自分と同じにする


そうしたら、戻れるんじゃないかと

この綺麗な少女が自分と同じになれば、綺麗だった自分に戻れるんじゃないか


下腹に集まった情欲が、次第に膨らんでいき、一つの形を作っていく



まるで悪魔のようだった


膨らんだそれを見て、流石に少女も顔色を変えている


良い顔だ


結局、こうなったら誰も勝てやしない

そういう風に出来ている、そういう風になってるの


たとえそれが、自分を犯した悪魔の肉棒のようであっても、今だけはありがたく思えた


そう、少女を貶めるのに、これ以上のものなんて無いのだから



少女の下着を躊躇なく破り捨てる


多少上等な布地であったようだが、こうなるとただの襤褸

むしろ、その裂いた感触が、引き千切れる音が心地いい

自分が今から行う乱暴を、肯定してくれるようだ


少女の顔を覗き込む


流石に此処までくれば泣き叫ぶだろう

「やめて」と「嫌だ」と懇願してくるだろうか


緊張の色は見える。だけど、それだけだった

あくまで、あくまで私を見下すみたいに瞳を閉じて、次の行為を待っている


「このっ…!」


肉棒を突き立てた


少女の小さな割れ目が、悲鳴を上げるように広がっていく

まだ濡れてもいない膣の中を、無理矢理に押し込んでいくと、程なくして最奥に突き当たる


「っぁ…」


僅かに漏れる苦悶の声


痛みに結ぶ唇を強引に奪うと、そこに舌を捩じ込んでいく


逃げる少女の舌を追い詰めて絡みとる

何度も何度も舐り、口内を蹂躙して、滲む唾液を吸い上げる


甘い、甘い、それはとても甘い気がした


飲み込む程に、あふれる自分の涎を繋がった少女の口の中に流し込んでいく


溢せないように唇を押し付け

防げないように舌を絡め取る


やがて、辛くなった呼吸に耐えきれず


ごくり…


少女の喉が、か細い音を立てた


「ふっ…ふふふふふふっ…」


笑いが止まらなかった


堪らない堪らない堪らない堪らないったらない


無垢な少女に自分の体液を押し付ける


その達成感たるや、満たされる征服欲は、果てもない快楽の道を開いてくれた



犯したい…


頭に浮かんだ欲望に突き動かされるように、少女の中で肉棒が跳ねた


押し込んでいた肉棒を動かすと、粘液質な感触が増していた


例えばそれは、自分の先走りだったかもしれない

例えばそれは、少女の愛液だったのかもしれない


動かす度に、僅かにでも、少しずつでも、増していく粘性が水音になって響き始める


何でも良い、もう何でも良かった


今なら悪魔の気持ちが少しは分かる気がする


気持ちが良い


心地が良いんだ


無垢な少女を犯していると心が満たされる

肉棒から伝わる快楽に体が満たされる


たとえ今この瞬間に神の声がかかったとしても、もはや止めるには遅すぎる


もう止まらない、止められない


終わらせるには、終わらすしかない


少女の中に吐精して、綺麗な体を白濁で汚し尽くすしか、この情欲を満たす手段はなかった



少女の頬が染まっていく、柔らかだった乳首も固くなり始め、両の胸が色付いていた


結局そう


清純を装っていたって、いざ肉棒で犯されたこんなものだ


沸いた感情が、天使の唇を歪に歪めていく

天使は気づかない。いや、気づいていても止める気もなくなっていた


この少女も自分と同じ、肉棒でよがり狂うだけ。ただの女なのだと、そう思うほどに心が満たされる


「ほら、あなただって、感じてるんでしょう」


答えはない


耐えるように瞳を閉じて、唇を引き結ぶ


そんな些細な抵抗さえも愛おしく思えてきた


綺麗な肌に指を這わせ、柔らかな胸を包み込む

時折、悪戯をする様に乳首を弾くと、少女の喉が小さく鳴いた


それを何度も繰り返すと、堪らなくなったのか、少女の唇から僅かに吐息が漏れた


指を差し込む


僅かに開いた隙間から、唇を割入って、少女の口の中を指で犯し始める


頬の裏を撫で回し、舌の上をくすぐって絡め取る

まとわりつく唾液が量を増し、口の端から溢れて頬を汚していった


「やっ…あっ…」


色気づいた声が上がる。熱の籠もった吐息が天使の指を濡らしていく


口内を犯しながら、少女の乳首を責め立てる


閉じられない唇からは、抑えきれない情動が形になって溢れ出す


その度に、少女の体が染まっていく


綺麗な白い肌が桜色に色付いていく


自分の上げる嬌声を聞いて、聞かれて、聞かされて


羞恥と快楽は、その垣根をなくしていった



天使の肉棒が次第に太くなっていく


少女の膣奥を付く度に、入り口を雁で引っ掻くほどに


やがて、少女の体が逃げるように よがり始めた


瞳からは色を失くしていき、抑えられなくなった喉は堪らずに嬌声を上げている



絶頂の予感、射精の期待


その姿がもっと見たいと、激しく腰を揺さぶっていく


手が届く


少女が自分の所まで落ちてくる


自分が少女を落とし込む


絶頂させたい、無垢な少女の子宮に精液を注ぎ込んで染め上げたい


無茶苦茶に壊してしまいたかった



逃げようとする少女の腰を抑え込む


足を開かせ、肉棒をもっと奥へと押し込んでいく


突き上げる度に、愛液と先走りが混じった液が溢れ出し、引き抜くほどに掻き出される


反り返る少女の体


締まる膣に誘われるように、肉棒がついに子宮口をこじ開ける


その声が、どちらのものであったのか


あがる絶叫は、艶を含み、涙のように揺れていた



その光景はいかなる異様であったものか


二人の少女が交わっている


金糸の髪と、翡翠の瞳、透き通った白い肌が、涙と汗に濡れていた


膨れていたのは少女の孕、母体のように大きく優しく

膨らんでいたのは少女の腹、犯されるままに大きく卑猥に



どくんっ…どくんっ…どくんっ…


肉棒が脈打つ度に、精液が少女の子宮を満たしていく


どくんっ…どくんっ…どくんっ…


少女の体が跳ねる度に、天使の心が満たされていく


どくんっ…どくんっ…どくんっ…


収まりきらない精液は割れ目の隙間から滲み出し、少女の体を汚していく


止まらない絶頂

止まらない射精


終わらないと思っていた快楽の波は、どらからでもなく引いていった



天使の体から力が抜ける


それと一緒に役目を終えたとばかりに、肉棒が形をなくしていくと、天使の体が少女の上に倒れ込んだ


「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」

「大丈夫…ですから…」


すすり泣く天使を優しく受け止め、慰めるように少女が天使の頭を撫で続けていた





ある日の夜


なんてことのない、なんでもなかったその夜は


その瞬間に、刺激的な悲鳴に包まれた


「あははははははっ。生まれたっ、生まれちゃったんだぁ…」


霧の中、切り刻まれた月明かりを受けて、庭先でマムルが愉しそうに踊っていた


白いドレスに身を包み、花のような笑顔で笑っている


命の誕生


その前に、上がるべき歓声も、産声もなく


ただ


恐怖に潰れた悲鳴だけが響いていた



ーおしまいー



後書き

少しダイジェストにしすぎた気もするけど
概ね満足したし、消すのも勿体無いのでご容赦下さいな

ほんとなら、羽をむしられる天使の光景とか
聖母像の前で泣きながら犯される図とかも考えてたけど

まあ次の機会か

さぁ、今日は此処までよ。右手はまだ元気かしら?出すものは出した?
少しでも興奮してくれたのなら、これ幸いね

それじゃあ、また次の夜にでも ちゃぉ~♪


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