提督と○○5
提督と艦娘たちが鎮守府でなんやかやしてるだけのお話です
注意書き
誤字脱字があったらごめんなさい
基本艦娘たちの好感度は高めです、そーゆーのがダメな人は気をつけて下さい
艦娘達は提督の見てるアニメやら何やらに影響されて妙な事をやりだすかもしれません
バレンタインです、ちょっとラブコメ見たいになるかもしれません
SSにしては長いかもです、お忙しい方はご注意を
5回めになりました
楽しんでいただければ幸いです お目汚しになったらごめんなさい
ネタかぶってたら目も当てられませんね
設定とか少し
提督:土地神様、まあ色々できる。バレンタインから逃げる言い訳を考え中
皐月:秘書艦・提督LOVE
睦月:もっと褒めてほしい
如月:提督LOVE
弥生:年の離れたお兄さん的な
卯月:いつも構ってくれるお兄さん的な
文月:あれで可愛い所もあるよねぇ
長月:手のかかるお兄さん的な
菊月:趣味を分かってくれる人
三日月:提督LOVE・隠してるつもり
望月:一緒に居られるならなんでもいい
金剛:提督LOVE
球磨:家族的な意味で
多摩:家族的な意味で
木曾:親友
北上:友達以上恋人未満
大井:愛してますっ
それではこの番組は
提督「艦娘全員から…いや、さすがにそれはない大井とかありえないし。でも、チョコ漬けにされるのか…」
皐月「んーどうしよう?皆でチョコあげたら司令官困らないかな?」
如月「そうねぇ、せめて私達だけでもまとめてあげましょうか?」
睦月「はいはーい。じゃあ、皆ででっかいの作って褒めてもらうにゃしっ」
卯月「うーちゃん、ケーキが良いぴょん」
弥生「チョコケーキ?」
長月「作れるのか?私達で」
文月「はい、ここに作っておいたものが」
望月「ないない」
三日月「レシピ通りに作れば多分、なんとか…」
菊月「せっかくだ、軍艦の形にでもしようじゃないかっ」
球磨「チョコより肉クマ これで提督も釣れるクマ」
多摩「また肉の話してるにゃ」
木曾「平常運転だな」
大井「ふぅ、北上さんのに時間取られすぎたわね。みんなの分間に合うかしら」
北上「大井っちもマメだよねぇ」
金剛「ウィスキー入のchocolate…酔った所をうふふデース」
以上のメンバーでお送りします
ー鎮守府ー執務室ー
大井「提督も愛してますから」
提督「…」
耳を疑った
皐月がやる事があるだとかで、大井さんに秘書艦お願いしたからと、それはいい
魚雷を突き付けられて仕方もなしに机の上で書類と向き合う羽目になったが、それもいい
が、そんな時に小奇麗にラッピングされた箱が差し出された。何かと問いかけてみれば
大井「提督も愛してますから」
提督「…」
しばし黙考
2月14日バレンタイン。巷ではそういう事になっている…
まぁ、多少なり誰かから渡されるような展開も考えなくは無かった、金剛とか特に
しかし、だがしかしだ
大井だぞ?北上様の余りだとか言われるならまだ分かるが、愛してるとは何事か…
愛してる?どういう意味?そういう意味?それならまあ…
提督「ぁ、ああ。あれか?家族的な意味で?」
大井「なんですか?お兄ちゃん、とか呼んで欲しいんですか?」
書類を整理しながら淡々とそんな返答をされた
提督「お兄様で」
大井「魚雷、撃ってもいいですか?」(にっこり
提督「あ、はい。ごめんなさい」
大井「はぁ…。まぁ、素直に受け取ってくれるとは思いませんでしたけど」
とんとんっと書類をまとめ終わった大井が席を立つ
家族的なって言われれば無くも無いし。大井なりにこの鎮守府の娘たちは愛してるつもりではあった
とはいえ、この天邪鬼。なんて言えばうけとるのやら…
なんて考えながら大井が机を挟んで提督の前に立ち、ぐぃっと顔を近づける
大井「ねぇ、提督?」
提督「…」
なんか気まずくて顔を逸らしてみたが
両手で頬を挟まれて くぃっと正面を向かされた
大井「人の好意くらい素直に受け取りなさい」
ただ真っ直ぐにそう言うと、最後に両手で頬を ぱんっと軽く叩かれる
大井「それでは、提督。私は資料片付けてきますから」
提督「大井、さん。えっと、なんだ…」
纏めた書類を手に持ち扉に向かう大井を何とか呼び止める
大井「なんですか?提督」
提督「ありが、と…」
ぶっきらぼうながらも何とかお礼の言葉を口にする
大井「どういたしまして。お・に・い・さ・ま♪うふふ」
それに満足したのか、はたまた からかわれてるのか
微笑みを浮かべてそのまま退室していった
提督「はぁ…焦ったぁ…」
執務室の扉が閉じられるのと同時に机に突っ伏す
普段 言わない奴に愛してるとか言われるとこうも対応に困るとは…
しばらくそうしていた後、ふいに机の上の小箱に視線を向ける
派手さは無いが綺麗に包まれた箱。北上様のついでというには手が込んでいた
包装紙を強引に破る気にもなれず、指先で小箱に線を引き綺麗に切り開く
中にキラキラと輝くハート型のチョコレートが、なんて事はなく
外見を裏切ることもなく綺麗な球形のチョコレートが並んでいた
それを一つ摘んで口に運ぶ
提督「ふふっ…苦いなぁ」
控えめながらもしっかりとした甘さに、ビターな苦味が口に広がった
その苦味が何となく自分の心境のような気がして苦笑してしまった
ー鎮守府ー会議室ー
会議室とは銘打っているが、外見はどうみても小学校の教室のそれであった
その真中に人数分の机が向かい合うようにくっついて並んでいる
そんな中に小柄な睦月型の面々が揃っているのだから会議というか学級会の様な雰囲気ですらあった
睦月「8歳と9歳と10歳の時とー12歳と13歳時も私はずっと!待っていた!」
如月「な、なにを…」
睦月「チョコレートだよっ!ラブレターもだっ!」
如月「あぁっ…」
会議中である。一応。
長月「…」(←頭痛い
菊月「ぉぉ…」(←見入ってる
卯月「むっつーの8歳の時って、何時の時代ぴょん?」
弥生「…昭和の最初の頃、かな?」
望月「そんな昔にバレンタインなんかあるかっつーの」
三日月「チョコも普及したばっかりだったような…」
そんな観客たちを背に寸劇は続く
睦月「なのに如月は、あ○ふぉーとの代わりにその る○んど を私にくれるっていうのっ!」(←アルフォート派
如月「だ、だって。あ○ふぉーと、売り切れてて…」(およよよよよ
皐月「なんでさっ、る○んど美味しいじゃんかさ」(←る○んど派
文月「そうだそうだー」
会議中である。念のため。
そも、議題はバレンタインで、どうやって司令官にチョコレートを渡しましょう?である
そして、睦月がなんかやりだして、如月がのっかったのが今
望月「じゃあ、か○とりーま○むはもらってくよー」(←か○とりーま○む派
卯月「あーずるいーうーちゃんもうーちゃんもー」
会議中であった。過去形。
長月「おまえらっ!なんの話をしてるんだっ!」(←ぽ○きー派
菊月「大丈夫だ長月。ぽ○きーは確保した。なに、礼はいらぬ」(ぐっ
長月「ちっがーうっ!」
長月の声が部屋中に響く
三日月「お茶、いれよっか」
弥生「うん」
実に平和であった
ー鎮守府ー執務室ー
転がしていたチョコレートが口の中で溶けていく
その頃には気分もいつも通りといったところだった
と、そんな頃に部屋の扉が開かれる
大井さんの忘れ物かと思いきや、北上様だった
北上「へ~い、ていとっくー。戦果りざるとが、あがったよーん」(←金剛のまね
提督「ん?北上様じゃん…なにやってんの?」(←北上のまね
北上「…ぷふっ、にってないなぁ」
提督「…ははっ、にってねーよ」
あんまりにも微妙なごっこ遊びに二人して笑い合う
提督「それで?戦果りざると は?」
北上「報告するような事もないよ。駆逐と軽巡がちらほらいたぐらい。こっちの損耗はほぼ0」
一応はと形式的に渡された書類に目を通すも
確かに取り立ててどうこう言うほどのものでもなかった
北上「それよりさ、そのチョコは大井っちからかな?」
提督「ん、まあね。愛してるとか言われちゃったよ」
北上「あー惚気話なら北上様は のーせんきゅーですよー?」(両手を振ってお断りのサイン
提督「あはは。いや、惚気話のが楽だったなきっと」
北上「んー…「人の好意くらい素直に受け取りなさい」…当たり?」
ビシッと指先を突き付けつつ大井の真似をする北上様
流石というべきか なかなか似てる
そして、にやりとドヤ顔で成否を問われてしまった
提督「なんだ、見てたのか?」
北上「そんだけ提督がわかりやすいんだよ…あ、ちなみに私からはないからねん♪」
やれやれって感じの後思い出したようにそう付け加える
提督「えーないのー?「愛してるわ、提督」くらい言ってくれてもいいのよ?」
北上「てぇぃっ。そーういう事は本気で期待してからいいなっさい。あとその大井っちの真似は本人の前でしないように」
魚雷撃たれるよっと言いつつ額に ちょっぷが飛んできた
提督「なははは。なんだ、期待したらくれたのかよ それは勿体無いことをしたな」(おでこさすりながら
北上「そうよー、素直が一番だよ。提督、これ一個もらってもいい?」
机の上のチョコレートを指さす北上様
提督「どうぞ?」
北上が食べるってなら大井も文句は言わないだろう
北上「はい。じゃあ少し素直になった提督にはこれを上げましょう。はい、あーんしてー」
提督「え、いや、ちょっと…むぐっ」
自分で食べるのかと思いきや、そのチョコレートの行き先はこっちだった
半ば押し込まれるように口の中にチョコが入ってくる
その拍子に当然というべきか…北上の指先が唇に触れた…
北上「…」
提督「…」
しばしの間
北上「はいっ、今回はこれで我慢しときなよ。そいじゃ北上様は行くね」
いつもより早口気味に言葉を残し、回れ右をする北上様
提督「あ、ああ。ありがと」
その背中に戸惑いがちに 御礼の言葉を投げかけると
後ろを向いたまま、手をひらひらさせながら退室していった
提督「はぁ…焦ったぁ…」
本日2回目となるが、そのまま机に突っ伏した
普段やりそうにない奴にラブコメされるとこうも対応に困るとは
提督「今度のは…甘酸っぱかったなぁ」
ベリー系の果実でも入ってのか、口の中に程よい甘さと果実の酸味が広がっていた
ー執務室前ー廊下ー
北上「うわぁ…」
思わず壁に頭を押し付ける
何やってんだ私は、ラブコメじゃあるまいし
いつものノリのつもりだったのに、やってみると意外と照れる
顔が熱い、提督に気づかれたかな…いや、そんな敏感じゃないでしょよ多分
北上「…」
何となく、チョコのついた指先を眺める…そして
ぺろりと指先を舐めた
チョコを拭く紙がなかったとか服で拭けば良いじゃないとか
そんな言い訳が頭の中を流れてはいくけれど
北上「関節キスだよねぇ、これ…はぁ」
一つ、ため息をつく。一緒にこの もやもや も吐き出せれば楽になるのだろうけど
そんな簡単には消えてはくれなかった…じゃあ、どうやったら消えるのか
北上「ははは。あーあ、北上様もやきがまわったかねぇ」
来年はなにか考えてみようか、なんて考えてるのだから
ー鎮守府ー会議室ー
会議再会。事体は紛糾していた
卯月「こう、タイムカプセルにチョコを入れて司令官と一緒に埋めるぴょん!」
なんて提案する卯月
卯月「それでね、平和になったら皆で食べようねって司令官と約束するぴょん!」
意外と乙女な意見であるが「恥ずかしすぎる…」とは、満場一致の意見である
菊月「ふふっ、とんだロマンチストだな、卯月は」
卯月「むむっ、じゃー菊月ならどうするぴょんっ!」
呆れ気味に笑う菊月に卯月が食って掛かる
菊月「私か?そうだな…」(一思案
菊月「暁の水平線を背にして、司令官にチョコを渡しながらこう言うんだ…お前の事は私が護ってやるからなって。どうだっ」(ぐっ
とても自信満々であるが「恥ずかしすぎる…」とは、満場一致の意見である
卯月「ぷぷっ、とんだwロマンwチストwぴょんっwww」
全力で嘲笑する卯月ちゃん
菊月「むぅ。しかし、卯月の案ではチョコが傷んでしまうじゃないか」
卯月「傷む前に終わらせれば良いぴょーん。菊月のなんか雨が振ったらお終いぴょん、恋の予感は風邪の悪寒ぴょん」
菊月「か、合羽でも羽織ればいいだろう」
卯月「そんなんじゃなカッコつかないぴょん、台無しぴょん」
菊月「だいたい卯月のはメルヘンすぎるんだっ!」
卯月「菊月はカッコつけすぎぴょんっ!」
睨み合う二人
文月「雨が振ったら相合傘ってもいいよねぇ」
皐月「あ、いいじゃんそれ」
望月「どっちもやりたくねぇ…」
睦月「睦月は提督に褒めて貰えそうなのが良いなぁ」
弥生「ふ、二人共ちょっと落ち着いて…」
三日月「如月、そろそろ止めたほうが」
如月「そうねぇ、話も進まないし…」
とても平和であった
ー鎮守府ー執務室ー
転がしていたチョコレートが口の中で溶けていく
その頃には気分もいつも通りといったところだった
と、そんな頃に部屋の扉が開かれる…またかって気分になった
金剛「HEY、ていとっくー。tea timeにするデース」(扉ドーン
提督「金剛、天丼は盛りすぎると胸焼けするんだよ…」
金剛「what?」
提督「いや、こっちの話…」
ま、そうよねぇ。来るよねぇ金剛なら…
ほどなくしてお茶の用意が整った
金剛さん、さすがの出際である
提督「で?等身大の金剛チョコレートデース、私をた・べ・て?とかやらないの?」(←ソファーに移動した
紅茶を飲みながら冗談混じりにそんな事を口にする
金剛「…その手がありましたか」
提督「やめろ」
割と目がマジだった
金剛「jokeデース。提督は私の事何だと思ってるデスカ」
提督「肉食系」
即答してやった
たしか英国の紋章は獅子だったはずだし我ながら良いjokeだな
金剛「ぅー…そんな昔の事は忘れるデース」
子供みたく手足をばたつかせて講義する金剛さん
金剛「そんな事言う子にはこのchocolate上げませんからねっ!」
大事そうにチョコレートの入った箱を手の中に隠す
提督「え、じゃーいらなーい」(しれっと
金剛「ぅーうーうーっ!。どうして提督はそう意地悪ばっかり言うデース」
まーたバタバタやり始める金剛さん
チョコレートがシェイクされてますが宜しいのでせうか?
とはいえ、これはちょっと面白いな…もう少し遊んで見ようか
泣かせないように怒らせないように、ギリギリのラインは何処かなと…
「人の好意くらい素直に受け取りなさい」
ふと、大井の言葉が頭を過る
そのせいか悪戯心が一気に萎んでいった…興冷めだなほんと
提督「ほら、チョコレート振り回してんなよ」
ひょいっと金剛の手からチョコレートを取り上げる
金剛「ぶー、のーせんきゅーじゃ無いんデスカー」(←めっちゃ拗ねてる
提督「…(ずずーっと」
特に言葉はかけず無言で紅茶を啜る。流石に美味いな
そして、箱に手をかけゆっくりと開く
金剛「…」(ちらっ
そっぽ向きつつも ちらちらこっちの様子を伺ってる金剛さん
これはこれで面白いからほっとこう
箱が完全に開く。中には一口サイズのチョコレート
こっちはハート型か、らしいといえばらしいか
それを一つ摘んで口に運ぶ
金剛「…」(ちらっちらっ
そうとう気になるご様子で
口の中で溶けていくチョコレート…酒か
ブランデーとか言うのかな、たしかそういうチョコもあったはず
意外と大人な選別だな、甘々の過剰気味なのが来るとか考えてたけど
金剛「…」(じー
ついには凝視するにまで至ったご様子
存分にチョコとお酒の風味を堪能した後、一口紅茶に口をつける
提督「ありがとう、金剛。美味しいよ」
素直に口にする。顔が熱い、きっとお酒のせい絶対そう
金剛「YES!もー提督も素直じゃないデース」
小さくガッツポーズをした後こっちに擦り寄ってくる
金剛「もう一つ食べますか?私があーんして上げるネー」
提督「まったく…急に元気になりおって」
これでいいんすかね?大井さん
ー鎮守府ー会議室ー
ようやくまともに会議中
長月「以前にだ、司令官はなんて言ってるんだ?アイツの事だ いらんだとか最悪一日中逃げ回りかねんぞ」
皐月「あーそれは大丈夫じゃないかな、ね、文月」
文月「うん、こないだね ぐっさりと釘さしたから」(にこにこ
長月「…何をした」
ー回想ー執務室
文月「ねぇ、しれいかん。バレンタインのチョコレートなにがいーい?」
ソファーの上で寝っ転がってる提督に ぽふっと乗っかりながら文月が尋ねる
提督「んー、別にいいよ。気を使わなくてもさ」
文月「何がいーい?」(りぴーと
提督「いや、だから…」
文月「いーい?」(りぴーとx2
提督「おまえ、強引だろ割りと」
文月「えへへへ」(にこにこ
提督「別に褒めちゃ無いんだがな…じゃあ、る○んど でいいや」
文月「じゃあそれも用意しとくね」
提督「もってなにさ」
文月「だってーじゃないと皐月がチョコ渡せないでしょ?」
ぴたりと、机の上で作業していた皐月の動きが止まる
皐月「ちょっ、文月。なにいってんのさ…」(照れ
文月「あげないの?」
皐月「いや、それは…」(照れx2
提督「私は皐月が欲しいなぁ」(ニヤニヤ
皐月「ば、ばかっからかわないでよっ」(←顔真っ赤
あれは絶対顔赤くなってるぞ
寝そべってる状態じゃ皐月の顔はよく見えないけれど絶対そう
文月「うふふふふ。皐月ちゃん顔まっか♪」
ほらな
皐月「もーもー、文月までやめてってばー」
ー回想終わりー
文月「なんてことがあってねー。しれいかん、ちゃんと 貰ってくれる言ったよ」
長月「そうか。じゃあ、そこは安心していいな」
如月「逃げも隠れもするけれど嘘はつかないものね」
望月「逃げも、隠れもするけどなぁ」
三日月「あと隠し事も」
睦月「悪戯とかも、よくやるよね」
皐月「ほーんと、めんどくさいよねぇ」
弥生「でも…それでも、チョコ渡そうとしてる私達も…めんどくさい、かも?」
くすりと弥生が微笑んだ
ー会議室前ー廊下ー
卯月です、ただいま正座をしております
菊月だ。現在正座をさせらている
木曾「ん、どうしたんだ?卯月だけなら兎も角」
そこに木曾が通りかかる
卯月「菊月のせいぴょん!」
菊月「卯月のせいだ!」
二人がせーので口を開いた
木曾「まてまてまて、なんの話だ…というか、それはなんだ?」
と、二人の首にプラカードがぶら下がっていた
ーとんだロマンチストです、夢を与えないで下さいー
ホントになんだよこれ
卯月「菊月が!」
菊月「卯月が!」
二人がせーので口を開いた
木曾「しゃーっ!」(一喝
卯月「ぴょん…」
菊月「む…」
さすがの球磨型、迫力がちがった
ー鎮守府ー球磨達の部屋ー
木曾「なんてことが、あってよー」
二人から聞いた話を球磨と多摩に掻い摘んで話していた
木曾「まったく、俺達がバレンタインってガラでも無いだろうにな」
球磨「そうか、バレンタイン今日だったクマ」
多摩「にゃ?球磨もなにか用意するにゃ?」(ごろごろ
木曾「なんだ、急に色気づいたのか?」
ははっと、呆れ気味に木曾が笑う
球磨「はぁ、そんなだから木曾は女子力低いとか言われるクマ」(ちらりと多摩に視線を送る
木曾「ぉぅ…。球磨に言われるとは思わなかったぜ」
多摩「キソだキソーくらい言えば良いにゃ、これで女子力アップっまちがいなしにゃ」(受信完了
通信内容は、木曾を煽れ
木曾「ようし、多摩。喧嘩売ってるんだな」
ぱしんっと右手の握りこぶしと左手を打ち合わせる
多摩「球磨に勝てないからって多摩に当たらないでほしいにゃ」
木曾「よし、勝負だ多摩!」
畳の上で丸くなってた多摩に木曾が掴みかかろうとする
多摩「木曾、姉ちゃん達はいつも言ってるにゃ。後ろにも目をつけろって」
木曾が飛びかかってくるにもかかわらず多摩は動かない
木曾「…っ!?」
球磨「ふりーずクマ」
多摩「にゃぁ…」(あくび
木曾がピタリと動きを止める。その後ろに球磨が立っていた
主砲を木曾の背中に当てて立っていた
球磨「いつから1対1だと錯覚していた、クマ?」
木曾「なん…だと…」
球磨「荷物持ち、ゲットクマ」
木曾「卑怯くせぇぞ…」
多摩「球磨型家 家訓…敗者に口無しにゃ。さ、行くにゃ」
ぐーっと伸びをして多摩が起き上がる
木曾「ったく、行くって何処にだよ」(←潔はいい
球磨「肉屋クマ♪」
ー鎮守府ー執務室ー
ひとしきり金剛にじゃれつかれた後
ふと、執務室の扉が開く
多摩「あ、居たに。金剛、提督ちょっと借りるにゃ」
金剛「OK,今度は多摩達のTurnですネ!」
多摩「まぁ、そんな所にゃ」
提督「多摩とはな、なにチョコレートでもくれるの?」
もう遠回しに逃げるくらいならさっさと貰って終わらせようと思っていた
多摩「なにメルヘンな事 言ってるにゃ。いいからちょっと付き合うにゃ」(猫まねき
提督「メルヘンて。はぁ…わーったよ、もう好きにしてくれ」
多摩「にゃ、提督の素直な所は好きにゃ」
提督「はいはい」
多摩と提督が執務室から退室し金剛が1人残される
金剛「何故です…提督、お酒に強いんでしょうか…」
酔っ払った所をあわよくば、なんて作戦は失敗だった
ー夕方ー鎮守府ー港ー
招き猫に誘われて外に出てみれば
肉の焼けるいい匂いがしてくる
木曾「お、来たな提督」
球磨「待ってたクマ。さあ肉を食うクマ」
沈む夕日。ちろちろ燃える炭火。2つの赤に挟まれて球磨が仁王立ちをしてた
そしてその後ろ。嫌でも目につく肉塊
提督「…いや、チョコ祭りは予想していたけど。肉とはな」
球磨「チョコなんて女子供の食べ物クマ」
木曾「おい、羆。女子力どこいったよ」
球磨「女子力で腹が膨れるかっ、クマ」
提督「まぁ、それには同意する。木曾さんも女子力言うならチョコの一つくらいくれてもいいのよ?」
木曾「ああ、ねえよそんなん。そんな事より肉だろ」
多摩「そんなんだから女子力低いって言われるにゃ…じゅるり」(←よだれ垂れてる
木曾「よだれ拭いてから言えよ、せめて…」
球磨「こほん、茶番はそろそろお終いクマ」
すぅっと球磨が大きく息を吸う
球磨「さあっ!我が同胞達よ、肉は焼けたクマ、箸も取ったクマ、さあっ食うクマぁぁ!」
一同「おおっ!」
…それは戦場であった、肉が焼かれ油が滴り一心不乱に食い散らかされる
球磨が焼く球磨が食う、球磨が焼く提督が食う、球磨が焼く多摩が食う、球磨が焼く球磨が食う…エンドレスエンドレス
木曾「お、俺の分…」
球磨「そっちの硬くなったのでも食ってるクマ」
木曾「べ、べつにウェルダンのが好きだし…」
なんて言ってはいるが、あれはウェルダンを通り越してる気がする
炭になってないだけマシというべきか
ちょっとしょんぼりしてる風の木曾さんを見かねて肉を少し寄せてあげる
提督「…ほら、食べるか?」
多摩「提督。木曾を甘やかさないでほしいにゃ…だからこれは多摩のもの」
いうがいなや、速攻で肉をかっさらっていった
木曾「ちくしょぅめぇ…」
球磨4 多摩2 提督2 木曾1(ウェルダン含む
肉の取得比率を示せばそんなもんだった
ー鎮守府ー食堂ー
皐月「さ、これで完成かな」
仕上げにいちごを乗せてそれは完成した
睦月「おおっ、なんとかなるもんだねっ」(ばんざーい
如月「そうね。頑張りすぎてちょっと食べるのもったいないかしら?」
三日月「でも。司令官が食べてくれるなら、それで」
望月「○○同人みたいに?」(にひひひ
三日月「ち、違うからっ」
ぽかぽかと望月を叩き出す三日月
長月「馬鹿なことを言ってるんじゃない」
菊月「長月、○○同人って?」
長月「知らんでいい」(即答
菊月「むぅ」(←不満そう
弥生「そろそろ、司令官呼んでくる?」
卯月「卯月がいくぴょんっ!」
文月「あぁ、文月もいくぅ」
言うやいなや、二人が脱兎のごとくかけて行く
弥生「廊下は走っちゃ…いっちゃった」
結局、本人が逃げないなら普通に渡せばいいじゃないって結論に落ち着いた睦月型会議
何のための会議だったのか良く分からなかったけれど…
ー鎮守府ー廊下ー
卯月「む、意外と早いぴょん。だが勝つのはこの卯月!」
文月「だーめ。文月だって負けないんだからぁ」
廊下を疾走していく二人
ぱっと見 卯月のほうが速そうにも見えるが
笑顔で走り続ける文月も余裕綽々と言った具合だった
提督「はぁ、食った食った。相変わらずワイルドなご家庭だったが」
ま、チョコ漬けにされなくて良かったな
なんて思っていると後ろから足音ていうか…走ってる?
気になって後ろを振り返れば
文月「しれいかーん、まってまってー」(にこにこ
卯月「まつぴょーん!」(←割りと必死
提督「なんだこれ…」
笑顔のまま走ってる文月、結構一杯一杯に見える卯月が突進のような速度で走っていた
文月「とぅっ!」
卯月「ぴょんっ!」
そのままの勢いで抱きついてくる二人をとりあえず受け止める
卯月「どっちが勝ったぴょん!」
文月「あたしのがはやかったよねっ」
提督「いや、私だね」
3人の視線が交差する
卯月「ふふふ、食堂までぴょん」
文月「いいよー」
提督「あいよ」
食堂までなら誰も歩いて無さそうだしまぁ、いいか
3人で横に並ぶ。位置についてよーい…どんっ!
ー鎮守府ー食堂ー
ガラリと扉が開かれる
如月「あら、おかえりなさ…って司令官、そんなに急いでどうしたの?」
提督「いやなに、小娘たちに実力の差というやつをな」
文月「しれーかーん」(だきゅっ
卯月「はぁはぁはぁ。ば、ばかな…この卯月がすろりぃ」
多少遅れて文月と卯月が追い付いてきた
弥生「もぅ、卯月。廊下はしちゃダメって言ってるのに」
言いながら卯月のほっぺを両手で引っ張る
卯月「い、いひゃいひょん、ひゃめるひょん」(痛いぴょん、やめるぴょん
弥生「やーめない♪」(くいくい
ちょっと変な道に片足を突っ込みかけてる弥生ちゃん
提督「さ、わざわざ捕まえに来たんだチョコ位あるんだろう?」
菊月「ふっ、当然だ」
長月「我々の司令官に相応しいものを用意したぞっ!」
二人が大げさな動作で示したその先にそれは鎮座していた
提督「軍艦、か…」
望月「いやぁ、よかったよかった。チョコケーキで作ろうってやり始めたはいいけど結構難しくってさ」
三日月「なにこれって言われたらどうしようかなって、心配してたんです」
多少歪ではあったがそれはしっかり軍艦の形をしていた。主砲と思しき部分にぽ○きーが刺さってたり
電探であろう所には あ○ふぉーとが乗っかってたり、努力の跡は垣間見える
如月「ちなみに、モデルはこの娘でーす」
皐月「ちょっと、押さないでよ如月」
如月に押されて皐月が前に出てくる
提督「驚いた。まさか皐月が私をた・べ・て♪をやってくるなんて」(感心感心
皐月「え、いや、ちがっ。これはボクが秘書艦だからって…如月が」(わたわたわた
如月「うふふふふ。司令官、喜んで頂けました?」(←確信犯
提督「パーフェクトだ如月」
如月「ありがとうございます♪」
皐月「もぅ…恥ずかしいって…」
皐月が両手で顔隠してしまった。可愛い
睦月「睦月達み~んなで作ったんだよっ。だから提督…」
睦月が次の言葉を紡ごうとするその一瞬、皆の心が一つになった
睦月以外の全員で「ほめてっ♪」
睦月「え、ちょっと。それ睦月の台詞にゃしー!?」
提督「あはははは、取られてやんの」
睦月「提督にまで笑われたし…」
睦月がしょんぼりと肩を落とす
提督「いや、すまない。よくやった睦月、皆もありがとう」
睦月「そ、そう?えへへ…褒められちゃったし」(←ご満悦
しょぼーんとしてしまった睦月の頭を撫でながらそう言って見たら
妙に静まり返った…
皐月「し、司令官が素直にお礼を言った…」
望月「ぉ、ぉぅ…」
菊月「あれは、ほんものなのか」
卯月「実は司令官は108人いるとかってオチはぴょん?」
長月「あんなのが108人もいてたまるか」
如月「文月にはどう見えるのかしら?」
文月「え?本物だよ?いつもの しれいかんだよ?」
弥生「ふ、文月がそう言うなら…」
三日月「ちょ、ちょっとみんな失礼だって」
提督「ほんとにな…」
くそ、大井やつ。素直に受け取ったらこれじゃないか…恨むぞ
なんて自分の今までの言動を棚の上に放り投げて心のなかで悪態をついてみる
如月「はいっ、それじゃあ司令官をからかうのもこれくらいにして食べましょうか」
空気を入れ替えるように如月をぽんっと両手を合わせて音を鳴らす
提督「そうだな。皐月を食べようか」(にやぁ
仕返しとばかりにわざわざ変な言い方をしてみる
皐月「ちょ、司令官へんな言い方しないでよさ」(わたわた
望月「やさしくな、や・さ・し・く」(にやにや
睦月「提督はどこから食べる?睦月がとってあげるし」
卯月「まずはイチゴからがいいと思うぴょん」(にたにた
三日月「皐月の…イチゴ…」(←なんか顔赤い
文月「最初は しれいかんで いいよね?」(←特に他意はない
弥生「…(どうしよう、変な意味にしか聞こえない…)」
菊月「長月、皆は何を…」(←初心
長月「知らんでいい…」(←顔赤い
菊月「むぅ…」(←不満そう
皐月「もぅっ、やーめーてーよー!」(←めっちゃ顔赤い
なんとなく桃色の空気が漂う食堂内に皐月の声が響くも
結局食べてる間ずっとからかわれ続けることになるのだった
はい、というわけで最後まで読んでくれた方本当にありがとうございました
貴重な時間が少しでも楽しい物になっていれば幸いです
それではこの番組は
提督「ふぅ、皐月美味しかったなぁ」(まだ言ってる
卯月「とっても甘々ぴょん」(ぐふふ
皐月「よし、二人共ボクだっていい加減怒るよ?いいよね?」(主砲構え
望月「次は三日月もやってみたらー?私をーってさ?」(後ろでドンパチ始まってる
三日月「私は良いって、そんなの(もじもじ)」 (やめるぴょーん、おちつくぴょーん
如月「じゃあ私がやろうかしら?(うふふふ)」 (これが落ち着いていられるかー!
弥生「如月も、結構大胆…」 (卯月バリア
睦月「次の企画は月替りで睦月型っ、これはいける」 (ちょっ、司令官放すぴょんっ!ぴょーんっ
菊月「ふっ、なら誰が一番気に入られるか勝負だな」 (どかーん
長月「お前らっ静かにしないかっ(後ろに向かって)」(コラテラル・ダメージってやつですよ卯月
文月「うーちゃん?生きてるー?(つんつくつんつく」(次は司令官の番だからっ
金剛「What?何の騒ぎデース?」
大井「…これは、日を改めようかしら」(駆逐艦娘の分のちょこ持ってる
北上「ははは、相変わらず うざいくらい元気だねぇあの子らは」
木曾「誰か止めねーのかあれ」
多摩「ツッコミが人手不足にゃ、長月にゃむにゃむ」
球磨「いざともなれば球磨が介入するクマ」(がしゃこん
以上のメンバーでお送りしました
次は夕張さん
教えて皐月ちゃんのコーナー
皐月「このタイトルどうにかならない?恥ずかしいんだけど」
提督「皐月が恥ずかしがってるならやめないな。眼福だ」
皐月「…この、クソ司令官」
提督「口が悪くなってるよ皐月ちゃん」
皐月「はぁ、まあいいや。それで今回は?」
提督「ここでの艦娘の扱いについて?」
皐月「司令官が好きそうな言葉を使うなら付喪神って言えばわかりやすいよね
建造で艤装を作って、こっくりさんこっくりさんいらっしゃいましたら以下略…すると
艤装を依代にして艦娘がじゃじゃーんってなるわけさ
最近のアニメでいうならfateのサーヴァントシステムみたいなものだよね」
提督「ま、ここ最近じゃ珍しくもないよなこういうのも」
皐月「シンプルイズベストだよ、多少ぼかしてる方が誤魔化しも聞くって」
提督「それはそう」
皐月「それじゃ、今回はこの辺で。よかったらまた見てね」
提督は鎌持った蝙蝠みたいなガンダムのパイロット...?
皐月可愛い
皐月可愛い
あと色々知ってるけど反応が初な三日月ちゃん可愛い
それを知った上でおちょくる望月可愛い
パーフェクトだウォルター
続き期待してます
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