2019-08-13 21:26:31 更新

概要

この度、アルティさんとコラボさせて頂きました。感謝してもしきれません。

注意書き


アルティさんのキャラや能力を再現していますが表現の仕方に問題があります。それでも良い方は見ていただけると幸いです。なお、艦娘の登場はあまりないです。そしてアルティさんに許可を頂いて、脳内BGMなどを使用しています。(この作品だけ)


OP 仮面ライダーディケイド
「Journey through the Decade」


ED 艦隊これくしょん−艦これ− 「吹雪」



アルティさんのコラボ作品はこちら!

http://sstokosokuho.com/ss/read/17542#scrollbottom


前書き

この物語はこの世界の転生者と別世界の転生者が謎の黒い球体に吸い込まれ、謎の世界に迷い込む。その世界とは…




−ガイア泊地 医務室−



黎斗「よし…着いたぞ…早く寝ないと…」フラフラ



黎斗は艦娘達の食事を作った後、医務室に戻って眠りにつこうとしていた。



黎斗「今日から…提督として…着任したのに…このざま…かよ…」



黎斗「Zzz…」



時刻は2100。ガイア泊地はとても静かで賑やかな雰囲気で夜を迎えていた。だがそれは医務室以外の話。



ゴォォォォォォォォォォォォォォ……



黒い球体の様な物が医務室全体を包み込み…



黎斗「Zzz…」



眠りについている黎斗をも飲み込んだ…




それだけではない。この世界とは別の時間軸に存在するもう一つの世界。その世界にも…




−正王鎮守府 屋上−




ブン!



ブォン!



スチャ…バッ!ブン!



?「強くなるには今まで以上の訓練、または修行と言うが…それをしなけりゃ上には行けない…もっと!もっとだ!」



鎮守府の屋上で刀を振っている青年。この青年の名は『リセイ』。彼は元々この世界の住人ではない。現実世界で普通の人間だったが、交差点のど真ん中でボール遊びをしていた子供を庇い、死んでしまった。そして転生神と言う存在が彼にとんでもない力を与え、艦これの世界に転生させた。彼は艦娘達を想い、護ろうとする正義の心を持つ青年なのだ。



リセイ「はっ!」



ブン!ブン!ドドド!!バン!キィィィン!!



彼が集中している中、忍び寄る謎の黒い球体が迫っていた。



ゴォォォォォォォォォォォォォォ……



リセイ「っ!なんだ!?」



謎の黒い球体の存在に気づいたが、時既に遅く、謎の黒い球体は彼を飲み込んだ。



リセイ「ぐぅぅ…あぁ…!」



謎の黒い球体が彼を飲み込んだ後、一瞬で消えてしまった。






−?−




黎斗「ん…もう朝か…」パチッ



アニマルゾンビ「グルルルル…」



黎斗「は?ここ何処だよ…」



アニマルゾンビ「ワオォォォォォォーン!!」



黎斗「ちょっと黙ってろ」



 装備 『レインバレッツ•蛇』LV1散弾



ババババン!!



アニマルゾンビ「グゥ…」バタリ



黎斗「ガブラスのライトボウガンの最終強化だ。思い知ったか…ってなんだこいつ…」



黎斗が見たのはおぞましい形をした犬だった。それだけではない。辺りを見渡すと紫色の泉、無数にある墓、この世の者とは思えない様な生き物ばかり。まるであの世の様に感じた。



黎斗「ちょっと待て…話を整理しよう。俺は確かガイア泊地の医務室で寝ていたはずだ。それが何でこんな薄気味悪い外に居るんだ。てかこんな場所見た事も聞いた事もないぞ」



記憶の整理をした結果、ある解答が思い浮かんだ。



黎斗「俺…死んだのか」



そう思ってしまうのは仕方の無い事だ。何せ、こんなに薄気味悪く、紫色の泉や無数に墓があり、更にはこの世の者とは思えない生物達。自分が居た世界ではないのは間違いない。そう思っていると…



ズダアァーン!ズザザザザ!



黎斗「っ!一体何だ!?」



突如、何処かで爆発の様な音が聞こえた。金属と金属が触れ合った様な音も聞こえる。



黎斗「ここから遠くなさそうだな。行ってみるか!」



黎斗はナルガクルガの能力を使用し、スピードを強化して音がする方角へ向かった。




NowLoading…




ズオオ! ガキィン!!!



がいこつ「あぁぁぁぁ〜……」



リセイ「くっ!一体何だこいつらは!さっきから倒しても倒しても次の奴が出てくるぞ!」



ズザッ! ジャキン!



がいこつ「あぁぁー…」バタリ



くさったしたい「あぁぁぁぁ〜……」



リセイ「次から次へと!おらぁ!」



ザシュ!バキ!ズザン!ドガァン!



くさったしたい「あぁぁ〜…」バタリ



キラーマシン「ガガガビビビ!」



ギガントヒルズ「グオォォォォォ!!」



リセイ「今度はロボットとデカい奴まで!」




黎斗「何だあの生き物の数は…それに…あれは人間か…?一人であの数を相手にするなんてな…」



魔物の数は土地一帯を埋め尽くす程の数が居た。そして数多くいる魔物を一人で倒しているリセイの姿があった。



リセイ「この程度で負けると思うなよ!」



ズザッ!ジャキン!シュ!ズバッ!



黎斗「加勢しに行くか!」



 装備 『ビースofティラニー』



キラーマシン「ギギギガガガ!」



黎斗「させるか!」



混沌に呻くゴア•マガラのガンランスを装備し、後ろからキラーマシンがリセイを切りつけようとしたが、黎斗が盾を使ってガードした。



黎斗「喰らえ!」砲撃



ドカァーン!



キラーマシン「ギガビガガガ…」プシュー



バアァーン!



リセイ「っ!」



黎斗「だいぶ疲れてるみたいだな。加勢させてもらうぞ」



リセイ「お前…何者だ?」



黎斗「悪いが、まずはこいつらを倒そう。話はそれからだ」



リセイ「…後ろは任せた」



スッ…チャキッ!



黎斗「あぁ…任せな」



ガチャ…ジャキン!



リセイは刀を構え、黎斗はガンランスを構え、二人で背中を守りながら襲いかかってくる大量の魔物達を相手した。




戦闘BGM 「ドラゴンクエストⅠV 栄光への戦い」




がいこつ「あぁぁぁ〜…!」



リザードマン「ギュルラララー!」



リセイ「はっ!」



ガキン! ガギギギギギギギ!!



がいこつの剣とリザードマンの剣を刀を横にして受け止め、二体の剣を振り払い、刀を構え直して二体の首を狙い振り上げた。



ズザッ! ブシャャャャャャャャャー!



がいこつ「あぁ〜…」バタリ



リザードマン「ギュル…」バタリ




くさったしたい「あぁぁ〜…!」



ギガントヒルズ「グオォォォォォ!!」



黎斗「ぐらぁ!」



ダダダン! ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…!



くさったしたいとギガントヒルズの攻撃をクイックロードでガードし、ガンランスを二体に向け、エネルギーを溜めて…



黎斗「ぶっ飛べ!」



ドカァァァァァァァーン!



高出力の竜撃砲を放ち、二体は跡形も無く消え去った。




ドラゴン「グアァァァァァァァァ!」



ひとくい箱「キシャッキシャッ!」



リセイ「っと!」



ボォォォォォォー! シュッ!



リセイ「せいやっ!」



ザクッ! ズザッ!



ドラゴンは火を吐き、ひとくい箱は相手を食おうと向かって来たが、リセイは火をジャンプで飛び越え、向かって来たひとくい箱の口を突き刺し、最後にドラゴンの背中に乗り、心臓部を狙い突き刺した。



ひとくい箱「キ…シャー…」バタリ



ドラゴン「グアァァァァァァァァ…」バタリ




ジェリーマン「オォォォォ…!」



スカルドラゴン「カラッカラッ!」



黎斗「ふっ!」



バシャー! シュッ! ギラン! ダダン!



黎斗「せいばぁー!」



バキッ! バラバラ! ドカァーン! シュー!



ジェリーマンは消化液を吐き出し、スカルドラゴンは氷の魔法を飛ばした。黎斗は消化液をサイドステップでかわし、氷の魔法をクイックロードでガードし、スカルドラゴンを突き刺し、ジェリーマンを砲撃で吹き飛ばした。スカルドラゴンの骨は砕け散り、ジェリーマンはドロドロに溶けた。




魔物達「あぁ〜…ギュルラララー!グアァァァァァァァァ!キシャッキシャッ!」ゾロゾロ



リセイ「倒してもきりがねぇ!」



黎斗「おいあんた、これを耳につけろ」



リセイ「はっ?耳栓?」



黎斗「高級耳栓だ。少しうるさくなるからな」



リセイ「…分かった!」スポッ



黎斗「スゥー…」



黎斗はアカムトルムの能力を使用し、息を大きく吸い込み…



黎斗「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」



アカムトルムの咆哮を放った。




リセイ「……は?」



咆哮で地面はひびが入り割れていた。大量にいた魔物は一帯に倒れた。



黎斗「よし終わったな」



リセイ「…そうだな」



戦闘が終わった二人は持っていた武器をかき消した…



リセイ「…お前…名前は?」



黎斗「…黎斗だ」



リセイ「…黎斗」



黎斗「…ん?」



リセイ「俺はリセイだ」



黎斗「……よろしく」




NowLoading…




焚き火「バチバチヤデ」ボオォー



黎斗「ふぅー…狩った後のドラゴンの肉は格別だな」ムシャムシャ



リセイ「肉の焼き加減が最高だな…サバイバルでもしてたのか?」モグモグ



黎斗「強いて言うなら…ハンター生活だな」ムシャムシャ



リセイ「そうか…」



黎斗「」ムシャムシャ



リセイ「…ごくん…さて、色々聞きたい事があるが…まずは…」



黎斗「ん?」



リセイ「黎斗。お前は何者だ?」



黎斗「直球だな…何て言えばいいんだろうな…」



リセイ「………」



黎斗「さっきから心読もうとするのやめてほしいんだが…めちゃくちゃくすぐったい」



リセイ「分かるのか…?」



黎斗「あぁ、そうだ」



リセイ「てかくすぐったいってなんだよ」



黎斗「体の中がな、くすぐったく感じるんだよ」



リセイ「ふっ」



黎斗「おい今笑っただろ」



リセイ「いや何も」



黎斗「嘘つけ笑ってただろ!」



リセイ「ふふふ!」



黎斗「笑うんじゃねぇ!」



リセイ「はっはっは!」



黎斗「うぉーい!」



リセイ「とりあえず、俺が出した結論は…『お前は悪い奴じゃ無い』だ」



黎斗「え何?俺悪い奴扱いだったの?」



リセイ「いや、ただどんな奴なのか知りたくてな」



黎斗「そうか…じゃあ信じてほしいんだが」



リセイ「ん?」



黎斗「俺…一度死んでいるんだ」



リセイ「…お前まさか…転生者か?」



黎斗「そうだ…何で転生者って分かったんだ?」



リセイ「俺も転生者だ」



黎斗「なるほど…通りであの数を一人で相手出来た訳か…」



リセイ「驚かないのか?」



黎斗「これでも驚いてるけどな」



リセイ「そうか…」




脳内BGM 「クロノ•トリガー 風の憧憬」




黎斗「俺さ、転生する前は普通に生活してたんだ。親友とアルバイトをしながらただ普通に。そんな生活をしてた時の帰り道にさ。道路に猫がいたんだ。その猫はトラックに轢かれそうになってた。俺は猫を庇ってトラックに轢かれて死んだんだ」



リセイ「………」



黎斗「そしたら神様が俺の目の前に現れてこう言ったんだ。『本来…あの猫はトラックに轢かれて死ぬ筈だった…けど君が猫を庇った事で運命が変わってしまったんだ』ってな。けど俺は目の前で守れるものがあるなら俺は真っ先に向かう。例えそれが…死でも…そして俺は転生した」



リセイ「そうか…」



黎斗「ごめんな。こんな暗い話をして…」



リセイ「…お前になら話してもいいかもな」



黎斗「え?」



リセイ「俺は転生する前、どうしようもなく周りが見えていない奴だった。我が身可愛さに仕事も面倒くさくなって勝手に辞めて、俺の家族にも迷惑をかけている事も忘れて、終いにはそんな世の中から逃げたくて死のうとした。だけど死ぬ勇気さえも無かった…」



黎斗「………」



リセイ「そんな時、交差点のど真ん中でボール遊びをしてた子供がいたんだ。その子供は車に轢かれそうになった。俺は考えるよりも体が動いた。走って子供の所に行って子供を突き飛ばして…俺は死んだ。気がついたら俺は何もない真っ白な空間で目が覚めた。そこで俺は転生神って言う神に生き返る事を提案された。その世界の三つの選択肢を。一つ目は俺がいた世界。二つ目は新たな世界。三つ目は閻魔様のいる世界だ。そして俺は二つ目の世界を選んで転生した」



黎斗「ごめん…」



リセイ「もう過去の事だ。気にしなくていい」



黎斗「………」



リセイ「話を変えよう。こんな暗い話ばかりじゃ続かない。折角この世界でやっと同じ人間と出会えたんだからよ」



黎斗「ん…やっと?」



リセイ「この世界は化け物みたいな奴しかいない。人間なんて一人もいない」



黎斗「そうだ…俺は何故かこの世界に…」



リセイ「となると…お前も別の世界からこの世界に来たのか」



黎斗「あぁ…って事はリセイも…」



リセイ「俺は自分がいた世界で修行をしてた。そしたら、黒い球体が俺を飲み込んだ」



黎斗「黒い球体?」



リセイ「知らないのか?」



黎斗「そもそも俺寝てたし…目が覚めたらこの世界に来てた…」



リセイ「災難だったな…」



黎斗「頭にきますよ全くもう!」



リセイ「本来なら、俺の力で空間を殴って元の世界に帰れるんだが…」



黎斗(さらっととんでもない事言ったぞ…)



リセイ「何かが俺の力を妨害してるんだ。だから空間を殴る事が出来ない」



黎斗「つまり、その妨害してる何かを探し出せばいいんだな」



リセイ「そうなるな」



黎斗「なら今から探しに行こうぜ」



リセイ「今からって…まだ体力も回復出来てないのにか?」



黎斗「ほい」



いにしえの秘薬



リセイ「何だこれ?」



黎斗「飲んでみ」



リセイ「………ゴクッ」ピキャーン!



黎斗「それで体力とスタミナは回復しただろ?」



リセイ「あぁ…お陰でな」



黎斗「なら早速行くか」



リセイ「そうだな…」




NowLoading…




黎斗「なぁ…リセイ」



リセイ「何だ…黎斗」



黎斗「一体どうなってんの?この世界は」



リセイ「俺が知ると思うか?」



黎斗「デスヨネー」



歩いている内にいつの間にか自分達がいた世界と同じ様な街に着いた。あんな不気味で魔物がいる場所から街に着くというのは明らかにおかしい光景だった。



リセイ「それに、この街の看板や文字が全て反転になってるぞ」



黎斗「訳が分からねぇ…」



?「シャアァァァァァァァァァァ!」



リセイ「黎斗避けろ!」



黎斗「うおっ!」



突如、紫色のコブラの様なモンスターが黎斗に襲いかかった。リセイの掛け声により、間一髪で回避した。



ベノスネーカー「シャアァァァァ!」



黎斗「何だこいつ!?」



リセイ「気をつけろ!そいつはお前だけを狙っているぞ!」



黎斗「だったら!俺が相手だ!」



 装備 『鬼ヶ島』




戦闘BGM 「仮面ライダー龍騎 龍騎、変身!」



相手はコブラ、ガララアジャラなどの蛇対策として徹甲弾、拡散弾の全レベル3を装填する事が可能なライトボウガンを装備し、狙ってくるベノスネーカーに構えた。



ベノスネーカー「シャアァァァ!」



黎斗「おっと!」



シャアァァ! シュッ! バン! ドカン!



一直線に襲いかかってくるベノスネーカーに対し、黎斗は横に回避し、徹甲弾LV3をベノスネーカーの頭部両脇に当たり爆発した。



ベノスネーカー「シャアァァァ!」



黎斗「よっとっ!」



バシャァァァン! シュタッ!



ベノスネーカーは口から強力な毒液を吐き、黎斗は後方に飛んで回避した。




黎斗「喰らえ!」拡散弾LV3



拡散弾LV3を撃ち、ベノスネーカーの頭部に当たり爆発した。当たった場所が良かったのか、ベノスネーカーは混乱し、スタンを取った。



黎斗「これで拡散&徹甲祭りだ!」



狩技『全弾装Ⅱ』を発動し、リロードをせずとも撃ち続ける事が出来る。まさに火力の暴力なのだ。



バン! バン! ドドドドドドドドォーン!



流石のベノスネーカーも火力の暴力には勝てず、次第に弱っていった。



ベノスネーカー「シャアァ…!」




リセイ「全く…人が観戦してるところを邪魔しに来るとはな…」



エビルダイバー「シュアァァ!」



メタルゲラス「グオォォォォ!」



リセイ「お前らの相手は俺だ!」



エビルダイバー「シュアァァ!」



メタルゲラス「グオォォォォ!」



ヒュウゥゥゥゥゥ! ドサドサドサドサ!



エビルダイバーは空中から突進し、メタルゲラスは地上でリセイに向かって突進してきた。



ガシッ! グググググ…!



リセイ「おいおい…この程度なのか?」



リセイは突進してきたエビルダイバーとメタルゲラスを両手で受け止めた。



リセイ「黎斗!こいつらをそっち投げるぞ!そいっ!」



ヒョイ! ダァーン!



両手で受け止めていたエビルダイバーとメタルゲラスをベノスネーカーに向かって投げ飛ばした。



黎斗「おお…何か飛んできたぞ…!」



ベノスネーカー「シャアァァァ!」



エビルダイバー「シュアァァ!」



メタルゲラス「グオォォォォ!」



三体は体制を立て直し、メタルゲラスの背中にベノスネーカー、ベノスネーカーの背中にエビルダイバーの順番に寄り添い、突如として合体してしまった。



ジェノサイダー「シャグオォォォォォォォ!」



黎斗「嘘だろ!?合体するなんて聞いてないぞ!」



リセイ「これは予想外だな」



黎斗「いやどうするんだよ!?」



ジェノザイダー「シャグオォォォォォォォ!」



バシャァァァン!



ジェノザイダーはベノスネーカーのよりも強力な毒液を二人に吐いた。しかし二人は後方に下がり回避した。



リセイ「こうなれば一気に決めるぞ!」



スッ! チャキッ!



黎斗「それしかないよな!」



ガチャ! ガシン!



リセイは刀を構え、黎斗は鬼ヶ島で狙いを定め、そして…



リセイ「はぁぁぁぁぁぁ!」



サササササ! シュッ! ザクッ!



ジェノザイダー「シャガアァァァァ!」



リセイは素早く移動し、ジェノザイダーに向かってジャンプし、腹部を刀で突き刺した。



リセイ「今だ!」



黎斗「狩技…『ラビットヘブン!』」



狩り技『ラビットヘブン』は武器内部で分裂する特殊弾を装填。通常とは比べ物にならない程の速射速度を発揮し、全弾を撃ちきるまで高速連射は続く。リセイの刀で突き刺したジェノザイダーの腹部の傷口は大きく開き、腹部に狙い撃った。



ジェノザイダー「シャォォォォォォォ!」



腹部を貫かれたジェノザイダーは、ベノスネーカー、エビルダイバー、メタルゲラスの三体に別れ、三体同時に爆発した。



黎斗&リセイ「「大勝利!!」」



二人同時に声を上げ、肩を組んだ。



リセイ「それにしても…初めて会った時と言い…黎斗は多彩な技を使えるんだな」



黎斗「リセイも同じ様なものだろ?」



リセイ「手合わせしたいものだな」



黎斗「今は勘弁してくれ…まずはこの世界を出ないと」



リセイ「だな」



黎斗「とは言ったものの…何処に行けばいいんだ…」



ゴォォォォォォォォォォォォォォ……



黎斗&リセイ「っ!?」



突如、二人の前に謎の黒い球体が姿を現した。



リセイ「なっ!?あれは!?俺を飲み込んだ黒い球体!」



黎斗「あれが!?」



ゴォォォォォォォォォォォォォォ……!!



謎の黒い球体はブラックホールの様になり、二人を吸込もうとした。



黎斗「うっ…!吸い込まれ…る…!」



リセイ「ぐっ…!吸引力が…!」



謎の黒い球体は更に強まり、そして…



黎斗「うわあぁぁぁぁぁぁぁー!!」



リセイ「黎斗!ぐわあぁぁぁぁぁぁぁー!」



二人は謎の黒い球体に吸い込まれ、消えてしまった。




NowLoading…




黎斗「ん…ここは…」



リセイ「俺達…どうなったんだ?」



魔物達「」ゾロゾロ



ミラーモンスター達「」ゾロゾロ



深海棲艦達「」ゾロゾロ



黎斗「何!?あの魔物達は!?」



リセイ「さっき戦った三体とは違うが、似た奴も居るぞ」



黎斗&リセイ「「それに深海棲艦まで!!」」



リセイ「ん?」



黎斗「え?」



リセイ「深海棲艦を知ってるのか?まさか黎斗は…」



黎斗「そう言うリセイも…」





黎斗&リセイ「「提督か?」」



リセイ「ふふっ!」



黎斗「ははっ!」



リセイ「まさか黎斗も提督だったとはな!」


 

黎斗「あぁ、なったばかりだけどな」



リセイ「一応言っておくが、艦娘達は大事にしろよ?」



黎斗「当たり前だ。だから俺は帰らなければいけない。艦娘の為にも…親友の為にもな!」

 


リセイ「よし、やるぞ!」



スッ! パッ! チャキ!



黎斗「ああ!最高のパーティーにしてやるよ!」



 装備 『無明刀【空諦】』



黎斗「これだけじゃないぜ!出番だ!ナルガクルガ!」



ブォン! ゴゴゴゴゴゴゴ…



ナルガクルガ「クガアァァァァァァァー!」



リセイ「ほう、そんな事も出来るのか」



黎斗「さあ!ここからは俺達のステージだ!」




最終BGM 「仮面ライダーキバ Supernova」




魔物達「グオォォォォォォォォォ!」



ミラーモンスター達「キャアァァァァァァ!」



深海棲艦達「ウオォォォォォォォォォ!」



魔物達は魔法を放ち、ミラーモンスター達は接近戦を始め、深海棲艦達は艦載機や主砲を使い、攻撃を始めた。



ギラン! バッシャーン! ズダダダダ!



ヒュッ! シュタッ! ズザザザ!



黎斗「俺を止められると思うなよ!」



ジャキン! ズバババババッ! シュタッ!



魔物達の魔法を回避しながら接近し、魔物達をなぎ倒していった。そして…



黎斗「狩技…『桜花気刃斬!』」



ジャキン! ズザザザザザザザザザン!



魔物達「グアァァァァァァァァァァ!」



後方へ飛び、一気に前方へ斬り抜け、全ての魔物達を斬り倒した。




ナルガクルガ「ガアァァァァ!」



シュッ! ザクザクザクッ! ザザザザ!



ミラーモンスター達「ギャアァァァァァァ!」



接近してきたミラーモンスターに尻尾のトゲを飛ばし、ミラーモンスター達の半分に刺さり、最後に尻尾を素早く動かしてもう半分のミラーモンスター達に当て、全て倒した。




リセイ「艦載機か…甘いな!」



バシュ! ドドドドド!!!!






キィィィィィン… ギュイイイイイイン!!



深海棲艦達が放った艦載機を刀から放った光弾で撃ち落としていき、砲弾などを斬りながら体中のエネルギーを刀に移し…




ズドオォォォォォォォォォォォォォーン!!!



深海棲艦達「アァァァァァァァァァァァァァ!」



ソードビームの様なエネルギーが深海棲艦達を斬り進み、全ての深海棲艦は倒された。



この世界でたった二人と一匹があらゆる生物達を倒し、辺り一面は真っ白に染まった。



黎斗「これは…一体…」



リセイ「俺達の体が…」



黎斗とリセイの体からは白い光が出ていた。次第に二人の体が透明の様に薄くなり、消えようとしていた。



ナルガクルガ「それはこの世界の悪の根源を破壊したからだ」



黎斗「は!?ナルガクルガが喋っただと!?」



ナルガクルガ「この世界は元々、無数に存在する世界のうちの一つ。それが何らかの理由で悪の存在に取り憑かれて黒く染まった。二人が飲み込んだ黒い球体は、その世界の心みたいなものだ」



リセイ「つまり、その黒い球体は俺達に助けを求めていたと…」



ナルガクルガ「そうだ。今は白くなっているがな」



黎斗「なぁ、俺達はどうなるんだ?」



ナルガクルガ「元の世界に帰る。自分の居場所にな」



黎斗「そうか…リセイ」



リセイ「あぁ、これでお別れだな」



黎斗「短い間だったが…一緒に戦えて楽しかった」



リセイ「ふっ…今度会う時は俺と一戦しようぜ!」



黎斗「あぁ、約束だ!」





黎斗&リセイ「「じゃあな!」」





こうして二人の体は光の粒子になり、この世界から消えた…








−正王鎮守府 屋上−




リセイ「……はっ!」パチッ



リセイ「…ってあれ…俺いつの間に寝てたんだ?日頃の修行で疲れが溜まってたのか…?」



リセイ「夢を見ていた気がする…誰かが俺と二人で何かと戦っていた夢を…一体誰だったんだ?」



白露「おーい!提督ぅー!」



リセイ「ん?」



時雨「ここに居たんだ。探したんだよ?」



リセイ「あぁー…修行してたらいつの間にか寝ちまってな。ずっとここで寝てたわ」



村雨「もう…心配したんだから」



リセイ「…そんなに心配だったか?」



夕立「当たり前っぽい!提督さんがいなくなって寂しかったっぽい!」



春雨「そうですよ…もしも司令官に何かあったら…」



リセイ「悪かったよ…じゃあ今日は俺の部屋で寝ろ。それで許してくれ。ただし今回だけだぞ?」



白露「本当に!?なら許すよ!私達お風呂はいってくるね!」



時雨「何言ってるんだい?提督も連れて行くんだよ」



リセイ「は?」



夕立「提督さんも一緒に入るっぽい!」



村雨「これはもう決定事項だからね!提督!」



リセイ「勝手に決めんな!俺は逃げるからな!」



春雨「逃がしませんよ?司令官…」



リセイ「ひぇっ…!」



ダダダダダッ!



リセイ「絶対行かねぇからなぁー!」



白露達「待てえぇぇぇぇぇぇーーー!!」






−ガイア泊地 医務室−




黎斗「ん…」パチッ



黎斗「もう朝か…今日は何故か気分がいいな…それに…良い夢を見ていたような…誰かと一緒に別世界の存在と戦っていた夢を…楽しかったな…次にあったら一戦か…」



黎斗「よし!今日から提督として頑張るか!」



モゾモゾ



黎斗「待て…誰かが俺の布団の中に…」



モゾモゾ



黎斗「はぁ…どうせシロルだろ。あの時入って来るなって言っただろうが。ほら朝だ…ぞ!」バサッ!



春雨「スゥ…スゥ…」ダキツキ



黎斗「…………は?」



春雨「スゥ…スゥ…」ダキツキ



黎斗「破亜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」





Thank you for reading!


後書き

アルティさんコラボありがとうございます!


このSSへの評価

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SS好きの名無しさんから
2019-08-23 15:07:23

SS好きの名無しさんから
2019-08-21 10:17:37

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アルティさんから
2019-08-13 21:41:51

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このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-08-23 15:08:27 ID: S:J3_yOF

アルティさんのリセイ提督がちゃんと再現されているところが良いですね!どちらも好きな作者さんなので頑張ってください!!!


このSSへのオススメ

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1: アルティ 2019-08-13 21:43:42 ID: S:rhvsUj

ああ…やめてください死んでしまいます
何という素晴らしいSS…僕の能力も限りなくそっくりじゃないすか…嬉しすぎて色々やばい。
また近いうちにコラボしましょう!本当に本当に本当にありがとうございます!!


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