ArkResona〜キャラ別ストーリー〜side ユアン 前編
スマホゲームアプリArkResonaのifストーリー
天才少年スナイパー・ユアンはある彼女を捜すために旅に出ることを決心する
王土の島 ブリッシュ
ユアン「…よし」
ユアン「(書き置きは残した、後は部隊長辺りがなんとかしてくれるだろ)」
ユアン「(僕はこれから…"彼女"を捜しにいく)」
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ユアン「(僕は幼い頃両親がいなく、日々空虚な毎日を送っていた)」
ユアン「(することといえばただ生きるだけ、なんの面白味もない)」
ユアン「(その日々を変えてくれたのが..."彼女")」
ユアン「(あの人はそんな僕を見ていられないと思ったのか、毎日毎日、飽きもせず僕の話し相手になってくれた)」
ユアン「(ただ、そんなことでもあの頃の僕は...それがとても楽しかった)」
ユアン「(いつの日かあの人は僕の心の安らぎになっていたんだ)」
ユアン「……」
ユアン「(なのに…)」
ユアン「(なのに、彼女はある日突然いなくなってしまった、風のようにーー)」
ユアン「(事情があるのかもしれない、だがなにも言わずに立ち去るのは…納得いかない)」
ユアン「(戻ってきてくれなんて言わない、ただ理由が知りたい。何故突然いなくなったのかを)」
ユアン「(だから今、僕は彼女を捜しにいく)」
ユアン「必ず…見つけ出す!」
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ブリッシュ ハンターギルド
ユアン「(旅をするにしても、まずは資金がいる)」
ユアン「(…軍で稼いだ金を使えば事足りるのだろうが、勝手に軍を離れるのにそんな無粋なことはできない)」
ユアン「(そもそも軍に入ったのは強くなるためだ、彼女を1人で探しに行けるくらい強く…)」
ユアン「(このぐらいで妥協していては、彼女に笑われてしまう)」
ユアン「(まぁ、金稼ぎくらい余裕だ。なにせ僕は天才なんだからな)」
ユアン「……」
ユアン「(さっきから掲示板を見ているがなかなかいい依頼がないな)」
ユアン「ん…?」
ユアン「(これは…)」
<同伴者募集!>
銃の出力を上げる特殊なマキナ探し!
とても危険な場所だから腕の立つものを募集するわ♡
報酬はベルズとその特殊なマキナ
アタシと一緒に来てくれる心強い味方、待ってるわぁん♡
ユアン「……」
ユアン「(なんてふざけた文章なんだ、書いたやつは頭が悪そうだ)」
ユアン「(だが、銃の出力を上げるマキナ…これは興味がある)」
ユアン「(強くなれるに越したことはない、依頼主に多少不安が残るが…)」
ユアン「(なんとかなるだろう)」
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ハンターギルド 待合所
ハフナー「あらぁん?腕の立つハンターを募集したのにずいぶんとかわいい坊やがきたわねぇん♡」
ユアン「……………」
ユアン「(…考えが甘かった)」
ハフナー「あらあら緊張しちゃってるのかしら?ならまずは自己紹介するわねぇん」
ハフナー「ハフナーよん♪頼れるGUYに見えて心は乙女なのん、優しく扱ってね♪」
ユアン「……」
ユアン「(な、なんだこいつは。男…でいいんだよな?こんな奇妙なやつ今まで会ったことないぞ!?)」
ハフナー「あらぁん、坊やは自己紹介してくれないのかしらぁん?」
ユアン「あ、あぁ悪い...僕はユアンだ」
ハフナー「ユアンねぇん、よろしくね♪」
ユアン「よ、よろしく頼む」
ユアン「(悪いやつではなさそうだが…)」
ハフナー「ふーん、ユアンってよく見るとかわいいだけじゃなくて程よく鍛えられてるのねぇん...♡」
ユアン「っ...なにをじろじろ見ている!!」
ハフナー「引き締まったお腹に華奢そうに見えてガッチリとした腕...唆るわぁ♡」
ユアン「ッッッッ!!?」
ユアン「(な、なんなんだこいつは!?)」
ハフナー「しかも銃をつかうのねぇん、アタシと同じだわぁん♡」
ハフナー「アタシたち、似た者同士かもしれないわね♡」
ユアン「お前と一緒にするな!!」
ハフナー「うふふ、ぷりぷり怒ってる姿もかわいいわぁ♡...ちょっと失礼」サワッ
ユアン「!!!!」ササッ
ユアン「いきなりなにをする!」
ハフナー「えぇ?なにってただ腕を触らせてもらっただけじゃなぁい♡」
ユアン「僕は許可してないぞ!」
ハフナー「いいじゃなぁい腕くらい、減るもんじゃないし♪」
ユアン「(確実に僕のなにかが減っている気がするんだが...!!)」
ハフナー「ねぇいいじゃなぁいもう一回触らせて♪」
ユアン「断る!ふざけるな!」
ハフナー「報酬金もふ・や・す・か・ら♪」ズイッ
ユアン「そんな追加はいらない!」ササッ
ユアン「!!!」
ユアン「(か、壁!?これでは逃げ場が...!)」
ハフナー「うふふ…♪」
ユアン「む、無理だ…!」
ハフナー「に・が・さ・な・い♡」
ユアン「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
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ブリッシュ 船着場 船内
ユアン「………」
ハフナー「いい加減機嫌直してよユアンったらぁ」
ユアン「…黙れ、話しかけるな」
ユアン「(なんて厄日なんだ…)」
ハフナー「んもぅ辛辣ねぇん、ちょっと逞しい体触らせてもらっただけじゃなぁい♪」
ユアン「ふざけるな!脳天を射抜かれなかっただけマシと思え!」
ユアン「それよりも特殊なマキナのことだ、本当に銃の出力を上げられるんだろうな?」
ハフナー「それは間違いないわぁん、アタシの銃を見てん♪」
ユアン「っ!これは…」
ユアン「(簡略化されてはいるが効率よく魔法弾が放てる構造式...普通のマキナではここまでの銃は作れない)」
ユアン「なるほど、確かにこれがあれば僕の銃も強化できそうだ」
ユアン「そのマキナはどこにあるんだ?」
ハフナー「ブリッシュから少し離れた小さな島にあるわぁん」
ユアン「何故そんなところに?」
ハフナー「理由はわからないけど、そこの島にはやけにマナが濃く集まるらしいわぁん♪」
ハフナー「そこで特殊なマキナが生まれたのかもしれないわねぇん」
ユアン「ふん、そうか」
ハフナー「でもマナが集まるところには強力なワーグがいるわぁん、それがとても危険なの」
ユアン「なるほど、それが依頼を出した理由か」
ユアン「安心しろ、ワーグ如き僕の敵じゃない」
ハフナー「それはそれは、期待しちゃう♡」
ユアン「だからって近づくな!あくまでマキナ入手のためだ!自分の身は自分で守れよ!」
ハフナー「わかってるわぁん、アタシだって結構やるんだからね♪」
ユアン「(不安だ…)
ハフナー「ユアンはなんでアタシの依頼を受けたのぉん?」
ユアン「そうだな…1番は金稼ぎのためだ。だが他の依頼は大した額を稼げそうになかった」
ユアン「だがお前の依頼は報酬金もそうだが特殊なマキナが目についてな、今では少し後悔しているが…」
ハフナー「なんでよぉん」
ユアン「お前のせいだろ!」
ハフナー「おぼえてないわぁ♪」
ユアン「くっ…!!」
ハフナー「そんなにカリカリしてるとかわいい顔が台無しよぉん♡」
ユアン「〜〜〜〜ッッッッ!!!」
ユアン「(こいつ…嫌いだっ!)」
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