アルミン「花言葉でさようなら」
キャラ崩壊
最後の最後まで暗い
バッドエンド
エレンSide
アルミン「はぁ…」
エレン「アルミン、最近ため息ばかりだな」コソコソ
ミカサ「それに暗い。これは異常」コソコソ
最近、幼馴染で親友のアルミンが暗い。
理由は分からないけどな。
アルミン「はぁ…」
ミカサ「サシャが堂々とアルミンのパンを盗った。のに、気がついていない」
エレン「異常だなこりゃ」
ミカサ「体調でもわるいのだろうか」
エレン「俺に聞くな」
アルミン「ごちそうさま…」テクテク
ミカサ「アルミン、スープが残っている」
アルミン「え?…ああ、サシャにでもあげといて」テクテク
ミカサ「…」
エレン「…」
ミカサ「異常だ」
ホント、異常だ。
まったくなんなんだよ、アルミン。
エレン「次は座学だぜ二人とも!」
俺はアルミンの肩を叩いた。
ミカサ「私はアルミンに聞きたいことがある」
ミカサ「ので、隣に座ろう」
その名も、『座学でついでに質問しちゃおうだーいさくせーん★』
うわ、自分でつけたのに恥ずかしい。
エレン「そうだな、久しぶりに!」
アルミン「いいジャン「お、俺も俺も!(ミカサの)隣に座りてぇ!」
割り込むなよジャン。邪魔ジャン!
エレン「なんだ、馬も(アルミンの)隣に座りたいのか?」
ジャン「そうだ!なにがなんでも(ミカサの)隣に座る!」
ミカサ「申し訳ないけれど、(アルミンの)隣はエレンが座る」
エレン「そんで、(アルミンの)隣は当たり前だがミカサだ」
ジャン「この死に急ぎ野郎!ずるいんだよ(ミカサの)隣ばっかり!俺も恋してんだ!」
エレン「うわ、お前(アルミンのこと)好きだったのか」
ミカサ「さすがに引く。(アルミンのこと)好きだなんて」
ジャン「え?」
エレン「は?」
ミカサ「アルミンは?」
あ、話かみ合ってませんね分かります。
ミカサSide
座学でアルミンに聞こうと思っていたのに、ホモジャンに邪魔されたジャン。
次は立体起動で、そこでエレンが聞くことになった。
ホモは星になった。
エレン「アルミン!」
アルミン「はぁ…」
エレン「アールミン!」
アルミン「はぁ…」
エレン「アルミーン?」
アルミン「あ、エレン。なんだい?」
エレン「いや、体調悪そうだからな。聞いてみようと思って」
アルミン「大丈夫だよ…体調は」ボソッ
エレン「最後なんか言ったか?」
アルミン「なんでもない。さあ、訓練を始め」バタン
アルミンは何の前触れもなく倒れた。
倒れる姿まで女っぽい。
エレン「大丈夫かアルミン!」
ミカサ「アルミン!」
私が駆けつけると、ライナーが担架を持ってきた。
ライナー「早くアルミンを乗っけろ!」
エレン「おう!」
アルミン「…タ」ボソッ
ミカサ「何?アルミン」
アルミン「僕にとっての…はなんだ…」ブツブツ
ライナー「寝言か」
エレン「なにがなんだ、なのか分からないな」
ミカサ「とりあえず救護室へ!」
エレンSide
ため息ばかりで結局倒れるのかよ。
なんで相談しねえんだよ!
俺とミカサは恋愛相談以外は完璧だぞ?
ん?ってことはまさか?
いやいや、アルミンアルミン。
いじめ経験で心が絶対要塞ウォール・アルミンになってんだから。
アルミン「ん…」
ミカサ「アルミン、起きた?」
エレン「アルミン、大丈夫か?」
アルミン「う、うん。大丈夫だよ、ありがとう」ガシッ
アルミン「!?」
エレン「さあ話してもらうぞ、アルミン。お前のため息の原因をな!」
ミカサ「なんでなの?」
アルミン「べ、別に何でもないよ」
そう言いながらも目があさっての方向に流れる。
ミカサ「何でもなのに倒れるのはありえない」
アルミン「なんでもないって言ってるだろ!ほっといてよ…」
ミカサ「…」
エレン「…」
アルミンが手を振り払った!
いつものアルミンならやんわり断るとかするはずなのに…変だよ、アルミン。
ライナーSide
ベルトルト「アルミンどうしたんだろうね」
ライナー「幼馴染二人に冷たくしてるしな」
アニ「いや、理由が私には予想つくよ」
ライナー「え?なんだよ」
アニ「あんたたちみたいな粗野な男子には分からないよ、教えても」
ベルトルト「粗野って…」
ライナー「もう覗き見はやめとくか…」
アニ「ばれたらミカサに殺されるね」
ミカサ「ばれてる」ギョロッ
ベルトルト「知ってたんだね」
ミカサ「アニ、それよりアルミンの悩みって」
アニ「この鈍いファミリー第二号が…」
エレン「へ?知ってんのかアニ!」←鈍いファミリー第一号
ミカサ「ぜひ、教えてほしい」←鈍いファミリー第二号
アニ「じゃあヒントだけあげよう。アルミンが見ている人が原因さ」
ミカサ「なるほど。見てる人間…と」
アニ(あ、勘違いしたな)
ミカサSide
見てる人間、見てる人間。
クリスタ?
つまり…あれがっ!
エレン「クリスタ…か?確かにクリスタは可愛いけどなぁ…」ポーッ
ミカサ「エレンがクリスタ好きなのはどうでもいい。今はアルミン」
私は軽くボディーブローを決める。
エレン「分かってるよ…。で、どうすんだ?」
ミカサ「話を聞く」
エレン「単純だな」
ミカエレ「クリスター!」
クリスタ「なあにって、え?」
私はクリスタをつかんでズルズル引っ張った。
サシャ「クリスタの断末魔が…」
パッパラパーン♪パッパーン♪パッパァーパンパン♪パッパパカパーン♪(相棒のテーマ)
取調室
ミカサ「さて、最近アルミンがため息をついてる理由をしっているか?」
クリスタ「し、知りません!」
エレン「本当に知らないんですか?」
クリスタ「ええ。」
ミカサ「ははあ、そうですか。また同行してください」
エレン「待ってください!」
クリスタ「ええ?」
エレン「ひとつ聞きたいことがあります」
クリスタ「終わりっていったじゃないですか!」
エレン「そう、僕の悪い癖」
ミカサ「え。杉下警部、まだあるんですか」
エレン「そうですよ」
クリスタ「何でしょう」
エレン「巨人は駆逐したいですか?」
クリスタ「エレンになってるなおい!」
ユミライ「クリスタはこっちだ!」ばっ
ユミル「警部殿、でていってくれませんかね」
ライナー「特命係のKA★ME★YA★MA!」
ミカサ「なんだよ伊丹!」
クリスタ「やめろよおい」
エレンSide
ライナー「好きな人はだれか、発表しようぜ!俺はクリスタ!」
ですよねー!
ジャン「俺はミカサ!」
ですよねー!
ベルトルト「僕は…ユミル、かな?」
マルコ「そうなんだ。ちなみに僕はミーナ」
ライナー「エレン、お前はどうなんだ?」
エレン「俺は、クリスタ、かなぁ」
ベルトルト「クリスタ人気だねー」
エレン「アルミン、お前は…」
アルミンのベッドはもぬけの殻になっていた。
もう夜なのに。
マルコ「エレン。明日、アルミンと話しあいなよ」
一同「?」
マルコ「その一言で、親友ではなくなることもあるんだから」
マルコ「いや」
マルコは悲しそうに笑った。
マルコ「アルミンは、無理をするだろうね。君たちが目の前ですることは、アルミンにとってはとても残酷だ」
エレン「君たちって、もう一人は誰だよ」
ベルトルト「確かに、そうだね。抱え込む性質のアルミンは、きっと容量ギリギリまで溜め込んで…爆発する。今まで君に言ってガス抜きしてたけど、できなくなってしまうから」
ライナー「マルコ、ベルトルト、どういうことだよ説明しろ」
マルコが目をやったのは、アルミンの机だ。
花瓶に小さな紫色のクロッカスがさしてある。
マルコ「とりあえず、エレン。幼馴染なら、わかるだろ。ミカサやエレンのようにはっきりと物事を言えないことぐらい。あとは、自分で考えるんだね」
マルコは冷たく突っ放したかのように自分のベッドに入った。
アニSide
ミカサ「みんなは、好きな人とかいる?」
ユミル「私は…ベルトルさんかな」ぼそっ
ミーナ「私はね、エレアルとか…」ジュルッ
ハンナ「私はフランサシャ「知ってますから」
サシャ「私は、コニー、ですかね」
クリスタ「私はね、エレンかな///」
クリスタの馬鹿。
いまあんたは、アルミンに止めをさしたよ。
私は外へ出た。
アルミンSide
はぁ…聞いてしまった。
やっぱエレンはクリスタが好きなんだね。
相思相愛の中に入り込めるわけないじゃないか。
でも…泣くぐらいなら、いいかな。
アルミン「ん…ぐすっ」
アルミン「ぐすぐす…」
アルミン「はぁ…泣くのもできないなんてね」
僕はどうして
親友が好きな
クリスタを
好きになってしまったのかな
?「アルミン…」
アルミン「!?…アニか…」
アニ「あんた、クリスタのことが好きなんだろ」
アルミン「え?そんなこと、ないよ」
アニ「じゃあ、なんで泣いているんだい」
アルミン「花粉症だよ…目がひりひりするだけさ」
アニ「へぇ…今花粉は飛んでないけどね」
アルミン「…」
アニ「座学一位ならもうちょっとましないいわけを考えなよ」
アルミン「…これ、クロッカスって言うんだ」
アニ「クロッカス…」
アルミン「花言葉は、『愛の後悔』…」
アルミン「今の僕にぴったりの花言葉じゃないか」
アルミン「相思相愛の中に、もぐりこめるわけないだろう」
アニ「でも、アルミン。となりにあるのはコデマリ、花言葉は『努力する』」
アニ「あんたもコデマリを見習って、一回告白してみれば?」
アルミン「その花には、『いくじなし』って花言葉もあったはずさ」
アルミン「どっちみち、僕みたいな花だね」
アニSide
夜、なんとなくアルミンがここにくると思った。
ここは、きれいな花畑だから。
ライナーに「この話を振れ」って言っといたからね。
なんでエレンは鈍感なんだ。
なんでミカサは鈍感なんだ。
アルミンを見ていれば分かるじゃないか。
アルミンが、クリスタのことを想っていることを。
アルミン「どっちみち、僕みたいな花だね」
はぁ…黄色いチューリップは、『叶わぬ恋』
私にぴったりだね。
私は、アルミンが好きなんだ。
なのに、なんでこんなこと…。いや、分かってるさ。
私は、アルミンの笑顔が見たいんだよ。
自らの気持ちを押し殺しても。
アニ「アルミン、はい」ポスッ
アルミン「え…花冠?」
アニ「タンポポの花言葉は、『別離』」
アニ「私は、あんたの笑顔が見たいんだ」
アニ「そして、ラベンダーの花言葉は、『あなたを待っています』」
アニ「あんたが私に振り向くまで、私は…待ってるから」
アルミン「…ありがとう、アニ」
終わり
ありがとうございました。
ハッピーエンド版も、要望があれば書きます
続編を書きました。
ハッピーエンドになる予定です