2020-10-24 07:46:36 更新

概要

鎮守府に着任した提督
前任の提督で病んだ榛名と信用してそうでしてない艦娘達、町の人達
マイナス状態からどーなるの?


前書き

1章です
相変わらず、艦娘達の設定がブレてますがよろしくお願いします


1章 鎮守府襲撃



〜〜0730 執務室〜〜


提督「ねむっ!!二徹は流石にキツいか」


コンコン


足柄「入るわよ」


提督「はいよ〜」


ガチャ


足柄「うわぁ、本当に終わらせてる」


提督「二徹したからね」


足柄「ふ〜ん、まぁ仕事は真面目みたいね。で、私と加賀が周辺の警戒だったわね」


提督「あぁ。金剛は榛名さんを任せたからキツイだろうが頼むよ。加賀さんの艦載機で周辺の索敵。異常が見えたら肉眼で確認してくれるとありがたい。対処に迷えば、通信で教えて」


足柄「遠征組は2回と言ったけど、連続遠征?」


提督「帰って休憩したらでいい。すぐに行くかは天龍さんの判断に任せる」


足柄「了解よ。少しだけ安心したわ」


提督「ん?」


足柄「3日目でもまだ逃げ出さず、私たちに指示を出し、ちゃんと私達に判断させてくれる。前の提督とは違うのは分かった。私の事は足柄でいいわよ。敬語も抜きで」


提督「助かる。敬語は苦手なんだ」


足柄「でも、裏切り行為見せたら殺すわよ」


提督「肝に銘じとく」


足柄「よろしい。じゃあ、行ってくるわ」


提督「いってらっしゃい」



〜〜0930 執務室〜〜


金剛「提督来たネ〜」


提督「おう、いらっしゃい」


榛名「・・・・・・」


提督「おはよう」


榛名 ペコリ


金剛「私は何をしたらいいですカ?」


提督「ん〜好きにしたらいいよ」


金剛「では、teatimeネ」


提督「あっごめん。体質で紅茶飲めないんだわ、俺」


金剛「なら、しかたないデース。榛名は飲みますか?」


榛名「は、はい」


提督「・・・電話するかぁ」


♪♪♪♪♪


大淀「もしもし?」


提督「大淀さん、うちに配属できる?」


大淀「あっ提督。はい、可能ですがどうかされました?」


提督「んっとねぇ、執務はいいんだが艦娘のケアを頼みたい」


大淀「それは明石の仕事では?」


提督「精神面なんだわ」


大淀「では、私よりいい人がいますよ」


提督「えっ?」


大淀「大和さんです」


提督「いや、うちには大型建造の資材がないのよ」


大淀「大佐に相談されては如何です?最近は大和さんを出撃させてませんので臨時なら可能かと。無理なら私がそちらに伺いますが」


提督「了解。大佐に聞いてみるよ」



♪♪♪♪♪♪


大佐「どうした?」


提督「大佐、大和を臨時で配属してくれないですか?」


大佐「大和をか?理由は?」


提督「実は・・・・・・」



提督説明中



大佐「ふむ、大和に聞いてみる。良ければ臨時でそちらに向かわせよう」


提督「ありがとうございます。無理でしたら大淀に来てもらうように配属をお願いします」


大佐「わかった。後、書類が少し届くから目を通すように」


提督「はいよ、了解。じゃ、頼みます」


金剛「大和か大淀が来るのですか?」


提督「あぁ。榛名さんのケアに必要だからね。同じ艦娘なら話しやすいだろうからね」


金剛「ありがとうネ」


提督「悪いのは前任の提督だからな。俺は何もしてない」


榛名「・・・・・・」


憲兵「失礼する」


提督「憲兵さん、どうかしました?」


憲兵「書類が届いたので持ってきた。運べ」




山のような書類



3人「「「えっ!?」」」


憲兵「失礼する」


提督「なんで!?来た時の倍はあるよ!!」


金剛「これは予想外デース」


榛名「・・・多い」


提督「しゃあないか。少し気合い入れて、最優先のだけ済ませていくか。2人は寛いでて」


金剛「・・・終わるのデスか?」


提督「終わらせる」


榛名(・・・・・・異常に多い)


提督(完徹続けたらなんとかなるかな)




〜〜1200 執務室〜〜



天龍「何だこの山は!?」


提督「せめてノックして下さい。遠征終わりました?」


天龍「あぁ、1回目は大成功だ。昼食食べたらまた遠征に出る」


提督「うん、そこの判断は任せるよ。書類はまとめてもらっても構わないから」


天龍「了解だ」


加賀『提督聞こえますか?』


提督「はいよ、どうかした?」


加賀『敵艦隊補足。足柄に見てもらってるけど間違いなく、こちらへ進行してるわ』


提督「了解。すぐに応援を送るから旗艦は加賀さん頼む」


加賀『了解』


天龍「敵艦隊か?」


提督「天龍さん、悪いけど補給したら朝潮さん、響さんと応援に・・・金剛か高雄さんのどちらかにも出撃を」


金剛「私が行きまーす!榛名すぐに戻るから待てますカ?」


榛名「は、はい」


提督「殲滅はなし。こちらは中破したら下がって。町の被害は最小限に」


金剛「了解ネ」


天龍「っしゃ!!出撃だ!!」


提督(・・・書類は後回しだな)





〜〜1543 執務室〜〜



提督「・・・・・・」


榛名「・・・・・・」


提督(空気重っ!!)


榛名「・・・・・・」ビクビク


提督「榛名さん、無理にここにいなくてもいいよ。怖いのは理解してるから」


榛名「・・・・・・いえ」


提督「ならいい・・・・・ドカーン!!


提督 榛名「「!?」」


高雄「敵艦隊の砲撃!!」


提督「はぁ!?別機動隊がいたってぇのか!?」


高雄「分からないわ!!とにかく、私も出るわ!!」


提督「加賀さん!!」


加賀『何?』


提督「そっちの状況は!?」


加賀『殲滅には至ってないけど敵は引き返してるわ。追撃を・・・』


提督「すぐに鎮守府に戻って!!そいつらは囮だ!!今、鎮守府が攻撃されてる!!」


金剛『What!?榛名は大丈夫ですか!?』


提督「大丈夫だ!!でも、すぐに引き返して!!町の被害も抑えたい!!」


加賀「了解。直ぐに戻るわ」


提督「よし、榛名さん。動けますか?」


榛名「は、はい」


提督「鎮守府は狙われてる。とにかく、退避だけはしないと」


榛名「艤装を・・・」


提督「今は無理だ!!」


榛名 ビクッ!!


提督「走るよ。走れる?」


榛名「は、はい」


提督「大佐、大佐に連絡」


♪♪♪♪♪


大佐「もしも・・・提督「敵艦隊鎮守府襲撃!!支援艦隊要請!!可能なら街の被害を抑えるために複数艦隊希望!!」


大佐「すぐに向かわせる!!」


提督「明石!!通信機と榛名さんを任せる!!」


明石「提督は!?」


提督「町の人の避難誘導!!危なくなったら鎮守府放棄して隠れてろ!!」


榛名「提督!!危ない!!」


ドカーン!!


提督「うわぁ!?」


明石「提督!?大丈夫ですか!?」


提督「受け身取れたのが奇跡だわ」


提督(足くじいたか。でも、まずは避難誘導が先)




〜〜1950 町の中〜〜


提督「子供とはぐれないで避難して!!公民館はまだ無傷だからそこへ避難して下さい!!」


提督「ひでぇ有様だな。深海棲艦ってのはここまでか・・・・・・漁船!!すいません!!壊れかけでいいので漁船ありませんか!?」


漁師「はぁ!?あるにはあるがどうする気だ!?」


提督「囮にします!!操縦は出来ますから鍵だけを!!」


漁師「死ぬぞ!?」


提督「応援は頼みました!!時間稼ぎになればいいんです!!死んだらそこまでですから!!」


漁師「・・・・・・1番でかいのがある。通信機も使える。壊れても構わない」


提督「ありがとう!!」




〜〜2018 船内〜〜


提督「通信機は・・・第一艦隊!!こちら提督!!聞こえるか!?」


加賀『こちら旗艦加賀』


提督「戦況、被害は!?」


加賀『夜戦により艦載機発艦不可。現在、足柄、高雄が小破。朝潮が中破。天龍、響、私が無傷よ。敵は戦艦、空母、駆逐艦が中破ながら健在。雷巡が小破』


提督「朝潮を後衛に下げて!!金剛は!?」


加賀『敵背後に旋回し、一撃で旗艦撃破を・・・提督「馬鹿野郎!!雷巡がいるのに単艦特攻仕掛けさせるな!!金剛!!引き返せ!!」


金剛『Sorry提督。もう遅いネ。全砲門FIRE!!!』


提督「だぁぁぁぁ!!間に合え!!」






〜〜2132 町の公民館〜〜



明石「まだ終わらない。通信機も通じない」


榛名「・・・・・・」


明石「大丈夫ですよ。提督は荒事には慣れてますから」


榛名「えっ?」


明石「士官学校でも戦略とかは苦手だったんですが、運がいいのか。訓練では成功してるんです。他の士官生にも優秀な人はいました。でも、当時の先生・・・今では大佐が一目を置いてます」


榛名「・・・でも、この状況は流石に」


明石「やりきりますよ。あの人なら」


榛名「信頼してるのですね」


明石「無礼者って呼ばれている人ですが、命あるものには優しい人ですから」


榛名「・・・・・・」




〜〜2140 海上〜〜



提督「見つけた!!」


朝潮「司令官!?」


提督「朝潮!!金剛は!?」


朝潮「は、はい旗艦の戦艦と空母を大破!!しかし、残りの雷巡、駆逐艦が狙いを!!」


提督「高雄、足柄、天龍!!金剛が合流するまで支援しろ!!響!!雷巡狙いで全弾ぶっぱなせ!!」


4人「「「「了解!!」」」」


提督「加賀!!予備艦隊がいるかもしれない!!何とか索敵部隊を発艦!!」


加賀「了解!!」


朝潮(・・・戦場に司令官がいるのもおかしいのに。あんなに指揮を飛ばすなんて)


提督「朝潮も潜水艦がいるかもしれないから注意を!!」


朝潮「は、はい!!」


提督「正念場だ!!みんな、踏ん張れよ!!」





〜〜0000 海上〜〜


提督「なんとかなったか?」


加賀「敵影なし」


天龍「つっかれた!!」


足柄「何とかなったわね」


高雄「もう少し長引いたりしたら危なかったかも」


提督「そうだ・・・響!!後ろ!!」


響「えっ!?」


金剛「魚雷!?」


提督「漁師さん、ごめん!!」



提督の漁船に魚雷直撃



金剛「提督!!」







〜〜0508 執務室〜〜


大佐「・・・わかった。すぐに加賀は捜索を。うちの赤城と瑞鶴も協力しよう。間宮、伊良湖は町の人達に食事を。中破、小破した者はドックで休みなさい」


響「私は?」


大佐「子供達の面倒を頼む。大人に余裕はないだろうから君なら体格が近いからな」


響「了解」


天龍「俺様は周辺を見てくる」


大佐「頼む」



命令が出た艦娘退出



明石「・・・大佐、提督は?」


大佐「分からん。漁船は沈んだが死体は発見出来てない」


明石「みんな、少しは認めてたのに」


金剛「・・・」


榛名(またいなくなったのですね)


大佐「大和」


大和「はい」


大佐「悪いがあいつの頼みだ。榛名君のケアを」


大和「了解しました。榛名さん、少し海を見に行きましょうか?」


榛名「はい」




〜〜浜辺〜〜



大和「海は綺麗ですね」


榛名「・・・今は見たくありません」


大和「海は嫌い?」


榛名「榛名は兵器です。海で戦うのは榛名の使命です。戦えば、榛名は存在理由がありました。でも、前任の提督は私達を無理に出撃させ、何人のみんなが海に沈んだか。そして・・・榛名が使えないと思うと無理矢理」


大和「でも、金剛さんが助けてくれた」


榛名「はい。海軍の人は嫌いです」


大和「・・・では、今いない提督は?」


榛名「・・・・・・」


大和「彼は少し変なのよ。昔、大佐に会わせてもらった時の事だけど。私と彼が初めて会った時に私になんて言ったと思います?」


榛名「綺麗ですか?」


大和「でけぇ!!戦艦大和は有名だけど艦娘になってもでけぇ!!かっけぇ!!って」


榛名「初対面でそれは失礼ですね」


大和「えぇ。だから、すぐに清霜に殴られてたわ」


榛名「戦艦に憧れてますからね」


大和「でも、不思議と嫌な感じはしなかったの」


榛名「えっ?」


大和「あの人の目が本当にそう言ってたの。純粋に私の事を見てたの。兵器ではなく、人として」


榛名「でも、女性にそれは酷くないですか?」


大和「そうね。でも、あの人は嫌いにならなかったわ。だから、たまに時間が合えば交流してたわ。榛名さんはあの人の目を見た事ある?」


榛名「いえ。顔は見ましたが面と向かっては・・・」


大和「1度だけ話してみては?」


榛名「いないのにですか?」


大和「生きてるわ」


榛名「えっ?」


大和「あの人が言ったの俺は何でか悪運があるんだってね」


榛名「・・・・・・」


大和「あれは?」


榛名「加賀さんの艦載機?」


大和「旋回を続けてる・・・・・・まさか!!榛名さん、行きますよ!!」


榛名「は、はい!!」





〜〜3日後の医務室〜〜




提督「ん?」


提督(・・・・・・ここは?)


大和「鎮守府の医務室ですよ」


提督「大和?」


大和「はい。お久しぶりですね、提督」


提督「あ、あぁ。相変わらずデカイな」


大和「清霜を呼びましょうか?」


提督「死ぬから勘弁」


大和「被害報告しましょうか?」


提督「ついでに状況説明求む」


大和「了解。では・・・・・・」







提督「なるほど。そこまで終わってたか」


大和「でも、書類はありますから仕上げてくださいね」


提督「燃えといてくれたらよかった」


高雄「失礼します」


提督「高雄さん」


高雄「高雄でいいです。提督、よくご無事で」


提督「何とか生きてたよ。みんなは無事なんだよな?」


高雄「えぇ。後で来るわ。でも、まずは体を休めて下さい」


提督「いや、充分休んだ。執務室に行こう」


高雄「ダメです。あと1日は安静にしてください」


提督「わかった。あと1日だからな」


高雄「よろしい」


大和「あと、食事ですね」


提督「刺身が食いたい」


大和「でしょうね。幸いにも海鮮はありますよ」


提督「なんで?」


大和「後で外に出たら分かりますよ」


提督「はぁ」




〜〜数時間後の鎮守府正門前〜〜



提督「町の人達?」


大和「提督の避難誘導があって死者はなかったわ。漁船は沈んだけどみんな、納得してくれてます」


漁師「おぅ、提督さん。無事だったか」


提督「あっ、船の漁師さん。船を沈めてしまって」


漁師「構わん。囮に使うと言ってたし、沈むのは分かってた。だが、あんたには感謝する必要がある。ありがとう、みんな家族が無事で生きてられた」


提督「いえ。被害を出さないのを目標でした。皆さんの家屋がなくなる被害は俺の責任です。申し訳ございません」


漁師「家は建てればいいだけだ。船も海軍に請求すればいいらしいからな。ありがとうよ。買い物とか必要な物は買いに来い。みんな、売ってくれるから」


提督「ありがとうございます」






〜〜鎮守府入り口〜〜




天龍「なぁ」


足柄「ん?」


天龍「少しあいつを信じてみたくなった」


足柄「・・・そう。なら、協力してくれる?」


天龍「いいぜ」


朝潮「私も手伝います!!」


響「私は少し遅れていくよ」


金剛「榛名は?」


榛名「いえ。私は自室にいます」


金剛「榛名・・・」


高雄「提督に任せましょう」


金剛「そうで・・・すね」





〜〜工房〜〜



明石「提督!!やっぱり生きてましたか!!」


提督「おぅ、三途の川見てきたわ」


明石「流石ですね。悪運の申し子!!」


提督「褒めるな褒めるな」


大和(褒めてるの?)


明石「でも、無事でよかったですね」


大和「この3人で集まるのも久しぶりですしね」


提督「あとは大淀が居れば完璧・・・」


大淀「呼びました?」


提督「わっほぃ!?」


大和「ふふ、久しぶりのわっほぃね」


明石「懐かしいですね」


大淀「そうですね。狙ったかいがあります」


提督「狙ってたのか。んで、2人が来るのは想定外だが?」


大淀「今回の襲撃で戦力、戦略に難ありと判断されましたので大和さん、私。あとは川内さんが配属されることになりました」


提督「川内って大佐の所の?」


大淀「はい、あの川内さんです」


提督「煙草吸いたいから吸うぞ」


大和「はい」


提督「大和が来るのは榛名さんのケアだよな?出撃は資材ないから無理だぞ」


大和「それは承知してます」


提督「大淀は館内に不備がないかとかの確認して。間宮さん、伊良湖さんとも協力して艦娘達が過ごしやすい宿舎にしてくる?」


大淀「了解しました」


提督「明石はドック解放。資材集まったら軽巡、駆逐艦、空母建造に入る」


明石「了解!!」


響「司令官」


提督「響さん」


響「響でいいよ。・・・・・・ごめんなさい」


提督「気にしないでいいよ。咄嗟に反応しただけだから」


響「でも、何であんな事を!?避けれなかったかもしれないけど沈みはしなかったはずだ!!」


提督「ん〜分からん」


大和「いつも考えないでしょ」


明石「直感頼りですからね」


大淀「でも、結果はS判定なのよね」


響「でも、死んでたかもしれない」


提督「俺の代わりはいるさ」


大和「いないです」


明石「いませんね」


大淀「同じような人はいません」


提督「味方なのか?敵なの?」


3人「「「味方です」」」


提督「ありがとう」


響「・・・本当に分からない司令官だね、君は」


提督「人は個性がないとな。さて、もう少しだけいたら他のみんなにも会いに行くか」


響「そうしてあげてくれ」


???「いたぁ!!」


提督「この声は!!」


大和「さぁ今回も逃げ切れるかしら」


明石「賭けます?」


大淀「・・・無理に夕飯」


大和「逃げ切るに夕飯」


明石「じゃあ、逃げ切るで。響ちゃんも賭ける?」


響「なら、逃げ切るにウォッカを」


提督「川内!!まだやるのかよ!!」


川内「負けたままは嫌だからね!!今日は勝つからね!!」


提督「2時間ルールだからな!!」


川内「了解!!」


響「鬼ごっこ?」


大和「ん〜、捕まったら負けだからそうかも」


明石「今の所、川内さんの2連敗ですね」


響「司令官は速いのかい?」


大和「速いというより隠れるのが上手いのよね」


明石「いや、普通はいない所にいますからね。2時間後には分かりますから待機してましょう」






〜〜2時間後 工房〜〜




明石「あっ川内さん」


川内「逃げられた」


提督「3連勝!!」


大和「わっほぃ!?」


川内「そこ!?」


提督「開始地点は見逃すからな」


川内「くっやしい〜!!」


提督「まぁ楽しかったわ。川内、ありがとうな」


川内「艦隊に加わるからまた勝負だかんね」


提督「なら、今度は朝潮と響も入れるか」


響「了解だよ。司令官、2000に食堂にみんなと来てくれるかい?」


提督「わかったよ」


高雄「て・い・と・くぅ?」


提督(ヤバい、安静にしろって言われたんだった)


高雄「・・・無茶だけはしないたでくださいね」


提督「あっはい」


響「高雄も認めたんだ、司令官を」


提督「高雄もって?」


響「私も認めてるよ」


提督「ありがとう」






〜〜2000 食堂〜〜



提督「宴会?」


大和「防衛戦勝利記念だそうです」


提督「なるほど」


大和「料理の手伝いに・・・」


提督「頼むよ。川内〜」


川内「なぁに?」


提督「酒飲みそうだから買い出し頼む」


川内「了解」


金剛「提督!!」ダキッ


提督「いきなり抱きつくなよ」


金剛「ダメですか?」


提督「・・・まぁ控えめに頼む」


金剛「わかったネ」


提督「さて、みんなは楽しんでくれよ。俺は野暮用だ」


大淀「食事はどうします?」


提督「適当に頼むよ。直ぐに戻るから」



♪♪♪♪♪




大佐「もしもし」


提督「どーも、大佐。無事に目が覚めました」


大佐「あぁ、大淀から連絡が来たよ」


提督「今回はありがとうございました」


大佐「構わん。礼だけの連絡ではないだろ」


提督「なんで、この鎮守府だけが狙われたんだ?」


大佐「深海棲艦の誕生は?」


提督「それは知ってる。だが、なんで『このタイミング』なのかだ」


大佐「分からん。とにかく、しばらくは執務と遠征を頼む」


提督「了解。さて、飯でも食うかな」





〜〜深夜 執務室〜〜


提督「なんか騒がしくなったが、みんなや町の人が少しでも認めてくれたのは大きな進展だな。さて、寝静まった今なら始められる」カリカリ





〜〜数時間後〜〜



提督「新しい海域の進展報告をまとめよ?出撃はなしと大佐が言ってたが、本営の指示か?まぁ、明日にでも皆と相談して考えよう。あとは、建造か。駆逐艦、空母を増やしたい感じだな。練度は高いがもう少し余裕が欲しい」カリカリ




コンコン




提督「空いてるよ」


川内 大和「「やっぱり執務してた」」


提督「大丈夫。寝てたから眠気はない。お前達も寝なくていいのか?」カリカリ


川内「明け方寝るからまだ大丈夫」


大和「目が冴えてしまいました」


提督「そうか。だが、明日から働いてもらうからよく休むように」カリカリ


大和「了解です」


川内「りょ〜かい」


提督「大和、榛名さんの様子は?」


大和「まだお会いになられてないのですか?」


提督「あ、あぁ。今日は顔も見てない」


大和「おかしいですね。話してみる感じにはしたはずなのですが」


金剛『榛名〜!!どこデースか!?』


提督「!?」


大和「提督!!」


提督「探しに行くぞ!!」





〜〜母港〜〜



提督「榛名さん〜!!いるなら返事してください〜!!」


提督(いきなり、いなくなる可能性はない。ただ、あの状態の榛名さんを1人にするのは問題がある。また襲撃を受ける可能性もある)


提督「榛名さん〜〜〜!!」


榛名「は、はい」


提督「へっ?」


榛名「提督・・・」


提督「こんな夜中に何を?」


榛名「海を眺めてました」


提督「海を?」


榛名「寝てたのですが、海が気になって。お姉様はお休みになられてたので1人で眺めてました」


提督「そうですか。せめて、書き置きか何かをして下さい。金剛が慌ててましたよ。起きたら榛名が居なくなってました!!って」


榛名「ごめんなさい」


提督「いや、いたからもういいよ。まだ見てるかい?」


榛名「はい。もう少しだけ」


提督「そうか。じゃあ、気が済んだら離れた場所で待ってるから呼んで」


榛名「煙草吸われるのでしたらどうぞ」


提督「・・・俺、君の前で吸った?」


榛名「匂いは消えませんから。大和さんにも提督は愛煙家と聞いてますし」


提督「そうか。じゃあ、すまないが吸わせてもらうよ」


榛名「はい」


提督(会話が続いたな)


榛名「提督」


提督「ん?なんだい?」


榛名「あの時なぜ、艤装展開を許可しなかったのです?」


提督「あ〜襲撃された時か」


榛名「はい。榛名は艦娘です。深海棲艦と戦うのが使命です。心に傷があっても戦えます」


提督「戦えただろうね。でも、俺は今襲撃されても戦わせないよ」


榛名「それは榛名が使えないという意味ですか?」


提督「今の君は沈みたいと思っていそうだからね。あの時は非常事態だったから言わなかったけど、内心は沈みたいって考えてないかい?」


榛名「・・・・・・はい。忘れたいんです」


提督「金剛が泣くよ」


榛名「分かってます。お姉様には榛名しか姉妹はいません。比叡お姉様も霧島もあの人に・・・」


提督「続けて」


榛名「あの人は貴方のような考えはありません。艦娘は兵器。代わりはいくらでも作れる。使えなければ解体か轟沈。榛名は第一艦隊旗艦、秘書艦としてその全てを見てきました。見殺しにしたんです。意見具申を何度もしました。ですが、歯向かえば殴られ、他の艦娘に危害を加える。途中からは何も見ないようにしてました」


提督「・・・・・・」


榛名「こんな榛名が今更、皆さんと笑いながら過ごす資格はありません。でも、自分で命を絶つ事は出来ない。提督、榛名を雷撃処分に・・・」


提督「断る!!」


榛名「なんでですか!?どうして!?」


提督「なんで死のうと考える!?死んで何になる!?君は今まで十分苦しんだじゃないか!!」


榛名「でも、生きてる意味が分からないんです!!」


提督「なら、見つければいいだろ!!死ぬのは認めない!!」


榛名「・・・なんで貴方はそんな風に言うですか?」


提督「死んで楽になるのは逃げだ。罪の意識があるなら生き続けて償え。沈んだり、解体された艦娘達の分まで生きていけ」


榛名「地獄ですね」


提督「地獄だよ。でも、俺も協力するから。もう一度だけ頑張ってみよう」


榛名「・・・・・・はい」ポロポロ


提督「今は泣いていいから。明日から頑張ろう」


榛名「は・・・い・・・提督・・・背中を貸して・・・下さい・・・」


提督「お好きだけ」


榛名「ごめんなさい!!みんな、ごめんなさい!!」ギュッ


提督「・・・・・・」


榛名「弱い榛名を許してなんて言いません!!でも、今はゆっくり休んで下さい!!そちらに行ったらなんでも受け入れますから!!今だけは!!今だけは・・・・・・」ギュッ






金剛「榛名・・・」


高雄「あんな榛名さんは初めて見たわ」


金剛「私もデース」


足柄「今まで我慢してたのね」


大和「提督に任せましょう。あの人なら上手くやるわ」


金剛「そーですね」








提督「落ち着いたかい?」


榛名「はい。ありがとうございます。提督」


提督「俺は背中を貸してただけだよ。さぁ、部屋に戻ろうか。榛名さん」


榛名「榛名でいいです」


提督「じゃあ、榛名。戻ろうか」


榛名「はい!!」



1章 鎮守府襲撃 〜完〜


後書き

1章完了
また暇な時に2章書いていきます
読んでいただきありがとうございました
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1: 頭が高いオジギ草 2020-05-12 13:58:21 ID: S:kxpCdy

元ブラック鎮守府SSによくある〇〇の一つ覚えな新任提督への
理不尽な八つ当たりがなく各々が本分をわきまえて動いてる感じが
良かったです。
なにやら今後の展開も楽しめそうな予感がしますw
それでは時節柄、くれぐれもご自愛ください。


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