2020-10-24 07:46:52 更新

概要

鎮守府襲撃から艦娘、町の人達に認められ始めた新米提督
榛名も心の傷を癒すために動き始める
だが、提督にまた何かが起こる


前書き

暑くなってきましたが、皆さん体調にはお気をつけください
さぁ、2章開始です
書いてる個人はただの趣味ですので、楽しんでいただける方がいましたら幸いです


2章 秘書艦



〜〜1週間後の執務室〜〜



提督「おわっ〜〜た!!」


大和「お疲れ様です」


提督「大和、お茶頼む」


大和「はい」



コンコン



提督「空いてるよ」


高雄「失礼します」


提督「遠征の報告かな?」


高雄「いえ、また書類です」


提督「マジかよ」


高雄「また山のように来てますよ」


提督「大和〜コーヒーにしてくれ」


大和「はい」


提督(多くね?)


大和(流石に多すぎですよね?)


提督(やるけどよぉ)


大和(寝てます?)


提督(そろそろキツい)


大和(何徹目です?)


提督(4日目)


大和「提督、寝ましょう!!」


高雄(今、視線で会話してなかったかしら?)


提督「寝る前に。最近、みんなの様子は?」


高雄「みんな、遠征や出撃はそつなくこなしてるわ。榛名さんはまだ出撃出来ないけど。宿舎も順調に改装されてるわ」


提督「ならいいか」


大和「最初見た時は幽霊が出るかと思いましたからね」


高雄「それで提督」


提督「なぁに?」


高雄「秘書艦は付けないのですか?」


提督「いらん。書類だけなら俺が寝なければ終わる」


大和「秘書艦は付けてください。私も休みの時は手伝いますが秘書艦は絶対に付けてください」


提督「・・・・・・考えとく」


大和(絶対に考えないわね、この返事は)


提督「てか、みんなには戦場に行ってもらってるのに俺の秘書って仕事も追加させるのは酷じゃね?」


大和「大佐も秘書艦付けてますから普通なのでは?」


提督「大佐の秘書艦って誰よ?」


大和「不知火ちゃんです」


提督「ぬいぬい?」


大和「怒られますよ」


高雄「でも、大佐がいらっしゃた時に不知火はいませんでしたが」


大和「不知火ちゃんは大佐のいない間は大佐代理で鎮守府運営をしてますから。提督、コーヒーです」


提督「あの落ち度満点のぬいぬいがねぇ。あんがと」ズズッ


大和「因みに嫁艦でもあります」


提督「ぶっぅぅ!?」


高雄「汚い!!」


提督「大佐ってロリコンだったのか!?てっきり、俺は嫁艦は長門か扶桑と思ってたが」


大和「まぁ、重婚してますから」


提督「お盛んな爺さんだな」


不知火「あんまり大佐の悪口は言わないでいただけますか?」ヌイッ


提督「わっほぃ!?」


大和「いつから居たの?」


不知火「秘書艦の所から」


提督「最初からじゃねぇか!!」


不知火「とにかく、提督になられたので改めて挨拶に来ました。お久しぶりです」ビシッ


提督「かたっくるしいのはなしなし」


不知火「まったく。霞も連れてくればよかったかしら」


提督「アホ。んで、挨拶だけなわけないよな?お前が来る時はなんかある時だ」


不知火「本営からの命令です。この鎮守府から少し離れた海域にて深海棲艦の艦隊を発見。大佐が調査を始めようとしましたが、本営からこの鎮守府での調査命令になりました。なぉ、深海棲艦を発見した場合は撃破せよとの命令です」


提督(・・・・・・おかしくねぇか?なんかここだけ異常に狙われてね?いや、確かに出撃頻度は抑えてる。だが、周辺の警戒を疎かにした覚えはない。加賀さんには悪いと思いながら毎朝、艦載機を出してもらってるし)


不知火「貴方の中で引っかかっても命令遂行はしてもらいます」


提督「了解。大佐に分かったと伝えてくれ」


不知火「はっ!!では、失礼します」


提督「不知火」


不知火「何か?」


提督「今度は遊びに来いよ」


不知火「えぇ。陽炎達とみんなで遊びに来ます」


高雄「問題が増えたわね。出撃メンバーの編成を決めないと」


提督「先に建造だ。加賀さん呼んで」


大和「分かりました」


高雄「空母?」


提督「制空権は取りたいからな。正規空母か軽空母が来ればよしなんだがな」





〜〜工房〜〜





提督「っうわけで建造だぁ!!」


加賀「赤城さんが出るまでやります」


提督「資材的に1発勝負」


妖精「マカセロ」




〜建造完了まで 6時間〜〜





提督「ん?6時間って・・・・・・バーナー投下!!」


妖精「ガッテンダ」


翔鶴「翔鶴型航空母艦1番艦、翔鶴です。一航戦、二航戦の先輩方に、少しでも近づけるように瑞鶴と一緒に頑張ります!」


提督「翔鶴来たぁぁぁぁ!!」


加賀「赤城さん・・・来なかった・・・」


翔鶴「喜ばれる提督に落ち込む加賀さん・・・私は出てきてよかったのでしょうか!?」


提督「響、朝潮。近海で翔鶴のレベリング頼む」


2人「「了解」」


提督「高雄、翔鶴を演習に組み込むぞ」


高雄「了解」


加賀「赤城さん・・・」




〜〜深夜 執務室〜〜




提督「眠い」カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ


川内「寝なさいよ」


提督「キリがよくなるまではやる」カリカリカリカリ


川内「コーヒーいる?」


提督「頼む」カリカリカリカリ


川内「ラムネ貰うよ〜」


提督「いいぞ」カリカリカリカリカリカリカリカリ


川内「徹夜は人体的にも作業的にも非効率なんだって」


提督「ふ〜ん」カリカリカリカリ


川内「いくらなんでも書類多すぎない?」


提督「あぁ。しかも、なんか調査しろってのもあるから遠征メンバーに追加で見てもらうはめになった」カリカリカリカリ


川内「・・・それ、本当にここにくる書類?」


提督「ちゃんとここの鎮守府指定になってる 」カリカリカリカリ


川内「怪しくない?」


提督「調べてくれるか?」カリカリカリカリ


川内「過労死されたら困るし、調べてくるのはいいよ」


提督「じゃあ、すまないが頼む」カリカリカリカリ


川内「2〜3日留守にするけどいい?」


提督「構わないよ。しばらくは翔鶴のレベリングだし、遠征は天龍さんに頭を下げてくるから」


川内「じゃあ、調べてくるよ」


提督「一応、危険になる前に戻れよ」


川内「心配してくれるんだ」


提督「昔から知ってる奴に何かあるのは精神的にくる」


川内「うん、ちゃんと帰るから安心して。いってくるね」






〜〜2日後の執務室〜〜




金剛「Hey!提督・・・・・・大丈夫デスカ?」


提督「ん・・・大丈夫」カリカリカリカリ


金剛「寝てますカ?」


提督「・・・寝てるよ」カリカリカリカリ


翔鶴「寝てません。最近、執務室の灯りが消えてる日を見たことがありません。私が着任してから1度も」


提督「後で寝るから。今日は命令にあった海域を調査してくれるかい?」カリカリカリカリ


金剛「旗艦は誰にしますカ?」


提督「足柄で。残りは金剛、朝潮、響、加賀、翔鶴で。残った天龍、大和、大淀、高雄には遠征を」


翔鶴「提督、限界ですね」


提督「へっ?」


金剛「頭、回ってないデスね」


提督「間違えた指示してる?」


金剛「天龍の呼び方がさん付け消えてマース」


提督「・・・・・・少ししたらちゃんと寝るから」


金剛「約束ですからネ!!」


提督「分かった」


金剛(保険がいりますネ)




〜〜1時間後の執務室〜〜



コンコン


榛名「提督、失礼します」


提督「ふぁいよ」


榛名「凄いクマですね」


提督「流石に眠い。ソファーに座っていいよ」


榛名「はい。提督、おやすみになりますか?」


提督「1時間だけ寝かせて」


榛名「はい。書類は榛名が代わりに・・・」


提督「頼む・・・」ドサァ


榛名「・・・えっ?」


提督「Zzzzz」


榛名「提督・・・膝の上で寝られたら・・・榛名が動けません」


提督「Zzzzzz」


榛名「・・・お疲れ様です」




〜〜大佐の鎮守府〜〜



川内「以上、報告終わりです」


大佐「・・・最悪だな」


川内「相手が悪すぎます」


大佐「だが、なんであの鎮守府を?」


川内「そこまでは調べれなかった」


大佐「・・・・・・あいつが乗り切れるかだな。川内、ついでに頼みがある」


川内「・・・・・・えっ!?」


大佐「俺の名前を使えば行けるはずだ」


川内「いや、可能でも危ない橋を渡るよ!?」


大佐「あいつがキレる前に止めたい」


川内「キレた提督は見たくないなぁ」


大佐「頼んだぞ」


川内「了解!!」





〜〜???〜〜



???「起きろ」


提督「んあ?」


???「起きろ!!」バキッ


提督「いってぇ!!何しやがん・・・だ?」


憲兵「起きたか」


提督「憲兵さん・・・・・・ここどこ?」


憲兵「本営だ」


提督「なんで?」


憲兵「反逆容疑をかけられたからだ」


提督「誰が?」


憲兵「貴様だ」


提督「あ〜俺が反逆者か・・・・・・はぁ!?」


憲兵「貴様には現在所属している鎮守府の前提督殺害容疑がかけられている」


提督「いや、その時の俺は士官学校だったけど」


憲兵「貴様はその時から艦娘と交流していたな?」


提督「大佐の所の艦娘となら数人」


憲兵「しかも、貴様が着任してから艦娘達は反抗を見せてない。計画的にしていた可能性がある。大佐の艦娘を使い、今の鎮守府の艦娘を籠絡し、前提督を殺害し、自分が提督になるように仕向けた」


提督「この前、深海棲艦に狙われたのに?」


憲兵「深海棲艦の付け入る隙を作り、こちらの目を深海棲艦に向ける作戦というのも想定されている」


提督「アホくさっ。それはあんたらの見解だろ?俺になんの得がある?」


憲兵「そんなものは知らん。だが、貴様は海軍が相当嫌いらしいな」


提督「・・・・・・へぇ〜そこまで知ってるんだ」


憲兵「偉大な父の教育に耐えきれず、逃げたが結局、妖精が見えたせいで海軍に入った」


提督「あいつは死んだ。深海棲艦に挑んでな」


憲兵「あぁ。海軍にとって惜しい人を亡くした」


提督「・・・・・・んで?俺はどーなる?軍法会議はするんだろ?」


憲兵「それはない。貴様は解任だ」


提督「鎮守府は?」


憲兵「後任の提督が決まり次第、着任する」


提督「・・・・・・」


憲兵「だが、取り調べは続けるぞ。おい、地下へ運べ」


提督「離せっ!!触んじゃねぇよ!!」


憲兵「暴れるな!!」バキッ


提督「く・・・そっ」ドサッ





〜〜海上〜〜




加賀「深海棲艦は見当たらないわ」


翔鶴「私の艦載機もです」


足柄「この海域のはずよね?」


朝潮「はい、提督から写してもらった地図もここで合ってます」


金剛「・・・きな臭い感じがしまーす」


榛名『お姉様!!金剛お姉様!!』


金剛「榛名?どうかしましたカ?」


榛名『提督が!!提督が!!』


金剛「提督がどーしました?」


榛名『憲兵に連行されました!!』


響「なんだって?」


金剛「提督が憲兵に連行されましたって言ってマース」


翔鶴「提督が憲兵に?」


響「連行?」


全員「「「「「「はぁ!?」」」」」」


金剛「榛名、間違いないデース!?」


榛名『目の前で連れていかれました!!お姉様、どうしたら!!どうしたらいいんですか!?』


金剛「すぐ戻りマス!!」


加賀「艦載機から入電!!敵艦隊補足!!」


翔鶴「こんな時に!!」


足柄「撤退はなし!!さっさと終わらせて、鎮守府に戻るわよ!!」





〜〜本営地下〜〜




提督「取り調べが拷問とはいい趣味だな」


憲兵「痛みを感じないのか?」


提督「痛いがあの人にされたことに比べればまだ耐えれる」


憲兵「・・・・・・艦娘か」


提督「なんだと?」


憲兵「艦娘に危害を加えたら痛いだろ?貴様は自分はいいが他人を巻き込むのは嫌らしいな」


提督「なんかしてみろ。テメェら、全員殺すぞ」


憲兵「とくに貴様といた艦娘はいいな。好みのタイプだ」


提督「テメェ!!」


憲兵2「おい、騒ぎすぎだ」


憲兵1「あぁ。すまない」


憲兵2「飯の時間だ。取り調べ再開は2時間後だ」


憲兵1「まだまだ楽しませてくれよ」


提督「クソがっ!!」





〜〜???〜〜




川内 ビクビク


???「・・・なるほど」


川内「こちらが独自で調べた結果です」


???「至急取り掛かる」


川内「ありがとうございます!!」





〜〜鎮守府〜〜



榛名「提督・・・」


大和「狙われたわね」


響「どうするんだい?」


金剛「大佐はどーデス?」


大淀「大佐は動けません。共犯容疑がかかって、鎮守府にいるように命令が出てます」


足柄「動けるのは私達だけって事ね」


翔鶴「・・・艦娘だけでどうすれば」


加賀「前に戻っただけよ」


天龍「解任か。良い奴だったから期待してたのに」


朝潮「諦めるしかないですね」


高雄「本営には逆らえないわ」


榛名「・・・嫌です」


金剛「榛名?」


榛名「本営に行きます!!榛名だけでも!!」


大和「いいえ・・・私も行きます。本営の内部は皆さんよりは知ってます」


金剛「私も行きマス」


天龍「直訴してみるかぁ」


大淀「では、皆さん。本営に行きましょう」






〜〜深夜 本営地下〜〜



提督「いってぇ〜」


???「派手にやられたな」


提督「あんた誰?」


???「海兵だ。階級は君より上だよ」


提督「上官か。その上官が俺に何か用か?」


???「君は色々問題があるみたいだな」


提督「あぁ・・・調べてるんだろ?」


???「だが、間違った事はしていない」


提督「???」


???「先の鎮守府襲撃の判断は誇らしいよ。自分を顧みず、住民の安全を最優先にした君の働きで死者はいない」


提督「どーも」


???「君の父親と同じだな」


提督「何?」


???「あの人も人命を最優先された。艦娘には海域の深海棲艦を任せ、自分は住民の避難を指示されていた」


提督「あのお人好しが・・・」


???「だが、その後亡くなられた」


提督「・・・・・・」


???「君はそっくりだよ。その意思、目の奥にある優しさ。上層部が騒ぐ人物には見えない」


提督「あんた、何者だ?かなり若い気がするが」


???「君とそこまで離れてないよ・・・明日、昼に騒ぎが起きる。その時、ここの鍵を開ける。君は真っ直ぐ海上に逃げて鎮守府に戻りなさい」


提督「信用出来るか」


???「信じなくていい。だが、このままでは闇の中で殺されるだけだ」


提督「・・・艦娘は?」


???「まだ無事だ。大佐が上手く誤魔化してる」


提督「あの爺さん、まだ庇ってくれてるのか」


???「人は支えられて生きてるからな。君は艦娘に支え支えられている。少しは艦娘を信じたらどうだ?」


提督「・・・・・・あの人達は人間に傷つけられた」


???「だが、君が立ち直らせた。君の鎮守府の艦娘は今、こちらに向かってる。君を助けにね。でも、ここは本営だ。少数精鋭では無理だ。君はさっき言ったように動いて離脱するんだ」


提督「・・・あの馬鹿どもが」


???「信頼に答えてやれ。無礼者。ゆっくり休め。明日は体力勝負だ」







〜〜翌日の昼 本営〜〜





榛名「提督を返してください!!会わせて下さい!!」


大淀「決定が急すぎます!!1度正式に調査するべきです!!」


憲兵「決定は絶対だ!!貴様らがきたところで変わらない!!」


榛名「それでも、いきなり解任はおかしすぎます!!」


憲兵「いいから出ていけ!!」


榛名「なんで貴方達はそんななんですか!?提督が何をしました!?あの人は私達を受け入れてくれた人なんです!!返してください!!提督を返してください!!」


???(やっぱり同じだな。さて、始めよう)




ドカーン!!




憲兵「!?敵襲か!?」


提督(これか。あいつの言っていたのは)


憲兵2「おい、上で爆発だ!!手を貸してくれ!!」


憲兵1「すぐ行く!!」


提督「・・・・・・行ったか。よし、癪に障るが従うか。まずは上を目指す!!」




〜〜本営内部〜〜




榛名「提督!!提督!!」


???「みぃつけた」


榛名「えっ?・・・・・・あっあぁ」


???「久しぶりだなぁ、榛名」


榛名「な、なんで貴方が・・・あの時、確かに・・・・・・」


???「死んだと思った?いや、世間では死んだか。でも、まだ生きてるよ」


金剛「榛名から離れるネ!!」


???「金剛!!」


金剛「貴方の顔は見たくなかったデース!!」


???「前提督にそれはないだろ?。いやぁ、あの提督はしぶといね。中々、ミスをしない」


榛名「提督に何を!?」


前提督「いやぁ、あんなに書類や無理な調査を頼んでも必ず成功してるから。強行手段に出たんだよ」


金剛「あれはあなたの仕業ですカ!!」


前提督「庶民提督が上流階級の俺に勝てるわけないからね。まぁ、今の俺には榛名。君が欲しいだけだがな。さぁ、あの時みたいに楽しませてくれよ」


金剛「榛名に!!」


憲兵「貴様は俺が相手だよ」


前提督「あの時はやれなかったが今回は・・・」ビリッ


榛名「嫌!!やめて!!」


前提督「いいねぇ!!まだあいつには手を出されてないみたいだし。楽しみだ!!」


金剛「榛名!!」


榛名「・・・・・・嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!助けて!!助けて!!提督!!」


提督「俺の艦娘に何しやがんだ!!」バキッ


前提督「あがっ!!」ドサッ


提督「榛名!!大丈・・・夫・・・」


榛名「提督!!」


提督「・・・」バキッ


憲兵「うがっ!?」バタッ


金剛「提督?」


提督「金剛、榛名を連れて離れてろ!!・・・絶対に見るなよ!!」ゴゴゴ・・・


金剛「了解!!」


前提督「貴様!!庶民が俺を殴るとは!!」


提督「黙れ、クズが」ボキッ


前提督「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!腕が!!腕が!!」


提督「・・・・・・」ボキッ


前提督「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!足が!!」


提督「あの子達を苦しめた分、痛めつけて殺してやる!!榛名をまた泣かせやがって!!」バキッバキッバキッバキッ


前提督「・・・あっがっ!!」


提督「艦娘は愛玩具でも!!使い回しも道具じゃねぇんだよ!!町の人達にも悪さしやがって!!」バキッバキッバキッバキッ


前提督「た・・・・すけ・・・」


提督「助かると思うなぁ!!」


大佐「落ち着け!!」ガシッ


川内「提督、落ち着いて!!」ガシッ


提督「離せ!!離しやがれ!!」


バーン


提督「熱っ!!」


川内「提督!!」


???「外したか。眉間を狙ったんだがな」


大佐「中将!!」


中将「息子をいたぶるのは止めてもらおうか」


提督「ロクデナシは親譲りか」


バーン


提督「あっぐっ!!・・・ふっ!!ふっ!!」


中将「両腕を撃たれて叫ばないか。いい根性だ。あの男の息子だけはある。さぁ、息子の所有物を返してもらおうか」


提督「断る!!艦娘は物じゃねぇ!!」


中将「物であり兵器だ。量産出来る兵器だ」


提督「命をなんだと!!」


中将「黙れ」ジャキッ


大佐「中将!!いくら何でも横暴過ぎる!!本営でそんな暴挙を!!」


中将「黙れ!!あいつの息子に俺の息子が劣るわけないんだ!!」


提督「・・・救いようがねぇクズだ。だから、海軍は嫌いなんだ」


大佐「落ち着け!!下手に刺激するな!!」


提督「中将さんよぉ。あんたの息子がクズなのはあんたがクズだからだ」


中将「貴様!!息子だけでなく、俺も侮辱するか!?」


???「中将、そこまでだ」


提督「あんたはあん時の」


中将「なんで貴方が!?」


???「銃を下ろせ。お前の作戦は全部聞いたぞ。自分の書類を他の鎮守府に送り、完成したら報告。しかも、全ての書類をそこにいる提督の鎮守府行き。彼が正確に真面目にやっていたお陰で発覚が遅れたが、今回の私怨による銃撃・・・言い逃れはできんぞ」


中将「なんで、貴方の耳に!?」


川内「私が調べて情報を流したんだよ」


提督「誰なんだ、あいつは?」


大佐「馬鹿!!大将だ!!」


提督「・・・あんたが大将か」


大将「すまない。俺がしっかりしていないばかりに君には苦労をかけた。憲兵!!中将と息子を軍法会議にかける!!連れて行け!!」


中将「貴様ら!!長年、海軍を支えてきた俺にこの仕打ち!!許さん!!絶対に許さんからな!!」


前提督「榛名は必ずもらうからな!!」


大将「すぐに傷の手当をする。弾は・・・」


提督「貫通してる」


金剛「What!?」


提督「どうした、金剛!?」


金剛「深海棲艦が近くまで!!」


提督「みんないるのか!?」


榛名「はい」


提督「通信機・・・川内!! 」


川内「はい!!」


提督「こちら提督!!深海棲艦との距離は!?」


翔鶴『もう肉眼で確認できます!!』


提督「加賀、翔鶴!!全力で制空権を死守しろ!!」


2人『『了解!!』』


提督「旗艦は足柄!!加賀、翔鶴、天龍、響、高雄!!大将!!この戦闘にかかる費用は本営持ちだからな!!」


大将「任せる!!」


提督「足柄!!悪いが目の前で派手に暴れてくれ!!」


足柄『任せなさい!!飢えた狼の名を見せてあげるわ!!』


提督「あとは、川内!!長期戦なら夜戦許可する!!第二艦隊として参加しろ!!」


川内「夜戦!?夜戦なら任せて!!」


提督「第二艦隊は金剛、大和、川内、大淀、朝潮!!旗艦は・・・」


榛名「待ってください!!」


提督「なんだ!?」


榛名「出撃します」


金剛「榛名!?」


提督「・・・いきなりの本戦だぞ!?出来るのか!?」


榛名「怖いです。でも・・・提督のために!!榛名は・・・榛名は大丈夫です!!」


提督「第二艦隊旗艦は榛名だ!!」


榛名「はい!!」


提督「第二艦隊は第一艦隊に集中してる敵艦隊を左右から挟撃!!大和!!お前は第一艦隊後方から挟撃成功と同時に全主砲斉射!!」


大和『了解!!』


提督「全員、沈まずに帰ってこい!!帰るんだ、鎮守府に!!」



全員「『はい!!』」




〜〜海上〜〜



足柄「まだまだぁ!!」


加賀「鎧袖一触よ!!」


高雄「馬鹿め…と言って差し上げますわ!!」


翔鶴「第二艦隊の配置完了しました!!」


響「離れよう!!」


金剛「Burning Love!!」


榛名「主砲!砲撃開始!!」


朝潮「着弾!!大和さん!!」


大和「第一、第二主砲。斉射、始め!!・・・撃てぇぇぇぇ!!」


天龍「やったか!?」


榛名「勝った?」


提督『榛名!!まだだ!!まだ旗艦が動いてる!!』


榛名「・・・負けません!!」


金剛「榛名!!単艦では!!」


提督『行ける!!榛名!!』


榛名「勝手は!榛名が許しません!」


大淀「敵旗艦沈黙!!我が艦隊の勝利です!!」


提督『よっしゃぁぁぁぁ!!』





〜〜本営前〜〜





榛名「提督!!榛名勝ちました!! 」ダキッ


提督「よくやった!!」ダキッ


大将「見事だったよ」


大佐「あんなやり方は真似出来ん」


提督「よくや・・・」グッタリ


榛名「提督!!」


提督「ダメだ、もう限界だ・・・眠い」


榛名「・・・」ポスッ


提督「榛名?」


榛名「ありがとうございます。榛名を信じてくれて。今は休んでください」


提督「あぁ・・・また膝を・・・借りる・・・Zzzzzz」


大佐「大将、これはアレの用意もいりますね」


大将「そうだな。手配しとく」





〜〜1週間後の鎮守府 執務室〜〜



提督「あんまり使えないな」


大和「撃たれたんだから当然です」


提督「執務が・・・私生活が・・・」


大和「秘書艦に頼むしかないですね」


提督「分かったよ」


榛名「提督、お呼びになりましたか?」


提督「榛名・・・金剛型3番艦榛名」


榛名「はい!!」ビシッ


提督「第一艦隊旗艦並びに秘書艦を頼みたい」


榛名「・・・榛名でいいんですか?」


提督「榛名がいいんだ」


榛名「はい!!これからよろしくお願い致します!!」


提督「あぁ。よろしくな」


大和「でも完治するまでは私も補佐するわよ」


榛名「はい!!大和さん、よろしくお願いします」


大和「えぇ。よろしくね」


提督「まぁ書類は数枚しかないがな」


榛名「本当にやらなければいけないのは数枚でしたから」


提督「まったく、不眠症になるかと思ったわ」


大和「その前に榛名さんに膝枕させるわよ」


提督「言うな」


大和「青葉ちゃんが来てたのは予想外だったわね。本営でも有名よ」


榛名「あぅ〜/////////」


提督「榛名すまん。限界だったんだ」


榛名「いえ、榛名は大丈夫です・・・それに嫌ではなかったですし」ポソッ


提督「ん?なんか言ったか?」


榛名「いえ、なんでもないです!!提督、これからよろしくお願いします」


提督「あぁ、よろしくな」


後書き

2章終了です!!
また、暇な時に更新しますのでよろしくお願いいたします
榛名は可愛い


このSSへの評価

2件評価されています


SS好きの名無しさんから
2020-05-16 02:05:11

2020-05-13 22:29:00

このSSへの応援

2件応援されています


SS好きの名無しさんから
2020-05-19 14:41:22

2020-05-13 22:29:03

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください