提督「おとしもの」
おとしものでわちゃわちゃするハートフルストーリー
提督「ふむ、今日は割りと多いな」
吹雪「何が多いんです?」ヒョコッ
提督「うおっ!っと。なんだ、吹雪か」
吹雪「なんだとはなんですか~。それで?何が多いんです?」
提督「ああ、おとしものがな?最近やたらと多いんだよ」
吹雪「落とし物ってここにある沢山の箱の事ですか?……見た感じ同じ箱みたいですけど、同じ人が落としたんですかね?」
提督「いや、箱は俺が用意した物だよ。おとしものは中に入ってる」
吹雪「一つ一つ箱に入れてるんですか?随分とマメですね」
提督「まぁ、このおとしもの自体が粗雑に扱っていい物ではない大切なものでな。しっかりと丁寧に保管させてもらっているよ」
吹雪「大切な物なのに落とす人がこんなにいるんですね~。でもそんなに大切な物なら無くしたら大変なんじゃないんですか?」
提督「問題はそこなんだよなぁ。毎日の様に落としていく艦娘もいる上に、日に日に増えていく一方でな」
吹雪「そうなんですか。……あの、私も見ていいですか?落とし物」
提督「ん~。別に見て楽しいものでは無いぞ?」
吹雪「え~、でもここまで来るとやっぱり気になるじゃないですか~」
提督「まぁ、減るもんでもないし別に構わないけどな」
吹雪「やった!じゃあこの箱を、っと」ガサゴソ
吹雪「思ったより重量感がありますね。では、ご開封~」パカッ
吹雪「……………え?」
提督「だから言ったろ?見て楽しいものなんかじゃないって」
吹雪「な、なんですかこれ?生き物……かな?それともなま物?」
提督「俺も最初見た時は分かんなかったんだよな。まぁ、勿体ぶらずに言うとそれはな―」
提督「おとしまんこだ」
吹雪「…………………………は?」
提督「あ~、すまん。言い方が下品で伝わらなかったか。まんこという言葉はな、いわゆる女性器って意味合いを持ってるんだ」
吹雪「い、いえ。その、ま、まん……くらいは知ってますけど///」
吹雪「って違います!これがそれのわけ無いじゃないですか!」
提督「いや、しかしおとしまんこした本人達から聞いたしな。どれ、試しにそのおとしまんこを貸してみろ」
吹雪「はぁ……」スッ
提督「ふむ、この手触り、色艶、大きさや開き具合……。翔鶴か瑞鶴のおとしまんこだな」フニフニッ
吹雪「何言ってるんですか?頭が逝ってるんですか?医務室に行きましょうね~?」
提督「まぁ見ていなさい。翔鶴と瑞鶴の見分け方は簡単なんだよ。こうしてここを少し弄ってやると……」フニフニ クニッ
おとしまんこ「」ブシィッ!!
提督「はは、簡単に潮を吹いたな。これでこのおとしまんこは翔鶴のものだと確定したぞ!」フフンッ
吹雪「司令官、医務室へ行きましょう。あなたは働きすぎなんです」
ガチャッ
瑞鶴「ちょっと、提督さん!?翔鶴姉のおとしまんこ、いきなり強く弄ったでしょ!?」
提督「す、すまん。ちょっと吹雪に説明する為にな?」
瑞鶴「もう!触るときは丁寧にゆっくり触らなきゃビックリしちゃうでしょ!?翔鶴姉、廊下の真ん中で急に倒れちゃったんだからね?」
提督「なに!?それで翔鶴は無事なのか?」
瑞鶴「別に倒れただけだから問題ないわよ。それよりも!おとしまんこはデリケートなんだから気を付けてよね」
提督「瑞鶴の言う通りだな。以後気を付けるよ。本当にすまなかった。翔鶴にもそう伝えておいてくれ」
瑞鶴「まぁ翔鶴姉も望んでた事だから良いけど。でも多目に見るのは今回だけだからね?じゃあ私は翔鶴姉のとこに戻るから。……それと!私のおとしまんこ触るときは激しくしても良いからね///」
提督「ああ、了解した」
瑞鶴「分かればよろしい♪じゃあまた後でね」
ガチャ
吹雪「」
提督「ん?吹雪?寝てるのか?」
吹雪「はっ!え?え?どっきり?あ!これってどっきりなんですよね?」
提督「何に対してどっきりと言ってるのかは分からんが、少なくとも俺はどっきりなんぞ仕掛けてないぞ」
吹雪「え?私の頭がおかしくなるようなやり取りがたった今、目の前で繰り広げられてたんですけど?むしろどっきりであって欲しいんですけど?」
提督「よく分からんが今からおとしまんこの選別をやっていくからな。俺はあまり構ってはやれないぞ?」
吹雪「えぇ……」
提督「館内放送で呼び掛けても良いんだが、それだとやはり恥ずかしいのか一向に取りに来ないんだよな」
吹雪「確かにこんなの落としたら恥ずかしくて顔向け出来ませんもんね」
提督「と、言うわけだ。可哀想なおとしまんこ達の持ち主を探していかなくてはな。ではまずはこれからいくか」スッ
提督「ふむ、随分と軽いな。多分、駆逐艦だろう。では開けていくぞ」パカッ
吹雪「(真剣にやってるみたいだけど内容が内容なだけに素直には応援出来ない……)」
おとしまんこ「」ズリッズリッ
吹雪「(えっ?まんこが勝手に動いてる……)」
提督「はぁ……全くこの子はー、また床に擦り付けてー。駄目じゃないか!そんなことしてるとバイ菌とか入っちゃうぞ?」
吹雪「ああ、頭がどうにかなりそう」
提督「ほら、こっちにおいで」
おとしまんこ「」シュパッ
吹雪「ひっ!意外と速いのが怖い!」
提督「よしよし。春雨のおとしまんこは直ぐに擦り付け始めちゃうからな。こうして満足するまで撫でてやらないと駄目なんだ」
おとしまんこ「」ピクピクッ
吹雪「(これ、ただのペッティングじゃん)」
吹雪「でも見ただけで春雨ちゃんのだって分かるんですね」
提督「おとしまんこ広しと言えども床に擦り付けるのは春雨だけだからな」
吹雪「(司令官、教えてあげますよ。それ、床オナって言うんです。ピンク髪は淫乱、はっきりわかんだね)」
提督「イタズラしちゃう悪いおとしまんこはこうだ!」グニィ
おとしまんこ「」プッシャー!ビクンビクンッ!
吹雪「(イタズラしてるのは司令官の方だし、そもそもそれ、たぶんお仕置きになってませんよ)」
提督「よし、遊び疲れたみたいだし箱に戻して次のを見ていくか」
吹雪「(おとしまんこにもイキ疲れってあるんだね。ぐったりしてる)」
提督「さっきから騒がしくしてるこれにするか」カパッ
おとしまんこ「」ババッ
提督「ぐあっ!!」
吹雪「ちょっ!司令官!?」バッ
提督「いや、大丈夫だ。おとしまんこは無害だからな。ははは、相変わらず夕立のおとしまんこは元気だなぁ」
吹雪「(まんこが提督の顔にじゃれついてる……)」
提督「こらこら、少しは大人しくしなぷぁ!ま、待て、後でちゃんと遊んであげるから!んぶっ、ちょっ、顔を舐めるのはやめっ、んー!」
吹雪「(違う。これは決してクンニじゃない、まんこが司令官にじゃれついてるだけ。だからクンニじゃない、クンニじゃ……。あ、やっぱこれクンニだ。どこからどう見てもクンニだ)」
提督「うあー、涎でベトベトだよ」ベットベト
吹雪「(涎……?いや、まぁ下のお口から涎が~とかあるからあながち間違いではないか)」
提督「ふぅ、とりあえずこれは箱に戻してっと。全く、夕立のおとしまんこは本人に似て人懐っこいなぁ」
吹雪「あの、本当に大丈夫ですか?」
提督「問題無いぞ。夕立のはおとしまんこの中でも群を抜いて活発だからな。驚いたろ?」
吹雪「はい、まぁ(心配したのは今のこの訳が分からない状況の方なんですけど)」
提督「この調子でどんどん調べていくぞ。次はこの箱だ」パカッ
おとしまんこ「」フルフル
吹雪「さっきのとは違って随分と大人しいですね」
提督「ふむ、だとすると扶桑か羽黒辺りか。二人は見た目も似ているからな。これは難問だぞ」
吹雪「(今さらだけど司令官って何者なんだろう?)」
提督「ほら、こっちにおいで?俺の事忘れちゃったのか。俺だよ?提督だよ?」
おとしまんこ「!」バッ
提督「おっと、覚えていてくれたのか!嬉しいぞ。よしよし、相変わらずお前は可愛いなぁ」ナデナデ
吹雪「今ので誰のか分かったんですか?」
提督「おう、今の反応で分かったぞ。これは羽黒のおとしまんこだ。扶桑のおとしまんこは奥ゆかしいからな、俺と分かっても急には近づいては来ない。逆に羽黒のおとしまんこは最初は警戒こそするが、相手を認識さえすれば意外に積極的になるんだ」
吹雪「(これって本体が動かしてるんだよね?自我とか芽生えてないよね?いや、どっちにしてもホラーでしか無いけど)」
提督「ほらほら、羽黒のおとしまんこはここが好きなんだよな。うりうり~」クリクリ
おとしまんこ「」ピクンピクン
吹雪「(会話だけ聞けばセクハラだし、やってることはただの前戯だから本来なら通報ものだけど、実際に目の前の光景を目の当たりにしちゃうと私の頭がおかしくなってるだけなのかなって錯覚しちゃう)」
提督「羽黒のおとしまんこは夕立のとは違った可愛さがあるな~。時間を忘れてついつい構ってしまいそうになるよ」
吹雪「(司令官に子供が出来たら子煩悩になるんだろうな、なんてほっこりしてしまった私は既に毒されてるのかな?)」
提督「名残惜しいがこのままだと執務時間が無くなってしまうからな。ちゃんと羽黒には返すから大人しく待ってるんだぞ~」
羽黒おとしまんこ「」イヤイヤ
提督「……なつかれ過ぎるのも問題だな。また後で遊んであげるから、な?」
羽黒おとしまんこ「」ウゥ…
提督「いかん、これ以上見てると俺まで名残惜しくなってしまう。さっさと箱に戻してしまおう」ガサゴソ
吹雪「(きょうのおひるごはんはなににしよう?そうだ、かれーにしよう。そうしよう)」
提督「ふぅ、積極的なおとしまんこは手早く捌いていけるんだが、羽黒のようなおどおどしたおとしまんこにはどうも甘くなってしまうな」
吹雪「なんだか庇護欲が湧いちゃうんですよね。でも急がないといつになっても終わりませんよ」
提督「そうだな。ぱぱっと済ませていこうか。お次はこいつだ!」カパッ
おとしまんこ「」スゥ…
吹雪「今日一大人しい?というより落ち着いたおとしものですね」
提督「そうだな。これはきっと空母組だな」
おとしもの「!」ススス…
吹雪「(おとしまんこが司令官の髪の毛セットし始めてる……)」
提督「ああ、鳳翔さんのおとしまんこでしたか。いつも身だしなみを整えて貰ってすみません」
おとしまんこ「」フフッ
吹雪「出来る奥さんって感じですね」
提督「はは、そうだな。鳳翔さんのおとしまんこが奥さんとか男の夢だろうな」
おとしまんこ「///」プルプル プシッ
吹雪「(折角整えた司令官の髪の毛がびちょびちょに……)」
提督「ありがとうございます。お陰でビシッと決まりましたよ」
吹雪「(整髪料の代わりに愛液でセットとか司令官は流石だなぁ)」
おとしまんこ「」ススス…
吹雪「あれ?自分で箱に入っていってますね」
提督「鳳翔さんのおとしまんこは思慮深いからな。俺に迷惑が掛からないようにしてるんだろう。どうだ、可愛いだろ?」ツンツン
おとしまんこ「///」ビクンビクン
吹雪「流石は艦隊のおかんですね」
提督「おとしまんこにもこんなに気を使わせてるんだ。サクッと終わらせてしまおう」
∇
吹雪「色々ありましたけどあと1つで終わりですね~」
提督「なんだか付き合わせたみたいで悪かったな」
吹雪「いえ、私はただ見ていただけですし。そもそも怖いもの見たさで見学していただけですから」
提督「まぁ、今度なにか埋め合わせでも考えておくよ」
吹雪「やりました!な~んちゃって。じゃあ最後の1つ、開けていきましょうか?」
提督「そうだな。どれ、最後は誰のおとしまんこかな?っと」カパッ
おとしまんこ「」シュババッ
吹雪「はやっ!今までの中でもトップクラスに速いおとしまんこ!私じゃなければ見逃してたね」
提督「この速さは島風のおとしまんこ……と思わせておいて時雨のおとしまんこだな」
吹雪「その心は?」
提督「島風のおとしまんこは遊んでもらう為に俺との距離は付かず離れずを保つはずだ。しかしこのおとしまんこは……」
吹雪「まるで司令官を撹乱するような動きをしていますね」
提督「そういうことだ。時雨のおとしまんこは特殊でな?隙あらば俺のパンツに潜り込もうとするんだ」
吹雪「あっ、ふ~ん(察し)」
提督「狭いところが好きなんだろうな」
吹雪「(これは子種を狙っていますね)」
提督「しかし俺も一端の提督だ。艦娘には全く歯が立たなくとも……………そこだ!」パシッ!
おとしまんこ「」グヌヌ
提督「ふふふ、おとしまんこにはまだまだ負けんよ」
吹雪「(まんこにマウントマン。……いまいちかな)」
提督「よしっ、と。これで仕分けも終わりだ。そろそろ執務を始めなくては」
吹雪「司令官は忙しい中、毎日こんなことやってたんですか?」
提督「まぁな。しかし執務漬けの毎日。こんなことでも意外と朝の気分転換にはなるんだ」
吹雪「そんなもんなんですかね?でもこれって危なくないんですか?」
提督「何がだ?」
吹雪「いえ、見つけたのが司令官だから良かったものの、外出時とかに落としたらその、いわゆる悪い人たちにですね、こう無理矢理というかなんといいますか」
提督「ふむ、その点は問題ない。皆が落としてくのはどうやらここだけみたいだからな」
吹雪「は?」
提督「きっとここが皆の安らげる場所になってて、うっかりまんこを落としていくんだろうな。本来ならば提督として厳しくしなければならないんだが、上官である俺に対し、皆が気を許してくれていると考えてしまうと嬉しくて余り強く言えないんだよ」
吹雪「あ、ふーん(これは故意ですね)」
提督「ん?そういえばお前、遠征の予定入ってなかったか?」
吹雪「……あ。ヤバイヤバイヤバイ」
提督「ほら、今ならまだ間に合うはずだから早く行ってこい!」
吹雪「すみません!では行ってきますー!神通さんにしごかれちゃ~う」タタタタタ
提督「ははは、慌ただしいやつだな~。どれ俺は執務に取りかかるとするか」
吹雪「(今日はこの短時間で色々とありましたけど収穫もありました。まずはおとしまんこしてた艦娘達に色々と聞き取り調査しよう)」タタタ
吹雪「(十中十、意図的に落としてるみたいだけど、落とす動機とそのタイミング、それにおとしまんこの仕方は真っ先に聞き出さなきゃ!)」タタタ
吹雪「明日になったら私もおとしまんこして司令官に弄ってもらおーっと!!!」ウヘヘ
叢雲「吹雪!うるさいし遅い!」
吹雪「えへへ、ごめ~ん。じゃあ行こっか」
おわり
十中八九か十中十発なのか
コメントありがとうございます
すみません。十中十は造語です。十中八九では言い方が弱いと思ったときに使ったりしてました
手直しはしませんが、以降は使わないように注意します
お騒がせしてすみませんでした