提督･･･暗い･･･やだ･･･助けて･･･海風･･･江風･･･

山風「提督！」バッ

提督「んぉ？おはよう」

山風「あ･･･夢か･･･」

提督「どした？」

山風「･･･ううん、なんでも･･･」

山風「おはよ」

提督「ああ、おはよ」ポイッ

山風「わっ、タオル？」

提督「冷や汗かいてるぞ」

山風「･･･」

提督「山風？」

山風「･･･」

嫌な予感･･･あれは･･･

正夢･･･？

提督「山風！！」

山風「わっ、ごめん」

提督「ったく、少し休むか？」

山風「あ･･･ううん、大丈夫」

提督「無理するなよ？」

山風「わかった･･･」

提督（一応に五十鈴に伝えとくか･･･心配だ）

ブルネイ泊地沖

山風「っっ･･･水が」大破

時雨「大丈夫？」

山風「うん、まだ･･･」ユラッ

時雨「っ！、左舷後方、敵潜発見！」

山風「え･･･」

鎮守府

大淀「提督、艦隊旗艦五十鈴より緊急電。」

提督「おう、どした」

大淀「駆逐艦山風、大破状態で敵潜より攻撃を受け轟沈･･･」

提督「！？」

大淀「しそうになりましたが」

提督「バカ」

大淀「ダメージコントロールに成功し、現在撤退中とのことです」

提督「大淀」

大淀「はい」

提督「減給」

大淀「了解です」

提督「あと入渠の準備」

大淀「連絡しておきます」

母港　岸壁

山風「･･･」大破

時雨「大丈夫かい？」小破

山風「･･･」

時雨「や、山風？」

山風「･･･」ボソボソ

時雨「？」

山風「時雨姉に･･･何がわかるのっ！」

時雨「！？」ビクッ

提督「山風！」

時雨「あ、提督」

山風「え･･･」

提督「ったく、山風」

山風「･･･？」

ナデナデ

山風「！？」ビクッ

時雨「山風、落ち着いて」

山風「ん･･･」撫でられ

提督「落ち着いたか？」

山風「･･･うん」

提督「よし、入渠してこい」

山風「うん」

トットットッ･･･

提督「時雨」

時雨「なんだい？」

提督「一応山風を見ておけ」

時雨「･･･了解」

ドック

山風「･･･」プクプクプクプク･･･

『ナデナデ

山風「！？」ビクッ』

山風「あぅぅ///」プクプクプクプク･･･

山風（恥ずかしい///）

ガラガラ･･･

時雨「山風･･･ってなにしてるの？」

山風「時雨姉･･･」

時雨「隣、いい？」

山風「うん」

時雨「ん」チャプ

山風「あの･･･時雨姉･･･」

時雨「山風」

山風「う、うん」

時雨「今日でわかったでしょ？」

山風「何が？」

時雨「艦娘の脆さ、かな？」

山風「･･･」

時雨「僕たち艦娘は普通の人よりも頑丈だけど、でもそれ以上に脆いって」

山風「･･･うん」

時雨「でもね、それを一番わかってるのは提督自身だと思うんだ。」

山風「提督が？」

時雨「山風はこの鎮守府に、海防艦がいたのを知ってるかい？」

山風「･･･」フルフル

時雨「まあ、あんまり言わないでおくけど」

山風「･･･もしかして」

時雨「そういうことかな」

山風「そうなんだ･･･」

時雨「それで、提督が自分自身を責めてね･･･」

山風「あ･･･」

山風「今も？」

時雨「うん」

山風「･･･」

時雨「でも、今考えると」

山風「？」

時雨「あれはあれでいい教訓になったと思うよ」

山風「？」

時雨「あれから、艦隊のことを良く見るようになったしね」

山風「そうなんだ･･･」

時雨「っと、僕そろそろ上がるよ？」

山風「あっあの･･･」

時雨「？」

山風「あり･･･がとう///」

時雨「ふふ、どう致しまして」

山風「その///」

時雨「なんだい？」

山風「耳///貸して///」

山風「聴かれたくないから///」

時雨「･･･」スッ

山風「･･･」ボソボソ

執務室

提督「よし、あと･･･」チラッ

ドーン（書類の山）

提督「･･･徹夜？」

コンコン　

提督「はーい、どうぞぉ」

ガチャ　

山風「えへへっ、提督」

提督「山風か、珍しいな」

山風「そ、そう？」

提督「この時間は大体さみかしぐだと思うがな」

山風「いい、でしょ？」

提督「まあそうだが」

山風「えへへ、ねぇ」

提督「どした？」

山風「耳、貸して」

提督「？」ソォー

山風「今日は一緒に寝よっ、パパッ♪」ボソッ

提督「！？」

山風「ど、どう？///」

山風「時雨姉がこうしたら提督が喜ぶって///」

提督（時雨ェ･･･）

提督「やーまかぜ－？」ヒョイ

山風「わわっ！？」

提督「これからパパ呼びな？」

山風「ふえっ？///」

提督「山風が言いだしたんだぞ～？」

山風「そうだけどぉ///」

提督「さて、今夜は･･･」ボソボソ

山風「はぅぅ///」カアァ

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山風「パパ、お茶入ったよ－」トトトトッ

提督「お、ありがと」

山風「何考えてたの？」

提督「山風が「パパ～」って呼ぶようになった時のこと」

山風「///」

提督「あの時は可愛かったな～」

山風「バカぁ///」

提督「そういう山風も可愛い」ナデナデ

山風「♪」

END･･･