2020-11-07 14:26:31 更新

概要

何となく気分で書いたものです。
続く可能性有り


前書き

ある日、事故に巻き込まれ死んだはずの主人公たちは戦国時代に転生していた!!しかも、主人公たちは武将の体に乗り移り乱世を生きて行く。


     【転生した先には何が見える....】



20XX年 8月20日


キーンコーンカーンコーン


今日も嫌いな学校が終わった。

嫌いな理由はいくつもあるが、大体の理由が【めんどくさい】からである。

休んでもいいが家にいても結局は家事などは自分でしないといけない。何故なら、両親は妹と共に海外に移住したからだ。そんな生活が毎日続いていた。時間の流れは早いのか気づけば高校生になっていた。


「はぁ」

一人ため息をつく

誰も気にならないほど小さなため息を。

いつの間にか、ため息をつくことが癖になりつつある程ため息を吐き続けていた。

「帰っても誰もいないし。このまま、どこかでのんびり過ごしたいな....(苦笑)」

「はぁ」

またため息をつく。


おい!!


後ろから誰かから話しかけられているが気にしなかった。というか、気にもしたくなかった。


キィーーーーー   ドォン!!!!


次の瞬間、身体中に痛みが走った。

どうやら車に跳ねられたらしい。まぁ、どうでもいいが。このまま、死ねたら楽になる.....


そうして、人が集まる中、そっと目を閉じた。


「明智殿!!!気を確かに!!」


誰かに話しかけられている。

「明智殿?俺が?」

「はい!!そうでございましょう?」

「そうなのか?」

「えぇ明智殿、しかし、病で倒れた時はどうなることかと心配で」

「それはすまなかったな....」

「いえ、構いません。あなた様は我らの主の右腕のような存在なのでございましょう?心配にもなります」

「そうだな。じぁ、ちょっと調べものがあるから....」

「は!ではそれでは我らはこれで」


ストン


「はぁ。ここどこだよ」


俺は書物を調べまくった。

その結果、なんとここは【戦国時代】。各地の大名達が天下を目指し争う時代だ。

俺はその一人である【明智光秀】という人物らしい。

明智光秀の名は俺でも知っている。本能寺の変で織田信長を殺害し、その後豊臣秀吉との戦で負け農民に殺されたあの明智光秀だ。

俺はこれから明智光秀として生きていくようだ。

「はぁ」


テロン♪


スマホの着信音だ。


「な!どうして、スマホの着信音が」

画面を見るといろんな武将の名がそこにはあった。


【北条氏規】   ログイン済み

【香宗我部親泰】 ログイン済み

【黒田官兵衛】  ログイン済み

【織田信忠】   ログイン済み

【最上義守】   ログイン済み

【南部晴政】   ログイン済み

【伊東義益】   ログイン済み

【明智光秀】   ログイン中


「あ!明智さん!こんにちは!!僕は【北条氏規】と名乗らせてもらっています」

「お!全員揃った感じ?」

「その様ですね」

「もしかして、皆さんも突然この世界に来た感じですか?」

「そうです!!」

「あなた達もですか!!」

「いや、良く考えれば簡単でしょ?」

「あの....」

「とりあえず、自己紹介からでも....」

「そうですね!!改めまして僕の名前は【北条氏規】と言います!!今の北条家の当主は【北条氏政】です!」

「え?当主も言わないといけないの?」

「いえ、言わなくても良いかと....」

「だよね!!じゃ、私の名前は【香宗我部親泰】と申します。えぇと、今は四国にいます」

「そうなんだ。それでは、次は私の番か。私の名前は【黒田官兵衛】と言います。現在は赤松家の軍師をしています。ですので、現在の兵庫県辺りにいますね」

「俺の名前は【織田信忠】だ。今は父の信長と共に岐阜にいる」

「では、私の名は【最上義守】です。息子の義光が家督を奪おうとしています」

「義守!俺は【南部晴政】って言ってな!!お前のいるところから割りと近い場所の大名をやらせてもらってる。困ったことがあれば俺の所に来い。手助けしてやる


「心遣いありがとうございます。では、息子が家督を奪おうとしてきた時はお世話に」

「おう!!」

「あの....、いいですか?」

「あ!すまんな」

「私の名は【伊東義益】と言いまして、現在は【相良家】と戦をしております。あ!ちなみに九州なんで親泰さんのところとは近いですね」

「じゃあ、最後に....。俺の名前は【明智光秀】と言って、現在は【足利義昭様】の元で軍師をしています」

「え?なんで足利義昭なんかといるんだ?」

「晴政さん、明智光秀は一時期、足利義昭らといたんです。その後、足利義昭を織田家が支援する際に監視役などの為に光秀が信長の元にやって来たんですよ?」

「成る程」

「はい、ですからもう少しすると信忠さんに会えると思います」

「おぉ、それは楽しみですね」

「あ!何かもうすぐ終わるみたいですよ」

「そのようですな。次は一週間後と書いてあります」

「では、一週間後にまた」

「おう!じゃぁな!!」

「さようなら」

「じゃぁ」

「またな!!」

「はい!!」

「さようなら....」

「お疲れさまでした」


画面が黒くなる。つけようとするがつかない。どうやら、そのときのみ画面がつくようだ。


「はぁ」


気がつくと俺は深い眠りに浸かっていた。



        【三好か織田か】



「ほう、織田家が支援してくれると。ではお主、織田家に向かえ」

「は!それでは失礼いたします」


ストン


「はぁ」

「なんだ?またため息か。飽きないなお前は」

「藤孝....」

細川藤孝。俺の唯一の友人であり、相談者でもある。そんな彼だが今、二人である計画を練っている。

「ま、とりあえず俺の部屋に来い」


ストン


「誰もいないよな?」

「あぁ....」

「どうする?あいつは将軍の器には到底向かない。このままじゃ日ノ本は終わるぞ」

「まぁ、現に各大名をまとめる事が出来ない時点で幕府は機能していないがな」

「なら、織田と通じて裏切るか?」

「それもいいが、織田が確実に敵対勢力を潰すことができるか?」

「確かに、織田は【六角家】【長島一向宗】【北畠家】【三好家】の四勢力と敵対している。もし、義昭が包囲網を引けば【武田】が敵になる」

「そうだ。しかし、織田に向かうしか方法が....」

「しかし、光秀はなんで織田を信用しようとする。三好に頼っていいんじゃないか?」

「三好でもいい。だが、それは【三好三人衆】と【松永久秀】がいない場合だ」

「成る程、納得できた」

「よし、織田に向かうぞ」

「ほう、それはどうして」

「簡単だ。織田が負けそうなら、俺達が力を貸せばいい」

「俺達?」

「あぁ。入ってこい」


シャァァ


「失礼します」

「挨拶しろ」

「は!」

「どうもこんにちは。私の名前は黒田官兵衛と言います。これよりはあなた方と共に行きますのでよろしくお願いいたします」

「な!光秀、官兵衛殿を連れてこれたのか!!黒田官兵衛と言えば赤松家の軍師でありあの竹中半兵衛を越える頭脳を持つといわれる天才軍師だぞ」

「あぁ。少しそれ関連の友人がいてな」

「えぇ。それはそうとどうするんです?」

「あぁ。計画は織田家が上洛してきたと同時に我らを匿ってくださる織田信長公の嫡男、織田信忠殿と共に京を抜け清洲へ向かう手はずだ」

「おぉ。それは、それは。して、上洛はいつ頃に」

「明後日だ」

「なんと!随分お早いですな」

「とにかくあのアホに気づかれるわけにはいかない。」

「その通りだ。では、光秀、官兵衛殿、よろしく頼みます」

「あぁ」

「うむ」


こうして、俺達の計画は順調に進んで行くのだった。


      【うつけと将軍の対談】


「藤孝、光秀よ。もうそろそろ来るのではないか?」

「そうですね。もうそろそろだと思いますが。なぁ、光秀?」

「はい。では、我々は表に出て待っておきます。」

「うむ。ぬしたちはうつけをここへつけてくるがよい。」

「は!」

「承知。」


ストン


「はぁ~。しんど....」

「まぁ、そうだな。」

「織田信長、見定めないとな。」

「あぁ。(織田信長か。授業である程度知っているが、詳しくは知らんな。うつけと呼ばれる力、見定めるとしよう。)取り敢えず、迎えに行ってくる。」

「うむ。じゃぁまた後でな。」


5分後


パカッパカッパカッ


「ん?もう来たのか?」


ヒヒ~ン


目の前に馬が止まり、片方肩を出している人物が降りてきた。後ろには数名の家臣をつれている。もちろん、そこには織田信忠の姿もあった。


「ほぉ。お前が迎えの者か....」

「はい。ようこそ、貴殿のお連れの方はここでお待ち願います。」

「ほぉ。俺だけが将軍と会えると。」

「はい。」

「いいだろう。」

「な!殿、某も共に!」

「お主はここで待っておれ!犬千代。」

「はい....」

「では、こちらへ」


スタスタスタ


「お前、名はなんと申す。」

「明智光秀と申します。」

「ほぉ。お前が俺の息子である信忠の部下になるという奴か。」

「はい。他にも、細川藤孝殿・黒田官兵衛殿も共に。」

「信忠には惜しいな。どうだ?俺の元で活躍せぬか?」

「お言葉ですが、我らは信忠殿の元で活躍し、十分信頼されてからの方がよろしいかと。そうでないと、元からいた家臣達に嫉妬され満足に動けないですから。」

「ほう。面白い!!さらにお前を気に入ったぞ!!」

「ありがたきお言葉です。」

「こちらです。」

「うむ、ご苦労!!」

「義昭様、織田信長をお連れいたしました。」

「うむ。入るがよい。」


シャァァ ストン


「お主が信長であるか。」

「そうでございます。」

「お主がまろを支援してくれると申すのだな。」

「はい。あなた様が京へ入っていただき、室町幕府を再び再興して頂きたく存じ上げます。」

「うむ。まろも同じ考えである。では、お願いいたしますぞ?」

「はい。お任せを。」

「では、信長殿はこちらへ。」

「それでは、将軍様、お元気で。」

「うむ。では、また会おうでは無いか。」


シャァァ ストン


「信長殿、どうでありました?」

「京都の者は皆あの様な感じなのか?俺は好かんがな。」

「はぁ。皆が同じ感じでは疲れてしまいますが。」

「ふっ。では、俺はそろそろ帰らせて頂きたく。清洲で、会おうではないか。」

「はい。清洲でお会いしましょう。」


ヒヒ~ン パカッパカッパカッ


「光秀、準備はすんだぞ。」

「あぁ。今行く。」

「光秀。明日、いよいよ信長が上洛する。」

「あぁ。その頃、同じく我らは信忠殿と共に清洲へ向かう。」

「官兵衛殿、よろしいですな?」

「はい。問題ありません。」

「我らの今後に関わる事だ。気を引き締めて行くぞ!」

「「はい!(あぁ。)」」


         【上洛と脱出】





後書き

どうでしたかな?訂正などがありましたらコメントを下され。
ここで雑談(一話投稿する事に雑談を一つ書くかも?)

①好きな大名
大名で一番好きなのは【小田氏治】さんですかね?
小田家は佐竹に何度も攻められては城を失い、その度に奪い返す。まぁ、これが出来たのは家臣が優秀だった(主に菅谷)のもあるんですがね。氏治さん自身、あまり家臣の助言を聞かない人だったらしくて........
しかし、人望等はあったらしく、奪い返す時に人が必ず集まっていたそうです。
元々はその一帯は小田氏が支配していて、治水等も先代達がやってくれていたお陰なのか人望は結構高かったらしい。
そんな小田家ですが、周りの大名がやばくて、西に【北条家(後北条家)】、東に【佐竹家】、北に【宇都宮家や佐野家等の小大名】がいて領土を拡大しにくい場所にいたので結構すごい方だと思います。
まぁ、滅ぶんですがね?

②武田勝頼について
【武田勝頼】は聞いたことあるんじゃ無いですか?
そうです。【甲斐武田家】最後の大名ですね。
長篠の戦い以降、重臣を失った武田家に反撃する力はほとんど無かったらしいです。(自分が聞いたのは)
勝頼自身、確かに優秀何ですがね?
うん、父親が凄すぎたね。多分、ものすごいプレッシャーがかかっていたんだと思います。
武田信玄は実の父親(武田信虎)を追放した後、信濃を平定目前(というより出来ていたと言える程)まで領土を拡大し、上杉謙信と互角の戦い(川中島の戦い)を何度も行いますが、まぁ、これが信玄と謙信の失敗と言えるかな?
両家は川中島の戦いでお互い損耗しあっただけっていうね?信玄はそこで人生の半分近くを使ってしまい【山本勘助】や【武田信繁】等の優秀な家臣を失う。
謙信は【村上義清】に頼まれ、領土が増える訳でも無いのに戦い、そして、損耗した。
その信玄の後を継いだのが勝頼。
周りからは甲斐の虎に匹敵する力を持つと言われて過信。その結果が長篠の戦いでの大敗ですね。
そこで武田四重臣の【馬場信晴】、【山形昌景】、【内藤昌豊】を戦死されるなど、結構な戦犯を犯しました。
その後は新府城を建築するなど内政重視の政策を行いますが織田信長の勢いには到底かなわず呆気なく滅亡、という訳でも無く徹底抗戦で抗いますが敗北。その後、北条か真田かで運命の選択肢を選ぶことになる勝頼。
勝頼は北条を選ぶことになるんですが、ここで選択をミスって一門の裏切りにより追撃を受けで天目山にて妻子共々自害。悲しすぎる(涙)
そんな勝頼ですが、決して無能では無いので!!
父親が凄すぎたんですからね!!!




このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください