変わり者の提督過去編 終 未来に託されたもの
変わり者の提督の過去編です。
酒見の生存を確認できた海斗たち。
彼らは未来に何を求めるのか。
大日本帝国は英領インド帝国を降伏させた。
しかし、帝国はどうしても勝てない敵がいた。
海斗「無理か・・・・」
瑛人「駄目でしょうね」
隼瀬「分からないじゃないか!もしかしたら勝てるかも」
海斗「無理だ!アメリカ本土に一度も上陸出来ていないんだぞ」
瑛人「現在の被害は歩兵師団が2師団壊滅。機甲師団
は4師団が壊滅。強襲上陸師団では15師団が壊滅しています。これは、無理にも程があります」
隼瀬「俺は行くぞ!今まで死んでいった者の為に」
酒見「止めておけ。隼瀬、お主では無理じゃ」
隼瀬「そんなことは、やってみなきゃ!」
海斗「諦めろ」
隼瀬「嫌だ!」
瑛人「止めて下さい。あなたも知っているでしょう?陸軍の山下さんが戦死したことを」
海斗「それだけじゃない。陸軍だけで板垣、栗林、岡村の優秀な軍人が上陸作戦で戦死してるんだ。これ以上被害が増えると戦線が維持出来なくなる。瑛人、詳しく話してやれ」
瑛人「分かりました。現在の戦線は主に4つあります。まずは、インド戦線。インド戦線は英軍2万、仏軍1万が確認されています。その為今後も警戒が必要です。そして、シンガポール戦線。未だにシンガポール戦線は停滞。蘭領インドネシアに進出出来ていません。原因は明らかに経験不足ですね。そして、シベリア戦線。現在はボルシェビキとは中立状態ですが我々が不利になると宣戦布告してくるでしょう。最後にアメリカ戦線。こちらはハワイ島は占領したのですが本土には上陸出来ず敵に損害を与えるどころか我々が多くの兵を失い、優秀な軍人を戦死させてしまっています。」
海斗「分かったか。隼瀬」
隼瀬「でも・・・・」
海斗「(1939年に始まった第二次世界大戦。
ドイツがポーランドに宣戦布告したことで始まった。
戦争というものはたった一つのことで世界を巻き込む大戦へ発展してしまうこともある。
第一次大戦はオーストリア・ハンガリー二重帝国皇太子が元セルビア領へ訪問。その結果、セルビア少年が暗殺を行い戦争が起こった。
そう、戦争というのは世界規模では小さなことでも世界中が傷つけ合うのだ。
太平洋戦争はアジアを欧州諸国の圧政から守るために始まった。そう、世界規模では植民地などは小さなことだ。しかし、小さなことでも列強諸国は植民地を求め争い、支配し苦しめてきた。
もし、国が無ければ世界は国境が無いかも知れない。
しかし、人間は独占したがり結局は争い合う。
俺達は所詮、世界では小さな存在だ。でも、一つに集まれば力になる。それが国家だ。
戦争は色々得られるかもしれないが失うものが多すぎる。その人の、人生・家族・親友・故郷・思い出。何よりその人の【命】が失われてしまう。)」
海斗「隼瀬、俺達は未来に何を求めるんだ?」
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1939年から6年後の1945年
連合国は枢軸国に対し全面降伏を発表。
第二次世界大戦は枢軸国陣営が勝利した。
しかし、得られたものに対し犠牲が多すぎた。
誰もが喜び合えるほどの心を持っていなかった。
世界では色々変化が起きた。
ソ連では革命によりロシア帝国が再び建国。
ハンガリーではオーストリアのハプスブルク家の元オーストリア・ハンガリー二重帝国が建国され、日本はアジア等を植民地にして繁栄の手助けを行った。
アメリカではアラスカが経済の圧迫により放棄。
イギリスとフランスは植民地を損失。
世界は枢軸国中心の経済になった。
【大事なことは戦争を無くすことではない。国境という壁を無くし共存することが大事である。】
八雲海斗
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どうだったでしょうか?
戦争というものを無くすのは不可能に近いでしょう。
それは国境という壁があるからだと考えています。
考えは人それぞれなので他の人はどんな考えでしょうか?コメントに書き込んでみて下さい。
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