変わり者の提督2&3 栄光の7(前)・緊急集会
汚職の少なかったあの時代から2年後の海軍
そこにはかつて海軍を裏で支配してきた者の姿はなかった
突如鎮守府に着任することになった海斗と一宮、そして連れていかれていた電と何故かついてきた山形の4人が向かった場所はブラック鎮守府と言われる所だった。
海斗達は艦娘達の悩みやトラウマをなくせるのか?
栄光の7(前)
海斗「・・・・」
大淀「こんなところにいたんですか。」
海斗「一宮は。」
大淀「天龍さんと話してます。」
海斗「そうか。」立ち上がり
大淀「どちらへ?」
海斗「一宮に伝えておいてくれ。」
大淀「なんと?」
海斗「大本営へ行ってくる。何かあったら頼んだ。」
大淀「それはどういうことですか。」
海斗「さぁな。」
一宮サイド
一宮「ほらこれ食べて。」
天龍「あんたもアイツらと同じくなのか?」
一宮「どういうことだい?」
天龍「あの男と一緒にいただろ。」
一宮「海斗のことですか?アイツは少し特殊なんだです。俺以外あんまり信用していなくてね、今回ここに来るのを承諾したのは海斗を変えようとしてるんだ。それに海斗と君達は少し似てるんだよ。」
天龍「どういうわけだ?」
一宮「それは本人から聞いた方がいいですよ。」
海斗サイド
秋葉「入れ。」
ガチャ
海斗「何の用だ。」
秋葉「何、少し報告がある。」
海斗「・・・・」
秋葉「横谷がいるだろ。あいつが今度お前の鎮守府に視察に行く。」
海斗「・・・・」
秋葉「横谷は中将に媚を売り生きている。このままでは横谷は弱いままだ。それに最近は中将とは仲が悪くてね、このままだと私が元帥の座から降ろされる事態に成りかねない。」
海斗「俺には関係ない。自分でどうにかしろ。俺が手伝わないのは分かってんだろ。」
秋葉「承知しているよ。それに横谷は既に出発しているが大丈夫か?」
海斗「てめぇ。」ダッシュ
秋葉「さて、どうなるかな?」
横谷サイド
横谷「ここか!奴の穢れた艦娘がいるのは!待っていろ、この私が矯正してやるからな。」
一宮サイド
大淀「一宮さん、お客様です。」
一宮「お客さん?だれだ?」
横谷「やぁ。」
一宮「少将!何用でここに?」
横谷「何でって今日から私は視察官としてこの鎮守府にやって来たからだ。」
一宮「ここの提督は海斗です。アイツの許可は取ってるのですか?」
横谷「元帥閣下の許可済みだ。それにアイツは提督をできるのか?艦娘達はどう思う?」
天龍「・・・・」
天龍「アイツは俺達の提督じゃねぇ。」
一宮「な!天龍、君は!」
天龍「出ていけ。ここの提督これからは横谷っていうこいつだ。」
横谷「ほう。この私をこいつ呼ばわりか。」
天龍「どうした?」
バチンッ!
横谷「おまえ!この私をこいつ呼ばわりだと!」
天龍「いっいや。」
横谷「もういい。お前は中将様に言って解体してもらおう。いや、その前に楽しまんとなぁ。」ニヤァ
天龍「ひっ!」ビクッ
海斗「そこまでだ。横谷」
横谷「おやおや。これはこれは死神さんではありませんか。この鎮守府に何のご用件で?」
海斗「天龍を離せ。」
横谷「少将である私に指図だと!」
天龍「・・・・」
一宮「海斗、押さえろ。」
海斗「中将に媚を売って少将になったんだろ。」
横谷「何のことやら。」
海斗「・・・・」ギリッ
一宮「海斗、頼むから押さえろ。」
海斗「秋葉についてお前に何の得がある。アイツは海軍を手にいれようとしてるんだぞ。」
横谷「それがどうした?中将様が元帥閣下に従うなら私も従うまでだ。」
海斗「帰れ。今すぐ。」
横谷「しょうがないねぇ。今回は帰るよ。では諸君ごきげんよう。」ニコ
海斗「天龍、執務室に来い。」ギロッ
天龍「・・・・」
天龍サイド
横谷「やぁ。」
一宮「少将!何用でここに?」
横谷「何でって今日から私は視察官としてこの鎮守府にやって来たからだ。」
天龍(よし!これでアイツを鎮守府から追い出せる!皆、やったぞ次こそ俺達は自由だ!)
一宮「ここの提督は海斗です。アイツの許可は取ってるのですか?」
横谷「元帥閣下の許可済みだ。それにアイツは提督をできるのか?艦娘達はどう思う?」
天龍「・・・・」(よし!ここは俺が言って皆を助けるぞ。緊張するな。)
天龍「アイツは俺達の提督じゃねぇ。」
(皆、これで自由だ。)
一宮「な!天龍、君は!」
天龍「出ていけ。ここの提督これからは横谷っていうこいつだ。」
(こいつならきっと大丈夫だ。)
横谷「ほう。この私をこいつ呼ばわりか。」
天龍「どうした?」(何か不味いこと言ったか?)
バチンッ!
天龍(は?)
横谷「お前!この私をこいつ呼ばわりだと!」
天龍「いっいや。」(やばい。誰か助けて・・・)
横谷帰宅後
海斗サイド
海斗「天龍、アイツをどう思った。」スタスタ
天龍「・・・・、前の奴とお前よりいい奴だと思ったんだ。」(こいつ。何なんだ!)スタスタ
海斗「・・・・」ガチャ
天龍「失礼します。」スタ
海斗「取り敢えず座れ。」スッ
天龍「・・・・」スッ
海斗「お前、何かされたか?」
天龍「いいや。」(何が目的だ?)
海斗「そうか。前の提督よく知ってるか?」
天龍「あぁ。知ってる。俺は二番目にここに来たからな。」
海斗「話せ。」
天龍「嫌だ!俺は言わねぇぞ。」
海斗「は、な、せ。」
天龍「ひっ!」
海斗「早く。」
天龍「わっ分かった。」
アイツは元々真面目な奴だった。アイツの初期艦は電のようで俺が来たときはそれは幸せそうに笑ってたよ。
でもその代わりなのか戦果はあまり高くなかった。そして3年が過ぎて艦娘が増えはじめてからアイツは変わり始めたんだ。旗艦は沈まないっていう妖精の能力を使って被ってしまった艦娘を率いて捨て駒戦法を使い出した。しかも使ったとたん戦果が物凄く上がってそれ以降アイツは捨て駒戦法を多用し始めた。最初は俺達も猛反対したがそしたらアイツは「お前達は兵器だ。大人しく戦場に行って使い物にならなくなるまで戦え。」なんて言い出して大淀が止めようとアイツのところに行って襲われそうになったところをお前がアイツを殺したんだ。
天龍「もういいだろ。」
海斗「3年前か。」(3年前といったらあの出来事ぐらい
しかないな。)
海斗「天龍、変わり始めた原因を知ってるかも知れん。どうだ?知りたいか。」
天龍「いいや。今はいい。」
コンコン
海斗「入れ。」
山形「失礼します。」
海斗「何の用だ。」
山形「長門と陸奥が会いたいと。」
海斗「入れろ。天龍、お前は戻れ。」
天龍「分かった。ただし二人に手は出すなよ。」
長門&陸奥「入るぞ(入るわね)。」
長門「提督よ。聞いて欲しい事があるのだ。」
海斗「なんだ?」
陸奥「実は長門の事なんだけど・・・」
海斗「早く言え。」
長門「私は戦場にトラウマというものがあるんだ!」
海斗「そうか。つまり出撃を無くして欲しいと。」
長門「あぁ。そうだ!」
海斗「だめだ。」
陸奥「何でなの?」
海斗「ビック7の異名を持つ艦娘がそんなんでどうする。仮にも長門、お前はこの鎮守府の代表なんだぞ。」
長門「だが、私は・・・・」
陸奥「長門。」
海斗「長門、お前捨て駒戦法の犠牲者が沈むのを目の前で見たんだろ?だから戦場にトラウマを持った。違うか?」
陸奥「そうなの?」
長門「あぁ。」
陸奥「何で言わなかったの?」
長門「それは・・・・」
海斗「長門、分かった。少しだけなら休暇をやるからその間に克服するんだ。良いな?」
長門「あぁ。」
陸奥「それで、いつまでなのかしら。」
海斗「2週間で克服しろ。それ以上は待てん。」
陸奥「無茶よ!」
長門「いや。やらせてくれ。」
長門トラウマ克服日記
休暇終了まで後1週間と6日
早速長門は克服しようと海の上に立った。しかし吐き気がしたようですぐに医務室へ向かったようだ。部屋に帰ってきた時には朝に見た姿は無く痩せていて少し心配になった。
休暇終了まで後1週間と5日
先日同様海上に立ったが同じく気分が悪くなったのか医務室へ向かった。部屋に帰ってきた時には昨日と同じく
痩せていて心配になった。
長いので残り3日までカット!
休暇終了まで後3日
これまでやってきた甲斐があったのか海の上に立つことと、艤装を装備することにトラウマが呼び起こされることは少なくなったようで少しだけ安心した。早く長門とまた戦いたい。
休暇終了まで後2日
提督に許可を特別にもらって正面海域に出撃した。
長門は最後まで落ち着きがなかったけど確実に克服できていて良かった。そういえば提督が何かを一宮さんとかいう人と話してたなぁ。いったい何を話してたんだろ?
休暇終了まで後1日
ついに最終日がやってきた。提督いわく翌日長門を連れて任務を行うそうだ。ひさしぶりなのでわくわくしてる反面長門の事で心配している。どうか明日は成功しますように。
休暇終了
海斗「任務に向かう出撃メンバーを伝える。呼ばれたものは今すぐ準備しろ。」
艦娘「ハッ!」ビシッ
海斗「出撃メンバーを発表する。天龍、長門、陸奥、電、そしてその他2名と今回緊急で大淀も出撃してもらう。以上。」
艦娘「ハッ!」ビシッ
頑張ってね! 大丈夫? 任せたわよ。
海斗「長門、大丈夫だな。」
長門「あぁ。行ってくる!」
海斗「無理するな。」
4時間後
一宮「海斗。少しいいか?」
海斗「どうした?」
一宮「長門達はもうそろそろかえってくるんじゃないか?」
海斗「そうだったな。そろそろか。行くぞ。」
一宮「あぁ。」
港
ザパーンザパーン
電「あの、海斗さんただいま帰還いたしました。」
長門「無事に帰還したぞ!」
陸奥「私はそれより長門のトラウマが治っていくことがうれしいわ。」
天龍「おう!どうだ見たか、俺の強さを!」中破手前
長門「天龍、無茶するな。」
海斗「お疲れ。天龍は入渠してこい。長門以外は好きに行動しな。長門、ついてこい。」
長門「分かった。」
ガチャ
海斗「長門、よくやった。それでこそビック7だ。」
長門「そうだろ!私はビック7だからな!提督よこれからも困ったら頼らせてもらうからな!」
海斗「えぇ・・・・、それはちょっと勘弁してほしいんだが。」
栄光の7 完
緊急集会
数日後
長門「提督よ!朝だぞ起きるんだ。」バンッ
海斗「んぁ。誰だ?うるさいぞ。」ねみぃ
長門「提督よ!しっかりしろ。」
海斗「長門か。おはよう。」
長門「うむ。おはよう!」
海斗「それで、何の用だ?」
長門「それがな。どうやら大本営から緊急集会を開くそうで各都道府県の大鎮守府の提督が集まるようだ。」
海斗「そういえば、ここは兵庫で一番でかい鎮守府だったか。」
長門「あぁ。それと秘書艦を一名連れてこいだそうだ。誰にするんだ?」
海斗「長門、頼めるか?」
長門「私か!良いだろう、その頼み引き受けるとしよう。では行くぞ!」
海斗「分かった。準備する。」
10分後
海斗「行くぞ。」
長門「あぁ。」
一宮&山形「どこに行くんだ?(行かれるのです?)」
海斗「大本営で集会だ。明日までには帰ってくる。」
約1時間後 京都市大本営
補足
現在日本国は西日本に海軍、東日本に海上自衛隊が配属されています。海軍の大本営は京都市、海上自衛隊の本部は東京都にあり国民は海軍を西軍、海自を東軍と言う者もいる。
海斗「やっと着いたか。」
長門「そうだな。」
憲兵A「お前!あん時の。」
海斗「生きてたのか。」
憲兵A「あぁ。そうだ!俺が案内してやるよ。俺の名前は丹波啓 たんば けい って言うんだ。よろしく。あ!ちなみに階級は陸軍少佐だ。」
海斗「そうか。」
憲兵A以降山下「ついたぞ!ここだ、俺はここまでだから。じゃぁな!」
海斗「長門、入るぞ。」
長門「あぁ!」
ガチャ
秋葉「やぁ。海斗君久しぶり。」
中将以降仲本「・・・・」
横谷「・・・・」
海斗「長門、座れ。」スッ
長門「あぁ。」スッ
仲本「何故兵器を座らせる。」
秋葉「静かにしたまえ。今回集まってもらったのは他でもない、階級昇格についてだ。私が元帥に就任したため大将の枠が余っている。その為、仲本は大将に・横谷は中将に・そして海斗君は大佐に昇格だ。おめでとう。ちなみに少将は海斗君、君は知っている人だよ。入りたまえ。」
??「よぉ。海斗、あの時ぶりだな?」
海斗「貞彦、お前が少将になるのか。」
以降貞彦「あぁ。いいだろ?」
秋葉「まぁ。仲良くしてやれ。では解散!」
海斗以外「ハッ!」("`ー´)ゞ
海斗「了解。」
貞彦「・・・・(どんな屈辱をあじあわせようか?)」
大本営前
??「ここか?今の海軍は。見た目はあの頃とは変わっていないようだ。」
緊急集会 完
大本営の前に立つ人物の正体は?
「あの頃とは変わっていないようだ」の発言をできるのは限られた世代の人だけ!
このSSへのコメント