2021-04-19 19:49:26 更新

概要

クランメンバーがヤンデレすぎて嫌われ薬が偽物扱いされるクランのお話


前書き

初投稿です。
いろんな種族や属性の女の子だすつもりです


※クランマスターは以下男と表記


男「ふふふ…ついに届いたぞ!」


男「これがあの有名な嫌われ薬か!」


嫌われ薬「ヤア」


男「まぁ別に嫌われたいわけじゃないんだけどな…」


男「しかし興味本位で買ってみたが…果たして効くのだろうか」


男「いいや飲んじゃえ」ゴクッ


男「う、うげぇ!まっず!」


男「これで効かなかったら承知しねぇぞあの店」


男「あっ、注意書き読むの忘れてた」


男「どれどれ…?」


『効果や効果の持続時間は人によって異なりますが、嫌悪感〜殺意までの振れ幅があり、おおよそ12〜15時間持続します。』


男「さっ殺意!?」


男「まずいものを飲んでしまったかもしれない」


犬獣人(♀)「あっ、マスター!」


男「!!!」ビクー!


男「よっ、よぉどうした」


犬獣人「マスターに会いたかっただけー!」


男「そっ、そっか…」


男「(本当にそれだけか…?実はもう効果発揮してて殺しにきたとか…)」


男「なっ、なぁ、なんか変わったところとかないか?」


犬獣人「?マスターの?」


男「いや、お前の」


犬獣人「ないよー!」


男「そうか…」


男「(特に変化は見られないが…実は演技派だったりするのか?)」


男「(ちょっと揺さぶってみるか)」


男「俺に対して…こう、なんていうかな、どういう感情を抱いてる?」


犬獣人「好きー!!大好き!!」


男「…嫌いじゃなくて?」


犬獣人「…え?」ハイライトオフ


男「口先ではそういってるけどさ、本当は俺のこと嫌いなんじゃないの?」


犬獣人「違うよ!!」


男「いや、もしくは…殺したいとか?」


犬獣人「お、思ってない!思ってないよ!!」


犬獣人「なんでマスター急にそんなこと言うの?」


男「えーと…」


男「(迫真の演技…なのか?さては嫌われ薬効いてないんじゃ…いやでもあんなに高かったんだし…)」


犬獣人「マスター…嫌なことでもあったの?それとも私何か悪いことしちゃったかな?」


男「(逃げたい)」


犬獣人「ね…教えて?私…なんとかするから…」


男「(もういいや喋っちゃうか)」


男「じ、実はだな…」 


カクカクシカジカ


犬獣人「ひどーい!マスター!」


男「す、すまん。興味本位でな」


犬獣人「そんなの飲んでも嫌いになりませんよーだ!」プンプン


男「(やっぱ薬偽物だったか…)ははは、そりゃ嬉しいや」


犬獣人「もーマスター!ちゃんと反省してるー?」


男「してるしてる。今度からはあんな態度とらないよ」


犬獣人「むー!ほんとに怖かったんだからねー!」


男「(お前も怖かったけどな…)すまんて」


男「じゃあ俺このあと用事あるから」


男「(あの店に薬偽物だってクレーム入れないとな)」


ワイワイガヤガヤ


男「久しぶりに外出た気がするなぁ」


男「俺が薬買ったの、どのあたりの店だっけ…」


男「ん?おっ、あれは!」 


友人(♂)「…」テクテク


男「友人じゃん」


男「ちょっと声かけよ」


男「おーい!友人!」


友人「…」チラッ


友人「…」テクテク


男「あれ?あいつ今こっち見たよな?」


男「なんかやなことでもあったのかな」


男「いつもはあいつから話しかけてくるのに…」


男「うーん、まぁそういう日もあるか!」


男「気にせず店探しだ店探し!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


男「やぁっと見つけた…」

 

店「ヤア」


男「店主に文句言ってやろ」


ガラガラ!(扉を開ける)


男「おい店主!ここで買った薬効かn」


ドゴォォォン!!


男「…へ?」


扉「グハッシンダンゴ」ボロボロ…


男「…え?」


店主「出ていけ…!」チャキ


男「いや俺は文句を言いn」


店主「出ていかないと殺す!!」


ドゴォォォン!!


男「ひっひぇぇぇ!!」ドヒューン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


男「な、何だったんだ一体」


男「薬買ったときはあんな性格じゃなかったぞ…?」


男「商品買ったらもう用無しってか?」


男「でもそんな狡い考えしてる割には、随分危機迫る感じだったな」


『嫌悪感から"殺意"まで振れ幅があります』


男「…うーん」


男「もしかして薬効いてる?」


男「うーん、でも犬のやつには効いてなかったし…」


男「分からん」 


友人「…」テクテク


男「おっ!また友人だ!」


男「おーい友人!久しぶりー!」ダッ


友人「!」 


友人「チッ…なんだよ」


男「(しっ舌打ち!?)い、いやぁ久しぶりに会うから話でもと思って…」


友人「俺はしたくない。失せろよ」


男「…なんか今日辛辣だな。新しい芸風?」


友人「うるさい。早く失せないと殴るぞ」


男「またまたそんなこと言っt」


ボゴッ!


男「…えっ?」ホホオサエ


友人「だから言っただろ、殴るって。」


友人「じゃあな。二度と話しかけてくんな」


男「…」


男「(…え?殴られた…?しかもグーパンで…?)」


通行人A「…」テクテク


通行人B「…」テクテク


通行人C「…」テクテク


男「(周りの奴らも今の光景みても何も言わないし)」


男「(通行人の反応といい、友人の対応といい…)」


男「確信したぞ」


男「薬は効いてる!」


男「犬はあれだ、体質的に効かなかっただけだろう」 


男「それなら早速次のメンバーに会いにいくぞ」テッテケテー


再びクラン邸へ


男「ここがヴァンパイアの部屋か」


男「久しぶりに入るなぁ…」


男「お、おーい?ちょっと入るぞー?」コンコンコン


ガチャ


ヴァンパイア(♀)「…何よ」パラ…


男「いや、ちょっと聞きたいことがあってな」


ヴァンパイア「本を読んでるから、手短にしなさい」パラ…


男「(俺の方見ないし…)おう、じゃ早速聞くぞ」


男「俺のこと嫌い?」 


シーーーーン


ヴァンパイア「………………」パタン


男「………しおり、本に挟んでないけどいいのか?」


ヴァンパイア「そんなことは」


ヴァンパイア「今、どうでもいいでしょ?」


男「…ウィッス」


男「(えっ…?こわっ…なんで…?普通薬効いてるなら即答じゃないの…?てかなんでこんな異様な圧を放ってきてんの…?)」


ヴァンパイア「…私はね、愚かなものが嫌いなの」


男「よーく存じておりますが」


ヴァンパイア「分かっているなら何故『貴方の事が好きか』なんて愚問を投げかけたのかしら?」

 

男「(いきなり薬のこと言うのもなぁ)興味本位と言いますか…」


ヴァンパイア「ふぅん…」


ヴァンパイア「まぁいいわ。愚問と知った上で答えてあげる」


男「!」


ヴァンパイア「貴方の事が大好きよ」


ヴァンパイア「貴方の目が、貴方の耳が、貴方の鼻が、貴方の舌が、貴方の指が、貴方を形容する全てのものが、愛しくて堪らないの」


ヴァンパイア「もし貴方が変わっても、私の愛は不変で有り続ける」


ヴァンパイア「一生…いえ、永遠に」


ヴァンパイア「輪廻の輪が続く限り、貴方を愛し続けるわ」


男「…」ポカーン


ヴァンパイア「…どう?これでもまだ私からの愛が感じられない?」


男「いや、十分だわ…」


ヴァンパイア「そう、だったら出ていってくれる?読書の邪魔だから」


男「おう」


ガチャ バタン!


ヴァンパイア「……!」カァァァ (赤面)


ヴァンパイア「い、いつも思っている事とはいえ、面と向かって言うと少し恥ずかしいわね…」


ヴァンパイア「にしても、男が私の愛を疑ってくるなんて…」


ヴァンパイア「もう少し行動に移さないと駄目かしらね」ハイライトオフ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


男「あいつあんなこと思ってたのか…」


男「良くて食料扱いぐらいかと思ってた」


男「というか、ヴァンパイアも効かない体質なのか…」


男「もしかして人外には効かないとか?」


男「うーん…まぁ次の結果で決めるか!」


男「えーと…アルラウネの部屋は〜」


男「ここだ!」


研究室「ヤア」


男「最初住んでた頃は研究室なんか無かったよな…?」


男「絶対勝手に増築されてるわ」


男「おーいアルラウネー、入るぞー」コンコンコン 


ガチャ


アルラウネ「…なに?」


男「いや、少し用があってな」


アルラウネ「…ぼく、忙しいんだけど…」


男「質問を一つするだけだから時間は取らせんぞ」


アルラウネ「…ふーん。じゃあさっさとして…」


男「おぅ、じゃあ早速…」


男「俺のこと嫌い?」


アルラウネ「…嫌い…だよ」


男「(おぉ!これはもしや効いてるのでは!?)」


男「どんなところが嫌いなんだ?」


アルラウネ「…背が低くて、匂いが独特で、寝癖が酷くて、ぼくより弱くて、逐一心配してきて…」


男「(結構あるんだな…)」


アルラウネ「ちょっと浮気性で、照れたら可愛くて、ぼくのことを怖がらないでいてくれて、頭を撫でてくれて、甘えても受け入れてくれて、クランのことを一番に考えてて…」


男「(…んん?)」


アルラウネ「そういうところが…嫌い」


男「褒めてるように聞こえたんだが…」


アルラウネ「んーん…嫌い…」


男「そうか…じゃあそうなんだろうな」


アルラウネ「研究の邪魔だから…出てって…」


男「おっ、おう。邪魔したな」


ガチャ バタン


アルラウネ「…………」カァァァ!


アルラウネ「(言っちゃった!言っちゃった!マスターの好きなところ!)」


アルラウネ「(ほんとは全部言いたかったけど…多すぎて引かれちゃう…)」


アルラウネ「…いつか…好きって言えるといいな…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


男「うーん…」テクテクテク

 

男「一応効いていた…のか?」


男「なんか微妙だった気がするが…」


男「まぁ本人が嫌いって言ってるんだし、きっと効いてるだろう」


男「(結果は怪しいが)これで人外にも効くことが分かったな」


男「引き続き聞いていくぞ!」


和室前


男「…明らかこの国の文化じゃない造りだよな」


男「ほんといつ増築したんだろうか」


男「おーい!入るぞー狐ー!」


ガラガラ!


狐獣人(♀)「なんじゃわしの部屋まで来て。急用かの?」


男「いや別にそういうわけじゃないがな」


狐獣人「ふむ…なら茶でも飲んでゆっくりしていけ。いい茶葉と菓子が手に入ったのじゃ」


男「おう。ただその前に聞きたいことがあってな」


狐獣人「なんじゃ?」


男「俺のこと嫌い?」


狐獣人「…………いや、嫌いと思ったことなぞない。なぜそんなことを聞くのじゃ?」


男「興味本位かな」


狐獣人「……そうか。悩んでいるのなら遠慮なく言うのじゃぞ」


男「おう」


シーン…


男「…狐。菓子とやらは出さないのか?」


狐獣人「ふむ、そういえばそうだったのう」


狐獣人「主様。少し待っていて欲しいのじゃ」テクテクテク


男「(…なんかすげー失礼な物言いをしちゃったような)」


男「狐、別に無理に出さなくてもいいんだぞー」


狐獣人「…………」コポコポコポ カタンッ


男「聞こえてないのか…?」


狐獣人「…………」サーッ!


男「アイツなんかお茶に入れなかったか?」


狐獣人「待たせたのじゃ…」テクテクテク


男「お前なんかお茶に入れなかった?」


狐獣人「気の所為なのじゃ」


男「でも…」


狐獣人「気の所為なのじゃ」

 

男「アッハイ」


狐獣人「さぁ…東の国から取り寄せた銘菓と茶葉を、どうぞ食べて欲しいのじゃ…」


男「えーと…」


狐獣人「さぁ…どうぞなのじゃ…?」ハイライトオフ


男「…い、いただきます…」パクッ ゴクッ


狐獣人「どうじゃ…?美味しいか…?」


男「おう。普通に美味いぞ…」


男「(やっやべぇなんか眠くなってきた…)」トローン


男「なんか眠くなってきたんだが…やっぱりお前何か入れただろ…」


狐獣人「ふふふ…安心してくれ主様…ただの睡眠薬じゃ…」


男「なんで…そんなも…の…」ガクッ


狐獣人「ふふっ……わしの膝の上で、ゆっくりとお休みになるのじゃ…」


狐獣人「その間に…溢れんばかりの愛で主様を満たしてあげるのじゃ…」


狐獣人「けして…足りぬことのないように…」ハイライトオフ


事後


男「…んぁ…あれ?何してたんだっけ」ムクリ


狐獣人「おはようなのじゃ!」


男「おお、おはよう」


男「…俺はなんで狐の膝の上で寝てたんだ?」


狐獣人「…ふむ。覚えておらんのか」


狐獣人「主様が疲れたと言ってたので、わしの膝を貸したのじゃ」


狐獣人「休んでいる間に寝てしまったようじゃがの」


男「そうなのか…すまんな。膝借りてしまって」


狐獣人「別に構わんよ…むしろ、一生このままでも良い位じゃ」


男「一生は困るな…とりあえず俺はお暇するかな」


狐獣人「本気…なんじゃけどなぁ」ボソッ


男「お?何か言ったか?」


狐獣人「いや、何も言うとらんぞ」


男「そうか…じゃあ俺はこれで!」


ガラガラ!


狐獣人「……覚えていないのは好都合じゃったのう」


狐獣人「覚えていたら…きひひっ!主様の意志関係なしにわしの物にするところじゃったのう」


狐獣人「あぁ…でもそれも良かったかものう…惜しい事をしたやもしれん」


狐獣人「そうじゃ…次はそうしよう。他の糞餓鬼共に取られる前に…わしの物にするのじゃ」


狐獣人「あぁ…待ち遠しいのう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


男「ふぅ…すっかり夜になってしまってるな」


男「自室に帰って寝よう…」テクテク


男「(何かを確かめてた気がするんだがな…思い出せん)」


ガチャ


猫メイド(♀)「…!ご主人様、おかえりなさいませ。部屋の掃除を済ませておきましたよ」


男「おーサンキュー…」


猫メイド「…」ズイッ


男「?なんだ?俺はもう寝るぞ」


猫メイド「…」スンスン


男「お、おい?猫?」


猫メイド「年老いた狐の臭いがします…」ハイライトオフ


男「ひぇっ」


猫メイド「何故…?何故こんなにも臭いが濃いのですか?」


男「いや…狐の膝の上で寝てしまってな」


猫メイド「嘘を吐かないでください。そんなものでこんなにも臭いが吐くはずありません。…ねぇ、ご主人様?正直に仰ってください。そうしたら…痛くしませんから」


男「(痛く…!?何をだ…!?)」


男「いっいやぁ…でも本当の事だしな…」


猫メイド「……あぁ…そうですか…そんなにも年老いた狐が大事ですか…」


ドンッ


男「(おっ押し倒された…!)」


猫メイド「仕方がない、これは仕方がない事なんです。だってご主人様が本当の事を仰ってくれないから…」


男「いやあn」チュッ


男「!!?」


猫メイド「はぁ…はぁ…」


男「(キス…された…?)」


猫メイド「私に隠して…狐なんかと愛し合うから…だから…これは仕方がない事なんです…」


猫メイド「…ね?だから私と今から…」


猫メイド「交尾しましょう?」


アーッ!


事後


男「」チーン


猫メイド「うふふ…これでご主人様は私の匂いでいっぱいになりました…つまり、これは私の物と言っても過言ではないですよね?」


猫メイド「…ね?ご主人様?」


男「ハイ」


猫メイド「うふふふっ…ご主人様…!ご主人様ぁ…!」


男「(…そうだ。思い出した。俺は嫌われ薬の効果を確かめてたんだ…)」


男「(でも今の状態で確かめても…結果は分かりきってるよな…)」


男「(…あれ…?俺嫌われ薬飲んだよな…?)」





























後書き

長編(大嘘)
ネタが尽きたので終わりです
ネタ提供してくれたらまた続き書くかも
あとR18版もキャラ個別で書く予定


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