2021-04-28 18:16:37 更新

概要

主から貰う全てのものが生きる糧になっている魔王ちゃん


前書き

ラブコメ(迫真)


「えへへ…これ、龍の鱗だ…凄いだろう!」


「えへ、えへ…そうだろう?喜んだか?なでなで…してくれるか?」


ナデナデ


「んっ…主ぃ…ずっと、ずっと慕っているからな…」


パッ


「あっ…もう…やめてしまうのか…」


「用事があるから…?その用事とやらは我に構う事よりも大事な事なのか…?」


「…そうか。できるだけ…早く終わらせるのだぞ…」


「(……こんな貢ぎ物では足りないのだ。もっと、もっと、主が満足するようなものでないと…)」


「(主は我の事を見てくれない…それどころか…我から離れていってしまう…)」


「(それだけは…!)」ブルッ!


「主、少し散歩に行ってくるぞ」


「…なに、すぐに帰るから心配せずともよい」


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ギャオオオオン!!


「…喚くな。下等な蜥蜴風情が」


「それにしても威厳も風格もない咆哮だ…主の雄叫びを少しでも見習ったらどうだ?」


「いや、蜥蜴には見習うという行為すら…」


ドゴオオオオオ!!!


「…我が話している途中だというのに、吐息を放つとはいい度胸だ」


「だが温すぎる。我に傷を負わせるには程遠い温度だな」


「さぁ…蜥蜴よ、覚悟しろ。この我に攻撃を仕掛けたのだからな。そして、この我に屠られる事を光栄に思うがいい」


ザシュッ!!


「はぁ…果たして主はこんな蜥蜴の生首で喜んでくれるだろうか…」


「まぁよい、帰ろう…主が心配する…」テクテク


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「主ッ!帰ったぞッ!」


「ふふ…これは何かって…?主への貢ぎ物だ…」


「えへへ…そう、龍の生首だ!剥製にして飾るといい。…どうだ?喜んでくれたか?」


ポスッ 


「!」


ナデナデ


「…えへへぇ…主ぃ…主ぃ…」


「…ずっと、ずっとこのままがいい…我から離れないでくれ…」ギュッ


「我の…我だけの主でいてくれ…」ギュウウウ


パッ


「あっ…もう…?」


「もっと、もっとしてほしいのだ…」


「…は?あの女と会う約束をしているからもう終わり?」ハイライトオフ


「…あんな下等な雌には会うな。主の格まで下がってしまう」


「まッ…!会うなと言っているだろ!何処に行く!」ギュッ


「…離さないぞ。絶対に」ギュウウウ


「う…暴れるな…そんなにあの雌に会いたいのか…」


「…何を貢げば我の物になってくれる?」


「きっと龍なんかじゃ駄目なのだろう?我と同じ上位の魔人か?それとも神か?」


「いや…世界の全てなのか?なぁ…教えてくれ…!手に入れるから…!」


「お願いだ…!なぁ…?主…!」












後書き

こんな魔王ちゃんほしいけどな〜俺もな〜


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