2021-06-13 17:53:26 更新

概要

第2話、未だ1話作っていないです。
2話はゴミだと思いますがどうぞよろしくお願いします


前書き

ふざけて変なテンション書いていると思われます。


「緊急ニュースです。」


テレビやらラジオやらが鳴り響く。


「日本の領海内に謎の生命体が発見されました。」


皇紀2800年、2月11日、日本にとって神聖な日、記念式典でさえの中止になった。


「被害は!?」


「特には見受けられないです!」


大混乱を引き起こした新生物。奴らの後ろの海は赤黒く光っている。


彼らは新海棲艦と名付けた。


間もなくし、奴らの真の脅威を知ることになる。




「タンカーまたです」



「くっそ!!」



通商の破壊だ。特に日本は甚大な被害を被る。


深海棲艦は目に入る全てに船を沈めていった。日本に物資が届かなくなる。


食料自給率が低い国の末路など容易に予想がつく。


食料の高騰、肉1kgが携帯電話1台を超えるほどにまでだ。かろうじて米は生産できたが、そこまで餓死していくのはだと皆感じていた。


3月、転機が訪れる。艦娘と名乗る少女たちが海からやって来た。海を清め、深海棲艦を薙ぎ倒しやって来た。


すでに、数万人は世を去っていた。藁にをすがる思いで、人々は彼女たちに助けを求めた。先の大戦の、艦の魂を持つ者は、引き受ける。



この頃今世紀最恐の親子の父が生を受ける。


わずか、2週間で、通商は復帰。値段の高騰も収まってきた。


そこまでだった。戦線は拮抗する。原因は、戦力不足、増やすことは可能だが、指揮官がいない。指揮官には妖精が見える者のみしかなれなかった。見えない者は不思議な事に、戦果を挙げられない。


妖精の加護とも言われる。日本自衛隊改め、日本海軍は、妖精の見える者の捜索、指揮官の増員を計画した。


当時は僅か、10人。軍の指揮官を合わせて12人。



10人は半年で指揮官としての技術、知識を身に付けた。主要12都市に分かれ、防衛、進軍に従事した。


大将位も与えられる。その頃から彼らを讃え、日本を護る12の武神、十二神将と呼ばれるようになる。日本を囲い国民の盾となり矛となる姿に憧れる者も少なくない。


札幌鎮守府 毘羯羅(びから)大将


仙台鎮守府 招杜羅(しょうとら)大将


東京鎮守府 真達羅(しんだら)大将


横浜鎮守府 摩虎羅(まこら)大将


新潟鎮守府 宮毘羅(くびら)大将


名古屋鎮守府 波夷羅(はいら)大将


京都鎮守府 伐折羅(ばさら)大将


大阪鎮守府 因達羅(いんだら)大将


神戸鎮守府 迷企羅(めきら)大将


広島鎮守府 安底羅(あんちら)大将


福岡鎮守府 頞儞羅(あにら)大将


熊本鎮守府 珊底羅(さんちら)大将

         


          札幌

       新潟    仙台

      京都      東京

     神戸        横浜        

      広島      名古屋

       福岡    大阪

          熊本


彼らの活躍は日本中に伝わり、国民の希望となっている。ただ、有効打を打てていなく、青い海を取り返すまでには行かない。


何度でもやって来る深海棲艦に減って行く資源。遠征での資源確保で戦闘を続けられるが、いつ枯渇するか分からない。良い指揮官がいても、動くものが居なければどうにもならない。



戦闘が始まり10余年景気は下がり気味だ。


大きな門のシャッターを構える豪邸、宣祖から積み上げた、この一家は、医者として大きな地位を建てている。


祖父は医師会会長と名門大学名誉教授

祖母は看護師会名誉会長と大学名誉教授

父は大型病院長

母は看護師会会計


医療一家の1人息子、将来の安定を約束された。少年。心司(しんじ)歳は17、大学受験まで、1年となる。



心司「うるせぇ!!」


妖精「おねがい、はいってよ」


心司「こっちはこっちで面倒なんだよ!」


心司は妖精が見える。物心ついた時には既に見えていた。


妖精が見える=指揮官になるという風潮だ。妖精が見えず、士官を諦めた者は幾つか


無論、彼の親はそんな事認めない。齢5歳の息子に手を掛けた。


心司妖精の話をするたび殴って、見えないと言わせるまで、家の外に出していた。


裸足で出され、コンクリートの冷たさが身を凍らしていたの感覚は今もある


妖精「あんなひとたち、むしすればいいのに」


心司「それが出来ないからしていないんだよ!」


心司「どこに行ったて捕まるぞ!」


彼らが本気を出せば、すぐに見つかり、家に戻されるだろう。



心司「うーっす」


母「あら、休憩?」


珍しく母がいた。


心司「まぁ」


母「期待しているんだからね・・・」


母の話は長い。老後の心配しかしていないのだろうと、適当に水を飲み部屋へ戻った。



妖精「あーあ受かっちゃった」


無事医大に合格。祖父母の大学ではないが、結局顔見知りなのだから変わらない。どこへ行っても奴らの監視からは逃れられない。


心司は医学部、脳神経外科を志す事に。年収で選んだ。それを言った否や、家族は喜んでいた。確信犯だと心の中では笑っていた。



何事もなく3年生5月。


医療界で、いや、世界で大ニュースが生まれた。遺伝子検査で、がんの発生を完全に抑えることが可能になった。


心司「え!え!はぁ」


驚いたのは心司も例外でない。


心司「遺伝子か」


pcを立ち上げ、おもむろに調べ始めた。


妖精「ねぇ」


心司「すげぇ」


何にも変えられない感情が込み上げて来た。興奮していた。好きな者ができた。自分の将来の夢など持った事は無かった。


心司「よし、決めた!」


妖精「いやぁようやくわかってくれたか」


心司「遺伝子工学やります!!!」


妖精「はぁ!?」


心司「いいだろ」


妖精「なんでだよ!そこは提督でしょう」


心司「だれがなるかボケ!!」


妖精「さっさとなれや!こんにゃろ」


心司は間もなくし障壁に気が付く。一人暮らしを始めて長らく忘れていたが。


心司「あいつらどうすっかな」


妖精「どうせつれもどされるんでしょなら」


心司「断る!」


妖精「せねてなにかはいわせてよ」


心司「まともな説得なら通らないし、そこいらの伝で試験落とすだろうな」


心司「・・・」


妖精「もーー」



<実家>


心司「ただいまー」


数年ぶりの帰省、前もって連絡したこともあり両親祖父母揃っていた


母「どうしたの急に」


父「珍しいなお前から話って」


心司「端的に言えば医者になりません」


空気が一変した。息子孫との再会を祝う空気が、邪魔者を排除しようとする空気へ変わった


父祖父「本当か」


心司「はい」


母祖母「今後どうする」


心司「海軍に入ります」


どよめきが広がる


心司「報告に来ました。では」


一礼をし、立ち去ろうとした


母祖父「待て」


一切の感情の抑揚がない冷たい声で話して来た


心司「はい?」


母祖父「海軍に入るなら・・・分かっているな」


心司「お世話になりました。さようなら」



玄関へ向かう。後ろから大きな足音がする。


母「待って!今なら、ごめんなさいで済むのよ」


母は泣いていた。なぜ泣いているのか本当の理由は知らない。


ただ、一言


心司「やりたい事をやる力はある。殴り叩かれ、終いに外へ追いやった奴らに言いなりのなる気はない」


母は何も言えなくなっていた。呆然と廊下に座っていた。



妖精「やったねていとくになってくれるのね」


心司「厳密には違う」


心司「あいつらが唯一口を出せないのが軍だ。客が来た事ないからな」


家には常に客が来ていた、医療関係のみならず、政治家、大企業秘書、警察まで来ていた。


心司「そこで遺伝子を学ぶ」


心司「提督になって遺伝子を勉強できるお互いの希望を最大限叶えた」


妖精「なんかちがうきがする」


心司「士官学校に入りからには最低限の事はする」



<士官学校>


心司「すみませーん」


職員「はい?」


心司「俺、妖精見えます」


この一言で彼の人生が大きく変わる。日本の運命も



校長「本当に見えるのか?」


心司「ええ、肩の上に乗っているアホなら見えます」


妖精「だれがあほじゃい!」


艦娘「彼は本当の事を言っています」


校長「そうか、君、歳は?」


心司「20」


校長「遅いねぇ、ここら辺は15ぐらいしかいないんだけどな」


心司「榊です。父は心一の」


校長「聞いた事あるな」


心司「色々あって、この歳になりました。」


校長「学校は?」


心司「慶応医学部」


校長「え!!慶応!?」


心司「退学しましたが、入学証です」


校長「本当の様だね」


校長「親には?」


心司「^_^」


校長「言っていないのね」


心司「絶縁です。授業料は後払いで給料から引いていただければ」


校長「・・・」


心司「足りないんでしょ」


校長「・・・」


艦娘「私は歓迎します」


心司「ありがとうございます部屋はどうしますか?」


校長「せめて、私が返事してからにしてくれよ」


心司「という事は、良いんですか?」


校長「ああ、よろしく」


妖精「うまくいったね」


心司「だろ」


無理矢理だが無事に入学できた。授業料の事は後からでもどうにかなる。


問題は親だ。足跡を追って来たら面倒だ。出来るだけ残らない様にはしたが、どうなるか


部屋に入る。普通は相部屋らしいが入学時期がずれた影響で、1人部屋だ。


普通の部屋。


大学の時暮らしていたのと同じぐらいの部屋だ。居心地は問題ない。


遺伝子工学の勉強をどうするか。まともな方法なら、機材も揃えられないだろう。



教師「本日より入学した榊だ。」


心司「よろしく」


教師「適当に座ってくれ」


教科書を開く。彼にとって教科書を理解するのに苦労はない。授業を聞き流し、自学していた。


1ヶ月分の遅れを1時間で取り返した。座学は問題ないだろう。


運動場へ向かわされた。


走れと言われた。体力は並の並、周りより若干遅い。


他にも柔術、剣術、筋力トレーニングがある。



夕食、食堂の一角に座った。牛丼が一つ、量は人並みの1.5倍はある。


肉と米を箸で掴み食べ始める。


隣から椅子を引く音がする。


「おう!転入生」


心司「誰?」


佐藤「いただろ!同じクラスの佐藤だ」


心司「??」


佐藤「マジかよ・・・」


心司「ああ」


佐藤「思い出したか!!」


心司「ツンツンパイナップル?」


佐藤「・・・多分それ」


心司「で、誰?」


佐藤「話」戻っている気がする」


心司「なーまーえー」


佐藤「あぁ、俺は佐藤大(だい)」


心司「榊心司だ。よろしく」


佐藤「よろしく!お前いくつ?16には見えないが」


心司「20」


佐藤「お!タメじゃん!ここガキばっかだったからよかったよ!」


心司「遅いな入学」


佐藤「お前だって」


心司「まぁな」


心司「俺は家出だ、ここが一番良かった」


佐藤「よく校長受け入れたな」


心司「あっちにも事情があるんだろう」


佐藤「肩の奴と仲良いのか?」


心司「腐れ縁だ気が付いたらいた」


妖精「うそつけ!ずっといっしょじゃん」


心司「それを腐れ縁って言うんだよ!バカ!」


佐藤「仲良いな」


心司「良くねぇよ!」


妖精「良いよ!」


佐藤「はっはは、だったら最初から入れば良かったのに」


心司「言ったろ、家出って」


佐藤「なるほどね」


心司「で、お前は?」


佐藤「俺は、去年妖精が見えた」


心司「?」


佐藤「正しくは初めて見える事に気がついただな」


心司「ほう」


佐藤「大学ーー横浜のね」


佐藤「近くで観艦式があるからって行ったのよ」


心司「艦娘の周りに何か居ると?」


佐藤「そう!近くを通った時に気が付いてよ」


佐藤「勢いで言っちまったんだよ。で、今に至る」


心司「ふーん」


佐藤「お前からふっておいてそのの反応は無いだろう!」


心司「いや、大した事ないなって」


佐藤「こっちは彼女と会えなくなったんだぞ」


心司「外出ぐらいできるだろ」


佐藤「門限だよ!10時って夜遊べねぇじゃん」


心司「昼で良くね?」


佐藤「ムードがねぇんだよヌードになる」


心司「ごみ」


佐藤「そんなー」


心司「さっさと食えお前のせいで牛丼冷めた」


佐藤「辛辣ー」


心司「よろしく」


佐藤「ああよろしく」


佐藤「勉強教えようか?」


心司「大丈夫全部覚えた」


佐藤「一ヶ月授業受けていないんだろ?その分を・・・」


心司「遅れは取り戻した」


佐藤「ええ」


心司「高一の内容なんざ一瞬だ」


佐藤「流石にあの時間で」


心司「ただ、体力がない」


佐藤「一緒に朝から走るか?」


心司「・・・お前と?」


佐藤「勿論」


心司「ぃゃ」


佐藤「小声で言うなよ!良いだろ」


心司「まぁ何時でどこだ?」


佐藤「5時、お前の部屋の前にいる」


心司「俺の部屋分んのか?」


佐藤「今から見にいく」


心司「そう」



食堂を去り部屋へ向かった


佐藤「ここか」


心司「ああ」


佐藤「となりか」


心司「え!?」


佐藤「俺はこっち」


心司「・・・」


佐藤「なんだよ!微妙な顔は!」


心司「うるさそう」


佐藤「寝るときは静かだ」


心司「他はうるせえんだろ」


佐藤「まぁな」


心司「明日5時で良いんだよな?」


佐藤「おう!寝坊すんなよ」



部屋へ向かう。教科書を一瞥し、pcを立ち上げる。


深夜まで遺伝子工学を頭に叩き込む。1ヶ月でこの記事を終わらせ、半年で技術面を、そして、論文を取り寄せる。


実験とかしたいがここでは出来ない。さっさと卒業して自由に研究してやる


日付が変わった頃布団に入った



異音を感じ目が覚める。時計の上端を叩き体を持ち上げる。


4:30ちょうどに目が覚めた。


身支度を整えて外へ出る。


5:00未だ奴が出てこない予測は付いていたが、ここまでなると呆れてくる


佐藤「おはよう!」


心司「お前から誘っておいてそれはないだろう」


妖精「そーだそーだ!」


佐藤「ごめんってじゃあ行こうか」



佐藤「なぁ」


心司「ああ?」


心司「彼女いんの?」


妖精「いないよ!いちども」


佐藤「ほっほー」


心司「余裕がない」


佐藤「言い訳か?」


心司「何人か候補はいたんだがな」


見合い相手、大学卒後してからと言っていたから話しか聞いていなかったがそれなりにいたらしい。政略に乗る前の逃げて良かったと思う


佐藤「おまっ!そんな感じで女を見ていたのか」


心司「親が決めるはずだったしどうでも良かった」


佐藤「???」


心司「許嫁ってところかな」


佐藤「時代劇とかの?」


心司「ああ」


佐藤「現代でもそんな事あんだな」


心司「そろそろ着くな」



心司「これをこうか・・・成る程」


入学後二ヶ月、夏の暑さが襲っていた頃。


佐藤「おい!海行こうぜ!」


心司「うっせ!勉強中だ!」


扉越しの大声、彼とは同い年でありかなり仲良くなっていた。


佐藤「いっちょまえに鍵つけてよ」


心司「さっさとどっか行け!」


佐藤「ディズニー行かね?」


心司「千葉のベロ?」


佐藤「そう呼ぶ奴初めてだわwww」


心司「嫌だ、うるさい歩きたない」


佐藤「軍人が歩きたくねえって」


心司「ネズミー行くのもどうかと思うが」


佐藤「LINEであいつにお前紹介するって言っちまったんだよ!」


心司「自分の責任だろ」


佐藤「頼むー」


心司「なぜネズミーなんだよ」


佐藤「お前に彼女が居ないって言ったら、紹介しようかって」


心司「やだ、行かない」


佐藤「いただろwデート」


心司「お前はさておきなぜ俺は見ず知らずの女と歩かなきゃならねぇんだよ」


佐藤「俺の信頼が・・・」


心司「安心しろ、既に0だ負にはならねぇよ」


佐藤「でも〜」


心司「10万」


佐藤「え?」


心司「10万出すなら良い。あそこの入場料と飯代は含まない」


佐藤「大学生のバイト舐めんなよ10万余裕だ」


心司「・・もう二度とすんなよ。」


手を傾けてノブを掛けて、開ける。異様な熱気が伝わる


佐藤「なんで空調!?」


心司「ゴミ山から拾ってきた。改造込み」


佐藤「起用だな」


心司「どーも」


佐藤「さっさとしろ」


心司「もういける」


佐藤「その髪で」


心司「財布は目の前にいるし、問題ない」


佐藤「はぁぁぁ」



<ディズニーランド>


彼女「遅いねぇ」


連れ「そうねーまだ開園前だからいいけど」



佐藤「お!いたいた!」


彼女「おそーい!!」


佐藤「こいつが遅いんだ」


心司「・・・」


佐藤「ちょっと」


心司「?」



佐藤「どうした?」


心司「なんでもなくもない」


佐藤「・・・」


心司「問題はない」



彼女「どうしたの?」


佐藤「いやちょっとな」



彼女「彼がだいちゃんが言っていた人?」


心司(だいちゃんww)プルプル


佐藤「・・・」


佐藤「そうそう」


佐藤「で、こちらは?」


彼女「私の隣の部屋の小嶋咲ちゃん」


小嶋「よろしくお願いします」



佐藤「これが俺の彼女の井上麻衣」


井上「よろしくお願いします」



心司「榊心司です」


小嶋「・・・」



佐藤「じゃぁ行こうか」


心司「はい」


佐藤「??」


心司「2万財布ない」


佐藤「ほらよ」


心司「で、いくら?」


佐藤「チケットはある」


心司「珍しく準備いいな」



小嶋「行きましょう!」


井上「ええ」



心司「暑い」


佐藤「ほかに感想ないのかよ!」


心司「ない」


小嶋「仲良いね」


佐藤「タメだからな、数少ない」


井上「20ですか?」


心司「一応」


妖精「もっとあぷろーちしないと」


心司「うっせ」ガシッ


妖精「え」


心司 ブン


妖精「ああああ」ヒューーーー


心司「よし」


佐藤「大丈夫なのか?あいつ?」


心司「バラバラにした時もくっ付いたし大丈夫じゃね」


井上「何の話?」


佐藤「妖精、こいつが吹き飛ばした」


小嶋「そっか、あなたも見えるのね」


心司「まぁ」


井上「一年生なんでしょ?」


井上「以前は何を?」


心司「大学生」


小嶋「だいちゃんと同じ感じか・・・」


佐藤「こいつはち・・・」


心司「」ドン


佐藤「うっ」


心司(黙ってろ)


佐藤「へい」


心司「去年かな気が付いたらあいつが見えていて」


小嶋「そうなんだー」


佐藤「さっさと行こうぜ混んで来ているし」


ギャーーーダーー


ワイワイ


ガヤガヤ



佐藤「どうする?別行動にするか?」


小嶋「私は大丈夫だけど」


心司「」フルフル


井上「大丈夫よ」


佐藤「決まりだな、じゃあ8時頃ここに」


「はーーい」



小嶋「・・・」


心司「・・・」


妖精「何か喋りなよ」


心司「・・・」



心司「!」


心司「どうした?少年?」


少年「ウウェぇぇぇぇぇン」


心司「はぁーーー」


心司「こっち見ろ」


少年「グッス ビー」


心司「息を吸う」


少年「スー」


心司「まだ吸う」


少年「スー」


心司「まだまだ」


少年「ス・・・」


心司「まだ」


少年「・・・」


心司「よし、いいぞ」


少年「プハァ」


心司「大体分かるがどうした」


少年「ママと逸れちゃった」


心司「いつどこで?」


少年「おもちゃ見ていたらどっか行っちゃった」


心司「母から貰った物あるか?」


少年「これ」


心司「見ても?」


少年「いいよ」


小さいリュックを開ける。水筒と財布が入っていた。


財布の表面に何か文字が書いてある


070- xxxx-xxxx


電話を取り出して、目的の番号にかける。回線が掛かった瞬間に繋がった。


心司「もしもし」


母「あの」


心司「息子さんですか?」


母「はい、居ますか?」


心司「ええ、今ーーーに居ます。」


母「私がむかいますので」


心司「了解です」



間もなくし母であろう女性がやってきた。


少年「あ!ママ!」


心司「良かったな少年」


母「ありがとうございます」


心司「いえいえ、ではよい休日を」


少年「ありがとー」


心司「一件落着」


小嶋「・・・手際良かったですね」


心司「テキトーにやっていたが」


小嶋「そうですか。」


小嶋「あの、一度会った気がするんですが」


心司「さぁ気のせいじゃね」


小嶋「そうですよね」


小嶋「あそこ行きません?」



心司「そろそろ行くか」


小嶋「ちょっといい」


心司「??」


小嶋「私、国会議員の娘なんです」


心司「うん」


小嶋「高校生の時いきなり、縁談が来たんです」


心司「・・・」


小嶋「医者一家の長男という事でした。」


小嶋「ただ、彼死んだ事になっていました」


小嶋「何度か写真見たんですけど」


小嶋「あなたですよね。榊さん」


心司「ああ」


小嶋「やはり」


心司「で」


小嶋「それだけです。結局私は新しい縁談が来たので」


心司「ふーん」


小嶋「あなたと家族になれたらなって」


心司「良く、初対面に言えるよな」


小嶋「私は何度も会っていますよ。写真ですが」


心司「へぇ」


心司「少なからず俺は初対面だ」


小嶋「あなたはどうするんですか?」


心司「死なない程度に金稼いでやりたい事やる」


小嶋「私もそんな勇気が欲しいです」


心司「勇気ね・・・」


心司「勇気があったらこの歳まであいつらの言いなりになってはいないだろうな」


小嶋「ちょっと私の話ですが・・・いいですか?」


心司「ああ」



小嶋「お母さんほんと!?」


小嶋母「そうよ咲お姉ちゃんよ」


小嶋「弟かな妹かな」


小嶋父「女はいらねぇ、荷物だ」


小嶋母「ねぇ」


小嶋父「すぐ報告しろ!」バタン


小嶋母「・・・」



小嶋父「そうか、男か」


小嶋母「はい、」


小嶋父「よくやった。部屋を作る。そこにいろ」


小嶋母「でもそんなさきが・・・」


小嶋父「いちいちうるさいな!」


小嶋母「分かりました」


小嶋「お母さんは?」


小嶋父「息子を産みに行った」


小嶋「まだお腹小さいよ」


小嶋父「感染症で死なれちゃう困るからな」


小嶋「私の時もこうだったの?」


小嶋父「お前は死んで構わなかったからそんな事していない」


小嶋「え」



小嶋父「小嶋ーーに1票を!ーーーー」


小嶋母「咲お手伝いを、もう8歳でしょ?お母さん、健のお世話で忙しいから」


小嶋「・・・うん」



「石川県知事選、新任元石川市長の小嶋候補が現職の知事を破りました」



「おめでとございます」


小嶋父「ありがとう」


「安泰ですね」


小嶋父「ただ、子供がな。」


「娘さんと息子さんでしたっけ」


小嶋父「ああ」


小嶋父「あいつはどうなってもいいんだ。息子さえいれば」


「また冗談をwww」


小嶋「・・・」



小嶋「お母さん、私ねピアノやりたいの」


小嶋母「そう、お父さんに聞いてみるね」



小嶋母「ってあの子が」


小嶋父「ふざけるな!」


小嶋父「いいか、うちは女に使う金はない!」


小嶋母「でも」


小嶋父「以上だ!」



健「お父さん!これ見て!」


小嶋父「よく描けているな」


健「でしょ!」



小嶋「カリカリ」


教師「ここがこうで・・・」


教員「」どん!!


生徒「」ビクッ


教員「ゼェゼェ」


教師「どうしたんですか?」


教員「咲さんちょっと」


小嶋「はい」



小嶋「えっ」


教員「ああ、お母さんが事故に」


小嶋「えっ!えっ!」


教員「送りたいけど俺と2人は嫌だろうから、女性の先生を呼ぶから待って」


小嶋「は はい」



小嶋「????」




小嶋「!!!」



小嶋「お母さん・・・」


小嶋父「よかった」


小嶋「」


小嶋父「後数年前だったら危なかった」


小嶋「」ダッ



小嶋「」バタン


小嶋「ハァハァ」


小嶋「お母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん」



健「なあ」


小嶋「なぁに?」


健「お前、目障りなんだよ」


小嶋「??」


健「俺がやりたい事がお前の食費のせいで出来なくなったんだよ」ガンッ


小嶋「う゛」


ボッコボコ


ガンッドン


健「二度とその面俺に見せるな」


小嶋「・・・」



小嶋父「おい!くそ!」


小嶋「はい」


小嶋父「掃除も出来ねぇのかよ!」


小嶋父「邪魔なんだよ!」ブン


小嶋「キャァ」


小嶋父「っちなんも出来ない女の上に出来損ないが」



小嶋「・・・」


「よお!」


小嶋「??」


「県知事の娘がしけた顔して」


小嶋「カズ」


和博「で、何があった小学校からの仲だろ」


小嶋「うっうっ」


和博「そうか」


小嶋「」ギューーー


和博「痛かったよな」


小嶋「」ヒッグスヘッグ



和博「落ち着いたか?」


小嶋「うん、ありがとう」


和博「後1年だからな」


小嶋「ありがとう」


和博「俺が嫁に取るまで頑張れよ」


小嶋「うん!」


和博「たまには吐き出さないとな」


小嶋「ただいま」


小嶋父「縁談がまとまった」


小嶋「えっ」


小嶋父「こいつだ」


小嶋「」


小嶋父「医者一家の長男坊、お前はそこに行け」


小嶋「でも」


小嶋父「うるせぇ」


小嶋父「普段使えねぇんだからこれぐらいしか役立てねえだろ!!」


小嶋「はい・・・」


小嶋父「あっちが大学卒業から話をしたいって」


小嶋「はい」



小嶋「はぁ、カズ・・・」


小嶋「いつもありがとう。」


小嶋「私一人でも生きて行かないと」



小嶋「・・・」


小嶋「!!」


和博「よおぉ!」


小嶋「本当の事言うね」


和博「どうした?」


小嶋「高校生だしもうやめよう」


和博「!!?」


小嶋「一緒に居たくないもう会いたくない」


和博「どうしたいきなり」


小嶋「だいっきらい!!!」


小嶋「バイバイ」



小嶋「ごめんね」ポロッ


小嶋「ごめんね」ポロポロ


小嶋「うううう」



小嶋父「おい、もう面倒見ないからな」


小嶋「??」


小嶋父「どっか行け縁談時は呼ぶ」


小嶋「はいありがとうござました」


<東京>


小嶋「ここが東京」


小嶋「お母さんに貯めておけって貰ったお金でアパート借りるしかないわね」


小嶋「調べていたのが・・・」



小嶋「こんにちは」


大家「??」


小嶋「入居したいのですが」


大家「おお!身分証明は?」


小嶋「こちらです」


大家「18歳・・・問題ないね」


小嶋「では」


大家「いいよ」


小嶋「お金は」


大家「うちはね20歳以下なら新規でも、家賃だけなの」


小嶋「え!」


大家「光熱費は別だけど」


小嶋「ありがとうございます!」


井上「すみませーん」


大家「もう一人来たね」


井上「こんにちは!」


小嶋「こんにちは」


大家「二人とも綺麗ね私の若いころ見たい」


わはははは


うふふふ




井上「咲ちゃん、大学じゃないの?」


小嶋「うん、お金なくて」


井上「へぇそうなんだ」


井上「彼氏いんの?」


小嶋「」


井上「?」


小嶋「医大生が」


井上「へぇ!どこの?」


小嶋「同い年の慶応」


井上「すごいとこ・・・」


小嶋「麻衣ちゃんは?」


井上「それがねー」デレデレ


小嶋「いるの?」


井上「たまたま講義で隣の席になった人がね」


井上「顔はーー普通なんだけど、すっごく優しいの」


井上「ちゃっかり分からないところとか教えてくれたり」


井上「なんか、安心できるんだよね」


小嶋「告白したの?」


井上「まだ!まだ!」




小嶋「もしもし、はい」


小嶋父「縁談」


小嶋「まだ、時間じゃ・・・」


小嶋父「相手が事故で死んだ」


小嶋「・・・」


小嶋父「他にいるがな。国会議員のせがれらしい」


小嶋父「今すぐ会いたいと」


小嶋「分かりました・・・」



大家「朝早いね」


小嶋「実家の急用でちょっと帰らなくては」


大家「そーなの、気を付けてね」


小嶋「ありがとうございます。」



<実家>


小嶋「帰りました」


小嶋父「見合いは明日だ」


小嶋「はい」



小嶋「」ズズ



小嶋母「咲の成人式の着物」


小嶋「なんで!?」


小嶋母「お母さんもお母さんのお母さんも来ていたの」


小嶋母「早く見たいな」



小嶋「お母さん・・」



小嶋父「こんにちは」


議員「こんにちは知事」


議員子「こんにちは綺麗ですね」


小嶋「ありがとうございます」


ワイワイ


小嶋父「うちの娘は自慢でね・・・」


議員「そうなんですか」


小嶋「・・・」


議員子「すこし外に行きませんか?」


小嶋「はい」



小嶋「・・・」


議員子「緊張しています?」


小嶋「ええ、まぁ」


議員子「いいお父さんですね」


小嶋「そうですね」



小嶋父「ありがとうございました。ではまた!」


議員「ええ、では」



小嶋「・・・」


小嶋(この人と喋ったことないな)


小嶋(榊さん。今日あった人もいいけど、この人優しそう)


小嶋(カズ・・・だめ!そういうのは!)



小嶋父「おい!」


小嶋「はい」


小嶋父「この縁談潰したらお前と我が家の関係は完全に無くすからな」


小嶋「分かりました」




心司「・・・」


小嶋「以上です」


心司「お前はどうしたいんだ?」


小嶋「・・・」


心司「このまま、父親の言いなりとなり余生を過ごしたいかと聞いている」


小嶋「私は・・・」


心司「あとは分かるだろ」


小嶋「ありがとうございます」


心司「申し訳ない」


小嶋「え?」


心司「俺が逃げていなけりゃもう少し遊べたのにな」


小嶋「いえ、」


心司「まぁ、勝手に頑張れ」


小嶋「また会いましょう」


心司「嫌だ、彼氏とイチャついて居ろ」


小嶋「やっぱり優しいですね」


小嶋「カズがいなければあなたと結婚したかったです」


心司「まぁ、許嫁数人いたしな」


小嶋「え!!」


心司「話を誤魔化していい縁談探すためだろ」


小嶋「あなた、結婚する気は」


心司「ない。あっても自分で探す」


小嶋「さすが」


心司「電話しとけ」


小嶋「そうですね」





和博「もしもし?」


小嶋「カズ?」


和博「咲」


小嶋「ごめんねあの時」


小嶋「頼りっきりだったからもう辞めようって」


小嶋「愛想が尽きちゃったなら直ぐに切って」


小嶋「・・・」


和博「・・・」


小嶋「・・・なんで切らないのよ」


和博「当たり前だろ」


小嶋「バカね」


和博「お互いな」


小嶋「今、どこにいるの」


和博「東京の大学」


小嶋「近くじゃん!」


小嶋「じゃぁ、7時に東京駅!!」


和博「ああ」


小嶋「またね!」



小嶋「ふぅ」


心司「よかったな」


小嶋「ありがとう」


心司「いいや、行動したのは自分だ。周りがどう言おうたって行動した奴が一番偉いんだ」


小嶋「ありがとう、また会えたら」


心司「お幸せに」


小嶋「」タッタタッタ



心司「もしもし」


佐藤「どうした?」


心司「俺帰る」


佐藤「え!あの同行の・・・」


心司「あいつはもう行った」


佐藤「え!!」


心司「じゃぁ」



佐藤「クソが!」


井上「どうしたの」


佐藤「あいつら帰った」


井上「咲ちゃんも!?」


佐藤「ああ」


井上「まさか」


佐藤「いや、あいつに限って」


井上「ねぇだいちゃん」


佐藤「ん?」


井上「今日いい?」


佐藤「珍しいねそっちから誘うの」


井上「いいでしょ!別に!」


佐藤「花火見たら行こうか」



<東京駅>


小嶋「あ!!」


和博「お!!」


小嶋「ごめんね!あの時」




和博「そうだったのか」


小嶋「ごめんね」


和博「なんとなく分かっていたがな」


小嶋「え!?」


和博「悲しい顔していたぞ」


小嶋「??」


和博「自分でも気が付いていなかったのかよ」


和博「俺も、言葉と顔が一致していないのに違和感で頭が回らなかったんだけどね」


小嶋「え・・・」


和博「何年一緒だと思ってんだよ」


小嶋「ありがとう、大好き」


和博「俺も、愛してる」



小嶋「家、どこなの?」


和博「郊外」


小嶋「うち来ない?」


和博「え!」


小嶋「家、追い出されちゃって。縁談の時帰ってきたっきり」


和博「狭いだろ」


小嶋「んん、ちょうどいいぐらいだよ」


和博「でも」


小嶋「家の方が近いでしょ」


和博「引っ越しが」


小嶋「大丈夫、今日はいいでしょ?」


和博「・・・ああ」




心司「ふぅ、とーちゃーく」


妖精「よかったの」


心司「何が?」


妖精「いいかのじょできたのに」


心司「お前と違って俺は相手がどんな人間か理解してから始まるからな」


妖精「むむ!ひりあが」


心司「お前もだろ」




佐藤「たーいま」


心司「うっせ」


佐藤「ふぅ久々にできてスッキリした」


心司「にしては早いな」


佐藤「とは言っても4時間ぐらいだけど」


佐藤「あれ?なんでお前いんの」


心司「え、帰ったから」


佐藤「てっきり彼女と一夜を」


心司「あいつは今は他の男とやっているさ」


佐藤「??」


心司「寝ろ」




和博「疲れた」


小嶋「凄いね」


和博「咲も中々だったが」


小嶋「明日、朝一で石川に行くよ」


和博「おお、過密なこと」


小嶋「カズもだよ」


和博「ええ」



井上「ねぇ大家さん」


大家「どうしたの?」


井上「なんか咲ちゃんの部屋から男の人の声がするんだけど」


大家「彼氏だって」


井上「え!」


大家「幼馴染って言ってたわよ。懐かしいわね・・・」


井上「榊さんじゃないよね・・・誰?」




小嶋「いってきまーす」


大家「いってらっしゃい」


和博「ありがとうございました」


大家「頑張りな」




小嶋「ただいま」


小嶋父「おい!なんで返って来た!」


小嶋「話があるの」


小嶋父「隣の奴は」


小嶋「お父さんは知らないよね」


小嶋「私が小さいころから一緒にいた和博君」


和博「どーも」


小嶋「しっかり話をしたいからいい」


小嶋父「ああ」


健「うっせーな」


小嶋「健あなたにも話があるの」


小嶋「まずは家族で話したいからカズ、待ってて」


和博「ああ」



小嶋父「で」


健「さっさとしろ」


小嶋「改めて聞くけど二人にとって私って何?」


小嶋父「荷物」


健「目の上の瘤」


小嶋父「金を生む能力がない上に女だからな」


健「頭も運動も良くないし」


小嶋父「せっかく、良家に出せると思えば相手が死ぬ。不幸者」


健「出来損ない」


小嶋「・・・そう」


小嶋「私、縁談断る」


小嶋父「はぁ」


健「正気か!?」


小嶋父「言ったよなり絶縁だと」


小嶋父「まともな職に就けると思うなよ!お前の相手も」


小嶋「これでも?」


健「!!録音機!!」


小嶋「ずっと録音していました」


小嶋父「この!」


小嶋「これ、twitterに上げたらどうなると思います?」


健「ふざけんじゃねぇ」


健「え」フワッ


クルッ



ドーーン



机が割れ、その上に健がいた。右腕は男がしっかり持っていた。



和博「怒鳴り声が聞こえてな」


小嶋「ありがとう」


小嶋父「・・・」


小嶋「どっちにせよこれは上げるんだけどね」


小嶋「蓄えで生きていけるでしょ」


小嶋「もう、縁はないから、お互い一切頼らないから」


小嶋「あ!お母さんの遺品はもらうから」


小嶋「じゃあね」


扉が閉まる。二人はかつて母が使っていた部屋へ向かう。


死後8年、父に入る事を禁じられてきた部屋。封印が解かれた。畳の床にはほこりをまとっていたがきちんと整理されていた。


粉が舞う。


本棚に手を伸ばす


アルバム


よく、母と一緒に出掛けた。スマートフォンで撮影したデータを几帳面に現像していた



2042/12/3


ようやく退院。何度見ても可愛いな、元気に頑張って育ってね


2048/4/9


小学生だね


カズ君と一緒に記念撮影、頑張れ1年生


2050/6/10


実家のお母さんに健を預けて二人でお出掛け。


2053/9/20


最後の運動会、優勝出来なくて残念だったね


2054/4/7


もう、中学生。すっかり大人らしくなっちゃって



何冊にもまとめられた


私物は少ない。わずかな洋服と裁縫道具、筆記用具・・・必要最低限の物しかない


和博「これ」


小嶋「え!」


幼稚園児の時、母に送った絵。おそらく、似顔絵だろう。


手紙やら、絵やら沢山置いてある



机に座る。


窓に手をかける。砂を擦る


加賀100万石が広がっている。手前には、田畑、はるか先に海、左に能登半島


数少ない文庫本の間に見慣れないものが



「遺書」



言葉を失う


交通事故のはずだ


恐る恐る封を切る


「遺書


定期的に書く遺書も何度目だろう。


父が急死して私は35から誕生日ごとに書いている


・・・



小嶋「よかった!毎年書いているんだね」


自殺と疑わざる終えなかったが


「あなた、お世話になりました。あなたの妻として傍にいられたことを誇りに思っています

健、もっともっとご飯を食べて大きくなってね


                                      小嶋花」


小嶋「え」


自分の事がない。


まさか、母も、同情し、世話をしていただけなのか・・・


手が震える、目の焦点が定まらない


和博「咲!まだ、」


隣にいた和博は何かに気が付いた


和博「手紙の裏」


小嶋「え?」


裏に目を向ける。薄く小さい文字で


「咲、部屋の箪笥の上から2段目」


箪笥など一つしかない。


2段目を引っ張る


小嶋「あった」


遺書になった母の最期であろう手紙


「咲へ


ごめんね、あなたを幸せに出来なくて


辛いよね。習い事もさせられないし、お父さんから、冷たいこと言われるし


お洋服も、おもちゃも、髪飾りも買えなかったね。


咲からは、誕生日プレゼントや似顔絵やお手紙、


そして、可愛い笑顔を貰えたのにお母さんは何もあなたにあげられなかったね


健が生まれてからは、お風呂掃除や、洗濯物干しを手伝ってくれたね。


いつも忙しくて大変だったけど。咲のおかげで楽になったよ


我慢強く一生懸命に頑張る咲は、かっこよかったよ


12歳か・・・大きくなったね


初めて会った時、お人形よりも小さかったのに


咲はぐんぐん育っていくのは嬉しかったよ


修学旅行楽しみにしていたね、東京楽しんできてね


和博君とも仲良くね。ずっと一緒にいたからね


一緒に出掛けたり、遊んだり、ご飯食べたりお風呂入ったり、寝たり・・・


一生の友達は大切にね


これ以上思い出話をすると終わらないと思うから、アルバム見てね


唯一の心残りは咲の成人式見れなかったことかな。


あの着物、咲に来てほしかったな。


美人さんになっているんだろうね。


あの着物、咲のひいおばあちゃんも着ていたたんだよ


おばあちゃんもお母さんも着たんだよ


戦争でも焼けないで残っていたんだ。


大切にしていた、着物見てみたかったな


あ!唯一って言ったのにすぐ思いついちゃった


結婚式も見たかったな。


誰と結婚するんだろう


お母さんの知らない子かな?


もしかして和博君!?


真っ白なドレスも見たいな


咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲 咲



明日死んじゃうと思うと、咲のことばかり考えちゃう。何度も、何度も、名前を呼びたくなる。


何度も、何度も、名前も書きたくなる。


咲、あなたの名前の意味、お母さん教えたっけ


みんなの笑顔が”咲く”ような子になってほしくてつけてんだ・・・


ごめんなさい、ちょっと嘘ついちゃった


お母さんの名前と咲の名前合わせて


”花が咲く”なの


一緒に沢山の花を咲かせたいなって思ったの


最期の手紙だから書けるだと思うな



最後に咲に伝えたい事があります。


お母さんの娘、咲


お母さんは咲の事日本一・・・いや世界一


宇宙一大好きです


生まれてきてくれてありがとう。


本当はもっと一緒に居たかったけど、ごめんね。


でも、お母さんはずっと、咲の事見守っているからね


これから、辛いこと、苦しいこと沢山あると思うけどね


無理しなくていいんだよ。どうしても嫌な時は逃げていいんだよ


自分を大切にね


大好きだよ咲



                                      お母さんより」


紙が涙を吸う。広がっていく。


すでに紙がふやけていた所もある。


母のなのだろう



和博「どうしような」


小嶋「なに?」


和博「おばさんに宇宙一って言われたら俺どうしようかなって」


小嶋「ばか」


和博「バカで結構」


小嶋「大好き」


和博「俺も」


小嶋「お母さんの次に」


和博「勝てないなおばさんには」


小嶋「ふふふ」


和博「ははは」


小嶋「ってこんなやっている暇ないじゃん!」


和博「そうだな!急げ!」


ありったけのアルバムや、手紙、文具を持って、部屋を出た。


父と弟がいたが気にせず家を出た。



小嶋「カズの夢ってなに?」


和博「俺ね、提督になりたかったんだ」


小嶋「ほんと!?」


和博「でも、妖精が見えなくてな。」


小嶋「そう・・・」


和博「でもな、今は違う」


小嶋「??」


和博「艦娘の装備、大砲とか、飛行機とかを作りたいんだ」


小嶋「そんなこと出来るの!?」


和博「人間は出来ない。俺が設計して、妖精が作って、直して作ってって感じ」


小嶋「カズならできるね!」


和博「だろ!」


小嶋「守りたいの?」


和博「ああ、日本もだけど、ある人も」


小嶋「ある人?」


和博「お前だよ、咲」


小嶋「こっのー」グシグシ


和博「おい!辞めろって!」


小嶋「かっこいい」


和博「どうも!」




佐藤「おい!見たか!ニュース」


心司「どれの事?」


佐藤「石川県知事辞任って」


心司「その事かヤホーニュースに乗ってたな1時間前」


佐藤「え!そんな前に」


心司「何もかも遅すぎる!!」


佐藤「なんで説教されなきゃならねえんだよ!」


心司「女性差別な」ニヤニヤ


佐藤「お前なんでニヤニヤしているんだ?」


心司「教えね」ニヤニヤ




咲「大家さん!ただいま!」


大家「お帰り、咲ちゃん」


咲「こちら、私の旦那さんの和博君」


和博「よろしくお願いします」


大家「いつの間に結婚したんだい?」


咲「さっき」


大家「おお!さすが若者ね」


咲「これからは山本咲ですよろしくね」


大家「二人はうちに?」


咲「うん、ここの方がカズの家より安いから」


大家「夜はほどほどにね、周りの迷惑だからw」


和博「気を付けます」



井上「咲ちゃんー」


咲「!!麻衣ちゃん!!」


井上「お帰りー」ガシッ


咲「ただいま」


井上「結婚したのってあの人じゃない!!」


咲「あの人って・・・ああ」


井上「なーんだ」


咲「紹介するね、私の夫の和博。カズ、私の隣の部屋の井上麻衣ちゃん」


和博「よろしく、なぁあの人って」


井上「よろしく、えっとね・・・」


咲「荷物おかないとね」ビューン


和博「!?ああ」



和博「で、あの人って」


咲「最初のお見合いの相手」


和博「え!?死んだって言ったじゃん」


咲「私と同じ感じ」


和博「ああ」


咲「麻衣には秘密ね」


咲「彼のお陰で私、カズと仲直りできたの」


和博「へぇ」


咲「和博と一緒になる勇気をくれたの」


和博「会ってみたいな」


咲「あの時、連絡先交換していればな」


咲「麻衣の彼氏から貰おう」


和博「なんで麻衣さんの彼氏が?」


咲「二人とも兵学校にいるの」


和博「そうか・・・」


咲「ほら!しょげない!」


和博「ありがとう」


咲「カズも頑張っているじゃん天性に負けないように!」


和博「ありがとう」


咲「防衛大学校工業科」


和博「ありがとう」


咲「防衛大なんて普通入れないよ!兵学校より難しいじゃん!たった40人だよ!すごいじゃん!!」


和博「ありがとう」


咲「がんばれ」


和博「おう!」




校長「榊心司、佐藤大」


心司「はい!」


佐藤「はい!」


校長「両名を特例進級とする!!」


心司「ありがとうございます」


佐藤「あ、ありがとうございます」


校長「さすがだな」


心司「余裕です」


佐藤「おれは、なんとか」


校長「次の1年が終わったら二人は鎮守府に派遣だ。心構えをな」


二人「はい!」



心司「だから言ったろ」


佐藤「ああ、ありがとな」


心司「慶応舐めんなよ」


佐藤「fランとはレベルが違うぜ」


心司「まぁ、結果オーライだ」


佐藤「だな、ありがとう」


心司「おまえの悔しがる顔を拝めたかったがな」


佐藤「ほんとお前のS気が怖え」


心司「文句あんのか?なら15・・・」


佐藤「嘘です!すみません!」


心司「よし、今回だけな」


佐藤「くっそ」



心司「もしもし?」


佐藤「珍しいなお前のケータイに電話なんて」


心司「おお!ってなぜ今?」


咲「そろそろお休み入ったでしょう?」


心司「入ったには入った」


咲「紹介したい人がいて」


心司「誰だ?」


咲「それは会ってからの秘密」


心司「じゃあいいや」


咲「待って!私の旦那」


心司「・・・結婚したのか」


咲「うん」


咲「話だけで顔見ていないでしょ」


咲「だからね?」



妖精「いきなさい」


佐藤「行け!」



心司「どこ?」


咲「やった!じゃあーーーで」


心司「分かった今から向かう」


咲「待ってるね」



心司「近い」


佐藤「しょうがないだろ、聞こえないんだから」


心司「よし、移動費な」


佐藤「そんなぁ」


心司「盗聴にしては安いだろ」


佐藤「お前、俺いなかったら生きていけないだろ」


心司「2万よし。お前、俺がいなかったら飛び級出来なかっただろう」



咲「」ソワソワ


和博「落ち着けよ」


咲「だって久しぶりなんだよ」


咲「あっあれ!」


心司「・・・」


和博「どうも」


咲「私の旦那、和博、前行っていた榊さん」


心司「よろしく」


和博「兵学校ですか」


心司「ええ」


和博「あなたは見えるのですね」


心司「はい」


和博「俺は見えません」


心司「そう」


和博「子供の頃何度もニュースになる12神将に憧れました」


和博「俺もなりたいと思いました」


和博「でも、無理でした」


和博「正直、あなた方が妬ましいです」


和博「何で俺は・・・って」


和博「防衛大で兵装研究をしていますが、やはり提督になりたかったです」


和博「見えるあなたに聞きます。」


和博「あなたはどんな提督になるのですか」


心司「避難先」


和博「??」


心司「俺自身の」


和博「??」


心司「俺の事聞いたからどうか知らないが俺は家から逃げてきた」


心司「軍ならあいつらも手を届かない。」


心司「そう言う事だ」


和博「ありがとうございます」


和博「正直にどうも」


心司「逆が良かったな」


和博「と言うと?」


心司「君がこいつを見れて俺が見えない」


和博「ありがとう」


心司「責務はこなす。期待に応えられるようにはする」


和博「頑張れ」


咲「ご飯食べよう!」


和博「そうだな」


心司「よく俺を呼んだな」


咲「でも、一度会ってもらいたかったの」


心司「ふーん」


和博「」トントン


心司「ん?」


和博(お前咲許嫁だったのか)


心司(まぁ)


和博(会ったことは)


心司(お前らが再会した時だけ)



咲「やっぱ居づらい?」


心司「まぁ」


咲「一度は縁談も来たしね」


和博「」


咲「ありがとう」


心司「??」


咲「榊さんのお陰で今二人で暮らせているから」


和博「!」


和博「確かに、ありがとう」


心司「お前が行動したから今があるんだろ。俺は関係ないさ」


咲「またー」


咲「助言してくれたでしょ」


和博「いつも咲が話しているからな」


和博「君のお陰だ誇りに思って。俺らも嬉しいから」


心司「そうか」


咲「ね?」



心司「では、」


咲「元気でね」


和博「頑張れ」


心司「二人もな」



咲「会って良かったでしょ?」


和博「ああ」


咲「口はあまり良くないけど優しいんだよ」


和博「咲が言ってた通りだな」


咲「でしょ!いい人なんだよ」


咲「榊さんのお嫁さんにもなってみたかったな」


和博「・・・」


咲「冗談!!冗談だから」


和博「・・・」ショボーン


咲「ごめんね!」


和博「・・分かってるよ」ニヤァ


咲「イジワルー」


和博「帰ろうか」


咲「そうだね」



心司「ただいまー」


佐藤「あれ、思ったより早かった」


心司「飯食って話しただけだからな」


佐藤「へぇ」


心司「1週間で学校か」


佐藤「お前は帰えらねぇのか?」


心司「ああ、お前は?」


佐藤「俺は明日」


心司「静かになるな」


佐藤「本当は寂しいくせに」


心司「さっさと行け、帰って来んな」



心司「うーん」


心司「勉強は若干遅れ気味・・・」


心司「実践出来ないとな」


心司「いい論文があっても腕が上がらなければ意味がない」


妖精「ひま」


心司「あっそう」


妖精「だいいないから、あそべない」


心司「良かったね」


妖精「けち」


心司「黙ってろウルセェ」



佐藤「寒いぃ」


井上「大ちゃん、雪国出身なのに寒がりだからね」


佐藤「しばらく帰っていないから顔見せないとな」


井上「福島ね」


佐藤「新幹線ですぐ行けるのはいいよな」


井上「そうね」



<福島>


佐藤「相変わらず何もない」


井上「空気はいいじゃない」


「大か?」


佐藤「父さん!おっす」


佐藤父「久しぶりだな・・・えっと麻衣さんだっけ」


井上「はい」


佐藤父「いい彼女貰ったな」


佐藤母「そうね」


佐藤「お!母ちゃん!」


佐藤母「おかえり」



佐藤「ふーーう!!ただいま!!!」


佐藤母「お帰りなさい」


佐藤「早速だが話いいか?」


佐藤父「ああ、」


佐藤「」正座


佐藤母「改って」


佐藤「来年、俺は提督になる」


佐藤父「あれ?再来年じゃ無かったか?」


佐藤「飛び級で、友達に教えてもらって」


佐藤母「良かったわね」


佐藤「ありがとう」


佐藤「バイトはしていたけど、これからはしっかりと職を持つ」


佐藤「来年の春・・・卒業したら」


佐藤「麻衣と結婚したい」


井上「!!!」


佐藤「いいか?」


佐藤父「麻衣さんどうだい」


井上「私は・・・大ちゃ・・・いや、大さんと一緒になりたいです」


佐藤母「そう」


佐藤父「いいぞ」


佐藤母「私も」


佐藤「ありがとう」


佐藤父「バカだがよろしくな麻衣さん」


井上「こちらこそよろしくお願いします」


佐藤母「何はともあれ、卒業しないとね」


佐藤「ああ」


佐藤父「親父にも挨拶しとけ」



佐藤「ナームー」


井上「おじいさんですか?」


佐藤母「そうあの人のお父さん」


佐藤父「・・・」


佐藤母「あの日、もう何十年も前なんだけどね」


佐藤母「大津波に飲まれて」


佐藤母「私も結婚したばかりであの子はあった時無いのよね」


井上「・・・」


佐藤母「お父さんがずっと話をしていてね。あの子の心には生きているのよ」


佐藤母「こんなにお爺ちゃん思いなのなかなか居ないと思うの・・・」


佐藤母「麻衣さん」


井上「はい?」


佐藤母「あの子、どこか抜けているけど支えてあげて」


井上「はい!頑張ります!」



佐藤「じゃあ!」


佐藤母「もう帰るの?」


佐藤「何も無いじゃん」


佐藤母「そうよね」


佐藤父「親父が気に入っていた場所だからな」


佐藤母「帰ってこられて良かったわね」


佐藤母「10年待ってて良かった。あの時なんてここで暮らせるとは思ってなかったし」


佐藤「全然人いないけどな」


佐藤父「元気でな」


佐藤「おう!」


佐藤母「気を付けてね」


井上「お邪魔しました」



佐藤「・・・」


井上「大ちゃん?」


佐藤「何?」


井上「おじいさん」


佐藤「ああ、親父に話聞いていたからな」


井上「そう」


佐藤「漁師でさ、あの時は沖に向かったんだ」


佐藤「船ごと攫われて」


佐藤「結局骨は見つからなかった。」


佐藤「船の残骸は見つかったんだけどな」


井上「・・・」


佐藤「そんな顔すんなって」


井上「うん」


佐藤「俺も会ったこと無いからさ、一回でいいからなって思う」


井上「どんな人なの」


佐藤「さぁ、話では頑固親父なんだけどな」


佐藤「でも、なぜか何度も聞きたくなるんだよな」


佐藤「何で何だろ・・・」


井上「大好きなんだよ」


井上「お父さんがおじいさんのことを大切に思っていたからその話を聞いていた大ちゃんも大好きになったんだと思うよ」


佐藤「そうか」


佐藤「ありがとうね」


井上「いいの」


井上「急に結婚したいってどうしたの?」


佐藤「気分」


井上「嘘つけ!」


佐藤「いいだろ、いつかはこうなるんだから」


井上「来年か楽しみね」


佐藤「頑張って卒業するからな」


井上「頑張って!」



佐藤「ただいま」


心司「早かったな」


佐藤「あそこなんもないんだよ」


心司「どこだ?」


佐藤「福島の双葉」


心司「お前そこにいたのか」


佐藤「ああ」


心司「放射線が云々だっけ?」


佐藤「ああ、みんな出て行って帰ってこないらしい」


心司「また、引っ越すのが面倒なんだろう」


佐藤「たぶんな」


心司「初めて知ったわ」


佐藤「言ってないもんな」



教師「お前たちは、来年には提督だ、勉学に運動に励むように」


生徒「はい!」


教師「もとの35人に、特別進級の2人を合わせた37人で行う」


生徒「はい!」


教師「以上だ!席へ向かえ!」



「特別進級か!」「あいつらか」


「目離せねぇな」


心司「だりぃ」


佐藤「初っ端それなんだよ」


心司「3か月あれば全部理解できんだけどな」


佐藤「はぁ、さすがっすね」


心司「高3用の授業だぞ余裕だろ」


佐藤「そんな事言える頭が欲しいです」



教師「では、改めて自己紹介を」


心司「榊だ」


佐藤「佐藤大でーす」


教師「各自、クラスメートの名前を覚えるように」


心司「えーっと右、前列から秋山、飯田、宇野、大内・・・」



心司「山田、渡辺ですよね?」



教師「・・・そうだ」



「もう!!」


「いつの間に」


佐藤「いつ覚えたんだ」


心司「あなたの名簿表」


教師「いつ・・・」


心司「朝礼で集まった時丁度」


教師「・・・まぁいい座れ」



佐藤「むず」


佐藤「こんな内容・・・」


心司「・・・zzz」


教師「おい!」


心司「zzz」


教師「起きろ」


心司「俺?」


教師「お前だ」


心司「眠い」


教師「ふざけるな」


教師「これを解け」


心司「ほい」


教師「・・・」


心司「一般教科ぐらい寝かせてくれzzz」


佐藤「余裕なこった」



佐藤「また初日から」


心司「つまんない」


佐藤「あとは座学は午前で終わりだからよ」


心司「まぁな」


山田「おい!」


齋藤「舐めんなよ」


高橋「調子乗りやがって」


心司「なぁ今日の昼飯何?」


佐藤「知るか!どうせ食堂行ったら分かるだろ!」


心司「さっさと行こうか」


佐藤「そうだな」


山田「無視すんじゃね」グイッ


心司「あ?」


佐藤「こいつにだったのか」


齋藤「優等生面してよ」


心司「事実だし」


佐藤「去年よりも性格曲がってね」


心司「知るか」


齋藤「ムカつくだよ」


心司「うっせえガキ」


高橋「しっかりホールドしていろよ」


心司「うわーこわいよーたすけてだいちゃーん」


佐藤「やだ」


心司「いーもん」


高橋「その口喋らせないようにしてやろうか」


心司「首痛い」


頭を下げ、勢いよく上げる。胸と後頭部の隙間ができる


その瞬間に膝を曲げる。


あっさりと拘束が解ける


はるか頭上に拳が飛んで行った


齋藤「ぐっほ」


佐藤「うわぁいたそー」


心司「行こうか」


佐藤「そうだな」


山田「おい!待てよ」


心司「午後なにあんの?」


佐藤「さぁ、運動じゃね」


山田「お前ら!」


山田「おい!全員でぶっ飛ばすぞ」


生徒「うぉおおおお」


心司「めんどくっさ」


佐藤「しょうがねぇだろ」


山田「食らえ!!」


心司「飯ぐらい・・」


佐藤「静かに・・」


「「食わせろ!!!!」」



山田「」ごっっっん



心司「おい!てめえら!」


心司「雑魚がほざくな!」


佐藤「なめんじゃねぞ大人!」


生徒「ビック」


心司「へーんーじー!!!」



生徒「は、はい」


心司「きこえねぇ!!!」


生徒「はい!!!!!!!」


心司「うせっせ!黙れ!!!」


佐藤「理不尽な」


心司「今度こんなことがあったらただじゃ済ませねえからな」


生徒「はい!!」


心司「罰としてお前ら飯抜き!」



心司「返事!!」


生徒「はい!!」


心司「行くぞ」



佐藤「初日からよ」


心司「うざい」


佐藤「そうだけどさ」


心司「あいつらも軍人目指してんだろ」


佐藤「いや」


佐藤「そうだがそうじゃない」


佐藤「未だ指揮官の数が足りていないからな」


心司「質より数か」


佐藤「そうゆーこと」


心司「最初に暴れていたやつが、あのクラスを暴力やら恐怖で支配していたんだな」


佐藤「だろうな」


心司「だったら、徹底的に根性入れなおしてやるか」


佐藤「うっわ悪い顔」



佐藤「お疲れ」


心司「お疲れ」



心司「おい!お前ら!」


生徒「はい!!」


心司「集合」


ざっざざ


心司「お前らなんでここに来た?」


生徒「・・・」


心司「正直なところは褒めるか」


心司「無理やりか?」


高橋「・・・」


心司「なんとなくか?」


山田「・・・」


心司「ただ妖精が見えるからか?」


心司「おい!」


心司「ふざけんじゃねぇぞ」


生徒「!!!!」


心司「いいか、物事にはなぁ責任が発生すんだよ!!」


心司「嫌々入ったかもしれねぇ、夢をあきらめたかもしれねぇでも、やるんだよ!」


心司「自分の意志で動ごけよ!」


心司「この学校に自分の意志で入ったやつ手を挙げろ!!」


すっ


心司「ほう」


心司「お前か」


心司「なんで提督になりたいと?」


宇野「・・・った」


心司「?」


宇野「かっこいいからなりたかったんです」


心司「バカだな」


宇野「・・・」


心司「バカだがな」


宇野「!?」


心司「醜くはねぇ」


宇野「!」


心司「他には?」


心司「・・・いねぇか」


心司「こいつのバカみてえな理由でもな、お前らとは全然違うんだよ!!」


心司「こいつは、自分から望みこの道に入った。」


心司「お前らはどうか?」


心司「妖精が見えるからって強制的にだろ?」


心司「楽だよな」


心司「誰かに道を決められることはよ」


心司「失敗した時はそいつのせいにできるしな」


心司「でもは、だっせぇんだよ!」


心司「醜いんだよ!!」


心司「それがお前らだよ!」


心司「いつでも反論できただろ?」


心司「なんで、しなかった!」


心司「そんなやつの背中に付いて来る奴なんているか?あ!?」


心司「いねぇだろ!!」


心司「自分の意志で動いてみろよ」


心司「将来だぞ?一生だぞ?ほんとにいいのか?」


心司「自分がしたかったことを犠牲にしてまでもしたい事か?」


心司「一度考え直せ」



生徒「・・・」



心司「お前らはどうする?」


「俺は、学校の教員に」


「エンジニアに」


「提督の仕事が面白そうだからここに」


「料理人の修行を」



心司「そうだろ!!それだよ」


心司「なんだっていい。誰からも笑われるような夢だっていいんだ」


心司「それを持てよ!!」


心司「だったらお前らどうする?」


心司「いま、ここで、終わりか?」


心司「また、一年ここでだらだらと勉強するか?」


心司「・・・あとは、自分らで分かるだろ」


心司「ただし!!」


心司「出るものを笑うな、残るものを侮辱するな」


心司「分かったか」



佐藤「感動したっす」


心司「お前もだろ」


佐藤「俺は職に就ければどうでもいいんだ」


佐藤「おまえだって」


心司「俺は、やりたいことをやるための前座だ」


佐藤「なんだそれ」


心司「いずれ分かるかもな」



心司「??」


佐藤「oh」


心司「予想外だ・・・」


宇野「俺と、本田君だけに」


本田「みんな退校届を」


心司「まじか・・・」



山田「榊さん」


心司「あ?」


山田「ありがとうございます」


山田「俺、実家の漁を継ぎます」


心司「おう!頑張れ」


山田「ありがとうございます!!!」



佐藤「昨日と全然違うな」


心司「たったあれだけでも人間は変われるんだよ」


心司「俺だってそうだったからな」ボソッ


佐藤「どうした」


心司「ただのボヤキだ」



「榊さん」


「ありがとうございます」


「お笑いで頂点取るぞ!」


「最高だなそれ!」


「頑張れよ!」


「保育士に」


「お前がか」


「これぞギャップ萌え」


「それは違うだろ」



教師「では・・・ってどうした」


佐藤「俺ら以外退学しました」


教師「はぁ」


心司「校長に聞きに行けば」


教師「」だっ



教師「校長!!!」


校長「」ビック!!



教師「本当ですか」


校長「何が?」


教師「3年時の生徒が」


校長「ああ、あの熱に負けてしまってつい」


教師「そんな」


校長「彼らにも夢があるんだそれを無理してまで曲げるのは違うと思ってな」


校長「半強制的に入学させる世も変えて行きたいと思ってな」


校長「賛成してくれ」


教師「・・・はい」


校長「ありがとう」



心司「ひま」


佐藤「すぐ帰ってくるだろ」



教師「始めましょう」




校長「ふぅ」


校長「中々だね彼」


校長「榊・・・」


プルプルプルプル


校長「もしもし」


「ああ私だ」


校長「こんにちは」


「そう硬くならないで」


校長「もう、立場が」


「昔はよく未来について話し合った仲じゃないか」


校長「そうですが」


「どうだい?最近は?」


校長「3年次の生徒のほとんどが退学を」


「え!?何事だ」


校長「榊という男の熱弁で」


「なるほど面白い」


「一度会ってみたいな」


校長「そうですか・・・ならーーーー」


「さすが、よく思いついたな」



心司「さてさてっと」


妖精「すごいことしでかしたね」


心司「まぁな」


妖精「おそろし」


心司「邪魔だ、勉強中」


妖精「けち」


心司「あっそ」ガシッ


妖精「うわぁ」ジタバタ


心司「よっと」ガチャ


心司「」ブンッ


妖精「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」


心司「」ガチャ


心司「・・・」


心司「よし!」


心司「インターンシップ?」


佐藤「なんだそれ」


心司「お前はそっちか・・・」


教師「静かに」


宇野「先生インターンシップって」


教師「各自、3ヶ月鎮守府に行ってもらう」


心司「どこの」


教師「一応決まってはいる。」


教師「まず、宇野」


宇野「はい」


教師「千葉の中将のところへ」


宇野「分かりました」


教師「本田」


本田「はい!」


教師「浜松の大将に」


本田「了解です!!」


教師「佐藤」


佐藤「おす」


教師「茨城の中将」


佐藤「はい」


教師「最後に榊」


心司「ほい」


教師「・・・神奈川の元帥閣下に」


心司「はーい」


ブーーーーッ


心司「??」


佐藤「元帥って」


宇野「あの」


本田「摩虎羅大将・・・じゃなくて元帥!!!」


教師「そうだ」



「「ええええ!!!!」」



心司「摩虎羅ってあの?」


佐藤「そうだよ」


心司「大威徳明王?」


宇野「え?」


心司「六面六臂六脚の」


教師「そっちか」


本田「あの伝説の」


心司「??」


佐藤「開戦時の12人の提督」


心司「ああ、それをそういうのか?」


佐藤「そうだ」


心司「へぇ」



教師「出発は1週間後各自、失礼のないように!」


「はい!!」



心司「じゃぁな」


佐藤「ああ元気で」


心司「茨城ねぇ」


佐藤「お前、サインを」


心司「そんな有名人なの!?」


佐藤「逆になんでお前が知らないんだよ!!」



奴らは心司が提督になることを防ぐため、一切軍事情報を話さなかったからだろう



心司「お前に上げるよりネットでオークションした方が高いだろ」


佐藤「この!!」



教師「おい!佐藤!早くしろ!」


佐藤「っち」


佐藤「元気でな!」


心司「お前こそ」



教師「お前も行ってこい」


心司「はい」


教師「失礼のないように」


心司「はい」





摩虎羅「とうとうか・・・」



心司「ここか?」


妖精「そうみたい!」



心司「お邪魔しまーす」


ヒュッ


心司「!!」


ザシュ


心司「矢」


心司「・・・」


赤城「失礼、侵入者かと」


心司「・・・」


赤城「どうぞ」


心司「侵入者があの監視網をかいくぐりここまで来れれると」


赤城「よく見ていますね」



心司「偵察機に監視カメラ・・・」


赤城「分かっていますよ」


赤城「慶応義塾大学医学部を3年過程で中退」


赤城「栄光を捨ててまでも軍人を目指すのですね」


心司「・・・」


赤城「名家の御曹司が、家を捨ててやって来たなぜですか?」


心司「」イラァ


心司「必要か?」


赤城「おっと、長くなってしまいましたね」


赤城「では、行きましょう」


心司「」イライラ



赤城「提督」


摩虎羅「どうぞ」


赤城「失礼します」


心司「失礼します」


摩虎羅「君が榊君だね」


心司「はい」


摩虎羅「私は、横須賀鎮守府元帥だ」


心司「ええ、知っています」


摩虎羅「君、学校で大変な事をしてくれたね」


心司「??」


摩虎羅「校長から聞いたよ、ほとんどを自主退学を薦めたって」


摩虎羅「彼らは優秀な逸材のはずだったんだがな」


心司「・・・」


摩虎羅「33人相当の損害だよ」


心司「・・・」


摩虎羅「君について気になって調べたんだよね」


摩虎羅「すごいね、医療一家みんな博士号持ちの、教授やら名誉教授」


心司「・・・」


摩虎羅「君は、英才教育を受け、小中高と名門私立校に上位で卒業。」


摩虎羅「慶応義塾大学医学部に入学」


摩虎羅「エリート街道まっしぐら」


摩虎羅「しかし、大学3年生の春に中退」


摩虎羅「その後、海軍兵学校に入学」


摩虎羅「特別進級を経て今に至る」


摩虎羅「だよね?」


心司「ええ」


摩虎羅「そんな君に聞くよ」


摩虎羅「君は何がしたいの?」


摩虎羅「なぜあの家から出て行ったんだい?」


心司「つまらない」


心司「純粋に家族を家族と感じられなかった」


摩虎羅「ほう、」


心司「家族とまともに飯を食った記憶もない、そもそも家にほとんどいない」


心司「世話は、雇ったやつ」


心司「理不尽な暴力」


心司「ガキの頃は耐えてきたが」


心司「いや、耐えるしかなかった」


心司「ただ、それからして、やりたいことも見つかった」


心司「それには、あの家にいるのと叶えられない、あの時の俺なら生きていけると思った」


心司「だから出てきた」


摩虎羅「そうかい・・・」


摩虎羅「君のやりたいことは?」


心司「遺伝子工学」


摩虎羅「ではなぜ、ここに」


心司「あいつらの息が届かないところだから」


摩虎羅「そう」


心司「で」


心司「俺を呼んだ理由は?」


摩虎羅「ただ、君がどんな人間か気になってね」


心司「ふーん」


赤城「あなた!そんな言葉遣い!」


摩虎羅「いいんだ、赤城」


赤城「はい」


心司「ここの艦娘、血の気高くないか?」


摩虎羅「ほとんどが外の者が来ることがないからピリピリしているんだよ」


心司「なるほどね」


摩虎羅「君、気に入ったよ」


心司「??急に」


摩虎羅「荒井から話を聞いて、興味があったんだけどね」


心司「荒井?」


摩虎羅「ああ、失礼、君の学校の校長だよ」


心司「」ジイー


摩虎羅「しょうがないな、私のミスだし話そう」


心司「よし!」


摩虎羅「彼とは、高校、大学の同級だったんだ」


心司「ほう」


摩虎羅「同じく教師を志していたんだ」


心司「あんたは、いつ軍に?」


摩虎羅「私は、25、丁度、一年目が終わった時」


心司「へぇ」


摩虎羅「彼とはねずっと話していたんだ」


摩虎羅「くだらない話から、自分の将来の姿までね」


摩虎羅「私が徴兵された後、彼は兵学校の教師になったんだ」


摩虎羅「今でも、私と連絡を取り合う仲さ」


心司「理解した」


摩虎羅「昔話はこれまでにして」


摩虎羅「君を歓迎するよ!」


心司「ありがとう」ガシッ


ギュッ



ドンチャドンチャ


心司「・・・」


摩虎羅「ほら、盛り上がりなよ」


心司「うるさい」


摩虎羅「宴は騒いでなんぼさ」


心司「初対面と騒げってか?」


摩虎羅「まぁまぁ」



心司「はぁ」


心司「飯うっま」


「」ガシィッ


心司「おげっ!!」



「のびちゃった」


「もう、やりすぎだよ!」


「あーあ」



心司「だれだ」


心司「ん」


足柄「あなた、いいもんね」


心司「重いどけ」


足柄「」グサッ


「足柄!!」


「ドストレートの言葉が」


「誰か運んであげて」


心司「ふぅ」



心司「大丈夫か?ここ」


赤城「あら、ここに」


心司「ああ、」


赤城「すみませんね、警戒して」


心司「生きていたし気にすんな」


赤城「改めてよろしくお願いします」


心司「よろしく」


心司「ってどんだだけ食うんだ」


赤城「空母や戦艦はこのぐらい」


心司「食料間に合っているのがすごいな」


飛龍「主役見っけ!」


蒼龍「ようやく見つけた」


心司「なぁ」


心司「みんなこんなに距離感近いんだ?」


赤城「さぁ」


心司「邪魔だ」


飛龍「もう」


蒼龍「冷めるなー」


心司「あれ取ってくれ」




心司「ふぅ」


心司「騒がしすぎる」


心司「ん?」


心司「どうした?」


「」ビクッ


心司「申し訳ない」


心司「俺は」


「ひっひっひっ」


心司「おい!大丈夫・・・じゃないな」


心司「過呼吸以外には特にない」


心司「大丈夫だ」


心司「息を吐け、ゆっくり」


「ひっひっひっ」


心司「聞こえていないか。なら」


首、肩をつかみ、逃げ道を無くす、鼻の付け根から顎にかけてを握る


心司「苦しいだろうがすまない」


「っ・・・」


心司「・・・よし、大丈夫」


「はぁ!!」


心司「ごめんな、大丈夫か」


「あなたは!!」


心司「俺が言うことを聞けよ」


心司「ゆっくり息を吐け」


心司「そして吸う」


心司「そう、そんな感じ」



「ふぅ」


心司(さて、どうするか)


心司(一般人ではないだろうし・・・顔が暗くてよく分からんな)



「すぅすぅ」


心司「寝てる・・・」



心司(動かすわけにもいかない)


心司(何もしないのが善策か)



赤城「おや」


赤城「!!何を」


心司「起きるだろ」


赤城「すみません」


心司「で、こいつどうする?」


赤城「五月雨ちゃんですね・・・」


心司「どうした」


赤城「顔合わせたとき何か起きませんでした」


心司「パニック状態からの過呼吸」


赤城「ちょっと、男性とはいい思い出がなくて」


心司「そう」


赤城「提督も極力会わないようにしているんです」


心司「なるほどね」


心司「こいつ、頼めるか?」


赤城「勿論」


心司「じゃぁ頼む」


赤城「はい」



心司「さて、戻るか」


ワイワイガヤガヤ



摩虎羅「おお!ちょうどいい」


心司「??」


摩虎羅「一発芸何かないか」


心司「と言われても急に思いつくわけないだろ」


摩虎羅「いやそこを何とか」


心司「・・・」


心司「円周率200桁ぐらいしか」


摩虎羅「それもすごいんだがな」



ゴロッ


心司「!!」


心司「ジャグリングなら」


摩虎羅「ほう」



心司「ほっほっ」



「やるな!」


「酒瓶でやるとは!」



ドンチャドチャ



心司「一気に静かになったな」


「zzz」


「zzz」


心司「寝てる・・・」


摩虎羅「おい!」


心司「ん?」


摩虎羅「ちょっと」


心司「ああ」


摩虎羅「君、遺伝子の勉強したいんだろ」


心司「ええ」


摩虎羅「正直言って、提督になって勉強は無理だ」


摩虎羅「私の知り合いに君を紹介するのはどうだ?」


心司「いや」


心司「知識なら負けません」


心司「さすがに嘘ですが、自分でもかなり仕上がっていると思います」


心司「俺には実践が無いので」


心司「それと・・・」


摩虎羅「なんだい?」


心司「この世界に逃げてきた自分へのけじめです」


心司「しょうもないプライドかもしれないですが」


心司「この世界で生きることを決めたので」


摩虎羅「・・・」


摩虎羅「ふふ」


摩虎羅「ほんと、お前、気に入った」


摩虎羅「ただ、いつでも言いなさい」


心司「ありがとうございます」


摩虎羅「これから、3ヵ月、ここで、学んでくれ」


心司「はい!」


赤城「戻りました」


心司「ありがとう」


赤城「いえ」


摩虎羅「どうした?」


赤城「五月雨ちゃんを・・・」


摩虎羅「・・そうか」


心司「何があったのですか?」


摩虎羅「」チラッ


赤城「私は少し」


摩虎羅「・・・」


心司「これからの事を考えると」


摩虎羅「そうだな」


摩虎羅「ブラック鎮守府って知っているかい」


心司「ブラック・・・いえ」


摩虎羅「ブラック企業の派生さ」


心司「なるほど」


摩虎羅「過労に、セクハラ、パワハラ、性暴力・・・てんこ盛りさ」


心司「そこから来たと」


摩虎羅「見つけ次第潰しているんだがな」


心司「そうですか」


摩虎羅「基本女所帯だから、男は全員あんな奴と思っちゃっているみたいで」


心司「あんたも会わないのか?」


摩虎羅「ああ」


心司「そう」


赤城「五月雨ちゃん以外には居ないので、彼女と出来るだけ」


心司「分かった」


摩虎羅「明日から本格的にな」


摩虎羅「早く寝なさい」


心司「はーい」


心司「では!」


赤城「お休みなさい」


バタン



摩虎羅「・・・」


赤城「・・・」


赤城「彼、何か持っていますね」


摩虎羅「と、言うと」


赤城「医療を勉強していたとはいえ、五月雨ちゃんの対処が」


摩虎羅「ふーん」


赤城「過呼吸も収まって、眠っていたので」


摩虎羅「へぇ」


摩虎羅「ますます面白いな」


赤城「そうですね」


摩虎羅「さて、掃除でもしますか」



心司「・・・」



妖精「やぁ」


心司「んだよ」


妖精「ようせいたちのえんかいいってた」


心司「かえってくんなよ!」


妖精「いいじゃない!」


心司「さて、着いたぞ」


妖精「ふつうだね」


心司「これがちょうどいいんだ」


心司「もう、寝る」


妖精「おやすみーー」



五月雨「zzz」



摩虎羅「」フキフキ


赤城「」ジャーァ




心司「・・・」


妖精「zzz」


心司「おい!起きろ」


妖精「・・・」


心司「起きろ!!」ドン


妖精「!!」


心司「4時だ」


妖精「はやいよー」


心司「あっそ」


心司「じゃ」



心司「」


外に出る、


東京湾の沿岸を歩く。


砂浜などない


日の出間もなくの空の下、歩く



心司「そろそろか」



鎮守府玄関に戻るとサイレンが鳴り響く、


総員起こしが掛かる、


急に騒がしくなる



心司「失礼します」


摩虎羅「おはよう」


心司「よろしくお願いします」


摩虎羅「とりあえず飯行こう」


心司「はい」



「提督!!」


「おはよー」


摩虎羅「おはよう」


「なんでっけ君もおはよう」


心司「おはよう」


心司「騒がしいな」


摩虎羅「それがいいんだよ」



摩虎羅「おはよう間宮、伊良湖」


間宮「おはようございます提督」


伊良湖「榊さんも」


心司「おはよう」



摩虎羅「いつもので」


間宮「かしこまりました」


心司「和食のAで」


伊良湖「はい」



間宮「お二方できましたよ」


心司「はや!」


摩虎羅「手際が良い、ってレベルじゃないんだよ」


伊良湖「前もって作っているのをの出しているだけなので」


摩虎羅「数百人の食料を3人で裁いているんだ」


心司「3人?」


摩虎羅「今は、いないけど鳳翔もいるんだ」


心司「軽空母の?」


摩虎羅「会ったことあんのか?」


心司「いや、資料をざっと」


摩虎羅「抜かりないな」


心司「顔と名前は一応一致している」


摩虎羅「さすがだ」


心司「どーも」



心司「美味いなこれ」


摩虎羅「だろ」


心司「これ毎日とは贅沢なもんだ」


摩虎羅「学校は相変わらず」


心司「ああ、飯とみそ汁に適当な肉野菜」


摩虎羅「そこがいいんだけどな」


間宮「そう言って頂けると」


心司「いえいえ」



心司「ごちそうさま、美味かった」


伊良湖「ありがとうございます」


心司「なんでそっちがお礼すんだよ」


伊良湖「美味しく食べてくれると嬉しいので」


心司「そんな風に見えたか?」


伊良湖「分かるんですよ」


間宮「ええ」


間宮「うまく言葉にできないんですけどね」


摩虎羅「ごちそうさま、ありがとう」


間宮「頑張って下さい」


摩虎羅「おう!」



心司「俺は今日なにを?」


摩虎羅「いきなりは何だし、ここ見回って来な」


心司「一日かかるのか?」


摩虎羅「まぁな」



心司「まぁいいや、行ってくる」


摩虎羅「行って来い」



心司「」スタスタ


妖精「やぁ」


心司「めんどくっさ」


妖精「なんでいきなり」


心司「一人でのんびり行きたかったのに」


妖精「つれないこというなよ」



心司「お邪魔しまーす」


心司「油臭ぇ」



「こんにちは」


心司「明石か?」


明石「はい!」


明石「よろしくお願いします」


心司「よろしく」


明石「こちらは工廠」


建造とでかでかと書かれた看板の奥に箱状の機械が



心司「これが建造施設か・・・」


明石「隣が装備開発です」


心司「動いているのか?」


明石「艦娘も装備も十分にそろっているので」


心司「そーか」


明石「私は隣の改修工廠に」



扉を開き招いている


工廠の2倍近い大きさの部屋に旋盤やらアーク溶接やらがところ狭しと並んでいる



明石「私ともう一人・・・軽巡の夕張ちゃんで担当しています」


心司「ここで何をするんだ?」


明石「装備をですね」



小口径を持ってきた


ドリルでねじを外し、艤装を展開した



心司「さすが、工作艦」


明石「ありがとうございます」


明石「どうしても、開発した装備だけでは不十分なところがあって」


心司「それをテコ入れすると」


明石「はい、あっ溶接するので、これ」


溶接ヘルメットを着ける



視界の中心に火花が舞う



明石「いいですよ」



目の前には、小口径が



心司「見た目一緒だが?」


明石「まぁ、急に変化は」


心司「なんだそれ」


明石「徐々にならないとバグっちゃうので」


心司「へぇ」



夕張「おはよう!明石さんって、ああ!」


明石「ちょうどよかった夕張ちゃん」


心司「よろしく」


夕張「よろしくお願いします」



明石「ここの精度を上げるよ」


夕張「一回ばらします?」


明石「いや、このままでも十分」


夕張「了解です」



明石「おつかれー」


夕張「おつかれさま」


心司「すごいな」


明石「まだ居たんですか!」


心司「悪い」


夕張「暇じゃなかったんですか?」


心司「いや、面白かったよ」


明石「あなた向いていますね」


心司「どーも」



明石「今度は長門さんの艤装ですね」


心司「整備か?」


夕張「はい」


心司「結構傷ついているな」


明石「至近弾の破片が飛び散ったりとかざらですから」


心司「へぇ」


夕張「壁部は再メッキとかが普通ですね」


心司「兵装はやはり違うのか?」


明石「ええ、錆び一つでも見落とすと大事故に繋がるので」


夕張「基本損傷部の取り換えですね」


明石「場所によってはそう取り換えですね」


心司「毎回こんなに?」


明石「いえ」


夕張「軽メンテナンスを出撃毎、重メンテナンスを10出撃で1回です」


心司「大変だな」


夕張「明石さんはいつもいるので」


明石「私は、戦闘力にならないのでここで頑張ろうって」


心司「そうか」


明石「この仕事好きなので」


心司「そりゃぁ良かった」


夕張「こんなに立ち話していいんですか?」


心司「俺は大丈夫だが」


心司「忙しいか?」


明石「いえ、楽しかったです」


夕張「また来てね!」


心司「ああ、またな!」



明石「ちょっと!!」


心司「どうした?」


明石「この妖精さん」


妖精「??」


夕張「あら」


心司「どうした?」


明石「基本私たち妖精さんと接点が多いのですが」


夕張「見たことないですね」


心司「え」


夕張「ケッコンの桜を散らす妖精・・・全然違いますね」


明石「新しい装備の妖精?」


心司「いや、俺が物心つく前から居たから違うと思うぞ」


明石「ねぇ」


妖精「なに?」


夕張「君、お仕事は?」


妖精「とくにないよ!」


心司「ニート」


妖精「うるさい!!」


夕張「本人もそう言っていますし」


明石「写真は・・・写らないのでスケッチでも」


心司「俺が書くか」


心司「おい、座ってろ」


妖精「かっこよくかいてね」


心司「ありのままを描く」


妖精「ぶぅ」



心司「こんなもんか?」


明石「上手ですね」


心司「人並だろ」


夕張「いえいえ、とても」


妖精「どう」


妖精「え・・・」


心司「そっくりだろ」


妖精「・・・」


明石「ショックだったの!?」


妖精「もっとあしながいとおもってた」ガーン


「「「そこーーー!!!」」」



明石「私たち艦娘の姿の妖精には見えませんし」


夕張「前例がないので推測になってしまいますが」


夕張「黒髪ボブに剣道の道着」


明石「一番気になるのはマスク」


明石「ねぇマスク取れる?」


妖精「」フルフル


心司「よっと」


妖精「あっ!」


心司「っち」


心司「まじだ」


心司「くっ付いて離れない」


明石「なるほど」


夕張「データベースにも載っていない」


夕張「何の妖精さんなんでしょう」


明石「君、名前ってある?」


妖精「しんじには、ようせいってよばれているけど」


妖精「ほかに、”いわれびこ”っていうなまえもあるよ」


明石「いわれびこ・・・」


心司「神武天皇」


夕張「え?」


心司「神日本磐余彦天皇(かむやまといわれびこのすめらみこと)か?」


いわれびこ「わかんない」


いわれびこ「あたまのなかにきがついてらあったなまえ」


心司「ほう」


明石「ますます謎ですね」


夕張「普通模した艦娘の名前や、装備の名前なんですが」


心司「気にすんなこいつのことは」


いわれびこ「こいつって!」


心司「うっせ」


明石「仲いいですね」


心司「腐ってる縁だ」


夕張「そう言ってー」


心司「ガキの頃は唯一の話し相手だったな」


明石「??」


夕張「??」


いわれびこ「そうだったね」


心司「ああ、すまない。こっちの話だ」


明石「そうですか」


心司「昔の事はいいや・・・」


夕張「明石さん私たちもそろそろ始めましょ」


心司「ありがとう、お邪魔した」


明石「いえいえではまた」


心司「ああ」


いわれびこ「バイバーイ」



明石「初代天皇の名を持つ妖精」


夕張「気になりますね」


明石「提督なら何か」


夕張「初めて妖精が見える人間の一人でしたし」


明石「とりあえずこの艤装ですね」


夕張「はい!」



五月雨「・・・」


トントン


五月雨「!!」


涼風「おーい、そろそろいいぞ」


五月雨「」ギギッ


涼風「飯行こうぜ」


五月雨「うん」



五月雨「ごめんね」


涼風「気にすんなって」


五月雨「涼風、迷惑だよね」


涼風「そんな事ないって!」


五月雨「ありがとう・・・」



心司「おい、神武」


いわれびこ「いわれびこ!」


心司「同義」


いわれびこ「もう!」


心司「ほう、ここが入渠施設か」


いわれびこ「はいっちゃだめ」


心司「だれが入るか!」


いわれびこ「目の前の人間」


心司「ひねるぞ」


いわれびこ「うーだ!」



心司「さて」



心司「??」


いわれびこ「誰だろ」


心司「」ソーー



涼風「おい!そっち違うだろ道!」


五月雨「あれ?そうだっけ?」


五月雨「!!」



心司「やべ!」


いわれびこ「どうしよう」



涼風「あ!」


五月雨「・・・」


五月雨「あの!」


涼風「!!」


心司「!!?」


いわれびこ「!!」


五月雨「」スタスタ


心司「!!」


涼風「大丈夫なのか」


五月雨「昨日はありがとうございました」


心司「!!」


心司「ああ」


心司「手荒かったがな」


五月雨「いえ、お陰で落ち着けたので」


心司「そう」


心司「しばらくはよろしく」


五月雨「はい」


心司「では」


五月雨「ええ」



心司「??」


いわれびこ「どういうこと?」


心司「昨日の今日でどうにかなるやつではないしな・・・」


いわれびこ「さぁ・・・」



涼風「大丈夫なのか!!」


五月雨「うん」


五月雨「なんかよく分からないけど」


五月雨「あの人はなんか違うって思った」


涼風「そんなもんなのかねぇ」



心司「ここは・・・」


いわれびこ「ってうしろ!!」


「ぽーーーーい!!!」


心司「グホォ」



ミシミシ


グググググ


ズドーン




パラパラ・・・



心司「あででで・・・」


「提督さん・・・じゃないぽい!」


心司「あの爺さん死んじゃうだろ」


心司「爺さん・・・50後半はジジイか」


夕立「夕立っぽい」


心司「背骨痛いんだが」


「もーって!夕立何しているんだ!!」


夕立「あ!時雨!」


時雨「全く」


心司「そろそろどいてくれないか?」


夕立「ぽい!」


心司「死ぬかと思った」パンパン


時雨「ごめんよ」


心司「折れたかと思った」


夕立「ねぇねぇ遊びましょ」


心司「頼む、ダメージが癒えてから」


夕立「ならお風呂に入ったらいいっぽい!」


心司「俺は人間だ」


心司「あのじいさんにもやってんのか?」


夕立「ぽい!でも、いつも赤城さんに止められてるっぽい」


心司「だろうな」


時雨「改めて僕は時雨」


夕立「夕立ぽい!」


心司「ああ、よろしく」


心司「二人は?」


時雨「遠征の準備さ」


時雨「そうか、ではまた」


夕立「バイッポイ!」


時雨「なんだその挨拶?」


夕立「バイバイっぽいを短くしたっぽい」



心司「では、改めて」


ガチャ


いわれびこ「ここは?」


心司「図書室か」


いわれびこ「結構あるね」


心司「いや、資料室か」


心司「ほう、黎明期の資料もあるのか」


いわれびこ「こまかいね」


心司「さすがに読み終われないだろう」



心司「お!所属艦娘も載っているのか」



心司「名前、建造日、着任日、他ステータスもしっかりと・・・」


心司「・・・」


心司「」パタン


いわれびこ「どうしたの?」


心司「俺が今見る段階ではなかった」


いわれびこ「??」



退役艦





轟沈艦







心司「あのじいさんの戦闘詳報か」


心司「へぇマメにつけてんな」


いわれびこ「ほんとだ」


心司「分単位で・・・」


心司「端的だが分かりやすい」


いわれびこ「ほんとだ」




「スパイみたいですよ」


心司「んあ?」


「失礼しました」


心司「大淀・・」


大淀「資料を取りに」


心司「安心しろ、外には出さない」


大淀「ええ」


大淀「本当にまずいものは厳重にありますし」


心司「だろうな」


大淀「ふふ」


心司「何の資料だ?」


大淀「妖精の資料を」


心司「こいつか?」


いわれびこ「はーい」


大淀「ええ」


大淀「明石が提督に伝えましたが結局不明で」


心司「ほー」


大淀「いわれびこ・・・不思議ですね」


心司「前例がないそれだけだろ」


大淀「それもそうですが」


心司「新たな艦娘が湧いて来るのにな」


大淀「そうですね」


心司「あのじいさん流石だな」


大淀「はい」


心司「安定した戦術」


心司「ただ、部下にも伝わりやすく基本の艦隊行動の組み合わせだけ」


心司「特別な事は一切しない」


大淀「よく見てますね」


心司「どうも」


大淀「そうなんです」


大淀「提督は基本のみ」


大淀「基本の組み合わせ」


大淀「なんら特別な事はしていないのに戦果は凄まじい」


大淀「そんな方です」


心司「違うぞ」


大淀「!?」


心司「基本は何にも変身する」


心司「ただ、基本が無ければ何もできない」


心司「言うなれば建物の基礎」


心司「どんな立派な柱があっても脚がしっかりしていなくてはすぐ崩れる」


心司「堅実に基礎を積み上げていった方が硬く強い家が出来る」


心司「一切の奢りのない強者。それが一番怖い」


心司「結論を言えば」


心司「基本こそが最強」


大淀「なかなかの熱弁ですね」


心司「どうも」


大淀「確かにそうですね」


大淀「あなた、提督とピッタリですね」


心司「俺もそう思う」


大淀「無駄に技巧しないんでしょう?」


心司「ああ」


大淀「そっくり・・・いや、まんまですね」


心司「だろ?」


大淀「そろそろ」


心司「俺も行くぞ」


大淀「そうですか」


心司「じいさんの話を聞きたいからな」



大淀「失礼します」


摩虎羅「おお!君もか」


心司「ちょっと色々聞きたくてな」


大淀「はい」


摩虎羅「ありがとう」



PCを立ち上げる


摩虎羅「全員後ろを」


赤城「はい」



摩虎羅「よし!いいぞ」


摩虎羅の後ろに全員が集まる


摩虎羅「いわれびこだっけちょっとここに」


いわれびこ「はい!」


摩虎羅「よし!」


心司「一瞬で・・・」


摩虎羅「まだ、民間には出回ってないからな珍しいだろ」


PCにいわれびこの3ⅮCGが出来る


赤城「さて・・・と」


解析が始まる


大淀「やはり」


不一致


その3文字がすべてを伝える


心司「・・・」


摩虎羅「一応近似を」



赤城「私たちのネームド艦載機の子たちですか・・・」


大淀「和服だけですね・・・」


心司「これ、よくできているな」


摩虎羅「ああ、新しい妖精を推測する時とかに使うな」



「バーニング」



赤城「!!まずい!!」


大淀「避難を・・・」



「ラーーーーブ」



心司「おゎぁぁぁ」



ミシミシ


メキメキ



ボキッ




ズドーン


ガッシャーン



赤城「場所が悪かったですね」


大淀「私と赤城さんの間逃げられる訳もない」


赤城「!!提督は!!」


摩虎羅「大丈夫だ」


大淀「椅子のしたに潜って難を逃れたのですね」



心司「あぁぁぁ」ピクピク


金剛「テートク・・じゃないネ!」



心司「死ぬ・・・」




金剛「申し訳ないデース」


赤城「だからあんなに言ったのに」


心司「背骨いてぇ」



摩虎羅「で、用件は?」



金剛「戦果resultデース」


摩虎羅「ほう、問題ないな」


金剛「問題ないnothingデース」



摩虎羅「お疲れ、休んでな」


金剛「yes!」



妖精「」よじよじ


いわれびこ「!!」


妖精「やぁ」


いわれびこ「やぁ」


妖精「新入り?」


いわれびこ「そんな感じ」


妖精「私、36.5cm連装砲改二の金剛妖精」


いわれびこ「いわれびこ さ」


金剛妖二「珍しいね」


いわれびこ「自分でも何者かよく分からない」


金剛妖二「妖精は役割を持って生まれるはずなんだけどね・・・」


いわれびこ「特にそういうのは・・・」


金剛妖二「不思議だね」



大淀「そういえば」


摩虎羅「どうした?」


大淀「彼」


心司「おれ?」


大淀「提督の戦術が好きなようで」


摩虎羅「ほう」


心司「一切奢らず、丁寧な作戦だと思う」


摩虎羅「そうか・・・」


心司「全部は流石に見ていないがずっとそうだったのか」


摩虎羅「・・・ああ」


心司「??」


摩虎羅「話を戻そうか」



摩虎羅「妖精は2種類いる」


摩虎羅「一は装備妖精、装備を艦娘の意に合わせ動かす」


摩虎羅「二はサポート妖精、戦闘への直接的な影響は僅かだがいないと困る、工廠妖精とかだ」


摩虎羅「いわれびこ はどちらか」


摩虎羅「名前からして前者は考えにくい」


摩虎羅「後者も可能性の話だが」


摩虎羅「現状、いわれびこは何をするか分からない」


摩虎羅「本人も分からないとなるとどうしようもない」


心司「妖精は、艦娘より研究が進んでいない」


摩虎羅「そうだ」


心司「臓器があるのかも不明、そんなレベルだよな」


摩虎羅「ああ」


摩虎羅「一応上にはデータと共に送っておくそれでいいね」


心司「なんで俺に聞くんだ」


摩虎羅「もう、相棒ってやつじゃないのか?」


心司「全然」


いわれびこ「ずっと一緒に居るもんね」


心司「お前が勝手にいるだけだろ」


大淀「仲良いですね」


赤城「そうですね」



摩虎羅「まだ、見終わっていないだろ」


心司「ああ」


摩虎羅「行ってきな」


心司「では」



赤城「不思議な青年ですね」


摩虎羅「ああ、何か目に見えない物を持っているな」


大淀「漠然とした何か・・・」



心司「ここが、弓道場」


摩虎羅「くうぼがいるよ」



心司「お邪魔しまーす」


飛龍「あら」


蒼龍「いらっしゃい」


心司「ここいいか」


飛龍「ええ」


心司「加賀か・・・」



加賀「」スッ


加賀「」バスッ


ビシュッ


心司「きれいだな」


飛龍「え」


蒼龍「一目ぼれ」


心司「・・・」


飛龍「すみません」


蒼龍「調子乗りました」



瑞鶴「あれ!昨日の」


翔鶴「こんにちは」


心司「どーも」



加賀「こんにちは」


心司「おう」


加賀「・・・」


心司「姿きれいだったぞ」


加賀「そう」


加賀「ありがとう」スタスタ



瑞鶴「照れているわね」


心司「そうなのか?」


翔鶴「加賀さんの事よく見れば分かりますよ」


心司「ふーん」


瑞鶴「赤城さんと二大戦力だよ」


瑞鶴「負けられないね」


心司「どんぐらい強いんだ?」


瑞鶴「二人で一夜にして敵の基地5つ潰したのよ」


心司「あいつら夜間空母だったか?」


翔鶴「いえ、あの時は、甲板に僅かに証明を付けた記憶があります」


心司「確かにすげぇな」


飛龍「さすがよね一航戦」


蒼龍「赤城さんは秘書艦業務で忙しいはずなのに」


心司「そうか・・・」


心司「では、まだ見終わっていない場所が多くてな」


飛龍「行ってらっしゃい!」



心司「あとは、あそこか」



いわれびこ「すごいね」


心司「この量を管理しているのか」



心司「これは、睦月型機関部・・・」


心司「長良型甲標的スロープ」


心司「飛鷹型飛行甲板・・・」



「おい!」


「動くな」



心司「申し訳ない」


長門「普通に出入りされては困る」


心司「ごめんって」



長門「驚かせるなよ」


心司「勝手に入る所じゃなかったな」


長門「ああ、危険物、爆発物が大量だからな」


心司「お前が管理しているのか?」


長門「そうだな」


長門「コンピュータだが、私は監視役だ」


心司「お疲れさん」


長門「適宜見回りをするただそれだけさ」


心司「にしても多いな」


長門「ああ、2000以上あるからな」


心司「!!」


長門「改修する時に一部の部品を使うらしくある程度のストックを要するんだ」


心司「はへー」


長門「あと、資源やら資材、設計図とかは大量にあるぞ」


心司「すごいな」


長門「提督に言ってやれ」


心司「ふふ」


長門「お!誰か演習か?」


心司「なるほど、クレーンで吊るして動くのか」


長門「そうだ」


長門「あそこの出撃港に運ばれて組み合わせて出撃だ」


心司「よくできているな」


長門「ああ」


心司「黎明期の人たちの努力か・・・」


長門「頭が上がらないな」


心司「お前も黎明期の部類だろ」


長門「そうか?」


長門「・・・そうだな。」


長門「よく考えたら10年以上はいるのか」


心司「だろ」


長門「一切、戦争が終わる気配が無いな・・・」


心司「発展期に入り軍拡が起こってもなおか」


長門「若者よ、期待しているぞ!」


心司「一応生まれたのは俺が先なんだが」


長門「はは!」


長門「何がともあれ期待はしている」


心司「ありがとうな!」


長門「見学はここで終わりか?」


心司「ああ、後はじいさんのところ行くだけだな」


長門「そうか、では」


心司「じゃぁな!」



心司「失礼します」


摩虎羅「終わったかい」


心司「ああ」


摩虎羅「飯は?」


心司「もう食った」


摩虎羅「そうか・・・」


摩虎羅「今日は早く休みなさい」


摩虎羅「明日は疲れるぞ」


心司「期待している」



夕立「あ!五月雨ー」


五月雨「夕立姉さん!」


時雨「やぁ五月雨」


五月雨「時雨姉さんも!」


時雨「どうだい、最近は?」


五月雨「そうですね・・・」



五月雨「あっあの男の人」


時雨「」ビクッ


夕立「」ビクッ


五月雨「大丈夫ですよ」


五月雨「提督ではなくて」


時雨「ああ、夕立が突っ込んだ」


夕立「ぽい」


五月雨「え!!」


時雨「大丈夫なのかい?五月雨」


五月雨「分からないです」


夕立「ぽい?」


五月雨「でも、あの人は前の提督・・・」


時雨「落ち着いて」


夕立「ゆっくりゆっくり」


五月雨「はぁ・・・ふぅ・・・ありがとうございます」


時雨「無理に話さなくてもいいんだよ」


五月雨「いえ、大丈夫です」


五月雨「なんか、あの人、最初は驚いたんですけど」


五月雨「よく分からないけど安心できるんです」


時雨「へぇ」


五月雨「私がパニックになった時にかけてくれた声がとっても優しくて」


時雨「優しい?そんな雰囲気は無かったが」


夕立「普通の人って感じっぽい」


五月雨「違いまーす!!」


五月雨「すぐに落ち着けてそのまま寝ちゃって」


時雨「ふーん」


五月雨「男の人でも、安心できるって感じです」


夕立「ぽい?」



時雨「体に気を付けてね」


夕立「バイッポイー!!」


五月雨「また今度ー!」



涼風「おーい」


五月雨「涼風」


涼風「一回部屋に行こう」


五月雨「・・・うん」


涼風「どうした?」


五月雨「ううんなんでもないの」


涼風「じゃぁある程度したら呼ぶからな」


五月雨「うん!」



五月雨「・・・」バタン


五月雨(あの人・・・)


五月雨(また、会いたいな・・・)


五月雨(でも、今の提督でも会うのは怖い)


五月雨(どうしよう・・・)



いわれびこ「ねぇ」


心司「ん?」


いわれびこ「わたしってなにものなんだろう・・・」


心司「さぁ知るか」


心司「自分でも知らないやつの事他人に聞くな」


いわれびこ「けち」


心司「あっそ」


いわれびこ「こら、てんのうだぞ」


心司「お前は数千年前に死んでんのか」


いわれびこ「しんじがそうよんだくせに」


心司「それとは関係ないだろ!!」



摩虎羅「一切の奢りねぇ・・・」


赤城「彼の言葉ですか?」


摩虎羅「ああ」


摩虎羅「もう20年近く前か・・・」


赤城「そうですね」


摩虎羅「思い出したくは無いな」


赤城「・・・」



心司「おい!」


いわれびこ「ん?」


心司「朝だ!」


いわれびこ「まだ、おひさまのぼってないじゃない」


心司「うっせ、目が覚めた時からが朝だ!」


いわれびこ「暴論・・・」


心司「ぼっけっとすんなよ!」


いわれびこ「おひさまがのぼるときおきて、しずむときねるの」


心司「何時代だよ!」




心司「おはよー」


摩虎羅「おはよう」



心司「で、今日は?」


摩虎羅「遠征の計画を」


心司「なるほど」


摩虎羅「出来るか?」


心司「問題ない」



心司「倉庫一杯一杯じゃねぇか!」


摩虎羅「まぁまぁ」


心司「・・・そうだな」


心司「今後の艦隊の予定は・・・」


摩虎羅「ほう」


心司「水雷なら遠征自体いらない」


心司「水上打撃なら燃料弾鉄」


心司「空母なら燃料鉄ボーキ」


摩虎羅「さすがでな」


心司「どーも」


摩虎羅「北方の陸上型を叩く」


心司「となると、戦艦重巡か?」


摩虎羅「そうだ」


心司「錬度は」


摩虎羅「全員カンスト」


心司「なら・・・」



心司「燃料弾薬だな」


摩虎羅「よし!」


心司「ちょうどいい遠征は・・・」


心司「これだな」


摩虎羅「そうだな」


摩虎羅「メンバーを呼ぶ」


心司「ドラム缶と大発か?」


摩虎羅「その通り」



摩虎羅「というわけで、よろしく」


「はーい」



摩虎羅「一旦終了だな」


心司「3時間で帰ってくるのか」


摩虎羅「ああ」


心司「相変わらず早いな」


摩虎羅「重さだろうな」



心司「たいそうな書類だな」


摩虎羅「まぁな」


摩虎羅「戦闘出来ない我々の唯一の仕事だからな」


心司「そうかもな」


摩虎羅「ちょっと手伝ってくれ」


心司「そんな軽くできるやつじゃないだろう」


摩虎羅「誤字チェックぐらいで」


心司「了解」



摩虎羅「・・・ふぅ」


心司「おつ」


摩虎羅「お疲れ助かった」


心司「今日、赤城は?」


摩虎羅「訓練」


心司「一人でこれやっているのか?」


摩虎羅「ああ、慣れればって感じだ」


心司「oh・・・」


摩虎羅「今でも6時間ぐらいかかるからな」


摩虎羅「まえは12時間かな」


心司「ブラックだな」


摩虎羅「それが仕事って所あるからな」


心司「資源の収支に」


心司「戦闘詳報をまとめる」


心司「装備の損傷から艦娘自身の疲労度まで・・・」


心司「よく書いているな」


摩虎羅「後半は、黎明期の任務だったんだけど、癖で今でもやっちゃうんだ」


心司「明石が把握して直せば問題ないが」


摩虎羅「非常時に動けないのは論外だからな」


心司「字、綺麗だな」


摩虎羅「そうか?」


心司「読みやすい」


摩虎羅「どうも、君は?」


心司「読める程度」


摩虎羅「そうか」



「遠征終了しました」


摩虎羅「お疲れ、補給しまして」


心司「おつかれー」



摩虎羅「さて、簡単に説明」


心司「ああ」


摩虎羅「取り敢えず、報告書にメンバーと装備・・・表に書いてあるもの」


心司「了解」


摩虎羅「後は、資源管理用ソフト入力、長門が実際に差が無いか確認してくれる」


心司「分かった」


摩虎羅「何かあったら聞いてくれ」



心司「結構掛かるな」


摩虎羅「1時間かからないぐらいか・・・大したもんだ」


摩虎羅「どーれ・・・」


摩虎羅「・・・よし、・・・よし」



摩虎羅「・・・大丈夫そうだな」


心司「ふぅ」


摩虎羅「少し立ちな」


心司「そうする」



心司「よいっしょっと」


摩虎羅「慣れないから疲れただろ」


心司「まぁな」


摩虎羅「始めて一年は大変だと思うぞ」


心司「そんな気がする」



摩虎羅「もしもし」


摩虎羅「長門か、ちょっと待て」


心司「もしもし」


長門「おお」


心司「資源か?」


長門「ああ、問題なく数丁度だ」


心司「そうか」


長門「これからは、もっと複雑になるぞ」


心司「実数なら余裕だ」


長門「そうか」


長門「頑張ってくれ」


心司「ありがとう」



摩虎羅「ちょっと休憩だ」


心司「ああ」


摩虎羅「茶頼む」


心司「自分でやれ」


摩虎羅「君も飲むだろ」


心司「まぁな」


心司「行ってくる」


バタン



「・・・」



いわれびこ「ちょうしいいね」


心司「まぁ大したことやっていないからな」


心司「お前今までどこに居たんだ?」


いわれびこ「ほかのようせいとはなしてた」


心司「そー」


心司「ここだ」


いわれびこ「ぽっと?」


心司「ああ」



ジャー


パッパ



心司「よし」


いわれびこ「お茶?」


心司「頼まれてな」


いわれびこ「おてつだいくる」


心司「誰の?」


いわれびこ「あかしさん」


心司「出来るのか?」


いわれびこ「ちょっとにもつはこぶぐらい」


心司「そうか」


いわれびこ「ばいばいー!」


心司「ああ」



五月雨「・・・」チラッ


五月雨「」ワクワク



五月雨「」タッタタッタ



心司「」ガチャ



五月雨「」ストッ



心司「出来たぞー」


摩虎羅「そうか」



五月雨「・・・」


五月雨「」クルッ


五月雨「」トボトボ



摩虎羅「まぁまぁだな」


心司「人にやらせておいて」


摩虎羅「赤城と比べちゃうとな」


心司「こま使いじゃねぇんだぞ」


摩虎羅「分かってる」



摩虎羅「これを頼む」


心司「なんだこれ?」


摩虎羅「海図だ」


心司「んな分かってんだよ」


摩虎羅「この資料の座標を入れてって」


心司「・・・」


心司「なるほどね」


摩虎羅「分布図だな」


心司「イ級から姫級まであんのか」


摩虎羅「単純作業だがな」


摩虎羅「結構疲れる」


心司「1週間まとめてんのが悪いんだよ」


摩虎羅「それもそうだな」


心司「まぁやるよ」


摩虎羅「頼む、こっちは戦闘詳報まとめているから」



心司「なぁ」


摩虎羅「なんだい?」


心司「だるい」


摩虎羅「今どんぐらい?」


心司「駆逐艦が終わった」


摩虎羅「君ならもっと早く終わると思ったんだがな」


心司「モニター画面嫌いなんだ」


心司「あと単純作業も」


摩虎羅「へぇ」


心司「ある程度脳みそ使わないと逆に疲れるんだ」


心司「これは終わらせるがな」


摩虎羅「音楽聞いてやったら」


心司「そうだな」



摩虎羅「何聞いているんだ?」


心司「米津」


摩虎羅「古い・・・」


摩虎羅「俺も生まれるかどうかだよ」←2015年生まれ


心司「適当にあさっていたら見つけた」←2040年生まれ


摩虎羅「いつも音楽聞くのか?」


心司「適当に終わる課題やる時は」


心司「マジのときは無音」


摩虎羅「へぇ」



心司「終わったー!!」


摩虎羅「ちょうど俺も終わった。お疲れ」


心司「ふぃーお疲れ」



摩虎羅「こんな感じで段々と仕事を任せていくから」


心司「分かった」


摩虎羅「戻りな」


心司「そうする」



明石「??」


明石「どうぞ」


心司「うっす」


明石「あら」


心司「神武は?」


いわれびこ「ここ!」


明石「ありがとね、たすかったよ」


いわれびこ「えへへ」


心司「ようやく手に職を持てたか」


いわれびこ「そうさ」


心司「終わってたのか?」


明石「はい、ついさっき」


明石「また頼みたいな」


心司「こき使っていいぞ」


明石「ええ」


いわれびこ「がんばるよ!」


明石「そう、じゃよろしくね」


いわれびこ「うん!」



心司「雑用」


いわれびこ「いいかた!」


心司「事実じゃん」


いわれびこ「もう」


心司「どうだった?」


いわれびこ「たのしかったよ!」


心司「資源運びか」


いわれびこ「うん」


心司「まぁ、勝手に頑張れ」


いわれびこ「すなおにいえないのかな」


いわれびこ「しんじもね」


心司「ああ」



五月雨「」ヒョコッ


五月雨「」キラキラ


五月雨「」タッタタッタ



心司「誰かいるのか?」


いわれびこ「そんなきがする」



心司「・・・反対側に行ったな」


いわれびこ「だれだろ・・・」


心司「さぁな」



摩虎羅「そろそろ1か月か?」


心司「ああ」


摩虎羅「早いな」


心司「で、どうする?」


摩虎羅「大体、教えることは終わったからな」


摩虎羅「ただ、あれがまだだな」


心司「?」


摩虎羅「大規模作戦」


心司「そんなやばいのか」


摩虎羅「ああ」


摩虎羅「何度もやって来たが全然慣れない」


摩虎羅「そろそろ時期だと思う。」


摩虎羅「大本営からの招集後すぐ開始って感じだな」


心司「へぇ」


摩虎羅「まぁ、そこまではいつも通りで」


心司「はいよ」




夕立「相談?」


時雨「涼風がかい?」


涼風「ああ」


白露「珍しいね」


涼風「最近な・・・」



時雨「五月雨が・・・」


涼風「前までは用事以外は部屋に居たんだけどな」


夕立「ぽい・・・」


白露「いつ部屋を出てるの」


涼風「特に決まってはいないんだ」



時雨「・・・」


夕立「しばらく、五月雨を見張っているぽい!」


白露「そうれがいいかもね」


涼風「明日からか?」


時雨「そうだね」



五月雨「♪♪♪」


「今日もですか?」


五月雨「」コクッ


「がんばってね」



明石「神武ちゃん」


いわれびこ「いわれびこ!」


明石「いいじゃない」


いわれびこ「もう・・・」


いわれびこ「きょうは?」


明石「そろそろ大規模作戦だから全員の艤装をチェックだから忙しいよ~」


いわれびこ「でも、がんばるよ!」


明石「頼もしいね、よろしく!」



摩虎羅「これよろしく」


心司「ああ」



心司「出来た」


摩虎羅「じゃぁ、これだな」


心司「了解」



赤城「お疲れ様です。はい」


摩虎羅「おお、ありがとう」


心司「ありがとう」


赤城「ここまで、早く慣れるとは・・・」


摩虎羅「頭の作りが違うんだよ」


心司「あれ、どこでたんだ?」


摩虎羅「俺はな、千葉大」


心司「いいとこじゃん」


摩虎羅「そこそこって感じだな」



いわれびこ「はぁはぁ」


明石「一回休憩しようか」


いわれびこ「そうだね」


明石「順調だよ」


いわれびこ「そう」


明石「チェックだけだから」


明石「数が多いけどね」


いわれびこ「がんばろう!」


明石「そうだね!」



「ただいまー」


摩虎羅「お帰り」


「ねぇねぇ遊んで」


心司「」


摩虎羅「後は大丈夫だ」


摩虎羅「これも仕事の内さ」



心司「よし!お前ら行くぞ!」


「うわー」


「やったー!」



赤城「みんなすっかり仲良しですね」


摩虎羅「そうだな」


赤城「頼もしい」


摩虎羅「そろそろ俺らの時代は終わりだな」


摩虎羅「彼の他に優秀な若者がそろってきた」


摩虎羅「自由になりたい」


赤城「まだまだ動いてもらわないと」


赤城「あなた方12人は守り神なんですから」


摩虎羅「いやだな」


赤城「そんなこと言わずに、ほら」


摩虎羅「あい」



心司「ほれ」


「おおーー」


「うわぁぁ」


ざわざわ


がやがや




心司「ただいま」


摩虎羅「お疲れだね」


心司「まぁ中々の運動だな」


摩虎羅「後少しだがいいか?」


心司「ああ、問題ない」



明石「終わりにしよう」


いわれびこ「えー」


明石「まだまだ時間はあるからね」


いわれびこ「うん・・・」


明石「ありがとね」


いわれびこ「うん!」


明石「またね!」


いわれびこ「ばいばい」



明石「ふぅ」


夕張「いわびれこちゃん・・・何者なんだろう」


明石「分からないね」


夕張「特別に何かあるってわけでもないし・・・」


明石「ここで、考えるのは辞めよう」


夕張「そうね」



摩虎羅「結構掛かっちゃったね」


心司「なんで、追加の資料が」


心司「しかも納期ギリギリ」


赤城「提督、毎度言いますが、しっかりと管理を」


摩虎羅「時々、出てくるんだよね」


心司「頼むよ元帥さん」


摩虎羅「兎にも角にも終わったしいいじゃないか、な?」


心司「お前が言うなよ!!!」


摩虎羅「明日もあるしな頑張ってくれ」


心司「じゃぁ」



心司「ふぃー」


いわれびこ「おつかれ」


心司「珍し、起きているのか」


いわれびこ「さっきまでこうしょうにいた」


心司「ニート脱却か?」


いわれびこ「もう!」


心司「俺は寝る」


いわれびこ「お休み」




時雨「こちら時雨ターゲットはどうだい どーぞ」


夕立「まだ、寝てるっぽい どーぞっぽい」


涼風「まだ、2時だぜ早すぎだろ どーぞ」


時雨「いつターゲットが動くか分からない油断は禁物だよ どーぞ」



心司「んん」ぐぃ


いわれびこ「zzz」


心司「」ぐしゃ


いわれびこ「!!」


心司「起きただろ」


いわれびこ「てきとうすぎる」


心司「俺の近くで寝るってのはこういう事だ」


いわれびこ「ちっちゃいときはいいこだったのに」


心司「ずっと世話している身にもなれ」


いわれびこ「え!しんじわたしのほごしゃだったの」


心司「そんなことだろ」


いわれびこ「わたしがしんじのほごしゃじゃなくて?」


心司「あーーどうでもいい行くぞ」




時雨「3時を回ったよ どーぞ」


夕立「変化ないっぽい どーぞっぽい」



心司「なんだあれ?」


いわれびこ「白露型だね」




時雨「白露はどこ行ったんだ? どーぞ」


夕立「まだ寝てるっぽい どーぞっぽい」


心司「・・・」


時雨「ひゃぁ!」


心司「何してんだ?こんな時間に」


時雨「早く起きて・・・えーと・・・その」


時雨「あっ・・・訓練、無線の」


心司「」ガシッ


時雨「あっ!!」


心司「もしもし」



夕立「もしもしっぽい」


涼風「もしもし」


時雨(バカー)


心司「誰だ?」


夕立「あ」


涼風「あ」


ブツン



心司「・・・」


心司「神武」


いわれびこ「もうつっこまないよ」


心司「俺は前を行く、右を頼む」


いわれびこ「了解」


ビュン!



時雨「・・・」


時雨「まずいね・・・」



夕立「!?」


心司「お前か・・・」


夕立「ぽい?」


心司「無線」


夕立「」ギクッ


心司「何してんだ?」


夕立「時雨と遊んでいたっぽい・・・」


心司「時雨は訓練って言っていたが」


夕立「!」


夕立「無線訓練ごっこっぽい」



涼風「」オロオロ


いわれびこ「いた」


涼風「!!」



心司「さぁ来い」


いわれびこ「こっちにいたよ」


心司「よし」



時雨「・・・」


夕立「・・・」


涼風「・・・」


心司「怒ったりはしないさ」


「!!」


心司「ただ、これからはこんなことするなよ」


時雨「はい・・・」


心司「あと・・・2,3時間あるから、一回布団入ってろ」


夕立「ぽい・・・」


心司「よし、寝ろ」


「はい」



時雨「しょうがない、大人しくしよう」


夕立「朝になったら再開っぽい!」


涼風「だな」


時雨「しかし、彼」


時雨「何か温かかったな」


夕立「時雨もそう思ったぽい?」


涼風「あたいも!」


時雨「安心できるというか、信頼できそうっていうか・・・」


時雨「よく分からないがそんな気配がしたね」


夕立「そうっぽい」


涼風「とにかく早く寝ようぜ面倒くさそうだ」


「だね」



心司「何だったのか・・・」



五月雨「zzz」



心司「目が覚めた」


いわれびこ「まいあさすごいね」


心司「最近は走っていないと逆に気持ち悪い」


いわれびこ「ちゅうどくだね」


心司「まぁな」



心司「おはよー」


摩虎羅「ああ、おはよう」


赤城「おはようございます」


心司「同じ感じか?」


摩虎羅「ああ」




摩虎羅「もしもし・・・」


摩虎羅「了解、明日か」


摩虎羅「分かった」


心司「何?」


摩虎羅「作戦会議だ」


心司「なるほどね」


摩虎羅「明日、臨時指揮を頼む」


心司「りょーかい」


摩虎羅「やっても遠征かな出撃はするな」


心司「あいつらがここまでやって来た時は適当にする」


摩虎羅「おいおいフラグか?」


心司「冗談、明日は任せた」



時雨「まだ、出てこないね」ヒョコッ


涼風「後30分で呼ぶ時間だ」ヒョコッ


夕立「つまらないっぽい」ヒョコッ


白露「まだかなー」ヒョコッ



五月雨「」ゴソゴソ


五月雨「♡」


五月雨「♪♪」



涼風「もう時間か」


時雨「朝は収穫なしと・・・」



コンコン


涼風「朝飯行こうぜ」


五月雨「はーい」


ガチャ


涼風「行こうか」


五月雨「うん」



心司「はふぅー」


摩虎羅「はぁー」


心司「資源足りてる?」


摩虎羅「問題ない」


心司「倉庫一杯一杯だしな」


摩虎羅「作戦終了時どうなるか」


赤城「なんで楽しそうなんですか!?」


摩虎羅「半分は残っているだろうし」


心司「あの資源でも半分か」


摩虎羅「大規模作戦、嫌なんだよな」


心司「なぜ?」


摩虎羅「・・・いや、自分の目で見な」


心司「??」


赤城「・・・」



涼風「ただいま」


時雨「お帰り」


夕立「お帰りーっぽい」


白露「お帰りー」



・・・



涼風「まだ、出てこなぇな」


時雨「そうだね」


夕立「涼風の勘違いっぽい?」


涼風「ドア開ける音するんだよ」



ガチャ


白露「しっ」



五月雨「」キョロキョロ



五月雨「」タッタタッタ



時雨「追おう」


夕立「ぽい!」



五月雨「」


コンコン


「はーい」



涼風「ここって・・・」


時雨「鳳翔さんの部屋だね」


夕立「ここなら聞こえるっぽい」


白露「確かに」



五月雨「こんにちは」


鳳翔「こんにちは」


五月雨「お願いします」


鳳翔「はい」



鳳翔「今日は・・・どうしましょうね」


五月雨「オムライスやってみたいです!」



時雨「料理だね」ヒソヒソ


夕立「ぽい」ヒソヒソ


白露「なんでだろ」ヒソヒソ



鳳翔「卵は、表面をなでるように」


五月雨「う、ほっ」


鳳翔「そんな感じいいね」


五月雨「はい!」



時雨「しかしなぜ」


涼風「聞いていようぜ」




鳳翔「ここを綺麗にすれば・・・」


五月雨「よっ」


鳳翔「お!」


鳳翔「よくできていますね」


五月雨「ありがとうございます!」


鳳翔「しかしなぜ・・・」



時雨「始まったよ」



「あなたたち」



ビッッック!!!!



夕立「か、加賀さん!!」


加賀「なんであなた方がここに」ゴゴゴゴゴ


時雨「あ、あ、あ、あ、あ・・・」


夕立「」ガタガタ


白露「みんな」コソッ


白露「逃げるよ」コソッ


白露「GO!」


ダッ


加賀「あ!」



夕立「加賀さん起こっているっぽい」


白露「大丈夫、加賀さん足あんまり速くないから」


時雨「このまま行こう!!」



加賀「・・・」


加賀「」クンクン


加賀「これはオムライスですね」ジュルリ



加賀「鳳翔さん」


鳳翔「加賀」


加賀「オムライスありますよね」ダラー


鳳翔「私が作ったんじゃないんですよ」


加賀「では、誰が?」


五月雨「」ヒョコ


加賀「!!」


鳳翔「最近ずっとお料理教えているんです」


加賀「そうですか・・・では」


五月雨「あの」


加賀「?」


五月雨「どうか、食べてみて下さい」


加賀「いいの?」


五月雨「はい」


鳳翔「いいと思いますよ」


加賀「では」



五月雨「はい、召し上がれ」


加賀「頂きます」



パクッ



五月雨「どうですか?」


加賀「鳳翔さんの味には及びませんね」


五月雨「・・・」ポロッ


加賀「でも」


五月雨「!!」


加賀「とても美味しいですよ」


五月雨「そうですか!!」


加賀「ええ」


加賀「嘘はつかないので」


鳳翔「よかったわね」


五月雨「ありがとうございます」


加賀「ごちそうさまでした」



加賀「で」


五月雨「?」


加賀「なぜ、あなたは鳳翔さんにお料理を?」


五月雨「」モジモジ


鳳翔「ずっと聞きたかったの、なんで?」


五月雨「あの・・・」


五月雨「他の人には」


鳳翔「勿論言いませんよ」


加賀「ええ」


五月雨「えっと・・・」




鳳翔「なるほど」


加賀「ほう」


五月雨「」カァー


加賀「なら、明日チャンスかも」


五月雨「??」


加賀「赤城さんから・・・」



鳳翔「がんばって五月雨ちゃん!」


五月雨「はい!」


加賀「がんばって」



五月雨「ありがとうございました!」


鳳翔「またね」


加賀「また」


五月雨「はい!」


ウッキウッキ


鳳翔「いいわね」


加賀「ふふ、そうですね」



時雨「ことごとく邪魔が入ってしまう・・・」


夕立「全然収穫が無いっぽい」


涼風「あ!五月雨」


ザッザ



五月雨「ふふふふ♪」



時雨「なんか」


白露「楽しそうだったね」



心司「これでいいか?」


摩虎羅「ああ」


赤城「あの」


摩虎羅「どうした?」


心司「?」


赤城「彼を前線まで連れて行くのですか?」


摩虎羅「ああその予定だ」


心司「大規模作戦か?」


摩虎羅「そうだ」


摩虎羅「君には直接この戦いを見てほしくてね」


心司「邪魔には」


摩虎羅「安心しろ、俺も行く」


赤城「護衛は?」


摩虎羅「最低限だ」


赤城「では、私が」


摩虎羅「ああ、頼む」



白露「もう、夜だね」


涼風「もうご飯も食ったからな後はどう動くか・・・」


時雨「」コクッ


夕立「」コクッ


涼風「もう眠いのか」


時雨「ああ、朝早くてね」


夕立「ぽ~い~」



時雨「おや、扉が開いたぞ」



五月雨「」タッタッタ



夕立「おうっぽい!」



五月雨「こんばんは」


青葉「おや、またですか」



白露「青葉さんのお部屋・・・」



青葉「これですか?」


五月雨「はい」


青葉「物好きですね」


五月雨「もう」


青葉「冗談ですよ、はい」



涼風「なにかあげたな」


白露「まずい!帰って来るよ!」



五月雨「」ルンルン



夕立「また嬉しそうっぽい・・・」



バタン


五月雨「」ゴロン


五月雨「」ニヤニヤ



五月雨「」バタン



白露「青葉さーん!」


青葉「どうしたんですか!?」


時雨「五月雨に何あげたんだい?」


青葉「それは秘密ですよ」


夕立「えーー」


青葉「お客の情報は一切流さない。当たり前です」


涼風「そこをどうか」


青葉「だーめ」グイグイ


バタンッ!!


時雨「・・・ダメだったね」


夕立「ぽい・・・」


涼風「ダメだな」


白露「直接聞く」


「「「それだ!」」」



五月雨「えへへ」


ドタドタドタドタ


「五月雨!!」


五月雨「!!」


ガチャ


涼風「よお」


五月雨「ちょ、ちょっちょ!」


涼風「どうしたんだ」


五月雨「部屋はちょっと」


涼風「いいだろ」


時雨「入らせてくれないか?」


五月雨「だーめーでーす!」


「「!!!」」


五月雨「ちょっと片付けを」


バタンッ



ゴソゴソ



五月雨「終わりました」



白露「単刀直入に聞くね」


五月雨「はい・・・」


涼風「なんで最近」


時雨「部屋から出るようになったんだい」


夕立「ぽい!!」


五月雨「それは・・・」


白露「それは・・・」


五月雨「まだ、言えないですね」


涼風「なんでさ!」


五月雨「まだ、みんなより先に言いたいから」


時雨「何を?」


五月雨「言いませんよ!!」


時雨「さすがに無理か・・・」


五月雨「なので・・・すみませんが」


夕立「ぽい」


白露「そう・・」


五月雨「ごめんなさい・・・」


時雨「気にしなくていいさ」


時雨「ごめんね急に」


五月雨「いえ」


夕立「お休みっぽい」


五月雨「お休みなさい」



バタンッ



五月雨「・・・」


五月雨(明日・・・)


五月雨(がんばろう!!)



心司「始めるか」


いわれびこ「おてつだいすることある?」


心司「今んとこはないな」


いわれびこ「そう」


心司「そん時は呼ぶさ」


いわれびこ「わかった」



心司「えっと」


心司「めんどくせぇ」



五月雨「」カチャカチャ


五月雨「」ジュー


五月雨「」トントントン


五月雨「」サッサっ


五月雨「」ペロッ


五月雨「♥」



心司「取り敢えずこの資料は終わりっと」



心司「さて、資源と装備をチェックすっか」



心司「」ガチャ



心司「おーい」


「はーーい」


心司「陸奥か」


陸奥「そう、今日は私が担当」


心司「資源と資材の確認を」


陸奥「分かったわ」


心司「まずは資源っと」



心司「問題ないな」


陸奥「そうね」



心司「よし!装備だ」


陸奥「小口径から行きましょう」



心司「お疲れありがとな」


陸奥「いえいえ」



五月雨「」カチャ


シーン


五月雨「・・・」



陸奥「ねぇ」


心司「?」


陸奥「お昼、一緒にどうかしら」


心司「いいぞ」



間宮「いらっしゃいませ」


心司「じゃぁ・・・」


陸奥「私は・・・」



伊良湖「はい」


心司「ありがとう、頂きます」


陸奥「いただきます」



五月雨「・・・おそい・・・」


五月雨「どこなんだろう・・・」



鳳翔「遅れました」


間宮「あら、珍しいですね」


心司「やっぱうまいな」


陸奥「そうね」


鳳翔「!!!」


伊良湖「鳳翔さん!?」


鳳翔「ちょっと忘れ物を」ダッ



間宮「どうしたんでしょう」


伊良湖「とっても慌てていましたね」



心司「ごちそうさま」


陸奥「ごちそうさま」



間宮「お二方、午後も頑張って下さいね」


心司「ああ、ありがとう」


陸奥「ありがとうね」



ドタドタ


五月雨「あっ来・・・」


鳳翔「はぁはぁはぁ」


五月雨「鳳翔さん!!」


鳳翔「彼・・・」


五月雨「榊さん?」


鳳翔「ごめんなさい、私が早く気が付いていたら・・・」


五月雨「?」


鳳翔「もうお昼食べちゃっていたのよ」


五月雨「え!?」


鳳翔「本当にごめんなさい」


五月雨「鳳翔さんは悪くないじゃないですか」


五月雨「いいんです」


鳳翔「でも・・・」


五月雨「失礼します」


鳳翔「あ!」


タッタッタ・・・



バタンッ!!



五月雨「・・・」


五月雨「なんで・・・」ポロッ


五月雨「がんばったのに」ポロッ


五月雨「うっ・・・うっ・・・」ポロポロ



心司「始めますか」


心司「この書類群よ・・・」


心司「なるほどね」


心司「また、1週間分か・・・」



心司「さっさとやっか」


いわれびこ「どんなかんじ?」


心司「まぁまぁぼちぼちだな」


心司「うぅぅっと」ノビー


心司「集中すっか」



コンコン


五月雨「??」ズビッ


鳳翔「五月雨ちゃん」


五月雨「!?」


鳳翔「ちょっと」


五月雨「はい?」


鳳翔「早く」グイッ


五月雨「わっ!!」



五月雨「え!?」


鳳翔「まだ、チャンスはあるわよ」


鳳翔「私も手伝うからね?」


五月雨「ありがとうございます!!」



心司「ふぅ」


いわれびこ「どんなかんじ?」


心司「駆逐艦の半分ぐらい」


いわれびこ「まだまだ?」


心司「ああ」


心司「そうだ」


いわれびこ「なに?」


心司「俺のケータイ持ってきて」


いわれびこ「今使っていいの?」


心司「音楽聞くだけだ」


いわれびこ「うん、わかった」



鳳翔「いってきなさい」


五月雨「はい!」



鳳翔「・・・」


鳳翔「上手くいくといいわね・・・」



心司「」


トントン


心司「はい、どうぞ」


ガチャッ


五月雨「失礼します」


心司「!!?」


五月雨「お茶菓子を」


心司「あ、ああ、ありがとう」


心司「手作りか?」


五月雨「は、はい」


心司「君が作ったのかい」


五月雨「ええ」


心司「それじゃいただきます」パクッ


五月雨「」ドキドキ


心司「ほう」


五月雨「・・・」


心司「とてもおいしいよ」


五月雨「そうですか!」


心司「うん」



心司「いつも作るの?」


五月雨「いえ、教えてもらいながら今日初めて」


心司「良く出来ているよ」



心司「ごちそうさま、おいしかったよ」


五月雨「ありがとうございます、下げますね」


心司「あ、ちょっと!」



五月雨「はい?」


心司「俺、大丈夫なのか?」



五月雨「ええ」


五月雨「榊さんなら、大丈夫なんです」


五月雨「不思議と安心出来て」


五月雨「提督と会うのはまだ怖いんですけど・・・」


五月雨「榊さんなら、」



心司「そうか・・・」


心司「おいしかったよ、また作ってくれるか?」


五月雨「は、はい!」



バタン


五月雨「」カァーーー



五月雨(おいしいって)


五月雨(また食べたいって)


五月雨(キャァー)


ルンルルン



鳳翔「」コソッ


鳳翔(成功したようね)


鳳翔(よかった)



心司「始めっか」


トントン


心司「またか・・・」


心司「どーぞ」


鳳翔「失礼します」


心司「どうした?」


鳳翔「ちょっとお話が」


心司「ん?」


鳳翔「五月雨ちゃん」


心司「・・・」


鳳翔「彼女には心の傷があるのは知っていますよね」


心司「ああ」


鳳翔「ずっと怯えて部屋に籠っていた彼女が自ら部屋から出てきたんです」


鳳翔「あなたに会ってから明るくなったんです」


心司「・・・」


鳳翔「あなたにしか出来ないと思います」


心司「??」


鳳翔「彼女の傷を癒せるのはあなただけだと思います」


鳳翔「できれば・・・」


鳳翔「あの子に優しくしてあげて下さい」礼


心司「・・・」


心司「理由がない」


鳳翔「え!」


心司「冷たくする理由はないだろ」


鳳翔「ありがとうございます!!」


心司「それだけか?」


鳳翔「はい」


心司「仕事がある」



鳳翔「失礼します」



(五月雨「なんか、心がポワッってするんです」


 五月雨「もっと近くにいたいなって」


 鳳翔「彼のこと好きなのかもね」


 加賀「ええ」


 五月雨「え、そんな」///


 鳳翔「一緒にいたいんでしょう?」


 五月雨「はい」


 鳳翔「きっとそうよ」


 鳳翔「がんばって」


 加賀「2か月でここからいなくなりますよ」


 五月雨「え!?」


 鳳翔「しっかりアプローチしなさい」


 鳳翔「二度と会えなくなりますよ」


 五月雨「は、はい!」)



鳳翔「・・・」



心司「・・・」



心司「・・・」



心司「駆逐終わりっと」


心司「もう、17時・・・」


心司「さっさと終わらせねぇとな」



鳳翔「はい、ーーーですね」


鳳翔「出来ました」


鳳翔「はい」



鳳翔「お待たせ」



鳳翔「出来ましたよ」




間宮「お疲れ様です」


伊良湖「片付けしましょう」


鳳翔「そうですね」


間宮「あれ?」


伊良湖「どうしました?間宮さん?」


間宮「彼・・・榊さん居なかった気が」


鳳翔「・・・」


伊良湖「今なら作りましょう」


鳳翔「いえ」


間宮「?」


鳳翔「お二人は上がって下さい」


間宮「でも」


鳳翔「お昼、お騒がせしたので」


伊良湖「私たちも」


鳳翔「休んでいてください」


間宮「・・・お言葉に甘えて」


伊良湖「よろしくお願いします」


鳳翔「いえ」



スタスタ



五月雨「」ニコニコ



コンコン


五月雨「はーい」



鳳翔「チャンスですよ」


五月雨「?」



心司「もしもし?」


摩虎羅「俺だ」


心司「どうした?」


摩虎羅「ちょっと今日中に帰れないな」


心司「分かった」


心司「資源と装備の確認はした」


摩虎羅「お疲れ」


心司「遠征の報告書も完成している」


摩虎羅「おぉ!」


心司「あれだよ、敵のやつ」


摩虎羅「あ!」


心司「あ!じゃねぇよ!」


摩虎羅「いいぞ、あとでやるから」


心司「いいよ、中途半端でも気持ち悪いし」


摩虎羅「そうか・・・頼んだ」


心司「ああ」



心司「はぁやりますか」


トントン


心司「いつもこんなに来ないんだけどな」


心司「はーい」


五月雨「・・・」


心司「どった?」


五月雨「夕食を、食べていないって聞いて」


心司「おぉ!わざわざありがとう!」


心司「作ってくれたのか?」


五月雨「はい」


心司「そうか」


心司「では、いただきます」


五月雨「どうぞ」



心司「料理上手いな」


五月雨「そうですか?」


心司「ああ、相当だぞ」


五月雨「ありがとうございます」


心司「いやぁ美味いなぁ・・・」


五月雨「」///



心司「ごちそうさま!!」


心司「おいしかったぞ」


五月雨「ありがとうございます」


五月雨「あ、あの」モジモジ


心司「??」


五月雨「あ・・・」


心司「あ?」


五月雨「い、いえ・・・」


五月雨「お仕事、お手伝いしましょうか?」


心司「う~ん」


心司「今、君ができることはないかな」


五月雨「そうですか・・・」


心司「なぁ」


五月雨「はい?」


心司「君はこれからどうするんだ?」


五月雨「え?」


心司「寝るだけか?」


五月雨「はい、後お皿洗います」


心司「なら、寝なさい」


心司「皿は俺が片付けるから」


五月雨「お仕事どれくらいで終わりますか?」


心司「うーん・・・」


心司「1時間かな」


五月雨「出来ればでいいんですけど・・・」



心司「ふぅんー」


五月雨「嫌ですか?」


心司「世間一般的にはな・・・」


心司(鳳翔「彼女の傷を癒せるのはあなただけだと思います」)


五月雨「なら・・・」


心司「嫌じゃないのか?」


五月雨「え!?」


心司「男と・・・」


五月雨「大丈夫です」


五月雨「あなたなら」


五月雨「きっと」


心司「う~ん・・・」


心司「待ってな早く終わらせる」


五月雨「ってことは」


心司「いいぞ」


五月雨「ありがとうございます!!」


五月雨「お皿洗ってきますね」



心司「えーっと、ル級が・・・」


五月雨「」ワクワク



心司「あと姫級だけだな待っててな」


五月雨「はい」



心司「よし、終わりっと」


五月雨「早く・・・行きましょう」


心司「ちょっと水浴びてくるから」


五月雨「はい、待ってますね」



心司「」ジャー


心司「」ワッシャワッシャ


心司「」ゴシゴシ


心司「」キュッ


心司「」バタン



五月雨「」パサァ


五月雨「」スッ


五月雨「」ゴロン


五月雨「」ウトウト


五月雨「」フルフル


五月雨「」ピシッ



心司「ふぅっと」


五月雨「お待たせしました」


心司「!!!」


五月雨「どうしました」


心司「よく、俺の部屋分かったな」


五月雨「まぁ」


五月雨「すごい本ですね」


五月雨「全然分からないです」


五月雨「ほとんど英語・・・」


心司「アメリカのほうが論文の量が圧倒的だからな」


五月雨「なんの論文ですか?」


心司「こっからここまでが遺伝子工学」


心司「で、あとは生理学」


五月雨「???」


心司「・・・医療だな」


五月雨「なるほど」


心司「・・・なぁ」


五月雨「はい?」


心司「なんで布団一枚なんだ?」


五月雨「これしか無かったので」


心司「oh・・・」



心司「・・・寝ようか」


五月雨「はい!」



心司「せまい・・・」ギチギチ


五月雨「私はいいですよ」ギチギチ


心司「寝にくくないのか?」


五月雨「いえ」


五月雨「抱き枕みたいな感じで」


心司「抱き枕ねぇ・・・」



五月雨「あ、あの・・・」


心司「ん?」


五月雨「榊さんって好きな・・・」


五月雨「好きな人っているんですか?」


心司「・・・」


心司「いないな」


五月雨「・・・そうですか」


心司「そういうこと出来る家じゃなかったしな」ボソッ


五月雨「え?なんて?」


心司「独り言だ、気にすんな」


五月雨「そうですか・・・」



五月雨「ありがとうございます」


心司「??」


五月雨「わがまま聞いちゃって」


心司「気にすんな」


五月雨「ちょっとだけいですか?」


心司「なんだ?」


五月雨「」ギュー


五月雨「暖かい」ギュー


心司「俺じゃなくてもいいんじゃないか?」


五月雨「榊さんだから良いんです」ギュー


心司「・・・」


五月雨「で、できれ、ば・・・zzz」


心司「寝やがった・・・」


心司「zzz」



摩虎羅「いやぁ疲れた」グイッグイッ


赤城「お疲れ様です」


摩虎羅「赤城もな」


赤城「私は外で他の鎮守府の子達と情報交換していただけです」


摩虎羅「それが重要なんだよ」


赤城「そう言っていただけると」


摩虎羅「寝ようか」


赤城「帰りはどうします?」


摩虎羅「朝早くは迷惑だろうからゆっくり帰るか」


赤城「彼もいますし」


摩虎羅「まぁね」


摩虎羅「今回は作戦開始まで猶予があるしな」


赤城「ですね」


摩虎羅「寝ようか」


赤城「おやすみなさい」


摩虎羅「おやすみ」




心司「・・・」


五月雨「zzz」


心司「ホールドされてる・・・」


五月雨「zzz」ギュー


心司「動けねぇ」


心司「」ソーッ


心司「腕は・・・ヨシッ」


心司「ふぅ、ってヨダレ!!」


心司「あんにゃろ・・・」


五月雨「スースー」


心司「置手紙だけ書いておくか」


いわれびこ「おはよう」


心司「」シャァ


いわれびこ「そとみるんだ!」


心司「雪降ってなかった」


いわれびこ「あたりまえだよ!」


心司「珍しいな」


いわれびこ「しつれいな」


心司「寝ているし一回出るか」



五月雨「zz・・・」


五月雨「!!」キョロキョロ


五月雨「・・・」シュン


五月雨「!!」ピラッ


「先に起きた、布団はそのままで良い 榊」


五月雨「」ピシ


五月雨「」ギュッ



五月雨「!!」


五月雨「」カチャ


五月雨「」キョロキョロ


五月雨「」ソー


五月雨「」タッタッ


五月雨「」ガチャ


五月雨「危なかった・・・」


五月雨「涼風にバレるとこだったよ」


五月雨「一緒に寝たんだ」


五月雨「えへへへへ」



心司「じいさんおっせぇな」


いわれびこ「そうだね」


心司「しょうがない、仕事してっか」



摩虎羅「おはよう」


赤城「おはようございます」


摩虎羅「朝飯食って行くか」


赤城「そうですね」



摩虎羅「よし・・・忘れ物はナシっと」


赤城「私も」


摩虎羅「帰るか」


「あれって摩虎羅元帥!?」


「本物じゃん!!」


「早く写真!!」


「あれ、彼女!?」


「違う艦娘だよ」


「どうしよどうしよ」



摩虎羅「・・・」


赤城「しょうがないです」


摩虎羅「でもなぁ」


赤城「あなたはヒーローなんですし」


摩虎羅「ヒーローねぇ」


ゾロゾロ


「あ、あの」


摩虎羅「どうした?」


「さ、サインを」


摩虎羅「あぁ、いいよ」


キュッキュッ


摩虎羅「どうだ!?」


「ありがとう」


摩虎羅「気を付けて帰れよ」


「写真を!!」


「握手!!」



摩虎羅「ゼェゼェ」


赤城「お疲れ様です」


摩虎羅「どこにいたんだ?」


赤城「先に乗っていました」


摩虎羅「そうか」


プルプル


摩虎羅「げ」


赤城「あ・・・」


摩虎羅「」ピッ


赤城「切ってよかったんですか?」


摩虎羅「あいつはなぁ」



毘羯羅「っち」



赤城「毘羯羅元帥ですか?」


摩虎羅「ああ」


摩虎羅「あいつの顔は見たくない」


赤城「相変わらずですね」


摩虎羅「まぁな」


摩虎羅「一応連絡しておくか?」


赤城「誰に?」


摩虎羅「横須賀」


赤城「あぁ」



心司「もしもし」


摩虎羅「俺だ」


心司「さっさと帰って来い!」


心司「お前の鎮守府だろ」


ガチャン


心司「はぁ」



摩虎羅「・・・」


赤城「すごい剣幕でしたね」


摩虎羅「さすがに負担過ぎたか」




摩虎羅「ただいまー」


心司「・・・」


摩虎羅「怒っているのか?」


心司「ほれ」スッ


摩虎羅「あ・・・」


心司「何やってんだが」


摩虎羅「よく気が付いたな」


心司「クレームだよ札幌の元帥だって」


摩虎羅「あいつ・・・」


心司「で、作戦は?」


摩虎羅「明日正午開始」


心司「ブゥーーー」


心司「ギリギリかよおい・・・」


摩虎羅「そんなもんだ」


摩虎羅「赤城全員を」


赤城「はい」



「こちら執務室執務室、総員集合!!」



心司「ここに!?」


摩虎羅「なわけ」


赤城「外です、行きましょう」


心司「あーね」



「大規模作戦だって」


「腕が鳴るわ」


赤城「総員、静かに」



「「「「」」」ピシッ


摩虎羅「」スッ


「「「」」」」スッ


摩虎羅「作戦を伝える」


摩虎羅「今回は比島に出没した陸上型の討伐を主軸とし・・・」


心司「じいさんまじめにやればできるじゃん」


赤城「厳か場だけですが」


摩虎羅「今回は研修生の榊と共に私も戦線に向かう」


「「「ザワッ!!!!」」」


「提督が!」


「危険じゃない!」


摩虎羅「静かに!!」


「「「」」」ビクッ


摩虎羅「安心しろ迷惑はかけない」


摩虎羅「メンバーを発表する」


摩虎羅「全6部隊とする」


摩虎羅「各部隊長にこの後作戦概要を詳しく伝える」


摩虎羅「第1部隊。隊長・・・」


摩虎羅「・・・以上。」


摩虎羅「赤城は申し訳ないが我々の護衛を」


摩虎羅「以上だ。みな、明日に向けしっかり準備してくれ」



「「「はい!!」」」



赤城「解散!!」



ザワザワ



摩虎羅「よし、集まったな」


第1部隊 長門


第2部隊 陸奥


第3部隊 大和


第4部隊 霧島


第5部隊 加賀


第6部隊 翔鶴


護衛 赤城


摩虎羅「我々は北からのアプローチだ」


摩虎羅「島を陰にして・・・」



摩虎羅「異論は?」


「・・・」


摩虎羅「ないようだな」


摩虎羅「各自、隊員に伝えてくれ」



「はっ」



心司「どんぐらいの戦力になるんだ」


摩虎羅「総じて1万以上だな」


心司「おお・・・」


摩虎羅「明日の早朝に出発だゆっくり休みな」


心司「あんたは?」


摩虎羅「ちょっと仕事してダラダラするさ」


心司「ほう」


心司「それまでは手伝うか」


摩虎羅「ありがとう」



鳳翔「この時期ですか・・・」


間宮「そうですね」


鳳翔「やはり胸が痛くなります」



心司「なんだあれ」


摩虎羅「ああ100式か」


心司「輸送機か」


摩虎羅「あっちに燃料とかを」


心司「はぁー」



五月雨「そう、行くのね」


時雨「ああ」


夕立「頑張るっぽい!」


涼風「元気でな」


五月雨「無事に戻ってきてね」



摩虎羅「終わりだ」


心司「大してなかったな」


摩虎羅「君が昨日頑張ってくれたおかげだよ」



五月雨「あの!」


鳳翔「どうしたの?」


五月雨「出来れば、榊さんに」


鳳翔「そうですね」


鳳翔「私は提督のを作ろうかしら」



摩虎羅「早めに寝ときな」


心司「そうするは」


心司「今、19時か・・・21時には寝るよ」


摩虎羅「そんぐらいがいいな」


心司「そういや、出発は?」


摩虎羅「2時だ」


心司「了解」



心司「じゃぁ」


摩虎羅「ああ、おやすみ」


バタン


摩虎羅「ふぅ」


赤城「思い出しますか?」


摩虎羅「ああ、どうしてもな」


赤城「昨日も眠れていませんでしたしね」


摩虎羅「知っていたのか」


赤城「ええ、気配で」


摩虎羅「さすがだな」


赤城「未だに減りませんね」


摩虎羅「上はこっちの事情なんか知らないだろう」



いわれびこ「きいたよ」


心司「ああ、お前は?」


いわれびこ「ついていくよ」


心司「ほう」


心司「俺はもう寝る」


いわれびこ「お休み~」



摩虎羅「そろったな」


摩虎羅「では、抜錨!!」


ガッチャン


ガッコン


心司「・・・」


摩虎羅「どうした?」


心司「さぁ」


心司「空気が重いな」


摩虎羅「行ってみたら分かるさ」


鳳翔「提督!!」


摩虎羅「鳳翔!どうした」


鳳翔「お弁当です。船路にでも」


摩虎羅「ありがとう」


鳳翔「榊さんも」


心司「ありがとう」


鳳翔「五月雨ちゃん特性ですよ」ヒソッ


心司「ありがとうって」ヒソッ


鳳翔「ふふ、はい、いってらっしゃいませ」



摩虎羅「曳航を」


ガッコン


心司「おお!速いな」


摩虎羅「船の時の馬力であの重さだからな自然とこうなる」



摩虎羅「そろそろ食べようか」


心司「ああ」


摩虎羅「うまそうだ」


摩虎羅「ちょっと具が違うな」


心司「そうだな」



心司「??」ピラッ


「昨夜はありがとうございました。味わってください。

 どうか無事で帰ってきてください 五月雨」


心司「ふふ」


摩虎羅「どうした?」


心司「いんや、何でもない」



摩虎羅「そろそろだ」


心司「あれか・・・比島・・・」


赤城「泊地です」



摩虎羅「ああ君に」ポイッ


心司「ん?」パシッ


摩虎羅「無線だ大本営からの」


心司「はぁ」


摩虎羅「あと・・・1時間か・・・」


摩虎羅「準備はいいか?」


「はい!!!」



摩虎羅「おい、あそこ、気にしておけ」


長門「了解」


心司「なんだ?」


摩虎羅「一番事故を起こしやすいのは提督を始めてどのくらいだと思う?」


心司「うーーん」


心司「1年目・・・?」


摩虎羅「正解はな3,4,5年目ぐらいだ」


心司「というと?」


摩虎羅「俺の経験上その頃から慢心が起きてくる」


心司「なるほどね」


摩虎羅「君も覚えておけ」


心司「ああ」



「各艦に次ぐ!戦果を上げたものには褒美がある」



心司「誰だ?」


摩虎羅「海軍総督だ」


心司「へぇ」


摩虎羅「戦意を煽っている、無理にでも成功させたいのだろう」


心司「あいつは見えるのか?」


摩虎羅「いや」


心司「ふぅん」


摩虎羅「なかなか想像できない手で総督の座を作りそれをつかんだ男だ」


心司「はぁん」


摩虎羅「始めるぞ」



ドーーン


バーン


キーーン



摩虎羅「始まったな」


「先頭に入る」


摩虎羅「了解、気をつけろ」


「分かっている」


心司「・・・」



ゴォォォォ


水柱が至る所で上がる


先端には黒い塊が


森は燃え、空は艦載機が埋め尽くす



心司「・・・」


摩虎羅「まだまだ序の口さ」



高い金属音が



心司「!!」


摩虎羅「安心しろ」



心司「駆逐艦」


赤城「やはり的ですね」



「こちら、前衛部隊を殲滅、進軍する」


摩虎羅「了解!」



「摩虎羅元帥が進軍したぞ、続け!」



摩虎羅「うっせぇな」


心司「・・・」



「もう少しだ・・・お!毘羯羅元帥が主力艦隊と接敵したぞ」



摩虎羅「鬱陶しい」


心司「・・・」


「主力艦隊発見戦闘に入る」



摩虎羅「ああ、細心に」



ドーーン


ボォーーッカン


グラグラ


ヒューーン


ザザーン


心司「・・・」



「今回は・・・おぉ!ーーー大将か!さすがだ」



摩虎羅「・・・終わったか・・・」


摩虎羅「艦隊帰還せよ!奇襲には気を付けて」



「提督もな」



摩虎羅「ああ」



丸3日続いた戦いが終わった



摩虎羅「お前らは先に」



「??了解・・・?」



艦娘が続々と帰っていく



摩虎羅「赤城、頼む」


赤城「・・・はい・・・」



誰も居なくなった海に船が進む



心司「・・・」


摩虎羅「・・・これが現実だ」


赤城「・・・」



摩虎羅「ここに着けてくれ」



赤城「はい」



心司「・・・」



摩虎羅「ひどいだろ」



赤く染まった海


艦娘やら深海やらの死体が海に浮かぶ


摩虎羅「我先にと無理に進軍したせいだ」


摩虎羅「毎回何百もの艦娘が死ぬ」


心司「」ガラッ


「・・・」


心司「・・・」


心司「」スッ



ギギッ


心司「!!」


タッタッタッタ


「うっ・・・うっ」


心司「大丈夫か」


摩虎羅「赤城修復剤を」


赤城「」フルフル



心司「」スッ


ピクッ・・・・ピク


心司「足に無数の銃創、右腕は、感覚がないか・・・」


「た、たすけて」


摩虎羅「修復する体力もないだろう」


心司「だな」


「おねがい」


心司「」ギュッ


心司「なぁ」


「な・・・に」


心司「お疲れ様。君は頑張ったよ」ナデナデ


「え」ポロッ


心司「すごいじゃないか、こんなになるまで戦って」ヨシヨシ


摩虎羅「・・・」


「うっ・・・」ポロッ


心司「痛いよね」


心司「辛いよね」


心司「ごめんね」


「なんで・・・あやまるの・・・」


心司「もう苦しまなくていいよ」


「でも・・・」


心司「大丈夫」


心司「ほら、力を抜いて」


「・・・」


心司「目を閉じて」


「・・・」


心司「おやすみ」ギュー


「」


心司「」ギュー


「」


心司「・・・」ギュー


「」


心司「安らかに・・・」


摩虎羅「亡くなったか」


心司「ああ」


赤城「駆逐艦の子・・・」


摩虎羅「安らかな顔だ」


心司「・・・そうか・・・」


摩虎羅「こんなのいくらでもいる」


心司「・・・」


摩虎羅「戦争は、こういう事だ」


心司「・・・」


摩虎羅「君に聞きたい」


心司「?」


摩虎羅「部下を守る覚悟はあるか」


摩虎羅「自分を犠牲にしてまで守れるか」


心司「バカか?」


摩虎羅「??」


心司「俺は生きたい」


心司「正直、他人の盾になることは今は有り得ない」


摩虎羅「・・・」


心司「そもそもな」


心司「部下を殺す気はねぇ」


摩虎羅「ふっ」


摩虎羅「さすがだな」


摩虎羅「期待通りだな」


摩虎羅「”はい”っていったら捨てていた所だ」


心司「おいおい怖えな」


摩虎羅「君はいい提督になる。」


摩虎羅「な?赤城?」


赤城「ええ」


心司「そうか」


摩虎羅「帰ろう」


心司「これはどうする?」


摩虎羅「申し訳ないが放置だ、きりがない」


摩虎羅「肉魚とか鳥とかがついばむだろ」


心司「そう」


心司「ごめんな」ナデ・・・


「」



五月雨「」オロオロ


五月雨「」ソワソワ


鳳翔「大丈夫帰って来ますよ」


五月雨「ですよね」



心司「・・・」


摩虎羅「どうした?」


心司「直接ではないが」


心司「俺は一人殺した」


心司「ただ」


心司「あまりにも冷静でな・・・」


摩虎羅「そうか・・・」



赤城「そろそろです」


摩虎羅「ただいま」


「「「お帰り」」」


摩虎羅「お疲れだろ」


心司「まぁな」


摩虎羅「休みな」


心司「・・・」


摩虎羅「」コクッ


心司「じゃ」



摩虎羅「ふぅー」


赤城「お疲れ様です」


摩虎羅「あれはおかしい」


赤城「彼ですか?」


摩虎羅「ああ」


摩虎羅「あそこまで楽にさせるとは・・・」


赤城「そうですね」


摩虎羅「何を持っているのか・・・」



心司「・・・」


ガシッ


心司「ウゲ」


五月雨「よかった」


心司「どうした」


五月雨「お帰りなさい」


心司「ああ」


五月雨「!!」


心司「どうした?」


五月雨「服が・・・」


心司「・・・ああ」


五月雨「なにか・・・あったんですか?」


心司「ちょっとな」


五月雨「何が・・・」


心司「ご遺体を」


五月雨「そうですか」


心司「ちょっと疲れた、またな」


五月雨「はい」


五月雨「・・・」



心司「・・・」


心司「はぁぁ」


いわれびこ「・・・」


心司「あ゛ー」



コンコン


心司「・・・」


五月雨「榊さん」


心司「・・・」


五月雨「開けてください」


心司「帰れ」


五月雨「帰りません!」


心司「・・・勝手にしろ」


五月雨「私はここから離れませんから!」



ドンドン


五月雨「開けてください!!」


心司「・・・」


五月雨「開けてください!!」


心司「俺にかまうな」


五月雨「構います!!」


心司「さっさと帰れ」


五月雨「帰りません!!」



いわれびこ「・・・」



五月雨「もう、お夕飯ですよ」


心司「・・・」


ドンドン


心司「うるせぇ!」


五月雨「なら出て来て下さい!!」



心司「・・・」



ガンガン



五月雨「・・・」


心司「・・・」ガチャ


五月雨「zzz」


心司「ふぅーん」


心司「」グィッ



五月雨「zzz」


心司「」カチャ


心司「」ポイッ


五月雨「zzz」


心司「」ソー


五月雨「」パチッ


五月雨「」ガシッ


心司「」ビクッ


五月雨「捕まえましたよ」


心司「」グイッ


五月雨「あっ」


五月雨「ふん」


心司「おわっ!」


ドッテーン


五月雨「艦娘を舐めないでください」


心司「重い」


五月雨「これで動けないでしょう」


五月雨「さぁて」


心司「・・・」


五月雨「どうしたんですか?」


心司「??」


五月雨「あんな顔初めて見ました」


心司「・・・」


五月雨「何があったんですか」


五月雨「教えて下さい」


五月雨「・・・」


心司「・・・」


五月雨「・・・」


心司「殺した」


心司「あそこにいた艦娘を」


五月雨「・・・」


心司「手当できたんだけどな・・・」


心司「何もしなかった」


五月雨「・・・」


心司「もういいだろ」


心司「どけ」


五月雨「あ・・・」


心司「??」


五月雨「あの子はどんな風に亡くなったのですか」


心司「俺が声を掛け」


五月雨「なんて」


心司「もう苦しまなくていいって」


五月雨「・・・」


心司「そして死んだ」


五月雨「・・・」


五月雨「きっと安心できたんですよ」


心司「・・・」


五月雨「私も榊さんと一緒だと心があったかくなるんです」


五月雨「あの子も安心してあの世に行けたのだと思います」


心司「・・・」


五月雨「あなたは人殺しなんかじゃありません」


五月雨「そんなに気負わないで」


五月雨「」ギュッ


五月雨「とってもあったかい」ギュッ


五月雨「手を回して」


心司「いや・・・」


五月雨「私は死にませから ね?」


心司「・・・」


五月雨「ほら」


心司「」ギュッ


五月雨「苦しまないで」


五月雨「大丈夫」


五月雨「大丈夫」


五月雨「あなたは誰よりも優しいから」


五月雨「大丈夫」



五月雨「落ち着きました?」


心司「ありがとう」


心司「なぁ」


五月雨「はい?」


心司「そんなに俺に構うんだ?」


五月雨「それは・・・」


五月雨「あなたが・・・」


五月雨「好きなんです」


心司「・・・」


五月雨「ずっと一緒にいたいんです」


五月雨「離れないで欲しいんです」


五月雨「悲しい顔をして欲しくないんです」


五月雨「大好きなんです」


五月雨「大大大だーい好きなんです」


心司「そうか」


五月雨「はい」


心司「・・・」


五月雨「・・・」



五月雨「私の事、どう思います?」


心司「・・・」


五月雨「そうですよね」


五月雨「いきなり・・・」


心司「・・・」


五月雨「!!」


心司「ふぅ」


五月雨「え!?」


心司「少し黙ってろ」


五月雨「え!?今・・・え?」


心司「嫌いではない」


五月雨「そうですか」


五月雨「キスするなら大好きって言ってほしかったな」



五月雨「私からも」


心司「んっ!」


五月雨「大好きです」


心司「・・・」



心司「寝ろ・・・」グイッ


五月雨「一緒に寝ましょ、ね?」


心司「はぁ」



五月雨「ありがとうございます」


心司「何が?」


五月雨「キス」


心司「ああ」


五月雨「分かったんですか?」


心司「ん?」


五月雨「私が躊躇っていたの」


心司「どうかな」


五月雨「やっぱり」


五月雨「そこが好きなんです」


心司「そんなに俺がいいのか?」


五月雨「はい」


五月雨「榊さんじゃなきゃ嫌です」


心司「ふぅん」


五月雨「嫌じゃないんですか」


五月雨「好きでもない人にキスするの」


心司「見ず知らずの人間なら嫌だな」


五月雨「それって」


心司「自分で考えろ」


五月雨「私に直接言って欲しいです」


五月雨「本当の事を」


五月雨「いや」


五月雨「言って下さい」


心司「悪足掻きは・・・いいか・・・」


心司「・・・」


心司「好きだ」


心司「鳳翔から」


心司「君に優しくしてくれって言われてな」


心司「それからだな」


五月雨「・・・」


心司「後は」


心司「君の顔を見るたびに惹かれていった」


五月雨「・・・よ」


心司「?」


五月雨「最初からそう言って下さいよ」


五月雨「う、うれしいけど」


心司「ごめんな」


五月雨「近くに来て」


心司「ああ」


五月雨「」ギューーー


五月雨「大好き」ギュー


心司「俺もだ」


五月雨「ちゃんと言って」


心司「だ、、大好きだ」


五月雨「ふふ、知ってる」


五月雨「うんぅ」


チャ


心司「はぁ」



五月雨「あったかい」


心司「そうだな」


五月雨「お休み」


心司「お休み」




摩虎羅「とうとうか・・・」


心司「長かったな」


摩虎羅「お疲れ」


心司「ああ」


心司「世話になった」


摩虎羅「あと2日頑張ってくれ」


心司「おう!」


赤城「もう、様になっていますね」


摩虎羅「もう、提督になれるぞ」


心司「どうも」



摩虎羅「明日の夜いいか?」


心司「いきなりどうした?」


摩虎羅「最後だし、男同士で一杯」


心司「ああ、いいぞ」


心司「俺、あんま飲めないが」


摩虎羅「時が来たらな」


心司「楽しみにしている」



摩虎羅「上がりな」


心司「分かった」


心司「では」



摩虎羅「期待しているぞ」


赤城「そうですね」



五月雨「終わったの?」


心司「ああ」


五月雨「」


心司「??」


五月雨「お別れですね」


心司「・・・」


五月雨「嫌です」


心司「大丈夫だ」


五月雨「でも・・・」


心司「ここにまた来るからよ」ナデナデ


五月雨「ほんと?」


心司「ああ」


五月雨「約束ね」


五月雨「他の子好きになったら許さないよ」


心司「さぁどうかな」


五月雨「え!」


心司「安心しろ、冗談だ」


心司「多分」


五月雨「・・・」


心司「冗談だ」


五月雨「もう!」ボコスカ


心司「ごめんって」


五月雨「もう!」


「・・・」



心司「ふぅ・・・」


いわれびこ「らぶらぶね」


心司「悪いか?」


いわれびこ「べつに」


心司「はぁ」


いわれびこ「どうしたの」


心司「あの時断ったほうがよかったかなって」


いわれびこ「さみだれちゃん?」


心司「ああ」


心司「一瞬の光でも与えなかったほうが良かったのか・・・」


いわれびこ「そんなわけないよ!」


いわれびこ「さみだれちゃんもうれしかったとおもうよ」


いわれびこ「そんなこといっちゃだめ」


心司「ありがとな」




摩虎羅「20時に門の前にいてくれ」


心司「分かった」



摩虎羅「待たせたな」


心司「適当な変装だなおい」


摩虎羅「一番安定しているんだよ」


心司「帽子眼鏡マスク、変装三種の神器だな」


摩虎羅「行こうか」


心司「ああ」



「いらっしゃい!」


摩虎羅「俺だ」


「おお!元帥さん!どうぞ」


摩虎羅「よく来るんだ」


心司「へぇ」


心司「さっさと座れ俺が座れねだろ」


摩虎羅「礼儀正しいのか正しくないのか」


「ご注文は?」


摩虎羅「いつもの、彼のも同じで」


「あいよ」



「お待たせ!!」


摩虎羅「まず一杯」


心司「ほい、出せ」


摩虎羅「ありがとう」


摩虎羅「君もほら」


心司「どうも」


摩虎羅「乾杯」


心司「乾杯」



摩虎羅「なぁ」


心司「ん?」


摩虎羅「暗い話と明るい話どっちが良い?」


心司「どっちでも」


心司「よって話にならなくなるんだったら重要な方から」


摩虎羅「そうか」


摩虎羅「暗いほうだな」


摩虎羅「端的に言おう」


心司「・・・」


摩虎羅「俺は」


摩虎羅「何隻も沈めてきた」


心司「えっ・・・」


摩虎羅「あの時・・・大規模作戦だ」


摩虎羅「調子に乗ってた」


摩虎羅「それで、取り返しのつかないことになった」


心司「・・・」


摩虎羅「俺なら大丈夫と思っていた・・・」


摩虎羅「自分の弱さと愚かさを知らされた」


摩虎羅「申し訳なかった・・・」


摩虎羅「そんな言葉で変えられるものでもない・・・」


摩虎羅「俺の命でも足りないぐらいの罪を犯した」


心司「・・・」


摩虎羅「今も思い出す」


摩虎羅「彼女たちの最後の通信を」


摩虎羅「それからだな」


摩虎羅「実力を客観的に・・・いや、下に見て作戦を立てた」


摩虎羅「無理のないように」


摩虎羅「ただな」


摩虎羅「やった事は消えないんだ」


摩虎羅「だからな」


心司「!!」


摩虎羅「君にはそんな思いをさせてほしくない」


摩虎羅「だから、あそこに連れて行った」


心司「そうか・・・」


摩虎羅「・・・」


摩虎羅「大切にな」


摩虎羅「艦娘も君自身も」


心司「分かった」



摩虎羅「せっかくの酒がまずくしてしまったね」


心司「自覚はあったんだな」


摩虎羅「ああ」


心司「なぁ」


摩虎羅「ん?」


心司「結婚してんのか?」


摩虎羅「いや」


摩虎羅「余裕なかったな」


心司「そうか」


摩虎羅「家族は沢山いる。寂しくないさ」


心司「ふふ」


摩虎羅「」グビィ


心司「」グビィ



摩虎羅「」


心司「で」


摩虎羅「で?」


心司「話は?」


摩虎羅「ああ、危ない」


心司「おい!」


摩虎羅「これから提督になるだろ」


心司「ああ」


摩虎羅「君の事も公になるだろう」


心司「・・・」


摩虎羅「面倒だろ?」


心司「ああ、な」


摩虎羅「プレゼントだ」


心司「はぁ」


心司「整形でもさせんのか?」


摩虎羅「そこまでではないさ」


摩虎羅「ほら」


心司「ん?」


摩虎羅「身分証明書だ」


心司「保険証にパスポートか・・・」


摩虎羅「・・・」


心司「誰のだ、これ」


摩虎羅「気が付いたか」


心司「パクったのか?」


摩虎羅「いいや」


摩虎羅「君のさ」


心司「はぁ!?」


摩虎羅「俺が付けた」


摩虎羅「神木暁洋(かみきあきひろ)さ」


心司「神木って・・・」


摩虎羅「榊を分解しただけだがいいだろ」 榊 木+神(ちょっと違うけどね)→神木


心司「で、暁洋って」


摩虎羅「海を暁に導いてほしいってとこから」


心司「へぇ・・・」


摩虎羅「どうかな?」


心司「・・・」


摩虎羅「断ったからって変なとこに飛ばしたりしないからさ」


心司「今考えている」


摩虎羅「あ、はい」


心司「暁洋ねぇ」


心司「気に入った、ありがとな」


摩虎羅「いいのか?」


暁洋「ああ」


摩虎羅「そうか・・・」


摩虎羅「いい時間だな」


暁洋「だな」


摩虎羅「期待しているぞ神木君」


暁洋「ありがと」



摩虎羅「ただいまー」


赤城「おかえりなさい」


暁洋「起きてたのか!」


赤城「気になってしまって」


赤城「提督、結果は?」


摩虎羅「さぁな、神木君でも聞いたら」


暁洋「聞かせる気ねぇだろ」


赤城「良かったですね」


暁洋「で、俺の戸籍は?」


摩虎羅「安心しろ元帥パワーでな」


暁洋「職権乱用だろ・・・」



暁洋「いい時間だな・・・」


暁洋「さすがに寝ているか・・・」


暁洋「!!」


暁洋「五月雨・・・」


五月雨「なんでいなかったの?」


暁洋「じいさんと酒飲んでた」


五月雨「怒っているからね」


暁洋「・・・ごめん」


五月雨「いいけど」


五月雨「ちょっと、来て」



五月雨「いいよね」


暁洋「こんなとこあるんだな」


五月雨「ここ、座って」


暁洋「ああ」


五月雨「よっ」


暁洋「オゲェ」


暁洋「勢い良すぎだろ」


五月雨「そんなこと言えるのかな?」


暁洋「はいはいすみませんでした」



五月雨「行っちゃうの?」


暁洋「ああ」


五月雨「そう・・・」


五月雨「会いに来てね」


暁洋「そういったろ」


五月雨「そうだけど」


五月雨「・・・」


五月雨「行かないで」


暁洋「・・・」


五月雨「お願い」


暁洋「・・・」


五月雨「一緒に居たいの」


暁洋「・・・」


五月雨「何か言ってよ」


暁洋「ごめん」


暁洋「それは・・・無理」


五月雨「分かっているけど・・・」


五月雨「分かっているけど・・・」


五月雨「嫌だよぉ」


五月雨「早すぎるよお別れなんて」


暁洋「」ギュー


暁洋「・・・」ポンポン


暁洋「また会えるさ」


暁洋「会う」


暁洋「絶対に会いに行くからな」


五月雨「でもぉ・・・」


暁洋「・・・」


五月雨「で・・・んっ」


暁洋「」


五月雨「」


暁洋「」


五月雨「」


暁洋「」


五月雨「」


暁洋「」


五月雨「」


暁洋「ハァ」


五月雨「・・・」


暁洋「俺もなぁ」


暁洋「お前の泣く顔なんて見たくねぇんだよ」


暁洋「そんなに信用できない奴か?俺は」


五月雨「ちがう・・・」


暁洋「だろ?」


暁洋「な?」


暁洋「汚ねぇ顔だな」


五月雨「うるさい!!」


暁洋「だから、な?」


五月雨「信じるからね?」


暁洋「ああ」


五月雨「だから」


五月雨「夜が明けるまではここで一緒にいよ」


暁洋「そうだな」



五月雨「好き」


暁洋「好きだ」


五月雨「ふふ」


暁洋「ふっ」



五月雨「」ドッ


暁洋「おわぁ!」


五月雨「星が綺麗」


暁洋「そうだな」


五月雨「・・・」


暁洋「・・・」



五月雨「そろそろね」


暁洋「だな」



五月雨「見えてきた!」


暁洋「暁の海か・・・」



五月雨「元気でね」


暁洋「お前もな」



五月雨「帰ろう」


暁洋「お前がどかねぇと帰れねぇんだよ」


五月雨「そうね」



五月雨「手、あったかいね」ギュ


暁洋「」ギュ



暁洋「着いたな」


五月雨「放したくない」


暁洋「大丈夫さ、また繋がる」


五月雨「破らないでね」


暁洋「当たり前」



摩虎羅「おはよう」


暁洋「おはよう」


摩虎羅「荷物は?」


暁洋「もう纏めてある」


摩虎羅「お疲れ様」


暁洋「お世話になりました」


赤城「頑張って下さいね神木さん」


暁洋「ありがとう」



「「「バイバーイ」」」


「「「またね」」」


暁洋「またな!!」




摩虎羅「行ったな」


赤城「寂しくなりますね」


摩虎羅「そうだな」



暁洋「懐かし・・・くない学校か・・・」


佐藤「心司ーーー!!!」


暁洋「誰だ?」


佐藤「忘れたのか」


暁洋「あのぉ変な人に・・・」


佐藤「ばか」


暁洋「久しぶり」


佐藤「久しぶり」


暁洋「あ、俺の新たな名前」


佐藤「神木・・・暁洋?」


暁洋「ああ」


佐藤「なんで?」


暁洋「貰ってな」


佐藤「誰に?」


暁洋「忘れた」


佐藤「・・・まぁいいや」


佐藤「はい」


暁洋「??」


佐藤「サイン」


暁洋「あっ」


佐藤「忘れたのか!?」


暁洋「ま、まぁ・・・」


佐藤「コンニャロ~~~!!!」


暁洋「怒んなって」


佐藤「楽しみにしてたのに」



教師「お帰り」


暁洋「おっす」


佐藤「うっす」


校長「どうだったかい二人とも」


暁洋「まぁまぁぼちぼち」


佐藤「楽しかったぞ」


校長「そうかい」


校長「改めて、神木君、佐藤君よろしく」


暁洋「早いな」


校長「昔からの仲だからな」コソッ


暁洋「そういやそうだった」


佐藤「??」



「提督」


摩虎羅「どうした?」


「提案が」



摩虎羅「そうだな」





「出来れば」


摩虎羅「いいじゃないか」


「!!」


摩虎羅「まだしばらくあるけどね」


「ありがとうございます!!!」



佐藤「なぁ」


暁洋「ん?」


佐藤「飯行くぞ」


暁洋「奢りで」


佐藤「ええ」


暁洋「じゃいいや」


佐藤「いいから付いて来いって」


暁洋「うわっ!」




麻衣「あれじゃない」


佐藤「おーい!!」


暁洋「おい、放せ!」ザザザザザザザ


咲「騒がしいね」


和博「だな」



佐藤「久し振り!」


麻衣「研修お疲れ様」


咲「心司君も」


暁洋「ああ」


佐藤「こいつ・・モガッ」


咲「どうしたの?」


暁洋「何でもない」


佐藤「んんん・・・」


和博「肩に妖精居るかい?」


暁洋「ああ」


暁洋「・・・えっ!!!」


和博「妖精が身近にいたせいか気配なら」


暁洋「へぇ」


和博「姿とか声は無理だけど」


佐藤「そんなもんなのか?」


暁洋「さぁ」


咲「男3人衆は卒業なんでしょう」


和博「確かに」


暁洋「お前はどこに?」


和博「大本営の工廠」


暁洋「はぁーん」


佐藤「あれみたいなの作んなよ」


暁洋「??」


佐藤「11式」


咲「オカルトじゃないの」


佐藤「さぁ俺も知らねえが」


和博「そんな資料は残ってなかったな」


暁洋「??」


麻衣「11式って知らないの?」


暁洋「ああ」


佐藤「いろんな説があるが」


佐藤「最悪最凶の兵器」


暁洋「へぇ」


佐藤「あんのかないのかも不明」


暁洋「そんなあるのかね」


佐藤「さぁ」


佐藤「上層部のみぞ知る」




和博「それはさておき2人は?」


暁洋「まだ決まってね」



わいわいがやがや・・・



麻衣「榊君は、居ないの?」


暁洋「??」


麻衣「彼女」


暁洋「いないな」


佐藤「ぼっちな」


暁洋「ああ」


いわれびこ「いや・・・」


暁洋「」ブンッ


いわれびこ「ウワァァァァ」


佐藤「おい」


暁洋「邪魔が居たな」


佐藤「あの妖精なんて言おうと・・・」


暁洋「知るか」



麻衣「頑張ってね大ちゃん」


佐藤「ああ」


咲「元気でね」




佐藤「なぁ」


暁洋「ん?」


佐藤「なんで言わないんだ?」


暁洋「何を」


佐藤「名前」


暁洋「今ではない」


佐藤「ふぅん」



2062年3月


教師「よく頑張った」


教師「着任先を発表する」



教師「佐藤大」


佐藤「はい」


教師「名古屋に」


佐藤「はい」


教師「神木暁洋」


暁洋「はい」


教師「銚子に」


暁洋「はい」


教師「卒業おめでとう、頑張ってくれ」



佐藤「お疲れ」


暁洋「ああ」


佐藤「頑張れよ」


暁洋「お前もな」


佐藤「またな」


暁洋「ああ」



佐藤「とうとうか・・・」


暁洋「お前そんなやる気あったか?」


佐藤「いや、約束したんだ」


佐藤「麻衣との婚姻」


暁洋「あー」


佐藤「お前もさっさと結婚しろ」


暁洋「うっせ」


佐藤「じゃぁな!!」


暁洋「じゃぁ」



プルプル


暁洋「もしもし」


摩虎羅「俺だ」


暁洋「・・・」


摩虎羅「おめでとう」


暁洋「どーも」


摩虎羅「頑張ってくれよ」


暁洋「ああ」


摩虎羅「会えた時には」


暁洋「またな」


ピッ


暁洋「・・・」


暁洋「五月雨・・・」




暁洋「ここか?」


いわれびこ「そうだね」


暁洋「ある程度の戦力はあるのか・・・」



ガチャッ



「」ピシッ



「提督ですか?」


暁洋「ああ、神木だ、よろしく」



「「「よろしくお願いいたします!!」」」


暁洋「まぁ、のんびりやってこ」



暁洋「!!」


暁洋「?」


暁洋「皆、部屋に戻ってくれ。」


暁洋「あ!君以外は」



「「「はい!」」」



暁洋「・・・」


「・・・」


暁洋「なぁ」


暁洋「勘違いだったら申し訳ないが」


暁洋「五月雨か?」


暁洋「・・・いや、横須賀の五月雨か」


「」ビュッン


暁洋「オエェ」


五月雨「さっすが!!」


五月雨「よくわかったね」


暁洋「しかしなんで」


五月雨「それはね」



 鳳翔「提督」


 摩虎羅「どうした?」


 鳳翔「五月雨ちゃんについて少し」


 摩虎羅「ああ」


 鳳翔「五月雨ちゃん、彼によくなついていました」


 摩虎羅「・・・」


 鳳翔「恋仲までに」


 摩虎羅「へぇあいつが・・・」


 鳳翔「私に提案が」


 摩虎羅「どうした?」


 鳳翔「まだ、先ですが」


 鳳翔「彼女を彼の鎮守府に転属させるのはいかかでしょうか」

 

 摩虎羅「そうだな」

 

 鳳翔「よろしくお願いします」


 摩虎羅「・・・」


 摩虎羅「分かった」


 鳳翔「!!」


 鳳翔「ありがとうございます!!」

 )


暁洋「へぇ」


五月雨「はい」


五月雨「一緒に居られてうれしい」


暁洋「俺も」


五月雨「よろしくね、提督」


暁洋「よろしく」



暁洋「あっ、秘書艦よろしく」



暁洋「うーん」


五月雨「お疲れ様」


暁洋「!!」


五月雨「何これ!?」


暁洋「遺伝子組み換え器具」


五月雨「へぇ」


暁洋「ああ」


五月雨「何をしているの」


暁洋「植物の色変えたり」


五月雨「へぇ」


五月雨「本当だすごい!」


暁洋「本当は人体とか動物をしたいんだけどな」


五月雨「艦娘は?」


暁洋「え!?」


五月雨「うーん」


五月雨「足が速くなるとか・・・」


暁洋「あーね」


五月雨「体に気を付けてね」ギュッ


暁洋「ありがとう」



2067年


総督「金鵄勲章受章を始める」


総督「功二級」


総督「銚子鎮守府、神木暁洋大佐」


暁洋「はい!」


総督「おめでとう」


暁洋「ありがとうございます」


パチパチパチパチ


総督「名古屋第3鎮守府、佐藤大大佐」


佐藤「はい!」


総督「おめでとう」


佐藤「あ、ありがとうございます」


パチパチパチパチ



総督「そして、表彰を」


総督「烈風の改良型”烈風改二”を開発した」


総督「山本和博技師」


和博「はい」


総督「おめでとう」


パチパチパチパチ



佐藤「お疲れ」


暁洋「ああ」


佐藤「功二級か」


暁洋「佐官では相当だぞ」


佐藤「功一級欲しいな・・・」


暁洋「あれだろ」


暁洋「一級なんてあの元帥sだろ」


佐藤「ああ」


「おめでとう」


暁洋「おお、君もおめでとう」


佐藤「まだか、3人同時とはな」



「すみません」


佐藤「俺か?」


「はい、あと神木大佐も」


暁洋「ああ」



佐藤「両翼・・・」


暁洋「俺が右翼(みぎよく)で」


佐藤「俺が左翼(ひだりよく)」


「はい」


「12神将に次ぐ第二世代として」


「めきめきと実力を上げてきた二人」


「翼で国民を守る」


暁洋「初めて知ったんだけど」ヒソヒソ


佐藤「はぁ、ネットじゃ普通だぞ」ヒソヒソ


暁洋「マジで!」ヒソヒソ


「お二方の今後の抱負を」


佐藤「皆さんのため平和な海を取り返します!」


暁洋「まぁ・・・頑張ります」



「ありがとうございました」



暁洋「疲れた」


佐藤「お前、へたくそだな」


暁洋「自覚している」



「おーい」


佐藤「お!麻衣!」


麻衣「2人・・・3人ともおめでとう!!」


暁洋「どうも」


咲「カズ、おめでとう」


和博「ありがとう」


咲「久し振りだしね」


咲「ご飯食べようよ!」


麻衣「そうだね」


和博「両翼は?」


暁洋「なんでまとめてだよ」


佐藤「いいぞ!」


暁洋「いいけどさぁ・・・」



佐藤「久し振りだな」


麻衣「みんなバラバラだからね」


和博「だな」


暁洋「ああ」


咲「3人衆まとめて受賞とはね」


和博「俺は表彰だけどな」


暁洋「烈風改二使いやすいって空母が」


佐藤「ああ、めっちゃ強いと」


咲「良かったね」


和博「うれしいな、現場の声って」


麻衣「両翼も・・・」


暁洋「いつからそういう風に呼ばれているんだ?」


麻衣「知らなかったの!!」


暁洋「ああ」


佐藤「去年のあの時かな」


暁洋「アリューシャン?」


佐藤「そうそう」


佐藤「そこから一気に有名人」


暁洋「へぇ」


暁洋「俺、普通にスーパーとか行っていたけど特には」


佐藤「自覚なさすぎて客も気が付かなかったんじゃね」


暁洋「かもな・・・」


咲「みんなビール?」


暁洋「ああ」


佐藤「お願い」


和博「お願い」


咲「麻衣ちゃんは?」


麻衣「飲めないの」


佐藤「」ニヤァ


暁洋「??」


咲「え?」


佐藤「ああ」


和博「おお!」


麻衣「子供、出来たの」


暁洋「!!」


佐藤「気が付かなかったのか?」


暁洋「いやぁ」


暁洋「もうさ」→


咲「え?」


麻衣「これね」マタニティ


和博「よく気が付いたな」


暁洋「2人は?」


咲「全然」


和博「分からなかった」


佐藤「お!来たぞ」


咲「じゃぁ」


咲「3人衆の今後の活躍と、佐藤家の赤ちゃんを祝って・・・」


「「「かんぱーい」」」


カチャーーン



暁洋「久々に酒飲むな」


佐藤「俺は結構飲むが」


和博「忙しいのか?」


暁洋「まぁ、ちょっとな・・・」


咲「みんな出世しちゃって」


麻衣「あの大ちゃんが・・・ねぇ」


佐藤「おい!!」


佐藤「まぁ部下に恵まれたな」


暁洋「珍しいなお前がそんなこと言うのは」


佐藤「アラサーだとだんだん感性が変わるんだよ」


暁洋「はぇ~」


暁洋「2人で名古屋住?」


佐藤「ああ」


佐藤「近くの家で」


暁洋「毎日帰っているのか?」


佐藤「ああ」


暁洋「へぇ」



咲「で、」


麻衣「榊・・・神木君」


暁洋「・・・」


咲「気が付いたら名前、すんごく変わっているじゃん!!」


暁洋「い、色々あってな」


暁洋「まぁ・・・うん・・・はい」


咲「まぁいいけどさ」


麻衣「それと・・・」


麻衣「彼女出来た?」


暁洋「なぁ、お前らの嫁恐ろしいんだが」


佐藤「頑張れ」


和博「強く生きろ」


暁洋「」orz


咲「で、で?」


麻衣「はやく!」


暁洋「いる事はいる」


佐藤「マジで!!」


暁洋「ああ」


咲「誰!!」


暁洋「艦娘」


咲「!!」


暁洋「懐かれてそのままって」


麻衣「いつから」


暁洋「5年」


佐藤「あの時からか!!」


暁洋「まぁ」


和博「なんでそんな隠していたんだ?」


暁洋「事情がな・・・」


暁洋「快方には向かっているんだが」


暁洋「昔、別のとこで色々あって、男見ると過呼吸で」


佐藤「ああ」


佐藤「え?なんでお前は?」


暁洋「知るか?一回、無理矢理治したんだがその後から、俺には起きなくなったらしい」


咲「へぇ」


麻衣「お幸せに」



咲「2人はそろそろ時間?」


佐藤「だな」


暁洋「じゃぁ、またな」


麻衣「元気でね」


和博「子供楽しみだな」


佐藤「ああ」



「え!あれ、両翼じゃない!」


「しかも2人とも」



暁洋「めんどっ」


佐藤「なぁ」


暁洋「あ?」


佐藤「逃げる?」


暁洋「俺はな」


佐藤「そうか」


佐藤「じゃ、和博、申し訳ないが麻衣を」


和博「任せろ」


暁洋「3,2,1」


佐藤「GO!」


ダッ


咲「はやっ!」


和博「確かに」



「え!つっこんでくる」


「どうしよう」



暁洋「俺は逃げ道見つけたが」


佐藤「俺も」


暁洋「あそこで落ち合うか」


佐藤「了解」


タンッ



「え!どこ!?」


「さっきまでいたのに・・・」



暁洋「お疲れ」


佐藤「ああ」


暁洋「どうする、時間の問題だが」


佐藤「俺はこのまま駅に行く」


暁洋「そうしろ」


佐藤「じゃぁな、頑張れよ」


暁洋「おう!お前もな!」



暁洋「ただいまー」



「「「「おめでとう!!!!!」」」


暁洋「おう!!」


「すごーい」


「やったね」


暁洋「みんな、ありがとう!!」



暁洋「ふぅ」


五月雨「おめでとう」


暁洋「ああ、ありがとう」


五月雨「研究は?」


暁洋「微妙」


五月雨「そう、頑張って」


暁洋「ごめんな」


五月雨「え?」


暁洋「そばに居られなくて」


五月雨「ぞっといるじゃない」


五月雨「でも、もう少し構って欲しいな」


暁洋「そうだな」


五月雨「やっぱりいいわ」


暁洋「だな」


プルプル


暁洋「ん?」


暁洋「いいや」


五月雨「いいの」


暁洋「ああ、ジジイ」



摩虎羅「繋がらない・・・」


赤城「お祝いでもしているんじゃないですか」


摩虎羅「そうかもな・・・」


赤城(息子のように・・・ふふ)



暁洋「ふぅ」


暁洋「始めますか・・・」


カチャカチャ


暁洋「やべ!ミスった」


暁洋「パターンehとパターンkoが混ざったふうに改造しちまった・・・」


暁洋「一応様子見とくか・・・」



暁洋「!!」


暁洋「なんだ、これ・・・」


暁洋「細胞じゃない・・・」


暁洋「熱が以上に発生している」


暁洋「まずい!」


暁洋「培養液から出して・・・」


暁洋「あっつ!!」


暁洋「・・・」


暁洋「何だったんだ?」



暁洋「ここが・・・」


暁洋「原因不明だが」


暁洋「一部の遺伝子を人間の物に変えただけ・・・」


暁洋「艦娘と人間は染色体の数は同じ、違うのは・・・数十箇所だけ・・・」


暁洋「なぜだ」




麻衣「ヤバい」


麻衣「来た!」


麻衣「どうしよう」


麻衣「いたたたたた・・・」


麻衣「大ちゃんは・・・お仕事・・・」


麻衣「いや、」



佐藤「もしもしって麻衣!」


佐藤「すぐ行く!!」


佐藤「ごめん!あとよろしく」


「え!?」


「行っちゃった」



佐藤「大丈夫か!?」


麻衣「うん」


佐藤「嘘つけ」


佐藤「動けるか?」


麻衣「何とか」


佐藤「そうか」


佐藤「車まで歩くぞ」


麻衣「うん・・・」



佐藤「はい、お願いします!」


佐藤「頑張って」


麻衣「うん、頑張るね」



佐藤「」ソワソワ


佐藤「」ソワソワ


麻衣「う~~~ん」


佐藤「」ソワソワ





佐藤「」ソワソワ


オギャァァァ!!!!!!!!!


佐藤「!!!」


「男の子ですよ」


佐藤「麻衣!!」


麻衣「やった」


佐藤「良かった、良かった」


佐藤「頑張ったな」


麻衣「うん」


佐藤「おお!」


麻衣「ここ、似ていない大ちゃんに」


佐藤「だな」



「少しお預かりします」


佐藤「お願いします」




暁洋「そうか!おめでとう」


佐藤「ああ、ありがとう」


佐藤「なぁ」


暁洋「ん?」


佐藤「名前な・・・」


暁洋「・・・」


佐藤「いいだろ信司」


暁洋「あえてか?」


佐藤「なんとなく」


暁洋「なんとなくで子供の名前決めるなよ!!」


佐藤「信頼される人間になって欲しいなって」


暁洋「いいんじゃねぇか。おめでとう」


佐藤「あとで写真おくっから」


暁洋「ああ、嫁のとこいてやれ」


佐藤「またな」



五月雨「なに?」


暁洋「佐藤のガキが生まれた」


五月雨「へぇ!!」


暁洋「あいつ大丈夫か・・・」


五月雨「ねぇ」


暁洋「ん?」


五月雨「子供欲しいな」


暁洋「お前、その体じゃ無理だろ」


五月雨「むぅ・・・」


暁洋「解体だぞ?」


五月雨「・・・」


暁洋「記憶も無くなるがいいのか?」


五月雨「もしもって」


五月雨「もしあなたの子供が出来たらって・・・」


五月雨「思っただけなのに・・・」


暁洋「ごめん」


暁洋「ただな、子供作るのと記憶が無くなるのはな」


暁洋「忘れられるのはいやだから・・・」


五月雨「いいの・・・」


五月雨「」ギュー


暁洋「」ギュー


暁洋「あ!」


五月雨「?」


暁洋「いや・・・」


暁洋「不可能でもないな」


五月雨「え?」


暁洋「ただ、体への負担がデカすぎるな」


五月雨「・・・」


暁洋「もう少し研究が進んだらな」


五月雨「ありがとう」


暁洋「」ナデナデ


五月雨「私は姿は変わらないけど」


五月雨「あなたは変わるじゃない」


五月雨「あなたと私で時間の流れが違う気がしてね」


暁洋「そうか」


暁洋「さっきは、ちょっと言い過ぎたな」


五月雨「ううん、いいの」


五月雨「気にしないで」


暁洋「ありがとう」


五月雨「ねぇ」


暁洋「ん?」


五月雨「」


暁洋「ん!」



五月雨「ふふ」


暁洋「ふっ」




暁洋「なんとなくだがお前よりか?」


佐藤「心司はそうか!あっ暁洋」


暁洋「わざとか?」


佐藤「そんな」


暁洋「ほかは?」


佐藤「咲ちゃんは俺、和博は麻衣」


佐藤「半々ぐらいだな」


暁洋「はぁん」


暁洋「お前、育児嫁に押し付けんなよ」


佐藤「分かっているって」


暁洋「心配だ・・・」


佐藤「どうも」


佐藤「大変になるな」


暁洋「まだ収入がましなだけいいだろ」


佐藤「そうだな」



五月雨「ねぇ」


暁洋「ん?」


五月雨「ちょっとお話が・・・」



五月雨「・・・」


五月雨「あなたを信じるから言うね」


暁洋「??」


暁洋「ああ」


五月雨「私ね」


五月雨「秘書艦としての仕事を集中したいの」


暁洋「そうか・・・」


五月雨「戦闘じゃ足でまといだし・・・」


五月雨「ただ、こっちのお仕事は得意だから」


五月雨「腰抜けとか、臆病者とか言われてもいいから」


五月雨「お願い」


暁洋「はぁ」


暁洋「ばーーーーか!!!」


五月雨「え?」


暁洋「そんなこと言うわけないだろ」


五月雨「あ、ありがとう」


暁洋「おう!」


五月雨「ありがとう、ありがとう」ギュー


暁洋「」ギュー


五月雨「怖くてなかなか言えなかったんだけどね」


五月雨「良かった!!」


暁洋「これからも頼むぞ秘書艦」


五月雨「はい!!」




暁洋「もしもし?」


「ーーーテレビと申します」


暁洋「ああ」


「今回、十二神将と両翼での対話を撮影したいのですが」


暁洋「誰が出るんだ?」


「予定では、摩虎羅元帥と波夷羅元帥です」


暁洋「左は」


「許可が降りました」


暁洋「ただなぁ・・・」


「どうか」


暁洋「こちとら指揮があるしなぁ」


「そちらを・・・」


暁洋「断る」


「しかし・・・」


暁洋「取材の時間は確保できない申し訳ない」


「・・・」


「なら」


「リーモトはどうでしょうか?」


暁洋「・・・同じだろ」


「そうですね・・・」


暁洋「第一なんで俺らを話させたいんだ?」


「新世代の意見などをと」


暁洋「ふぅん」


暁洋「申し訳ないな」


「なら!」


暁洋「あ?」


「何分なら」


暁洋「そんなに話が聞きたいのか?」


「はい」


暁洋「分かった。30分だけな」


「では、後ほど詳細を鎮守府に送ります」


暁洋「分かった」



暁洋「はああああ」


五月雨「頑張って」


暁洋「だっる!!」


五月雨「まぁまぁ」



暁洋「よっと」


暁洋「繋がった!」



「こんにちは」



「お忙しいところありがとうございます」


「始めさせていただきます」


「では、佐藤大佐から・・・」



暁洋「はい」


暁洋「そうですね・・・」



「もう、お時間ですね」


「皆さまありがとうございました」


「頑張って下さい」



暁洋「ふぅ」


暁洋「終わった」


五月雨「いつ放送?」


暁洋「1週間後かな」


五月雨「楽しみね」



わいわい


暁洋「集まりすぎだろ」


五月雨「全国よ!」


暁洋「そうだけど」


五月雨「そりゃみんな楽しみに決まっているじゃない!!」



「あ!提督だ」


暁洋「始まったか?」


五月雨「そうみたいね」



「あははは」


「すごーい!!」



暁洋「」



「終わっちゃった~」


「残念~」



五月雨「よかったわね」


暁洋「そうか?」


五月雨「ええ」




「え!」


「おい」


「まさか・・・」



暁洋「おい」


佐藤「おう」


暁洋「なんだ?」


佐藤「お疲れって」


暁洋「まぁな」


佐藤「いやぁ全国テレビに映るとはな」


佐藤「どうだ?最近」


暁洋「問題ないが」


暁洋「どうだ息子は」


佐藤「めっちゃかわいい」


暁洋「そうか」


佐藤「あれがな」


暁洋「やめろ5時間以上かかるきがする」


佐藤「ちぇ」


暁洋「そっちも大丈夫そうだな」


佐藤「おうよ!」


暁洋「じゃぁな」


佐藤「また」




暁洋「これを頼む」


五月雨「はい」


ドッタンドッタン


「止まって下さい!」


暁洋「どうしたんだ」


五月雨「私が・・・」


ドーーーン



暁洋「・・・」


母「心司、見つけた」


五月雨「??」


父「おい、帰って来い」


暁洋「・・・」


母「おじいちゃんに手合わせてほしいの」


父「帰って来い!」


暁洋「・・・」


暁洋「五月雨」


五月雨「はい?」


暁洋「マイクを」


五月雨「はい」


「こちら神木、侵入者が確認された有無をいわず殺せ」


母「何を!!」


暁洋「安心しろここは執務室だからな」


暁洋「5分かな、その後の命の保証は出来ない」


暁洋「さっさと帰るんだったら誤報にするが」


暁洋「どうする?」


母「ねぇ」


母「なんでそんな事できるの」


母「家族よ?」


母「ねぇ?」


暁洋「バカなのか?」


暁洋「お前らを家族と思ってことはない」


暁洋「正直お前らが死んだってどうでもいい」


暁洋「嬉しくもなければ悲しくもない」


暁洋「目障りだ」


暁洋「第一、家族って何だ?」


暁洋「家計の共有か?」


暁洋「お前らはそうだろうな」


暁洋「だがな」


暁洋「そんなんで満足しているのはお前らだけだ」


暁洋「知らねえようだから教えてやるよ」


暁洋「俺にとっちゃな」


暁洋「てめぇらは金を運ぶクズなんだよ」


暁洋「正直な、家政婦のほうが感謝している」


暁洋「お前らが居なくても生きていける」


父「・・・」


暁洋「クソに合わせる手なんざねぇんだよ」


母「・・・」


暁洋「俺にはな、息子みたいに心配してくれる奴もいる」


暁洋「同胞だっている」


暁洋「愛している奴もいる」


五月雨「・・・」


暁洋「これが俺の幸せなんだよ!」


暁洋「てめぇらのゴミみてぇな価値観を押し付けんな!!」


暁洋「俺は神木暁洋!」


暁洋「親はいねぇ」


暁洋「それだけだ」


母「でも・・・」


暁洋「榊心司は事故で死んだんだろ?」


暁洋「なぜ、今になって来たんだよ?」


暁洋「勝手に殺してよ」


暁洋「で、何事もなかったかのように帰れだと?」


暁洋「俺を舐めるなよ」


暁洋「以上だ」


暁洋「さっさと失せろ」ギロッ


暁洋「もう話すことはない」


父「うっ」


母「!!」


バッン!!


長門「提督!!って」


長門「神聖な鎮守府にノコノコと」


長門「消し炭になりたいようだな」ガッコン


暁洋「待て!」


長門「了解」


暁洋「どうする?」


暁洋「あと3秒チャンスをやる」


母「行きましょう・・・」


父「・・・あっああ」


ドタバタ


暁洋「こちら神木、侵入者は誤報だ、各艦通常業務を再開せよ」



五月雨「誰なのあの人」


五月雨「・・・」


暁洋「生みの親」


五月雨「えっ」


暁洋「いい思い出はないんだがな」


五月雨「そう・・・」


暁洋「テレビか・・・」


五月雨「何があったの」


暁洋「・・・」


暁洋「言ってどうにかなるのか?」


五月雨「でも!」


五月雨「知りたいの」


五月雨「あなたのことを」


五月雨「だから、お願い!」


暁洋「・・・」


暁洋「神武」


いわれびこ「はーい?」


暁洋「話してやれ」


いわれびこ「いいの?」


暁洋「ああ」


いわれびこ「そう」


いわれびこ「えっとね・・・・」



五月雨「・・・」


暁洋「以上だ」


五月雨「・・・」


暁洋「気にすんなお互いにな」


五月雨「そう・・・」


暁洋「昔は今と違う」


暁洋「そういうことだ」


五月雨「・・・」


五月雨「辛かったよね」


暁洋「お前もな」


五月雨「こっち来て」


暁洋「ああ」ギュー


五月雨「ふふ」ギュー


五月雨「ありがとう」


暁洋「何が?」


五月雨「愛してくれて」


暁洋「当たり前だろ」


五月雨「」


暁洋「」



佐藤「ねた?」


麻衣「ええ」


佐藤「そうか」


麻衣「良かったの?」


佐藤「何が?」


麻衣「鎮守府で暮らしちゃって」


佐藤「大丈夫さ」


佐藤「俺の鎮守府だし」


麻衣「そう」


佐藤「こいつがでかくなったらさすがにだけど」


佐藤「非常時とか、不安だろ?」


麻衣「ええ」


佐藤「それと・・・」


佐藤「お前らの顔がいつでも見られるしな」


麻衣「もう!」


佐藤「しっ!起きるだろ!!」


麻衣「・・・むーーー」



咲「お帰り!!」


和博「ただいまー」


咲「ご飯出来ているよ」


和博「お!ありがとう」


咲「召し上がれ」


和博「いただきます」



和博「さすが!美味いよ!」


咲「ありがと」


咲「ねぇ」


和博「ん?」


咲「そろそろね・・・」


和博「・・・?」


咲「子供、欲しいなって」


和博「ブー」


咲「!!」


和博「ゲッホゲッホ」


和博「ビックリした」


咲「そんなに!?」


和博「急すぎる・・・」


咲「そう?」


和博「ああ」


和博「確かにな・・・」


咲「でしょ」


和博「ん~~」


和博「でもな~」


和博「あと1年」


咲「!?」


和博「後1年は2人だけがいいな」


咲「そう」


和博「もう少し2人の時間を楽しみたいなって」


咲「・・・」


咲「そうね!」


和博「ありがとう」




暁洋「う~~~ん」


暁洋「全部試していないがこのパターンだけか・・・」


暁洋「謎の反応・・・」


暁洋「一体何なんだ?」


暁洋「DNAが原因か・・・」


暁洋「RNAか・・・」


暁洋「この組み合わせが」


暁洋「実際どうなっているかは入れてみないと解らない」


五月雨「お茶です」


暁洋「ああ、ありがとう」


五月雨「ありがとう」


暁洋「何が?」


五月雨「無茶言っちゃって」


暁洋「大丈夫さ」


五月雨「どんな感じ」


暁洋「それがな・・・」



五月雨「不思議ね」


暁洋「ああ」


五月雨「ねぇ」


暁洋「ん?」


五月雨「それって人間の遺伝子だけ?」


暁洋「ああ」


五月雨「なら」


五月雨「私になってみて」


暁洋「はぁ!!」



暁洋「いや、無理!!」


暁洋「だめ!!」


五月雨「私だから?」


暁洋「それもあるけど」


五月雨「なんで?」



暁洋「リスクが高すぎる」


五月雨「どういう事?」


暁洋「細胞は何兆もあるのは知っているだろ?」


五月雨「ええ」


暁洋「それを全部書き換えるんだぞ」


暁洋「現状その方法もない」


暁洋「しかも!」


暁洋「脳に何かあったら」


暁洋「記憶だけじゃない」


暁洋「感情も消えるかもしれないんだぞ!!」


五月雨「知りたいんでしょ」


五月雨「なにが起きているのかを」


五月雨「今すぐじゃなくても」


暁洋「・・・」


五月雨「私の夢でもあるの」


暁洋「え!?」


五月雨「結果が分かったらあなたに全部人間の細胞にしてもらって」


五月雨「子供と遊んだり」


五月雨「あなたと一緒に歳を取ったりしたいの」


五月雨「だから、お願い」


暁洋「・・・」



暁洋「100%安全な方法を見つけたらな」


五月雨「!!」


五月雨「ありがとう!」



暁洋「もっと頑張れねぇとな」


五月雨「無理はしちゃだめよ」


暁洋「分かってる」



暁洋「どうするか・・・」


暁洋「・・・取り敢えず飯食うか」



五月雨「ご飯?」


暁洋「ああ」


五月雨「今から作るわね」


暁洋「ありがとう」



暁洋「」ピッ


「インフルエンザ季節が近づいています」


「少し昔ですが・・・」



「covid-19ですか」


「新型コロナウイルスですね」


「大きな影響を与えたウイルスですね」


「はい」


暁洋「何で今・・・」


「変異型も大流行して大変でした」


暁洋「ウイルスは一本鎖状だしな・・・」


暁洋「!!」


ダッ


五月雨「できましたーって!!」


暁洋「ごめんちょっと」


ドタバタ


五月雨「・・・」


五月雨「どうしたんだろ・・・」



暁洋「どこだったか・・・」


暁洋「何年版・・・」


暁洋「58年のだ。多分」


暁洋「58年・・・58ねん・・・」


暁洋「ここだ!」


暁洋「・・・違う」


暁洋「これじゃないな・・・」


暁洋「どの論文だ・・・」


暁洋「・・・」



五月雨「あんな血相変えて」



暁洋「!!」


暁洋「これだ!!」


暁洋「えっと・・・」




五月雨「」コクンッ


五月雨「」コクンッ


五月雨「!」


五月雨「ああ!」


五月雨「もう、こんな時間・・・」


五月雨「ご飯食べたのかな」



五月雨「」ソー


五月雨「あら」


暁洋「zzz」


五月雨「お疲れ様」


五月雨「ん?」


五月雨「」グイッ


五月雨「論文?」


五月雨「英語・・・」


五月雨「ウイルスって書いてあるけど・・・」


五月雨「私にはよく分からない」


五月雨「ふわぁぁ・・・眠い」


五月雨「部屋に・・・」



五月雨「zzz」




暁洋「・・・」


暁洋「寝落ちか・・・」


暁洋「何年ぶりだろうな」


五月雨「zzz」


暁洋「??」


暁洋「なんで五月雨が?」


五月雨「zzz」


暁洋「かわいい寝顔しやがって」ヨシヨシ


暁洋「さて!」


暁洋「”提督”の仕事を始めましょうか」



五月雨「・・・」


五月雨「」ハッ


五月雨「寝ちゃってた」


五月雨「色々あるわね・・・」


五月雨「これ一本でも食べていけそうなのに・・・」



暁洋「ふぅ」


五月雨「おはよう」


暁洋「おはよう、ごめんな」


五月雨「気にしてないよ」


暁洋「ありがとう」


五月雨「あれ、何?」


暁洋「ああ」


暁洋「ウイルスベクター」


五月雨「??」


暁洋「説明が難しいな・・・」


暁洋「ウイルスが細胞に入るのは知ってる?」


五月雨「はい」


暁洋「細胞内で悪さをするんだ」


暁洋「そこで、遺伝子をいじったり」


五月雨「あ!」


暁洋「そういうこと」


暁洋「目的の遺伝子を運び込む」


暁洋「だからウイルスベクター(運び屋)」


五月雨「それなら!」


暁洋「」フルフル


五月雨「え!」


暁洋「遺伝子操作はな想像外っていうのが当たり前」


暁洋「最低でも10年」


暁洋「実用化には20年はかかる」


五月雨「そんな・・・」



暁洋「なぁ」


五月雨「はい?」


暁洋「子供」


暁洋「一つ提案がある」


五月雨「??」




暁洋「どうだ?」


五月雨「・・・」


暁洋「今すぐじゃなくていいからな」


五月雨「お願い」


暁洋「!!」


五月雨「その方法で!」


暁洋「いいのか?」


五月雨「はい!」


暁洋「2,3か月はかかるんだがな」


五月雨「楽しみです」




「提督お客さんが」


暁洋「男か?女か?」


「家族です」


「提督も知っていますよ」


暁洋「五月雨、どうする?」


五月雨「もう大丈夫ですよ」


暁洋「つい聞いちゃうな」


五月雨「ふふ」


暁洋「いいぞ通して旦那以外」


「分かりました」


麻衣「こんにちは!」


暁洋「おお!」


佐藤「おい!」


暁洋「結局来るのね」


麻衣「仲いいわね」


佐藤「まぁな」


麻衣「ほら、心司君よ」


暁洋「」バイバイ


信司「キャッキャッ」


麻衣「うそ・・・」


佐藤「まさかな・・・」


麻衣「人見知りなのに・・・」


暁洋「ほれ」チョイチョイ


信司「アーアー」


麻衣「はい」


暁洋「あれ?いま首は?」ダッコ


佐藤「6か月だぞ流石に」


暁洋「そうだな」


暁洋「お!結構でかいな」


麻衣「4000g近くあったの」


暁洋「にぎやかか?」


麻衣「ええ」


暁洋「もうすでにうるさいのが1匹いるけどな」


佐藤「おい!」


麻衣「そうね」


「どうぞ」


佐藤「ありがとう」



暁洋「すわっか」


佐藤「よっと」


佐藤「で、2人は最近どうだ」


暁洋「特には」


五月雨「はい」


佐藤「そうか?」


暁洋「いつも通り平和だな」


佐藤「へぇ」


佐藤「これ見ろよ」


暁洋「ん?」


佐藤「随分仲良いじゃないか」


暁洋「盗撮ねぇ」


佐藤「お前、堂々といれば盗撮ぐらいされるだろ」


暁洋「されたくてされてんじゃねょ」


佐藤「で、いつのこれ?」


暁洋「一回、2人で出掛かろって言われてな」


佐藤「はぁん」


佐藤「それ以外は?」


暁洋「ずっとここだが」


佐藤「マジで・・・」


佐藤「つまんなくね」


五月雨「いえ」


五月雨「一緒に居られれば」


佐藤「お前本当に良い奴見つけたな」


暁洋「どーも」


麻衣「相変わらずすごい戦果よね2人とも」


麻衣「半年、鎮守府で暮らしてきたけど、とっても忙しそうね」


信司「zzz」


暁洋「仕事だし」


佐藤「多少ブラック気味だがな」


暁洋「確かに・・・」


麻衣「強い敵をどんどん倒しているし」


佐藤「当事者だとあんまりな?」


暁洋「ああ」


麻衣「さすが両翼って感じ」


佐藤「まぁな」


麻衣「写真とかは大ちゃんは沢山取っているのに、し・・・暁洋君のほうが人気よね」


佐藤「さぁなんでか・・・」


暁洋「わざわざ言い直さなくていいのに」


佐藤「お前、そういうのには疎いよな」


暁洋「興味ないし」


佐藤「変わんねぇな」


暁洋「お前の写真なんて誰か見んのか?」


佐藤「結構需要あるんだぞ」


麻衣「よく、右翼をくれって評価見るけどね」


佐藤「一回、2人で撮らねぇか?」


暁洋「俺らの仕事じゃねぇだろ」


佐藤「アマゾンでも人形人気だぞ」


暁洋「へぇ」


麻衣「妖精が見える選ばれたものっていうのが大きいかもね」


暁洋「人間はよく分からん・・・」


麻衣「艦娘の人形はとっても人気よ」


麻衣「アイドルとか見たいに」


麻衣「いろんな層からも人気よ」


佐藤「うちで、観艦式やったらエゲツナイことになったな」


麻衣「そこら中にカメラ持った人。、だったね」


佐藤「俺が見た時よりも何十倍も居たな」


暁洋「それほど、生活に余裕が出来ているんだろう」


麻衣「そうね」


佐藤「戦況は変わんないのな」


暁洋「どちらも数が増えていく・・・」


麻衣「そんな暗くならないで!!」


麻衣「そうそう聞いた?」


暁洋「?」


麻衣「咲ちゃんとこも赤ちゃん出来たって」


暁洋「へぇそうか!」


佐藤「お前らは・・・」


暁洋「まぁな」


五月雨「そうですね」



佐藤「じゃ、またな!」


暁洋「ああ」


麻衣「ほらバイバイして」


信司「」


五月雨「ふふ」




五月雨「早い!」


暁洋「順調に行ってな」


五月雨「本当は産みたかったけど・・・」


暁洋「そうだよな」


五月雨「仕方ない、まぁたまにやっているし」


暁洋「・・・」


暁洋「簡単に説明を」


五月雨「乗らないのね」


暁洋「今はな」


暁洋「これが終わったら余裕ができるからな」


五月雨「♪♪♪」


暁洋「今回はちょっと実験みたいになるが・・・」


五月雨「??」


暁洋「まずは」


暁洋「iPS細胞・・・五月雨のだ」


暁洋「五月雨は卵子が出来ないからな」


暁洋「俺が無作為に・・・いや、出来るだけ人間と同じ部分の遺伝子を選んで」


暁洋「人間の不妊の人が行うのとやった結果」


暁洋「卵子が完成した」


五月雨「!!」


暁洋「厳密には卵原細胞だがな」


暁洋「これに俺のを受精して育つかどうかだ」


暁洋「基本、異種では受精しないんだがな」


五月雨「成功したら」


暁洋「子供だ!」


五月雨「!!」


五月雨「でも、どこで育てるの?」


五月雨「私の子宮はどうなるか・・・」


暁洋「安心しろ」


暁洋「ここだ!!」バサッ


五月雨「え!!」


暁洋「人工子宮だ」


暁洋「そこそこなお値段したがな」


暁洋「貯えでどうにかなった」


五月雨「そう」ワクワク


暁洋「楽しみか?」


五月雨「ええ!」


五月雨「これ、いくらなの?」


暁洋「ゼロが8とか9とか」


五月雨「そんなお金あったの」


暁洋「無いなら作ればいい」


五月雨「え?」


暁洋「これさ」スッ


五月雨「!!」


五月雨「写真集!」


暁洋「結構いただけた」


暁洋「印税引かれても結構残ったし」


五月雨「ある?」


暁洋「確かどっかに・・・」


暁洋「これだな」


五月雨「良く撮れてる・・・」


五月雨「うん」


暁洋「金はこんな感じで」


五月雨「どんな子かな」


暁洋「出来るかどうかだな・・・」



暁洋「始めるか・・・」



五月雨「・・・どう?」


暁洋「精子は入っていった」


五月雨「じゃぁ・・・」


暁洋「まだ、生きているかは分からないが取り敢えずは受精した」


五月雨「やった!」



暁洋「・・・」


五月雨「どう、だった」


暁洋「来な」


五月雨「・・・よく分からない」


暁洋「これで見えるか?」


五月雨「・・・」


五月雨「え・・・」


五月雨「増えてる」


暁洋「ああ、今のとこは」


五月雨「成功?」


暁洋「」コクッ


五月雨「よかったー」


五月雨「」ギュー


暁洋「よかった」ギュー


五月雨「やったね!」ギュー


暁洋「油断はできないがな」


五月雨「やった」


五月雨「諦めていたけど」


五月雨「艦娘だからって」


五月雨「ありがとう」ウルウル


暁洋「俺を舐めんなよ」


五月雨「涙目の癖に」


暁洋「嬉しいもんは嬉しいだよ」


五月雨「そうね」



暁洋「うん・・・よし!」


五月雨「お疲れ様」


暁洋「ああ、んんんんん」


五月雨「そろそろ大規模作戦?」


暁洋「だな」


暁洋「はぁ」


五月雨「気を付けてね」


暁洋「ああ」



五月雨「来たよ」


暁洋「とうとう、集まらなくなったか」


五月雨「そうね」


暁洋「ほう、ハワイ方面か・・・」



暁洋「俺らは・・・なるほどな」


五月雨「期待値が高い分難関ね」


暁洋「うーん、ミッドウェーの飛行場制圧か・・・」


五月雨「あそこ、かなり出るわよね」


暁洋「危険な海域だな」



暁洋「よし、これだ」


五月雨「うん、お疲れ様」


暁洋「よし、見に行くか」



五月雨「大分大きくなったね」


暁洋「普通の胎児より若干、早く育てているしな」


五月雨「これ、大丈夫なの?」


暁洋「ああ、艦娘の子は前例がないからな。法律もクソもない」


五月雨「ふふ」


五月雨「ねぇ、名前ね・・・」



暁洋「ふっ」


五月雨「どう?」


暁洋「いいと思う」


五月雨「これでいい?」


暁洋「賛成」



五月雨「大規模作戦成功させないとね!」


暁洋「そうだな」



暁洋「以上が作戦だ」


暁洋「正直、かなり危険だ」


暁洋「少しでも気をそらしたら死ぬ」


暁洋「そう思ってろ!」



「「「はい!!」」」


暁洋「明日の朝、作戦の為、ここを出る!」


暁洋「それぞれ、準備を」



暁洋「・・・」


五月雨「落ち着いて」


暁洋「ありがとう」


五月雨「みんなを信じて」


暁洋「分かっている」


五月雨「いつもこうね」


暁洋「悪い?」


五月雨「みんなを大事に思っているんでしょ?」


五月雨「悪いことじゃないわよ」


五月雨「でもね」


五月雨「そこまで気を張っていると倒れちゃいそうなの」


暁洋「しょうがない」


五月雨「もう、部下の心配はして自分の心配はしないの!!」


暁洋「・・・何も言えねぇ・・・」


五月雨「早く寝て、ね?」


五月雨「お仕事終わっているし早く寝て」


暁洋「・・・分かった」


五月雨「一緒に寝よ」


暁洋「来な」



五月雨「頑張ってね」


暁洋「頑張るのはあいつらだろ」


五月雨「指揮をするんでしょ?」


暁洋「まぁな」


五月雨「なら、あなたもよ」


五月雨「おやすみ」


暁洋「おやすみ」


暁洋「zzz」


五月雨「頑張ってね、提督・・・」



暁洋「準備はいいか?」


暁洋「危なくなったら逃げていい、むしろ逃げろ」


暁洋「勝てないと思ったら逃げろ」


暁洋「誰も責めたりはしない」


暁洋「だから・・・」


暁洋「生きて帰って来い!!」



五月雨「行ったね」


暁洋「ああ」



暁洋「どうだ」


「間もなく戦闘海域に突入する」


「敵艦、潜水艦は確認済み」


暁洋「分かった気を付けろ」


「はっ」


暁洋「・・・」


「接敵する」


暁洋「了解!」



ズダダダダ


ドーーン


キューーン



「戦艦棲姫轟沈確認」


暁洋「了解」シュッ


「駆逐艦全隻沈めた」


暁洋「」シュッ


「旗艦のみとなった」


暁洋「大破艦は?」


「護衛を付けて、撤退させている」


暁洋「分かった」


「これより、斉射を開始する」


ドーーン


ドーーン


ドーーン


「まだか・・・」


「!!」


「引け!」


「でも!」


暁洋「おい」


「ビクッ」


「・・・はい」


「内火艇用意」


「発艦」



暁洋「・・・」


「あと少しだ!」


「まずい!」


暁洋「!!」


「新たな敵だ!!」


暁洋「どうだ?」


「大丈夫だ」


暁洋「本当か?」


「ゾクッ」


「問題ない」


暁洋「よし!ロケランたいはそのまま、空母は新艦隊へ」


「はい!!」



「旗艦の破壊を確認」


「こちらも殲滅完了」


暁洋「お疲れ様」


「海上で応急処置後、帰還する」


暁洋「分かった」



暁洋「」ガタン


暁洋「ふぅぅ」


五月雨「お疲れ様」


暁洋「なんとかな・・・」


五月雨「2日寝ていないのによく」


暁洋「慣れた」


五月雨「・・・」


五月雨「みんなが帰ってからよね」


暁洋「ああ」


暁洋「どうせ眠れない」


「日本のEEZに入った」


暁洋「了解!」



「お疲れ」


「修復材ですぐ上がれ!」


「補給もねー!!」


暁洋「お疲れ様」


「さすがだ」


暁洋「おまえらが頑張ったんだろ」


「相変わらずだな」


「提督の指揮のおかげさ」


暁洋「ありがとう」


「さっさと休みな」


暁洋「・・・そうする」


「その後宴会だ!」


暁洋「楽しみにしているぞ」



暁洋「おやすみ」


五月雨「お疲れ様」



暁洋「zzz」


五月雨「無理しちゃって」


五月雨「みんな無事に帰ってこれて良かったね」


五月雨「頑張りすぎ」


五月雨「体壊してほしくないんだよ」


五月雨「自分を大切にして」


五月雨「もう少しで子供もできるんだし」


暁洋「zzz」


五月雨「ふふっ」



暁洋「みんな、お疲れ様!!」


暁洋「実際に戦ったものも、ここで防衛のため留まったものも」


暁洋「ありがとう」


暁洋「では・・・」



「「「かんぱーい!!!!!!」」」



「おつかれー」


「さっすがー!」


「すごかったよー」



暁洋「おつかれ」



暁洋「ありがとうな」



どんちゃどんちゃ



五月雨「・・・」


暁洋「一人で何やっているんだか」


五月雨「!!」


五月雨「平和って感じでいいね」


暁洋「だな」


五月雨「これがずっと続けばいいのに」


暁洋「そのために戦っているんだろ?」


五月雨「そうね」


暁洋「おつかれ」


五月雨「私に?」


暁洋「みんなの飯作ってくれたろ?」


五月雨「そうね」


チャリン


「提督発見」


「ラブラブだな」


「こっちで飲もうぜ」


暁洋「ちょっ放せ!!この野郎!!」




佐藤「はぁ!?」


暁洋「ああ」


佐藤「え?!!」


麻衣「もしもしどうしたの?」


佐藤「産まれた」


佐藤「不倫!?」


暁洋「普通に・・・ではないが」


佐藤「しかし、どうやって」


暁洋「色々」


麻衣「??」


麻衣「まぁおめでとう」


暁洋「ありがとう」


佐藤「で、名前は?」


暁洋「日和(ひより)」


佐藤「へぇ」


佐藤「だれが付けた?」


暁洋「五月雨」


佐藤「いいじゃん」


暁洋「どうも」


佐藤「後で顔見せてくれ」


暁洋「後でな」


麻衣「咲ちゃんの所も産まれてねみんな親になったね」


暁洋「だな」


麻衣「葵(あおい)ちゃんだって」


佐藤「落ち着いたらな」


暁洋「ああ」



五月雨「よしよし」


日和「」スヤスヤ


暁洋「今のところは問題ないな」


五月雨「そうね」


暁洋「」プニッ


日和「zzz」ニコォ


暁洋「ふっ」


五月雨「元気に育ってね」




暁洋「大事な話がある」


五月雨「??」



五月雨「ほんと!!」


暁洋「一応はな」


五月雨「良かったね!」


暁洋「まだ、マウスだけなんだがな」


五月雨「でもよかったじゃない!!」


暁洋「ありがとう」


五月雨「ねぇ」


暁洋「??」


五月雨「初めての被検体」


五月雨「私にして」


暁洋「・・・」


五月雨「お願い!」


暁洋「体力は?」


五月雨「自信はある!!」


暁洋「そうか・・・」


暁洋「やろう」


五月雨「!!」


五月雨「ありがとう!」


暁洋「おれが危険と判断したら中止な」


五月雨「分かった」



五月雨「注射なの?」


暁洋「これが一番確実だ」


五月雨「無菌室、防護服」


暁洋「まだ改良がな・・・」


五月雨「いいわよ始めて」


暁洋「分かった」



五月雨「ちょっと熱っぽいわね」


暁洋「これから辛くなるかもしれない横になってろ」


五月雨「日和は?」


暁洋「あいつらに任せている」


五月雨「そう、なら安心ね」



暁洋「9度か・・・」


五月雨「そろそろきついわね」


暁洋「今のとことは想定内」


暁洋「ここが山場だな」


五月雨「ねぇ」


五月雨「手、握って欲しい」


暁洋「」ギュ


五月雨「」ギュ


五月雨「あなたが言っていた反応何なんだろうね」


暁洋「分かんないな」


五月雨「私、頑張るからね」


暁洋「頑張って」トントン


暁洋「少し寝な」


五月雨「分かった」


暁洋「」トントン


五月雨「zzz」


暁洋「頑張って」



五月雨「あれ?」


暁洋「お疲れ」


五月雨「え!?」


暁洋「成功だ」


五月雨「やった!」


暁洋「頑張ったな」ギュー


五月雨「」ギュー


暁洋「!!」


五月雨「え!」


暁洋「なんで・・・」


五月雨「体から水・・・」


五月雨「もしかして・・・」


暁洋「まさか・・・」



五月雨「SFみたい」


暁洋「信じられない・・・」


五月雨「これ、戦いに使えない?」


暁洋「ん~~」


五月雨「みんな水なのか分からないけど」


五月雨「もし」


五月雨「色んな能力なら」


暁洋「ただ」


暁洋「ウイルスって変異しやすいからな」


暁洋「そこが問題だ」


暁洋「感染対策とかも必要だし」


五月雨「そう・・・」


暁洋「休みな」


暁洋「1週間後にはまただ」


五月雨「えっ」


暁洋「もしもがあるかもしれないから」


五月雨「そう・・・」




暁洋「改めて聞く」


五月雨「はい」


暁洋「君は完全に艦娘ではなくなる」


五月雨「はい」


暁洋「まだ、後戻りは出来る」


暁洋「ただし、」


暁洋「一回人間になれば不可能だ」


暁洋「人間の体力ではウイルスに負ける」


暁洋「最後だ」


暁洋「本当に人間になりたいか?」


五月雨「はい!」


暁洋「分かった」



暁洋「始める」


五月雨「はい」



五月雨「前よりは楽」


暁洋「熱も上がっていないな」



暁洋「よかったな」


五月雨「人間・・・なのね」


暁洋「ヒトゲノムと一致した」


五月雨「そう」ポロッポロッ


暁洋「おめでとう」


五月雨「ありがとう」


暁洋「ウイルスはもう少しで死滅する」


暁洋「そこまではこの中な」


五月雨「うん!」



暁洋「日和!」


暁洋「五月雨人間になったぞ」


五月雨「何言っているか分からないでしょ」


暁洋「雰囲気だよ雰囲気」


五月雨「そうね」


五月雨「不思議な感覚」


五月雨「まだ自覚できないわ」


暁洋「10㎞走れば分かるさ」


暁洋「あっやめろよ、病み上がりなんだから」


五月雨「分かっているって」



日和「zzz」


五月雨「寝たよ」


暁洋「ああ」


五月雨「人間か・・・」


暁洋「そうだ」


五月雨「ねぇ」


暁洋「ん?」


五月雨「赤ちゃん欲しいな」


暁洋「日和いるのに?」


五月雨「ええ」


五月雨「この体で」


五月雨「ここの中で」


暁洋「・・・」


暁洋「いいんじゃん」


五月雨「じゃぁ!」


暁洋「バッカ!今はまだ駄目だ」


暁洋「経過も見たいから」


暁洋「1か月はだめ」


五月雨「分かった」



五月雨「さぁ」


暁洋「マジでかよ・・・」


五月雨「そうよ」


五月雨「生理も来たし」


暁洋「健康だし」


暁洋「よろしく」



五月雨「はぁはぁ」


暁洋「ふっ」


五月雨「反対」


暁洋「ああ」


暁洋「おっ」


五月雨「あっ、」


五月雨「お父さん」


暁洋「あ?」


五月雨「頑張って」


暁洋「まぁ努力はする」


五月雨「無理やり」グイッ


暁洋「ッッッ」



五月雨「お疲れ」


暁洋「ああ、疲れた」


五月雨「どうかな」


暁洋「さぁ」



五月雨「陽性!」


暁洋「!!」


暁洋「おめでとう!」


日和「??」


五月雨「日和、お姉ちゃんになるよ」


日和「??」


暁洋「まだ、分かんないか」



五月雨「あっ」ガタン


暁洋「おい!!」


五月雨「来たかも」


暁洋「マジか・・・」



五月雨「はぁ、、はぁ、、」


暁洋「頑張れ!!」ギュ


暁洋「頑張れ!!」ギュ


五月雨「頑張る!」


暁洋「ああ」



五月雨「うんんん」


暁洋「頑張れ、頑張れ」サスサス


五月雨「あぁぁぁ」


暁洋「あとちょっと・・・」



ギャァァァァ



五月雨「・・・はぁ・・・はぁ」


暁洋「産まれたよ」


五月雨「ん、かわいい」


暁洋「だな」


「・・・」


暁洋「おっ掴んだ」


五月雨「ふふ」



佐藤「おめでとう!!」


暁洋「暇人かよ」


佐藤「右のお祝いだぞ左はじっとしていられねんだ」


暁洋「あっそ」


佐藤「おお!」


佐藤「目が青い!」


暁洋「髪も若干青だろ」


佐藤「ほんとだ」


五月雨「私のが移ったのね」


佐藤「五月雨ちゃんお疲れ様」



佐藤「どうやって人間したんだ」


暁洋「今は言わねぇ」


佐藤「けち」


佐藤「あの子、顔はお前そっくりだけど、髪とか、目とかは五月雨ちゃんだな」


暁洋「ああ」


佐藤「決めたのか?」


暁洋「決めたさ」


佐藤「なんだ」


暁洋「晨道(よしみち)」


佐藤「古風な響きだな」


暁洋「晨(あした)への道にで晨道」


佐藤「良いじゃないか」


暁洋「どうも」



暁洋「着いた」


「「「おめでとー!!!」」」


五月雨「すごい・・・」


暁洋「ありがとう!!」



暁洋「どうした、日和さん?」


日和「あーーあーー」


暁洋「よっと」


暁洋「仕事中だからな動くなよ」


日和「あー」


暁洋「よし」


五月雨「あら、ここにいたの」


日和「まー」


五月雨「晨道抱っこしているからね、ごめんね」



「「日和ちゃーーん」」


暁洋「お前ら」


「日和ちゃん、あそぼ」


「司令官もお仕事集中できるでしょ?」


暁洋「ありがとな、頼む」よっ


「また、重くなってる」


「いこー」



暁洋「・・・おもちゃだな」


五月雨「おむつ替えもしてくれるしありがたいわ」


暁洋「それもそうだな」



信司「日和~」


日和「!!」


暁洋「なんで?」


暁洋「今日は一人か」


麻衣「ちょっと忙しくてね」


暁洋「忙しいぐらいじゃないとな」


日和「おばさんこんにちは」


麻衣「日和ちゃん大きくなって」


ガチャ


「あら、」


麻衣「咲!」


咲「麻衣もいたのね」


日和「葵ちゃん!」


葵「日和ちゃん!!」


和博「休みとれてな」


暁洋「で、何でうちなんだよ・・・いいけどさ」


咲「晨道君は?」


暁洋「空母んとこだろ」


佐藤「おーーすっ」


「「「なんでいんだよ!!」」」


佐藤「いやぁ、なんかさソワソワして」


暁洋「アホなん、お前!?」


佐藤「気になって仕方ないんだよ!」


咲「いいじゃない、久しぶりにみんな揃ったし」


和博「あれ?もう遊びに行っている・・・」


咲「危ないとこ行かなければいいけど・・・」


暁洋「安心しろ」


暁洋「数名ストーキングしてっから」



日和「よし~~」


晨道「?」


葵「えっと・・・焼き鳥さん」


加賀「!!」


葵「だったよね?お姉ちゃん?」


瑞鶴「あ、うん・・・そうね」


加賀「おい」


瑞鶴「は・・・・はい」


加賀「調子に乗るなよ」


瑞鶴「すみません・・・」


赤城「よしくん、お友達よ」


赤城「行ってきな」


晨道「うん」



麻衣「よしくんは2年生?」


五月雨「そうですね」


佐藤「いやぁつい最近生まれたと思ったら」


咲「ほんとそれ」


コンコン


暁洋「嫌な予感がする」


暁洋「」ガチャッ


摩虎羅「や・・・」


バタンッ


摩虎羅「おいっ!!」


佐藤「おい!何してんだよ」ガシッ


佐藤「すみません」


摩虎羅「まったく・・・」


暁洋「毎回うっせえんだよ」


暁洋「何で同じタイミングなんだか」


摩虎羅「あれ?孫達は」


暁洋「うっせぇ独り者」


摩虎羅「そんな事言わないでよ・・・」


咲「当たり強いわね」


摩虎羅「ここはみんなノーリアクションだから過ごしやすいんだ」


日和「あっ、おじいちゃん!」


摩虎羅「おー久し振り」


摩虎羅「大きくなったな」


麻衣「完全に孫を見る目ね」


暁洋「そうだな」




暁洋「なぁ、3人で話がしたい」


佐藤「俺と?」


摩虎羅「いいが」


暁洋「出来れば外に」


和博「分かった」



佐藤「で、話は?」


暁洋「一つの可能性について」


摩虎羅「??」


暁洋「まぁ見てくれ」


佐藤「なんだこれ?」


暁洋「加賀の皮膚細胞」


摩虎羅「ほう」



暁洋「で、これが本題だ」


佐藤「!!」


摩虎羅「なんだ、これ・・・」


暁洋「一部の遺伝子操作で細胞に変化が起きている」


暁洋「加賀だけじゃなく他にもな」


佐藤「で?これが?」




摩虎羅「本当か・・・」


暁洋「ああ」


佐藤「訳わかんねぇ」


暁洋「結論を言えば・・・」


暁洋「この戦いを終わらせられる」


摩虎羅「・・・」


佐藤「・・・」



摩虎羅「これはいつ実戦できる?」


暁洋「15年後」


佐藤「そんなに!!」


暁洋「まだ、安全性が確立されていない」


摩虎羅「なら、海軍工廠に・・・」


暁洋「やめておけ」


摩虎羅「!!」


暁洋「これは危険だ」


暁洋「相対的に数が増えればリスクが高まる」


暁洋「第一、上はすぐ使いたくてうずうずするだろう」


摩虎羅「確かに・・・」


暁洋「あと、大きな危険性が・・・」



佐藤「そんな事が・・・」


暁洋「ああ、今後改良できるかどうか分からないが」


摩虎羅「なるほど」


暁洋「2人には信頼して話している」


暁洋「口外はするな」


摩虎羅「分かっている」


佐藤「当たり前だろ!!」


暁洋「ありがとう」



晨道「なぁ」


暁洋「ん?」


晨道「海軍・・・入る」


暁洋「そうか」


暁洋「頑張れ」


晨道「出来るかな?」


暁洋「お前か・・・」


暁洋「うーん」


暁洋「出来んじゃね」


暁洋「なぜか視力5.0あるし」


暁洋「俺ほどじゃねぇけど学力あるし」


暁洋「あいつらにしごかれて戦闘力も高いからな」


晨道「・・・」


暁洋「結局はな」


暁洋「お前にやる気があるかだな」


晨道「・・・」


晨道「分かった」


暁洋「勝手に頑張れ」


晨道「ああ」



暁洋「ふぅ」


五月雨「寂しいの?」


暁洋「さぁ」


五月雨「素直になっていいのに」


暁洋「日和が17で晨道が15か・・・」


五月雨「あなたももう42ね」


暁洋「そうだな」


五月雨「いつの間にか大きくなって」


暁洋「あっという間だったな」


五月雨「頑張ってね」


暁洋「頑張れ」



2085年


暁洋「・・・」


日和「いい?」


暁洋「嘘だろおい・・・」


五月雨「信司君とね」


信司「お願いします」


暁洋「いいよ、でもさ」


日和「どうしたの?」


暁洋「いや、何でもない」



暁洋「はぁ・・・」


プルプル


暁洋「もしもし」


佐藤「よぉ!」


暁洋「・・・」


佐藤「どうした」


暁洋「なんで、お前の親戚になんなきゃならねぇんだよ!」


佐藤「いいだろ?」


暁洋「まぁな」


佐藤「で息子は?」


暁洋「俺らと同じだが、お前は?」


佐藤「あいつは見えないからな今は大学で変なことしてる」


暁洋「へぇ」


佐藤「親が親なら子は子だな・・・」


暁洋「ん?」


佐藤「いや、何でもない」


暁洋「??」


佐藤「あと数年は居るんだろうし」


佐藤「大事にしろよ」


暁洋「分かっている」



2090年


「本日は海軍の新星・・・三銃士の皆さんです」


晨道「こ、こんにちは」


五月雨「ほんと、あなたそっくりね」


暁洋「そうか?」


五月雨「ええ」


暁洋「新たな世代な・・・」


五月雨「十二神将、両翼そして三銃士ね」


暁洋「ネーミングセンスだな」


五月雨「カッコいいじゃない」


暁洋「そうか?」


五月雨「ええ」


五月雨「親子で海軍の有名人ってさすがね」


暁洋「どうも」


五月雨「頑張ってね」


暁洋「どっちに言ったんだ?」


五月雨「どっちも」


暁洋「そうか・・・」


暁洋「ありがとう」


五月雨「どういたしまして」


五月雨「ちょっと老けてきた」


暁洋「半世紀も生きるとガタがな」


暁洋「お前だってもう、艦娘には見えないな」


五月雨「それって何?ほめているの?」


暁洋「さぁ?」


五月雨「もうっ」


五月雨「でも・・・」


五月雨「あなたと一緒に歳を取れて嬉しいの」


五月雨「今も・・・昔も・・・たぶん、これからもとっても幸せ」


暁洋「うん」


暁洋「俺も・・・」


暁洋「五月雨に、日和、晨道・・・みんなに出会えてよかった」


暁洋「これからもよろしく」


五月雨「こちらこそ、よろしく」



暁洋「やった」


暁洋「よっっっっし!!!!!!」


五月雨「どうしたの」


暁洋「完成した」


暁洋「安全に遺伝子操作出来る」


五月雨「うそ・・・」


五月雨「おめでとう!!」


五月雨「よかった!!」


暁洋「ああ」


暁洋「仕上げの論文書いてからの発表だ」


五月雨「おめでとう」


暁洋「ありがとう」



暁洋「もしもし」


佐藤「さすがだな」


暁洋「なんとかな」


佐藤「これで・・・」


暁洋「まだ分からないがな」


佐藤「楽しみだ」



暁洋「ここまでとは・・・」


五月雨「想定外?」


暁洋「まぁ」


五月雨「いい想定外じゃない」


暁洋「だな」


五月雨「戦いが終わればみんな人間になれるしね」


暁洋「奇跡だな・・・」


五月雨「そうかもね」


暁洋「偶然が重なって来たのか」


いわれびこ「あきひろ!」


暁洋「どうした?」


いわれびこ「さすがだね!」


暁洋「ありがとう」


いわれびこ「こんなになるとはね」


いわれびこ「ちいさいときはぜんぜんそうぞうできなかった」


暁洋「そうか」


暁洋「お前はずっと居てくれたな」


いわれびこ「まぁね」


暁洋「ありがとう」


いわれびこ「さいきんすなおになっちゃった」


暁洋「歳を取るとな」


いわれびこ「つまんない」


暁洋「あっそ」




暁洋「最後の戦いだ!!」


暁洋「これで終わりだ」


暁洋「油断はするな」


暁洋「能力を得ても相手が強力なのに変わりない!」


暁洋「ここで沈むな!!」


暁洋「帰ってきたら美味い酒を飲もう」


「「「「はい!」」」」



暁洋「・・・」


五月雨「一瞬ね」


暁洋「ああ」


五月雨「お疲れ様」


暁洋「どうしようか・・・」


暁洋「これから」


五月雨「お金、あるんでしょ?」


暁洋「一応」


五月雨「2人で旅行、したいな」


暁洋「確かに」


暁洋「東京と、あいつの鎮守府以外、遠出していないな」


五月雨「えっとね・・・」


五月雨「北海道でスキーに・・・」


暁洋「取り敢えず、あいつらと飲もう」


五月雨「それもそうね」



暁洋「お帰り」



暁洋「みんなお疲れ」


暁洋「やりたかった事もあっただろう、かなえたい夢もあっただろう」


暁洋「君らは自由だ!!」


暁洋「よく頑張った」


暁洋「人類を守ってくれてありがとう」


暁洋「それでは・・・」



「「「「かんぱっっい!!!!!!!!!」」」」



暁洋「おつかれー!」


「おつかれ!」


「ありがとう」


「さっすが司令!」


暁洋「お前らのお陰さ」


「またまた~~謙遜して~~」


暁洋「ありがとう」


「こちらこそありがとう」



総督「騒がしそうだな」


「「「!!!」」」


「「「」」」ピシッ


総督「そんなに固くなるな」


総督「神木大将」


暁洋「はい」


総督「ありがとう」


総督「君のお陰だ」


暁洋「いえ・・・」


総督「栄光を称えたい」


総督「金鵄勲章功一級と元帥位を贈りたい」


「ざっわ!!」


暁洋「元帥って意味ないじゃないですか」


総督「形だがな」


総督「これは、私から」


総督「首相からの話だと」


総督「各種勲章を贈りたいと」


総督「彼も天皇陛下も」


総督「明日、授賞式がある」


総督「来てくれるか?」


暁洋「ギリギリなこった」


総督「それは済まない」


暁洋「勿論、参ります」


総督「分かった」


総督「では、私は先に」


暁洋「はい」



「「「おめでとう!!」」」」



暁洋「うるせぇ」


「だって、すごいじゃん!!」


「元帥だよ!元帥!」


暁洋「まだ、大将だ!」


「すごい!!」


「おめでとう!!」


暁洋「ありがとうな」



暁洋「行ってくる」


五月雨「よろしくね」



暁洋「行こう」


五月雨「ええ」


ギュ



暁洋「」スッ


「ありがとう」


パチパチパチパチ



「没後受勲を除くと東郷平八郎氏が受勲していらいおよそ160年ぶりの一般人の大勲位菊花章頸飾です」



「素晴らしい」



「半世紀もの戦いに終止符を打った男」



「最高位受勲」



「新海軍13人目の元帥」



暁洋「いえ、はい・・・」



「おめでとうございます」


暁洋「ありがとうございます」


「これからお食事会です」


暁洋「はい」



暁洋「ふぅ」


五月雨「お疲れ」


暁洋「お前もな」


五月雨「こら!せっかく貰ったのに・・・」


暁洋「ただの飾りさ」


暁洋「首飾りなんてよ」スッ


五月雨「え?」


暁洋「お前が付けたほうが綺麗さ」


五月雨「ありがとう」


五月雨「おめでとう」


暁洋「ありがとう」



暁洋「やっと帰って来た」


五月雨「そうね」


五月雨「なんかずっと前な気がする」


暁洋「確かに」



「おお!すごい!」


「きれえぇ」


暁洋「ほれ、持ってみ」


「え!?え!!」


暁洋「ほら」


「すごい」


「持っていいの?」


暁洋「ああ、お前も貰うべきだと思うんだけどな・・・」


「そんな」


「すごいよこれ!」


「あんまベタベタ触んな!!」


暁洋「もういいのか?」


「みんなに回ったし」


暁洋「そうか」


ジリリリリ


暁洋「!!」


暁洋「緊急連絡!!?」


暁洋「もしもし!!」


佐藤「おれだ!!」


暁洋「どうした!」


佐藤「お前の息子、襲われた」


暁洋「無事か?」


佐藤「ああ、今いる」


暁洋「誰に!?」


佐藤「・・・」


暁洋「どうした!?」


佐藤「謀反だ」


暁洋「え・・・」


佐藤「あいつの部下だ」


暁洋「・・・」


佐藤「町を襲った」


佐藤「数百名が犠牲になっている」


暁洋「うそだろ・・・」


佐藤「すまない、報告が遅れた」


暁洋「いや」


佐藤「あと、今、艦娘で調べれば一番最初に出てくる動画を見ろ」


暁洋「分かった」



??「こんにちは」


??「どうも」


??「我々、艦娘は今まで戦って来ました」


??「理不尽な作戦にも文句なく従い」


??「多くの者が命を落とした」


??「深海棲艦を滅ぼすという目的の同じ人間と手を組んだ」


??「だが、深海棲艦はもういない」


??「人間との同盟関係は無くなった」


??「これからは、我々の時代だ」


??「こちらに付く艦娘は歓迎する」


??「ただ、人間に付くというのなら容赦はない」


??「共に新たな世界を作ろうではないか」



暁洋「・・・」


ガッタン


暁洋「!!」


憲兵「神木暁洋!」


暁洋「はい」


憲兵「日本国民を危険にさらした・・・分かっているな?」


暁洋「ああ」


ガチャン


五月雨「待って」


憲兵「どけ!」


暁洋「」ピタッ


憲兵「おい!」


暁洋「頼む、3分だけ・・・」


憲兵「・・・分かった」


憲兵「手錠は外さない」


憲兵「逃げたら抹殺する」


暁洋「分かっている」


暁洋「ありがとう」



五月雨「お願い!行かないで」


暁洋「」フルフル


五月雨「いやだ!離れ離れなんて」


暁洋「俺の過ちだ俺が落とし前をつける」


暁洋「当たり前の事だ」


五月雨「で、でも」ポロッ


暁洋「ごめん」ポロ


五月雨「なら・・・」


暁洋「俺は軍人だ」


暁洋「それぐらいのプライドぐらい許してくれ」


五月雨「・・・」


暁洋「許してくれ」


五月雨「んっ」


暁洋「」


五月雨「」


五月雨「愛している」ツー


暁洋「愛している」ツー


五月雨「またね」


暁洋「ありがとう」


暁洋「君と出会えてよかった」



暁洋「すまない」


憲兵「付いて来い」


暁洋「ああ」



五月雨「」カクン


五月雨「そんな・・・」


五月雨「そんな・・・」



暁洋「・・・」


総督「・・・」


総督「軍法会議を始める」


総督「罪状は・・・」


総督「間違えないな」


暁洋「はい」


総督「刑を決める」


総督「当たり前だが息子共に死罪だ」


総督「異論は?」



摩虎羅「待て!」


摩虎羅「深海棲艦との戦いを終わらせた英雄だろ!!」


摩虎羅「新たな戦いを始めたかもしれない」


摩虎羅「しかし、死罪は重過ぎる!」



総督「彼に賛成するものは・・・」


スッ


スッ


総督「4人か・・・」


総督「刑はこのまま死罪だ」


摩虎羅「くそっ」



暁洋「いいか?」


総督「認める」


暁洋「もし、俺の・・・」


総督「どうした」


暁洋「息子を見逃して欲しい」


総督「・・・」


暁洋「偶然、初めての反乱が彼の鎮守府だ。」


暁洋「あいつが提督だからとは関係ないだろう」


毘羯羅「黙れ!」


毘羯羅「命乞いか」


暁洋「そうだ」


暁洋「お願いします」


総督「・・・どうする・・・」



総督「・・・」


総督「認めよう」


総督「神木晨道は無罪とする」


暁洋「ありがとうございます」


総督「お前の罪状は変わらないぞ?」


暁洋「分かっています」


暁洋「自分で切らせてくれますか?」


総督「いいだろう」


総督「・・・以上だ」


総督「連れていけ」


憲兵「はっ」


摩虎羅「待て!」


総督「なんだ?」


摩虎羅「私が、彼を指導した」


摩虎羅「責任なら私にも・・・」


暁洋「やめろ!」


摩虎羅「・・・」


暁洋「ありがとう。あいつらをよろしく」


摩虎羅「・・・」


総督「他には」



総督「ないか」


総督「では、閉会する」


摩虎羅「クッソ!」


摩虎羅「なんも出来ねぇのか・・・」


摩虎羅「クッソ!」




「神木元帥、死刑」


「元帥死刑、1週間後執行」


「大本営にて公開処刑」



ザワザワ


「めっちゃいる」


「ネットでもライブしているのに」


「英雄が大罪人に・・・」



憲兵「進め」


暁洋「ああ」



「来た!」


「どこ!?」


暁洋「」ヒタ ヒタ


「本当だ・・・」



総督「罪状を述べる・・・」


総督「以上だ」


総督「執行する」



佐藤「・・・」


「左翼が右翼の介錯を!!」


「マジか」


暁洋「最期に」


暁洋「私のせいで家族が亡くなってしまった方々」


暁洋「及び、国民の皆様」


暁洋「謝意を私の命をもって示させていただきます」


暁洋「申し訳ございません」



暁洋「どうした?」


佐藤「・・・」


暁洋「泣くなって、相棒」


佐藤「お・・・お前、そういう時だけ」ポロポロ



「いきなり何だ!」


「謝罪の後、急に泣き出したぞ!!」



暁洋「始めよう」


佐藤「本当にいいのか?」


暁洋「俺なりのケジメだ」



五月雨「すみません」


五月雨「すみません」


「!!どうした!!」


五月雨「はぁはぁ」



暁洋「五月雨・・・」


五月雨「」ニコッ ポロッ


暁洋「」ニコ



暁洋「」スッ


佐藤「」チャキ



「斬るぞ!」



暁洋「」ザンッ


暁洋「う゛」



「斬った」


「マジだ・・・」



暁洋「っ・・・っ・・・」


佐藤「すぐ楽にするからよ」



「首を来るぞ」


「キャァ」


ブンッ


キラッ



キィィィンン


「何だ!!」



暁洋「はぁはぁ・・・」


ドクドク


佐藤「何してんだよ・・・」


「小刀で受けている」


「腹斬ってんだろ。そんな動けるのか・・・」


暁洋「バカが・・・はぁ・・・」


暁洋「誰がお前に・・・殺られんだよ」


佐藤「苦しいだろ」


佐藤「次で」ブンッ



キィィィン



「また、受けた・・・」


「なんて体力・・・」



毘羯羅「なかなかの気力だな」


摩虎羅「・・・」



キィン


キィン


「また受けた」


「どうなってんだ!?」


佐藤「頼む!!苦しませたくない」


暁洋「大丈夫・・・あと2分で死ぬ」


佐藤「頼む」


暁洋「断る」


佐藤「・・・」


カランッ


「捨てたぞ」


佐藤「最期に話そうか」


暁洋「あ、りが・・・とう」


佐藤「なぁ」


暁洋「ん」


佐藤「片翼の鳥はな」


佐藤「空を飛べねぇんだよ」


佐藤「どっちの翼も必要なんだよ」


暁洋「ふっ・・・」


暁洋「ダサくてもみじめでも羽ばたかなきゃいけねえんだよ」


暁洋「それが鳥として生まれた宿命だ」


佐藤「・・・そうか」


暁洋「あぁ」


佐藤「お前に会えて良かった」


暁洋「俺もだ・・・」


佐藤「話すのもきついだろ」


暁洋「まぁな」



「しんじーーー!!!!」


暁洋「??」


いわれびこ「おねがい!」


いわれびこ「しなないで」


暁洋「無理だ・・・」


いわれびこ「いやだよ、しなないで」


いわれびこ「しなないで!!!」



ピカッッッ



「ま、眩しい!!」



暁洋「なんだ・・・」


「君で間違えなかった」


佐藤「誰だ!?」


「私の願い、意思は血をも超えて継がれてきた」


暁洋「・・・」


「そして君にも」


暁洋「・・・」


「ありがとう」


暁洋「うっ」ドバァ


「君の意思も継がれた」


暁洋「はぁ・・・はぁ・・・」


佐藤「・・・」


「君の隣の彼に・・・君の息子にも」


暁洋「・・・」


「あちらの私にもよろしく」


暁洋「神日本磐余彦天皇!」


「よくわかったな」


暁洋「お前に会えて良かった、世話になった」


暁洋「さらば・・・いや、また過ごすのか」


「ふふ、お疲れ様、次の者に託しな」


暁洋「大」


佐藤「なんだ」ポロッポロッ


暁洋「あいつらと・・・日本を頼む・・・」


佐藤「任せろ!!」


「再び会おう」


フッ



「消えた!」


「何だったんだ!!」


「おい!倒れているぞ」


「ただ、まだ生きているな息はしている」



いわれびこ「しんじ!!」


暁洋「・・・」


いわれびこ「いやだよ、いやだよ」


いわれびこ「しんじゃうなんて・・・」


佐藤「笑ってやがる」


佐藤「ありがとう・・・安らかにな・・・」


後書き

ボリュームのバランスが悪かった・・・
2話は繋ぎですかね(最初から繋ぎとは)
今回の主人公は神木暁洋(榊心司)
次は5話・・・5年後の世界です

だんだんと増やしていきます!!お楽しみに!!


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