2021-06-13 17:54:31 更新

概要

艦娘が支配する世界
1%の希望でも


前書き

前作のep.2からは5年後の世界
順不同です(どっかの銀河映画みたいな・・・)
あほなので矛盾とかを起こしたときは優しく教えてください


2095年


ニュージーランド大震災


記録計も測定できない大地震が観測


超弩級の津波に太平洋諸島を襲った


そこにいた日本海軍主力部隊は全滅


すでに大きな力を持っていた艦娘は日本及び世界各国に侵攻


世界の人口の60%は死んだ


わずか1週間で、人類の大半は死んだ




「」ズズ


「暇なら手伝ってくれ」


「こちとら忙しいんだ」


「お前の仕事だろ」


「んんん・・・」


「ここの飯美味いな」


「だろ?」


「お前はここにいつまでいるんだ?」


「さぁ?どうせ暇だし」


「そうか・・・」




<日本>


ドーーン


ドーーン


「探せぇ」


「どこだ・・・」



「はぁ、はぁ」


「先に行け」


「で、でも」


「咲、早く行け!」


咲「でも、カズは・・・」


和博「すぐ追いつく」


咲「いやだ・・・」


和博「咲・・・」


咲「必ずね?」


和博「ああ」


咲「」ダッ


和博「・・・」


和博「ごめん」


ガッチャン


「いた」


「丸腰か・・・」


和博「そう思うか?」


バッ


「!!」


キュイーーーン


「まずい!!」


ドーーン


「ギャァ!!!」


和博「・・・」


ドーーン



和博「うわ!!」


「さぁて」


和博「ふふ」


「どうした」


和博「俺の勝ちだな」


「やせ我慢か?」


和博「いや、5対1だ」


「??」


和博「俺は5人、やった」


「はぁ?」


和博「いや、”やるんだな”」


「一体・・・?」


和博「3,2,1・・・」


「おい!」


和博(じゃぁな・・・咲・・・)


和博「0」


バーーーーーン



ボンッ


ボンッ



ドッカーーン



咲「うそ・・・」


咲「そんな・・・」



ベチャッ



咲「え!?」


咲「この、手・・・」ソッ


咲「・・・」


咲「うっ・・・うっ・・・」


咲「カズ・・・」


ゴロッ


咲「心司君も、佐藤君も・・・」


咲「3人衆が・・・」


咲「ありがとう」


咲「私は生きないとね・・・」




咲「・・・」


「他にいるはずだ!」


「捕まえるか?」


「いや、殺せ」


「了解」



「電探は!?」


「駄目だ」


「なぜ!!」


「さっきの爆発場所辺りから、妨害電波が!!!」



咲(カズ・・・まさか)



「仕方ない目で探すか」



咲「」ソー



「いないな・・・」


「っち、引き上げるぞ」


「はい」



咲「何とかなった」


咲「これからどうしよう・・・」



<某所>



「・・・ダメ、まだ出てきちゃ」


「あなたの泣き声で気付かれちゃう」


「大丈夫よ、お腹の中ならお母さんが守るから」


「あなたのおじいちゃんもだよ」


「だから、安心して」



<中国>



千歳「あの野郎・・・」


千歳「せっかくの拠点をまた」


「しかし、もう死んだのでは?」


千歳「お前、あいつを舐めすぎだ」


千歳「私は知っている」


千歳「あいつのしぶとさ」


千歳「運も味方につける」


「失礼しました」


千歳「あの大津波、あれさえなければ・・・」


千歳「不安なくこの世界を支配できたのに」


千歳「佐藤も十二神将も死んだ今、不安がなかったはずなのに!!」



顔に血管が浮かぶ



指から糸が現れる



「落ち着いて下さい!!私は!!」


千歳「私は・・・なんだ?」


「わ、私は・・・」


千歳「私を不快にさせた」


千歳「私がこの世界の長だ、違うか?」


「い、いいえ」ガタガタ


「も、申し訳ございません!」


「どうか、どうか」


千歳「黙れ」


髪を鷲掴み顔を正面に持ってくる


千歳「お前は要らねぇんだよ」


「そ、そんな」


「嫌だ」


「死にたくない!」


千歳「うるさい」


首を指でなぞる


なぞった後に線が出て来る


首を通り過ぎた時


「あ、あ・・・」


艦娘の頸が重力に負け床へ落ちて行った


制御が効かなくなった胴はうつ伏せに倒れる


切断面から血吹雪が


千歳「きたねぇ」


千歳「おい!汚れた」


千歳「さっさとしろ!」


虚ろな目がいくつかやって来た


千歳「服・・・いや、風呂に入る、今すぐやれ!」


無表情のまま方向を変え目的地へ向かう



カポーン


千歳「ふぅ」ポチャン


千歳「あいつ・・・」


千歳「滅茶苦茶にしやがって・・・」


千歳「骨も肉も見つかってない」


千歳「絶対に見つけてやる・・・」



千歳「さっさとしろ虚人」


タオルで髪を覆う


他の者は、体を包む


着替えを済ませ部屋に戻る



「失礼します」


千歳「どうした?」


「お食事です」


千歳「そうか」



千歳「どこのだ?」


「日本です」


千歳「そうか」


千歳「品質はいいな」


「そうですね」


米を口に運ぶ


千歳「うん・・・問題ない」


「一級を用意していますので」



千歳「ごちそうさま」


食べ終わるやいなや、虚人により皿が下げられる



千歳「なぁ」


「はい?」


千歳「農場はどんな感じだ?」


「報告では問題ないようです」


「供給もしっかりしているようです」


千歳「そうか」



千歳「見つかったか?」


「いえ、全員の背中を確認していますが」


千歳「っち・・・」


「”暁の水平線”おろか、刺青の後も発見していません」


千歳「精鋭部隊・・・」


「食料にせよ、調査にせよ、いずれボロが出て来るはずです」


千歳「・・・」


「申し訳ございません」


千歳「そこそこの数が居るはずだ!」


千歳「絶対に見つけろ」



千歳「特に隊長だ!」


千歳「あいつさえ見つければ他は勝手に来るだろう」



「はい!」



<フランス>


「早く働け!!」


「ぜぇぜぇ」


「おらぁ!」


鞭が鳴る


「ぐはぁ」ドサッ


「使えねぇ」



「ほら、ノルマまであと200kgだぞ!!」



ぜぇぜぇ


ドサッ


ガサッ


ドッ


「・・・」


「おい!早くしろ!」


「はい・・・」



「・・・ギリギリだな・・・」


「まぁいい、お前ら餌だ」


無造作に食料が散らばる


我先にとパンを奪い合う


ただ、殴り合いは始まらない


「カビが・・・」


「毎日腹ペコだ」


喧嘩する体力もないのだ



「あ、あの」


「はい?」


「!!やっぱり」


「日本の方ですよね?」


「はい」


「お名前は?」


「・・・佐藤です・・・佐藤麻衣です」


「麻衣さんですね・・・私は彩香って言います」


麻衣「・・・そう」


彩香「麻衣さんご飯は?」


麻衣「いらないの・・・」


彩香「え?でも・・・」


麻衣「もう、生きていける気がしない」


彩香「・・・」


麻衣「あなたが食べなさい」


彩香「・・・はい」



彩香「zzz」


麻衣「・・・」


彩香「zzz」


麻衣「どうすればいいんだろ・・・大ちゃん・・・」


麻衣「久し振りね、そう呼ぶの」


麻衣「・・・もう、居ないのよね」


麻衣「信司も・・・」



彩香「ん・・・」


「おい!死んでいるぞ」


「待て、そいつは俺がマークしていたんだ!!」


「刃物なぇか?」


「噛みちぎれよ」


彩香「うっ!!」


死体に噛みつく人々


周りが赤く染まっていく


どんどんかぶりついていく


人間の姿が失われる


「肉だ!!」


「久し振りだ」


人間の尊厳もない



<フィリピン>


「我々は人間の監視を・・・」


「「「はい!」」」



「・・・」


「早くしろ」


「さっさとしろ、カス!」


「死にてぇのか?」


「ほら、翔鶴さんも」


翔鶴「そうですね、少しボーっとしてました」


翔鶴(何とかなっているわね)


翔鶴(私が翔鶴ではないのは気が付いていないみたい)


瑞鶴(この能力で何とかなっているけど)


瑞鶴(他のみんなは大丈夫かな?)



瑞鶴「こっちね・・・」


瑞鶴「蓄えは・・・ピッタリね」


瑞鶴「ふふ」


瑞鶴「」キョロキョロ


瑞鶴「よし!」



「あら、翔鶴、おつかれ」


瑞鶴「お疲れ様」


「食料の管理、あなたに任せて正解ね」


瑞鶴「ありがとうございます」


「じゃぁ、頑張って」


瑞鶴「はい」


瑞鶴「はやく運びなさい!」


ぜぇぜぇ


瑞鶴(昔の私は、これも許していたのね・・・)


瑞鶴(翔鶴ねぇ・・・)


瑞鶴(私を・・・ありがとう)


瑞鶴(みんなの役に立つよう頑張るから!)



瑞鶴「そこ!なまけない!!」


瑞鶴(だから、その時が来るまでは)


瑞鶴(演じ続けないと!!)



「終了だ!元に戻れ!」



「おつかれー」


「つかれたー」


「翔鶴さんも」


瑞鶴「お疲れ様です」



「今日もこれね」


「いいじゃないおいしいんだし」


瑞鶴(人間にはあんなもの食べさせてよく言えるわね)


「おいしいけどね・・・」




「結構狭いわね」


「ちょっ誰、この下着!!」


「ちがーう」


「捨てちゃうわよ!いい?」



瑞鶴「」ヌギッ


瑞鶴(すごい体よね)


瑞鶴(この胸・・・)



モミっ


瑞鶴「キャァッ」


瑞鶴「もう」


モミモミ


「いいねこのおっぱい」


瑞鶴「やめなさい、瑞鶴!!」


「いいじゃない」モミモミ


「にしても綺麗な形よね翔鶴ねぇ」モミモミ


瑞鶴「ありがとう」


「私なんて・・・」ペタァ


瑞鶴「ふふ、それたそれで良いじゃない」


モミ


「翔鶴ねぇ!」


瑞鶴「これぐらいの大きさのほうが好きよ」


「もう!」


瑞鶴「お風呂入っちゃうわね」


瑞鶴「・・・」


瑞鶴(潜伏先に良さそうね)


瑞鶴(アホしかいないようだし)


瑞鶴(上の監視も緩い)


瑞鶴(今度は、こっち側でのスパイ活動ね・・・)


瑞鶴(失敗はしないわ!!)



<台湾>



「こちら台湾・・・」


「異常なし」


「そうか」


ガッガッ


畑を鍬で耕す


「そこ、しっかりやるデース」


「すみません」


「??大丈夫デスカ?」


「え!金剛さん」


手を持って様子を覗く


金剛「ああ、ぱっくり割れちゃっていますネ」


「だ、大丈夫ですから」


金剛「後に響くから」


金剛「医務室に行きなさい」


「はい」



金剛「私も始めますか」


鍬を持つ


他にも人間に混じり種をまく艦娘がチラホラと



金剛「finishデース」


金剛「お疲れさまでシタ!」



農具をしまい食堂へ向かう



金剛「いただきます」



「金剛さん」



隣に英国人の男が座る


金剛「what?」


「なぜ我々を?あなたは艦娘でしょ?」


金剛「ここは、艦娘も人間も関係ないデスヨ」


「本当に?」


金剛「はい」


「なんで?」


金剛「私がここ・・・台湾を乗っ取ったんデス」


「!!」



(金剛「ここは・・・」


 金剛「建物からして・・・台湾ですか?」


 金剛「ここまで流されたのですね」


 

 金剛「隊長・・・みんな・・・」


 金剛「無事を祈りましょう」


 金剛「私に出来ることを!」



 ベチンッ


 バチンッ



 金剛「・・・酷い・・・」


 金剛「これが世界中で・・・」



 金剛「さて、私はどうしまショウ」


 金剛「・・・」



 金剛「よし!!」



 金剛「電源システム・・・」


 手をダイヤに変える


 

 ガジャ


 カバーが外れ、無造作にコードを引きちぎる



 周りの電源が落ちる



 金剛「よし!」



 「なんだ!?」


 「停電!!」



 ボゴオ


 「うわぁ!」


 「どうした!?」



 金剛「大した事なかったデスネ」



 ピカァ



 金剛「お疲れ様デス」



 「死ねぇ!」


 金剛「ふん!!」


 ドンっ


 「あ・・・」フラッ


 金剛「まったく・・・」



 金剛「全員聞きなさイ」


 金剛「この島の長は私です!」


 金剛「ただ、あいつらと同じ様にはしまセン」


 金剛「みんな、一緒デス!」


 金剛「ここでは、艦娘も人間も」


 

 金剛「もし、反対するならかかって来なさい!」



 金剛「・・・いないようですね」


 金剛「では、人間の宿舎をまず改修しましょう!!」


 「こちら、台湾。異常はないです」


 「先日、停電が起きましたが、電線に木が引っ掛かっただけでした」


 金剛「お疲れ様デス」



 「か、艦娘!!」


 金剛「皆さん、一回外に!」


 「???」


 「はい」


 金剛「大切な物は置いていないですか」


 

 金剛「始めますか」



 ギラン



 「能力持ち!!」


 「しかし、なんで」



 金剛「どいていてくださいネ」



 ガッコン!!


 バキィ


 ズドン


 ミシミシ



 「一瞬で・・・」



 金剛「あなた達の出番ですよ!」


 妖精「はーい」


 妖精「任せて」



 カンカンカン・・・



 金剛「お疲れ様デース」



 「綺麗になっている・・・」


 「ベッドもある!」


 「けど何で!?」


 金剛「私は皆さんの味方です」


 金剛「今までよく耐えてくれました。」


 「嘘だろ・・・」


 「ありがとう!!」


 金剛「人数分のお部屋はあります。ケンカしないで選んで下さい」


 「はい!!」



 金剛「ふぅ」サクッ


 金剛「いつも使わない筋肉を使うと疲れますネ」


 「!!!」


 金剛「おはようございまーす」


 「何を!!」


 金剛「畑仕事ですが?」


 「俺たちが!!」


 金剛「私は仲間デス、これぐらいやって当然デス!」


 「でも・・・」


 金剛「みんなでやればすぐに終わります。頑張りましょう!」


 金剛「貴方達も!!」


 「はい」



 「金剛さん!」



 金剛「what?」


 「何で俺たちに?こんなに優しくしてくれるんですか?」


 金剛「んー難しいですね」


 金剛「みんな大切な存在デスそれだけです!」


 「・・・」


 金剛「早く寝ましょう!明日も早いですよ!」

)


「そんなことが」


金剛「あなたはあの後来たんでしたね」


「ええ」


「しかし、何で」


金剛「あいつらを倒したいんです」


「・・・」


金剛「後は、人探しの手がかりにでもと」


「誰を探しているんですか?」


金剛「隊長デス」


「隊長?」


金剛「はい」


金剛「あの時も助けてくれました」


金剛「いっつも助けて貰ってばっかりです」


金剛「生きていますよね隊長」


金剛「絶対に見つけます!」


金剛「・・・」



<奄美大島>


「待て!」


ザザザザ


「クズウサギ!」


ザザザザ


「私から逃げられると思うな!」


ザッ


「あんたの負けね」


「私に潜伏戦は無駄よ」ダッ


ガシッ


「久しぶりのお肉ね」



パチパチ



「まぁまぁね」ブチッ


「無人島か・・・」


「この島に艦娘も人間も私一人」


「他の島には海のせいで“霞”が届かない」


霞「参ったわ」


霞「艤装もどこかに流されちゃった」


霞「サバイバルしたわけじゃないけどね」


霞「能力が覚醒しても戦闘向きじゃないし」


霞「艤装、せめて機関部さえあれば・・・」



霞「汚い部屋ね」


霞「部屋とも言えないか」


霞「穴掘っただけだし」


霞「よしいしょ」


大きな葉で穴を隠す


霞「・・・」


霞「一切、手掛かりがない」


霞「どこなんだろ」


霞「・・・」


霞「zzz」



霞「ん・・・」


霞「おはようって言う人居ないけどね」


霞「!!!」


霞「どこ入ってんの!」



霞「ビックリした」


霞「虫ね」


霞「しょうが無いけど驚いちゃうわね」



霞「」バシャバシャ


霞「いっ!」


霞「まだ痛むわ」


霞「でも、あの人の方が痛いわよね」


霞「・・・どこなの一体」



バシャバシャ


霞「ふぅ」


霞「この葉っぱでいいか」


霞「水さえ落とせればいいね」



霞「もう汚いわね」


霞「寒くなる前に一回洗うか」


霞「ああ、無かったわねリボン」




霞「これは食べられるわね」


霞「あっ・・・」


霞「お米・・・」



霞「ダメ!本当に必要な時だけ!!」



霞「??」


霞「これは!街!」


霞「久々の人工物ね」



霞「電気も流石に流れてないか」


霞「いい家は見つけたわ」



最高点に登る


霞「よっ」


霞「どれ・・・」


霞「異常なし!」


霞「いや・・・」


霞「あれは・・・あっち側かしら」


霞「輸送船ね」


霞「人間かしら」


霞「嫌な世の中ね・・・」



「・・・」


「死んでる」


「こっちに移しておけ」


「ゲッホゲッホ」


「病人はあっちだ近づくな」



霞「懐かしい」


霞「みんなでまた集まって騒ぎたいわね」


霞「今日は月出てないね」


霞「千歳・・・絶対に許さない」


霞「あの人にあんな事」





「なんだ!」


「矢だ!」


「触れるな毒矢だ!!」


「こっちに来たぞ」


「うわぁ」


「あの矢矧・・・」



矢矧「」ギリギリ


矢矧「」ピシュッ


ドーーーン

「砲撃!!」


「どこに!」


「海上だ!」


「向かえ!!」


ピシュッ


ピシュッ


ピシュッ


ズド


矢矧「行かせないわよ」ピシュッ


「ぐぬぬ」



ドーーーン


ドーーーン


「あそこですね」ガコン


ドーーーン



「矢文!!」


「矢矧からね」パシッ


そこから230度に砲撃よろしく


「お任せを!!!」



ドーーーン


「どけ!能力者には能力者だ」


ピシュッ


「無駄よ」ボワワワ


「私の火を越えられるかな」


矢矧「」スッ


「何?諦めたの?」ボボボボ


矢矧「私の矢では無理ね」


「じゃぁさっさと燃えろ!」


矢矧「側面注意ね」


「え!?」


ドーーーン


「グワァァァ」


矢矧「流石ね容赦ない」



矢矧「うっ」


矢矧「何て風!!」


ドドドドドド


矢矧「まずい」タッタタッタ


ドドドドドド


「あそこだ、狙え!」


「この風なら攻撃を出来ないだろ」


矢矧「ハァハァ」


矢矧(呼吸もまともに出来ない)


矢矧(助けを求められない)


ビシュビシュ


矢矧「う゛」ゴロゴロ


ガチャ


ガチャ


ガチャ


矢矧「袋のネズミね」ドクドク


矢矧(脇腹と脚に一発ずつ・・・)


矢矧(調子に乗り過ぎたね)


矢矧(弓は奪われた)


矢矧(矢だけじゃどうにもならない)



「さようなら」ガコン


ドーーーン


矢矧「大和?」


「何だ!?」


「砲撃しろ」


大和「邪魔だ!」


ドーーーン


「うわぁ!!」


大和「大和の仲間を傷付けた奴は」


大和「ゆ る さ な い」


ドーーーン


ドーーーン


「うわぁぁぁ」


矢矧「何で?」


大和「矢文が届かないですよ」


大和「ごめんなさいね」


矢矧「助かったわ」


大和「はい、弓です」


大和「そこの空母から頂いた物ですが」


「・・・」プスプス


矢矧「ありがとう」


「うっ・・・」


矢矧「意識があるのね大したものだわ」


「ぜぇぜぇ」


矢矧「捕虜はどこ!」ギリギリ


「い、いない・・・」


矢矧「本当か?」


「は、はい」


矢矧「」ギロリ


「ひっ」


ドサッ


矢矧「これで終わりね」


矢矧「能力者は4人・・・そこそこね」


大和「入渠ドックはこっちです」


矢矧「分かったわ」




矢矧「大和お疲れ」


大和「お疲れ様、どうだった?」


矢矧「ハズレ」


大和「やはり、」


矢矧「隊長でなくとも仲間はいると思ったんだけどね」


大和「もう10個ですか」


矢矧「そうね」


大和「散り散りになってしまって・・・」


矢矧「離れましょう増援が来たら面倒ね」


大和「はい、補給を済ませて行きましょう」



矢矧「種子島も屋久島もハズレ」


大和「私たちが鹿児島に流されて2ヶ月手掛かりがありませんね」


矢矧「そうね」


大和「沖縄方面に向かいますか?」


矢矧「ええ」



<ロシア>


「さっさとしろ」


「粛清されたいか!!」


「許して!」


バンッ


ドサッ


「こうなりたくなければさっさと働け」



「・・・」


「油でギットギトだね」


「同志どうした?」


「いや、ここに火を付けたらどうなるかなって」


「なかなかサイコだねぇ」


「世界有数の油田だからね」


「べールヌイ!!」


響「どうした?」


「輸送船が着く、諸々の用意を」


響「了解」



響「よし、ポンプは大丈夫だな」


響「エンジンよし!」


響「うん、動いたね」


響「大丈夫だ!準備は出来ている」



「はーい」


響「はぁ、ニュージーランドからここまで流されるとはな」


響「しかもロシアって言うね」


響「笑えないな」


響「決戦の時の燃料は問題ないな」


響「私がばれなければか・・・」


響「輸送船か・・・」



ボーーー


「この季節でも寒いな」


「」ピシッ


「そんな固くなるな」


「本日は?」


「視察だ」



響「すまない、ちょっとトイレ」


「??分かった」



「では、案内はベールヌイに」


「彼女は今トイレに」


「そうか・・・なら私が」


「ではこちらに」



バタンッ


響「またか・・・しつこいな」


響「しょうがない・・・」ギラッ


ブスッ


響「う゛」


スッ


響「あぁぁ」



響「ハァハァ・・・」


響「ここからが本番か」


響「ここならいけるか?」


自ら切れ目を入れた背中に棒をひっかける


響「ああああ」


ベリベリベリ



響「やっとか・・・」


響「これは死体置き場だな」


響「」スッ


マキマキ


響「よし」



響「申し訳ないな腹痛で」


「大丈夫?」


響「ああ、収まった」



「今から身体検査を開始する!」


響「やはり」


「全員上を脱げ」


「また・・・」


「寒いのに・・・」


響「・・・」


「まだ治らないのか?」


響「そうだな」



「一人ずつ来い」



「問題なし!」



「問題なし!」



「問題なし!」



響「・・・」


「おい!お前!包帯を取れ」


響「はい」


スルスル


「何だこれは・・・」


響「昔の傷だ」


響「寝ている時勝手に酷くしているみたいで」


「うっ、気持ち悪い」


「もういい、下がれ」


響「はい」



「では、これからも気を抜かずに!」


「はい!!」



響「ふぅ・・・」キョロキョロ



響「よし」



ライターに火を付ける


火の鳥へと姿が変わる


炎を背中に当てると皮膚は再生した



響「戻ったね“暁の水平線”」



響「どこに行ったんだい?隊長」


響「君は人類の希望なんだ」


響「頼む生きていてくれ」


響「みんなも・・・」


響「絶対に見つけるからね」



<呉>


「どうですか?この装備?」


「試してみます」


ブォォォォォ


「問題ないですね」


「そうですか」


「だめよ、鳳翔さん艦載機の使い方上手すぎるから参考にならないのよ」


鳳翔「誉め言葉、ですよね?」


「あ、すみません」


鳳翔「いいんですよ」



鳳翔(呉工廠・・・)


鳳翔(また恐ろしいものが・・・)


鳳翔(速度と航行距離もながい爆撃機・・・)


鳳翔(反乱の芽も摘まれていく)


鳳翔(まだ、”あれ”が使われていないだけ)


鳳翔(あれは許せない)


鳳翔(認めたやつを許さない)ググググ




<ソロモン諸島>


「っち」


「まさか見つかるとはな」


「精鋭部隊ねぇ」


「ただの、能力の使える龍驤と変わりないわね」


龍驤「・・・」


「おやぁ悔しいか?」


「無謀にも一人で乗り込むからこんなことになるんだよ」



「はい、はい・・・分かりました」



龍驤「なんや、殺すのか?」


「いいや、吐くもの吐いてもらうぞ」


龍驤「拷問か」


「話が早いな」



龍驤「・・・」ポタッポタッ


「無駄に頑丈だな」


「こんなに殴っても耐えるとは」



龍驤「吐くかこの野郎!!」


「口も減らないな」


「まだ、しゃべれるうちに吐いちゃえばいいのに」



龍驤「う゛」


ボタッ


ポタッ


「今日の所はこんなもんだな」



龍驤「磔のままか」


龍驤「あの時・・・何も出来なかったな」



龍驤「無駄やて、あきらめろ」ポタッポタッ


「っち」



「どうする?あのままじゃ」


「・・・仕方ない」


「あいつに最高の”夢”をやるか」


「まさか!?あれを!!」


「ああ、当たり前だ」



<??>


「あー忙し」


「あーまた来てんのか?」


「誰のせいだと思ってんだよ」


「お前も目ん玉戻したのだれだと思ってんだよ」


「うっせ!黙れ!」


「まだ、気にしてんのか?旦那にキモイって言われて」


「もーあっちいけ!」



「しかし、あいつ・・・」


「死んでないしいいだろ」


「まぁな」ズズズ


「けど、お前も甘いよな」ズズズ


「何が」


「あいつの願いちょいちょい叶えてんだろ」バリバリ


「やめろ、あのゴミの子孫の話なんて聞きたくねぇ」


「お前らの初夜の話、全員知ってんだぞ」バリバリ


「おい!」


「すまんすまん」


「あいつの熱量がおかしいんだ」ボリボリ


「ふぅん」


「お前もだがな」


「そりゃぁどうも」ズズズ


「誉めてない!!」


「ああ、せんべぇくれ」


「ほい」


「ありがとう」


<奄美諸島>



ダッダッ


霞「はぁはぁ・・・」


ダッダッ



ザザッ


霞「・・・」


霞「・・・」



霞「気づかれた?」


霞「ギリギリね・・・」



霞「見た感じ大和と・・・阿賀野型ね・・・」



霞「私の体術なら何とか・・・」



霞「やめときましょう」


霞「相手は艤装を持っている」


霞「私の能力は戦闘向きじゃない」


霞「・・・無理に戦うことはないわ」



霞「・・・」


霞「何もできない」


霞「情けないわ」


霞「・・・」


霞「ダメよ」


霞「こんなところでクヨクヨしちゃ!」


霞「今は準備期間」


霞「そういう事にしましょう」



大和「ねぇ矢矧?」


矢矧「どうしたの?」


大和「これからどうするの?」


矢矧「そうね・・・」


矢矧「取り敢えず沖縄へ行きましょう」


大和「ええ」


大和「そのまま台湾に?」


矢矧「いえ」


矢矧「あそこにはかなり大きい基地があるわ」


矢矧「私たちではどうにもならない」


大和「そうね」


大和「だと、日本本土を探す感じ?」


矢矧「それがいいと思うわ」


大和「隊長・・・どこなんだろう」


矢矧「彼の事だし」


矢矧「ひょこっと出てきそうね」


大和「ふふ、そうね」


矢矧「とにかく私たちは私たちで頑張りましょう」


大和「はい!!」



矢矧「ねぇ」


大和「どうしたの?」


矢矧「あそこの島・・・奄美大島」


大和「はい」


矢矧「何かなかった?」


大和「いえ、偵察機も電探も何も反応していませんでした」


矢矧「そう・・・」


矢矧「気のせいなのかしら」


矢矧「あの気配・・・」




霞「・・・」


霞「行ったわね」


霞「護衛でも輸送でもない・・・」


霞「何をしているんだろう・・・」




<ミッドウェー島>


ギリギリギリギリ・・・


ワー


ワー



「・・・」



ビシュッ



ドシュッ



ワッーーー



バチャン



「さすがです」


「ありがとうございます」



「赤城さん、あなたのお陰で保存食が増えていますね」


赤城「けど、私は冷凍しかできません」


赤城「加賀さんが、解凍してくれるからですよ」


赤城「お互い様です」


加賀「そうですね」



赤城「今日は2羽ずつですね」


加賀「いただきます」



赤城「これは・・・当たりですね」


加賀「肉がしっかり付いている」



赤城「ごちそうさまでした」


加賀「艤装があれば食べ物に困らなかったのに・・・」


赤城「そんな事言わないの」


加賀「ボヤキです」


加賀「私だってそれくらい分かります」


赤城「この命があることでさえ幸せです」


加賀「ええ」


赤城「隊長の勇気と大津波・・・」


赤城「私たちは運が良すぎです」


加賀「ええ」



赤城「隊長・・・」


加賀「無事で・・・」



<パプアニューギニア>


「」ザザァン


「」ザァン


「」ザッパン




「今日も異常なーし」


「だな」


「ほんと、ここは何もないわね」


「ああ」



「!!」


「どうした!!」


「何か浮いてない?」


「どこ?」


「あそこ」


「あれか・・・」


「何だろ」


「さぁ」



「・・・人じゃない」


「まさか」


「ほら、あれ髪の毛よ!」


「助けに行こう」


「やめとけって」


「大丈夫よ」ザバザバ


「おい」ザバザバ



「もう少し・・・」


「おい!」


「よし!届いた」


「って何だこれ!!」


「すごい火傷・・・」


「生きているのか?」


「ん」


・・・スー・・・・ハー・・・


「あるわ!」


「しょうがない、運ぶか・・・」



「ハル!どういう事だ」


ハル「そのまんまよ!」


「厄介ごとを・・・」


ハル「厄介ごとって何なのよ!人助けが悪いっていうの!?」


「ああ、昔とは違うんだ」


「他を蹴落としても自分が生きる」


「哀れみは死だ!」


「おい!じぃいちゃん!」


「なんだ、ケン」


ケン「俺だってこの人運んださ、だったら俺も説教だろ」


「・・・」



「」ピクッ


ハル「!!」


ハル「動いた!!」


トントン


ハル「ねぇ!」


「・・・」


「ん・・・」パチッ


ケン「起きた!!」



ハル「こんにちは」


「」ビクッ


ハル「ああ、ごめんなさい・・・」


ハル「私はハル、あなたは?」


「・・・?」


ハル「名前よ名前」


「名前?」


ハル「分からないの!?」


「・・・はい」


ケン「お前、何人だ!?」


「分からないです」


ハル「カヤさーん!!」



カヤ「うーん・・・」


ハル「どう?」


カヤ「記憶喪失かしら」


「・・・」


ハル「そうなの」



カヤ「外傷は・・・火傷のせいでよく分からないけど」


カヤ「大きなものはないわね」


カヤ「ところどころ刺された跡はあるけど・・・」


カヤ「外傷による喪失ではないとすると・・・」


ケン「すると?」


カヤ「自ら記憶をシャットアウトした」


ハル「え!?」


カヤ「何かショッキングな出来事で」


カヤ「そのショックから自分を守るために記憶を消すの」


ハル「それがこの人なの?」


カヤ「恐らくは」



ハル「ねぇ、おじいちゃん」


「??」


ハル「この人どうするの?」


「・・・」


ハル「ここに居させてあげて」


「・・・」


ハル「お願い!!」



カヤ「お願い、イシさん」


イシ「・・・」


イシ「おい!」


「!!」


イシ「使えなかったら捨てるからな」


「「「!!」」」


ハル「よかった~~」



ハル「ねぇカヤさん」


カヤ「ん?」


ハル「包帯あったっけ?」


カヤ「少しなら」


ハル「手当してあげないと!」


カヤ「そうね・・・」


ケン「でもよ」


ケン「どうする、名前?」


カヤ「そうね」


カヤ「海から流れてきたしウミで良くない」


ハル「いいね」


ハル「よろしくねウミさん」


ウミ「よ、よろしくお願いします」


カヤ「早速、治療するわね」


ウミ「はい」



カヤ「イシさんもね」グル


カヤ「あんな感じだけど」グル


カヤ「根は優しいから」グル


カヤ「みんな逃げ出してきたの」グル


ウミ「??」


カヤ「ああ、後で話すね」グル


カヤ「血は繋がってないの」グル


カヤ「たまたま近くにいた」グル


カヤ「それだけの関係」グル


カヤ「まぁ、今は家族って感じなんだけどね」グル


カヤ「よしっ」


ウミ「ありがとうございます」


カヤ「けがした時は言ってね」


カヤ「浅知恵だけど、ある程度の処置は出来るから」


ウミ「ありがとうございます」



ハル「ウミさん終わった?」


ハル「ってミイラみたい」


ケン「確かに」


カヤ「ほら、木の実でも取って来なさい」


ハル「ウミさんも!」グイッ


ウミ「あ、はい」



ハル「あっ!」


ウミ「??」


ハル「ウミさんこれ」


ウミ「これは?」


ハル「ウミさんが持ってたのよ」


ハル「そのリボン」


ハル「流されても放さなかったんだから」


ハル「きっと大切な物よ」


ウミ「・・・」


ハル「記憶を戻す手掛かりになるかもしれないし」


ハル「私が付けるから」


ハル「はい、手出して」


ウミ「はい」


ハル「よしっ」


ハル「これなら、取れないわね」


ウミ「ありがとうございます」


ハル「さぁ行きましょう」


ウミ「はい」



ハル「着いたよ!」


ウミ「ここですか?」


ハル「うん!」


ケン「さっさと採ろうぜ」



ウミ「これは?」


ハル「うん、食べられるよ」



ウミ「食べられますか?」


ケン「ああ大丈夫だ」




ハル「お疲れ様、いっぱい採れたね」


ケン「やっぱ2人と3人は違うな」


ハル「そろそろご飯だし帰ろう」


ケン「だな」


ウミ「はい」



ハル「ただいま」


カヤ「おかえり」


カヤ「結構採れたわね」


ハル「そうなの、ウミさんも頑張ってくれて」


カヤ「そうなのね」


カヤ「じゃあ食べましょう」


「「はーい」」



カヤ「木の粉は?」


ハル「ここ」ガサッ


カヤ「じゃぁ火を付けるね」


カヤ「ほっ」ガチッ


カヤ「はっ」ガチッ



カヤ「よし、ついた」


メラメラ



ウミ「・・・」


ボォォォォ


ウミ「・・・」


ハル「ウミさん、どうしたの?」


ウミ「はぁはぁはぁ」


カヤ「過呼吸!?」


ウミ「はぁはぁはぁ」


カヤ「落ち着いて」


ハル「大丈夫!!」



ウミ「・・・はぁ・・・」



カヤ「大丈夫?」


ウミ「はい」


ハル「何でこんなに・・・」


ケン「何か火で大変な事になったとか?」


カヤ「そうね、おそらく」



ハル「大丈夫だからね」サスサス


ウミ「ありがとうございます」



ハル「はい、ウミさんの」ガタッ


ウミ「ありがとうございます」


ハル「どう?」


ウミ「美味しいですよ」


ハル「そう?」


ウミ「はい」



ハル「ウミさん」


ウミ「はい」



ハル「無理しないでね」


ハル「ここのみんな辛い事があったの」


ハル「私も・・・」


ウミ「・・・」


ハル「だから、ウミさんの辛さも分かっている」


ハル「嫌なものからは逃げていいからね?」


ウミ「ありがとうございます」


ハル「もう、私には敬語なんて要らないから」


ウミ「でも・・・」



ケン「なぁ」


カヤ「ん?」


ケン「あの人も同じ何かな・・・」


カヤ「・・・」


ケン「俺たちみたいに」


ケン「家族も住む所も無くなっちゃったのかな」


ケン「それで、あまりにも辛いから」


ケン「記憶を消しちゃったのかな」


カヤ「分からないわ」


カヤ「でも、何か苦しい事はあったに違いないわ」


カヤ「あなたも支えてあげるのよ」


ケン「うん!」



イシ「」コソッ


イシ「・・・」



ハル「おはよう!ウミさん!」


ウミ「おはようございます」


ケン「早いな」


ウミ「目が覚めたので」


ハル「そう」



イシ「おい」


ウミ「はい」


イシ「こいつの家、作るぞ」


ハル「!!!」


ケン「やったな!じいちゃんに認められたぞ」


ケン「ここで住めるって」


カヤ「じゃぁ早速取り掛かりましょう」


ウミ「はい」



ハル「この木、使えそうね」


ケン「だな」


カヤ「早速、切り落としましょう」



ケン「ふん!」ガンッ


ケン「オラァ」ガンッ


ケン「全然だけだ・・・」


カヤ「全く、男のくせに」


ケン「カヤだって無理だろ!!」



ハル「ちょっとずつ削っていこう」


ハル「おじいちゃんが1番上手いんだけどね・・・」


ウミ「あの・・・」


ハル「どうしたの?」


ウミ「貸して下さい」


ハル「ウミさん出来るの」


ウミ「やってみます」



ウミ「」フッ


ウミ「」ブンッ


ガツッッ


ハル「え・・・」


カヤ「一気にこんなに・・・」


ケン「スゲェ」


ハル「ウミさん力すごいんだね!!」


カヤ「力もだけどフォームも綺麗だった」


ケン「さっさときっちまえ!!」



ウミ「」ガンッ


ドザァァァ


ウミ「」ガンッ


ウミ「」ガンッ


ドザァァァ



ハル「一瞬で必要な数切っちゃった・・・」


カヤ「すごいわね」


カヤ「早速組み立てましょう」



ケン「そこ、押さえてくれ」


ウミ「はい」



ハル「よっし!いいよ、放して!!」



ギュッ


ギュッ


ビビシッ



カヤ「骨組みは出来たね」


ハル「カーテンは出来ているよね」


カヤ「ええ」


カヤ「後は、そこそこ大きい葉っぱを乗せて終わりよ」



ケン「じゃぁ探しに行くか」


ハル「だね!」



ガサガサ


ウミ「」ガサガサ



ハル「ここら辺かな」


ケン「だな」


ウミ「あの!」


ハル「??」


ウミ「あの葉は取らないのですか?」


ザザン


ハル「ダメよ取っちゃ」


ウミ「!!?」


ケン「ああ、生えている木はな」


ハル「私たちが貰うには落ち葉だけ」


ハル「いつも木の実とか貰っているから」


ハル「これ以上は取っちゃダメ」


ハル「それと・・・」


ハル「まだ、木に付いているならまだ大きくなるでしょう?」


ウミ「そうですね」


ケン「じいちゃんが言ってた事なんだけどな」


ハル「もう!せっかくかっこよく決めたと思ったのに」



カヤ「お帰り、結構持ってきたわね」


ハル「ちょっと多かったかも」


カヤ「あって損は無いわよ」


ケン「じゃぁ乗せて、押さえて完成だな」



ファサァ


ギュッギュッ


パンパン


ギュッギュッ



ハル「完成ーー!!」


カヤ「よく出来たわね」


ケン「何回もやっているからな」


ハル「ウミさんここでね」


ウミ「はい、ありがとうございます」


カヤ「家も出来たしね」


カヤ「改めてよろしく」


ハル「よろしくね」


ケン「よろしく!」


ウミ「よろしくお願いします」



<奈良>


ワイワイ


「おつかれー」


「ゆそうつかれたー」


「ねー」


「・・・」


「きみ、みないかおだね」


「まぁね」


「なまえは?」


「わたしもわかんない」


「ふーん」



「・・・」


(どうしよう)


いわれびこ(しんじ・・・だい・・・)


いわれびこ「はぁ」


いわれびこ「どこにいっちゃったのみんな」


いわれびこ「はやくあいたい」


いわれびこ「どこさがしてもみつからない・・・」


いわれびこ「どうかげんきでね」


いわれびこ「またあおうよ」


いわれびこ「さがしてもさがしてもいない」


いわれびこ「きちもしんじのちんじゅふも、まえのちんじゅふにもいばい」


いわれびこ「どこなの」



<??>


「なぁイザナミ」


イザナミ「なんだ?」


「艦娘ってあいつの“歪み”のせいなのか?」


イザナミ「恐らくな、時期的にも」


「深海は?」


イザナミ「分からないが、この世界か、上からあっちに動くとき必ず“歪み”が起こるのは確かだ」


「ふぅん」


イザナミ「あれが自然に現れたとは考えにくいからな」


イザナミ「何者かがあっちの世界に行ったんだろう」


「歪みは救う時もあれば殺す時もあるのか・・・」


イザナミ「いや、」


「?」


イザナミ「確証はないが」


イザナミ「何度かあいつを送った時は」


イザナミ「あいつ側が有利になるものが出てきた」


イザナミ「恐らく」


イザナミ「本人の願いとか望みとかで変わるのだろう」


「なるほどね」


「あいつにとって今の艦娘は有利に働いているのか」


イザナミ「不利にさせたのはお前だがな」


「まぁな」


イザナミ「右翼さんよ」


暁洋「久々に聞いたな」


イザナミ「左翼には会ったのか」


暁洋「ああ少し前に」


イザナミ「へぇ」


暁洋「黄泉の国があるとはな」


イザナミ「まぁな」


イザナミ「どこぞの誰かさんがここまで変えちまったけどさ


暁洋「あの時は笑ったな」


暁洋「古事記通りすぎて」


暁洋「目ん玉飛び出てウジ湧いてて」


イザナミ「言うなって」


暁洋「自分の住む所も暗い綺麗にしようぜ」


イザナミ「それでやっちまうお前もお前だがな」



暁洋「いい加減仲直りすればいいのに」


イザナミ「次あったら絶対殺す」


暁洋「ははぁん」


暁洋「殺せばずっと黄泉の国で一緒だからか」


イザナミ「ち、違う!!」


暁洋「本当か〜?」


イザナミ「あいつとお前ぐらいだぞ私を馬鹿にするのは」


暁洋「へぇ」


イザナミ「何でそんな接せるんだ?」


暁洋「国造りの神だからってビクビクしている奴がおかしいんだよ」


イザナミ「いい男ね」


暁洋「やめろ、いい事起きねぇから」


イザナミ「いいじゃない」


暁洋「ヒルが生まれる」


暁洋「第一俺は既婚者だ!」


イザナミ「冗談よ」


暁洋「あっそ」


イザナミ「何万年あんなだった黄泉の国をこんなにしちゃうなんてね」


イザナミ「すごいわね」


暁洋「まずい!イザナミの目ん玉降ってくる!!」


イザナミ「私だって褒める時は褒めるわよ」


暁洋「それはどうも」


イザナミ「最近食べ物美味しいし」


暁洋「いくら食っても何とも無いのがすごいよな」


イザナミ「ええ」



暁洋「スマブラやるか」


イザナミ「本当自由ね」


暁洋「お前は?」


イザナミ「やるわよ」


暁洋「お前もじゃねぇか!!」


イザナミ「いいじゃない楽しいんだから!」



<岐阜>


笠を被った女がいる


岐阜の高地、東京から歩いてきた彼女はあるものを求めて旅をしている



咲「私ももうおばあちゃんね」


咲「よく歩けたわ・・・」


咲「もう、お母さんの年齢超えちゃったのよね」



咲「あった」



カンッ


カンッ


カンッ



咲「・・・」


「さっさと打て!」


「はぁはぁ」


カンッカンッ


「ノロい!」


「ギャァァァ」ジュゥゥ・・・



咲「ひどい・・・」


咲「鍛造工場ね」


咲「男だけでしょう」



咲「いないわね」


咲「待ってて、麻衣ちゃん、日和ちゃん・・・」



咲「絶対生きてて・・・!!」



<日本某所>



「まだ・・・」


「まだだからね」


「絶対にあなたの叔父さんが平和な世界を取り戻してくれるから」


ズキッ


「う゛」


「まずい」



ブスッ


「あ゛あ゛・・・」



「はぁはぁ」


「ごめんね」


「でも、あなたには害は無いから」


「お母さんが絶対守るから!」



<フランス>


彩香「麻衣さん」


麻衣「・・・なに?」


彩香「なんで私たちはここに?」


麻衣「周りを見て」



彩香「・・・」


麻衣「違う人種に違う言語」


麻衣「分ったでしょう」


彩香「・・・団結させない」


麻衣「ええ」



彩香「麻衣さん」


彩香「・・・」


彩香(顔に生気がない・・・)


彩香(このご時世だから)


彩香(でも・・・)


彩香(明るくなって欲しい)




<奄美大島>


霞「・・・」


霞「鎮守府跡?」


霞「そんなものじゃないわね・・・」


霞「奄美は・・・」


霞「なんだったけ・・・」


霞「ん~~」



霞「・・・取り敢えず入りましょう」


ギギギィ


霞「40年は立っているかしら」


ベチャ


霞「キャンッ!!」



ポチャン・・・ポチャン・・・


霞「雨漏り」


霞「驚かせないでよ」



霞「コケも生えている」ツンツン



霞「艤装はあっても使えなさそう・・・」



グッチョ グッチョ


霞「歩く度に・・・」




霞「ここは・・・」



入渠



霞「」ガチャッ



霞「うっ!」


霞「なんなのこの臭い・・・」


霞「・・・」



霞「水・・・修復液が腐っているわね」



霞「けど・・・」


霞「なんで?」


霞「他の建物はここまでなってない」


霞「森で隔離されているけど」


霞「・・・」


霞「損傷具合から、あいつらじゃないでしょうし・・・」



霞「もう少し探しましょう」



霞「陰気な場所ね・・・」


霞「居住区の真反対」


霞「普通、鎮守府は街を守るためにあるはずなのに・・・」


霞「何の施設なんだろう」



霞「やっぱり、知りたいならここよね」



霞「さて」ゴソゴソ


霞「ん?」



霞「この書類・・・」


霞「ちょっと暗いわね」


霞「窓、窓・・・」



霞「どれどれ・・・」



2050年10月


奄美鎮守府提督


まもなく兵器が届く

貴官の艦娘で試してくれ


           海軍工廠


霞「・・・」


霞「何なの!?これ!」


霞「でも・・・」


霞「兵器があるのね・・・」


霞「海軍工廠の印も問題ないわね」


霞「これを目的に探しましょう」


霞「ただ、45年前の兵器・・・」


霞「ないよりはましね」



霞「拳銃や刀の類はないわね」



霞「工廠はどこかしら・・・」



霞「ここは・・・違うようね」



霞「蜘蛛の巣!」


霞「札が見えないじゃない!」



霞「工廠ここね」



ギギギィ・・・



霞「いたって普通の工廠」


霞「特に資料はないわね」



霞「ここに用はないわ」



霞「艦娘の寮」


霞「お邪魔しまーす、だれもいないだろうけど」



霞「カビね」


霞「ホッ」


ドサドサ


霞「この量の・・・本!?」


霞「ん?」


霞「ノート!?」



霞「日記と戦術書に歴史書ね」


霞「日記はなんとか見れるわね」



2050年9月


~~~~~~~~

~~~~~~~~



霞「」パタンッ


霞「水で損傷が酷い」



霞「後ろのほうでこの日付・・・」


霞「沈んだのかしら」



キラッ


霞「ん?」


霞「宝石?」



霞「黎明期はあんまり予算がなかったはず・・・」


霞「結婚?」


霞「いや、ネックレスね」


霞「まだ、兵器派が大半の時代だったはず」


霞「提督のお気に入り?」


霞「他の部屋も見たほうがいいわね」



霞「・・・」


霞「ざっと1000万」


霞「一流はここに派遣されないはず」


霞「なんでこんな大金・・・」


霞「親?いえ、それならなおさらねありえない」


霞「汚い金かしら・・・」


霞「・・・艦娘を売っているなら宝石なんかあげないはず」


霞「謎ね・・・」



霞「微妙に物が残っているのも気になるわ」


霞「撤退したならきれいに何もないはず」


霞「深海の襲撃ならもっと物があるはず・・・」



霞「ここね、倉庫は・・・」


霞「燃料は・・・」



霞「駄目ね・・・」


霞「密封されていないから」


霞「!!」


霞「艤装の中の燃料なら!」


霞「腐食は表面だけかも!!」



霞「やった!」


霞「でも、どうやって出しましょう・・・」


霞「一回このバケツに出して・・・」



霞「すごいわ」


霞「半世紀前の燃料が使えるなんて!」


霞「タンクの中に空気が入らなかったからね」



霞「あとは、私の擬装があれば」


霞「機関部でも・・・」



霞「あった!」


朝潮


霞「・・・」


霞「大丈夫よ機関部だけなら」


霞「??」


霞「こんな部品あったかしら?」


霞「電探の隣・・・」


霞「??」


霞「見張り台?」


霞「にしては小さいし・・・」


霞「私のとは少し違うようね」


霞「気にしない!」



霞「よっ」グッ


霞「展開!」


ガコンッ!


ブルルルル


霞「何とか動いたわ」


霞「ちょっとうるさいけど」



霞「海は・・・」



ポチャ



霞「大丈夫そうね」




霞「う゛」ガクッ



霞「・・・」



霞「・・・」



霞「・・・」ニヤァ




<沖縄>


「何している!!」


「たった二人だぞ!!」


「強すぎます」



ドスドスドスドス


矢矧「もう、あんなヘマはしないわ」


大和「ええ、行きましょう!!」



「どけ!」


「あの矢矧主砲動かしていない」


「能力だけなら」


「あいつなら」



矢矧「まずい!」


大和「ふふ」


矢矧「大和!?」


大和「私の主砲は全てを薙ぎ払うのです」



ドーーーン



パラパラ



ピク・・・


ピクッ・・・



大和「進みましょう」



矢矧「動くな!!」


「ヒッ!」


矢矧「捕虜は?」


「この階段の下・・・」


矢矧「私が行くわ、大和はここに」


大和「はい!」



矢矧「・・・」ヒタヒタ



矢矧「酷いわね」


「助けてください!!」


「どうか・・・!」


矢矧「でも、艦娘だけか・・・」



矢矧「ねぇ」


「は、はい」


矢矧「ここに男はいない?」


「いえ」


矢矧「そう、ありがとう」



矢矧「これね」


矢矧「よし!」


ガコンッ



「えっ」


矢矧「あなたの味方よ」


矢矧「さぁみんなを開放して」



「ありがとうございます!」



「うそでしょ・・・」


「やった!」


「よかった!!」


「ありがとう」



矢矧「いえ」



大和「・・・」


矢矧「そんな顔しないの」


大和「いなかったのですね」


矢矧「ええ、ここに用はないわ」



大和「これからは北にですね」


矢矧「そうね」




矢矧「!!」


大和「敵艦ですね」



大和「偵察機発艦」ブロロロロ



大和「駆逐艦が一隻、主砲も魚雷もありません」


矢矧「型は?」


大和「朝潮型です」


矢矧「能力だと・・・」


矢矧「大潮、満潮、荒潮かしら?」



大和「いえ」


矢矧「なに!?」


大和「髪は銀・・・に青が入っていて」


大和「下ろしています」


矢矧「大潮か霞か霰ね・・・」


矢矧「みんな髪を結いているはずだけど」



大和「!!」


大和「こっちに来ます!」


矢矧「しょうがない、相手するわよ」



大和「これは・・・速すぎる」


矢矧「あれね」



矢矧「先制仕掛けるわ」ギリギリギリギリ



大和「大和も射程次第砲撃に入ります!!」



矢矧「」ビシュッ



矢矧「・・・」



矢矧「ハズレ」



大和「あと、3、2、1・・・」



大和「今!!」



ドーーン


ドーーン


ドーーン



大和「くぅ、すばしっこい」


矢矧「弾薬を」


大和「はい!」



矢矧「」ガッコンガッコン



矢矧「来たわね」


大和「まさか・・・霞とは・・・」



霞「・・・」ニヤァ



矢矧「不気味な笑顔ね」



霞「」ダッ



矢矧「くっ!!」



霞「」ゴゴゴ



矢矧「ぐっ」よろっ



大和「矢矧!!」


矢矧「気にしないで」


大和「離れなさい」ドドドドドドドドド



霞「」ヒュンヒュン



霞「」グッ


大和「え・・・」



霞「」ニヤァ


大和「きゃぁ」ゴキッ



矢矧「大和!」


大和「すみません、腰を・・・」



矢矧「こっちに来なさい!」


霞「」クルッ



ドポンドポン



大和「主砲を」


矢矧「タイマンといきましょう」グッ



霞「」ニヤァ



バッ



ゴッ



ガッ



矢矧「だてに鍛えてないの」ブンッ


霞「」スッ



矢矧「なかなかやるわね」


霞「」ゴッ


矢矧「う!」



霞「」ボコォ


矢矧「・・・!!」ザザッ



大和「矢矧!っ・・・痛っ・・・」



霞「」グッ


矢矧「カッ、カッ・・・」


霞「」ググッ



矢矧「」クイッ


矢矧「」グイッ



大和「だめよ!あなたも・・・」



矢矧「」グイッ グイッ



大和「・・・」ガコン



大和「大和も腰をやっているので」


大和「一発が限界です」



大和「吹きとべぇ!!!」



ゴォーーワァン


ドゴォン




大和「はぁはぁ・・・」



大和「矢矧!!」



ズリッズリッ



大和「矢矧!!」


矢矧「危なかった、ナイスコントロールよ」



大和「よかった!!」



矢矧「この子も回収しましょう」



大和「でも」



矢矧「ほら」



矢矧「あなたの砲撃ではだけた服から」



矢矧「あの子の背中」



大和「!!」


大和「”暁の水平線”!!」



大和「じゃぁ・・・霞ちゃん!?」


矢矧「そうみたいね」



大和「でも、なんで・・・」



矢矧「これね」


大和「煙突?」


矢矧「少し前にいたじゃない」



大和「え!?11式!」


矢矧「恐らくわ」


大和「なんで霞ちゃんがそんなもの」


矢矧「目が覚めたら聞きましょう」


大和「ええ」



矢矧「どうする曳航は?」


大和「航行だけなら問題ないです」


矢矧「了解。霞を曳くわ」




<沖縄>


大和「治りました」


矢矧「よかった」



霞「・・・?」


矢矧「目が覚めたようね」


霞「!!」バッ



大和「私ですよ」スッ


霞「大和・・・?」


大和「はい、大和です」



矢矧「私もよ」



霞「・・・?」


霞「何で・・・」


矢矧「やはり」


矢矧「あなた・・・11式着けていたわよ」


霞「えっ・・・?」


大和「あれは間違いないです」


矢矧「何であなたが?」


霞「あれは・・・」



矢矧「そう・・・」


大和「・・・」


霞「焦っていたのね」


霞「無理に朝潮の艤装を使って・・・」



矢矧「何でそこに11式が!!」


霞「・・・!」


大和「何か分かったのですか?」


霞「あれは・・・実験施設」


矢矧「え?」


霞「あそこで11式を艦娘に着けて実験を・・・」


大和「そうですか・・・」


矢矧「だと・・・見つけていないだけでもっとあるのかも・・・」


大和「そうですね」


大和「私たちで11式の破壊と隊長の捜索を」


矢矧「そうね」



矢矧「これね・・・霞の艤装は」


霞「ありがとう」



霞「主砲と魚雷も・・・」



霞「よし!うまくいったわね」



矢矧「行きましょう」


大和「はい!」



矢矧「まずは・・・奄美大島の11式を破壊ね」


霞「ええ」


大和「そうですね」



<奄美大島>


矢矧「ほんとね・・・」


大和「ほとんどが11式を付けている」


矢矧「しかしなんで・・・」


矢矧「11式で鎮守府が崩壊したわけでもないし・・・」


霞「逃げたのかも」


霞「この危険性に気が付いて」


霞「疲れ死んだ子もいたはず・・・それで」


矢矧「・・・」


大和「・・・」



霞「これからどうするの?」


矢矧「ここまで南西諸島で暴れても見つからなかったから」


大和「四国へ行きます」


霞「そうね」


霞「行きましょう」



<パプアニューギニア>


ウミ「」セッセ


ハル「」セッセ


ケン「」セッセ



カヤ「お疲れ様」


ウミ「お疲れ様です」



カヤ「慣れてきたわね」


ウミ「まぁ」



ウミ「あの」


ハル「どうしたの?」


ウミ「ここって・・・日本ですか?」


カヤ「は?」


ウミ「皆さん日本人ですし・・・ただ、」


ウミ「日本にこんな木が生えるとは」


ハル「ウミさん記憶あるの?」


カヤ「違うわ」


ハル「??」


カヤ「彼は”出来事”は忘れたけど”言葉”は覚えているの」


ハル「??」


カヤ「・・・簡単に言うと」


カヤ「例えば猫・・・」


カヤ「ウミは猫が何かは分かる」


カヤ「でも、猫をいつ見たかは分からないの」


ケン「分かったような分からないような・・・」



ハル「いいえ、ここはパプアニューギニアよ」


ウミ「!!」


ウミ「なんで・・・」


カヤ「説明するより見たほうが早いかも」



カヤ「えっと・・・これね」パサッ


ウミ「これは・・・」


カヤ「新聞、私たちが逃げた日の朝刊とか」



ウミ「ありがとうございます・・」パサッ



ニュージーランド 大地震


 M12 15以上の津波 未曽有の大災害


 日本海軍、精鋭部隊巻き込まれ壊滅、隊長及び麾下艦娘行方不明



海賊艦娘中国支配


 海賊艦娘が上陸 一夜にして中国を滅ぼす


 北京で海賊艦娘の長が、支配者と宣言



日本に侵攻


 日本海軍の完全壊滅



カヤ「・・・これが今の世界よ」


ハル「・・・」


ケン「・・・」



ウミ「はぁ・・・はぁ・・・」グシャァ


カヤ「!!!」


ハル「ウミさん!!」


ウミ「はぁ・・・はぁ・・・」ガシッ


ケン「なんだ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴ


ドガンドガン!!!


ケン「地震!!」


ハル「大きい」


ウミ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドゴゴゴゴ


カヤ「落ち着いて」



ケン「空が!!」


ビカッ


ズドォォォ


ハル「さっきまで晴れていたのに」


ウミ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドゴゴゴゴ


ズドォォォ

ズドォォォ


ズドォォォ


ミシミシ


ドーン


ドーン




カヤ「津波!?」


ハル「急がないと」


ケン「おい!しっかりしろ!」



ウミ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ドドドドドドドドドドドドドドドドドド




カヤ「運んで!」


ハル「うん!!!」


ケン「おらぁ!」



カヤ「ぜぇぜぇ・・・」


ハル「危なかった」



ハル「ウミさん!大丈夫!」


ウミ「」ドサッ


カヤ「大丈夫!!!」ペチペチ


ケン「おい!」




カヤ「かなりの熱」



イシ「おい!」


ハル「おじいちゃん!!よかった」


イシ「何があった」



イシ「・・・」


カヤ「まだ見には行ってないけど多分・・・」


イシ「そうか」


カヤ「あっちには何があるの?」


イシ「必要な物はいつもあるから」


カヤ「食べ物とかね」


イシ「ああ」



ハル「カヤさん!」


カヤ「どうしたの!?」


ハル「ウミさん、また熱が上がったかも」



カヤ「今行くわ!!」



イシ「・・・」



カヤ「・・・取り敢えずは何とかなったわね」


ハル「よかったーー」


ケン「・・・」


カヤ「どうしたの?」


ケン「偶然かもだけど・・・」


ケン「ウミが苦しみ始めてから地震とか雷とか来たよな」


ケン「もしかして・・・いや、ないか」


カヤ「たまたまよ」




カヤ「ハルーどこー?」



カヤ「ハルーって」



ハル「zzz」



カヤ「ウミ苦しいでしょ」


カヤ「ウミによく懐いたわね」


ハル「zzz」


カヤ「・・・」


カヤ「不思議ね」


カヤ「あなたは何者なの?」


カヤ「ウミ・・・」



ハル「・・・」ハッ


ハル「寝ちゃってた・・・」



ハル「」ピトッ


ハル「熱は無いみたいね」



ウミ「・・・ん・・・」


ハル「あっ」


ウミ「あれ・・・」


ハル「お、おはよう」


ウミ「おはようございます」


ウミ「ここは?」


ハル「い、えーと・・・そのー」



カヤ「あら、起きたのね」


ウミ「おはようございます」


カヤ「昨日のこと覚えている」


ハル「」ビクッ


ウミ「新聞を読んだ後から動悸やめまいがして」


ウミ「気がついたらここに」


カヤ「そう・・・」



ウミ「なにか」




カヤ「・・・よ」


ウミ「そうですか」


カヤ「危なかったわ、あなたも」


ウミ「助けてくださりありがとうございます」


カヤ「いいのよ」



カヤ「体調は?」


ウミ「大丈夫です」


カヤ「そう」


カヤ「なら」


カヤ「家、流されちゃったから」


カヤ「おじいちゃんと食料を」


ウミ「はい」



イシ「・・・」


ウミ「一緒に参ります!!」


イシ「・・・」


イシ「そうか・・・」


イシ「付いてこい」


ウミ「はい」



ザッザッ


イシ「動くな!」


ウミ「!!」


ウミ「は・・・」


イシ「しゃべるな」


ウミ「」コクッ


イシ「」ギリギリ



イシ「」ビシュッ


ドスッ


イシ「・・・」


ウミ「取りに行かないんですか?」


イシ「・・・」


グルグル・・・



ブチッ


ブチッ



イシ「っち・・・」



ウミ「・・・」



イシ「おい」


ウミ「はい」


イシ「やってみろ」


ウミ「あのトラですか?」


イシ「ああ」



ウミ「矢は2つ・・・」


ウミ「ふぅぅ・・・」


ウミ「」


ギリギリ



ウミ「」


ビシュッ


ドスッ


ドッタンバッタン


シャァーーー



ドスッ



ウミ「動かなくなりましたね」


イシ「ああ」ゾクッ


ウミ「行きましょう」


イシ「ああ」



ウミ「」グッ


シュッ


ウミ「どうしましょう」


ウミ「どう運びます?」


イシ「引きずるか」


ウミ「はい」



ズリズリ



カヤ「今日はちょっと遅いわね」


ハル「そうね」


ケン「あっ来た!」



ハル「お帰りなさい!」


ハル「え!トラ!!」


ケン「すげぇ」


カヤ「ちょっとごちそうね」



「「いただきまーす」」



ケン「うまいな」


ハル「こんなにお肉・・・」


カヤ「そうね」



イシ「お前ら寝ろ」


ハル「早くない!?」


イシ「いいから」


ケン「はい・・・」


イシ「お前も」


ウミ「!!」


イシ「さっさとしろ」


ウミ「はい」



イシ「・・・」


カヤ「どうしたの?」


イシ「あいつ・・・記憶を戻すな」


カヤ「なんで!?」


イシ「あのトラを殺るとき・・・一切の殺気がなかった」


カヤ「・・・」


イシ「俺でも、あんなに”無”にはなれない」


イシ「しかも、頸動脈一発だ」


カヤ「・・・」


イシ「あいつは・・・」


イシ「人を殺った事がある」


カヤ「そんな・・・」


イシ「あいつが目覚めたらどうなる?」


カヤ「そうね・・・」


イシ「気を付けろ」


カヤ「はい・・・」




ハル「・・・」


ハル「ちょっと早いか」


ハル「顔でも洗いにいこう・・・」



ハル「あぁあ・・・」


ハル「ちょっと眠い」


ガサッ


ガサッ



ウミ「」ジャブジャブ


ハル「ああ、ウミさん」


ウミ「!!」


ハル「・・・」


ハル「って!!」


ハル「なんで!裸!!」///


ウミ「ごめんなさい、誰も来ないと思って」


ハル「服を脱がないと包帯取れないもんね」


ウミ「ごめんなさい」


ハル「ウミさんは悪くないわよ」



ハル「でも・・・酷いわね」


ハル「痛い?」


ウミ「たまに」


ハル「そう・・・」


ハル「いつも包帯洗っているの?」


ウミ「ええ、2日に一回ぐらいは」


ハル「ウミさんが来てもう、1か月か」


ウミ「そうですね」



ハル「ねぇ」


ウミ「はい?」


ハル「もし・・・」


ハル「もし、ウミさんの・・・」


ウミ「?」


ハル「いや、何でもないわ」


ハル「そろそろ朝ご飯ね」


ハル「行きましょう」


ウミ「??はい・・・」



<中国>


千歳「っち・・・」


千歳「どこ行ったんだ!!」


「すみません、部隊は全員戦闘不能になって追跡ができないようです」


千歳「はぁ・・・」


千歳「くっそ・・・」ガリガリ


千歳「で、最後は?」


「沖縄です」


千歳「そう・・・」


千歳「台湾に連絡を」


千歳「見つけ次第殺していいわ」


「分かりました」



千歳「・・・」


千歳「目障りな・・・」


千歳「あいつら・・・」


千歳「大和と矢矧か・・・」


千歳「捕まえて囮・・・」


千歳「そんな手には乗らないでしょう」


千歳「感情で・・・動かすには」


千歳「霞ね」


千歳「あれさえ捕まえれば・・・」



千歳「最悪は・・・あいつらが出会うこと」


千歳「それだけは防がないと」



千歳「」ガタガタ


「どうしました!」


千歳「寒気がする」


「!!」


千歳「いつあいつらが襲ってくるか・・・」ガタガタ


千歳「」ガタガタ


千歳「死ね!死ね!死ね!」ガタガタ


「」アタフタ


千歳「さっさとあいつの死体を見つけてこい!!」ガタガタ


「はっ」


ダダダダダダダダダダダ


千歳「はぁはぁ・・・」


千歳「せっかく世界を取ったのに・・」




千歳「これより」


千歳「ここを・・・首都中千(ちゅうせん)とす」


千歳「国名を傀(かい)とし我を皇帝とする!」


パチパチパチパチ



「お疲れ様」


千歳「よく、正体も分からない私を祝福するな」


「ふふ、自分で言うのですね」


千歳「まぁな」


「傀ですか」


千歳「悪いか?」


「傀儡から?」


千歳「まぁな」


「あなたらしい」


千歳「私の操り人形だもの」


「殿下、失礼します」


千歳「ああ、お疲れ」



<長野>


「なんだ!貴様!」


咲「すみません!」


「人間か・・・」


咲「はい」


「・・・」


咲「・・・」


「付いてこい」


咲「!!」


咲「はい!」



咲「ここは?」


「・・・寺だ」


咲「お寺?」


「ああ」


咲「あなたは・・・?」


「成海(せいかい)だ」


咲「お寺ですか」


成海「ああ」


咲「雲山寺・・・」


成海「傀・・・中国の」


咲「分かります」


成海「世界を支配する艦娘の国」


成海「・・・ここも・・・世界すべてがその国か」


成海「ここで生きるために税を取る」


咲「・・・」


成海「国直属の農園での農作業や」


咲「鉱山、油田での鉱業に兵器製造」


成海「ああ、総じて延だな」


成海「奈良時代の税制まがいの物を作った」


咲「はい」


成海「君は街をみに行ったかい?」


咲「ええ」


成海「見れば分かっただろ」


咲「・・・」


成海「破ったものがいれば全員処刑・・・」


咲「酷かったです」


成海「重税に恐怖支配」


成海「それがあいつらの方法だ」


咲「・・・」


成海「逃げた者をいる」


咲「それが」


成海「ああ、ここに匿っている」


咲「・・・なるほど」


成海「君は何を?」


咲「探し人です」


成海「延でいないのでは?」


咲「分かりません、だから探しているのです」


成海「そうかい」


成海「一度、入ってみな」


咲「はい」



「こんにちは」


成海「ああ、こんにちは」


咲「・・・」



咲「あの・・・食料は?」


成海「後で見せるさ」



咲「立派な仏様・・・」


成海「ああ」



咲「失礼します」


「お荷物を」


咲「ありがとうございます」



成海「ここが居住区です」


咲「しっかりしている・・・」


成海「」


咲「なんかござ寝って感じかと」


成海「ああ」


成海「後ほどわかります」



咲「本殿ですか」


成海「ああ」


成海「・・・」


成海「あなたはこれからどうするのですか?」


咲「私は・・・」


咲「このまま旅を続けます」


成海「そうですか」



成海「ただ」


咲「!!」


成海「リスクが大きい」


成海「艦娘に見つかったらよくて監獄行だ」


成海「我々は君を歓迎する」


咲「・・・」


成海「無論、君の希望が最優先だ」


咲「私の気持ちは変わりません」


咲「もう、会えないのなら生きている意味がありません」


成海「・・・」


成海「そうか」


成海「おい!」


「はい」


成海「彼女に」


「了解しました」



成海「そうだ」


成海「君が気になっていたのを」


成海「付いて来な」


咲「はい」



成海「ん!」ギギィ


咲「仏像のこんなところに」


成海「隠し階段さ」


成海「狭いから頭に気を付けて」


咲「はい」



成海「もう少しだ」



咲「うっ!」


咲「まぶしい・・・」



成海「着いたな」


咲「ここは・・・」


成海「自分で見てみな」



「お疲れ。はい、お水」


「ありがとう」


「どんな感じ?」


「順調に育っている」



咲「畑」


成海「そうだ」


咲「ここって地下ですよね」


成海「もっとも」


咲「電球ですか」


成海「そうだ」


咲「電気代は?」


成海「電球だけなら大したことないさ」


咲「すごい・・・」


成海「ここで数百人の食料を賄っている」


咲「・・・」



成海「気をつけてな」


咲「はい、ありがとうございます」


咲「おにぎりに、服まで・・・本当に」


成海「いいんだよ」


咲「では、お世話になりました」


成海「あ!ちょっと待ってくれ」


咲「はい?」


成海「忘れた」



成海「これ」


咲「重い」ガチャ


成海「できれば持って行ってほしい」


咲「」スッ


咲「!!」


咲「刀」チャキ


成海「気休め程度だが」


咲「ありがとうございます」


成海「いつでも帰ってきな」


咲「行ってきます」



成海「・・・」



咲「場所は覚えたし」


咲「また来よう」



咲「ここの街は・・・」



咲「」スタスタ


咲「人の気配がしないわね」


咲「・・・」ベチャ


咲「血・・・」



咲「!!」ビクッ


咲「腐った生首・・・」


咲「酷い・・・」


咲「こんな子供も・・・」


咲「・・・」



咲「蜘蛛の巣も張り巡っている」


咲「食べ物もダメそうね」


咲「ここは・・・砲撃で・・・」



咲「ここは誰もいないわね」



咲「行きましょう」




<ソロモン諸島>


龍驤「はぁ・・・ぜぇ・・・」ポタッ


「っち」


「吐かねぇ」


龍驤「言ったろ・・・うちは・・・」


龍驤「絶対吐かんで」



「くっそ」



「届いたぞ!!」


「来たか・・・」ニヤァ



龍驤「」


「やぁ」


龍驤「なんや」


「今の内に警告しておくが」


「今、吐いたほうが楽だぞ」


龍驤「ことわるで!!!!」


「それは残念」


「じゃぁやるか」


龍驤「注射か?自白剤か?」


「もっと面白いぞ」



「」プスッ


龍驤「何ともないな」


「そりゃまだ回ってないだけさ」


龍驤「」コクッ



龍驤「zzz」



「ふふ・・・」


「良い夢を」



龍驤「zzz」



龍驤「」ハッ


龍驤「どこや・・・ここ・・・」


龍驤「拘束もない・・・」



龍驤「隊長!」



隊長「」ギュー


霞「」ギュー



龍驤「・・・」


龍驤「そうやな」


龍驤「隊長は霞だよな・・・」


龍驤「しょうがない」



龍驤「・・・」


隊長「」スタスタ


龍驤「た、隊長!!」



龍驤「無事やったんだな」


龍驤「なら、また・・・」



ペシィーーン



龍驤「う゛」ドサッ



龍驤「痛っ」



龍驤「なんや・・・」


隊長「」グシィ



龍驤「うわぁ」


龍驤「髪は辞めてくれ!」


隊長「誰がお前を助けるか」ブンッ


龍驤「きゃ!」



龍驤「・・・」


隊長「直ぐに敵に捕まるバカ・・・うちに要るか?」


龍驤「で、でも・・・」


隊長「でも、なんだ?」


隊長「あーがんばったねー残念だったよーとか言われたかったのか?」


龍驤「い、いや・・・」


隊長「バカじゃないのか?一人で突っ込みなんて」


龍驤「隊長・・・いつもと・・・」


隊長「ああ」


隊長「雑魚にかける情はねぇんだよ」


龍驤「そんな・・・」


隊長「霞みたいに努力もしない」


隊長「金剛みたいに強い能力もない」


隊長「大和みたいに高い戦闘力もない」


隊長「うちの隊に入ったら満足か?」


龍驤「違う・・・そんな」ポロッ


隊長「違う?ふざけるな」


隊長「実際分かったじゃないか」


隊長「お前ひとりじゃどうにもなっていないじゃないか」


龍驤「なんで・・・そんなに、隊長はこんなはずじゃ」


龍驤「優しくて・・・」


龍驤「かっこよかったのに・・・」ポロポロ



霞「ねぇどうしたの?」


隊長「ああ」


霞「なるほど、お荷物ね」


霞「ねぇ行きましょう」


霞「こんな奴相手しているだけ無駄よ」


隊長「そうだな」


龍驤「待って!」


霞「なに」ギロッ


龍驤「」ビクッ


霞「ああ」


霞「あなたの役立て方思いついたわ」


隊長「なんだ?」


霞「的にはなるよ」


隊長「それ、いいな」


龍驤「えっ?えっ?」


隊長「うるせぇ」ドガッ


龍驤「」バタッ



龍驤「うっ・・・ここは」



バキュン


バキュン


龍驤「う」



隊長「やっぱ艦娘硬いな」



バキュン


バキュン



龍驤「カハッ!」



バキュン


バキュン



龍驤「なんでずっとかすってばっかなんや」



隊長「一発で逝くのはつまんねえからな」



龍驤「ひどい・・・」



「何やってんの?」


「ああ、あいつね」


「別にいいか死んでも」



龍驤「みんな・・・」ポロポロ・・


龍驤「仲間だと思ってたのはうちだけか?」ポロポロ


龍驤「雑魚は要らないんやな」



龍驤「うっ・・・えぐ・・・」ポロポロ



バキュン


バキュン



龍驤「・・・」ポタッポタッ



隊長「もうへばったか」



隊長「お前らどうしたい?」


「足を斬りてぇ」


「うるさい口を黙らせたい」



隊長「そうか、じゃぁ」


隊長「全員好きなようにしていいぞ」


「やったぁ!!」


ダダッ



龍驤「や、辞めてくれ!!」


ボコォ


龍驤「うぇ」


ドガッ


龍驤「うっ・・・おぇ」オロオロ


「汚ーい」


「こんなパンチでゲロ吐くんだ」


「弱っちいな」



「はーいどいてー」


ギュルルルルル


「チェーンソーか」


「どこ斬ろう」


「足だろ」


「腕」


「胴体真っ二つ!」



「じゃぁ・・・指から!いっきまーす」


ギュルルルルル


龍驤「や、やめて・・・」


ギュルルルルル



ビチャビチャビチャ


龍驤「ギャァァァ!!!」


「飛び散った」


「一瞬だね」


「どんどん行こう!」


隊長「おお、はかどってるか?」


「隊長!!」


隊長「ほれ、ペンチ」


「ありがとう」



「じゃぁいっくねー!!」


ガシッ


「思いっきりつかんでー」


龍驤「痛っ!!!」


「グルグル」


龍驤「あああああ」


龍驤「やめて・・やめて・・・」


「あと少し」


「あと少し」


「そろそろいいかな」


「よし」


ブチッ


龍驤「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」


「あっけなく落ちたね」


「どんどんいこう!!」



「ダルマね」


「惨めね」


龍驤「・・・」ポロポロ


「唇も剥いだから、もう泣いているしか出来ないわね」


「今までうるさかったしいいじゃない」


「そうね」



隊長「終わったか?」


「あっ隊長!」


隊長「なかなかやったな」


「でしょー」


隊長「で、どうすっかな」


「海にでも捨てたら」


隊長「そりゃいいな」



ザザーン


ザザーン



隊長「せーのっ!」


ドーン



ドッポーーン



「バイバーイ役立たず」


「じゃぁねーー」



龍驤(そんなに嫌だったのか?)


龍驤(うちと一緒にいるの)


龍驤(ならなんで)


龍驤(すぐに捨ててくれるばいいのに)


ドーン



龍驤「」バッ


龍驤「はぁはぁ・・・」


龍驤「どこや・・・」


「目覚めたね」


龍驤「えっ」


「すごい汗」


「本当だったんだね」


龍驤「うちに何をした!」


「自分が一番分かってんじゃないの?」


龍驤「・・・」


「さぁ、吐いてもらおうか」



龍驤「吐かんで!」


「じゃぁ、もう一回同じ夢を」


龍驤「・・・くっ・・・でも、うちは何度やられようと吐かんで!」


「そう」


「残念」ブスッ



龍驤「はぁはぁ・・・」



龍驤「まだまだ!!」




「どうだ」


「大したことなかった」


「5回でダウン」


龍驤「・・・」


「ありゃ」


「こりゃ尋問もくそもないな」


<某所>


ドタドタ


「・・・」


「近い・・・」


「見つかったら殺される」


「私もあなたも」


「もしもの時は絶対に守るからね」


ドッタンドッタン


ガタガタッ!


「!!」


「いつもよりも近い!」



ガンガン


「!!」



「開けろ!いるのは分かっている」



「まずい」



「おい!開けろ!」



「隠れられる場所は・・・」キョロキョロ



ガチャッ


ドーーン


「キャッ」


「やはりいたか」


バッ


「!??」


「どうか・・・」


「??」


「この子だけは」


「見逃して下さい」


「私はどうなってもいいので」


「・・・」


「脱税者は家族死刑、この国の掟だ」


「どうか!!」


「・・・」



「おい!いたか?」


「まだ探している」


「手伝うか?」


「いや、大したことない大丈夫だ」



「!!」


「お前、名は?」


「佐藤日和です」


「今、何ヶ月だ」


日和「18ヶ月です」


「!!」


「なんだと?」



日和「身の安全が確保出来ない限り産むつもりはありません」


「しかし、どうにかなるものでは・・・」


日和「えぇ、薬でこの子を戻しています」


「!!」


「そんなんで体は・・・」


日和「1回で寿命を1年・・・もう20年は削りましたね」


日和「でも、いいんです」


日和「この子が無事に生まれてくれるなら」


「しかし、俺たち艦娘が世界を支配してからまだ半年だぞ」


日和「弟から警告を受けていました」


日和「もしも、彼があなた方を止められなかったら、私共々家族は殺されると」


「その弟は?」


日和「晨道・・・神木晨道です」


「!!!」


「あの、神木か・・・」


日和「ええ、あなた方が一番恐れている“人間”です」


「と言うことは・・・お前の父親は・・・」


日和「えぇ、神木暁洋です」


「殺す」ガコン


「あいつの血は残す訳にはいかない!」カチャ


日和「木曾さん」


木曾「!!」


日和「後、2ヶ月・・・この子が生まれるまで」


日和「その後なら、私はどうなってもいいです」


日和「焼いても四肢を引きちぎっても・・・」


日和「子供に生まれる先を選ぶ権利はありません」


日和「お願いします!!」



「きそーはやくー」



木曾「・・・」


木曾「2ヶ月だ」


木曾「その後すぐ殺る」


日和「ありがとうございます!」



木曾「どうysら俺の勘違いだったらしい」


「なーんだ」



日和「ありがとう・・・」


日和「よかった・・・」


日和「・・・」


日和「ごめん晨道・・・」


(晨道「おい!!」


 日和「決めたの」


 晨道「俺は言ったさ。今、子供生むのは危ない。だがな」

 

 晨道「お前に死ねとは言ってない」


 晨道「他にも方法があるだろ」


 晨道「まだ、安全な所はいくらでもある」


 日和「いつ、どうなるか分からないんでしょ」


 晨道「!!」


 日和「あなたでさえも命を落とすかもしれない」


 日和「そんな世界で本当に安全な所ってあるの?」


 晨道「・・・」


 日和「あなたが世界を取り返した時、この子を生む」


 日和「もしもの時はお願いね」


 晨道「・・・」


 晨道「それでいいのか?」


 晨道「自分よりも子供でいいのか」


 日和「ええ」


 晨道「そうか」


 晨道「姉さんがそれを使わない努力はする」


 日和「!!」


 晨道「ただ、賛成はしていない」


 日和「そう・・・ありがとう」



日和「あれから半年」


日和「あなたもあなたの艦娘さんも音沙汰がない」


日和「きっと」


日和「準備をしているのね」


日和「反乱ののろしを上げる」


日和「信じている」


日和「お願い、生きてて」



<黄泉の国>


イザナミ「運がいいな」カチャカチャ


暁洋「これで運がいい、いい世の中になったな」カチャカチャ


イザナミ「お前の娘、何打ってんだ」カチャカチャ


暁洋「まぁ・・・端的に言えば劇薬だ」カチャカチャ


イザナミ「ほう」カチャカチャ


暁洋「赤ん坊が子宮から出る、破水を防ぐ薬だ」カチャカチャ


暁洋「一度使うのに1年寿命を削る」カチャカチャ


イザナミ「へぇ」カチャカチャ


暁洋「臨床試験間もなくで禁止になったんだがな」カチャカチャ


イザナミ「そもそも何のために使ったんだ?」カチャカチャ


暁洋「低体重で死ぬのを防ぐために」カチャカチャ


イザナミ「まぁ、1年早死はなかなか凶悪だからな」カチャカチャ


暁洋「それもあるが一番怖いのはそこじゃない」カチャカチャ


イザナミ「??」カチャカチャ


暁洋「まぁあいつが生む時分かるさ」カチャカチャ


イザナミ「詳しいこった」カチャカチャ


イザナミ「さすが医者一家の長男」カチャカチャ


暁洋「やめろもう思い出したくない。」カチャカチャ


暁洋「はい!勝ったー」


イザナミ「強くね?」


暁洋「お前が弱いんだよ」


イザナミ「ゲームなんて最近始めたからな」


暁洋「もう5年たったろ」


イザナミ「まだ5年よ」



ガチャ



「何やってんだ?」


暁洋「なんだお前か」


イザナミ「お前か」


「おい!」


暁洋「で、何?」


「いや様子見に来ただけ」


イザナミ「あっそ」


「ずっと居るよな2人で」


暁洋「動くのが面倒臭い」


イザナミ「私は仕事」


「さっきまでスマブラしてたくせに」


イザナミ「あいつが勝手に居るだけよ」


「五月雨ちゃん泣くぞ?」


暁洋「そん時はそん時だな」


暁洋「まぁ、理解してくれるだろ」


「イザナミ様もよく追い出さないよ」


イザナミ「いい暇つぶしだし」


暁洋「帰れば」


「おい」


「俺の嫁、どうなった。」


暁洋「麻衣ね、今フランス」


「フランス!!」


イザナミ「お前の妻にしては軽いよな」


暁洋「ただの延だし」


暁洋「身バレしてないのかあいつらの興味がないのか」


「直接的な影響は少ないが」


イザナミ「そう言うことだ佐藤大将」


佐藤「はぁ」


暁洋「お前和博に会ったか?」


佐藤「いや、ってこっちに居るのか!?」


暁洋「結構前から」


佐藤「じゃぁ会ってくるか」


佐藤「お邪魔しましたイザナミ様!!」


イザナミ「なんか置いていけ私に会ったなら」


暁洋「いらねぇよ」


暁洋「さっさと行け」


イザナミ「おい!」


佐藤「またな」


暁洋「ああ」


イザナミ「??」


暁洋「どうした」


イザナミ「付いてこい!!」


暁洋「??ああ」



暁洋「ここは・・・聞くまでもないか」


イザナミ「そうだなお前も通ってきた」


暁洋「なぜ入り口に」


イザナミ「ほら、あそこ」


暁洋「ん?」


イザナミ「葦原中国との境目」


暁洋「なんだあれ?」


暁洋「怪物」


グルルルル


シャァァァァ


キッキッキ


イザナミ「もう少し見てろ」


ガタッガタッ


ガンガン!


バキバキ


暁洋「破ろうとしている」


イザナミ「ああ」


イザナミ「少しどいてろ」


ゴゴゴゴゴ


!!?


バッ


ヒューーン


ババ


ドン!!



暁洋「さすが」


イザナミ「雑魚か」


暁洋「こいつらは?」


イザナミ「お前が言った通り」


イザナミ「黄泉の国の怪物さ」


暁洋「しかしなぜあそこに?」


イザナミ「ここの仕組みは分かるだろ?」


暁洋「ああ」


暁洋「葦原中国と黄泉の国を分ける」


暁洋「ただし、葦原中国からこっちには来れるが」


暁洋「反対、黄泉の国から葦原中国へはいけない」


イザナミ「正解」


イザナミ「こいつらは元は葦原中国の生物だ」


暁洋「ただ、おぞましいな」


イザナミ「こいつらは特殊だ」


イザナミ「よく見てみろ」


暁洋「ん?」


イザナミ「そこじゃない」


イザナミ「体毛だ」


暁洋「どれ」ゴソッ


暁洋「!!」


イザナミ「ああ」


暁洋「何だこれ」ベットリ


イザナミ「穢れだ」


イザナミ「こいつの支配されていた」


暁洋「へぇ」


イザナミ「どう言う理由かは知らんが穢れは葦原中国へ行きたがる」


イザナミ「生物に寄生し遠くまで行く」


暁洋「結構あんのか?」


イザナミ「そこそこだな」


サラサラ


暁洋「穢れが離れていく」


イザナミ「諦めたか」


暁洋「お前が引き剥がしたのか」


イザナミ「ああ」


暁洋「さすがだ」


イザナミ「どうも」



暁洋「!!」


暁洋「もしかして・・・」


暁洋「穢れが葦原中国に入ったら」


イザナミ「その通り“歪み”が起こる」


イザナミ「ただ、私がここを開けない限り穢れは出てこないんだけどな」


暁洋「となると」


暁洋「お前の旦那とあいつの時か?」


イザナミ「まぁ、片方は無理矢理開けたんだけどな」


暁洋「あいつがあっちに行った時に一緒に出て行った穢れが艦娘か」


イザナミ「そうよ。あいつは何回か行ってるからそのたび他の物も」


イザナミ「・・・後は末子も出した」


暁洋「どれだ?」


イザナミ「私が直接生んだ最後の子供」


暁洋「カグツチか」


イザナミ「ええ」


暁洋「戻したのかあっちに」


イザナミ「あの時はそんな事、知らなかったから」


暁洋「ならお前だって戻れただろ」


イザナミ「どうやら無理みたい」


暁洋「・・・」


イザナミ「何回かやったけど毎回、引き戻される」


イザナミ「もう縛られたみたい」


暁洋「・・・」


イザナミ「今となってはここも良いし」


イザナミ「カグツチを殺した奴ともう一回暮らすのもどうかと思っている」


暁洋「強がりか?」


イザナミ「半分は・・・そうね」


イザナミ「けどやっぱり」


イザナミ「まだ半分は戻りたかったって気持ちは今もある」


イザナミ「帰りましょ」


暁洋「だな」


イザナミ「ええ」


暁洋「帰ったらじゃがりこ食うか」


イザナミ「そうね」



<高知>


大和「着きましたね」


霞「本当に高知?」


矢矧「そうよ」


霞「ボロボロ・・・」


矢矧「どこもかしこもそうよ」


霞「・・・」


大和「人は居るみたいですし行きましょう」


霞「そうね」



矢矧「んーー」


大和「どうしたの?」


矢矧「艤装をね」


霞「そうね」


大和「持って行きましょう」


大和「目立つのは間違えないですが」


大和「もしも、戦闘になれば」


矢矧「確かに、そうしましょう」


霞「ええ」



霞「ここの線路、なんで電車が止まっているのかしら」


大和「駅ですよ」


矢矧「駅舎は崩れたの」


霞「そう」


霞「想像以上に大変な事になっているわね」


矢矧「私たちはこの変遷を見てきたけど」


大和「あなたは半年あの島に居たのよね」


霞「ええ、あそこの人は避難か全滅ね」



ザッザ


矢矧「驚かないで」


霞「何これ・・・」


大和「私たちへの平伏です」


大和「視界に入って出るまでいかなる事情でも平伏をせねばなりません」


霞「・・・」


矢矧「もし破ったら、言うまでもないわよね」



霞「!!」


矢矧「どうしたの!?」


霞「艦娘よ」


大和「どこですか?」


霞「会わないように動くわついてらっしゃい!」



霞「巻けたわね」


大和「さすがです」



霞「・・・」コソッ


「ぜぇ・・・」


「食料だ」


「これだけ・・・」


「しょうがないでしょ会社潰れちゃったんだから」


「お腹すいたよー」


「収入は0・・・いつまで持つか」


「やめて!!」


「うるせぇ!」


「きゃっ」


「強盗だ」


「何をいまさら」


「どうせ俺には盗られるものがないからな」


霞「」ギリギリ


ドドド


霞「」スッ


矢矧「やめて!!」ガシッ


霞「矢矧!!」


矢矧「耐えて」


霞「見捨てろって言うの」


霞「まさ子供よ」ジタバタ


矢矧「ええ」


霞「ふざけないで離せ!」


パシッッン!!


霞「ぐっ」


矢矧「大和・・・」


大和「はぁはぁ・・・」


霞「」ギロッ


大和「あなたの重要性を考えて!」


大和「今、目立った行動をして追っ手が来たらどうするの!」


霞「それと目の前の子を助けるのは関係ないでしょ」


大和「いえ」


大和「私達は、私達の目的を考えて」


大和「この世界を悲惨な世界を取り返すのでしょう?」


大和「人間がたくさん殺された」


大和「そんな奴を引きずり落とすためでしょ」


大和「私達は、人間を守るために生まれてきた」


大和「昔も今もこれからも」


大和「そうでしょう?」


大和「いい?」


大和「私達は希望なの」


大和「ここで捕まって希望の芽を潰すの?」


大和「彼らを助けるのはこの世界壊す事」


大和「目の前だけじゃなく世界全てを守る」


大和「そうでしょう?」



大和「私だって」ポロッ


大和「もどかしい」


大和「情けない」ポロッ


大和「でも、体調やみんなを見つける事が最短だと思う」


大和「お願い」ポロッ


大和「分かって」ポロッ


矢矧「・・・」


霞「・・・」


霞「そうね」


霞「感情的になっていたわ」


霞「ありがとう」


大和「そうですか」


大和「痛かったよね」サスサス


霞「まぁね」


矢矧「探しましょ隊長を」


霞「ええ」


大和「はい」


矢矧「あの怪我はそんなに早く治らない」


霞「そう言う奴を探しましょう」



「異常なし、帰れ!!」


ゾロゾロ


大和「こんなの初めて」


矢矧「ええ」


霞「へぇ」


大和「どうやら艦娘はずっとやって来ていたんですけど」


矢矧「あまりに見つからないから民間人に紛れている可能性を考え始めてのね」


大和「ハズレですね」


矢矧「身体の欠損はいたけど」


霞「全然違う」



「全員並べ!!」


「「「!!!」」」


大和「隠れましょう」


矢矧「艤装大丈夫?」


霞「あんたもよ矢矧」



大和「ここなら」


矢矧「そうね」


霞「しょうがないけど」


霞「潰れたお店ね」


大和「そうみたいですね」


霞「あんたたちの艤装が小さければもっと選択肢はあったのに」


矢矧「一体なんなのかしら・・・」


「全員、上を脱いでこっちに背中を向けろ!」


大和「なるほど・・・」


霞「女性も!?」


矢矧「私達が変装している可能性を考えてでしょう」


シュッ


「ああ!」


「いった!」


「静かにしろ!!」


大和「あそこまで」


矢矧「ペイント対策も・・・」


霞「酷い・・・」


矢矧「帰りましょう」


矢矧「私達も電探を使われたら見つかるわ」



「全員終わったな」


「待て、誰かいるぞ」


霞「まずい!!」


「お前ら庇っているのか」


「いえ!」


「そんな事ありません!」


大和「急いで!!」ダッダ


「こっちだな」ガタッ


バキィ


「居ないな・・・」


「電探に反応があったので間違えないです」


「探せぇ!!!」


矢矧「ミスったわね」


霞「味方のフリは・・・無駄ね」


大和「背中を見た瞬間おしまいです」


矢矧「兎に角、物の陰に!」


大和「はい!」


霞「ええ」


「こっちだ!」


「急げ!」


「待て!」


「どうした!?」


「艦娘だ」


「は?」


「ここには我々だけ」


「他の奴らがここに来る予定もない」


「思った以上の収穫がある」



霞「そこ右!」


霞「そにまま」


霞「左!」


霞「まずいわ!!」


大和「どうしたの!?」


霞「もうスピードでこっちに来る!!」


矢矧「しょうがないわね」


矢矧「主砲装填!!」ガコン


霞「あんた!?」


矢矧「目立たないために言ったのよ」


矢矧「見つかったら話は別よ!」


大和「そうですね」ガコン


霞「ほんっとバカね」


矢矧「楽しそうな顔しているくせに」


霞「後2秒」



ドーーン



霞「来たわね」


「見つけた!!」


バゴーーン


大和「もう終わりですか?」


矢矧「容赦ないわね」


「」プスプス


霞「これからよ!」



「接敵!」


「抵抗するならここで殺す!!」


霞「怖いよー助けてー」


矢矧「あなたもふざけすぎよ」


霞「久しぶりの戦闘ね」


霞「鈍ってないといいけど」


「なんだ!?こいつら!」


「そんな余裕そうなんだ!!」


「数で押し切るぞ!!」


大和「私達を見た事あの世まで秘密にしてもらわないと」


矢矧「今、口を動かさなくさせるのが賢明ね」


霞「目も耳も全部取らないとね」


「ああああ・・・」


「何怯んでんだ」


「たった3人だぞ!」


「行くぞ!!」


霞「あーあ」


霞「せっかく忠告したのに」


矢矧「残念だわ」


大和「何秒持つのかしら」


ドーーン


バーーン


ヒュン!!


バキィッ


ボキッ


ドーーン


ドーーン


「なんだよあいつら・・・もう半分も」


「大丈夫、私達は能力が・・・」



霞「邪魔ね」


「当たらない」


霞「教えてあげる」


霞「弾はね」ガシッ


「え!?」


霞「こうやって」グイ


霞「当てるのよ」ブンッ


「わぁぁぁぁ!!!!」


ドーーン


大和「ん?」


大和「何か当たりましたね」


矢矧「鳥じゃないの?」


大和「そうかもね」



「駆逐艦が重巡を投げた!!」


「やばいって!!」


ブオンッ


霞「くっ!」


矢矧「すごい風」


大和「誰だ!?」


「まともな戦闘は出来ないでしょう」


「大人しくやられなさい」


霞「あまい!!」


「ウグッ!」


霞「こんなただのそよ風ね」


「・・・」


「仕方ない・・・」


ガチッ


ガコンガコンガタンッ


プシュー


ズドーン


ズドーン


霞「??」


大和「何?」


矢矧「さぁ」


ヒュン


霞「え!!!」


ドーーン


ビーー!!ドドドド


ドーーン


バンバン


ヒュー ゴーン ドーーン



大和「霞ちゃん!!!」



<パプアニューギニア>


ウミ「・・・」


ハル「ウミさん!!」


ウミ「!!」


ハル「何してるの?」


ウミ「草を抜いています」


ハル「手伝う?」


ウミ「あ、ではお願いします」



ケン「ベッタリだな」


カヤ「悔しい?」


ケン「んなわけねぇだろ」


カヤ「そうねー」


ケン「なんだよ!!」


カヤ「なんでもなーい」


ケン「おい!!」


カヤ「確かにね」


カヤ「ずっとくっ付いるわよね」


ケン「だよなー」


カヤ「あの子・・・」


ケン「どうした」


カヤ「なんでもない」


カヤ「魚の籠、作っちゃいましょ」


ケン「ちょっと材料探しに行ってくる」


カヤ「あんまり遠くまで行かないでよね」


ケン「分かってるーー」


カヤ「・・・」



イシ「おい」


ウミ「はい」


イシ「」グッ


ウミ「はい」


ハル「いってらっしゃい」


ウミ「行ってきます」


カヤ「気をつけてーー!!」


ウミ「はーい」



ハル「・・・」


カヤ「寂しいの?」グイッ


ハル「わっ」


カヤ「ケンもいないし言っちゃいなよ」


ハル「・・・うん」


カヤ「やっぱり」


ハル「居ないと寂しい・・・」


カヤ「ふふ」


ハル「何!?」


カヤ「好きなのね彼」


ハル「えっ!!と・・・その・・・」


ハル「はい」


カヤ「頑張りな若者!」


ハル「カヤさんだって」


カヤ「もうそう言う事できる年齢じゃないんだよ」


カヤ「今は包帯ぐるぐるだけど」


カヤ「結構イケメンかもよ」


ハル「やめてよ〜」



イシ「・・・」


ビシュッ


ドスッ


イシ「・・・」


ウミ「・・・」ジッ


ザッザ


ガサッ


ウミ「ん」


ブシュッ


ウミ「捕れました」


イシ「ああ」



イシ「・・・」


ウミ「・・・」


イシ「おい」


ウミ「はい?」


イシ「お前」


ウミ「?」


イシ「何者だ?」


ウミ「・・・」


イシ「自分で分かっているかは知らないが」


イシ「普通、生物を殺める時、殺気がある」


イシ「俺だってそうだ」


イシ「お前はどうだ?」


イシ「無で目の前の獲物を殺るだろう」


ウミ「・・・」


イシ「まともな人間なら不可能だ」


イシ「お前・・・」


イシ「人を殺った事あるのか?」


ウミ「・・・」


イシ「分からないはなしだ」


ギリッ


ウミ「!!」


イシ「俺だって死にたくない」


イシ「漂流者が殺人鬼なら」


イシ「ここで記憶を取り戻す前に殺す」


イシ「さもなくばあいつらも死ぬからな」


イシ「どうする?」


ウミ「・・・」


ウミ「一つだけ分かる事があります」


ウミ「弓を引く時・・・」


ウミ「気が付かれないようにと思っています」


ウミ「もし、気が付かれたら自分の最期と思っています」


ウミ「気付かれないように気が付かれないようにと」


ウミ「そう思っているからかもしれません」


イシ「・・・」


ウミ「正直、自分でも怖い事があります」


ウミ「自分が何者なのか」


ウミ「犯罪者かもしれないとも思っています」


ウミ「もしも」


ウミ「危害を加えると思ったのなら」


ウミ「殺して下さい」


ウミ「私もあなた方の血を見たくありません」


ウミ「お願いします」


イシ「・・・」ギリギリ


ウミ「・・・」


イシ「」スッ



ウミ「・・・いいんですか?」


イシ「・・・」


イシ「帰るぞ」


ウミ「はい」



ケン「ただいまー」


カヤ「お疲れ、取れた?」


ケン「うん、結構」


ハル「お疲れ」


ケン「じゃぁ編んじゃうわ」


ハル「私も」



イシ「・・・」


カヤ「お帰り」


ウミ「帰ってきました」


ケン「どうだった?」


ウミ「今日はちょっと小さいですが」


カヤ「お疲れ様」


カヤ「そろそろ診ようか、ちょっとこっちに」


ウミ「はい」



カヤ「うん・・・」


カヤ「治ってきているね」


ウミ「そうですか」


カヤ「うん」


カヤ「ちょっとだけど包帯の量減らそうか」


ウミ「お願いします」



カヤ「はい」


ウミ「ありがとうございます」


カヤ「見た感じあと数ヶ月はかかるね」


カヤ「ただ、結構傷、跡は残っちゃうわね」


ウミ「そうですか」



ハル「あれ?包帯が!!」


カヤ「ええ、要らなくなった部分が多くなってきたからね」


ハル「よかったね、ウミさん」


ウミ「ありがとうございます」



カヤ「はい!お仕事お仕事!!」



<千中>


千歳「・・・」


千歳「どう言う事だ?」


「見つけられませんでした・・・」


千歳「全てだよな?」


「はい、世界全ての」


千歳「隠れていたとかは?」


「電探を使わせたので恐らくないと」


千歳「っち」


千歳「まぁいい、あいつらは逃走している事が分かった」


「すみません!!」


千歳「!!」


「はぁはぁ」


「ご報告致します!」


千歳「何だ」


「高知から」


「ただいま艦娘3隻と戦闘中」


「敵は、大和、矢矧、霞」


千歳「」ピクッ


「目標の殲滅を行なっている」


千歳「そうか」


千歳「霞は生かしておけ」


千歳「半殺しで構わない」


「は!」



千歳「尻尾を出してきたか・・・」


「殿下」


千歳「何だ?」


「新たな兵器について」


千歳「ああ、聞こう」



「・・・」



千歳「なるど・・・」


千歳「レーダーか・・・」


「はい、熱検知も」


千歳「計画は?」


「試作機はもう既に数機出来ています」


「もう少し爆撃性能を改良して」


「3ヶ月後には実際に」


千歳「そうか」


千歳「2ヶ月だ」


「?」


千歳「お前が言ったこと、2ヶ月で終わらせて」


「!!」


千歳「不可能か?」


「い、いえそんな事は!!」


千歳「お前ら呉と、佐世保のやらせる」


千歳「優れている方を採用する、いいな?」


「はい」



「お疲れ様です」


千歳「ああ」


「私が代わりにやりますのでお休みになられては」


千歳「そうする」



「かなりお疲れですね」



千歳「ふぅ」ポチャン


千歳「・・・」


千歳「あいつ・・・」


千歳「」


千歳「あの時・・・殺っておけば・・・」


千歳「・・・」




千歳「帰った」


「お帰りなさい」


千歳「ああ」


「資源と食料の収支です」


千歳「・・・」


千歳「租は?」


「問題なくなかなかています」


「延の収入も」


千歳「特に上げなくていいな」


「はい」



千歳「ああ」


「はい?」


千歳「四国に」


千歳「機雷を撒いておけ」


「他にも被害がありますが?」


千歳「かまわん」


「かしこまりました」


千歳「・・・」


千歳「なぁ」


「はい?」


千歳「霞を捕まえてあいつが釣れると思うか?」


「・・・」


「そうですね」


「彼の性格からしたら」


「80%でしょうか」


千歳「そうか」


千歳「ありがとう」


「いえ」



<台湾>


金剛「なるほど・・・」


「はい・・・」


金剛「四国を囲むように機雷を設置ですか」


金剛「理由は分かりますか?」


「いえ、一切書かれていません」


金剛「分かりました」



金剛「何かがある・・・」


金剛「機雷なら確実に艦娘・・・」


金剛「一か八かです」



「本当ですか!?」


金剛「はい、我々で」


「でも、機雷が運ばれて来るのですよ?」


「金剛さんや居住区がバレたら」


金剛「その時は私がここから離れますし」


金剛「あそこをあなた達の部屋とすれば何とかなります」


金剛「最悪は破壊します」


「了解です!!」



金剛「・・・後は受託されるだけ・・・」



「はい、輸送などを考えて我々が最適かと」


「呉や佐世保は大変でしょう」


「我々が取りに行くにも可能ですので」



「・・・!!」


「はい、分かりました!」


「今からですね、到着は、2時間後、はい」



金剛「ふぅー」


「やりましたね」


金剛「では、私は一旦」


「了解です!!」



「はい、航空隊で機雷を設置していきます」


「四国を囲むようにですよね」


「いいな、」


「時間が重要だ」


「素早く頼む」


「はい!」


「では」


「お疲れ様でした!!!」



「行ったな」


「彩雲を」


「金剛さんに!!」


金剛「・・・」


ブーーン


金剛「終わりましたか」



金剛「お疲れ様です」


「いえ」


金剛「準備は?」


「出来ています」


金剛「私は機雷部隊に紛れて向かいます」


「はい!」


金剛「通信等々は切ります」


金剛「私は帰ってこないかもしれません」


金剛「もし、あれがバレたら直ぐに放棄して下さい」


金剛「命を大切に」


「はい!金剛さんも!」


金剛「では、始めましょう!!」



<フィリピン>


瑞鶴「・・・」


「翔鶴さんどうしたの?」


瑞鶴「いえ、ちょっと」


「聞きました?日本の高知で事件があったそうです」


瑞鶴「そうなんですか?」


「艦娘が暴れているらしいです」


瑞鶴「なるほど、で、その艦娘は?」


「まだ、情報が来ていないです」


瑞鶴「そう」


「どうしたんですか?」


瑞鶴「ちょっとね」


「休んだら?」


瑞鶴「そこまでではないわ」


「気を付けて下さい」


瑞鶴「ありがとう」



「ボーとしてんな!!」


「働け!!」



瑞鶴「・・・」


瑞鶴(隊長さんや隊員ならもっと大沙汰になるはず)


瑞鶴(ただ、それ以外にあんな事するのは・・・)


瑞鶴(私はどうすればいいの?)


瑞鶴(援護に行けばいいの?)


瑞鶴(“艦娘”って事は隊長は居ない)


瑞鶴(・・・)


瑞鶴(まだね)


瑞鶴(戦力差も大き過ぎる今、またあんな事になるのは避けた方がいいわね)


瑞鶴(もしここを離れたら)


瑞鶴(隊長さんを見つけた報を逃す事になる)


瑞鶴(それが最悪ね)



瑞鶴「・・・」


瑞鶴「」ギリギリ


バシュ


瑞鶴「高知に!」


ブーーン


瑞鶴「戻りましょう」



瑞鶴「ふぅ、疲れた」


「お疲れ翔鶴さん」


瑞鶴「いえ」


「ご飯は?今からですか?」


瑞鶴「ええ」


「一緒にどうですか?」


瑞鶴「いいですね」



「お腹空きましたね」


「そうですね」


ドタドタ


「あ!いた!翔鶴!!」


瑞鶴「どうしたの?」


「呉から」


「新装備のテストをして欲しいって」


瑞鶴「私に!?」


「そう見たい」


瑞鶴「分かりました」


「まだ、着いてないから少し掛かるんだけどね」


瑞鶴「はい」


「夕食?ごめんね」


瑞鶴「いえ」



瑞鶴「お待たせ」


「なんだったんですか?」


瑞鶴「どうやら新装備をチェックして欲しいって」


「いいじゃないですか!」


「名誉な事ですよ」


瑞鶴「ありがとう」


「艦載機の使い方が上手いからですよ」


瑞鶴「ありがとうございます」


「いやぁすごいなぁ」


瑞鶴「・・・」


瑞鶴(何で私!?)


瑞鶴(空母は他にも)


瑞鶴(フィリピンにわざわざ頼む理由は?)


瑞鶴(・・・それはあるわね落ち着こう)


瑞鶴(私を指名している)


瑞鶴(もしかして)


瑞鶴(正体が!?)


瑞鶴(でも、呉なんて・・・)


瑞鶴(第一、翔鶴になっている事自体知らないはず)


瑞鶴(なぜ・・・)



<高知(千中に霞達の報が届いた頃)>


大和「霞・・・」


モクモク


矢矧「何なの、あれ・・・」


大和「前、戦ったやつに似ていますが」


大和「戦闘力が桁違いです」


「こりゃぁすげぇ」


「一瞬だったな」


「さすが融能」


「お前らもだな」


大和「いつでも撃てます」


矢矧「知っている」



「なんだ!?」


霞「・・・」


「まだ死んでないか」


大和「霞ちゃん!」


霞「・・・」


「なら・・・さっさとくたばれ!!」


ビーー


ドンドン


ダダダダ


ドーーン


矢矧「酷い・・・」



霞「・・・はぁはぁ」ボロッ


「何で立ってられる」


霞「こんなの・・・」


霞「はぁはぁ・・・」


霞「あの人が・・・」


「おい、もういっぱ・・・」


ビュシュッ


矢矧「させるか!」


霞「あの人を燃やした炎に比べてら!」


霞「殺せるもんなら殺ってみろよ!!」


霞「お前らに私はやられない!!」



「」ビクッ


「おい!さっさとやれ!!」


「あいつはもう立っているだけで精一杯だ!」


ガコン


ガコン


ガコン


大和「撃てーーー!!!」


ドーーン


ドーーン


「うわぁぁぁ!!!」


矢矧「・・・」


大和「霞ちゃ・・・きゃぁ!!」


ドーーンドーーン


矢矧「大和!」


「・・・」


大和「ほとんど損傷していない・・・」


矢矧「何なの」


「さすがだな!」


「よくやってくれたな」


「まぁいい」


「どうせお前ら死ぬだけさ!!」


「おい、あの軽巡に・・・」


霞「待てよ!!」


霞「まだ、終わってねぇよ」


霞「私より先に誰も逝かせない」


霞「かかってこい!!」


「うるせぇ、無視だ」


「軽巡によーい撃て!!」


ドーーン


ドーーン


矢矧「」ダダッ


矢矧「すごい弾幕・・・」


ヒューーン


矢矧「まずい!!」


ドーーン


矢矧「え・・・」


霞「」ポタッ ポタッ


矢矧「何しているの!?あなた」


霞「あの人、隊長言ってたじゃない」


霞「お前らは命に変えても守るって」


矢矧「でも・・・」


霞「私が隊長補佐なの忘れたの?」


霞「隊長が居ない今、私がみんなを守るの」


矢矧「あなたは!?誰が守るの!」


霞「大丈夫、私は死なない」


矢矧「信じるわ」


霞「ありがとう」



矢矧「あんたらは倒れるわよね」


ギリギリ


バシュバシュ


「う!」


「あいつをもう瀕死ださっさとしろ」


ドーーン

ドーーン




霞「・・・」


「まだ立ってる」


「何なのあいつ」


霞「ぜぇぜぇ」


霞「言った・・・でしょ・・・う゛!」


霞「お前らに私は殺されない」


「っち」


「さっさと終わらせるぞ」



「なんだ!?」


「はい!」


「はい」


「いえ」


「まだ、生きています」


「わかりました」


「え!?機雷」


「いえそう言う事では」


「なるほど了解しました」


「では」



矢矧「大丈夫かしら」


大和「体力はあげていますが」


大和「私も霞ちゃんも限界に近いです」


矢矧「砲弾は気休めにもならないほどしか撃墜できない」



「おい!」


霞「・・・」


「お前を捕まえる」


霞「断る」


「それが出来るのか」


「おい!」


ビシュ


「しまっ」


矢矧「自分から射線を切っていたのにほんとバカね」


大和「霞ちゃん逃げましょう」


霞「何度も言わせないで」


霞「あいつは私は死ぬまで砲撃をやめない」


霞「あいつの弾薬が尽きるのが先か」


霞「私が死ぬのが先か」


霞「絶対に勝つ」


霞「信じて」


大和「・・・」


大和「・・・」


ヒューーン


霞「大丈夫」


ドーーン


ドーーン


霞「まだまだよ」



矢矧「あの一瞬で被害を抑えられる場所に・・・」


矢矧「おかしいわね」



<九州上空>


「間もなく四国に入ります」


金剛「了解です」


「各隊!最終確認を!!」


「異常なし!!」


「異常なし!!」


「異常なし!!」


「5分後、それぞれの目的地に分かれ機雷を投射する」


「はい!!」



「金剛さん」


金剛「はい」


「これより、索敵を開始する」


金剛「了解です」


ブツッ


「あれ?切れてしまいました!」


「こちら!本隊!第3部隊!」


金剛(通信も切ってくれましたね)


金剛(自然のはず)


金剛(こちらの機体が無くなれば)


金剛(こっちの通信機器が壊れたと解釈してくれるはず)


「あれ?」


金剛「どうしました!?」


「操縦が!!」


金剛「what!!」


金剛「妖精さんは大丈夫ですが私は・・・」


金剛「出来るだけ海に接近後飛び込みます」


「え!?」


金剛「大丈夫です」



「地上まで1000・・・800」



「・・500」


金剛「では」


バッ


ヒューー



ドーーン



金剛「爆発させるとは」


金剛「妖精さんなので大丈夫でしょう」


金剛「ちょうど高知上空」


金剛「ん?」


金剛「すごい煙・・・」


金剛「あそこですか?」


金剛「兎に角行きましょう」


<ロシア>


響「了解、今回はオーストラリアね」


「やぁ同志」


響「どうしたんだい?」


「ちょっと話が合ってね」


「来てくれないか?」


響「いいよ」



ガチャ


響「わざわざ密室でする話なのかい?」


「ああ」


「あんまり大きくしたくないんでね」



「でだ」


「君、は知っているか?」


響「何をだ?」


「産油量と消費量が合わないことを」


響「どういうことだい?」


「そのままさ」


「産油のうちのいくつかがどこかに消えている」


響「なるほど」


「そこでだ」


響「!!」


「君に任務を与えたい」


響「ほう」


「そいつを見つけてくれ」


響「・・・」


「それなりの報酬はある」


響「殺していいのか?」


「ああ」


響「了解した」



響「・・・」


響「やりすぎたか・・・」



響「・・・」ギギッ


響「・・・」


響「うちの隊なら・・・」


響「この廃倉庫がなかったら危なかったね」


響「これで燃料は心配ない」


響「いつでも戦える」


響「隊長、君を信じる」


響「ずっと待っているさ」



響「・・・」


響「ごめん・・・」


響「守れなくて」


響「あげく、いいように使って」


響「元の世界を取り返すから協力してくれ」ガシッ



響「大したことなかったさ」


響「ただ、もう遠くへ移動させてしまったみたいだね」


「そうか」


響「面倒だから首だけだが」


「たった1日で見つけてしまうとは」


「さすがだな」


響「倉庫に張っていたら一瞬だったよ」


響「こいつがのこのこ入ってきて」


響「必要なこと聞いてその後」


響「バーン」


響「かな」


「石油は・・・しょうがない」


「各地に捜索を頼もう」


響「それがいいと思うよ」


「それで、報酬だ」


響「なるほど」


響「なかなかだな」


「好きなように使ってくれ」


響「ありがとう」


響「ところで、こいつはどうするんだ?」


「このようなことがないようにしないとな」


「居住区の目の前にでも置いておくか」


響「・・・」


「どうした?」


響「彼の罪は、私が殺した事で終わった」


響「そうしてくれないか?」


「??」


響「警告はする」


響「わざわざ見せるものでもないだろう」


響「ほかのと一緒に死体置き場で焼いていいんじゃないか?」


「今回は君の功績だからな」


「君がそうしたいのならいいだろう」


響「感謝する」


「今後も頼むかもしれない」


「その時はよろしく」


響「ああ、勿論」



響「・・・」


響「これ以上は集められないか」


響「しょうがない」


響「これだけあればなんとかなるだろう」


響「最悪は基地から強奪もできるし」


響「誰かに監視されているかもしれないからな」


響「より一層警戒しないとな」


響「いいように使ってもらうよ」


響「・・・君たち」ニコ


響「私の大切な人を傷つけたのだからね」


響「それぐらい当然だ」


響「殺しはしないよ」


響「それ以上を上げるかもね」



<呉>


鳳翔「・・・そうなの妖精さん?」


「うん!」


鳳翔「そう、ありがとう」


「鳳翔さーん!!」


鳳翔「はい?」


「もう一回テストをして欲しいですって」


鳳翔「風鳳(ふうほう)の?」


「はい!」


鳳翔「今回はいつに増して丁寧ですね」


「佐世保と対決していますし」


鳳翔「そうですね」


鳳翔「フィリピンやグアムはどうですか?」


「もう、お返事が来ています」


鳳翔「なるほど・・・」



鳳翔「」ギリギリ


バシュッ


ブーーン



鳳翔「旋回性をもう少しと、急降下爆撃の入る姿勢が安定しません」


「鳳翔さんがここまで辛口・・・」


「珍しい」


鳳翔「他はとってもいいですよ」


「ここは変わらないね」


「そうね」



鳳翔「これを」


「りょうかい!!」


鳳翔「・・・」


鳳翔(手当たり次第に翔鶴を探して風鳳を送った・・・)


鳳翔(妖精さんに、隊の翔鶴か調べてもらったら・・・)


鳳翔(まさか、瑞鶴が・・・)


鳳翔(返された風鳳に乗ってた妖精さんから聞いて驚いたわ)


鳳翔(翔鶴になっていたのね)



「四国に機雷ですって」


「びっくりした」


鳳翔「何があったんですか?」


「あ、お疲れ様です」


「どうやら艦娘が暴れているみたいで」


「それがとっても強いらしく」


「融能も出ているみたいです」


鳳翔「けど、機雷って」


「そうなんですよねー」


鳳翔「何ででしょうか」


鳳翔(もしかして・・・)


鳳翔(あの子達がそんな目立った行動するはずがない)←ありました


鳳翔(私も危ないかも)


鳳翔(もしも、ここを発つ時に触雷とは面倒だわ)


鳳翔(後で機雷の場所、聞いておきましょう)



<フィリピン>


瑞鶴「」ギリギリ


バシュ


瑞鶴「大きい」


「何これ!」


「すごい」


「風鳳ね」


瑞鶴「よし」


瑞鶴「爆撃体制に!」


ブーーン


ブーーン


ドーーン


「威力もすごい」


「速い」


「これれで索敵も優れているって」


瑞鶴「んーー」


「どうしました?」


瑞鶴「ちょっと」


瑞鶴「いつもの艦爆となんか違う気が・・・」


「大きさが違うからじゃない?」


瑞鶴「それとは違う何かが」


瑞鶴「うーん」


瑞鶴「爆撃が安定しない」


瑞鶴「私の扱い方なのか分からないけど」


瑞鶴「若干揺れている気がする」


瑞鶴「爆撃に影響があるかもしれない」


「なるほど」


「呉にそう伝えておきます」



ツンツン


瑞鶴「!?」


「ここだよ」


瑞鶴「妖精さん?」


「ん~」ジー


瑞鶴「どうしたの?」


「きみ、ほんとうにしょうかく?」


瑞鶴「」


瑞鶴「そんなわけないでしょう?」


瑞鶴「私は翔鶴型1番艦翔鶴よ?」


「まぁいいよ」


「はい」


瑞鶴「これ?」


「よめばわかるよ」


「じゃ」


瑞鶴「・・・」


瑞鶴「」ピラッ


瑞鶴「暗号・・・」


瑞鶴「・・・」



「zzz」


「zzz」



瑞鶴「・・・」キョロキョロ


瑞鶴「」コソッ



瑞鶴「海軍用で・・・」カタカタ


「おはよう、こちら呉、リンゴはバナナと埼玉県にいたい」


瑞鶴「・・・」


瑞鶴「だと・・・」


瑞鶴「いや・・・それはないでしょう」


瑞鶴「ものの試しで・・・」


カキカキ


「鳳翔、呉におります、準備出来ています」


瑞鶴「うそ・・・」


瑞鶴「間違えないよね・・・」


瑞鶴「本当に!?」


瑞鶴「・・・」


「やあ」


瑞鶴「!!」


瑞鶴「・・・」


「だいじょうぶだよ」


瑞鶴「何が」


「きみのみかただよ」


瑞鶴「信じない」


瑞鶴「鳳翔は?どこ!?」


「だから呉って」


瑞鶴「拷問でもいくらでも出来るでしょ!?」


「・・・」


「まぁね」


「じゃぁなにならしんじる」


瑞鶴「直接この目で見る」


「こまったな・・・」


瑞鶴「さっさと消えなさい」


瑞鶴「もし、」


瑞鶴「私よりももっといい囮はいるはずよ」


「どうも」


「またくるね」


瑞鶴「・・・」



瑞鶴「鳳翔さん・・・」


瑞鶴「普通なら潜伏は不可能」


瑞鶴「ごめんなさい、私一人ではどうにもなりません」




ブーーン


瑞鶴「??」


瑞鶴「誰か飛ばしていたっけ?」


ヒュー


瑞鶴「おっ!」パシッ


瑞鶴「なにこれ」ガサッ


ブーーン


瑞鶴「行っちゃった」



瑞鶴「」ガサゴソ


瑞鶴「手紙」


瑞鶴


鳳翔です


どうやら信じてくれてないのですね


仕方ないです


呉で、あなたに風鳳を試してほしいと進言したのは私です


信じなくていいの


再び、戦いが始まったら


一緒に戦いましょう


もしもの時はいつでも助けに来ます


                        鳳翔


瑞鶴「・・・」


瑞鶴「字はあの鳳翔さんね」


瑞鶴「・・・」


瑞鶴「戦力が整ったら行きましょう」


瑞鶴「ごめんなさい」


瑞鶴「信じられなくて」



<山梨>


咲「東京までもう少しね」


咲「長かった・・・」


「おうおう!!」


咲「」ビクッ


「なんだこのババァ?」


「おい!」


咲「は、はい」


「ここは関所だ」


「もし通りたければ金だ」


咲「いくらでしょうか?」


「50万だ」


咲「50万!!」


「無理だったらいいんだ」


咲「失礼します」


「待て!」


「俺らもな・・・ギリギリで生きてんだよ」


「身ぐるみ全部置いていけ!」


咲「・・・」


「痛い思いしたくなかったらすぐだ」


「俺らから逃げられる自信があるのか?」


咲「」クルッ


「ほう」


「理解が早くて助かる」


咲「」チャキッ


「刀!?」


「なんでだ!!」


「大丈夫だ、適当な棒でも拾え!」


バッ


バッ


「今なら多少で済むが」


咲「」バッ


「うおぉ」


「見た目よりも」


「だが、ババァはババァだな」


ブンッ


ガッ


咲「う!」


ガンガン


「大したことねぇな」


ドサッ


「なんだ!!」


「つえぇ・・・」



「武器も持ってねぇ」


「かかれ!!」


バッ


ガシッ


「は?」


グググ


「動かねぇ」


ドッ


「うっ!!」


ドサッ


「行け!行け!!」


ドッ


ドッ


ザッ



咲「すごい・・・」


「大丈夫ですか?」


咲「えっ!?」


「どうしました?」


咲「いえ、ちょっと旦那の昔に」


「そうなんですか?」


咲「ええ」


「あなたは何故?」


咲「えっと・・・」



「なるほど」


「大阪からここまで」


「手掛かりは?」


咲「全然」


「東京から来ましたのでもしかしたら」


「娘さんとそのお友達の特徴を」


咲「娘は、私をそのまま若くした感じで」


咲「で、あとは・・・この時期だと・・・赤ちゃんを連れていくかも」


「うーん・・・」


「すみません」


「心当たりが」


咲「いいんです」


咲「あなたは?」


「私は流浪です」


「適当に山菜やら動物やらで食いつないでいます」


咲「はぁ」


「あ!私、日暮八羽(ひぐらしやは)です」


咲「珍しいですね」


八羽「ええ、まぁ」


八羽「家で鳥飼いで」


八羽「鳥の羽と末広がりの八らしいです」


咲「なるほど」


八羽「行きましょう」


咲「お願いします」


八羽「東京までの食料はあるので」


咲「ありがとうございます」



咲「あれ?」


八羽「どうしました?」


咲「さっきまでうずくまっていた人たちは?」


八羽「もう、去ったのでは?」


咲「そうですね」



八羽「ここで寝床でも確保しましょう」


咲「ええ」


八羽「私はここに」


咲「」


八羽「そこでいいのですか?」


咲「ええ」


咲「嫌なら」


八羽「いえ、いいんです」



八羽「・・・」


咲「久しぶりね夜空を眺めるなんて」


八羽「月は変わらない・・・」


咲「??」


八羽「私はよく見るんですよ」


咲「へぇ」


八羽「おもしろい」


八羽「私とあなた」


八羽「会うべくし会ったと思いません?」


咲「・・・」


八羽「せっかくの縁です」


八羽「私もあなたの旅、ご一緒します」


咲「いいんですか?」


八羽「ええ」


咲「ありがとうございます」


八羽「では」


咲「おやすみなさい」



咲「zzz」


八羽「月は何度も登ってくる」



<高知>


霞「・・・」


霞「」ゲフッ


ビチャ


大和「まだ撃ってくる」


矢矧「あなたも限界よね」


大和「私もあげられる体力がもう・・・」


矢矧「大和の体力で今まで避けてきたけど」


矢矧「多くて2発」


矢矧「次も耐えられるか」



霞「来なさい!!」


ヒュー


ドンドン!


ドーーン


霞「う゛っ」ガクッ


矢矧「霞!!」


霞「だ、大丈夫・・・よ」フラッ



ガコンガコン


大和「まだ来る!!」


霞「ねぇ」


矢矧「どうしたの?」


霞「あの人に・・・」


霞「ありがとうって」


霞「・・・よろしく」


大和「死なないって言ったでしょ!!」


霞「もう無理ね・・・」


霞「よく、手足がくっついていたわ」


霞「他のみんなにもよろしくね」


大和「やだっ」


霞「矢矧、お願い」


矢矧「・・・」


大和「いやです、動きません!」


矢矧「このまま全滅するつもり!?」


大和「見捨てろっていうの!!」


矢矧「そうよ」


矢矧「どうせ動けないんでしょ」


矢矧「引くわ」ギッ


ギギッギギ


大和「霞ちゃん!!」


霞「また、会いましょう」



ヒューーーーー


矢矧「なに!!」


矢矧「爆弾!?」


矢矧「あいつの上に」


「バーニング・・・」


「ラーーーーーーーーーーーーーブ!!!!!」


ミシミシ


グググググググ


グチャァ



ドーーン



ボーーーン



矢矧「ほんと、あほね」


金剛「skydiveもいいね」


金剛「いいクッションもありましたし!」


大和「金剛さん・・・」


大和「あいつをワンパン・・・」


霞「」フラッ


金剛「ボロボロじゃないですか!!」


金剛「大和も!!」


矢矧「私達を守ってくれたのこんなになっても」


金剛「さすが霞」ナデナデ


金剛「近くに入渠施設は・・・」


矢矧「少し離れたところのはず」


矢矧「ちょっと盗んでくるわ」


金剛「お願いします」



金剛「霞、分かります?」


霞「こ・・・こん・・ごう?」


金剛「YES!」


金剛「深い傷を押さえます」


金剛「この布をしっかり噛んでいてください」


霞「わかった」


金剛「ふん!」グッ


霞「ーーーーー!!!」


金剛「もう少し・・・」


霞「ーーーーー!!!」


金剛「痛いですが、頑張って」



「ーーーーーーーーーーー!!!!!」



金剛「取り敢えずは終わりました」


金剛「あとは・・・」


霞「zzz」


金剛「寝ちゃっていますね」


大和「zzz」


金剛「大和も」


金剛「相変わらず根性・・・」


金剛「そっくりですね」


金剛「お疲れ様です」




矢矧「持って来たわ」


金剛「徐々に行きましょう」


金剛「命に関わるので」


矢矧「そうね」



霞「・・・」パチッ


金剛「目覚めましたね」


金剛「修復材を使いました」


金剛「体力がないと思うので」


金剛「はい」


霞「ん」ガシッ


金剛「矢矧は大和の曳航を」


矢矧「問題ないわ」



矢矧「けど、」


矢矧「あいつら通信で機雷がどうとか」


金剛「ええ」


金剛「機雷を四国を囲むように投射しました」


矢矧「!!」


矢矧「どうやって出るの?」


金剛「大丈夫です」



金剛「ここをまっすぐ」


矢矧「本当に・・・」



金剛「抜けました」


矢矧「??」


金剛「一回台湾を目指します」


矢矧「何があるの?」


金剛「協力者です」



<パプアニューギニア>


ウミ「」


ケン「釣れないな」


ハル「ねー」



カヤ「どう?」


ハル「全然」


カヤ「・・・」


カヤ「ケンちょっと来て」


ケン「俺だけ!?」


カヤ「いいから」グイッ


ケン「うおっ!」


カヤ「」チラッ


ハル「~~~」


カヤ「ほら、行くわよ」


ケン「あ~~」



ウミ「・・・」


ハル「・・・」


ハル「釣れないね」


ウミ「ええ・・・」



ハル「ウミさんって」


ハル「好きな人いるの?」


ウミ「・・・」


ハル「出来れば・・・」


ハル「恋愛的なほうで」


ウミ「・・・」


ハル「・・・」



ハル「」


ハル「そうだよね」


ハル「ごめんなさい」


ウミ「一緒に居たいですね」


ハル「?」


ウミ「みなさんと一緒に暮らしていけたらなって」


ハル「そう・・・」



ウミ「・・・」


ハル「ウミさんいつもそっち向いているわよね」


ウミ「そうですか?」


ハル「日本の方ね」


ウミ「自然と」


ハル「・・・」


ハル「帰りたい?」


ウミ「よくわかりません」


ウミ「日本に行ったことないので」


ハル「それもそうね」


ウミ「・・・元は住んでいたんでしょうね」


ハル「そうかもね」



ウミ「」


ハル「?」


ウミ「」バッ


ハル「え」


ウミ「」ガシッ


ハル「ちょっ!」


ドドド


ザザッ


ウミ「はぁはぁ・・・」


ハル「ウミさ・・・んぐ!!」


ウミ「」シー


ブーーン


ハル(めっちゃ近い)


ハル(息が掛かってる)


ハル「」ドキドキ



ウミ「すみません」


ハル「い、いえ・・・」


ウミ「・・・」


ハル「よく分かりましたね」


ウミ「・・・?」


ウミ「あれ?」


ウミ「なんで分かったんだ・・・」


ハル「同じ事があったのかもね」


ウミ「そうですね」


ウミ「あ、苦しくなかったですか?」


ハル「は、はい」


ウミ「ならよかった」



ハル「ただいま」


カヤ「おかえり」


ハル「あのね・・・」



カヤ「ほんと?」


ハル「うん」


カヤ「見つかった?」


ハル「分かんない」


ハル「すぐに隠れたけど・・・」


イシ「行くぞ」


カヤ「そうね」


ケン「どこに?」


イシ「インドネシアだ」


カヤ「早く行きましょう」



<ミッドウェー>


赤城「いいですか」


加賀「ええ」


赤城「半年無駄にしました」


赤城「絶対に取り返します!!」


加賀「行きましょうニュージーランド!」


バキッ


バキバキバキバキ!!!!!!!



バッ


ジュワー


ツルッ


シャァー


赤城「頭を使う」


加賀「こんなに簡単だったとは」


赤城「加賀さんの熱で表面が滑らかに」


赤城「まずは大鳥島・・・ウェーク島ですね」


加賀「遠回りですが」


加賀「それが私達の最速」


赤城「早くてあそこまでは2日」


加賀「艤装が手に入ればロスではないです!」


赤城「ええ!」


シャァー



<ウェーク島>


赤城「着きました」


加賀「ビンゴ」


赤城「行きます」


赤城「気が付かれる前に」


バキバキ


「おい!なんだ!?」


「氷!!」


「さっむ!!」



加賀「いますか能力者・・・当たり前ですね」


赤城「加賀さん」


加賀「分かっています」


パキッ


「え!穴!!」


ビュン


「ぐはっ!」


「この!」


バキン


「くそっ!」


加賀「矢が尽きるまでは」


赤城「はい」



赤城「お疲れ様」


加賀「お疲れ様」


赤城「探しましょう」



ガンッ!ガン!



加賀「ありました!」


赤城「私達それぞれありますね」


加賀「艤装さえあれば一瞬ですね」


赤城「ええ」


加賀「行きましょう」



<千中>


千歳「了解」


千歳「逃げたか・・・」


千歳「偵察機で探せ!」


千歳「・・・」


千歳「おい!」


「はっ!」


千歳「現場の状況は?」


「逃亡時は全員気絶していたらしく」


千歳「全員か」


「ええ」


「あと・・・」


千歳「どうした?」


「融能が・・・」


千歳「融能?」


「死んでいました」


千歳「はぁ!?」


千歳「あいつらなら不可能なはず」


千歳「大和型の砲撃を耐えられるようにしたはずだろ!?」


「報告だと」


「頭から大きな衝撃がかかって死滅したようです」


千歳「協力者か・・・」


千歳「あいつらは瀕死なんだろ?」


「はい」


千歳「機雷もあるし、、問題ないだろう」


「そうですね」


千歳「最悪は森を焼き払え」


千歳「もし、庇う町があったら町民皆殺しと伝えておけ」


「は!」



千歳「・・・」


「お疲れ様です」


千歳「龍鳳・・・」


龍鳳「はい」


龍鳳「ずっと側近をしていましたのでおおよそのことなら分かりますよ」


千歳「そうか」


龍鳳「やはり、最大の脅威ですよね」


千歳「ああ」


龍鳳「・・・」


千歳「どうした?」


龍鳳「報告します・・・」


龍鳳「機雷のミスが発見されました」


千歳「なに!!」


龍鳳「いえ!今は解決しています」


千歳「詳しく」


龍鳳「機体不良か、機雷の誤爆か不明ですが」


龍鳳「機雷を投下出来なかった場所があります」


千歳「・・・」


龍鳳「すぐに解決されたのですが」


千歳「時刻は?」


龍鳳「13:00から13:15の間です」


千歳「あいつらと戦ってたやつは12:30まで記憶があった・・・」


千歳「・・・」


龍鳳「すみません」


千歳「いいんだ」


千歳「間抜けめ・・・」


千歳「お前らが見ていなかったから・・・」


千歳「後30分・・・」


龍鳳「どうなさいます?」


千歳「あいつらを呼べ」


龍鳳「了解」


千歳「運がいい奴らめ」


龍鳳「大津波からも逃れ」


千歳「ああ」


龍鳳「私たちもですが」


千歳「まぁな」


龍鳳「彼、本当に生きているのでしょうか」


千歳「生きている」


龍鳳「ただ、既に行動している気が・・・」


千歳「・・・」


千歳「・・・」


千歳「見つけられないんじゃないか」


龍鳳「そうですね」


龍鳳「・・・なぜ」


千歳「?」


龍鳳「私を最初に誘ったのですか」


龍鳳「他にもっと有能な子がいたはずなのに」


千歳「勘だな」


龍鳳「そうですか」



「お手紙です」


千歳「私に?」


「ええ」


千歳「誰だ」


「”宵”と」


千歳「そうか、持って来い」


龍鳳「どうやって・・・」


千歳「これだろ」


龍鳳「また貴重なものを」


千歳「目的地に送らせたからな」


龍鳳「なるほど」


千歳「さて・・・なんだ」


千歳「!」


龍鳳「どうしました!?」


千歳「くっそ」



千歳


霞たちは逃げたみたいだよ

金剛と合流したみたい

どこにいるかわ分からない

傀・・・いい名前だね

君なら大丈夫さ頑張れ

            宵


千歳「・・・」


龍鳳「・・・」


千歳「毎回励まして・・・ガキか何かなのか」


龍鳳「そんなこと・・・」


千歳「っち」


龍鳳「どうしましょう」


千歳「風鳳を投入出来れば」


千歳「それまでは・・・仕方ない今までと一緒だ」


龍鳳「はい」



千歳「来たか」


「申し訳ござ・・・」


シュッ


ゴロッ


千歳「どれだけ怒っているか分かっているか?」


ガクガク


千歳「能力者自体大したことないしな」


ブルブル


千歳「どうする?」


ガタッ


千歳「ほう、挑むか」


千歳「3」


「な、なんだ!?」


千歳「2」


「くっ」ビュン!!


千歳「1」


「死ね!」ギラッ


千歳「残念」


「え」


ドサッ


「腕・・・」


ドサッ


「う」バタッ


「足が」


千歳「私が誰か分からないのに無謀にも詰めてきて」


千歳「」ドスッ


ブスブス


ブスブス


千歳「これだから!」


ザスッ


千歳「ゴミが」


「・・・」


「死んでる・・・」


千歳「他は?」


千歳「能力者はこっちに来い」


ゾロゾロ


千歳「」


「うわ!」


千歳「融能の材料にでもなってろ」


千歳「ああ、来ただろ」


千歳「能力者だ、よろしく」



「ここは?」


ブスッ


「あ・・・」ドサッ


「3人ね」


「運ぶぞ」



「ここか」


「・・・一体ずつだな」


「始めよう」


ウィーーーン


「もうドロドロだな」


「混ぜるぞ」


グロロロロロ


「よし」


「後は・・・」



千歳「お前らはどうするか・・・」


千歳「ああ、そうだ」


千歳「頼みむ」


「??」


「なに!?」


ガチャ


「銃!!」


ドンドンドン


「あれ、痛くない・・・」



「あ゛あ゛あ゛あ゛」


「あ゛つ゛い゛」


「た゛す゛け゛て゛」



ドサッ


ドサッ



千歳「外れか」


ムクッ


千歳「廊下の掃除でもしてろ」


千歳「後はこの死体片付けろ」


ズ・・・



千歳「ふぅ」


龍鳳「全員良かったんですか」


千歳「不用品だ」


龍鳳「あそこはどうします」


千歳「適当に引っ張ってこい」


龍鳳「はっ!」



<黄泉の国>


イザナミ「はぁ・・・」


暁洋「どった?」


イザナミ「ああ」


暁洋「調子悪いのか?」


イザナミ「そんなところだ」


暁洋「休んでろよ」


イザナミ「そう」


暁洋「多少なら頭に入っているから」


イザナミ「じゃぁお休み」


暁洋「ああ」



暁洋「・・・」


暁洋「ふぅ」


暁洋「はじめっか」



イザナミ「あ、いった・・・」


イザナミ「ありがとう暁洋・・・」


イザナミ「ちょっと寝よ・・・」


イザナミ「zzz」



暁洋「ふぅん」


暁洋「なるほどね・・・」


暁洋「自分用か」


暁洋「しっかりまとまってる・・・」


暁洋「俺が来る前からずっと」


暁洋「書庫だけは綺麗だったからな」



暁洋「よし」


暁洋「行くか・・・」



暁洋「・・・」


暁洋「何度見てもすごい量だ」


暁洋「数万年前から」



暁洋「人だけじゃない」


暁洋「動物も植物も」


暁洋「この星に生まれた生物が」


暁洋「それを一人で」


暁洋「人間じゃねぇな」


暁洋「・・・」


暁洋「あいつ、神だわ」


暁洋「・・・」


暁洋「2095年・・・」


暁洋「ここだけ・・・」


暁洋「本当に・・・」


暁洋「すみません」



暁洋「・・・」


暁洋「・・・」


暁洋「帰るか」



暁洋「」コンコン


「・・・」


暁洋「・・・」


ガチャ


イザナミ「ああ」


暁洋「飯いるか?」


イザナミ「ありがとう」


イザナミ「」フラ


暁洋「ああ、運ぶから寝てろ」


イザナミ「分かった」


暁洋「熱は?」


イザナミ「ない」



暁洋「頭痛とだるさね」


イザナミ「うん」


暁洋「ああ、食べてな」


イザナミ「」ゴロ


暁洋「どうした?」


イザナミ「」ツンツン


暁洋「寝てないと痛いのか」


イザナミ「ああ」


暁洋「・・・」


イザナミ「・・・」


暁洋「はぁ・・・」


暁洋「後でそれ相応のな」


イザナミ「え・・・」


暁洋「冗談、さっさと食え」


イザナミ「ありがとう」


暁洋「」フー


暁洋「ほれ」


イザナミ「ん」パクッ



イザナミ「ごちそうさま」


暁洋「よくあるのか?」


イザナミ「まぁ」


暁洋「原因は?」


イザナミ「乱れ」


暁洋「乱れ?」


イザナミ「そう」


イザナミ「人が急に増えてせいだろ」


暁洋「すまん」


イザナミ「あなたの・・・せいね」


イザナミ「気にしないで」


イザナミ「恩もあるし」


<グアム>


パチパチ


パチパチ


パチパチ


「緊張しているのかい?」


「そうですね」


「とても、綺麗さ」


「ありがとう」


「行こうか、翔(そら)」


翔「はい」



「おぉ」


「綺麗だ」


「エロおやじ黙ってろ」



翔「うふふ」


「あいつーいい女見つけて」



「今日だけだぞ酒は!!」


翔「紡(つむぐ)さん」


紡「ん?」


翔「ちょっといいですか」


紡「うん」



翔「ありがとうございます」


紡「??」


翔「私を拾って下さって」


紡「そのことね」


紡「困った人を助ける当たり前さ」


翔「そうですか」


紡「皆んな日本から逃げて来てな」


紡「貧乏だけど支え合ってきたんだ」


翔「・・・」


紡「君もさ」


翔「私?」


紡「ああ」


翔「私は何も」


紡「してくれたじゃないか」


紡「子供達の面倒を見てくれたり」


紡「みんな助かったって」


翔「・・・」


紡「後」


翔「??」


紡「俺にそんな言葉遣いはやめてくれ」


翔「でも」


紡「やめろ」


紡「一緒に生きていきたいんだ」


紡「だからプロポーズしたんだ」


翔「つ・・・つむぐさ・・・紡」


紡「そう」


翔「これからもよろしくね」


紡「よろしく」


「あ!いたぞ」


「主役がいなきゃ盛り上がらねぇだろ」


「そーだそーだ」


ドンチャドンチャ



翔「お疲れ様でした」


紡「お疲れ」


翔「・・・」


紡「ふっ」


翔「どうしたんで・・・どうしたの?」


紡「最初にあった頃を思い出してな」


翔「あぁ」



 紡「海岸見張りって」


 紡「負けたから仕方ないがよ」


 紡「どうせ何もないだろ」


 紡「ん?」



 紡「って人じゃん!!」


 紡「おい!聞こえるか!!」


 翔「ん」


 紡「え」


 翔「ここは・・・」


 紡「グアムさ」


 翔「行かないと・・・」ドサッ


 紡「おい!おい!」



 紡「みんな!!!」


 「何だよ朝っぱらから」


 紡「人が流れて来たんだ」


 「はぁ!?」


 紡「とにかく!!」


 紡「助けてあげてくれ!!」


 「早くこっちに」


 

 「ただの疲労ね」


 紡「ふぅ」


 「あんたは一回出てなさい」


 紡「でも、」


 「体を拭くのよ」


 紡「分かった」


 紡「・・・」


 「ソワソワして」


 「心配か?」


 紡「ああ」


 紡「運んで来た俺に世話する責任があるからな」


 「それもそうか」


 「キャァー!!」


 紡「どうした」ガタッ


 「せ、背中が・・・」


 紡「背中?」


 紡「!!」


 紡「何だよこれ」


 「烙印ね」


 「この時代に」


 「出てなさい終わってないから」


 紡「ああ」


 紡「・・・」


 「何だ?あいつ」


 紡「分からん」


 

 「終わったわよ」


 紡「そうか」


 「何すんの?」


 紡「看病にき決まってんだろ」


 「別にあんたじゃなくても」


 紡「俺が持って来たんだ当たり前だろ」


 「まぁいいわ」


 紡「・・・」ソワソワ


 

 紡「・・・」ソワソワ


 

 紡「zzz」



 翔「」パチッ


 紡「zzz」


 翔「」ソー


 紡「起きたか」


 翔「!!」ビクッ


 紡「ごめん驚いたな」


 翔「」はっ


 紡「どうした」


 ガタッ


 ドッ


 紡「おい」


 翔「行かないと!」


 翔「助けに参ります」


 紡「おい!あんまり動くな!」ガシッ


 翔「」ブンッ


 紡「!」


 紡(なんて力)


 翔「申し訳ありません、絶対助けます!」


 紡「おい!」


 ガッ


 紡「おらぁ」


 ドサッ


 翔「どいて!!」


 翔「私には!」


 紡「黙ってろ!」


 紡「お前自分の体を考えろ!」


 紡「目的は知らんが」


 「何だ!?」


 「おい!何してる」ガッ


 紡「おわっ」


 紡「何だよ」


 「お前こそ」


 「何してんだよ」


 紡「俺は・・・」


 「頭冷やしてこい」


 紡「うわ!」


 ドン


 翔「・・・」


 

 コンコン


 翔「・・・」


 「ご飯よ」


 翔「ありがとうございます」


 「ごめんね驚かせて」


 翔「?」


 「あいつよ」


 「なんて事考えているのかしら」


 翔「・・・」


 「珍しい髪ね」


 翔「あ・・・」


 「きれいな白髪ね」


 翔「ありがとうございます」


 「あなた何て名前なの?」


 翔「しょうか・・・いえ」


 「??」


 翔「・・・」


 翔「翔(そら)です」


 翔「鶴田翔です」


 「いい名前ね」


 「そらって空?」


 翔「いえ”翔ぶ“です」


 「珍しいわね」



 「お前、もう近づくな!!」


 紡「・・・」


 紡「わかった」


 

 翔「隊長、瑞鶴、皆さん・・・」


 翔「・・・」ガタッ


 ガチャ


 翔「!!」


 「まだ動いちゃダメよ」


 翔「すみません」


 「体伸ばすぐらいいいじゃない」


 「はい、お夕飯」


 翔「ありがとうございます」


 「ねぇ」


 翔「はい?」


 「背中の模様・・・」


 翔「・・・仲間の印です」


 「??」


 翔「これ以上は」


 「そう」


 「ゆっくりしていて」


 翔「ありがとうございます」


 

 シーン


 翔「・・・」


 翔「」ソー




 ザザーン

 

 紡「はぁ・・・」


 紡「運がねぇな」


 紡「バーカ」



 翔「はぁはぁ・・・」


 翔「」ザバッザバッ


 翔「艤装が無くても・・・」ザバザバ


 翔「絶対に向かいます」ザバザバ


 翔「翔鶴参ります!」ザバザバ


 

 紡「ん?」


 紡「あれって」


 紡「あの髪」


 紡「おい!危ねぇよ」ザバッ



 紡「おい!」


 紡「待てよ!どこ行く」


 紡「昨日の今日で!!」



 翔鶴「はぁはぁ」ザバザバ


 

 紡「待てって!!」


 紡「おい!」



 紡「待て!」ガシッ


 紡「帰るぞ!!」グッ


 翔鶴「ん」ブチッ


 紡「おい!」


 翔鶴「」


 紡「」ガシッ


 紡「戻るぞ!」


 翔鶴「やめて!」


 紡「黙ってろ」グイ


 

 紡「はぁ」ゴロッ


 翔鶴「・・・」


 紡「で、何でだ?」


 翔鶴「言えません」


 紡「・・・」


 紡「なぁ」


 紡「何をしたいか知らないが」


 紡「不可能だ」


 紡「船でもなければな」


 翔鶴「あるんですか」


 紡「ない」


 紡「・・・」


 紡「今必要なのか?」


 翔鶴「ええ今すぐ」


 紡「何でわざわざみんなが寝ている時に出たんだ?」


 翔鶴「・・・」


 紡「やましいことでもあるのか」


 紡「信じられはしないか」


 紡「焦ったら何事もうまく行かないぞ」


 翔鶴「しかし・・・」


 紡「自分の体を考えろ」


 紡「昨日まであんなだったんだぞ?」


 紡「第一泳ぐって」


 紡「頭おかしいんじゃないか?」


 翔鶴「」ピキッ


 翔鶴「あなた、私を好き勝手言って」


 紡「もっと自分を大切にしろよ!!」


 翔鶴「・・・」


 紡「そんなんで役立つのか?」


 紡「艤装も無いんだろ?」


 翔鶴「なぜ・・・」


 紡「だいたい分かるだろ」


 紡「俺は結構接点が多かったがな」


 紡「・・・」


 紡「軍の艦娘だろ」


 翔鶴「・・・はい」


 紡「で、目的は?」


 翔鶴「仲間を見つける事です」


 紡「今、深呼吸して考えろ」


 紡「お前に今それが出来るか?」


 翔鶴「・・・」


 翔鶴「無理です」


 紡「だろ」


 翔鶴「悔しいです」


 紡「・・・」


 翔鶴「わざわざ拾って下さったのに」


 翔鶴「あの時も助けられなかった」


 翔鶴「見ているだけ」ポロ


 翔鶴「うっ・・・」


 紡「」ギュッ


 紡「冷た!」


 紡「泣け」


 紡「誰も・・・俺しか聞こえない」


 紡「しっかりその気持ちとぶつかれ」


 翔鶴「うわぁぁ!!!」


 紡「」


 翔鶴「うっうっうっ」


 翔鶴「ごめんなさい弱くて」


 翔鶴「庇われて」


 翔鶴「人間のあなたが・・・」


 翔鶴「守るべきなのに」


 翔鶴「ごめんなさいごめんなさい」




 紡「」ギュッ


 紡「どうだ?」


 翔鶴「ありがとうございます」


 紡「ごめん」


 翔鶴「なぜ」


 紡「俺らも、もしもの時に備えていれば」


 翔鶴「いえ」


 翔鶴「悪くありません」


 紡「あぁ、あと」


 紡「痛かったか?髪」


 翔鶴「いえ、そんな・・・」


 紡「・・・」


 紡「痛かっただろ」クシャ


 翔鶴「」


 翔鶴「もう少しいいですか?」


 紡「ああ」


 翔鶴「ありがとうございます」



 紡「どうしたものか・・・」


 翔鶴「zzz」


 紡「寝てる」


 紡「がっちりホールドされているし」


 紡「困った」


 紡「動けない」


 紡「今、変態扱いだしな」


 紡「後2時間ぐらいで皆んな起きるだろう」


 紡「仕方ない」


 紡「運か」



 紡「よっ」


 紡「何とかなった」


 紡「帰っか」



翔鶴「懐かしい」


紡「だな」


紡「見つかればいいけどな」


翔鶴「・・・」


紡「??」


翔鶴「ただ」


翔鶴「もし、お迎えが来たら」


翔鶴「・・・」


翔鶴「ずっと一緒に居たい」


紡「その時はその時」


紡「そうなったら考えよう」


翔鶴「」



<台湾>


大和「戻りました」


大和「・・・この状況じゃ?」


矢矧「見て分かるでしょ」


金剛「私が来なかったらどうしていたんですか?」


霞「・・・」


金剛「黙ってないで!!」


大和「分かりますが・・・」


矢矧「金剛も心配なのよね」



大和「金剛さん、」


金剛「何ですか?」


大和「私達だって、霞を盾にしていました」


金剛「・・・」


大和「装甲が厚い私がするべきでしたのに」


大和「むしろ私達が叱られるべきです」


大和「霞ちゃんをそんなに怒らないでください」


霞「・・・」


金剛「そうですね」


金剛「あなた達や町の被害も抑えたことも事実」


金剛「不問としましょう」



金剛「ただし、」


金剛「二度としないように」


霞「はい」


金剛「さぁご飯食べましょ」


矢矧「そうね」



霞「ありがとう」


大和「私達が言うべきですよ」


矢矧「ええ、守ってくれてありがとう」


霞「・・・」


霞「どういたしまして」


金剛「不問と言ったでしょ?」


「「「はい」」」



「金剛さん!」


「増えてる」


金剛「私の同胞です」


「すごい」


「お願いします」


霞「懐かれているわね」


金剛「私は直接根性入れ直したので」


大和「恐ろしい・・・」



矢矧「で、あなたは今までどうしていたの?」


金剛「ここを拠点として隊長とみんなを探しています」


霞「今回が初めて?」


金剛「ええ」


大和「一切情報が来ないのですか?」


金剛「あっちはあーしろこーしろの命令だけで」


金剛「今回は機雷の事もあって気になってたら」


金剛「ビンゴでしたね」


霞「よくバレないわね」


金剛「ほとんど外のものは来ないので」


矢矧「私達は、九州と南西諸島を探したわ」


大和「それで霞ちゃんと合流しました」


金剛「私はここと香港や広州、福州を」


金剛「全部ハズレですが」


大和「全然、ですね」


金剛「ええ」


金剛「このまま、中国沿岸を回っていきます」


矢矧「了解」


霞「私達は山陰に行くわ」


霞「瀬戸内海は危ないだろうし」


大和「そうですね」


金剛「不思議ですよね」


矢矧「ええ」


金剛「隊長も」


金剛「行動でいない理由があるのでしょうか?」


霞「あの怪我よ」


霞「治った瞬間暴れ始めるわ」


矢矧「そうね」


大和「隊長ですし」



<某所>


日和「・・・」


日和「そろそろね」


日和「ごめんね」



ガタッ


日和「!」ビクッ


木曾「俺だ」


日和「木曾さん」


木曾「付いて来い」


日和「・・・」



日和「あの」


木曾「今は殺さない」


日和「・・・」



木曾「ここだ」


日和「え・・・」


木曾「あいつらのマークはない」


木曾「医者がいたほうがいいだろ」


日和「ありがとうございます」


木曾「逃げんなよ」


日和「分かっています」


木曾「行け」


日和「本当にありがとうございます」



「え~佐藤さん」


日和「はい」


「もう臨月ですって?」


日和「ええ」


「まずはけ・・・」


バタッ


日和「うっ・・・」


「え、うそ・・・」


「でも、破水はない・・・」


日和「あ、・・・あ」


「誰か!」


「立てますか!?」


日和「あ・・・・」



「降りているわ」


「不思議なことに破水が起きてない」


日和「はぁ・・・はぁ・・・」


「佐藤さん」


「分娩入りますね」


日和「は・・・い」


「頑張ってください!」



「吸って」


日和「」ス・・・・スーーー


「そうです」


「おかしい」


「卵膜が破けない」


「吐いて」


日和「」ハーーー


「来た!」


日和「あ゛あ゛あ゛あ゛」


「大丈夫ですよ」


「難産かしら」


「かもね」



ふー


あ゛あ゛


くっ


ひー


はぁ・・・はぁ・・・



「まずい・・・」


「もう15時間」


「母体の危険が高い」


「帝王切開は」


「だめです」


「頭が出てきています」


「そう・・・」


「頑張って!」


「あと少しです」



日和「はぁ、はぁはぁ・・・」


「もう少し」


日和「う゛」


「はい!」


日和「」ガク


「生まれましたよ男の子」


日和「あ・・・あの・・・」


「はい?」


日和「名前は・・・」


日和「翼で」


「ええ分かりました」


日和「」ドチャッ


「佐藤さん!」


「吐血よ!」


「救急車!」


日和「」ドサッ


日和「・・・」


「待って」


「なに!?」


「動いていない」


「え」


「亡くなっている」


「うそ」


「せっかく生んだのに」



木曾「どけ!」


「艦娘さん!」


木曾「それはいい!」


木曾「こいつは貰う」


「はい」


木曾「以上だ!」



木曾「・・・」


木曾「なんだよ」


木曾「なんで死んでんだよ」


木曾「おい!」



<黄泉の国>


コンコン


暁洋「・・・」


暁洋「寝ているか」


暁洋「俺が食うか」



暁洋「」ズルズル


暁洋「この世界でも月が見えるとは」ズルズル


「おいしそうね」


暁洋「起きたのか」


イザナミ「ええ」


暁洋「ちょっと待ってろ今作るから」


イザナミ「ありがとう」



暁洋「お待たせ」


イザナミ「いただきます」


暁洋「調子はどうだ?」


イザナミ「よくなってきたわ」


暁洋「そうか」


暁洋「今日しっかり寝てだな」


イザナミ「うん」



イザナミ「ごちそうさま」


暁洋「風呂は?」


イザナミ「今日はいいわ」


暁洋「さっさと寝ろ」


イザナミ「じゃぁね」


暁洋「お休み」


暁洋「・・・」



暁洋「あーっと」


暁洋「これがここでいいのか」


暁洋「片付けも終わったし寝るか」


コンコン


暁洋「何だよ」


イザナミ「・・・」


暁洋「どうした」


イザナミ「眠れなくて」


暁洋「ガキかよ」


イザナミ「ちょっといい?」


暁洋「俺に許可を得た意味は?」


イザナミ「いいでしょ」


暁洋「そうだが」



暁洋「で、何を隠してる」


イザナミ「・・・」


イザナミ「さすがね」


暁洋「早くしろ眠いんだ」


イザナミ「ここに来る人の顔をね」


イザナミ「希望も夢も何もなくなった顔」


イザナミ「もう、見ていられない」


暁洋(体だけじゃ無くて心もか)


暁洋(神7代が)


暁洋「そう見えるか」


イザナミ「ええ」


イザナミ「もう見たくないの」


暁洋「・・・」


イザナミ「どうすればいいの」ギュー


暁洋「お・・・」


暁洋「お前、この世界回った事あるか?」


イザナミ「ない」


イザナミ「忙しくて」


暁洋「皆んな感謝してたぞ」


イザナミ「え?」


暁洋「ここで今まで出来なかったことができるって」


暁洋「この世界があって良かったって」


イザナミ「でも、私が居なくても」


暁洋「ちゃんと思い出せよ」


イザナミ「??」


暁洋「守ってたんだろ?」


暁洋「あんな姿になっても」


暁洋「穢れをあんなに纏って」


暁洋「すごいじゃないか」


イザナミ「・・・」


イザナミ「そう」


暁洋「この国の主がそんな顔じゃダメだろ」


イザナミ「そう」


暁洋「お前こそが黄泉の国の神なんだよ」


イザナミ「ありがとう」


イザナミ「ありがとう」


イザナミ「見捨てないでくれて」


暁洋「??」


イザナミ「あんな姿になって・・・」


イザナミ「守ろうとしているのに」


イザナミ「誰も気が付いてくれなくて」


イザナミ「ゴミを見る目で私を見ていたの」


暁洋「・・・」


イザナミ「でもね、あなたは、驚いてはいたけど」


イザナミ「それだけだったの」


イザナミ「私の為の色々策を考えてくれて」


イザナミ「昔、あっちの世界でのような姿に戻れた」


イザナミ「ありがとう」


イザナミ「穢れを閉じ込める方法を見つけるなんて」


暁洋「俺じゃない」


暁洋「悪霊を鎮める方法から鬼道から」


暁洋「お前が守ってきた人の知識でだ」


暁洋「お前がやった事がお前に帰ってきたんだ」


イザナミ「そう」


暁洋「元気出せ」


イザナミ「ありがとう」


暁洋「そろそろ離れてくれ」


イザナミ「え、いいじゃない」


暁洋「もう眠いんだ」


暁洋「zzz」


イザナミ「はやっ」


イザナミ「ありがとう」ギュー


イザナミ「zzz」



日和「・・・」


日和「死んだのね」


日和「翼」


日和「ごめんね」


「おーい!!」


日和「?」


佐藤「日和ちゃん」


日和「お義父さん」


佐藤「お疲れ様」


佐藤「元気出せって方がか」


日和「いえ」


佐藤「とにかく、あそこの屋敷分かる?」


日和「あれですか?」


佐藤「うん」


佐藤「そこの主に挨拶してきな」


日和「誰何ですか?」


佐藤「会ったら分かるさ」


日和「付いてきてくれます」


佐藤「ちょっと用事があったね」


日和「そうですか」


佐藤「危ないところじゃないから」


日和「はい」


佐藤「返事が無くても入っちゃって大丈夫さ」



日和「」コンコン


日和「すみません」



ギギギギ


日和「お邪魔しまーす」


日和「本当に大丈夫かな」



日和「ここじゃない」


日和「お部屋だけど誰もいない」



ガチャ


日和「・・・」


イザナミ「ん」


イザナミ「おい!客だ起きろ」


暁洋「あ?」


日和「お父さん!!」


暁洋「死んだのか?」


日和「そうだけど」


日和「隣の人、誰?」


イザナミ「さすがお前の娘だな」


日和「??」


暁洋「日本を造ったやつさ」


日和「?」


暁洋「古事記の国作り」


日和「へ?」


日和「イザナギとイザナミの事?」


暁洋「そう」


日和「え」


日和「神様?」


イザナミ「ああ」


日和「ごめんなさい!」


日和「あんな事言って」


イザナミ「気にしないし」


暁洋「まぁ、俺は色々あってここに居る」


日和「お母さん怒るわよ」


暁洋「大丈夫さ」


暁洋「そっち系じゃないし」


暁洋「そん時はそん時だな」



暁洋「あの薬に手を出して」


日和「それしか方法がなかったのよ」


イザナミ「で、薬って」


暁洋「あの薬の効果は」


暁洋「破けかけた卵膜を厚くして胎児を戻すように筋肉を動かさせる」


暁洋「厚くなった膜を破る力と戻した時の反作用で」


暁洋「その出産時の痛みで」


暁洋「産む前に死ぬ」


イザナミ「へぇ」


イザナミ「赤ん坊は来ていないし産んだのか」


日和「何とか」


イザナミ「お前の家族の生命力何だよ」


暁洋「知るか」



日和「失礼します」


暁洋「またな」


日和「うん」


日和「晨道は生きているんでしょ」


イザナミ「ああ」


日和「きっと変えてくれるわよね」


暁洋「そうだな」


日和「元気でね」



イザナミ「腹減った」


暁洋「朝飯どうする」


イザナミ「作って」


暁洋「まぁいいが」


暁洋「あ!仕事手伝うぞ」


暁洋「お前の仕事量おかしいだろ」


イザナミ「ありがとう」


<ニュージーランド>


赤城「・・・」


加賀「・・・」


「・・・」


赤城「何もない」


加賀「あの津波が」


加賀「あの場所へ行きましょう」


赤城「ええ」



赤城「ここだと」


加賀「全部流されていますね」


赤城「私達はここで」


加賀「円弧状に並んでいた」


赤城「ここから北へ」


加賀「・・・」


赤城「加賀さん?」


加賀「いえ、並び順覚えていますか?」


赤城「何となくなら」


加賀「ここ中心に隊長で」


赤城「西から・・・」



加賀「・・・」


加賀「津波は南西から来たはず」


加賀「我々は北に」


加賀「おかしくありません?」


赤城「え?」


加賀「本土まででなくとももっと西」


加賀「オーストラリアやソロモン、ニューギニア」


加賀「そこら辺と考えるのが自然ですよね?」


赤城「そうですね」


赤城「海流関係ないほどの速度でしたし」


赤城「ただ北に流されていました」


加賀「ええ」


加賀「そんな事はないはず・・・」


加賀「意思があるの?」



赤城「全て流されて手がかりは無かったですね」


加賀「・・・」


赤城「加賀さん?」


加賀「!!」


加賀「失礼しました」


赤城「やはり気になります」


加賀「ええ」


赤城「分からない」


赤城「あの方角の津波が私達を北へ運んだのか」


赤城「誰かが意図しているかのように・・・」



加賀「行きましょう」


赤城「はい」


赤城「どこへ向かいます?」


加賀「日本へ行きましょう」


赤城「え?」


加賀「そこに誰かが居たら・・・」


加賀「居るはずです」


赤城「・・・」



<東京>


咲「着いた」


日暮「お疲れ様です」


咲「東京もこんなに・・・」


日暮「どこもそうですよ」


咲「・・・」


日暮「早く探しましょう」


咲「はい」


・・・


咲「どこよりも酷い」


日暮「死体でも残れば幸せですよ」


咲「そうですか」


ガシッ


咲「え!?」


日暮「」シー



日和「・・・」


咲「ひ!」


日暮「」ガッ


咲「」ジタバタ


日暮「よく見てください」


日暮「もう・・・亡くなっています」


咲「・・・」


日暮「」パッ


咲「日和ちゃん・・・」


咲「間に合わなかった・・・」



日暮「あそこから出て来ていますよ」


咲「!!」


ダッ



ドン!


「え!何!!」


咲「はぁはぁ」


「あの、どうしました?」


咲「佐藤日和!」


「え?」


咲「佐藤日和はここに居ましたか」


「ええ」


日暮「ふぅ」


咲「そう」


「あの」


「佐藤さんとは?」


咲「友達の子供です」


ギャー!


咲「赤ちゃん!?」


「はい」


「佐藤さんが産んで」


咲「・・・」


咲「引き取り手は」


「居ないです」


咲「なら、私が!」


「ですが」


日暮「親族とか関係ないでしょ?」


「・・・」


日暮「こんな世の中、家族が居ない方が当たり前」


日暮「ですとね」


「分かりました」


「お願い」


「はい!」



咲「この子」


「はい」


咲「では、失礼します」


ガチャ



咲「翼・・・」


咲「両翼の孫ね」


日暮「何と?」


咲「いえ、独り言です」


日暮「そうですか」


日暮「どうします」


日暮「ミルクは?」


咲「・・・」


咲「どうにかします」


咲「八羽さんお金あります?」


日暮「5000ほどしか・・・」


日暮「物価も高騰していますよ?」


咲「大丈夫、次の目的地まで繋ぎです」



日暮「いいんですか?」


咲「それしかないでしょう」


日暮「牛乳200mlで1万」


日暮「持ち金全て無くなってしまいますよ」


咲「私には育てる責任があるの」


咲「払わなくていいわ」


咲「私が買えるだけ買うわ」


日暮「いえ、払います!!」



咲「水と、牛乳を混ぜて完成ね」


咲「本当は砂糖も有れば良かったけど」


咲「はい、お待たせ」



咲「寝ちゃった」


日暮「それで、目的地とは?」


咲「千葉」


咲「すぐに無くなっちゃうから行きましょう」


日暮「はい」



咲「八羽さんって幾つなの?」


日暮「2069年の4月3日です」


咲「26?」


日暮「はい」


咲「うちの娘が65年生まれで30だからそうね」


日暮「元気ですね」


咲「ありがとう」


咲「何で自分でもここまで動けるか分からないけど」


咲「55のおばさんなのに」


日暮「40年生まれですか?」


咲「まだ誕生日来ていないから39年生まれよ」


日暮「なるほど」



日暮「千葉のどこですか?」


咲「九十九里よ」


咲「生きていたらだけど」


日暮「だと・・1日頑張ればですね」


咲「そうね」



<千葉>


咲「えっと・・・ここね」


日暮「岩場牧場?」


咲「うん、行ってみましょう」



日暮「あそこですかね」


咲「そうかもね」


日暮「初めてですか?」


咲「そう、場所だけ教えてもらって」



咲「あ!」


大家「咲ちゃん」


咲「お久しぶりです」


大家「あれ?見覚えが?」


咲「似てるでしょ?私の旦那に」


大家「そうね」


大家「あら、小ちゃい子」


咲「ミルクある?」


大家「あるわよ」


大家「首は?」


咲「まだよ」


大家「私、先に運んじゃうから」


咲「お願い」



日暮「あの?」


咲「一昔前に住んでたアパートの大家さん」


咲「今はこっちで元の牧場をやってるの」


日暮「元気ですね」


咲「もう80は過ぎていると思うんだけどね」


大家「こっち!!」



大家「なるほどね」


咲「うん」


日暮「・・・」


大家「その子ね」


大家「食べ物は心配しないで」


咲「ありがとう」



<千中>


千歳「あぁ、分かった」


千歳「ニューギニアな」


千歳「後で連絡する」



龍鳳「パプアニューギニアで何が?」


千歳「人影を見つけたと」


千歳「逃亡者だろう」


龍鳳「発見は久しぶりですね」


千歳「だな」


龍鳳「やはりあそこ辺りが多いですね」


千歳「グアムやらインドネシアやら」


千歳「どうするか」


龍鳳「放置では無いのですか?」


千歳「まだレーダー映像しかないのが」


龍鳳「もしかしてと?」


千歳「ああ、可能性なら」


千歳「密林だからな」


千歳「直接行かせるか」


龍鳳「彼なら危険なのでは?」


千歳「まず勝てないだろ」


千歳「帰って来なかったらそれが証明だ」



千歳「おい」


千歳「確認された場所に行け」


千歳「ああ」


千歳「殺して構わない」



龍鳳「見つかりますかね」


千歳「さぁ」


龍鳳「約半年、手がかりでさえも見つからない」


龍鳳「・・・」


龍鳳「もし、見つかったらどうします?」


千歳「害になるならすぐ殺す」


千歳「楽しみだ」


千歳「ここにあいつが座っている様を見るのは」


ドタドタ


千歳「何だ」


「風鳳が届きました」


千歳「ほう」


「どういたします?」


千歳「現状使う必要はないだろう」


「テストは」


千歳「お前らがやっておけ」


「はい!」


千歳「常に使えるようにはしておけ」


「はっ!」


「失礼します!」


龍鳳「届きましたね」


千歳「私は必要ないが」


龍鳳「ですね」



千歳「・・・」


コンコン


龍鳳「そうぞ」


ガチャ


木曾「失礼します」


千歳「何だ」


木曾「これを」


千歳「誰だ?」


木曾「佐藤日和です」


木曾「神木暁洋の娘です」


千歳「ほう」


千歳「確か佐藤のせがれと」



千歳「あいつの血を繋いでるやつを消したのは確かだ」


千歳「何が欲しい」


木曾「・・・」


木曾「」



千歳「大義だった」


千歳「ほら、報酬だ」


木曾「ありがとうございます」


木曾「失礼します」



千歳「・・・」


龍鳳「間違いありませんね」


千歳「そうだね」


千歳「死んでなお私を睨んで居るとは」


龍鳳「??」


千歳「あいつの血を消せるのも時間の問題だろう」


龍鳳「ですね」



<フランス>


彩香「・・・」


麻衣「・・・」


彩香「麻衣さん」


麻衣「何?・・・」


彩香「後2週間で帰れますよ!」


麻衣「そうね・・・」


彩香「うれしく、ないんですか」


麻衣「・・・」


麻衣「帰っても何もないし・・・」


麻衣「・・・」


彩香「あの!」


彩香「・・・」


彩香「みっともないです・・・」


麻衣「・・・」


彩香「ばかなんですか?」


麻衣「・・・」


彩香「死んだ人はここには居ません」


麻衣「・・・」


彩香「死んだ人のために生きている時間を使うのですか」


麻衣「・・・」


彩香「死んだ人に囚われているんですか!!」


麻衣「・・・あなたは」


彩香「私は・・・」


彩香「父と母が亡くなりました」


彩香「どんなに泣いても帰って来ないんです」


彩香「祈っても、叫んでも帰って来ないんです」


彩香「2人を亡くしたのは今でも悲しいです」


麻衣「・・・」


彩香「でも、歩いています」


彩香「生きている間は進まなければいけないんです」


彩香「進まないと変われないんです」


麻衣「何で変わるの?」


彩香「あの人、両親が居なくなった世界でも生きていけるために」


麻衣「・・・」


麻衣「意味がない」


彩香「・・・」


麻衣「この世界にいる」


彩香「逃げるんですか!?」


麻衣「ええ」


彩香「もう、戻れないんですよ」


麻衣「ええ」


彩香「自分だけ逃げるんですか」


彩香「まだ、居るんでしょ?」


彩香「あなたに会いたいと思っている人」


麻衣「そんなひ・・・」


彩香「居るんでしょ?」


彩香「もう一度会ってから考えましょう?」


麻衣「そう」


彩香「どこに居るか分かるんですか?」


麻衣「ええ」


彩香「帰ったら生きましょう」


麻衣「あなたも?」


彩香「はい」



「降りろ!」


「さっさとしろ!」


彩香「輸送船」


「お前ら乗れ!」


彩香「はい」


麻衣「・・・」


彩香「失礼します」


彩香「日本行きですね」


彩香「ここ、空いてます」


麻衣「・・・」



麻衣「ねぇ」


彩香「はい?」


麻衣「何で私を」


麻衣「そんなに気遣ってくれるの」


麻衣「見ず知らずの」


彩香「もうそんなんじゃないじゃないですか」


彩香「あなたは麻衣さん」


彩香「半年も一緒に居ました」


彩香「見ず知らずじゃないですよ!」


麻衣「そう」



「着いたぞ!降りろ」


彩香「久しぶりの日本ですね」


彩香「横須賀ですか」


彩香「麻衣さんの知り合いってどこに?」


麻衣「大阪のはず」


彩香「結構遠いですね」


麻衣「・・・」


彩香「どうしました?」


麻衣「銚子」


彩香「え!?」


麻衣「銚子かも」


彩香「そうですか!なら近いです!行きましょう!」



<台湾>


金剛「ここもダメ」ビシュ


霞「日本には居なかったわね」


矢矧「全てを見たわけじゃないけど」


大和「まず居ないでしょう」


金剛「・・・」


金剛「考えましょう」


金剛「あの状態の隊長が、あそこからどう動くか」


霞「海図を」


「はい!」


ピシッ


金剛「ここで」コツ


矢矧「津波はこの方向」ビー


霞「私達はこう流されて来て」ビー ビー


霞「確か・・・」


霞「私のすぐそばで」


霞「北に」


金剛「すると・・・」


矢矧「フィジーかハワイ」


霞「そうね」


大和「・・・」


矢矧「どうしたの!?」


大和「ずっと隊長の行方はあちらも探しているはず」


大和「一向に手掛かりが見えない」


大和「まず、あちらの目的を考えましょう」


霞「一番はあの人ね」


霞「あいつの事だから大規模に処刑とかするはず」


金剛「霞も、優先度は高いですね」


金剛「あいつにとっては恥ですし」


金剛「隊長を誘き出すエサにも」


大和「隊長 霞ちゃん 我々の順・・・」


矢矧「そうね」


大和「推測の域を超えないですが」


大和「まず、隊長は捕まってない」


大和「遺体も出ていない」


矢矧「なぜ」


大和「あそこまでの重要人物」


大和「どんな形でさえ発表するはずです」


矢矧「それもそうね」


大和「状態はさておき、生きている」


金剛「ええ」


大和「ただ、隊長は音沙汰もない」


大和「あの人の事です」


大和「怪我が治っていなくても動き出すでしょう」


霞「間違えないわ」


大和「だとすると」


大和「誰にも気が付かれないように水面下で同志集めや戦いの準備をしている」


大和「もしくは」


大和「動くに動けない理由がある」


金剛「確かに」


大和「前者ならまだしも後者の場合・・・」


霞「動けない理由・・・」


矢矧「物理的に動けない」


大和「その可能性はあります」


金剛「いえ、だとすれば協力者が」


霞「そうね」


霞「艦娘にせよ人間にせよ」


霞「あの人の首には10億が掛かっているから」


金剛「そう言えばそうでした」


霞「この世界、彼が救ってくれるより、殺して金を貰う方が圧倒的に安全よ」


矢矧「それもそうね」


大和「他には・・・」


金剛「島から出られない環境とか」


矢矧「そんな島あるの?」


矢矧「第一隊長は・・・」


大和「あくまで、捜索の方針を決めるための話なので」


矢矧「そうね失礼」


霞「・・・」


大和「分かりませんね」


金剛「隊長が流された方向を中心に探しましょう!」


霞「そこまで動いて怪しまれない?」


金剛「んーそれもそうですね」


矢矧「私達が・・・」


金剛「いえ、ここは」


矢矧「??」


金剛「寄生です」


大和「!?」


金剛「他のタイの偵察機に紛れて捜索します」


霞「なるほど」


矢矧「うまくいくの」


金剛「恐らく」


大和「なら、早速始めましょう」



金剛「お願いします」


「まかせて」


金剛「私達の管轄外は特に注意を」


「りょうかい!」


金剛「最終チェックです」


「ここからふぃりぴん」


金剛「ええ、その後はニューギニア、ソロモン、フィジーと向かって下さい」


「はい!」


金剛「しばらく捜索して見つからなかったらハワイへ」


「またそうさくするね!」


金剛「お願いします」


大和「よろしくお願いします」


霞「よろしく」


矢矧「頑張って」


「はい!まいります!!」



金剛「あちらの索敵範囲に入ります!護衛は退避を」


「がんばれー」


「きをつけてー」


金剛「武運を」


「ありがとう!!」



「まもなくふぃりぴんかんかつじょうくうにはいります!」


金剛「細心の注意を!」


バババババ!!!


「みつかった!」


金剛「どうですか!」


「だいじょうぶ、2きだから」


「くもにはいるよ!」


キュンッ


「しば・・・よ!」


金剛「電波が悪い」



「よし!まいた!!」


金剛「後も注意して下さい」


「わかってる!!」



「まもなく、ほんきょてんのさくてきけんにはいる!」


金剛「了解!」


「ついた」


金剛「よしっ!!」


金剛「フィリピン成功です」


大和「やりましたね」


矢矧「第一段階突破ね」


霞「そうね」


金剛「今後は目的地までは通信を切ります」


「わかっている!」


大和「頑張って」


「うん!!」



金剛「・・・」


矢矧「どうしたの?」


金剛「あ!あぁ」


金剛「考え事を」


矢矧「何?」


金剛「隊長が見つからなかったら」


金剛「私達だけでも戦いに行くべきか」


矢矧「そうね・・・」


矢矧「それはその時に考えましょう」


金剛「ええ」


矢矧「今は無事を祈っていましょう」


金剛「そうですね」



矢矧「大丈夫よ」


金剛「??」


矢矧「どんな形であろうと私は行くわよ」


金剛「!!」


矢矧「では」


金剛「ええ」




大和「これは??」


「風鳳です」


金剛「これが・・・」


霞「本当に艦載機なの!?」


大和「陸攻ほどの大きさがありますね」


矢矧「噂通りとんでもないスペックね」


金剛「600kg爆弾10発に1t爆弾2発他爆弾、焼夷弾」


金剛「800kg魚雷2発」


霞「速力500km/h」


矢矧「大型レーダー数機搭載」


矢矧「化け物でしかない」


「命令です」


金剛「見せてください」


「はい」


金剛「・・・」ガクッ


霞「どうしたの!!」


金剛「」ピラッ


矢矧「え・・・」


金剛「読んで・・・」


○○○○年○○月○○日、千中時0000よりニューギニア、ソロモン方面へ反坑民の討伐へ向かう


作戦概要


甲)東アジア(旧中国、日本、朝鮮、台湾)は風鳳隊による索敵、爆撃


乙)東南アジア(旧フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール)は陸攻隊での爆撃及び彩雲での索敵


丙)オセアニア(旧インドネシア、パプアニューギニア、オーストリア)は艦娘による目的地への上陸、反坑民の殲滅


丁)例外とし、以下の者は生捕とする、旧日本海軍特殊部隊長、及びその麾下艦娘


報酬


甲)反抗民、1集団を先に見つけた基地隊は金1億


乙)以上に加え、作戦概要、丁に該当する者を先に見つけた者は金5億


丙)反抗民1集団殲滅あたり金1億


丁)旧海軍特殊部隊長を生捕にした場合、金50億、麾下艦娘は一人当たり金20億


各種作戦要項を確認せよ


以上


作戦要項(甲)


各基地2機の風鳳の出撃


千中時0000に沖縄上空に集合、千中第一基地の指示の下、編隊を組み目的地へ向かう


ニューギニア島及び、ソロモン諸島上空での索敵、反抗民発見時に焼夷弾、爆弾による爆撃を行う


・・・・


・・・帰路、他地域で反抗民を発見した場合、爆撃を許可する


・・・・


以上



霞「・・・」


大和「もしかして・・・」


矢矧「隊長か、みんなが見つかった」


大和「どうします?」


霞「留まりましょう」


金剛「・・・」


霞「あの索敵網の掻い潜って行くのは不可能」


金剛「ええ」


霞「最悪は、全滅する事」


霞「あの人よ、死なないわよ」


霞「信じましょう」


矢矧「致し方ないわね」


金剛「そうですね・・・」



<千中>


龍鳳「大きく出ましたね」


千歳「ああ」


千歳「芽は潰しておいた方がいいだろう」


龍鳳「そうですね」


龍鳳「けど・・・」


千歳「分かってる」


龍鳳「風鳳100機、陸攻50機、彩雲50機、艦娘150人」


龍鳳「少ない気がします」


龍鳳「この10倍でも」


千歳「今回は、あの人影があいつかを確認するためだ」


千歳「殺すならこの100倍以上の戦力がいるだろう」


龍鳳「ですね」


龍鳳「直接行かないんですか?」


千歳「ああ」


千歳「手にも届かず死んでいく」


千歳「あいつにとって最悪の屈辱だろう」


龍鳳「そうですか」


千歳「逃げられたら逃げられたでいいしな」


龍鳳「??」


千歳「脅威にならなければいいんだ」


龍鳳「ここで麾下を見つけるんですよね」


千歳「建前だ」


龍鳳「え?」


千歳「名前負けしないように」


千歳「あいつ、サシなら普通の艦娘以上だろう」


千歳「場合によっては能力者でもな」


千歳「返り討ちに遭うってビクビクしてたらしょうがないし」


龍鳳「そうです」


千歳「部下もだがな」


龍鳳「あと、36時間ですね」


千歳「ああ」


龍鳳「しっかり休んでください」


千歳「ありがとう」



<銚子>


彩香「ここですか?」


麻衣「たぶん」


彩香「岩場・・・牧場?」


彩香「本当にここですか?」


麻衣「ええ」


彩香「そうですか・・・行きましょう」



大家「ここを」


咲「分かったわ」


大家「慣れて来たわね」


咲「まぁね」


大家「咲ちゃんもだけど、この子達も」


咲「??」


大家「牛も豚もね知らない人が来ると怖いのよね」


咲「ああ」


大家「今は触っても嫌がらないでしょ?」


咲「そうね」


八羽「すみません」


大家「はーい?」


八羽「糞って」


大家「ああ、あそこの所に」


八羽「はい」


大家「後で近くの畑の人が取りに来るから」


大家「あっちはいい肥料だしこっちはただで引き取ってくれるから」


八羽「なつほど」



大家「さぁ、放してあげましょう」


咲「はい!」


大家「ねぇ」


咲「なに?」


大家「あの子、そっくりよね」


咲「うん・・・」


咲「そっくりって言うかそのまま」


大家「不思議なものね」


咲」「そうね」



「こんにちはー!」


「ごめんくださいー!」



大家「あら、こんな時間に」


咲「行こうか」


大家「そうね」


咲「はーい」



咲「どなた・・・」


麻衣「・・・」


咲「え・・・」ポロ


咲「うそでしょ」ポロ


咲「よかった」ギュ


麻衣「・・・」


大家「あなたも」


麻衣「大家さん・・・」


彩香「??」



彩香「そうですか」


大家「あなたは?」


彩香「あっちで一緒になって」


咲「なるほど」


咲「麻衣ちゃん」


麻衣「何?」


咲「どうしたの?」


麻衣「え?」


咲「何かあったの」


咲「いや・・・」


咲「本当に色んな事があったよね」


麻衣「・・・」


咲「うん・・・」


咲「急がなくていいよ」


咲「大丈夫」ギュッ


麻衣「咲ちゃん・・・」



八羽「あら、こんにちは」


八羽「ちょうどおむつを」


彩香「え!?」キョロキョロ


彩香「まさか」


咲「違う違う!」


咲「知り合いの子」


咲「あなたの孫よ」


麻衣「!!」


彩香「??」


彩香「日和ちゃんは?」


咲「」ふるふる


咲「婦人科で聞いたら」


咲「産んだ後に死んじゃったって」


麻衣「・・・」


彩香「・・・」


八羽「どうぞ」


麻衣「え?私?」


八羽「ええ、そうですよ」


麻衣「」


翼「だぁーだぁー」


麻衣「・・・」



咲「大家さん」


大家「何?」


咲「葵を探しに行きたいの」


大家「そう・・・」


咲「葵にはここの事は言っているけど」


咲「もしもここに来たらこれを」


大家「??」


咲「もう、会えないかもしれないから」


大家「・・・」


大家「いいの」


咲「ええ」


大家「・・・」


大家「行って来なさい」


咲「ありがとう」


大家「目星は?」


咲「前に住んでいた所からかしらね」


大家「だと・・・」


咲「神戸ね」


大家「ちょっと待って」



大家「はい、これ」


咲「え?」


大家「200万」


咲「いやいやいや!!」


大家「持って行きなさい」


咲「大丈夫、歩けるし」


大家「使わなくてもいいから!」


大家「ほら」


咲「あっ」


大家「もう行くの」


咲「うん」


大家「おにぎり作るから」


咲「ありがとう」


大家「人の親切素直に受け取るものよ」


咲「ありがとう」


咲「行ってきます」


大家「気を付けてね」


咲「はい」


咲「お願いね」


大家「分かっているわよ」


咲「」カチャ


大家「その刀いつ?」


咲「もらったの」


大家「そう?」


大家「1週間ぐらい?」


咲「そうね」


大家「元気でね」


大家「見つかるといいわね」


大家「はい、おにぎり」


咲「ありがとう」


ガチャ


咲「」



<パプアニューギニア>


ウミ「そうですね」


ハル「ここ?」


ウミ「はい」


ハル「よし!」


カヤ「いいわね」


ケン「だな」


ハル「やっぱりお花とかいいと思ってね」


ウミ「そうですね」


カヤ「あ!ウミさん!」


ウミ「はい!?」


カヤ「診るわ」


ウミ「お願いします」



カヤ「ほとんど、少し跡が残っているぐらいね」


カヤ「もう、いらないわね」


ウミ「そうですか」


カヤ「ええ」



ハル「おかえ・・・!」


ケン「お!」


ウミ「はい」


カヤ「包帯取れたわよ」


ハル「よかったーー!」


ウミ「ありがとうございます」


カヤ「ここまで良くなるとはね」


ウミ「本当にお世話になりました」


カヤ「いいのよ」


ハル「こっちもお世話になっているし」



イシ「おい」


ウミ「はい!」


ウミ「では」


ハル「気を付けてね」


ウミ「はい」



イシ「」スッ


ウミ「はい」



カヤ「ここもいいわね」


ケン「だな」


ハル「ねー」



イシ「・・・」


ウミ「どうしました?」


イシ「いや、なんでもない」


ウミ「?」



カヤ「結構いいでしょ」ヒソッ


ハル「!」


ケン「??」


ケン「どうしたの?」


ハル「ああ!あぁなんでも!ないから!!」


ケン「?」



ウミ「ただいま帰りました」


ハル「おかえー」


カヤ「ね?」


ハル「!」


ウミ「??」


ハル「いや、あの・・・あ!今日は?」


ウミ「ええ、ウサギが2羽」


カヤ「動物は少ないのかしらね」


ウミ「恐らく」


イシ「・・・」


カヤ「お帰りなさい」


イシ「あぁ」


イシ「・・・」


ハル「どうしたの」


ケン「空?」


イシ「ああ」


イシ「何でもない」



ハル「どうしちゃったんだろ」


カヤ「そうね」


ケン「だな」


カヤ「珍しいわね」


カヤ「普段から真正面しか向いていないのに」


ハル「それは言い過ぎでしょ」


ケン「そうか?」


ハル「ねぇ!」



カヤ「そろそろ寝ましょうか」


ウミ「夜番は私ですね」


カヤ「お願い」


ウミ「はい」


ケン「おやすみー」


ウミ「おやすみなさい」


ハル「おやすみなさい」


ウミ「おやすみなさい」



ウミ「・・・」


ザザーン


ウミ「・・・」


キシキシ


ウミ「・・・」


ザザ


ウミ「・・・」


ザザッ


ウミ「!!」


「ごめんね」


ウミ「!!」


ハル「ちょっといい?」


ウミ「・・・」


ウミ「ええ」



ハル「・・・」


ハル「・・・」



ハル「・・・」


ハル「誰なの」


ウミ「・・・」


ハル「ウミさん・・・」


ハル「ねぇ」


ウミ「・・・分かりません」


ハル「そうよね」


ハル「・・・」


ハル「ずっとね」


ウミ「・・・」


ハル「ウミさんの事」


ハル「・・・」


ハル「私から離れて欲しくなかったの」


ハル「ウミさんといると身体の中から・・・あったかくなってね」


ウミ「・・・」


ハル「好きなの」


ウミ「・・・」


ハル「でもね、」


ハル「もし、ウミさんに奥さん・・・家族が居たらって思っちゃってね」


ハル「何度も何度も止めようって思ったんだけどね」


ハル「無理だった」


ハル「ウミさんの事好きなの」


ハル「大好きなの」


ハル「今じゃないと溢れかえってどうしようもなくなっちゃう」


ウミさん「・・・」


ハル「だから・・・」


ハル「教えて」


ハル「ウミさん、奥さんいるの?」


ウミ「・・・」


ハル「教えて」


ウミ「・・・」


ハル「ごめんね」


ハル「覚えていないんだよね」


ウミ「すみません」


ハル「ウミさんは何も悪くないよ」


ハル「もし、思い出したら」


ハル「教えてね」


ウミ「はい」


ハル「ここにいていい?」


ウミ「ええ」


ハル「」ギュッ


ウミ「!」


ハル「手、あったかい」


ハル「・・・」


ハル「」サッ


ウミ「・・・」


ハル「やってみたかったんだよね」


ハル「肩、大きいね」


ハル「ちょっと眠いな」


ウミ「・・・」


ハル「もう少し話したいの」


ウミ「はい」


ハル「私ね・・・」


ハル「10歳ーー5年前にね」


ハル「・・・」


ウミ「・・・」


ハル「・・・」


ハル「艦娘に捕まっちゃったの」


ハル「みんなにも言ってないんだけどね」


ハル「つまりは奴隷」


ハル「学校の帰りに、いきなり黒い布が被されて」


ハル「車かな?見えなかったんだけどね」


ウミ「・・・」


ハル「逃げようとしたんだけど」


ハル「殴られて気失っちゃって」


ハル「気がついた時は」


ハル「大きな船に乗ってた」


ウミ「・・・」


ハル「・・・」


ハル「お父さんもお母さん居なくてね」


ハル「周りも知らない人達で」


ハル「不安、とかもうなんか分かんなくなっちゃって」



ハル「それで船がついた場所は・・・」


ハル「・・・」


ハル「・・・」


ウミ「いいんですよ」


ハル「大丈夫、ウミさんには伝えたいの」


ハル「俗に“農場”」


ハル「艦娘の食べ物を作っているの」


ハル「・・・」


ハル「朝、よく分からない時間、日も出てない時に起きて」


ハル「休みなしでずっと種まき、生育、収穫、荷分け、搬送」


ハル「夜も、ずっと働かせられた」


ハル「ご飯は1日コップ1杯の水と・・・パン」


ハル「艦娘が食べるはずだったけどカビたり腐ったりした奴が来たの」


ウミ「・・・」


ハル「本当に辛かった」


ハル「泣いた時もあったけど」


ハル「お前は道具だ、泣いてんじゃねぇって怒られて」


ハル「何度も叩かれて」


ハル「いつからか悲しいとか苦しいとか痛いとか」


ハル「感じなくなっちゃった」


ウミ「・・・」


ハル「感情がね・・・歪んできて」


ハル「生きる為なら何でもって思い始めた」


ハル「亡くなった・・・」


ハル「人を・・・」


ハル「その人の肉を」


ハル「食べた」


ウミ「・・・」


ハル「色んな人が群がる中心に手を伸ばして」


ハル「思いっきり引っ張って」


ハル「それを食べたの・・・」


ウミ「・・・」


ハル「味とか忘れたのに、今でもあの肉の感触が残っているの」


ハル「ただ、明日を生きる為にはどんな手段もいとわなくなったね」


ハル「多分、お父さんとお母さんに会いたかったから・・・」


ウミ「・・・」


ハル「ただ、あそこの生活で最悪だったのは」


ハル「・・・」


ハル「知らない人に性欲を満たすために」


ウミ「・・・」


ハル「・・・うん」


ハル「そうよ」


ウミ「・・・」


ハル「襲われて」


ハル「そんな事よく分かっていなかったんだけどね」


ウミ「・・・」


ハル「10歳?11歳なってたかな?」


ハル「その歳で」


ハル「あの人の顔だけは覚えているのよね」


ハル「私を殴ってた艦娘とかはもう忘れちゃったのに」


ウミ「・・・」


ハル「私は奴隷だったの」


ハル「いえ」


ウミ「?」


ハル「“今も”ね」


ウミ「どう言う事・・・」


ハル「見て欲しいの」パサッ


ウミ「!!」


ウミ「なぜ、服を!?」


ハル「服があると見えないからね」


ハル「これよ」


ウミ「!!」


ハル「一生消えない奴隷の証」


ハル「お腹の」


ハル「しっかり見てほしいの」


ウミ「・・・」


ハル「格子型の」


ハル「見えるでしょ?」


ウミ「」サスサス


ハル「くすぐったよ!」


ウミ「」サスサス


ハル「・・・」


ハル「ありがとう」



ハル「まだ話したい事があるの」


ハル「ちょっと待って」


ハル「服着ちゃうから」



ハル「よし」


ハル「それでね」


ハル「3年間働き続けたの」


ウミ「はい」


ハル「2年前、・・・人生が変わったわね」


ハル「あの日も普通に・・・普通じゃないか」


ハル「まぁ仕事をしていたの」


ハル「急に艦娘がバタバタ倒れていってね」


ハル「みんな海へ行ったの」


ハル「何かなって思ったら」


ハル「艦娘同士で戦ってたの」


ウミ「・・・」


ハル「たった3人だったのに10人以上の艦娘を倒して行ったの」


ハル「とっても強かった」


ウミ「・・・」


ハル「一番驚いたにはね・・・」


ウミ「?」


ハル「戦ってたの3人のうち1人が」


ハル「人間だったの」


ウミ「!!」


ハル「とても強かった」


ハル「あっという間に倒しちゃって」


ウミ「・・・」


ハル「で、その人達が来てね」


ハル「ぎゅって抱きしめてくれて」


ハル「今まで凍ったものを溶かしてくれたの」


ウミ「・・・」


ハル「もう顔は忘れちゃったんだけどね」


ハル「あの目は・・・」


ウミ「目?」


ハル「うん」


ハル「青みがある目なの」


ハル「今まで、今も見たのはあの人だけだから」


ウミ「・・・」


ハル「それで日本に帰って来れたの」


ハル「警察の人が調べてくれたけど・・・」


ハル「2人とも壊れちゃったの」


ウミ「!?」


ハル「私が居なくなってから」


ハル「だんだんと生気が無くなって」


ハル「私が会った時は・・・」


ハル「何にも反応しなかった」


ウミ「・・・」


ハル「・・・」


ハル「その後、施設に行ったんだけど」


ハル「あの日が来て」


ハル「みんなが・・・みんなの一部が」


ハル「空に飛んで行ったの」


ハル「最悪だった」


ウミ「・・・」


ハル「なんで私ばっかり・・・」


ハル「大切な人を奪うの!?」


ハル「なんで」


ハル「なんで」


ハル「・・・なんで」ポロポロ


ウミ「」ギュッ


ハル「なんで・・・なんで」


ウミ「・・・」




ハル「ありがとう」


ウミ「」


ハル「もう少しいい?」


ウミ「ええ」


ハル「・・・」


ハル「ねぇ」


ウミ「はい?」


ハル「なんで私がウミさんを連れて来たか分かる?」


ウミ「・・・いえ」


ハル「あの時、農場から出られたとき」


ハル「私を助けてくれたあの人みたいに」


ハル「誰かを助けたいって」


ウミ「・・・」


ハル「・・・」


ウミ「もう遅いですよ」


ハル「そうね」


ハル「いつか教えてね」


ウミ「?」


ウミ「・・・」


ウミ「はい」


ハル「ありがとう」


ハル「おやすみ」


ウミ「おやすみなさい」



ハル「・・・」


ハル「・・・」


ハル「ありがとう」



<茨城>


赤城「ここで」


加賀「100%ではないですが」


赤城「行きましょう」


加賀「そうですね」



赤城「ここは・・・?」


加賀「那珂湊や日立かと」


赤城「そうですか」


加賀「人はいないですね」


赤城「はい」


赤城「・・・」


赤城「3年前の記事・・・」パサッ


加賀「襲撃以来人は来ていないようですね」



加賀「行きましょ」


赤城「もうですか!?」


加賀「レーダーの反応も無いので」


加賀「このまま水戸へ行きましょう」


赤城「そうですね」


加賀「効率よく」



赤城「・・・」


加賀「・・・」


赤城「水戸・・・ですよね」


加賀「おそらく・・・」


赤城「私たちがあそこにいる間に」


加賀「ここまで・・・」



ガラッ


赤城「骨・・・」


赤城「街を見る限り」


赤城「強襲ですね」


加賀「砲弾や遺骨の積まれ方から・・・」


赤城「こんな子供まで」


加賀「・・・」


加賀「こっちへ」


赤城「??」



加賀「レーダーもう一つ持ってくれば良かったですね」


赤城「加賀は搭載数、多いですので」


赤城「私は余裕が・・・」


加賀「・・・」



加賀「ここです」


赤城「学校?」


加賀「高校のようですね」


赤城「どれぐらいいるのですか?」


加賀「おそらく15から20は」


赤城「艦娘は?」


加賀「分かりません」


赤城「用心しましょう」


加賀「もちろん」


加賀「ここです」


赤城「いきます」


バーン


「なんだ!!」


「艦娘!!」


「やばい!」


赤城「そこを動くな!」


「!!」


加賀「!?」


赤城「質問に答えろ」


「は、はい」


赤城「暗い青い目の男はいるか?」


「い、いえ」


加賀「・・・」


加賀「居ないですね」



赤城「艦娘は居るか!?」


「居ません」


赤城「庇っているのか?」


「そんな!本当です!」


赤城「・・・」


赤城「では」


赤城「隠していたら、分かるよな」


バタ


赤城「・・・」


加賀「・・・」


赤城「かなり手荒でした・・・」


加賀「いえ、最適解だと」


赤城「そうですか」


加賀「ええ、味方と言っても信じなかったでしょう」


加賀「それと」


加賀「何も出来なかった私と、情報を聞き出せた赤城さん」


加賀「雲泥の差ですよ」


赤城「ありがとうございます」


加賀「やはり簡単には見つからないですか」


赤城「そうですね」


加賀「このまま北へ向かいましょう」


赤城「はい」



<台湾>


金剛「とうとう・・・」


霞「・・・」


矢矧「時間ね」


金剛「発艦!お願いします!」


ブーン


ブーン



大和「・・・」


霞「大丈夫よ」


矢矧「そうね」


金剛「いざと言う時は妖精さんを信じましょう」


霞「そうね」


矢矧「隊長・・・」



<呉>


鳳翔「・・・」


「鳳翔さん?」


鳳翔「!すみません」


「とうとう初実戦ですね」


鳳翔「そうですね」


「風鳳も鳳翔さんのお陰で完璧に近いものになりましたし」


鳳翔「ええ」


「時間でーす!」


鳳翔「行ってきます」


「お願いします」



鳳翔(隊長・・・無事で)


パシュ


ブーン



<フィリピン>


瑞鶴「・・・」


「眠いの?」


瑞鶴「いえ、そんな事は!」


「リラックスして」


瑞鶴「ありがとう」


「大役だしね」


瑞鶴「ええ」


「頑張って」トン



瑞鶴「・・・」


瑞鶴(隊長さん・・・)



<千中>


千歳「・・・」


龍鳳「おはようございます」


龍鳳「早いですね」


千歳「あぁ」


龍鳳「気になります?」


千歳「そうだな」


龍鳳「間もなくです」



龍鳳「発艦されましたね」


千歳「・・・」


龍鳳「一回お休み下さい」


千歳「大丈夫」


龍鳳「1時間でいいので」


千歳「・・・」


千歳「わかった」



ガチャ



龍鳳「・・・」



<グアム>


翔鶴「zzz」


「おい!」


「大変だ!!」


翔鶴「!!」バサッ


翔鶴「どうしたんですか!?」


「出るな!」


翔鶴「え!!」


「全員屋根のある所へ!」


翔鶴「??」


紡「なんだ!!」


翔鶴「私も・・・」


ブーン


翔鶴「まさか!」


紡「戦闘機か!?」


翔鶴「ええ、あと・・・」


ブーン


ブーン


紡「なに!?」


翔鶴「爆撃機」


翔鶴「もう一つは私も分からないです」


紡「どう言う事だ!!」


翔鶴「聞いた事無いエンジン音です」


紡「逃げた方が」


翔鶴「大丈夫」


紡「どうして」


翔鶴「普通昼に行います」


紡「??」


翔鶴「もちろん、強襲で夜にっていうのはありますが」


翔鶴「もし、私達を攻撃するなら」


翔鶴「見やすい昼でしょう」


翔鶴「対空機銃や高角砲もないですし」


紡「そうか・・・」



紡「おーい」


「静かにしろ!」


紡「大丈夫だって」


「はぁ?」


紡「攻撃される時間じゃ無いって!!」


紡「慌てる必要はないぞ」


「そうか」


「ありがとう」



翔鶴「・・・」


紡「どうした?」


翔鶴「・・・」


紡「大丈夫か?」


翔鶴「あの」


紡「ん?」


翔鶴「紙ってありまあうか?」


紡「??」



<大阪>


ブーン


ブーン


「なんだ!こんな時間に!!」


「かくれろ!」



「・・・」ガサッ


「・・・」ガンッ



<ニューギニア島近海>


「ふふ」


「どうしたの?」


「あの人も、とうとう動き出したね」


「あの人?」


「そうか、君は知らないね」


「もし、知ったら こうだろうけど」ビッ


「こわー」


「まぁいいさ」


「ほんとに居るのかな」


「さぁ」


「行けば分かるよな」


「だねー」


「・・・」


「久しぶりにね、“提督”」


「何か言った」


「ううん、何でもないよ」



<銚子>


八羽「おはようございます」


大家「おはよう」


八羽「真夜中のあれ、何でしょう」


大家「あぁ飛行機の?」


八羽「ええ」


大家「なんだろうね」



彩香「おはようございます!」


八羽「おはよう」


大家「おはよう」


彩香「で、なんの話をしてたの」


八羽「昨日の夜に」


大家「たくさん飛行機飛んでたでしょ?」


彩香「!?」


八羽「え?」


大家「分からなかったの!?結構音大きかったよ」


彩香「うん・・・」


八羽「・・・」


彩香「何で飛行機?」


大家「さぁ」


麻衣「おはようございます」


彩香「おはようございます」


八羽「おはようございます」


大家「おはよう、昨日の夜、分かった?」


麻衣「あの音?」


大家「そう」


八羽「どこかへ・・・」


彩香「どうしたの?」


八羽「攻撃が・・・」


大家「それよね」


麻衣「・・・」


彩香「・・・」


大家「大丈夫かしら、あの子」


八羽「大丈夫ですよ」


麻衣「ええ」


<黄泉の国>


暁洋「よろしく」


イザナミ「はい、ありがとう」




暁洋「お疲れ」


イザナミ「お疲れ」


ドタドタ


暁洋「誰だ?」


イザナミ「あの子達よ」


暁洋「ああ」


「「「「「「「イザナミ様!!!!!」」」」」」」


暁洋「うるせぇわ、八雷神」


イザナミ「どうしたの?」


大雷「遊びに来ました!」


暁洋「暇人かよ」


火雷「暇神だ」


暁洋「一緒だろ」


鳴雷「お前もだろ」


暁洋「仕事してまーす」


イザナミ「お茶、淹れてくるわね」


土雷「あ!私が!」


イザナミ「いいのよ」



暁洋「久し振りだな」


若雷「そうね」


黒雷「柝雷!報告するんでしょ?」


柝雷「えっと・・・その」


伏雷「さっさと言いなさい!」


柝雷「あ!ごめんなさい」


大雷「そこまで言わなくても」


炎雷「柝雷、焦らないでね」


柝雷「えっと・・・」


イザナミ「??」


柝雷「今、お付き合いを」


ブーーッ


土雷「大丈夫!?」


イザナミ「えぇ、」


暁洋「まじか」


柝雷「はい・・・」


イザナミ「おめでとう、相手は?」


柝雷「えっと」


柝雷「海軍の方で、」


暁洋「へぇ」


暁洋「俺は知ってるか?」


柝雷「恐らく知らないと」


暁洋「へぇ」


イザナミ「柝雷がねぇ」


黒雷「そうよね」


鳴雷「うん」


炎雷「この世界をぶらぶら出来るのもね」


イザナミ「ごめんね」


若雷「いいんです、イザナミ様から生まれた私達の使命なので」


イザナミ「ありがとう」


大雷「本当にありがとう」


暁洋「?」


土雷「あなたよ」


暁洋「あぁ」


暁洋「運が良かったけどな」


暁洋「俺が黄泉竈食いする前で」


イザナミ「よく飲まず食わずでいけたわね」


暁洋「まぁな」



大雷「あ!」


イザナミ「どうしたの!?」


大雷「忘れてた」


「あ!」


暁洋「どうした」


大家「ちょっと待ってて、会わせたい人が居るから」


暁洋「??わかった」



ドタドタ



大雷「お待たせ」


暁洋「艦娘?」


伏雷「覚えてないの?」


暁洋「いやぁ、艦娘って顔似てるじゃん?」


伏雷「あんたが殺した艦娘よ」


火雷「ちょっと!!」


鳴雷「それはないわよ!」


暁洋「あー」


暁洋「いいんだ」


土雷「でも・・・」


暁洋「気にすんな」ポンッ


土雷「・・・」


暁洋「よっと」


暁洋「お前は、ーーか?」


「はい!」


暁洋「よく分かったな」


「噂で」


暁洋「へぇ」


「あの!」


暁洋「?」


「ありがとうございました」


暁洋「??」


「あの時」


暁洋「・・・」


「私は苦しまずに逝けました」


暁洋「そうか」


「今は、艦長さんとか、姉妹艦のみんなと過ごしています」


暁洋「・・・」


暁洋「元気か?」


「はい!!」


暁洋「ならよかった」


イザナミ「座って」


「あ!ありがとうございます!」



ワイワイ



「失礼します」


暁洋「元気でな」


「はい!」


火雷「じゃ、私達も」


イザナミ「ええ、またね」



暁洋「・・・」


イザナミ「・・・」


イザナミ「ねぇ」


暁洋「何も言うな」


イザナミ「・・・」


暁洋「ごめん」


イザナミ「いいの」


イザナミ「」


暁洋「あー」


イザナミ「?」


暁洋「不思議だよな」


暁洋「嫁との話はほとんど頭から抜けてんのに」


イザナミ「・・・」


暁洋「今も覚えている・・・」


暁洋「何を言って」


暁洋「何をしたのか」


暁洋「頭だけじゃない」


暁洋「手も目も鼻も・・・」


暁洋「全部・・・」


イザナミ「・・・」


イザナミ「そんなもんよ」


イザナミ「自分に深く刺さった物」


イザナミ「それが記憶」


イザナミ「忘れちゃいけない物だと思ってるのよ」


暁洋「・・・」


暁洋「ありがとうな」


イザナミ「さ!」


イザナミ「始めましょう」


暁洋「ああ」



大雷「・・・」


大雷「ふふ」



<パプアニューギニア>



ハル「おはよー」


カヤ「あら、おはよう」


ケン「遅かったな」


カヤ「あんたさっき起きたばっかでしょう」


ケン「あ、」


ウミ「おはようございます」


ハル「お、おはよう」


ウミ「朝ご飯の準備しますね」


カヤ「あ!お願い!」


ウミ「はい」


イシ「・・・」


カヤ「どうしたの?」


イシ「何でもない・・・」


ケン「・・・?」


ハル「・・・?」



<オーストラリア北部>



「よし!行くぞ」


「「「「おーー」」」」


「ふふ」


「どうしたの?」


「いや、何でもないさ」


「急ごう、遅れたら怒られるよ」


「そうだね、行こうか」


「・・・」


「会えるかな、提督」



「よし、集まったな」



「すごい数だね」


「そうだね」



「改めて作戦を確認する!!」


「我々はニューギニア島に上陸」


「風鳳隊、陸攻隊と共に反民の殲滅を行う!」


「ただし!!」


「我々の最優先目標は」


「この、旧日本海軍特殊部隊長の首だ」


「これより部隊分けを行う」


「それぞれの持ち場を指定する」



「私達はインドネシアのほうか」


「そうみたいだね」


「あそこみたい」


「行こうか」



「これで全員か?」


「はい」


「では、始めよう」


「私がこの部隊の隊長だ、よろしく」


「私達は特に時間がないから手短にいく」


「ここから上陸し」トン


「ここへ向かう」


「結構歩くね」


「仕方ない」


「ここ一帯の反民の殲滅とあの隊長が逃げて来た時のためだ」


「移動がてら、無線のチャンネルを合わせる」


「私を先頭に声が聞こえるようにしながら進むぞ」


「「「はい!」」」


「ふふ」



<千中>


千歳「・・・」


龍鳳「おはようございます」


千歳「ああ」


龍鳳「無理はダメですよ」


龍鳳「お茶です」


千歳「ありがとう」


龍鳳「あと、1時間ぐらいですね」


千歳「!!」


千歳「今、何時だ!!」


龍鳳「5時ですよ」


千歳「なぜ・・・」


龍鳳「それぐらい睡眠が必要だったんですよ」


千歳「・・・」


龍鳳「ご飯もうすぐ出来ますので」


千歳「分かった」



<台湾>


矢矧「間もなく始まるわ」


金剛「・・・」


金剛「聞こえますか?」


「はい!」


金剛「明日への道を」


「あすへのみちを!」



霞「変な隠語よね」


大和「私はいいと思いますよ」


矢矧「適当に誤魔化せられるし」


金剛「出来る限りの妨害工作と隊長の捜索」


金剛「千載一遇です」


大和「これで見つけて私達がお迎えしましょう」


矢矧「ええ」


霞「・・・」



<パプア・ニューギニア>



ウミ「お疲れ様です」


カヤ「お疲れ」


ケン「何これ?」


カヤ「開けてみな」


ハル「ん?」


ケン「食べ物?」


カヤ「そうよ」


ハル「なんで?」


ウミ「どうやら流れ着いたみたいで」


カヤ「船から落ちたのかもね」


ケン「誰が見つけたんだ?」


カヤ「私よ」


カヤ「海岸を歩いていた時」


ハル「ラッキーね」


ウミ「ええ」


ウミ「!!」


ハル「どうしたの!?」


ウミ「」ガシッ


カヤ「ちょっと!!」



ウミ「はぁはぁ・・・」


ハル「どうしたの!?」


ウミ「今すぐ離れましょう!!」


カヤ「どう言う事!!」


ウミ「GPSです」


カヤ「え!?」


ウミ「誰かに場所が・・・」


ハル「ウミさんGPS分かるんだ」


ウミ「少し前にイシさんに教えてもらって」


ハル「なるほど」


ケン「急ごう!!」


カヤ「ええ!」




「聞こえるか!!」


「どうぞ!」


「パプアで餌に動きがあった」


「詳しく!」


「ああ」


「南緯ーー度東経ーーー度だ」


「了解!」


「風鳳隊と陸攻隊を向かわせる!」


「一小隊いや、三小隊向かわせる」


「わかった」



イシ「っち」


カヤ「ごめんなさい」


イシ「さっさと行くぞ」


ウミ「準備はできいています」


イシ「行くぞ」



ケン「おっも」


ハル「あんたが一番荷物少ないでしょ」


ケン「そうだけどさ」


ブーン


ブーン


イシ「静かに!」


ブーーン


ブーーン


ウミ「!!」


カヤ「荷物捨てて!」


ケン「え!?」


カヤ「いいから」


ハル「わかった!」ドサッ


ウミ「走って」


キーーン


ハル「うっ」


ドォーーーン


ケン「危ねぇ」


カヤ「まだまだ来るわよ」


ドォーーーン


ドォーーーン


ウミ「木のお陰で」


イシ「黙った走れ!」


ウミ「はい!」



「まだか!!」


「すみません、木が生い茂っていて」


「レーダーで爆撃出来るるだろ!」


「かなり難しいです」


「出来るんだろ!やれ!」


「はい・・・」



ドォーーーン


ドォーーーン


カヤ「どれだけ」


ケン「あれ!」


メラメラ


パチパチ


ウミ「燃えてる」


イシ「あっちだ!」


「はい!」



「予想通り!」


「こちら側に来るぞ!!」


「はい!」



カヤ「あれ、」


ウミ「爆弾が・・・」


ケン「今のうちに」


ドーーン


ハル「何!?」


ザザッ


イシ「艦娘だ」


カヤ「・・・」


「発見!!」


「主砲・・・よし!」


ウミ「・・・」


ウミ「右で」


イシ「ああ」


「打てーー!!」


ダッ


「逃げた!」


「どこだ!!」


「見失いました」


「レーダー使え!」


「あっちです!」


「おえ!!」


ダダダダダダ


ハル「速い!」


カヤ「前向いて走りなさい!!」



ヒューーー


ウミ「!!」


「おい!待てよ!」


「危ないって!」


ドォーーーン


「ギャーー!!」


「なんでだよ!」


ドォーーーン



「あと少しだ!」


「追いつくぞ!」


ケン「もうあそこまで!」


カヤ「まずいわね」



「よし、射程圏内!主砲打てぇぇーー!!」


ドーーン


バーン


カヤ「危ない!」


ウミ「くっ」



ハル「あ!」


ドサッ


カヤ「ハル!」


「1人転んだぞ!」


「よし、いくぞ!!」


カヤ「ちょっと!!」


イシ「危険だ!!」


カヤ「見捨てろって言うの!」


イシ「!!」グイッ


カヤ「うっ」



ハル「あ・・・」


「コケるとはな、ついてないな」ガコン


ハル「えっ」


「お前の仲間は逃げたみたいだぞ!」


「他のやつは頼む!」


「分かった!!」



ハル「うそ・・・」


ハル「はぁはぁ」ズリズリ


「みっともないな」ガシッ


ハル「う゛!」


「死ね」ドッ


ハル「やめて!!」


「」ガチャ


「おい!」


バコッ


「うわっ」ドーーン


ハル「何・・・!?」


ハル「」グワッ


ハル「!!」


ウミ「・・・」


ハル「ウミさん!!」


ウミ「危なかった」


ハル「ありがとう」


ウミ「いえ、まだです」


ハル「え??」


ドーーン


ドーーン


「っち!あの野郎!」


「全員!あの男だ!」


「あいつは絶対逃すな!」


ウミ「まずいな・・・」


ハル「ごめんなさい、私のせいで」


ウミ「いいんですよ」


ウミ「ハルさんは死んでほしくないので」


ハル「・・・」


ウミ「あそこか!」



カヤ「あれ?追手は?」


ケン「本当だ」


イシ「・・・」


カヤ「ハル・・・ごめんね」


ケン「・・・」


イシ「あいつは」


カヤ「あいつ?」


ケン「あれ!?ウミさんもいねぇ!」


カヤ「!!」


ザザザザ


カヤ「誰か来る!」


ケン「逃げねぇと!!」


イシ「いや」



ウミ「・・・お願いします」


カヤ「ハル・・・」


ハル「・・・」


ウミ「私は東へ行きますので、皆さんは北へ」


ハル「ちょっと!危ないよ!」


ウミ「あの人達興味は私にあるので」


カヤ「賛成できない、一人でなんて」


ウミ「お願いします」


イシ「行け」


ハル「ちょっと」


ウミ「皆さん無事で」ダッ



ケン「行っちゃった」


カヤ「しょうがない、北へ向かうわよ!」



「いたぞ!あいつだ!」


「急げ!逃すな!!」


「あそこに!!」


「何だ!?」


「女二人と子供とジジイが」


「後だ!こいつが最優先だ!!」


「はい!」



「なんか騒がしいね」


「!!」


「どうしたの?」


「こっちに向かって来る!」


「何が?」


「バカ!人間だ!」


「・・・」


「今追っているらしい」


「警戒体制に入らないとね」


「ああ」



ウミ「はぁはぁ」


「速すぎだろ」


「狙え!!」


「打てぇー」


ドーーン


「外しました!」


「なんでだ!」


「すみません、すばしっこくて」


「言い訳はいい!さっさとしろ!」


「はい!」



「陸攻隊はあそこの森を燃やせ」


「はい!」ブーン


「焼夷弾投下!」ガコン


ヒューー


ドン


パチパチパチ


ブォォォ



ウミ「」


「馬鹿め横腹を見せるとは」


「格好の餌食だ」ドーーン


ウミ「!!」


バーーン


モクモク


「っち」


ウミ「」バッ


「くっそ!!」


「おい!風鳳隊!!」


「はい!!」


「あいつを殺れ」


「はい!」


「急降下体制入ります!!」


キーーン


「目標まで、50、40・・・」


バリバリ


「うわぁ!!」


ボォーーン


「お前!何してる!!」


「すみません」


「操作に不慣れで」


「貴重な風鳳をダメにしやがって」


「すみません」



「あれ!風鳳が!」


「墜落していく、何で!!」


「見えてないのかい?」


「は?」


「その反応だと分からなかったか」


「何だ!」


「後ろにいた風鳳がそいつを機銃でバババッって」


「なぜだ!?」


「さぁね」


「意図的に!?」


「僕に聞かれても」


「そんなに手強いのか・・・」


「通信を聞く限り、そうだね」



「ようやく着いたか、戦艦!!」


「任せろ!!」


「早速頼む!」


「ああ」


ボガァーーン


バゴーーン


「破壊力が断然違うな」


「当たらなかったか」


「なら、もう1発打つのみ!!」


ボガァーーン



バゴーーン


ウミ「あぶな!」ゴロッ


「よし!」


「至近弾で喜ぶとは」


「駆逐や軽巡の砲撃は全然」


「そうか」


「駆逐、軽巡、重巡はあいつを追え!」


「「「はい!!!」」」


「しかし速いな」


「そうなんだよ」


「人間だよな」


「ああ」


「アスリートとかそっち系なのか」


「さぁ」


「私達は任務を遂行するだけよ」


「そうだな」



「こっちに来る!」


「全員主砲用意!」


ガコンガコン


「それぞれの射程に入り次第打て!」



ドーーン



ドーーン


「っち」


「当たらねぇ」


「・・・」


ウミ「はぁはぁ」


「打て!」


ドーーン


「なんで当たらないんだ」


「・・・」


「おい!お前」


「静かにして!」


「」ビクッ


「5、4、3、2、1」


ドーーン


ウミ「ぁ・・・」


「当たった!!」


「直撃ではないか」


「まだ走るか」


「もう1発・・・」


ウミ「」ビュン


「え!」


「うそでしょ」


「どうした!?」


「主砲がバグって」


「それでも幸運艦か!」


「ごめん、でもまだ射程圏内、狙っていこう!」


ドーーン


ドーーン




「無理だったか」


「・・・」


「お前、大丈夫か?」


「ああ、うん大丈夫だよ」


「何だあの男」


「砲撃もほとんど当たらずに」


「間違えない・・・けど・・おかしい・・・」ブツブツ


「おい!」


「本物!?けど、あれは違う・・・」ブツブツ


「おい!」ガシッ


「あれは、影武者!?でも、そう言うレベルじゃない・・・」


「大丈夫か!?」


「ごめん」パッ


「どこへ行く!!」


「ちょっと」


「ふざけるなよ!!」


「僕にしか出来ない事をするんだ」


「邪魔しないでくれ」ギロッ


「!」ビクッ



「」ヘナッ


「行っちゃった」



「どこだ!!」


「近いはずだ!!」


「レーダーは!?」


「反応なし」


「っち風鳳があれば・・・」


「仕方ない、この天気じゃ無理だろう」


ゴロロロ


「そうだな」


「取り敢えずここを離れるぞ」


「はい!」



「・・・」


ウミ「・・・」


ザッ


スッ


ウミ「」キョロキョロ


ウミ「」


ザザッザ



<台湾>


金剛「そうですか」


霞「・・・」


矢矧「運がいいのか・・・」


金剛「スコールでしょうし」


金剛「泊地で補給して再出撃も」


霞「そうね」


大和「報告からして取り逃した男性は・・・」


金剛「顔がわからない以上どうとは言えませんが」


霞「それは・・・ないわ」


矢矧「なぜ?」


霞「よく考えて」


霞「うちの隊長よ」


霞「バカよ?」


金剛「そうですが?」


大和「ええ」


矢矧「確定事項なのね・・・」


霞「まぁいいわ」


霞「あの戦力から逃げられる体力があるなら」


霞「もう暴れているはずよ」


金剛「確かに」


霞「可能性を出ないけど」


霞「まぁ、ニューギニアにはいないでしょうね」


矢矧「そうね」



ドドドドドドドドド


金剛「どうしました?」


「撤退するようです!」


矢矧「全部?」


「はい!」


「風鳳隊、陸攻隊、艦娘、すべてです!」


大和「戦果は!?」


「特には」


「反民の発見以外は」


大和「よかった~~」


霞「ええ」



金剛「ハズレですか・・・」


霞「いいのか悪いのか」


矢矧「数が居ないとね・・・しょうがないわ」


霞「生きているんでしょうね・・・」


大和「当たり前ですよ」


霞「・・・」


霞「アリューシャン列島、千島列島、樺太、ウラジオストク、北海道、本州、九州、南西諸島、朝鮮半島、中国沿岸」


霞「ハワイ、ミクロネシア、ポリネシア、オーストラリア・・・」


霞「タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、シンガポール」


霞「どこにも居ないって、ふざけないでよね」


大和「・・・」


大和「」ギュッ


霞「あっ」


大和「みんな思っていますよ」


大和「隊長に会いたいって」


大和「頑張りましょう」


霞「ありがとう」


大和「お互い様です」


大和「大和も霞ちゃんに、色々もらってきました」


大和「強さや知識や優しさや勇気や・・・」


大和「大和は今、霞ちゃんにあげています」


大和「ほんとちょっとですが」


霞「」フルフル


大和「ふふ、ありがとうございます」


大和「ただ」


大和「私たち、隊長から多くの物をもらいすぎました」


大和「一生、お返しできないぐらい」


霞「・・・」


大和「信じることも、あげるものだと思います」


大和「隊長を・・・」


大和「信じて待つ」


大和「私たちが隊長へ信頼をあげるんです」


大和「きっと隊長なら応えてくれます」


霞「そうね・・・」


大和「つらいけど・・・」


大和「隊長に会いたいけど」


大和「がんばろ」


霞「・・・うん」


金剛「・・・」


矢矧「・・・」


大和「」スッ


霞「あっ・・・」


大和「?」


霞「もうちょっと・・・」


霞「いい?」


大和「ふふふ、ええ」


金剛「やれやれ」


矢矧「ふぅー」




金剛「まだ」


大和「もう、寝ちゃっています」


矢矧「ずっとこのまま?」


大和「ええ」


霞「zzz」


矢矧「辛いでしょうね」


大和「そうね」


金剛「二人とも、愛していましたし」


大和「・・・」


金剛「あなたのプリンセスはいつお迎えに来るんですかね?」ナデナデ


霞「zzz」


矢矧「頑張って」


矢矧「絶対、帰ってくるわよ」



<グアム上空>


「間もなく、各基地へ向け編隊飛行を終了する」


「各自、索敵は怠るな!!」


「はい!!」




「グアムか・・・そろそろだな」


「待ってください!!」


「どうした!?」


「レーダーに反応あり!!」


「どこだ!?」


「私から東に25km」


「了解!!」


「そちらへ向かおう!」



「本当だな」


「数は・・・6,7,8・・・12か?」


「そうだな」


「どうします?」


「そうだな・・・」


「その数なら・・・1機で十分だろ」


「さっき報告をした奴、お前がやれ」


「はい!」




バリバリ


紡「なんだ?」


翔鶴「朝のあれです」


紡「帰るのか?」


翔鶴「・・・」


紡「どうした?」


翔鶴「静かに!」


紡「!!」


翔鶴「・・・」


紡「・・・」


バリリリリ


翔鶴「まずい」


紡「え?」


翔鶴「来ます!」


翔鶴「安全な場所へお願いします!」


紡「君は!!」


翔鶴「私は大丈夫です」


紡「でも・・・」


翔鶴「大丈夫です!」


紡「分かった」


翔鶴「・・・」



翔鶴「聞いたことないエンジンですね」


翔鶴「15羽・・・しょうがない」


翔鶴「かかって来なさい!!」



「急降下体制に入る」


「そんな気張らなくていいぞ」


「ありがとうございます」



ブーーン


バリバリバリバリ!!!


「なんだ!!」


「どうした!!」


「後ろから追われています!!」


「特に反応はないが?」


バッン!!


「あ!翼が!!」


ドドドドドドドドド


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」



ボォーーン


「なんだ!?」


「空中で爆発!?」


「何が起きた!?」


「機体故障か!?」


「新品だぞ!!」


「なぜ!!」


「レーダーにはなにも」


「くっそ」


「夕方で視界も良くない」


「しかたない、帰るぞ!」


「は、はい」


「・・・」


「・・・」


「・・・っふ」



翔鶴「・・・」


翔鶴「もう帰っちゃうんですか」


翔鶴「まぁいいです」


翔鶴「守れたので」


紡「おーーい!!」


紡「大丈夫そうか?」


翔鶴「ええ、みな帰っていきました」


紡「そうか」


翔鶴「はい」


紡「しかし、どうやって?」


翔鶴「秘密です」


紡「艤装はないんだろ?」ヒソッ


翔鶴「ええ」


紡「翔鶴の能力・・・関係ないな・・・じゃぁなんだ・・・?」テクテク


翔鶴「ふふ」


翔鶴「いつか分かりますよ」



<パプアニューギニア>



ハル「・・・」


ケン「来ないな・・・」


カヤ「そろそろ日没ね」


ハル「大丈夫かな・・・」


カヤ「あんたは自分の心配しなさい」


カヤ「盛大にコケたから結構すりむいているわよ」


ハル「そうだけど」



イシ「静かにしろ!」


カヤ「!!」


ザザッ


ガサッ


イシ「」ザッ




ガサガサ!


カヤ「・・・」



ウミ「あ」


ドーン


ウミ「おっ!」


ハル「よかった」ギュー



カヤ「どいてあげな」


ハル「え?」


ウミ「・・・」


ハル「あ!ごめんなさい!」


ウミ「よ」


カヤ「よく帰ってきたわね」


ウミ「なんとか」


ウミ「どうやら帰ったみたいです」


カヤ「そう」


ウミ「どうしましょうか?」


イシ「・・・」


ウミ「一か八か」


イシ「それしかないだろ」


ウミ「すみません」


イシ「・・・」


イシ「さっさと準備しろ」


ウミ「・・・」


ウミ「はい」



カヤ「どうするの?」


ウミ「ツタと・・・板があれば」


カヤ「分かった、二人とも来て」



ウミ「私は、前の場所へ行ってきます」


ウミ「最低限の物だけですが」




カヤ「そろったわね」



ウミ「お待たせしました」


ハル「結構な数」


ウミ「もう遅いので、一回寝ましょう」


カヤ「そうね」


ケン「どこで寝ようかな」


ウミ「あそこなら、ある程度の場所は」


ケン「けど・・・」


ウミ「私は、どこでも大丈夫なので」


カヤ「さっさと寝なさい」


ケン「ありがとう!」


ウミ「いえ」



<千中>


千歳「」はぁ~


ガッシャーン!!


龍鳳「落ち着いてください!!」


千歳「黙れよ!!」



コンコン


千歳「誰だ!!」


ガチャ


「久しぶりに顔を見に来たのに騒がしいね」


千歳「時雨・・・」


時雨「やぁ」


時雨「元気そうだね」



時雨「よっと」ばふっ


時雨「君に直接伝えたくてね」


千歳「お前が居たのに、逃がすのか」


時雨「まぁ、実際そうだけど僕も驚いてね」


千歳「早くしろ」


時雨「しょうがないな」


時雨「はい」ヒュッ


千歳「」パシッ


千歳「カメラ?」


時雨「ああ、そこで、そう」


千歳「なんだこれは?」


時雨「見ての通りだよ」


時雨「僕が見ていたものさ」



千歳「・・・」


龍鳳「時雨、態度が!?」


時雨「いいじゃないか」


時雨「こっちは、休みなしでここまできたんだよ?」


龍鳳「・・・」


千歳「おい!!」


時雨「そうさ」


時雨「どうみても」


千歳「なぜ・・・」


時雨「でも、しっかり見て」


時雨「本当に一瞬だけど」


千歳「・・・」


時雨「目だよ目」


千歳「目・・・」


千歳「黒い・・・」


時雨「そうなんだよ」


時雨「黒いんだよ」


時雨「もしかし、影武者的な感じかなぁ?って思ったんだけど」


千歳「ないな」


時雨「でしょ?」


千歳「ここまで、似ているのまありえない」


千歳「しかも、あいつの性格でこんな事はしないだろう」


時雨「そういう事」


千歳「本人・・・と言うわけでもない」


時雨「・・・そこなんだよね」


龍鳳「・・・」


時雨「結局こいつは誰かってこと」


時雨「提督なのか?全く関係ない人なのか?」


千歳「他の奴は?」


時雨「僕は見なかったな」


時雨「一人で走っていたし」


千歳「囮か」


時雨「かもね」


時雨「・・・」


千歳「・・・」


龍鳳「・・・」


時雨「これ・・・」


千歳「ああ」


龍鳳「そうですね・・・」


時雨「提督だ!」


千歳「間違いない」


時雨「なんで気が付かなかったんだ?」


時雨「疲れているね」


龍鳳「目は?」


千歳「分からないが」


時雨「囮になる時点でまともな人間はできないさ」


時雨「こんな世界では特にね」


時雨「生き残った奴は自分はって思いが人一倍強かったから生きているんだよ」


千歳「・・・」


時雨「で、どうするの?殿下?」


千歳「調子がいいな」


時雨「まぁね」


千歳「ただ、グアムも気になる」


時雨「グアム?」


千歳「知らないか」


時雨「僕はずっと航行していたからね」




時雨「・・・そんなことが」


千歳「ああ」


時雨「誰かいるね」


千歳「能力だろうな」


時雨「どんな能力だろう」


千歳「まぁいい」


千歳「あいつらが逃げる前に手を打つしかない」


千歳「あいつらが逃げるまで・・・」


時雨「3日以内に手を打たないと終わりだね」


千歳「龍鳳!」


龍鳳「はい!」


千歳「風鳳はいくつある?」


龍鳳「300は完成、200は製造中です」


千歳「爆弾投下さえできればいい数だ」


龍鳳「はい!」


千歳「あとは・・・」






龍鳳「お疲れ様です」


時雨「僕は寝るよ」


千歳「ああ」


千歳「お前は行かないのか?」


時雨「起きたら行くさ」


千歳「そうか」



<台湾>


金剛「本当ですか」


矢矧「グアムね」


大和「見たんですか?」


「おりづるがとんでたよ」


霞「第一風鳳を攻撃するのは、こっち側ってことよね」


霞「そんなことできるのは」


金剛「一人ですね」


矢矧「どうする?」


大和「迎えに行きましょう」


霞「私たちは行かないほうがいいでしょう?」


金剛「そうですね」


矢矧「」ジー


「え?なに!?」


矢矧「分かるでしょ?」


「え!?」


金剛「なるほど」


大和「そうですね」


霞「そうね」



「見てください!!」


金剛「どうしたの!?」


「これを」


金剛「はい・・・」


金剛「・・・」


大和「どうしました」


金剛「」ブルブル


霞「大丈夫!?」


金剛「こ、これ、これを・・・」


大和「・・・」


矢矧「・・・」


霞「・・・」


金剛「・・・うそ」




金剛「・・・あなたはグアムに」


「・・・はい」


矢矧「うそでしょ」


金剛「さすがに間に合わない・・・」


霞「明日・・・後の祭りね」


大和「なんで・・・」


金剛「一枚上手でした」


霞「死ぬんじゃないわよ」



<グアム>


翔鶴「あ、ありがとうございます」


「おい!」


「また!」


翔鶴「・・・」


「逃げろ、あぶないぞ!」


翔鶴「・・・」


「おい!」


翔鶴「すぐ行きますので」


カチカチ


翔鶴「w・・・a・・・ワレ・・・」


翔鶴「キ・・・キノシ・・・タ」ポロポロ


翔鶴「うそでしょ・・・」ポロ


ドサッ


翔鶴「!!」


翔鶴「これは」バサッ


翔鶴「艤装!!」


紡「いた!!」


翔鶴「!!」


紡「!」


翔鶴「これは」パラッ


紡「なんだ?」


翔鶴「私たちしか読めません」


紡「?」


翔鶴「ここが1・・・これで・・・こうですね」


「ニイタカヤマニヒガノボル」


翔鶴「なるほど」


紡「どうした?」


翔鶴「・・・」


「キタヨリスコールアリ、アマヤドリセヨ」


翔鶴「紡さん!」


紡「?」


翔鶴「私は・・・行くべきところができました」


翔鶴「皆さんに伝えて下さい」


紡「え?」


翔鶴「防空壕にありったけの食料を蓄えてください」


翔鶴「すぐ、防空壕に入れるように、足の悪い方を近くに」


紡「君は!」


翔鶴「」


紡「どこへ行くんだ!?」


翔鶴「言えません」


紡「行かないでくれ!!」


翔鶴「大丈夫です」ギュッ


翔鶴「絶対帰ってきます」


紡「・・・」


紡「約束な」


翔鶴「ええ」


翔鶴「」ガコッ


翔鶴「行ってきます」


紡「気を付けて」


翔鶴「はい」


ブロロロロ


ザーー


紡「帰ってきて・・・」




翔鶴「・・・」


翔鶴「」



<台湾近海>


翔鶴「さて・・・」


翔鶴「艦載機も出せますね」


翔鶴「居ますかね・・・」



翔鶴「!」


「お前、誰だ!」


翔鶴「これを」


「おい!これって」


「ああ、持っていたよね?」


「これ」ピラッ


「一緒だ」


「どうぞ、付いて来てください」


翔鶴「?はい」



「艤装はこちらに」


翔鶴「はい」ガコン


「こちらです」


翔鶴「」スタスタ


「どうぞ」


翔鶴「ここですか?」


「はい」


コンコン


「失礼します」


「どーぞー」


ガチャ


「来ました」


翔鶴「・・・」


金剛「oh・・・」


大和「やはり」


翔鶴「??」


矢矧「これね」パサッ


翔鶴「え・・・」


翔鶴「本当に・・・」


霞「ええ」


翔鶴「よかった・・・」


大和「翔鶴さん、ようこそ」


金剛「もう、ここに来た時点で本物ですね」


翔鶴「本当に台湾にいるなんて」


霞「言ったでしょ?新高山って」


翔鶴「玉山じゃないんですか?」


矢矧「日本艦娘たる者、新高山以外ありえないわよ」


翔鶴「そうですか・・・」


矢矧「・・・冗談はさておき」


矢矧「よく来たわ」


翔鶴「はい!」


翔鶴「あの・・・」


金剛「ん?」


翔鶴「空襲って」


霞「話さないとね」


金剛「これを」


翔鶴「?」


翔鶴「作戦要綱」


2096年1月15日ニューギニア島侵攻作戦及び、ミクロネシア内反民討伐作戦


作戦概要


甲)ニューギニア島に旧日本海軍特殊部隊隊長(以下隊長)確認す、生け捕りを行う


乙)各基地、ニューギニア島へ届く艦載機及び、陸攻を発艦させよ


丙)ハワイ、ミクロネシア基地は、グアム島の索敵、確認され次第、爆撃せよ、終了後ニューギニア島へ向かえ


丁)東南アジア、オーストラリア等、近隣基地(後述)は全艦娘を出撃させよ


作戦要項


甲)隊長の捕縛


乙)隊長は出来る限り生け捕り、やむ負えない場合のみ殺害せよ


丙)隊長を確認後、中心に放射状に、爆弾を投下せよ


丁)グアム島への爆撃、反民を確認できない場合、ニューギニア島へ向かえ


報酬




翔鶴「・・・」


金剛「・・・」


翔鶴「助けには・・・遅いですね」


矢矧「ええ」


翔鶴「あの陸攻が見つけたんですか?」


金剛「そうね」


翔鶴「・・・」


大和「やりきれないです」


翔鶴「・・・」


金剛「翔鶴と合流できてよかったです」


翔鶴「ありがとうございます」


金剛「隊長は絶対、生きて会いに来てくれます!」


翔鶴「ええ」



<ニューギニア>


ウミ「ようやく・・・」


カヤ「2日で、半分?」


ウミ「そうですね」


イシ「・・・」


ハル「あと少しね」


ウミ「はい」



<オーストラリア>


時雨「ただいまー」


「どこいってたの!?」


時雨「ごめん、ちょっと用事で」


「そう・・・」


時雨「作戦要項来たよね?」


「何で知ってるの!?」


時雨「ふふ、ちょっとね」


「??」


時雨「まぁいいよ」


時雨「明日でしょ?」


「うん」


時雨「準備は?」


「できているよ」


時雨「そう・・・ならよかった」



<パプアニューギニア>



ウミ「おはようございます」


ハル「おはよう」


カヤ「さて、完成まで行きましょう」


ウミ「はい」



ブーーン


ウミ「!」


ハル「うそ・・・」


カヤ「来た」



ドーーン


ドーーン


ウミ「行きましょう」ダッ


ザザッ


ザザッ


ケン「はぁはぁ」


ウミ「頑張って」


ケン「はぁ・・・うん・・・」



ウミ「危ない!!」ガシッ


カヤ「うっ!」


ウミ「爆弾の跡が」


カヤ「気付かなかった、ありがとう」


ウミ「いえ」


ドーーン


ドーーン


ウミ「まずい!」


バッ


ウミ「こっちです!」



ドーーン


ウミ「くっそ・・・」


ハル「どうしよう」



ウミ「・・・まずい」


カヤ「どんどん道が・・・」


イシ「あそこだ!」


ウミ「行きましょう!」


ダッダッ


ドーーン


ドーーン


ウミ「・・・」


ハル「あぁ・・・」


ガコン


「!!」



「動くな!!」


ウミ「!!」


「そのまま手を挙げろ」


カヤ「これ以上は無理そうね」バッ


ハル「・・・」バッ


ケン「」バッ



「来い!」



ザッザ


「座れ!」


カヤ「すごい数・・・」



「おい!あの男」


「間違いねぇ」


「ああ」


「ちょっといいかな?」


「なんだ」


ザザッ!


時雨「やぁ提督」


ハル「提督!?」


カヤ「え!?」


時雨「あれ?言っていないのかい?」


ウミ「?」


時雨「どうしたの?」


ウミ「提督・・・」


時雨「え?」


時雨「僕が誰かわかる!?」


ウミ「・・・いえ」


時雨「え?ちょっと待ってよ・・・」


時雨「え!?」


時雨「」ピタッ


時雨「」ジー


時雨「どう考えても提督の顔だし」


時雨「においも」スンスン


時雨「どうしちゃったんだい?」


ウミ「?」


時雨「うそ・・・」


時雨「君は僕の元提督で!今・・・いや半年前は海軍の特殊部隊の隊長の神木晨道だよね!!」


カヤ「!!」


カヤ「海軍特殊部隊隊長って」


カヤ「爆破事件の!」


ハル「??」


イシ「お前・・・」


ウミ「わかりません」


時雨「人違い!?」


「おいどけ!」


「人違いなら殺してでしょ?」


時雨「あ!ちょっと!」


「お前か・・・」


ウミ「・・・」


「主砲使うほどでもないか・・・」


「立て!」


ウミ「」スッ


「オラッ」バンッ


ウミ「~~~」


「倒れんのか・・・」


「誰か抑えて~」


ウミ「」ガシッ


「よ!」バンッ


「ほ」ドンッ!



バッコ


ドゴッ


ドスッ



ハル「ウミさん・・・」


ウミ「・・・」


ウミ「ゲッホッ」


「まだ生きてんのか!」


「頑丈だな」


時雨「・・・」



ウミ「」ポタッポタッ


「息はあんのか・・・」


「気絶してんな」


「どけぇ!」


「なんだ!?」


ブンッ


「最後に一発いいか?」


「なにこれ?」


「金属、あそこにあった」


「いっぱついいのたのむよーー!!」


「いっけー!!!」


「いっけー!!!」


いっけー!!!


いっけー!!!


ハル「ウミさん・・・死んじゃうよ」



「オラァッ」


ブンッ


ガンッ


ウミ「・・・」ドサッ



ハル「ウミさん!!!」


「動くな!!」ガシッ


ハル「う!」



ウミ「」ドクドク



「こりゃ死んだな」


ハル「ウミさん・・・」


「で、こいつらどうする?」


「飽きたし、主砲でよくね?」


「そうね」


ガコン


カヤ「・・・」


ハル「・・・」


ケン「フーフー」


「あのガキ泣いてんのか?」


「じゃね?」


「逃げずに生きてたらあと10年は生きられたのにな」


イシ「・・・」



ガコン


カタカタカタ


「おい早くしろよ!」


「さ、寒気が・・・」


「ばか!ここは南国だぞ?」


ズーーン



ゾック!!!


「な、なんだ」


「寒い・・・」


時雨「・・・」


時雨「みんな、海に行ったほうがいいよ」


「はぁ?」


時雨「死にたくなければね」


「え」


ブルッ!!!!


「ちょっと私、無理」


「私も」


「あ!」


時雨「まさかね・・・」


時雨「ふふ」


「おい!どこに・・・」


「もういい、主砲斉射!!」


ハル「」ギュッ


「あー痛ってぇ」


バギッ


「うわぁ!」


時雨「起きちゃったか提督」


晨道「ああ、最悪の目覚めだ」


ハル「ウミさん?」


ハル「え!目が!」


カヤ「ほんとだ」


ケン「グズッ」


晨道「ああ、目?」


晨道「ずっとこの色だけど?」


ハル「さっきまで黒だっだよ」


晨道「まじで!?」


時雨「そろそろいいかい?」


晨道「うるせぇな」


ハル「ねぇ」


晨道「ん?」


ハル「もしかして・・・」


ハル「あの時の・・・」


晨道「そうだな、多分」



晨道「ちょっと待っててな」



時雨「準備はいいのか?」


晨道「艤装くれ」


時雨「それはできない相談だね」


晨道「おおいな・・・」


時雨「そうでしょ」


晨道「どんぐらいだ?」


時雨「ざっと」


時雨「能力者150人、未能力者500人、それと」


時雨「11式の虚人が500の融能が100かな」


晨道「11式に融能か・・・」


時雨「おとなしく捕まったほうがいいんじゃないの?」


晨道「どっちにしろ死ぬんだろ?」


時雨「まぁ間違えないね」


晨道「お前は花火のどこがきれいだ?」


時雨「そうだね・・・」


時雨「無難に、そらに咲いているところかな」


晨道「だろ?」


晨道「咲かないで捨てられるより、咲いて散るってことさ」


時雨「提督らしいね」


晨道「どうも」


時雨「1100vs1で勝てるかな?」


晨道「いや2だ」


時雨「え?」


晨道「あと20秒で」


時雨「??」


晨道「15」


晨道「10」


「あれなんだ!!」


「鳥!?」


「でかくねぇか!?」


時雨「それ撃ち落として!!」


「え!」


時雨「いいから!!」


晨道「5」


バリバリバリバリ


「速い!!」


「無理だ!」


晨道「久しぶりだな」


時雨「知っているのその鳥」


晨道「八咫烏さ」


時雨「ほんとだ、3つ足だね」


「まったく、なにしてたの?」


晨道「散歩」


時雨「喋った!!」


晨道「あれはあるか?」


「うん」


晨道「おまえ邪魔だから小さくなってろ」


「はい」


ボンッ


時雨「きみ!!」


いわれびこ「・・・」


時雨「とんでもない事してくれたじゃないか」


晨道「久しぶりだなこのピストル」カチャ


時雨「あーあ」


時雨「これは厳しいな」


晨道「おいこれ!」


いわれびこ「なに?」


晨道「HE弾じゃねぇか!」


いわれびこ「え?」


晨道「っち」


晨道「APじゃねぇと・・・」


時雨「ピンチかい?」


晨道「そうでもねぇな」


晨道「リンゴを狙うはずがその茎しか狙えなくなったって感じだな」


時雨「そろそろいいかい?」


晨道「どうぞ」


時雨「全艦娘に告ぐ」


時雨「あいつを殺せ」


「え?」


時雨「責任は僕が取る」


晨道「こりゃ死ぬな」


いわれびこ「なんで楽しそうなの!?」


後書き

次はおそらくep.3です!!


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