2022-06-08 07:31:47 更新

トレセン学園 トレーニングコース


サイレンススズカ(以下、スズカ)とスペシャルウィーク(以下、スペ)が並走していた。ウオッカとダイワスカーレット(以下、ダスカ)が交代でペースメーカーをしつつ、後ろでトウカイテイオー(以下、テイオー)が追う形での並走だ。


4コーナー回って直線に入ってもペースはお互いに落ちずゴール板を通過した。二人は減速しながら歩くようにトレーナーの元へ足を運んだ。


トレーナー「よし、お互いにいいペースだぞ。タイムも

レコードが期待出来るかもな。明日のレースは二人に期待してるぞ。」とトレーナーは二人に声を掛けた。


それもそのはず。スペとスズカは同じレースに出走することになったのだ。知らせを受けた二人は少々驚いていたがしかしながらお互いにビリつきもせず、普段通りである。


スピカの部屋

スペとスズカはキタサンブラック(以下、キタサン)からふくらはぎのマッサージを受け、サトノダイヤモンド(以下、サトノ)は二人にお茶を差し出す。

スペ「キタちゃん、ダイヤちゃんありがとう。」とスペは礼を言う。キタサンは続けてスズカの足のマッサージをする。優しくふくらはぎや足首周りを優しく揉む。

スズカ「キタちゃん、マッサージ上手ね。」と褒めるとキタサンは「ありがとうございます。」と礼を言う。



栗東寮 スペとスズカの部屋

スズカがスペに添い寝していた。どうもスペが緊張して眠れず、それを見かねたスズカが添い寝することになったのだ。

しばらくして見回りに来た寮長のフジキセキが二人の部屋に入ると、二人はすぅすぅと寝息を立てて眠っていた。それを見たフジキセキは困ったように笑い、そっと布団を掛けた。


レース当日

東京レース場

地下馬道ではスズカとスペは本馬場に揃って歩いていた。勝負服を身に纏う二人は神妙かつ緊張した顔であった。

スペ「スズカさん、がんばりましょう!」

スズカ「ええ、お互いにベストを尽くそうねスペちゃん。」

と少なめながら会話しつつ、本馬場に揃って入場した。

実況

「続いてやってきたのは日本競馬総大将、スペシャルウィークと異次元の逃亡者サイレンススズカが仲良く揃って登場です!」

解説

「レースに向けてコンディションもバッチリですね。この二人の夢の対決が楽しみですね。」


スタンドの観客はざっと10万人居ただろう。大歓声に包まれてスペとスズカはスタート地点に向かった。

最後にやってきたのはなんと、カノープスのナイスネイチャ(以下、ネイチャ)だ。。


実況「最後にやってきたのは、GⅠタイトルを取れるか!?ナイスネイチャです!」


解説「3番人気ですが、気合も程よくていいですね。」


ネイチャ[心の声]「このレースにスペさんとスズカさんが出てるとトレーナーが言ってたね。」と思いつつ、ネイチャもスタート地点に向かった。



ファンファーレが響き渡り場内は手拍子と多くの歓声があがった。スタンドの前ではスピカのメンバーもカノープスのメンバーも隣り合っていた。


ツインターボが「いっけぇ!ネイチャ」と声援を送る一方でスピカのみんなは勝利の念を二人に送った。


しばらくして

枠入りが完了した。

実況「さあ全頭枠入り完了!勝つのはスペシャルウィークか?サイレンススズカか?」

ガコン!

ゲートが開いて全頭が一斉に走り出し、スタンドからの10万人の歓声が響き渡る。


実況「全馬一斉にスタートしました!さあ先頭に立つのはやはりサイレンススズカでその後に2馬身差でブルーライト、さらにクロスウェーブが続きましてミドルクラスターが半馬身差で続きます。それから4馬身半でスクエアが追走してその後にマイロードでスペシャルウィークは外側中段6番手から7番手を追走します。スズカとは10から15馬身以上はあろうと思います。ナイスネイチャは後方から2番から3番手あたりか?」


スズカ[心の声]「ああ、この走り、先頭の景色が気持ちいいわ。でもスペちゃんはどこで仕掛けるかな?追いついてこれるかしら?」

スペ[心の声]「スズカさんがあんなに!?どのくらい引き離れてるの?でも行けそうな気もする。エアグルーヴさんのアドバイス通りに行けば...。」


レース2日前

スペはエアグルーヴ(以下、グルーヴ)からスズカの攻略を聞いていた。

グルーヴ「スズカはおそらく8馬身以上引き離すはずだ。私なら2コーナーあたりで勝負を仕掛けるだろうな。」


スタンド席

トレーナーは双眼鏡で二人のレースを見守る。


ハルウララ「スズカさん速いね。スペちゃんはどうするのかな?」

とハルウララも期待しつつもコースを眺めている。


2コーナー目


実況「未だなおサイレンススズカが後続を引っ張りますがここで中段の外側からスペシャルウィークが上がってくる!さらにその後ろから外側で控えていたナイスネイチャも勝負に出た!」


スペ[心の声]「ダメ元だけど、グルーヴさんのアドバイス通りここで勝負仕掛けるか!」

スペはグルーヴのアドバイス通り勝負を仕掛け始めた。

しかしスズカは気づいていないようだった。


ネイチャ[心の声]「スズカもスペさんも勝負を仕掛けるなら私もここで勝負させてもらうわよ!」

立て続けてネイチャも外側から勝負を仕掛けた。


スタンド席

トレーナー「嘘だろ!スペ、そこで勝負仕掛けたか。」

ウオッカ「スペ先輩、まじかよ!そこで勝負を仕掛けるなんて」


ゴールドシップ(以下、ゴルシ)

「スペの奴、スズカに追いつく気だな。」


メジロマックイーン(以下、マックイーン)

「ええ、いま外側ですけど2番手から3番手あたりに付くような勢いですわね。」


一方、カノープス側

イクノディクタス(以下、イクノ)

「ネイチャさんはそこで仕掛けましたか。スペシャルウィークのペースを見ていたようですね。」


カノープストレーナー「どういうことですか?」


ツインターボ「そりゃあ、このターボ様がアドバイスしてやったんだぞ!」


カノープストレーナー「そうですか。」


コースにて

3コーナー目

スペ[心の声]「スズカさんが見えてきた。これならまだ行けそう。」

スペはスズカと2番手に付き6馬身にまでに縮めた。

スズカ[心の声]「嘘でしょ!スペちゃんがそこまで...」

しかしスズカもペースは落とさない


実況「なんとここでやや外側からナイスネイチャも来た!一気に前から5番手辺りについてそれからネイビーカラーも上がっているぞ!」


ネイチャは勢いよく追い込むと一気に5番手に付いた。



そして4コーナー


実況「サイレンススズカが先頭!しかし外からスペシャルウィークも上がってきた!東京レース場は凄まじい歓声だ!どれだけの人が...待ち望んだか!総大将と逃亡者の対決だ!」


スペ[心の声]「スズカさんに追いつける!意地でも並んでやる!」

スズカ[心の声]「スペちゃんまさか...私に追いつくと...?」

スタンドでは

いっけースズカ!

いっけー!ウィーク!

がんばれネイチャ!

とスズカとスペとネイチャへの声援が響き入り乱れる。

実況「残り200mでサイレンススズカとスペシャルウィークが並んだ!全く同じペースだ!内でサイレンススズカと外側でスペシャルウィーク!後ろからナイスネイチャも来た!」

スペ[心の声]「ここでスズカさんと同じペースで...」

スズカ[心の声]「スペちゃんが私のペースに合わせた!?まさか...」

場内の声援がMAXになった。まるで誰を応援しているのか全くを持ってわからない程までだ。

実況「しかしサイレンススズカとスペシャルウィーク、2頭全く並んだ!ゴールイン!」

ゴールした瞬間にスペはヘッドスライディングするように転んだ。

場内は大歓声だ。

スズカはスペのところに駆け寄りスペに手を差し出した。スペは差し出したスズカの手を取り、立ち上がった。すると、場内がどよめく。スズカとスペは着順掲示板を見上げた。すると:。着順掲示板は1着と2着が写真判定となり、3着にはナイスネイチャがあがった。


スタンド席

スーパークリーク(以下、クリーク)「あらあら...」

ライスシャワー(以下、ライス)「写真判定!?」

ダスカ「ほぼ並んだようだったけど、どっちかしら?」


観客はハラハラドキドキしていた。ビジョンに映るストップモーションカメラの映像を見ても全く並んだようだった。さらに真横からの映像も全く並んだようだった。


10分後


場内は再び大歓声が巻き起こった!

なんとスズカとスペが同着となった。


実況「なんと、サイレンススズカとスペシャルウィーク、この対決は同着となりました!」


トレーナー「ど...」

ゴルシ「同着かよ...」

キタサン「スペさんとスズカさんが」

サトノ「同着...」

スピカ全員「や...やった~!二人ともおめでとう!」

スピカのみんなは二人の勝利を称えた。


コースにて

スペとスズカがお互いを称えるように歓喜のハグをした


スペ「ぐすっ...スズカさ...ん...やりました」

スズカ「や...やったね...スペちゃん。」


お互いに涙ぐみながら称えた。


更に場内からは


スズカ!

スズカ!

スズカ!

スズカ!

スズカ!


とスズカを称えるコールと


ウィーク!

ウィーク!

ウィーク!

ウィーク!

ウィーク!


とスペを称えるコールが入り乱れる。


着順

1着 サイレンススズカ

1着 スペシャルウィーク[同 着]

3着 ナイスネイチャ  [大 差]

4着 ネイビーカラー  [アタマ]

5着 クロスウェーブ  [2 3/2]




二人が地下馬道へ戻った今もコールは鳴り止まなかった。


しばらくして

表彰式とインタビューを終えた二人が地下馬道に戻るとスピカのみんなとカノープスのみんなが待っていた。そこにはネイチャの姿もいる。

ゴルシ「やったなスペ!スズカ!帰ったらカノープスのみんなと一緒に祝勝会だ!」

マックイーン「スペさん、スズカさん同着おめでとうですわ。」

キタサン サトノ「スペさんもスズカさんもかっこよかったです!」


ネイチャ「く、悔しいけど同着おめでとう。」とネイチャも二人を称えた。


その後スピカの部屋でカノープスのみんなと一緒にスペとスズカの勝利とネイチャの健闘を称える祝勝会で盛りあがった。


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2022-06-07 16:14:32

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