2020-07-02 07:44:17 更新

概要

気分転換に散歩に出掛けた
エンタープライズ。
すると、重桜の寮舎前に行き着いてしまいました。そこに待っていたのは?


午前7時半 ユニオン寮舎


エンタープライズ(以下、エンプラ)は

コーヒーをすすりながら、窓を眺めて

いる。


エンプラ「みんな元気だな。私もそうだがみんなの方が元気すぎるな。うむ、

私も気晴らしに散歩してみるか。」


エンプラは身支度を整えて部屋を出ると


ヨークタウン「エンタープライズ、お散歩?」


エンプラ「ああ」


そのまま寮舎を出た。




重桜寮舎前にて


エンプラ「ふむ、ここが重桜の寮舎か。

おじゃましてみるか。」


エンプラは重桜の寮舎内に入っていく。


エンプラ「おじゃまするぞ。」


出迎えたのは瑞鶴だった。


瑞鶴「グレイゴースト!?なぜここに?」


エンプラ「散歩していたらついここにたどり着いてしまってな。」


瑞鶴「そうだったの。どうぞ入って。あ、ブーツはぬいて下駄箱にいれてね。」


エンプラ「そうか。わかった。」


エンプラはブーツをぬいて、瑞鶴が用意したスリッパに履き替えた。

そして瑞鶴は特に驚いた表情を見せる

こと無くエンプラを迎えた。


部屋の前に着くなり


瑞鶴「翔鶴姉、お客さんだよ!」


翔鶴「エンタープライズさんじゃないですか。いらっしゃい。ささ、入って。」


翔鶴はにこやかな表情を見せた。


エンプラ「おじゃまする。」


エンプラは正座しながら座布団に

座った。

一方、瑞鶴はお茶とようかんを用意していた。


瑞鶴「翔鶴姉、お茶と、ようかん持ってきたわよ。」


瑞鶴は翔鶴とエンプラにお茶とお皿に切り分けたようかんを差し出した。


翔鶴「あら、瑞鶴気が利くわね。ありがとう。」


エンプラ「すまない。気を遣わせたな。これが緑茶か。いただくか。」


エンプラはお茶を一口すする。


エンプラ「うむ、甘味があって、美味

しい。ロイヤルには紅茶があるように、重桜にはこんなお茶があるとはな。」


瑞鶴「それは玉露よ。渋みより、甘味が

強いお茶なのよ。」


エンプラ「なるほどな。この紫色の物は?」


翔鶴「それはようかんよ。いわば重桜の

(すいーつ)といったところかしら。」


エンプラ「重桜のスイーツか。」


エンプラは青竹で出来たようじを手に取り ようかんを一口大に切って口にした。


翔鶴「お口に合うかしら?」


エンプラ「うむ、美味しいではないか。なんとも不思議な食感だ。それにして甘い。」


翔鶴「よかったわ。」


しばらく、エンプラと翔鶴と瑞鶴は雑談していた。


数分後


エンプラ「そうだ。ミカサにお会いしたいのだが…」


翔鶴「三笠さんですか?」


エンプラ「まともにお話したこと無くてな。」


瑞鶴「呼んで来るよ。」


数分後


三笠「お邪魔する。」


エンプラ「お邪魔しているぞ、ミカサ。



三笠「あなた、エンタープライズと言ったな。」


エンプラ「いかにも。お会いできて光栄だ。」


三笠「ははっ…我もだぞ」


瑞鶴はようかんとお茶を用意して三笠に差し出した。


三笠「瑞鶴、気が利くではないか。お茶にようかんか。我も好きだぞ。」


エンプラ「そうか。」


翔鶴「よかったわ。」


数分後


翔鶴「お庭でも見てみます?」


エンプラ「庭?(重桜のテイエンは美しいと聞くが。)」


翔鶴に案内されて庭園に向かった。


エンプラ「おお!これが重桜のテイエンか。木々の手入れが行き届いてるではないか。」


エンプラは池を覗く。


エンプラ「錦鯉か。悠々と泳いでいて

実に美しい。」


三笠「餌でもあげてみるか?」


三笠はエンプラに鯉の餌を差し出すと、

エンプラは池に餌を投げ入れた


エンプラ「ははっ…いい食べっぷりだ。こういうのも悪くないな。」


エンプラは少し笑みを浮かべた。


数分後


エンプラは下駄箱からブーツを取り出して履いた。


エンプラ「おじゃましたぞ。」


瑞鶴「あ、グレイゴースト、これお土産に持っていって。」


瑞鶴は四角い桶をエンプラに差し出した。中には、竹皮に包まれたようかんが入っていた。


エンプラ「ありがとう…じゃなくて…」


瑞鶴「(かたじけない)だよ。」


エンプラ「ああ、そうだった。かたじけないな。それでは、おじゃましたぞ!」


エンプラは重桜寮舎を後にした。


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