穂乃果「宿題を写させてっ!」
こち亀の両さんのように破天荒な性格の穂乃果ちゃんSS第3話です。※皆さんの知っている穂乃果ちゃんとはほぼ別人だと思ってお読みください。
(3時間目終了、休み時間)
穂乃果「あー、つっかれたぁー!」ノビ〜ッ
海未「何が”つっかれたぁー!”ですか、1時間目からずっと寝ていたではないですか!」
穂乃果「ったく、いちいちうるさいなぁ海未ちゃんは…あんまり怒るとシワ増えるよ?」
海未「なっ…大きなお世話です!」
ことり「まあまあ海未ちゃん落ち着いて…」
ことり「あ、そういえば穂乃果ちゃん宿題のノートはやってきた?午後の授業で提出するやつ」
穂乃果「え、宿題?………ああーっ!忘れてたああああ‼︎」ガーン
ことり「あらら…」
海未「またですか…」ハァ
ことり「あの先生、宿題忘れたら凄い怖いよ?ちょっとマズいんじゃ…」
穂乃果「そういえば、前にミカが宿題忘れて廊下に立たされてたっけ…」
穂乃果「むむむ…仕方ない、こうなったら奥の手だ!」
ことり「奥の手?」
穂乃果「うーみちゃんっ!宿題写させて♪」キュピーン
ことり「あはは…やっぱり」
海未「………」
海未「………見せません」ニッコリ
穂乃果「えっ」
穂乃果「……ごめん、よく聞こえなかったからもう1度言ってもらえる?」
海未「宿題は、見せません」
穂乃果「……もう1度」
海未「見せません」
穂乃果「もう1度」
海未「見せません」
穂乃果「もう1度」
海未「見せません」
穂乃果「もう1…
海未「イヤ何回言わせんですか!いいですか、何と言われようと宿題は絶対に見・せ・ま・せ・ん‼︎」ダンッ
穂乃果「ちょ、待ってそりゃないよとっつぁん‼︎何で見せてくんないの⁉︎」ガタッ
海未「誰がとっつぁんですか!だいたいあなたはいつも宿題を忘れては、私やことりのを写してばかりじゃないですか!そろそろ自分でちゃんとやって下さい!」
穂乃果「急にそんな事言うなんてズルいよ!海未ちゃんの鬼ぃぃ‼︎」
海未「ズルくなどありません、たまには潔く先生に怒られなさい!」
穂乃果「この堅物!無慈悲女!」
海未「ふん、何とでも言いなさい!」
穂乃果「バカ!アホ!」
海未「………」
穂乃果「ハゲ!カス!」
海未「………」イラッ
穂乃果「貧乳!ヤリ○ン!」
ブチッ
海未「テメェいい加減にしろやこのクソアマぁぁぁぁ‼︎」ボキボキッ
穂乃果「いででででで!かっ、関節が!関節がぁー‼︎」
海未「黙って聞いてりゃ好き放題言いやがって!」ミシミシッ
穂乃果「海未ちゃんが何とでも言えって言ったんじゃあああん‼︎」
海未「限度ってモンがあるだろ⁉︎てかサラッと貧乳バカにしてんじゃねーぞ‼︎」ゴキゴキッ
穂乃果「あだだだ!骨折れる!折れるってマジで辞めぇぇぇぇぇ‼︎」
ことり「海未ちゃんもう勘弁してあげて!穂乃果ちゃんの身体がヒトの骨格上あり得ない方向に曲がってるから‼︎」
(数分後)
海未「……すみません、つい取り乱してしまいました」
穂乃果「イテテテ……取り乱したってレベルじゃないよ!アレは明確な殺意を感じたよ⁉︎」
ことり「完全にキャラ崩壊してたもんね…」
海未「とにかく、宿題は絶対に写させませんからね!ことりも見せてはいけませんよ?」ギロッ
ことり「あ、うん……」ビクビク
穂乃果「ぐぬぬぬ…」
キーンコーンカーンコーン
(4時間目開始)
穂乃果(この4時間目が終わって昼休みも終わったら、早くも宿題提出の時間が来てしまう…)
穂乃果(くっそぉ〜、それまでに何とかして海未ちゃんの宿題を写さなきゃ間違いなく廊下に立たされるよ!)
穂乃果(かくなる上は…4時間目が終わった時いつも海未ちゃんはトイレに行くから、そのスキに宿題のノートを奪うしかない!)
穂乃果(あとで海未ちゃんにバレてボコボコにされても構わない!とにかく今は宿題が写せればそれでいいんだ!)
穂乃果(授業終了まであと40分…それまでじっくり待とう…)フゥ
穂乃果「zzzzz……」スヤスヤ
(4時間目終了、昼休み)
穂乃果「zzz……ハッ、私寝てた⁉︎」ガバッ
海未「あ、穂乃果起きましたか」
穂乃果「ヤバい!海未ちゃんもしかしてトイレ済ませちゃった⁉︎」
海未「?ええ、穂乃果が寝ている間に…」
穂乃果「しまった!チャンス逃したぁぁぁ!」ガーン
海未「……チャンス?まさか穂乃果、私がいないスキにノートを奪おうなんて考えていたのですか…?」ギロリ
穂乃果「ギクッ!」
海未「…まあ、なんとなくそんな事だろうと思っていましたから、穂乃果がノートを見ることが出来ないよう予め策はうってありますけどね」
穂乃果「策?」
海未「ええ、さっきトイレに行ったついでに私のノートをある場所に隠してきました」ニコッ
穂乃果「はあああ⁉︎何でそんなことするのさ!」ガタッ
海未「あいにく私、今から弓道部の顧問のところに用がありまして席を外さなくてはならないのです」
海未「その間にあなたにノートを奪われてはたまりませんからね」
穂乃果「ぐぎぎ…卑怯者〜!」ギリギリ
海未「ですがその代わり、ノートを見つけることが出来たら写しても構いませんよ?」
穂乃果「くそぅ!分かったよ、自分で探しに行くからいいもーん!」ダッ
海未「ま、無理だと思いますけど」
穂乃果「見てなよ海未ちゃん、絶対見つけてやるんだから!」タタタ…
海未(……行きましたか、まんまと引っかかりましたね)ニヤリ
海未(ホントは別にノートを隠してなどいませんし、弓道部に用があるというのもウソです)
海未(全て穂乃果をノートから遠ざけるための作戦です!これで安心してゆっくりできますね)フゥ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(廊下)
穂乃果「はあ…勢いで教室を飛び出したはいいけど、いったいどこを探せばいいのやら…」テクテク
穂乃果「そうだ!トイレに行くついでに隠したって言ってたから、やっぱりトイレが怪しいな!行ってみよう」タッ
(トイレ)
穂乃果「よし、個室をひとつひとつ調べてみるか」
穂乃果「まずここは?」ガチャ
ウ○コ「やあ」プーン
穂乃果「ぎゃあああ!誰だよちゃんと流さなかったヤツ‼︎」
ウ○コ「やあ」プーン
穂乃果「まさか高校生にもなってウ○コのひとつも流さないヤツがいるとは…」ジャアアアア
穂乃果「ったく、気を取り直して隣の個室を…」ガチャ
ウ○コ「Hello!」プーン
穂乃果「こ こ も か よ‼︎」バターン!
(部室)
穂乃果「結局トイレにノートは無かったから部室に来たよ!」
穂乃果「もしかしたらこの山積みになったアイドルグッズ(にこちゃんの私物)の中に紛れこませたのかもしれないからね」
穂乃果「そうだ、海未ちゃんのことだからきっと棚の1番高いところとか、取りにくい場所に置いてるんじゃ?」
穂乃果「よし、ハシゴを使って棚の上を…」カツカツ
穂乃果「うわっ!」ツルッ
ドシーン! パリン‼︎
穂乃果「イテテ…足すべらせちゃったよ」サスサス
穂乃果「……ん?お尻の下に何か違和感が…」チラッ
伝説のアイドルDVD「」パリーン
穂乃果(あ…これ前ににこちゃんが自慢してた世界に100枚も無い超プレミアDVDだ…)
伝説のアイドルDVD「」パリーン
穂乃果「……………」ダラダラ
穂乃果「し、知ーらないっ‼︎」ダッ
(数分後 部室)
にこ「ふぅ、昨日部室に教科書忘れたのよねー、今のウチに取っとかなきゃ」ガチャ
にこ「ん?これは…」
伝説のアイドルDVD「」チーン
にこ「」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
穂乃果「ヤバいな…そろそろ昼休み終わっちゃう!」
穂乃果「そうだ、もしかしたらミューズの誰かにノートを預けたのかも…」
(1年生の教室)
花陽「海未ちゃん?来てないけど」
穂乃果「ほ ん と う に ?」ズイッ
花陽「ぴゃああっ!ホントだよぉ‼︎」ビクッ
穂乃果「実は花陽ちゃんがノート預かってて、海未ちゃんに口止めされてるんじゃないの〜?」ズイズイッ
花陽「何の話なの⁉︎今日の穂乃果ちゃん怖いよ〜」グスン
凛「こら穂乃果ちゃん、かよちんを泣かせたら許さないにゃー!」
穂乃果「そういう凛ちゃんこそ、実は海未ちゃんのノート持ってるんじゃないの?」
凛「そんなの持ってるワケないにゃ!」
穂乃果「口では何とでも言えるよ!凛ちゃん花陽ちゃん、ちょっと持ち物検査させてもらうよ!」ゴソゴソ
凛「ちょ、勝手に凛のカバンあさらないでよ‼︎」アセアセ
穂乃果「何で慌てるの?ノートは預かってないんでしょ、ならいいじゃん」ゴソゴソ
凛「それはそうだけど……っ‼︎ああっ、そのポケットはダメにゃああああ‼︎」バッ
穂乃果「ん?何このメモ帳…『かよちんダイアリー』…?」スッ
花陽「ふぇ?」
凛「ああああ…‼︎」ワナワナ
○月□日 晴れ
今日もかよちんはかわいい。
おにぎりを美味しそうに食べるかよちんはとてもかわいい。
たまにほっぺにご飯粒がついていて凄くかわいい。
△月◇日 曇り
今日もかよちんはかわいい。
体育の時間、2人でストレッチをした。
かよちんの身体は柔らかくて、炊きたてのお米みたいだった。
抱きしめたい衝動を抑えるのが辛いほどかわいい。
結婚したい!
穂乃果「こ、これは…」
花陽「り、凛ちゃん…」
凛「〜〜っ‼︎そうだよ、どうせ凛は女の子と結婚したいとか思っちゃう変態さんだよ!」グスン
凛(終わった…もう絶対かよちんに引かれたにゃ、絶交されるにゃ)
花陽「………ねぇ、凛ちゃん」
凛「うぅ…何?もう凛のこと嫌いになったでしょ?」シクシク
花陽「ち、違うよ!私も………その、凛ちゃんと結婚したいと思ってたから///」カァァ
凛「え!それって……」
花陽「えへへ、私たち両想いだったんだね」ニコッ
凛「かよちん…」ウルウル
花陽「凛ちゃん…」ウルウル
凛「かよちーん‼︎」ダキッ
花陽「凛ちゃーん‼︎」ダキッ
真姫「よかった、本当によかった…!」ウルウル
穂乃果「ちょっとー?私を置いてけぼりにして勝手にいちゃラブ展開に持ってかないでくれる?あと真姫ちゃんはなに最初から居たみたいな顔してんの?」
穂乃果「てかこんな事してる場合じゃないんだよ!早くノートを見つけないと昼休みが終わ……」
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「」
穂乃果「お、終わった…(色んな意味で)」ガクッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
先生「高坂ゴルァァァァ‼︎あれほど言ったのに宿題を忘れるとは何事だ!殺すぞ貴様ァ‼︎」クワッ
穂乃果「ひぇぇぇ‼︎すいませーんっ!」ガクブル
先生「もういい、廊下に立ってろ‼︎」バンッ
穂乃果「はぁい…」トボトボ
先生「他のヤツらは全員ノート提出したな?じゃあ授業始めるぞー」
海未(全く穂乃果は…自業自得ですからね?)
海未(これに懲りて、次からはきちんと宿題をやってきて欲しいものです)
海未(……………あれ?)
海未(私、何か大事な事を忘れているような…)
海未(ハッ‼︎そういえば昨日の夜……!)
【昨日の夜】
海未『ふぅ、やっと宿題が終わりました』パタン
海未『気分転換に、次の曲の作詞でもしましょうかね♪』
海未『どんな歌にしましょう……たまには電波っぽい歌詞も面白いかもしれませんね』カキカキ
海未(…………といいながら、宿題を書いたノートにそのまま作詞した歌詞を書いてしまって…)
海未(しかも深夜のテンションでノリに任せて…)
だから わーおわーお! 夢ならば
ねねね? わーおわーお! 覚めないで
君をずっとずっとスキなんだ
不思議だよ いつから?
わーおわーお! 夢ならば
ねねね? わーおわーお! 覚めないで
君をずっとずっとスキなんだ
不思議だよ なんでだ?
スキスキ(スキスキ) ぷわぷわ(ぷわぷわ)
(スキスキぷわぷわしちゃおう!)
海未『全て書き終えましたが……』
海未『む、無理です///こんな恥ずかしい歌詞他人に見せられませんっ‼︎』
海未『はぁ…さっきまでの私はどうかしていたんです、この事は忘れてさっさと寝てしまいましょう』バッ
海未『zzzz……』
海未(そして本当にその事を忘れたまま、あの歌詞が書かれたノートを先生に提出して今に至る……)
海未「」ダラダラ
先生「えー、では教科書40ページを…」
海未「せ……先生っっ‼︎」ガタッ
先生「ん?どうした園田」
海未「いえ、あの………っ‼︎」
海未「じ、実は宿題やってません!ノート返してくださぁぁい‼︎」ドーン
(廊下)
穂乃果「あのさぁ…」
海未「うぅ…」グスン
穂乃果「なんで海未ちゃんまで立たされてんの…宿題やってきたんじゃ無かったの?」
海未「訊かないでください……」シクシク
【その頃…】
凛「かーよちんっ♡」イチャイチャ
花陽「りーんちゃんっ♡」イチャイチャ
教師「こらお前ら授業中にイチャつくな‼︎廊下に立ってろ!」
真姫(ふふ、青春っていいわね♪)
END
最近艦これのSSばっかなので、頑張ってください
↑ありがとうございます!(*^o^*)
あら、やだ。
こないだに