穂乃果「スパイ大作戦だよ!」
ちょっぴり破天荒な性格の穂乃果ちゃんが大活躍するラブライブSS第8話です!今回はいよいよA-RISEが登場します‼︎
(部室)
花陽「皆さん見てください!ミューズの順位が52位まで上がりました‼︎」パソコン
凛「わぁ、スゴいにゃー‼︎」
海未「ラブライブ本戦に出場するには20位以内が条件ですからね、このまま頑張ればきっといけますよ!」
穂乃果「…花陽ちゃん、いちおう訊くけど今1位のグループは?」
花陽「はい…変わらずA-RISEのままです」
にこ「そりゃあ前回の優勝グループだもの、すでに不動の人気を得てるわよ」
穂乃果「ねぇ…前から思ってたんだけどさあ、ぶっちゃけA-RISEより私達の方が断然魅力あると思うんだよね」
にこ「ちょっと穂乃果‼︎いくらライバルでもA-RISEをバカにするのは許さないわよ!」
穂乃果「あーあ、A-RISEさえいなきゃラブライブなんて余裕で優勝できると思うんだけどなぁ」
絵里「穂乃果、そういう考え方は良くないわよ?A-RISEという強力なライバルがいるからこそ、ミューズがこうして頑張れるんだから」
海未「そうですね、ライバルが強ければ強いほど努力して追い抜きたくなるものです」
にこ「特に私達はA-RISEと同じ地区のスクールアイドルなんだから、向こうも少なからずミューズを意識しているハズよ」
ことり「それだけでも相当なモチベーションに繋がるよね!」
穂乃果「綺麗事言っちゃって…」フン
絵里「さあ、そろそろ練習始めましょ!屋上行くわよ!」
ことり「はーい!」
凛「今日も頑張ろう‼︎目指すは打倒A-RISEにゃー‼︎」
穂乃果「むむむ……」
(穂乃果の家)
凛「このマンガ面白いにゃー‼︎」ペラッ←遊びに来てる
穂乃果「全く、みんな何にも分かっちゃいない!ライバルなんて少ない方がいいに決まってる」プンスカ
穂乃果「凛ちゃんもそう思うだろ?」
凛「ちょっと今いいトコだから静かにして欲しいにゃ」ペラッ
穂乃果「なんとかしてA-RISEをトップの座から陥落させる方法は無いものか…」ウーム
穂乃果「あっそうだ‼︎いい作戦を思いついたぞ!」ピーン
穂乃果「ちょっと聞いてよ凛ちゃん!A-RISEを潰せる素晴らしい方法があるぞ‼︎」
凛「はあ…仕方ないから聞いてあげるよ
」
穂乃果「UTX学院に忍びこんで、A-RISEの恥ずかしい写真や映像をこっそり撮ってネットに流すんだ!」
凛「にゃっ⁉︎」
穂乃果「そうすりゃA-RISEの人気はガタ落ち、順位も下がってラブライブへの出場権は無くなる‼︎」
凛「なんて卑怯な…」
穂乃果「A-RISEも見た目は清楚だが、裏ではきっと平気で屁こいたり鼻くそほじったりしてるハズ!そういうファンが幻滅するような場面を盗撮してTwitterあたりで拡散すれば…」ウシシ
凛(穂乃果ちゃんじゃないんだからそんな事しないと思うにゃ…)
穂乃果「つーワケで明日は朝から晩まで丸1日UTXに潜入するぞ!凛ちゃんも協力してくれるよな!」
凛「凛は行かないにゃ!そんな汚い手を使ってラブライブで優勝しても嬉しくないにゃ‼︎」
凛「大体、明日は私達だって学校あるんだよ?サボる事になっちゃうにゃ」
穂乃果「残念だなぁ〜、他校に潜入してライバルの様子を探るなんて、スパイみたいでカッコいいって言ってくれると思ったのに」
凛「………スパイ⁉︎」ピクッ
穂乃果(かかった!凛ちゃんはスパイとか探偵とか、そういうカッコいいものに弱いんだよな)ニヤリ
穂乃果「そうだ、私達はスパイだ!任務遂行の為に、力を貸してくれるだろうか凛隊員‼︎」ビシッ
凛「任務⁉︎隊員⁉︎なんだかそう言われると物凄く面白そうだにゃー‼︎」ワクワク
穂乃果「だろ?楽しそうだろ?」
穂乃果(雰囲気にのませればコッチのもんさ、チョロいな)ニヤニヤ
凛「よーし分かったにゃ!穂乃果隊長、その任務にぜひ凛を参加させて欲しいにゃ‼︎」
穂乃果「よかろう!では明日の早朝、駅前に集合だ!変装する為のウィッグや眼鏡などを用意し万全の状態で任務に臨めるよう努めてくれ!」
凛「了解です、隊長!」ビシッ
ほのりん「GOOD LUCK‼︎」
(翌朝 駅前)
穂乃果「番号ッ、1!」
凛「2!」
穂乃果「よし、全員揃ってるな!ではこれよりUTXにスパイとして潜入するワケだが…その前にやることがある、分かるな?」
凛「トイレを済ませることかにゃ?」
穂乃果「馬鹿、正解はUTXの制服を調達することだ」
穂乃果「髪型はウィッグで変装済みだが…私達はUTXに行くんだぞ?UTXの制服を着て行かないと部外者だとバレてしまうだろ」
凛「でも凛たちそんなの持ってないよ?どうするの」
穂乃果「簡単だ、登校中のUTXの生徒を2人襲って制服を剥ぎ取ればいい!」
凛「なるほど!もう犯罪の域に達してる気もするけど、スパイだから関係ないよね!」
穂乃果「よし、あそこの茂みに隠れて生徒が通りかかるのを待つぞ!ぼっちで登校してるおとなしそうなヤツを狙おう」ガサッ
凛「了解にゃ、穂乃果隊長!」ガサッ
(10分後)
穂乃果「へへへ…上手くいったな!」
凛「無事にUTXの制服、2着ゲットだにゃー‼︎」
生徒1「ーーっ‼︎ーーっ‼︎」ジタバタ
生徒2「〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎」ジタバタ
穂乃果「目隠しや耳栓はもちろん、縄で手足を縛って猿ぐつわも噛ませておいたから、自分の力では喋れないし動けないだろ」
凛「毎度ながら穂乃果ちゃんは鬼畜だにゃー」
穂乃果「よし、とっとと制服に着替えてUTXに行くぞ!」ヌギヌギ
凛「はいにゃー!」ヌギヌギ
穂乃果「あ、ちゃんと鞄も奪ってけよ?重要な情報がたくさん詰まってるからな」
………………
…………
……
…
(UTX学院正門前)
ワイワイ ガヤガヤ
穂乃果「着いたぞ!UTX学院‼︎」
凛「UTXの制服着てるから、周りにも全く怪しまれてないね!」
凛「それにしても、やっぱり生徒が多いにゃ〜」キョロキョロ
穂乃果「まあ当然だな、ウチのオンボロ乃木坂学院と違って施設も部活動も充実してるし」
凛「でもなにより1番のアピールポイントは…」
ほのりん「A-RISEだね」
穂乃果「私達が今日ここでヤツらのメンツを潰せば、UTXは最大の魅力を失うワケだ!」
凛「A-RISEのいないUTXなんて、麺とスープの無いラーメンと同じだにゃー‼︎」
穂乃果「そう、あとに残るのは寂しいお椀だけ!凛隊員、この任務は絶対に成功させるぞ!」ビシッ
凛「ガッテンです、隊長!」ビシッ
穂乃果「ではこれより校内に潜入する!絶対に私のそばを離れないように」
(学院内 トイレの個室)
穂乃果「ひとまずココに隠れて、これからの作戦を説明しよう」
凛「無事に校内に侵入できたけど、これからどうやってA-RISEを隠し撮りするの?」
穂乃果「A-RISEにも私達と同じように部室があるハズだ、今からそこに隠しカメラを設置しに行こう」
凛「部室って、そんなの昼休みや放課後くらいしかくる機会ないよ?教室に仕掛けた方がいっぱい撮れるんじゃないの?」
穂乃果「ノータリン‼︎」バシッ
凛「痛っ!何するにゃ!」
穂乃果「いいか、私達はあくまでA-RISEの恥ずかしい姿を撮りに来てんだぞ!教室みたいに常に他の生徒に見られてるような場所では、アイツらもわざわざ変な事はしないだろ」
凛「え〜でも穂乃果ちゃんはよく授業中にオナラして周りから白い目で見られてるって海未ちゃんが言ってたにゃ」
穂乃果「シャラップ‼︎」バシッ
凛「痛ァ‼︎」
穂乃果「とにかく、授業が始まって生徒や教師がみんな教室に入るまではココで待機だ」
穂乃果「見てろよA-RISEめ、お前らの恥ずかしい映像を絶対このカメラにおさめてやるぜ!」ウヘヘヘヘ
キーンコーンカーンコーン
(A-RISEの部室の前)
穂乃果「難なくドアの前までは辿り着けたが…」
凛「鍵が掛かってて入れないにゃ‼︎しかもこれ、開けるのに専用のカードキーが要るみたいだよ⁉︎」
凛「こういうのって大抵、職員室に行けば貰えるよね?早速向かうにゃ!」
穂乃果「アホ、今は授業中だぞ!生徒が行ったら怪しまれるだろうが」
凛「そ、そうだったにゃ…」
穂乃果「それに教師ってのは生徒の顔を結構覚えてるもんだ、私達みたいな見慣れない顔のヤツが行くと部外者だとバレる恐れもある!」
凛「じゃあ、自力でこのドアを開けるしかないの⁉︎そんなの無理だよ‼︎」
穂乃果「大丈夫だ!この天才美少女高坂穂乃果に抜かりはない」スッ
凛「それは…ノートパソコン?」
穂乃果「こうなることは想定していたからな、持ってきて正解だったよ」カタカタ
凛「何をするつもりなの?」
穂乃果「このパソコンでUTXのコンピュータをハッキングして、セキュリティシステムを解除してやる‼︎」カタカタ
凛「ニャんですとー⁉︎」
穂乃果「そうすりゃこの鍵を開けることなんて簡単さ!」カタカタ
凛(穂乃果ちゃんって一体何者なんだろう…)
穂乃果「ただちょっと時間がかかりそうだな、昼休みまでに頑張って終わらせよう!」カタカタ
キーンコーンカーンコーン
(1時間目終了)
ツバサ「あんじゅ、英玲奈!今日の昼休み部室で次のライブの話し合いをしたいのだけど…」
英玲奈「ああ、分かった」
あんじゅ「頑張らないとね、最近ミューズもグイグイ順位を上げてるみたいだし…」
ツバサ「うん、負けられないね」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
穂乃果「これで…よしと!ハッキング完了だ‼︎」
ガチャッ
凛「すごーい!ホントに鍵が開いたにゃ」
穂乃果「よし、急いで見つかりにくい所を探してカメラを設置するぞ!そしたらすぐセキュリティを元通りにしないと大変なことになる!」ダッ
凛「分かったにゃ‼︎」ダッ
……………
………
…
穂乃果「よしセット完了!」
凛「これで準備は整ったね‼︎」
穂乃果「ああ、あとはA-RISEが部室に来るのを待つのみだ!」ニヤリ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(昼休み)
凛「いよいよ待ちに待った昼休みだね!」
穂乃果「隠しカメラの映像はこのパソコンに映し出されるから、しっかりチェックしておくんだぞ!」
ガチャリ
ツバサ『よし、じゃあ会議を始めようか』
あんじゅ『ええ』
英玲奈『今度のライブでは新しい曲を…』
凛「キタキター‼︎A-RISEにゃ‼︎」
穂乃果「ついに来たか!他の生徒の目がない部室なら、きっとあいつらもファンが幻滅するような行動を取るはず…」
凛「他のスクールアイドルの悪口を言うとかね!」
穂乃果「おっそれイイな!そんなシーンが撮れたらもう最高だ‼︎イヤ〜楽しみ楽しみ♪」ウキウキ
凛(穂乃果ちゃんに対する皮肉のつもりで言ったんだけどにゃ…)
ツバサ『最近ミューズがグイグイと順位を上げてきているからね、油断は出来ないよ』
英玲奈『しかしながら本当にミューズはバランスの良いメンバーが揃っているよな』
あんじゅ『そうね、しかもハイスペックな人達ばかりだし』
ツバサ『高坂穂乃果さんは持ち前の元気さでメンバーを引っ張るカリスマ性を持っている…』
英玲奈『その対になる存在としてメンバーを優しく包み込む東條希…』
あんじゅ『西木野真姫さんは作曲の才能が素晴らしくて、園田海未さんの素直な詩と見事にマッチしてるわ』
ツバサ『他にも運動神経抜群の星空凛、9人の歌声に見事な調和を与える声質の小泉花陽…』
英玲奈『バレエのコンクールに出た実績を持つ絢瀬絵里に、メンバーに無くてはならない小悪魔的存在の矢澤にこ…』
あんじゅ『南ことりさんの作る衣装はどれもデザイン性に優れた物ばかりよね』
ツバサ『パフォーマンスもひとりひとりの魅力が見事に活かされていて、凄く引き込まれるし』
英玲奈『間違いなくミューズは、私達にとって最高のライバルだな』
あんじゅ『ええ、彼女達はこれからも更に高みに登っていくハズ!私達も負けてられないわね』
ツバサ『よし、会議を続けよう!』
穂乃果「………………」
凛「…………………」
穂乃果「何か、すっごい褒められたね…」
凛「うん…てかこれA-RISE絶対いい人の集まりだよね…」
穂乃果「それに引きかえ私は、こんないい人達の弱みを握って蹴落とそうとして…」
ほのりん(何かスゴい恥ずかしくなってきた…………///)カァァ
穂乃果「凛ちゃん…」
凛「なに…」
穂乃果「帰るか………」
凛「うん………」
そんなワケですっかり意気消沈した穂乃果と凛は、音乃木坂学院に戻ってきた。
(放課後)
ことり「穂乃果ちゃん!どうして午前中、学校に来なかったの?」
海未「まさかサボっていたワケではないですよね…?」ギロリ
穂乃果「イヤイヤ、どうしても外せない用事が…」
花陽「凛ちゃんもだよ、何かあったの?」
凛「ななな何にもないにゃ‼︎UTXにスパイとして忍びこんでA-RISEの恥ずかしい映像を盗撮してネットにばら撒こうとなんてしてないにゃ‼︎」アセアセ
ことり「えっ」
絵里「えっ」
にこ「えっ」
穂乃果「このアホ猫ォ‼︎勝手にバラしてどーすんだァァァァァァァァ‼︎」
凛「はっ!しまったにゃ‼︎」
海未「なるほど、学校をサボって2人してそんな卑劣な行いをしていたのですね……」ゴゴゴゴゴゴ
絵里「これはちょっとお仕置きが必要みたいね…」ゴゴゴゴゴゴ
にこ「穂乃果…覚悟は出来てるわね?」ゴゴゴゴゴゴ
穂乃果「待って許して!ホントにやったワケじゃないから‼︎未遂で終わったから‼︎」アタフタ
凛「さ、先に言い出したのは穂乃果ちゃんだにゃ!凛は無実にゃー‼︎」
穂乃果「あっ星空テメェ裏切ったな‼︎」
凛「うるさいにゃー!凛は悪くな……」
海未「 黙 り な さ い ‼︎ 」バンッ‼︎
ほのりん「ひぃぃっ!」
絵里「大丈夫よ2人とも、お仕置きといっても…」
にこ「ええ」
うみえりにこ「ちょっと一生手足が使えなくなる程度の軽〜いヤツだから♪」ニッコリ
ほのりん「ぎゃあああーーー‼︎もうスパイなんてこりごりだあああーーーーーーーーーーっ‼︎」
(後日)
ツバサ「そういやこの前UTXの生徒が、見知らぬ2人組に襲われて制服を奪われたらしいよ」
あんじゅ「それは酷いわね…」
英玲奈「世の中には最低な人間がいるものだな…ミューズとは大違いだ」
END
ワロウタ
↑コメントありがとうございます‼︎
穂乃果が破天荒すぎるwww