穂乃果「亜里沙ちゃんを尾行せよ⁉︎」
ちょっぴり破天荒な性格の穂乃果ちゃんが大活躍するSS第9話です!
今回は短編です!
穂乃果「最近亜里沙ちゃんの帰りが遅い?」
絵里「ええ…ここ数日ずっと夜遅くに帰ってくるのよ」
海未「それは心配ですね…」
絵里「まさか悪い友達と一緒に夜遊びしてるとか……」ガクブル
ことり「亜里沙ちゃんに限ってそれは無いと思うけど…」
穂乃果「いや、可能性はあるかもよ?」
絵里「ヂガァ⁉︎」ガタッ
海未「ちょっと穂乃果⁉︎」
穂乃果「亜里沙ちゃんみたいに人前でいい子にしてるような人に限って、裏では羽目を外したくなるもんだよ?」
絵里「そ、そんな…亜里沙ァ…」ワナワナ
穂乃果「普段、自分を抑圧する事で溜まったストレスの掃け口が友達との夜遊びなんじゃないかな」ウーム
絵里「〜〜〜〜っ穂乃果‼︎私決めたわ、明日の放課後に亜里沙を尾行する!」ガタッ
ことり「ええっ⁉︎」
穂乃果「マジで言ってんの…」
絵里「大マジよ!私の大事な妹をたぶらかす意地汚いゴミクズ友人どもに鉄拳制裁を加えてやるのよ‼︎」
穂乃果「ああそう…まあ勝手にやってくれ(このシスコンめ…)」
絵里「何言ってるの、穂乃果も行くのよ」
穂乃果「はぁ、何で⁉︎」
絵里「もし相手がとんだヤンキーだったとしても、穂乃果なら勝てるでしょ?」
穂乃果「そりゃまあ、中学時代はナンパしてきた他校の男子生徒5人まとめてボコったりしてたけど…」
絵里「その実力があれば大丈夫よ!決まりね、明日の放課後さっそく尾行に行くわよ‼︎じゃあね!」ダッ
穂乃果「おい勝手に決め…ああ行っちゃった」
海未「何だか今回は穂乃果と絵里の立場が逆転してますね…」
穂乃果「あのクォーター、妹の事になると周りが見えなくなるからな…まいったよ」
(翌日の放課後)
亜里沙「〜♪」ルンルン
絵里「いたわ、亜里沙よ!1人で街まで来て…誰かと待ち合わせしてるのかしら」
穂乃果「てか何で亜里沙ちゃんの居場所が分かったのさ?」
絵里「昨日亜里沙のケータイにGPS機能を付けておいたのよ、賢いエリーチカに抜かりは無いわ!」ドヤァ
穂乃果「よくやるよ全く…」
絵里「あと友達をボコるための金属バット、手榴弾、出刃包丁も持ってきているわ、穂乃果には手榴弾を預けておくわね」スッ
穂乃果「殺す気マンマンじゃねえか!もうオマエ逮捕されろよ‼︎」
少年「おーい、亜里沙ちゃん待ったー?」タタタ…
亜里沙「あっ、○○くん!」
穂乃果「マジか…知らない男の子と待ち合わせしてたぞ」
絵里「」
少年「じゃ、今日も行こうか!」スタスタ
亜里沙「うんっ」スタスタ
穂乃果「まさか亜里沙ちゃんの彼氏⁉︎だとしたら亜里沙ちゃんは毎日のようにデートしてて遅くなってたのか?」
絵里「…………‼︎」プルプル
穂乃果「え、絵里ちゃん?」
絵里「亜里沙に…亜里沙に彼氏なんて………‼︎」
絵里「認められないわああああああああああああああああああああ‼︎」バッ
穂乃果「落ち着け!金属バット持って走り出そうとするな‼︎」ガシッ
絵里「私の亜里沙をたぶらかしやがって!殺すっ!(ピー)を引きちぎったあと(ピー)を(ピー)して(ピー)してやるうううううううううううう‼︎」ジタバタ
穂乃果「いいから少し冷静になって!ほら、早く行かないと亜里沙ちゃん達を見失うぞ!」
それからも2人の尾行は続いたが、亜里沙と少年は特にイチャイチャすることもなく、普通に買い物を楽しんでいるようだった。
PM7:30
亜里沙「○○くん、やっと買うものが決まったよ!一緒に来てくれてありがとう!」
少年「俺も買うものが決まったし、これであとは例の日を待つだけだな!」
亜里沙「うん、じゃあそろそろ帰るね!バイバーイ‼︎」タタタ…
少年「おう!じゃあな」
穂乃果「うーん、あれから尾行を続けたけど2人が付き合ってる感じは無かったなぁ、もしかして私の見当違い?」
絵里「それにあの男、”例の日を待つだけ”とか言ってたけど…何の事かしら」
穂乃果「こればかりはもう少し調べてみる必要がありそうだな、とりあえず今日は私達も帰ろう!」
絵里「え、ええ……」
絵里(亜里沙…いったいどうしちゃったのかしら…………)
〜〜〜〜〜〜〜〜
(翌日 絵里の家)
亜里沙「お姉ちゃんおめでとう‼︎これ私からのプレゼントだよ!」ドサッ
絵里「えっ⁉︎」
亜里沙「忘れたの?今日お姉ちゃんの誕生日じゃない♪」ニコリ
絵里「今日は10月21日…そうだった!すっかり忘れていたわ」
亜里沙「何日か前からデパートでお姉ちゃんに渡すプレゼント探してたんだけど中々決まらなくて…」エヘヘ
絵里(帰りが遅い理由はコレだったのね…)
亜里沙「でもね、同じ塾の男の子が”もうすぐお母さんの誕生日だから俺もプレゼント買いに行くんだ”って言って私のプレゼント選びを手伝ってくれたの!」
絵里(よかったーーーーー‼︎付き合ってたワケじゃなかったーーーーー‼︎)アイシテルバンザーイ
絵里「亜里沙…ありがとう!貴方みたいな妹を持って、私は幸せ者ね」ホロリ
絵里「それにしても大きなプレゼントBOXね、開けてみていい?」
亜里沙「うん!喜んでくれるといいなぁ」
絵里「ふふ、亜里沙から貰うなら何でも…」パカッ
【おしるこ缶 50個詰め合わせ】
絵里「…………」
亜里沙「えへへ…どうかな?」ニコニコ
絵里「…………oh」
(翌日 部室)
穂乃果「うっぷ…もう食べられない」グデーン
ことり「これ以上食べたら吐いちゃうよぉ…」オェェ
海未「なんでこんな大量のおしるこ缶を私たちが食べなくちゃいけないんですか‼︎」フラフラ
絵里「仕方ないでしょ!私ホントはおしるこ嫌いだなんて、せっかくプレゼントしてくれたのに言えるワケないじゃない‼︎賞味期限今日までなんだから頼むわよ3人とも!」
穂乃果「くそぉ‼︎恨むぞ亜里沙ちゃあああん‼︎」
亜里沙「お姉ちゃん、だーい好きっ♪」
END
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