食べ物は時に愛を育むのだ
変態提督と秋月のちょっとしたお話
ようやく出来ました。
キャラ崩壊あるかも!
~とある鎮守府の執務室~
提「(俺は提督。名前は...ない。だからみんなからは"提督"や"司令官"と呼ばれている。俺の秘書艦をしているのは秋月型防空駆逐艦の1番艦、秋月だ。彼女はとても真面目で、素直な娘なので、誰よりも気に入っている。(ごめんね吹雪。)そんな彼女だが、ただ一つだけ悲しいことがある。それは...)」
(コンコン)
提「ん?」
(ガチャ)
秋「司令、お昼ご飯をお持ちしました。」
提「おぉ、ありがとう。今日の昼飯は何かな?」
秋「はい!今日は奮発して、おにぎりの具材に鮭の切り身を使いました!(キラキラ)」
提「まじか!」
秋「はい!心を込めて作ったので、味わって食べてくださいね!」
提「おう!って、3つ?」
秋「3つだけでは足りませんでしたか...?4つ以上ともなりますと、お米代の方が...」
提「あ、いや、大丈夫だから!うん!十分足りるから!」
秋「本当ですか!?よかったぁ...足りて。」
提「うんうん!(そう。彼女の悲しいところ、それは...あまりにも彼女が作る食事が貧相なのだ。我が鎮守府の食費がないのではなく、(たまに危うくなるけど)秋月自身の思考が貧しいのだ。食材はたくさんあるよ、といくら説明しても何故か断る。高い物に手を出さないことは良い事だが、食事の時ぐらいは美味しい物が食べたいものだ。秋月が作るおにぎりも美味しいけどね!じゃあ自分で作ればいいじゃないか、という言葉が返ってきそうだが秋月は俺に食事の支度をさせてくれない。何故なのだろうか...。考えても仕方が無いから何度か秋月に聞いたが、返事は毎回『秘書艦の私が司令の食事の準備をするのは当然です!』としか返ってこない。真面目で良い娘なのだが...)」
秋「あの...お味のほうはどうですか...?」
提「うん!美味い!ほんわかに塩の風味に鮭のアクセント。そして秋月の手のひらの味...こりゃ絶品だぜ!」
秋「私の手のひらの味!?...へ、変態ですね...でも、あ、ありがとうございます!」
提「(こういうところも可愛い)ところで、秋月の昼飯は?」
秋「あ、私の分はちゃんと用意してあります。」
提「そっか。どんなの?」
秋「えっ、えと...あの...塩おにぎり...です...」
提「あれ?鮭は?」
秋「わ、私に鮭は勿体無いですよ!塩で十分です!」
提「そ、そっか...」
秋「では秋月、食事をしてきます!」
提「おう」
(バタン)
提「はぁぁ~.......流石におにぎり3つだけじゃ足りないぜ..........秋月になんか美味い物をたらふく食わせてぇ...肉やら寿司やら...もし食べさせたら、どんな顔すっかねぇ...デュフッ...デュフフフフフフ...」
「司令官、笑い方が凄く気持ち悪いよ。」
提「どわぁ!!って何だ響かよ...驚かせるなよ...」
響「驚かせてしまったことには謝るよ。Извините.」
提「すまねぇ、ロシア語はさっぱりなんだ。」
響「...そんなことより、聞きたいことが一つあるんじゃないかな。」
提「お、そうだった。お前いつからここにいたんだよ。」
響「気持ち悪い笑い方をしてたときからだよ。ちなみに、ノックしても返事がなかったから入ってきたよ。」
提「おおう。」
響「ところで司令官。なんであんな気持ち悪い笑い方をしてたんだい?」
提「あぁ、秋月に美味い物をいっぱい食わせたいって考えていてな。それで美味い物を初めて口にした時の秋月の顔を想像したら変な笑いが出ちまった。」
響「やっぱり、変態提督だね。それにお腹の虫も鳴っているようだけど、その様子じゃあお昼ご飯少なかったようだね。」
提「そうなんだよぉ...今日の昼飯おにぎり3つだけだぜ...流石にこれは足りないわ...」
響「だったら、足りないって直接言えばいいじゃないか。」
提「阿呆。あんな笑顔されたら足りないって言えるわけなかろう。」
響「まったく...ここの司令官は秋月を溺愛していて困るな。私が間宮さんから何か貰ってくるよ。」
提「まじか。頼む。」
~~~~~~
(コンコン)
提「ん?」
(ガチャ)
秋「秋月、只今戻りました。」
提「おう。意外と長かったな。」
秋「あ、雲龍さんと、温かいご飯には沢庵が合いますね、という話をしながら食べていたので、少し遅くなってしまいました...すみmって、司令!?なんで泣いているんですか!?はっ...まさか...お昼ご飯の鮭が当たったとか...?!」
提「違うんだ...ごめん...なんでもないよ...」
秋「それならいいんですけど...」
提「うん.......さっ、仕事を再開しよっか。」
秋「はい!」
〜〜〜〜〜〜
(コンコン)
提「ん~?」
(ガチャ)
響「持ってきたよ、って秋月帰ってたんだ。」
秋「はい。というかその手に持っている物はなんですか?」
提「(うぐっ...響のことすっかり忘れてた...なんせ、あれから一時間経ってたし...)」
響「...これは...」
提「(何とか誤魔化せ...!)」
響「.......司令官がお昼ご飯足りないって言ってたから、間宮さんから天丼を貰ってきたよ。」
秋「え...」
提「(だあああああ!!!!!!言っちゃったよこの娘!!素直に、しかもご丁寧に!!!ていうかすごいご飯持ってきたね!!だから一時間かかったのね!!納得だわ!)」
(カタン)
提「(ほら!秋月がショックで持ってたペン落としちゃったよ!)」
秋「し...司令...」
提「ひゃ、ひゃい!」
秋「すみませんでした!」
提「えっ」
秋「司令がおにぎり3つだけではやはり足りませんでしたよね......秋月、秘書艦として失格です...」
提「あ、いや...泣かなくてもええんやで!?ぶっちゃけおにぎり3つでも足りたし!(嘘だけど)」
秋「それでも...それでも...!司令のお腹が鳴っていて説得力がないです!」
提「」
提「(ほら~!泣いちゃったじゃん!)」
響「(プイ)」
提「(ぐぬぬぬ...)あ~...なんだ、その...本当のこと言えなくて、ごめんな。秋月が精一杯に作ってきたおにぎりと秋月の笑顔を見たら本当のことが言えなくってな...これじゃあ秋月より俺の方が、提督として失格だよ。秘書艦に本当のことを言えないんだからさ。」
秋「違います!司令の心境を察するのが秘書艦の仕事でもあるのです!司令は悪くないです!」
提「(この娘、秘書艦を何かと勘違いしていない...?)」
秋「だから...だから...私は秘書艦をやめます!!」
(ダッシュ!!)
提「あ、ちょ!秋月!....行っちゃったよ...つーか響、何であんなこと言ったんだよ。」
響「だって司令官、今言わなかったら多分、この先ずっと言わないと思ってね。」
提「まぁ、確かにそれはありえなくはないんだが...」
響「でも、私も少しどストレートに言い過ぎた感はあるから、後で謝っとくよ。それよりも司令官、早く秋月を探しに行ったほうがいいんじゃないかな?」
提「そうだな。探してくるわ。」
(バタン)
響「......天丼食べよ。」
~~~~~~
提「秋月~、秋月~...たく...何処行ったんだ。」
「誰かお探しですか〜?提督ぅ〜」
提「ん?おぉ、龍田か。秋月を探していてな。」
龍「あら〜、秋月ちゃんと喧嘩でもしたのかしら〜?」
提「ちゃうちゃう。色々あってな。」
龍「なんか怪しいですけどぉ〜、無視しときますねぇ〜。ちなみにぃ〜、私は秋月ちゃんを見てはいないわ〜。」
提「そっか、さんきゅー。」
〜〜〜〜〜〜
衣「う〜ん...どうなんだろ...」
加「いや〜、それは提督が悪いっしょ〜。」
秋「でも...でも...!気づけなかった私にも責任があります...」
古「でも、秋月ちゃんだけが悪いってことはないと思うけど。」
青「じゃあこの青葉が、提督のことを調べてきましょうか?!」
衣「青葉、それだけはやめて。」
青「えぇ!?この青葉が根掘り葉掘り聞こうと思ったのに...」
古「それが怖いのよ...」
青「古鷹まで?!加古はどうなの?!」
加「むにゃむにゃ...」
青「寝てる!?」
秋「大丈夫ですよ、青葉さん。私、司令の役に立たなければ解体されますから...」
三人「なんか色々と重いよ?!」
衣「とりあえず、提督ともう一度話し合ってみたら?!」
古「そうだよ!もう一回ちゃんと話し合ってみるといいよ!」
秋「でも...でも...私...秘書艦失格ですし...司令に合わせる顔が無いです...!」
「合わせる顔はなくないぞ」
一同「?!」
秋「ししししししし司令!!」
提「俺に合わせる顔が無いだと?それに一体誰が秋月に"失格だ"なんて言った?」
秋「そ、それは...」
提「秋月は悪くない。一番悪いのは俺だ。」
秋「違います!私g」
提「違くない。ちゃんと俺の心境を言えなかった俺が悪いんだ。だからそのお詫びとして、なにか奢ってやろう。」
秋「ええええ!?いいですよ!私が司令に奢ってもらうなんて...どうしたらいいか...」
古「そのまま奢ってもらうのが一番だと、私は思うよ。」
衣「そうそう!提督もたまにはいいことするじゃん!」
提「たまにって...いつもいいことしているぞ?」
青&衣「ないない」
提「えぇ?!ないだって!?おい青葉。お前は一体俺のどこを見ているんだ。」
青「ピーなところと、ピーなところと、ピーな」
提「もういい。表示しにくい言葉を用いるな。」
秋「でも、本当にいいのですか...?この秋月が司令に奢ってもらうだなんて...」
提「おう。今回のお詫びといつも秘書艦として頑張っているお礼も兼ねてだ。」
衣「だってさ。」
古「よかったね!」
秋「うっ...ぐすっ...秋月...感謝感激です...」
提「大袈裟だなぁ。じゃあ今から行くか。」
秋「...はい...!」
三人「楽しんでね〜。」
...
青「今、何時ですか?」
古「...ヒトヨンマルマルちょうど...」
衣「ちょーっち、夕飯には早くない...?」
古「ちょーっちどころじゃないよ。」
三人「......(仕事サボったな。)」
...
加「グゥグゥ...」
〜〜〜〜〜〜
提「(いや~我ながらうまいこと言って仕事サボれたわ~。)」
秋「(司令とお食事だなんて...何だか恥ずかしくなってきちゃいました...)」
提「こうやって町の中を秋月と歩くとまるでデートしてるみたいだな。」
秋「え!ででででデート?!///」
提「あり...?嫌だったかな?」
秋「いいえ!逆に嬉しいです!...はっ!」
提「そっかそっかぁ〜(ニンマリ)」
秋「(カァァァ)」
提「まぁ、夕飯まで少し時間があるから、何か甘い物でも食べようか。」
秋「ほ、本当ですか!?」
提「あぁ。何が食いたい?」
秋「じゃあ秋月、ケーキというものを食べてみたいです!」
提「ケーキか...いいね。俺が美味しい店知ってるからそこに行こう。」
秋「はい!」
〜〜〜〜〜〜
長「ほら、早く選べ。」
文「う〜...いっぱい種類があって、迷っちゃうよぉ〜...」
菊「優柔不断だな。私みたいに1つにこだわれば迷う心配もないぞ。」
文「優柔不断じゃないよ〜...ケーキがいっぱいあるのがいけないんだよぉ〜...」
陽「訳のわからないこと言ってないで、早く選んじゃってよ〜。外で先輩が待ってるし。」
文「うん〜...」
天「おい、まだ決まらないのか?置いてくぞ。」
陽「ほら。」
文「ふえぇ!待って待ってぇ〜!」
天「たく...」
不「あの。」
天「ん?」
不「不知火たちが先輩に奢ってもらってもよいのでしょうか?」
天「あぁ?さっきから言ってるだろ。遠慮すんなって。今日は珍しく臨時給料が入ったんだ。それに、お前らはいつも頑張ってるからその褒美だ!」
不「(じ〜ん)ありがとうございます。」
天「いいっていいってぇ!」
「苺を先に食べるか...クリームが先か...それともスポンジが先か...」
能「阿賀野姉ぇ...なんか怖い...」
阿「ふえぇ!?何急に!?」
能「え、急にって、阿賀野姉ぇブツブツ言ってたよ?」
阿「あ、なんか言ってた?」
矢「...覚えていないの?」
阿「えへへ...///」
能&矢「」
浜「矢矧さん。」
矢「どうしたの、浜風?」
浜「大和さんの分も買って帰るのはどうでしょうか?」
矢「そうね。買っていきましょうか。」
天「お前ら本当に大和さんのこと好きだよなぁ。」
矢「好きっていうより、大切な仲間だから...かしらね。」
天「そっ。つーかまだ決まんねーのかー?」
文「今決まったよぉ〜!」
天「たくっ、おっせーよ。」
陽「文月ってあんなに優柔不断だったのね。」
菊「普段はあんなんじゃないんだが、自分の好物となるとあーなるんだ。」
阿「ふふっ♪女の子らしくていいじゃない♪」
長「だが、あまりにも長すぎると思わないか?」
阿「そ、そうね...」
不「どのぐらいの時間ここにいたのでしょうか。」
能「え〜と...このケーキ屋にきて約40分は経つわね。」
浜「随分長く居ましたね。」
文「ふえぇ〜!ごめんなさぁ〜い!」
天「たくっ、次あんなに長かったら俺が決めるかな!」
文「は、はいっ!」
皆「(置いていくんじゃないんだ。)」
天「じゃあ帰るぜ!」
能「待って。矢矧がまだ買っているの。」
天「早く帰りてぇ...」
〜〜〜〜〜〜
提「う〜ん...」
秋「どうします?」
提「ケーキ屋にまさかあいつらがいるなんて思ってもいなかったわ...茶化されても困るし、ケーキはまた別の機会でもいいか?」
秋「そ、そうですね...(ショボ-ン)」
提「わりぃな...」
秋「だ、大丈夫です!」
提「...じゃあしばらくぶらつくか。」
秋「はい。」
〜〜〜〜〜〜
扶「いーい山城?私たちに足りないものってなんだと思う?」
山「それは勿論、幸運です。」
扶「そうね。私たちには幸運が足りないのよ。そんな私たちが一日50個限定のたい焼きが2つも買えたの。これはもう不幸姉妹ならぬ、幸運姉妹と呼ばれるに違いないわ。」
山「そうですね!ようやく太陽の光が私たちを照らし始めたんですね!」
扶「ふふっ。じゃあ早速食べましょうか。」
山「はい!」
(ガサガサ)
(ホカホカ)
山「はぁぁ...なんて輝いて見えるのかしら...まるで私たちのこれからの人生を手に取っているかのような輝き...」
扶「さっ、冷めないうちに食べましょうか。」
(パク)
(モグモグ...)
二人「(パァァァァ)お、美味しい!」
山「やっと...やっと幸運を噛み締めることが出来ましたよ、姉様!」
扶「そうね!これが幸運の味なのね!」
〜〜〜〜〜〜
提「公園は公園でよくわからない濁った空気だし...なんなんだ今日は...」
秋「司令、あれを言ってはダメですよ?」
提「それはフリとみたぞ、秋月!ケーキ屋にはあいつらがいたし、公園では空気が濁ってるし、なんて日だ!」
秋「(じとー)」
提「もういい時間だし、食べに行こうか。」
秋「(じとー)」
提「...」
秋「(じとー)」
提「...」
秋「(じとー)」
提「すみませんでした。」
秋「じゃあ、行きましょ。」
提「はぁい...」
〜〜〜〜〜〜
提「秋月は何が食いたい?」
秋「え、私は...その...提督とならなんでも...いいです...」
提「いや〜、それじゃあダメなんだよなぁ。今日は秋月がメインなんだ。だから、秋月が食べたいと思うものを食べさせたいんだ。」
秋「じゃあ...じゃあ...私...美味しいお魚が食べたい...です。」
提「(うぐっ...まさかの上目遣い...だと...ここが執務室だったら危うく抱きついてたわ。)そっか、でも魚料理にも種類があるじゃん?」
秋「えと...お魚料理だったらなんでもいいです。」
提「う〜ん...よし、じゃあ決めた。今日は秋月のために奮発するか!」
秋「えぇ!?いいですよ、そんなこと!私なんかのためにそんな...」
提「遠慮すんなって!さっ、いくぞいくぞ!」
〜〜〜〜〜〜
提「さぁて、着いたぞ。」
秋「た、高そう...」
提「じゃあ入ろうか。」
(ガラガラ)
「へい、らっしゃい!」
提「2人だけど、いいかな?」
「空いてる席にどぞ!」
提「さっ、好きなものを頼んでいいぞ。」
秋「ここって、お寿司屋さんですか...?」
提「そだけど?」
秋「お寿司が回ってない...」
提「あ〜...ここは回らない寿司屋なんだ。」
秋「ほえぇ〜...回らないところもあるんですね。」
提「(こりゃ値段聞いたらすごいことになりそうだから、会計時は外で待っててもらお...)マグロ2つとアジ2つ下さい。」
秋「あ、あと、イカも下さい!」
「あいよ!」
秋「(ムフー)」
提「クスッ」
秋「あ、今笑いましたね?(プクー)」
提「だって、なんか面白くってさ。」
秋「...!...司令のバカ...」
提「お、秋月もとうとうそういうことを言うようになったか?」
秋「あ!す、すみません!つい...」
提「いいっていいって。いつになったら秋月にバカって言ってもらえるんだろうかと首を長くして待っていたから嬉しいよ。」
秋「やっぱり司令は変態です...」
(お茶ズズズ...)
「へい、お待ち!」
秋「...輝いてます...」
提「そだな。」
秋「いただきます。」
提「(ドキドキ)」
(パク)
(モグモグ)
秋「ん〜〜!!お、おいひぃ!」
提「(ぐはっ!あんな可愛い顔をするだなんて...予想以上の破壊力だったぜ...)」
秋「ん?どうしたんですか、司令?」
提「いや...な、なんでもない...」
秋「そうですか。マグロ〜マグロ〜♪」
提「(やべぇ、秋月めっちゃ可愛いやん。こんなに可愛いかったっけ?俺、寿司食うより秋月を食いt...秋月を見てたいわ。)」
秋「あれ、司令。食べないんですか?」
提「(ご飯粒付いてる顔で首を傾ける仕草とか卑怯すぎだわ。今すぐ抱きついて押し倒したいわ。)あ、食べるよ。」
秋「司令!」
提「どした〜?」
秋「もっと頼んでもいいでしょうか?!」
提「勿論!」
秋「本当ですか!?じゃあ...」
(うんぬんかんぬん...)
〜〜〜〜〜〜
提「めっちゃ食ったね。」
秋「流石に食べ過ぎました...秋月...もう食べられません...」
提「だろうねぇ。(あれから秋月は合計12貫食った。俺でさえ10貫だったのに...でもまぁ、秋月の可愛い一面が見れて俺はそれで満足です。)」
秋「司令?」
提「あ、考え事してわ。秋月、会計するから外で待っててもらえる?」
秋「わかりました。ご馳走様でした。」
「ありがとやした〜」
(ガラガラ)
提「おあいそで」
「へい」
〜〜〜〜〜
秋「はぁ...美味しかった...また食べられるなら、食べたいな...」
(ガラガラ)
「あーがとやしたー」
(ガラガラ)
提「(お…金が...)」
秋「司令!」
提「ん?」
秋「その...ご馳走様です。」
提「おう。美味かったか?」
秋「はい!美味しかったです!」
提「そかそか〜。連れてきた甲斐があったわ。」
秋「それでその...また...司令と二人でこれたら...嬉しいなぁって思ってまして...」
提「(理性がポーイ!)あ、秋月...」
秋「はい?」
(ダキッ)
秋「しししし司令!?どどどどどうしたんですか、急に?!」
提「なぁ秋月...俺の願い事...聞いてくれるか...?」
秋「ふえ?お願い事...ですか...?」
提「うん...願い事。」
秋「…いいですよ...」
提「ありがと......俺さ...頑張るよ...秋月を幸せにしてみせるよ...だからさ...時がきたら、指輪...受け取ってくれるかな?」
秋「...それが司令のお願い事...ですか?」
提「あぁ。でも、嫌だったら嫌って言ってくれて構わない。」
秋「...嫌...じゃないですよ。嫌だったら抱きついてきた時点で突き飛ばしています。」
提「確かに。」
秋「じゃあ、そのお願い事を叶えるためには私も明日から頑張らないといけないですね。」
提「そうだな。」
秋「なので明日からは、司令にももっと頑張ってもらいますよ。」
提「そだな。じゃあ帰ろっか。皆待ってるしさ。」
秋「そうですね。帰りましょ。」
提「さぁて、美味いもん食ったし、明日から頑張るぞー!!」
〜〜〜〜〜〜
響「で、昨日はどうだったんだい?」
提「いや〜、最高だったね。」
響「そっか。にしてもまた司令官は秋月にちゃんと言わなかったね。」
提「いーんだよ、これで。」
響「またお腹が減っても持ってこないよ。」
提「その心配はご無用。それに、この食事になれてなきゃいけないからね。」
響「まぁ、秘書艦に秋月を選んでいるなら当たり前のことだよね。」
提「それもあるんだが、別の理由もあってだな...」
響「別の理由?」
提「あぁ。」
響「なんだい?別の理由って。」
提「別の理由...それは...」
〜〜〜〜〜〜
陸「あらあら〜?秋月ちゃん、今日はなんだか張り切ってるじゃない。」
秋「はい!司令にあるお願いをされたので、そのお願い事を叶えるために頑張っているんです!」
陸「あらあら〜。ロマンチックね。私もそういうことしたかったわ。」
長「提督の願い事は我々の鎮守府の平和だな!」
陸「長門は黙っていて。」
長「何故だ!?違うのか?!」
陸「貴女には多分永遠にわからないでしょうね...」
長「なに!?このビッグセブンにもわからないことがあるのか!?」
陸「」
長「何故黙る!教えてくれ、陸奥!」
瑞「ねぇ、秋月。」
秋「はい?」
瑞「提督さんのお願いってなに?」
秋「司令のお願い事ですか?」
瑞「そうそう!」
翔「瑞鶴。」
瑞「大丈夫だよ、翔鶴姉ぇ。」
翔「ダメですよね、秋月さん。」
秋「ええと...いいと思います...」
瑞「ほんと!?じゃあ教えて!」
翔「もう...瑞鶴ったら...」
秋「司令のお願い事...それは...」
「秋月(私)と幸せになることだ(です)。」
fin
ども、9-@-9です。
可愛い秋月を想像しながら書いたら、こうなりました。
著者は甘エビが一番好きですが、魚介類なら基本なんでも好きです。
魚、鳥、牛、豚の順で好きです。
不幸姉妹のオチがハズれた方へ。
幸運姉妹と呼んであげて下さい。
では、また。
追記:11/26 細かい修正をしました。
提督男なのに12貫て少ない
lq4VOWwXさん
まさかそこを指摘されるとは思っていませんでした。笑笑
自分が少食なので、12貫ぐらいがベストかな?と思いながら書きましたが、実際成人男性だと何貫ぐらい食べるのでしょうかね。笑
ほっこりした~冬の寒さに効くわぁ~
lm5QwP-aさん
ほっこりしていただけて、感謝です。