2017-02-26 11:02:10 更新

概要

辛い過去を背負った夕立と真面目な提督とのちょっとしたエピソード


前書き

注意!
オリジナル設定がちらほらあります
真面目提督と書きながら、真面目じゃないかも
少し性的な描写があります






「でーんでんむしむし かたつーむりーっぽい!おまえーのあたまは どこにあるーっぽい!つのだせやりだせ あたまだせー!でんでんむしむし かたつーむりーっぽい!おまえーのめだまは どこにあるーっぽい!つのだせやりだせ めだまだせー!」


提「夕立さんは雨の日でも元気ですね。」


夕「もちろんっぽい!夕立は、どんな天気でも元気でいられるっぽい!」


提「いいですね。そんな夕立さんが私にとっては羨ましいですよ。」


夕「どうして〜?提督さんは元気ないっぽい〜?」


提「私、雨の日は...頭が痛くなるんですよ。」


夕「それは大変っぽい!夕立が提督さんのためにお薬持ってくるっぽい!」


(ガチャ)


(バタン)


提「ふぅ...夕立さんは本当に元気がいいですね。昔じゃあ、考えられないことだったんですがね...」




〜数年前〜


総司令官「いいか。来週からお前は佐世保鎮守府に配属になった。そこでは、"艦娘"と呼ばれる兵器がいる。人間の娘の容姿をしているが、それは我々海軍の兵器だということを忘れるな。」


提「はぁ。娘...ですか?」


総「あぁ。娘がつくぐらいだから、10代の女子(おなご)だろう。だが、決して手を出すな。」


提「そんなっ!手を出すなんてありえないですよ!まさか...手を出した人がいるんですか?」


総「ん?あぁ...まぁ、ちょっとあってな。だが、お前のようなクソ真面目な人間は手を出す心配はないか。ハッハッハッハッハッ!」


提「あはは...」



〜一週間後〜


〜佐世保鎮守府〜


大「今日から貴方がここの司令官を務めるのですね。私は軽巡大淀です。」


提「よろしくお願いいたします。(本当に総司令官殿が言っていた通りだ。本当にこんなものが実在しているなんて...)」


大「では、まずはお部屋にお連れいたします。」


提「お願いします。」


〜〜〜〜〜〜


大「ここが提督のお部屋になります。」


(ガチャ)


提「ほぉ...綺麗な部屋ですね。」


大「えぇ。前の提督はあまりこの部屋を使わなかったので。」


提「...前とは?」


大「あっ...実はこの佐世保鎮守府に提督を迎えるのは2回目でして...前にここの提督をしていた方は横須賀の方に移されてしまって...聞かされていなかったのですか?」


提「あ、はい...私はただ総司令官殿から佐世保鎮守府に配属される、としか聞いてなかったです。」


大「そうですか...もしかしたら、言ってはいけないことだったかもしれないですね。そうなると私、解体かもしれません。」


提「解体とは何ですか?」


大「そうですね...いわゆる、解雇...みたいなものでしょうか...」


提「え、では先程の話をしたことによって解体されてしまうのですか?!」


大「ふふっ、冗談ですよ。」


提「はぁ〜...よかったぁ...」


大「提督は面白い方ですね。」


提「ほ、本当ですか?」


大「はい。」


提「ありがとうございます。私、他人から面白いって一度も言われたことがなくて...」


大「そうなんですか?私は面白いと思いましたよ。ちなみに解体というものは実際にあります。」


提「えっ、そうなんですか...」


大「はい♪」


提「と、ところで、艦娘というのは貴女以外にはいないんですか?」


大「ふふっ、いいえ。他にもいるので、後で全員を紹介します。まずは自室に荷物を置いて、それから執務室に行きましょう。」


提「わかりました。」


〜〜〜〜〜〜


陽「はぁ...新しい提督...緊張する!」


不「どうせ前回の提督同様、落ち度だらけですよ。」


陽「まったく...不知火、あんたって人は...」


不「何でしょうか?この不知火になにか落ち度でも?」


陽「いや、前回の提督は確かに...その〜色々あったけどさ、流石に新しい提督を見ないでそうやって決めつけるのはどうかなって、姉は思ってねぇ...」


不「...確かに...今回の提督は落ち度がないことを祈ります。」


初「そんな提督いないんじゃない?」


不「やはり...やっぱりいませんよね。」


陽「諦め早っ!」


初「あ、ツッコんだ。」


黒「なんやて!?ツッコミはうちの仕事やで!」




赤「加賀さん。」


加「はい?」


赤「肩に力が入っていますよ?」


加「少し、緊張しています。赤城さんは?」


赤「私も少しだけ緊張しているわ。」


加「そうですか。」


瑞「へぇ〜...一航戦の加賀さんは緊張してるんだ〜。」


翔「あ、瑞鶴!一航戦の先輩に何てことを!」


瑞「いいの、いいの!これぐらい言わないと気が済まないわよ!」


加「ほぉ〜...五航戦の分際でそんなことを...後でみっちりとお仕置きしないといけないですね。」


赤「まぁまぁ。瑞鶴さんも緊張しているのを、ほぐそうとしてたんですよね?」


瑞「(ギクッ)」


翔「瑞鶴、そうなの?」


加「やはり、五航戦は五航戦でしたね。」


瑞「(ムッキ-)」


加「まぁ、貴女が緊張してたとしても、お仕置きはします。」


瑞「なんでよ!!」


加「なんでよ、じゃないです。あんな態度とったんですから、当たり前です。」


瑞「そんな理由なら色々な人だってお仕置きされてるわよ!」


(ギャーギャー)


翔「あぁぁ...早く止めないと...」


時「赤城さん。」


赤「あら時雨ちゃん。どうしたの?」


時「夕立のことなんだけ...」


赤「あら、夕立ちゃんがどうかしたのかしら?」


時「うん...さっきね、今日は新しい提督が来る日だよって伝えたらね...」


白「急に部屋から出てこなくなっちゃってー。」


時「一応部屋の前で村雨と春雨が呼びかけてはいるんだけど...」


翔「赤城さん...」


赤「わかったわ。私も一緒に行きますね。」


〜〜〜〜〜〜


村「夕立〜。」


春「夕立姉さ〜ん。開けてくださ〜い。」


村「今日は新しい提督が来る日でみんなでお出迎えするのよ〜。」


夕「行きたくないっぽい...」


村「そんなこと言っちゃダメよ。ちゃんと挨拶しなky」


夕「会いたくないっぽい!!」


春「(ビクッ)」


村「ちょっ...いい加減に...!」


赤「村雨ちゃん。」


村「あ、赤城さん!」


赤「ここからは、私に任せて下さいね。」


村「お、お願いします...」


(コンコン)


赤「夕立ちゃん?鍵を開けてもらってもいいかしら?」


「...」


赤「夕立ちゃん?」


夕「...わかったっぽい...」


(ガチャ)


赤「夕立ちゃん、中で少し、お話しましょ。」


夕「(コクリ)」


(バタン)


白「まぁ、前の提督にあんなことされちゃあ、誰だってあーなるよね...」


時「そうだけど...乗り越えないと...いつまでもあれでいるのはダメだと思うんだ...ゆっくりと少しずつ、進まなきゃ...」


村「そうよね。でも今は赤城さんがなんとかしてくれるわ。きっと...」


春「そうですね。今は赤城さんに託すしかないですよね。」


白「じゃあ私たちは先に行こ。」


三人「うん(はい)。」


〜〜〜〜〜〜


赤「夕立ちゃん?貴女が"提督"という存在に怯えていることはみんなわかっているわ。ですがね、今日着任する新しい提督にはちゃんと挨拶しないといけませんよ?」


夕「わかってるっぽい...だけど...だけど...やっぱり怖いっぽい!」


赤「怖くはないですよ。ちゃんとみんながいますからね。今から私も挨拶しにいくので、一緒に行きましょう?ね?」


夕「...本当っぽい...?」


赤「本当です。」


夕「......わかったっぽい...」


赤「偉いですね。」


(ナデナデ)


夕「ぽい〜...」


〜〜〜〜〜〜


白「あー!来たー!」


時「よく来たね。」


夕「お待たせしたっぽい。」


村「大丈夫?」


夕「うん。さっきは急に怒鳴ってごめんなさい...」


村「気にしてないわ。私も少ししつこかったと自覚はしているもの。」


春「私たちがいるから安心してくだださいね!」


夕「うん。ありがとうっぽい。」


赤「姉妹仲良くていいわね。」


翔「赤城さん、一体どうやって...」


赤「ふふっ、内緒です。というより、まだあの二人やってるんですか...」


翔「えぇ...私にはもう止められません...」


〜〜〜〜〜〜


大「ではみなさん。全員揃ったところで、着任されました新しい提督を紹介します。」


提「初めまして。今日からここで務めさせていただきます。まだみなさんのこと知らないので、仲良くしてください。」


時「夕立?」


夕「(ガタガタガタ)」


村「ほら、落ち着いて。深呼吸よ。深呼吸。」


夕「も、もう無理っぽい...夕立、部屋に行きたいっぽい...(ドクン...)」


時「(ハッ)夕立...じゃあ...部屋に戻ろっか。」


夕「ぽい...」


時「白露、夕立を部屋まで連れていくね。(ボソッ)」


白「え、"アレ"になっちゃいそうなの?」


時「うん...多分...」


白「わかった。私が後で大淀さんに説明しとくね。」


時「ありがとう。さっ、夕立行こ。」


夕「ぽい〜...」



大「以上をもちいまして、提督着任式を終わりたいと思います。挨拶したい人は前に出てくださいね。」


黒「(提督着任式...?)」


提「ありがとうございます。大淀さん。」


大「あ、いえ。私が出来ることと言ったらこれぐらいなので。」


「司令官さーん!!!」


大「早速来たみたいですね。着任早々、最初の任務ですよ。」


提「えっ」


「司令官さーん!!!!」


提「はい。何でしょうか?」


電「司令官さんは何が好きなのです?!」


朝「電さん、そんな大雑把な質問では司令官が困ってしまいます。ここはこの朝潮が!」


雷「違うわ!司令官に質問するのはこの雷よ!」


時「ずるーいずるーい!しれぇに質問するのはこの私だよ〜!」


雪「雪風も質問したいです!」


金「違うネー!質問するのはこの私ネー!」


提督love駆逐艦「戦艦の先輩は黙っていてください!」


金「What!?...ひえーい!」


「私が!」


「私よ!」


(あーだこーだ)


提「...お、落ち着いてください。私は1人しかいませんし、逃げもしないですよ。ちゃんと1人1人の質問に答えますから、一列に列んでください。」


「はぁ〜い!」


大「(ちゃんと駆逐艦のみんなをまとめてますね。安心しました。前の提督より、よさそうな人で...これで夕立さんも立ち直ってくれればいいんですが...)」


白「大淀さん。」


大「あら、白露。どうしたの?」


白「夕立は時雨と一緒に式の途中で部屋に戻りました。」


大「...わかりました。安静にしとくようにと伝えといてくださいね。」


白「はーい。」


〜数時間後〜


〜執務室〜


提「つ、疲れ...た...」


大「最初の任務、お疲れ様です。どうですか?艦娘のみんなは。」


提「はい...みなさん普通の女の子でよかったです。私が勝手な想像していたのは、堅苦しいイメージだったんですが、違っていたみたいですね。」


大「それはよかったです。私もみんなが提督と馴染んでくれて嬉しいです。」


提「あとは...」


大「その紙は何ですか?」


提「あぁ、みんなの名前が書いてある紙ですよ。これで誰に挨拶したかチェックしているんです。」


大「すごいですね。きちんとされていて。」


提「こんな性格なもんですから、周りからは"クソ真面目提督"とかいうあだ名まで付けられてしまいましたよ。」


大「ピッタリだと私は思いますよ。」


提「そうかなぁ...あれ...この夕立って娘に挨拶していませんでした。」


大「(ハッ)て、提督...」


提「何ですか?」


大「その...夕立のことについて説明したいことがあるのですが...」


提「説明...ですか?」


大「はい...実は夕立は..."提督"という存在を恐れているんです。」


提「な、何故でしょうか?前の提督と何かあったんで...(ハッ)『まぁ、ちょっとあってな。』『前にここの提督をしていた方は横須賀の方に移されてしまって...』...まさか...」


大「...提督は勘が鋭いですね。まさにそのとおりです。前の提督は夕立を強姦しようとました。ですが、ギリギリで私たちが見つけることが出来たので、ある程度のことで終わったのですが...それっきり夕立は提督にはもちろん、異性に対して恐怖心を持つようになりました。」


提「そんな...心の傷を治すのに、どの位の時間を要するのか...」


大「提督、あまり気になさらないでも大丈夫ですよ。今は無理矢理というより、時間をかけてゆっくり、ゆっくりと慣らしていけばいいと思います。」


提「うん...そうするよ。私もあまりしつこいくはしないように気つけるよ。」


〜〜〜〜〜〜


時「あ、夕立、おはよ。」


夕「おはようっぽい。」


時「昨日は早く寝たね。」


夕「うん...昨日は何だか疲れちゃったっぽい。」


時「そっか。」


夕「まだみんな寝てるっぽい?」


時「うん。けど春雨は風呂に行ってるよ。昨日怖い夢を見たらしくて、汗をかいたって言ってたよ。」


夕「へぇ...どんな夢なのかなぁ。」


時「さぁ?」


(ガチャ)


春「姉さんたち起きたんですか?」


時「あ、おかえり。起きたのは夕立だけだよ。」


春「そうですか。」


夕「(ジー)」


春「な、何ですか?」


夕「春雨...何かおかしいっぽい...」


春「ふえぇ!?どこがですか?!」


夕「春雨...まさか...」


時「?」


春「な、何でわかるんですか?!」


夕「入ってきた時ちょっとおかしかったっぽい。」


春「ふえぇ...い、言わないでください!恥ずかしいですから...」


夕「恥ずかしいもなにも、姉妹だから関係っぽい。」


春「えぇ...でもぉ...」


時「どうしたの?」


夕「春雨ったら」


春「わわわわわわわーー!!」


夕「下着着けてないっぽい。」


時「え?」


...


......


.........


白&村「(今起きたらすごい話になってたけど、まさか...まさか...)」


時「まさか...春雨にそんな性癖があったなんて...」


春「違いますよ!寝ぼけてたんですよー!持ったと思っていたのに...うっ...うっ...」


時「だよね。」


春「だよねって何ですか!?」


時「ごめんごめん。でも夕立...言わなくてもよかったんじゃないかな?」


夕「姉妹だからって思ったけど、ごめんっぽい...」


春「(グスン)いいですよ...」


白&村「(よかった。安全な話で。)」


夕「じゃあ夕立、顔洗ってくるっぽい〜。」


(ガチャ)


(バタン)


(トテトテ)


夕「さぁ、ナーイトメアパーティーはーじめーましょー♪」


「ここは駆逐艦寮ですが、何故朝に来たかったんですか?」


夕「あ、この声は大淀さんっぽい!」


提「いや、みんなが起きている時に来るのはどうかなって思いまして。」


大「なるほど...みんなに配慮しているんですね。」


夕「おーはよーございまー...」


大「あ、おはようございます。」


提「おはようございます。夕立さ」


夕「...あ...あ...(ドクン)」


大「(ハッ)夕立!」


夕「あ...あ...(ドクドクドク)」


時「どうしt...夕立!!」


夕「あ...あ...」


時「夕立!ダメだよ夕立!抑えて!」


夕「(プツン)うわああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


時「うわっ!」


(ドサッ)


白「大丈夫?!」


時「うん...そんなことより、夕立を止めなきゃ!」


霞「ちょっと!朝からなんなのよ!」


村「夕立が...夕立が...」


霞「えっ?夕立がどうしt...何よあれ...」


夕「ガルルルルル....」


提「こ、これは...?」


大「これは...夕立だけに与えられた力...我々は"ソロモンの魔力"と呼んでいます。この力は普通、夜戦時にしか起きないのですが...前の提督から受けた傷によって、異性に対してまでこの力を発動すること可能としてしまいました。今の標的は貴方です!早くここから逃げてください!」


提「逃げるなんて、そんなことはしませんよ。」


大「えっ?」


提「提督であるこの私が逃げたら、夕立さんとの関係はこのままですよ。この関係を打破するには、提督であるこの私自ら前に進み、彼女に...夕立さんに受け入れてもらわなければいけません。」


大「そんな...危険ですよ!下手したら提督の命が...」


提「大丈夫です。死にませんよ。(ニコ)」


(コツコツコツコツ)


夕「ガルルルルル....クル...ナ...コノ...私ニ...近...ヅク...ナ...!」


提「夕立さん、怖がる必要はないですよ。」


夕「ガルルルルル...クル...ナ!」


時「提督、逃げて!!」


(ガァ!)


(ガブ)


時「て、提督ーー!!!!」


(ポタッポタッ)


夕「フー...フー...」


提「...っ...ね。大丈夫ですよ。私は何もしませんから。」


夕「フー...フー...」


提「気が落ち着くまで、噛み続けていいですよ。夕立さんの気が落ち着くまで。」


夕「...」


(スッ)


大「提督!」


提「まだです!まだ、終わってないです。」


夕「フー...フー..,ド、ドウシテ、貴方ハ...夕立ニ...優シク...スルノ...」


提「貴女は私の大切な艦(ふね)ですよ。私が貴女を優しくするのは当然じゃないですか。」


夕「...ヤッパリ...貴方ハ...前ノ提督トハ違ウ...悪サヲスルヨウナ顔ジャ…ナ…イ......」


(ガク)


(ドサッ)


時「夕立!!」


(タタタ)


白「夕立は?!」


時「...気絶してるみたいだよ…」


白「そっか...」


大「提督、大丈夫ですか!?」


提「はい、大丈夫ですよ。」


大「こんなに血を...今すぐに治療室に行きましょう。」


提「ありがとうございます。すみませんね...迷惑をかけてしまって。」


大「迷惑だなんて。提督は立派なことをしたのですよ。」


提「そうかな。」


大「そうですよ。それに...夕立も多分...心を開いたと思いますし...」


時「大淀。」


大「はい?」


時「夕立をドッグに連れていくね。」


大「わかりました。」


村「一応、酷いことは起こらなくてよかったわね。」


春「そうですね。」


白「夕立、大丈夫かな...」


村「大丈夫よ。あの子、強いもの。」


白「そだね。」


〜〜〜〜〜〜





「今日から着任した。よろしくな。」


「よろしくなのです。」


「では、早速任務をするとしようか。」


「はい、なのです。」


〜〜〜〜〜〜




「司令官さん 。」


「どうした?」


「司令官さんは立派なのです!こんなに艦娘を集められて電は感激なのです!」


「そうか。ところで最近改二になった...」


「夕立ちゃんなのです。」


「そうそう。夕立に用があるから、俺の部屋に来いって伝えといてくれ。」


「わかったのです。」


〜〜〜〜〜〜


(コンコン)


「入れ。」


(ガチャ)


「夕立、来たっぽい!」


「よく来てくれたな。」


「提督さん、夕立に用事あるっぽい?」


「あぁ。お前に相談があってな。」


「どんな相談っぽい?」


「俺の彼女にする相手を選んだんだ。」


「えぇ!?その相談を夕立にするっぽい?」


「嫌か?」


「え...えと...嫌じゃないっぽい...でもやっぱり心苦しいっぽい...」


「まぁ、最後まで聞け。俺は悩んだんだ。誰にするか。そして決めた。」


「ぽい...」


「お前にすると。」


「...えっ...」


「俺はお前を選だんだ 。」


「ほ、本当っぽい...?それ、嘘じゃないっぽい...?」


「嘘じゃない。」


「夕立...嬉しいっぽい...」


「(フッ)そうか。だからな、俺はお前を俺の彼女として、お前のことを知りたいんだ。」


「夕立のことを知りたいっぽい?」


「あぁ。それに、お前も俺のこと知りたいだろ?」


「ぽい」


「だから...な!」


(ガッ)


「むぐっ?!」


「お前の全てを知りたいんだ...!俺の全てを教える代わりにお前のことも教えろ!!!」


(ビリビリッ)


「ん〜!ん〜!」


「ハァハァ...いくら声を出そうと今は口を塞いでいるから意味ないぞ。それに仮に俺が口を塞がなくても、ここは俺の自室だ。誰も来やしない!」


「ん〜!ん〜!」


「たく...なんつー身体してやがる...こんな身体して俺の前にいたら我慢出来なくなるなるだろ。今まで我慢していた分を今から満足させてもらうぞ!」


「ん〜!...ヒック...ヒック...」


「泣いたってやめはしないから!この俺が満足するまでは...!...これで駆逐艦かよ...でけぇ胸だぜ...揉みがいがあるっつーか、しゃぶりがいがあるっつーか。」


「ヒック...ヒック...(助けて...誰か助けて...!)」


〜〜〜〜〜〜


「電。」


「あ、大淀さん。」


「夕立はどこかしら?」


「夕立ちゃんなら司令官さんに呼ばれて、今司令官さんのお部屋にいるのです。」


「そう...ちょっと急用だから今から提督のお部屋に行くわ。」


「じゃあ電も一緒に行くのです。」


〜〜〜〜〜〜


「ねぇ...ちょっと提督のお部屋から変な声が聞こえないかしら?」


「...確かに聞こえるのです...」


「ちょっと怖いから、誰か呼んできましょ。」


「なのです。」


〜〜〜〜〜〜


「んでこの私が選ばれた...と。」


「えぇ。摩耶さんが一番暇そうだったんで。」


「んだとぉ!」


「まぁまぁ、落ち着くのです。」


「んで、提督の部屋から変な声がすると。どーせ提督が変な物でも見てるんじゃねーの?」


「わからないから摩耶さんを連れてきたのです。」


「確かに...まぁ、いいや。開けるぜ。」


(ガチャ)


「さぁ...挿入る準備はいいか?少し痛い...」


...


「助けてっぽい!!!!」


「て、提督...貴方は一体...」


「ちっ...」


「あ...夕立...ちゃん...」


「んなクソ提督がぁぁぁ!!!」


(ドーン)


「グハッ?!」


「夕立ちゃん!!」


「電...電ぁぁぁ...うえぇぇぇん!」


「提督...一体…一体貴方は何をしているんですか?!」


「これには事情が...」


「んな言い訳聞くか!」


「グハッ!」


「これは...上に報告します。」


「クッ...あ…あと少しだったのに…」


「なぁにがあと少しだ!このクソが!」


「ブハッ!!」


「大丈夫なのです?」


「うえぇぇぇん!怖かったっぽい〜!」


「もう大丈夫なのです...電たちが来たから安心するのです...」


「うえぇぇぇん!うえぇぇぇん...うえぇぇぇ...」


〜〜〜〜〜〜


夕「(ハッ)(ガバッ)」


提「あ...起きましたか?」


夕「(ビクッ)...どうして提督さんがここにいるっぽい...?まさか、気絶中の夕立を襲うつもりだったっぽい!?」


提「ち、違いますよ!」


夕「じゃあ、何をするつもりだったっぽい?!」


提「それは、夕立さんが倒れてしまったので、心配してたんですよ。」


夕「(そういえば夕立、さっきのこと少ししか覚えてないっぽい...それに提督さん、夕立のこと心配してくれてたっぽい...けど...)...それだけじゃないっぽい...」


提「......夕立さんと仲良くなりたくて、少し、お話したかったから...ですかね。」


夕「...夕立、提督と仲良くなる気ないっぽい。どーせ今は優しくても後々に夕立を襲うっぽい。」


提「まぁ、そう思ってしまうのも仕方が無いですよね。ですがね、これだけは言わせてください。」


夕「?」


提「私は貴女の提督ですし、私の大事な艦です。ですから、決して貴女に手を出すことはしないです。それにこのまま距離を置かれると、これからの作戦で支障をきたす可能性があります。」


夕「...(この提督さんの目は嘘をつくような人じゃないっぽい)」


提「ですが、今の貴女にはもう少し時間が必要ですね。なので、焦らずゆっくりでいいですから、少しずつ仲良くなりましょうか。」


夕「......ぽい...(でも...でも...確かめたいことが一つだけある)」


提「では、今日はゆっくり休んでください。」


夕「待って!」


提「はい?」


夕「どうして...どうして提督さんはこんな夕立に愛想尽きないっぽい...?普通なら、『もう無理』とか『もうお前に用はない』とか言いそうなのに...どうして...!どうして...貴方はこんなにこの私に、優しくするの...?」


提「だって...貴女も私の大事な...大事な艦ですから。(ニコ)」


夕「それはさっきも言ってたっぽい!他に何か理由があるなら言って欲しいっぽい!」


提「他に理由なんてないですよ。私は貴女の提督です。自分の艦を大事にするのは当たり前ですよ?」


夕「本当にそれだけっぽい...?」


提「そうですね......もうちょっと詳しく言うなら、艦というより、貴女も大事な"仲間の一人"ですからね。」


夕「...ウッ...うわぁぁぁん!うわぁぁぁん!」


提「え...えと...あの...泣かないでください!えと...は、はい!ハンカチです!」


夕「(チーン)グスッ...ありがとうっぽい......夕立、ずっと提督さんのことを疑ってたっぽい...他の提督さんはみんな...あんなことをする人って思ってたっぽい...けど、貴方を見てそれは違うって今確信したっぽい...今まで疑っててごめんなさい...」


提「そんな、謝らないでください。疑われても私は、全てを受け止めると決めてましたよ。」


夕「え...」


提「大淀さんから初めて夕立さんのことを聞いた時からそのつもりでした。どんな風に貴女から思われたとしても、それが運命なら仕方が無い...と。」


夕「...」


提「でもね」


夕「?」


提「運命は違ったみたいですよ。私は一生貴女に嫌われ続けるかと思っていましたが、仲良くなれそうでよかったです。(ニコ)」


夕「(ドキッ)...ぽい...」


提「(クスクス)」


夕「でね...提督さん...」


提「はい、何でしょうか?」


夕「その運命に従って夕立、頑張って提督さんと仲良くしてみるっぽい...すっごい時間かかってもいいっていうなら、夕立もっともっと努力してみるっぽい!」


提「えぇ。すっごい時間かけてもいいですから、仲良くなりましょう。」


夕「(パァァァ)ぽい!」


〜〜〜〜〜〜


提「あれから気付いたら2年...もう少し時間かかるかなって思ってたら...」


(ガチャ)


夕「提督さん!頭のお薬持ってきたっぽい!!」


提「(見事、何事も無かったかのように...それに、頭の薬ってちょっと...)ありがとうございます。」


夕「えへへ〜。夕立頑張ったから褒めて欲しいっぽい!」


提「偉いですよ。(ナデナデ)(それに、前まで笑えていなかった顔に笑顔が戻ってきてくれて嬉しいですね。)」


夕「ぽい〜...」


提「じゃあ、夕立さんが持ってきた薬でも飲んで頭痛を治しますか。」


夕「ぽい!」


〜〜〜〜〜〜


夕「ねぇ、提督さん。」


提「はい、何でしょうか?」


夕「あの...ね...えと...その...ど、どうして提督さんはLv.99の艦娘がいっぱいいるのに選ばないっぽい?」


提「?選ぶ...?」


夕「あ...だから...その...えっと......う〜........ケッコン艦、いつ選ぶっぽい(ボソッ)」


提「なんか言いました?」


夕「ぽえっ!?なななな何でもないっぽい〜!タハハハハ...」


提「ケッコン艦...ですよね。(クスッ)」


夕「あっ!提督さんの意地悪っぽい!気付いていたら早く言って欲しかったっぽい!恥ずかしかったっぽい!」


提「ごめんなさい。ただ、夕立さんの反応が可愛かったのでつい。」


夕「む〜〜〜....」


提「あ、少し怒りました?」


夕「少しじゃないっぽい!いっぱい怒ってるっぽい!」


提「そんなに怒らないでください。」


夕「ぽいっ!(訳:プイッ)」


提「そんなお顔プクプク夕立さんにプレゼントですよ。」(ガサガサ)


夕「...なぁに?」


(スッ)


(パカ)


(キラキラ)


夕「え...これって...」


提「えぇ、ケッコン指輪です。貴女に貰ってもらいたいのですが。」


夕「(ジワー)」


(ダキッ)


提「ゆ、夕立さん?!」


夕「そんなの、「はい」としか言えないっぽい!」


提「では改めまして、これからもよろしくお願いします。」


夕「こちらこそっぽい!こんな夕立だけどよろしくっぽい!」


提「はい。(私が配属されてから半年後にケッコンというシステムが出来てよかった...ないままケッコンを申し込んでたら、上からの怒りが凄かっただろうな...夕立さんは今は私とこうやって何事も無く接してますが、やはりまだ、完全に傷は癒されていません。外歩く時もまだ怯えてます。ですから、私がこれからは夕立さんを支えていかなくてはなりません。これは提督として、夫となる私に責任があります。)」


夕「提督さん?」


提「あ、少し考えことをしてました。」


夕「そっか。夕立ね」


提「はい。」


夕「今、すっごく幸せっぽい!昔は幸せじゃなかったけど、提督さんといられて幸せっぽい!」


提「私も夕立さんと一緒に過ごせて幸せですよ。」


夕「(ニコ)じゃあね、夕立とケッコンするにあたって一言!」


提「え...そうですね...夕立さんの夫としてこれからは支えていきますよ。」


夕「以上?」


提「い、以上です。」


夕「もうちょっと、言って欲しいっぽい。」


提「えと…あ、じゃあ私からの約束があります。」


夕「なぁに?」


提「もし、辛いことや悲しいこと、悩み事があるならば、私に相談してくださいね。」


夕「それが提督さんからの約束っぽい?」


提「はい。」


夕「わかったっぽい!辛かったり悩んでたりしたら必ず提督さんに相談するっぽい!」


提「本当ですか?」


夕「本当っぽい!」


提「私との約束守れますか?」


夕「守れるっぽい!でも、夕立だけじゃなくて、提督さんも悩み事がある時や辛い時には夕立に相談して欲しいっぽい!」


提「(クスッ)そうですね。それは約束しときます。じゃあ、約束するときの"アレ"しましょうか。」


夕「ぽい!」


「ゆびきりげんま 嘘ついたら針千本のーます ゆびきった!」


夕「これはもう約束破れないっぽい!」


提「ですね。夕立さんが破った場合には...わかってますよね?」


夕「それは提督さんにも言えることっぽい。」


「...(プッ)アハハハハハハ!」





「こうやってずっと...ずっと...貴女が笑顔になれる幸せな日々が長く、長く続くことを願っています。」



fin


後書き

※なんと3000PVになりました!ていうかなっていました!皆様に読んでもらえてとても嬉しいばかりでございます!ありがとうございます!

ども、9-@-9です。

いやぁ、長かった。一度書いては手直しして、また書いては...の繰り返しをしてたらこんなにかかってしまいました。

タイトルと中身がおかしかったり、夕立成分少ないと思われた方、すみません。著者の実力がないんです。(泣

次回はどんなのを書こうか思っていたんですが、なかなか良いアイデアが浮かばないです。もし、皆様の方でアイデアがあるのであれば、教えて下さると幸いです。

次回作はいつになるかわかりませんが、次回もよろしくお願いします。

では、また。

追記:10/25:少し修整しました
   11/29:少し修正しました
   12/22:少し修正しました(修正しすぎぃ)


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2016-08-10 16:52:42

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2016-05-30 20:28:20

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2015-12-22 20:56:08

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2015-09-03 07:24:34

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2015-08-20 11:58:32

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2015-08-20 11:58:37

アテナさんから
2015-08-18 04:31:42

仁村 伊織さんから
2015-08-15 20:38:53

このSSへのコメント

15件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-08-14 03:16:19 ID: absENVj7

話が面白いのでもっと続けて欲しかったです(´・ω・`)

2: SS好きの名無しさん 2015-08-14 08:13:24 ID: NiAPPeqw

ブラボー👏

3: SS好きの名無しさん 2015-08-14 19:48:40 ID: VNhHzflX

いいねぇ・・・。

4: 9-@-9 2015-08-18 01:53:39 ID: 6A103x0w

absENVj7さん
そのようなお言葉を聞けて嬉しいばかりです。
著者自身ももう少し続けようかと思ったのですが、色々な事情によりこのような感じで終わらせました。
次回作は(また)事情により(すみません...)、いつになるかはわかりませんが(予定ですと来年3月以降です)、期待に応えられる作品を作りたいと思います。
読んでくださってありがとうございます。

5: 9-@-9 2015-08-18 02:10:19 ID: 6A103x0w

NiAPPeqwさん
最後まで読んでくださってありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ

6: 9-@-9 2015-08-18 02:16:32 ID: 6A103x0w

VNhHzflXさん
ありがとうございます。
著者はこういう話を書いたことは初めてなので、あまり良い作品ではないかなと思っていましたが、褒めてくださって嬉しいです。

7: SS好きの名無しさん 2015-08-21 03:07:25 ID: UckH8xI8

お題からネタ探せば良いと思います

8: 9-@-9 2015-08-21 13:39:29 ID: WgPdQbk9

UckH8xl8さん
そういうものがあるんですね。
アドバイスありがとうございます。(^^

9: SS好きの名無しさん 2015-09-03 07:26:53 ID: He9gWXC9

僕は貴方みたいな提督になりたいな
みんなを幸せに提督にね

10: SS好きの名無しさん 2015-11-26 17:59:31 ID: 0uBC9IIj

作者にkhoroshoと言いたい

11: 9-@-9 2015-11-26 21:30:02 ID: Hg-tlrAX

0uBC9IIjさん

Большое спасибо!

12: SS好きの名無しさん 2015-12-22 02:43:35 ID: sWe9dw0i

い、いきなり「ソロモンの魔力」か.....
なんだかフォースを感じてきそうですわ。
頑張ってください。

13: 9-@-9 2015-12-22 13:34:46 ID: JBEYDs8z

sWe9dw0iさん

ありがとうございます。
そして、頑張ります。

14: matu 2015-12-22 20:57:19 ID: ZGYPGulx

凄くいい話だったなー

次回作楽しみにしてます

15: 9-@-9 2015-12-27 11:03:36 ID: 5ym7mahf

ZGYPGulxさん

ありがとうございます。
次回作、頑張ります。


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1: SS好きの名無しさん 2015-09-03 07:27:39 ID: He9gWXC9

ウラー‼︎

2: matu 2016-01-28 01:29:09 ID: TGivnG1c


凄くいい話です


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