秋の始まり
秋にゆっくりする話
提督「秋だねー、ご飯が美味しい季節になってきたなー
・・・そういえば二人は秋ってどうなの?」
鈴谷「んー?鈴谷はこの季節はちょっち落ち込むなー、なんでだろ」
提督「じゃあ、熊野はどう?」
熊野「・・・」
提督「おーい、熊野?」
熊野「・・・え?ごめんなさい、聞いてませんでしたわ」
鈴谷「珍しいね、熊野が提督の話聞いてないなんて」
熊野「そう・・・かしら」
鈴谷「うん」
提督「それで、聞きたいことがあるんだけど」
熊野「なにかしら?私でよければお答えしますわ」
提督「ありがとね、それで質問っていうのがさ。熊野にっとて秋ってどんな感じなのかなって」
熊野「秋が深まってくると・・・物悲しい気持ちになりますわね・・・」
提督「・・・」
熊野「提督?」
鈴谷「あれ?もしかして・・・泣いちゃった?熊野、泣かしちゃったんじゃないの~?」
熊野「そ、そんなわけ・・・ありえませんわ!」
提督「・・・あー、その・・・泣いてないよ。ごめんね、心配かけて」
熊野「全くですわ」
鈴谷「それじゃ、泣いてないならなんで静かにしてたのさ」
提督「二人共秋になると、落ち込んじゃうんだったらそれを感じさせないくらい楽しい日々が過ごせたら良いじゃん?」
熊野「相変わらず滅茶苦茶な考え方ですわね・・・まあ、そんな提督だからいいんでしょうけれど・・・」
鈴谷「そうだねー、確かに無茶苦茶なこと言ってるのに不思議と安心できるんだよね~」
提督「そこまでベタ褒めされると嬉しいんだが・・・」
鈴谷「んー?もしかして提督照れてる~?」
提督「て、照れてない」
鈴谷「本当に~?」
提督「ほ、本当だって」
熊野「嘘を付いたって無駄ですわ、だって顔が赤いんですもの」
提督「ごめんなさい、本当はすごく嬉しかったです、でも照れてしまいます」
熊野「ふふっ、素直でよろしい」
鈴谷「それでー、提督~」
提督「ん?」
鈴谷「一体何をして私達を楽しませてくれるのかな~」
提督「そうだなぁ・・・それじゃあ祭りに行こう!」
熊野「唐突過ぎません?」
提督「無茶苦茶だと思われそうだけど、実は近々お祭りがあるらしくってさ、それに三人で行かない?」
鈴谷「いつあるの?」
提督「三日後」
熊野「結構急ですわね・・・」
提督「だめか?」
鈴谷「鈴谷は問題ないよ」
提督「熊野は・・・だめか?」
熊野「・・・はぁ、しょうがないですわね・・・今回だけですよ?」
提督「やったー、楽しみだなぁ」
ー祭りの日ー
提督「さて、そろそかな」
[コンコン]
提督「はーいどうぞー」
熊野「失礼しますわ」
鈴谷「やっほー、提督」
提督「うん、待ってたよ・・・二人共着物に合ってるね、やっぱり」
鈴谷「ふふん、そうでしょう」
熊野「あ、当たり前ですわっ」
提督「それじゃあ、おまつりに行こうか」
鈴谷「そうだねー、行こう」
ー祭りー
提督「さて、どこから回ろうか」
鈴谷「そうだなぁ・・・熊野はどこが良いの?」
熊野「綿菓子を食べに行きません?祭りで食べる特別感が好きで・・・」
提督「それじゃ、買いに行こうか」
[ワイワイガヤガヤ・・・]
提督「二人共、買ってきたよー」
鈴谷「お、サンキュー」
熊野「ありがとうございますわ」
提督「どういたしまして、それじゃいただきまーす」
鈴谷「やっぱり美味しいねぇ」
熊野「ええ、本当美味しいですわ」
提督「こうして誰かとお祭りに行くのって実は初めてだったけど楽しいなぁ」
鈴谷「あったりまえじゃん、だって私たちがいるんだし楽しくないわけ無いでしょ~」
熊野「提督も楽しんでいただけているのなら私達も嬉しいですわ」
提督「二人共、ありがとね」
鈴谷「どーいたしまして」
提督「んー、そろそろかな」
熊野「一体何がですの?」
提督「んー、まぁついてきて、そしたらわかるよ」
熊野「は、はぁ」
鈴谷「ん?どっか行くの?」
提督「うん、今からちょっと歩くけど良い?」
鈴谷「問題ないよ、さ、行こう」
ー五分後ー
鈴谷「提督ー、ここどこさ」
熊野「人もいませんし・・・」
提督「んー、まぁちょっと待ってな」
[花火の打ち上がる音]
鈴谷「花火だー♪」
提督「そう、花火がちょうど良く見える場所なのさ、ここ」
熊野「よく知っていましたわね」
提督「まぁ、一人で祭りに行ってた時に見つけたんだよ。ここならゆっくり見れるしね」
熊野「提督・・・」
鈴谷「そういえばさ、提督」
提督「ん?」
鈴谷「どうして、一人で祭りに行ってたの?」
提督「それはー、まぁ、あれだ・・・ちょっとした用事みたいなもんだ」
鈴谷「ふーん、そうなんだ」
熊野「本当に、綺麗ですわね、花火」
鈴谷「確かにね、秋の涼しくなってきた風を感じながらの花火っていうのもなかなかいいものだね」
提督「そうだろ?しかもここは静かだからゆっくりもできるしな」
熊野「提督・・・来年からは私達も誘ってくださいね?」
提督「もちろん、よろしく頼むよ」
鈴谷「忘れてたらちゃんと言ってあげるよ、提督」
提督「・・・忘れないようにします。はい」
鈴谷「本当?」
提督「ああ、約束しよう」
ー花火も終わり・・・楽しんで、祭りの終わりの帰り道ー
熊野「今日はとても楽しめましたわ」
鈴谷「うんうん、本当楽しかったなぁ」
提督「二人に楽しめてもらえてよかったよ」
(その分俺の財布は冷えてるが・・・まあ、二人の楽しそうな姿を見れただけ良しとしようかな)
鈴谷「提督ー、なにをジロジロ見てるのさー」
熊野「視線がいやらしいですわ・・・」
提督「なっ、そんなことはない!」
鈴谷「本当に~?」
提督「本当だ!ただ・・・」
熊野「ただ、なんですの?しかたないから言い訳を聞いてあげますわ」
提督「二人が楽しそうにしてる姿を見れて良かったなーと思ってさ」
熊野「提督・・・」
鈴谷「そういうところははっきり言えるんだよね・・・」
提督「さて、と・・・帰ろうか」
熊野「そうですわね」
鈴谷「そうだね・・・そうだ、提督」
提督「ん?」
鈴谷「これからも、鈴谷達をよろしくね♪」
熊野「よろしくお願いしますわ、提督」
提督「お、おう。これからもよろしくな」
鈴谷「お、提督赤くなってるー」[ニヤニヤ]
熊野「可愛いですわねー」[ニコニコ]
提督「と、とととりあえずよろしく!」
ーモノローグー
この一日も、大切な人との大事な記憶・・・大切な思い出として、これからも歩んでく・・・
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は、鈴谷と熊野の二人を主役として書かせていただきました!
この作品で次回作を書くかも?しれません・・・まだ未定ですが・・・
リクエスト等がございましたら、コメントしていただけると嬉しいです
次回作、もしくは別の作品でお会いできることを楽しみにしております。それではっ!
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