赤城「提督」 提督「なんだ赤城?」
主にリアルとかであった話とかをネタにやっていこうかなと思います。(全部そうとは言っていない)
登場キャラは作者の艦これデータを元にしてます。
だいたい3,4つくらい話を書いたら軽く登場人物紹介します。
(もうわけわからなくなってきたのでやらない可能性大)
レイテ後編もクリアしたぞい・・・・・・もうやらねー
出た艦娘一覧(作者が覚えてないため、メモ)
提督・赤城・加賀・北上・大井・球磨・五月雨・金剛・比叡・時雨・秋津洲・神通・榛名・龍驤・瑞鶴・翔鶴・那珂・伊168・霧島・雷・蒼龍・飛龍・日向・曙・睦月・如月・朝潮・扶桑・綾波・摩耶・青葉・夕立・阿武隈・長門・千代田・千歳・照月・初霜・潮・明石・五十鈴・ヴェールヌイ・初春・鳥海・羽黒・陸奥・山城・大淀・葛城・雪風・グラーフ・皐月・加古・電・暁・足柄・那智・妙高・天龍・瑞鳳・清霜・川内・初月・長月・卯月・弥生・萩風・江風・イタリア・鈴谷・熊野・利根・筑摩・58・168・19・500・8・天城・木曾・鳳翔・荒潮
ラストが似てるものが多いっていう風に指摘を受けたので、思い切ってふざけることにしました
コメント返し(今更)
1の方
そのような『ダメ、絶対』的なものは含まれていません・・・・・・たぶん
2の方
残念ながら主はブラウザのみでございます。
ただ中枢棲姫は2016の春イベントにてブラウザ版でも登場しましたので、今回出てきています。
春イベント(悪夢)を思い返しながら書いているので、なかなか・・・・・・。
3の方
その雨は提督達のいろんな感情の籠った雨。その雨音を聞きながら、私は今日も悪夢に戻ります。
胸の中の恐怖と戦いながら・・・。
4の方
こんな日記みたいな文章を読んで面白いと思ってくれるなんて感激です。
ありがとうございます!
赤城「お腹が空きました」
提督「は?」
赤城「ご飯の時間はまだですか?」
提督「え? なんだって?」
赤城「ご飯」
提督「まあ落ち着け」
赤城「食べたいです」
提督「俺に言わないでくれる?」
赤城「・・・・・・?」
提督「その『え? くれないんですか?』みたいな顔されても困るんだよねぇ」
赤城「そんな・・・・・・あんまりです」
提督「なんでそこでこの世の終わりみたいな顔するかなー」
赤城「一航戦の誇り・・・・・・こんなところで失うわけには・・・・・・」
提督「誇りは関係ないだろうが」
加賀「赤城さんのピンチと聞いて」
赤城「加賀さん!」
提督「いや、ピンチとかじゃねえから」
加賀「話は10割ほど聞かせてもらいました」
提督「全部じゃねえか。てか盗み聞きは良くないな」
加賀「提督、赤城さんが補給をしたいと言っているのに、どうして補給してあげないのですか」
提督「話くらい聞いてほしいんだけどなぁ」
加賀「このままでは赤城さんは」
提督「赤城がどうなるってんだ? まさか死ぬとでも言いたいのか?」
加賀「鎮守府全ての物資を食べ尽くすでしょう」
提督「うん、やめて。マジでやめてください」
加賀「ふふ・・・・・・やめてほしかったらご飯を出すことね」
赤城「そうですよ、提督! ご飯を、ご飯を出してください」
提督「なんで俺、たかが夕食ごときで脅迫されてんの?」
加賀「さあ、どうするんですか? 私たち二人に夕食を出すか、鎮守府全ての物資を失うか」
赤城「ご飯! ご飯!」
提督「・・・・・・仕方ない」
赤城「ご飯ですか!?」
加賀「やりました」
提督「鳳sy」
赤城「ご飯はもう少し我慢します」
加賀「さっきのことは忘れてください」
提督「切り替え速いな、おまえら」
提督「おーい、球磨はいるか?」
北上「お、提督じゃん」
大井「何の用です? 3秒以内に要件を言わないと撃ちます」
提督「よっ北上・・・・・・って大井は相変わらずキツ」
大井「砲撃開始!」ズドーン
提督「って危なっ! 殺す気か!?」サッ
大井「そうですけど?」
提督「うわー。ストレートにそう言われるとなんか逆に清々しいわー」
大井「じゃあ大人しく撃たれてください」ズドーン
提督「お断りだ!」サッ
北上「まあまあ大井っち、ちょっと落ち着こうよ」
大井「北上さんがそう言うなら仕方ありませんね」
提督「助かったぞ北上」
北上「ん? 別にいいって。それで球磨姉に何か用?」
提督「ああそうだった。遠征に行ってもらおうと思って探してるんだが・・・・・・」
北上「ここにはいないから、きっとどこか適当にブラブラしてるんじゃない?」
提督「そうか」
大井「北上さんになんて口の利き方をしてるんですか!」ズドン
提督「おわっ」サッ
大井「提督はさっさと死ぬべきです! いえ、今すぐ死んでその罪を償うべきです!」ズドン
提督「なんで死ななくちゃならん!」サッ
大井「くっ! ちょこまか動かないでください! 仕留められません!」ズドン、ズドン
提督「動くなってのが無理だ! 普通避けるだろうが!」サッサッ
大井「このっ!」ズドン
提督「き、北上! 大井を止めてくれ!」サッ
北上「んー。まあ止めなくても良い気がするんだけど」
提督「そんなこと言わずに頼むから!」
大井「北上さん、止めないで! あの男を消さないと北上さんに危険が!」
提督「俺は何もしねえけどな!」
北上「それよりも今は自分たちの身の危険を考えた方がいいと思うよ」
提督「現在進行形で身の危険が迫ってるんだが・・・・・・」
大井「それは私がこんな奴に負けるということですか!?」
北上「そうじゃなくて・・・・・・ん」ユビサシ
大井「あっちに何が・・・・・・あっ」
提督「どうした大井・・・・・・あっ」
球磨「2人とも・・・・・・ちょっと表に出るクマー」ニコニコ
大井(死んだ)
提督(これは終わりましたわー)
北上「死なないように頑張ってねー」
提督「なんか死んだ爺さんに会った気がしたわ」
大井「」
球磨「部屋で大騒ぎするのが悪いクマ。自業自得クマ」
提督「俺は何も悪くないんだが」
球磨「ん?」
提督「イエ、ナニモイッテナイデス」
球磨「ならいいクマ」
提督「球磨、大井が起きないんだが・・・・・・」
球磨「いつもより軽めにしたつもりだから、もうすぐ復活するはずクマ」
提督(あれで軽めなのか・・・・・・?)
球磨「それより、提督何か用があったクマ?」
提督「ああ、そうだった。球磨、ちょっと遠征に行ってくれないか?」
球磨「いいクマ」
提督「じゃあ1300に暁たちと合流しておいてくれ」
球磨「了解クマー。それじゃ、球磨はもう行くクマ」
提督「頼んだぞー。・・・・・・それにしても大井の奴、まだ起きないのか」
大井「」
提督「ま、いっか」
~登場人物~
・提督
半分くらい人間卒業済みなのでだいたいのことならできる。
・赤城
戦いにおいては一線級で仲間からの信頼も厚い。(ただし食べ物が絡むと少しおかしくなる)
・加賀
戦いにおいては赤城と同等の強さを誇る。あまり感情が表に出てこないらしい。(ただし赤城が絡むと人が変わる)
・北上
いつもマイペースに振る舞い、周りを困惑させることが多い。が、その強さはかなりのもの。
・大井
いつも通りの人。北上様ファン会員ナンバー1。
・球磨
個性が強い面子を取りまとめられる数少ない人。何かと頼りになる。怒らせると怖い。
提督「えっと・・・・・・後やることは、と」
五月雨「提督!」
提督「五月雨、どうしたんだ?」
五月雨「えっとですね・・・・・・」ゴソゴソ
五月雨「これを提督に渡そうと思って」
提督「これは?」
五月雨「比叡さんから頂いたお食z」
提督「五月雨、今すぐそれを捨てるんだ」
五月雨「ど、どうしてですか? せっかくのお食事券なのに・・・・・・」
提督「五月雨、それはお食事券という名の兵器なんだ」
五月雨「この券が兵器、ですか」
提督「ああ。どんな奴でも一撃で沈められる兵器だ」
五月雨「で、でも」
提督「でもはなしだ。これは譲れないことなんだ」
提督(俺の命の安全のためにも)
五月雨「そうですか・・・・・・。せっかく比叡さんからもらったのに・・・・・・」
提督「・・・・・・・・・・・・」
五月雨「比叡さん、すっごく頑張ってたのになぁ・・・・・・」
提督「・・・・・・・・・・・・」
五月雨「比叡さん、悲しむだろうなぁ」
提督「・・・・・・・・・・・・」
五月雨「それじゃあ提督、私はこれを処分してきますね」
提督「ま、待つんだ五月雨」
五月雨「はい?」
提督「や、やっぱり気が変わった。そのお食事券、もももらおうじゃじゃないかかか」
五月雨「本当ですか!? 良かったー。比叡さんもきっと喜びます!」
提督「そそそうか。そ、それは良かった」
五月雨「はい、どうぞ提督」
提督「あ、ありがとう」
五月雨「それじゃ私は比叡さんに伝えてきますね!」タッタッタ
提督「あ、ちょ、待っ!」
提督「・・・・・・・・・・・・」
提督(無事に明日の朝日を拝めたらいいなぁ・・・・・・)
金剛「テートク・・・・・・」
提督「金剛・・・・・・まさかおまえもか」
金剛「・・・・・・姉として、断れるわけがないデース」
提督「ご愁傷さまだな。そういえば榛名と霧島はどうした?」
金剛「・・・・・・犠牲になるのは1人で十分デース」
提督「金剛・・・・・・」
金剛「そういうテートクはなんでここにいるんデース?」
提督「・・・・・・五月雨に、お食事券をもらったんだ」
金剛「あっ・・・・・・」
提督「あんなの断れるわけねえよ・・・・・・」
金剛「ご愁傷さまデース・・・・・・」
比叡「お待たせしましたー!」
提督「!」
金剛「ひ、比叡、その皿に載ってる物はなんデスカ?」
比叡「嫌だな金剛お姉さま。ハンバーグに決まってるじゃないですか」
提督(あの・・・・・・ゼリーみたいな物が、ハンバーグだと!?)ダラダラ
金剛(What!? ゼリーではないんデスカ!?)ダラダラ
比叡「? 2人ともどうかしましたか?」
提督「な、なんでもないぞ」
金剛「ちょ、ちょっと部屋が暑いかもしれないネ」
比叡「ヒエー! それは気付きませんでした! すぐ窓を開けますね」
提督(あれはヤバい。俺の本能がそう告げている。今すぐにでもここから離れなければ・・・・・・!)
金剛(なんとかして逃げないと・・・・・・あれは相当危険ネ・・・・・・!)
比叡「お待たせしました! ささっ、比叡特性ハンバーグをどうぞ召し上がってください!」
提督「ひ、比叡。食べる前にその・・・・・・トイレに行って来てもいいか?」
比叡「それは構いませんけど・・・・・・」
金剛「わ、私もちょっとお手洗いに行ってもいいデスカ?」
比叡「お姉さまもですか!?」
金剛「い、Yes! すぐに戻ってくるネ!」
比叡「じゃあ次の料理の準備をしてお待ちしてますね!」
提督(次!?)
金剛(Next!?)
提督「じゃ、じゃあすぐ戻ってくるわ」タッタッタ
金剛「比叡の料理、楽しみにしてるネー!」タッタッタ
比叡「待ってますからー!」
提督(死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!)
金剛(比叡、Sorry・・・・・・。でも私、まだ死にたくないネ・・・・・・!)
提督「なあ、五月雨」
五月雨「どうかしましたか?」
提督「大和はいつ頃着任してくれるんだろうな」
五月雨「えーと・・・・・・今月中には着任すると思います」
提督「作戦中なのに?」
五月雨「・・・・・・・・・・・・」
提督「そこで黙られるともう無理だって分かっちまうよ・・・・・・」
五月雨「すみません・・・・・・」
時雨「提督、失礼するよ」ガチャ
提督「時雨か。どうした?」
時雨「ちょっと聞きたいことがあってね。それよりも2人とも顔が暗いけど、どうしたの?」
五月雨「これは・・・・・・その」
提督「大和がいつウチに来てくれるか話してたらこうなっちまったんだよ」
時雨「・・・・・・もう諦めなよ」
提督「諦めたら、そこで」
時雨「試合終了、なんでしょ? もう聞き飽きたよ」
提督「おまっ! あの有名な台詞を聞き飽きたなんて・・・・・・!」
時雨「そんなことより、今日の演習なんだけど」
提督「話を聞けよ!」
~登場人物~
・五月雨
提督と共に鎮守府へ着任してきた初期艦。天使。可愛い。練度の高さは一番ではないが、トップ10に入っている。
・金剛
主力戦艦の一員。妹思いのいい姉。仲間たちからもムードメーカーとして慕われている。提督LOVE。
・比叡
主力戦艦の一員。金剛のことが大好き。たまに異常な面を見せることも? ちなみに彼女の料理を食べたものは二階級特進できるらしい。
・時雨
物静かで大人しいが頼りになる子。夕立と一緒にいることが多いからか面倒見は良い。
提督「最近、寒くなってきたなぁ」
秋津洲「確かにそうかも」
提督「炬燵、欲しいなぁ」
秋津洲「今年は炬燵は出さないって、五月雨ちゃんが言ってたかも」
提督「マジで?」
秋津洲「うん」
提督「あー、全てのやる気なくなったわー」
秋津洲「て、提督! ちゃんと仕事するかも!」
提督「えー」
秋津洲「えーじゃないかも! 提督がちゃんとやってくれないと私が怒られちゃうかも!」
提督「じゃあいいや」
秋津洲「ダメだって! ちゃんとやってほしいかもー!」
提督「だって炬燵出ないんじゃ・・・・・・」
神通「失礼します」ガチャ
秋津洲「あっ! 神通さん」
神通「こんにちは」
秋津洲「こんにちはかも」
神通「提督、こちらの書類を」
提督「ん? 何々・・・・・・那珂ちゃん、単独ライブのお知らせ・・・・・・?」
神通「那珂ちゃんが今夜ライブをするそうなので、チラシを配っているんです」
秋津洲「ライブ!? 行きたいかも!」
神通「ありがとうございます。時間は八時からなので遅れないでください」
秋津洲「了解かも!」
提督「いや、ライブなんて俺は許可した覚えは・・・・・・」
神通「ダメなんですか?」
提督「いや、ダメってことはないが・・・・・・」
神通「せっかくの那珂ちゃんのライブをダメというのですか? そうですか、そうですか」ゴゴゴゴ
提督「いや、あの・・・・・・」
神通「提督がダメというなら、致し方ありません。提督には少し寝ていてもらい」
提督「大丈夫大丈夫! 問題ないからその主砲をこちらに向けるな!」
神通「そうですか。良かったです。では私はこれで」
提督「あ、ああ」
神通「あ、そうそう」
提督「ま、まだ何か?」
神通「提督ももちろん来てくれますよね?」
提督お、俺はまだ仕事が」
神通「来 て く れ ま す よ ね ?」ゴゴゴゴ
提督「も、もちろんさ!」
神通「では八時にお待ちしてますね」
提督「・・・・・・・・・・・・」
秋津洲「提督、早くお仕事終わらせるかも! 那珂さんのライブ行くかも!」
提督「そ、そうっすね」
提督「ふぅ・・・・・・終わったー」
秋津洲「お疲れさまかも」
提督「時間は・・・・・・まだ6時か」
秋津洲「晩御飯の時間かも」
提督「そうだな。時間もあるし、何か食べに行くか」
秋津洲「ごめんなさい提督」
提督「なんで謝るんだ?」
秋津洲「私は那珂さんのライブの席取りに一刻も早く行かなくちゃいけないかも」
提督「あー。なら仕方ないな。行っていいぞ」
秋津洲「本当にごめんなさいかも」
提督「気にするな」
秋津洲「それじゃ、行ってくるかも!」ガチャ、タッタッタ
提督「・・・・・・さて飯でも食いに行くか」
榛名「提督、失礼します」ガチャ
提督「は、榛名か。ど、どうした?」
榛名「そろそろ提督のお腹が空いている頃だと思って、榛名お料理をお持ちしました」
提督「そ、そうか・・・・・・助かるよ」
榛名「提督が喜んでくださって、榛名感激です!」
提督「まあ榛名の作る飯は美味いからな」
榛名「ありがとうございます」ニコニコ
提督「ちなみに飯は?」
榛名「提督の好きなグラタンです!」
提督「おおっ! それは最高だな!」
榛名「提督は今日はグラタンを食べたいだろうなと思って用意した甲斐がありました」
提督「よく分かったな」
榛名「はいっ。榛名は提督のことなら何でも知りたいですし、知っていますから」
提督「ん?」
榛名「? 何かおかしなことを言いましたか?」
提督「いや、今何かストーカー宣言みたいなことを言われたような・・・・・・?」
榛名「は、榛名がストーカーだなんて酷いです!」
提督「す、すまない。そうだよな、榛名がそんなことするわけないよな」
榛名「もちろんです! 榛名は提督の健康などを気遣って365日24時間見守っているだけです!」
提督「榛名、それを一般的にストーカーというのだよ」
榛名「違います! 榛名は提督を見守っているだけで、やましいことなどは考えたことなんてありません」
提督「そ、そうか」
榛名「そうです」
提督「・・・・・・・・・・・・」
榛名「提督?」
提督「うん、まあ・・・・・・グラタンをもらおうか」
榛名「榛名特製のグラタン、どうぞ召し上がってください」
提督「ああ、いただくよ」
榛名「はいっ♪」
提督「ごちそうさま」
榛名「お粗末様でした」
提督「美味しかったぞ」
榛名「ありがとうございます♪」
提督「さて・・・・・・まだ時間もあるし、ちょっとその辺りを見回ってくるか」
榛名「私もご一緒しますね」
提督「いや、一人でいい」
榛名「でも・・・・・・」
提督「たまには一人にさせてくれ。それに榛名もやりたいことがるだろう?」
榛名「・・・・・・分かりました」
提督「それじゃあな」ガチャ
榛名「お気を付けてくださいね」
提督「ふぅ」
龍驤「なんや、溜息なんかついてどないしたん?」
提督「龍驤か。いや、榛名のことでな」
龍驤「あ~。あの子かぁ」
提督「俺のことを心配してくれるのは嬉しいんだけど、なんか重い・・・・・・」
龍驤「確かになぁ。まあでも本人に悪気はないんやし、別に気にせんでええんとちゃう?」
提督「そうなんだけどな・・・・・・なかなか難しいんだよな」
龍驤「まあちょっちやり過ぎなんじゃないかなぁって思うことはあるなぁ」
提督「だろ? だからって悪気がないからやめろとも言えないし・・・・・・困ったもんだよ」
龍驤「あはは・・・・・・。でもそれだけ提督のこと考えてくれてるって子もなかなかいないし、大切にせんといかんで?」
提督「善処するよ」
龍驤「まあ・・・・・・ウチからもそれとな~く伝えておいてあげるから、心配せんでもええって」
提督「助かるよ。そういえば、龍驤はなんでここにいるんだ?」
龍驤「ん? なんとなぁくブラブラ散歩してたら、たまたまキミと会っただけやで」
提督「そうか。なぁ、一つ聞きたいんだが」
龍驤「なんや?」
提督「俺のこと考えてくれてる子って・・・・・・そんなにいないの?」
龍驤「そうやなぁ・・・・・・自分の胸に手を当てて考えてみ」
提督「はぐらかすなぁ」
龍驤「別にはぐらかしてなんてないで? キミだって分かっとるはずや」
提督「んー。分からん」
龍驤「バカやなぁ」
提督「バカとはなんだ、バカとは・・・・・・。ちなみに龍驤は俺のことどう思ってるんだ?」
龍驤「秘密や」
提督「なん・・・・・・だと」
龍驤「そんな簡単に教えるわけないやん」
提督「そこをなんとか」
龍驤「お断りや。さて、ウチはそろそろ行くで」
提督「おう」
龍驤「なかなか楽しい時間やったで~」
提督(自分の胸に手を当てて、か。なんだか龍驤が言うと物悲しさを感じるのはなんでだろうな?)
龍驤(今、失礼なことを言われたような・・・・・・気のせいかいな?)
瑞鶴「あれ? 提督さんじゃん」
翔鶴「提督、お疲れ様です」
提督「瑞鶴と翔鶴か。今は・・・・・・訓練中か?」
瑞鶴「そうよ」
提督「熱心だな」
翔鶴「訓練は大事ですから。ただ少し気になることがありまして」
提督「気になること?」
瑞鶴「この彗星一二型甲って機体が上手く飛ばせないの」
提督「どれどれ、ちょっと弓を貸してくれないか?」
瑞鶴「いいけど・・・・・・提督さん、飛ばせるの?」
翔鶴「瑞鶴! 提督に失礼よ」
瑞鶴「翔鶴姉、ごめんって」
提督「ははは。まあ普通は飛ばせないさ」
瑞鶴「それって提督が普通じゃないってこと?」
提督「そうなるかなっと」バシュ
彗星一二型甲「」ブーン
瑞鶴「すごっ・・・・・・!」
翔鶴「提督、さすがですね」
提督「まあこれくらい朝飯前さ」
瑞鶴「ねえねえ提督さん、どうやったの!?」
提督「どうやってって・・・・・・普通にだが?」
瑞鶴「その普通が分かんないんじゃん!」
翔鶴「まあまあ瑞鶴。落ち着いて」
瑞鶴「あっ、うん」
提督「仕方ないな。あまり時間がないが教えてやろう」
瑞鶴「うわっ。上からでムカつくんだけど」
翔鶴「もう、せっかく提督から教えてもらうんだから我慢しなさい」
瑞鶴「はぁい」
翔鶴「提督、お願いします。ほら瑞鶴も」
瑞鶴「お願いしまーす」
提督「はいはい」
~登場人物~
・秋津洲
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い。
・神通
那珂と訓練が何よりも大好き。夜戦では戦艦以上の戦果を挙げる。那珂関係のことになると全力になる(手段を問わないともいう)。主力艦隊の一員。
・榛名
提督のことを大事に思うあまり、ちょっと異常な行動に走ることもしばしば。全ては純粋な想いからなる行動である。主力戦艦の一人。
・龍驤
古くから鎮守府を支えてきた空母の1人。提督や仲間のことを本当に大事に思っているため、いろいろな場面でフォローに走ることが多い。
・瑞鶴
改二になり、主力空母として前線に出ることが多くなった。加賀とは仲が悪い。翔鶴のことを尊敬している。
・翔鶴
まだ改二になれていないが、妹の瑞鶴のことを大事に思っているいい姉。カタパルトさえ手に入れば、すぐに改二になれるのだが・・・・・・。
那珂「那珂ちゃん、ライブ始めちゃいまーす!」
キャー! ナカチャーン!
那珂「それでは聞いてください! 初恋!水雷戦隊!」
キャー! キャー!
提督「ギリギリ間に合ったか・・・・・・」
提督(まさかあんなに瑞鶴が真面目にやるなんて・・・・・・)
伊168「司令官も来たのね」
提督「イムヤか。まあな」
提督(来ないと神通が怖いからな)
伊168「仕事終わったの?」
提督「ああ。急いで片付けたさ」
伊168「ふーん。そうなんだ」
提督「ところで、イムヤはなんでここに?」
伊168「もちろん、那珂さんのライブを見に来たに決まってるでしょ」
提督「そ、そうか」
伊168「提督は違うの?」
提督「ち、違うわけないだろう」
提督(本当は脅されたからなんだが)
伊168「それじゃ、提督も楽しまないとね。ほら」
提督「お、おう」
那珂「みんなー! 今日はありがとー!」
ナカチャン、サイコー!
那珂「次のライブでも、よっろしくねー!」
ワー! ワー!
提督「終わったか」
霧島「司令、こんなところにいたんですね」
提督「霧島? 何か用か?」
霧島「装備のことについて明石さんが司令を探していたので、私も探すのを手伝っていたんです」
提督「そうか。すまないな」
霧島「いえ、お気になさらず」
提督「明石はどこだ?」
霧島「恐らく、司令の部屋に向かってるはずです」
提督「そうか。助かった」
霧島「いえいえ。ところで司令、あの・・・・・・少しお願いがあるのですが」
提督「なんだ? 主砲ならそれ以上良いものはここにはないぞ」
霧島「・・・・・・・・・・・・」
提督「ほ、本当だからな!」
霧島「私の計算だと・・・・・・今ある資材で装備を新調することができるかと」
提督「で、できないことはないが・・・・・・開発はしばらくしない予定だからな?」
霧島「チッ・・・・・・」
提督「今舌打ちしなかったか!?」
霧島「そんなことするわけないじゃないですか」
提督「いやでも」
霧島「は?」
提督「なんでもないっす」
霧島「・・・・・・とにかく、装備をそろそろ新調することも視野に入れておいてください」
提督「か、考えておくよ」
霧島「お願いします。では」
提督(霧島って・・・・・・あんなに火力バカだったか?)
雷「司令官、起きて!」
提督「まだ・・・・・・寝かせてくれ」
雷「もうっ! ダメよ、そんなんじゃ」
提督「ダメでいいから・・・・・・寝たい」
雷「そんなの私が許さないわ! ほら起きて!」
提督「あと24時間・・・・・・」
雷「一日じゃない!?」
提督「仕事・・・・・・休む・・・・・・」
雷「ダメだってば!」
提督「無理・・・・・・」
雷「司令官、起きないと・・・・・・」
提督「・・・・・・・・・・・・」
雷「神通さんを」
提督「さあ雷、仕事に行こうじゃないか! 今日も清々しいいい天気だなぁ」
雷「雨降ってるわよ?」
提督「俺は雨が好きなのさ。ハッハッハ」
雷「神通さん、苦手なのね」
提督「ゔっ」
提督「・・・・・・・・・・・・」
蒼龍「ねえねえ提督。そろそろ出撃させてくれてもいいじゃん」
飛龍「出撃したいなぁ」
提督「今日は雨降ってるから出撃はなしだ」
蒼龍「ええー」
飛龍「残念・・・・・・」
提督「というかおまえら雨降ってたら、艦載機飛ばしにくいんだから不利だろうが」
飛龍「そこはなんとかなるって」
蒼龍「そうそう」
提督「いいや、なんとかなるわけないし。そもそも危険なのに出撃させるわけないだろうが」
蒼龍「大丈夫大丈夫」
飛龍「気合いでなんとかするよ」
提督「気合い!?」
飛龍「いざとなれば、飛行甲板で戦うから」
蒼龍「最強の打撃武器だから」
提督「飛行甲板をそんな使い方するなし」
蒼龍「え? でも赤城さんたちもたまに使ってるよ?」
飛龍「それを私たちも見習って頑張ってるんだけど・・・・・・なかなかうまくいかないんだよね」
提督「一航戦・・・・・・」
蒼龍「とにかく、身体が鈍っちゃうから出撃したい」
飛龍「慢心しないためにも必要なんです!」
提督「うーん」
蒼龍「提督!」
飛龍「お願いします!」
提督「・・・・・・仕方ない」
蒼龍「やった!」
飛龍「ありがとうございます!」
提督「ただし条件がある」
蒼龍「条件?」
飛龍「何ですか?」
提督「ああ。おまえたち2人が一航戦の練度を超えたら許そう」
蒼龍「えっ」
飛龍「それってつまり・・・・・・出撃できないじゃないですか!」
日向「まあ、そうなるな」
提督「どこから出てきた!?」
日向「ふむ。どこでもいいだろう」
提督「いや、良くねえよ」
~登場人物~
・那珂
圧倒的なファンを誇る、艦隊のアイドル。その実力は折り紙付き・・・・・・かもしれない。
・伊168
潜水艦の中でも高い練度を誇る。オリョクルなどで常に旗艦を務め、夜戦でかなり活躍する。
・霧島
火力を上げて殴るだけの簡単なお仕事を得意とする。提督がたまに火力バカになってしまうのはこの娘のせい。
・雷
駆逐艦の中でも1,2を争う高練度を誇る。提督のお世話や面倒を見ることが日課の1つ。
・蒼龍
なんだかんだで物理に勝てるものはないと思っている娘。提督にいつかこの想いが届くといいなと願ってやまない。
・飛龍
臨機応変に戦うことが得意。だが最後は結局物理攻撃に走ってしまう残念な娘でもある。
・日向
瑞雲をこよなく愛する航空戦艦。『瑞雲と共にあれ』を信念として、常に瑞雲を携行している。
提督「今年もあと僅かだな」
曙「そうね。今年も大変な目に遭わされて散々だったけど、いい年だったわ」
提督「お、おう」
曙「いい加減学習してよね、クソ提督」
提督「大丈夫だ、問題ない。きっとなんとかなる」
曙「なんとかなるで済ませてもらったら困るのよ!」
提督「ま、まあまあそう怒らないで」
曙「怒ってなんかないわよ!」
提督「おーよしよし。曙は可愛いなぁ」
曙「頭を撫でるな、このクソ提督!」ゲシッ
提督「ぐはっ!? クソっ! 足の骨が折れた」
曙「はぁ!?」
提督「曙、せーので反対方向に引っ張ってくれ」
曙「な、なんでそんなことしなくちゃならないのよ!」
提督「頼むよぉ」
曙「もう・・・・・・仕方ないわね! 一回だけよ」
提督「ありがとうございます! ありがとうございます!」
曙「気持ち悪いわね・・・・・・。ほら行くわよ」グイッ
提督「あぐぅ」
曙「ちょ、ちょっと大丈夫なの?」
提督「曙にやられたなら大丈夫さっ」
曙「その割に脂汗すごいことになってるけど」
提督「これは・・・・・・暑いから仕方ないさ」
曙「我慢してないで、医務室に行きなさいよ」
提督「うん、そうします」
曙「ほら、掴まって」
提督「え?」
曙「医務室まで連れて行ってあげるわよ」
提督「マジか!?」
曙「・・・・・・早くしないと置いていくわよ」
提督「お願いします!」
曙「はいはい」
提督「ありがとうございます!」
提督(・・・・・・計画通り)ニヤッ
睦月「あけましておめでとうございます、提督」
如月「おめでとうございます、司令」
提督「おう、おめでとう」
睦月「と言ってももう3日は経ってるにゃしぃ」
如月「こういうのは気持ちが大切なのよ、睦月ちゃん」
睦月「如月ちゃん・・・・・・そうだよね」
提督「いや、まあそうなんだけどさ」
如月「あら? 何かご不満でも?」
提督「何というか・・・・・・せめてメールとかでも・・・・・・」
睦月「最近、睦月たちは遠征で忙しかったのです」
如月「司令も知っているわよね?」
提督「・・・・・・はい、もちろんです」
睦月「それなのに何の連絡もしてこなかったのはどこの人ですかぁ?」
提督「自分です、はい」
如月「私たちを責めるのはお門違いよねぇ」
提督「仰る通りです・・・・・・」
睦月「つまり、睦月たちは間宮さんを食べさせてもらえるはずにゃしぃ!」
提督「う、うん?」
如月「司令、奢ってくれるの? ありがとうございます」
睦月「そうと決まったら、みんなに報告にゃしぃ」タッタッタ
如月「あっ、待ってちょうだい睦月ちゃん」タッタッタ
提督「・・・・・・ハッ! ちょっと待て! 俺は奢るなんて一言も行ってないぞ!」タッタッタ
球磨「提督、そろそろ仕事するクマ」
提督「も、もう少し待ってくれ! この爆弾を解除するために弾幕張らないといけないんだ」
球磨「そんなことは後でもできるクマ。それより仕事がたまらないうちに処理するクマ」
提督「それもそうだな」
球磨「分かったなら早く仕事を」
提督「だが断る!」
球磨「は?」
提督「ナンデモナイデス」
球磨「はぁ・・・・・・。朝潮も何か言ってやるクマ」
朝潮「司令、このテロリストはなぜ爆薬を身体に巻き付けているのでしょうか?」
球磨「なんで朝潮もゲームに夢中になってるクマ!?」
提督「それはな、俺のゲームプレイを見てもらってアドバイスをもらうためさ。あと朝潮の質問に答えるならば、こうすることで敵を道連れにできるからさ」
朝潮「なるほど、勉強になります!」
球磨「いや、勉強にはならんクマ」
扶桑「提督、失礼します」
提督「ちょ! 自爆野郎、こっちに来るな!」
朝潮「司令、危ないです!」
提督「あっ、あっ、あー!」
朝潮「やられてしまいましたね・・・・・・」
提督「自爆魔さえいなけりゃ」
扶桑「あの・・・・・・提督?」
朝潮「扶桑さん、おはようございます」
扶桑「おはよう」
提督「ああ、扶桑か。どうした?」
扶桑「いえ、山城がこっちに来てないかと思ったのですが・・・・・・いないみたいですね」
提督「今日はまだ朝潮と球磨しか来てないからな」
扶桑「そうなんですか。ちなみに提督は何を?」
球磨「見ての通り、仕事をほったらかしてゲームしてるクマ」
扶桑「提督・・・・・・」
提督「後でちゃんと仕事するから心配するなって」
扶桑「そうですか」
朝潮「司令、そろそろ仕事を始めるべきだと思います」
提督「えー。もう少しいけそうじゃないか?」
球磨「間に合わなくなっても知らないクマよ」
提督「本気を出せばこのくらい余裕だ」
扶桑「その本気が出ればいいですね・・・・・・」
提督「扶桑は厳しいなぁ」
~登場人物~
・曙
ツンツンしていることが多いが、なんだかんだで放っておけないタイプ。提督に騙されることが多い。
・睦月
駆逐艦を取りまとめる駆逐艦の中の駆逐艦。強さはお察しだが、人望はある。
・如月
睦月と仲がいい。轟沈したなどと言われていたが、そんなことはないので注意。駆逐艦お色気担当。
・朝潮
真面目な優等生。常に模範となるような行動を心掛けている。が、真面目ゆえに提督に利用されることがある。
・扶桑
航空戦艦として、前線で活躍する主力の一員。提督のことはある程度理解しているため、信頼しているゆえ冷たい対応をすることが多い。
綾波「司令官、お茶をお持ちしましたぁ~」
提督「おお、ありがとう綾波」
綾波「どういたしまして。それよりお仕事はどうですか?」
提督「まあまあ進んでるさ」
綾波「そうなんですか。しっかりやらないとダメですよ?」
提督「分かってるって。ちゃんとしなきゃ半殺しにされるからな・・・・・・」
綾波「あ、あはは・・・・・・」
提督「まあ作戦行動中とかは真面目にやってるから、そこは安心してくれ」
綾波「そうじゃないと困りますよぉ~」
提督「まあ、そうなるな」
日向「まあ、そうなるな」
綾波「ひゅ、日向さん?」
提督「また日向か。どこから来た」
日向「何となく出番な気がしてな」
提督「お、おう」
摩耶「提督ー、昼飯持ってきてやったぞ」
提督「おっ。サンキュー」
摩耶「おう、しっかり感謝しろよな」
提督「早速頂こう・・・・・・ってうどんか」
摩耶「あん? なんだよ、文句あるのか? せっかくこの摩耶様が作ってやったってのに・・・・・・」
提督「ああいや、文句なんかないって」
摩耶「それにしてはなんか微妙な顔してたよな?」
提督「そ、それは・・・・・・」
提督(言えない。ここ最近昼が麺ばっかりだなんて・・・・・・)
摩耶「なんだよ。言えない理由でもあんのか?」
提督「そんなことはないが・・・・・・」
摩耶「じゃあ言ってみろよ」
提督「えっとだな・・・・・・」
「説明しましょう!」カパッ
提督「その声は!」
青葉「どうも、青葉です!」シュタッ
提督「青葉・・・・・・天井で張り込むのはやめろと言ってるだろ」
青葉「まあまあ。そこは青葉のお茶目な失敗として流してください」
摩耶「いや、お茶目な失敗じゃねぇだろ・・・・・・」
青葉「摩耶さん、気にしてはダメですよ」
摩耶「はぁ」
青葉「それより、提督がなぜ理由を説明したくないのか気になりませんか?」
摩耶「まあ・・・・・・気にはなるけど」
提督「摩耶、気にするんじゃない」
青葉「そこで司令官では説明しづらいとのことなので、代わりに青葉が説明しましょう」
提督「やめるんだ」
提督(青葉に説明させるとロクなことになりそうにない)
青葉「では青葉が分かりやすく説明する前に、休憩をはさみましょうか。摩耶さんの作ったうどんが伸びないようにも」
提督「いやだから」
摩耶「提督、さっさと食えよな」
青葉「ささっ。どうぞ」
提督「・・・・・・分かったよ」
榛名「提督!」バンッ
提督「うおっ!? いきなりなんだ!?」
榛名「提督の危機だと思い、榛名、急いで駆け付けました!」
提督「い、いや・・・・・・危機ではないんだが・・・・・・」
青葉「おや、榛名さんじゃないですか」
摩耶「また何かあったのか?」
榛名「青葉さん、摩耶さん、提督をあまり困らせてはいけませんっ」
青葉「いえ、別に私たちは」
榛名「言い訳はいけませんっ」
摩耶「はぁ? 言い訳も何も、アタシらは」
榛名「問答無用です! 2人ともこちらに来てもらいます!」ガシッ
青葉「い、いえちょっと榛名さん」ズルズル
摩耶「何かの勘違いじゃねえのか!? なあ、おいって」ズルズル
榛名「では提督、失礼しますね」バタン
提督「・・・・・・・・・・・・」
提督(何だ今のは?)
「提督さん、いるっぽい?」コンコン
提督「夕立か。入ってきていいぞ」
夕立「榛名さんが摩耶さんと青葉さんを引き摺ってたけど、どうかしたっぽい?」
提督「あれは・・・・・・いつもの榛名のアレだ」
夕立「榛名さんのアレ・・・・・・。じゃあ心配ないっぽい」
提督「そうだな。ところで何か用か?」
夕立「あっ、そうだった。川内さんと江風がね」
提督「夜戦はしない」
夕立「やっぱりそうだよね。じゃあ早速伝えてくるっぽい」バタン、タッタッタ
提督「え? それだけ?」
~登場人物~
・綾波
某輸送作戦任務中に無傷の戦艦ル級フラグシップを昼戦で一撃で沈めるという謎の戦果を挙げた過去を持つ。基本は優しい良い娘。
・摩耶
口は悪いが根はとってもいい娘。対空番長として、活躍中。
・青葉
いろいろな情報を集めるのが趣味。提督や艦娘の子たちに話を聞かせるのが楽しみの一つ。
・夕立
駆逐艦とは思えない戦闘力の持ち主。基本的に誰かから伝言やお遣いを頼まれていることが多い。
提督「今日も寒いな」
阿武隈「そうですねぇ。雪も積もってるから、相当寒いんだと思います」
提督「雪積もってるのか」
阿武隈「はいっ! あたし的には、とってもOKです!」
提督「お、おう」
阿武隈「ところで提督、聞きたいことがあるんですけどぉ」
提督「なんだ?」
阿武隈「いい加減、この書類の山を片付けないといけないんじゃないですかぁ?」
提督「え? なんだって?」
阿武隈「だから~、ここの書類の山を」
提督「こんな寒いところで書類の山を片付けてられるか! 俺は駆逐艦の娘たちと遊ばせてもらう!」ダッ
阿武隈「ちょっ、提督、ちゃんと片付けてくださぁい!」
提督「俺が本気を出せば、この部屋から脱出することなど容やs」ガチャ
長門「どこへ行こうと言うのだ? ん? 提督よ」
提督「あっ・・・・・・(察し)」
長門「よもや仕事を投げて遊びに行くわけではあるまいな?」
提督「そ、そそそそんなことねえYO」
阿武隈「長門さん、提督また逃げようとしたんですよ」
提督「阿武隈ァ! 誰を売ってるゥ!? ふざけるなァァ!」
長門「ほう、そうかそうか」
提督「ま、待て長門。早まるな」
長門「提督よ、少しばかり痛い目を見てもらわなければならないようだな」
提督「やめて! 長門に暴力を振るわれたら、提督死んじゃう!」
長門「問答無用! ビック7パンチ!」ドカッ
提督「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!?」ドンガラガッシャーン
阿武隈「あ~あ・・・・・・」
提督「」チーン
長門「これに懲りたら、しっかり仕事をすることだな」
提督『ったく、酷い目にあったぜ・・・・・・』
加賀「ご自分が悪いんでしょう」
赤城「自業自得です」
提督『いや、まあそうなんだけどさ』
加賀「それより、言いたいことがあるのだけれど」
提督『黙秘します』
加賀「なぜ提督が私たちの艦載機に乗っているのかしら?」
提督『黙秘します』
赤城「黙秘も何も、普通出来ることではないですよね?」
提督『普通はそりゃできないだろうな』
加賀「そうでした。提督は普通じゃありませんでしたね」
赤城「そういえば、人間やめてましたね」
提督『酷いな』
加賀「当然の評価です」
赤城「ええ」
提督『・・・・・・・・・・・・』
千代田「あの・・・・・・そろそろ接敵しそうなんですけど」
加賀「そう」
赤城「皆さん、艦載機の発艦を開始して!」
千歳「艦載機、発艦してください!」
千代田「さぁ! 艦爆隊、艦攻隊、出番よっ!」
加賀「提督、指示を」
提督『艦爆隊は駆逐艦、軽巡洋艦を優先的に狙え。他は艦攻隊で牽制を入れるんだ』
赤城「了解!」
提督『幸い、敵に空母は一隻のみだ。派手にやってやろうぜ!』
千代田「提督、うるさい」
千歳「こら、千代田」
赤城「千歳さん、いいんですよ」
加賀「提督がうるさいのは間違いないわ」
提督『ヒャッハー! 皆殺しだー!!』
千歳「提督・・・・・・」
千代田「・・・・・・提督って、こんなキャラだっけ?」
赤城「艦載機に乗ると人が変わってしまうの」
加賀「腕は確かなのだけど・・・・・・とにかくうるさいのよ」
千代田「へ、へぇ」
千歳「提督の新しい部分を見た気分ね」
提督『敵の艦載機、来るぞ! 回避運動の準備をしとけ!』
加賀「来ましたか・・・・・・!」
千代田「そこまで数は来てないけど」
赤城「慢心はダメですよ。一撃でももらえば危険です」
千歳「敵機、来ます!」
提督『任せろッ!』
加賀「艦戦が迎撃に入ります」
赤城「こちらが制空権は完全に掌握できていますね」
千代田「爆弾・・・・・・回避!」
加賀「損傷は?」
赤城「ありません」
千歳「被弾なし」
千代田「こっちもお姉と一緒で大丈夫」
赤城「良かった」
加賀「提督、こちらに被害はありません」
提督『っしゃあ! 艦爆7機墜としてやったぜぇぇぇぇ!』
千代田「す、すごい・・・・・・!」
千歳「提督があんなにすごい人だったなんて」
加賀「まあ・・・・・・いつもがおかしな人だから仕方ないわね」
赤城「それには同意ね」
提督『聞こえてるぞ!』
加賀「提督、艦爆隊から入電。敵の駆逐艦を撃沈したわ」
赤城「残存の敵は空母1、重巡2です」
提督『第二次攻撃で決めるぞ。俺はこのまま直掩機として残るからな!』
加賀「了解」
赤城「分かりました」
千歳「提督、偵察機から入電! 新たな敵が出現した模様です!」
千代田「空母が主力の機動部隊みたい」
千歳「どうしますか!?」
提督『第二艦隊にすぐに迎撃に向かうよう連絡しろ!』
千歳「了解しました」
千代田「第二艦隊旗艦、聞こえますか!?」
神通『はい、聞こえます』
千代田「敵の空母機動部隊を確認! ただちに撃滅に向かってください!」
神通『了解。急行します』
神通「聞こえましたね? 敵の機動部隊を強襲し、撃滅します」
夕立「了解っぽい!」
照月「分かりました!」
初霜「気を引き締めて、頑張ります!」
潮「機動部隊、やらなくては!」
雷「任せて!」
神通「敵の艦載機に対する対空砲火は照月ちゃんに任せます」
照月「了解しました!」
神通「他の子は単縦陣で突撃します」
「「「了解」」」
神通「では参りましょう。全速前進!」
時雨「それで結局、提督は何が言いたいのかな?」
提督「突撃すれば勝てる。攻撃は最大の防御だって昔の人が」
時雨「ん?」
提督「何でもないです、はい」
時雨「神通さんも無理に突撃しなくてもいいんですよ?」
神通「そうですね。確かに敵艦載機が飛び交う中に突撃するのは危険です」
時雨「それが分かってるなら、なんで突撃したんです?」
神通「私が訓練している子たちが、あの程度の敵に後れを取るとは思いませんでしたから」
時雨「え、えぇ・・・・・・」
神通「それに認めたくはありませんが、提督の指示だから間違いなく成功する。そういう確信もあったので」
時雨「そ、そうなんだ」
提督「今もしかして俺褒められt」
神通「提督はお静かに」
時雨「提督は喋っちゃダメだよ」
提督「アッハイ」
神通「とにかく、水雷戦隊を率いる者として適切な方法を執ったまでです。では私はこれで」ガチャ
時雨「・・・・・・はぁ。提督、神通さんってなんでいつもは静かで優しいのに、こういうことにはすっごく頑固になるんだろう?」
提督「知らぬい」
時雨「僕、結構真面目に聞いてるんだけど」
提督「突撃に関しては俺も譲る気はないな」
時雨「・・・・・・怒るよ?」
提督「譲れない物がある」
時雨「・・・・・・・・・・・・」
提督「あ、おいっ! 主砲をこっちに向けるんじゃnぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ドゴーン
~登場人物~
・阿武隈
この娘は旗艦になるとだいたい真っ先に敵に狙われる。僚艦の娘たちに狙ってくる敵を倒してほしいのに、指示に従ってくれないことが多い。
・長門
みんなの代わりに提督を懲らしめる言わば死刑執行人。駆逐艦の娘たちに対して絶大な人気がある。
・千代田
最近空母として改装された。艦載機の扱いに慣れるために一航戦と練習中。千歳のことをすごく慕っている。
・千歳
千代田と同じく、ここ最近空母に改装された。提督のことはそれなりに尊敬している。
・照月
鎮守府初の防空駆逐艦として活躍。防空能力があるせいか、神通さんから指名を受け、出撃することが多い。
・初霜
最近改二になり、真の実力を発揮させつつある。真面目で真っすぐなゆえに不測の事態に弱い。
・潮
遠征で頑張っていたらいつの間にか改二になっていたとうのが本人のお話。一応駆逐艦(仮)。
・提督
提督は新たな称号を4つ手に入れた。(突撃厨、吶喊部隊、切り込み隊長、ただの突撃バカ)
提督「礼号作戦、ついに始まったな」
明石「そうですね」
提督「我が鎮守府も全力で海域の制覇に臨むつもりだ」
明石「私もできる限りのことはサポートしますよ!」
提督「ああ、期待してるぞ」
明石「任せてください!」
五十鈴「盛り上がってるところ悪いんだけど、いいかしら?」
提督「五十鈴か。敵の規模はどうだった?」
五十鈴「まあ今の艦隊でも大打撃を与える分には行けるんじゃない?」
提督「そうかそうか。ではこのまま作戦を続行だな」
五十鈴「ええ、そうね。ただ敵の親玉が少し厄介な時があるのよ」
提督「あの潜水棲姫、だったか?」
五十鈴「ええ。たまにすっごく素早いときがあるのよね」
提督「ほう」
五十鈴「だから取り逃がす可能性が十分に考えられるわ」
提督「まあ、そのときはそのときだ。今はとにかく連続して攻勢を掛けておこう」
五十鈴「分かったわ」
提督「明石、念のため対潜装備のチェックを頼む」
明石「了解しました!」
提督「五十鈴はヒトフタマルマルから、先ほどの6名で再び出撃してくれ」
五十鈴「了解よ」
提督「では2人とも、準備に掛かれ」
明石「了解!」
五十鈴「了解!」
提督「・・・・・・・・・・・・」
明石(いつもの提督じゃない)
五十鈴(なんでいつもこう真面目にできないのかしら?)
提督「・・・・・・・・・・・・」
五十鈴「・・・・・・・・・・・・」
提督「なあ・・・・・・」
五十鈴「それ以上言わないで」
提督「いやいやいや! 言わせてもらうけど、どんだけ攻撃回避されてるんだよ!?」
五十鈴「・・・・・・黙秘するわ」
提督「対潜はおまえの十八番でしょ!? なのに攻撃全部躱されてるやん!? どういうこと!?」
五十鈴「妖怪のせいね」
提督「あぁん!?」
五十鈴「冗談よ」
龍驤「まあまあ。ちょっち落ち着こうや」
扶桑「そうですよ、提督。皆一生懸命に頑張ってるんですから」
ヴェールヌイ「それになかなか倒せないのは敵も必死な証拠さ」
初春「そうじゃのう。それに潜水艦というのはそう簡単に沈められるものではないぞ?」
潮「て、提督さんなら、分かってくれますよね?」
提督「ぐぬぬ・・・・・・!」
五十鈴「とりあえずもう一度出撃してみるわ。それでダメなら手法を変えましょう」
提督「そう、だな。頼んだぞ、みんな」
提督「・・・・・・・・・・・・」
五十鈴「先に行っておくけど、私は悪くないわ」
提督「くっそぉぉぉぉぉ! なんで当たらないんだ!? 奴は俺に嫌がらせをしてんのか!? クソがっ!」
五十鈴「まあ落ち着きましょう、ね?」
龍驤「そうそう。怒ってもあんま意味ないで」
提督「もう怒った。五十鈴、神通と北上、那珂を呼んでこい!」
五十鈴「分かったわ」
龍驤「めっちゃ怒っとるなぁ」
扶桑「まああれだけ当たらないんじゃ・・・・・・仕方ないわ」
提督「次は必ず撃退してやる! 艦隊名は『潜水艦皆殺し隊』だ!」
龍驤「うわっ・・・・・・」
扶桑「物騒な名前ね・・・・・・」
提督「これで必ず沈める」
龍驤「だといいけどなぁ」
提督「やはり艦隊名がなかったから奴を沈めることができなかったんだな」
龍驤「ホンマに沈めよった・・・・・・!」
扶桑「たまたまだと思うけど・・・・・・」
提督「神通、よくやってくれた」
神通「ありがとうございます」
提督「さて、ようやく本隊が突入できる準備が整った。今から敵の補給物資集積所へ攻勢を掛ける」
金剛「私たちの出番ネー!」
鳥海「ようやく、敵陣へ突撃するのですね」
羽黒「が、頑張ります!」
夕立「突撃するっぽい」
綾波「一気に仕掛けちゃいましょう」
加賀「ようやく出番ですか」
提督「金剛、鳥海、羽黒、夕立、綾波、加賀。奴らに痛い目を見せてやれ」
「「「「「「了解」」」」」」
提督「よし! 出撃!」
提督「順調に敵補給集積所へダメージを与えられているな」
羽黒「そ、そうですね」
鳥海「このまま順調にいけば、物資などの摩耗が少なくて済みますね」
提督「ああ。まあさすがにそれはないと思うが、この快進撃を止めたくはない。引き続き頼む」
金剛「任せてくだサーイ!」
提督「よし、出撃だ!」
提督「・・・・・・・・・・・・」
金剛「Sorry提督・・・・・・」
提督「仕方ないさ。それに金剛は被弾してないだろ?」
羽黒「うぅ・・・・・・すみません」
提督「気にするな。戦艦の砲撃が直撃したんだ。生きて帰ってこれただけで充分だ」
羽黒「あ、ありがとうございます・・・・・・!」
提督(しかし、今の編成では限界があるってことか? ・・・・・・さすがに10回も連続で大破撤退はそうとしか考えられない)
鳥海「提督、少しいいでしょうか?」
提督「どうした?」
鳥海「こんなことを言うのはどうかと思うのですが・・・・・・今のまま進撃するのは困難かと」
提督「何か原因があると?」
鳥海「ええ。ハッキリとは分かりませんが、同じ場所でこれほどまで迎撃を受けるとなると・・・・・・」
提督「そうか。・・・・・・少し方針を変えてみよう」
鳥海「ありがとうございます。何かあれば、私の持てる最大限の力ででお助けします」
提督「ああ。そのときは頼む」
鳥海「はいっ」
あれから何度出撃したことだろう?
敵集積所へ最後の打撃を与えたのはもう遠い昔の話だったような気がする。
ここしばらくは敵の激しい防戦により、我が艦隊は最深部へ辿り着くことなく撤退を余儀なくされている。
数えただけでも30回ほど同じ個所での撤退が繰り返された。
鳥海の進言により、何度か艦隊の編成を組み替えてみたがどれも無駄な苦労に終わった。
偵察隊による別ルートからの進軍も行ってはみた。
だが、それすらも別動隊による抵抗に遭い退却。
始めの頃の勢いはどこかに消え、今や逃れられない負の連鎖にただただ疲弊するばかり。
このままここで押し返され、敗北者として名を刻むことになるかもしれない。
私個人の話であれば、それでもいい。
無能の烙印を押されたところで、気にも留めない。
しかし、私のせいで艦娘の子たちまでそういう風に扱われるのは我慢できない。
彼女たちは私の指揮に従い、己の力を十二分に発揮して戦闘に臨んでいる。
それを高見の見物とばかりに居座っている連中が、中身を知ることもなく、戦果だけで無能だと罵り、嘲ることは絶対に認められない。
決してあってはならない。
・・・・・・そろそろ私自身が本気で動く時が来たのかもしれない。
明日、敵最深部に進軍できそうにないのであれば、そのときは。
提督「・・・・・・」
長門「・・・・・・」
陸奥「・・・・・・」
扶桑「・・・・・・」
山城「・・・・・・」
加賀「・・・・・・」
瑞鶴「・・・・・・」
提督「・・・・・・君たちに集まってもらった理由は分かるな?」
長門「ああ」
陸奥「もちろんよ」
扶桑「このときが来たのですね」
山城「扶桑姉さま・・・・・・」
加賀「ええ」
瑞鶴「そんなこと分かってるわ」
提督「よろしい。では命令だ。敵の最深部などもはやどうでもいい。・・・・・・とにかく敵艦隊を可能な限り叩き潰せ。以上だ」
「「「「「「了解!」」」」」」
提督「出撃! 本当の艦隊の力というものを見せてやれ」
~登場人物~
・明石
艦隊の何でも屋。艦娘の損傷は小破までならだいたい彼女に頼ることが多い。
・五十鈴
対潜任務では必ず呼ばれる。潜水艦を沈めることで彼女の右に立つ者はいない。
・ヴェールヌイ
クールで静かな印象だが、実は結構動き回ることが好き。割と自由気ままに過ごす。雷、暁、電が関係すると冷静でいられなくなる。
・初春
独特な話し方をしているため、たまに何と言っているのか分からなくなることがある。
・鳥海
作戦指揮の立案をよく手伝ってくれる大破率ナンバーワンの重巡。夜戦で活躍することを見るのは稀とか(主に昼戦で謎の大破をするため)。
・羽黒
重巡の中では鳥海の次に大破する確率が高い。しかし鳥海に比べると昼戦では中破で耐えて、夜戦で大活躍することが多い。
・陸奥
なぜか長門よりも弾着を行うことが多い。提督の予想では第三砲塔が良い意味で爆発しているのではないかと思う。
・山城
だいたい扶桑といつも一緒にいる。艦隊も共に組むことが多く、姉と最前線で大暴れする。主力戦艦の一員。
提督「・・・・・・戦果は?」
長門「接敵した全ての敵を全滅させた」
提督「よくやった。まさか敵最深部まで進撃し、集積所を破壊までしてくるとは思わなかったぞ」
長門「我々もできるとは思っていなかったさ」
提督「あの弾薬と燃料の残り具合ではそう思うのが普通だろう」
長門「だが、成し遂げた」
提督「そうだな。本当によくやってくれた」
長門「ふっ。そうだ、あと集積所に囚われていた艦娘を一人回収した」
提督「情報にあった艦娘か」
長門「確か名は・・・・・・初月と言ったか?」
提督「ああ。彼女はどこに?」
長門「今は駆逐艦寮にいる。かなり疲れていたのだろう。ぐっすり眠っている」
提督「そうか。後でこちらから会いに行くとしよう」
長門「それがいい。・・・・・・話は変わるが提督よ、この出撃が失敗したら貴様自分で出るつもりだったろう?」
提督「そんなわけない。俺じゃ駆逐艦すら倒せないさ」
長門「本当だろうな?」
提督「こんなことで嘘を言ってどうする? 艦娘じゃなければ、深海棲艦には対抗できない。そのことはよく知っているだろう?」
長門「・・・・・・そうだな。バカなことを聞いたな、許してくれ」
提督「気にしてないさ。さて、敵の集積所を破壊した褒美か知らんが、観艦式が行われる。適当なメンバーを連れて参加して来い」
長門「ああ、そうしよう。それでは失礼するぞ」
提督「敵の艦隊が北海道方面から接近中だと?」
大淀「はい。大規模な編成のため、こちらにも応援要請が来ました」
提督「大規模な艦隊か・・・・・・。ここは連合艦隊で出撃するのが妥当だろうな」
大淀「そうですね。大本営からも連合艦隊での出撃を推奨されていますので」
提督「情報はないのか?」
大淀「ハッキリと確認はされていませんが、戦艦棲姫などの敵主力が何体か確認されています」
提督「戦艦棲姫か・・・・・・。ならば、水上打撃部隊で一度強行偵察に向かうか」
大淀「編成はどうしますか?」
提督「そうだな・・・・・・。第一艦隊には長門、陸奥、扶桑、山城、摩耶、加賀。第二艦隊には北上、大井、木曾、阿武隈、夕立、綾波で構成される艦隊でいこうと思う」
大淀「主力の方々が勢ぞろいですね」
提督「偵察とはいえ、準備しておくことに越したことはないからな」
大淀「そうですね。では私の方から全員に召集を掛けておきます」
提督「頼む」
提督「我が艦隊は圧倒的ではないか!」
球磨「圧倒的かクマ?」
提督「敵集積所に攻勢を掛けていた時と比べると、道中で撤退することがほとんどない! これを圧倒的と言わずして何と言う?」
球磨「アッハイ」
葛城「艦隊帰投しましたよー」
提督「葛城か。出撃した者は?」
葛城「全員ドッグに行きました」
提督「・・・・・・・・・・・・」
球磨「これが圧倒的クマ?」
提督「こ、今回はたまたまこうなっただけだ(震え声)」
葛城「修復剤はどうします?」
提督「そうだな・・・・・・。大破した者へ優先的に回してくれ」
葛城「了解しました」
提督「さて・・・・・・敵の主力を後一歩というところまで追い込んだはいいが」
加賀「姫級の敵が3隻随伴しているわ」
提督「制空権はなんとか確保できている分、弾着で高ダメージを期待できるがやはり敵の装甲が硬すぎるか」
長門「ダメージは与えていることには変わりない」
扶桑「そうですね。後は何かが足りないのかも」
陸奥「第二艦隊の被害を最小限に留める方法を考えるべきね」
山城「と言っても、簡単なことじゃないでしょうけど」
摩耶「そんなのアタシらが敵をぶっ殺せば済む話じゃねえか」
提督「それが難しいから作戦を立ててるんだろ?」
摩耶「作戦なんて立てたって、実戦じゃどうしようもねえ時の方が多いじゃねえか」
提督「それはそうだが・・・・・・」
長門「ふむ。とにかく敵最深部まで、どれだけ損傷せずに進撃できるかが焦点だな」
提督「そうだな。そのためにもおまえたちには頑張ってもらわねばならん」
長門「ふっ」
加賀「任せてください」
摩耶「この摩耶様がいるんだ。安心して見てなって」
陸奥「任せて。ちゃんと撃退して見せるわ」
扶桑「他の子たちを守るためにも、頑張ります」
山城「姉さまが頑張るのであれば、私も当然頑張りますけど」
提督「士気は十分だな。第二艦隊の方はどうだ?」
北上「ん? まあボチボチってとこかなぁ」
大井「そう言いながらやる気に満ち溢れている北上さん、素敵!」
阿武隈「もちろん、やる気はバッチリです! あたし的にはOKです」
鳥海「敵の殲滅はお任せください」
雪風「司令、雪風は大丈夫です!」
綾波「ふふっ。綾波もバッチリですよー」
提督「よし、今回も支援艦隊を送る。全員しっかり暴れてこい!」
「「「「「「了解」」」」」」
提督「道中は陸奥が小破しただけか」
摩耶『ああ。他は全員無傷で突破できたぜ』
提督「この戦い、勝てるか?」
摩耶『あんだよ? 心配なのか?』
提督「このパターンは敵最深部で勝てないと相場が決まってるからな」
摩耶『心配すんなって。必ず勝つさ』
提督「・・・・・・その言葉、信じるぞ?」
摩耶『おうよ! もし勝てなかったら何でもしてやんよ』
提督「ふっ・・・・・・分かった。全艦に通達! 第四警戒航行序列で敵最深部に突入せよ!」
『『『『『『了解!』』』』』』
提督「・・・・・・」
北上「・・・・・・」
大井「・・・・・・」
摩耶「・・・・・・」
提督「・・・・・・全員よくやったな。敵艦隊は主力旗艦の撃沈により、退却したそうだ」
摩耶「言っただろう? 必ず沈めるってな」
提督「ははっ。そうだったな」
北上「ま、これで作戦はめでたく終了じゃん? あ~良かった良かった」
大井「敵の旗艦を果敢に攻撃して撃沈させるなんて・・・・・・素敵よ北上さん!」
提督「本当にそうだな。よくやったぞ北上」
北上「い、いやぁ・・・・・・その・・・・・・うん、ありがとね」
摩耶「ま、今回は全員動きが良かったからな」
提督「それでも、この攻略は非情に大きい。やはりウチは十分やれるってことを証明できたんだからな」
北上「そうだねぇ」
大井「もう少し作戦がまともならもっとできるけど・・・・・・」ボソッ
提督「ん? なんだって?」
大井「いえ、何でもありません」
提督「そうか。・・・・・・もう少し精進するさ」
大井「!」
提督「とにかく、全員ご苦労様だった。今日の晩は宴会を開くから、それまでゆっくりしてくれ」
摩耶「おう!」
北上「ほ~い。大井っち、行こっか」
大井「は、はい北上さん」
~登場人物~
・大淀
今回の作戦では活躍(主に練度不足)できなかったが、大事な作戦っを立てる時にはいつも提督の傍にいる。
・葛城
空母としてはまだまだ未熟だが、これからに期待できる新人。瑞鶴のことを良い先輩として慕っている。
・雪風
幸運艦として名高い駆逐艦。仲間のことを大切に想い、いつも無事を祈っている。夜戦でなぜかカットインをすることが少ない。
グラーフ「Admiral、失礼するぞ」ガチャ
提督「ん? どうした?」
グラーフ「どうしたもこうしたもない。貴方は何を考えているんだ!?」
提督「うおっ!? なんでそんなに怒ってるんだ?」
グラーフ「怒ってなどいない!」
提督(絶対怒ってるじゃん)
提督「まあ落ち着けって。んで俺が何かした?」
グラーフ「『何かした?』じゃない! どうして貴方が艦載機に乗って出撃しているのだ!」
提督「いや、だって、ねぇ?」
グラーフ「貴方はここの指揮官だろう? 指揮官が命を落とすかもしれない。そんな状況を私が見逃すわけにはいかない」
提督「えぇ・・・・・・。大丈夫だって」
グラーフ「大丈夫という言葉は戦場では通用しない! 赤城がいつも言っているだろう。『慢心はダメ』と」
提督「そ、そうだが・・・・・・」
グラーフ「つまりやられてからでは遅いということだ。分かってくれるか? Admiral」
提督「あ、ああ」
グラーフ「ふっ・・・・・・。分かってくれて何よりだ。私もあまり手荒なことはしたくなったからな」
提督(手荒なこと!? 俺が納得しなかったら何するつもりだったのこの娘!?)
グラーフ「言いたいことはそれだけだ。失礼したな」ガチャ
提督「・・・・・・」
赤城「で、やめるんですか?」ひょこ
提督「え? やめないけど」
赤城「ですよねー」
提督「今、俺は無性にラーメンが食べたい」
皐月「僕にそんなこと言われても・・・・・・」
提督「そうだ! 美味いラーメン屋が出来たと聞いたから、そこへ食べに行こう」
皐月「近いの?」
提督「ここから30分は掛かるな」
皐月「ちょっと遠くないかな?」
提督「それでも俺は行く。全てはラーメンのために」
皐月「が、頑張って」
提督「皐月も行くだろう?」
皐月「えっ!? 僕、そこまでラーメンを食べに行きたいわけじゃ」
提督「もう一度聞こうか。皐月も行くだろう?」
皐月「う、うん」
提督「決まりだな。さ、善は急げだ」
皐月「今から行くの!? お仕事は!?」
提督「そんなことよりラーメンだッ!」
皐月「え、えぇ!?」
提督「行くぞ! ラーメン屋へ突撃だぁぁぁ!!」
皐月「ちょ、ちょっと司令官! テンション高って、わ、わわっ!」
提督「突撃ィィィィィィ!!」
長門「で、何か言い残すことはあるか?」
提督「ラーメンのお供はチャーハンか白米、それと餃子だ」
長門「・・・・・・」
提督「・・・・・・」
長門「・・・・・・瑞鶴」
瑞鶴「艦爆隊、発艦始め!」
提督「ちょ、それ江草さ・・・・・・ぎにゃぁぁぁ!?」チュドーン
瑞鶴「ふぅ・・・・・・。どうよ!」
長門「前より正確な攻撃が出来ているようで安心した」
瑞鶴「まあね。翔鶴姉と一杯練習したんだから!」
長門「そうか」
瑞鶴「それより、これどうするの?」
提督「」気絶
長門「案ずるな。すぐに何とかなる」
瑞鶴「あっ。それもそっか」
榛名「提督、大丈夫ですか!? すぐに榛名が助けますから!」シュタッ
長門「後は任せるか」
瑞鶴「そうね。さっさと逃げましょ」
榛名(これをやった犯人はまだすぐ近くにいるはずです)
榛名「榛名、必ず見つけ出してこの報いを受けさせますから!」
提督「」
提督「はっ!」
加古「あ、目が覚めた?」
提督「俺は一体・・・・・・」
加古「よく分かんないけど、気絶してたみたいだよ」
提督「・・・・・・ああ、そうか。瑞鶴にやられたんだった」
加古「また何かしたんだ」
提督「またってなんだよ」
加古「あははっ」
提督「笑って誤魔化すな!」
加古「それよりもいいの?」
提督「何が?」
加古「仕事」
提督「あっ・・・・・・」
加古「・・・・・・その様子じゃヤバそうだね」
提督「き、きっと大丈夫さ」
加古「言っておくけど、手伝わないからね」
提督「くっ・・・・・・!」
加古「さっさと終わらせてきなよー」
提督「また長門にやられたらヤバいし・・・・・・そうするか」
加古「いってらっしゃーい」
~登場人物~
・グラーフ ツェッペリン
敵主力迎撃作戦時に着任した。まだまだ新米で赤城や加賀などの主力空母と一緒に出撃して、戦果を着実に挙げている。意外と提督に厳しい。
・皐月
提督がよく遊びに連れていく駆逐艦の一人。また、明るい性格からいろいろな艦娘から可愛がられている。
・加古
昼寝と戦闘大好きっ子。その二つが絡まなければ、割と常識人である。古鷹とよく一緒に出撃している。
提督「暁よ」
暁「な、なにかしら?」
提督「俺がこの前渡した三連装酸素魚雷はどうした?」
暁「なんのことかしら?」
提督「電」
電「どうかしましたか?」
提督「暁の魚雷がどこにあるか知っているか?」
電「し、知らないのです」
提督「・・・・・・」
電「ほ、本当ですよ・・・・・・?」
暁「電がこう言ってるんだから、きっと司令官の勘違いじゃないかしら?」
提督「そうか? うーむ・・・・・・」
電「あ、あの・・・・・・司令官さん」
提督「なんだ?」
電「その・・・・・・魚雷は確か北上さんが」
提督「ちょっと行ってくるわ」
電「えっ? あっ、はいなのです」
暁「まったく。一人前のレディの暁を疑うなんて・・・・・・司令官にも本当困っちゃうわ」
電「あ、あはは」
提督『敵艦隊が南に進路を取っている。このままだとタンカーに危険が及ぶな』
足柄「じゃあ」
那智「その敵とやらを」
妙高「迎撃するしかありませんね」
蒼龍「提督、指示を」
提督『蒼龍、艦攻隊を出撃させろ。幸い、敵に空母はいない』
蒼龍「了解」
提督『足柄、那智は蒼龍の艦攻隊が攻撃を終え次第突撃して残りを沈めろ』
足柄「分かったわ!」
那智「腕が鳴るな」
提督『妙高は蒼龍の護衛を頼む』
妙高「分かりました」
提督『万が一の可能性を踏まえ、付近に哨戒に出ている水雷戦隊をそちらに送る。それまで敵をタンカーに近づけるな』
「「「「了解」」」」
提督『健闘を祈る。全員攻撃開始!』
提督「妙高、報告を」
妙高『はい。敵水雷戦隊と交戦、これを撃滅』
提督「被害は?」
妙高『足柄が小破、那智、蒼龍は無傷です』
提督「そうか。よくやった」
妙高『ありがとうございます。これから水雷戦隊の娘たちとタンカーを護衛しつつそちらへ戻ります』
提督「頼む」
提督「・・・・・・ふぅ」
龍驤「お疲れさん」
提督「はぁ・・・・・・久しぶりに真面目に指揮執った気がするな」
龍驤「いつもは真面目やないんかい」
提督「ん? いや、まあ・・・・・・ボチボチ?」
龍驤「いや、疑問形で返されてもなぁ」
提督「・・・・・・そんなことよりもだ。天龍、これはどういうことだ?」
天龍「どうって、そこに書いてある通りだ」
提督「誰が武器を作れと言ったんだ」
天龍「オレだ」
提督「そんな堂々と胸張って言うことじゃねえだろ」
天龍「だけどよぉ・・・・・・カッコよくねえか?」
提督「それは百歩譲って認めよう」
龍驤「認めるんかい」
提督「だけどな、鋼材をこんなに使われたら困るんだよなぁ」
天龍「たかが5000だろ? いいじゃねえか」
提督「鋼材はウチ少ねえんだって! 5000は痛いよ!」
天龍「グチグチうるせえなぁ」
提督「うるさくもなるわ! おまえ、これだけの資材やり繰りするのにどんだけ時間掛かると思ってるんだよ!?」
天龍「知るかよ」
提督「はぁ!?」
龍驤「まあまあ、司令官も落ち着きや」
提督「これが落ち着けるか!」
天龍「んだよ。仕方ねえなぁ」ガサゴソ
提督「おうおうおう! 物で釣る気か!? 俺は釣られねえからn」
天龍「数量限定のカップめn」
提督「今回は許そう」
龍驤「いや、許すんかい! しかもカップ麺で!」
提督「これなら許す」
龍驤「んなアホな」
提督『ヒャッハー。零戦はやっぱ二一型に限るなぁ! グラーフもそう思うだろぉ?』
グラーフ「そ、そうだな」
瑞鳳「あはは・・・・・・やっぱり相変わらずだね」
グラーフ「その・・・・・・Admiralはいつもこんな感じなのだろうか?」
瑞鳳「んー・・・・・・艦載機に乗ってるときはそうだね」
グラーフ「そ、そうなのか」
瑞鳳「驚いちゃった?」
グラーフ「ああ・・・・・・。だがそれよりもAdmiralが艦載機で、日本のZEROでフォッケウルフと対等にドッグファイトできていることの方が驚きだ」
瑞鳳「なんだかんだで提督ってすごいからねぇ」
グラーフ「そのようだな。・・・・・・私は少し余計な心配をしていたかもしれないな」
瑞鳳「余計じゃないよ。少なくとも皆、心配はしてるんだから」
グラーフ「そうなのか?」
瑞鳳「うん。口には出さないけどね。皆、提督のことは信頼してるし、大好きだから」
グラーフ「ほう・・・・・・Admiralは幸せ者だな」
瑞鳳「ふふっ、そうかもね」
~登場人物~
・電
心優しい駆逐艦。その優しい性格から自分から何かをハッキリ主張することは苦手。
・暁
改二になったことにより夜戦で活躍できるようになった。やったね暁、出番が増えるよ。
・足柄
飢えた狼として名高い重巡。戦闘力が高く、夜戦・昼戦で常に活躍する。皆の憧れの的だが、本人は戦闘狂なのでその辺りには疎い。
・那智
だいたい一杯やっていることで有名。提督ともたまに潰れるまで飲み合うことがあるとか。
・妙高
重巡のリーダーとして、日々鍛錬を欠かさない。秘書官としても優秀で、その技量には提督が太鼓判を押している。
・天龍
遠征部隊のまとめ役。駆逐艦に戦闘の基本や遠征時の注意など優しく、時に厳しく教えている。お姉さん的立ち位置。なお妹h(ここで字が切れている)
・瑞鳳
空母としては小さいが、みんなに頼られるお姉さん。彼女の卵焼きは一度食べると忘れられず、中毒症状を引き起こす力があるという。
蒼龍「提督」
飛龍「今こそ」
霧島「火力で」
足柄「押し切るべきじゃないかしら!?」
提督「うるさいっ! 火力火力って・・・・・・当てなきゃ意味ないんだよッ!」
蒼龍「大丈夫ですよー」
飛龍「アウトレンジで決めれば行けます!」
提督「いや、空母のくせして殴り込みに行くのはどこのどいつでしょうね!?」
霧島「殴り込みに何か不満でも?」
提督「危ないだろうが! あと資源的にも困るんだよ」
足柄「夜戦なら殴り込みできるわ!」
霧島「!」
蒼龍「!」
飛龍「!」
提督「いや、『それだ!』みたいな顔してもダメだから! そもそもそこの空母2人は夜戦に参加できないだろうが!!」
蒼龍「大丈夫だ」
飛龍「問題ない」
霧島「物理で倒します」
足柄「やられる前に、ね」
提督「いやいやいや! 問題ありや! そもそも戦艦でも夜戦は」
清霜「戦艦!? 清霜、戦艦になれるの!?」バタンッ
川内「夜戦!? 夜戦するの!?」ガシャーン
提督「違う、そうじゃない。あと川内、窓を割って入ってくるんじゃない」
提督「やっと終わったか・・・・・・」
神通「すみません、提督。姉がご迷惑をおかけしました」
提督「いや、まあ気にしてない。ただ今度から窓を割って侵入しないよう言っといてくれ」
神通「分かりました。きちんと言って聞かせますね」
提督「頼む」
神通「ところで提督。今夜那珂ちゃんのライブがあるのですが」
提督「すまん。仕事が溜まっててな」
神通「そうですよね。今回は仕方ありませんね」
提督「誰か手伝ってくれたら終わるかもしれないけどなぁ」チラッ
神通「それでは私は那珂ちゃんのライブの席を確保しなければいけませんので」バタン
提督「逃げられた、だと・・・・・・! くっ・・・・・・仕方ないか」
提督(昼に火力バカに捕まらなかったらなぁ)
赤城「失礼します。提督、お腹が空きました」
加賀「私もです」
提督「いきなり入ってきて腹減ったはないだろう」
赤城「事実だから仕方ありません」
加賀「赤城さんの言う通りです」
提督「あーさいですか。だがあ見ての通り書類が溜まってて料理なんてできない。無駄だから間宮のとこか鳳翔さんのとこにでも行け」
赤城「手伝いましょうか?」
提督「だから作らないと・・・・・・は?」
赤城「私たちが仕事をお手伝いすると言っているんですよ」
加賀「そんなことも聞き取れないのかしら?」
提督「は? へ? いつも飯のことしか考えてなさそうなおまえらが?」
赤城「失礼ですね。私たちがいつそんなことを言いました?」
提督「ついさっき腹が減ったとか言ってたのはどこのどいつだ?」
加賀「とにかく、早く取り掛かりましょう」
赤城「そして、提督の手料理を食べさせてもらいます!」
提督「結局そうなるのか・・・・・・まあいい。手伝ってくれるならそれくらいしてやろう」
加賀「やりました」
赤城「上々ね」
提督「おまえら本当なんか・・・・・・」
赤城「ん?」
加賀「何か?」
提督「・・・・・・いいから、さっさと片付けるぞ」
赤城「分かっています」
加賀「分かりました」
提督(・・・・・・なんだかんだで一航戦と言われるだけあるな)
提督「俺は明日から3日間、大本営のところに行ってくる」
榛名「榛名もお供します!」
提督「ダメだけど」
榛名「榛名もお供します」
提督「いや、だからダメだって」
榛名「榛 名 も お 供 し ま す !」
提督「あ、うん・・・・・・分かった」
初月「その間、僕たちはどうすればいいんだ?」
提督「その間は鳥海とかに任せる」
初月「分かった」
榛名「提督のことはお任せください! 榛名が全力で守ります!」
提督「いや、危ないことはないんだけどね」
榛名「?」
提督「小首を可愛く傾げるなぁ・・・・・・」
初月「まあいい。ここのことは僕たちに任せて安心して行ってくるといい」
提督「ああ。頼むわ」
提督「疲れた・・・・・・」
榛名「提督、お疲れ様です」
提督「うん、だいたい榛名のせいだからな」
榛名「?」
提督「なんで『何を言っているんですか?』みたいな顔してられるんだろうねぇ」
榛名「榛名は何もしていませんよ?」
提督「いや、おまえ・・・・・・俺の意見に何か言った他の提督に主砲向けてたじゃん」
榛名「「当然です! 提督をお守りするのが榛名です!」
提督「いや、危ないことされてないし。意見交換は重要なんだぞ? それなのに『提督の意見に何か不満でもあるのですか? 榛名、我慢できません』とか言って脅すなんて・・・・・・やりすぎや」
榛名「榛名は大丈夫です!」
提督「唐突過ぎて意味が分からない。てか大丈夫じゃないだろ」
榛名「あっ、鎮守府が見えましたよ」
提督「話を逸らすな! はぁ・・・・・・まあいい。とりあえずさっさと帰るか」
榛名「はいっ!」
提督「そろそろ大規模作戦が始まるらしい」
球磨「準備はしっかりしておくことに越したことはないクマ」
長月「そうだな。そのための遠征は任せてもらおうか」
卯月「うーちゃんも頑張るぴょん!」
萩風「私も一生懸命頑張ります」
弥生「弥生も・・・・・・頑張り・・・・・・ます」
提督「遠征は大事だからな。頼んだぞ」
卯月「了解っぴょん」
萩風「了解しました」
弥生「了解・・・・・・しました」
長月「了解した」
球磨「それじゃ、行ってくるクマ」ガチャ
提督「おう、行ってこい」
提督「・・・・・・」
提督「長門」
長門「呼んだか?」ガチャ
提督「・・・・・・支援艦隊を援護に」
長門「もう出る準備はできているさ」
提督「ならいい」
長門「提督よ、心配性だな」
提督「道中での襲撃とかの可能性を考えてだな」
長門「ふっ。そうだな」
提督「絶対分かってないだろ」
長門「分かっているさ」
提督「なら・・・・・・いいけどな」
提督「なぁ」
北上「ん? どしたの提督?」
提督「駆逐艦2隻で戦艦3隻巡洋艦2隻駆逐艦2隻の相手ってできると思うか?」
北上「普通に考えて無理だよねー」
提督「だよな。ならなんであの味方たちは助けに来てくれないんだ?」
北上「知るわけないじゃん」
提督「デスヨネー」
江風「提督、失礼するぜ・・・・・・おっ、何やってるんだ?」
提督「海戦」
北上「その見物」
江風「どれどれ・・・・・・へぇ! 最近のはよくできてやがるなぁ」
提督「確かによくできてる。だがな、今のこの戦力差だと駆逐艦じゃどうしようもない」
江風「何言ってるんだ? それくらいなら何とかなるって」
提督「いや無理っしょ」
北上「さすがにこれはねぇ」
江風「ちょっと江風に貸してみ。何とかしてやるからよ」
提督「まあ俺じゃどうしようもないからいいけどさ。ほら」
江風「ん、ありがたいね。さぁて駆逐艦の本領、見せてやるかな」
北上(駆逐艦の本領もクソもない気がするんだけど)
提督「見せてもらおうか。駆逐艦の力とやらを」
江風「任せなって。改白露型駆逐艦江風、出るぜ!」
提督(いや、その駆逐艦は峰風なんだが)
江風「どうだ提督? 江風が大戦果を挙げてやったぜ!」
提督「あの敵の量を相手に戦艦と駆逐艦を撃破した・・・・・・だと?」
江風「まあさすがにそれが精一杯だったんだけどな」
提督「駆逐艦1隻でよくやったなぁ」
北上「まあ魚雷のおかげっしょ」
江風「おう! もちろんだとも!」
提督「やはり駆逐艦は最高、ということか」
江風「戦闘といえば駆逐艦に決まってるじゃねえか」
提督「駆逐艦の操作練習しておくか」
北上「巡洋艦も忘れずにね~」
提督「お、おう」
提督「とうとうこの時が来たか」
加賀「そうね」
赤城「一体何が始まるんです?」モグモグ
提督「北太平洋に進出する・・・・・・っていうか赤城、食べるのをやめるんだ」
赤城「お断りします」
提督「さすがにその返しは困る」
加賀「それで? 今回も私たちの出番はあるのかしら?」
提督「もちろんだ。まあまずは連合艦隊で敵から前線海域の制海権を奪わなくてはならないから、出番は後だがな」
加賀「そう」
赤城「ということはまだまだ食べられますね」
提督「食べるのをやめなさい」
赤城「私から楽しみを奪わないでください! 鬼! 悪魔! 防空棲姫!」
提督「最後のはアカン」
提督「第一艦隊は千代田を旗艦として、イタリア、青葉、最上、高雄、文月。第二艦隊は球磨、北上、電、リベッチオ、風雲、雷」
千代田「千代田が旗艦!?」
青葉「珍しい組み合わせですねー」
提督「敵の戦力的に見て、これが妥当だと判断した。装備は各自用意してある。何か質問は?」
球磨「駆逐艦が多いのはなぜクマー?」
提督「敵主力に辿り着くまでに敵艦隊との交戦を可能な限り避けるためには、高速で移動できることが望ましいからだ」
イタリア「あっ。だからイタリアなんですねぇ」
提督「そうなるな」
文月「久しぶりの戦闘かぁ~」
提督「駆逐の娘たちは危険な目に遭うことが多いかもしれん。すまないが頑張ってきてくれ」
風雲「私たちなら大丈夫よ」
リベッチオ「提督さんの指示なら問題ないと思うなー」
電「そ、そうなのです! 電の本気を見るのです!」
雷「司令官のためなら出撃くらい何でもないわ! 任せて!」
文月「私も頑張る~」
提督「そうか。球磨、この娘たちを頼むぞ」
球磨「任せておけクマー」
提督「もちろん、おまえらも無事に帰って来いよ」
青葉「もちろんです!」
イタリア「分かってますよぉ」
最上「もちろんさ! 敵の主力を撃退して帰ってくるよ」
高雄「私たちならできます! すぐに帰ってきますね」
千代田「制空権の確保は任せて! お姉に負けないくらい頑張るわ」
北上「敵艦隊なんかこの酸素魚雷でイチコロよ。任せてー」
球磨「士気は十分クマ。それでは行ってくるクマー」
提督「おう。頑張って来い」
提督「敵艦隊に壊滅的打撃を与えることに成功、か」
球磨「意外と余裕だったクマ」
イタリア「一時はどうなるかと思いましたが、私たちの敵ではなかったみたいです」
提督「確かに戦力的にはそこまでの脅威を感じなかったが・・・・・・」
千代田「まあまあ。今回の敵はそこまで大規模じゃないのかも」
提督(果たしてそうだろうか? 何だか嫌な予感がする)
提督「とにかく、ご苦労だった。全員ゆっくり休んでくれ」
「「「了解」」」
提督「さて、次は飛行場の設営準備か。水雷戦隊の応用艦隊で偵察してみてから最終的な編成を決めるか」
提督「うっ・・・・・・うっ・・・・・・どうしてっ!」
提督「なんでこうなるのよっ! なんでっ! なんでっ!」ガンッ、ガンッ
鈴谷「まあまあ、落ち着こうよ提督」
熊野「そうですわ。そんな某アニメのキャラクターみたいな取り乱し方をされても困りますわ」
夕立「さすがにこれは相手が悪いっぽい」
提督「制空権の大切さと深海棲艦がいつもどんな気持ちなのかよく分かるよ」
鈴谷「それにあの砲台がすっごく邪魔なんだよねぇ」
熊野「三式弾が効果がないなんて・・・・・・」
ヴェールヌイ「敵に効果的な攻撃ができない・・・・・・すまない、司令官」
提督「いいや。謝るのは俺の方さ・・・・・・。ドイツからの兵器調達ができていないんだからな」
初月「仕方ないさ。そもそもここにドイツの艦娘がほとんどいないんだからな」
提督「くっ・・・・・・! 仕方ない。ここは編成を変更する。敵の防衛ラインを強行突破し、敵を撃滅する」
提督「初月、榛名、龍驤、阿武隈、夕立、衣笠は榛名を旗艦として準備完了次第、進行を開始せよ!」
提督「全員よくやった。ようやく基地設営のための上陸部隊の安全を確保することができた」
衣笠「厳しい戦いだったけどね」
夕立「あの砲台、強いっぽい」
初月「もう二度と戦いたくはないな」
阿武隈「そうだね」
龍驤「まあええやん。無事に敵旗艦を叩けたんだし」
榛名「そうですね。本当に良かったです」
提督「ああ。次は輸送作戦になる。阿武隈、夕立以外の娘はゆっくり休んでくれ。そして2人には引き続き艦隊を率いてもらう」
夕立「輸送作戦は苦手っぽい・・・・・・」
阿武隈「阿武隈が旗艦ですか? 頑張ります!」
提督「2人とも大変だろうが、頼んだぞ」
提督「輸送作戦は無事に完遂。航空基地の設営に成功、か」
阿武隈「はい、無事完了しました~」
鈴谷「それにちゃんと航空機も配備してきたし、準備は万全じゃーん」
熊野「次の作戦ですが、敵の中枢から反抗部隊が向かってるそうですわ」
睦月「蹴散らしてやるにゃしぃ」
如月「睦月ちゃん、私たちは設営で頑張ったんだからお休みよ。ね? 司令官?」
皐月「えぇー。ボクはもっと戦えるよー」
提督「いや、如月の言う通りだ。設営に向かった者は全員休息を取ってもらう」
阿武隈「分かりました~」
夕立「しっかり休むっぽい」
提督「敵の反抗艦隊には連合艦隊の者から向かってもらう。航空基地の支援と共にな」
提督(偵察情報によれば、敵はそこまで強力な艦隊で来てはいない・・・・・・。ここは確実に反抗艦隊の戦力を削っていくことが大事か)
提督「今回は最初に出撃した連合艦隊を基に艦隊を編成をする。大淀、イタリアを呼んできてくれ」
大淀「了解しました」
~登場人物~
・イタリア
頼れる皆のお姉さん的ポジション。海外艦としては初めて鎮守府に着任した娘でもある。
・清霜
戦艦に憧れる純粋な駆逐艦。ちなみに戦艦にはなれません。
・川内
口を開けば夜戦、とにかく夜戦。夜戦をこよなく愛し、また夜戦で大活躍を見せる。(たまに夜戦に参加できないことがある)
・初月
クールに敵艦載機から味方艦隊を守る防空駆逐艦。ちなみによく中破する。
・長月
遠征艦隊の一員として今日も遠征を頑張る日々。演習だとかなりの活躍を見せる。
・卯月
たまに提督にいたずらを仕掛け、半日ほど姿を消すことが多い駆逐艦。懲りることはない。
・弥生
遠征艦隊の一員。提督がよく怒らせたい娘だと言っている。怒ってなんかないよ・・・・・・怒ってなんか・・・・・・!
・萩風
健康的な生活をサポートすることに特化している。たまに提督を叱ることも。
・江風
改二になりさらなる活躍を見せることになった。夜戦が好き。
・鈴谷
航空巡洋艦となり、オールマイティに戦うことができるようになった。提督とたまに街に出かけている。
・熊野
鈴谷とよく一緒にいる。お嬢様気質で良いものでないと認めたくない。最近は美味しいものに釣られているようだが・・・・・・。
提督「敵反抗部隊の迎撃を確認した。よくやったぞ皆」
青葉「戦闘も青葉にお任せ!」
Zara「頑張りました~」
高雄「当然の戦果です」
イタリア「日本の重巡お皆さんはお強いですねぇ」
最上「いやいや。イタリアさんも火力凄かったよー」
葛城「砲撃戦の迫力、すごかったなー」
古鷹「これも葛城さんが制空権を確保してくれたおかげですよ」
加古「確かにそうだねー。弾着観測とかやりやすかったし」
北上「そうねー。艦載機の攻撃から守ってくれるのはありがたいねぇ」
球磨「敵艦隊もそこまで骨のある奴じゃなかったのも大きいクマ」
雷「私たち、砲撃戦はダメだったけど・・・・・・雷撃戦は頑張ったんだから!」
電「そ、そうなのです。敵は助けたいけど・・・・・・誰にも沈んでほしくないから、頑張ったのです!」
提督「そうか。本当に皆頑張ってくれて、無事に帰ってきてくれて良かったよ。今後も作戦行動があるかもしれないから今のうちにゆっくり休んでくれ」
「「「はーい」」」 「「「了解」」」
提督(次は南方に航空基地隊を展開し、敵の基地と艦隊の壊滅を狙う作戦か・・・・・・。進軍するスピードが速すぎる気がするが、仕方ないか)
大淀「提督、次の作戦に向かう艦隊の編成はどうしますか?」
提督「そうだな・・・・・・。偵察隊によると大規模な艦隊を組むと強大な敵戦力との戦闘に突入しやすくなるようだ」
大淀「だとすると・・・・・・基地設営のための上陸安全確保の時と同様の編成でしょうか?」
提督「そうだな・・・・・・その艦隊に近いだろうな。よし、利根と筑摩をここに呼んでくれ」
大淀「了解しました」
提督(航空基地隊の援護があるとはいえ、空母を運用できないとすると・・・・・・敵機動部隊がいないことを祈るばかりだな)
提督「くっ・・・・・・! 支援があっても制空権は握られているのがキツイな」
利根「今回の戦いは厳しいのう」
筑摩「提督、敵艦隊の砲撃は普段の倍以上の命中率を誇っているみたいです」
照月「敵機は迎撃できるんだけど・・・・・・」
暁「敵の砲撃がすごくて、回避するだけで精一杯だわ」
江風「夜戦でも敵の旗艦を守るようにして戦艦が立ってるからなぁ・・・・・・」
ヴェールヌイ「これは並大抵の火力では無理だ」
提督「夜戦前にどれだけ敵の随伴艦を沈められるかが鍵か・・・・・・。よし、江風と暁は魚雷を装備し夜戦に備える」
江風「おっ、いいねぇ」
暁「分かったわ」
提督「後は利根、筑摩、君たちに旗艦を撃破してもらえるよう全力でサポートする。頼んだぞ」
利根「任せておれ」
筑摩「了解しました」
提督「支援艦隊、出撃。基地航空隊も援護に出る! 次で決めるぞ!」
「「「はいっ!」」」
利根「やったぞ提督!」
筑摩「敵基地および敵艦隊の壊滅を確認しました。作戦成功です」
暁「あ、暁たち勝ったの?」
ヴェールヌイ「そうみたいだ」
江風「はぁ・・・・・・疲れたなァ」
照月「やりましたね!」
筑摩「これも暁ちゃんの探照灯の援護があったおかげよ」
利根「よくぞ敵の砲撃を回避しつつ照らし続けてくれたのぅ」
暁「と、当然よっ! 暁は一人前のレディなんだから!」
ヴェールヌイ「無事で良かった・・・・・・本当に」
江風「さぁて、とっとと帰ろうぜ! 疲れちまったよ」
照月「そうですね。艦隊帰投します! 行きましょう」
提督「さて、無事に敵基地と艦隊を壊滅させることができたが・・・・・・」
提督(次は機動部隊による友軍泊地の奪還作戦か。敵戦力がかなり集結している思われるというのに、無謀なことをさせるもんだ)
加賀「提督、機動部隊の編制完了したわ」
翔鶴「改装した翔鶴型の力、実戦でお見せします」
摩耶「敵艦載機からの攻撃は任せておきな! この摩耶様が全部叩き落としてやっからよ」
霧島「金剛型姉妹全員・・・・・・とは行きませんが、実力を十二分に発揮してまいります」
比叡「お姉さまの分まで、気合い、入れて、行きます!」
足柄「この戦いも私がいるんだから勝利以外有り得ないわ! ねっ、羽黒」
羽黒「えっ、そ、そうですね!」
鳥海「大丈夫です。必ず勝ってみせます」
北上「やっと出番か~。大井っちと一緒じゃないのは残念だけど・・・・・・まあ頑張るよ」
神通「水雷戦隊を率いる身として、この戦い引けません」
雪風「雪風、必ず帰ってきます! 皆さんと一緒に!」
綾波「綾波も頑張ってきますね~」
提督「士気は充分だな。よし、第一艦隊霧島、比叡、足柄、摩耶、加賀、翔鶴。第二艦隊神通、鳥海、羽黒、北上、雪風、綾波。機動部隊による友軍泊地奪還作戦の任務を与える。敵からの激しい抵抗があると思うが、頑張ってくれ」
「「「はいっ」」」
提督「敵補給線、群狼部隊、空母別動隊および空襲の心配はない! 全力をもって掛かれ!」
「「「はいっ」」」
提督「そして、全員必ずここに戻ってくるように!」
「「「はいっ」」」
提督「機動部隊、出撃!」
提督「支援艦隊の航空攻撃の成果は!?」
霧島『予想以上の成果です! 今回は行けます!』
提督「敵泊地へ攻勢を掛ける! 艦隊砲撃開始!」
霧島『了解です! 第二艦隊、砲撃開始!』
神通『了解しました! 砲撃開始してください!』
ドーン ドーン ドーン
提督「被害状況は!?」
神通『大破1、中破2、小破1です!』
提督「一時退却! 第一艦隊、砲撃開始! 第二艦隊の体制を整える時間を作れ!」
霧島『了解! 攻撃開始!』
チュドーン ドーン ドーン
霧島『くっ! 敵艦隊大破4です!』
提督「よくやった。第二艦隊、夜戦を決行! 敵旗艦を撃破せよ!」
神通『了解。探照灯照射、突撃します!』
神通『提督、敵泊地に大打撃を与えることに成功しました!』
提督「よくやった。そのまま制圧はできそうか?」
神通『・・・・・・正直申し上げますと、制圧するにはまだ時間が掛かりそうです。こちらの被害も甚大なため、一度退却した方がいいかと』
提督「そうか・・・・・・。よし、退却を許可する」
神通『了解です。機動部隊、撤退します』
提督「こちらも補給や入渠の準備をしておく」
神通『ありがとうございます』
提督「帰りも油断しないようにな」
神通『お心遣い、感謝します』
提督(泊地の奪還は叶わず、か・・・・・・。さて、大本営は次はどう出るのか)
大淀「提督、大本営より入電です」
提督「来たか」
大淀「敵泊地の奪還は出来なかったものの、大きな成果を上げることができた。貴殿の高い指揮を評価する」
提督「評価ねぇ・・・・・・」
大淀「・・・・・・続けます。そこで貴殿には泊地に残されている友軍を救援することを命ずる、とのことです」
提督「友軍、か。アメリカのことか?」
大淀「恐らくは・・・・・・。泊地の敵部隊との交戦中にアメリカ製の飛行艇が我が鎮守府に合流していますから」
提督「分かった。次の作戦を遂行する艦隊を考えるか」
大淀「私も手伝います」
提督「助かる。さて、やるか」
提督「これより友軍の救出作戦を行う。従って今回の作戦参加者は我が鎮守府の精鋭を派遣する」
大淀「今から提督が名前を発表しますので、呼ばれた方は準備に取り掛かってください」
提督「では第一艦隊旗艦、鳥海」
鳥海「は、はいっ!」
提督「次いで榛名、比叡、赤城、翔鶴、加賀」
榛名「は、はい!」
比叡「わ、私ですかぁ!?」
赤城「はいっ!」
翔鶴「一航戦のお二人と一緒だなんて・・・・・・緊張しますね」
加賀「当然の選択ね」
提督「続いて第二艦隊旗艦、筑摩」
筑摩「私、ですか? 分かりました」
提督「次いで利根、阿武隈、照月、イタリア、江風」
利根「吾輩の出番じゃな!」
阿武隈「が、頑張ります!」
照月「防空はお任せください!」
イタリア「分かりました~」
江風「おっ。江風の出番かい? 張り切って行ってくるぜ!」
提督「支援艦隊、扶桑、朝潮、曙、長門、陸奥、山城」
扶桑「精一杯頑張りますね」
朝潮「支援も重要な任務・・・・・・朝潮必ず遂行します!」
曙「支援ね、了解」
長門「前線に出られないのは残念だが・・・・・・いいだろう」
陸奥「全力を出し切ってくるわね」
山城「姉さまと出撃・・・・・・!」
提督「航空支援艦隊、五月雨、清霜、飛龍、蒼龍、瑞鶴、葛城」
五月雨「空母の皆さん、護衛はお任せください!」
清霜「戦艦の護衛がしたいけど・・・・・・空母のみんなもちゃんと護衛するねっ!」
飛龍「航空支援もバッチリです!」
蒼龍「支援もしっかりやりますね」
瑞鶴「翔鶴姉と出撃したいけど・・・・・・支援も大事よね!」
葛城「ず、瑞鶴先輩と出撃できるなんて・・・・・・! 葛城、頑張ります!」
提督「以上全ての艦隊を以てして友軍救出作戦に臨む! 総員出撃準備!」
「「「「「了解!」」」」」
提督「敵もなかなか・・・・・・耐えるじゃないか・・・・・・ふ、ふふっ」
大淀「提督、お気を確かに」
提督「あ、ああすまない・・・・・・。敵の戦力が異常過ぎて、な」
大淀「確かに今回は今までにないくらいの規模ですね」
提督「中枢棲姫に空母棲姫、戦艦棲姫と駆逐古鬼が2体ずつ、か」
提督(何が何でも友軍と合流させたくないのか・・・・・・それとも)
大淀「提督、出撃中の艦隊から入電。今回も敵旗艦の撃破には至らず、とのことです」
提督「そうか・・・・・・。補給と入渠、航空基地隊への物資輸送の準備を」
大淀「了解です」
提督「・・・・・・敵編成が大幅に変わって、もう5日目か・・・・・・」
提督(そろそろ資源の備蓄も少ない・・・・・・何か、何か決定的な一手がいるな・・・・・・)
大淀「提督、燃料の備蓄が底を着きつつあります。このままでは・・・・・・!」
提督「分かってる!」
提督(連合艦隊での度重なる出撃、支援艦隊も常に動き続けるから補給もできない)
大淀「一度態勢を整えるために追撃を止められては?」
提督「今ここで止めてしまえば奴らにも休む時間を与えてしまう。それだけは避けなければならない」
提督(大本営に物資を要請するべきか? だが借りを作ってしまえばどんな未来が待ち受けているか・・・・・・)
大淀「ですが、現状の状態を維持するには補給がなければ」
提督「今考えている!」
提督(しかし補給がなければどうしようもないことは事実。一体どうすれば・・・・・・)
大淀「・・・・・・提督、作戦を変更されては?」
提督「何を言っている! ここで変更などすれば、今までのみんなの努力が無駄になる。それだけは俺が絶対に許さん」
提督(そう。この前の作戦だって・・・・・・!)
提督「大淀、甲勲章とやらはウチに何個あった?」
大淀「2つですね」
提督「それを大本営に返上する」
大淀「! ですがこれは・・・・・・」
提督「その代わりに燃料の支援を行ってもらう。それではダメか?」
大淀「! 確認してみます!」
提督「頼む」
提督(大本営も勲章は回収したいものだろう。なら返してやる代わりに何か要求の1つはできるはずだ)
大淀「大本営からの返答は『可能』だそうです!」
提督「よし、今すぐ2つも返上するから物資の支援を送るように連絡してくれ!」
大淀「はいっ」
提督(これでもう少しだけ戦うことができる・・・・・・。その間に決着をつけるしかない)
鳥海「航空基地隊、駆逐古鬼と戦艦棲姫を撃破! 空母棲姫、駆逐古鬼中破! 中枢棲姫も損害しています!」
提督『航空支援は!?』
鳥海「中枢棲姫を損害! 駆逐古鬼を撃沈! 戦艦棲姫を中破にしました!」
提督『第二艦隊、砲撃戦!』
ズドーン、ズドーン
筑摩「第二艦隊、無傷です」
提督『敵は!?』
筑摩「空母棲姫を大破にしました」
提督『よしっ! 第一艦隊、砲撃戦用意!』
鳥海「了解です!」
ズドーン、ズドーン
鳥海「赤城、加賀、榛名が大破! 比叡中破! 他は小破です! 敵艦、戦艦棲姫を撃破!」
提督『第二艦隊、夜戦突入せよ!』
筑摩「了解です。突撃します! 利根姉さん、見てて!」
ズドーン、ズドーン
阿武隈「ほ~らねっ、そこにいたでしょ?」
筑摩「阿武隈が空母棲姫を撃破! 残るは中枢棲姫のみです!」
提督『筑摩、利根の連撃で奴は死にかけだ! イタリア、決めるんだ!』
イタリア「言われなくても、決めますよ~」ズドンッ
中枢棲姫「カラダガ・・・・・・トケテイク・・・・・・。アノアカツキノヒカリニ・・・・・・。ワタシモ・・・・・・セカイモ・・・・・・カエッテイクノカ・・・・・・。ソウカ・・・・・・ソウネ・・・・・・。・・・・・・ありがとう・・・・・・」
イタリア「やりましたね」
筑摩「敵中枢棲姫の撃破確認!」
提督『っよし! よくやった! 本当に・・・・・・よくやってくれた!』
筑摩「あら? あれは・・・・・・艦娘ですかね?」
提督『恐らく救出を待っていた友軍だろう。保護して帰投せよ』
筑摩「分かりました。では帰りましょうか」
提督「長かった・・・・・・」
大淀「提督、お疲れ様でした」
提督「ああ。疲れたよ・・・・・・まあ、俺よりも艦娘の皆の方が疲れてるだろうけどな」
大淀「そうかもしれませんね」
提督「ははっ。とにかくこれで作戦は終了した。大本営に報告を頼む」
大淀「分かりました」
提督「俺は少し休む。みんなが帰ってくる前に起こしてくれ」
大淀「仕方ないですね・・・・・・。ゆっくり休まれてくださいね」
提督「ああ」
提督(しかし今回の作戦、大本営のミス、情報との食い違い、強力過ぎる敵編成・・・・・・一体どれだけのミスがあったのか)
提督「このままでは・・・・・・作戦とは言えないような無謀な出撃を仕向けてくるかもしれんな」
~登場人物~
・利根
カタパルトを念入りに整備するも3回に1回は不調が起きる。そのため大破する確率も高い。
・筑摩
利根の傍にいつも付き添っている。実はこちらが姉なのではという噂が立つほど、利根よりもお姉さんっぽい。
伊58「最近、出撃多くない?」
伊19「んー? イクには分からないのね」
伊8「前よりは多いかも」
伊168「まあ作戦中は休暇みたいなものだし、いいんじゃない?」
伊58「えー。ゴーヤ的にはオリョールもカレー洋ももう行きたくないでち」
呂500「でも、出撃は大事って思うな」
伊58「そ、それは・・・・・・そうかもしれないけど」
伊168「あっ、出撃準備しろって提督から連絡来たわよ」
伊58「またー?」
伊19「行くのねー!」
伊8「適度に頑張るしかないね」
呂500「頑張る! がるるー」
伊168「さあ、行きましょう!」
伊58「はぁ・・・・・・仕方ないかぁ・・・・・・」
提督「夏にも大規模作戦があると?」
大淀「そうですね。一応大本営からそのような通達が来ています」
提督「そうか」
大淀「航空戦力の増強をした方が良いとの告知もあります」
提督「ふむ。機動部隊による攻撃が重要ということか・・・・・・」
大淀「その可能性は高いですね」
提督「念のため、空母の全員に艤装の確認と装備の不備がないか聞いておいてくれ」
大淀「分かりました」
五月雨「提督、遠征はどうしましょうか?」
提督「基本的には燃料、鋼材、ボーキサイトを中心に補充したいから・・・・・・軽めのものを何度も行ってもらう形になる」
五月雨「わかりました! 私、みんなに伝えてきますね」
提督「頼んだ」
五月雨「はいっ!」
提督(次の作戦までに先に作戦前ぐらい補充できればいいが・・・・・・)
提督「暑いぃぃぃ・・・・・・溶けるぅぅぅ・・・・・・」
球磨「暑いクマー・・・・・・」
嵐「なんでこんな暑いんだよ・・・・・・」
赤城「心頭滅却すれば火もまた涼し、ですよ」
加賀「赤城さんの言う通りね。仮にもここの責任者なんだから、ちゃんとしてもらわないと困ります」
提督「えぇ・・・・・・無理」
加賀「頭に来ました」
球磨「でも今日は本当に暑いクマ・・・・・・」
提督「アイス・・・・・・食いたいな」
嵐「アイスか~。今日なんかは最高だろうなぁ」
赤城「アイス、ですか・・・・・・」
提督「おまえは食べ過ぎるからダメだ」
赤城「えっ!?」
提督「それに心頭滅却すれば火もまた涼し、なんだろ?」
赤城「で、ですが!」
加賀「提督、神への祈りは済ませましたか?」
提督「一瞬で首をへし折りに来るとは・・・・・・怖いねぇ」
提督「今回も作戦発令はあるのか・・・・・・」
大淀「そうみたいですね」
提督「航空戦力の充実を目指したいが、先の作戦で大打撃を受けたからなぁ」
五月雨「私、頑張って資材たっくさん集めますから!」
提督「五月雨たちにはいつも苦労をかけてすまん」
五月雨「大丈夫です! 遠征も大切なお仕事ですから!」
提督(天使だ)
大淀「しかし、先の作戦では航空戦力が重要でしたので、今回も可能性は高いかと」
提督「そうだな・・・・・・。念のため水上戦闘機の配備を急ぎたいが、間に合うかどうか」
大淀「艦載機ではなく、水上戦闘機ですか?」
提督「ああ。ザラやポーラが重巡として航空戦に参加できる分、補助のしやすい水上戦闘機は重要だと思う」
大淀「なるほど」
五月雨「それってどれくらいすごいんですか?」
提督「清霜が戦艦になれるくらいだ」
五月雨「すごいですね! 私もなれますか?」
提督「信じれば救われる」
五月雨「分かりました! 私、信じます」
提督(罪悪感が・・・・・・)
大淀「・・・・・・それで水上戦闘機はどのくらい配備する予定ですか?」
提督「一応二式水戦をもう一つできればいいかなと」
大淀「足りるんですか?」
提督「大丈夫だ、問題ない」
大淀「・・・・・・そうですか」
提督(本当は3機くらい欲しいけどな)
提督「うへぇ・・・・・・疲れた」
球磨「仕事が溜まってるのに遊びまくるのが悪いクマ」
提督「仕事よりも遊びたいのは当然だろう?」
球磨「ぶっ飛ばすクマよ?」
提督「すみません、冗談です」
球磨「まったく・・・・・・」
木曾「提督、入るぞ」
提督「ん? 木曾か珍しいな。どした?」
木曾「ちょっと雷撃の訓練がしたくてな。許可をもらいに来た」
球磨「必要クマ? 木曾は充分な実力を持ってるクマ」
木曾「球磨姉にそう言われるのは嬉しいんだが、それでもしたいんだ」
提督「なになに・・・・・・あーなるほどな。雷撃回避と命中させるために駆逐艦の子らと合同で。はいオッケー」
木曾「助かる。ありがとな」
提督「いやまあ、次の作戦が潜水艦相手になりそうだしな。ちょうどいいし、よろしく頼むわ」
木曾「任せておけ。ちゃんと鍛えて来るさ」
球磨「後で球磨も行くクマ―」
木曾「分かった」
球磨「真面目な妹クマ」
提督「一番上としては誇らしいだろう?」
球磨「当然クマ。なんだかんだで皆いい妹たちクマ」
提督「ほう」
球磨「それより次の仕事クマ」
提督「まだあるのか!?」
球磨「当たり前クマ。五月雨が戻ってくるまでにきちんと終わらせるクマ」
提督「それは無理かなー」
球磨「本当にクソクマ」
提督「今クソって言わなかったか!?」
球磨「事実クマ」
提督「・・・・・・クソが!」
球磨「摩耶がうつってるクマよ」
卯月「うーちゃん、今日も司令官にいたずらを仕掛けるっぴょん」
弥生「また・・・・・・やるの?」
卯月「当たり前だぴょん! うーちゃんはいたずらをするためにここにいるんだぴょん」
弥生「やめた方が・・・・・・」
卯月「大丈夫、大丈夫。司令官は許してくれるぴょん」
弥生「弥生はもう・・・・・・知らないよ」
卯月「うーちゃん、出撃するぴょん!」
提督「・・・・・・」
天城「どうしますか? 一応注意しておきましょうか?」
提督「いや、いい。逆にこっちがいたずらを仕掛けてやるさ」
天城「そうですか・・・・・・」
提督「まあ見ていたまえ」
天城「はぁ」
~登場人物~
・伊58
基本的にオリョールをよく回っている。ただ他と比べるとそこまでではないので、過剰労働とは思っていない。それでもオリョールは嫌でち!
・伊19
58たちとオリョールを回る仲間の一人。敵艦船を沈めるのが一番うまい。
・伊8
オリョールメンバーの一人。いつも本を読んでいるせいか爆雷をよく食らう。それでも本を読むのは止めない。
・伊168
オリョールメンバー第一。潜水艦で最初に来たので練度も一番高い。スマホをよく弄っているがやることはやるのでお咎めはない。
・呂500
春の作戦においてやってきた海外艦。今はオリョールなどで訓練を積んでいる新人で、面倒をよく見てくれる58に良く懐いている。
・木曾
雷巡になりさらなる高みを目指している志高い艦娘。その努力は姉たちが一番よく知っているし、陰から見守ってもいる。それには気付いている模様。
・天城
機動部隊の一員となるべく、日々鍛錬を積んでいる。龍驤や加賀に教えを乞うことが多く、正規空母の仲間たちの中では一番の常識人。
提督「ついに始まるのか、作戦が」
北上「そうみたいだねぇ」
大井「今回も大活躍間違いなしですねっ北上さん!」
提督(ここ最近出番はないんだよなぁ)
大井(何か言いました? 魚雷撃ちますよ?)
提督(こいつッ! 直接脳内に!?)
北上「出番があるといいねぇ」
大井「きっとありますよ。ね、提督?」
提督「ああ。今回はあるさ。ただ新型の敵も確認されているようだから、心して掛かれよ」
北上「言われなくても分かってるよぉ」
大井「大丈夫です。油断なんてしませんから」
提督「ならいいが・・・・・・」
提督「ついに始まったか。まずは対潜哨戒か・・・・・・」
五十鈴「五十鈴の出番ね!」
提督「そうだな。あとは朝潮、ヴェールヌイ、瑞鳳、皐月、那珂に行ってもらう」
五十鈴「バリバリの対潜艦隊ね」
提督「ああ。最初から全力で行かせてもらう。準備でき次第、出撃してくれ」
五十鈴「了解。五十鈴の本気、見ててよね」
提督「意外とあっけなく終わったな」
五十鈴「先に攻撃できるもの。当然ね」
提督「確かに瑞鳳以外、全員先制できるからな」
五十鈴「潜水艦をバンバン沈められて・・・・・・最高だったわ」
提督「今までの恨みを全部ぶつけてきたのか・・・・・・」
五十鈴「そんなことはないわ」
提督(でもすごい顔してたからなぁ)
提督「まあ、いい。次は輸送作戦か・・・・・・。五十鈴、すまないが最上を呼んできてくれ」
五十鈴「任せて」
提督(とりあえず偵察からの情報で航空機が必要なのはわかっている。航巡の出番だな)
提督「それでは、秋津洲を旗艦として、最上、川内、江風、初月、吹雪で輸送作戦を行ってもらう」
秋津洲「わ、私の出番かも!? 本当に!?」ガタッ
提督「まあ落ち着くんだ。話をとりあえず聞いてもらおう」
秋津洲「あ・・・・・・。分かったかも」
提督「輸送作戦のため、装備はかなり貧弱なものになってしまう・・・・・・」
最上「そっか。物資を運ぶのが作戦だもんね」
提督「そうだ。だがそのハンデを補うために基地航空隊が援護に来てくれる」
吹雪「良かった~」
江風「空からの援護があるなら心強いってもんだねぇ」
提督「恐らく敵からの航空部隊が強襲を掛けてくる可能性が高い。だから航空部隊には直掩を頼む予定だ」
初月「ああ。だから僕の出番というわけか」
提督「そうだ。艦隊の防空は任せたぞ」
初月「任せてくれ」
提督「なお、敵艦隊が輸送物資を破壊してくる可能性もある。物資を降ろしたら付近の哨戒、及びに敵の迎撃も頼むぞ」
川内「やることは分かったけど・・・・・・夜戦はあるの?」
提督「それは分からない」
川内「ふーん。まあいいや」
提督「秋津洲の役目は偵察と物資の運搬だ。あまり派手ではないが大事なことだ」
秋津洲「わ、わかったかも! 頑張ってやるかも!!」
提督「よし、それでは全員出撃準備!」
提督「輸送作戦も無事完遂、か」
秋津洲「二式大艇ちゃんと頑張ったかも!」
川内「うんうん、夜戦もできたし満足だよ!」
最上「空母がいるかもしれないっていうのが不安だったけど・・・・・・初月のおかげで助かったよ」
初月「皆を守ることができて、良かった」
江風「ドラム缶が少し重かったけど・・・・・・案外なんとかなるもんだなぁ」
吹雪「そうだね。ちょっと大変だったけどね」
提督「みんなよくやってくれた。ゆっくり休んでくれ」
大淀「提督、入電です! 敵主力艦隊がこちらに向け進軍中とのことです!」
提督「何・・・・・・!? ついに主力が来るか・・・・・・!」
大淀「大本営から連合艦隊を編成し、航空隊とこれを撃滅せよとの指令が来ました」
提督「わかった。加賀を呼んできてくれ」
大淀「了解です」
提督「これより敵主力艦隊の迎撃作戦を発令する。第一艦隊旗艦、鳥海」
鳥海「はいっ」
提督「以下5名、榛名、霧島、赤城、加賀、瑞鶴が第一艦隊となる」
提督「第二艦隊は旗艦を鈴谷とし、熊野、金剛、阿武隈、夕立、白雪とした機動部隊での連合艦隊を編成する」
提督「相当厳しい戦いとなる。航空隊の支援があるといっても油断はするな!」
「「「「了解」」」」
提督「連合艦隊、出撃! 敵主力におまえたちの力を見せてやれ!」
提督「敵主力との前に打撃部隊との交戦、か」
提督(ここの戦艦棲姫が鬼門か)
大淀「航空基地隊を集中運用していますが・・・・・・効果は微妙かと」
提督「そうだな。ここを突破できればなんとかなるんだが・・・・・・」
五月雨「あ、あの・・・・・・」
提督「五月雨、おかえり。遠征はどうだった?」
五月雨「大成功ですっ! 資材もたくさん持って帰りました!」
提督「さすがだな。次も頼むぞ」
五月雨「はいっ! じゃなくて!」
提督「ん?」
五月雨「ちょっと提案が」
提督「聞こう」
五月雨「えっとですね・・・・・・」
提督「敵旗艦を撃破、か」
球磨「意外となんとかなるクマ」
提督「敵主力前の戦艦部隊をあえてスルーして、基地隊で主力を集中運用・・・・・・」
提督(五月雨もそういうことを考えるんだなぁ)
大淀「提督、進行中の敵主力艦隊を撃破したので、反攻作戦を行い敵へ反撃を開始せよとの入電が」
提督「そうか。敵情報は?」
大淀「現在、大本営に問い合わせ中です」
提督「しばらくは待機だな」
球磨「出撃しそうな人に声を掛けておくクマ?」
提督「そうだな・・・・・・。とりあえず一航戦の2人は呼んできてくれ」
球磨「了解だクマ」
提督「これより反攻作戦を行う。敵艦隊は強力だが、我々の方が強い! 思いっきり敵を蹴散らしてやるんだ」
加賀「鎧袖一触ね」
赤城「大丈夫です。もう私たちは負けません」
提督「それでは第一艦隊旗艦鳥海を筆頭に榛名、比叡、加賀、赤城、翔鶴。第二艦隊は筑摩を旗艦とし、利根、阿武隈、照月、イタリア、江風の空母機動部隊を編成する」
提督「敵旗艦まで厳しい戦いが続くことが予想されるが、全力で頑張ってほしい。以上、空母機動部隊抜錨!」
「「「「了解!」」」」
提督「敵艦隊に勝利し、この戦いを終わらせるぞ!」
「「「はいっ!」」」
提督「空襲が強力だな・・・・・・!」
加賀「艦載機で迎撃はしているのだけど」
赤城「そうですね・・・・・・やはり燃料不足による機動力の低下が原因かと」
提督「そうだな・・・・・・。敵旗艦までの移動が長いのはキツイな」
照月「もっと私が弾幕を張れれば・・・・・・」
提督「そんなことはない。照月は充分やってくれている」
照月「そう、かな?」
提督「だろう? 一航戦のお二人さん」
加賀「そうね。貴女はよくやっているわ」
赤城「照月さん、貴女の強力な対空砲火のおかげで、敵艦載機の攻撃も弱まっているのよ。だからもっと自信をもって」
照月「・・・・・・はいっ! ありがとうございますっ!」
提督「さて、次は基地航空隊を空襲の迎撃に当たらせる。それでも危険なことに変わりないが・・・・・・少しはマシになるはずだ」
赤城「了解しました」
加賀「問題ないわ。みんな優秀な子ですから」
照月「照月も頑張ります!」
提督「よし、出撃!」
提督「あと一手足りず、か」
加賀「やはり燃料と弾薬不足が原因じゃないかしら」
鳥海「そうですね。ここは編成の見直しも必要かと」
提督「ふむ。補給艦である速吸を組み込むか」
加賀「そうね。それだと補給を行えて、万全とはいかなくても今までよりは力を発揮できるはず」
鳥海「しかし、空襲の被害を防がなければ彼女にも危険が」
提督「・・・・・・よし、分かった」
加賀「何か案が?」
提督「第一艦隊に加賀、赤城、翔鶴、瑞鶴、速吸、霧島。第二艦隊に神通、羽黒、照月、鳥海、雪風、北上を」
加賀「空母を最大運用して敵機を迎撃するのね」
鳥海「そして敵旗艦は夜戦で仕留める。そうですね?」
提督「敵主力の戦力はこれでも十分に削ぐことができる。基地航空隊には今まで通り、空襲の迎撃と陸上基地への空爆を行ってもらう」
加賀「了解。速吸を呼んでくるわ」
鳥海「私は神通さんを呼んできます」
提督「頼む。俺は航空隊に指示を送っておく」
提督「損害軽微、か」
加賀『そうね。航空戦力もかなり消耗していたおかげで難なく突破できました』
提督「航空隊がやってくれたか」
加賀『そのようね。敵主力ともうすぐ接敵する予定です。ご指示を』
提督「各自、補給艦速吸から洋上補給を行い、敵との戦闘に備えよ。今度こそは確実に仕留めるぞ」
加賀『了解しました』
提督「勝利を信じて・・・・・・全艦、進軍!」
神通「提督、あと一歩です! このまま夜戦に突入します、いいですか!?」
提督『許可する。奴らを確実に仕留めろ』
神通「分かりました。探照灯照射、突撃します!」
北上「そろそろ敵を仕留めたいかなって」
羽黒「負けるわけにはいきません!」
雪風「今度こそ、守ります!」
鳥海「食らいなさい!」
照月「照月だって!」
ドーン、ドーン
重巡夏姫「チョクゲキ・・・・・・カッ・・・・・・バイタルパートガ・・・・・・ソウカ・・・・・・マア、イイ・・・・・・。シカシ・・・・・・ワタシハ・・・・・・ナニ・・・・・・コノカンジ・・・・・・懐か、しい・・・・・・?」
照月「や、った・・・・・・? 照月がやったの・・・・・・?」
神通「敵主力の旗艦撃破を確認しました。作戦成功です」
提督『よしっ! よくやった! 全員油断せず帰還せよ』
神通「分かりました。さあ、帰りましょうか」
鳥海「そうですね。帰りましょう、みんなの元へ」
提督「ふと思ったんだけどさ」
北上「んー?」
提督「仕事とか進めるの遅いんじゃね? 俺って」
大井「今さら・・・・・・」
提督「やっぱ遅いのか・・・・・・」
北上「まあ、いいんじゃない? 少なくとも忘れてるわけじゃないんだし」
提督「だよなー」
球磨「良くないクマ。真面目にやらないから遅くなるクマ」
提督「でもやる気が・・・・・・」
球磨「やる気もくそもないクマ! いいからやるクマ!」
提督「わかったよ・・・・・・」
北上「大規模作戦だとあんなに本気出すのにねぇ」
大井「いつもしっかりしてほしいですね、まったく」
~登場人物~
・速吸
滅多に前線に出ることはないが、貴重な支援要員。基本的には鎮守府で間宮の手伝いをしている。
・雪風
子供のように無邪気な心の持ち主。だが戦場に立てば必殺の魚雷を放って敵を抹殺する死神と化す。
山城「秋刀魚漁の支援、ですか?・・・・・・」
提督「ああ。ちょっと面倒だけど大本営からの指示だし、適当に頼むわ」
山城「私がですか・・・・・・。はぁ・・・・・・しばらくは扶桑姉様と一緒にいられると思ったのに、不幸だわ」
提督「さっさと終わればまた一緒になれるって」
山城「早く終わるんですか・・・・・・?」
提督「・・・・・・編成は飛龍と大淀、球磨に北上、天城でソナーと探照灯、爆雷に熟練見張り員の子たちを連れて行くように」
山城「・・・・・・不幸だわ」
提督「よろしくー」
山城「はぁ・・・・・・分かりました」
提督「秋刀魚漁も無事に終わったな」
山城「そうですね・・・・・・はぁ」
提督「なんだ? 溜息なんかついて」
山城「だって、もう大規模作戦が発令されるんですよね?」
提督「・・・・・・」
山城「黙らないでください」
提督「悪かったよ・・・・・・」
山城「やっぱり不幸だわ」
提督「まあまあ。作戦だってパパッと終わるさ」
山城(絶対終わらない・・・・・・)
提督「これより艦隊作戦第三法による、敵艦隊迎撃作戦に移行する」
五月雨「ついに来ましたね・・・・・・!」
提督「そうだな・・・・・・。まずは防衛補強と哨戒強化のために海上輸送による補給を行う」
球磨「どうせ近海哨戒を先にするんだクマ」
提督「そうだ。敵潜水艦が侵入している可能性があるため、対潜哨戒からだ」
球磨「分かってたクマ」
提督「ということで、五十鈴を旗艦に朝潮、睦月、如月、弥生、千代田は輸送作戦と並行して敵潜水艦の撃破を行ってほしい」
五十鈴「潜水艦は五十鈴にお任せね」
朝潮「朝潮、全力で任務を遂行いたします!」
睦月「最近、輸送作戦ばっかりな気がする」
如月「睦月ちゃん、輸送も大事なことよ」
弥生「弥生も・・・・・・出撃ですか。・・・・・・がんばり、ます」
千代田「お姉と一緒に出撃できないのは残念だけど・・・・・・頑張るわ」
提督「では各自準備でき次第、出撃開始!」
提督「輸送は無事終了、か」
大淀「ですが、敵機動部隊が急接近との報告が」
提督「ここまで接近を許すまで気付かないとは・・・・・・大本営は何をしているんだ?」
大淀「とにかく、今は本土防衛が最優先です」
提督「分かってる。航空基地隊と協力して本土への空襲をなんとしても阻止する」
照月「えっと・・・・・・照月が呼ばれたのは」
提督「察しがいいな。艦隊を率いて敵機動部隊の撃破をお願いしたい」
照月「わ、私がですかっ!?」
提督「機動部隊との戦闘において経験が豊富で、なおかつ防空の傘としても優秀だ。君以外いない」
照月「わわっ! すごく重要じゃないですかっ! 照月にできるかな・・・・・・」
提督「必ずできる。保障しよう」
照月「・・・・・・こういう時の提督って、妙に心強いですね」
提督「一応提督だからな。覚悟が決まったのなら、蒼龍、飛龍、愛宕、高雄、吹雪を率いて出撃してくれ」
照月「覚悟は決まってないけど・・・・・・でもやってみます!」
提督「敵機の迎撃に成功、敵空母も撃沈か」
北上「上々だねぇ」
提督「だがすんなりとしてるな・・・・・・。備蓄もほぼ減っていない」
大井「心配しすぎでは?」
提督「そうなんだろうか・・・・・・」
木曾「いいじゃないか。作戦がうまくいってるってことだろう?」
提督「・・・・・・そうだな」
大淀「提督、敵機動部隊群を捕捉し、撃滅せよとの伝令が」
提督「分かった。すぐに作戦と艦隊編成を考える」
北上「それじゃ、私たちは待機してましょうかね~」
大井「北上さん、せっかくだし間宮に行きませんか? 木曾も行くでしょ?」
木曾「俺は・・・・・・」
北上「それじゃ3人で行きましょうかね~」
木曾「あ、ちょっと待てって」
提督「・・・・・・さて、どうしたものかな」
提督「今回の目標は敵機動部隊、通常『シャングリラ』の捕捉し撃滅することだ。よって連合艦隊空母機動部隊で同目標への攻撃を開始する」
蒼龍「また今回も私たちの出番なんですねっ」
飛龍「艦載機運用と近接戦闘はお任せください!」
提督「いや、近接戦はするなよ」
蒼龍「!?」
飛龍「!?」
提督(なんでそこまで驚くんだ・・・・・・)
提督「編成は第一艦隊は金剛を旗艦とし、愛宕、高雄、蒼龍、飛龍、千歳、第二艦隊は照月を旗艦とし、北上、妙高、暁、川内、吹雪」
提督「対空警戒を厳とし、各艦進軍を開始せよ!」
「「「「了解」」」」
提督「・・・・・・あのなぁ」
蒼龍「作戦は成功しました!」
飛龍「無事に勝てたのでいいじゃないですか!」
提督「そうなんだけどさ・・・・・・夜戦に君らは参加できないよね?」
飛龍「飛行甲板が無事なら可能です!」
提督「夜間の艦載機運用はできないよね?」
蒼龍「物理で行けます!」
提督「そういう問題じゃない」
大淀「ま、まあいいのでは・・・・・・? 作戦は無事に終了しましたし」
提督「いや、でも空母が敵艦隊に突撃って・・・・・・」
飛龍「行けます」
蒼龍「大丈夫です」
提督「はぁ・・・・・・。加賀さんに言ってもらうか」
飛龍「それはちょっと・・・・・・」
蒼龍「嫌だなぁ・・・・・・」
提督「んーでも」
加賀「話は聞きました」
飛龍「!?」
蒼龍「!?」
加賀「詳しくはあちらで聞きましょう。さ、ついてきて」
蒼龍「やだやだやだぁ!」
飛龍「提督の裏切り者ぉ!」
提督(酷い言いようだ)
提督「・・・・・・はっ」
大淀「大丈夫ですか、提督」
提督「俺は一体・・・・・・?」
大淀「攻略作戦中に過労で倒れたんです」
提督「んなバカな」
加賀「全く・・・・・・作戦中に過労で倒れるなんて、聞いてあきれますね」
提督「何も言えねえ」
赤城「まあまあ加賀さん、提督もお疲れだったんでしょう」
提督「それで作戦は?」
大淀「他鎮守府が無事に遂行しました」
提督「そうか・・・・・・。初めてだな、作戦を途中で放棄する形になったのは」
大淀「・・・・・・仕方ありません。作戦よりも提督の身の方が大事です」
提督「そっか・・・・・・」
加賀「・・・・・・次はこんな無様な姿をさらしてほしくないものですね」
赤城「加賀さん・・・・・・!」
提督「大丈夫だ。次はこんなことにはならない」
加賀「そう。なら、いいのだけど」
提督「大和は建造できず、か」
五月雨「残念でしたね・・・・・・」
秋津洲「あれだけ資材を渡したのに・・・・・・残念かも」
提督「まあ、次があるさ」
球磨「次はないクマ」
提督「散開!」
五月雨「わわっ!」
秋津洲「大艇ちゃん!」
提督「逃げるが勝ち、ってな」
球磨「提督は逃がさないクマ!」
提督「な、何ィ!? いつの間に!?」
球磨「提督の行動なんてお見通しクマ。さてちょっとお話いいクマ?」
提督「黙秘権を行使する」
球磨「力づくでも聞き出すクマ。さあ一体どれだけの資材を使ったか、吐くクマ」
提督「俺は暴力なんかに屈しはしないぞ!」
提督「死ぬかと思いました」
球磨「手加減したクマ」
提督「いやいやいやいや! 完全に殺しに来てたよ!? 年末に危うく昇天仕掛けたぞ!」
球磨「肋骨がちょっと折れたくらいで大げさクマ」
提督「大げさじゃない!」
球磨「そんなことより、新年明けたクマ」
提督「大事なことなんだよなぁ」
球磨「小さい男クマ。とにかく、新年明けましておめでとうクマ」
提督「無事に生きて新年を迎えられてよかった・・・・・・。今年もよろしく」
球磨「よろしくだクマ」
提督「んで、元旦過ぎたら早速仕事かよ」
雷「司令官、頑張って! これくらいの量ならみんなでぶんたんしてやればすぐよ」
電「私たちも一生懸命頑張るのです!」
ヴェールヌイ「もちろんさ」
暁「あ、暁だってレディなんだからこれくらい楽勝なんだから」
提督「助かるよ」
雷「司令官、これはどこに置けばいいの?」
提督「それはあっちだな」
雷「あっちね。分かったわ」
電「司令官さん、これはどうすればいいのですか?」
提督「それは大淀に見せてサインをもらってきてくれ」
電「はいなのです」
ヴェールヌイ「司令官、これはどうすればいい?」
提督「それは加賀に見せてきてくれ。たぶん加賀ならすぐわかる」
ヴェールヌイ「了解した」
暁「司令官、これはどうするのかしら?」
提督「それは・・・・・・廃棄だな」
暁「廃棄なのね。分かったわ」
提督(思ったより進み具合はいいな。これは明日楽できるかもしれん)
~自己紹介~
・木曾
数少ない雷巡の一員。北上、大井、阿武隈の3人と組んで強力な雷撃をお見舞いすることが多い。軽巡枠での数少ない一般的思考の持ち主。
提督「最近、何もしてない気がする」
古鷹「そんなことはないと思いますよ?」
衣笠「そうそう。ちゃんとお仕事してるでしょ?」
提督「仕事は当然なんだが・・・・・・何かを忘れている気がしてな」
古鷹「?」
衣笠「どうせ遊びでやってたことを忘れてるだけでしょ」
提督「あっ・・・・・・」
衣笠「あれれ? まさかの正解だった?」
提督「そうだった。掃除をしてないんだ」
衣笠「掃除はしないとダメでしょ」
古鷹「提督も最近忙しかったですから、仕方ないですよ」
提督「くぅ・・・・・・すっかり忘れていた。面倒だが今からやるかぁ」
衣笠「それって私たちも手伝わないとダメ?」
古鷹「もう衣笠、手伝うに決まってるでしょ」
衣笠「えぇ・・・・・・」
提督「別に手伝わなくてもいいんだぞ?」
古鷹「手伝いますよ。提督はいつも私たちのためにいつも作戦とか考えてくれてるんですから、そのお礼です」
衣笠(天使だなぁ)
提督「そうか・・・・・・。じゃあすまんが手伝ってくれ」
古鷹「はいっ♪」
衣笠「はーい・・・・・・」
提督「次の作戦について報告があったらしいな」
大淀「はい。まだ時期は未定ですが、おそらく敵が小規模の模様とのことです」
提督「そうか・・・・・・。これについてどう思う?」
加賀「油断はできませんね」
赤城「そうですね。前回同様、敵の規模が想像を超えてくるものだと思われます」
蒼龍「前の作戦はちょっと・・・・・・」
飛龍「索敵不足による見誤りがありましたからね」
提督「やはりそうか。長門、どう考える?」
長門「私も直接対峙したわけではないが・・・・・・恐らくまた強力な何かがあるのは間違いないだろう」
金剛「私もそう思いマース」
扶桑「どうなるのかしらねぇ・・・・・・」
アイオワ「Don't worry! 次もなんとかなるわ!」
提督「だといいが・・・・・・」
大淀「とにかく、今は戦力の増強と資源確保を優先すべきですね」
提督「そうだな。あとは体調管理も万全に、だな」
提督「まさかそんな問い合わせが来るとはなぁ・・・・・・」
摩耶「なんだよ、何かあったのか?」
提督「ん。ああ、まあ・・・・・・特に気になるわけでもないんだが」
摩耶「気になるだろ。教えろよ」
提督「何というか・・・・・・鎮守府の運営について言われてるんだが、今のままで本当にいいのかという感じでだな」
摩耶「くだらねぇ内容だな」
提督「ああ。まあいくらでも説明はできるんだが、結局最終的には個人の考え方の違い、ってことになるんだよなぁ」
摩耶「ならそう言ってやればいいじゃねぇか」
提督「そうなんだが・・・・・・何かありきたりすぎてなぁ」
摩耶「んなこと考えても無駄だろ。いいじゃねぇかそれで」
提督「そうだな・・・・・・。とりあえずそれで説明してくるわ」
摩耶「なんだ、もう行っちまうのか」
提督「返答を待っているからな」
摩耶「ちぇっ・・・・・・仕方ねぇな。アタシも付いて行ってやるよ」
提督「・・・・・・暇なのか?」
摩耶「そうだよ、なんか文句あるか?」
提督「いや、ない」
摩耶「だったらいいだろ! ほら行くぞ!」
提督「はいはい」
提督「はぁ・・・・・・疲れたなぁ」
鳳翔「提督、お疲れ様です」
提督「鳳翔さん、軽く食べられるものを何か一つ」
鳳翔「はい」
提督(冬のイベントでは高速艦での強襲が必要となるだろう・・・・・・。ならばやはり装備の補填を)
鳳翔「提督、できましたよ」
提督「あ、ありがとうございます」
鳳翔「考え事ですか? あまり根を詰めすぎてはいけませんよ」
提督「ははっ。そうですね・・・・・・分かってはいるんですけど、どうしても気になって」
鳳翔「大丈夫です。提督なら」
提督「鳳翔さんにそう言ってもらえると嬉しいです」
鳳翔「ふふっ。とりあえず温かいうちに食べられてください。栄養満点ですから」
提督「そうします」
提督「このホラーゲームヤバい怖いんだが」
皐月「司令官、よくこんな怖いものできるね・・・・・・」
提督「まあ俺もよくできてると思ってるよ・・・・・・」
皐月「ボクだったらすぐやめてるよ」
提督「まあ一応このゲームを長くやってきてるからなぁ・・・・・・」
皐月「それにしてもさっきの司令官、ビクッてなって面白かったなぁ」
提督「し、仕方ないだろ! この作品のチェーンソーはトラウマなんだ!」
皐月「ふーん」
提督「ま、まあ最初は負けイベントと思って油断したが、次は絶対倒すからな!? 見てろよ!」
皐月「み、見たくないよぉ・・・・・・」
提督「大丈夫、次は勝つ」
皐月「わ、わかったよ・・・・・・」
提督「弾が、弾がないではないか!」
荒潮「あらあら。大変ねぇ」
提督「こうなったらナイフで嵌めるしかない」
荒潮「そう上手くいくといいわねぇ」
提督「大丈夫だ、問題ない。ほら余裕であっれー!?」
荒潮「掴まれちゃってるわねぇ」
提督「ヤバい、死ぬ死ぬ! HA☆NA☆SE!」
荒潮「あらぁ・・・・・・首が取れちゃってるのに立ってるわねぇ」
提督「え、ちょ、待って・・・・・・。あれ生きてんの? おかしくね?」
荒潮「うふふふ。また掴まれちゃうかもねぇ」
提督「だ、大丈夫だろ・・・・・・」
荒潮「わっ!」
提督「うわっ!? って、驚かすなよ」
荒潮「ごめんなさいねぇ・・・・・・うふふっ」
提督「二重の意味で驚いたわ・・・・・・」
提督「何この難易度鬼畜過ぎ」
雲龍「そう・・・・・・大変ですね」
提督「おじさんより普通の雑魚の方が強いってどういうことだ・・・・・・」
天城「艦載機で攻撃しますか?」
提督「出来たらしたいけど・・・・・・無理だな」
天城「そうですか・・・・・・。お役に立てなくてすみません」
提督「いや、まあこれゲームだからさ!」
葛城「ま、まあまあのゲームじゃない。うん」
提督「ならやってみるか?」
葛城「じょ、冗談じゃないわっ! 私は絶対しないからね!」
雲龍「あら、やってみたらどう?」
葛城「え、ええっ!?」
天城「そうね。葛城もやってみたらどうかしら?」
葛城「えっ!? 天城姉まで!? というか2人ともやったの・・・・・・?」
雲龍「ええ」
天城「怖かったですけど、面白かったですよ」
提督「意外とさくさくプレイしてたんだよなぁ」
葛城「そ、そんなことって・・・・・・」
提督「で、どうする?」
葛城「~っ! や、やるわ! やってやろうじゃないっ!」
提督「お、おう」
葛城「見てなさい! 私だってさくっとやってみせるんだから!」
提督「大本営から光作戦が発令されたか」
大淀「はい、今回の作戦では東カロリン島北東沖の敵大規模泊地に偵察を行い、航空基地隊及び主力艦隊による攻撃が目的です」
提督「前段階作戦として舞鶴への艦隊戦力の集結、か」
大淀「はい、偵察も兼ねて行われるようです」
提督「・・・・・・まさかこんな近海まで奴らに攻め込まれているとはな」
大淀「隙を突かれたとしか言えない状況ですね・・・・・・」
提督「隙を突かれる以前の問題だ・・・・・・。油断していた」
大淀「提督・・・・・・」
提督「とにかく、今は敵を発見し撃滅する。それが最優先事項だ」
大淀「そう、ですね・・・・・・!」
提督「とりあえず全員を呼んできてくれ」
大淀「分かりました!」
提督「これより光作戦準備に入る。潜水艦のみんな、すまないが舞鶴へと向かってくれ」
伊168「休暇だと思ったら作戦なんだ・・・・・・」
伊58「残念だけど、仕方ないでち」
伊19「イクは別にお仕事でも構わないのね。魚雷をたっくさん撃てるなら!」
提督「航路についてはこのルートを通ってくれ」
伊26「ねえねえねえ、なんでこんなに遠回りするの?」
呂500「確かにすっごく遠回りですね。なんでですか?」
提督「それはだな、この航海が周辺の偵察も兼ねているからだ」
伊401「偵察ですか?」
提督「ああ。敵の泊地が近辺に確認されている以上、かなり近海まで敵が接近していると考えられる」
伊401「なるほど・・・・・・!」
提督「君たちには舞鶴へ向かう間、敵の警戒および撃退をお願いしたい」
伊26「了解。まかせてまかせてー」
呂500「ろーちゃんもやっちゃいますって」
提督「道中は基地航空隊による援護も入る。そこまで警戒することもないだろうが・・・・・・念のためにな。では頼むぞ」
「「「「「「了解」」」」」」
提督「潜水艦隊は無事に到着できたようだな」
大淀「ええ。次の作戦は進路上にある小笠原方面の哨戒線強化ですね」
提督「ああ。大本営の偵察によると、空母棲姫および敵機動部隊の存在が確認されているようだ」
加賀「機動部隊ですか」
提督「ああ。だが今回はあくまで哨戒線強化が目的だ。資源などの輸送が最優先になる」
赤城「だからといって、機動部隊が確認されている以上、こちらも空母を出さなければ・・・・・・」
提督「問題ない。基地航空隊、および航空巡洋艦、防空駆逐艦による輸送艦隊を編成する」
加賀「なるほど。それなら資源を輸送しつつ、空襲の被害も最小限に防げるかもしれませんね」
提督「・・・・・・本当ならばおまえらに出てもらいたいが、敵の殲滅が目的ではない以上今は待機だ」
赤城「・・・・・・」
提督「・・・・・・大淀。那珂をここへ」
大淀「了解しました」
那珂「ということで、みんなで外回りだよー!」
最上「出撃だよね!?」
ヴェールヌイ「ハラショー」
潮「出撃ですか・・・・・・! 潮も、頑張ります」
睦月「相変わらず輸送作戦ではお呼ばれする睦月たち」
如月「あら、いいじゃない。私は好きよ?」
阿武隈「輸送作戦でも私的にはOKです」
衣笠「護衛はこの衣笠さんにお任せ!」
暁「輸送作戦・・・・・・レディには少し物足りないわね」
綾波「そうですかぁ・・・・・・?」
江風「初めての輸送作戦だけど、まあなんとかなるか!」
初月「艦隊の防空は僕に任せてくれ。みんな必ず守って見せる」
提督『対空警戒を厳として、艦隊出撃だ』
「「「「了解」」」」
提督「順調に来たが・・・・・・」
加賀「ここまでのようね」
阿武隈「すみません、提督・・・・・・」
提督「敵の潜水艦が大幅に増強されているな・・・・・・」
江風「ありゃあ、ちょっと厳しいなぁ」
潮「対潜警戒は厳としているのに・・・・・・うぅ」
提督「仕方あるまい。編成を変更する」
加賀「そうね。それがいいかもしれないわね」
提督「空母機動部隊投入だ。蒼龍、飛龍を呼んでくれ」
加賀「・・・・・・わかりました」
提督「那珂、大井と木曾をここに」
那珂「わかりましたー☆」
提督「敵の潜水艦ドモめ。こちらの本気を見せてやろう」
那珂「それにしても提督が本格的に輸送作戦に取り組むの初めてなんじゃないかな?」
大井「そうかもしれないわね」
木曾「まあいいじゃないか。俺たちはやるべきことをやるだけだ」
ヴェールヌイ「・・・・・・ソナーに反応があったよ」
初月「潜水艦か・・・・・・!」
高雄「艦隊、対潜警戒へ!」
飛龍「いよいよ来た・・・・・・! 攻撃隊、装備換装を急いで!」
蒼龍「潜水艦相手じゃ、私たちには何もできないでしょ」
葛城「艦載機発艦準備できてます! いつでも行けます」
蒼龍「いや、だから潜水艦」
イタリア「大丈夫ですよ。一撃で葬りますから~」
睦月「みんなやる気にゃしぃ」
如月「うふふ。そうね、睦月ちゃん」
那珂「それじゃ爆雷投下、行っちゃおー!」
大井「魚雷を撃たせる前に海の藻屑にしてあげるわ・・・・・・!」
木曾「これもみんなを守るためだ」
ヴェールヌイ「爆雷、投下」
提督「敵潜水艦を撃滅か」
加賀「そうみたいね」
提督「艦隊も無傷、一番困難な箇所を無傷で突破できたのは大きい」
加賀「ええ。制空権に関してもニ航戦の子たちがいれば大丈夫ね」
提督「なんとか輸送作戦も無事に終えられそうだ」
加賀「まだね。終わるまで気を引き締めるべきだわ」
提督「・・・・・・そうだな。慢心は危険だったな」
加賀「ええ、その通りです」
提督「よし、ここからが本番だ。艦隊前進!」
提督「輸送作戦は完了した。これより光作戦を発動する。まずは分解した彩雲の輸送を行う。潜水艦隊、出撃準備」
伊401「はーい」
伊8「出番ですね」
呂500「大活躍間違いなし、ですって!」
伊19「たまにはこういう出撃もありなのね」
伊58「頑張るでち」
伊26「彩雲も載せたし・・・・・・準備OK」
提督「今回も基地航空隊による護衛がある。だが決して油断することのないように」
「「「「「「了解」」」」」」
提督「では、潜水艦隊出撃!」
提督「彩雲輸送は無事完了か」
伊401「バッチリ終わったよー」
提督「さすがだな。よし、ゆっくり休んでくれ」
伊401「はーい」
提督「・・・・・・これより敵泊地への攻撃を開始する。榛名を旗艦とした水上打撃部隊を編成し、殴り込みだ」
榛名「はいっ! 榛名、頑張ります!」
提督「第一艦隊にアイオワ、霧島、比叡、千歳、千代田。第二艦隊は霞を旗艦とし、阿武隈、摩耶、大井、北上、照月による連合艦隊だ」
榛名「金剛お姉さま・・・・・・」
提督「・・・・・・編成に深い意味はない。敵旗艦が装甲が硬いとの情報から火力優先で編成を決めただけだ」
霞「へぇ・・・・・・」
提督「基地航空隊との連携攻撃で泊地を撃滅する。艦隊出撃開始!」
提督「敵連合艦隊は空母棲姫級が2隻随伴にいるのか」
榛名「はい。制空権はなんとか優勢を取ることができていますが・・・・・・」
提督「こちらの空母は攻撃できない、か」
千歳「そうですね。艦攻隊を搭載する余裕はないです」
千代田「敵旗艦も変な艦載機を飛ばしてくるもんね」
提督「新型か・・・・・・厄介だな」
榛名「ですが、制空権を奪えれば榛名たちが攻撃をどんどん行えて有利です!」
提督「確かにな。それに基地航空隊による攻撃も可能、阿武隈、大井、北上による甲標的による攻撃も行えている分、手数では有利か」
榛名「そうですね。随伴艦も空母棲姫級以外は通常の敵ですので、勝機はあると思います」
提督「あとは攻撃あるのみ、だな」
千歳「攻撃は最大の防御、とも言います」
千代田「ここはガンガン行っちゃうべきですよ!」
提督「よし、そうと決まれば出撃だ」
榛名「はいっ、榛名は大丈夫です!」
榛名「提督! 敵艦隊、残るは敵旗艦のみです!」
提督『被害状況は!?』
榛名「第二艦隊阿武隈が中破、それ以外の子はみんな損傷軽微です!」
提督『よし、夜戦に突入し敵を撃滅しろ!』
榛名「はいっ! 第一艦隊旗艦榛名より第二艦隊旗艦霞へ。提督から夜戦へと突入し、敵を撃滅せよとの命令です!」
霞「分かったわ! さて、第二艦隊これより夜戦に突入! 敵を撃沈する!」
阿武隈「阿武隈的にはまあ・・・・・・OKです!」
大井「夜戦・・・・・・腕が鳴るわね」
北上「パパッとやっちゃいましょうかねー」
摩耶「ぶっ殺してやるぜ!」
照月「夜戦ですね! 照月もやっちゃいます!」
霞「艦隊、突入! 敵を逃がしちゃダメよ!」
提督「今回も無事に勝利できたな」
球磨「そうクマねー。いいことクマ」
提督「ただ近海まで敵の侵入を許しているこの現状、喜んでもいられないな」
球磨「敵の上陸を許すわけにはいかないクマ。そのために球磨たちがいるクマ」
提督「そうだな。俺ももう少しいろいろ考えねば」
球磨「・・・・・・まあ今は祝勝会の準備クマ!」
提督「そうだな! さて派手にやるか!」
提督「なあ、北上」
北上「ん?」
提督「俺、今回の作戦いつ終了したんだ?」
北上「ん、んー・・・・・・忘れた」
提督「おい」
北上「でも実際提督も覚えてないんでしょ?」
提督「そうだが・・・・・・!」
北上「ということはあまり厳しい戦いじゃなかったんじゃない?」
提督「いや、それはないぞ。特に重巡棲姫は強かったしな」
北上「あー、確かに強かったかもねぇ。まあアタシの敵じゃなかったけどねー」
提督「さすがの活躍だったもんな・・・・・・本当に」
北上「まあみんなと提督の作戦のおかげなんだけどねー」
提督「おまえたちが優秀だからさ。俺は何もできないんだからな・・・・・・」
北上「そうでもないよー」
提督「そうか?」
北上「そうそう。帰るべき場所で待っていてくれる人がいるって、本当に心強いんだから」
提督「・・・・・・」
北上「あ、あー・・・・・・今のナシで。なんかすっごく恥ずかしくなってきた」
提督「北上・・・・・・!」
北上「ちょ、ダメだって! 頭撫でようとするんじゃないのー! あーもうっ」
提督「ヤバい・・・・・・更新完全に忘れてた」
球磨「これは大変クマ~」
提督「いや、あれなんだよ・・・・・・。蜘蛛に追われたり、アリの大群に追われたりで忙しかったから」
球磨「ゲームしてるだけクマ」
提督「し、仕方ないだろ! 地球の平和を守りたかったんだよ!」
球磨「どんだけ守りたいクマ」
提督「五月雨の次くらいには」
球磨「そこだけ真顔で言うんじゃないクマ」
提督「だってあいつら海からも来るんやで!? 五月雨が危ないだろ!」
球磨「球磨たちなら余裕で粉砕できるクマ」
提督「五月雨に危険が及ぶ時点で大問題だ! 駆逐してやる・・・・・・1匹残らず!」
球磨「巨人を駆逐しそうクマ」
提督「それ以上いけない」
球磨「何にしても、お仕事もしっかりしてもらうクマ」
提督「夏の大規模作戦の準備はコツコツやっているだろ!」
球磨「そこだけはしっかりしてるクマね」
提督「なら問題ないな」
球磨「殴るクマ」
提督「冗談なんでやめてください。死んじゃいます」
球磨「・・・・・・はぁ。ならさっさとするクマ」
提督「分かりましたよ・・・・・・」
提督「あれもこれも足りない。ないない尽くしのパラダイスだ!」
龍驤「そりゃ、前に『装備整理するかー』って言って大量に廃棄するのが悪いんやないか?」
提督「あの時は改修なんてするとは思わなかったんだよ!」
龍驤「まあ、敵さんもかなり強くなってきてるから改修が必要にもなるわなぁ」
提督「これは罠だ!」
龍驤「まあまあ落ち着きぃや。なんだかんだで改修は進んでるんやろ?」
提督「微妙にしか出来てないけどな」
龍驤「せんよりはマシなら、ええんじゃない? ウチらだって全力で戦ってるんや。装備くらいでどうこうなったりせんで」
提督「その全力に装備が良ければさらにいいだろ。俺は何もできないんだ。せめてこれくらいはしっかりしてやりたいんだよ」
龍驤「ほほぉ・・・・・・。いい心掛けやなぁ」
提督「当然だろ。そのための提督だ」
龍驤「ふーん。で、本音は?」
提督「さっさと敵を皆殺しにして五月雨に平和な世界で幸せに過ごしてもらいた」
龍驤「相変わらずやなぁ」
提督「もちろん、みんなにもそういう風に生きてほしいって願ってるぞ?」
龍驤「はいはい、分かってる分かってる」
提督「そのためにも戦いを終わらせないと」
龍驤「大丈夫、きっと終わるで」
提督「凄い自信だな」」
龍驤「そりゃ、ウチらはキミを信じてるからなぁ」
提督「お、おう」
龍驤「・・・・・・なんやウチが変なこと言うたみたいやん」
提督「いや、そういうわけじゃ」
龍驤「ま、ええわ。とにかくこれからも期待しとるで、司令官」
提督「・・・・・・ああ、任せとけ」
提督「夏の大規模作戦のための備蓄は順調だな」
長波「補給は全ての源だからなぁ」
五月雨「そうですね! そのためにも一生懸命頑張ります!」
提督「五月雨のおかげだな」
五月雨「いえ、遠征艦隊みんなのおかげですっ」
提督「そうだったな。でもそれも五月雨がきちんと管理してるからこそだ」
五月雨「そんな・・・・・・私はただ提督のためにと思って」
長波「五月雨のおかげだよー。アタシらがどこに行けばいいかちゃんと把握して指示をくれるからこそじゃんか」
五月雨「そ、そうかな?」
長波「そうそう。これはみんな思ってるって」
五月雨「そうなんだ・・・・・・えへへ」
提督(天使)
長波(結婚したい)
五月雨「わたし、これからも頑張っちゃいますね!」
提督「ああ、頼んだぞ」
長波「さて、アタシらも頑張りますかねぇ」
提督「しっかり頼む」
長波「へーい」
五月雨「はいっ」
提督「西方再打通! 欧州救援作戦が発令された。これより我が鎮守府は欧州救援作戦のため、リンガ泊地周辺の哨戒を行う」
提督「敵潜水艦および敵水雷戦隊の存在が確認されているため、軽空母および航空戦艦を旗艦とした対潜哨戒艦隊の編成する」
提督「参加艦艇は軽空母龍鳳、航空戦艦日向、軽巡洋艦五十鈴、駆逐艦朝潮、海防艦択捉、占守だ」
提督「敵機動部隊は確認されていない。開幕航空攻撃で敵を殲滅し、敵潜水艦も開幕で撃沈を目指す」
提督「哨戒だが油断しないように。準備にかかれ!」
球磨「・・・・・・」
提督「って感じでいいだろ?」
球磨「台無しクマ」
五月雨「さすが提督です! 気持ちが引き締まりますね」
球磨「五月雨は優しいクマ」
五月雨「そうでしょうか?」
提督「そりゃ五月雨は天使のように可愛くて優しいからな!」
球磨「提督は黙るクマ」
五月雨「え、えへへ」
球磨「ちなみに球磨の出番はあるクマ?」
提督「分からん!」
球磨「ぶっ飛ばすクマ」
提督「暴力反対!」
五月雨「私も準備しなくちゃですね!」
提督「五月雨は支援艦隊を率いてもらうから、しっかり頼むぞ」
五月雨「はいっ! 私、頑張っちゃいますから!」
球磨(過保護クマ)
提督「ちなみに護えもとい随伴の娘らにおかしなことをされたら、すぐ言うんだぞ? 特に長門とか長門とか長門とか」
五月雨「わかりましたっ」
球磨「呆れるほどピンポイントクマ」
提督「よし、とりあえず龍鳳に出撃するよう伝えに行くか」
提督「なんじゃあの幼女みたいな潜水艦は」
龍鳳「新しい姫級みたいですね」
提督「無駄に耐久はあったが、ただそれだけだな」
朝潮「司令官の言う通りですね!」
五十鈴「まあ五十鈴にかかれば敵潜水艦なんてどれも同じよ」
日向「まあ、そうなるな」
択捉(先制で4隻も攻撃したらそうなりますよね・・・・・・)
占守(新しく判明した対潜攻撃方法を4隻もしてるんだから、普通じゃ耐えられるわけないっす)
提督「よしよし、これで敵潜水艦は撃滅できたな。次はリランカ島の敵港湾施設と敵緊急機動部隊の撃破か」
龍鳳「機動部隊が相手ですか・・・・・・」
日向「厳しい戦いになりそうだな」
提督「問題ないさ。こちらも精鋭を突撃させる。それに負ける戦いをするわけないだろう?」
五十鈴「戦意はバッチリみたいね」
提督「当然だ。さて朝潮、球磨を呼んできてくれるか?」
朝潮「球磨さんですね、分かりました!」
提督(こんなに早く出番があるとは思っていなかったが、まあ問題ないだろう)
提督「旗艦を榛名、随伴艦に軽巡球磨、駆逐艦荒潮、大潮、軽空母千歳、正規空母蒼龍とし、リランカ港湾施設ならびに敵緊急機動部隊の撃滅を行う」
榛名「了解しました!」
球磨「もう出番クマ!?」
大潮「張り切ってやっちゃいますよー!」
荒潮「あら~、機動部隊が相手なのね~。うふふふっ、腕が鳴るわね~」
千歳「機動部隊が相手だなんて・・・・・・大丈夫かしら」
蒼龍「敵機動部隊ですか、相手にとって不足なしです!」
提督「敵主力は連合艦隊で新型の敵も確認されている。油断できない戦いだが、敵を殲滅し西方方面への進撃の足掛かりにするぞ」
「「「「「「了解!」」」」」」
提督「見敵必殺だ! 艦隊出撃!」
提督「敵機動部隊に大打撃を与えることに成功したな」
蒼龍「そうですね。けど、とうとう重巡ネ級まで艦載機を放ってくるようになりましたね」
提督「あれを重巡と呼んでいいのか疑問だが、少なくとも開幕航空戦での攻撃力は脅威ではないな」
蒼龍「制空争いには響きますけどね」
提督「今後も出現するのであれば注意が必要か」
蒼龍「今回は大潮ちゃんのおかげで夜戦で撃破することができましたが、毎回相手取るとなるとかなりの損害を考慮した方がいいかと」
提督「ふむ・・・・・・」
蒼龍「なお今作戦での目的であった港湾施設の無力化も成功しています。ここで一気に敵を叩くべきです」
提督「そうだな。大本営からもさらに規模を拡大し、来るべき戦いに備えて拠点確保を行うようにとのお達しだ」
蒼龍「ということは輸送任務ですか?」
提督「そうなるな。だが敵艦隊の反撃も予想される。蒼龍には引き続き作戦に参加してもらうぞ」
蒼龍「任せてください」
提督「その前に輸送艦隊の編成か・・・・・・。どうも機動部隊の数が尋常じゃなさそうだ。秋月と摩耶をここに」
蒼龍「わかりました」
提督(対空対策を厳にしなければ、な)
提督「輸送は完了した。だが敵の反撃部隊が確認されている。ただちに迎撃し、輸送物資を守らねばならない」
榛名「そのために榛名たちが呼ばれたのですね」
提督「その通りだ。輸送艦隊を機動部隊に再編する」
摩耶「アタシの出番はまだあるんだな!?」
提督「もちろんだとも。第一艦隊を旗艦榛名、以下摩耶、秋月、千歳、蒼龍、飛龍。第二艦隊を荒潮を旗艦にした夜戦部隊足柄、熊野、大潮、由良、北上によって構成する」
荒潮「夜戦なのね~。うふふふふ」
提督「敵反撃部隊は必ず撃滅せねばならない。夜戦突入も考えての艦隊だ。必ず勝利を刻め」
荒潮「はぁ~い」
提督「艦隊、出撃! 見敵必殺だ」
提督「支援基地の設営は完了した。これより我が艦隊は紅海への進撃を開始する。まずはスエズ運河に突入する前にソマリア海に展開している敵機動部隊を撃滅する」
大和「そのために私が呼ばれたのですね」
提督「そうだ。君には重巡那智、衣笠、空母天城、葛城、隼鷹を率いて第一艦隊として指揮を執ってもらう」
大和「機動部隊ですか・・・・・・。お役に立てるよう頑張って参ります」
提督「最強の戦艦である君がその力を十二分に発揮できるはずだ。頼んだぞ」
大和「はいっ!」
提督「第二艦隊は軽巡阿武隈を旗艦とし、重巡加古、古鷹、駆逐艦吹雪、潮、重雷装巡洋艦北上と共に前衛艦隊として敵を撃破してもらう」
大和「負けるわけにはいきませんね」
提督「敵機動部隊は強力な相手だが、君たちの前では無力だ。必ず勝てる」
大和「ええ、私たちは負けません。戦艦大和、推して参ります」
提督「敵機動部隊は壊滅した。今こそスエズ運河を確保するために突入すべき時」
大和「敵艦隊撃滅のため、編成を変更します。第一艦隊は私とウォースバイトさん、ザラさん、ポーラさん、飛鷹さん、隼鷹さん」
提督「第二艦隊は羽黒を旗艦とし、阿武隈、吹雪、妙高、綾波、北上による水上打撃部隊とする」
大和「最深部で待ち構える敵旗艦は強力ですが、基地航空隊の援護もあります。必ず打ち勝てるでしょう」
提督「ここで止まる我らではない。救援を待っている者がいる。助けに行くためにも必ず敵を倒せ」
「「「「了解」」」」
提督「水上打撃部隊、出撃! スエズ運河を必ず確保せよ!」
大淀「敵旗艦の撃沈を確認しました。スエズ運河を確保」
提督「よしっ!」
赤城「提督。基地航空隊がキプロス島へ進出を完了しました」
加賀「これにより航空支援の下、地中海東部への艦隊展開が可能になったわ」
提督「いよいよ大詰めか。ここは欧州に詳しい艦を中心に艦隊を展開するぞ」
大淀「イタリアさん、グラーフさん、リベッチオさんの出番というわけですね」
提督「そうだな。そこに初月、瑞鶴、陸奥を加えた艦隊で出撃だ」
赤城「基地航空隊による支援もあります。大丈夫、彼女たちならやってくれます」
提督「むろん、心配はしてないさ。大淀、イタリアに召集を」
大淀「分かりました」
提督「さて、ここからが本番だぞ」
提督「地中海東部の確保は完了した。これより一気にジブラルタル方面への進出を図る」
加賀「・・・・・・」
提督「まずは友軍港湾部へ救援輸送を行い、その後迎撃に出てくるであろう敵を撃滅する」
アイオワ「そのために私たちが?」
提督「そうだ。大規模な戦闘に備え、空母機動部隊による輸送を行う」
加賀「かなりの警戒ね」
提督「ここまで長大な距離の救援だ。失敗はできないしな」
加賀「そう・・・・・・それもそうね」
提督「第一艦隊はアイオワを旗艦に加賀、翔鶴、ヴェールヌイ、文月、皐月。第二艦隊は阿武隈旗艦以下、江風、霞、暁、利根、鈴谷だ」
翔鶴「駆逐艦の子たちを守るのが私たちの仕事というわけですね」
提督「そういうことだ。救援物資の揚陸が完了次第、編成を変更し敵を叩く」
加賀「そこまで辛抱というわけね」
提督「別に倒してしまっても構わんぞ?」
翔鶴「が、がんばります」
提督「それでは作戦開始だ」
提督「まさかここまでの戦力とは・・・・・・」
大淀「ジブラルタルの展開後、敵潜水艦隊ならびに敵港湾部、補給線を撃滅したのに・・・・・・」
赤城「敵欧州艦隊旗艦がここまで強力とは」
加賀「・・・・・・まるで姫の住処です」
提督「駆逐水姫、潜水棲姫、空母棲姫、戦艦棲姫・・・・・・」
大淀「ですがあと一歩です。もうすぐ欧州を解放できます」
提督「ここまで来て退けるか。あとは信じるのみだ」
加賀「大丈夫、まだやれるわ。必ず敵旗艦を撃破します」
提督「ああ。信じるぞ加賀」
加賀「空母機動部隊、全力出撃。ここで決めます」
瑞鶴「今度こそ・・・・・・必ず・・・・・・!」
翔鶴「無理は禁物よ、瑞鶴」
大鳳「装甲空母の力、こんなものじゃないわ・・・・・・!」
アイオワ「頼もしい限りネー!」
由良「できることは少ないけど・・・・・・それでも!」
神威「補給はお任せください。万全の状態で戦えるよう支援します!」
比叡「まだまだ・・・・・・行けます!」
朝潮「敵潜水艦は必ず仕留めます!」
阿武隈「夜戦は水雷戦隊の華なんだから・・・・・・! それまでは耐えて見せます!」
夕立「絶対に仕留めるっぽい!」
北上「さてと、そろそろ本気出しますかねぇ」
提督「欧州派遣連合艦隊、出撃!」
提督「もう絶対あんな無茶ぶりしたくねぇわ」
五月雨「でもみんな無事に帰って来てくれて良かったです!」
提督「(天使だ)本当にそうだな。欧州も解放できたし、しばらくは何もしたくないわ」
五月雨「提督はゆっくりしていてください。私が代わりに頑張っちゃいますから!」
提督「五月雨が頑張るなら俺も頑張らないわけにはいかないな」
五月雨「えぇっ!? そ、それじゃあ私、頑張らないので提督も頑張らないでください!」
提督「それは難しい」
五月雨「そ、そんなぁ~」
提督「冗談だって。まあしばらくはゆっくりしようか」
五月雨「はいっ!」
提督「次の作戦はレイテだと!? あれだけ次はレイテだろとか言って全然違うの来てたくせに!」
日向「まあ、そうなるな」
提督「もうだめだァ・・・・・・おしまいだぁ」
時雨「・・・・・・」
提督「時雨さん、そんな怖い顔で見ないでおくれ・・・・・・」
時雨「あっ、ご、ごめんね」
提督「・・・・・・まあ緊張するのは仕方ないさ。因縁みたいなものだろう?」
時雨「うん・・・・・・」
日向「心配することはない。過去は変えられずとも、未来は変えられないということはない」
時雨「それも、そうだね・・・・・・うん、大丈夫。今度は必ず突破して見せるよ」
日向「頼もしい限りだ」
時雨「ありがとう。それじゃあ扶桑たちの様子を見に行ってくるよ」
日向「ああ。行ってくるといい」
提督「・・・・・・おまえ本当に日向か?」
日向「失礼だな君は」
提督「すまんすまん。少し驚いてしまってな」
日向「そうか。ところでレイテというのは本当だろうか?」
提督「間違いない」
日向「ふむ。わかった」
提督「あ、おい。どこに行くんだ」
日向「そうだな・・・・・・過去を越えたその先に、だろうな」
提督「ふっ。なら俺も付き合おう」
提督「基地航空隊による攻撃で敵機動部隊の過半撃滅、か」
大淀「はい。ただ大本営は戦果誤認の可能性があると」
提督「そりゃ未帰還機が多数出てるらしいしな」
大淀「巡洋艦隊での偵察を行うようにとの指令が」
提督「仕方ない。由良を旗艦として那智、足柄、秋月、ヴェールヌイ、朝潮に出撃命令を」
大淀「了解しました」
提督「敵機動部隊、いなければいいが」
提督「敵機動部隊を確認。これを追撃し、軽空母部隊を撃破するもなお機動部隊は健在」
足柄「そうよ!」
提督「空母なしでボコったの・・・・・・?」
足柄「基地航空隊の支援があったわ!」
提督「えぇ・・・・・・。脳筋かな?」
足柄「な、なによ~! 勝ったんだからいいじゃない!」
提督「そういうわけでも・・・・・・いや、まあいいか。無事だったなら問題ない」
足柄「やっぱ夜戦よねー!」
提督「聞いてないなこれ」
足柄「で、本体を叩くんでしょ?」
提督「いや、まあそうだが」
足柄「じゃあ出撃ね! 行ってくるわ!」
提督「あ、おい待てって・・・・・・もう行ったし」
五月雨「あ、あははは」
提督「仕方ない。五月雨、足柄に編成を伝えて出撃するよう言ってくれ」
五月雨「はいっ」
提督(制空権がないというのに・・・・・・まったく)
提督「これより捷一号作戦に則り、敵侵攻部隊への遊撃作戦を行う」
提督「まずは艦隊を泊地に集結させ、基地航空隊への兵站輸送を実施」
提督「また可能であれば基地航空隊と協同し敵機動部隊へ攻撃、敵戦力を図る」
提督「大規模な作戦なため、連合艦隊3部隊分をもって作戦を実行する」
提督「まず深海任務部隊の迎撃を第一艦隊ザラを旗艦にイタリア、熊野、鈴谷、利根、照月、第二艦隊を神通を旗艦とした綾波、雪風、木曾、大井、北上の水上打撃部隊で迎え撃つ」
提督「その後、基地航空隊への兵站輸送を開始。旗艦を鈴谷に移行し、以下熊野、皐月、睦月、如月、文月とした第一艦隊と第二艦隊を旗艦阿武隈、鳥海、羽黒、綾波、暁、江風の輸送護衛部隊に変更」
提督「兵站輸送の完了後、空母機動部隊を編成し、伊勢、翔鶴、瑞鶴、千歳、千代田、初月の第一艦隊と江風、摩耶、羽黒、暁、大淀、北上の第二艦隊で敵機動部隊へ攻撃を開始する」
提督「複雑な作戦になるが、全員の奮戦を期待する」
球磨「終わったクマ?」
提督「むっちゃ長いなこれ」
球磨「分かったならもう少し短くするように努力しろクマ」
提督「OH・・・・・・」
提督「何この海域」
時雨「ついに来たんだね・・・・・・!」
扶桑「絶対に突破するわよ山城、時雨」
山城「はい、姉様・・・・・・もちろんです!」
満潮「あの時とは違う・・・・・・。負ける気がしないわ」
最上「大丈夫、ボクたちなら・・・・・・!」
朝雲「同じ歴史は繰り返さない」
提督「やる気は充分だな・・・・・・。全員準備は整ってるな? あとはみんな無事に帰ってくるだけだ」
時雨「そうだね・・・・・。今度は絶対に・・・・・・!」
山城「時雨、頼りにしてるから。私たち、第三部隊西村艦隊の出撃よ・・・・・・!」
扶桑「大丈夫よ。第三部隊7隻、一緒にスリガオ海峡を抜けましょう。今度こそ・・・・・・」
提督「なんて・・・・・・資材、消えてやがる・・・・・・! 大淀ォ・・・・・・」
提督「俺は・・・・・・ブイン基地所属五月雨提督だぞ・・・・・・! こんくらいなんてこたぁねぇ・・・・・・!」
提督「俺は止まらねぇからよぉ、お前らが止まらねぇかぎり、その先に俺はいるぞ! だからよ、止まるんじゃねぇぞ・・・・・・」
大淀「提督、遊んでないで指示を」
提督「もう嫌やわぁ・・・・・・なんであいつ艦載機飛ばしてくんの? ほんまないわぁ」
扶桑「あと一歩なんです・・・・・・!」
山城「そうですよ! あともう少しで届く・・・・・・!」
提督「分かってはいるがな・・・・・・。基地航空隊の支援も支援艦隊の働きも十分に発揮されている。これ以上どうすればいいか・・・・・・」
時雨「信じるだけだよ」
提督「時雨・・・・・・」
時雨「あとは僕たちを、みんなを信じて! 必ず、必ず突破して見せるから・・・・・・!」
扶桑「そうね。時雨の言う通りね」
山城「絶対に倒すわ・・・・・・!」
提督「・・・・・・そうだな。よし、出撃だ! 今度こそ奴を倒してこい」
「「「はいっ!」」」
提督「ようやく・・・・・・終わったな」
時雨「提督・・・・・・! 僕たち、やったんだね・・・・・・!」
扶桑「みんなであのスリガオを越えることができました・・・・・・! これも提督のおかげです。ありがとう、ございました・・・・・・!」
山城「ついにやったのね・・・・・・! 私たち、やったのね・・・・・・!」
提督「そうだな。おまえたちは今、過去を越えた。誰一人欠けることなく、な」
最上「嬉しい、なぁ・・・・・・!」
満潮「泣いて、なんか・・・・・・ないんだからぁ!」
朝雲「もう、悪夢なんか・・・・・・怖くないわ!」
提督「よくやったな。そして、おかえり」
「「「「「「ただいま・・・・・・ッ!」」」」」」
大淀「捷一号作戦前半、突破おめでとうございます」
提督「俺は何もやってないさ。西村艦隊の子たちやみんなが頑張ったおかげだ」
大淀「提督の采配も見事だったからこその勝利です」
提督「・・・・・・そうだといいな」
大淀「きっとそうですよ」
提督「ははっ。照れるな」
大淀「それで後半の作戦発動が」
提督「僕は何も聞いてない。そんな作戦なかった。いいね?」
大淀「ですがあと約1時間30分後に作戦が発令されると」
提督「リアルな数字やめて! なんか不穏な気配しかないもん! やだやだやだぁ!」
大淀「と言われましても」
提督「どうせ作戦発令は延長する。これは間違いない。敵も本気だろうからな」
大淀「情報は暫定的ではありますが、ある程度出ているようです」
提督「過去を調べれば、ある程度目星は付くだろうな。だが無意味だ」
大淀「そうでしょうか・・・・・・?」
提督「どうせみんな地獄逝き」
大淀「そこまでではないでしょう・・・・・・恐らく」
提督「こんな作戦やってられるか! 実家に帰らせていただきます!」
大淀「えぇ・・・・・・」
提督「本当は心配だし、怖いし、やりたくないの! いくらワイが本気で身構えても!」
大淀「大丈夫ですよ。これまでのことを振り返ってください」
提督「髪が死んだな」
大淀「そうではなく! 戦果は挙げてきてます。今頑張らないでどうするんですかっ!」
提督「・・・・・・まあ、そうなるな」
大淀「きっと今回も大丈夫です。皆を信じて頑張りましょう?」
提督「仕方ない・・・・・・やるか。作戦は明日から検討を開始する。準備を頼むぞ、大淀」
大淀「はいっ」
提督「つらたん」
大淀「まだ10日も期限がありますよ」
提督「もういいです。燃料もないし、俺たちの戦いはここまでだ」
五月雨「提督、今回もお疲れ様でした!」
提督「五月雨のおかげで頑張れたよ。ほんとありがとうな」
大淀「私も頑張ったのですが・・・・・・」
提督「大淀にも助けてもらったな。ありがとう」
大淀「い、いえ・・・・・・当然のことをしたまでです」
提督「さあ、備蓄しよう・・・・・・」
五月雨「私も遠征頑張っちゃいます!」
提督「なんか静かだなぁ。最深部に姫級はほとんどいないし、今までとはえらい違いだ」
加賀「そうですね」
赤城「ここの戦力は軒並み温存に回しているのかもしれません」
提督「まっそんなのもう関係ないことだけどな」
赤城「何か案でも?」
提督「見敵必殺。敵は全て撃沈し、生かして帰さず海の藻屑だ」
加賀「分かりました」
提督(そうだ。俺たちが積み上げてきたものは全部無駄じゃなかった。これからも俺たちが立ち止まらない限り道は続く)
赤城「提督、敵艦隊が!」
深海鶴棲姫 空母棲姫 空母棲姫 戦艦棲姫改 戦艦棲姫 戦艦棲姫
提督「はぁ!?」
加賀「提督? 早く指示を! 提督!」
提督「と、突撃ィ!!」
(その後、10万近くの資材を消費)
提督「はぁはぁはぁ・・・・・・。なんだよ、むちゃくちゃ沼るじゃねえか・・・・・・ふっ」
赤城「て、提督・・・・・・少しお休みになられた方が」
提督「なんて顔してやがる、赤城」
加賀「酷い顔をしていますよ・・・・・・」
提督「俺はなんだかんだでイベント突破してる提督だぞ。こんくらいなんてこたぁねえ」
赤城「で、ですが休息も」
提督「奴を仕留める鍵を探すのが俺の仕事だ!」
加賀「提督・・・・・・」
提督「いいから行くぞ。五月雨が海域突破を待ってんだ。それに・・・・・・」
提督(五月雨、やっとわかったんだ。勲章なんかいらねぇ。ただ五月雨の喜ぶ顔が見たい。敵を倒し続ければ、五月雨は安全だ)
五月雨(海域突破おめでとうございます! やりましたね、提督! ばんざーい!)
提督(天使)
提督「俺は止まらねえからよ、五月雨がいる限り、そのために俺はいるぞ! だからよ、止まるんじゃねえぞ・・・・・・」
提督「最近、改装の実装が速いな」
大淀「そうですね。敵の攻勢などが強力になってきたからでしょう」
提督「駆逐艦詐称や自称軽空母が出てきだしたからだろうな」
大淀「姫クラスの改まで出てきていますし、これは戦力の底上げをしなければ厳しいかもしれません」
提督「レ級フラグシップ改の実装もあり得るしな」
大淀「考えたくないですね」
提督「そんなもの出たら吐くわ」
提督「食材集めは基本。腹が減っては何とやらだ」
赤城「そうですね。ですから私も出撃を」
提督「なので今駆逐艦の子と軽巡の子を中心に食材回収を頑張ってもらっている」
赤城「小回りが利くというのはかなり有利ですからね。ですので私も出撃を」
提督「あらかた食材は集め終わりつつあるし、もう少しで充分確保できるだろう」
赤城「最低限確保するよりもギリギリまで確保すべきです。なので私も出撃を」
提督「座ってて! 出撃はもうほぼ固定出来てるから!」
赤城「私も出撃しなければ気が済みません! 食材の確保は急務、一刻も早く腹を満たさねばなりません!」
提督「単純に自分が食べたいだけじゃないか!」
赤城「そうですが、何か?」
提督「開き直った、だと・・・・・・」
赤城「大丈夫です。きちんと敵は屠ってみせますから」
提督「なんだか大変なことになりそうだからダメ」
赤城「・・・・・・」
提督「無言でこっち見ないで・・・・・・こわわ」
赤城「近々大規模作戦の兆候もある中でこのような事態、普通はありえません。これは敵の勢いが増している可能性があります」
提督「それを見越してこちらも大規模な改装や装備開発が行われているだろう?」
赤城「それはそうですが・・・・・・」
提督「今は力を温存しておくんだ。今後どのような作戦が展開されるか分からない。備えておくに越したことはない」
赤城「分かりました」
提督「しかし、本当にどうなるんだろうな・・・・・・」
瑞鳳の卵焼きにhappy White powderがある可能性が微レ存?
中枢棲姫か 主はブラウザ版と艦これ改を両立させてるのかな
窓の外、降りしきる雨を見ながら春の作戦を思い返すと私の心に浮かんだのは懐かしさではなく恐怖の記憶だった
突然告げられる作戦中止、お詫びと言わんばかりの空襲、瑞雲・爆戦頼みの攻略、減り続けるボーキ
読んでいて胸がキュンとしました
期待