2016-01-04 02:38:00 更新

概要

これは自分のブログで書いていたドラえもんSSのその3になります


前書き

その2の続きです!

批判中傷コメはやめてくださいね。気に入らない方は戻るボタンを押して忘れてください


第十三話 未来の為に


こんな事って!これじゃあ・・のび太達が何の為に!くそ!なんでこんな時俺は何もできないんだ!くそがぁああ!!こんな未来認めるか!!


ドラえもん「タイムテレビなんて!見るんじゃなかった・・」


ドラえもん「のび太・・すまん見てる事しかできないんだ・・」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー




のび太「そろそろ行こう!」


ジャイアン「そうだな、一度最前線本部へ行こう」


スネ夫「過去の俺達に会わないかな?」


ジャイアン「大丈夫だろう、もう出てる筈だ、それにのび太も、会いたい人がいるだろうしな」


のび太「大丈夫だろうけど静香の安否を確認したいしね」


お嬢「お母様に会えるんだね!楽しみです!」


アーニャ「はいはい!車に乗ってね!」


ジャイアン「時間かかるし俺が歌おうか?」


皆「「それは、やめろ!」」


ジャイアン「ひどくね?」


スネ夫「どうした?のび太」


のび太「嫌な予感がするんだ」


アーニャ「私もなんか・・嫌な予感が・・」


スネ夫「??」


お嬢「・・・・・」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


最前線本部


静香「皆・・無事で・・」


茂手「静香さん、外は寒いですからテントの中へ」


静香「茂手さん・・いいんです、皆が頑張ってんのに私だけ何もしないのは」


茂手「のび太さんの言ったとうりだ、のび太さんがお腹の赤ちゃんの為に休んでてくれって言ってましたよ」


静香「!!・・気づいてたの!」


茂手「皆気づいてましたよ、さぁ、テントの中へ」


静香「わかったわ・・茂手さんお茶でもどう?」


茂手「すいません!では、いただきます」


静香「・・・・・・」


茂手「のび太さん達なら絶対帰ってきます!だから、大丈夫です!信じましょう、だから、僕もここを死ぬ気で守ります!」


静香「ありがとう茂手さん」


その時大きな爆発音がする


ドカーーーン


敵襲だ!!


おい!あれ!戦車じゃないか!


誰か居るぞ!あのままじゃ!


なんだ!あの下手くそな運転してる奴は!


静香「!!」


茂手「そんな!まさか!・・くっ!静香さんはここにいて」


茂手はテント外へと出て行った


静香「茂手さん!」


???「ダメ!!・・ハァ・ハァゴホッ・・追いかけちゃ・・」


静香「え?貴方は・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


過去


のび太がまだ記憶喪失だった頃


お嬢姉「お父さんとお母さんは出かけたみたいね、もう出てきていいよ」


押入れが開く


のび太「ごめん・・僕が記憶喪失なばかりに迷惑をかけて・・」


お嬢姉「いいんだよ・・妹も貴方には、心を許してるし」


のび太「いつも、あんな虐待を受けて・・なんなら僕が・・」


お嬢姉「前も言ったけど、他人の家のことには関わらないでほしいの」


お嬢姉(貴方に迷惑はかけたくない・・)


のび太「でも!!もう限界なんだ!」


お嬢姉「ごめんなさい!これ以上言うなら貴方をここにおいてあげられなくなるの・・」


のび太「くっ!・・そんなのって」


お嬢姉「そうね・・ちよっとついて来てくるれる?」


のび太「何処に行くんだ・・」


お嬢姉「買い物よ、少し離れてついて来て」


のび太「・・・わかった」


お嬢姉「お嬢、お留守番お願いね」


お嬢「わかった・・」


お嬢姉「あまり私達と関わるとどうなるか・・」


お嬢姉の後を少し離れてついて行くのび太


のび太「なんだよ、これ皆の目がお嬢姉に、恨んでるようなそんな目だ・・」


のび太「これじゃあ、買い物もできないじゃないか」


お嬢姉「あの・・・」


おばさん「悪いけどあんた達には売れないよ!」


お嬢姉「そこをなんとか!」


おばさん「恨むならあんたの両親を恨みな、みんなあの人達には関わりたくないの帰りな!」


「そうだ!そうだ!帰れ!!」


お嬢姉「っ!・・・そうですか」


お嬢姉(これで、あの人もわかってくれるはず、私達に関わるとこうなるって)


のび太「おい!」


おばさん「なんだい?」


お嬢姉「え?」


のび太「お嬢姉が!!お前らに何かしたか?あぁ?悪いのはの両親でお嬢姉じゃねえよな!」


おばさん「・・・評判がおちるんだよ・・うちも必死で」


のび太「評判?てめぇらはそんなくだらない事の為に一人の女の子を!恥をしれ!!」


のび太「こっちは!死活問題なんだよ!!あぁ?」


お嬢姉「もういいから!ね?すいませんおばさん」


おばさん「たく!あんたらに関わると!!」


ガシャーン


のび太「俺のメガネが割れねぇうちに・・・な?」キラン


おばさん「ひっ!!」


のび太「この街は腐ってる!!ここにいるお前らもだ!傍観者気取って!もしこいつに!何かしたら!覚悟してろよ?」ギロ


お嬢姉「・・・・・・」


それからは街のみんなも物を売ってくれるようになった、でも、視線をかなり感じるようになった、でも、これで買い物で隣町まで行かなくてもよくなった、でも両親の事に関しては手を出さないように頼んだ、きっと昔の優しい両親に戻ってくれるはずだからと・・そんな顔しないでよ・・今思えばあの時からあの人の事を意識してたのかもしれない



倉庫


カチャカチャ


お嬢姉「う〜ん!・・やっぱりこれってタイムマシンかも!」


あの人が倒れていた所の近くにあったマシンを倉庫に運んで分解していた


お嬢姉「私の書いた設計図に似ている所があるし!やっぱり!タイムマシンは作れるのね!」


私はタイムマシンはあると信じてる、いつか作って時間旅行をするのが夢だったりする


カチャカチャ


お嬢姉「へぇ〜ここはこうなるのか・・・これくらいなら直せそうかも」


お嬢姉「でも、もしこれが本当なら、あの人は未来人ってことになるのかな?」


お嬢姉「記憶が戻ったら・・帰っちゃうのかな・・・」


カチャカチャ


お嬢姉「・・・やっぱり直せないかな・・・」


お嬢姉「帰りに廃材置き場にでもいってみるかな・・一応ね」



ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


数日後




お嬢姉「もう帰って来てるかな!」


???「この野郎!!」


お嬢姉(この声!もしかして!)


お嬢姉「ただいま・・って!なにしてるの!!お父様」


父親「あぁ?こいつが生意気だからよ!お仕置きしてやってんだよ!」


お嬢「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ポロポロ


お嬢姉(酷い・・こんなの!)


お嬢姉「もう!いいでしょ!こんなに泣いてるのに」


父親「なら、わかるだろ?」


お嬢姉「・・・今日の私達のご飯代です」


父親「ふん!わかってるじゃねえか!よし!もう一回いってくるか!ふはははは!」


ガチャ


母親「金もらってきた?」


父親「おうよ!行こうぜ!次はまけねぇ!!」


我慢・・するしか・・でも・・


ユウキ「大丈夫かい?」


お嬢「ごめんなさいお仕置きだけは」ポロポロ


お嬢姉「もう、大丈夫だからね?」ギュッ


お嬢「うわぁぁあああんこわかったよぉおおお」


ユウキ「・・・くそ!」


お嬢姉「いつもありがとうございますユウキさん」


ユウキ「気にしないでくれ、むしろこれぐらいしかできない・・・すまない」


お嬢姉「いえ!周りのみんなは見て見ぬ振りするのにユウキさんだけよ助けてくれるのは」


お嬢姉(本当はユウキさんだけじゃないんだよ)


ユウキ「当然のことをしてるだけだよ、あと俺のことはユウでいいっていってるだろ?」


お嬢姉「ありがとうユウさん!これからも妹を守ってあげてください」


ユウ「わかってるよ!それと君もね」


お嬢姉「ありがとうございます」


ユウ「それと」ギロ


ユウは押入れの方を見て言う


ユウ「いつもの見て見ぬ振りは楽しいか!居候さんよ!」


押入れからでてくるあの人・・私の所為でユウさんからは悪者扱いされてしまっている


のび太「・・・・・仕方ないだろ」


ユウ「相変わらずのヘタレだな!!」


のび太「俺にどうしろと!」


ユウ「なんで!お嬢達を守ってやらない!」


その時あの人は私を見てすこし考えた後こう言った


のび太「・・・家族のことに他人が口出しできるか!それに出てくるなとも言われてるしな」


ユウ「最低だな・・おまえ!」


お嬢姉(ごめんなさい私の所為で・・)


ユウ「なぁ!お嬢、お嬢姉!明日俺と町をでないか?」


お嬢姉、お嬢「!!」


ユウ「もう!我慢する必要はない!でよう!」


お嬢「うん!出る!!」


お嬢姉「・・・・・でも」


ユウ「どうした?行こう!そしてもう少し君が歳をとったら俺と!」


のび太「ロリコン」


ユウ「う、うるさい!な、行こうお嬢姉!」


お嬢姉「でも・・・」チラ


私はあの人を見る、止めてほしい一言行くなって・・そんな辛そうな顔しないでよ・・


のび太「もう、こんなとこいられないな!まずい飯に臭い押入れそろそろでるかな!」


お嬢姉(・・・私はあの人には迷惑かけないって!言ったのに・)


お嬢姉「・・・・ユウさんお願いします」


ユウ「ああ!!明日迎えにくる!今日だけ辛抱だ!じゃあ!準備があるから帰るな!」


お嬢「これで、もう・・」ポロポロ


お嬢姉「うん!よく頑張ったね」


お嬢姉(でも、気持ちだけでも伝えたい)


のび太「・・・・・」


お嬢姉「あの!」


のび太「うん?」


お嬢姉「あとで、倉庫に来てください」


のび太「・・・わかった」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


倉庫


お嬢姉「そろそろ来るかな・・」


お嬢姉(落ち着くのよ私!)


のび太「来たぞ」


お嬢姉「ごめんなさい呼び出しなんてして」


のび太「二人だけか?」


お嬢姉「ええ!」


のび太「話ってなんだ」


お嬢姉「それなんだけどこの機械、タイムマシンだと思うの私の書いた論文と似てる作りだし・・貴方は未来人かもしれないわこれなんだけど」


そう言って私は論文を渡すけど全くと言っていいほど理解してなかった・・本当に未来人なのかな?


のび太「俺が・・未来人・・わかんないんだ・・」


お嬢姉(やっぱり記憶はまだ戻ってないのね)


お嬢姉「あと、このナイフとこのリモコン?も返すわ」


お嬢姉(このリモコンがどんな物なのかはわからないけど、彼の近くに落ちていた、きっと彼の大事な物に違いない、なら返さなきゃね、もしかしたら彼はタイムパトロール隊とかだったりして、あり得ない話ではないはず)


のび太「・・・なんだこのリモコン?それと鈴?」


お嬢姉「どう?物騒だからこうすればましになるかと思って・・タイムマシンの近くに落ちてたの、その鈴」


のび太「これは・・・・ダメだわからない・・」


何かを思い出してくれれば


のび太「それで用ってこれだけか・・・なら二人じゃなくても」


お嬢姉「・・・ここからが、本題なの・・お願いがあるの」


のび太「お願い・・?」


お嬢姉(落ち着いて・・よし!)


お嬢姉「私と!妹を連れて逃げて!」


のび太「!!」


お嬢姉「お願い・・・」


のび太「ユウがいるじゃねぇか!」


お嬢姉「・・私・・貴方のことが好きなの!だから、何処か遠くで妹と静かに暮らしたいの」


のび太「俺のことが・・」


のび太「・・・くっ!」


お嬢姉(辛そう・・そんな顔されたら・・)


お嬢姉「・・・冗談よ!」


のび太「え!」


お嬢姉「やーーい!騙されたぁ!」


のび太「な、なんだよ!冗談かよ!ははは、驚かせるなよ」


お嬢姉(・・凄く泣きそう、我慢よ!)


お嬢姉「あと・・私ね今日のこと両親に話そうと思うの・・」


のび太「!!」


お嬢姉「なにバカなことをって思うでしょ・・あれでも、私達の親なの・・だから最後くらいは・・」


のび太「・・・・勝手にしろ」


お嬢姉「・・・・・・」


彼は家に戻っていった


お嬢姉「・・うっ・・まだ、ないぢゃだめ・・あと少しだから・」


涙を拭き工具を持つ


お嬢姉「最後に彼の帰る場所くらいは!」


数時間後


カチャカチャ


キュイーーーン


お嬢姉「ふぅ〜足りない部品は適当に廃材置き場から持ってきたもので、どうにかしたけど・・動くのかな?」


お嬢姉「カギとかは・・あった!これね!ついてよ」


カギを刺し回す


お嬢姉「おぉう!ついた!完成?やった!・・・少しくらいなら乗ってもいいよね?・・乗るだけだからね?」


タイムマシンに乗ろうとした時レバーに足があたり浮かび上がる


ガチャン


お嬢姉「あ!!やばい!降りなきゃ!でも、このまま消えたら!止め方わかんなー」


シュン


彼女の声は途中で途切れ消えてしまう


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


のび太達がまだ、小6の時の時代で、のび太とお嬢が旅立つ前夜


お嬢姉「きゃぁぁあああ!」


ズザーーーー


ガシャーーん


ドラえもん「!!」


のび太「どうした?ドラえもんもう酔ったのか?それとも僕に殴られて壊れたか?」


ドラえもん「けっ!人間に殴られて壊れるヘナチョコロボじゃねえよ!・・なにか聞こえなかったか?」


のび太「何も聞こえないが?」


ドラえもん「気の所為か・・」


のび太「さてと、僕はそろそろ寝るよ明日も早いしな」


ドラえもん「そうだな、お嬢を守ってやれよ!」


のび太「わかってるよ・・じゃあお休み」


ドラえもん「お休み・・片付けはやっておこう」


のび太「ありがとう、お嬢起きてたりはしてないよな?」


ドラえもん「気づいてなかったのかよ・・」


のび太「ん?なんだって?」


ドラえもん「いや、なんでもねぇよ!寝てるだろ、だからおめぇも早く寝た!」


のび太「はいはい!」


ドラえもん「・・・・壊れてるはずがねぇよ・・」


裏山


ドラえもん「音はここら辺からしたと思ったが」


ドラえもん「ん?これは!タイムマシンじゃないか!」


そのタイムマシンは直した跡があるが


ドラえもん「こんな酷い直し方があるか、こんなのでよく時間移動ができたよ」


お嬢姉「」


ドラえもん「この子か、乗ってきたのは、どうやら気絶してるようだな・・だが、お嬢に似ている、まさかな・・」


ドラえもん「人物リサーチ開始!時代を未来過去100年で探す」


ピッ


ドラえもん「お嬢姉か!・・偶然なのか・・それとも・・」


ドラえもん「どちらにせよ・・今の、のび太達には黙っておいた方がいいな」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


暗い・・ここは何処なの?確か私なにしてたんだろう?・・・そうよ!タイムマシンに乗ってそこから、ここは何処なの?暗い、怖いよ


じゃあ!今度こそさよならだ!


あぁ!さよならだ!


お嬢姉(この声何処かで!)


ありがとうドラえもんさん!!


お嬢姉(お嬢の声!!)


お嬢姉はドアを開けようとするが


ドラえもん「!!」ガシッ


誰かにドアを押さえられて開かなかった


お嬢姉(なんで!開かないの!)


ドラえもん「黙ってそこにいろ」ボソ


小さな声で言われた


お嬢姉(なんなの!)


ドラえもん「お嬢!こいつの事頼んだぞ!」


お嬢「うん!任せてよ!!


ドラえもん「のび太!分かってるとは思うが」


のび太「分かってる!行こうお嬢」


お嬢「はい!お父様」


のび太「やっぱりそう呼ぶのか?なんかこそばいな」


お嬢「慣れてよね!お父様!」


のび太「時間かかりそうだな」


お嬢姉(お父様って!のび太って!誰なの!)


ドラえもん「のび太!」


のび太「ドラえもん!」


のび太達なタイムマシンに乗っていった


ドラえもん「もういいぞ、出てきても」


お嬢姉「押入れに入れられるなんて、一瞬ビックリしたじゃない」


ドラえもん「あぁ?そこは押入れじゃねえし!俺の寝床だ!貸してやったんだがら、礼ぐらい言えよ」


お嬢姉「・・・ありがとう」


ドラえもん「おう!気にすんなよ」


お嬢姉「・・・それで、ここは何処なの?それに貴方は?なんで、お嬢が!のび太さんっていったい誰なの?お嬢のなに!」


ドラえもん「おいおい!いきなりそんなに答えられるか!たく!見つけたのが俺だから良かったが、下手したら、時間条例違反で捕まってるぞ」


お嬢姉「お願い知ってるなら教えて!」


ドラえもん「俺は未来から来たドラえもんっていうドラちゃんとでも呼んでくれよ?お嬢姉」


お嬢姉「私名前言ったかな?ドラえもんさん?」


ドラえもん「・・・悪いが調べさせてもらった、未来の道具でな」


お嬢姉「随分とプライバシーのない道具ね」


ドラえもん「身元もわからん奴を助けても仕方ないんだよ、後でお礼貰えないしな」


お嬢姉「・・・次、ここは何処?」


ドラえもん「そんなに睨むなよ、ここは、俺の別荘だ!お前は裏山で倒れていたからな、ここに連れて来た、もちろんタイムマシンも回収した」


お嬢姉「ここって未来なの!時間移動はできたの!」


ドラえもん「残念ここはお前のいた時代から過去になる、それとあんな修理の仕方があるか!」


お嬢姉「仕方ないじゃない・・お金ないから部品も買えなかったし、私一人じゃ限界が・・」


ドラえもん「まぁいい!タイムマシンは俺が直しておく、だから、それまではここにいろ外にはでるなよ」


お嬢姉「私も手伝うよ!」


ドラえもん「悪いが未来の技術を盗まれるとこま・・・」


お嬢姉「どうしたの?」


ドラえもん「いや!じゃあ手伝ってくれ」


お嬢姉「うん!」


ドラえもん「・・・・・」


別荘地下倉庫


お嬢姉「うわ〜広い家だな〜迷っちゃいそう」


ドラえもん「よし!始めるぞ」


カチャカチャ


お嬢姉「凄い!手が丸いのにそんな器用に・・・どうやって物を掴んでの?解体して見たいかも」


ドラえもん「怖いこと言うなよ」


ドラえもん「そういえば、質問に全部答えてなかったな、あ、そこ気をつけろ感電するぞ」


カチャカチャ


お嬢姉「大丈夫、扱いには慣れてるから、いいの?今聞いて?」


ドラえもん「作業しながらでも、しゃべることぐらいはできる」


お嬢姉「さすがね、じゃあ聞くけど、お嬢がなんでここにいるの?ここは過去なのよね?いるはずがないじゃない」


ドラえもん「簡単だ、あいつもお前と同じタイムマシンでここに来た、まぁ、正確には連れてこられた」


お嬢姉「連れてこられた?」


ドラえもん「のび太が連れて来たんだよ、死にかけのお嬢を連れてな」


お嬢姉「死にかけって!お嬢に何があったの!!まさか!その、のび太さんが!」


ドラえもん「落ち着けよ、それならここに連れてこないだろ?頼まれたんだよ、のび太に助けてくれってな」


お嬢姉「その、のび太さんって誰なの?お嬢のなんなの?」


ドラえもん「のび太は俺の大切な友達だ、そして、お嬢にとっての父親だ」


お嬢姉「え?父親?・・でも」


ドラえもん「いい加減に気づけよ、のび太はお前から言うと居候って事だ」


お嬢姉「!!」


ドラえもん「のび太は、ある理由でお嬢から離れてしまう、何年か経ってお嬢と再開するって所かな?質問あるか?」


お嬢姉「お嬢は・・幸せでしたか?笑ってましたか?」


ドラえもん「あぁ・・笑ってたよ」


お嬢姉「そう・・私はどうなったの?」


ドラえもん「・・・・・・・」


お嬢姉「嘘でもいいから・・なにか言ってよ・・」


ドラえもん「大丈夫・・だから」


お嬢姉「・・・そう」


ドラえもん「よし!一旦休憩な、見せたい物があるから手を洗ってから来い」


お嬢姉「うん・・・」


確実にわかったのは、あの中にお嬢やのび太さんの中に私はいない

・・いないんだよ


お嬢姉「・・・・・・」


このまま、元の時代に戻ってもいいのかな?もし、戻らなかったら


ドラえもん「今考えてる事は妹を見捨てると言う事だ」


お嬢姉「!!」


ドラえもん「間違ってたらすまん」


お嬢姉「私・・・・」


ドラえもん「はっきり言うとお前はもうすぐ死ぬ・・・だが、お嬢達はお前の事をひと時も忘れた事はない!これは本当だ!」


お嬢姉「・・・そんなのわかんないよ・・そう・・死ぬのか・」


ドラえもん「これを見せたかったんだ、見てくれこれにある筈だ答えがよ」


お嬢姉「ノート?・・誰かの日記ね、この字って!」


ドラえもん「お嬢が書いたものだ、あいつ忘れて行きやがった」


お嬢姉「・・・・・」


ペラ


そこに書かれていたのは、三週間の楽しい事や悲しい事そして私の事だった


お嬢姉「・・・・・」


のび太さんの苦しみそしてお嬢の本音その全てが自分の事の様に思えてしまった


お嬢姉「・・・・・・」ポロポロ


ドラえもん「お嬢言ってたよ、私の所為でお姉ちゃんは・・・死んだって、でも、お姉ちゃんがくれたこの命は絶対無駄にしないってな」


ドラえもん「お前のした事は無駄じゃないんだよ・・」


お嬢姉「いつの間にか・・私よりお姉さんになっちゃって・・」ポロポロ


死んじゃうはずなのに・・なんでだろう・・凄く嬉しい・・・


お嬢姉「ドラえもんさん、・・私どう死んだの?」


ドラえもん「いいのか?」


お嬢姉「うん、教えて」


ドラえもん「お嬢のかわりに刺されて死ぬ・・・トドメはのび太が刺した」


お嬢姉「それもいいかもね・・・ならやる事は一つね!」


ドラえもん「・・・・・・」


ドラえもん(なんでだよ!なんで!受け入れてんだよ!子供だろうが!助けてくれって言えよ!そしたら・・俺の気が・・くっ!)


お嬢姉「早く直して帰らないとね」


ドラえもん「俺が言うのも変だが死ぬ為に帰るようなものだぞ?」


お嬢姉はニッコリ笑い言った


死ぬんじゃないよ、妹を助けに行くの!そして、彼に返事聞かないと!


ドラえもん「・・そうだな、やるか!!」


お嬢・・やっぱりお前の姉ちゃんはすげぇよ!俺やのび太より大人だ


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


お嬢姉「できた!!」


ドラえもん「完璧だ!!」


お嬢姉「ありがと!ドラえもんさん・・貴方がいなかったらできなかったよ」


ドラえもん「なに言ってだ?途中から俺は見てただけだぜ?」


お嬢姉「それでもだよ!ありがとね」


ドラえもん「ふっ!・・・感謝しろよ」


お嬢姉「うん・・感謝してるよドラちゃん」


ドラえもん「その呼び方はやめて欲しいな、なんか変な感じだ」


お嬢姉「ドラちゃんの方がいいよ、可愛いしね、それにそう呼んでっていったのドラちゃんじゃない」


ドラえもん「お前は案外強情な奴だな」


お嬢姉「ははは、直ったって事は行かないと行けないよね・・」


ドラえもん「そう急ぐなよ、どうだ?少し俺と未来の行く末を見ないか?」


お嬢姉「未来の行く末?」


そう言うとドラちゃんはポケットに手を突っ込み少ししてテレビをだす


ドラえもん「あ〜これじゃないしこれでもない・・・お!」


ドラえもん「タイムテレビ!」


ドン


ガシャン


ドラえもん「あ、強く置き過ぎた!壊れてないよな・・前にどこでもドアをだした時天井突き破ってさ!ママにすげぇ!おこられたんだよな!」


お嬢姉「これは?テレビ?」


ドラえもん「渾身のボケをスルーだと!」


お嬢姉「だって・・どこでもドアってなに?」


ドラえもん「あ、そこからか、どこでもドアって言うのはな!」


お嬢姉「もういいから、タイムテレビの説明お願い」


ドラえもん「酷くね?まぁいいやこれはな未来が見えるテレビなんだ」


お嬢姉「未来・・・」


ドラえもん「気になるだろ?お嬢達の抱えてる!戦ってる未来の行く末が」


お嬢姉「見てもいいの?私はどうせ・・」


ドラえもん「いいんだよ!別に俺も見たかったしな」


お嬢姉「じゃあ、見てみようかな?」


ドラえもん「じゃあ、前にお嬢が旅立った所から映すぞ」


お嬢姉「うん・・・」


ポチっとな


そこに映しだされたのは、ジャングルの中を歩くお嬢の姿と誰かを背負って歩くのび太さんの姿だった


ドラえもん「少し進んじまったがいいか」


お嬢姉「なんで、こんな所にいるの?」


ドラえもん「さぁ?それよりのび太はなんで女を背負ってんだ?」


ドラえもん(顔色が・・よくないな・・)


お嬢姉「ふ〜ん」


ドラえもん「目が怖いぞ」


お嬢姉「・・・・・・」


お嬢姉(のび太さん・・凄く悲しい顔をしてる)


ドラえもん「少し早送りするぞ」


お嬢姉「あれってなに?」


ドラえもん「なんだ?ヘリも知らないのか?」


お嬢姉「初めて見るかも、凄い飛んでる」


ドラえもん「どうやら追いかけられてるな」


お嬢姉「お嬢を逃がして乗って行った!あの子をジャングルに一人にするなんて!!」


ドラえもん「まぁまぁ、落ち着けよどら焼き食うか?」


お嬢姉「・・・・・」もぐもぐ


ドラえもん「早送りするぞ」


ドラえもん「お!ジャイアンだ」


お嬢姉「野蛮そうな人ね人見知りのお嬢には・・って自分から話しかけてる!」


ドラえもん「お前の妹とも強くなったって事さ」


お嬢姉「なんか・・寂しいな」


ドラえもん「スネ夫達もいたのか」


お嬢姉「・・・野蛮な男が三人」


ドラえもん「二人は俺の知ってる奴だ、安心しろ少なくとも襲ったりはしねぇから安心しな」


ドラえもん(そういえば、のび太がスネ夫は絶対ロリコンだと言ってたな・・これ言ったらやばいよな)


お嬢姉「ならいいけど・・」


ドラえもん(言わないでおこう)


ドラえもん「早送りするぞ」


ドラえもん「!!」


お嬢姉「!!・・なによ!これ!凄く大きな熊!」


ドラえもん「皆倒れてるな」


お嬢姉「そんな・・・・」


ドラえもん「スネ夫が見当たらないな・・」


お嬢姉「こんな・・・・」


ドラえもん「まだ、死んではないタイムテレビをお嬢に合わせてるだから、お嬢が死ねば映像はそこで止まるはずだからな」


お嬢姉「じゃあ!助けに行かなきゃ!!」


ドラえもん「落ち着けって言ってるだろ?それにお前が行って何ができる!今は大人しく見てろ!お、スネ夫だ」


お嬢姉「誰でもいいから!お嬢を」


ドラえもん「あのな!熊と戦うほど馬鹿な奴は・・・・馬鹿が」


お嬢姉「馬鹿は嫌いじゃないわ」


ドラえもん「スネ夫はどうする気なのか・・」


お嬢姉「お嬢・・・・」


ドラえもん「皆が起きたぞ!まさかの死んだふりしてたのか」


お嬢姉「ほっ・・よかった・・」


ドラえもん「だが、どうするか?ジャイアン!隊長として今いる奴の安全を確保するかそれとも危険覚悟で一人を助けるか・・」


お嬢姉「・・・・・・・」


ドラえもん「ふっ!・・聞くまでもないな」


それからも、タイムテレビを見ていく、熊との激闘、一番怪しかった男が身代わりにお嬢を助けてくれた所や病院での出来事をそして


絶望した・・・


ドラえもん「こんな事って!これじゃあ・・のび太達が何の為に!くそ!なんで!こんな時俺は何もできないんだ!くそがぁああ!!こんな未来認めるか!!」


お嬢姉「酷いよ・・・」


タイムテレビは映像が途中で止まっていた


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


さっきまで映っていた映像


最前線本部


のび太「・・・嘘だろ、おい!静香!起きろ!」


お嬢「せっかく・・また・会えたのに・・・お母様!!」


そこには、冷たくなった静香の姿があった


ジャイアン「俺たちはここが安全だと思い込んでいたんだ・・全てを知った気で・・・その結果がこれか」


スネ夫「本部に敵襲がくるなんて」


アーニャ「・・・何処の野郎だ」


ジャイアン「まて!アーニャ!今から追いかけたら!過去の俺達を過去に送るのが間に合わない」


アーニャ「そんなの!関係ない!」


スネ夫「のび太・・・行こう」


のび太「僕はなにも守れなかったお嬢姉も静香も仲間達も・・ははは、もうどうでもいいや・・」


ハル夫「のび太!すまん俺達がい

たのに・・」


ジャイアン「ハル夫・・・」


アーニャ「なに?あんた誰よ!」


スネ夫「・・・・・・ハル夫」


お嬢「なんで・・・なんで!!」


ハル夫「あぁ?」


お嬢「全滅してるのに!!貴方だけ!」


バン


銃声がなる


お嬢「え?・・・あれ?血?はははは・・・」


バタッ


お嬢「」


のび太「お嬢!!嘘だろ!お前までいなくなったら!!」


ジャイアン「ハル夫!てめぇ!」


スネ夫「お嬢!しっかりしろ!お嬢!!」


アーニャ「ダメ・・・息してない!!」


のび太「僕はまた・・・うわぁああああ!!」ガチャ


銃を自分の向ける


アーニャ「のび太!だめ!!」


ジャイアン「よせ!のび太!!」


スネ夫「のび太!!」


バン


アーニャ「いやぁぁあああああああ」


ハル夫「いいね!!いいね!!もっと絶望しろよ!」


ジャイアン「ハル夫!!許さんぞ!!」


スネ夫「アーニャ!アーニャ!しっかりしろ!」


アーニャ「あ・・あぁ・・・あ」


ハル夫「じゃあ!死んでくれや隊長さん!!」


ハル夫にの身体には大量の爆弾が巻きつけられていた


スネ夫「ハル夫!!おまえ!」


アーニャ「あんたはぁあああ!」


ジャイアン「!!皆!にげー」



ここで映像は止まる


ドラえもん「のび太・・すまん!なにもできないんだ!知っててもなにも・・・許してくれ・・」


お嬢姉「なにか!!方法が!こんなの嫌よ!絶対!」


ドラえもん「・・・未来は決まってる・・それに俺は今保護観察対象なんだ、時間移動を禁止されてる」


お嬢姉「でも!こんなのあんまりだよ!!お嬢の未来が酷いのを知ってなにもできないなんて!そんなの!」


ドラえもん「じゃあ!!俺にどうしろと!!」


お嬢姉「それは・・・」


ドラえもん「俺は!一度違反してる!もしもう一度すれば!俺は廃棄処分だ!そうなったら!あいつとの約束守れねぇんだよ!!」


あと少しここの僕達を頼んだよドラえもん


ドラえもん「俺だって!!辛い!今からでも行って止めたい!!でも!ダメなんだ!俺は無力・・・なんだよ・・・ポンコツロボットなんだよ・・」


お嬢姉「なら!私が行く!」


ドラえもん「!!」


ドラえもん「何を言ってる!そんなの無理に!」


お嬢姉「無理じゃないよ!ドラちゃんはポンコツロボットだよ!」


ドラえもん「・・・・・・」


お嬢姉「だから、おとなしく元居た時代に帰ると言った私に騙されるの!」


ドラえもん「辛いぞ・・お前に何ができる・・・敵を全滅させることが出来るのか」


お嬢姉「無理に決まってるよ、だから、静香さん・・いや!私達のお母さんを守るんだよ!」


ドラえもん「あぁ〜ポンコツロボットだからな〜道具勝手にでてきたぞぉ〜」


ポケットから投げ出された道具は腕時計だった


ドラえもん「ほとんどの道具は正式登録がされてるだから、使うとばれる・・違法の道具を除いてな」


お嬢姉「ありがと・・なんでそんなのを持ってるかは聞かない方がいいよね」


ドラえもん「あぁ・・それと」


ドラえもん「それは、渡してなんだが、なるべく使わないようにしてくれ」


お嬢姉「どうして?」カチャ


腕時計を付けると時計に数字が表示された


お嬢姉「99?この数字は?」


ドラえもん「お前の寿命だ・・」


お嬢姉「後99時間ってこと?」


ドラえもん「いや!わからない最大で表示出来るのが99時間なんだそれ以上は表示できない」


お嬢姉「そう・・それでこれでどうするの?寿命なんて知っても」


ドラえもん「ボタンあるだろ?そこに・・」


お嬢姉「これね!これが?」


ドラえもん「失敗した時・・諦めきれなかったら押せ、だが、一回だけだ!絶対だからな!」


お嬢姉「・・・・わかった」


ドラえもん「・・・後向こうの時代ののび太達には正体をばれないようにしろ絶対だ、未来が変わってしまうかもしれないし・・タイムテレビで見たとうりのび太があれだからな・・」


お嬢姉「お嬢とも・・ダメなの?」


ドラえもん「あぁ・・お前はもう死んでる人間だ・・本来交わってはいけない・・・それでも行くか?今なら・・」


お嬢姉「行くよ・・・ドラちゃんいろいろありがとね」


ドラえもん「着せ替えカメラ」


カシャ


お嬢姉「うわぁ!凄いこの服高そうな・・いいの?」


ドラえもん「動きやすい服にしたんだそんなに高くない・・・お嬢姉!」


お嬢姉「なに?ドラちゃん」


ドラえもん「無理はするな・・」


お嬢姉「大丈夫だよ・・」


お嬢姉「行ってくるね」


ドラえもん「あぁ・・・」


ガチャン


お嬢姉「おお!動いた!」


ドラえもん「・・・・・」


お嬢姉「ごめんね・・」


ドラえもん「!!」


シュン


タイムマシンとお嬢姉は消えた


お嬢姉「変えてみせるからね、お嬢!待ってなさい!」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


最前線本部近く


シュン


お嬢姉「ここが・・テントばかりで本部っていうよりはキャンプ場ね・・少し離れて降りよう」


タイムマシンから降りるとタイムマシンを見つからない所に隠す


お嬢姉「時計は・・」


お嬢姉は時計を見るそこには99と表示されていた


お嬢姉「時計としては使えないのね・・」


お嬢姉「まずは、静香さんに会わないと」


兵士1「おい!!」


お嬢姉「!!」


兵士1「何故!子供がここにいる!ここらの住民の生き残りか」


お嬢姉(どうしよう!いきなり見つかった!)


兵士1「我々のテントが近くにある、さぁおいで!」


お嬢姉(思ったより簡単に入れそうね)


お嬢姉「怖かったよ・・目の前で」


兵士1「可哀想に・・出来杉軍の奴らは血も涙もないのか!」


お嬢姉(なんか・・騙すのは心が痛む・・)


最前線本部


兵士1「親の仇はきっとたけしさん達がとってくれるからな!もう安全だから、安心しな」


お嬢姉「うん・・・」


お嬢姉(ここは、安全じゃないんだよ・・・)


お嬢姉「あ、あの!」


兵士1「うん?なんだ?」


兵士2「おい!兵士1こっちを手伝ってくれ!」


兵士1「はい!今すぐ、ごめんね後で聞くからね少し待ってるんだよ」


お嬢姉「あ、行っちゃった静香さんの場所聞こうと思ったのに、仕方ない・・テントを一つ一つ確認して行こうかな・・」


お嬢姉はテントを覗いて調べていた


チラ


兵士3「あぁ?誰だ!ちょっ女」


お嬢姉「すいません!間違えました!」


お嬢姉「嫌なもの見た・・裸、次よ!」


チラ


兵士4「ん?随分早いな!う〜んチェンジで俺スネ夫さんみたいにロリコンじゃないし」


お嬢姉「チェンジ?なんこと?次よ!」


チラ


お嬢姉「!!」


いきなり吐き気がする


お嬢姉「うっ・・・うぅ・・」


兵士1「あ、居た!探したぞ・・どうした!まさか!このテントの中見たのか?」


お嬢姉「・・ごめんなさい・・こんな・・うっ!」


兵士1「ここは、勇敢に戦った仲間を入れているんだ・・子供には刺激が強すぎたな・・・大丈夫か?」サスサス


背中をさすってもらうことで吐き気は引いていく


お嬢姉「・・ありがとうございました・・すいませんでした・」


兵士1「いや、いいんだ言ってなかった俺も悪かった、誰か探してる人がいるのかい?」


お嬢姉「静香さんを探してるんです!」


兵士1「!!」


お嬢姉(今一瞬焦ったような)


兵士1「君は静香さんに何のようなんだ?」


お嬢姉「すいません、静香さんに会わせてください!伝えないといけないことがあって!」


兵士1「・・・伝えてあげるから言ってごらん」


お嬢姉「直接!伝えないといけないんです!!」


兵士1「でもね・・あの人は今忙しいからね」


お嬢姉「そんな事言ってる場合じゃないんです!!早くしないと」


その時大きな爆発音がする


ドカーーーーン


敵襲だ!!


お嬢姉「!!」


兵士1「・・・・・」


お嬢姉「やばい!急がないと!」


しかし、腕を掴まれてしまう


兵士1「待て!そっちは危険だ!こっちに来るんだ」


お嬢姉「離して!行かないと行けないの!」


兵士1「悪く思うなよ」


兵士1はお嬢姉を担いで走りだす


お嬢姉「おろして!!早く行かないと!静香さんを!!」


兵士1「ダメだ!こんな作戦に君まで命を落とす事はない!」


お嬢姉「なにいってんの!!それじゃあ、最初っから知ってたみたいに言うじゃない!」


兵士1「すまん・・・・」


お嬢姉は察した、この人は裏切り者の一人だと


お嬢姉「この!!離せ!」


必死で抵抗するが、全く効いていなかった


兵士1「俺には娘がいたんだ」


お嬢姉「だから!何よ!」


兵士1「ちょうど君ぐらいの時に病でね・・・」


お嬢姉「・・・・・・」


何も言えなかった・・・


兵士1「隊長!」


隊長「兵士1どうした?今は任務中だろ」


兵士1「作戦の対象に子供もまで入れるのはどうかと思いまして!この子を安全な場所へ」


隊長「ふぅ〜ん・・・」


お嬢姉「っ!・・・・・」


お嬢姉「おろして・・・」


兵士1「あぁ・・わかった」


お嬢姉(怖い目・・でも・・)


隊長「ダメだな」


兵士1「どうしてですか!隊長!」


隊長「少しでも、作戦に支障がでそうな芽は今のうちに取っておいた方がいい」


兵士1「ですが!この子に何が出来るんですか!」


隊長「そいつの目!この状況なのにまったく怯えてない子供にしちゃあ少し変だな」


隊長「野放しには出来ない!だから、悪いがそこのガキを渡せ」


兵士1「そんな・・殺すから渡せって言われて渡すなんて出来ません!隊長この子は私が面倒をみるのでどうか!」


隊長「そう・・・じゃあ、ご苦労さん」ガチャ


バン


お嬢姉「!!」


兵士1「ぐはっ!・・くそ・・」


バタッ


お嬢姉「う・・うわぁぁぁあああ!!」


隊長「なんだ、所詮はただのガキかよ、まぁいい死んでくれや」ガチャ


お嬢姉「いや!!やめて!お願い!」


隊長「あ〜うるせぇな!ささっと黙れや!」


バン


お嬢姉「っ!!」


グイ


お嬢姉「っ!」


その時誰かに引っ張られ地面に倒れる


ドサッ


お嬢姉「うぅ・・」


兵士1「大丈夫かい・・・ごめんね・・俺の・・ゴホッ・・所為で


お嬢姉「あ・・」


兵士1「喋らないでくれ・・奴は当たったと勘違いしてる・・だが、すぐにわかってしまう・・」


お嬢姉は無言で首を縦に振る


兵士1「いい子だ・・俺がいいと言うまで目を瞑っててくれないか?今さらだが・・信じてくれ」


お嬢姉「・・・・・・」


兵士1「肯定と判断するぞ・・合図をしたら走れ!後ろを振り向くなよ」


兵士1はボイスレコーダーをだして録音ボタンを押した


兵士1「・・この作戦は・・外で爆発を起こして混乱した所を・・潜伏してる奴らで・・ある人物を殺す・・野比静香だ!そして!ここに潜伏してるのは、俺と隊長とハル夫の三人だ!そして!これを命令したのは・・・研究院長だ」


ボイスレコーダーのボタンをもう一度押してお嬢姉に渡す


兵士1「これを!君たちの仲間に・・さぁ目を瞑って・・」


お嬢姉「・・・・・うん」


隊長「ん?まさかの生きてるってやつ?とどめさしておくか」


ゆっくりと近寄る


兵士1「・・・・・」


お嬢姉「・・・・・」


隊長「死ね・・」ガチャン


兵士1「うぉおおおくらぇえええ!」ポイ


隊長「なに!閃光手榴弾だと!」


ピカ!


隊長「しまった!目が!」


兵士1「いけぇえええ!!」


隊長「逃がさんぞ!」ガチャ


お嬢姉「!!」


兵士1「させるか!!」ガシッ


隊長「離せ!この野郎!」


バン


兵士1「うぐっ!・・・いけぇえええ!!」


お嬢姉「ッ!・・・ごめんなさい」ポロポロ


隊長「ちっ!見えなくなったか!いい加減に離せや!!」


バタッ


兵士1「・・・・」


隊長「・・こいつ!死んでる・・」


隊長「・・ふん!馬鹿が!」


隊長「・・・・・・」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


お嬢姉「う・・うぅ・・こんなの!こんなの!!うわぁぁぁああああ」ボロボロ


お嬢姉はあまりの出来事に動ける事ができず、ただ、隠れて泣いていることしかできなかった


お嬢姉「怖いよ・・・嫌だよ!」


銃声、悲鳴、全てが恐怖で動けなかった


そして・・・気がつくと


お嬢姉「・・・・誰もいない」


終わっていた


お嬢姉「誰もいないんじゃない、誰も動いていない・・」


お嬢姉は歩いた・・誰もいない正確には生きてる人がいない場所をそして、一番奥のテントに女性と男性の遺体を見つける、何発も撃たれていた男性は手に持っていたドッグタグに名前が書いていた


お嬢姉「茂手さん・・・」


お嬢姉「ごめんなさい・・・間に合わなかった・・違う!間に合ってた!私が・・・」


お嬢姉「もっと私が強かったら、もっとお嬢のように変われたらこんなんじゃあ!」


お嬢姉「諦められないよ!!こんな!結末酷すぎるよ!!」


お嬢姉「こんなの認めない!認めるわけないよ・・・ごめん、お嬢、のび太さん・・」


その時ある事に気づく


お嬢姉「・・・時計!!」


それは、ドラえもんから貰った時計だった


お嬢姉「確か諦めきれなかったら押せって!」


お嬢姉「・・怖いけど!ドラちゃんを信じるよ!」


ポチ


ゴォォォオオオオオオ


押すと同時に激しい頭痛と吐き気が襲ってきた


お嬢姉「!!・・うぐっ!」


お嬢姉「〜〜〜〜!!」


声に鳴らない悲鳴と目の前の景色がビデオを巻き戻ししてるような光景だった


お嬢姉「ハァ・・・ハァ・時間が・・戻った・・うっ!」


そして・・


兵士1「君大丈夫かい?」


お嬢姉「!!」


兵士1「顔色が悪いぞ、ここは危険だから・・こっちにおいで」


手を伸ばしてくる兵士1の手を


お嬢姉「っ!!」


振り切った


兵士1「大丈夫!俺はなにもしないからね」


お嬢姉(そんなの知ってるでも!今ついて行ったら貴方は・・)


お嬢姉「ハァ・・大丈夫だから・ね・・気にしないで・・うっ!」


兵士1「大丈夫には見えないが」


兵士2「おい、兵士1!手伝ってくれ」


兵士1「くっ!わかりました!すぐ戻るから待ってるんだよ」


お嬢姉「ごめんなさい・・」


兵士1を待たず奥のテントへとむかった目的はただ一つこの未来を変えること



ドクン


お嬢姉「うぐっ!・・」


いきなり胸に強烈な痛みがするがすぐに痛みは引いた


お嬢姉「っ・ハァ・・ハァ・・なんだったの今の・・」


お嬢姉「考えても仕方ない・・早く行かなきゃ」


お嬢姉「このテントの中に居るのかな・・」


???「おい!なにやってる!」


お嬢姉「はい!すいません!・・貴方は!」


茂手「なんだ?何処かで会ったけ?てか!女の子が何故ここに」


お嬢姉(間違えない!この人は静香さんと一緒に居た人だ!この人なら信用できるかな・・でも信じてくれかな・・う〜ん・・)


茂手「おーい!聞こえるか〜!」


お嬢姉「あの!!聞いてください」


茂手「その前に武器を持ってないか確かめさせてもらうぞ」


お嬢姉「武器なんて!持ってません!それに早くしないと、静香さんが!」


茂手「なんで!静香さんがここにいるってわかった!一部の奴しか教えてないはずだが?」


お嬢姉「それは・・・」


茂手「静香さんの命を狙ってる奴が居るとは聞いたが、子供を使うとは・・・悪いが敵である以上」ガチャ


銃を向けられる


お嬢姉「そんな・・・私は!ただ・・ただ・・」


茂手「もう!誰も死なせない!手遅れになる前に!終わらせる!」


お嬢姉「!!」



お嬢姉「あれ?・・撃ってこない?・・!」


ゴン


茂手「ぐふぁ!!」


そこにはさっきまで銃を持っていた茂手が倒れていた・・


静香「貴方は、人の話しも聞かず決めつけて!なにしてるの!」


お嬢姉「静香さん!!」


茂手「怪しい奴は何かする前に手をうたないと手遅れに・・」


静香「大丈夫よ、茂手さんだってこの子が嘘つくようには見えないから」


茂手「静香さん!貴方は命を狙われていると自覚を持ってください!」


静香「自覚はあるわ!じゃなきゃここには来ないわ!私はここでのび太さん達の帰りを待つの」


茂手「静香さん・・・」


お嬢姉「時間がありません・・すぐにここから逃げて」


茂手「何処かに誘き寄せて来いと言われたか?」


お嬢姉「違う!!」


茂手「どうだかな!まずここに子供が居るのがおかしい!どう?信用しろと?」


お嬢姉「それは・・・」


静香「茂手さんもういいでしょ?本当は気づいてるでしょ?」


茂手「悪かったこれやるから」


お嬢姉「え?バッチ?」


茂手「茂手さんバッチだ」


お嬢姉「・・・・・?」


静香「茂手さんは信用出来る人にこれを渡すのよかったね」


お嬢姉「意味がわからないよ!さっきまで疑っていたのに!」


茂手「ここに来るくらいだ、かなりの手練れだと思ってわざと隙を作ったりしたが、食いついてこなかった・・それに目を見ればわかる・・何があった?」


静香「ゆっくりでいいから言ってごらん?ここは安全だから」


お嬢姉「・・・・・・」グスン


静香、茂手「!!」


静香「あれ?どうしたの?何処か痛いの?」オロオロ


茂手「え〜と・・ごめん!ちょっと怖かったな・・ははは」


お嬢姉「ごめんなさい・・違うの」


お嬢姉(優しくされると・・)


お嬢姉「とにかく!ここは危険なのだからー」


その時大きな爆発音がする


ドカーーーーン


敵襲だ!


お嬢姉「!!」


茂手「ちっ!二人ともテントの中にいろ!」


茂手は武器を持って行こうとする


お嬢姉「だめ!!行かないで!」


叫ぶが聞こえず行ってしまう


静香「大丈夫!茂手さんが悪い人なんか追い払っちゃうから」


お嬢姉「でも!」


静香「早くテントの中へ!」


テントの中へと連れて行かれる


お嬢姉「ここは、危険なの!私見たんです!」


静香「見た?何を?」


これは、言っていいものなのか?貴方はここで死んでましたと言って信じて貰えるのか?変な子だと思われないか?そう思うと言えなかったそれにここより安全な所はあるのか?無力の私になにができるのか・・・・


お嬢姉「・・・茂手さんを信じるしかないのね・・」


静香「信じましょ・・・」


その時声がする


静香さん!何処にいるんだ!


お嬢姉「この声は・・」


静香「ハル夫さんだわ!大丈夫彼も信用できる人だから」


お嬢姉「ハル夫・・・!!」


お嬢姉(だめ!!その人は!)


兵士1が言っていた裏切り者の一人だった


ドクン


胸が痛みだす


お嬢姉「うっ!!・・」


お嬢姉(こんな時に・・静香さんに言わなきゃ彼は危険だと!でも、声がでない」


静香「どうしたの?大丈夫?」


お嬢姉「!!・・だ・・・め」


居るなら返事してくれ!


静香「ここよ!ハル夫さん!」


お嬢姉(だめ!!)


静香さん?そこのテントにいるんだな・・・


お嬢姉「っ!・・に・・・げ・・て・・っうっ!」


静香・・・死ね


静香「え?ハル夫さん?」


ガチャ


銃を構える音がしたその瞬間


静香「危ない!!伏せて!」


ガバッ


ドドドドドドドド


静香さんは私をかばって銃弾にあたってしまう


静香「うぅ・・大丈夫?・・よか・・・った・・無事で・・」


お嬢姉「っ!静香さん!!しっかりして!静香さん!」


いつの間にか胸の痛みはなくなっていた


静香「に・・げ・・なさい・・」


お嬢姉「お願い!目を開けてよ!あ、ああ・・うわぁぁぁあああああ!」


ちっ!一人だけじゃなかったか


ガチャ


お嬢姉「!!」


お嬢姉「いや・・・」


はぁああるぉおおおお!!


お嬢姉(この声茂手さん)


茂手!くそもう戻ってきたか!


バン


バタッ


お嬢姉(どっちが!)


テントに入ってきたのは


茂手「大丈夫か!」


お嬢姉「茂手さん!静香さんの血が止まらないの!早く治療を早く!!」


茂手「わかってる!・・くそ!」


お嬢姉「血止めなきゃ!早く!」


茂手「くっ!!・・もう手遅れだ・・すまん・・また、守れなかった、のび太さんになんて言えば・・もうお終いだ・・」


お嬢姉「まだ・・・・・」


茂手「なんか言ったか・・・」


お嬢姉「・・まだ、終わってない・・」


茂手「え?・・もう、終わりだ死人は生き返らない」


お嬢姉「・・・・・」


お嬢姉は時計を見てボタンを押そうとするが、ドラえもんの言葉を思い出す


一回だけだ!


お嬢姉「・・・約束守れそうにないよ・・ごめんねドラちゃん」


茂手「おい!お前なにをしようと」


お嬢姉「終わらせない、それだけ・・」


ポチ


ゴォオオオオオオ


お嬢姉「うっ!!・・・・」


頭痛と吐き気はさっきよりも酷くなっていた


お嬢姉「うっ!うわぁぁああああああ!」


そして時間が戻った


お嬢姉「うっ・・・あぁぁぁあああ・・ゲホッ・・ハァ・ハァ」


お嬢姉「ハァ・・ハァ・・いかな・・きゃ・・ゲホッ・・ゴホッ」


ゆっくり歩きだす


隊長「大丈夫かい?お嬢さん顔色悪いよ?」


お嬢姉「!!・・貴方は!」


隊長「うん?何処かで会ったかな?」


お嬢姉「・・・・・・」ギロ


隊長「なんで?そんなに睨んでるのかな?」


お嬢姉(こいつの所為で!こいつの所為で!)


隊長「う〜ん・・とりあえず向こうに医務テントがあるそこで見てもらおうか」


手を差し伸べる


お嬢姉「触らないで!!」


バシッ


隊長「ちっ!さっきからなんなんだよ!優しくしてやれば調子にのりやがって!」


お嬢姉「・・・・・・」


隊長「んだよ?黙ってたらわからねぇだろうが!」


お嬢姉「裏切り者なんかに!優しくなんてされたくない!!」


隊長「こいつ!!」


ガシッ


お嬢姉「いっ!離して!」


隊長「少しお仕置きが必要のようだな!!」


お嬢姉「っ!・・誰か!」


おい!お前いって来いよ


いや!隊長には逆らえないよ


たけしさんが不在の今はなにも


お嬢姉(周りの人は何も言えないみたいね・・あの街と変わらない見てるだけ)


お嬢姉「もういい・・・」


隊長「あぁ?」


お嬢姉「そっちがそうならこっちもそうする・・」


隊長「おい!一人でなに言ってんだ!この!」


ドゴッ


お嬢姉「ぐっ!・・・やってやるわよ!」


ガブッ


隊長「いっ!こいつ!噛みつきやがった!!」


お嬢姉「今のうちに!!」


お嬢姉は時計のボタンを押した


ポチ


ゴォオオオオオオオ!


お嬢姉「うぁぁああああああ」


その後もお嬢姉はいろいろな方法を試した、手を引いて逃げた事もあった


お嬢姉「こっち!早く」


静香「ちょっと!」


バン


お嬢姉「あ!・・・・」


静香「」バタッ


お嬢姐「ぁぁあああああああ!」


そのうちお嬢姉は人の死を見ても何も思わなくなった


お嬢姉「・・・・またか」


何もせずただ、隠れて独り言を言ってる事もあった


お嬢姉「あれがこうなって・・外はうるさいな・・・」



お嬢姉はこの事でわかった事があった、一つ目は時計の時間戻し機能は戻せる時間は数十分だということ、二つ目ドラえもんが貸してくれた時計はどうして一回しか使ってはいけないのか、それは時間を戻すのに使うエネルギーは使用者の寿命という事だからだ、そして静香を連れて逃げるのは不可能だということ、兵士1、隊長、ハル夫、この三人をどうにかするしかない


お嬢姉「うっ!・・ぐはっ」


身体への負荷もとっくに限界を超えていた


お嬢姉「血・・・うっ!・・ハァハァ・・うっ!!」


胸への痛みも酷くなっていった


お嬢姉「 10・・・後一回が限度ね・・」


時計の数字は10を表示していた


お嬢姉「・・・そろそろ行こうかな・・次で終わらせる」


お嬢姉「これが失敗したら・・もう・・」


お嬢姉「うっ!・・ハァ・・ハァ・・ぐはっ・・」


お嬢姉「もう時間がない・・あと少し頑張って私の身体」


ポチ


ゴォオオオオオオオ


時間が戻った


時計表示時間3


お嬢姉「っ!まだ、動く!」


お嬢姉は茂手のいる所へ向かった


茂手「誰だ!」


お嬢姉「・・ハァ・・ハァ・ゲホッ・時間がないの!これを」


茂手「これは、ボイスレコーダーこれがどうした?」


お嬢姉「静香さんの近くに居てそして、事が起こったら広場に行って」


茂手「なにを言ってる意味が!」


お嬢姉「・・もう行くね」


茂手「お、おい!行ってしまったいったいこれに何が・・・」


再生すると、兵士1、隊長、ハル夫が、裏切り者だという事を兵士1がしゃべっていた


茂手「・・・・・・」


そして、ハル夫の声が聞こえてきた


「剛田たけし?あぁ!ジャイアンなあいつの妹?あぁ、殺ったのは俺だぜ?変装してたからジャイアンにはばれなかったけどな、はははは!」


茂手「!!・・ジャイ子を!」


しかし、これが敵の罠だとしたら、あの子は信用できるのか?


茂手「・・・静香の所へ行ってみるか・・爆発なんて起こるはず」


茂手「もし、あの子の事が本当なら・・・」


お嬢姉(彼は絶対に信じる、何故なら愛する者の命を奪った者の情報なら嘘だと知っても動いてしまうから)


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


次にお嬢姉は兵士1の所へ向かった


お嬢姉「ねぇ・・・・」


兵士1「ん?なんだい?子供?」


お嬢姉「恥ずかしくない?」


兵士1「え?」


お嬢姉「娘が亡くなって、そして自暴自棄になって逃げて現実から目を背けて・・今の貴方の姿を見たら娘さんはどう思うかな?」


兵士1「やめろ!違う俺は!」


お嬢姉「なにが?違うの?それが逃げだって気づかないの?貴方は結局娘の死を利用して楽に好きに生きたかった・・・」


兵士1「俺は・・・俺は・あああああ!」


お嬢姉は兵士1にゆっくり近寄り耳元でつぶやいた


死ねば?楽になるよ?


兵士1「ははは、確かに・・娘今会いに行くからな・・ははは」


兵士1は銃を取り出し自分の口に銃口を入れ


お嬢姉「もう行くね・・・」


兵士1「ありがと・・・」


お嬢姉「っ!・・」


引き金を引いた


バン


なんだ!また自殺か!


仕方ないよくある事だ戦争の罪悪感に押しつぶされたんだな


おい!こいつを運ぶの手伝ってくれ!


お嬢姉は振り返らず歩いた


お嬢姉(何度やっても彼は私を助けようとする、そして隊長に殺される・・・そうじゃなくても彼は静香さんを狙っている・・そして)


お嬢姉(彼は、娘の死を凄く気にしていたる、そこをつけば精神が崩壊する事も知っている・・ごめんなさい、こうするしか・・・)


お嬢姉(どんな事をしても貴方の死は決まっているの恨むなら恨んで・・)


お嬢姉「・・・・・次」ポロポロ


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


お嬢姉「こちら本部応答してください」


無線「え?なんで、この周波数を知っているんだ?」


お嬢姉「そんな事はいいでしょ?早くこないと奥さん死んじゃうよ?」


お嬢姉「でも、守るから貴方は貴方の戦いをして」


無線「なんだって!!どういう意味だ!しずかは無事なのか!おい!」


プツリ


無線を切った


お嬢姉「ごめんね・・」


お嬢姉(彼の無線周波数は調べ済み・・これを調べるのに二回ほど時間を巻き戻したけど)


お嬢姉「これで、少しは早くー」


時計表示時間2


お嬢姉「・・うっ!・・ゴホッ・ゲホッ・・ハァ・・ハァ・・次」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


ハル夫の所へ向かった


お嬢姉「あの〜」


ハル夫「あぁ?」


お嬢姉「広場ってどこでしょうか?」


ハル夫「けっ!知るか!今忙しいだよ!」


お嬢姉「すいません・・どうしよう・・静香さん待ってるのに」


ハル夫「!!」


お嬢姉「・・・・・・」ニヤ


お嬢姉「忙しい所すいませんでした、自力で探します」


ハル夫「あ、あぁ・・ふふふ」


お嬢姉(茂手さんハル夫は任せたよ)


お嬢姉「次・・・・うぐっ!」


お嬢姉(あと少しだから・・)


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


隊長の所へ向かった


隊長「そろそろ作戦を開始するか」


隊長は何かのボタンを取り出し押そうとする


お嬢姉「待って!」


隊長「!!」


隊長「誰だ!!」


お嬢姉「貴方今何をしようとしたの?」


隊長「おまえには関係ないだろ、後何故子供がここにいる!」


お嬢姉「っ!・・うぅぁぁ・ぐはっ!・・」


隊長「血・・おまえ!病気か・・向こうに救護テントがある、そこに行って見てもらえ・・」


お嬢姉「ハァ・・ハァ・・あれ?連れてってくれないの?・・うっ!・・」


隊長「今俺は忙しい・・悪いが一人で行ってくれ、早く行った方がいいぞ?見る限りじゃやばいぞ」


お嬢姉(あと、二時間・・)


お嬢姉「・・爆発するのに?」


隊長「!!」


隊長「何を言ってる!意味がわからん!」


お嬢姉「そのボタンでこの本部の入り口に仕掛けた爆弾を爆発させて、みんなの注目をそこに集中させて静香さんを殺すそして、貴方のボスがお出迎えってとこかな?」


隊長「・・・・・」


お嬢姉「こんな事やめて今なら間に合う・・」


隊長「おまえ何者だ・・何故そんなに知ってる」


お嬢姉「教えてあげるわ!よく聞きなさい!」


お嬢姉「私の正体をね!」


お嬢姉(さてと・・のび太さん時間は稼ぐから・・気づいて)


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


一台の車が凄い速さで何処かへ向かっていた


のび太「アーニャ!急いでくれ!静香が!」


アーニャ「わかってるけど!落ち着いてよ!」


ジャイアン「のび太!落ち着け!こんな時お前がちゃんとしないといけないだろうが!」


スネ夫「それに、さっきの無線だってただのイタズラかもしれないじゃないか」


アーニャ「うん!それはないね」


ジャイアン「ありえない!」


スネ夫「そんな強く否定しなくても」


お嬢「お父様!信じましょその連絡をくれた子を!お母様を!」


お嬢(何故か信じたくなる)


のび太「お嬢・・ごめん・・みんなまた僕は・・うん!きっと無事だ!」


のび太(無線の周波数を何故知ってたんだろうか・・何かその子をただの他人とは思えない・・)


数分後


前線本部入口付近


アーニャ「そろそろ着くよ!」


ジャイアン「見た所襲撃があったようには見えないが・・」


スネ夫「やっぱりただのイタズラなんじゃないか?」


のび太「・・・・・・」


アーニャ「どうしたの?」


のび太「いや・・あの子が言ってた、貴方は貴方の戦いをしてと言うのが・・何かを伝えようとしたんじゃないかなと思って」


アーニャ「う〜ん・・」


お嬢「ここが、最前線本部・・入口はここだけ?」


のび太「あぁ、この入り口からしか入れないようにしているんだ、ここは元々村があったんだ、そこに少し手を加えたんだ」


お嬢「じゃあ!ここに居た人たちはどうなったの?まさか追い出したの?」


ジャイアン「いや・・来た時には手遅れだったんだ・・皆殺しさ」


お嬢「酷い事を・・・」


アーニャ「ねぇ!ここって一応最前線本部なんだよね?」


のび太「そうだけど?どうした?」


アーニャ「なんで?見張りがいないのかなと思って」


ジャイアン、スネ夫、のび太「!!」


のび太「そういえば!なんで見張りがいないんだ!」


スネ夫「あきらかにおかしい」


ジャイアン「みんな!車から降りるぞ!」


ジャイアン達は入り口まで行くが、見張りの姿はなかった


ジャイアン「必ず二人ずつは交代で見張りをするように命令したはずなのに!」


スネ夫「中が気になる入ってみるか?」


のび太「入ったら敵が待ち構えてたなんて・・シャレにならんことになってないといいが」


お嬢「お父様はこの事は知らなかったんですか?」


のび太「ジャイアンが無線も持たずに行ったものだから本部の様子まではわからなかったんだ」


ジャイアン「とりあえず入ってみるか!連絡をくれた子がいるかもしれないしな」


アーニャ「う〜ん・・ちょっと待って!」


ジャイアン「どうした?アーニャ」


アーニャ「その子の言葉の意味を考えてたんだけど・・普通に助けを呼ぶなら早く来てとかでしょ?でも、その子は急かす事を言ってもその後の急いで来なくていいって言ってるようなものじゃない?」


ジャイアン「確かにそう言っているようにも思えるな」


アーニャ「その子ってこうなる事を知っていたんじゃないかな?」


ジャイアン「なるぼどな・・だったら、その子の言ってた俺達の戦いってなんだろうな?」


アーニャ「わからないでも、この入り口に何かあるのかもしれないよ?」


ジャイアン「だが、そうなら何故?その子は何も言わなかったんだ?言えばいいことを」


アーニャ「全部説明されて信じると思う?ただの子供のいたずらとしかみないと思うよ?だから、その子はその事を考えてそう言うしかなかった・・」


ジャイアン「入り口で考えられる事は」


のび太「・・・・・・・」


お嬢「お父様・・焦らないで」


スネ夫「のび太、中は見えないがまだ何か起きてる感じはしない」


アーニャ「のび太!その子を信じるんでしょ!」


のび太「皆・・なにを言ってる?入り口の事で考えてるだけだが?」


アーニャ「な〜んだ!心配して損だよ!」


ジャイアン「・・・・・・」


のび太「皆心配させてごめん!でも、大丈夫だから!静香ならきっと無事だと信じてるから」


スネ夫「無駄に心配させるなよ?な!お嬢」


お嬢「・・・・・そうね」


お嬢(嘘つき・・)


アーニャ「ん!!」クンクン


アーニャ「みんな!火薬の匂いがするよ!」


のび太「火薬?・・匂わないが」


アーニャ「私は匂うの!こっちからする!ついて来て!」


のび太「ちょっと!行っちゃった」


スネ夫「こんな時にふざけるなよ」


ジャイアン「・・・・・・」


お嬢「アーニャさんはこんな時にふざけるような事はしないと思うんです!行ってみましょ」


のび太「あぁ、そうだな」


ジャイアン「スネ夫!行くぞ」


スネ夫「え!信じるの!火薬の匂いなんてしないぞ!」


ジャイアン「いいから!来い!」


スネ夫「わかったよ・・強引なのは変わらないか」


のび太「アーニャ!何処だ!」


アーニャ「ここだよ!爆弾見つけた!」


お嬢「本当だ!でも、なんでここに?」


アーニャ「見た所・・これは、スイッチ式の爆弾だから、誰かがスイッチを押す事で爆発するタイプね」


のび太「なるほど!て事はだれかがスイッチを持ってると」


アーニャ「ご名答!偉い偉い!」


ジャイアン「おーい!何か見つけたか!」


お嬢「見つけたよ!」


スネ夫「爆弾とかじゃないよね」


アーニャ「うん!爆弾だよ!」


スネ夫「え?まじ?」


アーニャ「まじ!」


スネ夫「あの爆発する奴?」


アーニャ「リア充じゃない方のだよ?勘違いしないでよ」


スネ夫「・・・・まじかよ」


アーニャ「まじなんですって!」


のび太「いつまでやってる!!」


お嬢「・・・ふふ」


ジャイアン「入り口を爆発して何かをしようとしてるのは確かみたいだな」


スネ夫「なら!中の奴に知らせよう」


入り口へ向かおうとする


アーニャ「だめ!!わからないけど!ここまでしてる人がこれ以上なにもしてないとは限らない、例えば入り口から人が入っても爆発するとかね」


スネ夫「そんな事ができるものなのか?爆弾の事はあまり知らないから・・」


アーニャ「もしそうだとしたら、敵の思うつぼだよ?慎重に」


のび太「どうにかできないのか?」


アーニャ「少し時間はかかるけどできるよ!ただ・・」


のび太「ただ?」


アーニャ「爆弾はこれだけじゃないと思う、私なら入り口を吹っ飛ばすならこことあそことあそこにも仕掛けるよ!」


アーニャは二カ所を指で指す


のび太「三つを解体していたら間に合わないと・・」


ジャイアン「よし!アーニャはここの爆弾を俺はスネ夫とあっちのをどうにかする!のび太とお嬢はあっちだ!」


お嬢「!!」


のび太「あの〜僕・・爆弾の解体なんかした事が・・」


アーニャ「はいこれ!」


のび太「なにこれ・・・」


アーニャ「わたし!書き下ろし爆弾解体方法を記したメモだよ?」


お嬢「絵うまいね!」


アーニャ「でしょ?そっちの方が時間かけたんだよ!」


のび太「いつ書いたんだこんなの?」


アーニャ「さっき書いた!どや!」


のび太「う〜ん・・・」


ジャイアン「のび太、時間があまりないんだ、早くしないと解体中に向こうがスイッチを押せば俺達は面白い事になるぞ?」


アーニャ「肉片・・・」


お嬢「怖いこと言わないでよ」


スネ夫「のび太ならできるさ!」


お嬢「そうよ!やりましょ!お父様!肉片ですよ!」


アーニャ「私を信じて・・・肉片だよ?肉片!」


のび太「わかった!やってやるよ!それと肉片って言葉気に入ったのか?二人とも」


お嬢、アーニャ「・・・・・」


お嬢、アーニャ(お腹すいた)


ジャイアン「それでこそだ!よし!皆各自健闘を祈る!散れ」


皆「「了解!」」


アーニャ側


アーニャ「さてと!さっさとおわらせますかな?え〜と数字が書いてるね1か・・やはり数個あるのは正解だね!」


バキッ


アーニャは強引にカバーを外す


アーニャ「コードがいっぱいね!よし、これを順番どうり切ればいいのね!・・・・間に合ってよ」




ジャイアン、スネ夫側


ジャイアン「アーニャの言うとうりだな!見つけたぞ!2と書いてるな」


ジャイアン(二号機ってことか)


スネ夫「今更だけどさ、わかるの?俺はまったくだぞ?」


ジャイアン「任せろ!カバー外すか」


スネ夫「そっとだぞ?」


ジャイアン「時間がない!」


バキッ


強引に外す


スネ夫「!!」


スネ夫「バカ!爆発したら!どうする!」


ジャイアン「こいつは多少の衝撃で爆発はしねぇよ・・コードが多いな・・・」


スネ夫「赤と青どちらか切ればいいんじゃないのか?」


ジャイアン「テレビの見過ぎだ、こう言うのは全部順番に切ればいいんだ、早速始めるぞ!」


スネ夫「さすが!頼りになる!」


ジャイアン「おう!・・どっちだっけな・・・」


スネ夫「離れてていい?」


ジャイアン「できると?」


スネ夫「冗談です・・ははは」




のび太、お嬢側


のび太「いや〜・・見つからないなぁ〜ははは・・残念だ」


お嬢「お父様!みつけました!こっちです!」


のび太「・・・・・・」


お嬢「お父様?」


のび太「よくやった・・お嬢」


お嬢「いえ!当然です!アーニャさんが言った場所を調べたらでてきましたから!でも、なんでお父様はそこを探さなかったんですか?」


のび太「相手が裏をかいて別の場所にあると思ったんだ!怖かったわけではない!」


お嬢「さすがです!お父様!」


のび太「ははは・・早速見てみるか・・・お父様やっちゃうよ!」


のび太(こうなりゃ!やけだ!)


お嬢「はい!では、私はメモを読みあげるね」


のび太「お、おう・・頼むぞ」


お嬢「まず、数字が書いてる可能性があるから見てみと言うことです」


のび太「数字ね・・お、3と書いてるぞ?」


お嬢「はい!え〜と特に解体には関係ないので、無視してもいいと言うことです!」


のび太「先に言おうな」


お嬢「次は!カバーを外せです」


のび太「お、おう・・え〜とどうやって・・」


お嬢「強引でいいです!こう!グイッと!!」


のび太「なんか、楽しんでないか?お嬢」


お嬢「凄く真剣です!お父様!」


のび太「そう?まぁいい!強引って・・引っ張ればいいのか?」


カバーを引っ張る


お嬢「力いれんかぁぁあい!!」


のび太「うわ!」


バキッ


のび太「思わず強くやりすぎた!爆発する!!」


お嬢「と、書いていました」


のび太「ややこしくね?」


お嬢「次はコードを順番に切っていってです!ファイトです!」


のび太「う、うん、なんか僕凄く情けないような」


お嬢「お父様は!立派です!」


のび太「ありがとな!よし!やってやる!!サポート頼んだぞ!」


お嬢「任せてください!お父様!」


お嬢「これってなんて読むんです?」


のび太「う〜ん?どう読むんだろうな・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


その頃本部の中では、お嬢姉が時間を稼いでいた


お嬢姉「それで、私は言ったのジョン貴方の事が・・くっ!・ぐはっ・・・ハァ・・ハァハァ・」


隊長「・・・貴様さっきから言ってる事は嘘だとまるわかりだぞ!それにかなり苦しそうだ、何故そこまでして時間を稼ぐ」


お嬢姉「ハァハァ・・なにいってるの?・・これは本当の話よ」


隊長「そうか・・ならもう話す事はないな」


隊長はスイッチを取り出し押そうとする


お嬢姉「ねぇ?それってなんなの?」


隊長「これか?そうだな・・爆弾のスイッチだ!」


お嬢姉「隠す気はないのね・・」


隊長「知ってたのか・・ならこの時間稼ぎは爆弾を処理するための時間か?」


お嬢姉「さぁね?どうでしょうね?」


隊長「貴様!!小癪な真似を!」


お嬢姉「・・・・・」


お嬢姉(ここまでね・・)


お嬢姉「じゃあ、私はもう行くね時間もないし」


隊長「待て!!貴様!逃げられると思ってるのか!」


お嬢姉「今なにかを起こせば困るのは貴方でしょ?安心してこの事を言ったりなんかしないから」


隊長「それを信じろと?」


お嬢姉「言ったって・・信じてくれないわよ・・」


隊長「・・・・・・」


お嬢姉「行くね・・・」


お嬢姉は去って行った


隊長「あいつ・・何者なんだ?」


隊長「まぁいい・・・作戦を開始するか・・」


ポチ


スイッチが押されたが反応はしなかった


隊長「・・・ふふふ、やりやがったな!なら!!」ガチャ


隊長「本来の任務だけでも達成させるだけだ!」


隊長「野比静香を殺す!!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


アーニャ側


アーニャ「う〜ん最後が厄介だな〜」


アーニャ「正直最後に関しては変えようと思えば変えられるからなぁ〜どっちもあり得るんだよね」


ピーピーピー


アーニャ「やば!スイッチが押された!もうどっちでもいいや!切っちゃえ!なんとなくこっち!」


ブチ


爆弾解除


アーニャ「・・・・・運がいいね私って・・」


アーニャ「すぐに次のも押されるわね・・・頼んだよみんな」




ジャイアン、スネ夫側


ジャイアン「あと、三本だ!」


スネ夫「この中からあと二本切ればいいんだね」


ジャイアン「そうだ!だが、最後は厄介なんだよな・・」


スネ夫「なら!早く切っちまおうぜ!最後に考えればいい」


ジャイアン「そうだな!」


ピーピーピー


スネ夫「なんだ?」


ジャイアン「!!・・仕方ない!二本一気に切る!」


スネ夫「え?」


ジャイアン「え〜と!ハックシュン!!」


ブチブチ


爆弾解除


スネ夫「!!・・・爆発しない」


ジャイアン「運がいいな俺!ははは」


スネ夫「はぁ〜ジャイアンといるといつも疲れるよ・・」


ジャイアン「今更だろ?さてと、アーニャは大丈夫だが、のび太達は大丈夫だろうか・・」




のび太、お嬢側


のび太「・・・よし!お嬢次を頼む!」


お嬢「はい!次で最後です!」


のび太「あと二本でどちらか一つってわけだな!どっちだ!」


お嬢「・・・・・・・・」


のび太「お嬢?どうした?次だ」


お嬢「次は・・・自分を信じてと書いてるだけで・・」


のび太「はぁ?なにそれ?ちょっと見せてみろ!」


お嬢「はいこれです」


のび太「本当だ・・しかも、絵まで書いてる・・無駄にうまいし」


のび太「この絵の吹き出しにピーピー言ったらやばいよとはなんだ?」


のび太「う〜ん・・アーニャを呼ぶか」


ピーピーピー


のび太「な!!」


お嬢「点滅してる?早くなってるし・・・!!お父様!」


のび太「わかってる!!くそ!どっちだ!お嬢お前ならどっちだ!」


お嬢「え?私なら・・青です!」


のび太「・・・俺と同じか・・なら!」


ブチ


爆弾解除


お嬢「止まった・・・」


のび太「たく・・・疲れたぜ」


お嬢「お父様、何色を切ったんですか?やはり青ですか?」


のび太「いや!赤だ」


お嬢「そう・・・」


のび太「勘違いするなよ?俺も青だと思った」


お嬢「なら!なぜ?」


のび太「俺もお前も運がないからな、はははは」


お嬢「なにそれ、落ち込んでた私がバカみたい、ふふふふ」


アーニャ「どうやら上手くいったみたいね」


のび太「あぁ!お前のおかげでな!」


アーニャ「そんなに褒めてもなにもでないぞ!」


ジャイアン「みんな!無事でなによりだ」


スネ夫「これからどうする?」


アーニャ「私はこの爆弾の処理をしないといけないからもう少しここにいる」


のび太「一人じゃ危険だ俺も居よう」


お嬢「なら、私も!」


ジャイアン「のび太、静香ちゃんの事はいいのか?」


のび太「心配さでも、今の仲間も心配なんだよ・・だから、ジャイアン!静香を頼んだ」


ジャイアン「わかった!任せろ!いくぞ!スネ夫」


スネ夫「はいよ!のび太、任せておけ」


二人は中へ入っていった


アーニャ「ごめんね二人とも時間取らせて」


のび太「いいんだ!それより早く処理してしまおうぜ?」


お嬢「そうですよ!アーニャさん!」


アーニャ「ありがとねみんな」


その時地面が揺れ何かの音がする


カタカタカタカタカタ


のび太「なんだこの音」


お嬢「お父様!!あれ!」


お嬢の言った方向をみると、戦車が一台こちらへ向かってきていた


アーニャ「爆弾は回収して!とりあえず車の中へ!」


のび太「わかった!」


アーニャ「砲台をこちらへ向けてると言う事は・・・」


お嬢「撃つ気まんまんってこと?」


ドンッ


アーニャ「しゃがんで!!」


お嬢「!!」


ヒューーーーーーー


ドカーーーーーン


入り口は粉々に吹っ飛んだ


アーニャ「爆弾解体意味がなかったじゃない!」


お嬢「こっちに来るよ!!」


アーニャ「すぐには撃てないから大丈夫だけど・・潰す気だね」


お嬢「逃げないと!」


アーニャ「遅いといっても私達よりは速いよ!このままじゃ!」


キィイイイイイイイ


ガスン


その時車がアーニャの前で止まる


アーニャ「エンストしてるし」


のび太「乗れ!!早く」


お嬢「お父様!!」


のび太「すまん!発進に5回ほどエンストしてしまった!免許は持ってたんだが 」


アーニャ(あれ?オートマのはずだけど?)


急いで車に乗り込みアーニャと運転を交代する


アーニャ「ギリギリだったね」


のび太「ごめん・・またエンストしちゃって」


アーニャ「逆に凄いよ、どうやったのか聞きたいよ」


お嬢「どうするの?追いかけてくるよ」


のび太「本部から遠ざけるしかないな!アーニャ!」


アーニャ「任せなさい!」


のび太(ジャイアン!本部は頼んだぞ!)


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


少し前


最前線本部テント


茂手「のび太さん達なら絶対帰ってきます!だから、大丈夫です!信じましょう、だから、僕もここを死ぬ気で守ります!」


静香「ありがとう茂手さん」


ドカーーーン


敵襲だ!!


おい!あれ!戦車じゃないか!


誰か居るぞ!あのままじゃ!


なんだ!あの下手くそな運転してる奴は!


静香「!!」


茂手「そんな!まさか!・・くっ!静香さんはここにいて」


茂手はテント外へと出て行った


茂手「ハル夫!俺はお前を!」


お嬢姉「・・ゴホッ・・ゲホッ茂手さん」


茂手「よう!静香さんの事頼んだ少し用事ができたんでな」


お嬢姉「・・気をつけて」


茂手「あぁ!お前も無理はするなよって言うのは無理か・・お前にバッチを渡した記憶はないが、持ってると言うことは信用できると言うことだ!」


お嬢姉「落ちてたのを拾ってたりするかもよ?」


茂手「ふっ!それでもだ!なんかお前は信用できそうだからな」


茂手「死ぬなよ・・・」


お嬢姉「うん・・ありがとう」


茂手「じゃあ!行ってくる」


お嬢姉「うん・・・」


ドクン


お嬢姉「うっ!・・あと少しだから・・うぅ・・」


テントから静香が出てくる


静香「茂手さん!」


お嬢姉「ダメ!!・・ぶはっ・ゴホッ・・追いかけちゃ・・ゲホッ」


静香「え?貴方は・・・誰?」


お嬢姉「そんなのどうでもいいでしょ?」


お嬢姉「とにかくここから逃げてください」


静香「ごめんなさい、私だけ安全な場所に逃げるなんてできないわ」


お嬢姉「わがまま言わないでください子供ですか?貴方は」


静香「貴方よりは大人のはずだけど?それに貴方も顔色が悪いし貴方こそここは危険よ逃げなさい」


お嬢姉「私は大丈夫だから、逃げてください!お願いします」


静香「私はここのみんなを置いては逃げられない」


お嬢姉「いい加減にしなさいよ!!・・・ゴホッ・ゴホッ・」


静香「貴方!血が!」


お嬢姉「・・・さっきから!なんですか?貴方は!!どうせ!皆が安い命かけて守ってくれるから大丈夫だとでもいいたいの?」


静香「私は!そんなこと思ってません!ただ、皆の力になりたいだけ!」


お嬢姉「貴方になにができるのよ!守る力もないくせに!貴方が無茶すれば!周りの人が死ぬ!それを自覚しないさいよ!バカ!」


静香「そんなの!貴方だって同じじゃないの!私の事はいいから!早く逃げて!これは、命令よ」


お嬢姉「貴方がここでどんだけ偉いか知らないけど私は!貴方に従う義理はないわ!」


静香「どうして!貴方はそんなに私を助けようとするの?ただの他人でしょ!!」


お嬢姉「黙りなさいよ!貴方のわがままで何人が死んでると思ってるの?いい加減にその安いプライド捨てなさいよ」


静香「どうして!そんなこと言うのよ!私がもし死んでも貴方には関係ないでしょ?」


お嬢姉「あるんだよ!凄く!」


お嬢姉「私の大事な人が!貴方を大事に思ってるから・・だから」


静香「それでも・・そこまでするのは・・・」


お嬢姉「私の大事な人はね、今凄く不安定な状態なの、もし貴方が死んだらその人はきっともう」


お嬢姉「悔しいけど・・貴方じゃないとダメなの・・貴方と言う存在が必要なの・・のび太さんにもお嬢にも・・」


静香「!!」


静香「のび太さん!お嬢って貴方知ってるの!」


お嬢姉「知ってるよ・・だって私はー」


隊長「はいストップ!やっと見つけたぁ〜二人ともいるな!探す手間がはぶけた」


お嬢姉(しまった!!)


静香「隊長さん!この子を連れて逃げてください」


お嬢姉「なにを言ってるの!そいつはー」


ドクン


お嬢姉「うっ!・・こんな時にうぁぁあああ・・ぐはっ・」


静香「大丈夫!しっかりして!隊長さん、薬を持ってきてもらえないかしら?急いで」


お嬢姉「・・だ!・・め!・・」


隊長「すぐに楽にできる方法がありますよ?」ガチャ


銃を静香に向ける


静香「!!」


隊長「静香!悪いが死んでくれやぁぁあああ!」


静香「あ、」


お嬢姉「うぁぁぁあああ!!」


全力で体当たりをし腕に噛み付く


ドン


ガブ


隊長「ぐっ!」


銃を落としてしまう


静香「!!」


隊長「この野郎!」


ドゴッ


お嬢姉「うぐっ!・・痛くないね」


隊長「そうかよ!いつまでそんな事が言えるかな!」


ドゴッ


お嬢姉「っ!・・がはっ・・」


隊長「こいつ!血を吐きやがった!くそ!服が汚れちまったじゃねえか!」ガシッ


お嬢姉「・・・ふふふ」


隊長「なに!わらってんだよ!」


ドコッ


お嬢姉「うっ・・全然よ!」


お嬢姉(今のうちに!逃げて)


隊長「これならどうだ!!」


ガシッ


掴みあげ首をしめる


お嬢姉「あぁ・・・あ・・」


隊長「へへ!死ねやぁぁああ!」


バン


銃声がする


隊長「ぐっ!・・がはっ!貴様!よくも!」


手の力が弱まりお嬢姉は倒れこむ


お嬢姉「ゴホッゴホッ・・ハァハァ・・静香さん・・」


静香「・・・・・動かないで!」


隊長「一発あてたからって!勝ったきでいるのか?あぁ?」


静香「動かないで!撃つわよ!」


隊長「撃てよ?手震えてるぜ?」


静香「本気だから!動かないで」


バン


隊長にはあたらず別のところにあたる


隊長「さっきのは!まぐれか?」


隊長はナイフを持ちゆっくり近づく


静香「来ないで・・・」ガチャ


隊長「早く撃てよ!じゃないと死ぬぜ?」


お嬢姉(うぅ・・身体が動かないせっかくここまで来たのに・・)


???「かなり酷いな、立てるか?」


お嬢姉「・・!!」


隊長「ほら!撃てよ早く!」


???「そんなに死にたいのか?残念だが、いろいろ聞きたい事があるからな、死なせねぇよ?」


隊長「え?」


???「歯ぁ!くいしばれ!!」


ドゴッ


隊長「ぐはっ!なんで!剛田たけしがここに!」


ジャイアン「お前にここを任せたのが間違えだったな!!」


隊長「ぐっ!・・くそ!」


静香「たけしさん!どうしてここに?」


ジャイアン「悪いが話すと長くなるとにかく間に合ってよかったよあの連絡がなかったら間に合わなかったよ」


スネ夫「大丈夫かい?血だらけだが・・」


お嬢姉「大丈夫ですから・・ハァ・・・ハァ・・」


スネ夫「大丈夫じゃないだろ?ちょっと待ってろよ!」


スネ夫はジャイアン達の所へ向かった


お嬢姉「ハァ・・ハァ・・これで!・・いいんだ・・後は貴方達次第だよ・・・時間は・・」


時計には1と表示されていた点滅が少し早くなっている所を見るともうすぐだと言う事がわかった


お嬢姉「・・・妹をたのみますね」


お母さん・・・


お嬢姉ゆっくり立ち上がりタイムマシンの所へ向かった


スネ夫「ジャイアン!女の子が倒れていたんだが!かなり重症だ」


静香「あの子は!無事なの!」


ジャイアン「わかった!医療班は俺と来い!こいつは拘束して閉じ込めておけ」


味方「了解!さっさとこい!」


隊長「・・・・・・」


お嬢姉が倒れてた場所へ向かった


スネ夫「お待たせ、あれ?いない」


ジャイアン「血の後だな・・さっきまで居たな」


静香「追いかけないと!あの子このままじゃ!」


ジャイアン「これは・・・おい」


スネ夫「誰かの日記か?」


ジャイアン「・・・静香ちゃんにだと思うぞ」


静香「私に?・・・これ!」


ジャイアン「お嬢の日記だな、その子は多分俺たちに連絡くれた奴だろう」


スネ夫「でも、なんで?」


ジャイアン「さぁな・・のび太達は無事だろうか・・」


スネ夫「追いかけるかい?」


ジャイアン「いや・・多分その子もそれを望んではいないだろう」


スネ夫「そうか・・わかった」


静香「・・・・・・」


ジャイアン「静香ちゃん大丈夫か?」


静香「えぇ・・大丈夫よ、それより茂手さん見なかった?何処かへ行ってしまったのだけれど」


ジャイアン「・・・・・・」


スネ夫「死んでたよ・・ハル夫も一緒にな・・」


静香「そんな・・・」


ジャイアン「あいつが弱かったそれだけだ」


静香「たけしさん!そんな言い方しなくても!!」


スネ夫「静香ちゃん!やめてくれ辛いのはジャイアンなんだ!だってー」


ジャイアン「スネ夫行くぞのび太達が心配だ静香ちゃん!悪いがもう行く」


スネ夫「・・・・わかった、じゃあね静香ちゃん」


静香「待って!のび太さんは無事なの!」


ジャイアン「大丈夫だ!信じて待ってろ!ここは頼んだぞ」


味方兵士「はっ!お任せよ!」


スネ夫「ジャイアン・・・・」


ジャイアン「・・・・・」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


少し前


ジャイアン「さっきの爆発、外でなにかあったな!」


スネ夫「のび太達大丈夫かな?行った方が」


ジャイアン「あいつらは俺達を信じて任せてくれたならこちらものび太達を信じる!そうだろ?」


スネ夫「そうだね!早く静香ちゃんを探そう!」


広場


ジャイアン「茂手!!」


スネ夫「これは、殺しあったのか・・」


そこには、既に死んでるハル夫と重症の茂手の姿だった


茂手「お兄さん・・・」


ジャイアン「おい!なにがあった!ハル夫は誰に殺られた!」


茂手は自分を指差して言った


茂手「俺だよ・・・」


ジャイアン「なんでだよ!!なんでお前が!そんな仲間を」


茂手「あいつは仲間なんかじゃねえよ・・・俺の大事な人を殺した犯人だからよ!!」


ジャイアン「大事な人・・ジャイ子か!あの時の黒服がハル夫だったて言うのか!」


茂手「あぁ・・お兄さん!仇はとったから!」


ジャイアン「あぁ!ありがとう!だから、もうしゃべるな!今傷の手当を」


茂手「お兄さん頼みがある・・」


ジャイアン「だから!しゃべるな!」


スネ夫「ジャイアン!早く行かないと静香ちゃんが」


ジャイアン「そんなの!わかってる!だが、仲間をほっておけるか!!」


茂手「お兄さん・・ジャイ子に会いたいんだ・・」


ジャイアン「なにを!言ってる!弱気になるな!まだ、傷は浅い」


茂手「仇はとっただからもう生きてる意味がないんだ・・頼むお兄さん」


ジャイアン「そんな事できるか!なんで!あいつの分まで生きようとしない!!」


茂手「・・・もう、疲れたんだよ・・頼む・・お兄さん」


ジャイアン「くっ!!・・」


スネ夫「ジャイアン・・・」


茂手「頼む・・・」


ジャイアン「っ!!」ガチャ


スネ夫「ジャイアン!本気か!」


ジャイアン「向こうで、ジャイ子によろしくな・・・」


茂手「あぁ・・・ありがとうお兄さん・・・話すことが多いな」


ジャイアン「っ!!」


バン


ジャイアン「うぉぉおおおお!」


スネ夫「・・・・・・・」


ジャイアン「くそぉぉおおお!」


スネ夫「・・・・・」


ジャイアン「茂手許してくれ・・俺はお前に生きる気力を持たせる事が・・できなかった・・俺は無力だ」


スネ夫「俺はジャイアンがいるから今があると思うんだ、俺に生きる力をくれたのは、ジャイアンだよ!」


ジャイアン「・・・・・行くぞ」


スネ夫「あぁ!行こう」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


そして時は戻りお嬢姉がタイムマシンへと辿り着いた


お嬢姉「・・・ゴホッ・・ゴホッ・・」


お嬢姉「後少しなんだから!動いてよ!」


ガチャン


タイムマシンがゆっくりと浮上する


そこから見えた静香ちゃん達を見て少ししてタイムマシンは消えた


シュン


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


出発前


お嬢姉「行ってくるね」


ドラえもん「あぁ・・・」


ガチャン


お嬢姉「おお!動いた!」


ドラえもん「・・・・・」


お嬢姉「ごめんね・・」


ドラえもん「!!」


シュン


タイムマシンは消えた


ドラえもん「ごめんねって!なんだよ!!くそ!・・無茶するなよ・・」


その時目の前にタイムマシンが現れる


シュン


ドラえもん「帰ってきたか・・お嬢姉!」


お嬢姉「ただいま・・やったよ!」


ドラえもん「お前!なんだよ!血だらけじゃないか!時計を見せろ!」


時計は1を表示しており点滅はかなり早めだった


ドラえもん「もう!30分ぐらしかないぞ!お前何回使った!」


お嬢姉「ハァハァ・・・わかんないや・・」


ドラえもん「くそ!なんで!言いつけを守らないんだ!!」


お嬢姉「ちゃんと・ゴホッ・行く前に・ゴホッ謝ったじゃん・」


ドラえもん「謝ればすむ問題じゃ!・・いや、これ以上言っても無駄に時間を食うだけだ、お前は強情だからな!」


お嬢姉「・・わかってるじゃんドラちゃん・・ぐっ・」


ドラえもん「苦しいか・・・」


お嬢姉「うん・・・苦しいよ・ドラちゃん・・」ポロポロ


ドラえもん「良く頑張った・・本当はいけないんだが・・」


ドラえもんはポケットに手を入れ注射器を出す


ドラえもん「こいつで楽になるはずだ」


プス


お嬢姉「うっ!・・・・」


お嬢姉「本当だ!苦しくない!変な感覚だけど」


ドラえもん「すまん、それは麻薬の一種だ感覚を麻痺させてるだけだから、あまり意味がない・・すまん」


お嬢姉「いいんだよ・・ありがとねドラちゃん!私ドラちゃんの事は絶対忘れないから・・絶対」


ドラえもん「なぁ・・最後にお前の生きた証を残したいんだ」


お嬢姉「証?どうするの?」


ドラえもん「このタイムマシンを少し改造してお前の声を入れるどうだ?やるか?」


お嬢姉「うん!やる!やらせて!」


ドラえもん「よし!時間がないからな!本気だすぜ!!」


ガシャン


キュィイイイイン


ドドドドドドドド


うぉおおおおおおおおおおお!!


お嬢姉「す、凄い!!」


ドラえもん「さぁ!お前の美声を聞かせてくれ!」


お嬢姉「うん!!」


そして、改造は終わった


お嬢姉「今度こそもう行くね・・ありがとねドラちゃん・・」


ドラえもん「行き先と時間は入力しておいたからな」


お嬢姉「うん・・・・」


ドラえもん「・・・ごめんな何もできなくて・・」


お嬢姉「もういいって言ってるじゃん!それに泣かないでよ・・行きにくいじゃんか・・」ポロポロ


ドラえもん「そう言うお前だって泣いてるだろうが!」


お嬢姉「もう知らない!・・バカ・・・バカ・・バカ・・・」


ドラえもん「お前が・・バカだよ!バカバカバーーーカ・・」


ガシャン


シュン


タイムマシンは消えた


ドラえもん「バカ・・バカが・」


ドラえもん「さてと、俺もあいつらに残さなきゃな・・」


ドラえもん「最後くらいは甘えてもいいんだぞ?お嬢姉」


タイムトンネル


お嬢姉「バカ・・ありがとね・」


お嬢姉「あれ?行き先が二カ所になってる?」


お嬢姉「・・・・・・」


お嬢姉「ドラちゃん・・・やっぱりバカだよ・・こんな事して」


その後少し寄り道をしてお嬢姉は元の時代に戻りお嬢を守りのび太達に未来を託して亡くなった


のび太のナイフが刺さる前にお嬢姉の寿命は尽き既に亡くなっていた・・その事は誰も知らないがのび太はお嬢姉をこの手で殺したという事実はなかった事になる


彼女の死は未来のデータリンクでは、病死となっていた


彼女はそれをわざと起こしたのか偶然だったのかはもうわからない


果たして彼女はこれで幸せだったのだろうか?


続く


第十四話番外編 大切な名前




まだ、のび太がお嬢とドラえもんの所に居た時お嬢の日記に書かれていない11日目あの時僕はある人と出会ってた


ーー街ーー


のび太「たく!なんで僕が」


お嬢「お父様しかたないですよ!じゃんけんで負けたんですから」


のび太「そうなんだが・・どら焼きを買いに行かせるなんてドラえもんは危機感を持ってるのか?」


お嬢「お父様、なんで外に出たがらないんですか?」


のび太「それは・・・・」


のび太(今話しても仕方ないな・・病み上がりだあまり刺激をあたえたくない)


のび太「自宅警備員って知ってるか?」


お嬢「なんですの?凄く気になります」


のび太「家を守るのさ!それが俺の仕事だ!」


のび太(主に寝てるだけだけどね)


お嬢「かっこいいです!お父様!」


のび太「そ、そうか?誇っていいぞ!」


のび太(罪悪感が・・・)


のび太「ん?あそこに誰か倒れてるぞ!」


お嬢「本当だ!」


そこには、倒れている少女の姿があった


のび太「大丈夫か!おい!しっかりしろ」


少女「お腹がすいたよ・・・・」


のび太「なんだ、心配させるなよ」


少女「もうやばいよ・・・こんな事なら逃げ出すんじゃなかった・・」


のび太「お嬢悪いがこれでなにか食うもの買ってきてくれないか?」


そう言ってお金を渡したどら焼き代だけど・・


お嬢「わかりました!すぐ戻るから待っててね」


のび太「なにがあったんだ?何処からにげだしたんだ?」


少女「言ったら呼ぶでしょ?」


のび太「そりゃあ、当たり前だ喧嘩したか知らんがそんぐらいで家出なんかするなよ?親を心配させるなよ」


少女「・・・なんて・・・」


のび太「え?」


少女「親なんて!いない!!私には親なんて・・」


のび太「わかったこれ以上は聞かないよごめんね」


少女「・・・・・・」


のび太「名前ぐらいは教えてくれるかな」


少女「人に聞く前に自分から名乗りなさいよ」


のび太「おっと!ごめんそうだね、僕の名前は野比のび太って言うんだよろしくね君は?」


少女「名前は・・・ない!」


のび太「ない?名前のない奴なんているわけないだろ?なんだ?警戒してるのか?大丈夫だ!僕は君に危害を加えたりなんかしないよ」


少女「本当にないんです・・・」


のび太「・・なにがあった!話してくれないか?」


少女「なにもないよ・・・」


のび太「嘘つくなよ・・顔がそうじゃないって言ってるぞ」


少女「私に関わらない方がいいよ・・私は・・」


おーーい!


のび太「ん?」


少女「!!」


男「逃げるなよ!探すのに時間がかかちまった」


少女「来ないで・・私は行かなきゃ行けないの!」


男「駄目だ!あそこは危険だそれにあの子は大丈夫なはずだ」


少女「どうしてよ!!」


男「いつかわかる!悪いが俺は俺の罪を償う必要がある・・行かせねぇよ」


少女「なんでそんなに!私に関わろうとするの!」


男「!!・・・そこの男は誰だ?」


少女「ちょっと無視すんな!」


のび太「お前随分嫌われてるな、まるで誘拐してきたみたいだ」


男「否定はしない・・これは俺達の問題だ関わると痛い目を見るぞ?」


のび太「悪いな!僕はお節介なんでな!話を聞かせて貰おう!」


男「はぁ〜面倒くせぇ・・まぁいいか・・おい!」


少女「な、なによ!」


男「逃げないのか?」


少女「言われなくても逃げるし!」


のび太「いいのか?追いかけてたんじゃ」


男「どうせ遠くにはいけない・・それより話を聞くか?聞いたら戻れないかもしれないぞ?」


のび太「あぁ・・・頼む」


あの少女の過去の話は酷いものだった、彼女は友の為に戻ろうとしていた、その研究施設にしかし、彼にも彼女を託された人がいるらしく、譲れないらしい


のび太「・・・それで、名前がないのか番号で呼ぶって!ふざけやがって!!」


男「わかったかこれ以上俺達に関わるなよ?」


のび太「あの少女を託した人って・・母親か?」


男「違うな・・信じて貰えないと思うから言わねぇ!」


のび太「なんだよ!言ってみろよ・・」


男「悪い言えない・・・」


のび太「なんでだよ!!」


男「時期にわかる・・・あいつを頼んだ」


のび太「え?・・」


男「まだ、俺が生きてるい間はあいつの面倒は俺がみるそれが俺の償いだ・・・お前が何年後かあいつとまた会う時は頼んだ・・」


のび太「そんなに思ってるのに!!なんで名前がないんだよ!」


男「う〜んそれは、俺が大切な人じゃないからかな?」


のび太「なんだよそれ?意味がわからない」


男「お前がつけてやってくれねぇか?」


のび太「僕が?なんで僕が!」


男「大切な人だからじゃないか?」


のび太「はぁ?」


男「そう言う事で頼んだ!俺は今日この街を去るだから、夕方までにあいつをそうだな・・あそこの公園まで連れてきてくれ!じゃあ!」


そう言うと男は去って行った、迷いもなくAVショップへ入って行った


のび太「・・・なんだよあいつは・・」


お嬢「お父様ぁぁあああ!!」


のび太「あ、!忘れてた!」


お嬢「ごめんなさい!重くて時間がかかってしまいました・・・」バタッ


のび太「お嬢!!大丈夫か!無理をさせ過ぎた!バカか僕は!」


急いで家に帰えり布団に寝かせた、まだ、体力面もほとんど戻ってない、それを僕は・・・ドラえもんはいない!こんな時に・・ミーちゃんとデートかな?


のび太「あの子どうするか・・・」


男の言ってる意味はわからなかったが、このままじゃいけない


のび太「探すか!・・・お嬢、すまん今日だけ!お前を一人にする事を許してくれ」


僕は彼女を探した、しかし何処を探しても彼女を見つけることが出来ず夕方になった


のび太「何処にいるんだよ!!」


男「おーい!見つけたかぁ!」


のび太「いや・・見つけられなかった」


男「まじかよ!仕方ないな・・ほら!」


のび太「これは発信機!」


男「あいつは俺が命に替えても守らないといけない!だから、何処にも行かせねぇ為にな」


のび太「なるほどな、あんたの余裕はここからきてたんだな」


のび太「てか!最初から教えろよ!!」


男「それじゃあ!つまらないだろ?ほら、時間がない行けGO!!」


のび太「わかったよ!」


男「俺じゃあ・・・大切な人にはなれないよな・・・」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


そこは、街を見渡すにはいい場所だった


ーー裏山頂上ーー


のび太「やっと見つけたぞ!」


少女「え?どうしてここが!」


のび太「そんなのはどうでもいい・・ほら腹減ってるだろ?」


少女「それは・・・」


のび太「食えよ」


少女「いいの?私お金なんて持ってないよ?」


のび太「タダでいいよ」


少女「タダより怖いものはないよ!」


のび太「それもそうだな・・う〜ん・・」


少女「ふふふ、子供に言われてやんの」


のび太「言ってる事が正しければ子供だろうと大人だろうと関係ないよ」


少女「みんな・・大人が貴方みたいな人なら・・アンリは・・」


のび太「それは、友達の事かい?」


少女「どうして!それを!」


のび太「あの男から聞いたんだ」


少女「どうして・・話した事ないのに・・」


のび太「さぁな!聞いてみたらどうだ?」


少女「・・・・・・」


のび太「なぁ・・・・」


少女「なに・・・」


のび太「僕にさ名前つけさせてくれないか?」


少女「え?」


のび太「それが食べ物のお代ってことでいいから、嫌なら使わなければいい」


少女「わかった・・名前をつけて」


のび太「わかった!少し考える時間いいか?」


少女「早くね」


のび太(さて・・・どうするか!こう言う場合は記憶の中にいい案があるかもだ・・やべ!ろくなのがない)


のび太(う〜ん・・なんかうるさいな)


ミーちゃん違うんだ!!この子とはなんにもないんだ!!


ニャァアアア!!


本当だ!浮気じゃない!許してくれよ!


フシァァァアアアア


ちょっと!ミーちゃんその爪は!や、やめ!


ぎゃぁあああああ


ニャァァアアアア


あああああああ痛いいい!!


ニャァァアアア!!


のび太「・・・あああ・・・ニャああ」


少女「凄い!あの猫!青い狸を凄い勢いで引っ掻いてる!サマーソルトだ!」


のび太「アーニャ・・・」


少女「え?それって・・」


のび太「君の名前だよ!アーニャ」


のび太「どうかな?アーニャ」


のび太「あそこの奴らに負けないほど元気になれよって意味でな!」


少女「うん!!いいよ!そうか・・アーニャか!これで、あの名前とはもう・・」


のび太「アーニャこれから君にはいろんな事があるだろう!だが、君なら乗り越えられると信じてる!」


のび太「だから!負けるな!アーニャちゃん」


アーニャ「うん・・私負けない絶対!焦り過ぎてたかな・・もう少し待って見るね・・お兄ちゃん」


のび太「お兄ちゃんか・・はははありがとな」


ニャァアアアア!!


のび太(向こうの喧嘩かなりやばいな)


のび太「少し待っててくれちょっと止めてくる」


アーニャ「うん!」


ミーちゃんほら!落ち着いてな、いたたた!ひっかかないでよ!


ニャァアアアア!


ぎゃぁあああああ!


アーニャ「・・・・・ふふふ」


男「そろそろ行くぞアーニャ!」


アーニャ「貴方って不思議ねなんでも知ってるみたい」


男「そうだな・・別れがつらくなるだろ?行くぞ」


アーニャ「う、うん・・・」


男「あいつとはまた、会えるよきっとな」


アーニャ「貴方が言うならそうかもね」


男「気持ち悪いな・・デレやがって」


アーニャ「またね、お兄ちゃん」


その後僕はドラえもんとミーちゃんの喧嘩をどうにか止める事が出来たがアーニャの姿はなくなっていたが、また会えるような気がする・・なんとなくそう思った、お嬢はと言うと昨日の事は忘れていた、それがいいかもしれない


そして、そのあとすぐにアーニャと再開する事になる事をこの時の僕は知らなかった


続く


第十五話 二つの名前


爆弾を解体する事に成功したのび太達は、ジャイアン、スネ夫と別れ爆弾の処理を手伝っていたが、戦車の登場によりのび太達は基地に近づけさせないために車を走らせた、戦車はそれを追って行った


ーー最前線本部入り口ーー


ジャイアン「なんだよ!これ!」


スネ夫「爆弾は解体したはずじゃ!」


ジャイアン「お前ら!何があった!状況を知らせろ!」


兵士「たけしさん!確か出たはずでは?」


ジャイアン「そんな事より状況をだ!どうなってる」


兵士「はっ!戦車です!戦車が現れて!入り口を、幸い入り口に人はいなかったので、死傷者は0です!」


ジャイアン「戦車だと!」


スネ夫「戦車?何処にいるんだ?」


兵士「それが、車を追いかけて何処かへ行ってしまったんです」


ジャイアン「車?」


兵士「入り口に最初知らない女性とあと一人は・・さっきまでここらをうろうろしてた子供だと思われ」


ジャイアン「子供だと?誰が連れて来たんだ?」


兵士「たけしさんは知らないんですか?確か隊長と話してる所を 最後に何処かにいなくなってしまったんです」


兵士「かなり辛そうでしたが」


ジャイアン(隊長がな・・後で問い詰めてみるか・・なにか知っているかもしれないし)


兵士「たけしさん?」


ジャイアン「すまん!・・・続けてくれ」


兵士「はっ!その後に車が来て、それに乗って逃げようとしたんでしょうか・・残念ながらそれを追いかけて行ってしまったんです」


兵士「きっと今頃は・・・すいません!私は何もできませんでした!」


ジャイアン「気にするな、俺達は少し前までは普通の暮らしをしてたんだ、むしろ逃げずにいた事に誇りに思うぞ」


兵士「っ!・・ありがとうございます!たけしさん」


スネ夫「ジャイアンどう思う?」


ジャイアン「おそらくだが、のび太達で間違えはないだろうが・」


スネ夫「う〜ん・・居たのは二人だけで一人はもとからここに居たらしい人物だ、それを考えるとその子が誰かわかれば」


スネ夫(お嬢に似ていたあの子で間違えないが・・・あの子が何者なのか)


ジャイアン「情報が少なすぎるな・・」


兵士「そういえば、車なんですけど、運転が凄く下手である意味の天才ですよあれは」


ジャイアン、スネ夫、「のび太だ!」


ジャイアン「忘れもしない!あの日」


スネ夫「俺達は死を覚悟した」


ジャイアン「無事に家に帰れたのが奇跡といえる!あのドライブ」


スネ夫「俺!あの日ほど命の大切さを感じたことはなかった」


兵士「あの〜?たけしさん、それで私たちはどうすれば?指揮をとる人間もいませんし」


ジャイアン「そうだったな、まず、入り口を補強して見張りをしていろ、ここの現場の指揮をお前に任せる!頼んだぞ」


兵士「はっ!了解です!」


スネ夫「俺達はどうする?のび太達を追いかけるか?」


ジャイアン「いや、何処にいるかもわからないそれに、ここの立て直しをしないとまた攻めてくるかもしれない」


スネ夫「過去の俺達はどうする?もうあまり時間が」


ジャイアン「最低でもアーニャがいないと駄目だ、信じて待つしかない」


スネ夫「わかった!じゃあ、まずは暇そうな奴らを集めて」


ジャイアン「悪いがスネ夫頼んでいいか?」


スネ夫「俺にか?別に構わないが、どうした?」


ジャイアン「少し用事がな・・」


そう言うジャイアンの手にはボイスレコーダーが握られていた


スネ夫「隊長を問い詰めるのか、なら一緒に」


ジャイアン「ダメだ!今ここは指揮をとる奴がいない、だから、スネ夫お前が指揮をとれ!それに私用もあるからな、できれば二人で話したいんだ・・頼む」


スネ夫「わかった!任せてくれ!」


ジャイアン「頼んだ」


スネ夫「お前ら!手の空いてる奴は補強作業を手伝え!!今から俺が臨時の隊長だ!些細なことも報告しろ!いいな!」


兵士達「「了解です!!」」


兵士達「「スネ夫さん!前髪どうしたんですか!」」


スネ夫「今!言った奴出てこいやぁぁあああ!!」


ジャイアン(いつの間にか頼れるようになったな・・少し無理してるようにも見えるが・・)


ジャイアン「さてと!俺は行くか」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ーー臨時尋問テントーー


尋問員「さっさと!答えろお前は誰に命令された!」


隊長「答えるか!バーカ!」


尋問員「貴様!今の状況を理解してるのか!」


隊長「こんなロープで俺を拘束出来たと本気で思うのか?」


尋問員「なら!殺ってみろよ!俺をよ!!」


隊長「あぁ?そっちこそ殺ってみろや!!」


尋問員「上等だ!てめぇは前から気に入らなかったんだ!!ここで貴様が死んでも!なんもおかしくはない!裏切り者が!!」


ジャイアン「ストップだ!!」


尋問員「たけしさん!こいつなかなか口をわらないんで!少し傷めつけてやろうかと!」


ジャイアン「外から普通に聞こえてきたぞ、少し頭を冷やしてこい」


尋問員「ですが!」


ジャイアン「・・・・・・」


尋問員「・・・わかりました、少し外にでています」


隊長「よう!剛田!助けたつもりか?」


ジャイアン「そんなつもりはない!勘違いするなよ?裏切り者さん?」


隊長「言ってくれるな若僧が」


ジャイアン「その若僧に捕まってるお前はなんだ?・・笑えるな」


隊長「この野郎!てめぇがなんでてめぇが!隊長なんだよ!前から気に入らなかったんだ!前までただの素人だった奴が!教えてやった恩も忘れやがって!」


ジャイアン「教えてもらったことは感謝してる・・だが、もうあんたはただの裏切り者だ・・恩人でもなんでもない・・敵だ」


隊長「貴様俺を誰だと!」


ジャイアン「元自衛官だから偉いってか?笑わせんなよ?てめぇには隊長の資格なんてねぇよ!」


ジャイアン「貴様を信じてここを任せたらこのざまだ!」


ジャイアン「偉いのは口だけか?そんなんだから!誰も着いてこなかったんだ」


ジャイアン「元自衛官(笑)」


隊長「こいつ!!」


ジャイアン「どうした?あ、そうか!ロープで動けないんですね!元自衛官(笑)」


隊長「くそ!ロープさえ外れれば!!」チラ


ブチ


ジャイアン「!!」


その瞬間ロープがはずれジャイアンに襲いかかる


隊長「しねぇえええ!!」


隠し持っていたナイフで刺そうとするが


ジャイアン「わかりやすい!挑発にのってんじゃねぇよ!!」


既にその時にはジャイアンの拳は隊長の顔面に当たっていた


ドゴッ


隊長「ぐはっ!!」


地面に叩きつけられる


ジャイアン「なぁ!知ってること話せや!!」


隊長「ぐっ!・・くそ!あのガキもお前も!若い奴は!くそ!」


ジャイアン(あのガキ?さっき兵士が言ってた奴か!やはり知ってるのか!)


ジャイアン「悪いが!これからの未来をつくるのは、若い奴なんだよ!お前はもうつくる側じゃない託す側だ!」


ジャイアン「だから、俺達若者を信じて・・託してくれないか?」


隊長「・・・・ふざけるな!俺はまだ!」


ジャイアン「いいかげん!!認めろよ!てめぇの時代は終わったんだよ!」


ジャイアン「話せ!あのガキって誰なんだ!お前さっき話してたらしいな!そいつは何者なんだ!なぜ此処に居た」


隊長「知らねえよ!いきなり現れて!なんでも知ってるようで!こっちが聞きたい!」


ジャイアン(どうやら本当のようだな・・それにこれ以上話してもなにも喋らないだろうな、腐っても元自衛官か・・・)


隊長「おい!何か言えよ!!」


ジャイアン「もう用はないな」


隊長「ふふふ!そうかよ!殺すのか?殺ってみろよ!!若僧が」


ジャイアン「・・・・・・」


黙って立ち去ろうとする


隊長「おい!逃げるのか!!」


ジャイアン「尋問員居るか!」


尋問員「はっ!ここに」


ジャイアン「これ以上は時間の無駄だ、拘束をして閉じ込めておけ」


尋問員「はっ!わかりました!」


隊長「おい!無視してんじゃねぇよ!!」


ジャイアン「研究院長・・・」


隊長「!!」


ジャイアン「生きてるとは思いたくないが・・このボイスレコーダーの情報そしてお前の怯えようから確信した」


隊長「な、なにを!な、なんのことだ!」


ピッ


ボイスレコーダーのボタンが押される


この作戦は・・外で爆発を起こして混乱した所を・・潜伏してる奴らで・・ある人物を殺す・・野比静香だ!そして!ここに潜伏してるのは、俺と隊長とハル夫の三人だ!そして!これを命令したのは・・・研究院長だ


隊長「それは!!なぜ!お前が」


ジャイアン「今回の騒動は奴の独断だろうな、俺への復習のつもりか・・ふざけんな!!」


尋問員「たけしさん・・・」


ジャイアン「あいつなら敵に捕まっている仲間の命なんて惜しくはないだろうな、むしろ情報保持の為に殺すだろうな」


隊長「!!」


ジャイアン「自分で死ぬのは怖いから、わざと挑発して殺させようとしている・・・」


ジャイアン「悪いが!てめぇは死なせねぇよ!殺させもしねぇ!」


隊長「くっ!・・頼む!殺してくれ!!あいつは俺を実験体にするつもりだ!頼む!」


ジャイアン「尋問員、引き続きここを頼んだ」


尋問員「はっ!了解です!」


隊長「くそがぁああああ!!」


ジャイアン(ふざけやがって!もし!のび太達になにかあったら!今度こそ息の根を!!)


ジャイアン「くそ!何処に居るんだ!のび太、アーニャ、お嬢」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ーー死体置き場ーー


スネ夫「ハル夫・・なぜ・・」


スネ夫は亡くなった兵士達の運ばれる死体置き場に居た


スネ夫「なんで・・俺達を裏切ったんだよ!答えろよ!ハル夫」


兵士「スネ夫さん・・彼はもう」


スネ夫「そんなこと!わかってんだよ!!わかってる・・だけど!」


兵士「スネ夫さんはハル夫さんと昔からの友人と聞きますが、彼はどんな人だったんですか?」


スネ夫「あいつは昔よく遊んでいたんだ・・いつもってわけではないが、俺の大事な友達の一人だった俺のこんな性格でも、呆れずに着いて来てくれていた・・」


兵士「スネ夫さん・・・酷いようですが、彼は裏切ったんです!嘘の友情なんてなんの意味もありません!」


スネ夫「ははは・・そうなんだけどな、今でもハル夫が今まで嫌々俺達に着いて来ていたようには見えなかったんだ・・・」


兵士「スネ夫さん、落ち込むのは後でもできます!今は他の兵士達も不安なんです!」


スネ夫「そうだな、すまなかった!あいつが何故裏切ったのか、それはもうわからない・・・考えても仕方ないよな」


兵士「スネ夫さん!指示を」


スネ夫「よし!みんなにいつでも戦えるように準備させておけ!もう誰も死なせねぇ!」


兵士「了解です!・・・スネ夫さん!」


スネ夫「ん?なんだ?」


兵士「私は!貴方をスネ夫さんを信じています!」


スネ夫「ありがとな・・報告頼んだ」


兵士「はっ!では!」


兵士は去っていった


スネ夫「・・・・・・」


スネ夫「ハル夫・・ありがとなあの時の友情が嘘だったとしても俺は感謝してる・・」


スネ夫「これから先を見ててくれ心の友よ」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー本部調理テントーー


静香「みんなが戦ってる!なら私は私のできる事をする」


料理長「すいません静香さん人でが足りないので助かりますでもいいんですか?お腹の子供の為に休んでた方が」


静香「いいんです!辛かったら休みますから、みなさんの力になりたいんです」


静香(あの子に言われた事を気にしてないわけではない・・」


貴方になにができるのよ!守る力もないくせに!貴方が無茶すれば!周りの人が死ぬ!それを自覚しないさいよ!バカ!


静香(確かに私はなにも出来ないかもしれないけど、それでもなにかせずにはいられないの・・)


静香「ふふふ、のび太のお節介癖がうつったのかもね」


料理長「静香さん?どうしたんですか?やはり気分が!!」


静香「ごめんなさい!少し考えごとをしてただけだから」


料理長「そうですか、辛いようなら絶対言ってくださいよ?」


静香「ありがとうございます料理長さん」


静香(あの子が落としていった日記も気になるわね・・あれはきっと書いてる事は本当ね)


静香(長年のび太さんを見てたんだからわかる・・だからおかしいドラえもんはもういないはずなのに?何故?)


静香(同じ名前の人が居たとか?ありえないわね・・だとすると)


静香(ここを出た、たけしさん達と戻ってきた、たけしさん達は違うと言う事になる・・昔の私なら信じないけど今ならそれで納得ができる・・誰の所為かしらねドラえもん)


静香(どっちにしても私は信じて待つだけよ!)


静香「ふふふ、子供がいきなり二人もできるなんてね」


静香(いえ・・三人ねあの子も含めて・・日記の写真・・そっくりだったわねあの子に)


料理長「へ?双子ですか!」


静香「あ、私口にだしてました?」


料理長「えぇ!双子なんですか?」


静香「そうじゃないんだけどね、ある意味そうかもね」


料理長「??」


静香「早くしないと皆が倒れちゃいますよ?料理長?」


料理長「おっと!そうだな!急いで作らないと!」


静香「信じて待ってますからねのび太さん、お嬢・・・そしてありがとう・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


その頃のび太達は戦車からにげつづけていた


のび太「たく!やはりこんなポンコツじゃ逃げきれないか!」


アーニャ「この子の可愛さがわからないなんて!のび太最低ね」


のび太「見た目じゃなくてな!性能のことだ!実際これ遅いだろ?」


アーニャ「ぐっ!・・確かに・・でも!そこは!気にしちゃダメでしょ!!性能なんて飾りですよ!バカにはそれがわからんのですよって誰か言ってたよね」


のび太「いや!それ違うぞ、偉い人だからな!それじゃただの悪口になるから!それに今は性能が一番だからな!このままじゃー」


お嬢「お父様!そろそろ!来ます!アーニャさん!準備を」


アーニャ「了解!大丈夫よのび太性能は腕でカバーするから」


のび太「今はそれしかない!頼んだぞ!」


お嬢「来ます!!」


ドン


戦車の砲台から撃たれる


お嬢「・・・・右です!!」


アーニャ「よし!」


キィイイイイイ


右によける事で弾を避ける


ドカーーーン


アーニャ「うっ!」


のび太「爆風でも!結構くるな!」


お嬢「だんだんこっちの動きが読まれてる・・・このままじゃ」


アーニャ「!!」


のび太「どうした?アーニャ!」


アーニャ「燃料が!急激減ってる!もしかしてさっきの爆風で燃料タンクが!」


のび太「なんだって!くそ!ちょっと待ってろ確かめる」


車の後ろを見ると確かに液体がもれているのがわかった


のび太「アーニャ!やばいぞ!漏れてる!」


お嬢「漏れてるって・・お父様!その歳で・・」


のび太「燃料な!勘違いするな!最後に漏らしたのは、中3だ!」


お嬢「・・・・・そう」


アーニャ「・・・辛かったね」


のび太「なんだよ!!」


お嬢「そろそろ!来ます!」


アーニャ「やばいねこれ!」


のび太「・・・・アーニャ!俺を降ろせるか?」


アーニャ「どう言う事かな?場合によっては・・・」


のび太「俺が時間を稼ぐ!」


アーニャ、お嬢「ふざけないで!」


アーニャ「お嬢、私運転してるから私の分お願いね」


お嬢「わかったわ!お父様!!」


のび太「え?」


お嬢「バカァァァアアア」


バシッ


のび太「うぎゃあ!」


お嬢「そしてこれが!アーニャさんの分!!」


のび太「まて!グーは!」


ゴスッ


のび太「あふぅ!!」


お嬢「みんな!生きてかえるんでしょ!一人もかけちゃダメなんだよ!お父様!!」


アーニャ「ナイス!顔面パンチ!お前は世界を狙えるぜ!と言う事でのび太!自己犠牲でカッコつけて!残された人の事考えてる?私もお嬢もたけしさんもスネ夫さんも貴方の奥さんも悲しむよ?」


アーニャ「のび太のやってる事は逃げだよ?」


のび太「お嬢・・アーニャ・・僕は・・ごめん!そうだなみんなで帰ろう!!」


お嬢「うん!帰ろうお父様!アーニャさん!」


アーニャ「そうね・・・・・・」


のび太「アーニャ?」


アーニャ「ん?なんでもないよ?」


のび太「そうか?何かあったら言えよ?」



アーニャ「わかってるよ・・」


ドン


お嬢「あ!!忘れてた!えっと右です!!いえ!左!いや!右?左?どっち?え?」


アーニャ「え?右?左?どっちなの!!右ってどっちだっけ?ナイフ持つ手が!え〜と両手でいけますが!!」


のび太「落ち着け二人とも!!このままじゃあたる!ハンドルかせ!!」


グイッ


キィィイイイイ


のび太はハンドルを右に一気に回した


アーニャ「そんなに!いきなりすると!!爆風で」


ドカーーーン


のび太「やば!!ひっくり返る!みんな!何処かに掴まれ!」


お嬢「えと!!」


ギュウ


のび太「おぅふ!!そこは俺の」


お嬢「お父様!!」


ギュウ


のび太「ぐはっ!!もういい!絶対離すなよ!」


アーニャ「車がひっくり返るよ!衝撃に備えて!」


ガシャーーン


車は爆風で横転する


アーニャ「ぐっ!!」


お嬢「うっ!!」


ギュウ


のび太「」


戦車は横転した車の前で止まる


アーニャ「止まった・・そのまま戦車で潰さない?どうして?」


お嬢「気分が悪い・・手の感触が・・ぐにゅってなった」


のび太「はっ!!ここは!俺の息子は!!・・よかった・・」


お嬢「お父様!無事で!」


のび太「あぁ!お嬢なんで逆さなんだ?」


お嬢「倒れた!」


のび太「倒れた・・・なんか嫌な記憶が」


アーニャ「横転したんだよ!早く出るよ!爆弾が爆発しなかっただけ奇跡だよ」


のび太「早く出るぞ!!」


三人は横転した車からはいでる


のび太「なんであの戦車は潰さなかった・・」


アーニャ「さぁね!戦車のハッチが開いたよ誰か出てくるよ」


お嬢「あの人は!!」


アーニャ「あんたは!!」


お嬢、アーニャ「研究院長!!」


研究院長「ほう!何処かで見たことがあると思ったら!あの時の男か!」


のび太「??」


お嬢「生きてたのね・・」


研究院長「おや?お嬢?死んだはずだが!」


お嬢「残念でした!生きてました!」


研究院長「けっ!生意気ガキだな!・・それとお前は・・1727か、それともニナだったかな?久しぶりだな?」


アーニャ「くっ!あんた!どっかで見た事あると思ったら!やっぱり!あんたの所為で!!」


研究院長「ほう?一人逃げた奴がよく言うな」


アーニャ「あれは・・逃げたんじゃなくて・・・」


研究院長「いやいいんだ、自分の命は惜しいよな?わかるよ?君は正しいんだ!仲間の事など考えてる暇などないよな!!」


アーニャ「私!!そんなんじゃあ!!」


研究院長「黙れ!!お前の所為で私の研究所は!私の研究が!」


アーニャ「研究!研究!って!!人の命なんだと思ってんのよ!!」


のび太「お嬢・・やばいな」ボソ


お嬢「うん・・冷静さを失ってる・・」ボソ


研究院長「研究は必要だ!その為に安い命を使ってやったんだ!あいつらも喜んだろうな!」


アーニャ「あんたは!!」


研究院長「そうだな!お前をまた使ってやる!だが、そこの男は別だ!お前は苦しませてから殺す」


のび太くん「・・・恨まれてんな」


アーニャ「この野郎!!」


研究院長「はははは!戦車に生身の人間が勝てるか?」


アーニャ「うあああああ!!」


のび太「よせ!!アーニャ!」


お嬢「だめぇえええええ!」


その時タイムホールが現れそこからタイムマシンが出てくる


タイムマシン「目的へ到着しましたよ?次の目的へ行く場合はレバーをー」


のび太「お嬢!!」


お嬢「はい!お父様!」


お嬢はタイムマシンに乗り込む


タイムマシン「ゆっくり乗ってくださいよ?」


お嬢「あ、ごめんなさい」


のび太「アーニャ来い!」


アーニャ「離せ!こいつだけは!」


のび太「もういい!!」


のび太はアーニャを担ぎタイムマシンへ乗り込む


アーニャ「変態!!このこの」


のび太「やっといつものアーニャだな!それでいいんだお前は空気は読むな!」


アーニャ「のび太・・・」


研究院長「なんだ!それは!何をする気だ!撃てぇえええ!」


ドン


のび太「時間を設定してる暇がない!タイムマシンの行き場所にかける!頼んだ!」


ガチャ


タイムマシン「しっかり掴まっててくださいね」


シュン


ドカーーーーン


研究院長「消えた!だと!何処だ!探せ!」


研究院長「おかしい!爆発が大き過ぎる!このままじゃ!総員退避」


ドカーーーーン


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーータイムトンネルーー


タイムマシン「落下に注意してくださいよ?」


のび太「どうにか逃げきれたな」


お嬢「本当に死ぬかと思ったわ」


のび太「まさかあの時消えたタイムマシンの行き先があそこだったなんてな!偶然なのか?」


お嬢「わからないけど、助かったんだからいいんじゃないですか?お父様」


アーニャ「あの〜凄く酔いそう・・てか、酔った気分悪い」


のび太「アーニャは時間移動は初めて?落ちなければ安心だ!」


アーニャ「時間移動!!て事はこれがタイムマシン!」


のび太「話が早くて助かる、何処に行くかはわからないが・・そこに着いたらまた、移動してジャイアン達と合流しよう、時間は大体覚えてるからな」


お嬢「流石です!お父様!」


アーニャ「あ〜なんかこの空間私には・・うぷッ・・」


のび太「おい!大丈夫か!」


アーニャ「ごめん・・酔った・」


お嬢「な、なんだってぇええ」


のび太「僕も初めて乗った時は酔ったからなぁ〜」


お嬢「お父様!そんな事言ってないで!どうにかしないと」


アーニャ「・・・・・」


お嬢「アーニャさんが!真剣な顔で黙ってる!これは本格的にやばいよ!!」


のび太「頼むから吐かないでくれよ!タイムトンネルにゲロが流れるなんて考えたら・・うっ」


お嬢「お父様!!まさか!」


のび太「俺も・・歳か・・・酔った・・運転辛い・・」


お嬢「ちょっと!!大丈夫?背中さすりましょうか?」サスサス


のび太「あ〜・・うっ!!」


お嬢「お父様!!しっかりしてください!!アーニャさんどうしよう?お父様が!」


アーニャ「・・・・あ」フラ


アーニャがタイムマシンから落ちそうになる


お嬢「!!」


お嬢「アーニャさん!!」


のび太「アーニャ!!」


手を伸ばすがギリギリ届かず、落ちてしまう


のび太「くそぉおおお!!」


お嬢「はやく!!追いかけないと!」


のび太「よせ!タイムトンネルは!落ちたら一生トンネルをさまよう事になる!運よく出れてもそこは、いつかわからない!探すなんて・・・」


お嬢「だからなによ!!諦めるの!」


のび太「だが!どうしろと!無理なんだよ!考えれば考えるほど無理だとわかっちまう!」


お嬢「なら!考えてダメなら!」


お嬢「考えなければいいんだよ!」


のび太「え?」


そう言うとお嬢はタイムマシンから飛び降りた


のび太「お嬢ぉおおお!!」


のび太「考えるなって!簡単に言ってんじゃねえよ!命を無駄にしてんじゃねえよ!!」


のび太「くそ・・くそ!!」


昔は後先の事なんて考えなかったな・・どうにかなるってわかってたから・・


のび太「なんで!俺はわかってたんだ・・・」


のび太「はっ!・・・ドラえもん」


のび太「そうだ、ドラえもんが仲間が居たから!支えてもらってたから!僕はなにも考えず突っ走ってこれた!」


なら僕は!!


のび太「今度は僕が支えろって事か・・お嬢は僕を信じて」


なら!僕は!


のび太「それに答えるまでだろうがぁぁあああ!!」


のび太はタイムマシンから飛び降りた


のび太「待ってろよぉおお!」


タイムマシン「・・・・行き先を変更します」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


時代不明

ーー何処かの雪山ーー


アーニャ「さ、寒い・・ここは何処?私は誰?・・って・・ふざけてる場合じゃないけど・・身体が動かない・・」


アーニャ「でも、酔いは治ったけど・・やばいねこれ・・」


???「おーい!お前そんなところで寝てると風邪ひくぞ?」


アーニャ「ほっとけ・・眠いから寝てんだよ・・・ハゲ」


???「・・そうかい?だけど、ここより暖かい場所があるけど?あと俺はハゲてない」


アーニャ「・・・・・」


???「ありゃ?寝ちゃったか、仕方ないな運んでやるか!ハゲだと思われたままなのは嫌だからな」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


ニナちゃん!私信じてるから!


うん!任せて!絶対助けに戻るから


私は・・逃げた・・


ごめんね・・ごめんなさい・・


アーニャ「はっ!・・・・・ありゃ?・・確か私・・夢?」


アーニャ「・・嫌な事思い出しちゃったな・・」


???「起きたか?」


アーニャ「!!」


アーニャ「誰!!」


???「おいおい!そんなに警戒すんなよ、助けてやったのにそれはないだろ?」


アーニャ「頼んだ覚えはないけどね!それとここは何処!」


???「山小屋だが?見てわからないか?てかな!お前そんな格好で雪山とかなめてるだろ?」


アーニャ「これでも、雪山で暮らしてたんだよ!雪山の怖さは嫌と言うほど知ってる!今回は気づいたらここに居たんだよ」


???「なんだそりゃ?頭までやられちまったか?」


アーニャ「はぁ〜信じてもらおうなんて思ってないから・・」


アーニャ「とりあえず、ありがとね一応助けてもらったしお礼言っておくよ」


???「ちょっと待てよ」


アーニャ「なに?」


???「そのまま外出る事はあまりオススメしねぇぞ?」


アーニャ「・・・防寒着貸してくれない?」


???「貸すって返してくれるのか?」


アーニャ「悪いけど私急いでいるんだ、貸してくれないならそれでもいい」


ドアを開けて外に出ようとするが外は吹雪だった


アーニャ(ここって・・)


???「まぁまぁ!落ち着けって今は吹雪いているから出るのは危険だ!ちゃんと貸してやるから今は大人しくしてな」


アーニャ「・・・わかったよ」


???「まぁ!お互い自己紹介といこうじゃないか!俺は・・そうだな・・マサキって呼んでくれや」


アーニャ「マサキね・・なんかその言い方怪しいけど、聞かないでおいてあげるよ、私はアーニャよ!」


マサキ「アーニャねぇ〜・・」


アーニャ「ん?マサキみたいな理由はないから・・偽名?」


マサキ「は?俺だってそんな理由はないぞ!偽名じゃないぞ!」


アーニャ「まぁどうでもいいけどね・・」


マサキ「それだったら!お互いなにかあるみたいだけど!お互い詮索はなしだ!いいな!」


アーニャ「それでいいよ、一つ聞きたいんだけど」


マサキ「うん?なんだ?彼女はいないぞ?」


アーニャ「でしょうね、今何年なの?」


マサキ「でしょうねって酷くね?心折れた・・」


アーニャ「早く答えて!」


マサキ「××××年だぞ?そんぐらい覚えておけよ?」


アーニャ「!!」


アーニャ「嘘じゃないよね」


マサキ「こんなのに嘘ついてどうするんだよ」


アーニャ「そう・・・」


アーニャ(本当に時間移動してるの!でも!)


アーニャ「もしかしてここら辺に研究所なんてあったりしない?」


アーニャ(ここがあの雪山だったら!まだ、あるはず)


マサキ「あるわけねぇだろ?そんなの」


アーニャ「私さ前にここらに住んでたんだよね、だからわかるんだ」


マサキ「・・雪山にこんな格好でくる奴が住んでたねぇ〜」


アーニャ「そこってさ人体実験とかしてるんだよ、しかも子供を使ってね酷いと思わない?」


マサキ「・・・・・・」


アーニャ「私はあいつらを許さない絶対に・・」


アーニャ「そろそろ、弱まって来たわね、防寒着借りていくわよ」


マサキ「・・・くな・・」


アーニャ「なに?はっきり言ってくんない?」


マサキ「行くな!あれには関わるな!」


アーニャ「やっぱり知ってたのね、行かなきゃいけないの邪魔しないでよ?」


マサキ「ただの好奇心で行っちゃダメだ!下手すれば殺されるぞ!」


アーニャ「そんなの知ってる・・でも、行かなきゃ行けないの!約束を・・今度こそ!アンリを!」


マサキ「ダメだ!行かせない!」ガチャ


銃をアーニャに向ける


アーニャ「邪魔すんじゃねえって言ってんだろ?」


マサキ「本気だぞ?あそこに行かせるくらいなら死んでもらった方がいい!」


アーニャ「なら、撃てば?」


アーニャ「撃てるならね!!」


マサキ「はや!!」


一気に間合いをつめて関節技をきめて銃を奪う


マサキ「ぐっ!!・・」


アーニャ「邪魔しないでって言ってるよね?」


マサキ「いたたた!参った参った!わかったから!もう勝手にしろ!心配してやってるのに!」


アーニャ「余計なお世話だよ」


アーニャ「この銃借りるね、じゃあ行くから」


マサキ「はぁ〜女に負けるとは」


マサキ「・・・・おい!」


アーニャ「・・なに?次はないよ?」


マサキ「ちげぇよ!ほら!これ使えよ」


何かの鍵を渡される


アーニャ「・・なるほどね!ありがとね」


マサキ「乗り方わかるか?なんなら俺がー」


アーニャ「スノーモービルの乗り方くらい知ってるよ」


マサキ「最近乗ってなかったから少しメンテさせてもらうぞ」


アーニャ「・・・・・・」


マサキ「メンテナンスもしないで乗るなんて死ぬようなものだぞ?ここらに住んでたんだろ?それくらい知ってるよな」


アーニャ「わかった早くしてよ?」


ーー倉庫ーー


アーニャ「結構古い型ね」


マサキ「なに言ってる最新型だぞ!・・多分」


アーニャ「あ〜そうだったねさっさとメンテしちゃってよ」


マサキ「わかってるよ」


マサキ「なぁ?」


アーニャ「口より手を動かして」


マサキ「動いてるだろ?それよりどうしてそんなに研究所に行こうとする約束ってなんだ?聞かせてくれないか?」


アーニャ「昔ちょっとね・・あ〜でも、今は昔じゃないから・・これから起こること?」


マサキ「意味がわからん!」


アーニャ「うん!私もわからない!」


マサキ「とりあえず聞かせてくれないか?」


アーニャ「う〜ん・・・まぁいいか」


アーニャ「私は小さい頃とある研究所で暮らしていたの暮らしてたというよりは、捕まってたという方が近いかな当時は自覚なかったけどね」


ガタッ


マサキ「ん?」


アーニャ「毎日注射やらいろいろな薬を飲まされたりしてたのでも、それが普通だと思ってた」


マサキ(気のせいか)


マサキ「普通か・・・」


アーニャ「なにもしらない私にとってそんな毎日が普通だと思う・・仕方ないことだと思う」


マサキ「産まれた時から研究所に?」


アーニャ「わからない・・でも、物心ついた頃から研究所に居た」


アーニャ「そして、私以外にも同じような境遇の人は居たの」


マサキ「もう一人居たのか」


アーニャ「一人なんてものじゃなかった何部屋も個室があって何人居たかなんてわからないほど多かった・・そして、その子達に名前はない」


マサキ「名前がない?じゃあどう呼ばれてたんだ?」


アーニャ「番号だよ・・棚番みたいに・・物みたいにね!!」


マサキ「お前もか?」


アーニャ「そうだよ、私は1727って呼ばれてた」


マサキ「管理するならその方が楽だよな・・」


アーニャ「・・・・・・」


マサキ「どうした?続けてくれ」


アーニャ「そして大半の人は目が死んでいた・・その時はどうしてかわからなかった・・」


マサキ「薬か・・・」


アーニャ「そう・・私は特例の危険の少ない実験だったから自我は保ててたと思うけど、実験には当然死者も出た」


アーニャ「人が減りまた増えて実験材料が減れば増やせばいいそう言う考えなのね・・何人死のうとお構いなし」


アーニャ「だんだん!私はおかしいと思いこっそり覗いたの!!そしたら!子供をゴミのように!!」


マサキ「落ち着けよ!気持ちはわかるが、取り乱しても仕方ないだろ?」


アーニャ「・・・そうね、ごめんなさいね・・そろそろメンテ終わった?」


マサキ「・・・・今から・・いや!もう少しかかります!」


アーニャ「早くしてよね!で、何処まで話したっけ?」


マサキ「子供が酷い扱いを受けている所を目撃したって所からだ」


アーニャ「そうだったね、あの日から私はここが嫌いになった、どうにか脱出しようと考えるの」


マサキ「で?子供の考えでどうやって脱出を?駄々をこねて出してもらったとか?」


アーニャ「私は、さっきも言ったけど産まれた時から居るのだから、ある程度の信頼はあったの、ここしか知らない無邪気な私がまさか、逃げ出すなんて考えないでしょ?」


マサキ「自分で無邪気って言うか?・・まぁ確かにそんな手のかからない子を気にしてる暇は奴らにはないか」


アーニャ「・・・・・・」


マサキ「だが、今までの気づかなかった自分をうまく使ったいい考えだ本当に小さかったのか?」


アーニャ「教育とかはされてたからね・・頭はいい方だったと思う・・」


マサキ「それで?脱出はどうやって?」


アーニャ「隠し通路があってね、男子トイレの二番目の個室の床が実は取れる!たまたま、みつけたんだけどね」


マサキ「トイレの個室にか・・用をたしてる時床があいたら・・嫌なもの見るだろうな」


アーニャ「嫌なもの?なにそれ?」


マサキ「俺から言わせるな!」


アーニャ「う〜ん!嫌なものねぇ〜・・・」


マサキ「続きいいか?もうそれはいいから」


アーニャ「・・・わかった、そこから外に出る事が出来たんだけど」


マサキ「大体は予想がつく、見た事ない世界だろうな」


アーニャ「そう・・研究所内は暖房が効いていたからいいんだけど、外は凄く寒くて・・」


マサキ「戻ったのか?」


アーニャ「元々少し外を確かめたかっただけだったから、その日から準備を始めたの」


マサキ「準備?」


アーニャ「食事の半分を隠して溜めたり、防寒着を・・古布で作ったりね」


マサキ「へぇ〜子供なのにいろいろ考えてんだな、だが、見た目からして裁縫とか苦手そうだがな」


アーニャ「苦手だよ!」


マサキ「協力者か・・・」


アーニャ「みんなほとんど諦めていたり・・手遅れの子も居た、でも私と同じ産まれた時からここにいる子が居てね二人で計画してたの裁縫はその子がやってくれたの」


アーニャ「その子とは、名前で呼び合ってたの・・・」


マサキ「名前?番号なんじゃないのか?」


アーニャ「だからお互いの名前を考えてそれで呼び合った」


マサキ「じゃあ、アーニャって名前はその子がつけてくれた名前なのか」


アーニャ「違うよ、これは別の人がくれた名前だよ」


マサキ「じゃあ、その時の名前は?」


アーニャ「それは言えない・・名乗る資格がない・・」


マサキ「そうか・・・続きいいか?話せる範囲で」


アーニャ「彼女の名前はアンリ、私がつけたんだけどね」


マサキ「アンリかいい名だと思う」


アーニャ「でしょ?ネーミングセンス最高でしょ?」


マサキ「あまり言ってると逆効果だ!」


アーニャ「・・・ははは」


マサキ「どうした?」


アーニャ「なんでもないよ・・」


マサキ「泣いてんのか?」


アーニャ「続き話すよ・・・」


マサキ「あぁ・・・」


アーニャ「準備も終わり遂に明日出ようと約束したの・・明日秘密通路ので合流しようって・・」


マサキ「・・・来たのか?」


アーニャ「・・・・うん来たよ」


アーニャ「余計な奴も一緒にね!」


マサキ「余計な奴?誰だ」


アーニャ「研究院長・・・」


マサキ「え?・・おい!それって・・え?」


アーニャ「あいつは!アンリを信用させて!そして騙して!私にこう言ったの!」


アーニャ「暇つぶしにゲームをしないか?ってね」


マサキ「・・・・・」


アーニャ「この雪山に稀に咲く花があるのは知ってる?」


マサキ「雪月花か・・かなり高価な花だと聞くが」


アーニャ「それを制限時間以内に持ってこないとアンリ殺す・・持ってこられたらこの事は黙ってやるってね・・」


アーニャ「私は、アンリと約束をしたの・・必ず!持ってくるからって・・・」


マサキ「・・・・・・・」


アーニャ「でも、駄目だった・・確かに見つけたの!でも、雪崩に巻き込まれ・・助かったけど・・助けてくれた人が私を連れて雪山を降りてしまった・・」


アーニャ「私は気を失っていたからなにもできなかった・・」


アーニャ「いえ・・逃げたんだ、気づいた時私は雪が怖くなって行けなかった・・・わたしは!!」


マサキ「・・・もういいこれ以上は・・もういい」


アーニャ「私は!逃げたんだアンリを見捨てて!逃げた・・・」


マサキ「逃げたんじゃねぇだろ、仕方なかった・・そうだろ?」


アーニャ「その日から私は・・彼女からもらった名前を捨てた・・彼女はきっと・・恨んでる・・」


アーニャ「ごめんなさい・・これ以上は・・もう・・辛くて・・」


マサキ「あぁ・・もういい!よく頑張った・・行って来いよ!きっとアンリは恨んでないよ!」


アーニャ「なに言ってんの?昔の話しだよ・・・」


マサキ「お前の話しから推測するとそうなるんだよ・・認めたくないが、言って来い!言って真実を確かめて来い!!」


マサキ「捨てた名前を!拾って来い!不法投棄は違法だぞ?」


アーニャ「・・・・・うん!わかった・・少し怖いけど・・」


マサキ「よし!メンテ完了だ!」


アーニャ「よし!久しぶりだけどこの座り心地!ぐっとくるね!」


マサキ「シャッターオープン!」


カタカタカタカタ


シャッターを開けるとそこには一人の少女の姿が


お嬢「アーニャさん!!私感動しました!行きましょ!今すぐ!ついでにあいつを殴って!ヘックシュン!」


マサキ「誰?」


アーニャ「お嬢!どうしてここへ!」


お嬢「あ〜鼻水がぁ〜あの後すぐに飛び降りたんですよ!そしたら、山小屋の前に落ちて寒いから防寒着でも借りようかと思って山小屋へ行ったら人がおらず・・倉庫から声が聞こえてきて、空気的に入りづらくて」


アーニャ「それで、今に到ると」


お嬢「うん!もう寒くて・・死にそうでし・・た・・」


そう言うとお嬢は倒れた


バタッ


アーニャ「お嬢!!」


マサキ「こんな!服装でアーニャといい!こいつといい!雪山なめすぎた!」


アーニャ「凍傷しかけてる!」


マサキ「とにかく!ここじゃ無理だ!小屋に運ぶぞ」


アーニャ「わかってる!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ーー山小屋ーー


アーニャ「ふぅ〜どうにか落ち着いてきたね」


マサキ「驚いた・・的確な処置だったよ」


アーニャ「だから、住んでたって言ったでしょ?」


マサキ「そうだったな・・どうする?この子」


アーニャ「この子はお嬢は大事な仲間なのだから置いては行けない」


マサキ「バカか?研究所に連れていくつもりか?研究材料をわざわざ届けに行くようなものだ!」


アーニャ「そんな事にはさせないよ!」


マサキ「はぁ〜これ以上言っても無駄か・・起きるまで待つのか」


アーニャ「うん・・・」


マサキ「手遅れになるかもしれないぞ・・」


アーニャ「だからと言って仲間を危険な場所に置いてはおけない」


マサキ「危険な場所か・・いつから気づいてた」


アーニャ「知りすぎてんだよ・・普通疑うよ?」


マサキ「そうか・・殺すか?それも仕方ない思う・・」


アーニャ「まだ、駄目・・貴方にはまだ役目が残ってるから」


マサキ「役目?なんだそれは」


アーニャ「時期にわかるよ、罪は償えないけどね」


マサキ「そうか・・ありがと」


アーニャ「お礼なんていらない!勘違いしないでよ!許したわけではないよ?・・許さないよ」


マサキ「それでもだ・・」


アーニャ「そう・・お嬢もう起きてるでしょ?」


お嬢「ごめんなさい、目は覚めていたんだけど空気的に起きられなくて・・」


アーニャ「あのね・・命かけてまで空気読まなくていいからね」


お嬢「はい・・・」


アーニャ「お嬢、起きてすぐで悪いけど行きたい所があるの」


お嬢「私なら!大丈夫です!行きましょう」


アーニャ「マサキ!用意は出来てる?」


マサキ「メンテは終わってる、その子の防寒着も用意した」


アーニャ「じゃあ、行きましょ」


お嬢「はい!えっと・・マサキさんありがとうございます!」


マサキ「あぁ・・・」


ーー倉庫ーー


アーニャ「しっかり掴まっててよ!飛ばすからね!」


お嬢「はい!初めてだから優しくしてね・・」


マサキ「ふっ!・・・・」


アーニャ「ロリコン・・・」


マサキ「断じて違う!!」


アーニャ「はぁ〜後は頼んだよ」


マサキ「あぁ・・なにを任されたか知らんが任せろ」


アーニャ「いくよ!」


お嬢「っ!!きゃぁああ!速いよぉおお!!」


エンジンがかかり倉庫から飛び出す、あっという間に姿は見えなくなった悲鳴はまだ聞こえていた


マサキ「・・・・・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


スノーモービル走行中


アーニャ「やっほぉおおお!!」


お嬢「うぁぁあうあうあうあ〜」


アーニャ「私は!風になる!」


お嬢「速いって!お願いもう少しスピード落として!!」


アーニャ「久しぶりのこの感覚!最高!!」


お嬢「聞いてない・・」


アーニャ「ごめんね・・早く行きたいんだ・・こんなチャンス絶対もうないから!」


お嬢「アーニャさん・・わかったわ!私も風になるわ!」


アーニャ「その言葉を待っていた!」


いきなり速くなる


お嬢「え?さっきのが全開じゃあ!」


アーニャ「風になろうぜ?」


お嬢「いやぁぁああああ!!」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


研究所の近くまで行きそこからは、目立たないように歩く事にした


アーニャ「ここからは歩くよ!ほら!起きて」


お嬢「はっ!!・・私は・・」


アーニャ「もうそれいいから・・ん?」


少し向こうから走る人影が見えたそれは、女の子だった


アーニャ「・・・・・・」


お嬢「あの子・・」


アーニャ「時間があまりない・・行くよ」


お嬢「え?いいの?あの子」


アーニャ「あの子は大丈夫だから」


お嬢「なんでわかるの?」


アーニャ「ここに私がいるからだよ」


お嬢「??」


アーニャ「ほら!行くよ」


お嬢「待ってください!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー洞窟ーー


お嬢「こんな所が研究所に繋がってるなんて・・」


アーニャ「まだ・・扉は開くみたいね」


お嬢「なにか出そう・・・」


アーニャ「フラグは立てなくていいからね?」


お嬢「フラグ?旗?持ってないよ?必要だったの?」


アーニャ「真面目に応えられると反応に困るから・・」


お嬢「ごめんなさい・・」


アーニャ「いや・・私が悪いから謝らないでよ」


お嬢「??」


この先にあの子がいるはず、そう思うと足が遅くなってしまう、今更どんな顔をして会えばいいのか?


アーニャ「・・・・・」


お嬢「アーニャさん!どうしたんですか!らしくないです!いつも空気を読まないのがアーニャさんでしょ?」


アーニャ「なにを言ってるの意味がわからないよ」


お嬢「アンリさんの事でしょ?」


アーニャ「わかっちゃうか・・」


アーニャ「文句だって殴られたっていいと思ってる・・でも、やっぱり怖い・・」


お嬢「怖いね・・でも、逃げたら後悔するよ!いいの?」


お嬢「今度も・・逃げる?」


アーニャ「・・・痛い所ついてくるね・・・よし!!行くよ!」


お嬢「うん!!」


アーニャ「お嬢・・ありがとね」


お嬢「いいんだよ!仲間でしょ?」


アーニャ「私ね・・本当はまだ」


お嬢「まだ?」


その時男の声が聞こえる


男「さっさと!来い!」


少女「嫌!待ってるの!」


アーニャ「アンリ!それと研究院長!この野郎!!」


お嬢「待って!!隠れて」グイ


アーニャ「うげっ!」


私達は隠れながら様子を見る事にしていた、お嬢がいなかったら今ごろ研究院長に捕まっていただろう、二人だけに見えるがよく周りを見ると研究院長の部下達が隠れていた


アーニャ「ごめんなさい!取り乱して周りの状況をみてなかったよ」


お嬢「子供相手でもこの人数・・この頃からあの人は変わってないわね・・やっぱり仲間だったとは思いたくない」


アーニャ「何か言ってるよ」


二人の会話を聞く事にした


アンリ「ニナが帰ってくるまで!待つの!」


研究院長「無駄だ!あいつは帰ってこない!何故なら!あの花はな!ここいらのは、回収してんだよ!」


アンリ「それじゃあ!嘘をついたの!」


研究院長「あいつは!生意気でその癖に研究者からも好かれている!実験道具の癖に!だから、あいつは脱走して!そのまま行方不明って事にすれば!」


アンリ「そんな!酷い事・・」


研究院長「後お前は!今日から俺の実験体だ!俺の実験は死亡率高いからなぁ〜まぁ今の所失敗しかしてないが!もうすぐ出来そうな気がする!手伝ってもらうぜ?あいつが居た所為でお前には手が出せなかったからな!」


アンリ「くっ・・ごめん・・ニナこのまま私を見捨てて逃げてくれれば・・・」


研究院長「ほら!ささっと来い!」


研究院長はアンリを連れて研究所へ戻ってしまった


お嬢「酷い!最初っから!見逃す気なんてなかったのに!」


アーニャ「アンリ・・・」


お嬢「アーニャさん!!」


アーニャ「え?」


お嬢「アーニャさん!!」


アーニャ「はい!」


お嬢「これで、わかったでしょ?アンリは貴方の事を恨んでなかった!自分の命より貴方を心配したこの意味わかるよね?」


アーニャ「・・・・うん!」


お嬢「少し遅くなったけど、約束守らなきゃね!」


アーニャ「フゥーー」


深呼吸をしながらいままでの状況を確認する


私は彼女と研究所逃げ出そうとしたが、研究院長にばれてしまう


見逃すのを条件に花を持ってくるように言われるが、その花はここらへんにはない


騙されていた・・結果的に彼女の元にはいけず、私は彼女に恨まれていると思い彼女がくれた名前を捨てた


でも、実際は違った彼女は恨んだりなんかしていなかった、自分の命よりも私の事を心配していた


アーニャ「考えれば、わかってた事だった・・アンリを信じてなかった・・最低ね私」


お嬢「答えは見つかった?ニナさん」


アーニャ「うん!アンリを助けに行くよ私一人じゃ無理だから・・力貸してくれる?」


お嬢「止めても私はやるよ!あいつは許せない!」


アーニャ「アンリ・・名前今更だけど・・・」


アーニャ「ニナモードオン!」


お嬢「ん?」


ニナ「行くよ!」


お嬢「なんか変わったの?」


ニナ「名前が!」


お嬢「そうね・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー男子トイレ個室ーー


新人研究員C「ふぅ〜やっと出た〜」


新人研究員C「三日ぶりだぁ〜」


ガタ


床が外れ人が出てくる


新人研究員C「うわ!!誰だなんで床が!てか!見るな!!」


ニナ「・・・・ちっさ」


新人研究員C「ぐはっ!!」


バタッ


お嬢「トイレの個室だから人が入ってると見たくないものが・・」


ニナ「精神的に弱そうな顔してたから精神面を攻めてみました」


お嬢(弱そうな顔ってどんな?)


ニナ「ここからは、変装をします!この人の服を全て剥ぎます」


スルスル


新人研究員C「いや〜ん」


ニナ「ちっ!新人かよ!」


新人研究員C「さ、寒い・・服を返してくれ!!」


ニナ「トイレットペーパーで作って遊んでなさい?お嬢」


お嬢「はい、3ロールくらいで足りるかな」


ニナ「さぁ!着なさい!」


グルグルグル


トイレットペーパーで巻かれた白いなにかが出来た


新人研究員C「・・・・・」


ニナ「行くよお嬢」


お嬢「うん・・あれ、ほっておいていいの?」


ニナ「駄目よ相手にしたら」


お嬢(なんか・・いつものアーニャさんと違うような・・)


お嬢「あ、あのアーニャさん」


ニナ「今はニナよ!お嬢」


お嬢(キャラ作り?それとも・・本当にニナさんに?でも、アーニャさんとニナさんは同一人物だよね・・」


ニナ「お嬢?」


お嬢「あ、ごめんなさい!そうだね!ニナさん!」


研究員A「おい!そこの奴」


お嬢「!!」


研究員A「見ない顔だな?お前誰だ?」


お嬢(やばい!いきなりばれた!変装してるとしてもそんなの所詮ハリボテ・・ばれる!)


ニナ「今月から!ここで研究をさせてもらっている!研究員Cです!」


研究員A「お前がそうか!男だと思ったが女だったか!」


ニナ「これからよろしくお願いします!」


研究員A「よろしく!それでその子は?」


ニナ「私の担当している実験体です!まだ、私は新人なので一人しか貰えませんでしたが」


研究員A「まぁ!実績だせば増やして貰えるから!頑張れよ」


ニナ「ありがとうございます」


研究員A「そうだ!いい事教えてやる!実験体と仲良くするなよ?いざ、実験の時躊躇してしまうからな!こいつらはゴミみたいなもんだから!ゴミみたいに扱えばいい!こうやってな」


研究員Aはお嬢を蹴ろうとするが


お嬢「あ、」


ガシッ


その足をニナが掴んでいた


研究員A「なにをする!新人!」


ニナ「先輩・・やめてくださいよ?それとね」


ニナ「ゴミは!!てめぇじゃぁああああ!!」


お嬢(あ、いつものアーニャさんだ!)


投げ飛ばし壁に激突する


研究員A「うがっ!!」


ニナ「トイレまで顔貸せや」


また一つトイレットペーパーによって白いなにかが生まれた


研究員A「おい!なにやってんだ?」


新人研究員C「聞かないでくださいよ先輩」


研究員A「なぁ・・これで外出られるか?」


新人研究員C「ほぼ全裸じゃないすか!!」


ーー研究室ーー


お嬢「すごーい!広い!」


ニナ「ここがどうやら、さっきの奴の部屋みたいね」


ニナ「なにもないわね・・あいつも地位は下の方か」


お嬢「ニナさんこれ・・・」


ニナ「実験体ね・・もう息はないけど・・・」


お嬢「こんなの!酷いよ!まだ、こんなに小さいのに!!」


ニナ「さっきの奴もうそうだけど、ここの奴らはゴミとしか思ってないよ」


お嬢「ゴミはそっちじゃない!」


ニナ「辛いと思うでも、ここで立ち止まっても仕方ないよ?行こう?お嬢」


お嬢「そうね・・これからどうするの?」


ニナ「これから、アンリのいる部屋を探す多分部屋は変えられてるはずだから何処かはわからないけど」


お嬢「早くしないと研究院長はなにするかわからない」


ニナ「そうね急ぎましょ!第二研究棟に行って見ましょ」


お嬢「ごめんね・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー第二研究棟入口ーー


ニナ「困ったわね・・」


第二研究棟にいくにはパスワードでドアを開けないといけない


お嬢「四桁の番号ね・・適当に押していく?」


ニナ「それはやばいかも!見てあそこに監視カメラがあるでしょ?何度も押してたら疑われるよ?それにあれには、銃がついてるから間違え過ぎれば撃たれる可能性も・・」


ニナ「監視員は今もカメラからこちらを見てると思うし」


お嬢「チャンスはあまりないってことね」


ニナ「そういう事慎重にいくよ!とりあえず」


ポチポチポチポチ


4649


ニナ「夜露死苦」


ブーー


パスワードが違います


お嬢「慎重にいくんだよね・・」


ニナ「ちっ!!」


監視カメラ「・・・・」


お嬢「凄くこっち見てる!」


ニナ「大丈夫!一回くらい失敗するって!」


ポチポチポチ


072


ニナ「・・・・・」


お嬢「次の数字があの数字なら私は軽蔑するからね」


ニナ「ちっ!・・・」


ポチ


0725


ブーーー!


パスワードが違います


お嬢「真面目にやらないと!」


ニナ「一回もふざけてなんていないよ!私は!」


ニナ「真面目にやってんだから!」


お嬢「それでも!向こうは怪しんでるよ!なんかカメラについてる銃が左右に揺れてるし」


ウィン ウィン


ブンブンブン


左右に揺れてると思えばいきなり激しく無造作に上やら下やら右やら左に動き出す


ニナ「荒ぶってるね・・怒ってんのかな?」


ニナ「操作方法忘れたのかな?」


お嬢「ばれたんじゃ!!」


ニナ「さっきの二人はトイレでトイレットペーパーグルグル巻きにしてるから外には出られないと思うんだけどな・・」


お嬢「あれは・・全裸と変わらないと思うよ」


ドドドドドド


いきなり発砲する


ニナ「伏せて!!」


お嬢「!!」


二人は伏せて銃弾を避けた


やがて発砲は止まった


さっきまで荒ぶっていた銃も元に戻った


ウィン


ニナ「レーザーポインター?」


銃から出てるレーザポインターはパスワードパネルの数字を次の順に当てていった


ウィン




ニナ「2?」


ウィン




お嬢「5?まさかパスワードを教えてくれてるとか?」


ニナ「次は8」


お嬢「最後は0・・信じていいのかな・・」


ニナ「こっちはまったくわからないんだから、これにかけるしかない」


2580を入力しようとした時銃の音を聞きつけた研究員達がやってくる


ニナ「やばい!来たよ!」


お嬢「私が時間を稼ぐから!今のうちに入力ー」


言い終わる前に監視カメラの銃が研究員達に向けられ足下に発砲される


ドドドドドドドド


その事により研究員達の足止めになった


お嬢「なんで・・・敵なのに」


ニナ「開いたよ!お嬢行くよ」


お嬢「うん・・・」


ニナ「暗所番号を・・・よし!変えたじゃあね!」


0721


暗所番号が変更になりました


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ーー第二研究棟ーー


ニナ「これであいつらは、ここに入って来ないよ!」


お嬢「・・・・・・」


ニナ「どうしたの?」


お嬢「誰が助けてくれたのかが気になって・・」


ニナ「気にしても仕方ないよ!今は前に進むしかないよ」


お嬢「そうですね!早くアンリちゃんを探し出そう!」


ニナ「とは言っても・・ここには昔数回程度しか来た事がないからなぁ〜・・」


研究員B「おい!そこの奴!」


ニナ「なんでしょう?」


研究員B「研究院長を見かけなかったか?何処にもいないんだが」


ニナ「ちっ!こんな時に!」


お嬢「どうしましょうか・・アンリちゃんの居場所を聞き出さないと」


研究員B「お、おい!どうした?誰か探してるのか?」


ニナ「アン・・じゃなくて1872は何処にいますか?実験の事で少し・・」


研究員B「あ〜悪い事は言わねぇやめとけ!今は研究院長が担当してるからな」


研究員B「あの人は自分の獲物を取られるとかなり怒るからな」


ニナ「何処にいるの?」


研究員B「だから、やめとけって命がいくつあってもたー」


ニナ「何処かって聞いてんだよ!!さっさと答えろよ!!命が惜しい?あんたも!相手の命かけてるなら!命かけろやぁぁああ!!」


ゴスッ


研究員B「うぐっ!!なにをする!この野郎!」


ニナ「本当のゴミはどっちなんだろうね!!」


研究員B「あぁ?そんなのここに居るガキ共だろうが!!」


お嬢「それ以上!言うな!!」


ガンッ


研究員B「うがぁああ!」


ニナ「ふざけんなよ・・・ゴミが!」


起き上がる前に蹴り上げる


お嬢「私達がゴミなら貴方達はゴミ以下だよ・・って!気絶しちゃったよ?」


ニナ「何か持ってないかなぁ〜」


お嬢「なにか手がかりになるような物持ってないかな?」


ニナ「ちっ!・・ハンカチとテイッシュしかないや・・ん?」


お嬢「顔に似合わずちゃんとしてるのねこの人」


ニナ「ゴミ入れておいてあげよ・・」


お嬢「また見つかると厄介だし行きましょ?」


ニナ「この施設の地図持ってたからこれによると・・・第三研究棟に研究院長の実験室があるみたいよ?」


お嬢「第三ってことは、またパスワードとかいるのかな・・」


ニナ「何とかなるよ!さぁ行こう!テイションあげるよ!!」


お嬢「はぁ〜・・・」


ニナ「・・・・・・」


ニナ「急がないと・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


不明


のび太「・・・・・・」


のび太「・・・・・・・」


のび太くん!起きてよ!のび太くん


のび太「・・・・うぅ・・もう朝か・・」


のび太「時間は・・やべ!!遅刻じゃんか!どうして起こしてくれなかったんだよ!!」


のび太「ドラえもん!」



続く


第十六話 もう一つの世界


ー過去ー


のび太「ねぇドラえもん、タイムトンネルって落ちたらどうなるの?」


ドラえもん「それは・・何処かに知らない所に落ちたり一生タイムトンネルをさまよったりと危険だから落ちないようにね」


のび太「助ける方法はないの?」


ドラえもん「かなり少ない確率でならできるかもしれないけど、落ちた時代を探すのはかなり時間がかかるよ、それにタイムトンネルにさまよったままだと不可だし・・それに・・」


のび太「それに?」


ドラえもん「未来でもタイムトンネルはあまり解明されていない、だからなにが起こるかわからないんだ」


のび太「未来でもわからないことはあるんだね」


ドラえもん「そうだよ?まだわかってないことが山程ある、それを解明していくのは君達だよ!」


のび太「うん!任せてよ!ドラえもん!」


ドラえもん「期待してるよ・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ー時代及び場所不明ー



何事もない毎日そんな毎日だ


これが普通だ・・・僕は今高校生になった


これからも普通の毎日が続くだろう


でも・・なにか・・


ーー家ーー


のび太「やばい!遅刻だ!なんで起こしてくれなかったんだよ!ドラえもん」


ドラえもん「なんども起こしたよ!でも、起きなかったんだからしょうがないだろ」


のび太「今日から二学期だぞ!いきなり遅刻とか!しゃれにならないよ」


のび太「そうだ!ドラえもん道具だしてよ!」


ドラえもん「道具には頼らないって言ったでしょ!ほら早く行かないと本当に遅刻するよ」


のび太「ドラえもんの意地悪!!」


僕は急いで家を飛び出した、道具に頼らないって言ったのは本当だこのやり取りは朝の日課みたいなものだ


高校は近くのなんの変哲もないただの普通の高校だ


ジャイアンは工業系の高校へ


スネ夫は有名な高校へ


静香ちゃんは出木杉と一緒に何処かへ行ってしまった・・消息不明


のび太「っ!・・嫌なこと思いだしちゃったな・・」


みんなバラバラになってしまったが、たまに集まってたりしているだけど、最近はみんな忙しく集まれない


そんな事を考えながら、走ると曲がりかどで誰かとぶつかった


のび太「うわぁ!!」


???「きゃあ!」


この展開は・・ドラえもんがやってたゲームと似ている状況だった


のび太「大丈夫?立てるかい?」


白・・純白!!そして!それに小さなリボン!これは・・いい!!


???「はい・・・ありがとうございます」


のび太「いやいや!当たったのは僕の所為だ、ごめんね?怪我とかしてない?」


???「それは、大丈夫だけど」


のび太「そう・・よかったよまた、僕の所為で誰かが傷つくー」


僕はなにを言ってるんだ?


???「あの?大丈夫ですか?私の所為で何処か!」


のび太「いや!本当に大丈夫だから!悪いのは僕だから」


???「・・・・・そう」


あれ?雰囲気が変わった?


???「じゃあ私もう行きますね、またね!」


のび太「あぁ・・またね」


なんだか不思議な子だ・・そう思っていたら


遅刻してしまった・・二学期早々に遅刻だ


先生からまたかよ!!とお叱りを受けつつ席に着くと


先生「今日は転校生がいる!可愛い子だから男子共期待していいぞ」


「「うぉおおおおお!!」」


先生「じゃかましい!!」


のび太「よくやるよ毎回」


先生がボケてそれに生徒が反応するそれを先生がボケると言う他のクラスからしたらうるさい以外のなにもんでもないそんなやり取りだ


友「うぉおおおおお!!」


のび太「はぁ〜少し黙ろうか」


バシッ


友「痛いぞ!のび太!」


のび太「たかが女子一人に騒ぎ過ぎだ」


友「なにを!!お前もしかしてこれか?」


のび太「俺は!!ノーマルだ!お前こそこれか?」


友「違うに決まってんだろ!俺だってノーマルだ!」


先生「うるせぇ!って言ってるだろうがぁぁああ!!」


チョークが飛び当たる


のび太「いて!!」


友「ぐはっ!なんで俺だけ二つ」


先生「なんとなくだ!」


友「酷くね!!」


教室が笑に包まれる


こいつは、僕の友達でもありクラスのまとめ役でもあるクラスに馴染めない僕を助けてくれた大切な友人だ


先生「おっと!忘れてた入ってきてくれ」


ドアが開き転校生が入ってきたドラえもんのゲームならここで今朝の子がくるんだろうな・・・まじかよ!


転校生「お父さんの都合で引っ越して来ました&#&&a@&&&&&」


のび太「え?・・・今なんて?」


彼女は今朝あった子だったが、名前を言うところで、ノイズがはいり聞こえなかった


のび太「なぁ、友あいつの名前なんだっけなんか聞こえなかったんだが」


友「ん?馬鹿だな!ちゃんと聞いておけよ!美女の名前なんだぞ?おーーい!聞いてなかったんでもう一度自己紹介お願いします!」


転校生「え?・・あ、はい!えっと私の名前はー」


キィイイイイイイイ


のび太「うっ!!・・うぁぁあああああ!!」


さっきとは比べ物にならないくらいのノイズが起こり激しい頭痛がしたそして・・・


バタッ


倒れた


転校生「え?・・・・あの人は」


先生「おい!!野比しっかりしろおい!!」


友「先生!!保健室へ早く!!」


先生「そうだな!誰か同行を頼みたいんだが」


転校生「私が行きー」


友「俺が行く!!早く!」


先生「わかった!みんなは自主だ!いいな」


先生「転校生はそこの席だからな」


転校生「あ、はい・・・」


先生「あれ?野比がいない?」


転校生「さっき友さんが担いで行きましたけど」


先生「なんだって!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


ーー保健室ーー


あれ・・なんだろう・・血?これはナイフ?・・!!


なんだよこれ!なんで!血だらけの女の子が・・


僕が殺ったのか・・違う!僕じゃない!僕じゃない!


のび太「僕じゃないんだ!!」


のび太「あれ・・・夢か・・ここは・・」


嫌な夢を見た・・ただ夢にしては・・いや、考えないようにしよう


のび太「ここは保健室か・・朝を食べてなかったから貧血で倒れたのかな?」


保健医「起きたか?大丈夫?」


のび太「あ、はい大丈夫です迷惑かけてすいません」


保健医「気にしない気にしないこれが仕事だしね」


のび太「そうですか、では教室に戻ります」


保健医「もう少し居たら?さぼれるよ?」


のび太「いえ!そう言うわけには」


保健医「暇なんだよ〜話し相手になってよ〜」


のび太「すいません・・テストが近いんで・・」


そう言って保健室を出たなにか言っていたみたいだが無視した


なんだろう・・あの人なのかあの部屋なのかわからないけど居心地が凄く悪かった早く部屋を出たかった


のび太「なんかな・・途中で教室に戻るのって・・嫌だな」


恥ずかしいよな・・・


教室に戻るわけでもなく屋上に行ってみる


のび太「さぼってるわけじゃないそう!まだ、少し頭が痛いから気分転換に屋上来ただけだ!」


そんな言い訳を誰に言ってるかというと誰でもないわけだ


屋上のカギは何故か外れており入る事ができた


のび太「これは・・いい昼寝が出来そうだ!!やっほーー!」


さっきの事など忘れたようにはしゃいだ


カラ元気だった


のび太「時間的に・・三十分か・・充分だ!」


そうと決まれば寝ようかなそう思い入り口の上にはしごで上がったするとそこには先客がいた


のび太「まじかよ・・この子は一年生か」


のび太「綺麗な子だな〜」


???「う〜ん・・・はっ!」


のび太「あ、ごめんね起こしちゃったかな?」


???「・・・・・・・」


のび太「あの〜なにか言ってくれないかな?」


???「・・・・・・」


のび太「困った・・なにもしゃべってくれないよ・・意思疎通がはかれない」


???「・・グスン」


凄く泣きそうだよ!どうすればいいのかわからないが今泣きそうなのは僕の所為だと言うのはわかるだが理由がわからない


のび太「ごめんなさい!」


とりあえず謝ってみた悪いのは僕だなら謝るしかない


???「・・・・・・」


のび太「お!機嫌少しはよくなったか?」


???「・・・・後輩」


のび太「え?後輩?それって名前?」


後輩「うん・・」


なぜか一瞬頭にまた頭痛がする


のび太「うっ・・・」


後輩「大丈夫・・ですか?」


のび太「あぁ・・大丈夫だよ」


今日はどうにも調子が悪いみたいだ


早退するかそう思いここを出ようとするが裾を掴まれてしまう


のび太「どうしたのかな?離してくれないと困るんだけど」


後輩「・・ここの事は」


のび太「大丈夫だよ、誰にも言わないから」


後輩「ありがと・・えっと・・」


のび太「僕の名前は野比のび太って言うんだよろしくね」


後輩「よろしく・・」ニコ


この笑顔を見るとなにかおかしい感じだ・・なんだろう・・この感じは・・もしかして恋なのか!


のび太「じゃあね・・・」


後輩「うん・・・・」


その後職員室へ早退したい事を伝えると


先生「今日は始業式だからみんな帰ったぞ〜」


そうだった・・今日は始業式だったんだ


なら、あの子もさぼりってわけでもなかったんだ・・何故だろうか安心している自分がいた


帰宅しようとしたら校門前に見馴れた人の姿があった


友「おーい!のび太!もう大丈夫なのか?」


のび太「え?お前ずっと待ってたのか!」


友「おう!待ってた!」


のび太「いやいや!帰れよ!何時間待ってたんだよ」


友「いや〜少しからかってやろうかなと思ってな!」


のび太「はぁ〜・・それだけの理由でかよ」


友「と言うのは嘘で・・心配だったんだよ・・あの時のお前・・見てるとな」


のび太「友・・・ありがとな」


友とはふざけあったりもする悪友とも呼べるがいざという時は助けてくれる頼りがいのある・・・・理想の友達だ・・理想?・・


のび太「!!・・なに言ってんだ!僕は!くっ!・・頭が・・」


友「おい!本当に大丈夫か?荷物持ってやるから早く帰るぞ」


のび太「あぁ・・ごめん・・頼むよ・・」


やっぱり少し身体の調子が悪いようだ・・今日は家でおとなしくしているか・・あ、でも宿題が・・そう思っていると


友「宿題なら俺に任せておけよ!一つや二つ変わらないからな!」


のび太「いや!でも!・・」


心でも読めるのか?


友「いいから!」


そう言って友は僕の宿題を持って走っていった・・・曲がり角で転けていた


のび太「大丈夫かな・・でも、今日は助かる」


家に帰るとママとパパが凄く心配していた


やはり家にも連絡は行っていたか


のび太「大丈夫だから!」


ママ「本当に?大丈夫なの?病院には行ったの?」


パパ「そうだ!のび太行ってないなら行こう!」


のび太「本当に大丈夫だから!自分の身体の事は自分がよく知ってるから」


嘘だ・・本当はなんでこんな事になってるかもわからない・・でも、二人を心配させたくはない


ママ「でも・・・」


パパ「病院には行った方が・・」


のび太「・・部屋に戻るよ夕飯になったら起こしてくれ・・」


最近になって二人はなにかあると心配ばかりしてくる


こういう時は少し強引に話を終わらせないと救急車を呼ばれてしまう心配なのはわかるが・・少し異常だと思う


ーー自室ーー


のび太「ふぅ〜疲れた・・」


ドラえもん「おかえりのび太くん倒れたって聞いたけど大丈夫かい?」


のび太「ドラえもんごめんもう疲れたんだ・・少し眠らせてほしい」


ドラえもん「ごめんのび太くんでも、なにかあったら言ってね」


のび太「うん・・ありがと」


その後夕ご飯の時間になりその頃には頭痛もなくなっていた


やはり少し風邪気味だったようだ治ってよかった


その日は早めに寝る事にした


ーー次の日ーー


のび太「いつもどうりの遅刻だぁぁあああ!!」


ドラえもん「のび太くん!いつもどうり起こしたんだけど・・」


のび太「もう聞き飽きたよ!やばいこのままじゃ!行ってきます!」


ドラえもん「もう・・・進歩しようよ」


いつもどうりのやり取りの後ママに今日は休めと言われたが半ば強引に家を出た


今日は行かないといけない友の事もあるが転校生に昨日の事を謝らないと


のび太「絶対気にしてるだろうな」


確信はなかったがそんな感じがした


のび太「被害妄想とも言えるかって!そんな事考えてる暇ないじゃんか!!」


小学生の頃から遅刻してきた所為か持久力には多少の自信があったあくまで多少だけど


着いた頃には学校の門が閉められる瞬間だった


のび太「やばい!このままじゃ間に合わない!こうなれば!友から聞いた情報が正しければ!」


足を止めずに大きな声で門を閉めている先生に言った


のび太「先生!ヅラが!ずれてますよ!!」


「はっ!!」


その瞬間先生は門を閉める手を止め頭にやった


のび太「よし!今だぁああ!」


のび太「先生!おはようございます!!」


門を駆け抜けた挨拶を忘れないこれ重要!


そのまま教室へ駆け込み滑り込むわけも行かず息をととのえ歩いて来たように装う


のび太「こっそりと・・・あれ?」


教室に入ると先生と友がもめているのが見えた


友の服装を見て納得した


のび太「あいつまた・・・」


先生「お前はまたか!昨日は普通だったのに!いい加減にしろ」


友「先生こそ!諦めたらどうですか!あんなひらひらしたもん着れるか!」


先生「だからってな!女子がなんで男子の制服で来るんだ!」


友「だから言ってるじゃん!あんなひらひらしたもの着せて!ここの校長は変態ですか!変態だろ!」


先生「それ言ったら!全国の校長敵にまわすことになるぞ!」


友「ふん!望む所だ!」


のび太「やはり着て来てたか友も一応女子なんだから」


先生「お!のび太昨日は大丈夫だったか?」


友「一応女子って!!」


のび太「はい、もう大丈夫です迷惑かけてすいませんでした」


友「のび太!!」


先生「いや!無事ならいいんだ!次からは体調が悪かったら早めに言ってくれよ」


友「のび太・・・無視すんなよ」


のび太「はい!」


少し無視し過ぎたかそろそろ声をかけてやるか


友「制服貸してくれたののび太じゃないか!!」


先生「なんだと!」


のび太「な!!」


先生「のび太・・聞かせてもらおうか?」


のび太「いや・・それはその」


やばいやばいやばいやばい友が暴走してる!


友「その代わりに俺の制服貸したじゃない!!」


「「おぉ!!」」


クラスの皆が騒ぎ出す


先生「のび太!おまえ!そんな趣味が!」


のび太「先生!違います!いや違うわけではないが・・」


確かに最初は断ったしかし、あまりに言うものだから預かっていつでも返せるようにしまっている


友「なのに・・酷いよ・・のび太昨日だって!のび太の為にやってあげたのに・・」


ここで宿題だろうが!とツッコミたいがそれは先生に宿題やってませんと言ってるようなものだ


先生「のび太!後で職員室に来い!」


のび太「どっちにしろ職員室行きかよ・・」


成績と後で弁解のできる誤解選ぶなら


のび太「はい・・わかりました」


そこでその話しは終わった結局友の服装については解決せずに誤解も解決しないと言う二段構え


先生にはどうにかわかってもらえたが、既に噂は全校の皆に伝わっていた


変態そう呼ぶ奴らも出てきた最悪だ


考えてても仕方ないか噂なんてすぐに消える


のび太「そういえば転校生は来てないのか?」


友「まだ、来てないな・・」


のび太「どうした?友元気ないが?」


友「昨日の頭痛あいつの所為じゃないのか?」


のび太「そんなわけないよ偶然だよ!転校生は関係ないよ・・」


そうだと信じたいが・・


友「なにか隠してるな・・」


その時教室のドアが開く


転校生「すいません!遅れました!」


のび太「遅刻か・・朝は弱いのかな?」


友「ちょうどいい・・」


のび太「友?・・・まさか!」


気づいた時には遅く友は転校生に掴みかかっていた


転校生「キャッ!・・・」


友「なぁ!お前のび太になにしたんだよ!!」


転校生「えっ!もしかして昨日倒れた人」


友「そうだよ!お前の名前を聞い瞬間に倒れた!お前がなにかしたんだろ!」


転校生「そんなのわからないですよ!私だって昨日の事を考えてたけど・・」


友「嘘ついてんじゃねぇよ!!」


友が転校生を叩こうとする


ガシッ


僕はそれを友の手を少し強めに掴む事で止める


友「なっ!のび太離せ!こいつだけは!」


のび太「やめろ・・友、頭冷やせよ冷静になれ」


友「俺は冷静だ!」


のび太「泣いている子に手をあげようとしている友を冷静とは言えないな」


友「くっ!・・だって・・こいつはのび太を・・」


のび太「だから違うって言ってるだろ?話し聞いてくれよ」


のび太「頼むから・・友を嫌いにさせないでくれよ・・」


友「・・・・・・」


のび太「ありがと・・転校生さん」


転校生「は、はい・・・」


のび太「ごめんな、友は勘違いしていただけなんだ、許せとは言わないでも、罰は僕が受けるから」


転校生「そんな!私は昨日の事は私の所為だと!」


やはり気にしていたようだ優しい子なんだな


のび太「昨日の事は僕の自己管理ができてなかっただけだからきにしないでよ」


転校生「そうですか・・・」


のび太「友も手大丈夫か?ごめん強く掴んだから痛かったろ?」


友「俺は・・・別に・・」


のび太「勘違いとはいえ僕の為に怒ってくれてありがと嬉しかったよ」


友「・・そ、そうか・・」


これでどうにか収まったかな後は


先生「てめぇら!廊下に立ってろや!」


残り三十分廊下で立ってられるかか


ーー廊下ーー


のび太「まぁいいか・・」


友「・・・・・」


転校生「仕方ないよね・・」


その後友と転校生仲直りすることができた


そして昼休みになった


のび太「さてと何処で弁当食おうかなっと・・友は転校生と食堂だしな・・食堂は当分行けないしな・・」


別の意味で有名人なってしまった僕が今行けば全校の生徒から洗礼を受ける事になる


出来たら人目の少ない場所は・・


のび太「昨日行った屋上!」


昨日のように開いてるかどうかはわからないけど、行ってみるか


少しだけ本当に少しだけ後輩に会えたらいいなと思っていたりする


ーー屋上ーー


のび太「まさか開いているなんてな」


やっぱり人はいないかここは誰も来ないと言う事は知られてないと言う事だ


のび太「誰にも言わないようにしなきゃ」


こんな穴場なかなかない当分はお世話になるかもしれない


???「あの・・・・」


のび太「ん?誰か!居るの?」


後輩「えっと・・・私がいます」


のび太「後輩ちゃん!」


少しだけ少しだけだ!嬉しかった


のび太「どうしたの?まさかいつもここで昼食べてるとか?」


後輩「・・・・・はいそうです」


ここで食べる理由と言えば僕と同じ人目のない場所を探してやっと見つけたと言う所かな・・


だとしたら僕は完全に邪魔者だ


のび太「ごめん!すぐに向こうに行くから・・」


後輩「あ、・・・・あの!!」


のび太「は、はい!」


一瞬ビックリしてしまった


後輩「先輩さえよければ・・その一緒でもいいですよ・・」


のび太「いいのかい?一人で居たかったとかじゃないのか?無理しなくてもいいよ?」


後輩「・・先輩も無理しないでください・・・えっと・・変態さん・・」


のび太「・・弁解するけど聞いてくれるかな?」


後輩「・・とりあえずこっちへどうぞ・・」


自分の隣を指差しながら手招きする正直やばいぞ!可愛すぎる!


のび太「お、おう!でも、昨日あったばかりなのに・・」


後輩「・・大丈夫です・・先輩と居ると落ち着きます・・」


これは!まさかの両思いなのか!いや!待てモテない男特有のあれ?あいつ俺の事好きなんじゃね?妄想になってしまう!僕は違うぞ!


のび太「そ、そうなんだ嬉しいな・・はははは」


後輩「・・先輩って面白いですね・・」


のび太「えっ?何処が?面白い所なんてないんだがな・・」


後輩「挙動?・・・」


のび太「それは挙動不審ってことだよね・・・」


後輩「・・そんなんじゃありませんよ!」


のび太「冗談だよ!後輩ちゃんがそんな事思うなんて思わないよ」


後輩「からかわないでください・・・」


のび太「ははは、ごめんね!そうだ忘れてたけど弁解聞いてほしい」


後輩「は、はい!」


のび太「そんな肩に力いれなくてもいいよ」


後輩「は、はい!すいません!」


その後弁解をしてわかって貰う事ができた


後輩ちゃんはまた来ていいと言っていたので当分はお世話になろうと思った


そして、放課後に保険医に出会ってしまう


保険医「お!そこにいるのは!」


のび太「げっ!」


保険医「げっ!って酷くないかな・・先生は悲しいよ・・」


何故かこの先生は苦手だ、でもやはり理由もなく嫌うのはどうだろうか?


のび太「すいません!先生今のは忘れてくださいよ」


保険医「・・・でも傷ついたな」


のび太「許してくださいよさっきのは悪いと思っているんで」


保険医「・・・・・・」ポロポロ


のび太「!!」


泣いてる!そんな・・もしかして僕は凄く酷い事をしてしまったのか!


のび太「先生!僕はどんな償いもします!だから!!」


保険医「本当に・・・」


のび太「はい!!」


保険医「そう!じゃあ、今日から私の奴隷一号ね!早速だけどこれは運ぶの手伝ってね」


のび太「嘘泣き・・・やられたぁああああ!」


僕が苦手な理由が少しわかった気がした・・女って怖いな・・


こうして僕は奴隷というか雑用をやらされるようになった


そんな毎日が続き変な違和感も頭痛もしなくなっていた


数ヶ月が経ち友と転校生はかなり仲良くなっていたあの日が嘘のように


転校生とはたまに話すがやはり彼女と話していると少し・・・


昼は後輩ちゃんと毎日食べるようになっていた二人だけの秘密の場所でね


保険医は友達かと思うほど馴れ馴れしく何と言うか先生とは思えない


でも、生徒と教師の壁を気にしない所自分の立場に溺れていない所は好きになれる奴隷にさえなってなければもっと良かったけどね


でも、そんな毎日が嬉しく何故か悲しくもあった


ーー自室ーー


のび太「よし・・勉強もここまでにするか」


ドラえもん「のび太くん最近成績が上がってきたしそろそろ僕も用済みかな」


のび太「何言ってんだよ!ドラえもんは僕の大切な・・心の・・友だろ!」


心の友・・・


のび太「心の友・・」


お嬢!アーニャ!今行くぞ!


のび太「うっ!!」


ドラえもん「のび太くん?なんか苦しそうだよ?」


何かが!僕を!やめろ!やめろ!


のび太「やめろぉおおおお!!」


バタッ


ドラえもん「のび太くん!!」


のび太「ぐっ!・・動ける・・どう言う事だ?いきなり動けるようになるなんて・・成功したのか」


のび太「まぁいい!お嬢とアーニャを探さないと!」


ドラえもん「のび太くん?・・」


のび太「ドラえもんか・・いや違うな・・僕の知ってるドラえもんじゃないか・・」


ドラえもん「のび太くん?なんかおかしいよ?」


のび太「ドラえもん一つ聞きたい事がある」


ドラえもん「え?なんだいのび太くん」


のび太「それは素の性格なのか?それとも猫被っているのか?」


ドラえもん「な、なにを言っているんだい?のび太くん」


のび太「答えろ!答えてくれ・・」


ドラえもん「僕は猫を被ったりなんかしない!君は一体誰なんだ!のび太くんじゃないな!」


のび太「僕はのび太だよ・・ただ君の知ってるのび太ではないだけだよ」


ドラえもん「!!」


ポケットに手を突っ込んで空気砲を出すが


のび太「遅い!」


ドラえもん「なっ!!」


奪われてしまう


のび太「隙だらけなんだよ!どうやら言ってる事は本当みたいだな、平和ボケしすぎているここは・・」


ドラえもん「のび太くんを!返せ!」


殴りかかってくる


のび太「落ち着け!話を聞け」


ドラえもん「うるさい!この野郎!」


ドゴッ


のび太「ぐっ!・・この!落ち着けやぁああ!!」


ドゴッ


ドラえもん「ぐはっ!・・」


のび太「ごめん・・」


のび太「ドラえもん・・聞いてくれ僕はどうしても助けたい人がいる!でも、ここにはいない!ここから出ないと行けない」


ドラえもん「君は・・何者なんだよ・・のび太くんは何処に・・」


のび太「君の知ってるのび太ならちゃんと居るここに」


そう言って自分を指差す


ドラえもん「聞かせてくれないか・・えっと・・」


のび太「僕ものび太だよ・・」


ドラえもん「聞かせてくれのび太」


のび太「あぁ・・まず僕はここの人間じゃないそしてここが何処かも知らない」


のび太「そもそも僕がここに来たのは偶然だ」


ドラえもん「偶然?」


のび太「僕がここに来たのは数ヶ月前だったでも、動く事は出来なかった・・何故なら僕は僕の中に居たからだ」


のび太「本来ここの世界と別の世界の僕・・どっちが優先されるかなんて馬鹿でもわかる」


のび太「そして、この数ヶ月この世界をここの、のび太を通して見て考えたんだ・・この世界は時代とかそんな壁じゃなくてそもそも次元が違うんだ・・・」


のび太「ただ、ここの僕と僕は同じ人物その所為か僕の記憶も少しはここの僕に影響してしまったみたいだ・・あの日僕は混乱していた所為もありそれが影響して倒れてしまった」


のび太「今回はそれを僕なりに考えて利用させてもらった」


のび太「そのおかげで交替する事が出来た」


ドラえもん「・・・・・・」


のび太「そして・・この別世界は多分・・僕の所為で出来てしまった世界だ」


ドラえもん「・・何を言ってるんだ・・」


のび太「僕はこの世界を壊す」


ドラえもん「君は!何を言ってるかわかってるのか!!」


のび太「わかってる・・でも、僕の所為で生まれてしまった・・きっとこの世界がある限り僕は前に進めない・・責任を取らないと」


ドラえもん「そうか・・なら僕は君を行かせるわけには行かないよ」


のび太「ドラえもん僕を信用して欲しい・・」


ドラえもん「でも!僕はみんなを守る為にやって来た!だから!」


のび太「ドラえもん・・もういいんだ・・もういいんだよ・・ごめん・・・でも・・もう大丈夫だから・・・ごめん・・・起こしちゃって」


ドラえもん「のび太・・・くん」


ドラえもん「・・・・そうだね、もう僕は必要ないね・・」


のび太「ドラえもん・・・」



ありがと・・・


そこにはもうドラえもんの姿はなかった


のび太「・・うぅ・・泣いてちゃいけないじゃないか!行かなきゃ!終わらせなきゃ・・こんなふざけた幻想世界は」


ドラえもんには最後まで迷惑をかけてしまった・・僕らの知らない所で一人戦っていた・・気づくことができなかった・・だから、ここからは僕に任せてくれドラえもん


のび太はパパとママの居る部屋へ向かった


のび太「パパ・・ママ起きて」


ママ「どうしたの?のびちゃん眠れないの?」


パパ「気分でも悪いのか?」


のび太「・・そうじゃないんだ」


のび太「ただね・・お別れを言いに着たんだよ・・」


ママ「何を言ってるの?やっぱり疲れてるのよ・・ほらもう寝なさい」


のび太「聞いて欲しい・・・僕はさいつもママやパパに迷惑ばかりかけて何度がっかりさせたか・・僕なんて・・産まれてきて良かったのかって・・・そう思ー」


バチン


頬に痛みがはしり自分が叩かれたと気づくのに少し時間がかかった


ママ「親が!自分の子を産まれてこないで欲しいなんて!そんな事思うわけないでしょ!!」


ママはその場で泣き崩れてしまう


のび太「ママ・・・・」


パパ「のび太・・僕達はのび太を誇りに思っている・・のび太以外ありえないよ・・だからそれ以上自分を責めるな」


自分の溢れていた想いが爆発する


のび太「パパ!ママ!僕の所為で!僕の所為で!・・ごめんなさい!!僕は・・・僕は!!」ポロポロ


パパ「のび太・・もう一度言うよ、のび太はたった一人の自慢の息子だよ」


のび太「うぁあああああ!パパぁあああ!ママぁあああ!」


ママ「のびちゃん・・ずっとここに居なさい・・もう寂しい思いはさせないからね?」


のび太「・・・ダメだよ・・待ってる人が居るんだ・・もう投げ出さないって決めたから・・大人としてパパやママのように今度は僕が教えなきゃ・・次に繋げなきゃ!」


ママ「のびちゃん・・・・」


パパ「のび太・・・元気でな」


のび太「うん・・・」


のび太は涙を拭き二人に頭を下げ言った


お世話になりました!


もう二人の姿はなかった


二人には結局恩返しする事ができなかった・・孫の顔を見せてやる事も出来なかった・・いや・・きっと見ているはずだ・・パパ、ママこれからも見守っていてください


のび太「・・・朝までまだ時間あるよね・・・少し・・少しだけ・・うっ・・うわぁぁあああ」


泣いた・・今だけは子供ののび太でいさせてほしかった・・戻ったらまた、頑張るから・・


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


朝になり目を覚ます・・ここ数ヶ月は毎日あった日常はもうなかった


台所で朝ごはんを作っているママ


それを待ちながら新聞を読んでいるパパ


毎回遅刻ギリギリに起こすドラえもん


その毎日はもう・・・ない


のび太「いってきます・・・」


のび太は学校へ向かったその途中に友にあう


友「のび太!おはよう!」


のび太「あぁ・・おはよう」


友か・・僕の推測が正しければきっとあの子だそれなら・・言わなきゃ


あの日言えなかった事を


のび太「なぁ・・友は僕の事好き?」


友「え?・・な、なに言ってるの!えっ!いきなり言われても」


のび太「僕は好きだよ・・幼馴染としてね・・」


幼馴染「へ?なに言ってるの・・幼馴染・・俺達は高校で出会ったはずだけど・・」


のび太「・・・出会ってるんだよ・・」


幼馴染「だからないよ!・・やめて!」


のび太「これは誰にも言ってない僕の本当の初恋は君だったんだよ・・」


幼馴染「やめて・・・」


のび太「きっと・・僕は言えなかったから君が居るんだよ・・ごめん・・そして」


のび太「好きです・・幼馴染!君が居たおかげで僕は恋を知った」


幼馴染「やめて!!思いださないで!お願い!嫌!嫌だよ!」


のび太「聞いてくれ!!」


幼馴染「!!」ビクッ


のび太「幼馴染・・ありがとな!だけどもういいよ・・僕の事は忘れて新しく産まれかわって新しい恋をしてください・・・」


幼馴染「そんなの・・嫌・・それに怖いよ・・忘れるのも全部」


のび太「大丈夫だよ・・・」


のび太は友を優しく抱きしめる


幼馴染「あ・・・」


のび太「怖くないよ・・・僕の我儘で苦しむ君を見たくないんだ」


のび太「だから・・・」


幼馴染「・・・・うん・・でも私産まれかわっても・・またのび太を好きになるから・・絶対!」


のび太「あぁ・・・待ってるよ」


今だけは嘘をつくことを許してくれ・・


気づくとのび太は一人になっていた


のび太「・・・・これでいいんだ」


のび太は幼少のころ幼馴染が居たその子とはよく遊んでいた


いつも公園で待ち合わせをして怒られるくらいまでずっと遊んでいた


僕はその子の事が好きだった・・告白する為にいつもとは違う公園に呼びだした


でも、その子は来なかった・・振られたと思った僕はその日から公園には行かなくなった


そして、今の家に引越してきた事で疎遠になった


何年か経ってその子は亡くなって居る事を知った・・なんでも内緒にしていたらしい


僕が呼び出した日にあの子は事故に遭って亡くなっていた


僕は振られたんじゃなかった・・その事を聞いた日の事は今でもあまり覚えていないだけど心の何処かで自分の所為で死んでしまったということだけは覚えていたのだろう


あの時言えなかった・・想いを・彼女に伝わっただろうか・・・きっと伝わっているよね・・ありがとう


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


次に保健室へ向かった


ーー保健室ーー


保険医「ん?どうしたの?怪我したの?怪我したんだね!」


のび太「なんで嬉しそうなんだよ」


保険医「だって〜暇なんだもん!」


のび太「来ない方がいいじゃないですか」


保険医「最初はそう思ったんだけどね・・あまりに暇で」


のび太「そうですか・・」


保険医「なんか?のび太くんおかしいよ?なんかのび太くんじゃないみたい」


保険医「はははは!冗談だからね?」


のび太「・・・・・・」


保険医「黙ってると本気にするぞ」


のび太「・・・・・・」


保険医「・・・怒っちゃった?ごめんね・・」


のび太「怒ってないよ・・さっきの事があってただけだよ」


保険医「そうなんだ・・よかった怒ったかと思ったよ!そうか・・のび太くんじゃないのか!・・・ええええええええ!!」


のび太「言い方が悪かったよここの世界の僕じゃないってことだから」


保険医「それって・・・そう・・このままも悪くないとおもったんだけどね・・先生ルート攻略してほしかったな・・って!ゲームかよ!」


のび太「・・・・・・」


保険医「・・・・・・・」


のび太「ごめん・・・アーニャ」


アーニャ「本気で謝らないでよ」


のび太「・・・・・・」


アーニャ「はぁ〜でもわかってると思うけど私は貴方の探してるアーニャじゃないからね」


アーニャ「そして、ここに私がいる理由わかるよね?」


のび太「あぁ・・わかってる」


この世界の登場人物はきっとなにかしら僕の心のつっかえが現れてると・・思う・・ドラえもん達もそのつっかえが取れた事でこの世界から解放された


なら、僕がアーニャになにかしら不満を持っていると言う事か・・


のび太「アーニャ・・僕は君がたまに見せる顔を見て思うだ・・何かを隠してる・・そうだろ?」


のび太「一人で悩まずさ僕に頼ってくれないか?」


のび太「僕が一度アーニャの心の中に入った時に居たもう一人のアーニャ・・あれは薬の所為で出来たんじゃないんだろ?」


アーニャ「のび太はさ・・死んだ人間を生き返らせたりできるの?」


のび太「それは・・できないよ」


アーニャ「つまりそう言う事だよ終わった事を話しても仕方ないでしょ?」


のび太「それでも!話せば楽に」


アーニャ「なるわけないでしょ!!」


アーニャ「だいたい!のび太だって隠してるでしょ!相手の中には入って来ようとして!自分は拒む!そんな人に何を話せって!」


のび太「僕は隠し事なんて!」


アーニャ「・・この世界が出来た時点で証明になってるよ」


のび太「っ!・・それは・・」


アーニャ「お嬢姉の事気にしてるでしょ?」


のび太「・・・・・・」


アーニャ「私も似たような事なんだよ・・」


のび太「!!・・それって!」


アーニャ「ここからは私からは言えないよ?」


アーニャ「壁をなくしたいならまず貴方自身の壁をなくさないとね」


そうか・・僕は壁を作っていたのかだから・・・都合よすぎるな僕は


アーニャ「私達も頼ってよね!」


のび太「あぁ・・すぐには変わる事は出来ないけどアーニャから話してもらえるよう頑張るよ」


アーニャ「うん!・・後二人居るけどがんばだよ?」


のび太「ありがとなアーニャ」


アーニャ「うん・・・」


アーニャ「う〜ん湿っぽいのは嫌だね・・ほら!」スッ


そう言うとアーニャは片手を上げる


のび太「あぁ!」スッ


アーニャ「ハイ!」


のび太「タァアアッチ!」


パチッ


のび太「イェーーイ!」


のび太「・・・・ちょ!」


のび太「せめて・・言ってから消えてくれよ・・一人恥ずかしいじゃないか」


のび太「・・・・・」


アーニャ!僕も前に進むからあと少し待っててくれ


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー教室ーー


教室に行くといつも道理に先生が居て生徒達が居る


友と転校生はいなかったけど・・


先生「今日は二人とも休みか・・のび太!何か聞いてるか?」


のび太「いえ!なにも・・」


先生「そうか・・まぁ後で電話するか・・よし!始めるぞ」


本当は急ぎたい・・でも、この日常を後少しだけ満喫したかった


先生「今日はここまでだ!予習しておけよ!」


のび太「まったくわかんねぇや」


でも、こんなに楽しいなんて・・もっと早く気づくべきだった


のび太「鑑賞に浸るのはここまでだ・・次は!」


昼休みになり屋上へ向かおうとした時転校生の机から何かが落ちた


のび太「手紙・・・・・」


のび太「!!」


のび太「・・・・屋上へ行くか」



ーー屋上ーー


屋上へ着くといつものように後輩が待っていた


後輩「先輩!遅いです・・」


のび太「ごめんよ?少し迷っちゃってな」


後輩「いつも来てるのに?」


のび太「記憶力のなささなら世界を狙えるぜ?」


後輩「先輩・・なんか無理してない?」


のび太「無理?・・してるよ?」


後輩「私じゃ力になれませんか?」


のび太「お互い様だろ?」


後輩「私は無理なんてしてません!」


のび太「クラスに馴染めてないのに?」


後輩「先輩今日はなんか意地悪です!」


のび太「なぁ・・僕はさ後輩ちゃんと居ると落ち着くし守ってあげたくなる」


後輩「えっ!・・先輩?・・そんないきなり・・」


のび太「最初はさ・・これが恋なのかなと思ったけど違った・・」


のび太「これは、父親としての感情だよ」


後輩「父親・・・先輩が?」


のび太「僕は君の好意に気づいていた・・それが本気だとも知っていた!」


後輩「・・・・・」


のび太「僕は逃げたんだ!君を養子にする事で・・嫌!違う!ただ僕はお嬢姉の償いの一心で!」


のび太「最低だ!君の心をもて遊んで!僕は!!」


後輩「やめて!!それ以上言わないで!!」


のび太「・・・後輩ちゃん・・」


後輩「後輩じゃありません!お嬢です!」


お嬢「本当に!のび太さんは!それだけの為に私を!養子にしたと?」


のび太「あぁ・・・そうだ僕は最低だな・・」


お嬢「今もそう思うんですか?」


のび太「今は違う!お嬢は!僕の大事な娘だ!あいつの為なら僕は命をかけてもいい!」


お嬢「ならいいじゃない!最初なんてそんなものよ?大事なのはそれからよ!」


のび太「これから・・・」


お嬢「私は今幸せだよ」


のび太「っ!・・こんな・・ぼくでもいいのかい?」


お嬢「のび太さんじゃないとダメだよ!お父様」


僕は心の何処かで感じていた


お嬢は無理をしてるんじゃないのか?


本当は僕みたいなのが父親で嫌がってるのではと・・


でも、それは僕の被害妄想だった


なんでそう言えるかって?それはね言葉よりも確かな証拠見たからだよ


お嬢「大好きですよ!お父様」ニコ


最高の彼女の笑顔をね


そして彼女は消えていった


のび太「お嬢・・これかもよろしくな・・」


のび太「あと一人か・・この手紙もう彼女は気づいている・・行こう」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーーー


ーー裏山頂上ーー


そこは町全体を見渡すには絶好の場所だった


手紙には裏山頂上で待つとだけ書かれていたまるで決闘をするかのようだ


のび太「よう!待たせたな」


転校生「やっぱり来るんだね・」


のび太「あぁ・・もう逃げるのは嫌だからな」


転校生「そう・・・・」


のび太「一応聞くけど僕だよね呼んだのは」


転校生「うん・・そうだよ」


のび太「・・それでなにかな?」


転校生「・・・・・・・」


のび太「・・・・・」


転校生「みんな・・・いなくなっちゃったね・・」


のび太「・・そうだな・・・」


転校生「私が最後だよ!のび太さん・・・」


のび太「わかってるよ・・お嬢姉ここで終わらせないとな」


お嬢姉「なら・・私の事を忘れてください・・それで終わります」


のび太「・・・・・・・」


確かに忘れる事が一番だろう


だけどそんな事は出来ない!お嬢姉も僕の娘だ!


のび太「それは無理だよ・・」


お嬢姉「そうしないとのび太さんは前に進めないよ?」


のび太「そうだとしても・・忘れたくないんだ!それで前に進めないなら進まなくてもいい」


お嬢姉「!!・・貴方はそれがどう言う意味かわかってるの!!」


のび太「わかってる!ここから出られないと言う事だって」


お嬢姉「なら!忘れてよ!簡単でしょ?元から私はいなかった!それでいいでしょ?」


のび太「絶対嫌だ!!」


お嬢姉「わからずや!!」


のび太「僕は忘れないよ!!」


お嬢姉「どうしてよ!その方が楽なのに!!」


のび太「・・確かに辛いよ覚えてるのは・・でも、それだけじゃないんだ!辛い思いでもあるけど楽しかった日々も・・あった・・それを僕は忘れたくないんだ!」


のび太「たとえ!それが少しの時間でも!それだけで理由になる!忘れちゃいけない理由にね!」


のび太「お嬢姉!起こった事はなかった事には出来ない・・忘れちゃいけないんだ!」


のび太「いや!・・わすれられないよ!」


お嬢姉「・・・じゃあ・・ずっとここに居るつもりなの・・それでもいいの!!」


のび太「ごめん・・待ってる人が居るからここに居る気はないよ」


お嬢姉「なら!」


のび太「・・僕は君をこの手で刺した時この罪を一生背負うつもりだった・・それは今も変わらないでも、その所為で仲間に迷惑をかけた・・お嬢にも心配をさせた」


のび太「ここでみんなと話して僕は幸せ者だと思った・・こんなにも思ってくれる人達がいたんだ」


のび太「忘れはしない・・だけど後悔もしない・・お嬢姉のおかげで僕はここにいる・・お嬢達と出会えた・・感謝してる」


お嬢姉「のび太さん・・・」


のび太「ありがとな・・もう大丈夫だから・・もう辛くないから」


のび太「僕達は・・君のくれた未来を守るから!」


のび太「君がそうしたように!」


お嬢姉「っ!・・やっぱり私のした事は間違いじゃなかったよ・・ねぇのび太さん」


のび太「なんだ?お嬢姉・・なんならお父様と呼んでもいいんだぞ?」


お嬢姉「ふふふ・・それはまだ先にとっておくね、お嬢をこれからもお願いしますね」


のび太「あぁ!僕の命に変えて守るから!安心してくれ」


お嬢姉「後夜は歯磨きさせてくださいよ?朝は早寝早起きは当然よね!後ー」


のび太「わかってるから!ちゃんとやらせるから!お母さんかよ」


お嬢姉「心配事が多くてね・・でものび太さんなら信じられるからこれ以上は言わないよ」


のび太「お嬢姉!一つ聞いていいか?」


お嬢姉「なにかな?」


のび太「洗濯物はやはり別がいいのかな?今の年頃ってそう言うものだと聞いてるが全然言わないから無理してるのかと思って・・」


お嬢姉「気にしてないと思うよ?昔は洗濯してない服を着るのが当たり前だったし洗濯できるだけでもお嬢は喜んでるよ」


のび太「そうか!よかった〜ありがとな!」


お嬢姉「どう致しまして・・そろそろ行くね・・」


のび太「待ってくれ!まだ聞きたい事が!」


お嬢姉「それは自分で考えて・・または本人に聞いてね遠慮する仲でもないでしょ?」


のび太「でも!・・不安で・・」


お嬢姉「一人でやろうとしないで仲間や静香さんを頼ってきっと力になれるから」


のび太「そうだな!そう思うと少し楽になれたよありがと」


お嬢姉「頑張ってね・・」


のび太「あぁ!・・さよならだ」


お嬢姉「のび太さん・・」


お嬢姉「これで最後です・・後は貴方次第です・・絶対に諦めないでそうすれば」


のび太「諦めないよ!絶対」


もう逃げない!


お嬢姉「またね・・・」


またねか・・期待してもいいんだよね


のび太「またな・・・・」


誰も居ない場所で一人つぶやく


グラグラグラグラ


のび太「っ!」


いきなり地面が揺れ出す地震とかそんな感じではなくこの世界そのものが揺れている感じだった


のび太「そうか!この世界を維持していたものが全て消えた!ならもうこの世界は!」


壊れるだけだ!!


のび太「出られと思ったが違ってたのか!」


やがて景色や建物はガラスのように割れてその場にはなにも残らなかった


のび太「これが!世界の崩壊・・これに巻き込まれたら!」


やがてのび太のまわりにも迫ってきていた


のび太「くそっ!逃げないと!」


のび太は走った


その時目の前の一部の空間が割れる


パリーン


のび太「うわぁ!!やばい!当たってたらやばかった!後ろから徐々になくなっていくわけではないのか!慎重に行かないと!」


のび太「でも何処に?・・まわりは崩壊してる・・動ける範囲もどんどん狭まっている・・この世界に安全な場所はあるのか・・そんなの」


のび太「考えても仕方ない!」


のび太は裏山を降り町に出るがそこは半分崩壊していた


のび太「裏道を使って!」


裏道はまだ崩壊していなかった


のび太「よし!ここから・・何処へ・・・・くそ!諦めないぞ!何処かに絶対!あるはずだ!」


後輩「その通りだよ!先輩!」


のび太「うわぁ!なんで!お嬢が!」


後輩「お嬢ではありませんよ?先輩・・それより先輩部活入ってましたっけ?」


のび太「悪いが!今はそれどころじゃ!」


後輩「なるほど!帰宅部なんですね!ダサいですね先輩!」


のび太「後輩なにを!」


後輩「帰宅部なら!真っ直ぐ家に帰宅する!寄り道なんてもってのほかですよ?先輩!」


のび太「・・・・!!」


のび太「あぁ!そうだな!寄り道なんかしちゃ駄目だよな!ありがと後輩!」


後輩「・・がんば先輩」


後輩の言って居た事が本当なら家になにか!あるはずだ!!


のび太「ここから!家だとこの道を・・駄目だ!崩壊してる」


のび太「こっちの道は!こっちも崩壊してんのかよ!これじゃ家に行けないじゃないか!!」


友「諦めちゃいけないぞ!のび太!」


のび太「幼馴染!どうしー」


友「いちいちその反応しなくていいから・・時間ないし後俺は幼馴染じゃないぞ!」


のび太「そうだったな・・友・・すまん僕はここまでらしい」


友「ねぇ・・見て見てこれ」


のび太「なんだ?マンホール?それがどうした?」


友「いや!それで気づけよ!」


のび太「はははは!悪い!少しからかった」


友「この!せっかく人が助けてやったのに!」


のび太「ありがとな!友」


友「お、おう!じゃあな!」


のび太「あぁ!」ヒョイ


うわぁああああ!!高い!!


ジャバーーン


友「大丈夫かな・・・」


マンホールの中の道はまだ崩壊していなかった


のび太「これなら!行ける!少しドブ臭いが」


のび太「思ったんだが・・何処に出れば家から近いのかな?出た所が崩壊してる所とかだとやばいな」


保険医「とう!!」


のび太「うわぁ!!なんか出た!」


保険医「酷くないかな?せっかく助けてあげようと思ったのに!」


のび太「助かるよ!アーニャ」


保険医「アーニャ?誰それ?私は保険医よ!他の女と間違えるなんて・・最低ね!」


のび太「そうだったな!ごめん!先生!」


保険医「私の事は保険医と呼びなさい!」


のび太「えぇ〜先生を呼び捨ては」


保険医「なんか後ろ崩れてるよね」


のび太「っ!やばい崩壊が!」


保険医「・・・・・・」


のび太「保険医!助けてくれ」


保険医「よっしゃあ!ついて来いやぁああ!!」


のび太「はい!!」


保険医は足が遅かったがどうにか目的地に辿り着いたのか足を止めた


保険医「ハァ・・ハァ・・歳かな・・」


のび太「保険医大丈夫ですか?」


保険医「この上・・登って!崩壊が近いから早く!ここを出たらすぐのはずだから!」


のび太「はい!ありがとうございます!」


保険医「はぁ〜・・・ドブ臭い」


マンホールを出ると家の近くだった


のび太「よし!あと少しだ!ここまでくれば!」


少し安心した途端疲れが一気にくる


のび太「っ!!」


走ろうとするが足が動かなかった


無理もない朝から歩きまわり裏山からここまで走ってきている体力はもうそこを尽きてるはずだ


それにこの身体はこの世界の僕のものだ、帰宅部の高校生の体力なんてたかがしれている


のび太「くそ!あと少しなのに」


転校生「そうだよ!あと少しだよ!がんばだよ!ほら!肩かすから」


のび太「お嬢姉!じゃなくて転校生!・・ありがとう」


転校生「少し走るよ!」


のび太「あぁ・・・」


転校生「私も役に立てたかな?」


のび太「すごく助かってるよ・・転校生がいなかったらやばかった」


転校生「そんな・・照れちゃうな・・ははは」


のび太「ここを曲がってくれ」


転校生「はい!」


のび太「転校生って意外にあるんだな・・」


転校生「あるってなにが?・・っ!!」


転校生「この変態!!」


のび太「ごめん!つい思ったことを口にしてしまった!」


そして家が見えてくる僕の大切な家が


のび太「ほら!転校生あれだ!」


転校生「後は一人で行けるね!変態さん!!」


のび太「え?」


転校生「がんばだよ!!」


背中バシーーン


のび太「いっ!・・あぁ!じゃあな!転校生」


転校生「たく・・少し嬉しかったり」


家に着き扉を開ける


のび太「!!」


のび太「ただいま・・ママ・・パパ・・ドラえもん・・」


ママ「お帰りのびちゃんあと少しよ!」


パパ「流石パパの子だ!やってくれると信じてたよ」


ドラえもん「のび太くん!僕達のはじまりの場所に行くんだ」


のび太「はじまりの場所・・!」


のび太は急いで二階に上がった途中で振り返ると一階は崩壊していた


のび太「っ!・・・・」


のび太「僕らのはじまりの場所それは!!」


のび太は部屋に入る


のび太「この机の引き出しだよ!」


手を伸ばし机を開ける


その瞬間タイムマシンが現れる


のび太「タイムマシン!」


タイムマシン「信号を探知しました」


のび太は急いで乗り込む


タイムマシン「次の行き先が決まっていますが行きますか?」


のび太「・・・・・・」


みんかありがと・・もう迷わないから!


ガチャ


のび太「あたりまえだろ!行くに決まってるだろ!待ってろよお嬢!アーニャ!」


崩壊する瞬間タイムマシンは消えた


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ーー雪山ーー


ー山小屋ー


マサキ「アーニャ達・・大丈夫かな・・やはり一緒に行くべきだったか」


マサキ「てか、どうやって研究所に入るつもりなんだ?これならパス渡しておけばよかった」


ガシャーーーン


マサキ「!!」


マサキ「なんだ!倉庫の方から!アーニャ達が帰って来たのか!」


ーー倉庫ーー


のび太「さてと!ここに居るのかな・・」


マサキ「アーニャ!・・じゃない?」


のび太「ん?・・お前は・・」


のび太「なるほどな・・ここが」


続く


後書き

文字数がオーバーしそうなので、その4に続きますね!


このSSへの評価

2件評価されています


SS好きの名無しさんから
2016-01-04 20:18:34

SS好きの名無しさんから
2015-12-25 06:26:07

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2015-12-25 06:26:08

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください