2016-01-14 20:45:15 更新

概要

ポテ神ドラえもんSSその3の続きになります!

一部は完結済みですので少しずつ投稿していきます


前書き

その3の続きです!

気に入らない方は中傷コメなどはせず戻るボタンを押して忘れてください。それがお互いにとって良い道です


第十七話 終わらない償い


俺はあの子の誕生日を知らない、だから祝ってやる事も出来ない


可愛げはないし生意気だ、でも彼女もまだ、子供だ、普通の生活をさせてやりたいと思った


これが父親の気持ちなのだろうか


男「よし!こんなものだな!」


テーブルにはたくさんの料理とケーキが置いてあった、ケーキには誕生日おめでとうと書かれている


男「今日は早く帰るように言ってるからもうすぐ帰ってくるかな」


あいつの喜ぶ顔が楽しみだ


ピンポーン


チャイムが鳴る


男「ん?誰だ、はい!今出ます」


新聞の勧誘だろうか?


???「よう!久しぶりだな!探したぜ」


男「研究院長!」


研究院長「おっと!動くなよ?とりあえず中に入れてもらうぜ?」


あいつは家に土足で入ると部屋を見回した


研究院長「けっ!なんだ?ここは子供でもいるのか?」


男「俺の家だ勝手だろ!」


やばい!奴にあいつの存在を知られるのはやばい!


研究院長「まぁいい!なんで俺がお前を探してるかわかるよな?」


男「わからんな!」


研究院長「なら!教えてやる!研究所の事を知ってる奴をそのままにはできないよな?」


男「なんだ?戻ってきてくれとでも言うのか?嫌に決まってるだろ?バーカ」


研究院長「ふふふ!そんな事言うわけないだろ?」


ガチャ


男「・・・・・殺すのか」


研究院長「そうだ!そしてお前の子供は研究に使ってやるから安心しな?」


男「っ!そんなことさせるわけねぇだろうが!!」


バン


男「うっ!!・・腕が・・」


研究院長「うっせぇんだよ!!すぐ会えるから地獄にでも行ってろよ」


男「行くならてめぇと行ってやるカスが!」


研究院長「なんだ?そんなに自分のガキが大切か?昔のお前が見たら泣くな!これは・・ケーキかよこんなもんこうしてやる」


ガシャン


テーブルをひっくり返し料理やケーキが床に落ちる


男「っ!!くそ!なんて事を・」


男「この野郎!!」


バン


男「うぐっ!!まだ!!まだぁああああ!!」


研究院長「近寄るな!」


バン


男「っ!・・ぐっ!」


研究院長「近寄るなって言ってるだろうが!!」


バン


男「ぐっ!!このぉおおおおお!!」


ドゴッ


研究院長「ぐぁああ!」


ガシャーーン


顔面に渾身の一発がはいり倒れこむ


すぐさま馬乗りになり何度も殴る


男「せっかく!作ったのに!」


ドゴッ


男「てめぇにはわかんねぇだろうな!!」


ドゴッ


男「自分が大事なてめぇにはな!!」


ドゴッ


それにより研究院長は気絶する


男「ガハっ・・うぅ・・とどめをさしたいが・・もうそんな力はないか・・」


男「・・・くそ!・・こいつだけはこの手で・・あっ・・意識が」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ータイムトンネルー


のび太「ハァ・・ハァ・・あんなに走ったのは久しぶりだったから疲れた・・」


のび太の身体は机を開けた時に元に戻っていた


のび太「僕が作った世界か・・」


あの幻想世界は僕が作ってしまった世界・・それは僕の望んでいた世界だったでも・・・


のび太「僕はそれを捨てた・・欲しかった日常を捨てた・・普通に学校に行き普通に友達と遊んだり・・普通に恋をしたり・・」


のび太「ははは・・わがまま過ぎるだろ・・僕は」


今までそんな自分に嫌気がさしていた


のび太「いや・・わがままなのが僕なんだよな・・・」


だけど、自分を偽って騙して本当にしたい事をできなかった


そして、自分を忘れてしまう・・


のび太「もしかしたら・・心の何処かでわかっていたのかもしれない」


本当に嫌いなのは偽り騙す自分だと


あの日・・のび太はわがままを言う事がなくなった、いや言える相手がいなくなった・・・その事でのび太は知らず知らずに壁を作っていた


あの世界の人達はきっとのび太に何かを伝えようとしていた


ドラえもんからは・・


のび太「守る強さ・・ドラえもんは一人でずっと戦っていたそれはきっと・・守る者が居たからだ、ドラえもん・・僕も強くなれるかな・・」


のび太「いや!なってみせるから!」


パパとママからは・・


のび太「いっぱいもらったよ愛情を・・これからは僕があげなきゃな!」


のび太「確かに受け取ったからねパパ、ママ」


幼馴染からは・・


のび太「忘れていた想いを・・ごめんね・・今まで忘れててもう忘れないからな絶対!!」


アーニャ(保険医)からは・・


のび太「壁を作っていた僕に壊す勇気をくれた・・」


のび太「すぐには壊せないけど絶対壊すから待っててくれ」


お嬢(後輩)からは・・


のび太「本当の心に向き合う目を・・もう逃げないから!自分からもお嬢からも!みんなからも!」


お嬢姉(転校生)からは・・


のび太「お嬢姉には、迷惑をかけた・・こんな僕でも許してくれた大事な妹を託してくれた・・・」


のび太「任せてくれ!お嬢姉の信じる未来を絶対お嬢とそして仲間達と行ってみせるから」


のび太「気づくのに時間がかかっちゃったな・・」


タイムマシン「気づく事なんて簡単にできますよ?問題はその後だよ!」


のび太「そうだな・・これからだな!よし!急いでくれ!」


タイムマシン「目的地到着まで時間にすると五時間です!」


のび太「え?長くね?今までそんなにかかった事ないんだけどな」


タイムマシン「少しお休みになるといいですよ」


のび太「まさか・・・・」


タイムマシン「ベルトをつけているので落ちる心配はありません」


タイムマシン「どうぞお休みください」


のび太「っ・・・・そうだな休ませてもらうよ」


のび太「タイムマシンにまで心配されるとはな・・ありがとう」


タイムマシン「よい夢を・・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ーー雪山ーー


倉庫


ガッシャーーン


のび太「いたた・・タイムマシンめ!起こしてくれよ!おかげでなんか倉庫に突っ込んだぞ」


タイムマシン「起こしたんですが、まったく起きませんでした・・」


のび太「こんなに寝れたのは久しぶりかもしれないよ」


のび太は倉庫を見回す


古いスノーモービルや工具などが散乱していた


のび太「さてと!ここに居るのかな・・」


その時ドアが開く


ガチャ


マサキ「アーニャ!!」


マサキ「・・・っ!!アーニャ!・・じゃない?」


のび太「ん?・・お前は・・!!」


のび太「なるほどな・・ここが」


アーニャの後悔の始まりの場所か


マサキ「お前何者だ!まさか!研究者達の差し金か!くそっ!ばれていないと思っていたのに!」


のび太「まぁ落ち着けって」


マサキ「それに!それはなんだ!兵器か!」


タイムマシン「私はタイムマシンですよ?」


のび太「だってよ、兵器じゃないって」


マサキ「兵器だ!そんなの見た事がないしタイムマシン?ふざけてるのか!」


のび太「まぁ時代が時代だから仕方ないか」


マサキ「俺はな!これでも高校の頃ボクシングをやってたんだぞ!そんなデカイ兵器をこの倉庫で使えると思うか!近接戦闘の方が有利だろ!!」


そう言うとマサキはのび太に殴りかかる


タイムマシン「ライトオン」


ピカ


マサキ「うわっ!!眩しい!」


のび太「ぷっ!・・ふふふ」


マサキ「くっ!フラッシュか!」


タイムマシン「LEDですよ?」


のび太「ハハハハハハハ腹いてぇ!!」


マサキ「くっ!バカにしやがって」


のび太「ふぅ〜遊びはここまでだ、さっきアーニャと言ったなそいつはこんな顔じゃないか」


のび太は写真を見せたその写真はジャイアンツ、スネ夫、お嬢、アーニャ、のび太が写っている写真だった


マサキ「・・・・・・・」


のび太「答えろ!!」


マサキ「一つ聞いていいかアーニャはお前のなんだ?」


のび太「仲間・・・いや、心の友だ!どうしても見つけださないといけないんだ・・・知ってるなら教えてくれ!頼む」


マサキ「・・・この先の研究所へ向かった、この子と一緒にな」


写真のお嬢を指差す


のび太「お嬢か!よかった二人とも無事だったか、ありがとう!じゃあ」


マサキ「おい!待て!」


のび太「なんだよ!これ以上邪魔するなら・・・」


マサキ「いやそうじゃないあんたの言ってる事は本当みたいだしなタイムマシンの所はまだ疑ってるがな」


のび太「ならなんだ!僕は急いでいるんだ!」


マサキ「あんたの仲間もそうだが、雪山なめすぎだっての!その格好で行くのか?死ぬぞ?」


のび太「・・・・雪山?ここが?ただの倉庫じゃないか!騙すにしてももっとあるだろ?バカか?」


マサキ「外に出ればわかるよ」


のび太「ドアを開けた瞬間なにかするつもりか?いいぜ?してみろよ」


ドアを開けた


吹雪ゴォォオオオオオオ


のび太「・・・・・・・」


ゆっくりドアは閉められた


のび太「バカは僕でした・・防寒着を貸してもらえませんか・・」


マサキ「いいぜ!その代わりに俺も連れていけ」


のび太「うん!それ無理!」


マサキ「ならかして・・え?」


のび太「それは無理だ・・」


マサキ「なら貸せない!今日は無理だが明日になったら近くの街まで連れてってやるから大人しくしてろ」


のび太「それも無理だ・・」


マサキ「っ!いい加減にしろ!いくらなんでもあの研究所に一人で行くなんて馬鹿だろうが!下手したら死ぬぞ!」


のび太「アーニャとお嬢を見捨てて帰る気はない、二人を守れて死ぬなら本望だ」


マサキ「俺はな!けじめつけなきゃいけない!研究所を造ってしまったけじめをな!」


のび太「どうするつもりだ・・」


マサキ「あそこを爆発する!そして・・こんなんじゃ償いにはならないが、そこで俺も死ぬ!」


のび太「馬鹿野郎!!」


ドゴッ


マサキ「ぐっ!なにをする!」


のび太「死ぬのが償い?ふざけんなよ!!」


のび太「そんなのはな!ただの逃げだ!」


マサキ「っ!・・そんなの!わかってる!だが、これ以外にどう償えばいい!」


のび太「罪は一生償えない!背負っていくしかない!」


マサキ「そんな・・それじゃあ俺は・・・」


のび太「あぁ、一生苦しむ事になるだろうな」


マサキ「・・・・・・」


のび太「あたりまえだろ?お前は何人の子供達の未来を可能性を消した、当然の報いだろ?」


マサキ「くっ・・やっぱり死んだ方が・・」


のび太「なら!死ねよ!逃げろよ!!今から僕に背中を向けて走って逃げろよ!撃ってやるから」ガチャ


のび太は銃をマサキに向ける


マサキ「悪いが!俺も死に場所くらいは選ばしてもらいたいんだがな!」


のび太「お前・・最後が好きな場所で死ねると思ってるのか?」


のび太「残念だが、それは無理だ僕もお前もろくな死に方しないだろうな」


マサキ「・・・・・お前も」


のび太「罪は消えないけど償い続ける・・僕はそう決めた!彼女の分も生きて彼女の大切な人を守るそれが、僕の償いであり、生きる意味でもある・・この事は絶対に忘れない」


マサキ「償いが・・生きる意味?」


のび太「そうだ!お前にもあるだろ?・」


マサキ「ねぇよそんなの!」


のび太「なら!探せよ案外近くにあるかもしれないぞ?」


マサキ「・・・・・・」


のび太「逃げるよりはましだろ?」


マサキ「結局お前は綺麗な言葉ならべて!カッコつけて!やってる事は俺と変わらねぇじゃねえか!」


マサキ「俺のが逃げならお前のも逃げだろうが!」


のび太「そうだ・・逃げだ・・」


のび太「だが!俺のはお前のとは違う!」


マサキ「はっ?意味わからねぇよ!」


のび太「う〜〜ん・・・」


のび太「まぁ・・そのうちわかるんじゃね?」


マサキ「なんだよ、随分と適当に言うな」


のび太「常に真剣なのも疲れるぞ?」


のび太「おっと!こんな事してる暇はなかったんだ」


マサキ「さぁ!どうする?俺を止めるか?」


のび太「いや、好きにすればいい」


のび太「それと頼み方が悪かったな」


のび太「防寒着を出せ・・・」


ガチャ


マサキ「俺に脅しはきかねぇぜ?」


バン


顔の横を弾がかする


マサキ「っ!」


のび太「僕は本気だ・・頼むよこれ以上背負うものを増やしたくないんだ」


のび太「さぁ答えろよ」


マサキ「!!」


マサキ(こいつの目は本気だ・・まじで殺されるかもな、なんで震えてるんだろうな・・死んでもいいと思ったんだが)


マサキ「山小屋の方にあるからついて来てくれ」


気づくとそう言っていた


ーー山小屋ーー


のび太「ありがとう・・」


マサキ「脅しておいてお礼を言うとはな」


のび太「すまない・・手段は選べないんだ・・」


マサキ「わかってる・・あいつらを頼んだぞ」


のび太「わかってる・・なぁ止めておいてなんだがいいのか?来ないで?」


マサキ「・・・今になって怖くなってしまったみたいだ・・俺はここを去るよ・・これで本当の逃げだな」


のび太「なら、最後にここらを探索してみるといい」


マサキ「?」


のび太「じゃあ行く」


マサキ「おい!これを持っていけ」


のび太「これはカードキーか使えるのか?」


マサキ「多分大丈夫だ・・それで頼みがある」


のび太「なんだ?」


マサキ「俺はあの施設から逃げだした時いつか復習をするために一人俺の仲間を潜入させている」


のび太「・・・・・」


マサキ「そいつと合流して伝えて欲しい事がある」


マサキ「一言でいい『解散ミッション終了』とだけ伝えてくれ」


のび太「そいつをどう見分ける僕は顔を知らないし向こうも知らないだろ?」


マサキ「このコートを向こうに着いたら着てくれ、これが目印なる向こうから声をかけてくれるだろうが変な奴もかけてくるかもしれないがな・・」


のび太「わかった、マサキ」


マサキ「ん?お礼ならいいぞ?」


のび太「少しのあいだ頼んだぞ」


そう言うとのび太は外へ出ていった


すぐに外を見るが姿はなかった


マサキ「なにをだよ・・・」


マサキ「・・・最後に少しここらをパトロールするか・・別にあいつに言われたからじゃなくて!遭難者がいないか見るだけだ」


マサキ「一人でなに言ってんだろうな・・俺は」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


外はかなり荒れていた


ゴォオオオオオオ


のび太「タイムマシンで移動できるから楽なのはいいが・・」


このタイムマシンは屋根がないそれにより吹雪がダイレクトにあたる


のび太「さ、寒い・・前がみえねぇ・・」


タイムマシン「前方数キロ先に建物の反応ありです!そのまま直進してくださいよ?」


のび太「わかってるが!前が見えないから怖くてスピードが出せない」


タイムマシン「あまり雪に耐性がありません・・長くは持ちませんよ?」


のび太「それは!困る帰れなくなったら大変だ!仕方ないこうなれば!!」


のび太はアクセルを一気に踏んだ


のび太「見えなくてもいい!進むだけだ!!」


ギュイイイイイン


のび太「顔が・・やばいかなりやばい・・・」


タイムマシン「もう少しで着きますよ?」


のび太「このままじゃ!顔が凍傷になって!お嬢に・・」


お父様・・かっこわる・・


のび太「って!言われる!それはやばい!精神的に僕は終わってしまう!タイムマシン!もっとスピードをだせ!!」


タイムマシン「私は本来時間を移動するものです!飛行機とかではありませんよ?」


のび太「だせるのか!だせないのか!どっちだ!!」


パカ


のび太「ボタン?」


タイムマシン「・・・・・・」


のび太「押せと?」


タイムマシン「・・・・・・」


のび太「オススメはしないか」


ポチ


タイムマシン「!!」


のび太「それでもやるしかない!」


ガシャン


タイムマシン「落ちないように気をつけくださいね?」


ギュィィイイイイイイイイン


バシューーーーーーーン


タイムマシンは音速を超えた


のび太「!!!!!!!」


のび太(顔がぁぁああああ)


タイムマシン「到着です!」


のび太「!!」


いきなり止まった事によりのび太はタイムマシンから投げ出された


雪のおかげで怪我はしなかったのが幸いだった


タイムマシン「タイムトンネルに避難しています、用があったら呼んでくださいね?」


シュン


そう言ってタイムマシンは消えた


のび太「・・・寒くて動けない」


のび太「誰か・・助けてくれ・・お嬢・・アーニャ・・すまー」


グニュ


のび太「いてぇ!!」


誰かに踏まれた感触がしたそして痛い


???「!!」


???「誰か踏んだような・・うん!気の所為よ!それより急がないと!」


その人は気づかず走っていった


のび太「背中をおもいっきり踏まれた・・でも、そのおかげで動けるようになった・・いい刺激だったのかもしれないが・・・やはり痛い」


少し歩くと大きな建物が見えてくる


のび太「ここが研究所かデカイな・・この貰ったカードキーで開けられるかな?」


ピーー


認証中・・・


ガチャ


のび太「お!開いた、寒いし早く入ろうっと」


ーー第一研究棟ーー


のび太「さてと・・何処にいるのかな?もう捕まったのかな?そうだ!このコート着ておかないと」


研究員F「おい!そこの奴なにをしてる」


のび太「やばい!もう見つかったか・・」


研究員F「新人だろ?そんなところでぼさっとしてんじゃねぇよ!さっさと来い」


のび太(まさかの?勘違い?確かにこのコートは白衣にも見えなくないし・・あれだけ厳重にしているからと安心してるのか?)


のび太「はい!すいませんでした!少し迷っていまして」


研究員F「たく!仕方ねぇな何処へ行きたいんだ?」


のび太「それは・・・・」


のび太(やべ!何処へ行きたいんだ?僕は!)


研究員F「ん?早く言えよ!俺も忙しいんだぜ?」


のび太「あ、あの!え〜と」


のび太(考えろ!アーニャ達を見つける為には何処へ行けば!)


のび太「ん?あれは・・・」


研究員F「ん?おぉ!あれかあれは最新型の監視カメラだ!なんと銃がついてんだぜ?凄いだろ?」


のび太「監視カメラを制御している部屋に行きたいんです・・」


研究員F「ん〜〜それは少しおかしいな・・新人の入れるような所ではないし・・・そもそも場所は覚えておかないといけないはずだが・・・研修期間のあいだに」


のび太(やばい!ばれるか!なにか!言い訳は!)


のび太「実は!私方向音痴でありまして!覚えきれなくて、それではいけないと思いまして!今日は休みでしたが!来て覚えていました」


のび太「ですが・・あと一つ監視カメラを管理している制御室がわからないんです・・お願いです!助けてください!先輩!!」


のび太(なんて!わかりやすい嘘なんだ!自分で言っててバカみたいだ)


研究員F「先輩・・・先輩かぁ〜ははは」


のび太「まさか・・・自分に酔ってる?なら!チャンスだ」


のび太「助けてください!先輩!もう頼れるのは先輩だけなんです!先輩以外見えません!てか先輩も見たくない!先輩は僕の目標です!」


のび太(あ、やべ!本音まじってた)


研究員F「先輩・・・そ、そうか!仕方ないな!この先輩がたすけてやるか!ははははは」


のび太「先輩!かっこいいっす!!」


研究員F「よぉーし!着いて来い!」


のび太(ちょろいな・・・)


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ーー監視室のドアの前ーー


研究員F「さぁ!着いたぞ!ここで監視カメラの映像を見る事ができる、中には二人交代制で監視している」


のび太「中を見せてもらえませんか?」


研究員F「それは無理なんだ・・関係者以外は入れないんだ」


のび太「そこをなんとか先輩の力でどうにかなりませんか?先輩!」


研究員F「ん〜〜少し離れて待っててくれ」


のび太「はい!」


コンコン


監視員1「誰だ・・・・」


研究員F「あの〜研究員Fなんですけど・・」


監視員1「なんの用だ!お前はここではくトイレ掃除だろうが!」


研究員F「あ〜〜あんまり大きな声でいわないでくださいよ!後輩がいるんですよ」


監視員1「後輩?それは、新人の事か?」


研究員F「はい!そうです、それで中を見たいと言ってるんですが、少しだけ見せてもらえませんか?」


監視員1「新人ならさっき凄い勢いでトイレに行ったぞ?あれは間に合うかどうかわからない顔だったが」


研究員F「それって・・今さっきですか?」


監視員1「あぁ!俺がトイレに向かってる時にな・・そこに居るのは本当に研究員か?それにいきなり監視室に来たがるなんて怪しいぞ?」


研究員F「そういえば・・」


監視員1「支給された携帯端末で調べてみろ!研究員全員の名簿と写真がみれるだろ?最近入ったやつの写真を見ればいい」


研究員F「違っていたら・・・」


監視員1「殺せ・・・・」


研究員F「え!俺は人を殺した事なんて・・」


監視員1「ちっ!役立たずが!まずは偽者か確かめろ」


研究員F「はい・・・・」


ピッ


研究員F「!!」


のび太(なんだ?チラチラ見て)


研究員F「偽者です・・・」


監視員1「仕方ない近くに空き部屋があったろ?」


研究員F「はい・・確かありました」


監視員1「そこにつれていけ!中に仲間を待たせるからそこまでばれないように連れていけいいな!」


研究員F「は、はい!」


のび太「先輩どうでした?」


研究員F「あ〜部屋間違えたみたいだわ・・ははははは」


のび太「え?間違えた・・」


研究員F「い、いま連絡したら特別に入れてくれるって言ってたよ?次は間違えないから着いてきてくれ」


のび太「はい!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ーー空き部屋ーー


研究員F「こ、ここがそうだ!」


のび太「へぇ〜なんか・・普通な感じですね・・さっきの部屋みたいに分厚そうな扉かと思ったんだけどなぁ〜これじゃあ簡単に入れますよね?」


研究員F「!!・・け、研究所内は安全だからね・・はははは」


のび太「まぁ・・先輩を信じますよ」


研究員F「え?・・・・」


のび太はドアを開け部屋に入っていった


ガチャ


のび太「・・・・・・・・」


「よう!侵入者さんよ!」


「少し俺たちと遊ばね?」


「ふふふふふ・・・殺す」


「うほっ・・・いいケツだ・・」


「私の勝てる確率は99.9999%だ」


のび太「騙されたか・・そんな気はしてたが・・はぁ〜」


のび太「・・・っ!!かかってこいやぁあああああ!!」メガネパリーン


ーー部屋の外ーー


研究員F「・・・どうなったかな?」


ドアに耳をあてる


ドゴッ


こんなはずじゃあ!!


まだ、終わってないだろ?


ぎゃぁあああああ!!


ガシッ


もう十分です!!もう!!


まだ・・・遊びたりないよ?


いやぁぁああああああ!!


ギュウ


・・・・・・殺される!!助けて!!


殺すって事は殺される覚悟もあるよね?


ああああああああああ!!


ズルッ


こいつを見てくれ!どう思う?


す、凄く小さいです・・・


っ!!む、虚しいこと言ってくれ・・る・・じゃないか・・ぐはっ!!


スッ


おかしい!私の計算が間違うはずがない!


数式にはな!無限の可能性があるんだよ!!多分・・


ぐはっ!私の負ける確率は99.99%だ・・


ドンッ!!


ドアが吹っ飛ぶ


研究員F「ぐはっ!!」


のび太「さてと・・・さっきの場所だよな・・」


ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ーー監視室のドアの前ーー


コンコン


監視員1「終わったか・・・」


のび太「あぁ!終わったよ・・」


監視員1「っ!くそ!あいつしくじりやがったか!!」


のび太「開けろ・・今すぐにだ」


監視員1「開けると思うか?」


のび太「こっちには爆弾があるんだぞ?こんなドア吹っ飛ばす事は簡単だぞ?」


監視員1「そんなはったり信じると思うか?」


のび太「ふ〜んふふ〜ん♪」


ペタペタ


監視員1「おい!なにしてる!」


のび太「よし!完成!」


ガチャ


監視員1「おい!なにを・・っ!」


ドアを開けるとそこには腕をおもいっきり振りかぶったのび太の姿があった


のび太「嘘だよ!持ってるわけねぇだろ?」


監視員1「貴様ぁあああ!!」


振りかぶった腕を相手に振り下ろす


ドゴッ


ーー監視室ーー


のび太「あと一人いるはずだがいないな・・」


のび太「ん?この画面が監視カメラの映像か・・・」


のび太「!!・・居た!アーニャ達だ」


のび太「これは・・扉に入ろうとしてるが・・パスワードがわからないってところか・・監視カメラが自動運転になってるか」


のび太「このままじゃ監視カメラが敵とみなして撃つかもしれない手動にするか・・・・どうやるのかな?」


のび太「放送機器まであるんだな・・・これで呼びかける方法もあるが・・その前に手動しなきゃ」


カチ


カチャカチャカチャ


ポチポチポチ


ピーーー


のび太「うわっ!なんだ!」


ドアのロックを解除しました


のび太「ん?何処の?」


ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


何処かの部屋


ピーーガチャ


???「開いたの?」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー監視室ーー


のび太「ん?あ!ここにボタンがある」


手動モード


ポチ


のび太「よしこれでよし!アーニャ達の所へ行くか!」


「行かせると思うか?」


ガシッ


のび太「しまった!もう一人居たんだった!」


背中から首をホールドされてしまう


監視員2「隠れてて正解だったぜ!」


ギュウ


のび太「っ!ぐぅううう!!」


のび太(このままじゃ!!)


監視員2「もうすぐあいつらも俺たちの仲間が向かってるから捕まるのも時間の問題だ!先に地獄にでも行ってな!」


のび太(意識が・・・・)


監視員2「そうだなぁ〜あの子供は実験にでも使おうかなぁ〜」


のび太「ぁああああああ!!」


監視員2「なに!!」


のび太「ふぬぬぬぬぬぬ!!」


監視員2「なっ!」


のび太「うぉおおおおおお!!」


首をホールドされてる状態から背負い投げを繰り出した


ドンッ


のび太「ゴホッ・ゴホッウェ・・この野郎ぉおおおお!!」


ガシッ


監視員2「うっ!!離せ!」


頭を掴み操作パネルに叩きつけた


のび太「お嬢に手ぇだしたら!!ゆるさねぇぞ!!」


ドン


ドン


ドン


監視員2「ぎゃぁあああ!頭がぁぁああ」


のび太「ハァハァ・・アーニャ達は!」


のび太「やばい!今から行っても間に合わない!ドアを開ける事ができれば!」


のび太「おい!パスワード教えろよ!!」


監視員2「へへ・・誰が・・・教えるか・・・バーカ・・」


のび太「いいから!教えろ!頼むからよ・・あまり僕を怒らせるなよ・・」ギロ


監視員2「2580です!すいまんでした!!」


のび太「よし・・どうにかしてアーニャ達にその事を知らせろ!できるよな?」


監視員2「そ、そんな・・」


監視員2「どうすれば・・そうだ!レーザー光で知らせればもしかしたら・・」


のび太「早くやれよ?」


監視員2「は、はい!」


どうにかアーニャ達にパスワードを知らせる事ができ、ついでに銃の性能を追ってきた敵の足元に撃つことで試した


のび太「すげぇなぁ〜狙いどうりにいくよ!」


監視員2「あ、あの〜私はどうすれば・・」


のび太「あ、ごめん!寝てて」


ドゴッ


監視員2「ぐはっ!・・・」


のび太「さっさとアーニャ達と合流しなければな・・」


のび太「・・その前に」


のび太「隠れてるのはわかってるんだよ!出て来いよ」


研究院長「ほう!よくわかったな!褒めてやるよ?」


のび太「僕が言うのはおかしいが、あんた!自分の仲間がやられてるのを黙って見てたのか?」


研究院長「は?仲間?そこに転がってるのはただのゴミだが?」


のび太「なるほどね流石ゴミ以下の言う事は違うな!発言までゴミ以下だな」


研究院長「ははははは!気に入った!お前俺の下につけてやる!」


のび太「あぁ?ゴミ以下は無理です!せめてあんたが言ってたここにいるゴミぐらいになってから出直しな?ゴミ以下が」


監視員2「」←ゴミ


研究院長「元気なのはいいが、発言に気をつけろよ?名前を聞いてやる!」


のび太「野比のび太だ!あんたの紹介は要らないよゴミ以下さん?」


研究院長「次言ったら・・」


のび太「・・ゴミ以下が!!」


研究院長「お前は今の状況を理解してるのか?」


のび太「してるよ!囲まれてるなむさいおっさん達に」


研究院長「俺が命令すれば、今すぐにも殺せるぞ?」


のび太「・・・・・・・」


研究院長「さぁ?どうする?土下座でもするか?」


のび太「なんだ?したら見逃してくれるのか?」


研究院長「さっきから危機感が全然ないようだな!」


のび太「見てみ?足震えてるじゃん!」


研究院長「もういい!貴様なぜ!ここへ来た!洗いざらい話してもらうぞ?」


のび太「・・・・・・」


研究院長「だんまりか!まさか?この状況で勝てるなんて思わねぇよな?」


のび太「武器持った奴らに勝てるわけねぇだろうが・・バカか?」


研究院長「本当にムカつく奴だ!後で拷問してやるからな!」


研究院長「大人しく捕まれよ?死期を早めたくなかったら」


のび太「はいはい・・捕まえろよ」


研究院長「ほう・・頭はそんなに悪くないみたいだな!褒めてやるだが、その前に!!」


ドゴッ


のび太「っ!!」


研究院長「おっと!抵抗するとこいつらが黙ってないぜ?」


のび太「くそ!・・・」


研究院長「おう!お前らも痛めつけてやれ!」


「「はい!」」


「悪く思うなよ?命令だからな」


のび太「くっ!・・・・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


ーー第三研究棟ーー


ニナ「案外楽に開いたね」


お嬢「まさか適当にやって開くなんて・・運が良すぎです」


ニナ「適当じゃないよ?少し考えて第二研究棟の扉と似たような感じでやってみたんだよ」


お嬢「凄いです!流石!アー、じゃなくてニナさん!」


ニナ「もっと褒めてもいいぞ!」


ニナ(適当なんだけどね・・)


お嬢、ニナ「!!」


ニナ「お嬢!誰か来るよ」


お嬢「そうみたいですね!隠れましょう!」


二人は見つからないように隠れつつ様子をみた


ドゴッ


のび太「ぐぁ!・・・」


研究院長「さっさと歩けや!!このゴミ以下が!」


のび太「っ・・・・・」


ニナ、お嬢「!!」


それは、手を拘束され数人の人達に連れられたのび太の姿だった


お嬢「っ!!今行くから!」


ニナ「待って!落ち着いて!」


お嬢「離して!あんなにボロボロになってるのに!今すぐあいつらを!!」


ニナ「私だって!そうしてやりたいけど、あの人数に銃を持ってる奴らに勝てるはずがないよ!」


お嬢「でも!あれじゃ・・お父様が・・死んじゃうよ・・」ポロポロ


ニナ「大丈夫・・のび太は強いから信じて今はチャンスがあるまで待とう・・ね?」


お嬢「わかりました・・でも!本当に無理だと思ったら私一人でも行きます!」


ニナ「その時は私も行くから!一人でなんか行かせないよ」


お嬢「アーニャさん・・・ありがとう」


ニナ「今はニナだよ?」


お嬢「やっぱり私はアーニャさんの方がいいよ・・ダメかな?」


ニナ「そうね・・そろそろいいかな・・のび太の前でこの名前は使いたくないし・・今度こそさよならだよ・・ニナ・・」


アーニャ「少しの隙も見逃しちゃだめよ?お嬢!」


お嬢「はい!わかってます!」


研究院長「さっきからゆっくり歩いてんじゃねぇよ!!」


ドゴッ


のび太「ぐっ!・・あんなに殴る蹴るをされたんだ!そんなに早く歩けるか!バカ!!」


のび太(時間さえ稼げば)


研究院長「まだ!そんな事が言えるのか!」


のび太「なんだ?・・暴力しか脳がないんだな?思春期か?反抗期か?」


研究院長「こいつ!!」


ドゴッ


バキッ


のび太「ぐぁああ!!・・」


ガタッ


研究院長「なんだ?誰かそこに居るのか?」


のび太「おい!幻覚でも見えたか?怒りすぎは体に良くないぞ?」


研究院長「後でと言ったが!今すぐ拷問をしてやってもいいんだぞ!!」


のび太「やってみろよ!!ゴミ以下が!!」


のび太(あと少しのはず!)


研究院長「おい!!銃を貸せ!」


のび太「5」


「え?ですが!」


のび太「4」


研究院長「いいから!よこせ!!」


ガチャ


のび太「3」


研究院長「もういい!今すぐ死ね」


のび太「2」


のび太(間に合わないか!」


お嬢「おりゃああああ!!」


アーニャ「カチコミじゃあああ!!」


研究院長「なんだ!!」


のび太「お嬢!アーニャ!」


お嬢「お父様助けに来ました!」


アーニャ「遅れてごめん!」


のび太「耳をふさげ!!」


アーニャ、お嬢様「え?」


キンコンカンコン


研究院長「ん?放送か?」


その時スピーカーから音楽が流れはじめる


〜〜♪


研究院長「誰だ!音楽を放送で流してるのは!」


アーニャ「これは!!」


お嬢「いやぁあああああ!!」


のび太「落ち着け!耳をふさげ!!」


お嬢「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


のび太「アーニャ!お嬢を!」


アーニャ「あわわわわ」


そして、歌声が聞こえはじめる


おぉぉぉれぇぇええはジヤァアアアイアァァアアアンガァァアアアキィィイイ大将ぉおおおお〜♪


周りの者たちはどんどん倒れていく


「うわぁ!!なんだこれぇ!!」


のび太「ぐっ!・・・今だ!手は使えなくてもな足があるんだよ」


バキッ


「ぐはっ!!」


研究院長「なんて!酷い歌だ!」


のび太「研究院長!!」


研究院長「!!」


のび太「シャイニングウィザ〜ド!!」


バキッ


研究院長「ぐはっ!!なんで・・動けるん・・だ・・ばけものか・・」


のび太「そして!手を拘束されてるから!受け身はとれな・ぐはっ!」


のび太「技の選択ミスか・・・それより僕の心の友の歌を酷い歌だと?」


のび太「てめぇの!声よりはましだ・・・よね?お嬢、アーニャ」


お嬢「」意識不明


アーニャ「」気絶中


のび太「お嬢ぉおおお!アーニャぁあああ!くそ!息はしてるな!」


のび太「この二人に耐性はなかったか・・仕方ない担ぐかその前に少し待っててくれ」


研究院長「くっ・・少しだけなら動けるぞ!」


のび太「研究院長!!」


研究院長「!!」


のび太「シャイニングウィザード二発目!!」


研究院長「ぐはっぁああ!」


のび太「ぐはっ!!」


のび太「やはり受け身がとれないとこの技は使えないな・・さてと鍵は何処だ?」


研究院長「」


のび太「ちょいと探さしてもらうよ・・・」


ゴソゴソ


のび太「お!あった拘束具の鍵だ」


ガチン


のび太「そろそろ曲が終わるな最初さえ耐えれば後半はまだ耐えられる」


〜〜♪


のび太「よし!止まったな」


〜〜♪


のび太「っ!!」


のび太「しまった!リピート再生にしてしまったのか!!」


曲が終わったと思ったら手違いでリピートモードにしていたみたいだ


のび太「って事は・・止めないかぎり流れつづけるって事か」


のび太「止める義理もないがな」


アーニャとお嬢を担いで歩きだす


のび太「お!・・やばいやばい!女性にこの言葉はタブーだったな」


のび太「軽いぞぉおおお!はははは」


気をしっかり持っていないと倒れるそんな状態だった


いくら慣れてるとは言ってもやはり辛い


のび太「ハァハァ・・少し休憩したいが!何処かスピーカーのない場所は!」


男子トイレ


女子トイレ


のび太「・・・・・・」


のび太「緊急事態だ!仕方ない」


女子トイレ


ドアに手をかける事はできず蹴り開けようして止まる


のび太「っ!・・お嬢・・僕は!」


男子トイレ


ガチャン


のび太「どうやらここはスピーカーがないから、耐えられるくらいの音だ」


のび太「・・・・・え?」


今目の前に全裸の男二人が女の子一人を今まさに襲おうとしていた所だった


研究員A「なっ!」


研究員C「待て!誤解するなよ!」


少女「この!!」


チン


研究員C「おぅふ!」バタッ


のび太「あれは痛いなダイレクトアタックだ」


研究員A「こいつ!!」


少女「離せ!さわんな!変態」


研究員A「生意気なガキがぁああ!」


少女「っ!」


チン


少女「あれ?殴ってこない?」


研究員A「あ・・・あ・・てめぇこの・・」


のび太「どうだ?僕は今手がふさがってるからなぁ〜」


のび太「痛いかい?金的は・・」


研究員A「」


のび太「大丈夫かい?君」


少女「貴方は・・ここの人なの?」


少女(まさか!担いでる二人をトイレで!!)


のび太「いやちがうよ?訳があってここに忍び込んだんだよ」


少女(よかった・・いや!油断させて私も!」


のび太「あ、この二人は僕の仲間なんだ見ての通り気絶してるからね、担いできたと言うわけ」


少女「そうなんだ・・」


少女(なに考えてんだろ私は)


のび太「そして今はここから脱出する為にー」


少女「なら!私も連れて行って!」


のび太「悪いが無理だ・・訳ありでな」


少女「ふ〜ん・・・でも、どうやって出るのよ」


のび太「正面からに決まってるだろ?」


少女「蜂の巣になるわよ?」


のび太「大丈夫だ!みんなこの歌でお休み中だ」


少女「歌?さっきから聞こえる騒音は歌なの?」


のび太「一応な?今はでない方がいいぞ?」


少女「私も連れて行きなさい!外まででいいから」


のび太「できるか!そんなのそんな服装で雪山なめんなよ!」


少女「私にもやらなきゃならない事があるの!ニナを助けないと!」


のび太「あ〜なるほどな・・だが」


のび太(この子がアーニャの救いたかった人か・・)


少女「私秘密の出口を知ってるの」


のび太「秘密の出口?」


少女「そうよ!教えてほしい?なら私も連れて行って」


のび太「嫌だ!てか、知ってんなら行けばいいだろ?自分で」


少女「べ、別に怖くとかないけど一人よりは・・二人・・三人とか・・の方が・・」


のび太「なるほどな!怖いのか!」


少女「そ、そんなんじゃあ!!」


のび太「そのニナって子ならもう手遅れだよ・・この吹雪で生きてるはずがないよ」


のび太(本来なら彼女とアーニャはお互いの生死をしらない・・なら)


少女「っ!そんな事ない!適当な事言わないでよ!!」


のび太「・・・見たと言ったら?その子をあれはもう手遅れだ」


のび太(お互いが死んだ事でお互いが前を見るしかない自分の力でね)


少女「そんなの!!嘘よ!!」


のび太「・・・・・・」


少女「嘘って言ってよ・・」


のび太「秘密の出口だったか?それってここか?」


少女「っ!違うし!」


のび太「じゃあ、なんで男子トイレになんか居るんだ?」


少女「そ、それは・・」


ガチャ


その時ドアが開く


???「・・あの歌・・やばい」


のび太「・・・・・・」


少女「っ!捕まえに来たの!!」



???「・・・・・・・」


のび太「・・・ん?」


入ってきた女性は周りを見渡すとのび太を見てこう言った


???「貴方・・その服・・」


のび太「っ!!」


のび太(まさか!こいつはマサキの言ってたスパイか!)


のび太「貴方がマサキの仲間か」


少女「あの〜〜」


スパイ「仲間ね・・そうよ・・」


のび太「そうか、マサキから伝言を預かってきてる」


スパイ「・・・・・」


少女「無視しないでよ!!」


のび太「解散ミッション終了」


スパイ「・・そう・・・勝手な人ね」


のび太「これからどうする?」


スパイ「どうもしない・・目的がなくなった今・・私は・・」


のび太「貴方は罪を犯してる・・今まで命令とはいえ見て見ぬ振りをした」


スパイ「・・なにが言いたいの?」


のび太「まだ、やる事はあるだろ?償いがさ」


スパイ「償い・・・・」


のび太「この子を連れてここから逃げてくれ」


少女「っ!勝手な事言わないで私は二ナを!!」


のび太「勝手なのは!!どっちだ!!」


のび太「それとも二ナの死を無駄にするか?」


少女「っ!・・・くっ!」


スパイ「・・・・・・」


のび太「って事で頼む、なに面倒をみろと言ってんじゃない安全な場所まで連れて行ってやってくれ最低でもこの雪山からは出てほしいがな」


スパイ「一ついい?・・」


のび太「ん?なんだ?」


のび太(流石に二人を担いで立ったまま話すのは疲れる・・何処か下ろす所は・・ないよな)


スパイ「担いでる二人・・はここに居た子なの?・・」


のび太「いや違う、仲間だ!今は訳あって気絶してる、まぁ理由はだいたい想像がつくだろ?」


スパイ「そうね・・わかったわ・・その子の事は・・任せて」


スパイ「その二人重そうね・・一人私が担ごうか?・・」


のび太「重たいなんて思ってないよ、むしろ軽いくらいだよ、ははは」


スパイ「少し待っててくれない?・・ここを出る前に・・持って行きたいものがあるの・・」


のび太「大丈夫か?ここから出ると歌が!」


スパイ「大丈夫・・耐えてみせる・・その子の防寒着も必要だし・・」


少女「・・・・・・」


のび太「わかった!ここに秘密の出口があるらしいからここで待ってるぞ」


スパイ「わかったわ・・・」


スパイがここから出ようとした時のび太は最初から思ってた疑問を聞いた


のび太「なぜ男子トイレに?」


スパイ「好奇心よ・・・」


ガチャ


ドン


のび太「さてと・・・」


少女「・・・・・・」


のび太「出口を探すか・・二人には悪いが便器にでも座らせておくか・・ごめんなアーニャ、お嬢」


少女「私に聞かないの・・・」


のび太「聞いたら教えてくれるのか?」


少女「無理やりにでも聞けばいいじゃない!!貴方なら出来るでしょ・・私より強いんだから」


のび太「そんな奴は強いとは言わないよ」


少女「え?」


のび太「力があるからといってそれを利用して脅したりする奴はただの雑魚だよ」


少女「でも、ここの人達は・・」


のび太「うん!雑魚しかいねぇよな!」


少女「・・・ふふふ、そうね」


少女「私強くなれるかな」


のび太「無理して早く前を見なくてもいいゆっくり時間をかけて前を見ていげば強くなれるよ」


のび太「君なら一度下を知ってる君なら強くなれるよ!僕よりも」


少女「・・・・・」


少女「出口なんだけどここよ」


のび太「いいのか?教えてもらって」


少女「うん!私も貴方みたいになるから」


のび太「ははは!それは楽しみだよ」


ガチャ


スパイ「うぇ・・お待たせ・・やはり辛い・・」


のび太「大丈夫か?ん?それは?サソリか」


スパイ「私の友達・・さっちゃん」


少女「なにそれ・・気持ちわー」


スパイ「あぁ?・・」ギロ


少女「かわいい!!」


のび太「さ、さぁ行こう!」


スパイ「そうね・・これ防寒着よ」


少女「あ、ありがと・・」


のび太「ここから洞窟に繋がってるわけか」


少女「先に行ってくれないかな・・」


のび太「わかってる、安全かどうか見てくるスパイ二人頼んだ」


スパイ「わかった・・・で?その二人は?」


のび太「隣の個室にいるから」


スパイ「わかった・・・」


少女「気をつけて・・」


のび太「あぁ!」


ーー洞窟ーー


のび太「うぅ!寒いなぁ〜」


のび太「ここは、かなり前からあったらしい・・偶然研究所がそこに建てられたのか?偶然なんだろうか・・」


のび太「まぁいい安全の確保だ」


周りを見渡す人の気配はなく安全を確保する


のび太「よし!みんなを呼ぶか」


どうにかスパイと二人でアーニャとお嬢を狭い通路に入れ洞窟に入る事が出来た


のび太「よし!二人は僕が担ごう」


スパイ「一人くらい担ぐよ・・」


のび太「いやいい!気持ちだけ受け取るよ」


のび太(サソリがね・・・)


少女(ニナは戻ってないのね・・)


のび太「真っ直ぐ進めば出れるのか?」


少女「えぇ・・行きましょ」


スパイ「まだ、歌が聞こえる・・」


のび太「起きたら気絶を繰り返してんだろうな」


少女「なにそれ・・いい気味ね」


スパイ「でも・・本当に酷い歌ね・・」


少女「まず歌じゃないよこれは」


のび太「あんまり酷く言ってやらないでくれよ、僕の仲間の歌なんだ、これでも」


スパイ「貴方の仲間・・個性的ね」


少女「うん・・個性的」


のび太「便利だよね個性的って言葉は」


スパイ「褒めてるよ?」


のび太「ははは・・そういう事にしておくよ」


少女「あ、光が!」


のび太「どうやら出口のようだ」


のび太「ありがとうスパイ、えっと・・」


アンリ「私はアンリだよ!貴方の名前も教えてくれる?」


のび太「のび太だよ、ありがとアンリ二人のおかげで出ることが出来た」


アンリ「そんな・・私はついてきただけだし」


のび太「勇気がないとついてこれないぞ?普通」


アンリ「そう言うものなのかな?」


スパイ「貴方はこれからどうするの・・・」


のび太「仲間がピンチなんでな!行かないと行けない」


アンリ「じゃあ!雪山を降りるまでは一緒だね」


のび太「いや・・ここでお別れだ」


アンリ「え?そんな・・」


のび太「アンリ!これから君はこの先苦労するだろう!だけど諦めるなよ!」


のび太「お前なら強くなれる」


アンリ「うん・・・・」


のび太「スパイ・・マサキは手探りだが進んでいる・・それを邪魔する事だけはしないでやってくれ」


スパイ「・・・・・・」


のび太「この先どうすればいいかわからないなら、いろいろ試してみなよ案外才能って奴は意外なものにあるぜ?」


のび太「あえて今までやって来た事の逆をやってみるのもいい」


スパイ「逆・・・」


スパイ「・・・・ありがとう」


のび太「悪いけど僕を信じて少し後ろを向いててくれないか?」


アンリ「わかった」


スパイ「わかったわ・・」


二人は後ろを向いた隙にタイムマシンを呼び出し乗り込む


のび太「アンリ、スパイ」


のび太(いや僕の時代なら新人看護婦と看護婦長かな?)


のび太「また、会おうな!」


シュン


タイムマシンは消えた


アンリ「いなくなってる・・」


スパイ「・・・・・・」


アンリ「のび太さん・・・・」


スパイ「アンリ・・行くよ・・ここで立ち止まってたら・・」


アンリ「わかってる・・行きましょ」


スパイ「うん・・・あ、さっちゃんがいない・・」


アンリ「さぁ行きましょ!!」


スパイ「ちょっ!ちょっと!待ってさっちゃんが!!」


アンリ「さぁ!!行くよ!!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ーー雪山の何処かーー


マサキ「ここらはさっき雪崩がおきたのか・・人とか巻き込まれてないよな」


マサキ「ん?あそこに人が!倒れてる!!」


マサキ「巻き込まれたのか!だが、幸い埋れていなかったのがよかった生きてる」


マサキ「この子・・研究所から抜け出したのか・・」


マサキ「償いか・・・長くなりそうだな・・」


マサキはその子を連れて雪山を去った


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ー数年後ー


プルルルルル


マサキ「うぅ・・・少し寝てたか・・電話誰からだ?」


マサキ「アーニャ・・・」


マサキ「・・・まだ・・死ねねぇな・・」


マサキ「最後の償いがおわるまではな!」


ピッ


マサキ「もしもし、アーニャか?」


アーニャ「うん、そうだけど?もうすぐ家につくから」


マサキ「・・・ふふふふ」


アーニャ「ど、どうしたの?マサキ」


マサキ「いや〜な!お前は今まで俺に騙されてんのに気づかないからよ笑っちまったよ」


アーニャ「なに言ってるの?」


マサキ「今日な!早く帰って来いと言ったのはな!てめぇを殺すためだったんだよ!」


マサキ「育ててやってるのに生意気な態度で!感謝もない!てめぇと暮らしてて毎日が苦痛の日だった」


マサキ「もう飽きたしよ!」


アーニャ「・・・なによそれ」


マサキ「あぁ?」


アーニャ「冗談よね・・マサキはそんな事しないって信じてるし・・私ねいつもそっけないけど感謝してるんだよ?」


マサキ「!!」


マサキ「っ・・本当だ!!早く帰って来い!殺してやる」


アーニャ「嘘よ!・・今帰るから」


その時ドアを叩く音がする


ドンドンドン


「研究院長!どうしたんですか!遅いですけど」


マサキ(ちっ!仲間連れて来てたか!)


マサキ「アーニャ!来たらようしゃしねぇからな!!」


アーニャ「なんか!おかしいよどうしたの?来いと言ったり来るなと言ったり」


マサキ(もうはいってくる!こうなれば!!)


マサキ「アーニャよくきけ!雪山!研究所!」


アーニャ「っ!・・なにを・・頭が痛い・・」


マサキ「よく聞けそして!思い出せ!ニナ!!」


マサキ「アンリをたすけるんじゃないのかよ!!」


アーニャ「っ!!・・私は」


マサキ「俺はお前の大切な人にはなれない!」


アーニャ「っ!!」


電話を切る


マサキ(あいつからあの記憶だけをあるフレーズで思い出すようにしていた・・いつか思い出させなきゃいけない時が来ると思ってたが・・こんなにはやく・・でも、これであいつは一人でも逃げられるだろう・・できたらこんな記憶・・消してやりたかった・・)


ガチャ


マサキ(入ってきたか!靴ぐらいぬげよ!!)


「研究院長!気絶してる!」


「こいつは!マサキか!こいつもいや!こんなに血だらけなんだ、死んでるだろう」


「おい!研究院長を車まで運んでおけ」


「はい」


研究院長は運び出され何人かの研究員が家の中で何かを探していた


マサキ(・・・ぐっ・・もうやばいか・・)


「おい!これって!」


「まて!あいつは死んだはずだぞ?」


マサキ(アーニャの事がばれたか!)


「これは!報告しなければ」


マサキ「させねぇよ!!」


「!!誰だ!隣の部屋か」


ピッ


マサキ「もしもし、アーニャの先生ですか?すいません例の物あいつに渡してもらえますか?もうすぐそっちにお別れをいいに来ると思うんで」


「貴様!生きてたのか!」


マサキ「すいません、迷惑をかけて後この事はあいつには黙っててください」


「おい!電話をやめろ!」


マサキ「あいつは俺の大事な娘です・・幸せになってほしいんです」


「聞いているのか!!」


マサキ「俺は幸せになっちゃいけない・・いや、今まで幸せだったからそれは嘘だな・・これからはの間違えだ」


「この野郎!!」


バン


マサキ「っ!!・・ぐはっ!・いえ、なんでも・・ありません!最後にあいつに伝えてもらえますか!・・」


マサキ「お前の仇の元凶は死んだ・・だが、芽を残しすぎた、それはお前が摘まなきゃいけない・・っ!・・ぐふっ・・大丈夫です!・・待て!焦るな!そうすればいつか!チャンスはくる!絶対に」


マサキ「だから!生きろ!!」


ピッ


マサキは携帯を切りなにかを携帯に入力した


安全装置解除爆発モードオン


ボタンを押してください


「こいつ!なにかする気だ!!」


「もういい!殺せ!!」


バン


マサキ「ぐっ!うぉおおおお!」


ポチ


ピーーーーー


マサキ「今なら・・わかるぜ・・あいつの・・言ったことがよ・」


ドカーーーーーン


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ーータイムトンネルーー


のび太「起きてるんだろ?アーニャ」


アーニャ「ばれてたのね・・」


のび太「アーニャ、僕は君に殴られても仕方ないと思ってるよ」


アーニャ「ううん・・よかったんだよ・・あれで」


のび太「なぁ、聞いていいか?」


のび太「あいつは・・マサキはどうなったんだ?」


アーニャ「う〜ん・・嘘まるだしの演技をして、学校の先生に雪山への地図とかお金とか預けて最後にふざけた事言って死んだよ・・」


のび太「ふざけた事?」


アーニャ「うんそう!本当にふざけてるよ!!何が大切な人にはなれないよ!」


アーニャ「もうなってるっての!」


のび太「そうか・・」


のび太(なんだよ・・なれたんじゃないかよ・・なりたかったものによ)


お嬢「う〜ん・・頭痛い・・」


のび太「お嬢おはよう!よく眠れたかな?」


お嬢「うん・・少し記憶が曖昧だけど・・って!お父様!無事なんですか!!」


のび太「ん?無事だぞ?ごめんな心配かけて」


お嬢「いいの!無事なら・・」


アーニャ「二人ともありがとね・・私のわがままに付き合ってもらって・・」


のび太「いいんだよ、僕も大切なことに気づけた」


お嬢「アーニャさんのわがままは私達のわがままだよ!ね!お父様」


のび太「そうだな!アーニャ、いきなりは無理だと思うけど頼ってくれよ?その代わり僕も頼るけどね」


アーニャ「・・・ありがと・・のび太・・お嬢・・うぅ・・」


のび太「よし!行くぞ!!今度こそ!」


アーニャ「うん!終わらせなきゃ!」


お嬢「みんなの為に!」


のび太、お嬢、アーニャ「あいつとの決着を!!」



続く



第十八話 愛する者達


俺たちは待った・・心の友を信じて・・彼らならのび太達ならきっと帰ってくるだろうと信じて、しかし現実は甘くなかった・・


ーー最前線本部入口ーー


ジャイアン「嘘だろ・・・」


スネ夫「そんなじゃあ!のび太達は!」


静香「のび太さん・・・」


戦車に追いかけられて行ったのび太、お嬢、アーニャが帰ってくるのを待っていたが・・


ジャイアン「みんな!!敵戦車と歩兵が数人!!戦闘体制だ」


仲間達も戸惑いを隠せずいたがここは隊長である俺がしっかりしないと


スネ夫「くっ!・・いや!きっと無事なはずだ!」


ジャイアン「スネ夫!今はのび太達を信じてここを守るんだ!」


スネ夫「わかってる!!」


ジャイアン「静香ちゃんは本部の中へ!何人か護衛もつける」


静香「でも!・・私も!」


その時ある人に言われた言葉を思いだす


「黙りなさいよ!貴方のわがままで何人が死んでると思ってるの?いい加減にその安いプライド捨てなさいよ」


静香「・・・・・・」


静香(そうね・・私じゃあ・・たけしさん達を信じるしか・・)


静香「わかりました、たけしさん、スネ夫さん無事で」


ジャイアン「死ぬ気はねぇよ!」


スネ夫「俺もな!」


静香「のび太さん・・信じてるから」


「静香さんこちらへ」


静香は本部の中へと入って行った


ジャイアン「みんな!!ここから中にいれるんじゃねぇぞ!!」


スネ夫「やってやるぞぉおおお!」


「「うぉおおおおお!!」」


戦車は近くまで来ると止まり大砲が動く


ジャイアン「門を撃つつもりか!回避!!」


スネ夫「門から離れろ!!」


ドン


ドカーーーン


ジャイアン「くっ!なんて威力だ」


スネ夫「せっかく直したのに!」


敵の歩兵達が攻撃をしてくる


スネ夫「くっ!・・みんな!迎え撃て!」


仲間が撃たれこっちが敵を撃つそんな攻防戦が続く


ジャイアン「おかしい・・・」


スネ夫「リロード中!!なにがおかしいんだ?」


ジャイアン「奴らの攻撃がゆる過ぎるまるで・・・!!」


スネ夫「どうしたんだ!!」


ジャイアン「奴ら!時間稼ぎをしてるんだ!戦車で攻撃をするために」


スネ夫「なるほど!大砲で一気に消すとこれはその為の時間稼ぎか」


ジャイアン「戦車は一発にすごく時間がかかるだから、その為の歩兵だったんだ」


スネ夫「だが、歩兵達の動きからして巻き込まれないか?」


ジャイアン「・・・それなんだよ多分指揮官は仲間ごと殺るつもりだろ」


スネ夫「そんな!それじゃあ!」


ジャイアン「敵の事まで心配する暇はないぞ!」


スネ夫「わかってるけど・・」


ジャイアン「みんな!!敵は時間を稼いでる、多少の無茶をしても歩兵達を片付けるんだ!だが!死ぬなよ!!」


「「うぉおおおおお!!」」


「わかってますよ!たけしさん!死ぬつもりはないです」


「生きて!妻と子供に会うんですから」


「たけしさん!今です!今なら突っ込んで歩兵を片付けられるかもしれません」


ジャイアン「しかし!それじゃあ!みんなが・・」


「たけしさん!私達はここをみんなを守りたいんです!たけしさん一人に任せるなんて出来ません」


スネ夫「ジャイアン、やってやろうぜ?時間稼ぎが無駄だったってことに気づかせてやろうぜ?」


ジャイアン「お前ら・・・わかった俺の合図を待て!合図をしたら突っ込め!いいな!!」


「「イエッサー!!」」


大砲が動きだし慌てて歩兵達は戦車の後ろに戻る


そして大砲が撃たれた


ドン


ドカーーーーン


大砲の攻撃により数人が吹っ飛んだ


ジャイアン「くそ!!あいつらめ!!」


スネ夫「落ち着いて!チャンスを待つんだよ!」


ジャイアン「わかってる!」


大砲が撃ち終わると歩兵達がまた前に出て来て攻撃をしようと定位置に行こうとする


ジャイアン「今だ!!いけぇえええ!!」


スネ夫「攻撃開始!!突っ込め!」


ジャイアン「倒れた奴は!・・・見捨てろ!!」


「「うぉおおおおおお!!」」


ドドドドドドドドド


いきなりの事に敵側は混乱しており優勢に持って行く事が出来た


しかし、戦車に乗っている奴も黙ってはいないだろう


戦車のハッチが開き戦車のハッチの近くに備えつけてある機関銃を持って


撃った


ドドドドドドドドドド


うぁああああああ!


悲鳴がまわりから聞こえ仲間が一人また一人倒れていく


ジャイアン「っ!・・・」


スネ夫「ジャイアン!止まるな走れ」


もう引き返す事はできない


涙を拭いて走ったそして機関銃を撃っている奴の名を大きく叫ぶ


ジャイアン「研究院長!!」


銃声が止まる


お互いの仲間は全滅していた


ジャイアン「てめぇ!だけはもうゆるさねぇ!!」


研究院長「ん?おお!見つけたぞ!剛田たけし!」


スネ夫「のび太達は何処だ!」


研究院長「貴様は確か・・そうだ!骨川グループの骨川スネ夫だったかな?」


スネ夫「調べたのか?だが、てめぇに名前を覚えてもらうなんてな吐き気がする」


研究院長「ふははは、お前らは本当に私に対する言葉使いがなってないな!ガキがぁ!」


スネ夫「そりゃどうも!すぐ怒る方がガキだと思うが?」


研究院長「ふははは!そうだな!無駄話はここまでだ!」


スネ夫「そうだな!てめぇと話してると腹が立つ!だが、一つ答えろ!」


研究院長「あぁ?」


スネ夫「のび太達はー」


ジャイアン「のび太達は何処だ!さっさと答えろ!!」


スネ夫「ジャイアン落ち着けよ!」


ジャイアン「これが落ち着いてられるか!仲間が!」


研究院長「死んだ!のび太、ニナ、お嬢は殺した!ふはははは」


バン


ジャイアン「てめぇ・・・」


スネ夫(ニナって誰?)


研究院長「いきなり撃つとはね腕に当たっちゃったよ痛いなぁ〜」


スネ夫「その腕・・血が出てない」


ジャイアン「あたりまえだ・・奴の両腕は俺が切ったはずだならその腕は」


研究院長「ほう・・試す為にわざと腕を撃ったか!確かに切られたな!だが、そのおかげで」


ビリ


袖を破り捨てる


スネ夫「機械だと!」


ジャイアン「ただの腕ではないなそれ」


研究院長「ほう!察しがいいな!そのとうりだ!これは銃になるんだ!」


ガチャ


研究院長「凄いだろ?どうだ?味わってみるか?」


ジャイアン「やってみろよ!」


ガチャ


スネ夫「俺たちはちよっとやそっとじゃ満足しねぇぜ?」


ガチャ


戦車の上で二人に手の銃を突きつける研究院長


それに臆す事なく研究院長に銃を突きつけている二人


少しの間沈黙が続く


研究院長「・・・・・ふっ」ニヤ


ジャイアン、スネ夫「っ!!」


バン!バン!


シュッ


ガタン


研究院長は戦車に乗り込んだ


最初から堂々と戦う気はなかったようだ


ジャイアン「スネ夫!左右にわかれるぞ!」


スネ夫「わかった!!」


二人で戦車を囲むように動き銃で攻撃するがあまり効果はなかった


ジャイアン「向こうも小回りがあまり効かないから攻撃は出来てないが!弾があまり残ってない!」


スネ夫「それに常に走ってないと殺られる体力じゃ戦車には勝てない!」


ジャイアン「向こうもそれが狙いだろう」


スネ夫「もっと強力な武器があれば!」


ジャイアン「戦車に付いてる機関銃なら!」


スネ夫「だが!戦車の上だぞ!」


ジャイアン「やるしかないだろ!体力もあまりない!これにかけるしか」


ジャイアン「俺が囮になる、だから飛び乗れいいな!」


スネ夫「わかった!やってみる」


ジャイアンは戦車の前に出て挑発をする


ジャイアン「撃ってみろよノロマ戦車が」


戦車は前進して引こうとしていた


ジャイアン「撃つ事はしないのな!」


スネ夫「今だ横がガラ空きだ!」


シユッ


スネ夫は戦車に上に乗るとハッチ近くの機関銃の元へ行く


ハッチを足で抑えて開かないようにして機関銃を設置している金具を見る


スネ夫「これは工具がいるな』


ジャイアン「おりゃぁああ!」


シュッ


ジャイアン「お待たせ!」


スネ夫「ジャイアン!囮必要だったか?これ」


ジャイアン「お前のお陰で隙が出来た!必要だったよ」


戦車の動きが止まると砲台が動きだす


ジャイアン「どうやら!あまり時間がないぞ!」


スネ夫「工具とか持ってないか?この金具を外さないと」


バン


カキン


ジャイアン「これでいいだろ?」


スネ夫「・・・まぁいいけど」


ジャイアン「こいつも外さないとな」


スネ夫「待ってくれ!それは壊すのはやばい!機関銃自体が使えなくなる」


ジャイアン「だが!工具はないぞ」


スネ夫「これは手でも外せると思う少し時間がかかるが」


ウィーーーーン


ジャイアン「あまり長くは待てない早く頼む」


砲台を回す事でハッチの近くにいる俺たちに砲台の大砲を当てようとしていた


それを俺は


ガシッ


ジャイアン「させねぇよ!!」


掴んだ


ジャイアン「スネ夫の邪魔はさせねぇ!!」


スネ夫「ジャイアン!少し間頼んだよ!こっちも急ぐ」


カチャカチャ


ジャイアン「うぉおおおお!!」


ウィーーーーン


少しまた少し大砲はスネ夫へと近づいていく


スネ夫「これは・・特殊な工具がないと外せない!」


スネ夫「銃じゃ本体がやられる・・くそ!!」


ジャイアン「くぅうううあああああああ!!」


スネ夫「ジャイアン・・・ごめん無理だ!もう・・え?」


スネ夫のポケットから見た事のない道具が出てくる


それは血だらけでかなり使いこまれたものだった


スネ夫「なんで・・血は固まってるけど・・俺の血じゃない・・」


ジャイアン「まだかぁあああああ!!」


スネ夫「これにかけるしか!」


スネ夫「ぴったりだ!よし!これで外せるぞ!!」


ガキン


スネ夫「外れたよ!ジャイアン」


ジャイアン「撃ってやれぇえええええ!!」


スネ夫「よし!」


ガチャ


機関銃を自分の足元に正確には戦車に突きつけて撃った


ドドドドドドドドドドド


スネ夫「反動が!!」


ジャイアン「大砲の動きが止まった!スネ夫今行く」


ガシッ


ジャイアン「これで反動はないだろ?」


スネ夫「あぁ!全発撃つか?」


ジャイアン「当然だろ?」


ジャイアン、スネ夫「うぉおおおおおおお!!」


ドドドドドドドドドドドドド


いくら戦車で至近距離から機関銃で撃たれればひとたまりもない


全発撃つと戦車は黒い煙をあげて動かなくなった中の研究院長も無事ではないだろう


ジャイアン「やったな!スネ夫」


スネ夫「あぁ・・かなりの犠牲はあったが・・みんな仇はとったよ・・」


ジャイアン「本部へ戻ろう静香ちゃん達に伝えなきゃ・・みんなは勇敢だったってな」


研究院長「誰が勇敢だって?」


ジャイアン、スネ夫「!!」


ジャイアン「生きてたのか!あんなに撃ったのに!」


スネ夫「運のいい奴だな!てめぇは」


研究院長「そうだな!運がいいのさ!さぁ!かかってこいよ?」


ジャイアン「言われなくても・・・うっ!」


スネ夫「ジャイアン!!・・これは腕が・・無理をしすぎだ!」


研究院長「どうした?無理もない大砲を受け止めるなんて普通無理だ!もう限界だろ?それに二人ともかなり疲れてように見えるが?」


スネ夫「そんなことは!ない・・っ!」


ジャイアン「くっ!・・・・」


スネ夫「身体が・・・」


研究院長「ふはははは!じゃあ!二人ともさよならだな!これで私の復讐が終わる!いや・・まだ終わってないか」


ガチャ


ジャイアン、スネ夫「!!」


ゴォオオオオオオオオオ


研究院長「ん?なんだこの音は」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ーータイムトンネルーー


のび太「もうすぐ着くぞ!自分と鉢合わせしないように時間移動をした少し後に出るからな」


お嬢「なら着いたら本部に急がないとね」


アーニャ「あいつは絶対行くよ!そう言う奴だから」


のび太「なら!今度こそ奴を!」


お嬢「うん!」


アーニャ「・・・生かしておけない・・絶対殺す!」


のび太「アーニャ・・物騒な事は言うなよ?お嬢が怖がるからな」


お嬢「こ、怖くなんかないから・・気にしないでね・・アーニャさん」


のび太「な?」


アーニャ「そうだね・・ごめんねお嬢!もうそんな事は口には出さないからね?」


のび太(殺すと言う事は否定しないんだな・・だが、アーニャそしてお嬢に殺しはさせない・・万が一の時は・・僕が)


タイムマシン「そろそろ着きますよ?」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーーー


ーー???ーー


のび太「おかしい・・本部に着くはずだったんだが・・」


お嬢「ここ何処なのかな?」


アーニャ「どうやらここは・・私達が時間移動をした所と同じ所みたいね」


のび太「これは・・・」


お嬢「私達の乗ってきた車ね・・」


アーニャ「廃車と化してるけどね・・せっかくのお気に入りの車だったのに!」


のび太「時間のズレが少しあるかもしれない・・」


車は爆発したはずだそうなれば燃えていてもおかしくない


だが、もう燃え尽きていた


時間は研究院長から逃げた少し後にしていたはずだ


もし時間がそれよりたっているならやばい・・


のび太「本部がやばいぞ!」


その時遠くから何かの音がする


ドン


それは、戦車の大砲の音だった


のび太「っ!!お嬢!アーニャ急ぐぞ」


お嬢「うん・・ん?これって」


アーニャ「見ちゃダメ!!」


お嬢「は、はい!!」


アーニャ「のび太ちょっと来て!お嬢はタイムマシンの所へ行ってて」


お嬢「わかりました・・・」


のび太「なんだ?アーニャ急がないと・・っ!!」


アーニャ「これどう思う・・・」


のび太「!!」


のび太「おかしいな・・兵士達の遺体があるにもかかわらず近くの戦車があったであろう所だけ爆風の影響を受けていない・・まるで戦車だけバリアーを張ったような・・」


アーニャ「まわりの亡くなってる兵士達は見れたもんじゃない・・これはかなり爆発の威力があった証拠・・こんなの防げるなんて無理」


のび太「いや・・無理じゃないよ未来の道具ならこのくらいは出来る」


アーニャ「もしあいつが未来人だとしたら?」


のび太「勝てる確立はかなり減るそれこそドラえもんがいなければ無理だろう・・・」


アーニャ「のび太・・私達は無謀なのかな・・・」


のび太「・・・無謀だな・・未来の道具に太刀打ちなんて出来ない」


アーニャ「そう・・・悔しいよ・・みんなの仇がやっと取れると思ったのに・・・」


のび太「・・・・・・・」


アーニャ「ねぇ・・このまま逃げない?そうすれば・・」


のび太「そうすれば僕は二度と自分を許す事が出来なくなる・・ジャイアンもスネ夫も静香もそして本部の仲間達も見捨てる事は出来ない・・いや!!してたまるか!!」


のび太「アーニャ!本当にそれでいいのか?託された未来を希望を捨てるのか?僕達は次に託さなきゃいけない・・託してもらった人達と同じようにね・・アーニャが無理でも僕は行くよ!!」


アーニャ「うん!合格だよ!」


のび太「え?・・ん?」


アーニャ「ごめんね試すような真似して・・のび太の覚悟を見たかったんだよ、背中を預ける事の出来る仲間になれたか」


アーニャ「私は逃げないよ!たとえ無理だとしてもね!あの人だって逃げる事は出来たはず、でも、最後まで戦った・・私はあの人ようになりたい!だから逃げないよ」


のび太「少しでも疑ってしまったよ・・ごめん・・よし!行くぞ!!」


アーニャ「やってやんよ!!」


アーニャ(半分本気だったりしたんだよ?)


のび太「お嬢待たせたな!行くぞタイムマシンに乗ってくれ」


お嬢「お父様・・私にも話してください・・それとも私では・・」


のび太「・・・・お嬢」


のび太(きっと不安なんだ、お嬢は幼さの反面いろいろ知り過ぎている、少しの事でもネガティブに考えてしまうんだ・・仲間はずれか・・僕が嫌いな言葉だ)


のび太「ごめんな、お嬢・・そうだな言うよ」


のび太「研究院長は未来人かもしれない・・もしそうだとすれば勝てる確立はほとんどない・・でも僕は行く!お嬢は出来たら残ってほしい!でも行くんだろ?」


お嬢「行くよ・・今度は守ってみせるから・・お姉ちゃんのようにね」


のび太「そうだな!行くぞ!みんな乗れ!」


タイムマシン「ゆっくり乗ってくださいね」


タイムマシンは本部へと向かいはじめた


アーニャ「のび太!これ凄く遅いよ!もっと速くならないの?」


お嬢「そうです!これでは!」


のび太「・・・タイムマシンできるか?」


タイムマシン「・・オーバーヒート寸前ですもし使えば・・」


のび太「思えばずっと使っていたエンジンさえ冷やす事が出来ればいいが・・そんな時間はない!」


パカ


のび太「っ!!・・タイムマシン!」


タイムマシン「・・・・・・」


お嬢「・・・壊れてもいいそう言う意味なのかな?」


アーニャ「のび太・・押すの?」


のび太「お前の!覚悟確かに受け取った!!・・ありがとう」


ポチ


キュィイイイイイ


ガシャン


のび太「みんな!!掴まれ!落ちたら死ぬぞ!!」


お嬢「はい!」


アーニャ「見せて!貴方の最後の走りを!」


タイムマシン「お嬢を頼みます」


のび太「っ!」


ゴォオオオオオオオオ


タイムマシンは高速で空を走ったまわりから火花を散らしながら


もう限界を超えていたしかし、タイムマシンは止まらなかった


のび太「ぐっ!!いけぇえええ」


お嬢「うっ・・・・」


ガシッ


のび太「大丈夫だ!僕がいるから」


お嬢「っ!・・・」


アーニャ「これが貴方の最後の走りなのね!!」ポロポロ


アーニャは泣いていた


やがて最前線本部が見えてくる


タイムマシンは高度がどんどん下がっていく


そして地面に着く


ズザァアアアアアア


のび太「くっ!!」


お嬢「うっ!!」


アーニャ「いい走りだったよ・・」


のび太「ありがとな・・」


ーー最前線本部入り口ーー


ズザァァアアアアアア


ジャイアン「あれは!」


スネ夫「のび太達だ!ははは!やっぱり生きてるじゃねぇか!」


研究院長「くっ!戻ってきたか!まぁいい探す手間がはぶけた」


のび太「ジャイアン!スネ夫!無事か!」


お嬢「遅れてごめんなさい!」


アーニャ「研究院長!!これで終わらせるよ」


研究院長「ははは!動くなよ?動くとこの二人を撃つぞ?」


ジャイアン「くっ!」


スネ夫「人質かよ!情けねぇ」


ジャイアン「俺たちに構わずやれ!!戦車は壊した後はそいつだけだ!!」


スネ夫「そうだ!今しかない!」


研究院長「ほう?自分の命が惜しくないと?」


ジャイアン「あぁ!残念だが!おれたちに人質の価値はねぇぜ?」


研究院長「残念なのはお前だ!価値があるかどうかは向こうが決めるんだよ!」


研究院長「なぁ?のび太くん!」


のび太「・・・・・・・」


ジャイアン「のび太!撃て!今がチャンスなんだ!これは命令だ!」


研究院長「少し黙ってろ!!」


ドゴッ


ジャイアン「うがぁぁああ!」


スネ夫「ジャイアン!この野郎!」


研究院長「睨むだけじゃなにも出来ないぞ?かかってこいよ?」


スネ夫「この!!」


研究院長「ふん!!」


ドゴッ!ドゴッ!


スネ夫「うぁぁああ!」


のび太「っ!・・・」


お嬢「酷い!」


アーニャ「・・・・・・」


研究院長「さてと!のび太くん!あの日の復讐といこうじゃないか!!」


のび太「その前に二人を離せよ!卑怯者が!!」


研究院長「そうか・・なら仕方ないな二人には死んでもらうか!」


ガチャ


お嬢「やめて!!」


アーニャ「二人を殺した瞬間あんたを!!殺して殺る!!」


のび太「やめろ!お嬢、アーニャ刺激するな!」


研究院長「早くこっちに来な!武器を捨ててな!」


のび太「・・・わかった」


お嬢「お父様!!だめ!」


のび太「お嬢・・・ごめんな・・二人を見捨てる事は出来ないよ」


お嬢「・・・・・」


アーニャ「行っても・・みんな殺されるだけよ?それでも行くの?」


のび太「・・・・・・」


のび太は武器を捨てて研究院長の所へ行った


のび太「さぁ!二人を離してもらおうか・・」


研究院長「無理に決まってるだろ?ははははは」


ガッ


のび太「っ・・・・・」


お嬢「お父様!!この!!」


アーニャ「お嬢!抑えて!!」


研究院長「ふふふ、いい判断だ!もしかかって来てたら人質には死んでもらうところだったよ!」


ドゴッ


のび太「ぐはっ!!・・」


お嬢「くぅ!!なんにも・・できないなんて!」


アーニャ「・・・・・・」


研究院長「そんなに睨んで・・怖いなぁ〜!!」


ドゴッ


のび太「ぐぁああ!!」


研究院長「おら!!立てよ!まだ寝る時間じゃねぇんだよ!!」


ガシッ


のび太「ぐっ・・変な・・顔だな・・ははは・・」


研究院長「こいつ!!」


ドゴッ


のび太「まだ・・・まだぁあああ!!」


研究院長「そうか!!いいぞ!ははははは」


その後も研究院長はのび太を殴り蹴りを繰り返した


それを黙って見る事しか出来ないお嬢とアーニャ


お嬢「も、もう・・やめてよ」ポロポロ


アーニャ「・・・・・・・」


ガチャ


お嬢「!!・・アーニャさん?」


研究院長「おい!すぐに銃を下ろせよ?じゃないとー」


バン


いい終わる前に銃声がする


研究院長「ぐっ!!貴様!よくも!」


研究院長「あれ?二人ともいないだと!何処だ!」


アーニャとお嬢の姿はなかった


研究院長「二人とも出てこないとのび太を殺すぞ!」


しかし、二人は姿を現さなかった


研究院長「そうか・・ならもういい死ね!!」


のび太に銃を突きつけるしかし、のび太は全然怯えていなかったむしろその時でさえ何かを信じてる目をしていた


ガシッ


その時研究院長に後ろから掴みかかる人影が見えた


研究院長「っ!!離せ!お前は気絶させたはずだ!!なぜ!」


ジャイアン「俺様が!あのくらいで気絶するか!!バカが!」


研究院長「この!化け物めが!!」


ジャイアン「俺が化け物なら!てめぇはなんだ?そうだな・・・」


ジャイアン「例えたものがかわいそうだな!この!ゴミ以下が」


研究院長「貴様までもが!ゴミ以下と言うか!!」


ジャイアン「さてと!アーニャとアイコンタクトで会話してたのに気づかなかったゴミ以下を地獄へご案内だ!!」


そう言うとジャイアンはおもいっきり投げた


研究院長「ぐぁああ!!このくらい!」


ガシッ


スネ夫「そうだな!歯ぁ!!食いしばれ!!」


ドゴッ!!


スネ夫のストレートが顔面に決まる


研究院長「顔がぁああ!!」


お嬢「大丈夫だよ?マシになったと思うよ?」


研究院長「ガキがぁぁああ!!生意気言ってんじゃねぇぞ!!」


飛びかかる研究院長を避けて手首を掴む


お嬢「お父様!!」


のび太「はぁあああ!!」


そこへのび太が腕にかかと落としをする


その事により機械で出来た腕が取れる


研究院長「ぎゃぁああ!腕がぁあああ!!」


お嬢「お父様!!いくよ!!」シュッ


チリン


のび太「サンキュー!!」パシッ


お嬢が自分のナイフをのび太に投げそれをキャッチする


のび太「バランス悪いし!もう一本もいらんだろ!!」


ガキン


もう一本の腕をナイフで切り落とすと言うよりは叩き落とすだ


研究院長「くそがぁあああ!!」


のび太「アーニャ!!」


アーニャ「っ!!」


ドゴッン


研究院長「うがぁああああ!!」


顔面に蹴りがはいり吹っ飛ぶ


アーニャ「・・・・・・」


アーニャはナイフを取り出しゆっくり近づく


お嬢「アーニャさん!もういいから!!」


ジャイアン「アーニャ!作戦は終了だ!拘束だ!殺すな!」


研究院長「来るな!!近寄るな!」


のび太「アーニャこんな奴君が殺す価値もないやめろ」


スネ夫「そうだ!こんな奴のために汚れる必要はない!」


アーニャ「・・・・・・」


研究院長「ひっ!!頼む!許してくれ!!」


のび太「アーニャやめろ!!」


ジャイアン「アーニャ!!」


アーニャ「っ!!」


ナイフが刺さる瞬間に目の前に飛行船?が現れる


のび太「タイムパトロール隊だと」


隊員A「ストップだ!後はこっちがやる!」


隊員B「逮捕のご協力に感謝です!こいつは時間法令に違反している犯罪人です!後はこっちで法的裁きを受けてもらう」


研究院長「ほっ・・・・助かった」


アーニャ「どけよ!法的裁き?そんなの必要ないよ?ここで殺すから」


隊員A「悪いが!あんたに裁く権利はない!」


ジャイアン「そうだ・・アーニャここは任せよう」


アーニャ「・・・・うん!無理!」


お嬢「よくわからないけど未来の警察ですよね?なら信用出来ますよ!」


アーニャ「信用?警察が信用出来ると?・・一番信用しちゃいけないの間違えでしょ?」


隊員B「そう言うのいいから!こっちも忙しいんだよ!さっさと連れて行くぞ!」


アーニャ「あぁ?てめぇも!殺すぞ!!」


隊員A「そこの女を抑えて置いてくれるかな?」


スネ夫「わかりました・・ごめんな!アーニャ」


アーニャ「離せよ・・離せよ!!」


スネ夫「ジャイアン!一人じゃ無理だ!手伝ってくれ!」


ジャイアン「おう!わかった」


お嬢「お父様!私達も」


のび太「・・・・警察ね・・」


お嬢「お父様?」


のび太「お嬢、アーニャの言ってる事も間違ってないよ」


お嬢「それはそうかもしれないけど・・・」


お嬢「あれ?お父様?何処へ行ったの!」


隊員A「さぁ来い!」


研究院長「くそが・・・」


隊員B「では、ご健闘を祈ります」


タイムマシンへ戻っていった


アーニャ「離せ!!・・仇・・取らないと!死んでいったみんなに・・どういえば!・・マサキにどういえば・・・」ポロポロ


ジャイアン「もう奴は二度と出てこれないさ!」


スネ夫「よく頑張ったよ!アーニャは」


お嬢「お父様ぁあああ!!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ーータイムマシン内ーー


隊員A「大丈夫ですか?研究院長さん」


研究院長「あぁ!あと少し遅かったら死んでたぞ?もう少し早くこいよ!!」


隊員A「すいません!」


研究院長「まぁいい!それよりも早く治して今度こそあいつらを殺してやる」


隊員B「次は私も手伝います!」


研究院長「そうだな!次はどうしてくれようか!」


隊員A「子供を誘拐して目の前で殺すのはどうです?」


研究院長「いいな!それ!そうと決まれば早速準備だ!さぁ早くタイムマシンを動かせ!あまりこの時代には居たくない!」


隊員B「了解です」


のび太「ふ〜ん・・なんかおかしいと思ったらやっぱり偽物だったか」


のび太「いや〜おかしいと思ったんだ!今まで見て見ぬ振りをしてきた奴らがいきなり来るなんてな」


研究院長、隊員A、隊員B「!!」


隊員B「聞いていたのか!!ならしんー」


バン バン バン


隊員B「がはっ・・」バタッ


のび太「まぁ・・本物だろうが関係ないけどね」


隊員A「っ!!この!!」


スパッ


隊員A「ぐぁあああ・・・」


のび太「っ!!」


ザクッ


隊員A「」


のび太「ふざけんなよ・・お嬢を殺す?させるわけねぇだろうが!!って・・聞いてないか」


のび太「さてと・・また会ったな?」


研究院長「あぁ・・・私はなにも!・・こいつらが悪いんだ」


のび太「そうか・・なら処分しなきゃな!」


研究院長「なんで縛るんだ!くそ!」


のび太「タイムマシンってさ情報保守システムってあるよな?」


のび太「過去の人達が使ったり解体したら大変だしな?大抵は指紋認証とかだよな?まぁ、旧型とかはないけどな!だが、これはついてるな!もし僕が触ったら・・どうなると思う?」


研究院長「おい!や、やめろ!それに触るな!!」


のび太「情報を他に漏らさないためにタイムマシンはドカーーンだね!」スッ


のび太は操縦パネルを触る


指紋認証・・・・認証不可


声認証を・・


のび太「くだばれ!クソ野郎」


声認証・・・認証不可


情報保守システム作動


三十秒後爆発します


のび太「さてと・・言ったろ?てめぇは殺す価値もないって・・」


研究院長「やめろ!助けてくれ頼む!金ならいくらでも!」


のび太「痛いのは一瞬だ・・じゃあな」


研究院長「くそがぁあああああ!!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


のび太「みんな!タイムマシンから離れろ!」


お嬢「お父様!何処へ行ってたのですか!」


のび太「ほら!走る!」


ジャイアン「のび太・・お前なにをした・・」


のび太「ジャイアン信じてくれ今はそれしか言えない、そら!走れ」


スネ夫「のび太どうして走らなきゃならない!俺はへとへとだ!」


のび太「死にたくなかったら走る!!」


アーニャ「・・・・・・・」


のび太「・・・・・・・」


アーニャ「ありがと・・・」


のび太「・・なんのことやら」


すぐに大きな音と共にタイムマシンが爆発する


ドカーーーン


一同は最前線本部へ戻った


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーー


ーー最前線本部ーー


ジャイアン「っ!・・なんだよこれ!」


スネ夫「全滅してる!どうゆう事だ!本部に敵はいれてないはずなのに!」


アーニャ「みんな死んでる・・」


のび太「静香は!!何処に!」


お嬢「お母様!!」


ジャイアン「裏切り者が隊長やハル夫の他にも居たのか!」


ジャイアン(まさか・・)


アーニャ「少しまわりを探索してくるから」


お嬢「私も行きます!!お母様を探さないと」


のび太「ジャイアン!裏切り者ってどういう事だ!」


ジャイアン「アーニャ達にここらは任せよう」


のび太「ジャイアン!!」


ジャイアン「のび太落ち着けよ!!お前がちゃんとしないといけないだろうが!!」


のび太「っ!・・・ごめん・・また僕は・・」


ジャイアン「いいんだ気持ちはわかるだが、状況を把握しないと俺に一つこうなった心当たりがあるまずはそこへ行く!」


のび太「わかった・・」


スネ夫「大丈夫さ!きっと無事だよ!」


のび太「なぁ・・裏切り者ってどういう事なんだ?行きながらでいい話してくれないか?」


ジャイアン「そうだな、わかった」


スネ夫「のび太達は知らないんだったな」


ジャイアン「俺達が来る前に裏切りがあったんだ、もう少しで静香ちゃんは殺されてた」


スネ夫「ギリギリだったよ・・静香ちゃんの話だと女の子に助けられたと言っていたよ」


のび太「女の子?ここにいるはずがないだろ!ここは戦場の真ん中だぞ!」


スネ夫「実際に居たんだから仕方ないだろ!俺もその子にあったしな」


のび太「その子は何処に?」


スネ夫「かなりボロボロだったよ、残念ながらその子は何処かへ行ってしまったけどね」


のび太「なぜ!止めなかった!」


ジャイアン「俺が止めさせなかったんだ!彼女はきっとまだやらなきゃいけない事がある・・そう思ったからだ」


スネ夫「そういえばその子ノートを落としていったよな?」


のび太「ノート?」


ジャイアン「日記だ!静香ちゃんに渡したから見せてもらえ」


のび太「あぁ・・・」


ジャイアン「着いたぞ!」


のび太「ここは?」


ジャイアン「臨時の牢獄みたいなものだ、中には隊長がいるはずだ」


のび太「隊長か・・・信じてたんだが・・」


スネ夫「のび太・・・」


ーー臨時尋問テントーー


ジャイアン「やはりか・・・いない・・」


スネ夫「くそ!どうやって!!」


ジャイアン「やばいぞ!奴の狙いは静香ちゃんだ!」


のび太「っ!!」バッ


のび太は走りだした


スネ夫「のび太!!」


ジャイアン「まだ、遠くには行っていないな!探すぞ!」


スネ夫「わかってる!!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


アーニャ、お嬢達は


アーニャ「うん、わかったその隊長って奴を探せばいいのね?写真を送ってくれる?うん、了解!無線切るよ!」


アーニャ「さてと、足跡でも探そうかなっと!生存者さえいれば」


お嬢「お母様!!何処ぉおおお!!」


アーニャ「駄目・・この人も死んでる・・」


アーニャ(ちゃんと足跡をたどられないようにとどめはさしてるみたいね)


お嬢「お母様ぁああああ!!」


アーニャ「ナイフでざっくりと」


アーニャ(どうやら近接戦闘には自信があるみたいね)


お嬢「お母様・・・何処へ〜」


アーニャ「武器は取られてる全部・・」


アーニャ(少しでもデメリットは消したいみたいね・・プロね」


お嬢「居たら返事してよぉ!!居なくてもしてよぉおおお!!」


アーニャ「・・これじゃあ何処に行ったかわからない・・」


お嬢「こんなに呼んでも返事がないって事はもう少し向こうへいきましょう!」


アーニャ「そうね・・・」


アーニャ(今は闇雲に動くしかないみたいね・・でも、命狙ってるなら・・もう・・だめ!!そんな事考えちゃ!)


お嬢「お母様ぁああああ!!アーニャさんも!」


アーニャ「え?わかった!お母様ぁあああ!!」


アーニャ(私が言っても意味あるのか?)


静香ぁああああああ!!


アーニャ「ん?あれは」


お嬢「!!」


のび太「静香ぁあああああ!!」


お嬢「お父様ぁああああ!!」


ゴォオオオオオオ


アーニャ「・・・・二人とも走って何処行っちゃった・・あれ?仲間はずれかな?」


アーニャ「グスン・・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


隊長「さっきから全然抵抗しないな?あきらめたのか?」


静香「・・・・・・」


隊長「だんまりか?まぁいい研究院長にお前を渡せば俺は幹部の地位が約束されてるんだ!悪く思うなよ?」


静香「そう・・・」


隊長「たけしとのび太そしてあのガキは絶対殺してやる!」


静香「・・・・・・・」


隊長「それにしてもここの奴らは本当に弱すぎる!バカの集まりだろ」


静香「いい加減にして!!」


隊長「あぁ?なんだ?」


静香「のび太さん達を貴方と同じバカにいれないでくれる!!貴方みたいに目先の事しか見えてないバカとね!」


隊長「俺がバカだと?」


静香「そうよ!言っておくけど!たけしさんものび太さんもあの子も貴方に殺されるほど弱くないわ!相手の力量も測れないなんて本当にバカね!」


隊長「おい?本来の命令は暗殺だぞ?それを生かしてやってるのに?なんだ!その態度はよ!!」


静香「脅してるの?怖くないわよ?」


隊長「じゃあ!先に地獄にでも言ってろよ!!」


ガチャ


静香(のび太さんごめんなさい・・最後に会いたかった)


「なにかあったらいつでも呼んでくれよ?絶対助けるから!!」


あの日のび太に言われた事を思いだす


静香「っ!・・でも守ってもらってばっかりじゃあ!」


隊長「じゃあな!!」


静香「っ!!」


撃たれる前に隊長に飛びかかる


バン


銃声が鳴る


のび太「!!」


お嬢「!!」


ジャイアン「!!」


スネ夫「!!」


アーニャ「一人って楽しいなぁ〜はははは」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


のび太「っ!!銃声!!お嬢!!」


お嬢「待って!・・・あれがこうなって・・音が・・」


のび太「早く!!」


お嬢「その事により!こうなるから!出来た!計算した結果!南西!数百メートル先です!!」


のび太「静香ぁああああああ!!」


お嬢「お母様ぁああああ!!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ジャイアン「銃声!スネ夫行くぞ!!」


スネ夫「あぁ!!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


アーニャ「・・・・なんか聞こえたような・・まぁいいか・・」


バシッ


アーニャ「痛!!」


新人看護婦「心配だから来てみれば!なにしてんの?」


アーニャ「え?いや〜ね・・一人遊び?」


新人看護婦「ふ〜ん銃声向こうで鳴ってたよ?行かないの?」


アーニャ「いや〜私なんかどうせ・・・」


新人看護婦「あんたはそんなキャラじゃないでしょ?ほら!さっさと行った!一人になんか嫌でもなれないよ!あんたは」


新人看護婦「あんな面白そうな人達そんなに居ないよ?」


アーニャ「ははは・・そうだね!よし!!少しネガティブになってた!行くよ!アンリ」


新人看護婦「アンリ?なんの事かな?」


アーニャ「ほらほら!行くよ」


新人看護婦「ちょっ!そんなに引っ張らないでよ!そっちじゃないし!!」


アーニャ「私に任せなさい!!」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーー


ドゴッ


静香「っ!・・うぅ・・」


隊長「こいつめ!噛みつきやがって!銃が嫌ならナイフで!」


静香「ひっ・・嫌・・こないで・」


隊長「いいね!!もっと怯えろや!!」


静香「っ!・・こ、怖くなんか・・」


隊長「そうかい!もういい!殺してやる!!」


静香「いやぁああああ!」


シュッ


ザクッ


隊長「ぐっ!・・ナイフが手に・・」


お嬢「命中!大人しくしてくれると嬉しいな?」


のび太「静香を離せ!じゃないと!」


ガチャ


隊長「くそが!!少し傷を負わせたからって調子に乗るなよ?小僧!これで撃てるか?」


静香「うっ!・・」


隊長は静香を盾にして自分に当たらないようにした


隊長「撃てよ?撃てるならな!」


のび太「っ!!」


お嬢「なんて奴よ!卑怯者!」


静香「のび太さん!構わず撃って!」


のび太「そ、そんな事・・できるはずが・・」


静香「のび太さん!!貴方が今できる事はなに?」


のび太「静香・・なにを」


静香「私にはなにも出来ない・・する力がない・・でも、のび太さんにはある!」


のび太「でも!!」


静香「でもじゃない!ここでこいつを!野放しにすれば!もっとたくさんの人が死ぬ!一人と大勢ならどっちを取るか!のび太さんわかるでしょ?」


のび太「それでも僕は・・しずー」


静香「もし・・私を選ぶなら私は・・貴方をのび太さんを嫌いに・・・なります・・」


お嬢「お母様・・・」


のび太「っ!!・・・静香」


静香「お嬢ちゃん・・久しぶりなのかな?あの時はありがとね」


お嬢「覚えてたの!」


静香「あたりまえよ、約束したじゃないまた会おうって」


お嬢「っ!!・・お母様!!」


静香「ごめんね・・せっかく会えたのにね・・」


お嬢「そんな!嫌だ!嫌だよ!!」


静香「のび太さん・・お願い」


のび太「っ!!」


ガチャ


お嬢「お父様!ダメです!やめて!」


隊長「本当に撃つつもりか?いいのか?お前の大事な人をその手で殺すのか!」


お嬢「だめ!そんな事したら今度こそお父様は!!」


お嬢「二度と立ち直れなくなっちゃう!!」


のび太「・・・・・・」


隊長「それでも銃を向けるか!なら撃て!!」


静香「撃って・・・・」


お嬢「だめぇええええ!!」


バン


お嬢「っ!!」


カキン


隊長「ぐっ!!」


のび太は撃った静香を盾にしている隊長の腕に刺さったナイフを


隊長「ぐっ!これだけか!!」


ナイフは腕から抜けて宙を舞ったそしてそれが隊長の目の前を落ちていく


バランスを崩している今がチャンスだった


のび太「っ!!」


お嬢「お父様!!」


バン


そしてナイフを撃った


グサッ


隊長「ぐぁあ!!・・・」


顔にナイフが当たる


しかし、まだ隊長は生きていた


隊長「っ!!こうなれば道ずれだ!!」


ガチャ


静香「っ!!」


のび太「しずかぁああああ!!」


お嬢「お母様ぁあああ!!」


ゴキッ


隊長「」


お嬢「首ってあんなに回るんだ・」


のび太「え?看護婦長!どうしてここに」


看護婦長「心配だから・・来た・・間に合ってよかった・・」


のび太「ありがと・・本当にありがと・・」


看護婦長「気にしないで・・・」


静香「あの・・ありがとうございます」


看護婦長「・・・・・・」


静香「えっと・・・」


ジャイアン「おい!!無事か!」


スネ夫「あれ?なんで看護婦長が」


看護婦長「・・・・・・」


のび太「助けに来てくれたんだ彼女がいなかったら静香を助けられなかった」


ジャイアン「そうか!俺からも礼を言うありがと」


スネ夫「ありがとう!」


看護婦長「・・・・・・」


新人看護婦「もう終わってたりする?」


アーニャ「誰のせいだろうね!」


新人看護婦「さぁね?誰でしょうね」


のび太「アンリーじゃなくて新人看護婦も来てたのか」


新人看護婦「そうだよ!少し遅れたみたいだけど」


アーニャ「少し迷っちゃって」


新人看護婦「誰の所為よ!あんたは昔から変わってないわね!」


アーニャ「貴方もね!ふふふ」


看護婦長「新人看護婦・・・」


新人看護婦「はっ!!知らない!あんたの昔なんて知らないし!」


ジャイアン「みんな無事でよかったこれで後は出木杉を・・・時間やばくないか?」


スネ夫「やばい!!忘れてた急がないと!!」


アーニャ「そうか!まだ、たけし達を過去に送らないといけないんだ!」


ジャイアン「のび太!先に行く!」


のび太「待ってくれ僕も行く」


ジャイアン「少しくらい話してても大丈夫だ!必要なのは俺とスネ夫とアーニャだ」


アーニャ「のび太は静香さんと話したいことあるでしょ?終わったらすぐ来てよ?」


のび太「お前ら・・・ありがど少しだけ時間をもらうよ」


新人看護婦「なら私たちはここの人達の処理でもしますか!」


看護婦長「残念だけど・・みんな死んでる・・・このままだと・・感染病が広がったりして危険・・」


のび太「なら手伝おう」


新人看護婦「うん!邪魔だから向こう行っててね!」


のび太「・・・そうか・・・ありがと」


お嬢「お母様・・久しぶりです!」


静香「うん、そうね!昔は貴方の方が歳上だったのに変な感じね」


お嬢「あの・・私は娘になるんですよね?」


静香「そうよ!いらっしゃい貴方のお母さんよ?よろしくね」


お嬢「うん!よろしくお願いします!えっとね後お姉ちゃんもいるのもう・・亡くなってるけど」


静香「そうなの・・・お嬢姉ちゃんだよね?」


お嬢「え?なんで知ってるの?」


静香「知ってるよ・・お嬢姉も大事な娘だから」


お嬢「お母様ぁああああ!!」


お嬢は静香に抱きついた


溢れてた感情が一気に出てきたのだ


不安は気づくと嬉しさに変わっていた


そこへ二人を包み込むように抱きしめてくる人がいた


のび太「僕も混ぜてくれよ」


静香「のび太さん・・・」


のび太「静香・・待たせてごめんな?」


静香「いいんだよ・・帰ってきてくれたんだから」


のび太「だけどまだ終わってないんだ・・また行くけど待っててくれるかい?」


静香「うん!待ってるから」


お嬢「大丈夫です!お父様は私が守ります」


静香「なら安心ね!」


のび太「お前ら最高だ!!」ギュッ


お嬢「痛いです!強く抱きしめすぎだよ!!」


のび太「おっとすまん!」


その時静香がなにかを思いだしたように言う


静香「そうだ、来たら渡そうと思ってたの、はいこれ」


お嬢「これ・・私の日記!なんで!!」


静香「やっぱりそうだと思った」


お嬢「読んだ?」


静香「ごめんね?」


のび太「どんな内容なんだ?」


お嬢「絶対見せません!!」


のび太「ガーーーーン」


静香「ふふふふふ、面白いわね」


お嬢「それでどうしてお母様がその日記を持ってたんですか?」


静香「助けてくれた女の子が持ってたの」


お嬢「女の子?」


のび太「・・・・・まさか」


静香「のび太さん?」


のび太「二人とも着いて来てくれもしかしたらわかるかもしれない」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー



ーー最前線本部入口付近ーー


のび太「ここだ!」


静香「これって・・タイムマシン?ボロボロだけど」


お嬢「最後は立派でした・・でもどうしてここへ?」


のび太「最初から気づくべきだった・・いくら機械に詳しくても未来の機械を直すことなんて出来ない」


のび太「だとすればきっとタイムマシンを使った!そして未来を知ってる!そんなお節介をする奴と言えば!」


お嬢「ドラえもんさん!」


静香「どう言う事なの?」


のび太「静香を助けた子はこいつに乗って来ただけど壊れていた、直せるのはドラえもんくらいだ」


のび太「そして、音声機能をつけるくらいだ他にもなにか!」


のび太「頼む少しでいい動いてくれ!」


カチ


タイムマシン「タイム・・マシン・・・起動・・」


のび太「よし!乗ってくれ!」


お嬢「わかった!お母様さぁ」


静香「えぇ・・・」


タイムマシン「特定・・・の人物・・数人・・を・・感知・・音声メッセージがあります・・再生しますか?・・」


のび太「再生してくれ」


タイムマシン「のび太さん、お嬢、そして静香さんこんにちわ・・・」


お嬢「お姉ちゃん!!」


タイムマシン「これを・・聞いてると・・言う事は・・無事・・あえたんですね・・」


タイムマシン「この・・メッセージは・・ドラちゃんに頼んで録音して・・もらってます・・きっと気づいてくれると・・信じて」


のび太「ドラちゃんね・・・呼ばせてたのか?」


タイムマシン「え?・・うん!・・わかった・・ドラちゃんから・・俺が呼ばせてるんじゃねぇぞだそうです・・え?言ったら意味がない?・・・そうなの?」


のび太「・・・・・」


タイムマシン「時間がないので・・言いたい事だけ・・言わせてもらいます・・・静香さん」


静香「・・・・・・」


タイムマシン「あの時は・・酷い事を言って・・ごめんなさい・・ただ必死で・・・」


静香「そんな事いいのに・・お礼を言いたいくらいよ」


タイムマシン「妹の事頼みます・・あの人だけじゃ少し・・心配で・・」


のび太「あの人って誰だ?」


お嬢「お父様だと思います!」


のび太「僕って頼りないのか・・」


静香「そんな事ないよ?のび太さん!」


タイムマシン「のび太さんは・・なんでも一人で抱えようとする・・そして、妹もそういう所があります・・だから心配なんです・・」


のび太「お嬢・・僕は頼りないかもしれないけど頼ってくれよな?」


お嬢「それはこっちのセリフです!お父様こそ頼ってください!」


タイムマシン「のび太さん・・・まだ、私の事で悩んでますか?・・私はまだ、話でしか聞いてないけど・・きっと・・幸せだったと思います・・だってね・・今全然怖くないの・・もうすぐ・・・死ぬのに・・・・」


のび太「お嬢姉・・・安心してくれ・・もう・・大丈夫だから・・」


タイムマシン「私は・・成長したお嬢の姿を見れて・・それだけでよかったです・・まぁ、あのケチャップの・・・所は・・少し引いたけどね・・」


お嬢「見られてたの!!」


のび太「あの時か・・・誰かに見られてると思ったがそう言う事か」


タイムマシン「最後に・・もし叶うなら私も・・貴方の娘に・・してくれると・・・う、嬉しい・・です・・」


のび太「当たり前だろ!お嬢姉は僕の大事な娘だ!」


お嬢「そうだよ!お姉ちゃん!」


静香「うん!」


タイムマシン「・・・ありがと・・・のび太さん・・す」


ガタン


そこでタイムマシンは壊れてしまう


のび太「くそ!もう動かねぇか・・最後なにが言いたかったんだよ!」


お嬢「なんとなくだけどなにが言いたかったかわかったよ」


静香「私もわかる」


のび太「なんだ!教えてくれ」


お嬢「それは言えないよ・・もう言われてると思うよ?」


のび太「え?そうなのか!」


静香「そうなの?ちゃんと返事した?」


のび太「返事ってなんだよ!」


お嬢「お母様大丈夫です!ちゃんとしたと思うよ、あんな幸せそうな顔だったんだもん・・」


静香「そう・・ならよかったわ」


のび太「なんの事なのかわからない・・」


お嬢「お父様!そろそろ行きませんか?たけしさん達の元へ」


のび太「そうだったな、今度こそ終わらせてくるよ」


静香「頑張って・・お嬢はここへ残るのよ?」


お嬢「お母様ごめんなさい、行かなきゃ行けないの」


静香「だめ!貴方はもう充分戦ったわ!もういいの!」


お嬢「もうこれは私の戦いでもあるの・・だから行かせて・・」


静香「・・・・・・」


のび太「静香・・・・・」


静香「わかったわ・・でも、無理はしないでよ・・絶対!」


のび太「静香、お嬢は必ず守るみんなで必ず戻ってくる!」


お嬢「だから、信じて待っててください!お母様!」


静香「絶対よ!絶対だからね!」


のび太「あぁ!」


新人看護婦「おーい!終わったよ〜」


看護婦長「これから・・どうするの?」


のび太「それなんだけど、静香を連れて街に戻って欲しいんだ」


新人看護婦「私達も行った方がいいんじゃないの?」


のび太「これは、僕達の戦いだ!出木杉と僕達のね!」


お嬢「お願いしますね!」


看護婦長「わかった・・気をつけて・・」


のび太「それじゃあ!行くぞお嬢」


お嬢「はい!!」


静香「・・・・・」


歩いて行く二人の背中を見て静香は思った


本当の親子みたいだと


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


少し前


ーー敵本陣近くーー


アーニャ「なんかさ・・敵多くない?さっきから」


ジャイアン「あの時敵が少なかったのはこっちに集まってたからか」


スネ夫「過去の俺達は何処にいるんだ?早くしないとあの時の俺達じゃ出来杉に勝てない」


ジャイアン「急がないと殺されるかもな!だが、急いで行って着く前だったらやばいし・・今のうちに見つけておくのがいい」


アーニャ「ねぇねぇ!作戦を確認しておこうよ!」


ジャイアン「そうだな!よし!スネ夫言ってみろ!」


スネ夫「え?俺が!仕方ないな」


スネ夫「作戦は過去のジャイアン、のび太、俺を過去に飛ばす事だ!のび太に感しては気にしなくていいと言ったので過去の俺とジャイアンを過去へ飛ばす」


ジャイアン「あぁ!その作戦をするにあたって必要な事はなんだ?」


スネ夫「まずは、過去へ飛ばす道具を使いこなす事、そして過去の俺達を出来杉と戦わせて敗北感をあじあわせる!そうだろ?


ジャイアン「そうだ!さすがスネ夫だ!そう言う事だ!アーニャわかったか?」


アーニャ「ん?なんか言った?」


ジャイアン「アーニャなにしてるんだ?」


アーニャ「ほら!のび太から預かった過去にとばす道具の使い方を確認してんだよ?」


ジャイアン「アーニャそうじゃない、こうやるんだよ」


ポチ


アーニャ「おぉ!動いた!で!穴は何処に?」


ジャイアン「おかしいな!・・座標を間違えたか?」


おじゃましまぁあああす!!


スネ夫「ん?なんか聞こえなかったか?」


ジャイアン「気のせいだろ?よし!使い方がわかったよ!これで閉じるはずだ!」


ポチ


アーニャ「で?座標間違えてたのね」


ジャイアン「すまん・・・」


敵「ぎゃぁあああ人が消えたぁあああ!!」


アーニャ「うるさい!!」


ドゴッ


敵「ぐはっ!」


スネ夫「ジャイアン使い方がわかったなら!急ごう!」


ジャイアン「そうだな!行くぞアーニャ」


アーニャ「待って!その前に!これ」


ジャイアン「なんだ?レスラーマスク?」


アーニャ「顔がばれるとやばいよ?」


スネ夫「そうだった!確かあの時もしてたな!ただこれではなかったような」


アーニャ「少しの事ぐらい気にしない!顔さえ隠れてればいいの!」


ジャイアン「そうだな!行くぞ!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ーー敵本陣ーー


スネ夫「やばい!ジャイアンが!撃たれそうだ!」


アーニャ「させない!」ガチャ


バン


出木杉「!!」


バン


ガキーーン


スネ夫「おぉ!弾に弾で当てたすげぇ!!」


アーニャ「ほら!スネ夫の出番だよ!」


ジャイアン「作戦どうりいけよ!」


スネ夫「そうだな!・・よし!」


出木杉「だれだ!」


スネ夫「やるな・・」ガチャ


アーニャ「やっと見つけた〜よし!今度は失敗しないでよ」


ジャイアン「了解!了解!」


過去ジャイアン「おまえらは」


こいつらを見て分かる


なにもかもが弱すぎる


この時の俺達はこんなに酷かったのか


出木杉「まとめて潰す!」


バン


スネ夫「少しおとなしくしてろ」


バン


出木杉「くっ!」


過去ジャイアン「おまえらおれと・」


アーニャ「ごめんね、話してる暇ないんだ!」


アーニャ(さてと!そろそろ退場の時間だよ!手加減したら駄目だよね!)


女「そぉい♪」ゴスッ


顔面にストレートが決まる


アーニャ「今よ!」


ジャイアン「はいよ!」ポチ


ジャイアン(絶対本気だよな?あれ)


ゴォオオオオ


丸い穴ができ過去のじぶんは、その穴に落ちていった


過去ジャイアン「うわぁぁぁああ」


アーニャ「こいつも!」ズルズル


過去スネ夫「」


スネ夫(頼む!優しく持ってくれ!髪を掴むな!!)


スネ夫のチャームポイントの前髪を持ちグルグルまわし穴にシュートした


アーニャ「そぉい♪」ブチ


なにかが破けたいや抜けた・・・スネ夫の前髪が・・


アーニャ「あ、髪の毛・・ごめん」


スネ夫「クッ!」


アーニャ「これで良し、穴を閉じて!」


ジャイアン「はいよ!」ポチ


ジャイアン「・・・・がんばれよ」


出木杉「誰だ・・てめぇら」


ジャイアン「忘れたのかよ!」バサ


スネ夫「・・・・・」バサ


アーニャ「・・・・・・」バサ


出木杉「⁉・・・ふふふふふ!」


出木杉「なにか変わったみたいだな!さっきのお前らとは違うな!」


ジャイアン「今度はまけねぇよ!出木杉!」


スネ夫「みんなの仇取らせてもらうよ!」


アーニャ「貴方が出木杉ね!顔はいいんだけどね!残念!!」


出木杉「君もね!顔はいいけどね残念だ」


アーニャ「言ってくれるね!」


出木杉「次は手加減しない!かかってこいやぁああああ!」


ジャイアン、スネ夫、アーニャ「!!」


続く


第十九話 終戦


戦場へ向かう二人の背中は大きかった


次帰って来た時はきっとまたみんなで・・・だが!!


その次はすぐに来た


のび太「ごめん・・敵本陣って何処だっけ?」


お嬢「お父様かっこ悪いです・・」


のび太「あの時はジャイアン達に着いて行くのが精一杯で・・・」


静香「・・・・・・」


新人看護婦「・・・・・・」


看護婦長「・・・・・・・」


のび太「地図・・あったら貸してほしいかなぁ〜て・・」


お嬢「ごめんなさい・・貸してあげてください」ペコ


静香「・・すいませんお願いします」ペコ


新人看護婦「ははは・・・」


看護婦長「・・私達が乗ってきた戦車の中にあるから」


お嬢「戦車!!」


のび太「ははは・・ありがとうございます・・」


のび太(戦車!初めて乗るぞ!おっと!平然を装わないとな)


のび太、お嬢「・・・」ワクワク


静香「本当に変わらないわね・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


ーー敵本陣ーー


ジャイアン「くっ!・・前のは本気じゃなかったのかよ!」


アーニャ「おかしいよ!こんなの人間の動きじゃない!スネ夫!」


スネ夫「ぐぁああ!!」


スネ夫の首を片手で待ち上げていた


出木杉「こんなものかよ・・」ギュゥゥウ


ジャイアン「スネ夫を離しやがれ!!」ドゴッ


出木杉「たけしくん・・・今のは殴ったのかい?」


ジャイアン「離せって言ってるだろうがぁあああ!!」ドゴドゴドゴ


出木杉「ふっ・・・・」シュ


アーニャ「たけし!!避けて!!」


片手で持っていたスネ夫をジャイアンに投げつける


ジャイアン「!!」


もしここで避ければスネ夫が!


ジャイアン「ぐはっ!!」ズザァー


アーニャ「なんで!避けないのよ!」


スネ夫「ジャイアン・・ごめん!」


出木杉「庇ったか・・スネ夫は足手まといだな・・なぁ?スネ夫」


スネ夫「っ!・・俺は」


バン バン


出木杉「!!・・遅い!」シュ


ジャイアン「スネ夫!耳をかすな!」


アーニャ「そうよ!スネ夫!あんな顔だけの男の話なんか聞いても無駄よ!」


出木杉「なんだよ・・武器持ってるじゃん?なんで使わなかった」


出木杉「まさか?素手で勝てるとでも思ったのか?」


ジャイアン「勝手に言ってろよ!!」


出木杉「まさか・・同情なんてしてないよな?」


ジャイアン「今更するかよ!」


アーニャ「して欲しいの?するわけないじゃん!」


スネ夫「っ!」ビク


スネ夫のわずかな反応を見逃さなかった


出木杉「スネ夫・・てめぇ!!」シュン


アーニャ「っ!!」


ジャイアン「は、速い!!」


スネ夫「!!」


出木杉「同情なんてしてんじゃねぇよ!!部外者が!!」ドゴッ!ドゴッ!ドゴーン


スネ夫「ぐはっ!ぐふっ!うがぁあああ!!」


ジャイアン「スネ夫!!出木杉この野郎!!アーニャ!スネ夫を頼む」バン バン バン


アーニャ「了解!!」


出木杉「弾がスローで見えるよ」シュッ!サッ!スタッ!


ジャイアン「やっぱりてめぇにはこの拳で決着つけてやる!」


出木杉「さっき殴ったのにまだわからないのか?たけしの拳はまったく痛くない」


ジャイアン「そうだろうな!」


出木杉「なんだ?認めるのか?自分の弱さを」


ジャイアン「あぁ!認めてやるよだから一つ答えて欲しい」


出木杉「なんだ言ってみろよ」


ジャイアン「今でも俺はお前も心の友だと思ってる・・出木杉お前は?どう思ってるんだ?」


出木杉「なぜ、今更そんな事を聞く」


ジャイアン「これだけは確認しておきたいんだ」


出木杉「俺は・・・ちっ!寝てればいいものを」


アーニャ「大丈夫?スネ夫!」


スネ夫「いてて・・大丈夫だ!出木杉!俺も心の友だと思っているよ!俺はあの日の事を知ってる!」


アーニャ「・・・・・」


出木杉「あの日だと?」


スネ夫「ドラえもんの最後って言えばわかるか?」


出木杉「見ていたのか・・」


アーニャ「・・・・」


スネ夫「あぁ・・見てた・・お前が最後まで俺達の事を助けようとしてくれたあの日を」


出木杉「そうか・・・だからなんだ?」


アーニャ「・・・」


スネ夫「え?」


出木杉「ドラえもんを見捨てて友人を見捨てて・・いや、君からしたら僕は友達でもなかったな」


スネ夫「そんな事は!見てる事しか出来なかったんだ・・俺はあの時無力で・・でも、今なら!頼むこんな事やめてくれ!昔みたいに仲良くしようぜ!」


出木杉「昔みたいにね・・僕を除け者にしてかい?」


アーニャ「・・」


スネ夫「除け者になんか!」


出木杉「してないと言いたいんだろ?実際なってんだよ・・・結局わかってくれたのは・・あの人だけだった!」


スネ夫「あの人?」


出木杉「のび太だよ・・」


ジャイアン「まてお前は静香ちゃんを取られてのび太を恨んでるはずだろ?なぜ!」


出木杉「恨んでねぇよ・・祝福してたよ静香ちゃんを幸せに出来るのはのび太だけだと知ったからね」


スネ夫「なら!戦う理由はもうないだろ!!黒幕の出木杉パパもう捕まえた!もういいんだ出木杉」


アーニャ「・」


出木杉「もうこれは僕の戦いなんだよ僕自身の・・死んでいった仲間達・・もうここで終わらせる事は出来ないんだよ!仲間の仇とらせてもらうぞ!」


スネ夫「出木杉・・・」


出木杉「たけし・・さっきの答えだが・・僕は君達の敵だ!それ以下でもそれ以上でもない」


スネ夫「そんな!!」


アーニャ「」ブチ


アーニャ「さっきから聞いてれば・・言ってる事ってただの逆恨みだよね?それに無理矢理付き合わせてただけだよね?仲間?向こうはそうは思ってなかったかもね!!」


スネ夫「アーニャ!!なにを」


アーニャ「スネ夫もさ?今までこいつの所為で何千人死んだと思ってるの?こっちももう終われない所まできてんだよ!!いい加減現実見ろよ!!友達ごっこに皆を付き合わせてんじゃねぇよ!!これは!戦争だよ!!」


スネ夫「それは・・でも」


ジャイアン「そうだな!アーニャの言う通りだ・・もうごっこ遊びじゃ終われない所まできてる、やるしかない」


ジャイアン「出木杉さっきの返事、もしそう言ってくれなかったら本気だせなかったかもしれない」


ジャイアン「今度は本気で行くぞ!!」


アーニャ「全ての元凶を・・施設のみんなの仇とらせてもらうよ!」


スネ夫「・・・・くっ!」


スネ夫「出木杉・・お前の気持ちは正直わかんねぇよ・・でも、出木杉がそう言うならもう・・・おまえは!」


スネ夫「敵だ!!仲間の為!未来の為に!」


本当はわかっていた、出木杉は本気を出させるためにわざと挑発をしていたと、だから殺さなかった殺しても出木杉はきっと後悔するからだ


敵である俺達を倒す事で本当の勝ちだとそう思っているからだろう


ならここからは本当の殺し合いが始まる


ジャイアン「作戦がある!聞いてくれ」スッ


アーニャ「ん?これはあの時のサンプルまだ持ってたんだ」


スネ夫「なんだこれ?」


ジャイアン「施設を襲撃した時にあった出木杉が使ってるであろう薬のサンプルだ」


スネ夫「それをどうするんだ?まさか!使うのか?」


ジャイアン「あぁ!出木杉に打つ!」


アーニャ「なるほどね!」


スネ夫「打つって!正気か!ますます強くなるんじゃ!」


ジャイアン「あのな!」


出木杉「いくぞ!!」シュ


ジャイアン「おっと!!」シュ


アーニャ「薬をこっちに!!」


ジャイアン「おう!そら!」ポイ


スネ夫「なに!どうすればいいの!」


ジャイアン「出木杉!!」ガシッ


出木杉「たけし!!」ガシッ


アーニャ「簡単に言うと用量は守ろうねって事!あとは考えて」


スネ夫「用量?・・・!!」


アーニャ「そりゃぁああ!!」ドゴッ


出木杉「ぐっ!・・この女め!」


ジャイアン「よそ見すんなよ!」ドゴッ


出木杉「してねぇよ!!」ガシッ


ジャイアン「手はもう一つあるぞ!!」シュッ


出木杉「ふん!!」ガシッ


アーニャ「たけし!!」


ジャイアン「!!」シュッ


ジャイアンはしゃがみそこへアーニャの蹴りがはいる


出木杉「っ!・・やるな!」


スネ夫「おりゃぁああああ!!」


出木杉「闇雲に飛びかかってきて!殺してくれと言ってるのと同じだぞ!」


スネ夫「!!」スカ


出木杉「ここだ!!君にはがっかりだ!スネ夫!!まだ、同情してるなんてな!!」


スネ夫「・・・ニヤリ」


出木杉「まさか!罠か!」


ガシッ


出木杉を羽交い締めにする


出木杉「後ろからだと!気配はなかったぞ!!」


ジャイアン「俺たちは前の時から命がけの戦いをしてきた!気配を消すくらい楽勝なんだよ!!」


出木杉「くっ!だが!足がある」


ガシッ


スネ夫「足ぐせの悪い出木杉に朗報だ!足・・動かせるか?」


出木杉「ぐぅ!!離せ!スネ夫」


スネ夫「嫌に決まってるだろ!やっぱりな!お前は速いだけで力はそんなにないな!」


ジャイアン「アーニャ今だ!」


アーニャ「にひひ!これなぁ〜んだ?」


出木杉「なんでそれを!!まさか!打つ気か!やめろ!!」


ジャイアン「これで終わりだ」


スネ夫「出木杉!!さよならだ!」


アーニャ「えい♪」ブス


出木杉「うがぁああああ!!」


ジャイアン「効いたみたいだ!」


出木杉「貴様らぁああ!大変な事をぉおお!!ぐぁあああ!」


アーニャ「少し黙ってなよ!!」ドゴッ


出木杉「ぐはっ!!・・うがぁぁああああ!やばい・・にげろぉおおおお!!」


出木杉はもがき苦しんだ、それを目をそらさず見続ける三人


友の最後を見届ける


そして出木杉は動かなくなる


出木杉「」


ジャイアン「これで終わったんだ・・戦いは」


スネ夫「あぁ!・・これで・・」


アーニャ「これで研究も中止になる」


アーニャ「もう出来杉コーポレーションもお終いね!」


ジャイアン「あぁ!だが・・のび太には悪い事をした」


スネ夫「そうだな、のび太にも出来杉の最後を見せてやりたかった」


ジャイアン「伝えてやろう立派だったってな」


スネ夫「あぁ!」


ジャイアン「かなりの犠牲はあったがこれで終わったんだ!ありがとう仲間達」


アーニャ「うん・・これで本当に・・・っ!!」


ジャイアン「よし!帰るぞスネ夫、アーニャ!」


スネ夫「あぁ!!」


アーニャ「そんな!!みんな!まだっ・・くっ!!」


ドゴーーン


ズザァアアア


アーニャ「ぐはっ!・・あ・・なた・・も・」バタッ


ジャイアン「なんだ!」


スネ夫「アーニャ!!」


ジャイアン「なにがあったんだ!!」


アーニャ「」


スネ夫「わからない!でも!アーニャがまったく動かない!早くアーニャの所へ行って応急処置をしないと!」


ジャイアン「わかってる!だが、まだ敵が近くにいるかもしれない!安全確認が先だ」


周りを見るが気配もなく誰もいない・・


いない?おかしいぞ・・


出木杉が倒れてた場所にいないだと!


ジャイアン「スネ夫!!出木杉はまだ生きてたんだ!!」


スネ夫「だが、気配もまったくしない!もうここにはいないんじゃ」


ジャイアン「だが・・・」


スネ夫「目の前で死にそうな奴がいるのに!!そんなに自分の命が大事か!」


ジャイアン「そうに決まってるだろうが!俺達が死んだら誰が助ける!それに・・生死がわからない・・そうなればこっちを優先するしかない・・わかってくれスネ夫」


スネ夫「隊長としての判断だね・・だけど俺は生きてると思いたい!!」


ジャイアン「俺だってそう思いたい・・・よし!行くぞ!」


スネ夫「周りに警戒しながらだね!」


ジャイアン「アーニャ!!しっかりしろ!アーニャ!!」


スネ夫「どう?ジャイアン!アーニャは無事か?」


ジャイアン「・・・・嘘だろ」


スネ夫「ジャイアン?」


ジャイアン「息をしてない・・」


スネ夫「なんだって!!ジャイアン代わってくれ」


スネ夫「っ!!・・・・・・」


見ただけでわかった・・胸のあたり穴があいており・・確かめるまでもなく・・


死んでいた


ジャイアンはどうやら一番冷静に見えて冷静じゃなかったようだ


ジャイアン「スネ夫!まだ助かるよな!応急処置だ!」


ジャイアンは必死に心臓マッサージを始めていた


スネ夫「やめろ・・ジャイアン」


ジャイアン「今助けてやるからな!」


スネ夫「やめろ!!ジャイアン」


スネ夫はジャイアンの腕を掴み殴った


ドゴッ


ジャイアン「ぐっ!なにをする!スネ夫!!邪魔するなら!」


スネ夫「もう!死んでんだよ!!気づけよ!見ろよ・・その手を」


ジャイアン「なんだよ!なんでこんなに血がついてんだよ!!」


スネ夫「アーニャを見てみな」


ジャイアン「!!」


今ついている血がアーニャのものだと気づく


それに気づけば後はわかるだろうそこからどうなるか・・・


ジャイアン「そんな・・アーニャが・・・うっ・・俺はまた目の前で守れなかったのか・・」


ジャイアン「うぁああああ!!」


ガチャ


スネ夫(まさか!自分に!!)


スネ夫「やめろ!!」ドゴッ


バン


ジャイアン「ぐっ!!」


殴ったことで体制を崩して弾をよける事ができた


スネ夫「やめろ!!逃げるのか!のび太達はどうする!」


ジャイアン「頼む!!もう!背負うのは疲れたんだ!みんなの所へ逝かせてくれよ!!スネ夫」スッ


そう言って自分のこめかみに銃をつける


スネ夫「この野郎!!」ドゴッ


ジャイアン「ぐはっ!スネ夫ぉおおお!!」ドゴッ


スネ夫「ぐっ!俺達を見捨てるのか!」ドゴッ


ジャイアン「っ!・・最初から!背負わなければよかったんだ!なのに俺は!!」ドゴッ


スネ夫「ぐがっ!!それは違う!ジャイアンがいなかったらここまでこれなかった!」ドゴッ


ジャイアン「ぐっ!・・俺なんてもういなくてものび太達ならやってくれる!」ドゴッ


ジャイアン「もう疲れたんだ!!邪魔するなら!スネ夫でも」ガチャ


銃を突きつけられる


スネ夫「っ!!本気かよ!お前は・・・少し頭冷やせやぁあああああ!!」


ジャイアン「っ!!」


バン


頬に弾がかする


スネ夫「ぐっ!・・この!馬鹿野郎ぉおおおお!」ガッ


持っていた銃でジャイアンを殴った


スネ夫「ハァハァ・・・ジャイアン・・ごめん・・」


ジャイアン「もう・・こんな世界は・・」バタッ


敵本陣で仲間が二人倒れている場所でスネ夫は一人立っていた


そこにはそれ以外なにもなかったスネ夫はやがて座り込み空を見上げて


スネ夫「俺は・・どうすればよかったんだよ・・・・ママ」ポロポロ


泣いた


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


のび太「おぉ!!かっこいい!」


お嬢「お父様!お母様!凄いです!!」


静香「デカイわね・・戦車って」


新人看護婦「ははは・・あんまり期待すると・・ね?」


看護婦長「・・・・乗って・・目的の場所まで連れてってあげる」


新人看護婦「えぇ〜疲れるのに〜」


看護婦長「・・力になりたかったんでしょ?」


新人看護婦「そうだけど・・わかったよ!!やってやんよ!!」


のび太「もう乗っていいのか!」


お嬢「いいんですか!」


静香「二人ともはしゃがない!」


新人看護婦「うん!いいよ!そこのドア開けて乗って」


のび太「よ、よし!開けるぞ」


お嬢「は、はい!!」


ガチャ


戦車の中を僕は見た事がない、うちの軍には戦車を買う金などなかったからだ


だけど・・見た事はない・・でも、わかる!これは・・


戦車じゃない!!


のび太「・・張りぼてをされたただの自転車だった・・・」


お嬢「戦車ってこんな感じなんだ・・私達が逃げてた戦車も実は中で必死でペダル漕いでたんですね・・・」


静香「よくわからないけど戦車って国家予算並みにするって聞いたけど・・これは・・国家予算が泣くわね」


新人看護婦「ごめんね!張りぼては一応本物に近づけたんだけど中がね・・うちの病院も厳しいんですよ・・少しずつ集めたんだけど」


看護婦長「いつかこんな日が来ると思い・・用意してたけど・・予算が・・足りなかった・・」


新人看護婦「で、でも!外装は本物と同じくらい!堅いから!ちょっとの攻撃なら壊れないよ!その分重いから動かすのは疲れるけど」


のび太「だから席とペダルが四人分ついているんだな・・」


お嬢「これって私も漕がないといけないのかな?」


新人看護婦「それはそうだよ!私と看護婦長とのび太そしてお嬢だよ!静香でもいいけど妊婦に無理はさせられないし」


静香「ごめんなさい・・」


お嬢「お母様!大丈夫です!体力に自信はあります!」


のび太「そうだ!俺たちに任せておけ!」


新人看護婦「よし!じゃあ!場所教えてよ!地図あるし」


のび太「え〜と・・確かここらへん?・・だと思う」


新人看護婦「・・・・川だけど?え?出木杉って魚人なの?」


お嬢「そうなんですか!!魚人っているんですか!!」


静香「人間ですから!出木杉さんは!」


のび太「確かここらだと思ったんだけど・・・う〜ん」


新人看護婦「・・・どうします?看護婦長?」


看護婦長「私なら・・ここらへんに本部を建てると想う・・」


新人看護婦「なるほど!じゃあそこへ行こう!」


のび太「お、おう!多分そこだと思う・・」


お嬢「ちょっと距離あるね・・」


静香「頑張ってください!」


新人看護婦「じゃあ!のび太一番前に座って!」


のび太「わかった!でもなんで?」


新人看護婦「二つある!まず前を見るのは一番前の人しか見れない!なんせ!戦車ですから!そして、一番前が一番ペダルが重い!」


のび太「・・・・・・」


新人看護婦「まさか?女性にやれとか言わないよね?」


のび太「・・わかったよ・・やりますよ!」


看護婦長「じゃあ・・行くよ」


順番は、一番前が僕で次にお嬢その後ろに新人看護婦そして看護婦長だ


静香ちゃんは補助席で応援中


望遠鏡みたいな奴で前を見ながらペダルを漕ぎ、なおかつ二番目の席にハンドルがあるのでお嬢に運転してもらう


バランス悪くね?


のび太「お嬢!少し右だ!」


のび太(ペダルが!凄く重い!)


お嬢「は、はい!・・ふぅ〜」


のび太「後ろの二人は大人しいな」


お嬢「そうですね!それにしてもペダルが重い・・全然進まないよ」


のび太「あぁ・・結構きつい!」


静香「がんばれ〜」


のび太「新人看護婦達は大丈夫か?」


新人看護婦「・・・・・」爆睡中


看護婦長「・・・・・」睡眠中


のび太「・・・・・・」


お嬢「・・・・・」


静香「起こしちゃダメよ?疲れてるみたいだし」


のび太「お嬢!気合いれるぞ!」


お嬢「はい!!」


ーー数分後


のび太「ハァハァ・・」


お嬢「ハァハァ・・うぇ・・」


静香「二人とも大丈夫?」


のび太「よし!起こそう!」


お嬢「ハァハァ・・は・・い」


のび太、お嬢「すぅーーーー」


のび太、お嬢「起きろぉおおおお!!」


新人看護婦「ん・・・はっ!!少し意識飛んでた!ごめん」


看護婦長「・・・不覚・・」


のび太「次は寝ないでくれよ?」


お嬢「そうです!!」


新人看護婦「ははは・・・善処する」


看護婦長「気をつける・・・」


のび太「ジャイアン達は無事だろうか・・」


お嬢「大丈夫ですよ!!」


静香「たけしさんとスネ夫さんはのび太さん達を信じていました!ならこっちも信じないと」


のび太「だな!うん、大丈夫に決まってる」


新人看護婦「なら必要ないかもしれないけど出来杉コーポレーションと薬について実は私達調べてたんだ」


看護婦長「いつかの為にね・・」


新人看護婦「聞きたい?聞く?それとも聞いちゃう?」


のび太「聞く!」


お嬢「聞きたい!」


静香「・・聞いちゃいます」


新人看護婦「そうだね・・薬の効力ってなんだか知ってる?」


のび太「確か・・リミッターを強制的に外して強くなるってくらいしか知らない」


新人看護婦「まぁそんな感じだけどまず、強制的に外すから身体にかなりの負担がかかる」


お嬢「どのくらいかかるの?」


新人看護婦「う〜ん説明すると長いよ?難しい言葉もでてくるし」


のび太「素人にもわかるように教えてくれ」


新人看護婦「う〜ん・・フルマラソンを夕食後に五回くらいするくらいだと思う」


お嬢「うわ〜〜」


のび太「かなり身体に悪いという事はわかったよ」


静香「出木杉さん・・・」


看護婦長「同情してるの?・・ならやめなさい・・そんなの相手にとっては侮辱にしかならない」


静香「・・・・そうね、ごめんなさい・・」


新人看護婦「あと、何かしらの能力が身につくらしいよ」


のび太「能力?どんな?」


新人看護婦「いや〜それはわからなかったんだ、ただ人によって違うらしいよ」


のび太「ジャイアン達から聞いた話によると出木杉は凄く速かったと言っていた」


お嬢「つまり!出木杉さんは!速いんですね!」


新人看護婦「なるほどね・・そんな感じの能力ね」


新人看護婦「じゃあ、次は薬の製作段階だね!あの薬は三回の試作品を作り出してそれに改良を重ねてできた薬らしいのまだ、途中段階みたいだけど」


新人看護婦「それで第一試作品はデータによると、はいこれ」


そう言うと携帯端末でデータ開き見せてくる


のび太「・・・・・・・」


お嬢「どれどれ!!・・・・」


のび太(英語・・読めねぇよ!)


お嬢「酷い・・こんな実験をしてたなんて・・」


静香「人のすることなの!」


看護婦長「少なからず・・私も手を貸していた・・」


新人看護婦「看護婦長!あの事は気にしないって約束でしょ!」


看護婦長「そうね・・・でも・

忘れはしない・・」


のび太「・・・やばいなぁ〜これはやばいぞ!」


のび太(読めないの僕だけだよこれ)


お嬢「そうですよね!お父様!これはやばいです」


のび太「そ、そうだな!」


のび太(どうするか・・・)


のび太「お嬢悪いんだが、よく見えにくくてな、この紙に書いてくれないか?もちろん訳してな!」


お嬢「え?いいけど・・」


静香「わかりやすいわね」


新人看護婦「なるほどね」


看護婦長「ボールペンならある」


お嬢「じゃあ借ります」


のび太「・・・ははは」


お嬢「〜♪」カキカキ


静香「帰ったら少しは勉強しなきゃね」


のび太「ですよね・・はぁ〜」


お嬢「はい!とりあえず第一実験は書けたよ全部書くと長いから結構省略したよ」


のび太「ありがと!お嬢」


実験

第一試作品投与

投与と同時に発作がおこり苦しみだして投与数分で死亡

二十人試したが全員死亡

まず、成分に人体が耐えきれなかったこれは、弱めるまたは副作用を遅らせる必要がある


のび太「・・・・・次を頼む」


新人看護婦「ちょっと待ってね・・はい!お嬢」


お嬢「はい・・〜♪」カキカキ


お嬢「完了!」


第二試作品投与

前の実験の失敗を踏まえて人体の負担を減らした

その事により少し効力は減ってしまうがそれは仕方ないだろう

なに、資金と実験体は無限にある流石出木杉コーポレーションだ!

結果は、投与をして数分は変化が見られなかったが、数時間後に死亡したと思われたが暴れだし研究員二人を殺害

意思疎通をはかるが伝わらず射殺した

どうやら、この薬は一度死んで生き返るようだ

人によって効果が現れるのがかなり違うようだ

それに担当の研究員を狙う事が多いようだ、これは頭の中で一番強く思ってる人を襲う事だと言う事がわかる

結果的に言うと意思もなにもないただのゾンビだ!これじゃあダメだ!

もう一度見直す必要があるようだ残った試作品は残しておこういつか使うかもしれないしな


のび太「っ・・・人の命をなんだと!死んでまでもまだ!」


お嬢「なにも思ってないよ!こんな奴ら!」


静香「やっぱり出木杉さんの会社も関係してるのね」


新人看護婦「研究員なんてこんな奴らばっかりよ・・私達を人として見てない」


看護婦長「・・・・・・」


のび太「次を頼む・・」


新人看護婦「無理して見なくてもいいよ?」


のび太「いや・・知っておきたいんだ・・あいつの事はなんでも」


新人看護婦「わかった・・はいこれよ」


お嬢「・・・・・〜♪」カキカキ


カキン


のび太、静香、お嬢「!!」


お嬢「え!なに!なに!敵?」


静香「お嬢!伏せてなさい!」ガバッ


お嬢「まっ!ごほぁ!!」


のび太「なんだ!!なんか当たったぞ!」


新人看護婦「そりゃあ!戦地の真ん中で止まってる戦車があったら撃つよ!」


看護婦長「大丈夫・・本物に近い耐久力があるから・・弾丸なんて効かない」


静香「大丈夫なの?」


新人看護婦「無視して話を続けよう!お嬢続き書いてね」


お嬢「いたた・・はい・・」


カキン


のび太「・・・・・」イラ


カキン


のび太「・・・・・・」イライラ


カキン


リロード中!!


いけるぞ!!戦車なんて怖くないぞぉおおお!!


隊長!でも撤退しろと言われてますが!


いいんだ!やれ!


のび太「なぁ・・凄くうるさいんだが・・」


カキン


新人看護婦「う〜ん仕方ないなぁ〜」


そう言うと一人戦車から出た


なんか!でてきたぞ!!


看護婦?なんだ?コスプレか?


俺たちと遊ばないか?


なぁ・・あれ銃持ってね?


撃てるわけねぇよ!ただの看護婦だぞ?


だよな!


はははははははは


ドドドドドドドドドドドド


ぎゃぁあああああああ


新人看護婦「ただいま〜これで静かになったよね!」


のび太「なぁこの戦車もどきは武器とかついてないのか?」


新人看護婦「戦車もどきって・・酷くね?さっきも言ったけど予算がないの!だから砲台もただの飾りだよ」


のび太「まぁ盾にはなってるからいいか」


お嬢「書けたよ!」


静香「ここ訳が間違ってるわよ?」


お嬢「あ、本当だ!流石お母様です」


のび太「お嬢も静香も適応力が高いな」


のび太(外であんなことがあったのに気にしてないなんて)


第三試作品投与

ここまでの数々の犠牲者の為にこの実験は成功させなければならない!

身体への負担を減らすことはこれ以上すると意味がなくなる

なら遅らせればいい、後から負担が一気にくるがそれも仕方ないだろう今はとにかく数分でも効果を発揮させたい

それを考え成分を見直しできた試作品が思わぬ効力を発揮した

それは若返りだ

人によってはどのくらい若返るかはわからないが我々の研究とは関係がない!破棄だ!思考まで子供になってしまっては使い物にならんそれにこの薬は定期的に使わないと死んでしまう

薬を投与せずに三日で死亡した

全く使えん

本社に連絡をすると何個か欲しいと言う事だ、仕方ないので送った後は処分だ

もっと成分を見直す必要がある


のび太「若返りか・・・」


新人看護婦「なに?若返りたいの?」


のび太「いや、そうじゃないんだ」


のび太「ただ・・世紀の発見なのにそれを破棄するなんてそれほどの価値があの薬にはあるのかなと思って」


お嬢「お父様・・・」


看護婦長「・・価値なんてない・・私は・・これでも医者よ・・本来人を助けるはずの薬でたくさんの人が死んでるそんな薬に価値なんてない」


看護婦長「それに若返るなんて・・それは今までの自分の生き方を否定してるだけ・・破棄するのが正解・・」


のび太「そうだな・・ごめん変な事言って」


看護婦長「気にしてない・・でも、この戦いが終わったら全ての薬のデータを消して」


のび太「わかってるもう二度とこんな薬も戦争も全部終わらせる」


静香「のび太さん私もできることをするからね」


お嬢「私だって!」


のび太「二人とも・・・」


新人看護婦「はいはーーい!じゃあとりあえずそこまでにして話を続けよね!時間ないし」


新人看護婦「のび太もうわかってると思うけど」


のび太「あぁ、第三試作品の次つまり第四試作品が今出木杉が使ってる薬だな」


新人看護婦「そう言うこと残念だけどその情報はここには書いてないみたいだから推測だけど、まず副作用は半端ないと思う」


のび太「そうだろうな・・だが」


新人看護婦「だが?」


のび太(出木杉は時期社長候補のはずだそんな薬を使うってのがおかしい・・まるで代わりがいるみたいだ・・・いやそんなはずはないか)


のび太(でも、もしそうなら・・出木杉は昔と同じ・・いやそんな事考えても仕方ない)


のび太「いやなんでもない・・」


新人看護婦「そう?」


新人看護婦「なに隠してるのかな?」


のび太「なにも隠してないよ」


新人看護婦「本当に?」


のび太「本当だ!」


新人看護婦「ふ〜〜ん」


のび太(やばい)


その時無線が鳴る


ぴーぴーぴー


お嬢「お父様!無線です!」


のび太「あぁ!こちらのび太だ!スネ夫か?」


新人看護婦「ちっ!逃げやがった」


のび太「・・・・・あぁ」


新人看護婦「なんかいい話ではなさそうね」


看護婦長「嫌な予感がする・・」


のび太「スネ夫・・大丈夫か?」


のび太「そうじゃない!!お前だ!!」


のび太「わかった・・現時点をもって隊長は僕だ」


のび太「隊長として命ずる・・撤退しろ以上だ!合流地点で待機だ!交信終了」


のび太「・・・・・・・」


お嬢「お父様なにがあったんですか!」


のび太「アーニャが・・死んだ」


お嬢「そんな・・冗談だよね?」


のび太「嘘ならよかったよ・・くそ!!」


静香「アーニャさん・・・」


新人看護婦「ははは・・笑えないよ・・これは・・ははは」


看護婦長「落ち着いて・・」


新人看護婦「ははは・・落ち着いてるよ?うん!落ち着いて・・」


看護婦長「やばいわね・・」


のび太「ジャイアンは戦闘できない状態だしスネ夫もかなり精神的にきてたから撤退させた・・後は僕たちだけだ・・」


お嬢「わ、私は!大丈夫です!アーニャさんの仇とらないと!」


新人看護婦「ははは・・勿論・・ 早く会いたいな〜出木杉!!」


看護婦長「・・・・・・」


のび太「・・・・・・」


静香「出木杉さん・・もう貴方を許す事はできないのね・・」


のび太(頼んだ・・・)チラ


看護婦長(行くの?危険よ?)サッ


のび太(なんでだ?ただ友達と会うだけだよ)サッサッ


看護婦長「・・・・・・」


看護婦長(わかった任せて)コクン


静香(なんか・・手話みたいので話してるようにみえるけど・・)


お嬢「さ、さぁ!行きましょう!お父様!」


新人看護婦「早く〜行こうよ・・」


のび太「看護婦長!!」


看護婦長「!!」ゴスッ


新人看護婦「ぐはっ!!・・なんで・・」


のび太「お嬢・・ごめん」ドスッ


お嬢「うっ!・・そんな・・」


静香「のび太さん!なんて事を」


のび太「静香・・お嬢をみんなを頼んだ」


ガチャ


のび太は戦車から降り走っていった


静香「のび太さん!」


看護婦長「とばすよ!!」


戦車はすぐさま街へと進路を変更して高速で戻った


看護婦長一人で漕いだ方が速かった


静香「看護婦長さんこれはどう言う事!」


看護婦長「今のみんなじゃ・・三人と同じ事になる・・」


静香「だからって!一人じゃ!」


看護婦長「言ってた・・友達と会うだけだと」


静香「!!」


看護婦長「その前に・・合流地点でスネ夫達をひろうよ・・」


静香「のび太さん・・まだ信じてるの・・」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ー敵本陣ー


そこにはなにもなかった・・


あったのは血なまぐさい臭いと戦った跡だけだった


そしてそれは雨が降る事で臭いが少しだけましになった


ザァアアアアア


そして一人の女性が倒れており花が置かれていた


のび太「・・・・・・・」


アーニャ「」


のび太「ごめんな・・こんな事に付き合わせてしまって・・ごめんな・・・・」


そんな消え入りそうな声も雨によって消されていった


のび太「雨なんか・・・大嫌いだ!」


あの日から雨が嫌いになったが今日でももっと嫌いになった


その時誰もいないはずなのに足音がする


のび太「!!」


のび太「やっぱりか・・なぁ久しぶりだな出木杉」


出木杉「・・・・・」


のび太「どうした?しゃべれなくなったのか?」


出木杉「・・・・・」


のび太「スネ夫から聞いた・・出木杉に試作品を打ったと」


のび太「その時の状況を聞くと出木杉が使ったのは第二試作品だな」


出木杉「・・・・・・」


のび太「ならその沈黙もしゃべらないんじゃなくてしゃべれないってことだよな・・」


出木杉「・・・・・・」


のび太「・・僕が憎いか?だから僕を探してたんだろ?」


のび太「でもよかったよもし、静香だったら僕は君を友としてみれなくなってたからね」


出木杉「・・・・・・」


のび太「出木杉・・あの日の約束はたしにきたよ!」


のび太「いい加減にしゃべれよ?」


のび太「意識あるんだろ?アーニャと同じ薬適合者の出木杉よ!」


のび太「副作用無視して薬を使えるなんて凄いな!!才能だよ才能!」


のび太「まるで昔のお前だよ!」


出木杉「!!」


気づくと出木杉は目の前にいた


出木杉「っ!!」シュッ


出木杉は素手で手をナイフのようにして刺してくるきっとこれにアーニャはやられた当たれば貫通だろう


それをのび太はスレスレで避けて


のび太「ふん!!」シュ


出木杉「なに!!」スカ


のび太「口があるなら!しゃべれやぁあああ!!」ドゴッ


顔面にパンチがはいる


のび太は出木杉が飛びかかってくる事を予想していた


出木杉「ぐっ!・・・のび太」


のび太「なんだ・・しゃべれるじゃねぇか・・どうだ?目ぇ覚めたか?」


出木杉「目が覚めたかだと?なにを言ってる!のび太!もうお前の知ってる出木杉ではない!あの時の俺は・・偽物だった」


出木杉「お前らが見てた俺は!偽物だ!!」


のび太「出木杉・・・お前・・」


出木杉「俺はお前の仲間も殺したんだぞ?憎いだろ!!」


のび太「それはアーニャの事か?」


出木杉「そこの女だ!もう死んでるだろ!心臓を狙ったからな!」


出木杉「本当の事言うとお前らと戦う事に少しはためらいもあった!だが、さっきの薬を打たれてから凄くいい気分だ!今なら誰でも殺れる!ふはははは!」


のび太「・・・・心臓をか・・」


出木杉「どうだ!のび太俺が憎いだろ!!・・俺もお前が憎い!」


出木杉「憎い奴同士殺り合う!いいじゃねぇか!!」


のび太「出木杉・・お前なんか無理してないか?それにおかしいぞ?」


出木杉「無理?してねぇよ!!今は気分が凄くいいと言ってるだろ!もう無駄話しは終わりだ」


出木杉「来いよ!!」


のび太「・・・そうか、出木杉お前は間違ってる・・だから・・約束を・・」


のび太は銃を捨てた


出木杉「おい?正気か?武器を捨てたら万に一つも勝てんぞ?それとも諦めたのか?」


のび太「心配してくれるのか?だけど諦めるわけでもないんだよ、偽物の君を倒すのに銃は必要ないってことだよ」


出木杉「舐められたもんだな!!のび太!!」シュッ


のび太「くっ!速い!!」サッ


出木杉「偽物だ?お前!俺のなにがわかるんだよ!!」シュッ


のび太「っ!」サッ


のび太「わからないよ!!わかってたらあの時気づいてあげられた!だが!」


出木杉「黙れ!!」シュッ


スパッ


少しかする


のび太「ぐっ!!・・出木杉はこんな事はしない!!たとえなにがあっても!!友達を守ろうとする!!それが!出木杉だ!」ドゴッ


出木杉「ぐはっ!・・だから!!それはお前の主観であって!事実とは違う!!」ドゴッ


腹へパンチがはいる


のび太「ぐぶろぁ!!ゲホッ・・ゲホッ・・」


たまらず片膝をついてしまう


出木杉「お前は本当の俺を見てなかった・・それだけだ!!」ドゴッ


のび太「ぐっ!!・・」バタッ


倒れてしまう


出木杉「立てよ!!」ドゴッ


のび太「ぐぁ!!」


出木杉「まだ終わらねぇよな!のび太!俺の恨みはこんなんじゃねえよ!!」ドゴッ


ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ


バキッ


のび太「うぁあああああ!!」


出木杉「あら?右腕折れちゃったかな?利き腕だよな?」


のび太「う、う・・うぁあ・」


出木杉「のび太・・がっかりだよ、あんな口をきくからもっと強いかと思ったが・・」


のび太「ぐっ・・・まだ!左は動く・・まだ!やれる!!偽物!!」


出木杉「いい加減にしろ!!」グシャ


右腕をおもいっきり踏んだ


のび太「ぐぁああ!!なんの!!」


ガシッ


のび太「身体だけは頑丈でな!!」


出木杉「なに!折れてるのになぜ!掴める!!」


右手で足を掴み左手でナイフを取り出した


鈴のついたナイフを


のび太「っ!!」


ザクッ


ナイフは出木杉の足に刺さったが今の出木杉に効くはずもなかった


はずだった・・・


チリン


不意に鈴が鳴った


出木杉「ぐぁあああ!!」


のび太「!!」


いきなり苦しみだす出木杉


出木杉「このぉおお!!なにをした!!このナイフになにをした!!」


出木杉は足に刺さったナイフを持ちのび太に向けて


出木杉「なにをしたぁあああ!!」


のび太「っ!・・ダメだ!うごー」


ザクッ


刺した


のび太「がはっ!・・やっぱりいてぇ〜よ・・・あと少しだったんだが・・」


出木杉「わかったか?これが本来の俺だ!!」


のび太「へっ!・・偽物がなに言っても意味ねぇよ・・バーカ」


出木杉「言ってろ!とどめをささなくても死ぬな!苦しめ」


意識がだんだんとなくなっていくのがわかった


僕は死ぬのか嫌だな・・


出木杉・・僕は信じてるぞ・・


のび太「ぐはっ!!・・静香・・お嬢・・スネ夫・・ジャイアン・・アーニャ・・ご・めん」ガク


出木杉「死んだか?・・・」


出木杉「ぐっ!・・・・・・・ぐはっ!」


出木杉「ハァハァ・・くそ!さっきのはなんだったんだ?なにかが俺を・・いや・・もういいか終わった事だ」


出木杉「次は・・静香だ!反応は・・ん?こっちに来てる?」


出木杉「ふふふ・・来てくれるとはよかったな!のび太と同じ場所で死ねるぞ?」


のび太「」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


目の前で友が死んだそして俺はなにもできなかった・・・


ーー戦車の中ーー


看護婦長はスネ夫とジャイアンと合流することに成功したが、のび太の事を知り

急いでのび太のもとへ向かっていた


スネ夫「急げ!もっと速くだ!!」


看護婦長「これでも全開で漕いでる・・」


静香「のび太さん・・・・」


スネ夫「のび太!無茶しやがって!のび太までいなくなっちまったら!もう・・・俺じゃどうにもできなくなる!!」


看護婦長「二人で勝てるの?・・三人で無理だったのに・・」


スネ夫「のび太を見捨てるなんてしない!なにが撤退しろだ!!お前が静香とお嬢を連れて逃げろよ!!」


静香「・・・・・・」


看護婦長「・・・・みんなを起こして戦った方が勝てるかもしれない・・」


スネ夫「ジャイアンとお嬢と新人看護婦長は気絶させたままでいい!最後の手段がある・・」ガバッ


そう言って上着をとる


するとそこには身体中に爆弾がついていた


静香「!!」


看護婦長「爆弾ジョッキ・・貴方死ぬ気?」


スネ夫「もしもの時の為に用意してたんだ・・あの時は迷いがあったが・・もう迷わない・・看護婦長!俺をおろしたら今度こそ街に戻ってくれ」


看護婦長「私は・・タクシーじゃない!・・貴方達は勝手すぎる」


スネ夫「すまんな・・・」


看護婦長「くっ!!・・・卑怯よ」


静香「スネ夫さん!!やめて!そんな事しないで!これ以上誰も死んでほしくない!!」


スネ夫「静香ちゃん・・俺は静香ちゃんには幸せになってほしい・・その為にはあいつが必要なんだよ・・止めないでくれ」


静香「私には!そんな理由で死んでなんてほしくない!のび太さんは・・絶対帰ってくる!」


スネ夫「今回ばかりはやばいんだもしかしたらもう・・・」


静香「そんなの!!ありえません!!勝手な事言わないでのび太さんは・・帰ってくる・・絶対だから!貴方を止めます!!」


スネ夫「なら・・・気絶してもらうしかないな・・静香ちゃん少しだけ寝ててくー」


バタッ


静香「!!」


静香「新人看護婦さん・・起きてたんですか?」


新人看護婦長「うん・・今のスネ夫は冷静さを失ってる・・少し寝ててもらったよ」


静香「ありがとうございます!私じゃどうにもならなかったから助かりました」


新人看護婦長「・・でも、街で待ってるのは嫌だな・・・ふざけんなよ・・出木杉」


静香「新人看護婦さん?」


新人看護婦「・・・・進路に変わりはないよ」


静香「・・・・・・」


新人看護婦「止める?」


静香「止めても行くんでしょ?もういいわ・・でもスネ夫さんみたいな事はしないで」


新人看護婦「しない・・約束する」


看護婦長「・・もうそろそろ着くよ新人看護婦!ささっと操作手伝って!」


新人看護婦「わかってる!」


静香「私も手伝います!」


新人看護婦「じゃあお願い」


少ししてのび太が言ったと思われる場所へ着く


そこで見たのは・・


のび太「」


ナイフが刺さって倒れているのび太の姿だった


静香「のび太さん!!」


静香「そんな・・起きてよ・・ねぇ!!」ポロポロ


新人看護婦「くっ!!出木杉!!出て来いよ!!近くにいるんだろうが!!」


シュッ


看護婦長「!!」


静香に高速で近づく人影が見えた


看護婦長「っ!!静香!しゃがんで!」


新人看護婦「出木杉か!!」


静香「・・・のび太さん」


看護婦長「ぐっ!させない!」


ドンッ


静香に攻撃があたるギリギリで攻撃を受け止める


出木杉「なに!!」


看護婦長「くっ!・・今よ!」


新人看護婦「おらぁああ!!」ドゴッ


出木杉「ぐっ!・・あと少しで殺れてたのに!残念だ」


新人看護婦「不意打ちとは卑怯ね!」


出木杉「ここじゃあなんでもありなんだよ!お前も素人じゃないならわかるだろ?勝てばいい!」


新人看護婦「そうだけど!そうしなきゃ勝てないなんて弱いんだね?」


出木杉「弱いねぇ〜・・そういえばさっき俺の攻撃を受けとめた奴はどうしてるのかな?」


新人看護婦「え?・・!!」


看護婦長「ぐっ・・・」


新人看護婦「ちょっと・・手が折れてんじゃ・・」


看護婦長「このくらい・・平気!それよりこいつの狙いは静香よ!静香の所へ行かせちゃだめ・・」


新人看護婦「うん!・・静香さんは・・」


静香「のび太さん・・私もう・」バタッ


のび太に寄り添うように倒れる


出木杉「可哀想に・・すぐ会わせてやるからな」


ガシッ


新人看護婦「行かせるわけないでしょ?あんたは私が殺してやる!!」


出木杉「邪魔だ!どけ」ガシッ


新人看護婦を掴みそのまま地面に叩きつけた


新人看護婦「しまっ!・・」ズザァアア


出木杉「さてと静香・・楽にしてやるからな」


タッタッタッタッ


新人看護婦「ふざけんなぁああああ!!」シュッ


出木杉「ふん!!」ドゴッ


新人看護婦「うぐっ!・・ガハッ・・」


出木杉「邪魔だって言ってるだろうが!!」シュッ


新人看護婦「!!」


ドン


看護婦長「バカッ!!」


新人看護婦「ちょっ!!」


看護婦長は新人看護婦を体当たりで庇った


ドゴッン


看護婦長「ぐはぁ!!」


代わりに攻撃を受けてしまう


出木杉「いいね!!仲間がいるとこういう事ができるんだな!!そら!もう一発いくぞ!!」


ドゴッ!ドゴッ!ドゴン!


看護婦長「・・・・まだまだね私も・・」バタッ


新人看護婦「ぐっ!!この野郎ぉおおおおお!!」


出木杉「真正面から来てんじゃねぇよ!バカか?」


出木杉は急所へ狙いをさだめる


それに気づいてるでも止まらない


新人看護婦「うあああああ!!」


出木杉「じゃあな!!」


バン


銃声が鳴る


出木杉「ぐっ!!」


命中した


新人看護婦「ああああああ!!」


出木杉「ぐっ!!うるせぇ!!」ドゴッ


新人看護婦「がはっ・・・」バタッ


出木杉「くそが!!油断してたとはいえ!しかもガキにやられるとは!!」


お嬢「皆に・・なにをしたんですか!!お母様もお父様も!!貴方が!!許さない絶対」


出木杉「お父様?もしかしてのび太と静香の娘なのか?」


お嬢「そうよ!血は繋がってないけど!私の大事なお父様とお母様です!なのに!!」


出木杉「ほう・・のび太もお節介が好きだな!はははは!すぐ殺してやろうと思ったがゆっくり痛めつけてから殺してやるよ!!」


お嬢「もう・・私の帰る場所はないです・・ならせめて!!やるだけの事はやる!!」


お嬢「だから・・だから!」


お嬢「皆の・・仇とります!!」ポロポロ


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


ー????ー


のび太「・・・・・・・」


のび太「ここは何処だ?」


なんだろう・・前に一度来た事があるような


のび太「う〜ん・・何処だっけ?」


のび太「・・・そうか!ここは前にアーニャと会った所と似てる!」


???「・・・のび太くん」


のび太「出木杉!!」


出木杉「やぁ、のび太くん久しぶりだね」


のび太「・・本物なんだな」


出木杉「本物か・・どっちも本物だよ」


のび太「・・・出木杉聞きたい事がある」


のび太「出木杉は本当に僕たちを恨んでいるのか?」


出木杉「本当の事を言うと全くってわけではないよ」


出木杉「でも、今はもう恨んでないよ、のび太くんしか静香ちゃんを幸せにできないとわかったから」


出木杉「でも恨んでた時期もあったのも事実その事であの僕は生まれてしまった」


のび太「・・・なるほど、出木杉は薬の適合者そしてアーニャもそうだ!二人に共通する点は自分の中にもう一人いると言う事だ」


のび太「二人の違う点は制御できてるかできてないかだ」


のび太「いや!それも違う!アーニャが表なら君はもう裏になってるんだ!」


出木杉「そこまでわかるんだね流石のび太くんだよ」


のび太「そして、表にでている奴は元々裏だった負の感情だな!」


出木杉「かなわないな・・少し見ないうちに変わったよ君は・・あの時からもう君の方がなによりも上をいってた・」


のび太「違う!僕はいつも君がうらやましかった・・成績優秀、スポーツ万能、そんな君がうらやましかった・・いつしか君は僕の目指す目標になった」


出木杉「のび太くん・・・・」


のび太「出木杉・・いつからだ、いつからがあいつだったんだ?」


出木杉「その話をするには少し過去の話をさせてほしい」


のび太「あぁ・・聞かせてくれ」


出木杉「ドラえもんが殺された日の事は知ってるかい?」


のび太「聞いてるよ・・僕達を助けようとしてくれていたとスネ夫が言っていた」


出木杉「ごめん・・君の親友を守れなくて・・」


のび太「君はよくやってくれた・・それでも無理だったんだ、君の所為じゃないよ」


出木杉「のび太くん!ごめん!ごめん!・・・ごめん!ありがとう」ポロポロ


のび太「もう謝るな!続きを聞かせてくれ」


出木杉「あぁ・・あの後僕はすぐに海外の研究所へ連れて行かれた」


のび太「薬関係か・・なにかの手伝いか?」


出木杉「僕は父親に売られたんだよ・・実験材料としてね」


のび太「そんな!自分の息子を!なんて奴だ」


出木杉「仕方ないよ・・それしか僕の価値はなかったんだ」


のび太「それでも父親だろ!!価値とかなんて関係ない!従う事もなかったんだ!」


のび太「なのに!!なんで・・」


出木杉「・・従わない場合は君の友達を殺すと・・そう言われた」


のび太「ぐっ!!・・なんで!なんで!僕達を頼ってくれなかったんだよ!なぁ!!出木杉!!」ガシッ


出木杉「ドラえもんでもできなかったことをどうして君達ができる!!無駄死にするだけだろうが!!」


のび太「うっ・・そうだけど・・君が実験を耐えてる間僕達の為に戦ってる間僕達は!!君を倒す事を考えて!!最悪じゃないか・・」


出木杉「・・・それでも良かったんだ・・続き聞いてくれるかい?」


のび太「・・・・あぁ」


出木杉「僕は実験を繰り返す事である事がわかった」


のび太「君が・・薬適合者だと」


出木杉「あぁ・・その事で周りからの見る目も変わり父も時期社長候補の一人にいれてくれた」


のび太「なんだよそれ・・みんな腐ってんな・・」


出木杉「そんなもんだよ・・だけど実験も危険の多い薬を使ったりする事が多くなった・・死にはしなかったけど苦しかったよ・・」


出木杉「そして、段々と声が聞こえてくるようになってきた」


のび太「それって!」


出木杉「そう・・もう一人の僕が現れ始めたんだ・・あの時の僕は精神的にもかなりきていた、だからあいつの言う事にも簡単に耳を傾けてしまった」


出木杉「代わってやろうか?苦しいだろ?そう言って実験の時だけ代わってもらう事にしたんだけどそれが罠だった」


出木杉「気づいたら・・僕の身体は奴のものだった・・」


のび太「・・・・・・・」


出木杉「そこからは君達の所為で苦しんでんだ、あいつらはお前の事なんか忘れてるとかを毎日頭の中に詰め込まれるように・・そして気づくと」


出木杉「君達を恨んでいた・・・」


のび太「なら、僕を殺らないのか・・もう戦う気はあったんだろ?」


出木杉「たけしくんやスネ夫くんに言われちゃってね・・心の友だって・・そう言われただけで何故か・・・今まで言われてた事が嘘じゃないか?と思った」


のび太「出木杉・・・・」


出木杉「そしてのび太くん・・君が信じてくれたおかげで僕は目が覚める事が出来たんだ・・ありがとう」


のび太「!!」


のび太「あぁ・・・やっぱり信じて正解だったよ・・僕が目指した君はまだ!生きてたよ・・よかった」ポロポロ


出木杉「僕の為に泣いてくれるんだね・・ありがと」


そして出木杉は真剣な顔をして僕を見た


出木杉「もう時間がないみたいだ!このままじゃ君の大事な人が・・」


のび太「わかってる・・でも僕は死んでる・・」


出木杉「それは大丈夫だよ!まだ生きてるよ!君もアーニャも」


のび太「え?」


出木杉「少しだけだけど身体を向こうが油断してるときとかに動かせる事ができた!アーニャも君も急所を外すのが限界だったけど生きてるよ・・」


のび太「本当か!!ならアーニャも!生きてるのか!」


出木杉「うん!でも、やばいのは確かだよ」


のび太「ならもう行かなきゃ・・」


出木杉「のび太・・待ってくれ」


のび太「・・・・・・・」


なにを言おうとしてるのか・・もうわかっていた


出来たら聞かない方がよかった


そうすれば無駄な足掻きも出来ただろう


出木杉「最後に・・友達として仲間として・・僕を」


出木杉「殺してくれ・・」


しかしこう言われたらもう・・


のび太「いいのか?僕も君もまだ若い・・・やり直すチャンスはいくらでもある」


出木杉「いいんだ・・もう僕と奴は大きな罪を犯しすぎた・・死でも・・償いきれない罪をね・・」


のび太「あれは!お前じゃなくて!もう一人の!」


出木杉「僕と奴は・・一心同体だ!奴のやってきた事に僕の感情もはいってる・・・僕も同罪だ!」


のび太「そんな事は・・・」


否定できなかった


出木杉「僕と奴どちらかを殺す事もできない・・どちらかが死ぬことになればもう一人も死ぬ・・それが一心同体なんだ・・」


のび太「僕には・・友を殺す事なんて・・できない!!」


出木杉「頼む!!お願いだ!この手でこれ以上仲間を殺させないでくれ!!辛いんだ!もし静香までこの手で・・・頼む!君にしか頼めないんだ!のび太くん!!」


のび太「・・・・・・・」


出木杉の目は今までとは違い輝いていた・・そして力強くもあった覚悟をしている目だった


その覚悟・・見せてもらったよ


のび太「わかった・・もう終わらせるよ今度こそ・・英才」


英才「名前で呼んでくれるんだね・・ありがと・・」


英才「あいつも助けてやってくれないか?あいつもきっと苦しんでるから・・僕の所為で」


のび太「あぁ!二人とも!いや・・出木杉英才を終わらせるからだからあと少し耐えてくれ」


英才・・確かに受け取ったぜ!後は任せてくれ心の友として約束は絶対守る!


英才「君に出会えてよかった・・」


のび太「僕もだよ・・」


のび太「さよならだ・・・」


英才「あぁ・・さよならだ」


意識が遠退いていく・・・


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ズザァアアアア


お嬢「うぁああああ!!」


出木杉「どうした?もう終わりか?」


お嬢「まだ・・まだ・・これからよ!!」


お嬢「たぁああああ!!」


出木杉「遅い!!」ドゴッ


お嬢「がはっ!・・まだ!!まだいける!」


出木杉「ガキの癖にやるな!」


お嬢「おらぁあああ!!」シユッ


出木杉「そんな攻撃簡単によけられるぞ?」


当たる瞬間に寸止めをした


お嬢「!!」


そしてもう片方の手で殴った


出木杉「ぐっ!フェイントか!」


お嬢「っ!」


ガチャ


出木杉「銃か!何処に隠し持って」


バン バン バン


お嬢「ぐっ!!」


出木杉「ぐぁあああ!!この野郎!!」


お嬢「おりゃぁああああ!!」ドゴッ


出木杉「ぐっ!・・くそ!油断しすぎた!一度にげー」


お嬢「逃がさないよ!!」シャキン


出木杉「なんだ!その大量のナイフは!!」


お嬢「はぁあああ!!」シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ


出木杉にナイフが無数に飛びかかるが全て避けていく


出木杉「ナイフなんてな!銃弾より楽に避けられるんだよ!!いくら弱ってるからといって当たると思ったか?」


お嬢「はぁあああああ!!」シュッ シュッ シュッ シュッ シュッ


出木杉「ちっ!何本持ってんだ!あいつは!」


出木杉「正直もう少し何かを考えてると思ったが所詮ガキか!」


さらに避けて行く


この時出木杉は気づいていなかった


自分が誘導されてる事に


カチッ


出木杉「ん?なんだ?まさか!地雷か!なんでこんな所にしかけて・・っ!」


お嬢「なんにも用意なしでかかっていくほど・・・バカじゃないよ」


お嬢「どうする?避けるのに夢中で誘導されてる事にも気がつかなかったおバカさん・・」シャキン


お嬢「避ける?足を動かせば爆発するし・・動かなかったら刺さるしね・・」


出木杉「くそガキがぁあああ!!」


お嬢「じゃあね・・・」シュッ


ザクッ


出木杉「ぐっ!・・・効かんわ!!」


お嬢「これが最後の一本です・・」シャキン


出木杉「ぷっ!ははははは!それでどうする?さぁ来いよ!受けてやるからよ!!」


お嬢「お父様・・お母様・・これで終わりです・・」シュッ


投げられたナイフは出木杉に届かず目の前に落ちていき


出木杉「おいおい!どうした?当てるんじゃないのか?」


カチッ


何かに当たった


出木杉「っ!もう一個だと!!」


お嬢「・・・さよならだ!」


ドカーーーーン


出木杉「ぐっ!!」フラ


ドカーーン


爆風からふらついて地雷から足を離してしまい爆発した


どんなに強くても爆破には耐えきれないだろう


お嬢「これで・・・終わったんだよね・・」


お嬢「・・・・・」


お嬢「仇はとれたよ・・お父様・・お母様・・」ガチャ


お嬢は自分の頭に銃口をつける


お嬢「今逝きます・・・お父様・・お母様・・お姉ちゃん」


ぐっ!!逝かせるかぁああ


プシューーー


シュッ


カキン


お嬢「あ・・銃が・・」


何処からか飛んできたナイフがお嬢の持っていた銃に当たり吹っ飛ぶ


のび太「っ!・・いてぇ・・一気にナイフ抜くんじゃなかった・・血がとまらねぇや・・」バタッ


お嬢「お父様!!生きていたんですか!・・よかった」ポロポロ


のび太「あぁ・・ちょっと寝てただけだよ・・ははは静香も無事だ・・」


お嬢「おとうさ〜まぁ〜!」ギュッ


のび太「ぎゃぁああ!!今は!!少し嬉しいけど!いてぇええ!」


のび太(なにか・・当たってる)


お嬢「はっ!いけない!お父様血が!鼻からも!」


のび太「最初っから・・気づいてくれたら・・」


お嬢「喋らないでください!今血を止めます!」


のび太「あぁ・・ごめんなこんなボロボロになってしまって守ってやれなくて・・ごめん」


お嬢「だから喋らないで!私だって守りたいんです!皆を!」


のび太「ははは・・強くなったよ本当に・・お嬢・・あと・・胸も・・」ガクッ


お嬢「お父様?・・お父様!!しっかりしてねぇ!!胸が強くなったってどう言う意味ですか!!お父様ぁあああ!!」


スネ夫「う〜んなんか外がうるさいなぁ〜・・なにしてたっけ?・・!!」


スネ夫「そうだ!!のび太を助けないと!!ここは戦車の中か!とりあえず外に出てみるか」


スネ夫「みんな・・倒れてる出木杉は!」


出木杉「」


スネ夫「死んでるのか?・・・それより!みんなは無事なのか!」


お父様ぁああああ!!


スネ夫「この声は!お嬢!今いくぞ」


スネ夫「お嬢!一体なにが!」


お嬢「スネ夫さん!お父様が・

・起きないんです・・助けてください・・」ポロポロ


スネ夫「・・・まだ脈はあるし大丈夫!寝てるだけだよ」


お嬢「え?・・本当に」


スネ夫「あぁ!本当だよ!だから安心していいよ」


お嬢「よかった・・本当によかったよぉおおお!」ポロポロ


スネ夫「おい!のび太起きろよお嬢泣かしてんじゃねぇよ!」


のび太「ぐがぁあああ〜〜」


スネ夫「お嬢に言うぞ?お前の小学生の頃の話しを・・おねしょとか・・」ボソッ


のび太「うわぁあああ!!それだけは!・・ってあれ?スネ夫!撤退したはずじゃあ!」


スネ夫「仲間をほっておけるかよ!のび太!仲間外れはやめてくれよ」


のび太「ごめん・・そうだなジャイアンは無事か?」


スネ夫「あぁ・・まだ目覚めてないが・・アーニャが死んだ所為で」


のび太「あいつなら生きてるぞ?だから応急処置をしてくれ」


スネ夫「え?だが!息を・・いやのび太が言うんだ信じるよ」


スネ夫「その前に他のみんなも起こそう・・あの二人の方が適切に処置が出来るだろ」


のび太「頼んだ!」


お嬢「お父様・・・」ギュッ


のび太「僕はこのとうり動けない」


のび太(あ〜幸せ〜静香にはないこの腕にあたる感触は・・)


スネ夫「任せておけ」


スネ夫「まずは・・」


新人看護婦「・・・・・・」


スネ夫「なんだ?起きてんじゃん」


スネ夫「どうした?起きれないのか?」


新人看護婦「もう・・どうでもよくなっちゃって・・ははは」


スネ夫「悲劇の主人公気どるのもいいが今は一分一秒が惜しい!怪我人がいる処置を頼む」


新人看護婦「・・・・・・・」


スネ夫「ははは・・・・」


スネ夫「おい!!いい加減にしろよ!!子供じゃねぇだろうが!!あの時俺達に戦場の怖さを教えてくれたよな!!戦場では前だけを見ろって言ったよな!!今お前が見てるのは何処だ!!答えろよ」ガシッ


新人看護婦「痛い・・離してよ」


スネ夫「答えるまで離さねえよ!!」


新人看護婦「っ!」ドゴッ


スネ夫「ぐっ!・・なにすんだよ!!」


新人看護婦「そんなの知ってるよ!!でも!やっと会えたのに・・また別れるなんて・・・そんなの・・酷すぎるよ」ポロポロ


スネ夫「別れはいつか来る・・それが早かっただけだ・・お前が前を向いて進まないとそいつに悪いだろ・・・そいつの分も生きようぜ?俺も手伝うからな?」ニコ


新人看護婦「!!」ドキッ!


新人看護婦「・・・・スネ夫・私・・貴方がいれば前をー」ポッ


スネ夫「時間がないアーニャの応急処置頼むよ!」


新人看護婦「向いていけ・・へ?今なんて?」


スネ夫「だから!アーニャの処置を頼む!まだ生きてる!だから頼む」


新人看護婦「・・・まだチャンスはあった!!」シャキン


スネ夫「うわっ!そんな大量のメスどうした!」


新人看護婦「アーニャは任せて!ダーリンは看護婦長をお願いね!」


新人看護婦はアーニャの所へ行った


スネ夫「・・・ダーリン?聞き間違いだよな・・耳までおかしくなってきたか・・はぁ〜次は看護婦長だな!」


スネ夫「・・・・・・・」


看護婦長「・・・・・・」


スネ夫「なんだよ・・あんたまで動きたくないのか?」


看護婦長「・・・・・・」


スネ夫「どうした?話しなら聞いてやるから」


看護婦長「・・・・・・」


スネ夫「なぁ!なにか言ってくれよ!それとも俺じゃダメなのか?確かに俺は頼りないかもしれない!のび太達の方が頼りになるし俺なんていたって・・・」


看護婦長「そんな事ない・・貴方は自分のすべき事をわかってる・・貴方は十分やってる・・」


スネ夫「じゃあ!話してくれないか?きっとチカラになるから」


看護婦長「・・動けないのよ・・何本か折れてる所為ね・・それに喋ると痛いの・・」


スネ夫「なんだよ!それを先に言えよ!とりあえず応急処置くらいなら出来るから」


看護婦長「ごめんなさいね・・」


スネ夫「気にするな!仲間だろ」


看護婦長「仲間ね・・・」


その頃のび太はどうにか立ちあがれるまで回復していた


静香の所へ向かった


のび太「静香!起きてくれ」


お嬢「お母様!朝ですよ!」ギュッ


のび太「朝じゃないが!朝だぞ!」


お嬢「ダメです・・起きません」


のび太「静香はなかなか起きないからな・・お嬢そろそろ離してくれないか?」


お嬢「そもそも気絶って寝てる事になるのかな?」


のび太「う〜ん・・じゃあ呼んでも起きないのかな?無視しないでお嬢」


静香「すぅ〜〜んっ・・ふふ」


お嬢「うん!お母様は寝てますね!」


のび太「なら仕方ない・・・この!ひんー」


ガタン


のび太「なんだ!今の音」


お嬢「お父様!戦車が動いています!」


のび太「まさか!!」


出木杉の倒れてる場所を見ると出木杉はいなかった


のび太「やばいぞ!あいつ逃げる気だ!」


新人看護婦「一体なにが!あっ・・・!!」


お嬢「大丈夫ですよ!一人じゃそんなに速くうご・・」


戦車は高速で走っていった


お嬢「え?・・・」


新人看護婦「ドロボー!!」


看護婦長「・・みんなの募金が」


お嬢(募金で造ったんだ)


スネ夫「のび太!!どう言う事だ!なんで戦車が!」


のび太「出木杉だ!やばい今逃げられたら今度こそ英才は・・せめて少しでも残っている間に終わらせてやらないと・・」


スネ夫「やばいぞ!ジャイアンがまだ乗ってるはずだ!」


新人看護婦「たけしならそこに捨てられてるわよ」


スネ夫「なんだって!無事なのか!なにかされてないか」


新人看護婦「どうやら邪魔だからどかしたくらいね!それほど弱ってるのかも今逃したら・・次は勝てるか・・」


お嬢(たけしさんってデベソなんだ・・)


のび太「なら!追いかけるまでだ!!」


お嬢「ちょっと!お父様!追いかけるってどうやって!」


のび太「こいつだ!」


そう言うと近くに倒れてるバイクを指差す


のび太はバイクを起こして乗った


のび太「エンジンは・・よし!かかった!」


お嬢「お父様私も!」


のび太「お嬢はもういいんだ!後は僕に任せてくれ!必ず帰ってくる」


お嬢「嫌です!行きます!」


のび太「頼む!静香を守ってくれお嬢にしか頼めないんだ」


お嬢「そんな・・また一人にするんですか!!」


のび太「一人になんか絶対しない!必ず帰ってくる!信じてくれ!それとも僕が信用できないかい?」


お嬢「ずるいです・・そんな言い方されたら・・絶対帰ってきてよ」


のび太「あぁ!じゃあスネ夫、後はここを任せた」


スネ夫「わかった!行って来い!嘘はつくなよ?」


新人看護婦「負けんなよ!みんなの事は任せて!」


のび太「あぁ!負けねぇよ!よし!行くぜぇえええ」


お嬢「待って!!」


のび太「おっと!ビックリしたどうした?お嬢」


お嬢「腕見せて!」


のび太「お嬢、今は時間がなー」


お嬢「み、せ、て!!」ギロ


のび太「はい!・・・」


のび太(一瞬・・怒った時の静香と同じ寒気が・・まさかな)


お嬢「これは・・酷い」


新人看護婦「う〜ん完璧に折れてるよこれ」


スネ夫「のび太!無茶しすぎだ!」


お嬢「やっぱり・・」


のび太「お嬢・・行かせてくれないか?」


お嬢「新人看護婦さん・・少しでも痛みを抑えられますか?」


新人看護婦「時間をかければできるけど・・時間がないし!テーピングだ!!」


グルグルグル


新人看護婦「少しはましになった?」


のび太「あぁ!全然違うよ!」


スネ夫「ちょっといいか?」ツンツン


のび太「っ!!〜〜」


スネ夫「やっぱり痛いんじゃないか!新人看護婦!他に手はないのか?」


新人看護婦「仕方ない・・のび太腕だしな!」


のび太「ま、まて!その手に持ってるのはなんだ!!」


新人看護婦「注射だけど?大丈夫!最近は成功率上がってきてるから!」


のび太「いやいや!そういうんじゃなくて!・・はっ!」


お嬢「お父様・・・」ジーーー


のび太(お嬢が見てる!注射が怖い?怖くねぇし!!)


のび太「さっさとしろ!!」


新人看護婦「よし!ちなみにこれはアドレナリンと言って!少しの間なら痛みを誤魔化す事が出来るから!」


のび太「御託はいいさっさとしろよ!」


新人看護婦「いいね!その覚悟!いくよ!!」


プス


っ!!


あ、違った


プス


っ!!!


ないな!


プス


いっ!!


あと少し!


プス


がはっ!!


う〜ん・・もう少し右かな?


のび太「もういい!穴だらけにする気か!」


新人看護婦「いや〜血管が見えにくくて・・」


スネ夫「なぁ?普通は一度タオルかなにかを巻いて血の流れを止めれば浮き上がるんじゃないのか?」


新人看護婦「おぉ!!さすがダーリン頭いい!!」


スネ夫「なっ!!」


お嬢「ダ、ダーリン!」


のび太「やるな!スネ夫」


スネ夫「なにいってんだ!お前は!」


新人看護婦「ん?なにって?」


スネ夫「いやその・・ダーリンって・・勘違いするだろうが・・」


新人看護婦「・・・すればいいのに」ボソッ


スネ夫「え?今なにか言ったか?」


新人看護婦「なんでもないですよ!のび太腕出して!」


のび太「次は頼むぞ・・・」


のび太(お嬢・・いつの間にできてたんだ?あの二人)チラ


お嬢(さぁ?わかりませんけど!気づかないスネ夫さんは爆発すればいいと思います)パッ


そしてその後二回失敗で注射は成功した


のび太「はぁああああ!!なんか!力が湧いてきた気がする!」


新人看護婦「よし!言って来い」


スネ夫「戦車に発信機を置いてきてたからこのレーダーを見れば大丈夫だ!」


のび太「あぁ!!さてと!あまり遠くにはいってないな!間に合う!」


お嬢「無茶はしないでよ・・」


のび太「わかってるよ!それじゃあ!!いくぜぇえええ!!」


ブルンブルルルルルル


ガスン


エンストした


のび太「あれ?・・おかしいなぁ〜」


ブルンブルルルルルル


ガスン


またエンストした


のび太「・・・・故障?」


スネ夫「のび太!クラッチだよ!クラッチ!」


のび太「クランチ?あのチョコとかに入ってる?」


お嬢「お父様・・・」


新人看護婦「これはないわぁ〜」


スネ夫「お前は・・もういい!!俺が運転するから!後ろに乗れ!」


新人看護婦(よし!代われのび太!)


お嬢「どこ行くんですか?新人看護婦さん)グイ


のび太「ごめん・・・・」


スネ夫「久しぶりだな・・バイクなんて」


お嬢「やっぱり私も・・・」


のび太「悪いなお嬢・・」


スネ夫「このバイクは二人乗りなんだ!」


のび太、スネ夫「お前はお留守番な!」ドヤア


お嬢「・・・お、おう・・」


スネ夫「行くぞ!!」


のび太「あぁ!!とばせよ」


二人はバイクで戦車を追いかけていった


お嬢「最後のドヤ顔はなんだったんだろう・・・」


新人看護婦「知らない方がいい事もあるよ・・後もう手離していいから」


お嬢「そうだね・・・アーニャさんはどうですか?」


新人看護婦「応急処置はしたけど危険な事には変わりないから早く病院に連れて行かないと」


お嬢「今動けるのは私と新人看護婦さんだけでたけしさんとお母様とアーニャさんと看護婦長を運ばないといけないのか・・」


看護婦長「・・不覚・・動けないとは・・」


新人看護婦「困ったな・・一応ここ敵の本拠地らしいしなんか探してくる車とかなかったら最悪そこの荷車で」


お嬢「じゃあ私は皆の様子を見ています」


新人看護婦「お願いね」

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ーバイク爆走中ー


のび太「レーダーだと!もうすぐだ!」


のび太「出木杉・・あと少しだ!」


スネ夫「見えて来たぞ!どうやって止める!」


のび太「・・・・・・」


スネ夫「・・・・・・」


スネ夫「なにも考えてないと?」


のび太「・・・ごめん」


スネ夫「戦車だからな!あまり近くに寄れないし!武器だってついてるだろうし」


のび太(武器?・・確かついてない筈だ・・!!)


のび太「スネ夫!戦車にちかづいてくれ!」


スネ夫「はっ!馬鹿そんな事したら!」


のび太「いいんだよ!あれ!前しか見えないし、複数人で運転する事を想定されて造られた!」


のび太「一番前の席に前を見る為の双眼鏡があり二番目にハンドルがある!」


スネ夫「なにがいいたい」


のび太「あいつは今変な体制で運転してんだよ!二番目のハンドルを操作しつつ一番目の席から前を見てる!そんな奴が横に近づいても気づく筈がない!それに予算がなかったらしく!武器はついてない!あそこについてるのは、ただの弾のでないおもちゃだ!」


スネ夫「なるほどな!中は酷かったから外装に資金を使いすぎたと思ったが!ただの頑丈な!張りぼて自転車なわけだな!」


スネ夫「それなら向こうは体力半端ないな!」


のび太「そう言うことだ!頼むスネ夫」


スネ夫「まさかだが飛び移る気か?」


のび太「あぁ!そのつもりだ!」


スネ夫「あのな!そんな事してたら命がいくつあっても足りないぞ!いくら注射で痛みがないとしてもだ!折れてるんだ!無理はするな」


のび太「スネ夫心配してくれるのは嬉しい!だが僕は約束したんだ!あいつと!だから頼む僕を信じてくれ」


スネ夫「最初っから信じてるに決まってるだろ!わかったよ!あまり長くは寄れない」


のび太「わかってる!少しでいい頼んだぞ!」


スネ夫「なら後は乗った後の行動だな」


スネ夫「悪いが上着ぬがしてくれないか?バイク運転してて脱げないんだ」


のび太「スネ夫今はふざけてる場合じゃないだろ!!」


スネ夫「ふざけてるわけねぇだろうが!!本気だ!」


のび太「!!」


のび太「本気なのか・・・だが、僕は男で・・妻もいるし・・娘だって・・」


スネ夫「馬鹿野郎!!なに考えてんだ!俺はノーマルだ!いいから早くしろ!逃げられるぞ」


のび太「わかったよ!あまり動くなよ?」


のび太はスネ夫の上着をとった


そして


のび太「クサッ!!」ポイ


捨てた


スネ夫「あ〜!!高かったのに!!」


のび太「スネ夫!これってどう言う事だ!」


スネ夫「もしもの時の為にアーニャに頼んでつけてもらったんだ」


のび太「おまえ!死ぬ気だったのか・・身体中に爆弾を巻きつけるなんて!正気の沙汰じゃねぇよ」


スネ夫「だから言ったろ?もしもの時だって!それよりこいつを持っていけ!戦車に付けて爆発させればいい」


のび太「スネ夫・・二度とこんな事はしないでくれ」


スネ夫「わかってる・・これで最後だ」


のび太「普通に取ればいいのか?爆発とかしないよな?」


スネ夫「う〜ん・・俺が死んだら爆発するって言ってたから・・取ったらやばいと思うぞ?」


のび太「じゃあ!どうすんだよ!」


スネ夫「まぁ!慌てんなよ!上着にアーニャが使い方外し方を書いたメモをいれてるはずだ!のび太上着を見ろ」


のび太「上着捨てたじゃん!今頃泥被ってるよ!」


スネ夫「のび太!!お前はいつも大事な所で!!」


のび太「待て!今は言い争ってる場合じゃないだろ!」


スネ夫「だが!外せないとどっちにしろどかーんだぞ!」


のび太「わかってる!僕が外す!」


スネ夫「え?お前爆弾に詳しかったっけ?」


のび太「信じてくれ・・一回成功してるし!」


スネ夫「わかった・・信じる頼んだぞ」


のび太「あぁ!」


のび太(最後は偶然だったんだけどね)


爆弾解体スタート


のび太「さてと!まったくわからん!」


スネ夫「のび太!あまり燃料がないからいそいでくれよ」


のび太「急かすなよ・・集中してるから!」


のび太「配線も前のと全然違うし・・くそ!わからない!」


のび太「どうする!どうする!」


のび太「とりあえず切るかこの配線」


ナイフを取り出し切ろうとするが揺れている所為でうまく狙いが定まらなかった


のび太「スネ夫!もう少し揺らさず走れないか?」


スネ夫「これ以上速度を下げると戦車に追いつけなくなる!どうにかこれで頑張ってくれ」


のび太「ぐっ揺れるな!・・ここだ!・・・・ダメだ!確信がないから怖くて切れない・・」


スネ夫「のび太!アーニャに聞く事はできないか?もう目覚めてるかもしれないし」


のび太「そうか!その手があった!無線で連絡すれば!ちょっと待ってろ」


スネ夫「やっぱりわからないのな!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


お嬢「お母様〜起きてくださいよ」ツンツン


静香「う・・ふふふ」


お嬢「起きてよぉ〜」ツンツン



静香「・・のび太さん・・ふふふ」


お嬢「う〜んやっぱりダメ・・全然起きない」


ピッピッピッ


お嬢「ん?無線だ、誰からだろう」ピッ


無線「こちらのび太だ!お嬢か?」


お嬢「お父様!終わったんですか!」


無線「いやまだ追いかけてる途中だ!悪いがあまり話してる時間がない!アーニャに聞きたい事がある!アーニャに代わってくれ」


お嬢「アーニャさんはまだ意識がありません!」


無線「困ったこのままじゃ!」


新人看護婦「お嬢どうしたの?」


お嬢「あ、新人看護婦さんお父様がアーニャさんに緊急で聞きたい事があるらしく」


新人看護婦「そう、代わって」


新人看護婦「もしもし、緊急ってどう言う事かな?」


無線「新人看護婦か!アーニャに代わってくれ頼む!」


新人看護婦「理由をいいなさいよ!!アーニャは今でもまだ重症なのよ!!車を見つけたからこれから病院へ戻ります!今は喋らせたりするのも危険よ」


無線「・・・それはわかってるだけど・・頼む!時間がないんだ!今を逃したら・・もっとたくさんの人達が実験や戦争で死んでしまう!もう終わらせないと・・それをアーニャも望んでる筈だ!頼む!」


新人看護婦「・・一応呼びかけては見る・・目が覚めるかはわからないよ?」


無線「ありがと・・早く頼むよ下手したら僕もスネ夫もドカーンだ」


新人看護婦「!!」


新人看護婦「それを早く言いなさいよ!!」


アーニャの所へ行く


新人看護婦「アーニャ!ほら!いつまで寝てんの!さっさと起きなさい!!」ユサユサ


新人看護婦「ほらほらほら」ユサユサユサユサ


新人看護婦「アーニャ!お願い!仲間の命がかかってるの!起きてよ!お願い!!アーニャ」


アーニャ「」


新人看護婦「ねぇ・・アーニャは覚えてる?私達が初めて会った時・・貴方だけは他の子と違って目が死んでなかった・・むしろ前を見て未来を見てたよね・・・」


新人看護婦「アーニャは今でも私を助けられなかった事悔やんでるよね・・私も貴方を助けられなかった事を今でも・・」


新人看護婦「・・・ねぇアーニャ・・久しぶりだね・・・」


新人看護婦「今度は・・見捨てないから・・・」


新人看護婦「・・・アンリだよニナ・・」


アーニャ「・・・・・・」


アーニャ「・・知ってるよアンリ」


アンリ「ニナ!!」


アーニャ「ありがと・・アンリ助けてくれて・・」


アンリ「っ!・・うん!」


アンリ「ニナ!!会いたかったよ!」


アーニャ「アンリ!!私もだよ!」


アーニャ「それと今はアーニャだよ!アンリ」


アンリ「そうだったね・・アーニャ、ごめんね・・私」


アーニャ「もういいんだよ?アンリ・・私もごめんね・・約束守れなくて・・」


アンリ「アーニャ・・」


アーニャ「アンリ・・」


無線「あの〜いい所悪いが本当にやばいんだ早くしてくれないか?」


無線「お互い過去を振り返るのもいいが、今だけは先を見てくれな?アンリいいか?」


アーニャ「先か・・うん!!」


アンリ「あ、アーニャ!のび太が聞きたい事があるんだって」


アーニャ「爆弾の事だね・・」


無線「話が早くて助かる!どうやって!」


アーニャ「その前にどうしたいのか教えてくれなき?」


無線「スネ夫から爆弾を外して目の前を走ってる戦車にプレゼントしたい!だから完全に止めてしまってはいけない!」


アーニャ「なるほどね!じゃあ今から言うとうりにしてね!」


解説中・・


無線「そんな感じでお願いね?OK?」


のび太「・・・ちょっと待ってくれもうすぐ出来る・・」


ブチ


スネ夫「うぎゃあ!!もう少し優しくしてくれよ!」


のび太「これで外してもいいんだな!」


無線「うん!それで爆発はしないはず!あとはさっき言った配線を繋げてくれれば十秒で爆発するから、気をつけて・・そして助けてあげて彼を・・」


のび太「アーニャ・・やっぱりわかるのか・・」


無線「なんとなくね・・」


のび太「二人とも助けるよ・・この苦しみからね!だからアーニャは待っててくれ必ず帰って来るから」


無線「うん・・・じゃあね」


のび太「あぁ!」ピッ


スネ夫「のび太!燃料が限界だ!一回しかチャンスはないからな!」


のび太「それでいい!頼む」


スピードを一気に上げ戦車の隣に着いた瞬間


スネ夫「やばい!減速してるのび太!これ以上は無理だ」


のび太「うぉおおお!!」シュッ


のび太は落ちそうにはなったが戦車に飛び乗る事が出来た


スネ夫「あとは頼んだぞ!!」


のび太「っ!!」グッ


バイクは完全に停止する


スネ夫「・・・・・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー


ーー戦車の上ーー


のび太「さてと!爆弾を何処に仕掛けるかだ」


のび太「このハッチに投げ入れたら中で出木杉は外に投げ出してしまうだろう・・・用はこいつを止めればいい動力源やれば!」


のび太「これには・・エンジン付いてないよな・・なら動力源は・・人か!」


のび太「なら・・やはり中に投げ入れるしか・・しかし、失敗すれば・・やるしかない!」


カチ


のび太「これで十秒後に爆発物する!・・・・」


のび太「え〜と7秒くらいかな?」


のび太「7」


のび太「6」


のび太(投げ出されるなら!)


のび太「5」


のび太(そんな暇をつくらなければいい)


のび太「4」


のび太(ギリギリで投げ入れー)


バン


のび太「っ!!ぐっ!!ばれてたか!」


出木杉「天上に誰かいるな!のび太か!!」


バン バン バン


のび太「くそ!!」ゴロゴロ


のび太「あれ?何秒だったけ?」


ピーーー


のび太「あぁーーー!!」


ガチャ


ポイ


ハッチを開け爆弾を投げ入れ


のび太「そりゃぁああああ!!」


戦車から飛び降りる


のび太「ぐっ!!」ズザァアアアア


出木杉「なんだこれは!!ばくー」


ドカーーーン


戦車は爆発した外側は頑丈でも中からの爆発では流石に耐えきれなかった


その爆発を見つつのび太は薄れゆく意識の中


人影を見た


のび太「・・・出木杉・・・」


出木杉はボロボロだったが傷はすぐに塞がっていった


出木杉「・・・のび太くん・・」


のび太「英才・・ごめん・・後は頼んだ・・」


のび太「負けんな・・英才・・」ガクッ


英才「身体は戻ったみたいだ・・嫌・・きっと回復するまで休んでるだけだろう・・回復すればまた乗っ取られるだろう・・」


のび太「」


英才「のび太くん・・ありがとう」


ガチャ


自分に銃を突きつける


英才「今まででわかった事があるそれは・・どんな傷でも回復はする・・だが、自分でつけた傷は回復しない・・つまり僕を倒す方法は・・・自殺・・」


英才「そうだろ?相棒・・」


引き金を引こうとするが手が動かなかった


英才「焦ってると言う事は・・そうなんだな・・なら・・もう決心はついた・・」ギュッ


手が震える


今英才はもう一人の自分と戦っていた


英才「ぐっ!!いい加減に諦めろよ!!」


引き金にかけてる指が少しずつ動いていく


英才「君を生んでしまったのは!僕の所為だ!君がそうなったのもだ!君は悪くない!悪くないんだ!!」


英才「だか!罪を犯した・・なら償うしかないだろ!!大丈夫だ!一人にはさせないよ!」


英才「地獄でも何処でも付き合うから!」


英才「終わりにしようぜ!!相棒!!」


英才「帰してもらうぞ!!僕の身体をぉおおおお!!」


バン


英才「なに・・・もう一人じゃないんだ・・こわくなん・・か・・ないさ・・」バタッ


出木杉は倒れた


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


スネ夫「今の銃声・・終わったんだな・・のび太」


確信はなかった


けどそんな感じがした


スネ夫「・・・・やったよママ、パパ・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


アンリ「よし!みんな乗ったね」


お嬢「はい!みんな乗ってます」


静香「ごめんなさい・・肝心な所で・・」


お嬢「気にしないでください!お母様!役に立てていましたし!」


静香「え?寝てただけなのに?」


お嬢「お父様がお母様の寝顔を見てる時凄く優しい顔をしてた、きっとお母様の寝顔で勇気をもらったんです!だからいいんです!」


静香「・・・のび太さん」


看護婦長「顔が・・真っ赤」


静香「っ!・・いやこれはその・・あぅ〜」


アーニャ「いいね!そう言うの・・」


アンリ「ん?なに?アーニャも恋したいの?」


アーニャ「してみたいかも・・ね」


アンリ「半分冗談で言ったのに・・本気で返されたよ」


アーニャ「たけし・・起きないな・・」


アンリ「きっと疲れが溜まってるんだよ・・そうだよ・・」


静香「・・たけしさん・・」


お嬢「このまま起きないのかな・・」


看護婦長「大丈夫よ・・脈拍も正常・・アンリの言うとうり疲れてるだけ・・」


お嬢「そうだよね!」


アーニャ「あっ!・・・・」


アンリ「どうしたの?」


アーニャ「終わったよ・・・この戦いが・・」


アンリ「え?なんでわかるの!」


アーニャ「なんとなくだけどわかる・・」


お嬢「と言う事は!お父様やったんですね!!」


看護婦長「・・・・マサキ・・終わったみたいよ・・」


静香「これで・・よかったのかしら・・」


アーニャ「・・・よかったんだよ・・これで・・」


戦いは終わった


何千人もの犠牲者を出した戦いが


のび太達にとっては長い戦いが


その後のび太は気づくと病院で寝ていた


皆で勝利を喜んだ


のび太「・・・英才はどうなったんだ?」


皆が沈黙する


それを見てのび太は確信する英才は勝ったんだと


戦争はすぐに終戦を迎え出木杉軍半数は自殺そして半数が投降


英才の最後がどうだったのかは誰も知らない


でも、あいつはきっと最後で自分で決めることが出来たんだとそう思った


英才の葬儀は僕達だけでやった・・僕らは英雄と呼ばれ英才は死んで当然と言われていた


後日英雄勲章授与式があった


しかし、そこには誰もいなかった


英雄?ふざけんな!!大事な友を殺した僕達が英雄?


僕達は全員授与式を辞退した


そんな肩書きなんて・・てめぇらマスコミにくれてやるよ!!


この罪は皆で背負っていく・・それが僕らの償いだから・・


向き合って生きていこうと思う


のび太「これで・・終わったんだ」


それから数年後・・


続く


次回、第一部完結


剛田たけし消失編


後書き

これで、第一部終わりとなりますが、ここから第一部完結編があります

それは文字数が多いので一つに一つ投稿していこうと思います


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2017-12-10 00:21:33

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