2016-01-30 13:03:13 更新

概要

変わっていく世界、それは時間がないということを示していた

未来過去への改変が終わってしまう前に

のび太は決断する

のび太「もう一度お嬢姉に会う!」

そしてジャイアンを幻想世界から連れ出す!!


前書き

ポテ神ドラえもんSSその5の続きになります。気に入らない方は戻るボタンを押して忘れてくださいね


完結編前編 変わる世界


のび太「アーニャ!どう言う事だ!タイムマシンだって?」


アーニャ「うん!そうだよ、居場所はこれでどうにかなるけど、今度はどうやって行くかだよ?」


アーニャ「別の次元に行くには、まずこの次元から出ないといけないそこで必要になるのが、タイムマシンだよ」


アーニャ「タイムホールへ行くにはタイムマシンが必要なの!」


お嬢「でも、確かタイムマシンって」


スネ夫「あの時破壊したはずだから、残っていないはずだ」


静香「もう、なにも残ってないはずよ」


のび太「本当にタイムマシンがないとダメなのか?」


アーニャ「他にタイムホールへ行く方法はある?」


のび太「なぁ?どうやってジャイアンの所へ行こうとしてるんだ?」


お嬢「そうです!タイムマシンは時間移動だけしか出来ないはずです!」


スネ夫「あぁ、別次元に行けるとは聞いたこともないな・・どうなんだ?のび太」


のび太「動けるのは時間だけだ」


静香「じゃあ、やっぱり無理なんじゃ・・」


ユウ、アンリ「・・・・・・・・」


ユウ、アンリ(話についていけない!)


ユウ(タイムマシンってなんだよ!)


アンリ(そういえば、スネ夫さんが昔言ってたような?)


アーニャ「そうか、まずそこから話さないといけないね」


アーニャ「ニナお願い」ボソッ


シュン


その声は小さくみんなには聞こえなかったが、のび太は気づいた


他の二人も違和感を感じていた


ユウ(雰囲気が変わった?)


お嬢「・・・・・・・」


のび太(ニナに交代したか)


ニナ「実は私もよくわかってなかったりする!」


のび太「はぁ?」


お嬢「アーニャさん!それじゃあ無駄足だったってことですか!」


ニナ「そうは、言ってないよ!まったくわからないわけじゃない」


のび太「説明してくれよ!」


ニナ「まず、タイムホールへ行く」


ニナ「そして、のび太一つ聞きたいんだけど」


のび太「なんだ?」


ニナ「あの時私が落ちた時すぐには来なかったよね?のび太の事だから見捨てたわけではないと思うけど、私とお嬢を救出する前に何処に行ってた?」


のび太「それは・・・!!」


のび太「まさか!」


ニナ「そのまさかだよ!」


お嬢「??」


ユウ「おい!なんの話しなんだよ!さっきからまったくわかー」


ゴツン


ユウ「いて!!」


アンリ「今は黙ってようね?」


のび太「無茶だ!少しの誤差もダメなんだぞ!!」


ニナ「だからさ、のび太・・決めてほしいの」


のび太「決めるってなにをだ?」


ニナ「私を信じて命を預けてくれるかを」


のび太「っ!!」


ニナ「失敗すれば・・」


のび太「永遠の時を・・孤独を過ごすか、何処か知らない場所で死ぬかだ」


お嬢「お父様?」


ニナ「強制はしない」


のび太「・・・・・・」


静香「のび太さん・・」


ニナ「決めて・・今すぐ」


答えなどとっくに決まっていた


もう逃げない!向き合ってやるよ!!そう決めただろ!


だが・・・


のび太「やってやるよ!!お前を信じて一緒に死んでやるよ!」


無理だということはわかっていた、でもアーニャならニナならと期待をしてしまっていた


お嬢「っ!!」


静香「・・・・・・」


ニナ「そう言ってくれると思ったよ!なら後はタイムマシンを」



だから、僕は質問した・・


のび太「なぁ?タイムホールにタイムマシンがなくても行けるって言ったら?」


ニナ「行けるの!!」


のび太「僕の部屋を調べたんだ、そしたら、残ってたんだ」


スネ夫「のび太!もしかして机か!」


のび太「あぁ、タイムホールの入り口が残ってたんだ」


のび太「ドラえもんは未来へ帰ったわけじゃないからな・・」


スネ夫「そうだったな・・・」


ニナ「それなら!タイムマシンはいらない!行けるよ!今すぐにでも」


のび太「だが、問題がある」


ニナ「問題?」


ユウ(もうまったくわからん)


アンリ「・・・・・・」


のび太「それをするには、少しの間いや、下手したら長い間タイムホールの中を移動しなきゃいけない」


のび太「なら、必要だろタイムホールを移動するための乗り物が」


のび太「それもあの空間に耐えることが出来るほどのね」


のび太「普通のものなら空間に飲み込まれてしまうだけだ、昔試した事があったから確かだ」


のび太「アーニャ、悪いがこれは無理だ」


のび太「タイムマシンがあれば話は別だが、タイムホールに行けても乗り物がないと意味がない」


ニナ「・・・・・・」


のび太「正直驚いているよ、なんでここまでタイムホールの事やタイムマシンの事を知っていたのか」


のび太「悔しいが・・・もう」


のび太(もうこれ以上は家族や仲間をいない者のために振りまわすのはダメだ・・やめどきを間違えれば、それは重荷そして罪になる)


のび太(そんなのは僕だけで充分だ!!)


のび太「みんな!聞いてくれ!もう・・」


僕はあえてここで一度言葉を切った誰かいい提案をしてくれるかもと思っていたからだ


ニナ「っ!!」


ユウ「のび太・・もういいのか?」


のび太「あぁ、これ以上足掻いて今を無駄にしたくない」


ユウ「そうか・・・やめどきだな」


お嬢「お父様!諦めるんですか!」


のび太「お嬢、もういいんだ、また、普通の生活に戻ろうな?」


お嬢「お父様・・私は自分に嘘をついてまで・・この生活を維持していきたいとは思いません・・・」


静香「・・・・・・」


のび太「・・・・ごめん」


静香「・・・のび太さんはよく頑張ったわ」


のび太「・・・・・ありがとう」


スネ夫「のび太!お前はそれで!見捨てるのか!!」


アンリ「スネ夫さん!!辛いのはのび太さんも同じなのよ?」


スネ夫「わかってる!!でも!・・そうだな・・ごめんのび太」


のび太「いや、責められても仕方ない・・」


スネ夫「のび太もう休め、よく頑張った」


アンリ「そうです、休んでください顔を見たらわかります、最近寝てないでしょ?」


のび太「そうだな・・」


僕は切った言葉を最初から言い直す、今度は最後まで


のび太「ジャイアンはもう!いなー」


いない、そう言おうとした時


ニナ「ふざけんな!!」


のび太「!!」


ニナ「ないなら!造ればいいでしょ!!」


ニナ「ここにいるみんながいれば造れるでしょ!!」


ニナ「なんで、ここまで来て簡単に諦められるの!」


お嬢「アーニャさん・・・」


ユウ「どうやっても無理なんだよ、タイムマシンなんて」


アンリ「アーニャ、私達素人がタイムマシンなんてどう考えたって造れるはずがないよ」


スネ夫「ドラえもんが居てくれればな・・・」


静香「・・・・・・ドラちゃん」


ニナ「なんで!!なんで!!」


のび太「・・・・・・」


みんなが諦めるなかアーニャはニナは諦めなかった


その姿は少し前の僕に似ていた


そうか、みんなからは僕はこう見えていたのか


本当にただの諦めの悪いバカじゃねぇか


見れたもんじゃない


ただそんなバカ・・・嫌いじゃねぇぜ!


のび太「お嬢姉だ・・・」


ニナ「え?」


お嬢「っ!!」


のび太「お嬢姉なら!完璧には出来なくてもタイムホールの中でも、飲み込まれない乗り物が出来るかもしれない!」


ユウ「のび太!お前おかしくなったのか?あいつは!もう何年も前に亡くなってるだろうが!」


お嬢「・・・・・・・」


静香「お嬢?」


スネ夫「これは、本格的にやばいな!」


アンリ「のび太!病院行くよ!」


のび太「待て!まだ、正気だ!」


スネ夫「正気じゃない奴はそう言うんだよ!」


のび太「頼む!話を聞いてくれ!」


ユウ「話にならんな!病院へ連れてくぞ!」


アンリ「そうね!」


のび太「違う!本当に!」


お嬢「みんな!!」


お嬢「お父様は正気です!!」


ユウ「は?なにを証拠に!死んだ奴にすがろうとする奴が正気?」


静香「お願いです!!話だけでも聞いてください!!」


お嬢、静香「「お願いします」」


二人が助けてくれたおかげでどうにか話を聞いてもらえることが出来た


あの日の出来事を話した


お嬢「お姉ちゃんに会ったんですか!!」


のび太「あぁ、もうなにもかもを受け入れてたよ・・・なんで!!子供にあんな!選択しかさせられないんだ!!」


のび太「今でも!あの時もっと早く行動してたらって・・」


お嬢「・・・・・お父様は悪くないです!」


のび太「抱きしめてやることしかできなかった・・」


のび太「でも、お嬢姉から確かに受け取ったものがある!だから・・」


カチ


のび太は腕時計みたいな物を腕につける


ユウ「それはなんだ?」


のび太「お嬢姉が僕達を助ける時に使った道具だよ・・」


のび太「時間を巻き戻せる・・・」


ユウ「まじかよ!だが、戻してどうする!」


のび太「もう一度お嬢姉に会う!」


そう言うと周りのみんなは驚いた


しかし、成功する確率は少ない何故ならタイムホールを行き来するお嬢姉がこの道具の干渉を受けるかどうかは、わからないからである


そう言うとみんなは言った


やろうって!


ニナ「流石のび太!もうこれにかけるしかない!」


お嬢「お姉ちゃんに会えるの!」


ユウ「嘘だろ!」


アンリ「そんな道具があるなら最初から使えばよかったのに」


静香「・・・・・のび太さん」


のび太「なんだ?」


静香「お嬢姉も使ったって言ったよね?」


のび太「あぁ、そうだが」


静香「私は一度お嬢姉と会ってますそれは知ってますよね?」


のび太「あぁ・・・」


静香「これで、やっと辻褄が合いました!」


静香「お嬢姉はそれを使って何度も何度もやり直したのよ!」


静香「多分命と引き換えにね・・」


お嬢「っ!!」


ユウ「っ!!」


のび太「・・・・・・」


静香「あの時のお嬢姉は、凄く辛そうだった・・でも、諦めなかった、今私達が生きてるのもあの子のおかげなんだよね?」


のび太「・・・・・・」


静香「その道具、ただの道具じゃないよね?」


のび太「・・・・・・」


スネ夫「のび太!話してくれ!あの時俺もお嬢姉と会った!だが、あれはもう・・手遅れだとわかるくらい弱ってた!その道具はなんなんだ!!」


お嬢「お姉ちゃん・・」ポロポロ


ユウ「くっ!!くそが!!」ドン


ユウは怒りで壁を殴った、それは自分への怒りだった


なにもできなかった自分への


のび太「こいつは・・悪魔の道具だ」


のび太「何かを得るために何かを失う・・本来ならそれが当たり前だ、だけど、これは本当に悪魔だ、得る物と失う物のバランスは妥当だと思う、でも、それでも!僕はこいつは使いたくなかった!」


のび太「だが!そんな事も言ってられない!これは、寿命を対価に時間を巻き戻す事が出来る道具だ」


のび太「お嬢姉はそれをわかって使った僕達のためにだ!なら僕は友のために使う!」


スネ夫「お前!!それがどういう意味かわかってんのか!」


のび太「あぁ、わかってる」


スネ夫「また!お嬢や静香ちゃんを心配させるのか!ノビスケだっているだろうが!」


お嬢「また、そうやって・・いなくなろうとするんですか!」


のび太「お嬢、わかってくれ僕はこういう奴だ・・」


のび太「人が傷つくのを見たくないから、自分が傷つく、そうやって逃げてきたんだ!でも、僕はそんな生き方を誇っている!」


のび太「それが!僕だ」


僕はもう自分に嘘をつくのをやめた、自分を否定しない、ありのままの僕でいく、そう決めたから


シュン


アーニャ「のび太の考えてる事は少しわかる、でも私は反対」


アーニャ「命をかけてまで確率の少ない賭けにでるなんてバカよ」


のび太「なら、僕はバカでいい!」


ユウ「・・・バカでいいか・・か」


のび太「話してても切りが無い!みんな車に乗ってくれ」


アンリ「何処へ行くの?」


のび太「河川敷だ・・」


アンリ「河川敷?」


のび太「急いでくれ!」


のび太達は町を出た、そしてのび太の今住む町へ戻り、河川敷へと向かった


僕はみんなを説得した


最初は反対だったが、みんなわかってくれたお嬢と静香以外は


静香は何も言わなかった、ただ一言バカと言われた


知ってるさ、自分が大バカだってことぐらい、でもこれでもきっと賛成してくれてるのはわかる、長い付き合いだからな


お嬢はずっと黙ってくっついて離れなかった


本当なら喜ばしいことだが、今は辛かった


この道具は巻戻る時間に限界がある、最大にしても数時間しか戻らない


計算したところ、お嬢姉に会うには、四回戻らないといけない


やり方は話し合いで決まり移動する際にボタン腕時計をつけてる人に触れていると時間干渉を受けない、そのことから僕とユウとスネ夫とアーニャが一回ずつ腕時計をつけて移動するということになった


一人一回ずつなら負担も少ないだろうとユウが提案した


時間を巻き戻す場所は病院に決まった、万が一の事を考えてとアンリが提案した


お嬢姉、これでお前の苦しみをわかってやれる


お前の苦しみは僕の苦しみだ!誰かさんの口癖みたいだな・・



ーー病院ーー


のび太「じゃあ、始めるぞ!」


みんながのび太を触る


そしてノビスケ、看護婦長とも合流して、二人も着いて行く事になった


のび太「お嬢、離れてくれよ腕を握られるとボタンが押せないだろ?」


お嬢「・・・・・・」


のび太「持つなら他の所で頼むよ、腕が動かせない」


ユウ「お嬢、もう子供じゃねぇだろ?我儘言うんじゃねえよ!」


静香「お嬢、辛いのはわかるけどね?」


お嬢「・・・・・・・」


のび太「お嬢・・・わかった!」ダキッ


お嬢「!!」


のび太はお嬢を抱きしめてた


そして、ユウに目で合図する


今のうちに押せと


ユウ「・・・・・りょうかい!」


お嬢「しまった!!」


ポチ


ゴォオオオオオオオ


のび太「ぐっ!!」


目の前の景色が歪みそしてビデオを巻き戻してるように戻っていく


乗り物酔いなんて比じゃないほどの吐気、頭痛、身体中が悲鳴をあげているようだ、なんとか意識を保つだけで精一杯だった


のび太「ぐぉおおお!!」


アーニャ「のび太!しっかり!」


ユウ「みんな!のび太を離すなよ!!」


お嬢「お父様!!」


のび太「うゎぁぁああああ!」


スネ夫「くそ!まだ、終わらないのか!」


アンリ「のび太!頑張って!」


静香「のび太さん!」


ノビスケ「パパ!!」


看護婦長「負けないで!」


そして、景色の歪みが徐々に元に戻っていく


ユウ「やっとか!よく、頑張ったぞ!」


しかし、また、すぐに景色が歪み始める


ユウ「っ!どういう事だ!」


のび太「っ!」


ポチ


のび太はすぐにボタンを押した


ゴォオオオオオオオ


のび太「ぐがぁぁあああ!」


ユウ「のび太ぁぁああ!!話が違うぞ!交代しろ!!」


のび太「い、嫌だ!!く、苦しむのは!僕だけでいい!」


ポチ


ゴォオオオオオオオ


お嬢「お父様!やめて!お願いしますから!!」


静香「のび太さん!!」


アーニャ「ふざけんなぁああ!!」


のび太「これで、最後だぁぁああ!!」


ポチ


四回目が押された


ゴォオオオオオオオ


のび太「ごほっ!」


ビチャ


お嬢「血が!!」


スネ夫「のび太!」


アンリ「なんで!なんで!」


ノビスケ「くっ!・・バカ野郎」


静香「え?気の所為よね?」


そして、歪みは消え元に戻った


あの日の朝だ、お嬢姉は夕方だ、時間には余裕を持とうということだろう


のび太「ハァハァ・・ごめん・・僕は・・」


ユウ「もう、喋るな!看護婦長!早くオペの準備だ!」


看護婦長「わかってる!!今準備してるから!!」


のび太「お嬢姉はこれをずっと我慢してきてたのか・・一人で!ごほっ、ごぼっ!」


お嬢「お父様!!どうして、こんな無茶な事を!みんなが信じられなかったんですか!」


のび太「信じて・・たさ・・・信じてる・・から・・」


バタッ


お嬢様「お父様?お父様!!起きてよ!!ねぇ!!」


ユウ「っ!!看護婦長!!」


看護婦長「わかってる!!」


アンリ「看護婦長!私も手伝います!腕は落ちてないよ」


看護婦長「わかった!ユウ貴方もよ!」


ユウ「おう!のび太、こんぐらいじゃ死なねぇよな!」


スネ夫「お嬢落ち着け!」


お嬢「お父様!!お父様!!お父様!!」


静香「お嬢!大丈夫だから!大丈夫だからね?のび太さんを信じて」


ノビスケ「お姉ちゃん!パパはそうかんたにやられないよ!」


お嬢「でも!!」


静香「今は信じるしかないよ?」


ノビスケ「パパは強いから!」


ノビスケ(俺が使えば・・よかったんだ!!)


お嬢「そうだよね・・うん、ごめん・・うん・・」


アーニャ「・・・・・・」


スネ夫(のび太、お前が言おうとしていたことは・・間違ってるぞ、お前がいなくなったら本当に終わりだ・・お前の存在はお前が思ってるよりも大きいぞ?)


その後のび太は眠り続けた


看護婦長によると過度な身体への負担で疲れが限界を超えていたらしい


身体の衰えも酷くなっていた


寿命が縮むと言っていたが、本当らしい


のび太には、ギリギリまで眠ってもらおう


お嬢姉には、俺達が会う


ユウ「そろそろ時間だな・・場所は河川敷だったな」


スネ夫「どうする?誰が行く?」


看護婦長「私は、のび太を見てないといけない・・」


アンリ「私も看護婦長の手伝いがあるから」


静香「私ものび太さんの側に居たい・・本当は会いたいけど、ノビスケも寝ているし」


アーニャ「・・・・私もいい」


ユウ「なら、俺とスネ夫か、久しぶりだな、このコンビは」


スネ夫「そうだな!また、裏切るなよ?」


ユウ「もうスネ夫と戦うのは勘弁だよ!まぁ、背中預けてくれよ!」


スネ夫「頼もしい返事だ!」


お嬢「私も行くけど?」


ユウ「いいのか?」


スネ夫「会えば辛くなるぞ」


お嬢「大丈夫、覚悟は決めたからそれにみんながいるから」


ユウ「よし!じゃあ、作戦会議だ!!」


そう言うとホワイトボードに作戦名を書く


スネ夫「形から入るタイプだな」


お嬢「えーと、お嬢姉捕獲作戦?」


お嬢「ユウさん!これはどう言うつもり!」


ユウ「まぁまぁ、話を聞いてくれよ!簡単に言うとお嬢姉に見つかる前に見つけ捕まえる!」


スネ夫「捕まえなくても普通に会えばいいだろ?」


ユウ「それは、無理だろうな」


お嬢「っ!」


ユウ「まぁ、あいつの性格を知ってる俺とお嬢ならわかるかもしれないが、あいつは自分の事をもういない者として見てるだろう」


お嬢「だから・・未来への・・自分のいない世界へ干渉はしない」


ユウ「だろうな・・もしそうじゃなかったら、最初の時に会っているはずだからな」


ユウ「のび太とも会うつもりはなかったんだろうな」


ユウ「向こうに見つかったら、アウトだ!」


ユウ「たけしの救出は失敗だ」


スネ夫「少し抵抗はあるが時計を使えばやり直しはできるだろ」


ユウ「時計は消えたぞ?」


スネ夫「え?」


ユウ「多分今頃はお嬢姉が持ってるだろう、だから失敗したらそこで終わりだ」


ユウ「時間がない始めるぞ!作戦会議だ!」


お嬢、スネ夫「了解!」


ユウ「と言っても簡単だまず、河川敷の草むらに迷彩服を来て隠れる、見つけたらこの網を被せて捕獲だ!いいな」


ユウ「失敗は許されない!気合入れろよ!!」


お嬢「はい!!」


スネ夫「おう!!」


看護婦長「病院では静かに」ドゴッ


ユウ「ごはっ!!」


お嬢様、スネ夫「ガクブルガクブルガクブル」


ユウ「各自・・じゅ・んび・・だ」


病院を出た三人は準備をして河川敷に向かった


ーー河川敷ーー


ユウ「こちらユウ!定位置に着いた!異常なし!引き続き監視を続ける」


スネ夫「こちらスネ夫だ!こちらも着いた異常なし!」


お嬢様「こちらお嬢!定位置に着いたよ!目の前に犬のフンがあって臭いです!」


ユウ「我慢しろ!」


お嬢「無理です!これは落とされてそんなに時間が経ってません!臭いです!」


ユウ「そこからがよく見える場所で向こうからは見えにくいベストポジションなんだ!我儘言うな!」


お嬢「でも・・臭いものは臭い!」


ユウ「くそ!我儘言いやがって!スネ夫からもなにか言ってやってくれ」


ユウ「スネ夫?応答しろ!スネ夫!」


ユウ「なにかあったのか!!」


ユウは立ち上がりスネ夫のいる方を見る


そして、無線の感度を上げた、すると声が聞こえてくる


警察「で?ここで何してたの?ん?あきらかに不審者だよね?」


スネ夫「いや、その・・そんなんじゃありません・・」


警察「不審者はみんなそう言うんだよ不審者」


スネ夫「だから!」


警察「夕方に迷彩服来て網持って草むらに隠れてるのはな?不審者って言うんだ!覚えておけよ?」


スネ夫「はい・・・・」


警察「じゃあ、とりあえず署の方へ来てもらえるか?」


スネ夫「いや・・それは・・」


ユウ「やばい!あいつ不審者と間違われてる!」


ユウ「しかも、署なんかに連れて行かれたら!スネ夫だってばれて、せっかく軌道に乗った骨川財閥がやばい!助けないと」


ユウ「お嬢!応答しろ!スネ夫がやばい!お嬢?」


お嬢「しっ!しっ!向こう行け!」


ユウ「ん?」


犬「わん!わん!」


お嬢「だから!向こう行ってよ!」


ユウ「犬?」


犬「ガルルル!!」


お嬢「(;_;)ごめんなさい」


テクテクテク


犬「わん!」サッ


お嬢「なんで、片足上げてんの?」


ユウ「っ!!お嬢逃げろ!それは」


ジョーーー


お嬢「・・・・・」ポタポタポタ


ユウ「マーキングだ・・・」


お嬢「もう・・・いや・・」ポタポタポタ


ユウ「お嬢!気をしっかり持て!今行くからな!」


スネ夫「だから!署だけはお願いです!勘弁してください!」


警察「いいから来い!!」


ユウ「向こうにも行かないと!!」


お嬢「お父様・・・」ポタポタポタ


犬「わん!」


ユウ「お嬢!!」


スネ夫「離せって!」ペシッ


警察「貴様!公務執行妨害だ!来い!!」


ユウ「くそ!!どっちに行けば!落ち着け!冷静に考えろ!この場合一旦撤退して・・って!それじゃあ意味がない!」


ユウ「逃げちゃ!駄目だ!ならどうする?」


犬「わん〜〜〜!!」


お嬢「どうしたの?踏ん張って」


ユウ「っ!!」


警察「お前!骨川財閥の社長か?」


スネ夫「ち、違う!!」


ユウ「っ!!」


ユウ「俺は!!誰でもいい!助けてくれぇええええ!!」


その時川の上空に黒い穴が現れる


ユウ「っ!!」


お嬢「っ!!」


お嬢「これは、木の棒!」


お嬢「浣腸!!」ブス


犬「キャイ〜ン」


警察「なんだ!あれは!」


スネ夫「少し寝ててくれ!」


ドゴッ


警察「ぐはっ!」バタッ


お嬢「ふぅ〜・・ん?」


ユウ「あれは!」


ユウ、お嬢、スネ夫「お嬢姉だ!多分」


ユウ「みんな集合!」


お嬢「はい!!ごめんね?ワンちゃん」


スネ夫「了解!!これで、俺は指名手配かな・・」


ユウ「いいか!出てきたらすぐに捕まえるぞ!」


スネ夫「任せろ!」


お嬢「乱暴はしないでよ!」


ユウ「わかってる!」


そして、その穴から投げ出されたように出てくる


お嬢姉「あれ?落ちるぅううう!」


ジャバーーン


ユウ「スネ夫!」


スネ夫「網よ!行け」サッ


お嬢「私は!とぉ!!」


ジャバーーン


ユウ「よし!そのまま網を広げてくれ」


お嬢「了解!」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


お嬢姉(いきなり川に落ちるなんて)


お嬢姉(身体は・・動くね!)


お嬢姉(なんか騒がしいな・・まさか、見られたのかな?)


お嬢姉(なら!このまま泳いで向こうに)


シュッ


お嬢姉(っ!!網が!足に引っかかって!動けない!!)


ユウ「手応えありだ!!引けぇええ!!」


スネ夫「おりゃぁあああ!!」


お嬢「ふぬぬぬぬ!!」


お嬢姉(だめ!!捕まったら!私はもうここにいていい人間じゃない!だから、ここの人達にも関わってはいけない!)


お嬢姉(まけるか!!)グッ


ユウ「ん?抵抗するか!」


スネ夫「結構力あるな!」


お嬢姉(やばい、息がもう!)


お嬢「お姉ちゃん!!私だよ!お嬢だよ!」


お嬢姉(!!)


ユウ「今だ!!」グイ


お嬢姉「ぷはぁ!!」


お嬢「お姉ちゃん!」


スネ夫「ふぅ〜疲れた・・いろんな意味で」


お嬢姉「お嬢!なんで!」


お嬢「お姉ちゃん!!」ダキッ


お嬢姉「わっ!」


お嬢「お姉ちゃん・・会いたかった・・」


お嬢姉「・・・・・」


ユウ「なにか言ってやったらどうだ?」


お嬢姉「ユウさん・・・・なんて言えばいいのかな・・また、すぐにいなくなるのに」


ユウ「さぁな・・ただ、思った事を言ってやれよ」


お嬢姉「お嬢・・私も会いたかったよ!」


お嬢「お姉ちゃぁぁああん!!」


お嬢姉「よしよし、私より大きいのに変わらないわね」ナデナデ


スネ夫「よっ!久しぶりだな、あの時は死にかけてたみたいだが、無事だったみたいだな」


お嬢姉「貴方は・・無謀にも熊に喧嘩を売ったバカですね」


スネ夫「なんでそれを!」


お嬢姉「見たからだよ?ドラちゃんのタイム・・なんとかで」


スネ夫「タイムテレビか・・ドラえもんもなに見せてんだよ」


お嬢姉「あの時は妹を守ってくれてありがとうございます」


スネ夫「ん?当然の事をしたまでだよ、仲間を守って守られるそれが、普通だ」


お嬢姉「そうですね・・・」


ユウ「お嬢姉ここでお前とは会ったのは偶然じゃないってのはわかるな?」


お嬢姉「最初から知ってた・・どうして・・」


ユウ「お前に頼みがある、会ったばかりですまないが、時間があまりない」


お嬢姉「嫌よ・・・」


ユウ「未来への干渉か・・」


お嬢姉「わかってるなら!」


ユウ「そうだな・・ならのび太は無駄な事をしたのか」


お嬢「っ!!」


スネ夫「お嬢、抑えろ!」


お嬢「でも!!」


スネ夫「いいからな?」


お嬢「くっ!」


お嬢姉「どう言う事よ・・」


ユウ「いや、もういいさっきも言ったが時間がない、手伝う気もない奴に話す時間はない」


お嬢姉「わかった・・話してそれから決めるから」


ユウ「だからよ!手伝うって確信が欲しいんだ!」


ユウ「手伝うとはっきり言えよ!」


お嬢姉「ずるいよ・・・」


ユウ「ごめんな・・変わらないといけなかった、そうしないとお嬢を守れなかった・・」


お嬢姉「話してのび太さんに何があったの」


ユウ「実はな俺達は少し先の未来から来た・・というよりは戻ってきた」


ユウ「その時計を使ってな」


お嬢姉「っ!!」


それから、簡単になるべく早く時間をかけずに説明した


そして、俺達の目的も話した


ユウ「というわけだ、のび太は無事だから安心しろ」


お嬢姉「タイムマシン・・時間をかければ、タイムホールを走ると言うか浮かべる事ぐらいはできるかもしれない」


ユウ「本当か!」


お嬢姉「でも、私は・・」


そう言って腕時計をユウに見せた


そこには1という数字があった


のび太から聞いたことによるとこれは、残りの寿命らしい、1は1時間と言う事だろう


時間がないのは火を見るよりも明らかだった


ユウ「くそっ!!時間が時間さえあれば」


お嬢姉「ごめんなさいユウさん力になれなくて」


お嬢「お姉ちゃんはもういいんだよ・・充分力になったからね?」


スネ夫「お嬢姉少しいいか?」


お嬢姉「はい、なんですか?スネ夫さん」


スネ夫「時間さえあればいいんだよな?場所とかの指定はないか?」


お嬢姉「少し頭の中を整理してドラちゃんのところで見た事も考えればもしかしたらって」


スネ夫「お嬢姉、タイムホールの中は時間という概念がない、だから、あそこの中にいれば時間はたたない」


スネ夫「ただ、あの中にずっといるということは普通の人ならおかしくなってしまう」


スネ夫「だから、無理なら無理と言ってくれないか?無理と」


お嬢姉「できー」


ユウ「そうだな、あの時世話になったと、のび太に聞いたが、これ以上頼るのはお門違いだな」


お嬢姉「いや!だから、できー」


お嬢「これは、私達の問題だよ!もうお姉ちゃんに頼るなんてやっぱりー」


お嬢姉「シャラーープ!!」


お嬢、ユウ、スネ夫「!!」


お嬢姉「貴方たちは人の話をきかないで!!」


お嬢姉「出来ない?私達の問題?手伝えとか手伝うなとか!!どっちなのよ!」


お嬢姉「はっきりしなさいよ!!」


ユウ「い、いや!まぁ落ち着けよな?」


お嬢姉「うるさい!身体ばかり大きくなって!大人ぶって!少し黙って!」


ユウ「・・俺だって好きで大きくなんて・・・」


スネ夫「お嬢姉お前の言いたいことはわかー」


お嬢姉「わかってないじゃん!!なに?その髪型!昔の方がマシよ!」


ユウ「ちょっ!それを言ったら!」


スネ夫「あぁ?俺の髪型がなんだって!!」


お嬢姉「ダサい!!雨とか降ったら絶対前見えないよね?」


スネ夫「そ、それは・・・見えるし・・」


お嬢姉「黙っててね?」


スネ夫「はい・・」


スネ夫(怖えぇええ)


お嬢「・・・・・」


お嬢姉「お嬢は大人しいね」


お嬢「・・おね・・おこ・・」


お嬢姉「え?」


お嬢「お姉ちゃんが怒ったぁああ!!うわぁあああ!!」ポロポロ


ユウ、スネ夫、お嬢姉「!!」


ユウ「ちょっ!お嬢!」


スネ夫「お嬢大丈夫だ!ほら、怒ってないからな?お嬢姉」


お嬢姉「そ、そうよ!ほら怒ってないからね?」


お嬢「本当?」


お嬢姉「本当よ!」


お嬢「よかった!」


ユウ「ビックリしたぞ!いきなり泣くなんてな」


スネ夫「本当だよ、大人が子供に泣かせられるなんて普通はないからな」


お嬢姉「大きくなっても泣き虫なのね・・」


お嬢「へへへ・・・」ニヤリ


ユウ「!!」


その時俺は確かに見た


お嬢の不敵な笑みに


まさか、わざとか!


ユウ「そうだとしたら、とんでもないな・・敵にはしたくないな」


お嬢「ん?ユウさんどうしたの?」


ユウ「いや、なんでもないよ」


その後、お嬢姉はやってくれると言ってくれた


設計図を書くなんて数時間で出来るはずもない


数ヶ月だ!しかもそれがタイムマシンだ数年単位だろう


必要な道具はスネ夫が揃えてくれた時間がかかるので、お嬢姉は一度タイムマシンに戻り時間指定をして道具を渡した


お嬢姉「本当にこれが最後だからね?」


ユウ「あぁ・・」


これでいいのか俺・・


お嬢姉「じゃあ行くね・・」


スネ夫「ユウいいのか?」


お嬢「言えば?じゃないともうチャンスはないよ、諦められるチャンスを」


いいわけねぇよ!!


ユウ「っ!お嬢姉!!」


お嬢姉「!!」


ユウ「俺はお前の事が好きだ!!大好きなんだ!異性として!」


ユウ「お前に好きな奴がいるのは知ってる!でも、言わせてくれ!!そして、俺の恋を初恋を終わらせてくれ・・」


ユウ「好きだ!!お嬢姉」


お嬢姉「そう・・嬉しい・・でも、ごめんなさい」


お嬢姉「私じゃあ!ユウさんに勇気さんに勿体無いから!」


ユウ「っ!俺が欲しいのはそんな答えじゃ!!」


お嬢姉「妹なら・・私に似てるし・・強いし・・頼りになるし、だから・・」


ユウ「馬鹿野郎!!」


お嬢姉「馬鹿は貴方よ!!こんな私を好きになるなんて!」


お嬢姉「なんの取り柄もない私を!!」


ユウ「お前がなんの取り柄もないだと!そんなことあるか!!」


ユウ「ありすぎるだろうが!!お前とお嬢は違う!俺が好きなのはお前だ!お嬢姉!!」


お嬢姉「!!」


お嬢姉「バカ私は貴方なんて嫌いよユウ!!」ポロポロ


そう言うとお嬢姉はタイムマシンへ乗り込み消えていった


ユウ「お前の代わりなんているかよ・・」


お嬢「お姉ちゃん・・」


スネ夫「これでよかったんだよ」


ユウ「頑張ってくれ・・」


シュン


ヒラヒラヒラ


その時上空から何かが出てきた


それは何枚もある紙だった


ユウ「お疲れ・・お嬢姉」


スネ夫「この機材なら用意出来る!ん?最後の一枚は手紙か?」


お嬢「どれどれ?ユウさん!これ」


ユウ「ん?・・・ふっ!・・」


ユウはその手紙を読むとくしゃくしゃに破り捨てた


スネ夫「なんて書いてあったんだ?」


ユウ「気になるか?」


お嬢「はい!ラブレターですか!」


ユウ「そうだな・・あれは・・」


ユウ「熱烈なお断りの手紙だ、落とすなら最後まで落とせっての!」


スネ夫、お嬢「??」


設計図を手に入れた俺達は病院に戻りみんなにその事を知らせた


のび太は目を覚ましていて怒ると思いきや、何故か慰められた


だから、殴ったなんかムカついた


二人で掴み合いの喧嘩になった、どうやらもう体調は万全のようだな


だが、のび太は当分用無しだ!


何故ならここからは機械に強い俺とスネ夫の出番だからだ!


アーニャもああ見えて実は機械に強かったりする


スネ夫が材料を集め、アーニャと俺は設計図どうりに創る


所々ポイントを書いてくれておりスムーズに出来ていった


そして、殺し屋達は来る前にアジトを俺の昔の仲間に襲わせた


来るのがわかってるならやられる前にやる!いい言葉だ!


そして、完成した!


俺達はのび太の実家までそれを運んだ


静香とノビスケと看護婦長とアンリは病院でお留守番だ


のび太「ゆっくり降ろせよ!」


ユウ「よ〜し!OKだ!」


スネ夫「後はこれを机の中に入れるだけだ!」


お嬢「ねぇ?これ入るの?」


スネ夫「明らかに大きすぎるよな?」


アーニャ「まず、家に入らないよね?」


ユウ「それを見越しての設計なのか、何分割か出来るようになってる」


ユウ「本当にあいつは天才だよ」


のび太「ばらすのか?」


ユウ「少しな!」


アーニャ「さっさと解体しましょ?人がすごい見てる」


のび太「よっしゃぁああ!!やるぞ!!」シャキン


お嬢「はい!」シャキン


ユウ「ナイフをしまえ!!」


どうにか部屋へ持っていく事が出来た


だが、このままでは意味がない、タイムホールに持っていかないといけない


そこで、考えたのが、ロープでユウを縛り机からタイムホールへ侵入そしてロープで吊るす


ユウ「うわっ!吐きそ〜変な時計みたいなのがいっぱいだ!」


そこで分割したタイムマシンを渡してそこで組み立てをしてもらうという方法だ


ユウは最初は嫌だと言ったが文句をいいながらでも、結局やってくれる


ユウ「これでいいのか!」カチャカチャ


スネ夫「あぁ、完璧だ」


そして、ついに


のび太「タイムホールにタイムマシンは浮いてるぞ!」


ユウ「あぁ!点検も完璧だ!」


ユウ「ただ、これはタイムホールの中だけしか移動出来ないがな」


のび太「充分だ!」


アーニャ「これで!やっと!」


お嬢「長かった・・・」


スネ夫「じゃあ!行くか!」


全員「「おぉ!!」」


出発しようとしたその時


ガチャ


銃の音がした


???「動くなよ?ひひひ!!」


全員「!!」


そこには銃を持った男が立っていた


スネ夫「なんで!なんで!!」


その男は・・・


スネ夫「なんで!生きてんだよ!茂手!」


茂手「あぁ?当たり前だろうが?」


茂手「てめぇらを殺すまでは死なねぇよ!!」


のび太「茂手!!悪い冗談はやめてくれ!!」


茂手「のび太!!出木杉さんの!仇うたせてもらうぞ!!」


アーニャ「なに?人の家に勝手に入ってとりあえずさ?銃降ろせよ」


アーニャ「この人数に一人は無謀でしょ?」


ユウ「だな、銃を降ろせよ」


お嬢「降ろしてください!」


のび太「どう言う事なんだ!スネ夫!あいつは死んだって!」


スネ夫「確かに死んだはずだ・・ジャイアンが・・っ!」


のび太「どうしたスネ夫!」


スネ夫「ジャイアンはいないことになってる!なら殺される事もない!そして、ジャイアンを通じてジャイ子ちゃんとも出会う事はなかった!」


スネ夫「あいつは!最初から出木杉の仲間ということになってるんだ!」


のび太「でも、なんでここに!」


茂手「毎日ここに来てたからな!いつか、ここに戻ってくる事を信じてな!!」


茂手「俺はもう死は怖くない!ここにいる!のび太を殺せればそれでいい!!」


茂手はのび太に銃を向ける


ユウ「だから!降ろせって!!」


お嬢「だめ!!」


アーニャ「ぐっ!!」


スネ夫「やめろぉおおお!!」


茂手「死ね!!」


のび太「まぁ、待てよ」


茂手「あぁ?」


のび太「みんな!手ぇだすなよ!」


のび太「サシでやろうぜ?茂手よ、僕が憎いんだろ?僕の苦しむ姿見たいだろ?」


のび太「ここの奴らには手はださせない!約束する!」


茂手「信用すると思うか?」


のび太「信用してくれ!ただしお前が勝ったら他の奴は見逃してくれ」


のび太「頼む!」


茂手「方法は?」


ユウ「っ!!のび太!やめろ!」


お嬢「こいつが正々堂々戦うはずがありません!」


スネ夫「俺は信じる!」


アーニャ「うん、私も」


お嬢「二人とも!!」


のび太「お互いナイフ一つでどちらかが死ぬまでやるってのはどうだ?」シャキン


茂手「いいな!それ!」シャキン


のび太「表出ろよ!」


茂手「あぁ!」


お嬢「こんなの認めない!」


ユウ「仕方ない・・のか・・俺達にとやかく言う資格はないよ」


アーニャ「そうだね、あれはのび太と茂手の問題だね」


戦いはすぐに終わった


茂手は復讐心にとらわれすぎて、自分の事を二の次にしていた


それが、敗因だと言えるだろう


茂手「ぐっ!身体が!」


のび太「はぁああ!!そこだ!!」スッ


茂手「しまっ!」


のび太「お前の中での僕は何をしたか知らない!前の僕なら同情していたかも知れない!」


のび太「だが、僕にも守るものがある!だから!」


のび太「負けられない!!」


スパッ


茂手「ぐがぁああ!!」バタッ


のび太「復讐心にとらわれた人間の最後なんて・・みんな惨めなものだ・・茂手、お前にとってジャイアンの存在は大きかったんだな」


のび太「せめて、お前は守るために戦って死んだ勇敢な兵士に戻してやるから、それまで待っててくれ」


ユウ「終わったか・・」


のび太「あぁ、行こう」


アーニャ「埋めとく?」


のび太「いや、そのままにしておこう、今日は星が綺麗だからな」


お嬢「お父様・・また」


のび太「悪いな、あいつも大事な仲間だったんだ、だから道を踏み外したら仲間として友してな?分かるだろ?」


お嬢「分からないよ・・分かりたくない」


のび太「大人になれお嬢・・」


お嬢「っ・・・・はい」


スネ夫「茂手・・これで二度目だ」


のび太「辛いものを見せてしまった・・ごめん」


スネ夫「いや、いいんだ・・あいつの目は完全に死んでた、誰かがやらないといけなかった」


スネ夫「俺じゃあ、出来なかった、ありがとなのび太辛くないか?」


のび太「あぁ・・少しな・・」


アーニャ「もう後戻りは出来ないね」


のび太「あぁ!」


そして、タイムマシンに乗り込んだ


のび太「みんな!乗れたか?」


スネ夫「きつい・・」


ユウ「ちょっ!!押すな落ちる!」


お嬢「あわわわわ!」


アーニャ「・・・・・・」


のび太「なんかさ・・沈んでないか?」


アーニャ「っ!!」


ユウ「沈んでるぞ!!」


スネ夫「まさか!定員オーバーか?」


お嬢「わ、わたし!そんなに重くないです!!」


のび太「うん!聞いてない」


お嬢「あぅ〜〜」


ユウ「早く!誰か降りないと!何人か残るしか!そうだな、二人は残れ!」


スネ夫「やばいぞ!出口が!早く残る奴を決めろのび太!!」


のび太「僕が!!」


ユウ「早くしろ!!」


のび太(どうするか・・僕とアーニャは絶対だ!なら、あと一人)


のび太(どうする!!)


のび太「スネ夫、来てくれるか?」


スネ夫「当たり前だろ!のび太」


のび太「お嬢、ユウ悪いが残ってくれ」


お嬢「また、私を!」


ユウ「わかった!気をつけてな!」


ユウ「ほら、早く行くぞ!」


お嬢「わかったよ!お父様絶対帰ってきてよ!」


のび太「わかってる!」


ユウ「じゃあ、頼んだぞ!」


ユウ「よし!ギリギリ届いた!危なかった」


お嬢「ふぅ〜」


のび太「じゃあ!行くぞ、アーニャ!スネ夫!」


スネ夫「あぁ!!」


アーニャ「・・・うん」


アーニャ「大丈夫!怖くない怖くない怖くない・・・」


続く









完結編中編 幻想と現実


ーータイムホールーー


スネ夫「なんか、久しぶりだな・・タイムマシンになんか乗るの」


のび太「だな、スネ夫は最後に乗ったのっていつだっけ?」


スネ夫「小5の時が最後だったな」


のび太「そうだっけ?」


スネ夫「あの後からタイムマシンを使わなくなったよな」


のび太「まぁ、取られたらしいからね」


スネ夫「取られたって!誰に?」


のび太「僕に!」


スネ夫「何言ってんだ?」


のび太「いや、だから僕が取ったから使えなかったんだよ」


スネ夫「?」


のび太「いいか?難しく考えるな」


スネ夫「・・・・・」


スネ夫「なんとなくわかった・・あの時タイムマシンに乗ってたのも納得がいくよ」


スネ夫「それにしてあの時からもう始まってたんだな・・終わってから気づくなんてな」


のび太「スネ夫まだ終わってないよ」


のび太「野球するって約束したろ?それをするまでは終わってないのさ」


スネ夫「そうだな!なら、さっさとあの口うるさいキャプテン連れ戻すか!」


のび太「あぁ!!」


ガタン


のび太「うわっ!」


スネ夫「おっと!」


アーニャ「っ!!」


アーニャ「大丈夫大丈夫大丈夫!」ボソッ


のび太「揺れたな!」


スネ夫「ドラえもんのタイムマシンはまったく揺れなかったのに」


のび太「無理もない、タイムマシンが出来るのはまだ先なんだ、これだけでも凄い事だ」


のび太「タイムホールを走れるんだからな」


スネ夫「そういえば、タイムホールの中を走れるだけと言ったがどう言う意味なんだ?」


のび太「そのままの意味さタイムホールの中しか移動出来ない」


のび太「だから、時間旅行も外での移動も出来ない」


スネ夫「なぁ、それって出られないよね?」


のび太「あぁ、本来出るにはタイムマシンから見えない電磁波をだしてトンネルを作る、そこから出ればその指定した時間場所へ安全に出られる」


のび太「これは、走るだけ!」


スネ夫「それ!お前どうやってジャイアンの所へ行くんだよ!!」


のび太「それは、アーニャが知ってるアーニャ教えてやってくれ」


スネ夫「アーニャ頼む」


アーニャ「大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫」ボソッ


のび太「アーニャ?」


スネ夫「大丈夫か?凄い汗だぞ?」


アーニャ「え?・・大丈夫!本当大丈夫だから・・」


のび太「まさか、また酔ったのか?無理するなよ?と言いたいがアーニャだけが頼りなんだ!頑張ってくれ」


アーニャ「う、うん!任せて!」


ガタン


のび太「おっと!」


スネ夫「よく揺れるな」


アーニャ「うっ!!」


ガタン


のび太「みんな!掴まってろよ!落ちたらやばいぞ!」


スネ夫「わかってる!」


ガタン


アーニャ「いやぁああああ!!」


のび太、スネ夫「!!」


のび太「おい!どうした!」


スネ夫「わからない!だが、このままだと落ちるぞ!」


アーニャ「いや!いや!いやぁああああ!!」


のび太「くそ!スネ夫どうにかしてくれ!運転で手が離せない!」


スネ夫「そうは言うが!凄い力だ!押さえたりすれば俺が落ちる!」


のび太「一体何があったんだ!!アーニャ!落ち着け!」


アーニャ「もう!もう!さまようのはいや!いや!」


スネ夫「うわっ!押すなって!」


のび太「こうなれば!仕方ない!スネ夫!運転代われ」


スネ夫「何をするんだ?」


のび太「アーニャ!少し交代だ!」


スネ夫「え?交代するのは俺だろ?」


のび太「スネ夫は!運転!」


スネ夫「え?お、おう!」


のび太「アーニャ!」ガシッ


アーニャ「っ!!」


のび太「悪い!」


のび太は片方の手でアーニャを掴みもう片方でアーニャを


のび太「っ!」ドゴッ


アーニャ「ぐっは!」


殴った


もちろん落ちないように片方の手を離さないように


スネ夫「のび太!荒療治過ぎるぞ!殴ることはないだろ!」


のび太「僕だってしたくない!だが、肝心の道標がいないと一生さまようことになるぞ!」


のび太「ニナ!今なら隙が出来たろ!出て来い!」


シュン


ニナ「いてて・・何度も言うけどさ?女性殴るのはどうよ?」


ニナ「酷くね?」


のび太「悪いとは思ってる、だが、仕方なかった・・今もこうしてるうちにジャイアンのいる場所を通りすぎてしまったら、次は多分ないだろう・・」


のび太「だから今はアーニャの事は後だ!」


ニナ「まぁ、それには私も賛成あの子心の底から怯えてたよ?あれはトラウマのレベルだよ」


のび太「あの時落ちたのがトラウマになったのか・・」


ニナ「あの時は気絶してたから落ちた瞬間の事は覚えてないと思うよ?」


のび太「なら、どうして・・」


ニナ「私にはまったく」


スネ夫「アーニャ?」


ニナ「ニナだよ!」


のび太「いいのか?」


ニナ「まぁ、いいでしょ?どうせばれるし」


スネ夫「え?ニナ?なんだ?」


のび太「スネ夫よく聞け?」


のび太はニナについて説明した


スネ夫「中二病?」


ニナ「その前髪むしろうか?」


スネ夫「ニナさん!よろしくお願いします!頼むからこれ以上俺の髪をいじめるのはやめてくれ」


ニナ「よろしく!私は基本アーニャより弱いからこういう時しか出て来れないけどね!」


のび太「ニナ!さっきから走ってるが、通り過ぎてないよな?」


ニナ「ん?大丈夫だよ!アーニャの時からずっと見てたから、まだ大丈夫」


スネ夫「なぁ?どうやってジャイアンの所へ行くんだ?」


ニナ「ん?ジャイアンの気配をたどって!見つけたら、タイムホールのほんの少しの隙間からそこへ入る!」


スネ夫「入る方法は?」


ニナ「それはー・・!!」


のび太「どうした?」


ニナ「ここよ!!」


のび太「なんだと!スネ夫こっちへ来い!」


スネ夫「わかった!」


のび太「本当にここなんだな?」


ニナ「うん!ここらへんから感じる!」


のび太「じゃあ!行くか!あの時僕は偶然隙間に落ち自分の世界へ行った事があった!今度は偶然じゃない!自分から行く!」


のび太「スネ夫!今更だが、半端な覚悟で行くと世界に飲み込まれるからな!」


スネ夫「大丈夫だ!覚悟はしてる!どんと来い!」


のび太「だとよ!ニナ!」


ニナ「了解!」ガシッ


スネ夫「え?」


ニナ「のび太もしっかり掴まってろよ!」


のび太「あぁ!」ガシッ


ニナ「いくよ!」


スネ夫「ま、まて!まさか飛びおりー」


ヒョイ


スネ夫「ぁあああああ!!」


ニナ「しっかり掴まってろよぉおおおお!!」


のび太「変な感じだぁあああ!!」


ニナ「隙間が小さい!!一人ずつが限界!」


ガシッ


のび太「ちょっ!」


ニナ「のび太!行けぇええ」ブン


のび太「うわぁああ!!」


ニナ「よし!入った次!」


ガシッ


スネ夫「優しくお願いします」


ニナ「スネ夫!ゴォオオオ!」ブン


スネ夫「ぎゃぁあああ!!」


ニナ「よし!みんな行ったね!隙間が小さくなってる!急がないと」シュッ


三人は隙間へと入る事ができたタイムホールからやがて黒い空間に包まれる


スネ夫「なんだ!何も見えない!のび太は?ニナは?何処に!」


ニナ「真っ暗ね!のび太達は何処だろう?まぁ、なんとかなるよね」


のび太「この感覚・・成功したのか・・」


そして、瞬間フラッシュのように明るくなる


のび太「っ!!」


のび太「ここは!!この土管は」


スネ夫「なんか・・すいません」


ニナ「わぁーーお!」


アーニャ「うっ・・ここは」


それぞれが違う場所へと着いたのだった


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


その頃お嬢達は


ーー元の世界ーー


ユウ「さて、病院に戻るか」


お嬢「・・・・・」


ユウ「なんだ?置いて行かれたのをまだ、気にしてんのか?」


ユウ「仕方ないだろ?俺だって行きたかったが、のび太の決めた事だ、納得しろ」


お嬢「ユウさんは・・本当によかったの?これで・・」


お嬢「私達が・・役に立たないと思ったから置いて行かれたのよ!私を信用してくれなかった!」


ユウ「それは、違うぞ?お嬢!のび太はお前を信用してる」


お嬢「じゃあ!なんで!」


ユウ「わからない・・だが、のび太は適当に選んだりはしない!何か理由があるんだ、きっと俺たちと出会う前からの理由がな」


お嬢「結局仲間外れじゃない・・」


ユウ「そうかもな、でも今に始まったことじゃないだろ?考えるだけ無駄だ!そうだろ?」


お嬢「そうかもね・・なんか腹立ってきた!お父様帰って来たら!一日中買い物に付き合わせるんだから!」


ユウ「それは、怖いな!女の買い物は男にとっちゃ地獄らしいからな」


お嬢「それは言い過ぎよ!なんならユウさんもどう?」


ユウ「遠慮しておくよ、俺も忙しいからな」


お嬢「残念です」


ユウ「よし、それじゃあ行こう、ここに長く居るとやばいかもしれないしな」


お嬢「え?なんでです?」


ユウ「さっき庭での騒動を近隣の住民が見てたとしたら?」


お嬢「それは・・止めます!」


ユウ「お前ならそうするかもしれないが、言っちゃあ悪いが弱い奴らはどうする?」


お嬢「鍛えます!」


ユウ「一瞬で鍛えられるか!通報だよ!通報!警察!お巡りさん!マッポ!」


お嬢「通報されたんですか?」


ユウ「わからんが、されてるならそろそろ」


ドン ドン


警察「すいませーん!警察の者ですが、住民からナイフを持って喧嘩してると通報がありまして」


警察「出てきてもらえますか?いるのはわかってんですよ?」


お嬢「なんで、わかるの!」


ユウ「しっ!静かにしろ!あれはカマをかけてんだよ」


ユウ「このまま居留守だ」


お嬢「はい・・」


警察「いないのか?」


新人警察「せ、先輩!」


警察「どうした!なにかあったのか!」


新人警察「に、庭に!死体が!!」


警察「なんだと!!」


ユウ「しまったな・・やはり埋めるかなにかしてればよかった!」


お嬢「まさか、捕まったりするのかな?」


ユウ「だろうな、きっと話も聞かず逮捕だ」


ユウ「警察ってのはそんなもんだ」


ユウ「捕まえたという結果だけをみる、それに真実なんてない」


警察「こいつはひでぇ!許さない!」


新人警察「許せない!」


警察「犯人を絶対捕まえるぞ!突入準備だ」


新人警察「でも、先輩犯人はもうここにいないんじゃ・・」


警察「確かに本来なら逃げるだろな!だが、この刺し傷プロの犯行だろうな、逆をついてここにいる可能性がある!そう!この家にな!」


新人警察「なるほど!流石先輩です!」


警察「こんな!ドア!」バンバン


新人警察「先輩!銃は使っちゃまずいかと・・」


警察「馬鹿野郎!相手は殺人犯だぞ!お前も出しておけ!」


新人警察「は、はい!!」ガチャ


ユウ「さて、どうするか・・」


お嬢「こうなれば!」シャキン


ユウ「しまっとけ!」


ユウ「それは、最終手段にとっておけ」


ユウ「今あいつらは一階にいる、すぐには二階上がってこないだろうから、今のうちに窓から出るぞ!」


お嬢「この部屋の窓を出たら屋根に上がれるね!屋根から屋根へに逃げればいいんだね!」


ユウ「その通りだ!行くぞ!」


お嬢「なんか泥棒みたい」


ユウが窓から出て屋根へ


バキッ


ユウ「っ!!」


ユウ「お嬢来るな!!」ドン


お嬢「うわっ!」


ガシャーン


お嬢「や、屋根に穴が!!」


お嬢「屋根が脆かったのかユウさんが重かったのか」


お嬢「大丈夫かな?おーーい!」


警察「今の音は!それに誰かの声が!二階か!」


新人警察「せ、先輩!」


警察「どうした!!」


新人警察「居間に人が降ってきました!!」


警察「なんだと!!」


新人警察「天井に穴が!」


警察「まさか・・なるほど!そいつを捕まえておけ!俺は二階に行く」


新人警察「は、はい!」


お嬢「ユウさん!!一階に行かなきゃ!」


警察「待てよ殺人犯!」


お嬢「っ!!」


警察「本当わからねぇよな?こんな可愛い子が殺人なんてするんだからな!!」


警察「抵抗するなよ?お前はこれから牢獄でセカンドライフだ!」


お嬢「そこを・・どいてください!」シャキン


警察「凶器はそれか?ダメだよ?女の子がそんな物騒なナイフ持ってちゃ?」


お嬢「どきなさい!!」


警察「おい!口の聞き方に気をつけろよ?俺らはよ!!お前らみたいな平和ボケした奴らと違ってこの町を守ってやってんだぞ?あぁ?」


お嬢「それは凄いですね」


警察「数年前の戦いで!俺たち警察がいなかったら!勝ててなかっただろうな!!」


警察「噂では、英雄だっけか?そんな奴らがいるとか言うが!そんなもんは嘘だ!」


警察「ちなみに俺はあの時の戦いの生き残りだぞ?」


お嬢「・・・・・・・」ポカーン


お嬢「馬鹿みたい・・」


警察「仕方ないな!!女を殴るのは趣味じゃないが!」


警察「来いよ!!ハンデだ!一発いや!3発までならお前の攻撃をくらってやる!」


お嬢「え?いいの?」シャキン


警察「ば、馬鹿!ナイフはしまえ!素手だよ!素手!」


お嬢「あまり格闘は得意じゃないんだけどな・・」


警察「ほら!来いよ!ここがいいぞ?俺の弱点だ!」


警察(女の3発なんてたかが知れてる!)


お嬢「ふぅ〜じゃ行くよ!!」ギロ


シュッ


警察「っ!!」


お嬢「チェストォオオオオ!!」


ドゴッ!!


警察の腹へ命中


警察「ぐぼろぅ!!うぇ!!」


警察(なんだこれ!!)


お嬢「もういっちょォおおおお!!」


ドゴッ!!


警察「ぐがぁあ!!」


警察(耐えられるか!こんなの!)


警察「ぐっ!!」シュッ


お嬢「まだ!2発だけど?」ガシッ


警察「公務執行妨害だ!!」


お嬢「男なら約束ぐらい守りなさい!!」グッ


警察「なっ!なんて力だ!」


お嬢「やられたらやり返す!倍返しだぁあああ!!」


ドゴッ ドゴッ シュッ ドンッ


警察「や、やめ!」


お嬢「逃がさないよ!」ガシッ


腕を掴みそのまま窓へ近づく


警察「ま、まて!ここ二階!」


お嬢「大丈夫!死にはしない!」


警察「それでもだ!!」


お嬢「それと!言っておきます!」


警察「え?」


お嬢「嘘は泥棒の始まりです!!」


お嬢は警察を窓の外へ投げた


ヒョイ


警察「うわぁああああ!!さらに落ちるぅううう!」


そして、ユウの落ちた穴へ落ちた


お嬢「ふぅ〜〜少しやり過ぎたかも・・」


お嬢「警察ね・・・・」


ーー少し時間を戻してーー


新人警察「たいほ〜しますよ〜?」ツンツン


ユウ「」


新人警察「起きてます〜?」ツンツン


ユウ「」


新人警察「これは・・完全に気絶してるな!初めて逮捕できる!この手で!」


新人警察「えっと!手錠っと」


ガチャン


新人警察「手だけだと怖いな・・よし!足にもう一個」


ガチャン


新人警察「よぉーーし!悪人め!逮捕だ!」


新人警察「嬉しいなぁ〜この感覚!町を守ったって感じがする!悪は絶対に許さない!」


新人警察「お前はこれから罪を償ってもらうぞ!」


ユウ「うぅ・・・」


新人警察「ん?起きたか!悪人!」


ユウ「っ!!」


ユウ「なっ!動けない!」


新人警察「当たり前だろ?手錠してんだからな!」


ユウ「手錠ってのはな!手にかける錠、だから手錠なんだ、お前これ足にかけてるのはおかしいだろ?」


新人警察「黙れ!悪人がなにを言おうが、そんなのは戯言だ!」


ユウ「あのな?話も聞かず勝手に悪人と決めつけるな!俺は何もしてない!」


新人警察「黙れと言ってる!」ドゴッ


ユウ「ぐっ!身動きのとれない!奴に手ぇあげるなんてな!どっちが!悪だ!」


新人警察「人を殺しておいてよくそんな事が言えるな!なにが、原因だ!金か?」


ユウ「殺ったのは俺じゃない本当だ!信じてくれ」


新人警察「殺った奴はそういうんだよ!」


ユウ「くっ!いつになっても警察は!人の話も聞かず、勝手に決めつけるのが好きだな!」


ユウ「お前の言う正義が今の警察ならそんな正義は名ばかりの悪だ」


ユウ「お前は人を殺した事があるか?」


新人警察「いきなりなにを!」


ユウ「俺はある」


新人警察「自首と思っていいのか?」


ユウ「勘違いしないでくれ、今回の事は俺じゃないと言ってるだろ?もっと前にだ」


ユウ「一人とか二人じゃない大量にだ」


新人警察「じゃあ何度も刑務所に入ってるわけだな・・今は仮出所中か」


ユウ「いや、刑務所に入った事はない」


新人警察「っ!!」


新人警察「なら、もし今回やってなかったとしても俺はお前を逮捕するしかない」


ユウ「お前にその権利はねぇよ」


新人警察「なんだと!!」


ユウ「お前はもし自分の大事な人とこの町の住民どちらかしか助けられない時お前ならどうする?」


新人警察「大事な人?」


ユウ「いるだろ?恋人や家族それに友人だ」


新人警察「そんなのいきなり言われてもわからないよ!」


ユウ「そういう場面はいつもいきなりだ、その時どう動くか決めておかないと両方失うぞ・・」


ユウ「俺のようにな・・・」


新人警察「・・・・・・」


ユウ「・・・・・・」


新人警察「もし、あんたが守るために殺った・・としてもだ!やはり人殺しはいけない・・」


新人警察「裁かれなきゃいけない!!」


ユウ「それで答えは」


新人警察「そんなもの!両方だ!両方守る!守ってみせる!」


新人警察「そのためにまずはお前を逮捕する!抵抗するなよ」


新人警察「罪を償うんだ」


ユウ「そうか・・・でもな」


「嘘は泥棒の始まりです!!」


ドン


新人警察「ん?上から声が」


警察「さらに落ちるぅううう!」


ユウ「罪を償いたいなんて一言も言ってないぜ?」


新人警察「先輩!!」


警察「そこをどけぇええ!!」


新人警察「は、はい!」


ガシッ


ユウ「一生背負って行くさ」


新人警察「は、離せ!」


警察「新人警察!!」


新人警察「先輩!!」


チュッ


ゴンッ


ユウ「おおう!これは」


俺は確かに見た落ちてきた警察の唇と新人警察の唇が合わさり倒れこんだ瞬間を


警察「」


新人警察「初めてが・・・」


ユウ「嫌なもん見せんなよ」


お嬢「ユウさん!無事ですか?」


ユウ「おう!無事だ!悪いんだけどな手錠外してくれないか?」


お嬢「わかった!」


お嬢は手錠を外した


お嬢「早く二人が気絶してる間に逃げましょ!」


ユウ「だな!」


お嬢「これだから!警察は変わらないんだよ」


ユウ「いや、そうでもないぞ?」


お嬢「え?どういうこと?」


ユウ「まぁ、少しはマシになったってことだ」


ユウ(両方か・・俺もあの時迷ってなかったら・・)


お嬢「わかんないよ!」


ユウ「わからなくていい!急ぐぞ」


ユウ(終わったことを気にしても仕方ないか・・)


ガチャ


警察達「「動くな!!」」


ユウ、お嬢「っ!!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー異世界ーー


気がつくとそこは僕らの目指した場所だった


のび太「ここは・・空き地じゃないか」


のび太「懐かしいぞ!今は確か駐車場になってるはずだ」


のび太「周りも昔と変わらない!」


のび太「ここで、よくジャイアンが歌ってたな!」


のび太「ここは、家出した時にお世話になった土管!」


のび太「ここはー」


アーニャ「のび太!そんな事してる暇ないんじゃないの?」


のび太「ん?ニナか?それともアーニャか?」


アーニャ「アーニャだよ!あの時はごめん、もう大丈夫だから」


のび太「大丈夫ならいいんだけど」


アーニャ「私もどうしてこうなったのかはよくわからないんだけど」


アーニャ「そんなことは後!たけしを探すよ!ここまで来てなにもなしでは、帰れないよ!」


のび太「そうだな!多分だが、僕たちの知ってる姿ではない可能性があると思うけどわかるのか?」


アーニャ「大丈夫!ニナがいるから!ニナ出番だよ!」


アーニャ「・・・・・・」


のび太「・・・・・・」


のび太「ニナ?」


アーニャ「アーニャだよ!」


のび太「そう・・」


アーニャ「うん・・」


アーニャ「あれ〜おかしいな?ニナ?」


アーニャ「おーーい?ニナーー?」


のび太「どうした?」


アーニャ「ニナが・・いない!!」


のび太「なんだって!おい!ニナ!ニーーナーー!」


のび太「まさか、タイムホールの影響か!」


アーニャ「消えちゃったの?」


のび太「わからない!でも・・覚悟はしておいた方がいいかもしれない」


アーニャ「そんな・・・」


ワン ワン ワン


アーニャ「っ!!」


のび太「あれって!!ムク!」


ムク「ワンワン!」


アーニャ「ひっ!!こっち来る!」


のび太「嘘だろ!また会えるなんてな!ほらおいで」


アーニャ「のび太、なんか・・あの犬怖い・・」


のび太「大丈夫だよ、ムクはジャイアンの飼い犬のくせに飼い主に似てない臆病な性格だからね!」


のび太「でも、そこが可愛い!」


のび太「さぁおいで!」


ムク「ワンワンワン」シュッ


その時アーニャは感じた一瞬だけ本当に一瞬だけ殺気を感じた


しかし、これで納得がいった


自分の感じた恐怖は気のせいではないと


警戒していたおかげで早く気づく事が出来た


アーニャ「っ!!」


アーニャ「よけて!のび太!」


のび太「え?」


ムク「ガァウ!!」シュッ


ムクはのび太の首元めがけて飛びつく


のび太「なっ!!させるか!」


ガブッ


のび太「ぐっ!!残念だったな!首じゃなくてそれは腕だ!」


のび太は腕で庇うことしか出来なかった


アーニャ「こいつ!!」


ムク「ガルルルル!!」ガブガブガブ


のび太「ムク!どうしてだ!こんなの!」


のび太「じゃれてるだけなんだよな?」


アーニャ「なわけないでしょ!!」


のび太「違う!じゃれてるだけだ!ほらムク痛いからな?離してくれな?」


ムク「ガルルルルルル」ガブガブ


のび太「ぐっ!ムク!」


アーニャ「のび太!」


アーニャ「離さんかぁぁああ」ドゴッ


ムク「キャイ〜ン!!」


のび太「アーニャ!なにやってんだよ!!」


アーニャ「少し待ってろ!!」


のび太「っ!」


ムク「ガルルルル!!」シュッ


ムクがアーニャに飛びかかる


アーニャ「この!!クソ犬がぁああああ!!」


ドゴッ!!


ムク「キャイーーン!!」


ムクは走って逃げていった


アーニャ「ふぅ・・・」


のび太「アーニャ!!おまえー」


アーニャ「怪我は大丈夫?」


のび太「え?あぁ・・少し血がでてるだけだ」


アーニャ「そう・・よかったこれハンカチだけど巻いておいて」


のび太「いや、いいよ汚れたりしたら悪いし」


アーニャ「いいから!!少しの傷でも下手したら命に関わる事があるの!つべこべ言わず巻け!!」


のび太「あ、あぁわかった・・ありがとう」


アーニャ「菌とかもあるからなるべく早く洗わないと」


のび太「そうだな・・・ムク・・どうして」


アーニャ「・・のび太いい?ここは何処?」


のび太「え?ここは・・・」


アーニャ「ここは、私達で言う異世界だよ?ここにある全ての風景、建物、人、動物、のび太が懐かしい気持ちになる全てが偽物だよ!」


アーニャ「ここは!ただ似ているだけの世界!覚えておいて、じゃないと次は噛みつかれるだけじゃすまなくなるよ」


アーニャ「それにここで存在を認めてしまったら、元の世界の人達の生き様を生きてきた証を歴史を否定してしまうことになる」


のび太「っ!!」


のび太「そうか・・僕は最低だ・」


アーニャ「のび太辛いと思うけど」


のび太「もう大丈夫だ」


のび太「ムクはいない!ここは、あっちゃいけない世界・・もう惑わされない!」


アーニャ「本当に嫌な世界よ、早く出たいこんなところ・・自分を否定されてるようだし」


のび太「そうだな、こんな世界認めない!認めちゃいけない!」


のび太「終わらせなきゃ!こんなふざけた幻想世界を」


ワンワンワンワン


アーニャ「また来たよ!」


のび太「もう平気だ!来いよ!帰りうちにしてやる!」


ワンワンワンワンワンワンワンワン


ワンワンワンワンワンワンワンワン


アーニャ「あれ?多くない?」


のび太「うん多いね・・」


アーニャ「ふ、増えてる?それに追いかけられてる人がいる」


???「いやぁあああああ!!」


ワンワンワンワンワンワンワンワン


ワンワンワンワンワンワンワンワン


ワンワンワンワンワンワンワンワン


アーニャ「どうする?こっちに来るよ」


のび太「やるしかないだろ!見捨てる事は出来ない!それにしても凄く似てるなアーニャに」


アーニャ「気を許しちゃだめよ!」


のび太「わかってる!!いくぞ!」


ニナ「アーニャぁああ!のび太ぁああ!いきなり襲ってきたんだよぉぉおお!たすけてぇえええ」


のび太、アーニャ「まさか!ニナ」


アーニャ「なんで!ニナが!」


のび太「そんなことは後だ!」


ニナ「二人とも無事みたいだね」ハァハァ


のび太「スネ夫は一緒じゃないのか?」


ニナ「ん?知らないよ?」


のび太「無事だといいが・・」


アーニャ「のび太、ニナ待っててくれてるみたいだよ!」


ガルルルルルル!!


のび太「礼儀はわきまえてるのか」


のび太「ムク・・いや!野良犬が!僕を食いたいか?残念だが、僕はそう簡単に食えないぜ?」


アーニャ「首輪してるのもいるから全部野良犬ってわけではないよ」


ニナ「ちゃんと見ないと、ほらあれチワワでしょ?凄く凶暴な顔してるけど」


アーニャ「のび太!仕切り直しだよ!」


のび太「・・野良犬!及び飼い犬!そしてそこの可愛くないチワワ!僕を食いたいなら!食ってみろ!!」


アーニャ「少し・・怖いけど!大丈夫!チワワ(笑)」


ニナ「アーニャ!のび太!この犬達ただの犬じゃないからね!チワワなの?あれ?」


のび太「あぁ、わかってる!多分チワワ擬きだ!」


チワワ「・・・・・・・」


ワンワンワンワンワンワン


ガルルルルガルルルルガルルルル


ワンワンワンワンワンワンワンワン


大量のカラス「カァアアアア!!」


大量の猫「フシャァアアア!!」


アーニャ「なんか!増えてる!」


ニナ「多すぎるよ!!」


のび太「こいよ?」メガネパリーン


ムク「ワン!!」


ムクの一声で一斉に襲いかかってくる


のび太「おらぁああああ!!」


アーニャ「ぎゃぁああああ!」


ニナ「いてて!つつくな!」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ーー骨川家ーー


???「ここだよ!僕の家は」


スネ夫「・・・・・・」


気がつくと俺は公衆トイレの個室にいた


そこで、ある子と出会った


その子を一目見た瞬間理解した


ここは異世界だと・・きっとのび太達も何処かにいるだろう


しかし、探すのには骨が折れるだろう


なら、利用するしかない、たとえそれが


僕だとしても!


すねお「おじさんここが僕の家だよ!」


スネ夫(おじさんか・・・)


スネ夫「そうか、立派な家だな」


すねお「でしょ!僕のパパはね!それは大きな会社の社長で!」


スネ夫「悪いが急いでるんだ、自慢話なら友達にでもしてくれ」


スネ夫「それより、本当に仲間の居場所がわかるのか?」


すねお「任せてよ!おじさん困ってんだよね!」


すねお「僕の友達にドラえもんってのがいてね!ドラえもんなら仲間の居場所くらい簡単に探せるよ!」


スネ夫「そうか、なら早く呼んでもらえないか?」


スネ夫(自分を騙すのはなんか複雑だ)


すねお「まぁ、家の中で待っててよすぐに呼ぶから」


スネ夫「あぁ、頼む、それと俺はここで待ってる中には入れなくていい」


すねお「えぇ!中には入ってよ!いろいろ見せたい物があるんだよ!」


スネ夫「それは、父親の物か?それとも従兄弟の物か?」


すねお「え?」


スネ夫「お前がやってる自慢は!所詮お前の功績じゃない!なのになんで!そんなに自分のように言えるんだ!おかしいだろ!」


気づくと俺は自分の性格を否定していた


他人のやったことを自慢しても自分が惨めになるだけだ


これに気づくのはまだ、先だったはずだ


この歳の俺には気づけるはずもない


なのに俺は大人気なく目の前の自分に言った


スネ夫「友達なくすぞ?お前・・」


すねお「おじさん・・」ウルウル


スネ夫「はっ!」


スネ夫「ごめんな、今の話は忘れてくれな?」ナデナデ


スネ夫「さぁ、中で話を聞かせてくれよ」


すねお「うん!!」


スネ夫(少し付き合ってやるか)


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ーー空き地ーー


のび太「どうだ!・・野良犬どもかがぁあ!」ハァハァ


犬達「」


アーニャ「フシャァアアア!!」


猫達「」


ニナ「いてて!!だからやめろって!いい加減降りてこいや!!空に逃げるな!」


カラス達「カァアアアア!!」


のび太「カラスぅうううう!!」


のび太「いくぞ!アーニャ!ニナを援護するぞ!」


アーニャ「カァアアアア!!」


のび太「ニナ!こいつを使え!」ポイ


ニナ「石ころ?」


のび太「投げつけろぉおおお!」シュッ


ニナ「なるほど!のび太頭いいな」シュッ


アーニャ「いて!やんのかこら!のび太ぁああ!」


のび太「ごめん!危ないからジャンプするのはやめてくれ!それにそれはニナの投げたやつだ!」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー


すねお「それでね!スネ吉兄さんがね!」


スネ夫「それは凄いな・・・」


スネ夫(みんなごめんな・・今だから言えるこいつうざい)


ピンポーン


すねお「あ、ドラえもんが来たみたいだよ、話の途中なのに」


スネ夫「そうか、ならもう話は終わりだ」


すねお「そうだね、続きはまた別の日にね」


スネ夫「あぁ・・そうだな」


すねお「少し待っててね」


スネ夫「あぁ」


ドラえもん「どうしたんだい?すねおくん頼みたい事があるって」


すねお「実は人探しで困ってる人がいてその人が凄くいい人だから助けてあげたくて」


ドラえもん「う〜ん、すねおくん僕はあまり他人に未来の道具は使いたくないんだ」


ドラえもん「もしそれが周りの人達にばれてしまったりすると未来が大きく変わってしまう」


ドラえもん「悪いけど僕は手を貸すことはできない」


ドラえもん「僕はあくまで、ノビタくんの手助けをしに来ただけだからね、それ以外には使わないようにしたいんだ」


ドラえもん「だから、ごめんねその人の探し人見つかるといいね」


すねお「そんな・・」


スネ夫(まぁ、そうなるだろうな)


スネ夫(ドラえもんが僕ら関係以外に秘密道具を使った事なんて数えられるほどしかない、それがなにを意味してるのかはバカでもわかる)


スネ夫(だが、数回はあった、なかったわけじゃない!なら!)


スネ夫「どーも!君がドラえもんかい?」


すねお「おじさんごめん・・」


ドラえもん「君が困ってる人かい?」


スネ夫「そうだ、ドラえもん頼む手を貸してくれ!」


ドラえもん「悪いけど僕は君の助けにはなれない」


スネ夫「そこをなんとか!ね?尋ね人ステッキを少し貸してくれるだけでいい」


ドラえもん「っ!!」


ドラえもん「すねおくん、少しこの人と二人で話したいんだ、だからちょっと外に出るね」


すねお「う、うんわかった」


ドラえもん「じゃあちょっと来てくれるかな?」


スネ夫「はいよ!」


ドラえもんとスネ夫は外へ出たドラえもんは着いて来いといいタケコプターを渡してきた


どうやら、俺をただの人だとは思っていないようだ


少し沈黙が続きやがて家の中へ案内される


そうここは、ドラえもんの使っていた隠れ家だった


あの時ドラえもんから託されたあの隠れ家だ


ーー隠れ家ーー


ドラえもん「少し待て、暗証番号を入れる」


スネ夫「35745987562478だったっけ?鍵に書いてるよな?」チャリ


ドラえもん「っ!なんで鍵を!!」


スネ夫「まぁ、お守りってところだ」


ドラえもん「本当にてめぇは何者だ?」


スネ夫「まぁ、とりあえず中に入って話そうや」


ドラえもん「・・・・・」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー空き地ーー


のび太「これで・・終わった!」ハァハァ


アーニャ「もうだめ・・動けない」ハァハァ


ニナ「どんなもんだい!」ハァハァ


カラス達「」


のび太「さて・・スネ夫を探そう」


アーニャ「そうだね・・無事だといいけど」


ニナ「ん?まだ無理みたいだよ」


アーニャ「え?っ!!」


のび太「くっ!」


大量の犬「ガルルルルガルルルル」


大量の猫「ニャァアアアア!!」


大量のスズメ「チュンチュンンンン!」


のび太「まだいるのかよ!!しかもこいつら隣町の奴らだ」


ニナ「隣町からわざわざ・・」


アーニャ「どうして!襲ってくるの!」


ニナ「多分だけど動物達にはわかるんだよ」


のび太「わかるってなにが?」


ニナ「私達がよそ者だって」


ニナ「こいつらは自分の縄張りであるこの世界を守ろうとしてるんだよ」


のび太「成る程な僕たちは侵略者ってことな」


アーニャ「侵略者上等!」


ニナ「よし!まだいける!」


のび太「お前達に言っておく!勝った方が正義なんだよぉおおお!!」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


ーー元の世界ーー


ー???ー


ユウ「ここは何処だろうな・・」


お嬢「結局捕まるなんてね・・」


ユウ「普通牢獄って男女別だと思うんだがな」


お嬢「その言い方だと入った事あるように聞こえますよ?」


ユウ「テレビで見た感じだと一緒にはしないらしいぞ?」


お嬢「へぇ〜なんでです?」


ユウ「そりゃあな?間違いが起こるかもしれないじゃん?」


お嬢「間違いって?」


ユウ「・・・・・間違いは間違いだ!」


お嬢「わからないです!」


ユウ「子供の作り方って知ってるか?」


お嬢「はい!コウノトリがー」


ユウ「うん!もういい、少し耳を貸せ」


お嬢「ん?誰も私達以外いませんよ?」


ユウ「大きな声じゃ言えないんだよ!察しろ!」


お嬢「わかりました」


ユウ「ゴニョゴニョ・・」


お嬢「・・・・っ!!」


お嬢「この!変態」バシーン


ユウ「ふぐべらぁ!!」


お嬢「ま、まさかだけど!私に間違いを犯す気じゃ!」


ユウ「するわけねぇだろうが!」


お嬢「じゃあ!どうする気ですか!」


ユウ「どうもしねぇよ!!」


警察「おい!うるさいぞ!」


ユウ「あぁ!黙ってろや!ゲイ野郎!彼氏はどうした!」


警察「なんだとこら!!」


お嬢「私は応援しますよ!」


警察「まじでやめて・・」


???「もういいかな?」


警察「あ、すいません!おい!お前らに面会だ!出ろ」


???「やぁ、久しぶりだね」


ユウ「っ!!」


お嬢「え?なんで生きてる!」


ユウ、お嬢「出木杉!!」


出木杉「ふふふふ・・」


徐々に世界改変は進んでいっていた


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー異世界ーー


ードラえもん隠れ家ー


ドラえもん「まぁ、座れや」


スネ夫「あぁ」


スネ夫(隠す気はないのな)


ドラえもん「それで?お前は何者だ?」


スネ夫「いきなりだな、もう少しなんか話さないか?」


ドラえもん「正体のわからない奴とは話せないな!さっさと答えろ!」


スネ夫「そんな奴を入れる方がダメだと思うが?」


ドラえもん「ここならてめぇを殺る事も出来るからな!さっさと答えろ!」


スネ夫「仕方ないな、俺の名前は骨川スネ夫だ!よろしくお願ー」


シュッ


スネ夫「ぐっ!!」サッ


スネ夫「いきなり攻撃とは・・ドラえもんって案外怒りっぽいんだな」


ドラえもん「よけたか・・次はないぞ!冗談はなしだ!」


スネ夫「いや、事実だ、正真正銘骨川スネ夫だ!ドラえもん」


ドラえもん「ふざけんな!!」


スネ夫「ふざけてねぇよ!!」


スネ夫「俺はスネ夫だ!!ドラえもん認めろ!訳があって違う世界から来た!」


ドラえもん「違う世界だと?」


スネ夫「あぁ、俺の世界ではこの時間から結構経ってるがな!」


スネ夫「この世界でも、あるんだろ?あの戦争が」


ドラえもん「っ!聞かせろ・・」


スネ夫「その前に協力しろよ、俺の仲間を探してくれ」


ドラえもん「ダメだ、話が先だ」


スネ夫「いや、駄目だ!今から話す事には俺の仲間の方が詳しい」


ドラえもん「誰だそいつは」


スネ夫「お前のよく知ってる奴だ」


ドラえもん「誰だ!」


スネ夫「野比のび太だ!」


ドラえもん「っ!」


スネ夫「会いたいだろ?知りたいだろ?お前の答えってやつをな」


ドラえもん「・・・・・・」


スネ夫「探してくれるよな?」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー空き地ーー


のび太「もうだめだ・・疲れた」バタッ


アーニャ「のび太!」


犬「ガァアアア」ガブッ


アーニャ「ぐっ!」


ニナ「この!!」ドゴッ


犬「キャン!」


ニナ「アーニャ!大丈夫?」


アーニャ「大丈夫!腕を少し噛まれただけ」


ニナ「のび太!立って!」


犬「ガルルルルルル」


アーニャ「ニナ!!」ドゴッ


犬「キャン」


ニナ「ありがとう!」


アーニャ「のび太!起きてお願い」


のび太「」


アーニャ「ニナ!のび太を連れて逃げて」


ニナ「何言ってんの!そんなの出来ない!」


アーニャ「いいから!いけ!」


ニナ「断る!」


ニナ「あんたと私は一身同体なんだから!死ぬ時は一緒だよ!」


アーニャ「ニナ・・・・」


ニナ「でも、死ぬ気はないからね!」


アーニャ「よっしゃあ!やってやるか!!」


スネ夫「みんな!!無事か!」


アーニャ、ニナ「!!」


アーニャ「少しは空気読みなさいよ!!」


ニナ「そうだ!そうだ!」


スネ夫「なんで怒られてるの!」


スネ夫「まぁいい!ドラえもん頼んだ!」


ドラえもん「仕方ねぇな!個性的な仲間なことで」


ドラえもん「さて!動物共!お前ら・・わかるよな?」


ドラえもん「食物連鎖の頂点に立つ者をな?」


大量の動物達「!!」


ドラえもん「散れ!!そして二度と近づくな」


そう言うと動物達は逃げていった


スネ夫「アーニャと・・アーニャ?」


ニナ「ニナだよ!よくわからないけど何故か二人になっちゃったの」


スネ夫「この世界の影響か」


ニナ「多分ね」


アーニャ「スネ夫は大丈夫だった?」


スネ夫「あぁ、大丈夫だ」


ドラえもん「おい!スネ夫そこに転がってるのがのび太か?」


のび太「」


スネ夫「あぁ、そうだ」


ドラえもん「相変わらずみんなの足を引っ張ってるらしいな」


アーニャ「それは聞き捨てならないよ! 」


ドラえもん「あぁ?なんだてめぇは?まさかのび太の彼女か何かか?静香は諦めたのか?」


アーニャ「私はアーニャ!彼女でもなんでもない!静香さんはちゃんとのび太の奥さんやってるよ!娘も息子もいるよ!」


ドラえもん「ん?息子はわかるが、娘?そんなのいないはずだが?」


アーニャ「いるの!のび太のこと知ってるふうに言うけど何も知らないんだね?」


アーニャ「ドラえもんって言ったっけ?猫型ロボットの未来から来たんだよね?」


ドラえもん「そうだ、俺は優秀な猫型ロボットだ!なめんなよ?惚れんなよ?」


アーニャ「ぶっちゃけただの狸じゃね?」


スネ夫「っ!」


ドラえもん「なっ!」


ニナ「あ、それ私も思った!のび太が猫型ロボットって言ってたけど、どっちかって言うと狸に似てるよ」


ドラえもん「こいつら!!」


スネ夫「落ち着けってドラえもん今は喧嘩してる場合じゃないだろ?」


ドラえもん「くっ!・・そうだったな!聞かせてもらおうか!お前らがここへ来た理由をそして戦争の事を」


アーニャ「なに?戦争の事を聞きたいの?未来から来たなら知ってるでしょ?」


ニナ「今から言うこともないね!」


ドラえもん「いいから教えろ!どうやって出木杉を倒した」


アーニャ「知らないよ?そんなの」


ドラえもん「あぁ?出木杉を倒したんだろ?」


アーニャ「倒したよ?でも、誰が倒したかはわからないの」


ドラえもん「どういう意味だ」


アーニャ「行ったらもう既に死んでたの」


スネ夫「のび太もすぐ近くに倒れていたがな」


ドラえもん「のび太しか知らないのか?」


アーニャ「いや、のび太も知らないよ?知ってるとしたら出木杉くらいじゃない?表の」


ドラえもん「表?」


ニナ「次の話にしましょ・・」


アーニャ「はいよ!どうしてここに来たかって事だよね?」


スネ夫「心の友を連れ戻しに来たんだ」


ドラえもん「話せないってか・・まぁいい」


アーニャ「物分かりがよくて助かるよ」


ドラえもん「それで?心の友?あぁ・・あのジャイアンがよく言ってるあの言葉か」


ドラえもん「で?その心の友は何故ここへ?」


スネ夫「それはわからない、だが、あいつがいないと俺達の世界が大変な事になる、それに」


ドラえもん「それに?」


スネ夫「約束してんでな、それをするまではあの戦いが終わった事にならない」


スネ夫「だから、絶対に連れ戻す!ジャイアンを!」


ドラえもん「ほう・・・あいつがね」


ドラえもん「まぁ、いつかは爆発するとは思ったけど、規模が別世界を巻き込むほどだとはな」


アーニャ「別世界と言ってもここは幻想世界と言った方がいいかもしれない」


ニナ「だね、誰かの強い思いから生まれた世界」


ニナ「だから、私の目的はたけしを連れ戻す・・と言うより存在を元の世界へ執着させる」


ニナ「そのためにこの世界のたけしの中にいると思われるたけしを目覚めさせる!」


スネ夫「居場所はもうわかったんだな」


ニナ「なにもしてなかったわけじゃないよ」


ニナ「必ずたけしを助けるから」


ドラえもん「・・・・・・」


ニナ「そして、この世界を壊す!」


ドラえもん「おい、それの言ってる意味わかってんだろうな?この世界のジャイアンの存在を消すって意味だよな?」


ドラえもん「殺すんだよな・・ジャイアンを」


ドラえもん「その意味わかってんのか!!」


ニナ「わかってるよ」


アーニャ「うん」


スネ夫「ドラえもん・・一応聞く手を貸してくれないか?」


答えはわかっていた


この世界でも俺達の世界でもドラえもんは一人戦っていた


それは、あの頃のなにも出来ない俺達を守る為だった


そういう奴なんだドラえもんは、いなくなってから気づくんだからな本当に平和ボケしてたんだな俺達は


ドラえもんはここの俺達を全力で守るだろ


ドラえもん「確かに受けとったぜ!」


ニナ「じゃあ!!」


アーニャ「手伝ってくれるんだー」


スネ夫「アーニャ!!避けろ!」


ドラえもん「っ!」シュッ


ガシッ


アーニャ「っ!スネ夫!」


スネ夫「あぁ!戦線布告だ!ドラえもん!」


ドラえもん「ほう・・俺のパンチを受け止めたか・・やるなスネ夫」


ニナ「やるの?」ガチャ


アーニャ「動かないで!」ガチャ


ドラえもん「宣戦布告確かに受けとった!今ここで全滅させるのもいいが」チラ


のび太「」


ドラえもん「そこの足手まといが起きるまでは待ってやる」


ドラえもん「明日だ!明日俺はお前らを殺す!言ったからな!」


ドラえもん「スネ夫、あの隠れ家は好きに使いな・・」


ドラえもん「明日ジャイアンはノビタの家にいる、信じるか信じないかは自由だ」


ドラえもん「もう行け、そこの気絶してるノロマを連れて行け」


のび太「」


スネ夫「ドラえもん出来るなら・・俺はドラえもんと戦いたくなんか!」


ドラえもん「あまったれんな!!」


スネ夫「っ!」


ドラえもん「てめぇ!あの戦争を生き抜いたんだろ?ならわかるだろ!!かつての仲間だろうがなんだろうが!敵は敵だ!」


ドラえもん「その甘々の考えで失った命があったんじゃないのか?」


スネ夫「くっ!」


ドラえもん「また失いたいか?」


スネ夫「もう!仲間を失うなんてごめんだ!!ドラえもん!いや!クソ狸!明日楽しみにしてるぞ」


ドラえもん「あぁ、震えて眠れない夜を過ごしな」


スネ夫「そうだな!眠れそうにないな!行くぞニナ、アーニャ!俺はのび太を担ぐ」


ニナ「え?うん・・」


アーニャ「楽しみだよ!」


スネ夫「あ、クソ狸」


ドラえもん「・・・・・」


スネ夫「のび太はお前が思ってるほど弱くはない、それだけは信じてやってくれ」


スネ夫「ビックリするなよ?」


ドラえもん「そうか・・早く行け」


スネ夫「あぁ・・・」


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー



ーー元の世界ーー


お嬢「そんな・・ありえないよ」


ユウ「確か死んだって聞いたが、なんで生きてる!」


出木杉「なにを言ってる?俺が死ぬはずがないだろ」


お嬢「以前の出木杉さんと少し違うような・・」


ユウ「どういうことだ?」


お嬢「貴方は誰!」


出木杉「あぁ?誰かって?見ればわかるだろ!」


出木杉「出木杉だ!もっともお前らが知ってる出木杉じゃないがな」


ユウ「意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!てめぇは死んだはずだ!そうだろ?お嬢」


お嬢「はい!私は見ました、気絶してるお父様とその近くで死んでいる出木杉さんを」


お嬢「ちゃんとその後の処理しました・・目を背けず出木杉さんの最後を見ました」


出木杉「ふははは!!それは変わる前の世界の話だろうが」


ユウ、お嬢「っ!!」


出木杉「なんで?って顔してるな?簡単だ!覚えているからさ」


お嬢「そんな・・・」


出木杉「最初はビックリしたが、すぐにわかったさ!世界が改変されてるってね」


出木杉「あの時あいつを殺さずにしておいてよかったよ」


お嬢「たけしさんの事!あれは焦ってたから見逃したのかと」


出木杉「バーカ!見逃すか、あの時あいつの存在が薄くなってるのに気づいてな、まぁ、確信はなかったが保険として見逃したのさ」


お嬢様「じゃあ、あの時からたけしさんは・・」


出木杉「さて、無駄話がすぎたな、お嬢よ!あの時のナイフ痛かったぞ?」


お嬢「もっかい刺してあげるから!手錠外しなさい!」


ユウ「落ち着けお嬢!」


出木杉「あ〜そうだ、一応言っておくよ、さっきさ病院行ったらさ居たのよ!静香がよ!!」


お嬢「お母様!お母様になにかしたら許さないからね!!」


ユウ「くっ!こうなるなら残っておけばよかった!」


出木杉「なんかさ邪魔してくる看護師が二人居たからボコボコにしたら動かなくなっちゃった!」


ユウ「この野郎!!アンリに看護婦長になにを!!」


出木杉「ふははははは!!愉快!愉快!」


出木杉「そして!!君達は英雄からテロリストに昇格だ!よかったね」


ユウ「このゲス野郎!」


出木杉「だから!」ドゴッ


ユウ「うぐっ!」


お嬢「ユウさん!!」


出木杉「こうしても誰もなにも言わない!むしろ感謝される!お前らはあの戦争を引き起こした奴らだと思われてる!そしてそれを止めた俺が英雄視されてる!」


お嬢「ふざけないで!そんなの誰も信じるわけ!」


出木杉「これな〜んだ?」ピラ


ユウ「手配書・・ははは、デタラメばかりだ・・」


お嬢「酷い!!主犯格がお父様なんて!」


出木杉「ふははは!!どうだ?テロリスト!」


お嬢「くっ!」


出木杉「本来なら一応名だけの裁判をするんだが、俺が直々に死刑してやる!感謝しろ!」


出木杉「連れてこい!」


警察「はい!」


ユウ「誰を連れてくるんだ!」


出木杉「来てからのお楽しみ!」


警察「連れてきました!」


静香「お嬢!ユウさん!」


ユウ、お嬢「!!」


ユウ「静香さん!」


お嬢「お母様!」


静香「ごめんなさい・・なにも出来なかった・・」


お嬢「お母様が無事ならいいの!」


ユウ「おい、ノビスー」


お嬢「どりゃあ!」ドン


ユウ「ぐぼっ!」


ユウ「なにすんだ!」


お嬢「・・・・・」


ユウ「ん?・・っ!そうだな!無事でなによりだ!」


ユウ(ノビスケの存在を知らないのか!だからここにいないんだ、危ない危ない!)


出木杉「あぁ?なにしてんだ?」


お嬢「なんでもない!それよりお母様だけは見逃して!お願い!私が憎いんでしょ?なら私だけ殺りなさい!」


出木杉「残念だが、一番憎いのはこいつでな!こいつのせいで!こいつさえいなければもっと早く終わってた!!」


出木杉「だから、死ね静香!」ガチャ


静香「っ!」


お嬢「や、やめて!お願い!なんでもするから!!」


ユウ「やめろぉおおおおお!!」


静香「のび太さん・・・ごめんなさい」


バンッ!


静香「」バタッ


出木杉「ふぅ〜」


お嬢「あ、あ!!ああああああああ!!」


ユウ「出木杉ぃいいいいいい!!」


出木杉「ふはははははは!!最高

!」


お嬢「そんな・・私は・・・そんなそんなそんなそんなそんなそんなそんな!!」


ユウ「お嬢?大丈夫か?お嬢!!」


出木杉「次はそうだな!お前だ!」ガチャ


ユウ「くっ・・こんな事して!のび太が黙ってねぇぞ!!」


出木杉「のび太?そんなの怖くねぇよ!!時期にあいつも探し出して殺す!それだけだ!来てくれるなら探す手間がはぶける!」


ユウ「この!ゲス野郎!!」


出木杉「言ってろカス!」


お嬢「もうやめて・・・お願い出木杉さん・・」


出木杉「嫌だ!はははは!!」


出木杉「じゃあな!」


ユウ「くっ!」


警察「出木杉様!」


出木杉「ちっ!なんだ!」


警察「子供が!小さな子供がテロリスト達に言いたいことがあるらしいです!」


出木杉「なんだそりゃ?」


警察「話によるとあの時の戦争で両親を亡くしてるとかで凄く憎んでいるらしいです!」


出木杉「ほう・・いいなそれ!連れてこい」


警察「はい!」


出木杉「お前ら!最後に知れるぞ?お前らがどんだけ恨まれて憎まれているかがよ!」


ユウ「・・・・子供にこんな所見せようとしてんじゃねぇ!」


お嬢「・・・・・・」


出木杉「社会勉強だ!こんなクズにならないようにってな!」


警察「連れてきました!」


ノビスケ「あいつらが・・僕の両親を・・」


ユウ、お嬢「っ!!」


出木杉「そうだ!今からおじさんがこいつらに正義の鉄槌を下すからな!ほら、一人はもう殺ったぜ」


ノビスケ「っ!!」


ノビスケ「・・ざまぁ・・みろ」


出木杉「もっと言ってやれ!」


ノビスケ「もういいよ、早くこいつらも殺ってよ・・」


出木杉「いいのか?」


ノビスケ「うん殺って・・」


出木杉「じゃあ!」ガチャ


ユウ「・・・・・・」


出木杉「死ねテロリスト!!」


ブスッ


出木杉「っ!!」バタッ


ノビスケ「お前が!死ね!!」


ユウ「ノビスケ、それは注射器?」


ノビスケは注射器で出木杉の足を刺した


きっと病院から持ってきたなにかだろう


出木杉は・・死んだのか?


お嬢「ノビスケ!」


ノビスケ「お姉ちゃん!」ポロポロ


お嬢「辛かったよね?ごめんね?お母様を守れなくてごめんね」ポロポロ


ノビスケ「うぇーーーん」ポロポロ


ユウ「酷いようだが、二人とも今のうちに逃げるぞ!」


お嬢「そうね・・悲しむのは後よ」


ノビスケ「うん・・・・」


ユウ「よし!強い子だ」ナデナデ


出木杉「」ピクッ


ユウ「っ!死んだはずじゃ!」


お嬢「ユウさん!こいつは無敵よ!少ししたらまた動きだす!今のうちに早く!」


ユウ「わかった!静香は!」


お嬢「・・・・置いていきます!」


ノビスケ「ママ・・ごめんね」


ユウ「・・いい判断だ」


ユウ(のび太さえいれば・・)


警察「っ!!お前ら」


ユウ「ふんっ!!」ドゴッ


警察「ごほっ!!」


ユウ「制服もらっていくぞ」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー異世界ーー


ー隠れ家ー


のび太「なるほど、やはりそうなったか・・」


スネ夫「すまんのび太・・出来たら避けたかったが・・」


アーニャ「ごめん・・偽物だとしても親友と戦うのは辛いよね?」


ニナ「・・・・・・」


のび太「そうかもしれない・・でも、言われたんだその親友に仲間の為ならたとえかつて仲間だった奴だろうが戦わないと失うと・・」


のび太「だから、僕は戦う!それが、親友の教えてくれた事だから」


のび太「明日か!楽しみだ!ドラえもん!今度こそは本気ださせるから!」


スネ夫「のび太・・お前強くなったよ」


アーニャ「ここでの隊長はのび太、貴方よ貴方に従う!」


ニナ「猫擬きぶっ潰す!!」


のび太「ニナそれで、ジャイアンの所に辿り着いたらどうすれば?」


ニナ「とりあえずひたすら呼ぶしかない中にいるたけしを」


アーニャ「もし、出てこなかったら?」


ニナ「多分、この世界は崩壊する、たけしを出そうとすれば、それと同時に世界は崩壊するかもしれない造った本人がこの世界を否定したらそうなる」


ニナ「たけしがこの世界を造ってたらの話だけど」


のび太「チャンスは一回ってことか」


ニナ「そう、もし失敗すれば・・帰る事は出来るけど、もう二度とたけしとは会えない」


ニナ「そうしないとこの世界に私達が消される」


スネ夫「やるしかない!」


アーニャ「だね!」


のび太「よし!寝よ」


スネ夫「え?作戦会議は?」


アーニャ「のび太ふざけてる場合じゃないよ!」


のび太「ふざけてなんかいないさ、明日に備えるだけさ」


ニナ「まぁ、そうだね、作戦なんてたててもその通り行くかもわからないし、体力がないとまず何もできない正直今日は疲れた」


のび太「明日は明日考えようや!」


スネ夫「はぁ〜のび太らしいな!俺も寝るかな?」


スネ夫「明日の事は明日考えればいいよな」


アーニャ「いいの!これで!まぁ、寝るけど」


のび太「じゃあ、お休み!」


スネ夫「おう!」


アーニャ「襲わないでよ?」


ニナ「私達可愛いからね!」


のび太、スネ夫「襲うか!!」


明日に備えてみんなは眠りについた


明日で全てが決まる


のび太(ドラえもんこれでよかったんだよね・・)


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー



ーー元の世界ーー


俺は警察から制服を拝借して警察のふりをして、お嬢を周りから見たらテロリストを輸送するふりをして、脱出に成功した


途中で新人警察に会ったがあいつは俺に気づいていた


しかし、見て見ぬ振りをしてくれたあいつはあいつなりの何かがあるのかもしれない


そして、外に出るとお嬢の姿を見た瞬間みんなは石を投げつけ罵倒の嵐という酷い光景だった


本当に変わってしまったのか


とりあえず俺たちは出木杉から逃げる為になるべく遠くへ行くつもりだった


ユウ「お嬢大丈夫か?」


お嬢「うん、大丈夫何個か当たったけど気にしないよ」


ノビスケ「みんな酷いよ!お姉ちゃんは何もしてないのに!」


ユウ「もし、負けてたらこんな未来だったんだな・・俺たちは逃げる事しかできない・・」


ユウ「くそっ!頼れる奴はみんな殺られてる・・俺が二人を守らないと」


ユウ「これから・・どこへ行けば」


お嬢「ユウさんあれ!」


ユウ「どうした?」


お嬢の指差す先には大きな外部モニターがあった


そこには天気予報などが映されるがたまに、緊急速報も映される時もある


モニター「この街の何処かにテロリストがいる!捕まえた者に賞金をだす!生死は問わない!こいつらを野放しにするな!」


そして、俺たちの写真が映される


俺、お嬢、ノビスケ、のび太、スネ夫、アーニャ、の写真だった


これだけということは他の奴はもう・・・・


ユウ「ここは、やばいぞ!俺は警官のふりをしているが、お嬢とノビスケは!」


お嬢「みんな見てるよ・・」


ノビスケ「お姉ちゃん・・」


お嬢「大丈夫だからね」


「おい!あれって」


「捕まえれば金が貰えるんだよな!」


「警官がいるって事はもう捕まったんじゃ?」


「そんなの知るか!まだ、外にいるし!放送で名前だってだしてる!捕まえた事にはなっていない」


「確かに」


ガヤ ガヤ ガヤ


お嬢「これやばいよ!」


ユウ「囲まれたか!」


「おい!警官そいつら渡してくれよ」


ユウ「悪いがそれは出来ない!どけ!!」


「じゃあ仕方ないな!」


ユウ「公務執行妨害だぞ!」


ノビスケ「お姉ちゃん!!」


お嬢「ぐっ!」


「捕まえたぞ!!」


ユウ「こいつら!!」


ノビスケ「お姉ちゃんを離せ!」


「うっさい!!」ドゴッ


ノビスケ「っ!」


お嬢「っ!!」


「それとも警官が逮捕に協力しようとする一般市民に手ぇだすか?あぁ?」


ユウ「・ふ・・・ざ・・な」


「あぁ?」


ノビスケ「お姉ちゃんを・・離せ・・」


「このクソガキが!」


お嬢、ユウ「ふざけんなぁああ!」


ドゴッ!


「ぐぁっ!」


「ぐはっ!」


ユウ「警官?違うな!」


そう言うと深く被っていた帽子を捨てる


ユウ「お前らの大好きなテロリストだ!!」


お嬢「よくも大事な弟に!!」


付けていた手錠をはずした


お嬢「私を捕まえる?笑わせないでよ!」


ユウ「こいよ!一般市民ごときが勝てるわけないがな!!」


ノビスケ「えっと僕はどうすれば?」


お嬢「離れないで!」


ユウ「近くにいろ!」


「この大人数なら楽勝だ!」


「口だけだ!」


「金は山分けな!」


お嬢、ユウ「かかってこいやぁああ!!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー異世界ーー


ー隠れ家ー


ドラえもん「もうここにはいないだろな!」


ドラえもん「あいつらの話が本当ならあの戦争を戦い抜いたんだからな」


ドラえもん「敵に知られてる場所に長くはいないだろ」


ドラえもん「なのになんだこれは?」


のび太「」睡眠中?


アーニャ「ふふ〜ん」髪とかし中


ニナ「げっ!シャンプーがない!」シャワー中


スネ夫「今週のアニメはっと、あ〜そういやぁ〜ここ異世界だった」パソコン中


ドラえもん「おい!お前らどういうことだ!!」


アーニャ「ん?おはよう!」


スネ夫「くそスペックだな!ドラえもん」


ニナ「ふぅ〜いい湯だった、ん?おはよう!」


のび太「ふふふ・・・」睡眠中?


ドラえもん「お前ら俺と戦うの気はあるのか!」


アーニャ「あるに決まってるじゃん!」


スネ夫「昨日の言葉は嘘じゃない!」


ニナ「かかってきなよ!」


のび太「ぐがぁ〜〜」睡眠中?


ドラえもん「ぐっ!ふざけやがって!お望み通り殺ってやる!」


ドラえもん「のび太!起きろ!!おら!起きろや!」


のび太「ぐがぁ〜〜」睡眠中?


ドラえもん「布団を引っぺがして!この空気砲で!」サッ


ドラえもん「!!」


ドラえもん「ボイスレコーダーと抱き枕だと!」


スネ夫「のび太がここにいるっていつ言った?」


アーニャ「何処に言ったんだろね!」


ニナ「わかってても行かせないけどね!!」


ドラえもん「ふふふ!流石だ!」


ドラえもん「お前らのこと少しは好きになれそうだ!!」


ドラえもん「だが、未来のロボットなめんなよ?」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ーーノビタの家ーー


のび太「ここにジャイアンが・・」


のび太!貴方なら出来るって信じてるから


ここは任せて!なるべく時間は稼ぐから


ジャイアンを頼んだぞ!


のび太「よし!行くか」


ピンポーン


のび太「誰も出ない?」


ピンポーン


のび太「おじゃましーす!」ガチャ


家にはママもパパもいなかった


のび太「誰もいないのか?」


そして、自分の部屋だった場所に行くとそこには・・


のび太「誰か寝てる?」


ノビタ「ぐがぁ〜〜」睡眠中


のび太「あ〜成る程な・・自分で言うのもなんだが、マヌケな顔だな」


自分だから、わかるこいつは・・


のび太「寝たフリはやめろ」


ノビタ「どうして・・わかったの?」


ノビタ「ドラえもんが変な奴が来たら寝たフリしてろって言ってたから・・」


のび太「そうか、流石ドラえもんだよ」


ノビタ「ドラえもんのこと知ってるの?」


のび太「あぁ、少なくとも君よりは知ってるよ」


ノビタ「貴方は誰?」


のび太「悪いが時間があまりない、ジャイアンはいるか?」


ノビタ「ジャイアンをどうする気?」


のび太「いるのかいないのか!」


ノビタ「いるよ・・出てきていいよ」


そう言うと押し入れから出てきた


ジャイアン「・・おじさん誰?」


のび太「おじさんじゃない・・いや歳的におじさんか・・歳はとりたくないよな」


ジャイアン「おじさん!誰なんだ」


のび太「そんな事はどうでもいい」


ノビタ「何をする気なんだ」


のび太「ジャイアン・・聞こえてるか?」


ジャイアン「普通に聞こえるけど?」


のび太「お前じゃない黙ってろ」


ジャイアン「一体なんなんだよ!」


のび太「ジャイアン、まずはごめん・・僕達は君に頼るばかりでなにも出来なかった」


のび太「逃げたくなる気持ちわかる君の苦しみに気づけなかった」


のび太「ジャイアン!君がいないと僕達の世界がやばいんだ!」


ジャイアン「おじさんさっきから意味がわからないよ」


のび太「戦争は終わった!だけど、素直に喜べなかった!それは大事な友を殺し大事な友を失ったからだ!」


のび太「ジャイアン!僕達はジャイアンが大好きだ!だから、みんなついてこれた!頼む!戻ってきてくれ!!」


ジャイアン「意味が・・わかー」


のび太「約束したろ!!戦いが終わったら野球するって!約束破るなんて許さないぞ!」


ノビタ「おじさん落ち着いてよジャイアンも怯えているから!」


ジャイアン「・・・・・・」


ノビタ「ジャイアン?」


ジャイアン「野球・・約束・・ぐっ!頭が!!」


のび太「あの時のタイムカプセルに書いてあった作文・・」


ジャイアン「作文・・」


のび太「不安させてごめん・・でも、大丈夫僕達は絶対離れてなんか行かないから」


ジャイアン「のび太・・ってあれ?なんで勝手に」


ノビタ「え?呼んだ?」


のび太「ジャイアンがこの世界を造ったとしたなら、何故この時代なのか、君は戻りたかったんだろ?」


のび太「でもな、僕達は進んで行かないといけない、次に繋げるために僕達が貰ったものを次にあげるために」


のび太「ジャイアン、時は残酷さ一秒一秒進んでいくんだ・・ずっと一秒も待ってくれないそして、その時間は二度と来ない来ちゃダメなんだ」


のび太「大人になるのは怖いかもしれない不安かもしれない、今度は君の後ろじゃなくて横に立てるようにするから、一緒に行こう」


ジャイアン「っ俺は俺は!!ぐぁあああああ!!頭がぁあああ」


ノビタ「え?ジャイアン!大丈夫?ジャイアン!」


のび太「帰ろ!」


ジャイアン「近寄るな!おじさん!」


ノビタ「おじさん!ジャイアンになにをしたんだ!!」


のび太「何もしてないよ、さぁ、帰ろう」


ジャイアン「嫌だ!嫌だ!近寄るな!頭が痛い!!」


ノビタ「嘘つくな!!」


ドラえもん「そこまでだ!」


のび太「ドラえもん・・」


ノビタ「ドラえもん!ジャイアンが!」


ドラえもん「よくもジャイアンを許さないぞ!」


のび太「スネ夫達はどうした!」


ドラえもん「ノビタくん!ジャイアンを連れて急いで逃げるんだ!」


ノビタ「嫌だ!僕も戦う!」


ドラえもん「ノビタくん!頼むから逃げてくれ」


ノビタ「でも!」


ドラえもん「いけ!!」


ノビタ「っ!!はい!ジャイアン行くよ」


ジャイアン「あぁ・・・」


のび太「素がでてるぞ?」


ドラえもん「うるせぇよ!追いかけないのか?」


のび太「行かせてくれるのか?」


ドラえもん「あぁ、逝かせてやるよ」


のび太「そうか・・」


ドラえもん「聞かないのか?仲間達がどうなったか」


のび太「信じてるからな」


ドラえもん「ほう、なら教えてやる全員殺したぜ?」


のび太「っ!」


ドラえもん「ほら!泣き叫べよ!自分の所為だって喚け!」


のび太「そうやって叫んで喚いてどうなる?帰ってくるわけでもないだろ?それに僕の目で確かめてはないからね」


のび太「ドラえもんもう昔の僕じゃないよ!失ってそれを嘆いてまた失う何度もあったよ」


のび太「だから、あれこれ考えるのは後だ!」


のび太「今はそこのクソ狸を倒すことだけを考えるよ」


ドラえもん「はっ!!言ってくれるね!!強くなったじゃないか!のび太」


ドラえもん「銃は持ってるか?」


のび太「あぁ、持ってる」


ドラえもん「お前と殴りあうのもいいが時間がおしい」


ドラえもん「こいつで終わらせようや!」


ドラえもん「お互い背中合わせ立ち三歩進んだら振り返り撃つ!それでいいだろ?」


のび太「あぁ構わない!いいのか?僕は射撃には自信があるんだぞ?」


ドラえもん「なめんなよ?のび太俺は高性能ハイスペック猫型ロボットなんだぞ?人間に劣るなんて事はない!!」


のび太「そうか聞いた僕が悪かった・・・」


ドラえもん「じゃあ、表出ろや」


のび太「あぁ」


のび太「・・・・・信じてるからな」


ドラえもん


続く











完結編後編 繋がる希望そして未来へ


ーー元の世界ーー


ドゴッ


「ぐはっ!」


ユウ「流石にこんだけの人数相手だときついな!」


お嬢「さっきから増えてばかりだよ!このままじゃ!」


ノビスケ(何も出来ないのか!俺は!)


「そろそろ疲れてきてるぞ!いけるぞ!」


「あ、あれは!」


「ここらを仕切っているギャングの頭だ!その名も」


「ダークフレイムマスター堕天使!」


ダーク以下略「皆の者!この私が来たからにはもう安全だ!ふははは!」


ユウ「なんか、変な名前の奴が出てきたぞ!てか、ネーミングセンスなさすぎだろ」


お嬢「いろいろジャラジャラつけて歩きにくくないのかな?名前無駄に長いし」


ノビスケ「変な人だ!」


ダーク以下略「貴様ら悪をこの正義の名のもとに倒してやる!」キラン


ユウ「あぁ?ダークで堕天使だったっけ?そんな奴が正義なのか?矛盾してないか?文字の語呂も悪いし」


お嬢「ユウさんこう言う人は頭のネジが欠品してるからわからないんですよ」


ノビスケ「ぷっ!」


ダーク以下略「貴様ら!!」


ダーク以下略「殺してやる!」シャキン


ユウ「完全悪党のセリフだな!」


お嬢「素手相手にナイフって本気?本気ならやるよ?」シャキン


ノビスケ「お姉ちゃんもナイフ持ってるんだ!」


お嬢「ノビスケは少し目を瞑っていてね・・今から汚い物調理するから・・」


ダーク以下略「え?降参とかしないの?」


お嬢「しないけど?じゃあいくよ!」シュッ


ダーク以下略「そ、そんな!脅しに屈するわけが!」


お嬢「ヒャッハーーー!!」ゲス顔


ダーク以下略「ひえぇええ!許して降参するから!!命だけはーー!」


お嬢「え?」


ユウ「咬ませ犬って奴だろうな」


「な、なんて奴だ!あ、あの人を倒すなんて」


「だが、これだけ大勢でいけば!」


「よし!かかれ」


ユウ「諦めてはくれないのかよ!」


お嬢「くっ!」


ノビスケ「うわぁああ!」


プップーーーーーー


ユウ「っ!!」


その時大きなトラックが突っ込んできた


ユウ「ここまでするのか!!」


お嬢「ノビスケ!!」ギュウ


ノビスケ「お姉ちゃん!!」


ユウ「二人とも逃げろ!!」


ユウ「こっちに来やがれ!!運ちゃんよ!」


お嬢「ユウ!!」ダッ


ノビスケ「お姉ちゃん!!」ダッ


ユウ「うぉおおおおおお!!ってお前ら来るなって!」


お嬢「逃げる時はみんな一緒でしょ!」


ユウ「お嬢・・・」


ノビスケ「うわぁああ!来る!」


キィイイイイ


トラックはユウ達の目の前で止まった


ノビスケ「あ、少し漏らしたかも」


ユウ「轢き殺さないのか!」


そして、トラックのドアが開く


???「早く乗りなさい!」


ユウ「お嬢!ノビスケ!乗れ!」


お嬢「でも!」


ユウ「今は考えてる暇はない!乗れ!」


お嬢「わかった!ノビスケおいで」


ノビスケ「うん!」


お嬢「ユウさんも早く!」


「逃がすかぁああ!」


ユウ「近寄んな!!」


ドゴッ


「ぐはっ!」


ユウ「おう!」


「兄貴の仇!!」


ユウ「うっさいわぁああ!!」


ドンッ


トラックに叩きつける


???「ちょっ!人のトラック傷付けてんじゃないわよ!さっさと乗れ」


ユウ「すまない!でも、悪いのはこいつだ!」


「歯が!歯が!!」


ユウ「歯医者いけ!」


お嬢「ユウさん!トラック動きだしたよ!早く!」


ユウ「っ!ま、まてって置いて行くなよ!」シュッ


どうにか三人はトラックに乗り込む事が出来た


???「たく・・さっさと乗りなさいよ!しっかり捕まっててよ!」


ユウ「荒い運転は勘弁だぞ?」


???「なら、我慢することね?」


お嬢「まだ、走って追いかけてきます・・あ、転けた」


ノビスケ「みんな、お金のせいでこんなことに・・」


???「ちっ!今は喋らない方がいいよ!」


ユウ「なんでだーっ!」


???「ほら、舌噛むからね」


ユウ「はひにひえ!!」


???「少しの間黙っててね?また噛むよ?」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ーー異世界ーー


ー???ー


スネ夫「うっ・・うぅ・・生きてる?」


スネ夫「はっ!!アーニャ!ニナ!無事か!!」


アーニャ「・・・生きてるよ」


ニナ「右に同じく・・」


ニナ「ここどこよ?」


アーニャ「なんか気持ち悪い〜」


スネ夫「まるで宇宙にいるようだ・・重力がない」


アーニャ「なんか楽しい〜」


ニナ「いろいろ物も浮いてるね」


スネ夫「だが、暗くてよくわからないな」


アーニャ「ヒャハハハハ!!」


ニナ「アーニャ!落ち着きなよ」


アーニャ「いや〜凄く楽しい〜」


スネ夫「俺達は死んだわけじゃないよな?」


ニナ「多分・・・・」


スネ夫「ドラえもんがあんなに強かったなんてな」


ニナ「未来のロボットって言ってるだけの事はあるね」


アーニャ「少し気分が・・・」


スネ夫「はしゃぎ過ぎだ!少し大人しくしてろ」


アーニャ「はい・・・」


スネ夫「さてどうするかな・・」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー


のび太「ドラえもん・・準備はいいかい?」


ドラえもん「あぁ、三歩だぞ?いいな?」


のび太「わかってるよ」


ドラえもん「よし!言っておくがこれはガチの殺りあいだ!手加減すんなよ?」


のび太「わかってる・・」


ドラえもん「じゃあ、始めるぞ!銃を持て」ガチャ


のび太「・・・・・・」ガチャ


ドラえもん(さて、どう成長したか見せてもらおうか!)


一歩


ドラえもん(本当に勝つためならどうするか・・)


二歩


ドラえもん(それは!!)シュッ


ドラえもん「死ね!のび太!」ガチャ


ドラえもん(勝つためなら手段を選ぶな、勝てばいい主人公になろうとしてはいけない)


のび太「くっ・・」


バン


ドラえもん「ぐはっ!・・な、な!てめぇ!最初っから振り向いていたな!」


のび太「勝ち方にこだわるな勝てばいい、そう教えてくれたのはドラえもん・・君だよ」


ドラえもん「ぐっ!・・どうやら向こうの世界の俺はお前に気を許していたのか!余計な事まで教えあがって!」


のび太「でも、僕はドラえもんを信じたかった・・だから、もし三歩目に振り向いていれば僕は君が銃を構える時に合わせて撃つつもりだった・・」


ドラえもん「よく言うぜ・・そんなの口だけならなんでも言える」


のび太「信じてもらわなくていいよ」


ドラえもん「そうか、どうする?このままとどめをさすか?それとも説得でもするのか?」


のび太「いや・・スネ夫達の仇をとらせてもらう!」ガチャ


ドラえもん「・・・・・・・・」


ドラえもん(強くなったな・・こいつになら殺されてもいいかもな)


ドラえもん(だが、もし俺が)


ドラえもん「出来るのか?弱虫のび太!!」


ドラえもん(さぁ、撃て!そして吹っ飛べ!)


のび太「・・・・ありがとう」ガチャ


ドラえもん「っ!!」


バン バン バン


ドラえもん「」バタッ


のび太「・・・・・・・」


ドラえもん「まて・・・」


ドラえもん「のび太・・まだ・・・完全に・・壊れていないぞ・・ほら!早く・・殺れ」


のび太「核を持ってる奴がよく言う」


のび太「ドラえもん知ってんだよ、君には自爆システムがあることをね」


ドラえもん「っ!なんでそれを!」


のび太「言ってなかったかな?僕の世界のドラえもんはもういないんだ」


のび太「死んだんだ・・僕らを置いて・・」


のび太「その時ドラえもんは自爆した、聞く話だとかなりの規模だったらしい」


ドラえもん「ちっ!だが、のび太一つ勘違いしてるぜ?」


のび太「な、なにをだ!」


ドラえもん「自爆なんかしなくても!この地球破壊爆弾が・・ちょっと待ってな!今取り出すから」


ドラえもん(ふふふ!本当に爆発させるわけねぇだろうが!これでのび太の隙が出来る!それに人質だっている!)


ドラえもん「えっと・・何処だっけか?」


のび太「や、やめろ!!」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ー???ー


スネ夫「う〜ん・・・」


アーニャ「う〜ん・・・」


ニナ「う〜ん・・・」


スネ夫「いい加減にここを出たいんだが・・今いる場所も出口もわからない」


アーニャ「この浮いてる道具でどうにかならないかな?」


ニナ「なるほどその手があったね!まずは暗いからライトだね!」


アーニャ「ここにあるよ!ほら」


スネ夫「なにか見たことがあるような?」


ニナ「よし!つけて」


アーニャ「はいよ!」ポチ


ライトの光がニナにあたる


ニナ「うわ眩し!」


スネ夫、アーニャ「!!」


チビニナ「どうしたの?あれ?二人ともデカくね?成長期?」


スネ夫「ニナが!小さくなった!」


アーニャ「なに!これの所為?」


スネ夫「とりあえず!それ消せ!」


アーニャ「うん!」ポチ


チビニナ「元に戻せないの?」


アーニャ「なにがなんだか!混乱して!どうして?スネ夫なにかわかる?」


スネ夫「まさか・・」


スネ夫は近くにあった別のライトを持つとニナに向けた


チビニナ「あの〜これ以上小さくなるのは・・」


アーニャ「なにかわかったの?」


スネ夫「正直確信はない・・だけど、これをあてたことにより確信するかもしれない」


チビニナ「わかった!そこまで言うならやってみな!」


スネ夫「ありがとう・・消えても忘れないから」


チビニナ「怖いこと言わないでよ」


スネ夫「よし!」ポチ


チビニナ「っ!!」


チビニナは大きくなり元の大きさに戻る


ニナ「おおお!戻った!」


スネ夫「まさか!本当に!」


スネ夫はさっきアーニャが使ったライトを持ちニナにあてた


ニナ「っ!!」


チビニナ「また小さくなった!」


そして、またさっきのライトを使った


ニナ「と思ったら戻った!」


スネ夫「もう一度!」ポチ


チビニナ「小さくなった!」


ポチ


ニナ「戻った!」


ポチ


チビニナ「え?もうよくない?」


ポチ


ニナ「いつまで繰り返すの?」


ポチ


チビニナ「また!!」


アーニャ「スネ夫!ニナで遊ばない!」


スネ夫「わかったぞ!!」


アーニャ「ここがわかったの!」


スネ夫「あぁ!ここはー」


チビニナ「その前に戻さんかぁああ!!」ポコポコ


スネ夫「おっと!すまんすまん!全然痛くないぞ?」ポチ


ニナ「何回もやってると気持ち悪くなってくるよ・・さてと、一発いっとく?」


スネ夫「いや、遠慮しておくよ、だがここが何処かわかった!」


ニナ「で?何処よ」


スネ夫「ここは、ドラえもんのポケットの中だよ」


アーニャ、ニナ「はぁ?」


スネ夫「ドラえもんはいろんな未来の道具を持ってるのは話したよね?」


アーニャ「うん、ショボイ物からやばい物まであるとは聞いたけど?」


スネ夫「じゃあ、その道具は何処にしまってるか?答えは簡単だ!ポケットだ!」


ニナ「あの真ん中にあったパンツみたいな奴?てかパンツかと思った」


スネ夫「そうだ!あれだ、あのポケットはな四次元ポケットと言ってな、簡単に言えばなんでも無限に入るポケットなんだ」


ニナ「無限って!未来すげぇー!」


アーニャ「ほうほう!それで私達はそのポケットに入れられたと?」


スネ夫「そういうことだ」


アーニャ「なら、私達は人質なんだね・・」


スネ夫「まぁ、そうだな・・出口も多分出られないようにされてるだろうしな」


ニナ「わかっても意味なかったじゃん!」


スネ夫「そうだな・・為す術もなしだ」


スネ夫「いや!待て!出る方法があるぞ!」


アーニャ「どうやって!!」


スネ夫「それはなー」


ニナ「ねぇねぇ!!」


スネ夫「どうしたニナ?」


ニナ「これって偽物かな?そこにあったんだけど?」


そう言って持ってきた物は真ん中に核兵器マークがついている爆弾だった


しかも、地球破壊爆弾と書いてあった


スネ夫「なっ!!それ本物だ!捨てろ!」


ニナ「っ!」


アーニャ「うわぁ!こっち持って来ないで!」


ニナ「え?え?これどうしよう!」


スネ夫「そっとだ!いいか?そっと捨てろ!」


アーニャ「ゆっくりね!」


ニナ「わ、わかった!」


その時白い大きな球体が出てきた


ニナ「なに!あれ!」


アーニャ「なにかを探してるみたい!」


スネ夫「手だ!ドラえもんの!」


やがてその手はニナの持ってる地球破壊爆弾に触れるとそれを取ろうとする


ニナ「っ!まさか!これが狙い!させるか!」


アーニャ「そんなの使ったら!やばい!渡すな!」


スネ夫「アーニャ!ニナを手伝うぞ!」


アーニャ「OK!」


三人は爆弾を渡さないように引っ張った


ニナ「ぐぬぬぬぬぬ!!」


アーニャ「ぐらぁああああ!!」


スネ夫「ファイトォオオオ」


スネ夫、アーニャ、ニナ「イッパァアアアツ!!」


その時ふとドラえもんの手の力が弱まり爆弾は三人の全力の引っ張った力で飛んでいきスイッチが入る


カチ


ピーーーーー


あと、五分で爆発します!


スネ夫「やば!!スイッチが入ったぞ!」


アーニャ「ここが爆発したら!!地球も!」


ニナ「みんなの知らない所で世界が地球がやばい!いやぁああ!!」


スネ夫「落ち着け!大丈夫だ!四次元空間だから被害は少しは抑えられるさ!」


アーニャ「どのくらい?」


スネ夫「地球半壊までは抑えられるさ!」


ニナ「いやぁああああ!!」


アーニャ「だめじゃん!!」


スネ夫「それに確実にここにいたら俺達は灰も残らないな!」


アーニャ「早く!出る方法を!」


ニナ「早くしろ!髪むしるぞ!」


スネ夫「それだけはやめてくれ!いいか!理由は後で説明するから!ピンクのドアを探せ!いいな!」


アーニャ「ピンクのドアだね!よし!」


ニナ「ピンク!ピンク!どこや!」


スネ夫「五分以内だぞ!!」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーー


その頃のび太はドラえもんとの戦いが終わった


のび太「これで邪魔者は動けないな・・ごめんドラえもん」


のび太「最後はポケットに手を突っ込んで取り出せないフリまでしてくれた・・そしてわざと僕に背中を見せた」


ドラえもん「」


のび太「尻尾を引っ張り電源を切る事が出来た・・本当にさっきのは演技と言えないほど『ふぐぐぐ!あいつらふざけやがってぇええ!!』ってセリフまで考えてたとはな」


のび太「やはり君には勝てないのかもしれないね」


ドラえもん「」シュッシュッシュッシュッシュッシュッ


のび太「なんか・・四次元ポケットの中からいっぱい道具が飛び出してんだけど・・故障?」


ボトッ


ミニドラ「ど・・・らぁあ・・」


のび太「既に戦闘不能ですか・・おーい!生きてるかぁ〜」


ミニドラ「ど、どらぁああ!」


のび太「ふん!!」ドゴッ


ミニドラ「ど・・・ら・・」ガクッ


のび太「・・・・けっ!」ポイ


のび太「お!タケコプターだ!懐かしい!よく飛んだよなぁ〜」


のび太「おっと!感傷に浸っている場合ではないな!スネ夫達と合流しないと・・きっと生きてるよな」


のび太「ん?これって!!」


ーー四次元ポケットの中ーー


ニナ「これはフラフープ?いらん」ポイ


アーニャ「うわぁ〜ドラえもんのちっさい奴だキモ!赤いし」


ミニドラ「ドラァアアアア!!」


アーニャ「うっさい!!」ドゴッ


ミニドラ「ごはっ!!」


アーニャ「いらん!!」ポイ


スネ夫「タケコプターか・・いらん!」ポイ


ニナ「スネ夫!見つからないよ!本当にあるの?」


スネ夫「あると思う!修理にだしてなかったら」


アーニャ「ただのドアを修理にだすとかなにがしたいの?」


スネ夫「秘密道具なんだよ!行きたい場所に行ける!」


アーニャ「なるほど!だからか」


ニナ「ねぇ!これじゃダメ?花柄だけど・・」


スネ夫「っ!それだ!」


アーニャ「え?でも、ピンクじゃないよ?嘘ついたの?喧嘩の売り出しセールしちゃう?」


スネ夫「まてまて!どうしてかは知らないがこれはドラミちゃんのどこでもドアだ!ドラえもんのはピンクなんだけどね、交換したんじゃないかな?」


ニナ「言ってる場合じゃないよ!早く時間がもうないよ!!」


スネ夫「早くこっちへ集まれ!」


アーニャ「行き場所は!」


スネ夫「外へ出ても爆発すれは地球は半壊だ!どこでもドアでドラえもんを宇宙へ連れて行く!」


アーニャ「ドラえもんが黙って宇宙へ行ってくれるはずないよね?」


ニナ「爆弾だけやれば?」


スネ夫「ドラえもんはのび太が倒していることを願おう!そして爆弾はタイマーが切られないようにバリアーが張られてる!持ち出すのは無理だ!」


アーニャ「わかった!場合によっては!私がドラえもんごと!宇宙へ」


ニナ「そんな事させないよ!」


スネ夫「だな!とりあえず出るぞそれから考えよう!」


アーニャ「二人とも・・・・」


スネ夫「どこでもドア!ドラえもんの場所へ!」


ガチャ


のび太「え?どこでもドア?」


スネ夫「のび太!無事か?」


アーニャ「ドラえもんは・・やった!倒れてる!」


ニナ「スネ夫早く!」


スネ夫「あぁ!どこでもドア!宇宙へ」


どこでもドア「無理!!」


スネ夫「え?なんで?」


アーニャ「どうして!」


ニナ「どこでも行けるんでしょ?」


スネ夫「そのはずなのに!!」


のび太「よくわからんが、どこでもドアは地球の外になると一度行った場所じゃないと行けないんだ、このどこでもドアはドラミちゃんのだね、ドラミちゃんが行ったことある星とか惑星とかわかればいいが僕はわからない宇宙じゃ規模が大っきすぎるよ」


スネ夫「そんな!!じゃあ!」


アーニャ「こんなところで死ぬのはいやだ!」


ニナ「のび太!なんか方法ない?」


のび太「ごめん話しがみえない」


スネ夫「簡単に説明する!」


説明中


のび太「な、なんだってぇえええ!!」


のび太「どうしよう!!」


スネ夫「やばい!!」


アーニャ「ぎゃぁあああ!」


ニナ「もしかしたら・・どこでもドア!のび太の部屋!」


ガチャ


のび太「え?」


ニナ「早く来て!ドラえもんを持って!」


アーニャ「ニナなにか方法を思いついたんだね!」


ニナ「うん!」


のび太「スネ夫!これにかけるぞ!お前頭持て!僕は足だ」


スネ夫「あぁ!ドラえもん重いなぁ〜」


ーーのび太の部屋ーー


ニナは部屋に行くとのび太の勉強机の引き出しをあける


その引き出しの中身はなくあるのは


タイムホールだった


ニナ「早く!ここに!」


アーニャ「もう時間が!」


のび太「そうか!タイムホールなら爆発しても平気なんだな!」


のび太「だったら、スネ夫!ドラえもん頼む!」


スネ夫「ぉおおお!!いきなり手を離すな!」


のび太「確か、押入れの中に・・あれ?」


アーニャ「スネ夫!早く!」


スネ夫「無茶言うな!こんな・・って言ってる場合じゃない!うぉおおおおおおお!!りゃぁあああ!」ブン


スネ夫「おふっ!!腰が・・」ゴキッ


ドラえもんは飛んだ!と言うより飛ばされた!


そしてドラえもんは宙を舞い机の引き出しへ入ると思ったが


ガツン


机への角にあたってしまう


ニナ「やばい!」


スネ夫「くそ!」


そのまま床へ落ちようとする


このまま落ちればまた、持ち上げる前に時間になり爆発する


ニナ「もうだめ!!」


のび太「何処だ!何処にある!!」


タッタッタッタッ


アーニャ「うぉおおおおお!!」ガシッ


落ちようとするドラえもんの尻尾をアーニャが掴んだ


カチ


ドラえもん「んっ・・電源オンだ!後悔しろ!俺を復活させーっ!」


そして、そのまま机の引き出しへダンクシュート


アーニャ「チェストォオオオ!」


ドン!!


ドラえもん「ぐほっ!」


のび太「あった!!スペアポケットだ!アーニャこれも入れてくれ!」シュッ


アーニャ「了解!」ガシッ


ドラえもん「貴様ら!!」ヒョコ


アーニャ「おまけだぁあああ!!」


ドン!!


ドラえもん「ごはぁああ!!」


机バン!!


アーニャ「伏せて!!」


ドカーーーン


ガタガタガタ


机が大きく揺れる


そして、揺れは収まった


のび太「やったのか!」


スネ夫「アーニャ!よくやった!」


ニナ「今のダンクシュートかっこよかったよ!!」


アーニャ「ふぅ〜私!バスケの才能あるかもね!」


のび太(ドラえもん・・君の犠牲は無駄にはしないから・・ありがとう)


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


ーータイムホールーー



ドカーーーーーン


男「今なんか大きな音がしなかったか?」


女「え?してたってけ?」


男「気の所為かな?」


女「もう!そんな事よりせっかくの新婚旅行なんだから!」


男「そうだな!時間旅行だ!何処に行こうかな?」


ビーーー


男「ん?タイムマシンがなんか鳴ってるな・・」


女「ねぇ・・落ちたりしないよね?」


男「ちゃんと行く前に業者の人に整備してもらったから大丈夫な筈だが・・ん?あ、あれは!!」


女「なにあれ!!」


ゴォオオオオオオ


男「聞いたことがある!稀にタイムホールに出来るタイム嵐だ!!なにが起こるかわからない!やばいぞ!」


女「逃げないと!!」


男「駄目だ!間に合わない!」


ゴォオオオオオオ


男「うわぁあああああ!!」


女「キャァアアアア!!」


飲み込まれた二人はやがてタイム嵐が去ると


男「大丈夫だったか・・ゴホッ」


男「え?・・なんでこんなに老けてんだ!俺は・・ゴホッ」


男「女は!」


女「オギャアーオギャアー」


男「赤ちゃんに戻ってるだと!」


男「くそっ!一体どうなったんだよぉおおお!!・・ゲホッ・ゴホッ」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー元の世界ーー


ー車内ー


???「どうやらもう追ってこないみたいね」


ユウ「何故助けた・・なにが目的だ・・」


お嬢「ユウさん!ごめんなさい、せっかく助けてもらったのに」


???「別に気にしてないから、助けたのはたまたまだよ」


ユウ「言っておくが信用したわけじゃないぞ?もう少し進んだら降ろしてもらうからな!」


???「・・・・そう、その前に聞きたい事がある」


ユウ「彼女はいないが、心に決めてる奴がいる!」


???「聞いてないし・・貴方達は何者?そこの子供はどうでもいいけど、貴方とそこの女性よ」


ユウ「テレビかラジオで聞いたろ?テロリストだ!」


ユウ「捕まえると賞金がもらえる一攫千金のチャンスだ!やらないのか?」


お嬢「ユウさん!」


???「やってほしいの?」


ユウ「やれるもんならやってみろよ・・」


???「あ〜怖いね!大丈夫だから、私はそんなのに興味ないし」


ユウ「信用できると?」


???「しなくていいよ・・私も貴方達を信用なんてしてないから」


ユウ「そうかよ・・そろそろ降ろしてくれ」


???「いいの?あんたの子供寝てるけど?」


ユウ「生憎俺の子じゃない・・この子くらいふつうにおぶって行けばいいだけだ」


お嬢「ユウさんもう少し乗せてもらったら?もう暗くなってきてるし」


???「今の季節は寒いよ?そんな薄着で大丈夫?」


???「ここにいる限り貴方達の安全は保証するよ」


???(場合によるけど・・)


ユウ「俺は平気だ・・だが、ノビスケがやばいかもな・・わかったもう少し頼む」


???「はいよ」


???「それで、さっきの話に戻るけど・・貴方達は何者?」


ユウ「だから、俺達はテロー」


???「そんな!!誰でも知ってる事を聞いてんじゃないの!!」


???「貴方達の正体よ」


ユウ「・・・俺はユウキって言う皆はユウと呼ぶがな」


???「・・・・嘘じゃない?」


ユウ「こんなのに嘘をついてどうする・・」


お嬢「私はお嬢っていいます!この子は弟のノビスケです」


???「・・・・・・」


ユウ「さぁ、お前も名乗れよ!そしてそのマスクも外して顔を見せろ」


???「私の事は聞かないでくれると助かるけど」


ユウ「残念だが、それは無理だ!最低でも、そのマスクを外して顔を見せるか名乗るかどちらかしてもらうぞ?」


お嬢「・・・・・お願いします」


???「・・・・・・わかった」


そう言うと彼女はマスクを外した


お嬢「っ!!」


お嬢(気の所為よね・・)


ユウ「・・・・・・・」


ユウ「お前・・そんなに名乗りたくないのか?」


???「名乗る名がないだけ・・好きに呼んでもらって構わない」


ユウ「そうだな・・眼帯してるから眼帯女でどうだ?」


眼帯女「それでいい」


ユウ「お互い自己紹介が済んだところで聞きたい事があるんだろ?」


眼帯女「じゃあまずはー」


俺達は眼帯女から出身地や昔の事を聞かれた


全てではないが、嘘まじりで答えた


その度に眼帯女は聞き返してくる、まるでそうあって欲しいかのように


ユウ「もういいか?これ以上はもう言えない」


眼帯女「そう・・ありがとう」


眼帯女「やはり・・貴方達は違うのね・・」


眼帯女「死人は生き返らない・・当たり前の事なのに・・」


ユウ「どう言う事だ?」


眼帯女「これは、私の友人の話しなんだけど・・」


ユウ「あぁ?そんな話し興味ねぇよ!お前の事を聞いてんだぞ?」


お嬢「ユウさん!空気読んでください!!この場合友人と言ってるけど、自分の事だから!察してあげて!」


ユウ「え?そうなのか?友人=お前なのか?」


眼帯女「・・違うし!友人だって言ってるじゃん!」


ユウ「違うって言ってるぞ?」


お嬢「少し黙ってようね?」ギロ


ユウ「は、はい・・」ビクッ


お嬢「じゃあ、お願いしますね?友達の話をね?」ニコ


眼帯女「え、えぇ・・」


眼帯女「その友人の子供の頃の話なんだけどね、凄く貧乏で親がギャンブルばっかりやっていてほとんど家にいなかったの・・」


お嬢「・・・・・・」


眼帯女「たまに帰ってきたと思ったら自分の子のお金を取るのよ?ギャンブルをしたいばかりに・・」


ユウ「その子は逃げ出さなかったのか?」


眼帯女「無理なの・・その子には妹がいたの、逃げ出してしまえば妹を置いてってしまうから・・それに二人で逃げ出しても行くところもないしね」


眼帯女「そして、その妹はその友人の支えでもあった・・だから、妹にかかる虐待も全部その子が代わりに受けていたの」


お嬢「酷い・・・」


ユウ「今は・・どうしてる・・その子は」


眼帯女「さぁ?どっかで生きてんじゃないの?死ねばよかったのに・・」


ユウ「・・続きを」


眼帯女「それでも、どうにか暮らしていけてたの・・そして、その友人には好きな人が出来たの・・近所に住んでる人でよく友人を庇ってくれたりしてたの」


眼帯女「そして、彼は言ってくれたの・・俺が養ってやるから!妹も連れて逃げようって」


ユウ「・・・・・・・」


お嬢「・・・・・・・」


眼帯女「嬉しかった・・凄く・・すぐに了承したの・・でもその友人は何を考えていたのか両親にそのことを話した、最後にあの頃の優しい両親に戻ってくれると信じて」


ユウ「もういい・・やめろ!」


眼帯女「結果は最悪両親は怒り妹を・・・」


お嬢「やめて!!」


眼帯女「殺した・・・」


ユウ、お嬢「っ!!」


眼帯女「その時友人はどうしてたと思う?ただ、ただ、妹が殺されるを見ていただけよ?助けられたかもしらないのによ?」


眼帯女「そのすぐに彼が来た・・私を連れて逃げようとするの、でも、私・・混乱状態で・・動けなくて!・・彼は私を庇って・・・」


眼帯女「庇って!庇って!・・私なんかを庇って!!死んだ・・」ポロポロ


ユウ「・・・・・・」


お嬢「・・・・・・・」


眼帯女「あの時!私に勇気があれば!!誰かいてくれれば!!私が死んだら誰が妹をって考えて!いや、違う!怖かった!!死にたくなかった!!」


眼帯女「私は自分しか見えてなかった・・」ポロポロ


ユウ「・・・・・・・」


彼女の話しは俺達の過去に似ていただが、最後だけは違っていた


まるで、もうひとつの可能性を見せられているようだった


もし、お嬢姉ではなくお嬢が死んでいたらどうなっていたのか・・


俺はどうしていたのか・・


考えても仕方ない事だ、過去を悔やんでも過去は変わらない


当たり前の事だ


ユウ「もう途中から友人じゃなくて自分になってるぞ?」


眼帯女「そうよ、これは私の過去の話しよ!私は妹を見捨て大事な彼をも殺した!」


眼帯女「死のうとだって思った・・でも!出来なかった・・だから、片目を潰した・・二人の命を片目だけで!済ませた最低の女よ!」


ユウ「開き直りか・・」


これで彼女がこうなってしまったのは頷ける


だが、気に入らない!少なくとも彼らの分まで生きようという気力が伝わらない


これでは、命をかけた妹と彼が報われない


お嬢も顔を俯けて黙ったままだ


こんな話しさっさと終わらせてしまおうか!


ユウ「そうだな、お前は最低だ!妹もその彼もなんでこんな奴を庇ったんだろうな?馬鹿だからか?」



眼帯女「お前!!私の事はなんでも言えばいい!でも、妹や彼を侮辱するなら!!」


ユウ「するなら?なんだよ?一番侮辱してんのは!二人の面影をいつまでも追いかけて前に進もうとしないお前だろうが!!」


眼帯女「っ!!」


眼帯女「な、なによ!!そんな事ー」


ユウ「ないって言えるか?お前あいつらの分も立派に生きてたか?結局あいつらの所為にしてただけじゃないのか?」


ユウ「二人は所詮前を見れない自分への言い訳にしかなってない!」


眼帯女「・・・・そうなのかな」


ユウ「これは!俺の大事な親友と初恋相手の話だ!」


ユウ「一人はお前と同じ境遇の姉妹だ!そしてもう一人はそこに居候していた男だ!」


ユウ「親はクソでギャンブル好き!貧乏でほとんど家にいない!たまに帰ってくると虐待だ!」


眼帯女「それって私と同じ・・」


ユウ「そうだ、違う所と言ったらお前が欲しかった物を持っていたという事だけだ」


眼帯女「私の欲しかった物?」


ユウ「さっき言ってたろ?勇気と支えてくれる人だよ」


ユウ「それが、居候だったあいつは影で二人を支えていた」


ユウ「そして、彼女に勇気をくれた・・俺じゃ出来なかった事だ」


眼帯女「・・・・・・」


ユウ「そして、そこへ何を考えてるのか!馬鹿でアホな奴が彼女に逃げようと言う・・本当に馬鹿な奴だよ・・ただの嫉妬でな・・結果は君と同じように両親は怒ったそして妹を殺そうとした」


眼帯女「殺そうとした?殺したんじゃなくて?」


ユウ「庇ったんだよ・・姉がな・」


眼帯女「っ!!」


ユウ「そして、とどめは居候が刺した・・彼女ためにな」


眼帯女「そんな!!酷いよ!そんなの!」


ユウ「本当にそう思うか?」


眼帯女「え?」


ユウ「今その妹はどうしてると思う?」


眼帯女「それは・・やっぱり私と同じように・・」


ユウ「いや?全然違うぜ?今は前を見て歩いてる必死にな」


ユウ「妹も居候もそして馬鹿でアホな奴も必死に生きようとしてる!」


ユウ「お前とそいつらの違いは気づけてるか気づけてないかだけだ」


眼帯女「私が何に気づけてないって言うの!」


ユウ「それは自分で気づかないといけないそうじゃないと意味がない」


ユウ「大丈夫だ!前を見ていれば気づけるさ?」


眼帯女「・・・・・・」


ユウ「お嬢?大丈夫か?」


お嬢「むにゃむにゃ・・もう無理よ・・ふふふふ」睡眠中


ユウ「寝てたんかい!!」バシッ


お嬢「ふにゅ!!」


お嬢「なにすんのよ!!」


ユウ「お前な!俺がせっかく気を利かせてだな!」


お嬢「だからって叩かないでもいいじゃない!この変態!」


ユウ「まだ、牢獄での事引きずってんのか!忘れろ!」


お嬢「忘れないよ!お姉ちゃんの事もあの日の事も!」


ユウ「お前!聞いていたのか!」


お嬢「眼帯女さん!もうわかってると思うけど、今の話しは私達の過去の話よ」


眼帯女「・・・・・・」


お嬢「私がその妹で、この変態が馬鹿でアホな奴」


眼帯女「なんで!前を向いてられるの!」


お嬢「皆がいたからだよ・・」


眼帯女「皆?・・」


お嬢「あの後私はユウさんとなんでも屋みたいなのをしてたの本当にあの時の私は幼かった・・現実を見ようとしなかった」


お嬢「今の貴方みたいな感じだった・・」


お嬢「でも、私は希望は捨ててなかった・・お父様がいてくれたから」


眼帯女「それは、今の親?」


お嬢「そうだよ、その人が居候だった人」


眼帯女「それじゃあ!姉を殺した犯人が!!」


お嬢「殺したんじゃないの救ってあげただけ!」


お嬢「お父様は苦しんでたお姉ちゃんを・・・」


眼帯女「なんで?なんで?そんなに信じられるの?わからないよ!他人なんて!」


お嬢「信じるのに理由なんていらない!ただ、私はあの時お父様がしてなかったら私がしていた・・私の代わりに罪を被ってくれた・・今でも、お父様はお姉ちゃんの事を大事な娘だって言ってくれてる・・理由がいるとするなら充分過ぎる理由だよ・・」


眼帯女「そう・・いい人に巡り会えたのね・・」


お嬢「貴方にも見つかるよ・・あきらめず希望を持ってれば」


ユウ「そうだな、まずは人を信じる事から始めろよ」


眼帯女「・・・・信じられるかな?私が今から・・」


お嬢「大丈夫・・貴方なら出来るよ・・お姉ちゃん・・」ナデナデ


眼帯女「っ!お嬢ぉおおお!!」ギュッ


ユウ「馬鹿!ハンドルが!」ガシッ


眼帯女「ごめんね!ごめんね!ごめんね!」ポロポロ


お嬢「よしよし・・」ナデナデ


ユウ「・・仕方ない運転代われ」


ユウ(本当に似てるよ・・綺麗だぞ?お嬢姉)


そこから、数時間トラックを走らせた


ユウ以外はみんな眠ってしまっていた


ユウ「俺も眠いなぁ〜・・だが、止まれば危険の可能性がある!せめてこいつらが眠っている間はーっ!」


その時後ろから大きなトラックが迫ってきた


ユウ「っ!!」


ユウ「やばい!追いつかれる!みんな起きろ!!」


お嬢「な、なに!」


ノビスケ「おはよう〜」


眼帯女「あ、私寝てた?」


ユウ「あぁ、グッスリなそれより後ろを見てくれ!」


眼帯女「そんな!なんで場所がわかったの!」


ノビスケ「うわぁ〜デカイトラックだ!やばいよね・・」


ユウ「まさか!おい!みんな自分の服とかを調べてくれ!」


お嬢「まさか!発信機!」


ノビスケ「こ、これって・・」


ユウ「発信機だ!なんでノビスケに!」


お嬢「もしかしたら、最初っからばれてたのかも!」


ユウ「くそっ!わかってて逃がしたのかよ!」ポイ


ノビスケ「突っ込んでくるよ!」


眼帯女「この!!」バン バン バン


眼帯女「こんな銃じゃ意味ないよね・・」


お嬢「ペダル踏んで!」


ユウ「ダメだ!最後まで踏めないようにストッパーがついてる!」


眼帯女「ごめんなさい!仕事用の車だから!速度制限が・・」


ノビスケ「どんどん!近づいてくる!」


ユウ「やばい!ぶつかる!」


お嬢「ノビスケ!!」ギュッ


眼帯女「もうだめ!衝撃にそなえて!ないよりはマシよね!これ」


ユウ「クッション?」


眼帯女「お気に入りよ!ほら!お嬢も!」


お嬢「は、はい!ノビスケ大丈夫だからね!」ギュッ


ノビスケ「う、うん!」


ユウ「来るぞ!!」


トラックが後ろからぶつかった


キィイイイイイイ!!


ユウ「ぐぉおおおおお!!」


お嬢「大丈夫だから!!ノビスケ」


ノビスケ「うわぁあああ!!」


眼帯女「うぅ!!」


ユウ「馬鹿野郎!お前の分のクッションはないのか!!」


眼帯女「二つしか・・」


ユウ「仕方ない!!」ギュッ


眼帯女「へ、変態!離れろ!」


ユウ「あぁ!もう変態で結構!せめてお前のがデカかったらな」


眼帯女「余計なお世話なんだよ!」


そして、トラックは後ろの突っ込んできたトラックごと大きくひっくり返った


ガシャーーーン


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーー


ーー異世界ーー


ーのび太の部屋ー


何はともあれ皆が無事でよかった


僕達はそれぞれの現状報告をしていた


スネ夫「それで、ジャイアンの事はどうなった?やはりいなかったのか?」


のび太「いや、いー」


アーニャ「やっぱりあのクソ狸嘘ついてたのか?」


ニナ「また、聞くか?あのクソ狸に」


スネ夫「さっき爆発したのは何処の狸だ?」


アーニャ、ニナ「あ・・・そういえば!!」


アーニャ「手がかりはなしか・・」


ニナ「探すしかないよ!」


スネ夫「だな!」


のび太「聞いてくれ!!いた!いたんだ!」


のび太「必死に呼びかけた!でも、崩壊も起こらなかった!それに僕はジャイアンの恐怖の対象になってしまった、ごめん・・僕じゃ無理だった・・」


アーニャ「少しも・・ダメだったの?」


のび太「あぁ・・もしかしたら完全にこの世界のジャイアンになってしまったのかもしれない・・」


ニナ「そんな・・でも!まだ、決まったわけじゃ!」


アーニャ「ニナ・・まだ、彼がたけしが・・私達の事を覚えてるならその余興が・・この世界に起こるはずでも、まったく起こらなかった・・これはもう手遅れなのかもしれない」


ニナ「まだ!!チャンスはある!時間はたっぷりあるんだから!」


スネ夫「確かにそうだ!」


アーニャ「スネ夫が言うのはわかるでも、ニナ!本気で言ってる?」


ニナ「え?」


スネ夫「どう言う事だ?」


アーニャ「ニナ、感じない?私達の世界が段々と遠退いて行くのが」


ニナ「そんなはず・・・っ!!」


ニナ「嘘・・本当に遠退いてる!」


アーニャ「私でも感じれたんだからニナならハッキリわかるはずだよね?」


ニナ「うん・・でも、なんで?こんな事って!両方の世界が変わっていかないかぎりありえ・・・っ!」


のび太「どうした?」


スネ夫「大丈夫か?」


ニナ「最初っから・・分かってたことなのに・・元の世界はたけしがいない事で改変されている・・そしてこの世界は私達イレギュラーの存在で変わっていってる」


アーニャ「くっ!」


のび太「なぁ!わかるように説明してくれよ!」


スネ夫「なにが起こってる!」


ニナ「このままじゃ!帰れなくなる!今はまだ、向こうの世界を感じるけど、もし感じなくなったら!」


のび太「・・そんなに長くは持たないか?」


ニナ「こんなに早くなるなんて!ありえない!これじゃあ!」


アーニャ「今日の夕方までだよ・・のび太」


のび太「え?」


スネ夫「夕方・・・」


ニナ「・・・・・・」


のび太「あと、数時間しかないって事か・・」


アーニャ「それを過ぎると・・帰れなくなる」


スネ夫「ぐっ!いきなり過ぎるだろ!!」


アーニャ「こうしてる時間も惜しいよ!探そう!」


スネ夫「じゃあ行こう!」


のび太「ニナ?大丈夫か?」


ニナ「・・大丈夫」


アーニャ「ニナ急いで!ここにあまり長くはいない方がいい」


のび太「そうだな、ここは一応異世界の僕の部屋だ、敵の陣地みたいなものだ」


スネ夫「まだ、無理だと決まったわけじゃない!ほら、立てるか?」


ニナ「そうだよね・・ごめん」


???「お前らが・・・・!!」


のび太「ん?」


気づくとそこには一人の男が立っていた


それは、この世界の僕だった


ノビタ「お前らが!!」シュッ


ノビタは持っていたポリバケツを投げつけた


中の液体はノビタとニナの方へ飛んでいった


バシャン


ノビタ「・・・・・よくもドラえもんを!」ポタポタ


そしてニナに・・・


ニナ「っ!!」


バシャン


ニナ「あれ?」


のび太「大丈夫か!」ポタポタ


ニナ「のび太!庇って・・」


アーニャ「この匂いは・・ガソリン!!」


スネ夫「しかも、水で薄めてやがる!!」


ノビタ「絶対に許さない!」


ノビタはマッチを取り出し火をつけた


ボォオオオオオ


その火はノビタを包み込んだそして


そのまま近寄ってくる


ノビタ「ぐぉおおおおお!!」


ボォオオオオオ


そしてのび太に抱きついた


のび太も火に包み込まれる


のび太「しまっ!!」


ボォオオオオオ


のび太「うわぁあああ!!」


ノビタ「死ねぇえええええ!!」


スネ夫「この野郎!!」ドゴッ


ノビタ「ごはっ!!」


ノビタ「ふははははは・・うぐっ!」バタッ


倒れこんで動かなくなった


スネ夫「熱ち!!手がぁああ!!」


ニナ「わ、私もなにかしないと!!でも、腰がぬけて!!」


スネ夫「ぎゃぁああ!手が!」


のび太「ぐぉおおおおお!!」


ニナ「動いて!!お願い!動きなさい!!」


アーニャ「消化器!!あったよ!」


アーニャが持ってきた消化器により二人の火を消す事が出来た


スネ夫「助かった!手だけで済んだが・・」


アーニャ「あっちの奴はは助ける義理もないね!」


アーニャ「そのまま燃えてなさい!」


ニナ「のび太!ねぇ!のび太!」


のび太「」


スネ夫「この家にも火が!!逃げるぞ」


スネ夫「アーニャのび太を頼む」


アーニャ「はいよ!!」


スネ夫「ニナ!悪いが手が使えない!肩を掴んでどうにか着いてきてくれ」


ニナ「うん!」


アーニャ「重いな!!あの時の借りはこれで返したからね!」


スネ夫「この世界でも、ノビタにとってドラえもんは大きな存在だったんだな」


どうにか家から脱出することに成功した


アーニャ達はドラえもんの隠れ家に戻った


ーー隠れ家ーー


ニナ「・・・・・・・」


アーニャ「う〜ん・・スネ夫はこれで大丈夫」


スネ夫「ありがと・・のび太はどうだ?」


アーニャ「早く対処できたからそんなに酷くはないけど・・処置はしないとやばいかも」


スネ夫「なんてことだ・・」


アーニャ「身体から水分が抜けていって・・」


スネ夫「じゃあ、このままだったら・・」


アーニャ「死ぬよ」


ニナ、スネ夫「っ!!」


アーニャ「せめて、薬があれば」


ニナ「病院に連れていけば!!」


スネ夫「そうだ!それがいい」


アーニャ「忘れた?あと数時間しかないんだよ?」


アーニャ「それに、この世界で私達は敵だよ・・さっきの男みたいな人が医師ならどうなるかな?」


アーニャ「信用しちゃだめ!この世界は」


スネ夫「じゃあ!どうする!」


アーニャ「間に合うかわからないけど、元の世界へ帰るか、それか、最後まで諦めずたけしを探すそして薬の入手」


アーニャ「私は諦める・・・こうなったら仕方ない」


ニナ「っ!」


スネ夫「そうだな・・諦めよう」


ニナ「ぐっ!」


アーニャ「ニナは?どうする?」


ニナ「私は!!諦めたくない・・じゃダメかな?」


スネ夫「身捨てるのかのび太を」


ニナ「そんなんじゃない!両方すればいい!」


スネ夫「そんな事出来るか!!ふざけんじゃねぇぞ!!いいか!もう諦めろ!これ以上失うなんて!ごめんだ!!」


スネ夫「ジャイアンはもう諦めろ!!いいな!」


ニナ「・・・・・・」


アーニャ「決まったみたいね・・じゃあ」


のび太「ま・・・て!!」


アーニャ「のび太!気づいたの?もう諦める事にする!今から元の世界に帰る」


アーニャ「異論は認めないよ・・」


のび太「・・・僕は・大丈夫だから!!」


スネ夫「大丈夫じゃねぇよ!大人しくしてろ」


のび太「ふざけんな!!」


のび太「ここまで来てなんで諦めんだよ!!僕は大丈夫だって言ってるだろうが!!もしここで帰るなら僕は!絶対動かないぞ!!」


のび太「頼む!時間まで待ってやってくれ!」


のび太「うっ!!・・・」


アーニャ「っ!!」


アーニャ「大声だすからよ!」


のび太「た・・の・む」


アーニャ「わかったから!寝てて」


のび太「やく・・そく!・・だぞ」


アーニャ「約束するから・・」


スネ夫「・・やるのか?」


アーニャ「約束したし・・ニナ!」


ニナ「え?」


アーニャ「夕方まで時間をあげるだから行ってきなさい」


ニナ「でも、のび太は?」


アーニャ「そこは任せて、スネ夫薬お願いね?これに書いてるやつをお願い」


スネ夫「わかった」


アーニャ「私はのび太を看病してる容態によっては最悪中止も覚悟しておいて」


ニナ「うん・・・・」


アーニャ「ニナ頼むよ!」


スネ夫「ニナさっきはすまなかった・・頼んだぞ?」


ニナ「任せてよ!やってやんよ!!」


アーニャ「では、各自散れ!!」


ニナ、スネ夫「了解!」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


スネ夫は薬屋を探しまわった


しかし、売ってはくれなかった


薬屋「てめぇらに売る薬なんてねぇ!帰れ!」


スネ夫「そこをなんとか!仲間が死にそうなんだ!頼む!」


薬屋「ダメだ!帰れ!じゃないと警察を呼ぶぞ!」


スネ夫「お願いします!!」土下座


スネ夫「もうこの街の薬屋で最後がここなんだ!ここで無理だったらもう!行く所がないんだ!」


スネ夫「なんで、あんた達は俺達を目の敵にする!何かしたか?」


薬屋「そんなの!決まっているだろ!・・あれ?なんでだ?」


スネ夫「理由もないのに・・」


薬屋「と、とにかくだ!帰れ!警察呼ぶぞ!」


スネ夫「こうなれば!!力づくで!悪く思うなよ?警察が来るのが先かこいつがお前を貫くのが先か」ガチャ


薬屋「ひぃいいい!命だけは!」


スネ夫「なら!!さっさと薬持ってこいやぁああ!!」


薬屋「はいー!!」


スネ夫「早くしろよ!」


薬屋「こ、これです・・・」


薬屋(それは毒薬だ!)


スネ夫「ありがと・・金はここに置いておく」


薬屋「こ、こんなに!」


スネ夫「悪いな・・こっちもこうするしかなかった・・友を救いたいんだ・・それは迷惑料として受け取ってくれ」


薬屋「っ!!」


薬屋(私はなんて事を!ただ、友を救いたいだけの人に!理由もわからないそれだけで!!何が薬屋だ!薬は人の命救ってなんぼだろうが!)


スネ夫「ここで買ったって事は絶対誰にも言わない・・じゃあ」


薬屋「待てよ!!」ポイッ


スネ夫「え?これは?」キャッチ


薬屋「悪い、間違えちまった!そっちは違うやつだ、後メモの薬から見て酷い火傷とみた!病院にも行けない理由があるんだろ?必要な道具は全部入れておいた持っていけ」


スネ夫「だが、こんなに!お金が!」


薬屋「そんなもんはいらん!やばいんだろ?早く行ってやれ!」


スネ夫「っ!ありがとうございます!」ガチャ


薬屋「・・・・さぁて今日はもう店じまいだ」


スネ夫は薬を手に入れ隠れ家へ急いだ


スネ夫「荷物が多いから両手がふさがってるな!こんな時に誰かに襲われたらやばいな・・」


スネ夫(フラグかもな・・)


ヤンキー「おい!そこのおっさん!!」


スネ夫「急げ!急げ!」


金髪「おっさん!あんただよ!!」ガシッ


スネ夫「急いでいるんだが、手を離してくれないか?」


先輩「まぁまぁ!俺らも忙しいからな!早く終わらせようぜ?」


スネ夫「なんだ?男三人が一人のおっさんになんか用か?」


先輩「いやぁ〜実はね〜お小遣いくれないかなぁ〜って」


金髪「俺達困ってんだよ〜」


ヤンキー「助けると思ってさぁ〜」


スネ夫(こういう奴は相手にしないのが、一番なんだが・・刺激しないようにしないとな)


スネ夫「悪いが、今持ち合わせがなくてな今度必ず持ってくるから待っててもらえるか?」


スネ夫(今度なんてないけどな)


ヤンキー「あぁ?困ってんのに見捨てんのかよ!」


金髪「頭悪いんじゃねぇか?」


先輩「俺の拳で治してやろうか?」


スネ夫「待てって言ってんだろが・・馬鹿はどっちだろうな?てか日本語理解してるのか?ハローでも言ってみるか?あ!馬鹿だから理解できないか!」


スネ夫(勘弁してくださいよ・・こんなおっさん虐めても仕方ないですよ?)


ヤンキー「あぁ?こいつ!!」


金髪「ちょっと調子乗ってんじゃねえぞ!!」


スネ夫「なに言っーっ!」


スネ夫(やべ!頭の中の言葉と口に出した言葉が逆だった!)


スネ夫「仕方ない・・お前らガキの相手をしてる暇なんてねぇんだよ!!どけ!」


先輩「あぁ!!俺キレたわ!!」


スネ夫「言っておくが!俺に手ぇだしたら後が怖いぞ?」


ヤンキー「そんなの怖くねぇし!」


金髪「上等だこら!俺らは逃げねぇぜ!おっさん!!」


スネ夫「群れるだけのガキが!活きがんな!急いでるって言ってんだろうが!!どけ!」


ドゴッ


スネ夫「ぐはっ!」ガシャーーン


その時スネ夫は殴られた


持っていた薬は地面にばら撒かれる


幸い蓋は空いていなかったので、中身は無事だった


先輩「立てよおっさん!!タイマンじゃ!!」


スネ夫「いてぇ・・だから、馬鹿なんだよ!今の時点でタイマンなんて成り立ってないのに気づけよ馬鹿!」


先輩「この!!」シュツ


スネ夫「遅い!」ドゴッ


先輩「ぐはっ!いてぇよー!お前らも手伝え!」


金髪、ヤンキー「おう!」ガシッ


スネ夫「しまっ!タイマじゃねぇのかよ!」


二人はスネ夫を掴み動けないようにする


先輩「うっせぇ!」ドゴッ


スネ夫「がはっ!」


ヤンキー「先輩!かっこいいっす!」


金髪「もっとやってやれ!」


先輩「そういえばこの大量の薬はなんだ?」


スネ夫「触るな!」


先輩「黙れ!!」ドゴッ


スネ夫「うっ!」


先輩「大事なものなんだな!そうだ!これ全部中身ぶちまけるか!」


スネ夫「や、やめろ!!」


先輩「だ、ま、れ!!」ドゴッ


スネ夫「うぇ!」


ヤンキー「おぉ!みぞおちに入ったぞ!」


金髪「ひゃはははは!」


スネ夫「やめてく・・れ・・」


先輩「なんでもするか?」


スネ夫「あぁ・・・」


先輩「土下座しろよ!すいませんでしたと謝れよ!」


ヤンキー「そうだ!謝れよ俺達に!」


金髪「早くしろよ!」ガシッ


掴まれていた頭を地面に押し付けられる


スネ夫「うぅ・・」


凄く悔しかった・・でも、のび太の為に・・今は我慢だ


のび太!絶対助けてやるからな!


だけど・・


スネ夫「す、すいま・・せんでした・・」ポロポロ


涙は止まらない


自分への情けなさに涙が止まらなかった


昔の俺なら友達よりも自分へのプライドの方を優先してただろう


でも、今は違う・・あいつらの存在は俺のプライドより大きく勝る


大切な存在だ


だが・・プライドがないわけではない・・悔しい


先輩「こいつ!泣いてやんの!」


ヤンキー「最後だ!ほら!地面とキスしろよ!!」


金髪「じゃあ!薬ばら撒きますか!」


先輩「そうだな!」


スネ夫「そ、そんな・・話しが・・違うぞ!」


先輩「約束してねぇし!」ドゴッ


スネ夫「がぁ!!」


ヤンキー「こいつ包帯してる所蹴ったら面白いぞ!」ドゴッ


スネ夫「うわぁあああ!」


金髪「本当だ!おもしれぇ!!」ドゴッ


スネ夫「あ・・・あ・・」


先輩「おもしれぇ!!」


その時俺は死を覚悟した


ここで死ぬんじゃないかと・・


意識が遠のき・・やがて暗闇へと落ちて行こうとしていた


ごめん・・のび太・・ジャイアン俺はもう・・


その時確かに声が聴こえた・・


「よく頑張った!後は任せな!」


「スネ夫!かっこよかったよ!」


え?


ジャイアン「おい!おもしれぇ!事してんな!まぜろよ!」ガシッ


ヤンキー「あぁ?」


ニナ「その髪邪魔じゃね?剃っとく?」ガシッ


金髪「へ?」


スネ夫「」


先輩「おい!お前らこいつ気絶しやがったぜ!ひゃはははは!」


先輩「おい!お前ら?返信ぐらいしやが・・・え?」


ヤンキー改め坊主「」


金髪改め坊主「」


ガシッ


先輩「っ!!」


ジャイアン「よう!俺様の大事な心の友が世話になったな!」


ニナ「ねぇねぇ!今どんなきもち?ねぇ!」


先輩「えっと・・・へへへ」


ジャイアン「ここからは!俺様の復活ライブだ!!」ドゴッ!!


先輩「ぎゃああああ!!」


ニナ「その変な髪の毛剃ってやんよ!」ジョリジョリ


先輩「ぎゃぁああああ!!」


三坊主「」


ニナ「さぁてと・・どうしてやろうかな?こいつら」


スネ夫「」


ジャイアン「・・・スネ夫」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーーー


ーー元の世界ーー


トラックが大きく倒れ周りは火の海に包まれる


みんなクッションのおかげですぐに動く事が出来た


しかし、ユウ達はまだ、トラックの中だった


ユウ「みんな!無事か!」


お嬢「私は大丈夫!ノビスケは?」


ノビスケ「僕も大丈夫だよ!」


ユウ「眼帯女!お前も大丈夫か!」


眼帯女「だ、大丈夫だから・・」


ユウ「どうした?顔が赤いぞ?」


眼帯女「なんでもないから!早く出ましょ?」


ユウ「そうだったな!周りが燃えてきてる!早く出ないとやばいな!」


ユウ「ドアは!開かないか!」


お嬢「暑くなってきた!トラックが燃えてる!」


眼帯女「あぅ〜顔が暑い・・・火の所為よね・・」


ユウ「この!!」ドンドンドン


何度もドアを蹴るが開く事はなかった


ノビスケ「うぅ・・・」


お嬢「ノビスケ!もう少し辛抱してね!」


眼帯女「ごめんね・・私の所為よ」


ユウ「そんな事ねぇよ!お前は俺達を助けてくれた!謝るのはこっちの方だ・・ごめんな?巻き込んでしまって」


眼帯女「ずるいよ・・・」ボソッ


ユウ「ん?なんか言ったか?」


眼帯女「なんでもないよ!」


ユウ「そ、そうか・・」


ノビスケ「暑い・・・・」


お嬢「ノビスケ!しっかりしてよ!」


ユウ「っ!ノビスケ!」


眼帯女「子供にここは辛すぎる!早く出ないと!」


ユウ「くそっ!!こんなところで終われるかよ!!」ガン


ユウは窓ガラスを全力で殴った


ユウ「あの時誓ったろが!!もう失わないって!!」ガン


お嬢「だめ!手がやめて!」


ユウ「何のために強くなった!!」ガン


ノビスケ「がん・・ばれ・・」


ユウ「守るためだろうが!」ガン


ユウ「死なせねぇ!死なせてたまるかぁああああ!!」ガン ガン ガン


眼帯女「ユウ・・さん・・」


ガン


バリッ


ユウ「うぐっ!負けるかぁああああ!!」ガン


バリーーーン


お嬢「割れた!!」


ユウ「早くでろ!!」


お嬢「は、はい!!ほらノビスケおいで!」


ノビスケ「う・・ん」


ユウ「眼帯女、手貸すぞ?」


眼帯女「あ、ありがとう」ギュッ


ユウ「いっ!たくねぇ!!」


お嬢「早くここから離れましょ!」


ユウ「あぁ!」


???「待てよ!」


お嬢「貴方だったのね!トラックに乗ってたのは!」


ユウ「わざわざ来たのかよ!出木杉」


出木杉「いや〜そこのガキはこの手で殺したかったんでね〜来ちゃった〜」


ユウ「殺らせると思うか?」


お嬢「ノビスケには指一本触れさせないから!」


ユウ「眼帯女!」


眼帯女「な、なによ!」


ユウ「ノビスケを頼んだ!」


眼帯女「え?」


お嬢「お願いします!」


眼帯女「ちょっ!私も戦うから!」


ユウ「悪いが!俺達にはこいつに因縁があってな!邪魔しないでもらえるか?」


眼帯女「わ、私だって少しは戦えます!」


ユウ「頼む!今ノビスケを頼めるのはお前しかいないんだ!俺達の大事なもん!守ってくれ!」


眼帯女「もう!!わかったわよ!絶対後から来てよ!」


ユウ「当たり前だろ?でも、もしもの時はノビスケのことよろしくな」


眼帯女「フラグなんか立ててんじゃないわよ!馬鹿!」


眼帯女「ほら、行くよ!」


ノビスケ「僕も・・戦う・・」


眼帯女「いいから来なさいよ!」


ノビスケ「嫌だぁああ!!」


眼帯女「・・ごめん!」ドゴッ


ノビスケ「うっ!」ガクッ


眼帯女「絶対来なさいよ・・もう一人は嫌だよ?」


眼帯女はノビスケを担いで逃げていった


ユウ「一人は嫌か・・約束は出来そうにないな・・」


お嬢「ユウ手は大丈夫?」


ユウ「あぁ!平気だ!来いよ!出木杉!待っててもらって悪いな」


出木杉「余裕ってやつ?俺強いから!じゃあ、少し遊んでやるよ!」


お嬢「お母様やみんなの仇!取らせてもらいます!」


ユウ「ここで終わらせる!」


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー


ーー異世界ーー


〜少し前〜


俺は最近自分が誰なのか分からなくなっていた


自分が自分じゃない・・そんな感じがしていた


考えれば考えるほど頭が痛い・・


だから、考えないようにしていた


しかし、さっき知らないおじさんに言われた事が耳に残って仕方がない


全く知らない人なのに言われてる一言一言が心に響いた


どうにか、おじさんから逃げることは出来たが、ノビタはドラえもんが心配だと言い戻っていった


あの人は誰なんだろうか?ドラえもんは知ってるみたいだった


今度聞いてみようか・・


ジャイアン「・・・・・」


気づくと俺は裏山の頂上に来ていた


裏山の頂上には大きな杉の木が一本立っておりその木の上は俺のお気に入りの特等席だった


なにかあるといつもここに来てしまう


いつも行っているのに何故か懐かしいく思ってしまう


今日は俺の特等席に先客が来ていた


ジャイアン「あの人・・・」


その人は若い綺麗な女性だった


何故か悲しそうな顔をしていた


俺はそれをほってはおけなかった


ジャイアン「おばー」


おばさんと言おうとして途中でその言葉を飲み込んだ


危ない!危ない!大人の女性にはよくおばさんと言ってデリカシーがないと怒られていたな・・


あれ?そんなに怒られてたか?おかしいな・・


???「ん?」


ジャイアン「あ!」


女性がこちらに気づいてしまった


その女性はこっちに気づくと少し驚いた顔をした後悲しそうな顔で笑っていた


それが見ていられなかった・・


お姉さん「どうした?少年!パンツでも見えたか?」


ジャイアン「い、いや!そう言うつもりはなくて!」アタフタ


お姉さん「わかってるよ・・それよりお姉さんの隣来る?おいで」ポンポン


ジャイアン「お姉さんよく木に登れましたね」


お姉さん「これでも、木登りは得意なのよ!」


俺はお姉さんの隣に座った


ここから街全体が見渡せる絶景ポイントだ


お姉さん「綺麗ね・・」


ジャイアン「ここは俺のお気に入りの場所なんだ!落ち込んだ時とかいつもここに来るんだ」


お姉さん「そう・・ということは今日はなにかあったの?」


ジャイアン「まぁ・・自分がわからなくなってきて・・」


お姉さん「わからなくなるか・・大丈夫、貴方は貴方だよ」


ジャイアン「お姉さん・・・」


お姉さん「ねぇ・・この街好き?」


ジャイアン「え?・・好きだよ俺はこの街が大好きだ」


お姉さん「もし、この街がなくなり貴方の家族がいない世界があるとしたら・・どう思う」


ジャイアン「そんなの考えた事ないよ・・でも、そんな世界は嫌だよ」


お姉さん「そうよね・・やはり無理矢理は・・」


ジャイアン「どうしてそんな事聞いたんですか?」


お姉さん「・・・・・・・」


ジャイアン「お姉さん?」


お姉さん「なんでもないよ・・ただ聞いただけ・・本当にそれだけだよ・・」


ジャイアン「お姉さん!どうしてそんなに苦しそうな顔をして・・」


お姉さん「ごめんね・・もう行くね・・・さようなら」


ジャイアン「え?待って!」ガシッ


お姉さん「っ!」


俺は考える前に手でお姉さんの手を掴んでいた


自分でもビックリしていた


でも、このまま行かせたら後悔してしまいそうな気がした


お姉さん「離して!!」


ジャイアン「うわっ!暴れないで!木の上なんだよ!」


お姉さん「もういいから!もう苦しまなくていいから!だから、行かせて!」


ジャイアン「意味がわからないよ!とりあえず落ち着いてよ!」


ジャイアン「このままじゃあ!本当に落ちるから!」


お姉さん「っ!・・ごめんなさい・・」


ジャイアン「なにがあったの?よかったら話してよ!」


お姉さん「貴方に話しても!」


ジャイアン「お姉さん!話して!」


ジャイアン「俺じゃあ力になれないかもしれない!でも、一緒に悩む事は出来るよ!」


ジャイアン「いいか!お姉さんの物は俺の物!俺の物は俺の物だ!」


ジャイアン「お姉さんの悩みも苦しみも・・俺の物だ・・」


ジャイアン「そうだろ?・・もう一人のアーニャ」


お姉さん「っ!!」


俺は気づくと知らない人の名前を呼んでいた・・


嫌!知らないんじゃない!忘れてただけだ・・


もしかしたら、このモヤモヤは思いだそうとするけど、思いだそうとしない・・そんな矛盾から生まれたものなのかもしれない・・


俺はこの子を知ってる・・思いだせ!!思いだせ!俺!


ジャイアン「ぐっ!頭が!くそ!あと少しなのに!!」


お姉さん「たけし!!」ギュッ


その時


チュ


唇にあったかく柔らかい感触がした


さっきまで逃げそうだったお姉さんは俺に近づいて


顔を・・・俺の唇にキスをしていた


そして、頬が濡れた・・彼女は泣いていた・・


ああ・・なにやってんだろうな、俺はもう涙は見たくなかったのにな


誰もが笑って・・安心して眠れるそんな世界を夢見たはずなのにな・・こんな世界に逃げ込んでなにやってんだろうな・・


ジャイアン「君の名前は?」


彼女の涙を指で拭きながら聞く


ニナ「ニナだよ・・たけし」


ジャイアン「そうか・・ありがとうニナ」ギュッ


ニナ「たけし・・・」ギュッ


チュ


もう一度俺達はキスをした今度は俺から・・


頭の中のモヤモヤが消え俺は俺になった


その代わり凄くドキドキするようになった


ジャイアン(やばい!勢いでなにしてんだ!俺は!)


ニナ「///」ギュッ


ジャイアン(やばい!裾を掴んで離さないぞ!その仕草が凄く可愛い!頼む!俺の理性よ!我慢してくれ)


ジャイアン「あ、あのさ!」


ニナ「は、はい・・」


ジャイアン「帰ろうか・・俺達の世界にさ!」


ニナ「はい!」


ジャイアン「のび太達にも謝らないとな・・土下座じゃすまないよな」


ニナ「あ、そうだった!のび太が今かなりやばいの帰るなら急がないと!」


ジャイアン「なんだって!それは先に言えよ!」


ニナ「だって!いきなりあんな事されたら・・そりゃあ!忘れるよ!」


ジャイアン「先にしてきたのはそっちだろ!」


ニナ「人の所為にしないでよ!」


ジャイアン「なんだと!」


ニナ、ジャイアン「ぐぬぬぬぬ!」


ニナ「って!急がないと!」


ジャイアン「そうだった!行こう」


その後帰り途中に不良に絡まれていたスネ夫を助ける事になったのだった


ジャイアン「スネ夫・・大丈夫か?」


スネ夫「ジャイアン・・なのか?」


ジャイアン「あぁ!ごめんな俺は!」


スネ夫「お帰り・・ジャイアン」


ジャイアン「っ!・・あぁ、ただいまスネ夫」


ニナ「おい!お前ら荷物運べよ!」


三坊主「「「はい・・・」」」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーー


ーー隠れ家ーー


のび太「うっ!ぐっ・・・」


アーニャ「しっかりして・・凄い汗・・スネ夫はまだなの!」フキフキ


のび太「アーニャ!僕は!大丈夫だから・・心配しな・・ぐっ!」


アーニャ「喋らないで!決めるのは私よ!ほら、水飲んで」


のび太「いや・・喉は渇いてなー」


ガポ


のび太「んぐんぐ!!」ゴクゴク


アーニャ「いいから!飲んで!脱水症寸前なんだから!」


ピンポーン


アーニャ「ん?やっと帰ってきた!」


アーニャ「スネ夫!遅いじゃない!・・っ!」ガチャ


アーニャ「誰!」


???「・・・・・・」シュッ


ザクッ


アーニャ「っ!!」


のび太「アーニャ!どうした!いてて・・立てないか・・」


のび太「誰だ!!」


???「久しぶりね・・のび太さん」


のび太「っ!ジャイ子ちゃん!」


ジャイ子「酷い怪我ね・・苦しい?楽にしたあげるね?」シャキン


のび太「っ!冗談だよね?」


ジャイ子「死ね!」シュッ


のび太「っ!」


シュッ


カキン


ジャイ子「ぐっ!誰!」


アーニャ「させないよ・・ハァハァ」ポタポタ


のび太「アーニャ!お前血が!」


アーニャ「こんなの、のび太のに比べたらどうってことないよ」


ジャイ子「ちっ!仕留めそこなったか・・」


アーニャ「今なら見逃してあげるから・・ハァハァ・・逃げなさい」


ジャイ子「嫌に決まってるでしょ?」


アーニャ「くっ!・・」ポタポタ


ジャイ子「痛そうね?回復しないの?」


アーニャ「してるなら!とっくにしてるよ!何が目的よ!」


ジャイ子「貴方達イレギュラーがうざくなったから片付けに来たの!邪魔しないでもらえる?」


ジャイ子「お兄ちゃんは渡さないよ!」


アーニャ「・・・あんたこそ!こっちからしたらイレギュラーなんだよ!さっさと死人は三途の川にでも行ってなさいよ!!」


アーニャ「勝手に世界造ろうがなにしようが構わない!勝手にしろ!でも、生きてる人まで巻き込むな!」


ジャイ子「はぁ?私の世界よ?私中心なんだから!馬鹿?」


のび太(っ!・・この世界を造ったのはジャイアンじゃなく!ジャイ子だったのか!崩壊が起こらなかったのもそれで納得がいく・・ぐっ!)


アーニャ「じゃあ!あんたを殺せば!この世界を・・ふざけた幻想世界を終わらせられるのね・・」


ジャイ子「出来る?今の貴方に?」


アーニャ「なめんなよ!・・」


のび太「ジャイ子!頼むやめてくれ!アーニャもやめろ!」


ジャイ子「待っててね、のび太さんこいつ片付けたら楽にしてあげるから」


アーニャ「だから!やってみろやぁあああ!」


ジャイアン「ストーーーーープ!」


アーニャ「たけし!!」


のび太「ジャイアン!」


ジャイ子「え?・・うそ・そんな・・遅かった・・」


ニナ「アーニャ!」


アーニャ「ニナ・・やったんだね」バタッ


ニナ「アーニャ!アーニャ!」


ジャイアン「スネ夫!動けるか?」


スネ夫「大丈夫だ・・」


ジャイアン「持ってきた薬を全部だせ!」


スネ夫「わかった!」


ニナ「アーニャ!嘘よね?アーニャ!!」


アーニャ「」


ジャイアン「ニナ!これでも俺は隊長やってた!医療に少しは詳しい!やれるだけのことはする!だから離れろ!」


ニナ「アーニャ!助けて!」


ジャイアン「わかってる!死なせねえよ!スネ夫!補佐頼む!」


スネ夫「あぁ!」


ジャイアン「のび太、悪いが少し待ってくれ!」


のび太「僕は気にしないでくれ!アーニャを頼む!」


ジャイアン「あぁ!」


のび太「それと、ジャイアンお帰り・・」


ジャイアン「ただいま・・のび太」


ジャイ子「そんな!そんな!」シュッ


のび太「ぐっ!やめろ!」ガシッ


ジャイ子「うわっ!」


ニナ「この!!」ガシッ


ジャイ子「っ!」


のび太「ニナ!殺すな!」


ニナ「くっ!なら動けないように!拘束させてもらうよ!」ドゴッ


ジャイ子「ぐっ!」


ニナ「少し大人しくしててよ!」


ジャイ子をヒモで縛る


ジャイ子「・・・・・・」


ジャイアン「ジャイ子後で話があるいいな?」


ジャイ子「・・・・・・」


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーー


ーー元の世界ーー


ユウ「そこだ!!」ドゴッ


出木杉「ぐっ!」フラ


お嬢「おりゃぁあああ!!」ザクッ


出木杉「ぐはっ!・・ははは!これで五回目だ・・」バタッ


ユウ「ハァハァ・・やはり回数制限があると思ったが違うのか・・」


ユウ「こいつは・・無敵なのか!」


お嬢「違うよ!絶対に弱点はある!あの時確かに出木杉は死んでた」


お嬢「絶対になにかあるはず!考えて!」


ユウ「あの時の状況を思い出せばなにかわかるかもしれない!」


お嬢「あの時は・・正直怖くてあまり見れなかった・・手に銃を持っていて・・それから」


ユウ「お嬢ストップだ!一分たったぞ!」


お嬢「早いよ!」


出木杉「あ〜よく寝た〜何回殺しても無駄だっての!馬鹿なの?」


お嬢「うるさい!なんで一分で復活するのよ!もう少し寝てなさいよ!」


ユウ「とりあえず、また寝てもらってから話そう」


お嬢「えぇ・・でも、段々強くなってきてるし私達の体力も長くもたないよ!」


ユウ「だが、やるしかないだろ!こいつだけは!ここで終わらせないと!」


お嬢「ふぅ〜・・よし!来い!!」


出木杉「じゃあ!次はもう少し本気だしちゃうよ!」


ユウ「こっちも少し本気だしてやるよ!!」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


ーー異世界ーー


ここは・・何処?


ここは・・来たことある・・


そうよ!裏山の杉の木の上だよ!


でも、なんでここに?


あれはたけし!


あれ?身体勝手に動いてる・・


彼は隣に座り何かを話していた


しかし、それはアーニャには聞こえなかった


やがて、彼は私にキスをした・・というよりは私がした


その瞬間膨大な記憶が入ってくる


アーニャ「なにこれ!いや!気持ち悪い!いや!もう!さまようのは嫌・・」


タイムホールを永遠にさまようそんな記憶だった


そして・・


アーニャ「これは・・ニナの・・私が・・ニナ?・・なんで!なんで!」


ガバ!!


アーニャ「手なんか離したのよ!信じてたのに!」


スネ夫「うわっと!ビックリした!」


アーニャ「え?あれ?夢?」


スネ夫「ジャイアン!アーニャが起きたぞ!」


アーニャ「私・・・そういうことなの・・・」


スネ夫「凄く苦しそうだったが、大丈夫か?」


アーニャ「・・・・大丈夫・・」


アーニャ(もしそうなら・・私は)


アーニャ「私は誰なのかな?・・」


スネ夫「アーニャはアーニャだよ、なにおかしなこと言ってんだ?」


アーニャ「え?・・ああ!そうよね!ごめんごめん!ははは」


ジャイアン「アーニャ!よかった!無事で・・」


アーニャ「たけし!」


ジャイアン「アーニャ・・俺は」


アーニャ「お帰りなさい・・」


ジャイアン「っ!・・たく!お前らは・・本当に最高だ!」


ジャイアン「ただいま・・・」


アーニャ「うん!」


スネ夫「これで後は帰るだけだな」


アーニャ「そう言えば、のび太達は?」


ジャイアン「のび太は隣の部屋で寝させてる、ニナはジャイ子と話してる・・」


アーニャ「もしかしてだけど、ジャイ子ちゃんをどうにかしないと帰れないの?」


ジャイアン「あぁ、俺の存在はもうほとんどがここに来ている・・完全にここになれば帰れなくなる」


ジャイアン「どうにか出来るとしたらここを造ったジャイ子ならできるだろうと思ってな・・」


アーニャ「なにか喋った?」


ジャイアン「ダメだ・・お兄ちゃんはここにいればいいの一点張りでな・・とりあえず俺は部屋を出たんだ」


ジャイアン「今はニナに任せてる」


アーニャ「そう・・・・」


ジャイアン「アーニャも起きたしみんなで行ってみるか」


アーニャ「私はいいけど、のび太は大丈夫なの?」


ジャイアン「確かにほっといたらやばかったが、処置はしたからそんなに酷くはないよ」


スネ夫「じゃあ、二人は先に行っててくれ、のび太は俺が連れてくるから」


ジャイアン「じゃあ、頼んだ、アーニャ立てるか?」


アーニャ「うん・・大丈夫」


そしてジャイ子を閉じ込めている部屋に全員が集まる


ジャイ子「・・・・・・」


ニナ「ダメよ、全然喋らない」


アーニャ「なんか言えよ!」


ジャイアン「ジャイ子・・頼む話してくれないか?」


のび太「ジャイ子ちゃん・・」


スネ夫「頼むよ!」


ジャイ子「・・貴方達はどうして!あんな世界に戻りたがるの!」


ジャイ子「お兄ちゃんを!また苦しめるんでしょ!もうお兄ちゃんをあんな目に合わせない!」


のび太「・・・・・・」


ジャイ子ちゃんは・・きっとジャイアンの事が大好きなんだろうな・・


確かに僕達はジャイアンに頼ってばかりだった


でも・・・今は違う!


のび太「ジャイ子ちゃん僕はー」


ジャイ子「今は違うって言いたいの?」


のび太「それは・・・」


ジャイ子「もう起こった事は消せない・・のび太さんは知ってるよね?」


ジャイ子「もう・・信用できないんだよ・・のび太さん達を」


のび太「っ!」


やばい・・・


スネ夫「ジャイ子ちゃん!もう、俺達は強くなった!もうあんな目に絶対合わせない!絶対にだ!」


ジャイ子「へぇ〜それでうまくいかなかったら・・また、武器で叩くの?」


スネ夫「っ!あ、あれは!」


ジャイ子「衝動的にやったとでも言うの?」


スネ夫「違う!あれは仕方なかったんだ!」


ジャイ子「仕方ないわけないでしょ!下手したら死んでたのよ!もう辛い事にお兄ちゃんを巻き込まないで!」


スネ夫「っ!」


このままじゃ・・・


ジャイアン「ジャイ子!!お前は」


ジャイ子「お兄ちゃん・・また失いたいの?また一人悩みたいの?またプレッシャーに押し潰されるの?頼る人もいない頼れる人のいない世界に戻りたいの?」


ジャイアン「そ、それは・・・」


アーニャ「たけし!耳を貸しちゃだめ!」


ニナ「私達がいるじゃない!」


ジャイ子「そこの二人だってあんな世界がいいの?」


ジャイ子「いい事なんて何もない・・ここでは、ずっとこのまま永遠だよ・・歳もとらない」


ジャイ子「歳をとらなければ、ずっと子供のままでいられる死ぬこともない」


ジャイ子「歳をとれば、身体はどんどん衰えていく・・そして死へと進んでいく」


ジャイ子「一度は考えたことあるでしょ?」


ジャイ子「ずっと子供のままでいられればなって・・ずっといられるよ?ここなら」


スネ夫「っ!」


ジャイ子「ここなら誰も死なない、一人には絶対ならない」


アーニャ「っ!」


ジャイ子「ここなら貴方は貴方でいられる・・戻れば、また檻の中よ?」


ニナ「・・・・・」


ジャイ子「ほら、なにも考えなくていいんだよ?貴方はまだ、子供なんだから」


ジャイアン「お、俺は!」


のび太「みんな!どうした!こんな話しデタラメだ!」


のび太「アーニャもニナもスネ夫もジャイアンも!しっかりしろ!」


ジャイ子「のび太さんだって、そんな重い罪を背負っていくのは疲れたでしょ?ここなら、全部忘れられるよ?」


その時僕は今の言葉に怒りを覚えた


のび太「忘れられるだって?」


のび太「ふざけんじゃねぇ!!」


のび太「忘れるかよ!忘れられるかよ!お前は逃げてるだけだ!!いつまでも逃げてんじゃねえよ!!」


ジャイ子「っ!」


のび太「スネ夫!」ガシッ


スネ夫「のび太・・・俺は・・」


のびた「それ以上は言うな!」


のび太「スネ夫・・子供のままでいたい気持ちわかる・・あの頃に戻りたいってのもわかる」


のび太「だがな!僕達は大人にならなきゃいけない!大人になって次の子達に繋げなきゃいけないだろ!」


のび太「もう二度と戦争なんて起こらない平和な世界をこんな偽物の世界じゃない僕達の世界で!」


のび太「待ってる人がいるだろ?」


スネ夫「っ!」


スネ夫「そうだったな!すまんのび太そうだな・・もう戻らない一度過ぎた時間は戻らない」


スネ夫「当たり前の事だ・・悪いねジャイ子ちゃん俺はこんな世界糞食らえだ!」


ジャイ子「後悔するよ!」


スネ夫「しないさ・・仲間がいるんだから、向こうで待っててくれる人もいる」


ジャイ子「くっ!」


のび太「アーニャ!」ガシッ


アーニャ「のび太・・・」


のび太「一人じゃないだろ!僕達がいるだろ!それとも僕はまだ、アーニャに信頼してもらってないのかな?まだ、僕に壁があるのかい?」


アーニャ「のび太は数年で変わったよ・・壁だって感じない」


のび太「なら・・・」


アーニャ「でも・・・・」


のび太「あああああ!!じれったい!!」


アーニャ「え?」


のび太「アーニャ!そんなに考えるキャラじゃないだろうが!」


アーニャ「ねぇ?それ馬鹿にしてたりする?」


のび太「してるしてる!今更いろいろ考えてますよ!アピールされても僕の中のアーニャは変わらないぞ?」


アーニャ「はははは・・表出ろよ」


のび太「アーニャ、帰ろう」


アーニャ「あれ?説得とか?拳を交えてのお前やるな!とかのくだりは?」


のび太「面倒い・・」


アーニャ「はぁ!酷くね!私の扱い!」


のび太「冗談はさて置き、アーニャもうよくないか?疲れた・・」


アーニャ「え〜もういいの?もう少しやってもよかったんだけどなぁ〜」


のび太「アーニャがこんなことくらいで悩むくらいなら、この世界に行こうとなんてしてないさ」


アーニャ「ばれてたのか・・」


ジャイ子「また一人になるのよ!」


アーニャ「別に一人が怖いとなんて思ってないよ?それに今はのび太達がいるしね?」


アーニャ「こんな世界糞食らえ!」


ジャイ子「騙してたのね!性格悪いね!」


アーニャ「あんたといい勝負だね!」


ジャイ子「くっ!」


のび太「ニナ!」ガシッ


ニナ「・・・・・」


のび太「確かに戻ればまた一つになってしまうだろう・・って!寝るな!」ゴツン


ニナ「いて!・・いやぁ〜スネ夫のとこまでは起きてたんだよ?あんまり長いから寝ちゃってたよ!」


のび太「それで?ジャイ子が言ってた事はどうなんだ?」


ニナ「ん?別に一つになったっていいよ?元々一つなんだから」


のび太「だそうだ!」


ジャイ子「なんでよ!自分で好きなように動けるのよ!好きなことが出来るのよ!」


ニナ「私はアーニャのすることそれが好きなことだから、残念だったね?妹よ!」


ジャイ子「っ!妹って呼ぶな!」


のび太「最後にジャイアン!」


ジャイアン「・・・・・」


のび太「僕達を頼ってくれ!それしか言えない!」


のび太「ジャイアンあの頃とは違うみんな強くなった!もう一人で悩むな!いいか?」


ジャイアン「のび太・・・」


スネ夫「そうだぞ?今は俺だって社長やってんだぞ?もう自慢するだけの昔の俺とは違うぞ!あの時俺うざかったろ?」


スネ夫「今度はパパでもないスネ吉兄さんでもない俺の話を聞かせてやるよ!」


ジャイアン「スネ夫・・・」


アーニャ「ジャイアン!帰ってきなよ・・みんな待ってるから」


ジャイアン「アーニャ・・」


ニナ「・・・・////」


ジャイアン「・・・・////」


のび太「・・何があったんだ?あの二人?」


スネ夫「わからん!」


アーニャ「・・・・私にできるのニナを・・」ボソ


ジャイ子「ふざけないで!口だけなら!なんでも言える!本当にお兄ちゃんを!二度とあんな目に合わせない強さがあるの!証明してよ!」


のび太「証明か・・・」


のび太は立ち上がるとジャイアンに向いて言った


のび太「立てよ!証明してやるよ!」


のび太「ジャイアン!!」


ジャイアン「なにを言ってるんだ?のび太・・」


のび太「今まで遊んでおいてから!何もしてなかったお前が!数年間ずっと頑張って生き続けた僕達より強いなんて思ってるそれが気に入らない!!」


のび太「もう、お前の命令も何もかも無意味だ!無理矢理でも、連れて帰る!いいか!豚ゴリラ!!」


アーニャ「作品が違う!!」


ジャイアン「のび太!てめぇ!怪我してるからって!!やめておけ・・怪我人に手はだしたくない」


のび太「ハンデだよ!!立て!!」


ジャイアン「くっ!お前らも止めろ!」


スネ夫「いや、のび太の言うことをは正しいしさ」


アーニャ「うん、負けないよ?」


ニナ「うん・・・」


ジャイアン「お前ら・・・わかった」


ジャイアン「ジャイ子」


ジャイ子「なにお兄ちゃん」


ジャイアン「俺は今から本気でのび太とタイマンをする、あいつが勝ったら俺は帰る、俺が勝ったらここに残るいいな?」


ジャイ子「お兄ちゃん!そんなの」


ジャイアン「信用してくれジャイ子」


ジャイ子「・・・わかった、もしのび太さんが勝ったらこの世界を終わらせる、でも!お兄ちゃんが勝ったらみんなここに居てもらういいね!みんなだからね!」


のび太「あぁ、じゃあジャイアン行こうか」


ジャイアン「本気でいくからな!」


のび太「殺す気でこいよ!!」


外に出た二人は空き地まで行った


アーニャ「のび太無理はしないでよ」


スネ夫「負けんなよ!」


ニナ「のび太・・勝ってほしいけど・・勝って!」


のび太「あぁ!絶対に勝つよ」


ジャイ子「お兄ちゃんは強いんだから!」


ジャイアン「・・・・・・・」


ジャイアン「のび太こっちは準備完了だ」


のび太「こっちもOKだ!」


ジャイアン「うぉおおおおお!!」


のび太「おおおおおおおお!!」


お互い走り向かっていく


そして二人の拳がお互いの顔にあたる


のび太「ぐっ!」


ジャイアン「ぐはっ!」フラ


のび太「もう一発!!」シュ


さらにもう一発顔を殴る


ジャイアン「うぁあ!」


のび太「まだまだ!!」


さらに追撃を加えようと振りかぶった瞬間


スネ夫「あぶない!!」


ドゴッ


のび太「うぇ!!」


腹に強烈な痛みが走る


ジャイアン「なめんなよ!!」シュ


顎に向けて下から上へとパンチが決まる


アーニャ「見事なアッパーね・・」


ジャイアンはフラついたのび太を掴み何度も殴った


ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ


ジャイアン「これで終わりだ!!」


そのまま頭を掴み地面に叩きつけた


大きな音と共にあたりが静かになる


ジャイアン「のび太・・終わりだ」


そう言って立ち去ろうとするが


ガシッ


ジャイアン「っ!」


のび太「まだ・・終わってねぇんだよ!!」


足を掴み後ろ向きに引っ張ったそのことによりジャイアンは転けてしまう


ジャイアン「うわっ!」


そのままのび太はジャイアンに馬乗りになり


頭を掴み何度も地面に叩きつけた


ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ ドンッ


ジャイアン「ぐっ!!」ドゴッ


のび太「うわっ!」


そして二人は立ち上がるとお互い間合いをとった


アーニャ「いい判断だね」


のび太「ハァ・・ハァ・ぐっ!・・どうしたこんなものか!」


ジャイアン「ハァ・・ハァ・・のび太こそ!身体中痛いんじゃないか?」


のび太「余計なお世話だ!!」


のび太が攻撃をしかける


ジャイアン「挑発に乗ってんじゃねえよ!!」


ジャイアンがカウンターを決めようとした時


ジャイアン「おらっ!!」シユッ


のび太「ふん!」サッ


ジャイアン「除けただと!」


のび太「遅い!!」


腹へパンチをしようとする


ジャイアン「ガードだ!間に会え!」


スタッ


しかし、あたる寸前に止まり


拳は上を向き顎へ


のび太「お返しじゃぁあああ!」


ジャイアン「フェイントだと!!」


ドゴッ


スネ夫「来ると思ってなかったぶん威力は増大だな」


しかし、ジャイアンは倒れず


ジャイアン「ぐぬぬ!!」


ドゴッ


のび太「ぐっ!」


ジャイアン「まだまだぁああ!」ガシッ


パンチで倒れそうになったのび太の足を瞬時に掴み


ジャイアントスイングをする


グルグルグル


ジャイアン「おりゃぁあああ!!」


のび太「うわぁぁああああ!!」


のび太(このまま投げてくれれば!どうにか受け身で!)


シュツ


のび太「っ!」


ジャイアン「投げねぇよ!!」


そのままジャンプをして地面に叩きつけた


ジャイアン「おらぁあああ!!」


ドーーン


のび太「がはっ!!」


叩きつけた衝撃で少しバウンドして宙に浮かびあがったその瞬間をジャイアンは見逃してなかった


そこでさらに下向きにパンチをする


ジャイアン「寝てろ!!」


ドゴッ


ドーーン


のび太「がぁ・・あ・・」ガクッ


ジャイ子「勝負ありね・・」


ジャイアン「・・・・・」


アーニャ「ぐっ!・・早く治療しないと!」


スネ夫「のび太!!」


ニナ「・・・・・・」


ジャイアン「待て!」


ジャイアン「あと少しだけ待つ!いいな?」


ジャイ子「もう無駄よ!」


ジャイアン「いいな?」


ジャイ子「わかったよ!あと五分だけ待ちます!それで立たなかったらお兄ちゃんの勝ちだよ!」


ジャイアン「あぁ・・・」


アーニャ「もう勝負はついてるでしょ!!」


スネ夫「もうジャイアンの勝ちでいい!早く治療を」


ジャイアン「黙れ!!」


スネ夫、アーニャ「っ!!」


ジャイアン「これは俺とのび太の戦いだ!邪魔すんじゃねぇ!」


ジャイアン「これで終わりじゃないよな!のび太!!」


のび太「」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ーー元の世界ーー


お嬢「あ・・・」ドサッ


ユウ「お嬢!大丈夫か!」


お嬢「だ、大丈夫!少し腰が抜けただけ・・」


ユウ「無理もない!何度も何度も刺してんだ!感触に血しぶきに悲鳴に、そんなの普通の人なら一度でもおかしくなる!」


ユウ「いいか?感覚を麻痺させろあいつを人間として見るな!」


お嬢「う、うん・・」


出木杉「おはようさ〜ん!」


ドゴッ


ユウ「ぐっ!」


お嬢「ユウ!!」


出木杉「どうした?弱すぎるぞ?」ドゴッ


ユウ「うわぁ!!」


お嬢「くっ!動いて!私の身体」


出木杉「ほら!立てよ!」ドゴッ


ユウ「がはっ!」


お嬢「動きなさいよ!!」


ユウ「ハンデだ!馬鹿野郎!寝てても・・お前なんかー」


出木杉「あぁ?黙れよ!」ドゴッ


ユウ「ぐがぁああ!!」


出木杉「なんだ?手が痛いのか?こうか!!」ドスッ


ユウ「ぁああああ!!」


お嬢「どうして!動け!この!この!」ドゴッ ドゴッ


お嬢は自分の身体を殴った


出木杉「ほれほれ!踏んじゃうよ!」ギュッー


ユウ「あぁああああああ!!」


お嬢「っ!この!」シャキン


お嬢「大丈夫・・痛くない!痛くない!・・っ!!」


ザクッ


お嬢「〜〜〜!!」


お嬢「痛っ!・・やっぱり痛い!!でも、身体は!動く!」


出木杉「うるさいなぁ!!」ガチャ


ユウ「銃だと!お嬢!」


バン


お嬢「わっ!!」サッ


出木杉「ほら!踊れははは!」


バン バン バン


お嬢「いやーー!!あたる!」ゴロゴロ


ユウ「今の相手は俺だろうが!」ガシッ


出木杉「くっ!ならお前からだ!」ガチャ


ユウ「やってみろやぁああ!!」


お嬢「させないよ!」シュツ


お嬢はナイフ投げた


出木杉「っ!」ガシッ


しかし、キャッチされてしまうが


ユウ「この!!」ドン


ユウの体当たりにより持っていたナイフで自分の頬を切ってしまう


出木杉「貴様!私の顔に!!」ドゴッ


ユウ「ぐぁあ!」


出木杉「死ね・・・」ガチャ


お嬢(だめ!もう投げるナイフがない!間に合わない!)


お嬢「ユウ!!」


???「おらぁああああ!!」


シユッ


その時倒れているお嬢の頭上になにかが飛んでいく


それは真っ直ぐ飛んでいき出木杉に


ゴン!!


あたった


出木杉「ゴハッ!」バタッ


それは消火器だった


タッタッタッタッタッ


???「まだ!生きてるね!」


ガポッ


消火器のホースを出木杉の口に入れ


出木杉「ふごふごふが!!」


???「じゃあね!」


シューーーーーーー


噴射した


出木杉「」


???「ふぅ〜二人とも大丈夫だった?」


ユウ「なんで!逃げてねぇんだよ!眼帯女!」


眼帯女「遅いから見に来たんでしょ!火だってまだ燃えてて危ないし!」


ユウ「だからってな!!」


お嬢「眼帯女さん!ノビスケは何処に!」


眼帯女「ノビスケなら安心して近くのコンビニの人に預けてきたから」


ユウ「あのな!ノビスケ指名手配されてんだぞ!!金目当てに連れていかれる可能性だって!」


眼帯女「それは大丈夫よ」


お嬢「なんで!」


眼帯女「私これでも人を見る目はあるから大丈夫よ」


眼帯女「彼は金なんかに屈しないよ」


ユウ「なんか、お前が言うと説得力あるよな・・」


お嬢「うん・・・」


ユウ「だが、もう戻れいいな!」


眼帯女「嫌よ!私も戦う!その人無敵なんでしょ?少し様子を見てたから少しはわかる!」


ユウ「まぁ、状況判断するのを優先したのはいい判断だ、だが!」


眼帯女「あ、ちょっと待って」


そう言うともう一本持ってきていた消火器のホースを出木杉の口の中に入れ


眼帯女「えっと・・・時間ね」


出木杉「」ピクッ


シューーーーーーーーーー


出木杉「」クテェ〜


眼帯女「消火器は次で最後よ!今は争っているよりどう倒すか話し合った方が懸命だと思うけど?」


ユウ「ひでぇことしやがる・・そうだな・・」


お嬢「やっぱり怒らせると怖いや・・」


眼帯女「奴は無敵でも、絶対に弱点はある・・」


ユウ「と言ってもな・・今の所なにも・・」


眼帯女「そうね・・奴が段々疲れてきている以外はなさそうね」


ユウ「ん?今なんて?」


眼帯女「うっふ〜ん?」


ユウ「そんな事言ってねぇだろうが!疲れてるって言ったな!本当か?」


眼帯女「えぇ、遠くから見てたけど呼吸も少し早くなってたよ?」


ユウ「てことは・・完全に回復はしないのか!」


眼帯女「そのくらい気づきなさいよ・・」


ユウ「必死だったんだよ!」


ユウ「それとお嬢はさっきから出木杉の顔ばかり見てどうした?顔はイケメンだが、性格は最悪だぞ?」


お嬢「違うから!こんなのタイプじゃないです!さっきから頬の傷が治らないんです」


ユウ「なんだと!それってさっき出木杉が切ったやつだよな!」


お嬢「もしかして・・」


あ、そろそろ時間ね


ユウ「なんかわかったのか!」


眼帯女「失礼しまーす!」


ガポッ


出木杉「っ!!」ピクッ


お嬢「待って・・確信がないのあの時を思い出して!」


出木杉「ぼげはがぼごご!!」


眼帯女「いっくよぉ!!」


シューーーーーーーーーー


眼帯女「ふぅ〜!!これで最後」


お嬢「・・・・・あの時の会話を!」


「死んでるな・・・・」


「そうね・・のび太方は無事みたいだけど」


「本当によかった」


「だが、どうやって?」


「見たところ・・銃は自分で持っていてこめかみに穴が空いている」


「焦げ跡もあるし押し付けて撃ったってところね」


「自殺か?」


「わからない・・無敵なのに自殺で死ぬなんて・・」


「それだけで、自殺とは言えない」


「じゃあ、なんで?」


「結局知っているのは本人だけよ」


「そうだな・・・」


「ちょっと!誰かお嬢を止めて!」


「のび太は死んでないから、そのナイフを下ろしなさい!!」


お嬢「・・・あの時の状況そしてこの頬・・これにかけるしかない」


ユウ「説明してくれ!」


眼帯女「時間よ!」


出木杉「」パッ!!


出木杉は瞬時に動き間合いをとった


出木杉「二度も同じ手が通用すると思うなよ!もう遊びはやめだ!本気だ!殺してやる!」


お嬢(三度目なんだけどね・・)


ユウ「くそっ!こんな時に」


お嬢「とにかく!奴を少しでいい拘束でもなんでもいい動けなくして!」


眼帯女「本気みたいだよ!お嬢!足大丈夫?」


お嬢「こんなのかすり傷よ!」


眼帯女「ユウは手大丈夫?」


ユウ「気づいてたか・・平気だ!」


眼帯女「じゃあ!行くよ!」


ユウ「よし!」


お嬢「うん!」


出木杉「・・・・殺す」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー


ーー異世界ーー


何やってんだろうな・・僕は


あんな事を言っておいて・・


なんで!寝てんだよ!起きろよ!


くそっ!!こんなところで終わるなんて


また・・僕は守れず・・終わるのか


嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!


こんなの認めるか!認めてしまったら!もう・・・


でも・・眠いや・・疲れたし・・少し休むくらいなら・・


いいよね・・ドラえもん・・・


ドラえもん「あぁ?なめんなよ?俺がいる間は寝坊なんてさせねぇよ!」


え?ドラえもん?


ドラえもん「他に誰だって言うんだ!青狸か?殺すぞ!!」


まぁまぁ落ち着いてね?そんな事言ってないからね?


ドラえもん「そうか!ならいい、それでわざわざ俺が来てやったんだ!二度寝なんかしねぇよな?」


・・・・・・・・・・・・


ドラえもん「あぁ?聞こえてんだろ?返事しろや!!」


もういいよ・・・


ドラえもん「あぁ?」


もういいって言ったんだよ


ドラえもん「そうか・・仲間を見捨てるのか」


違うよ!そうじゃない!


ドラえもん「じゃあ、どうだって言うんだ?」


僕がやらなくてもみんながやってくれるさ・・


それにもしジャイアンが残ったとしても・・本人の意思だよ・・僕にはなにもできない


ドラえもん「ほう・・・」


だから・・もう眠らせてほしい


ドラえもん「わかった好きにしろ」


ドラえもん「この偽物の世界で平和に暮らしてろ」


ドラえもん「お嬢達は死ぬがな」


っ!!


どう言う事だ!デタラメを!


ドラえもん「信じるか信じないかは勝手にしろ、だが今お嬢達は勝てるはずのない戦いをしている」


ドラえもん「絶対に勝てない戦いをな」


絶対に勝てない戦いだって・・・


ドラえもん「あぁ、勝てない勝てるはずがない・・時期に死ぬ」


そんな!なんでそんな戦いをユウなら!相手の力量を見て逃げる事もするはずだ!


ドラえもん「逃げる事が出来ない、しちゃいけない・・相手が死ぬかユウ達が死ぬか・・それまで終わらない・・」


そんな・・こんな・・もう駄目なのか・・今から戻れば!


ドラえもん「間違えなく遅いな」


ならもう・・なにも出来ないじゃないか!!


ドラえもん「・・諦めるのか?」


諦めるもなにも・・なにも出来ないよ・・


ドラえもん「そうか・・俺の知ってる奴はな、無茶とも言えることを諦めずやり遂げたがな・・それこそ命をかけてな」


僕と他人を比べないでくれ・・そういう奴だっている


ドラえもん「おかしいな、お前はその他人から受け取ってるはずだけどな・・・お前らで言う希望をな」


僕が・・


ドラえもん「命をかけて未来を変え重罪を犯したあの子をお前は知ってるはずだ」


あの子・・・っ!!


まさか!


ドラえもん「あぁ、さぁどうする?娘の残した未来を無にするか?」


するわけ!ねぇだろうが!!


ドラえもん「なら、行け」


え?


ドラえもん「この世界でのジャイアンの存在を元の世界に確定させろ!用は勝て!そうすれば、きっと歯車は元に戻る」


わかったよ!ドラえもんありがと


ドラえもん「たく!いつまでも俺に頼ってんじゃねぇよ!」


ドラえもん「これで、本当にさようならだ!これからはお前が決めてみんなを導けいいな?」


あぁ・・わざわざ出てきてくれて本当にありがとう・・・そしてさよならだ・・


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーー


アーニャ「もう五分よ!早くのび太を治療しないと!」


スネ夫「ジャイアン!」


ニナ「そこらのクスリかき集めてきたよ!ボラギノールもあるよ!」


ジャイ子「もう五分たつよお兄ちゃん」


ジャイアン「・・・・・・」


ジャイ子「お兄ちゃん!」


ジャイアン「わかってる・・この勝負俺のかー」


のび太「待てよ!!」


みんなは僕を見て驚いた顔をする


そんなに驚かなくてもいいと思うが


のび太「悪いね・・待ってもらって」


ジャイアン「少し休憩してからにするかアーニャ達がうるさいしな」


アーニャ「そうよ!一回休憩を!」


ジャイアン「いいな?ジャイ子」


ジャイ子「もう好きにすれば」


ジャイアン「じゃあー」


のび太「いらねぇよ!こっちは遊びじゃねぇんだよ!!早くかかってこいよ!」


アーニャ「のび太なにを!」


のび太「休憩はいらない!余計な事するなよ!それともジャイアンがしたいのか?なら妥協するけど?」


ジャイアン「挑発か?いいぜ!のび太!その挑発に乗ってやるよ!!」


のび太「前々から言おうと思ってたが・・お前!ジャイアンの癖に生意気だ!!」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーーー


ー元の世界ー異世界ー


出木杉「遅いぞ!!」シュッ


ドゴッ


ユウ「ぐぁ!」


ドゴッ


お嬢「うっ!」


ドゴッ


眼帯女「っ!」


出木杉「こんなものか・・」


ユウ「遠くにいると思ったら!近くにいる!」


お嬢「速すぎる!」


眼帯女「本当に化け物ね!」


出木杉「やぁ!」ガシッ


ユウ「っ!」


ユウを掴むと思いっきり下に叩きつけた


ドンッ!!


ユウ「がはっ!!」


眼帯女「後ろががら空きよ!」シュッ


出木杉「へぇ〜」サッ


出木杉は後ろも見ずに攻撃をよけた


出木杉「後ろからはこうやるんだよ!」シュッ


眼帯女「いつの間に後ろに!」


ガッ


眼帯女「うっ!!」


出木杉「そういえば、消火器のお礼がまだだったな!」


眼帯女「なにを!」


ガポッ


眼帯女「うぐっ!!」


出木杉「この消火器まだ中身残ってるな!」


眼帯女「!!」ジタバタ


出木杉「死ね!!」


のび太「はぁ!!」ドゴッ


ジャイアン「ぐっ!」ドゴッ


のび太「ぐっ!まだまだ!!」ドゴッ


ジャイアン「っ!ふん!!」ドゴッ


のび太「ぐぁ・・」フラ


ジャイアン「これで!終わりだ!シュッ


のび太「っ!」サッ


ジャイアン「な!!」


のび太「おらぁ!!」ドゴッ


ジャイアン「ぐがぁ!」


出木杉「ぐっ!・・なんだ!めまいが・・」


眼帯女「っ!」ドゴッ


出木杉「しまった!」


眼帯女「危なかった!」


出木杉「この!!」


のび太「おらおらおらおらおら!!」ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ


ジャイアン「ぐがぁああ!!」


出木杉「またか!・・うぅ・・」


ガシッ


お嬢「後ろから!失礼!」


出木杉「っ!俺を拘束出来ると思うな!!」


ガシッ


ユウ「俺も・・まぜろよ!」


出木杉「なっ!!」


お嬢「腕を借りるよ!!」ゴキッ


出木杉「ぐっ!」


お嬢は出木杉の腕に関節技を決め背中の後ろに腕をもっていった


その手にナイフを持たせて


出木杉「っ!まさか!やめろ!」


お嬢「ふん!」バキッ


背中に押し付けた


ザクッ


出木杉「ぎゃぁああああ!!」


ジャイアン「っ!!」ガシッ


のび太「ぐっ!」グッグッ


ジャイアン「調子に乗ってじゃねぇ!!」ブン


のび太「なんで!投げ飛ばせるんだ!!うわぁあああ!」ズザァアア


のび太「っ!やば!」


ジャイアン「のび太!!」ドゴッ


のび太「ぐぁ!」


ジャイアン「まだ寝るのは早いぞ!」ガシッ


のび太「ぐっ」


ドゴッ


ボコッ


ガスッ


のび太「うっ!まだまー」


ガシッ


ジャイアン「黙ってろ!!」ゴン


のび太「あ〜頭がくらくらする〜」


ジャイアン「石頭なめんなよ!」シュッ


のび太「!!」


ゴン


ジャイアン「ぐぁ!」


のび太「こっちだって石頭なんだよ・・あ〜」ガシッ


ジャイアン「くっ!」ガシッ


のび太「決めようか!どっちが硬いかよ!」


ジャイアン「いいぜ!!」


ゴン


のび太「ぐっ!」


ゴン


ジャイアン「くっ!」


ゴン


のび太「まだまだ!」


ゴン


ジャイアン「負けねぇよ!」


ゴン


のび太「うぅ・・!」


ゴン


ジャイアン「うぁ・・くっ」


ゴン


のび太「ぐあ・・・ぐうぁあああ!!」


ゴン


ジャイアン「がはっ!!」フラ


のび太「僕の勝ちだ!!」ドゴッ


ジャイアン「うわぁああ!!」


ジャイアン「くっ!」片膝をついている


のび太「っ!!」キュピーーン


のび太「ジャイアン!!」


のび太「僕は負けない!何度でも!立ち上がってやる!お前の敗因はあの頃、幼少の頃出会ってしまったこどだ!」


タッタッタッタッタッ


シユッ


のび太「もう!逃がさねぇ!!」


ジャイアン「!!」


のび太「シャイニングウィーーなんとか!途中でわすれたんだよぉおおおお!!」


ドゴッ!!


ジャイアン「ぐぁああ!!」


ジャイアン(俺が負けた・・ははは・・なんか・・身体の重りがとれたようだ・・出会った事が敗因か・・違うぞ?お前と出会えたのは、俺にとって・・なによりもの勝利だ・・心の友よ)


バタッ


のび太「帰ろう!ジャイアン」


ジァイアン「あぁ・・帰ろ」


ユウ「もう片方の腕も!」ゴキッ


出木杉「ぐぁああ!!この!!」


コキ コキ


ユウ「なに!わざと腕の関節を抜いて!」


スル


お嬢「しまった!」


出木杉「おらぁああ!!」ドゴッ


二人を蹴り飛ばす


ユウ「ごはっ!」


お嬢「いっ!」


出木杉「貴様!許さんぞ!」ガチャ


ユウ「やばい!」


お嬢「眼帯女さん!!」


出木杉「死ね!・・って!」


眼帯女「ふふふ」ニヤリ


背後には眼帯女が消火器を持って立っていた


ゴンッ!


出木杉「ぎゃぁああああ!!頭がぁあああ!!」


ユウ「よくやった!」


お嬢「とどめを!」


眼帯女「遅い!」シュッ


出木杉「ぐっ!」ガチャ


出木杉、眼帯女「!!」


眼帯女「うっ!・・めまいが・・うぅ・・」フラ


出木杉「くそっ!なんなんだ!このめまいは!だが、撃てる!!」


バン


ユウ、お嬢「!!」


眼帯女「がはっ!・・・血だ・・あの時同じ・・同じ・・いやぁあああ!!」バタッ


出木杉「へへへ・・ざまぁみろ!」


ユウ「眼帯女!!」


お嬢「っ!」


お嬢「出木杉ぃいいいい!!」シュッ


ザクッ


出木杉「ぎゃぁああああ!!」


お嬢「お前は!」ゴキッ


出木杉「うぐっ!」


お嬢「許さない!絶対に」ゴキッ ゴキッ


出木杉「がぁああああ!!」


お嬢「ほら!ナイフ持って!」


出木杉「や、やめろ!!」


お嬢「さよならだ!!」


ザクッ


出木杉「がっ!・・く・・そ」バタッ


お嬢「・・・・ふざけんなこの野郎!!」ポロポロ


ユウ「眼帯女!大丈夫か!しっかりしろ!」


眼帯女「い・・や・・たす・・けて・・」


ユウ「大丈夫だ!大丈夫だからな?」ギュッ


眼帯女「・・ユウ・・ユウキさ・・ん・・」ギュッ


ユウ「もう大丈夫だ・・ほら俺を見ろ」


眼帯女「・・・ユウキ・・ふふふ」


ユウ「なにがおかしいんだよ・・ははは」


眼帯女「」


ユウ「っ!」


ユウ「おい!おい!!」


ユウ「あ・・・ああ!!・・」ポロポロ


お嬢「・・・・・・」ポロポロ


ユウ「また・・守れなかった・・」


ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー


ーー異世界ーー


ジャイ子「そんな・・お兄ちゃんが・・」


のび太「立てるか?ジャイアン」


ジャイアン「悪い手を貸してくれるか?」


のび太「あぁ!」


スネ夫「のび太め!やりやがった!」


アーニャ「のび太が勝ったんだよ」


ニナ「これで、帰れるんだね!」


ジャイアン「ジャイ子約束通り帰してくれ」


ジャイ子「・・・・・・・」


ジャイ子「うぅ・・いー」


ジャイアン「嫌なんて言わないよな?」


ジャイ子「っ!」


ジャイアン「俺はお前を信じてる嘘だけはつかないって」


ジャイアン「俺の自慢の妹だって」


ジャイ子「・・・・もう、存在を向こうに帰したよ・・後はお兄ちゃんが帰れば・・向こうで目を覚ますよ・・」


ジャイアン「そうか・・ありがとうな、心配してくれて・・でも、もう大丈夫だ」


ジャイ子「お兄ちゃん・・・」


ジャイ子「やっぱり・・・別れるのは・・・」


その時地震が起きる


のび太「はっ!!これは」


アーニャ「なにこれ!」


ニナ「全体が揺れてるみたい!」


スネ夫「わわわ!!」


ジャイ子「いやぁあああ!!」


バリーーン


空間の一部が壊れ大きな穴が出来た


のび太「みんな!何処かに掴まれ!!世界崩壊だ」


ゴォオオオオオオオオオオオ!!


スネ夫「うわぁあああ!」ガシッ


ジャイアン「ぐっ!」ガシッ


アーニャ「うぅ!!」ガシッ


ニナ「あ!いやぁあああ!!吸い込まれる!!」


アーニャ「ニナ!!」ガシッ


ニナ「助かった・・ありがとうアーニャ」


アーニャ「・・・・やっぱり・・私は・・」


ニナ「アーニャ?」


のび太「みんなどうにか無事だが!このままじゃあ!時期にみんな吸い込まれる!」


スネ夫「止める方法はないのか!」


のび太「この世界の中心!つまりジャイ子ちゃんが止めない限り無理だ!」


ジャイアン「ジャイ子!やめろ!」


ジャイ子「いやだぁあああああ!」


ジャイアン「ダメだ!聞こえてない!」


のび太「まずは、アーニャとニナを助けないと!」


ジャイアン「だが、動けない!おーーい!アーニャ!ニナ!」


スネ夫「くそっ!!向こうからもこっちからも声は聞こえないってか!」


アーニャ「でも・・・やるしかない・・」


ごめん・・ニナ・・


アーニャ「ニナ!よく聞いて一度しか言わないから!」


ニナ「え?」


アーニャ「貴方は私の負の感情から生まれと言ったよね!あれは違うの!」


アーニャ「本来人はみんな同じぐらい負の感情を持っている一人ずば抜けて多かったり少なかったりはあり得ないの!」


ニナ「アーニャなにを言って・・」


アーニャ「いいから!聞いて!全部思い出したの!」


アーニャ「本来は負の感情は打ち消し合う事で正気を保ててたの」


アーニャ「そして、その負の感情を打ち消すのが、家族や友人や恋人からの愛情だったんだよ」


アーニャ「その愛情のおかげで、みんなは普通に生きてこられた」


アーニャ「でも、私は産まれた時から愛情なんて知らなかった・・そして負の感情はずっと溜まっていき」


アーニャ「パンク寸前だった・・その時に貴方が私の代わりに負を受けてくれた・・」


アーニャ「私の代わりに悪人になってくれた・・」


ニナ「・・・・・・」


アーニャ「今は、のび太達と出会い愛情を知り負を打ち消してくれるようになった、貴方が優しくなったのも負担がなくなったからかもしれない」


アーニャ「もう私は大丈夫だから」


ニナ「アーニャ・・」


アーニャ「次は・・貴方の番だよ」


パッ


ニナ「え?」


ニナを握ていた手が離された


アーニャ「さよなら・・ありがとう」


ニナ「いやぁああああああ!!」


のび太「っ!ニナ!!」


スネ夫「ジャイアンやばいよ!」


ジャイアン「この!」パッ


ジャイアン「ニナ!!」


ガシッ


ジャイアン「っ!」


アーニャ「たけしが行くのは!妹の方だよ!!」ブン


ジャイアン「アーニャ!!」


ジャイ子「うわぁああああん!」


ジャイアン「ぐっ!」


ジャイアン「ジャイ子!」


ダキッ


ジャイ子「!!」


ジャイアン「ジャイ子!俺は何処にも行かない!」


ジャイ子「本当に・・」


ジャイアン「あぁ・・本当だ」


のび太「もうだめだ!!」パッ


スネ夫「ぐっ!」パッ


アーニャ「がっ!・・・」パッ


ジャイアン「ずっと一緒だ」


ジャイ子「うん・・」


ゴォオオオオオオオオオオオ!!


穴は小さくなっていった


そして完全に塞がった


のび太「そして!落ちるぅうううう!」


スネ夫「うわぁああああ!!」


アーニャ「・・・・・・」


のび太達の真下に大きな穴が開いた


その中に三人は入ってしまう


その空間は真っ暗で、でも凄く安心出来る空間だった


のび太「ここは・・・」


スネ夫「何処だ?」


アーニャ「・・・・・」


聞こえるか?


のび太「その声はジャイアン!」


スネ夫「ジャイアン何処にいるんだ!」


まだ、あの世界にいるよ


そして、この空間は元の世界へ繋がっている


ジャイ子に頼んでお前達だけでも、帰れるようにしてもらった


のび太「ふざけんな!僕達がなんのために!来たと!」


スネ夫「結局意味がなかったのかよ!それにニナは!ニナは何処だ!」


ニナは・・飲み込まれてしまったあの大きなタイムホールに・・


のび太「そんな!!」


スネ夫「助けないと!」


アーニャ「それは必要ないよ!」


スネ夫「おい!今なんて言った!」


アーニャ「必要ないって言ったの!」


スネ夫「お前見捨てる気か!」


アーニャ「うん・・・」


スネ夫「この!!」シュッ


ドゴッ


スネ夫「ぐはっ!」


アーニャ「なにも知らない癖に!!こうするしかなかったんだよ!」


アーニャ「こうしないと・・みんなと出会えないから・・」ポロポロ


のび太「・・なにか理由があるんだな・・」


スネ夫「ごめん・・」


アーニャ「理由はある・・でも、言えない・・ごめん」


のび太「いやいい・・無事なんだろ?ニナは」


アーニャ「うん、それは保証するよ」


のび太「なら、安心だ」


のび太「ジャイアン・・帰ってくるんだろ?」


あぁ・・絶対にジャイ子を説得して帰ってくる


また、待たせる事になると思うけど・・


俺の妹だ、きっとわかってくれる


のび太「待つのは慣れてるさ」


スネ夫「だな!」


アーニャ「絶対に帰って来てよ」


あぁ!ここを出るともう元の世界だ、改変も全てなかったことになるだろう


そして、記憶も消えるだろ


改変が始まる前まで戻る


のび太「そうか・・でも、それでも、僕は待つよ」


あぁ、信じてくれ


スネ夫「行こうか・・」


アーニャ「私達の世界へ」


三人は空間出た


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーー


ーー元の世界ーー


ユウ「・・・・・・」


お嬢「ユウさん・・行こう?ノビスケを迎えに」


ユウ「あぁ・・そうだな・・」


ユウ「立ち止まってちゃいけないよな・・」


ユウ「じゃあな・・眼帯女・・安らかに眠ってくれ」


ガサッ


ユウ「誰だ!!」


出木杉「うぅ・・」


ユウ「お前!まだ、生きてたのか!」


出木杉「君達は・・・」


ユウ「問答無用!!」シュッ


お嬢「待って!!」


ユウ「なんだよ!お嬢止めるな!」


お嬢「貴方は誰?」


ユウ「はぁ?」


出木杉「僕は出木杉・・君のお父さんの友達だよ」


ユウ「なにを?」


お嬢「少し黙っててユウさん」


ユウ「お、おう・・」


出木杉「僕自体消滅してしまったと思ったよ・・どうやら最後の最後で取り戻せたようだ」


お嬢「でも、もう貴方は助からない・・」


出木杉「わかってるさ・・一度死んだのにまた、死なないといけないなんてな・・いや、これも仕方ないだろう」


お嬢「私は貴方を許せません・・」


出木杉「当たり前だ、許すんじゃないぞ・・こんな奴・・」


出木杉「君も可愛くなった・・なぁ、銃を貸してくれないか?」


お嬢「ごめんなさい・・もうないの・・ナイフしか」


出木杉「成る程な・・楽にはいけないか・・いや、これも仕方ない事だ・・貸してくれるか?」


お嬢「はい・・」スッ


ユウ「おい!」


お嬢「いいの」


出木杉「ありがとう・・どうやら終わったみたいだ・・」


お嬢「え?」


出木杉「たけしくんの存在が戻ってきた・・改変は元に戻るだろ」


出木杉「僕は消え・・君達はこの記憶も忘れられる・・」


出木杉「だが、消える前に・・楽には逝かせねぇぞ!」シュッ


ザクッ


ユウ「お前!自分を刺して!」


お嬢「・・・・・・・」


出木杉「ぐっ!・・・」


ザクッ


ザクッ


出木杉「これでいい・・」


そのすぐ出木杉は消えた


ユウ「眼帯女も消えてる・・」


お嬢「終わったね・・」


ーー近くのコンビニーー


ノビスケ「うぅ・・・あれ?」


???「起きたか?」


ノビスケ「おじさん誰?みんなは?」


???「通りすがりのおじさんだ、みんなならすぐ戻ってくるさ・・待ってな」


ノビスケ「おじさん透けてるよ?」


???「ん?あぁ、気にしないでくれ、俺は学生時代もそんな感じに言われてたからな、クラスメイトにいたの?ってな」


ノビスケ「なんか・・本当に凄く下半身がないよ?」


???「あんなブラブラしたもんはいらん!!」


ノビスケ「いや!なんかもう・・」


???「ノビスケ」


ノビスケ「え?」


???「親は大切にしろよ!いいな!」


ノビスケ「うん・・」


???「じゃあ、俺は帰る」


ノビスケ「最後におじさん名前は?」


???「ん?俺か?」


黒服「黒服っていう、お前のパパと姉によろしくな!」


ノビスケ「あれ?消えちゃった」


ノビスケ「また、会えるよね・・」


そして、世界は元へと戻っていった


変わってしまったあの日の朝が再び来る


決断をする日が


ジリリリリリリ


目覚ましがなった


結局あまり眠れなかったはずなのに


のび太「なにか・・長い夢を見ていたような・・」


のび太「今日言わなきゃいけないんだ・・昨日僕は決めた・・ジャイアンのために楽にしてやるって・・」


なのに・・


のび太「考えても仕方ない・・昨日決めた・・それを言うだけだ」


もう既に家には誰もいなかった


置き手紙があり病院で待つとだけ書かれていた


のび太「よし!行くか!」


外に出て車で行こうとするが・・


やはりなかった


のび太「歩きかよ・・もう歳だしきついぞ・・起こしてくれてもよかったのに」


プップー


???「へい!そこのおっさん!乗っていくかい?」


のび太「まぁ、ダメならタクシーでって今月きついんだった・・」


???「おーーい!」


のび太「うん!やはり歩くか!」


???「・・・・・・」


のび太「黙らないでくれるか?怖いから・・アーニャ」


アーニャ「無視とか酷くね?」


のび太「それをいうならこの数年間なにしてたんだ!」


アーニャ「いやぁ〜そのね?虫退治的な?」


のび太「なんじゃそりゃ?」


アーニャ「とにかく!病院行くんでしょ!ほら!乗った」


のび太「助かる!」


車の中で全て聞いた


この数年間一人で戦っていたと


僕は自分が情けなかった


気づけなかった自分が


そして病院に着いた


のび太「足がやけに重たいな・・」


アーニャ「もう歳なんだね!」


のび太「・・・・・・」


アーニャ「もう決めたんだよね」


のび太「あぁ・・」


アーニャ「私はのび太の決断に従う・・たとえそれが、私の望まない結果でも」


気付くと扉の前だった


僕は扉を開いた


ユウ「のび太、遅かったな!みんなもう来てるぞ?」


お嬢「お父様・・答えは出たんだよね!」


スネ夫「のび太久しぶりだな」


そこには、お嬢、静香、スネ夫、アンリ、看護婦長、ユウがいた


ノビスケにはこの場は見せたくなかったので教えていない


今頃幼稚園で遊んでいるだろう


アーニャ「みんな!久しぶり!」


アンリ「アーニャ!今まで何処に行ってたの!」


そして・・


ユウ「のび太・・どうする?」


僕の答えは決まっている


のび太「もう・・楽にしてー」


その時


『あぁ、信じてくれ』


のび太「・・・・・・」


信じる・・・


ユウ「のび太?」


なんで・・ジャイアンとはあの戦争時を最後に話していない


なのに・・この言葉は・・


のび太「楽に・・・」


ユウ「楽に?」


でも、何故かはわからない


なくなったはずの希望がまた湧いてきた


のび太「楽にするのは、簡単かもしれない」


のび太「それでも、僕は心の友信じたい」


のび太「この先ずっと起きないかもしれないでも、僕は信じるのをやめない!」


のび太「これが、僕の答えだよ」


ユウ「希望は絶望になるって昨日言ったよな?それでもか?また、絶望するぞ」


のび太「それでもだ・・覚悟はしてる!」


ユウ「わかった・・ならこれはいらないな」ポイ


看護婦長「・・大事な薬を捨てない」ボコッ


ユウ「いて!」


スネ夫「俺もなんかさ・・もうすぐ目覚めるんじゃないかな?って確信はないけどな」


アンリ「大丈夫きっともうすぐ目を覚ましますよ」


アーニャ「うん!なんかそんな気がするね?・・・」


お嬢「よかった・・お父様ならって信じてました」


静香「うん、本当によかった・・」


のび太「ありがとう・・これから大変だろうけどみんながいれば大丈夫さ!」


アーニャ「ニナ・・ここがゴールだよ・・そして、ありがとうアーニャ」ボソ ッ


ユウ「繋いでみせてくれ!お前の未来を」


のび太「あぁ!繋いで見せるさ!でも、僕だけじゃない!僕達の未来だ!負けねぇよ!」


こうして、僕は選択した


これからもまだ、戦って行くことを希望を追い続けると


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー

ーーーーー


ーー数年後ーー


とある河川敷で野球している人達がいた


楽しそうなみんな声が聞こえた


気づけば僕の周りには人がたくさんいた


「お父さん!いきますよ!」


「誰がお父さんだ!!何度も言わせんな!僕に勝てない奴は認めない!!」


「いつか!絶対勝ちます!」


「お前に勝ちなどない!!」


「のび太さんもうそろそろ認めてあげてもいいんじゃない?」


「うっさい!ど貧乳は黙ってろ、」


「ちょっ!お父さんそれは!」


「あらあら?あらあらあらあら?」


「っ!・・こればかりは・・」


「ふふふふふふのび太さ〜ん」


「よし!走るぞ!着いてこい!」


「はい!お父さん!!」


「バッターもピッチャーもいなくなったぞ!」


「なら私ね!ピッチャー任せて」


「バッターはノビスケお前やれよ」


「えぇ!!嫌です!勘弁してください!ユウさん!」


「つべこべ言わず行け!」


「はい・・・・」


「ノビスケか・・全力でいくよ!」


「あの〜軽めでお願いします!!」


「問答無用!!」


「あ、代打!代打!」


「ちっ!!」


「今露骨に舌打ちしたよ!!」


「たけしおじさんお願い!」


「情けないな!男だろ!」


「嫌!姉ちゃんはやばいんだって!」


「仕方ないな!本当にのび太そっくりになっちまって!」


「たけしさん!病みあがりだからって手加減しませんよ!」


「おう!全力来い!」


「どっちも頑張れ〜〜」


「守備は暇だな〜〜」


「ですね〜」


「全然来ないもんね」


「お父さん・・家で勉強してる方が・・」


「駄目だ!たまには外に出ろ、将来会社を継ぐならいろいろ経験しておけ」


「あやめは大人しく見てろ」


「私だって野球やりたいです!レディですから!」


「レディって言葉最近よく聞くが流行りなのか?」


「私は立派なレディです!」


「立派なレディは野球はしないと思うがな」


「まぁ、後でな今は入らない方がいい」


「おりゃぁああああ」シュッ


「ふん!!」


カキン


「おお!!飛んだ飛んだ!」


「ノビスケ!代走だ!ほら走れ」


「えぇ!!」


「ノビスケくん!ほら行ってきなさい!委員長命令よ!」


「ここ学校じゃねぇし!」


「あぁ?」


「はい・・・行かせていただきます」


「ノビスケ・・その歳で尻にしかれるとは・・」


未来は次へと繋がる


希望へと


「こんなに点差があったらコールド勝ちだな!よし!」


「ゲームセット!!」


そして、僕らの戦いは本当の意味で終わった


第一部



後書き

これで、第一部完結になります。

ここまで見てくれた方は本当にありがとうございます!

最後に感想などを残してくれると嬉しいです。中傷コメとかだと泣きます


このSSへの評価

1件評価されています


零人_改さんから
2016-11-20 02:54:08

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください