2018-05-14 01:24:06 更新

概要

これは【おんぼろ鎮守府と捨てられた提督】の続編になります

捨てられた鎮守府で捨てられた提督は大事な居場所を見つけた

大切な仲間を見つけた

この場所を守りたい・・心からそう思う

失敗ばかりの提督だけど仲間達がいてくれる限りこの物語は終わらない終わらせない

共に歩こう


前書き

これは【捨てられた鎮守府と捨てられた提督】の続編の【おんぼろ鎮守府と捨てられた提督】の続編になります。まず、それらから見てもらわないと全く分かりません

専門用語とかは全く分かりませんし、文章もおかしかったりしますが、中傷コメなどはせず、気にいらない方はそっと戻るボタンを押して忘れてください

それでも良い方はどうぞ見てやってコメントを残してやってください

キャラ崩壊注意ですよ!



ここまでのおんぼろ鎮守府の仲間達と予定?(あくまで予定ですよ?)


【童貞】


提督、???


【艦娘】


如月、不知火、電、まるゆ、鳳翔、間宮、???、???


【部分解体済み艦娘】


明石、夕張


【???艦娘】


???



勘違いカーチェイス


今朝提督達が出発してから2時間後に明石達も出発した


リムジンに付いているカーナビのお陰で迷わず西鎮守府を目指していた


ここまでは順調だったがそれは途中の道で起きた


夕張「後どのくらいで着きそう?」


明石「この感じで行けば3時間くらいだと思うけど少し何処か休憩でもする?時間はまだ余裕あるしって言っても数十分程度ね」


夕張「う〜ん、時間には余裕持ちたいし着いてから休憩すればいいよ。冷蔵庫の中にジュースがたくさんあるし」


明石「運転してる私は飲めないけどね・・・」


夕張「飲ませてあげようか?」


明石「遠慮する・・危ないし」


夕張「まぁまぁ、そう言わずにさ遠慮なんてしなくて良いし明石と私の仲じゃない」


明石「もう、仕方ないな・・ん?」


夕張「どうしたの?」


明石「あそこのスーパーの駐車場に止まってるトラックって・・」


夕張「ん?・・ああ、駐車スペース思いっきりはみ出してるね。ああ言う奴って最低よね。せめてトラックの駐車場スペースがある所に寄りなさいって話しよねコンビニとかはそう言うの多いしコンビニ寄れコンビニ」


明石「いや、よく見なさいよ。あのトラックが引いている物を」


夕張「ありゃ?あれ何処かで見た事あるような船だね」


明石「今のこのご時世で船なんて運んでるような所はないって。まぁ、あったとしてもうちくらいでしょ」


夕張「それに大きく提督って書かれてるね。あのペイントには覚えがある!あれ駆逐漢だ!休憩でもしてるのかな?」


明石「休憩をするなとは言わないけど、後から出た私達が追いつくのはおかしい。適当な仕事しやがって・・・ああ言う時間以内に持って行ければギリギリでも良いって奴はムカつく!しかもプロを名乗ってる奴は尚更」


大淀が寄越したとしても一応私は聞いてみたのだ。大事な船だから適当な奴には任せられない


明石『本当にあんたらで大丈夫なの?』


望月『あたし達プロだから大丈夫大丈夫』


それを信じたが・・・


明石「何が大丈夫よ!文句言ってやる!」


夕張「あ、トラック動き出したよ」


明石「ちっ・・仕方ない後ろから着いて行って見張るか」


夕張「そこまでしなくても・・信用してあげようよ」


明石「私はまだ認めてないからね。それに行く所は同じなんだし、もし万が一にも間に合わないような事があれば」


夕張「私達の苦労も提督の苦労も水の泡ね。それはいかんよ!よし!離れず着いて行くぞー!」


明石「ふふふ、妙な真似はするなよ・・」


夕張「うわぁ〜ゲスい顔」


ー望月達ー


望月「ふぅ〜最近トイレが近くていけねぇや」ハンドル操作


三日月「だから、あんなにコーヒー無理して飲まなくても良かったのに、しかもブラック」地図を見て道案内


望月「あたしくらいになるとブラックくらい三本は余裕。あ、またトイレ行きたくなってきた」


皐月「さっきからトイレ休憩ばかりで時間大丈夫かな?」ペダル操作


望月「大丈夫なんじゃね?多分」


三日月「遅れたら提督さんに怒られます・・それだけはなんとしても」


皐月「その提督って人がそんなに好きなの?聞く限りじゃあまり良い噂は聞かないけど」


三日月「す、好きかそう言うのではありませんから!ただ、噂は嘘ですから皐月もそこは知っておいて、彼は優しい方です」


皐月「成る程それで惚れたと?」


三日月「だから違いますって!」


皐月「ムキになるのが怪しい・・・最近元気がなかったのもその提督って人に会えなかったからとか?」


望月「その通り!正確にはメアド渡したけどスルーされてるでした!」


皐月「うわー、酷いね」


三日月「もう!望月までそんな事言わないでください!提督さんは忙しいだけなんです!」


望月「あ、庇うのな」


三日月「っ・・庇ってません」


皐月「早く会ってみたいな三日月の彼氏に」


望月「まぁまぁ、顔は良いほうだと思うよ?後頭部が少し薄いけど」


皐月「あちゃー、確か18歳だっけ?その若さでか・・ご愁傷様です。まぁ、三日月がいるから大丈夫だね」


三日月「もう!二人とも勝手に決めないでください!」


望月「じゃあ、あたし貰っちゃおうかな?」


三日月「えっ・・・・別にいいし・・・」


望月「冗談だってあんなガキ相手にしないってあたしに合うのはもっとこうなんだ?あれしてる人だよあれ」


皐月「はいはい、自分でも分からないのねオーケーオーケー」


望月「まぁ、そゆことでも提督ではないから安心しなよ」


皐月「応援してるよ」


三日月「もう・・知りません!」


望月「さて、ちょっと良いかな?」


皐月「ん?どうしたの?」


望月「皐月はスピードを上げる準備を三日月は地図で遠回りで行く道を探して」


三日月「どうしたんですか?」


望月「後ろのリムジンあれあたし達にピッタリと着いてきてる」


三日月「本当なの?」


望月「何回か右に曲がろうとしたり左に曲がろうとしたりしてやめてみたりしたんだけど向こうも同じように動くんだよね」


皐月「フェイントに何度も引っかかったという事は間違いないね」


望月「三日月、あたし達はこの道のプロだよ。勘で分かる。あのリムジンからは悪意を感じる。多分狙いはこの船だよ」


三日月「船?」


望月「考えてもみなよ。今地上で船なんて運ぶ事は珍しいんだよ?しかも主砲に機関銃が付いてるときた。これを悪用しようとする奴だっている」


三日月「そんなの許せません!」


望月「もう一度言うけどあたし達はプロだ。このまま西鎮守府に厄介事も一緒に届けるなんてそんな事は出来ない。届けるのは船だけと契約してあるからね。厄介事まで届けるなんて追加料金払ってもらわないと嫌だね」


三日月「確かに後ろのリムジンから嫌な感じがします」


皐月「うん、ボクも感じるよ嫌な感じだね」


望月「なら、何をするかは言わなくても分かるね」


三日月「後ろのリムジンを撒くんですね。1分待って」地図広げ


皐月「さて、長くは持たないからね神経使うんだから」


望月「頼むよあたしの本気の運転に着いてこられるペダル操作を出来るのは皐月くらいだからね」


皐月「ふぅーーー、ボク本気出すよ」


三日月「道を割り出したよ!これでどう?」


望月「時間は少し過ぎるかもしれないけど・・仕方ないね皐月どう?」


皐月「いいよ」


望月「じゃあ、面倒くさいけど・・・仕事しますか!」


三日月「はい!ナビします!」


皐月「速度上げるよ!」グイッ


三日月「ここを曲がって!」


望月「しゃあ!!」


ー明石達ー


明石「さっきから曲がろうとして止めてを繰り返しているんだけど・・なに?なんなの?酔ってんの?」


夕張「確かに変だね?本当に酔ってる?」


明石「仕事中に飲むとかふざけてんの?」


夕張「まだ、そうだとは決まってないけど、どうする?止める?」


明石「荷物が荷物だし最悪夕張に運転してもらうけどいい?」


夕張「頑張ってみる」


明石「じゃあ、トラックの前に出て・・っ!」


夕張「っ!なんかいきなり速くなった!」


明石「まさか!持ち逃げか!」


夕張「あ、曲がった!西鎮守府とは全然違う道だよ!」


明石「・・・・・・そう、そんな事するんだ・・へぇ〜うん、面白いよ・・ふふふ・・・ぐへへへ!」


夕張「明石が壊れた!」


明石「しっかり掴まってろよ!」


夕張「ちょっ!まさか!追いかけるの?」


明石「私から逃げられると思うなよ!」


明石「勝負だ!おらぁああ!」


ー望月達ー


望月「次は!」


三日月「このまま直進です!」


望月「もっとスピード出して!」


皐月「はいよ!」


三日月「っ!追ってきます!」


望月「ほう・・着いて来るか」


三日月「道を修正します!もっと入り組んだ所へ・・ここは、駄目ね狭過ぎる、ならここは?あ、行き止まりね。ここと、ここを通って・・・でも、これだと時間が足りない・・」地図に書き込み


望月「向こうの方が速いか!」


皐月「もっと出す?」


望月「いや、これ以上は危ないけど、このままだと・・」


三日月「提督さん・・ごめんなさい・・望月!そこを左!入り組んだ道だけどこれなら性能ではなくて腕での勝負になるから」


望月「上等!皐月、減速してその後3秒数えて速度上げて、三日月、ギアを2速まで落としてその後は皐月に合わせて!あたしはハンドル操作に集中するから!」


皐月「三日月行くよ!」減速


三日月「はい!」ギアチェンジ


皐月「速度上げるよ!回転数に気をつけて!」


三日月「分ってます!そこ右で!」


望月「さぁ!着いてこい!」


ー明石達ー


明石「逃げられると思うなよ!」


夕張「ひぃいい!止めてぇええ!」


明石「速度じゃ勝てないと思ったのかな?流石プロを名乗ってるだけあってそういう事には頭が回るのね!でも、私も車の腕は自信あるからね!」


夕張「過去、数回の事故経験がある人がよく言うわねぇえええ!これ以上スピード上げないでぇええ!」


明石「良いよ!最高!昔の走り屋の血が騒ぐ!」


夕張「走り屋の経験なんてないでしょおおお!きゃぁああ!Gが!重力が凄く掛かる!あ、冷蔵庫開けっぱなしだった!」


冷蔵庫「」中身ドバァーー!


夕張「あーー!後ろが大惨事に片付けないとこっちにまで被害が!」


明石「よっ!!」右へ急ハンドル


コーヒーバシャ


夕張「きゃ!ベトベト」


明石「どりゃあ!」左へ急ハンドル


ジュースバシャ


夕張「ふにゃ!もう嫌!」


明石「見よ!明石ドリフトを!」


シャンパンバシャ


夕張「ふぁ!」


夕張「なに?凄く良い気分・・・」


夕張「ふへへへ・・・・もっとスピード出せぇええ」


夕張「・・・ぷはぁ!」ゴクゴク


夕張「こにょジューチュおいちぃにゃ、ふへへ」


明石「私は風よ!風になるのよ!」


その後このカーチェイスは夜まで行われた


そして二台の車は止まった


お互いの体力が限界を迎えたのだ


望月「はぁ・・はぁ・・集中力が切れた・・もうダメ」疲労度赤


皐月「もうペダル見たくないよ・・気分悪いよ・・」車酔い赤


三日月「地図美味しいです」精神混乱赤


明石「お腹減った・・」空腹赤


夕張「うぇええええ・・水・・水頂戴・・」酔っ払い赤


そして、そこは西鎮守府から車で4時間かかる場所だった


そして同時刻、提督が駆逐漢が来てないこと気付いた時でもあった


明石「・・・・なにしてんだろ私」


プロとしての罰


ー西鎮守府執務室ー


西提督「悪いがうちに予備の船はなくてな」


提督「そこをなんとかなりませんか?最悪ゴムボートでも良いんで」


西提督「随分とうちの艦隊を舐めてくれるな・・俺達相手はゴムボートで充分だと?」


提督「いえ、そういうつもりで言ったんでは!見ているだけは嫌なんです・・」


西提督「あったとしても許可しない」


提督「しかし・・これでは」


西提督「だが、このままでは演習が出来ないのも事実だ。うちの艦娘を一人にそちらの艦隊に加えると言うのはどうだ?演習には勝ち負けもあるが一番の目的はお互いの得るものを見つけるだからな。他の提督の指揮下に置くのも良い経験になる。勿論手抜きはさせないから大丈夫だ」


提督「どうしても駄目なんですか」


西提督「すまないな。危険だと分かっていても出たい気持ちは分かる。それを配慮した結果で船なら許可はする。だが、それがないなら残念だが諦めてくれ」


提督「っ・・・・・・」


西提督「では、誰がいい?多分だが今いる娘たちは喜んでお前の艦隊に入ってくれるだろう。みんなお前を認めている」


提督「それは嬉しい事ですけど・・ほら、やっぱりいきなり別の娘が入るとこっちの動きにも影響が・・ほら、連携とかもありますし」


西提督「そう言うのにも合わせられるように練習はしているから邪魔になることはないが?大規模な作戦となると他の艦隊とも連携を組まないといけないからな。それでも不満か?」


ここまでか・・・・・せめて連絡が取る事が出来れば・・


提督「明石さん・・・何処にいるんですか」


その時電話が鳴る


西提督「こんな時間に電話か」ガチャリ


西提督「もしもし、西鎮守府の西提督だが」


西提督「うむ・・・要件の前にまずは名を名乗れ!」


西提督「ほう・・では、そこにあると?分かった。提督ならいるが代わろか?」


提督「ん?」


西提督「提督、お前に電話だ。明石と言う奴からだ」


提督「っ!貸してください!」


電話を奪い取るように取る


駆逐漢の事もあるが明石さんと夕張さんの安否が先だ


提督「もしもし!二人とも無事なんですか?何があったんですか」


明石『あの・・その・・ごめん』


提督「え?なんで謝ってるんですか?」


明石『だって必ず持っていくと言っておいて・・これだよ?最悪・・』


提督「そうですか・・ですが、まずは二人の安否です。無事なんですね?」


明石『あんたって奴は・・うん、私も夕張も無事だし、船を運んでいた、望月達もここにいるから』


提督「望月達?船の運搬を頼んだんですね」


明石『そう、それで・・まぁお互いの勘違いの所為で・・』


提督「聞かせてください」


話しを聞くと望月達は駆逐漢を狙う怪しい奴だと思い、明石達は望月達が駆逐漢を持ち逃げしようとしていると思ってしまい


そして、お互いの運転技術が凄かったので望月達は撒く事が出来ず


明石達は追付ける事が出来ず付かず離れず状態で


お互いが限界を迎えた時にやっと誤解が解けたらしい


俺も忘れていたのはあるが、数十分間は本気で心配していたし悩んでいた


怒りたい気持ちもあったが、声から分かるように何時もの明石さんとは違い弱々しい声だ


明石さんはプライドが高いんだと思う


だから、口で言った事は必ず守る


それが明石さんの信用されている理由なのかもしれない


だけど、今回は守れなかった


信用を裏切ったんだ


きっと疲労もあるが精神的にまいってる状態なのかもしれない


明石『提督、今回は何言われても良いと思ってるし後で償いも好きな様にしていい・・・本当にごめんなさい』


提督「明石さん・・・俺はー」


明石『許さないで!私の事を少しでも想ってくれてるなら・・お願い罰を頂戴・・』


提督「っ・・・・・」


明石『提督は優しいから・・こんな事言われても困ると思うけどお願い・・』


今にでも泣き出しそうな声だった


俺はどうすればいい?


返答に困っていると電話からの声が変わった


望月『もしもし、提督か?』


提督「望月さん・・・」


望月『明石が泣き崩れちゃってね・・代わったんだけどいいかな?明石から理由は聞いたよね?』


提督「はい・・」


望月『あたしにも罰をくれない?』


提督「なんで・・なんでそんな事を!」


望月『あたしも明石も生半可な気持ちで仕事してんじゃないんだよ・・この仕事に命をかけてると言ってもいい』


望月『それに聞いたよ・・この船は演習に使うんだったんだろ?かなり力を入れてたって聞いた。今回の結果では鎮守府の運営に多大な影響が及ぼす事も全部・・』


望月『あたしもねプロを名乗ってる以上責任はとらないといけない特に今回は前みたいに少し時間が遅れたっていうレベルじゃない』


望月『だからお願い・・・』


提督「いい加減にしてくれ!」


望月『っ!』


提督「なんだよ!さっきから明石さんも!望月さんも勝手ばかりだ!いいか?よく聞け!俺は望月さんの上司じゃない!ここまではいいか?」


望月『あ、あぁ』


提督「なら、部下でもない望月さんを俺がどうこう出来るわけないだろうが!俺はお客様なんだからな!」


提督「お客様が許すと言ってんだ。それで良いだろ?」


望月『でも・・・それではあたしの気が済まない』


簡単には引き下がらないか・・・


なら、こんな事は言いたくないが・・


提督「なら・・望月さんの上司に謝ってもらいますよ」


望月『っ!おやっさんには・・言わないで欲しい・・ただでさえあたし達元艦娘を雇ってくれている所は少ないんだ。でも、おやっさんはあたし達を受け入れてくれた!迷惑をかけたくないんだ』


提督「なら、選べ!おやっさんに迷惑をかけるか!それとも明日の9時までに駆逐漢を運んでくるか!」


望月『え?』


提督「演習は明日になった10時から始まる。まだ間に合う」


提督「出来るな?」


望月『・・・・はい!やらせてください!』


提督「時間外労働になると思うが頼む今回の件はそれでチャラだ良いな?」


望月『提督・・』


提督「ん?なんだ」


望月『三日月が気に入ったわけが少しだけ分かった気がするよ。次は必ず時間に間に合わせます!』


提督「お、おう、頼んだ」


三日月に気に入られてる?俺が?なんで?


ただ、お世辞で言ったのかな?


会ったのは一回きりだし・・


まぁ、いいかお世辞だろう


提督「明石さんに代わってもらえるかな?」


望月『はいよ、兄貴』


提督「ん?」


明石に代わってもらった


提督「明石さん」


明石『どうしても罰はくれないの?』


提督「はい、俺は明石さんの雇い主ではありません。お客様ですから」


お客様は神様だ!と頭の悪いような事までは言わないが


明石『そんなのは分かってる!でもね?それを分かった上で言ってるの私は明石工廠店の店長であるけど・・それは誰も私を叱る者がいないって事でそれに甘んじてしまえば私は駄目になってしまう。こればかりは妥協出来ない・・してしまえば今までの築き上げてきた物が全部崩れてしまう』


明石『それだけはしたくないの・・無理を言ってるようだけど提督だからこそ頼んだんだよ?私だって信用出来ない奴に頼んだりしない』


提督「・・・・・・・」


提督「どうしてもですか?」


明石『うん、どうしても』


提督「なら、許します」


明石『あんたね!話し聞いてた?なんで許す事にーっ!』


提督「そういう事です。償いがしたいと言うなら俺は必要ないと言わせてもらいます」


明石『償う機会を与えない・・それが罰なの?』


提督「償う必要がないと言いましたよ?だから機会なんて一生来ません」


明石『っ!そんなのはただの!』


提督「言い掛かりでも揚げ足取りでもなんでも言ってください。俺に明石さんの身を委ねるならそういう答えにします」


明石『・・・・ゲス野郎』


提督「ドMピンク」


明石『あぁ?今なんて言った?』


提督「うん、やっぱり何時もの明石さんの方が俺は好きですよ」


明石『なっ!こいつ!』


提督「とにかく許します!良いですね?」


明石『・・あんたは良いの?あんなに演習をやる気だったのにそれが出来なかったんだよ?私の所為で・・』


提督「あれ?言ってませんでしたっけ?演習は明日になったって」


明石『へ?ええ!!本当なの!』


提督「はい、だから明日の9時までに来てください。今度は絶対に」


明石『まだ、手遅れじゃないの?本当に?』


提督「良いですか?必ず来てください。信じて待ってますから」


明石『提督・・分かった!今度こそ必ず明石の名において9時までに着きます。そして一発殴らせろ』


提督「へ?」


明石『ドMピンクだけは言っちゃいけなかったよ・・それ以外だったら良かったけど、ふふふ、待ってなさい』


提督「はわわわ!」


明石『まぁ、冗談なんだけどね』


提督「明石さん!怒りますよ!」


明石『ごめんごめん、その代わり面白い音聴かせてあげるから』


提督「え?面白い音?」


夕張『うぇええええ!水・・水頂戴・・あれ?明石なんで受話器を近づーうぇええええ!』


提督「変な音を聴かせるな!てか、夕張さんは何があったんですか!水渡してあげてください!」


望月『ふむ、兄貴こちらも面白いぞ』


ん?兄貴?俺が?


三日月『地図と地図を挟んでチーズバーガーですよ〜はむはむ』


提督「三日月さん!紙の音がするんだけど?何してんの?ねえ!」


望月『地図食ってるからね。長時間頭を使っていたから少しおかしくなってるみたい。まぁ、少ししたら戻るよ』


提督「やめろぉおおお!なに冷静に言ってんだ!てか、止めろ!何してんだ!」


ドアバーーン!


朝潮「提督さん!何があったんですか!まさかまた西提督が!」


西提督「ははは、面白いな朝潮も聞いていくか?聞いてると面白いぞ」


朝潮「え?・・一体何が?」


西提督「漫才だ」


朝潮「漫才?」


提督「皐月さん?皐月さん!いきなり黙ったら・・・あ、吐いた・・」


朝潮「電話中に見えますが?」


西提督「そう言う漫才なんだ」


朝潮「成る程」


西提督「それと朝潮、急いで来たのは良いがバスタオルを巻いた姿であまり男性の前に来るのはいけないぞ?ちゃんと拭けていないのもいかん」


朝潮「あ・・・お、お見苦しいものを!すみませんでした提督さん」ダッ


提督「へ?誰か呼んだ?あ、こっちの話しだから。とりあえず三日月さん?落ち着いて話しをね?え?もう死ぬって?やめなさい!何言ってんだ」


提督「地図なら俺も食った事あるから!!ね?」


その後どうにか電話を終えて心配事はなくなったが、別の意味で心配だ


まぁ、明石さんに望月さんもいるから大丈夫だろうし


近くのホテルに泊まるように言っておいたから来るのは明日の9時ギリギリかな


提督「はぁ・・・疲れた」


もう休んだ方がいいな


西提督「なら、丁度良い風呂へ行こう!男同士風呂だ!朝潮で最後の筈だからな」


提督「へ?」


まだ、休む事は出来そうにないか


救いの女神に要員?


フラグって言うのは思っていたら起きないものであり


もしかしたら誰かしら艦娘がまだ入っていて


俺は偶然それを不可抗力で見てしまう


そんな展開を少しだけ・・ほんの少しだけ期待していた


しかし、今俺は自己主張の激しい筋肉さん、もとい西提督さんと二人で大浴場にいる


そう、二人っきりだ


ー大浴場ー


提督「広い・・・」


西提督「なんだ?お前の所は狭いのか?」


提督「俺は執務室の風呂で如月達は入渠を使っています。大浴場もあるにはあるんですが・・一度使った時にとんでもない程の水道代とガス代の請求が来まして・・封印しました」


あの時は一瞬詐欺に掛かったのか?と思った


こう言う詐欺もあるらしく高齢者の家に高額の請求書を送りつけて払わすらしい


急いで業者に連絡したら仮に詐欺師だったとしても海軍相手にそんな事できるか!アホ!と言われた


まぁ、身に覚えがあっただけにそれで納得してしまった


西提督「うむ、だが、艦娘達も女の子だ。風呂は好きだろ?1日の疲れを取るのにも広い風呂は必要だと思うが?毎日とは言わないが少しくらい大浴場を開放してやれないのか?」


提督「そうですね・・考えてみます」


確かに如月達も年頃の女の子だ。毎日入渠を風呂代わりに使うのは良くないかもしれないな


多少無理してでもやってみるか


身体を洗った後湯船に浸かる


やはり広い風呂は足が伸ばせるから良い


それに落ち着く


自分の風呂だと誰かの視線を感じる時があり落ち着かない時がある


まぁ、自意識過剰なんだろうけど


毎日この広い風呂に入れるここの艦娘達は幸せだろうな


提督「ふぅ〜〜そう言えば俺達が最後って事は・・」


この湯にさっきまで艦娘達が・・・


いやいや!何を考えてる俺!大浴場とかになるとお湯は常に新しくなっている筈だ


だから、関係ない筈だ!


そう、このお湯は新しー


あれ?お湯が止まってる?


そうか!最後だから止めてるのか!て事は・・・


提督「・・・・このお湯は」


西提督「どうしたお湯なんか見つめて」


提督「い、いえなんでもありません!」


西提督「そうか、隣良いか?」


提督「ええ、どうぞ・・って?あれ?西提督さん眉毛が」


西提督「最初からなかったんだ。それ以上聞くな良いな?」


提督「は、はい」


最初からなかった?て事は初めて会った時から眉毛はなかったのか


よく見ていたが本物のように見えたが・・


まぁ聞くなと言われたし聞かないようにしよう


でも、眉毛がないと怖さが更に増している


書いていて正解だと思う


もしかしたら生まれつき眉毛が薄いからそうしているのかもしれないな


そう、薄いのだ


なんかそう思うと西提督さんに親近感が湧いてきた


提督「頑張りましょう西提督さん」


ちなみに俺の後頭部は薄いのではなく髪が細いだけであって、薄い者同士で親近感が湧くわけではない


断じて違う!


西提督「ん?そうだな頑張ろうな明日の演習」


提督「え?」


西提督「ん?違ったか?演習の事を言ったんだろ?」


提督「ああ!演習ですね!そうですねお互い頑張りましょう」


西提督「ふむ・・、そう言えば提督よ一つ質問なのだが女神は持ってるか?」


提督「へ?女神?持ってる?」


持ってる?女神を?持ち運び可能な女神なんて聞いた事ないぞ?それに女神だって現実に存在なんてしていない


サンタさんと同じだ


西提督「やはりか、応急修理女神通称女神と呼ばれている。轟沈してしまった時にこれを持っていると女神が現れてよく分からない不思議な力で助けてくれるらしい」


まさか・・・そうなのか西提督さん


だとするなら・・


いや、こういう時は言わない方が良い


きっと西提督さんは何か変な宗教団体に入っているんだ


宗教団体を否定はしないが肯定もしない


要は気の持ちようで、何かにすがっていないと生きていけない人もいる


それが悪いとも言わない


俺も、そこまでではないと思いたいが似たようなものだろう


如月達がいるから今の自分がいるんだ。もし、いなかったら遅かれ早かれ心は壊れていたんだと思う


西提督さんは轟沈させてしまった経験があると言っていた


それで不安になっていた時にこの宗教団体を見つけたんだと思う


別に悪い事でもないし大丈夫だろう


ただ、問題があってこう言う宗教団体は適当な物を高く売りつけてきたりする奴らもいるから厄介だ


提督「へ、へぇ〜凄いですね。それがあれば安心ですよ」


西提督「あぁ、だが、だからと言って轟沈覚悟の作戦なんかはさせないがな。女神はあくまで万が一の保険として俺の鎮守府の艦娘達には全員持たせている」


提督「っ!」


これはかなりの深い所まで行ってしまっているのか?


自分だけじゃなく他の人まで巻き込んでしまっているとは


何かお守りのような物を持たせているのだろうか?


だとしたら一つの値段はそんなにしないと思うが


提督「西提督さん、ちなみにその女神はいくらくらいするんですか?」


西提督「かなりするぞ?数もあまりないらしいからな」


出たよ、数が少ないとか限定とか言って買わせようとするやり方だ


日本人は特に限定と言う言葉に弱い


本当は裏で大量にあるのを知らずに


提督「ゴクリ!それで?いくらですか?」


西提督「決まった値段はないな。大体安く手に入って100万くらいだ」


提督「っ!」


ただの御守りに100万!ふざけてやがる!


西提督「それよりランクが一つ下げればその場しのぎになるが応急修理要員通称ダメコンと言うのもある」


そして変な宗教団体によくあるよく分からない商品のランク付けで適当な名前の商品


なんで女神の一つ下が要員なんだよ


神から一つ下がただの作業者になってるじゃないか


神の次に偉いのは作業者ですか?


貧困者からもバッチリ金は取るってか


ここまで来ると・・・うん、西提督さんがそれで満足しているとしてもだ


止めないと


これがただの他人なら無視するが


西提督さんには色々教えてもらってるし


なにより西提督さんの艦娘への想いを利用した悪質な宗教団体を俺は許さない


他の鎮守府まで巻き込まれる前に芽は摘み取らないと


西提督「あと、金以外には実績を残せば上から貰えることもある」


手遅れだった・・・芽どころか畑が出来ていた


でも、せめて西提督さんだけでも


提督「西提督さん!」ガシッ


両肩を両腕で強く掴み西提督さんの目を正面から見つめる


西提督「いきなりどうした提督」


提督「西提督さん・・俺の目を見てください!」


西提督「なにを・・まさか!」


西提督「・・・俺はノンケだ。すまん」ポッ


提督「なんですか?そんなの分かってますよ」


西提督「分かっててなのか・・どうしても我慢できないのか?」


提督「はい、もう限界です。西提督さんの話しを聞いていたら・・俺は西提督さんがこれ以上騙されているのを黙って見ているなんて出来ない」


西提督「騙される?」


提督「西提督さんはあんなのに頼らなくてもやっていけるって信じてます!」


西提督「提督・・・・・」


西提督「全くさっぱり何の話しをしてるのか分からん」


提督「ぐっ!」


やはり洗脳の類もされてるのかもしれない


自分の弱い所と向き合わない限り強くはなれない


弱さを忘れてしまうのは


ただの逃げなんだ


向き合う強さを!


提督「西提督さん!しっかりしてください!」


西提督「落ち着け提督、どうしたんだ?のぼせたのか?もう出るか?」


俺は冷静だ!


冷静じゃないのは西提督さんだ


このまま風呂を出れば話しをあやふやにされてしまう


ここで逃したら


駄目だ!


提督「こうなれば!叩いてでも!」シュッ


振りかぶった手は頬を叩くつもりだったが


西提督「どういうつもりだ」ガシッ


その手は簡単に掴まれ


提督「西提督さん!お願いです!あんな宗教団体なんてさっさとやめてください!西提督さんの為にここにいる艦娘達の為に」


女神なんていないんです!いるとしてもこんな眉なしで強面なおっさんになんて来ません!


西提督「落ち着け提督」


提督「俺は落ち着いています!これは西提督さんの為なんです!だから!」


西提督「落ち着けと言ってるだろうがぁああ!」


水風呂へと投げ込まれる


提督「うわぁああ!」ジャバーン


提督「つ、冷たい!」


西提督「頭冷えたか?」


提督「はい・・・すみません熱くなり過ぎました」


西提督「話せ」


提督「はい・・」


さっき思った事を全て話した


西提督さんの入ってる宗教団体は悪質だという事


女神なんてただの嘘っぱちだという事


そして、俺は西提督さんに目を覚まして欲しくて叩こうとした事


西提督は盛大に大笑いをした後


話してくれた


ダメコンと女神は海軍が開発した道具らしく


西提督さん自体はまだ女神を発動させた事はないが信用出来る物だと言う


本当に轟沈時に助かったという例もいくつもあるらしい


ただ、値段もあるし殆どの提督が艦娘達を消耗品としか見てない事からあまり多くは出回っていないらしく知らない人も少なからずいるらしい


それでも、一部の提督達は大金を出して買っている


それがなにを意味してるか


まだ、まともな人は西提督さんや東提督さん以外にもいるという事だ


提督「女神か・・・欲しいな」


西提督「・・・・・・・」


一生童貞宣言(仮)


ーサウナー


提督「・・・・・・」タオル巻き


西提督「・・・・・・」タオル巻き


そろそろ出ようかな?と思ったらサウナを見つけ興味本位で入ってしまい


西提督さんまで入ってきて出るに出られなくなった


暑い・・・・・・


それに


西提督「そろそろ限界なんじゃないか?無理はするな。俺とお前とでは限界が違うだろ?」


提督「いえ、まだまだ余裕ですよ。西提督さんこそ大丈夫ですか?」


こんな事を言われれば逆に西提督さんよりも早く出てやるか!と思ってしまう


西提督「ほう・・まだまだ余裕そうだな。よし、我慢大会だ!勝ったら女神を一つやろう」


提督「受けて立ちますよ!」


これを知らない人が聞いたら頭のおかしい会話に聞こえるのだろうな


女神一つやるって・・何様?


西提督「いいぞ!それでこそ男だ!」


ドアバーン!


武蔵「その勝負!私もやらせてもらおう!」タオル巻いている


提督「なっ!武蔵さん!なんで」


西提督「武蔵さんこれは男の勝負でして邪魔しないで欲しいのだが」


武蔵「そう言わず混ぜてくれ何の為にわざわざ起きてきたと思っている」


提督「え?こうなる事を知ってたんですか?」


武蔵「いや、何か熱いものを感じてな行かなきゃいけないと思ったのだ」


提督「は、はぁ・・どうしましょう西提督さん」


西提督「うむ・・・」


武蔵「やはり艦娘である私は混ざる事が出来ないのか・・」


提督、西提督「っ!」


その言い方はずるいでしょ・・・


提督「武蔵さん!俺負けませんから!」


西提督「武蔵さん・・いや、武蔵!いいだろう!かかってこい!」


武蔵「そうでなくてはな!」


武蔵「ふふふ」ニヤリ


こうして三人での我慢大会は始まった


武蔵「隣りに座るぞ?」


提督「あ、どうぞ」


バスタオルを巻いてるとは言え


素肌が露出されている部分もあるわけで


しかもすぐ隣りに座られているわけだ


バスタオルからはみ出そうな胸・・いい具合に焼けて健康的な色をしている肌


いつもとは違う髪の結び方


そしてバスタオル越しでも分かる腰の綺麗なくびれ


何もかもが・・・駆逐艦を圧倒している


戦艦半端ない!


西提督「む・・・・・」


提督「・・・・・・」チラッ


武蔵「ん?なんだそんなにチラチラと見られていると照れてしまうぞ?私とて女なのだからな」


提督「あ、すみません、つい・・綺麗な肌をしてるなって思って、ははは」


武蔵「そうか?手入れとかは全然していないがな。肌が焼けやすいからすぐにこんな色になってしまうし諦めている」


提督「俺は好きです健康的な色をしていますし武蔵さんに合ってます」


武蔵「ふっ、そう言われると本当に照れてしまうな」


提督「ははは・・・・」


やばい、どうしても目が胸の方へいってしまう


見ない様にしたいけど・・・


提督「・・・・」チラッ


西提督「むむ・・・・」


武蔵「うむ・・・・・・」


武蔵「だが・・・提督はもしかして」


提督「え?俺がなんですか?」


武蔵「西提督言ってやってくれるか?私では言いにくい」


西提督「うむ、提督よ。今さっきの視線は胸をチラチラ見てるのが丸分かりだったぞ?」


提督「え!い、いや、そ、そ、その様な事があろうはずがございません!」


西提督「まさかとは思ったんだが聞いていいか?女の前で聞く事ではないと思うが」


武蔵「うむ、私も思った事だ遠慮なく言ってやってくれ。こう言うのは女の私が言ってはいけないと思うからな」


提督「え?なんなんですか」


西提督「提督よ童貞だったりするか?」


提督「ふぁ?、な、な、何を言って!当たり前じゃないですか!まだ、18ですよ!」


西提督「うむ・・・やはりか」


提督「べ、別に童貞でもいいでしょ!」


西提督「提督よ。鎮守府に着任される提督は基本非童貞でなければならないという暗黙のルールがある」


提督「へ?」


なに、その非リア充に厳しいルールは


西提督「何故だか分かるか?」


提督「・・・・分かりませんよ」


西提督「考えてもみろ、鎮守府には女性しかいないその中に男が一人なんだ。その時女性経験があるかないかでその者の落ち着き具合が違うんだ」


西提督「どうしてもそう言うのは隠そうとしても無意識に仕草や行動そして言動として出てしまう」


西提督「こう言う場合でも反応に違いが出る。提督はさっきから視線が武蔵の胸あたりにいったり変に泳いだりして落ち着きがないのも分かる」


提督「うっ・・・・・」


西提督「提督よ男だからある程度動揺するし反応してしまうかもしれないが提督であると言う事を忘れるな。下手をすれば艦娘達の士気にも関わるぞ特に女性はそう言う視線や行動には敏感だ」


提督「・・では、見ない様にすれば」


武蔵「うむ、半分正解だ」


西提督「だが!違う!そんな事をすれば自分に自信をなくしてしまう艦娘達も出てしまう!見るなら堂々と見ろ!」


提督「ですが!嫌がる娘だって!」


西提督「そう言うのは相手の仕草や言葉で気づけ!」


提督「ええ!」


そんな見て欲しいとか見て欲しくないとかを瞬時に判断しろと?そんなの無理だ!


武蔵「さぁ、提督見ろ!これが戦艦だ!」


提督「・・・・・・お、おう」


まぁ、このくらい分かりやすかったら良いんだけど・・


でも、俺はまだ18なんだぞ!童貞でも良いじゃないか!


確かに自分でもチラチラと見てたり少し不審だったとは思うけど


仕方ないだろ・・彼女いない歴年齢なんだから


捨てられるなら捨てたいよ!こんな年が経つ程に強さと虚しさが増していく呪われた称号なんて


あ、やばいなんかフラフラしてきた


西提督「おい、提督大丈夫か?」


武蔵「ここで話す内容ではなかったな。そろそろ出た方がいい」


提督「ま、まだ、やれます・・・」


西提督「駄目だ出ろ」


提督「まだ!勝負が」


武蔵「その気合だけは評価しよう!だが、自分の限界も知らないのはただのアホだ。出るぞ」ガシッ


軽々と抱えられてしまう


提督「あ・・・・・・」


肌と肌が触れ合って


武蔵さんの巻いてるタオルが落ちそうになる


やばい見えるぞ!


武蔵「西提督先に出ているぞ」


西提督「うむ、提督後で執務室へ来い」


提督「は、はい・・・」


その後水風呂へとまた投げられ武蔵さんと少しの間水風呂で頭を冷やした


タオルは結局落ちなかった


良かったと思う反面少し残念だと思ってしまった


確かにこう言う場合適切な判断とかは出せそうにないな・・・


こう言うのも慣れないといけないのだな


武蔵さんは先に出たが西提督がまだサウナから出て来ないので少し待ってみるが西提督は出てこず


仕方なく風呂から出て


部屋へ戻りその途中で武蔵さんに会い


コーヒー牛乳を貰い飲んだ


やはり風呂の後はコーヒー牛乳だ


そう、思っていると


ふと、武蔵さんが言った


武蔵「提督は好きな娘はいるのか?」


提督「ぶーーーー!!」


コーヒー牛乳を吹き出してしまった


提督「ゲホッゴホッ、何をいきなり」


武蔵「いや、艦娘達の中にいるのかと思ってな」


提督「いたらなんなんですか」


武蔵「うむ、お前の艦娘達の誰かに頼んではどうだろうか?」


提督「・・・・・・・・」


提督「それだけは嫌です」


武蔵「艦娘だからか?結構な提督がやっている事だぞ?命令でもすればいい」


そう聞いて分かってはいるが怒りを抑えられない


やはりそう言う奴もいるんだな


提督「武蔵さん・・ふざけた事を聞かないでくださいよ!」


武蔵「まぁ、落ち着け一々腹を立てても仕方ないぞ」


そうだ、今怒ってもどうにもならない


冷静にならなければ


これからも色々とふざけた事を耳にする事があるだろう


でも、これが今なんだと思うしかない


武蔵「で?どうなんだ?提督なんだから命令一つでいいんだぞ?」


提督「くだらないですね。俺は仲間達をそう言う目で見た事はないですよ。それに無理矢理なんて俺は嫌です。絶対に」


武蔵「ほう、どうしてもか?」


提督「はい、みんなの信用を裏切る真似なんて絶対にしたくないんです。もし、それでしか捨てられないなら・・・俺は」


提督「一生童貞でも良いです!」


武蔵「・・・・・本気か?」


提督「本気です!」


武蔵「ふっ、試す真似をして悪かった。やはり提督は私の思った通りの男だ」


提督「なんとなくはそうだと思ってましたよ。武蔵さんがそんな事を言うわけがないと思いましたし」


武蔵「半分は本気だったんだがな。それにしても一生童貞でも良いか・・カッコ良いんだか悪いんだか分からない言葉だな」


提督「うっ・・でも、本気ですから」


武蔵「ふふふ、そうか時間を取らせたな明日の演習頑張るのだぞ?」


提督「はい、お休みなさい」


思ったより時間が掛かっていたようだ


そろそろ執務室へ行ってみるか


ー西鎮守府執務室ー


西提督「これをやろう」


提督「これは?」


御守りのような物を渡された


西提督「女神だ一つやろう」


提督「え?ですが勝負は・・」


西提督「もとから一つやるつもりではあったからな。それとこれも」


提督「・・・・・・・これは」


西提督「風俗の優遇券だ先代の西提督から譲り受けた物だ。俺は心に決めた人がいるからな使わないんだ。せめて艦娘達で捨てられないならプロにでも捨てさせてもらえ良いぞ?プロは下手でも演技でどうにかしてくれる」


提督「は、はぁ・・・・」


西提督「これから提督をやっていくならどうしてもそれ(童貞)は邪魔になる」


提督「まさか聞いていたんですか」


西提督「さあな?何のことやら」


提督「・・・・・・・」


西提督「使うか使わないかは自分で決めな。それはもうお前の物だ。ただ、多少なりとは楽になると思うぞ?」


提督「分かりました。ありがとうございます」


西提督「それと女神だが一つしか渡せなかったが誰に使うかは決めているのか?」


提督「いや、それはまだ・・」


西提督「後悔しないように選べよ。もし万が一の事があった時取り返しのつかないような事にならないようにな・・艦娘達はたくさんいるがお前の知ってる艦娘達は一人しかいないのだからな」


提督「はい!」


提督「如月に付けるか?いや、電も危なかっしいし・・あ、でも不知火も・・いや、まるゆか?いやいや、鳳翔さんか?」


西提督「うむ・・・・では、明日楽しみにしているぞ」


提督「お休みなさい」


西提督「・・・・・・」


西提督「まだまだ、ガキか・・」


西提督(みんなではない・・お前にとって一番大切な艦娘が轟沈してしまった時お前は立ち上がる事が出来るのか?提督)


西提督(俺は無理だ・・だから一番大切な艦娘に早く気付けよ提督。轟沈させてしまった時に気付いてしまえばお前は・・・)


西提督(そして偉そうに言ったが俺も・・童貞だ)


その後如月達の部屋へ行き


まだ、起きていたので女神について話すと満場一致で駆逐漢につける事になった


なんで?てか、みんな女神の事は知っていた


知らなかったのは俺だけのようだ恥ずかしい・・


これでやれるだけのことは出来たはずだ


部屋に戻り眠りについた


遂に明日だ


深夜の戦い


ー午前6時ー


起床


ピピピピピ


提督「うぅ・・朝か・・・」


目覚まし時計に手を伸ばすと誰かの手と重なった


提督「ん?」


鳳翔「あ、おはようございます。提督さん」


あれ?なんで鳳翔さんが?


鳳翔「あの・・あまり見ないでください。寝起きなので髪もぼさぼさですし」


提督「あ、はい・・あの、それでなんで此処に?」


いや、待て!もしかしたら俺が入って来たのかも知れないぞ!


くそっ!昨日あんな話ししたからなのか!女性の部屋に勝手に入って寝るなんて


最低だ


提督「すみませんでした!」土下座


鳳翔「え!あの、顔をあげてくださいなんで謝られてるんですか」


提督「女性の部屋に勝手に入り寝るなんて最低じゃないですか!くそっ!この変態野郎は・・・どうしてくれようか!」


鳳翔「私達が勝手に提督さんの部屋に入ったんですよ!だから謝るならこちらですから!」


提督「へ?じゃあ、ここは俺の部屋?」


鳳翔「そうですよ。よく見てください」


提督「あ、本当だ」


昨日貰った風俗優遇券が机にある


って!


提督「とお!」がばっ


鳳翔「どうしたんですか!」


提督「な、なんでもないですよ、ははは」


これを見られたらやばい隠しておこう


さて、状況確認だけど、鳳翔さんが隣で寝ていた


そして、俺から少し離れた所で如月とまるゆが掛け布団だけ掛けて寝ている


珍しいな


そして不知火は完全に布団からはみ出して寝ている


風邪引いていないと良いが


電は何処だ?


あ、いたよ・・足にくっ付いていました


違和感なくガッシリとくっ付いているな


鳳翔「皆さんが仲間として結束力を高める為に一緒に寝ないといけないんだって言いまして、それで部屋に入ったんですが皆さん当たり前のように提督さんの布団に潜り込んでしまい・・その、私も流れで・・すみません」


提督「いえ、寧ろありがとうございます。って!何言ってんだ俺は、ははは、鳳翔さん無理してみんなに合わせなくてもいいですからね?」


鳳翔「では・・私は仲間ではないと・・」ウルウル


提督「なんでそうなるんですか!嫌な事はしなくてもいいんですよ。みんなだって俺だって鳳翔さんの事は仲間だと思ってますから」


鳳翔「本当ですか?仲間外れにしません?」


提督「しません!」


鳳翔「良かった・・・でも、提督さん私嫌じゃなかったんですよ?一緒に寝るの」


提督「なっ!」顔真っ赤


鳳翔「あら?どうしました?」


提督「な、なんでもありません」


鳳翔「へぇ〜」


提督「な、なんです」


鳳翔「なんでもありませんよ?ふふふ」


なんなんだ!こんなに突っ込んでくる人だったか?


初めて会った時の夕張さんとは違い


絶対に勝てないという事は分かる


これ以上二人っきりだと俺が持たない


みんなを起こさないと


提督「み、みんな起きろ!朝だぞ!ほら!電、何時まで足にくっ付いてないで!ほら!起きろ!いてっ!噛み付くな!」


鳳翔「暖かったですよ提督さん」


提督「っ!頼むーー!起きてー!」


鳳翔「ふふふ、可愛い」


不知火「ヘックシュン!」


不知火「・・・鳳翔さん恐るべし」


少し時間を遡り


提督が眠った後の深夜の話し


明日の事が気になり眠れない夜を過ごしていた時誰かが部屋を出ようとしていた


誰なのかって言うのはもう分かってはいる


如月「・・・・・」そぉーと


ガシッ


如月「っ!」


不知火「何処へ行くんですか?」


如月「ちょ、ちょっとトイレよ」


不知火「先程行ったばかりだと思いますが?」


如月「お水を飲見過ぎた所為ね。うん、仕方ない」


不知火「提督」


如月「っ・・・」ビクッ


不知火「私も行きたいですが時と場合を考えてください。此処はおんぼろ鎮守府ではないんですよ?」


如月「分かってる・・分かってるけど・・不安で・・また、泣いてないかなって・・・そう思うと眠れなくて」


不知火「はぁ・・なら、私も行きます。いつもそうしてますよね?」


如月「不知火・・ありがと」


電「なら、さっさと行くのです!」


如月「あら?電、起きてたの?」


電「さっさとするのです!鳳翔さんが起きるのです!」


鳳翔「私がなんですって?」


電「はわっ!」


鳳翔「皆さん何処へ行くのですか?」


如月「そ、それは・・」


不知火「提督の所です」


鳳翔「どういう事ですか?何か用事でも?それでもこの時間に行くのはどうかと思いますが」


不知火「一緒に寝ます」


如月「不知火・・」


不知火「大丈夫です」


鳳翔「そう言うのはいけないと思いますが不知火ちゃんも女の子なんだから」


電「電はセーフなのです!だって胸が・・・・・・・・・・ないのです・・・ないのです・・・ちくしょう・・・なのです」


如月「自分で自分を追い詰めちゃ駄目よ」


電「・・・・・・・電はセーフなのです」


鳳翔「駄目です!電ちゃんもみんなも襲われたらどうするんですか?提督さんだって男性なんですから」


如月「構いません!」


不知火「が、頑張ります」


電「殴るのです」


鳳翔「約二名は後日話さないといけないようですね」


如月「でも、提督は襲ってくれないんですよね・・」


不知火「鳳翔さん!これには理由があるんです」


鳳翔「理由?」


不知火「そう、これは仲間達の結束力を高める為に必要な事なんです!明日の演習の為に必要なんですよ!」


如月「そうです!仲間達が一緒に寝る事で結束力が高まります!」


電「なんか高鳴るのです」


鳳翔「そんな理由が・・でしたら!私も」


不知火「え?」


如月「あの、無理しなくても」


電「そうなのです!」


鳳翔「私も仲間ですよ?仲間外れにしないでください」


不知火「なら、一緒に行きましょう」


鳳翔「はい」


こうして、私達四人は提督のいる部屋へと向かう


その途中武蔵さんが寝たのを見計らい逃げて来たまるゆと合流して五人になる


そして部屋へと入り流れるように提督の布団へと入る


大体の場所は決まっているのでみんな場所が被らずに素早く位置につける


如月は提督の胸あたりで電は足にしがみ付くのが良いらしい


まるゆは足元をもぞもぞと動き回りお気に入りの場所を見つけると止まる


そして私は提督背中に触れるか触れないかぐらいの位置がいつもの場所だ


如月や電のように思いっきりくっ付ける事は出来ない


逆に眠れなくなるからだ


鳳翔さんが少し戸惑った後にゆっくりと布団へと入った


鳳翔「お、お邪魔します・・・」


如月を挟むように提督の向いている方へ入る


中々の上級者ですね


小さな声で


鳳翔「こ、これが男性の温もり・・・悪くありません」


と言っていたけど聞かなかった事にした


そして私達は眠りについた


提督の香りと温もりはさっきまで眠れなかった私に安眠の眠りをくれた


やはり落ち着く


それから何時間経ったのだろうか


寒さで目が覚める


不知火「・・・寒い」


気付くと私は布団の外にいた


寒い筈だ


いつもは布団から出る程に寝相は悪くないはずなのだが


不知火「ん?」


どうやら布団から出ているのは私だけではなかった


まるゆ、如月「「うにゅ〜〜」」


二人も布団の外にいた寒いのか寝ていながらも二人はくっ付いて震えていた


不知火「やはり寝る場所が違うとこうなるのでしょうか?」


そう言う事にして、如月とまるゆを布団に押し込んで私も布団に入り眠った


そして、また、目が覚めた


不知火「何故?」


また、布団から出ていた


勿論二人も


まるゆ、如月「「ふにゃ〜〜」」


時間からして30分も経っていない


いくらなんでもこんなに寝相が悪い事なんてあり得るのだろうか?


私だけならともかく如月達まで


それに、鳳翔さんと電は布団から出ていない


まさか・・・・・


眠いけど我慢して如月を布団へ押し込んで観察する


少しして布団からゆっくりと如月が出てくる


そして布団から完全に出た


本人は寝ているようだし


これは、誰かが追い出している?


もう一度如月を布団へ押し込む


提督もそうだけど如月やまるゆは眠ると中々起きない


まぁ、それがあるから提督の布団へ忍び込めるのだし、こうやって如月を実験台に使える


そして少しして如月がゆっくりと布団から出てくる


その時少し布団を上げてみると


足が如月を押し出していた


その足は


不知火「鳳翔さん・・・・」


鳳翔さんは寝ているようだし


これは・・そして今気が付いたが鳳翔さんは提督を抱き枕のように抱きついて寝ていた


文句を言ってやりたいが提督が起きてしまうかもしれないので我慢する


どうやら鳳翔さんが私達を追い出したようだ


しかも無意識に


何故?


不知火「まさか・・鳳翔さん貴女も提督が・・」


いや、それでも無意識にやっている理由にはならない


もしかして鳳翔さんは寝相が悪いのだろうか?


だから、他の者がいると追い出してしまう


でも、それなら提督も電も追い出される筈では?


なんで二人は無事なのか


不知火「う〜〜ん」


如月「うぅ・・・・」


まるゆ「ハックシュン!」


その前に二人が寒そうにしている


また、押し込んでも追い出されるだけだし


部屋を少し探しもう一枚掛け布団を見つけたので掛けておいた


そう言えば今朝鳳翔さんを起こしに行った時抱き枕があった


不知火「提督を抱き枕として認識してるということですか・・それなら抱き付いている事にも納得出来ます」


だけど、電はどうだろう?


布団をめくり電を見る


コアラのように手足両方をガッシリと提督の足にしがみ付いていた


少し羨ましい


不知火「くっ付き過ぎのように思えますが・・」


身体全体を密着させていると言っても過言ではない


まさか・・・・・


そのあまりの密着に鳳翔さんセンサーには提督の一部として判断され追い出されなかったのでは?


不知火「だとするなら・・・・」


私も提督に密着すればいい


布団に入り背中に身体を預けるようにして眠る


そして・・


不知火「また、追い出されました・・」


何故でしょう?私も電程ではありませんが密着していたのに


何がいけないのか


不知火「足でないと駄目とか?」


電には悪いけど少しそこを退いてもらおう


しかし、電を引っ張るけどしがみ付いて離れない


不知火「本当に寝ているんですか」ググッ


電「はぐぐぐぐ!」ギュッ


電「なのです!」


ガブリ


不知火「っ!」


噛まれました


結局その後も試行錯誤を繰り返したが鳳翔さんセンサーは無慈悲に私を布団外へ追い出す


そして、電センサーにより入るだけで噛みつかれると言うおまけまで出来てしまった


もう、今回は諦めるしかない


負けを認めるのは今回だけですよ鳳翔さん


次は・・・・負けません


私はその場で横になる


この寒さを悔しさを私は忘れない


だから、あえてこのまま眠りにつこう


忘れない為に


そして朝を迎えました


多少の怠さはあるけど支障はありません


不知火「鳳翔さん・・次は負けませんから」


鳳翔「??」


提督「電!お前はスッポンか!いい加減に離してくれ!」


電「がるるる!・・なのです」


妹分?


ー午前8時ー


朝食を終えて連絡が入った


明石さん達が到着したと


駆逐漢も無事に着いたようだ


西提督「艦娘達よ!船を運ぶのだ!傷はつけるなよ!艤装展開を許可する」


西艦娘達「「「はい!」」」


望月「余計な所は触るなよ!」


西艦娘達「「「はい!」」」


提督「明石さん!夕張さん!」


明石「提督、待たせたね」


夕張「昨日はごめんね?でも、本当今日になって良かったよ」


提督「長旅お疲れ様です。でも、9時までに来るので良かったんですよ?もう少しゆっくり来れば良かったのに」


明石「一応聞くけど演習は何時から?」


提督「10時からですよ。だから1時間余裕を持っていましたから大丈夫ですよ」


明石「はぁ・・望月から聞いてなかったら本当に9時に着くようにしてたよ・・」


提督「え?それで良かったんですけど?」


明石「あんた本当に馬鹿ね!1時間で駆逐漢とうちの艦娘達の艤装の最終メンテが出来るとでも?」


提督「あ・・・・」


メンテの時間を考えていなかった


明石「最低でも1時間半は必要なの」


夕張「一応駆逐漢も持ってくる時に何処か傷んでいたらいけないし見ないと」


提督「すみません・・また、俺やらかしちゃいましたね・・提督なのに情けない」


明石「シャキッとしなさい!それでも私達の提督なの?」


夕張「お?」


提督「え?でも、明石さんは・・」


明石「どうなの!違うの?」


提督「はい!その通りです!」


明石「なら、一度や二度の失敗で一々挫けないの!良い?」


提督「はい!」


明石「あんたが教えてくれた事なんだからね」


夕張「ほほほ!これは」


明石「夕張、不気味に笑ってないでメンテ始めるよ!如月達は?」


提督「まだ、食堂にいます」


明石「了解!じゃあ、行くよ」


夕張「はいよ!」


夕張「提督、やったね!明石がデレたよ!私も頑張るから安心してね」


提督「元から不安なんてないですよ明石さんと夕張さんですから」


夕張「うんうん、その期待絶対に応えるからね!じゃあ!」


提督「ありがと・・・・」


望月「うっす!兄貴」


提督「望月さん、その兄貴って言うのはやめてくれません?」


望月「兄貴、さん付けも敬語もいらないぞ?あたしと兄貴の仲だろ?」


提督「う〜ん・・そうなのか?これで会ったのは二回目だと思うのだが」


望月「回数なんて関係ないって、おやっさんが言っていたんだよ。いつか尊敬出来て信用出来る人が必ず現れるからその時は迷わずその人に着いて行けと」


望月「まぁ、その前におやっさんに会わせないといけないけど」


望月「兄貴はあたし達を許してくれた。もしかしたら鎮守府に大きな影響を及ぼす事になっていたかもしれない。今回はならなかったけど、ゼロじゃなかった。それを許してくれた兄貴の大きな器にあたしは惚れたんだよ」


提督「ほ、惚れた!」


三日月「・・・・・・」


望月「あ、でも、惚れたと言っても恋愛感情じゃない。てか、恋愛感情がよく分からないんだけどね。尊敬してるって意味だよ」


提督「そ、そうか」


三日月「ほっ・・・・」


望月「着いて行けとは言われたけど部分解体されたあたしなんて役に立たない」


提督「そんな事は・・・・」


望月「無理して言わなくて良い。それにあたしはおやっさんに恩があるからやっぱり今いる場所を離れられない」


望月「だから、せめて兄貴と呼ばせてもらえないだろうか?」


提督「分かった。そこまで言われたら断れないよ」


望月「流石兄貴!」


兄貴って呼ばれるのも悪くない罪悪感も多少あるけど


て事は望月は舎弟になるのか?舎妹か?


なら、一言くらい兄貴らしい事を言うか


提督「望月、今いる場所が大切ならどんな事があっても守るんだぞ?」


望月「そのつもりだ」


提督「うん、良い目だ。もし、望月達だけでどうにもならない事になったら俺に相談してみな?」


望月「そこまで兄貴に迷惑をかけるつもりは・・」


提督「望月が俺を兄貴と呼ぶ意味には覚悟があったと思える、俺も呼ばれる事を承諾したんだ。呼ばれる覚悟ぐらいしている。大切な妹分を守るね」


望月「兄貴・・・・」


提督「望月、長旅お疲れ様。この後仕事はあるのか?」


望月「今日はもうない」


提督「なら、ここで休んで行けよ。歓迎する」


俺の鎮守府じゃないけど、西提督なら許してくれるだろう


望月「うっす!兄貴とは近いうちに飲みに行きたいな」


提督「え?俺・・未成年だし、望月も」


望月「艦娘だった間は歳は取らないって言えば分かるかな?」


提督「何歳なんだ」


望月「それは秘密」


提督「あと、2年待ってくれよ」


望月「残念・・まぁ2年くらいすぐかな?約束だぞ」


提督「あぁ、約束」


こうして2年後に望月と飲む約束をした


望月って俺より歳上だったんだ・・


三日月「提督さん!」


提督「三日月さん、お疲れ様です」


三日月「わ、私の事も三日月でいいです!敬語も入りません!」


提督「分かった。三日月お疲れ様疲れたろ?部屋を用意してもらうから休んでもらって」


三日月「あ、あの!提督さん!」


提督「ん?なに?」


三日月「昨日の事は・・・」


提督「ん?昨日の事?なんかありましたっけ?全く覚えがないんだけど」


三日月「・・・・・地図を食べた話しなんですけど」


提督「あ、うん・・・」


折角その話しから逸らしたのに何故自分から・・・


三日月「昨日の私も・・私ですから・・それを知っておいて欲しいんです。それとも本当に忘れてしまったんですか・・」


提督「いや、覚えてるよ。中々あんな娘はいないからね。衝撃的だったって言うのが本音かな」


三日月「でも、それが私、三日月なんです」


提督「うん、そうだね」


三日月「嫌いになりました?」


提督「なるわけないじゃないか、寧ろもっとお近づきになれたらなって思うくらいだ」


確か、望月の姉妹艦になるんだよな?なら、望月を妹分としているなら他の姉妹共仲良くしないとな


三日月「本当ですか!」


提督「えぇ、だからこれからもよろー」


三日月「なら!なんでメールしてくれなかったんですか!」


あれ?いきなり怒ってる?


メール・・・メール・・あ、メアド貰っていたんだ!


まさか、気にしていたとは・・・


俺からのメールなんてどうでもよくね?問答無用で迷惑メール行きじゃないか


寧ろ迷惑メールの方も勘弁してくれと言うレベルかも・・


ああ、自分で言ってて虚しくなってきた


三日月「なんでですか・・・」


やばい、なんか周りからドス黒いオーラが見えるんですけど・・


皐月「こ、これは・・・・止めないと」


望月「黙ってみていろ」


三日月「答えてくださいよ・・・・嫌いになったわけでもないのになんでメールくれないんですか?嘘なんですか?そうなんですね!やっぱりこんなお子様じゃあ嫌ですよね?ね?」


やばいよ!これ!刺されてもおかしくね?中に誰もいませんよ?ってなるの?


助けて!望月!


望月「^_−☆」


皐月「^_^;」


え?なにそれ?可愛いけど・・自分でどうにかしろって事なのか!


提督「お、落ち着いてくれ三日月!これにはわけが」


三日月「わけ?なんですか?」


少しだけオーラが弱まったチャンスだ


提督「実は俺携帯を持っていなくて・・それでー」


三日月「噓だ!!」


提督「っ!」ビクッ


こ、怖いよ〜漏らしそうだ・・助けてくれ


提督「本当なんです!あの時は言い出せず・・でも、近いうちに携帯を買う予定だったんです。その時は送ろうかと・・」


やばい、これくらいの言い訳しかない


刺される・・刺される!!


三日月「本当なんですか?信じても良いんですか?」


提督「あ、あぁ、本当だ新しい携帯を買ったら一番にメールするつもりだったんだ」


三日月「一番・・・えへへ」


オーラは完全に消えた


あれ?俺いつの間にこんなに汗かいていたのだろうか?


全く気付かなかった


三日月「絶対ですよ?」


提督「はい!必ず買った暁にはメールをさせて頂きますであります」


三日月「えへへ、待ってますからね?」


助かったのか?俺は


望月「三日月、そろそろ行くよ」


三日月「はい、それじゃあ、待ってますよ?」


三日月「ずっと」


提督「はい!」ビクッ


提督「ふぅ・・・・・疲れた」


皐月「お疲れ〜ボクは皐月って言うんだよろしくね」


提督「おんぼろ鎮守府の提督です。よろしくお願いします。皐月さん」


皐月「ボクも呼びすてでいいから、なんか敬語とか使われるとくすぐったくて」


提督「そうか、これからよろしく」


皐月「うん、よろしく。それにしても」


皐月は俺の身体をジロジロと見る


提督「ん?」


皐月「ふむふむ、中々顔は整ってる方だけど・・なんか身体がなよなよしてる感じがするけど鍛えてる?」


提督「ははは、全然です・・・」


仕方ないじゃないか、執務仕事で身体を鍛える暇なんて・・・


あるけど・・せめて休みの日くらいはね?


皐月「これじゃあ三日月は渡せないよって言うかおやっさんに勝てないよ?」


提督「ん?別に君達のおやっさんと戦うつもりなんてないけど?」


皐月「いや、おやっさんがそれだと認めてくれないと思うよ」


提督「え?なにを?」


皐月「結婚」


提督「誰かするの?」


皐月「え?提督が三日月と」


提督「ふぇ?」


皐月「あれ?・・あ、まだ付き合ってないって事?え?て事は三日月の片想い?」


提督「皐月?どういう事?」


皐月「あ〜さっきの冗談だからごめんごめん」


提督「そ、そうなのか」


皐月「これは先が長そうだ」


提督「皐月も疲れたろ?そろそろ休むと良いよ」


皐月「うん、じゃあそうするよお兄さん」


提督「お兄さんって、おーい!」


そう言えば皐月も姉妹艦になるから良いのか


でも、お兄さんに兄貴か・・・


提督「はぁ・・・・疲れた」


これ、演習出来るかな?


ちなみに如月も姉妹艦だが


望月「ん?おお、如月久しぶり」


如月「ん?そうね、望月元気?」


望月「うん、それなりに元気」


如月「そう、良かったわ。しっかりするのよ?」


望月「うっす!」


三日月「如月もここの鎮守府だったんですね」


如月「ちょっと違うけどね。ちゃんと寝てる?少し肌が荒れてるわよ?」


三日月「あ・・ちょっと」


如月「ちゃんとお肌の手入れはするのよ?これあげるから私が使ってる化粧水なんだけど」


三日月「ありがとう!大切にします!」


如月「使ってね?」


皐月「ねぇねぇ!ボクには何かないの?」


如月「ないけど?」


皐月「え!・・・」


如月「冗談よ、って言いたいけど本当にあげるものがなくてごめんなさいね」


皐月「むぅ〜なら仕方ないかな」


皐月「あ、そう言えば対戦相手の提督に会ったけど若いからって油断すると痛い目見るよ?」


如月「ん?・・まぁ、若い方ではあるのかな?と思うけど大丈夫よ。うちの提督の方が100倍凄いんだから」


皐月「ほう、べた惚れだね!」


如月「ふふふ、そうよ」


皐月「応援してるからね!」


如月「ええ、ありがとう」


明石「如月、そろそろ行くよ」


如月「はい、じゃあ、メンテあるから」


望月「ん、じゃあ」


三日月「演習頑張ってくださいね。応援は出来ませんけど」ボソッ


皐月「バイバイ〜」


感動の再会とは程遠い会話で終わった


姉妹の会話って大体こんなものなのだ


演習開始直前


ー午前9時ー


演習メンバーを集めての会議


提督「開始地点なんだがここら辺とかどうだ?」


如月「提督の決めた場所ならどこでも良いです」


不知火「異義なしです」


電「よく分からないので何処でも良いのです」


まるゆ「深そう・・・・」


鳳翔「ここからなら背後からやられる事はなさそうですね」


提督「そう、演習実施区域ギリギリだからな背後から来ようものなら反則で俺達の勝ちだ」


まぁ、そんな事を西提督がするわけはないが


提督「とりあえずこんなものかな?」


鳳翔「作戦とかはどうなるのですか?」


提督「今回は初めてだからな、多分作戦を考えても上手く動けないと思う。逆に邪魔になってしまうと思うんだ。俺も初めて戦いで海に出る。みんなその時その時で考えて動くしかない」


情けない話し作戦なんて大層な事を俺は考えられない


今は経験をたくさん積んでいくしかない


不知火「臨機応変にという事ですね」


提督「そういう事だ質問はないか?」


みんなやる気の目だ


まるゆが少し不安そうにしているな


提督「まるゆ、まるゆは俺と駆逐漢に乗ってもらう。海に放り出したりはしないから安心してくれ」


まるゆ「隊長・・・はい!」


提督「他はないようだな」


提督「よし、みんな円陣組むぞ!集まれ!」


如月「はい!提督の隣はわたー」


電「隣はもらったのです!」


如月「そ、そんな」


不知火「もう片方がありますよ私が貰いまー」


鳳翔「お隣り失礼しますね」


不知火「そんな・・・・」


まるゆ「よいしょっと電の隣良いですか?」


電「どうぞなのです」


提督「おーい!二人とも早く来いよ」


如月、不知火「「はい・・・」」


みんなが集まり円陣組んだ


身長差がある娘もいるので中腰なのが少しきついけど


提督「演習!絶対に勝つぞ!」


全員「「「「おおーー!!」」」」


そして時間はあっという間に演習開始時間になり


みんな海へと出た


俺も駆逐漢に乗って出た


操作方法は軽く教えてもらい、後は説明書を渡してもらった


明石さんがその時何かを言おうとしたがやめた


なんだったのだろうか


そして開始地点


提督「こちら準備完了です」


西提督『こちらも完了だ』


西提督『お互いにとって良い演習であるように』


提督「はい!」


西提督『演習の開始を宣言する!』


提督「了承します!」


提督、西提督「「演習開始!!」」


そして演習が始まった


飛べない艦載機


演習開始が宣言され始まった


と言ってもいきなりドンドンパフパフと戦いが始まるわけもなく


敵も見えない静かな海の上にいるわけで


陣形はとりあえず真ん中に俺の駆逐漢


そして左右に不知火と電


前方に如月


後方に鳳翔さんで俺を守るように円形をとっている


まるゆは俺と同じ駆逐漢で操作などを手伝ってもらっている


まずは


提督「敵の索敵からだな。まるゆ例の物を」


まるゆ「はい!」


敵の居場所を向こうより早く見つけることによりこちらが有利になる


いきなり強襲をかけることも出来るからだ


レーダーなどを使って探すのだが、艦載機を搭載した艦娘が居れば


艦載機を使って発見する事が出来る


そして俺の艦隊には鳳翔さんがいる


ちなみに円形と言っても少し距離を離しているので本来なら無線で命令をするのが普通だけど


俺が持っているのは西提督から借りた西提督との連絡用の無線だけで後は自分で用意しなければいけなかった


勿論うちに無線なんて高価な物はない


だからと言って声が届く距離ではない


まるゆ「隊長!はいこれを」


提督「ありがとう」拡声機


これなら届くと思う


提督「鳳翔さん!偵察機を飛ばしてください!」


鳳翔「はーーい!」ふりふり


手を振っているという事は聞こえたという事だ


さて、どうやって飛ばすのか


鳳翔「偵察隊、お願いします」


弓矢を構えて矢を発射した


そしてそれは光に包まれ艦載機になった


提督「おお!」


何故、矢が艦載機になるのかはよく分からない力の所為だと言う


多いな・・よく分からない力って


なんかそれを言えばなんでも済むと思ってないか?上層部の人間達は


そして、その艦載機はそのまま水中へと落ちて行った


チャポン


鳳翔「っ!」


提督「おお!!」


俺も少しは艦載機について調べていたが、水中を泳ぐ艦載機なんて知らない


まさかの、新型かな?潜水型艦載機かな?そうだとしたら凄い事だ


でも、それなら艦載機にする意味がないけど


まぁ、そこはあれだ気にしない


提督「ん?まだ射つのかな?」


鳳翔さんはまた弓矢を構えてさっきよりも上に発射した


光と共に艦載機になり綺麗な放物線を描き海へと


艦載機「」沈みますぜ


チャポン


鳳翔「そんな・・・妖精さん達応答してください!どうなっー・・嘘・・」


海も良いけど、一機くらい空に飛ばしてくれないかな?


鳳翔「提督さーーん!無理でーーす!」


鳳翔さんがこちらに手でバツマークをつくっている


どう言う事だ?


提督「まるゆどういう事だと思う?」


まるゆ「バツですから無理という事では?」


提督「発艦出来ないって事?」


鳳翔さんはピョンピョンジャンプしながら手を大きく使ってバツマークを主張していた


可愛い


とりあえずバツマークを真似て見ると残念そうな顔をして首を縦に振っている


これは何があったのか聞いてみないといけないな


提督「鳳翔さん!一回こっちに来てください!」


鳳翔さんを呼んだがその時


如月「敵艦載機接近!」ドドド


前方にいた如月が機銃を撃った


提督「っ!なんだ!」


まるゆ「敵艦載機です!隊長は船内へ」


提督「いや、ここで指揮を!」


まるゆ「隊長がやられたらお終いなんです!中へ」


提督「くっ!」


如月「やっぱり当たらないか・・」


敵艦載機「射撃開始」ドドドドドド


如月「きゃっ!」


電「野朗!ぶっころしゃぁああ!」


不知火「電!陣形を崩しては!って!聞こえてないですよね」


提督「艦載機一機にしかも偵察機に陣形を崩されるなんて・・」


まるゆ「機銃使わせて貰います!」


まるゆは船の前方にある機銃を使い敵艦載機を撃つが


まるゆ「ちっ!避けられるます・・・こちらに来ます!隊長!」


提督「くそっ!」船内へ避難


ドドドドドドドドド


まるゆ「っ!駆逐漢損傷軽微」


電「こうなれば主砲なのです!」


不知火「やめて!駆逐漢に当たります!特に電だと洒落にならない!」


電「なら、見てるだけなのか!・・なのです」


不知火「機銃でどうにか!」ドドド


電「当たるのです!」ドドド


まるゆ「ぐっ!駆逐漢小破!電!撃つな!当たってんだよ!」


電「なのです・・・・・」


如月「提督だけでも・・駆逐漢だけでも逃すのよ!」


敵艦載機「甘い!」避ける


まるゆ「くらえ!」ドドドドドド


ガチッ


まるゆ「あれ?・・ジャムりました!」


敵艦載機「貰った!」


まるゆ「っ!」


提督「危ない!」


まるゆはただでさえ耐久値は低い撃たれれば大破になってしまう


そうなれば駆逐漢はただの的になってしまう


提督「まるゆ!避けてくれ」


まるゆ「避けたら!駆逐漢に当たります!」


敵艦載機「くらえ!」


その時


敵艦載機「っ!」


艦載機「」ピューーー


コツン


敵艦載機「いて!」


ドカーーン


敵艦載機が飛んできた艦載機にぶつかり爆発した


まるゆ「助かった・・・・」


提督「でも、一体誰が」


後方を見ると近くまで来ていた鳳翔さんが弓矢を構えたまま泣いていた


鳳翔「ごめんなさい・・・・艦載機さん・・」


提督「まさか・・」


艦載機を飛ばしたのは鳳翔さんだ


そしてその艦載機をぶつける事で事故を起こさせて爆発させる


でも、空母達にとって艦載機は自分の半身


それを自分の手で壊したようなものだ


鳳翔さんのダメージはかなりある筈だ


提督「みんな集合!」


とにかく今の現状を把握しなければ


でも、鳳翔さんは動かなかった


その場にへたり込んでいた


提督「まるゆ、鳳翔さんを連れて来てくれるか?」


まるゆ「はい!鳳翔さーん!」


提督「なんて様だ・・これが演習か」


ふと空を見上げるとかなり上の方に艦載機が見える


電「撃ち落すのです!」ドドド


提督「あれは撃つな!」


不知火「あれは敵ではありません!」バシッ


電「いたっ!そうなの?」


提督「ああ、だから撃たないでくれ」


と言っても弾なんて届かない程上にいるけど


あの艦載機は不正などを防ぐ為に審判監視用にカメラが付けられており、西鎮守府のモニターから轟沈判定などの審判を行なっている


つまり、今もこの状況を西鎮守府にいる明石さん達や待機している艦娘達も見ているという事だ


そして審判員は基本東鎮守府から来るのだが


昨日の遅刻で俺達が着く前に帰ってしまったようで


なんでもエステの時間に間に合わないと言っていたらしい


西提督に聞くと帰った審判員が熊野という艦娘だという事が分かり


熊野・・・・・・・くまのん!


そして今朝謝罪の電話をした


遅れた理由などを丁寧に説明した


そして言われた事がため息混じりな声で


熊野「提督はのろまなのね」


それから審判員はどうすれば良いかを聞いた


対戦する鎮守府のどちらにも所属していない艦娘で審判員研修を終えた者なら誰でもオーケーらしいけど


そう言えば武蔵さんは大本営の艦娘だ


もしかしたらと思い聞くと


武蔵「審判員研修?ああ、あのつまらない研修か。うむ、審判員ならやってやるぞ」


提督「ありがとうございます!」


その際に大和から


大和「私も大本営所属なんだけど?それに研修なら終えてるけど?なんか言う事あるよね?」


提督「え?そうだっけ?意外!」


大和「あ?もう一度言ってみ?」スリーパーホールド


提督「ぐぇえええ!そうでした!大和さんお願いして良いですかぁあああ!首がぁああああああ!折れるぅううう!」


大和「頼み方があるよね?土下座しなさいよ!」


提督「今の状態で出来るわけがぁああああ!します!しますからぁあああ!ぎゃぁああああこれ以上力をー・・・ぐぇ・・・・」


大和「あ、絞め落としちゃった」


という事で大和さんと武蔵さんの二人に審判員をしてもらっている


ー西鎮守府ー


明石「・・・・・・・」


夕張「いきなり小破か・・これはきついね」


大和「艦載機一機であんなにやられるって情けない」


武蔵「まぁ、これが初陣のようなものらしいからな仕方ない」


大和「だけど、鳳翔さんは艦載機もまともに扱えないなんて」


武蔵「なにか訳ありのようにも見えるがな」


大和「とりあえず駆逐漢はまだいけそうだし続行ね一応聞いてみるかな?」ピッ


大和「こちら、審判員の大和です。提督、応答してください」


提督『こちら提督』


大和「駆逐漢の損傷具合から見てまだ演習を続行できるけどやる?」


提督『当たり前です!このくらいで諦めませんよ』


大和「了解。演習を続行します。無線終了」ピッ


大和「ふぅ、鳳翔さんはどうするんだろ?」


武蔵「なにか話し合ってるみたいだな見守るしかないだろ」


大和「だね」


ー提督達ー


みんなを駆逐漢の近くに集め被害状況の確認だ


提督「まず、被害状況の確認だ!中破または大破したものはいるか?嘘はつくなよ」


まるゆ「見た感じではみんな無事のようです」


どうやら如月が少し被弾したようだがそれ以外は全員無傷のようだ


駆逐漢は小破しているが問題はない


問題は鳳翔さんか


鳳翔さんは駆逐漢に乗せて座らせているが元気がないのが見て分かるほどだった


如月達には近くを警戒してもらって鳳翔さんの元へ行く


ちなみにまるゆは半ギレで駆逐漢の機銃を直している弾づまりらしい


提督「鳳翔さん大丈夫ですか?」


鳳翔「提督さん・・ごめんなさい役に立てなくて・・」


提督「そんなのは良いんです。それより鳳翔さんですよ。すみませんでした・・俺が不甲斐ないばかりにあんな事をさせてしまって」


鳳翔「そんな提督さんが謝る事なんて一つもありません!」


提督「優しいですね鳳翔さんは」


だからこそこれ以上鳳翔さんを苦しめたくはない


提督「こちら、提督応答してください」


大和『こちら大和、どうしました?』


提督「特殊ルールを使おうと思うんですが」


大和『提督の権限を使い味方艦娘を轟沈判定にさせるですね。・・まぁ、それが良いと思うよ?』


提督「はい、どうして艦載機が飛ばせなかったのかとかは後回しです。今は鳳翔さんを休ませたい」


大和『相変わらず甘ちゃんだけど、艦載機が飛ばせないんじゃ仕方ないね』


大和『では、鳳翔さんの轟沈判定を宣言してください。そうすれば轟沈判定にします。なお、轟沈判定にされた艦娘の轟沈情報は相手にもいくのでそれを知った上で宣言してください。飛ばせなくても抑止力にはなる事もありますから。まぁばれてるだろうけど』


提督「こちらが不利になろうとも鳳翔さん優先です」


大和『・・・・本当ムカつく』ぼそっ


提督「え?」


大和『宣言してください』


何か言われたような気がしたけど気のせいか


提督「はい、鳳翔さんをごーっ!」


いつの間にか近くまで寄って来ていた鳳翔さんが人差し指で口元を軽く押さえてきた


優しく押し当てられた指に少しドキドキしたりした


これじゃあ喋れないな


鳳翔「提督さん・・私は大丈夫です。だから轟沈判定はしないでください」


提督「・・・・・・・・」


鳳翔「提督さんは言ってくれましたよね?私も大切な仲間だって・・私もそう思います。提督さんや如月ちゃん達は私にとっても大切な仲間です」


鳳翔「まだ、鎮守府に来てから少ししか経っていませんけど、それでも私はみんなの役に立ちたい・・みんなの為に死にたい」


提督「・・・・・・・・」


押さえられていた指が離れる


提督「鳳翔さん・・・・・」


鳳翔「お願いします。次は躊躇わずに・・やりますから・・こんな事言うのはいけないと思いますが艦載機よりみんなの方が大切です」


提督「大和さん」


大和『・・・・・・』


提督「引き続きよろしくお願いします。無線終了」


大和『了解』


鳳翔「提督さんありがとうございます!」


少し無理をして笑っている鳳翔さんに言った


提督「二つ条件があります。一つはこの演習では艦載機の使用を禁止します」


鳳翔「え?でもそれだと」


提督「どうして艦載機が飛ばせないのか理由は分かりますか?」


鳳翔「は、はい・・それはー」


提督「言う必要はないです。それを聞いて今から飛ばせるようになりますか?」


鳳翔「無理です・・・」


提督「なら、後日聞いてその時考えれば良い」


鳳翔「艦載機が飛ばせないと私はいる意味が・・・」


提督「二つ目はその前にちょっと失礼しますよ」


鳳翔「え?」


鳳翔さんの前髪を少し上げて


提督「デコピン!」パシッ


鳳翔「ふにゃ!」


割と本気でデコピンをした


痛いと思う。それでも・・これだけは


鳳翔「提督さん?・・・」(/ _ ; )


提督「二度と誰かの為に死にたいなんて言うな!俺の為でも!如月達の為でも!民間人の為でも!誰の為でもない!」


提督「死ぬんじゃないみんなで生きるんだ!生きる為に戦うんだ。良いですね?」


提督「死ぬ時は・・俺だけで良いんです・・」


鳳翔「っ!」


提督「これが二つ目の条件です」


提督「すみません、おでこ痛かったですよね」おでこさすりさすり


鳳翔「っ!」ギュッ


提督「っ!」


いきなり抱きしめられた


提督「鳳翔さん?」


鳳翔「そんな事言わないでください・・・」


絞り出すように声を出した鳳翔さんは泣いていた


提督「・・・・・・・」


鳳翔「条件は守ります。死ぬなんて言いません。ですが・・提督さんも言わないでください・・」


提督「ごめん・・・・うん、言わない」


鳳翔「もう少しこのままで良いですか?」


提督「はい、こんな胸で良ければ何時でも貸しますから」


鳳翔「そんな事言うと本気にしますよ?」


提督「本気ですから」


俺の安い胸で落ち着いてくれるなら鳳翔さんだけじゃなくみんなにも貸すつもりだ


鳳翔「温かいですね提督さんは」


提督「そうかな?」


鳳翔「はい、提督さん・・」


提督「っ・・」


そんな潤んだ目で見られると


まるゆ「隊長!」


提督、鳳翔「「っ!」」


慌てて離れる


いかん!演習中に何してんだ俺は


少し残念と思いつつ


自分の心臓が凄くドキドキしている事に気付いた


顔も暑いし頭の中もふわふわする


慣れない事はするもんじゃないな


よし、落ち着け俺・・・・


提督「ふぅーー!」


自分の頬を少し強めに叩く


痛みが俺をヴァルハラから現実へ戻した


比喩だよ?


提督「よし、鳳翔さんこれを」


鳳翔「これは?」


提督「鳳翔さんにはまるゆと同じ駆逐漢の中で戦ってもらいます。その際に鳳翔さんには駆逐漢の運転を頼みたいんですけど良いですか?このページから読めば分かると思います」


鳳翔「分かりました!やってみます」


提督「待たせたなまるゆなんだ?」


まるゆ「機銃が直ったかどうか試し撃ちをしたいのですが」


提督「う〜ん・・・まぁ、もう場所はばれているだろうし良いよ」


まるゆ「はい!」


まるゆ「よいっしょっと」ガチャン


まるゆ「っ!」ドドドドド


電「いたっ!痛いのです!誰じゃあ!・・なのです」


まるゆ「すみません!」


電「気をつけるのです!」


まるゆ「はい!」


まるゆ「・・・・駆逐漢の仕返しです」ボソッ


まるゆ「隊長!機銃直りました」


提督「よし、流石まるゆだ」


まるゆ「えへへへ、あ、主砲の弾込めしておきます」


提督「あぁ、頼む」


鳳翔「う〜ん・・エンジン始動がこれかな?」ポチッ


ガシャン


《一般船モード始動!》


提督「船が喋った!そして駆逐漢の主砲と機銃が床下に収納された!ただの船になった!それに船の名前がおんぼろ鎮守府最終防衛指揮駆逐漢提督と書かれていた場所がただの船って名前になってる!」


なに?この無駄な機能


ついでに言うと主砲の弾込めをしていたまるゆも一緒に収納された


提督「まるゆ!」


返事がない


少ししてから床下から


まるゆ「弾込め終わりまーあれ?ここ何処?隊長!」


提督「まるゆ!今助けるからな!」


運転席へと向かう


提督「鳳翔さん!何押したんですか!」


鳳翔「え?あ、ごめんなさい!すぐに戻します」ポチッ


ガシャン


《駆逐漢モード始動!》


主砲と機銃とまるゆが出てくる


そして名前も変わった


まるゆ「あ、帰ってきました!」


提督「怪我はないか?」


まるゆ「はい!大丈夫です」


まさか、ビックリしたがまさか駆逐漢にそんな機能が付いてるとは


一般船モードなんて必要か?


そう思っていると


不知火「提督お話しがあります」


提督「どうした?」


不知火「敵の場所なんですけど、なんとなくですが分かるんです」


提督「ん?どう言う事だ?」


不知火「正直自分でも分かりませんがなんかそんな感じがするんです」


提督「ふむ・・・如月や電はどうだ?」


如月「私は分かりません。見渡してみたけど敵は確認出来きませんでした」


電「全く分からないのです」


提督「不知火だけって事か」


不知火「提督、言っておいてなんですけどあまり信用性に欠けますしなんとなく感じる程度ですから・・・無視しておいても良いです」


提督「いや、信じてみよう」


不知火「良いんですか?」


提督「何もしないよりはマシさ。それに不知火のそのなんとなくを信じてみたいんだ」


不知火「歓喜!」


提督「それで?敵の反応は何処からするんだ?俺にも分かるように頼む方角を言われても分からんぞ」


不知火「大体駆逐漢が今向いている方向から9時と3時の方向に一人ずつ反応があります。徐々に来ています」


提督「9時と3時?おやつの時間かな?」


如月「そうではなくてこれはー」


まるゆ「時計の真ん中にまるゆ達がいるとして9時の所と3時の所から来てるという事です。つまり左右から一人ずつ来てるという事です」


不知火「はい、そういう事です」


如月「むぅ〜〜」


奇襲をかけるなら正面からより後ろからだけどここは演習区域内ギリギリだから後ろからはこれない


だから来るなら横か


全員で来ない所もまぐれで西提督の船だけを破壊されてしまわないようにしていると思えば・・


ボスは最後ってか?


提督「よし、信じよう。その情報を」


不知火「ありがとうございます!」


如月「じゃあ?どう動きます?全員でどちらか来ている方に突っ込みます?」


電「それとも二人をここで迎え撃つのですか?」


提督「う〜〜ん・・・」


もし、如月の考えた一人狙いをすれば後ろからやられる場合もあるし


電の考えた二人を迎え撃つとなると連携次第では俺たちなんて簡単に倒せるし場所がばれている以上艦載機がまた来ないとも限らない


それに相手は西提督に鍛えられた艦娘なんだ


全員で一人の艦娘に挑んで勝つかも怪しい


小破だが、所詮は駆逐漢だ。すぐにやられてしまえばそれで終わる


どうするか


とにかく場所は移動しなければいけない


だが、このままほって前へ進めば後ろからやられる


提督「う〜〜ん」作戦考え中


鳳翔「う〜〜ん」説明書読み中


まるゆ「あの、隊長まるゆに考えがあるのですが」


提督「聞かせてくれ」


そう言うと何処から手に入れたのか海図を広げた


まるゆ「今まるゆ達がいるのがここら辺だと思います。潮の流れから誤差はありますが大体ここら辺です」


提督「うん、開始地点から少し進んでるな」


まるゆ「そして敵は・・不知火、敵の正確な場所を教えてください」


不知火「はい!駆逐漢に乗りますね」


提督「あ、潜水艦や空母は大丈夫だけど駆逐艦とかは艤装解除して乗ってくれないと床が抜ける」


艤装が重いからね


不知火「場所は多分ここら辺です」艤装解除


まるゆ「するとあまり時間はありません。そしてこの二人が大体同じ距離を持っています。という事は」


提督「左右どちらに行くのも距離があまり変わらない場所」


不知火「右にも左にも同じ距離で行けるのは真ん中ですね」


まるゆ「つまり西提督さんの船はこのまま真っ直ぐ行けば見つけられるかもしれません」


提督「・・・・・まるゆ、もしかして」


まるゆ「はい、駆逐漢はこのまま前進して西提督船を探して、こちらに来てる二人は一人ずつが迎え撃つ」


まるゆ「右側から来てるのを電が迎え撃ち左側から来てるのを如月が迎え撃ちます」


不知火「不知火は?」


まるゆ「駆逐漢と共に前進します。そのなんとなくで西提督船を見つけます」


提督「如月と電は一対一になるという事か・・」


まるゆ「勝たなくていいんです。時間を稼ぐだけと考えれば良いんです」


提督「うむ・・・・しかし、二人は足止め出来たとして向こうはまだ三人も艦娘がいる」


まるゆ「はい、ですからこれは賭けなんです。まともに戦って勝てないならそうするしかありません。こっちも奇襲をかけるしかありません。それにこっちも艦娘三人いますよ?やはり不安ですか?」


提督「正直に言うとそうだ・・もっと安全な方法があー」


まるゆ「安全な作戦なんてありません。常に死と隣り合わせですから決めるのは隊長です。でも、これが戦うという事です」


提督「・・・・・・・」


安全な作戦なんてない


多少の無理も必要なのかもしれない


それでも考えてしまう


もしこれが実戦なら・・今の作戦を俺は実行出来るのか?


如月と電を囮に使って


二人を信じたい・・でも・・・


如月「私はそれで良いと思います」


電「電もそれで良いと思うのです」


提督「良いのか?囮なんだぞ?」


如月「それでもそうするしかないならそうする」


提督「っ・・・・・」


如月「それに」


電「電達は囮になる気なんてないのです!」


提督「え?」


如月「倒したら必ず後から追いかけます。だから信じて」


電「別に倒してしまっても良いんだろ?・・なのです」


提督「二人とも・・・・」


不知火「提督は必ずお守りしますから」


まるゆ「隊長と駆逐漢の事は任せてください」


鳳翔「えっと?エアコンフィルターの外し方?なんか操作方法から遠ざかっているような?」説明書読み中


提督「みんな・・・・」


なにやってんだ俺は


演習前にみんな覚悟していたじゃないか


それなのに俺は最初の艦載機襲撃で心折れかけてんじゃねえよ!


色々馬鹿みたいに考えて止まってんじゃねえぞ!


絶対に勝つってみんなに言ったじゃないか!


後の事は後で考えればいい


勝つ為に覚悟を決めろ


提督「電、気合いを入れてくれ」


如月「提督・・それなら私がー」


電「歯をくいしばるのです!」


提督「来い!艤装は解除しろよ?」


如月「・・・・・・」しゅん


電「ちっ・・・・」艤装解除


電「とぉ!」ピョン


不知火「飛んだ!」


まるゆ「意味なくジャンプしただけです。自ら隙を晒すとは・・」


電「なのですインパクト!飛燕!」ゴツン


提督「うぎゃ!」


飛び上がりからの振り下ろされた拳は


提督の頭にたんこぶを作るのには充分過ぎる程の威力を発揮した


如月の電を見る視線が一瞬だけ曇っていたように見えたが気のせいだ


提督「よし!作戦を伝えるぞ!電は右を如月は左の敵を頼む」


如月「はい!」


電「はいなのです!」


提督「そして俺たち駆逐漢はこのまま待機する」


不知火「え?前進しないんですか?」


提督「やっぱり何か引っかかるんだ。西提督さんにしては単純過ぎると言うか・・だから下手に動かず向こうから来るのを待つ」


提督「だから、二人ともやばくなったら逃げて来い。その時はこちらの全ての力を使って一人の艦娘を大人気なく倒すぞ!」


如月「はい!提督の為に必ず・・勝って帰ってきます!」


電「なのです!」


提督「よし!行ってくれ!死ぬなよ」


如月、電「「はい!」」


提督「不知火一人になるけど俺達駆逐漢組が後ろから援護するからもしもの時は頼んだぞ?」


不知火「はい!この不知火必ずやご期待に応えてみせます」


駆逐漢から飛び降り艤装を展開して駆逐漢の前方へ行き腕を組んで立ち止まる


不知火「・・・・さぁ来るなら来てください!」キラキラ


ここからでも伝わる不知火の気迫が頼もしい


心なしか少し光ってるような?


提督「まるゆは主砲と機銃それに例の物を準備してくれ」


まるゆ「了解です!」ダッ


提督「鳳翔さーーん!」


鳳翔「はーい」


提督「操作方法分かりましたか?」


鳳翔「今、エアコンフィルターを外してます。あ、取れました」


提督「なんで!取ってんの!」


こうして作戦が開始された


作戦名は・・・・・・・


うん、思いつかない!


姉を超える為の力


ー駆逐漢左方向から少し離れた場所ー


電「・・・・・・・・」


ここまで来てやっと誰かがこちらに来ているのが分かった


不知火の言っていた事は合っていた


来ているのは一人でこの感じは・・


電「丁度いいのです・・・」


もう、あの頃の守られてるだけの電ではないと


教える機会には丁度良い


雷「電・・・・」


電「やあ、なのです」


雷「誰か気付いて来ることは覚悟していたけど・・まさか一人なの?」


電「なのです!」


雷「電、無理してない?無理に戦う必要はないのよ」


電「無理なんてしてないのです!」


雷「嘘ね。電の司令官は良い人だってのは分かったけど・・電一人にこんな事させるなんて・・何も分かってない」


電「っ!」


雷「ねぇ、うちに来ない?」


雷「私達の司令官は無理に戦いを強要しないし、艦娘の数もたくさんいるから出撃だって嫌なら行かなくていい」


電「司令官は強要なんてしてないのです!」


雷「電があの司令官を気に入ってるのは分かるけどね?心配なんだよ・・」


雷「電は私が守ってあげるからね?」


電「・・・・お姉ちゃん」


雷「ね?司令官なら説得するから」


電「いい加減にして!ふざけた事を言うのも大概にしろ!」


雷「っ!」


電「お姉ちゃん・・私はね、もう守られてるだけの存在にはなりたくない。もう!お姉ちゃんの後ろに隠れて怯えてるだけなのは嫌!」


電「守られる度に私は自分が嫌になった!生きてる意味なんてあるのかって思ったりもした・・・」


雷「電・・・・・」


電「お姉ちゃん達の背中が遠くになって・・・いつかは置いて行かれるんじゃないかって不安で怖かった!」


電「あの時も私は怯えて何も出来ず・・・そのせいでみんなばらばらになって!拾ってもらった孤児院でも守られてるだけ・・・・」


電「もう・・・・苦しくて苦しくてたまらなかった!」


電「でもね?その時に司令官にあったの・・・司令官のみんなを守るって言葉は誰も信じなかった。崩壊した鎮守府にいきなりやって来て力も何もない頼りなささが滲み出てた司令官を信じる方がおかしい」


電「でもね?目だけは違った」


雷「目?」


電「目だけはお姉ちゃん達と似ていた私の憧れた強い目」


電「そして思った・・この人と一緒に強くなりたいって」


電「今は弱いけど失敗しながらでも、泣きながらでも・・・一緒に強くなりたいって本気で思った」


電「気付いたら追いかけてた・・・そして案の定司令官は弱かった。頼りない時もあるしよく凹んだりするけどそれでもあの人と」


電「歩んで行きたい」


電「お互いが間違った事を補いながらゆっくりと・・」


雷「・・・・・・・・・」


電「今まで迷惑かけてごめんなさい。でも、私は・・電は大丈夫だから。自分の居場所を見つけたから。だから・・・」


電「守ってくれるお姉ちゃんはもういらない!」主砲構え


雷「そう・・・・」


雷「いつの間にか電は大きくなってたんだね・・・すこし寂しいかな・・ううん、凄く・・かな」


雷「でも、そこまで言ったならお姉ちゃんとして・・敵として!その目指す先の踏み台にしてみなさい!」主砲構え


お互いが主砲を相手に向けている


電「お姉ちゃんを超える!・・・なのです!」ドォオン!


雷「簡単には倒されないからね!」ドォオン!


二人の砲撃は真ん中でぶつかり爆発する


煙でお互いが見えなくなる


雷「何も見えない!けど・・」


電「なのですインパクト!飛燕!」シュッ


その飛び上がりからの急降下パンチは提督にたんこぶを作った実績がある


そして今!雷にも作ったという新たな実績を!


雷「気配で分かる!」サッ


雷「そこ!」ドォオン!


電「ひぎゃあ!」中破


無理だった


雷「まさか殴りで来るとは」


電「うぅ・・痛いのです」


電「こんな当たらない主砲よりこっちの方がいいのです」


雷「やっぱり心配よ・・・」


電「なら!お望み通りくらえ!・・なのです!」ドォオン!


砲撃は雷には当たらず別の所へと飛んだ


雷「全く別の所なんだけど・・当てる気あるの!もしかしてやっぱりお姉ちゃんだから・・そんな覚悟じゃ駄目よ!」


電「なのです!」ドォオン!


miss


雷「私を当てるのでしょ?」


電「当てようとしてるのです!」ドォオン!


miss


雷「これじゃあ・・口だけじゃない!」


電「はわぁああ!」ドォオン!


miss


雷「もう終わらせましょ・・司令官とも話さないとね」


電「なんで・・・・・」


どうして当たらないの


狙って撃ってるのに!


覚悟?そんなものはとっくに出来てる


お姉ちゃんを超えてでも強くなるそして戦う覚悟は出来てるのに


その証明が出来ない


電「司令官・・・ごめんなさい・・」


その時、前に提督に言われた言葉を思い出した


提督『なに?砲撃が的に当たらないだって?』


提督『当てようとするから当たらないんだ。逆に考えるんだ』


提督『当てないようにしようって』ジョジョの単行本


電「っ!」


あの時はなに言ってんだこのハゲはと思ったけど


もうこれしかない


当てないように当てないように


お姉ちゃんに向けるのではなく別の所へ主砲を向ける


雷「ちょっと!そこは全然違う場所だけど!諦めー」


電「当たらないで!・・なのです」ドォオン!


雷「っ!!」


雷「ふぎゃあ!」中破


電「当たったのです!複雑なのです!」


でも、今ならチャンス!


向こうが体勢を立て直す前に


電「なのですインパクト!水連」


海面を叩くことにより水飛沫を巻き上がらせ一瞬だけ相手からこっちが見えなくなる


そして水飛沫がなくなった時には電の姿はなかった


雷「何処にいるの!まさか上!」


さっきやってきたなのですなんとかで上から殴ってくるのか


正直ネーミングセンスはないと思うけど


雷「いない・・・」


レーダーにも反応がない


艤装を展開していれば余程遠くにいない限りレーダーに反応する


あんな短時間で離れるなんて出来ない


雷「何処にいるの!電!まさか・・・轟沈したとか・・どうしょおおお!」


その時レーダーに反応が


反応しているのは自分と同じ場所


雷「え?まさか・・・真下!」


真下は海の中だ。潜水艦なら分かるけど駆逐艦は水中になんて


バシャン!


電「なのです!!」


雷の真下から勢いよく飛び出した


一度艤装を解除して海に潜り真下まで移動して艤装を展開


展開した事により浮力が一気に上がり海面へと急速に上がる


その勢いで海から飛び出す


そして


電「っ!」ドォオン!


更に真下に主砲を撃つことにより更に勢いはアップ


電「くらうのでぇええす!これが電の覚悟なのです!」


拳を上に掲げて狙うは顎!


これが当たられば雷でも大破させる事が出来る


勝利する事が出来る


司令官・・ありがとう


電はこの技を覚える時のきっかけになった時を思い出しならお礼を言うのだった


あれは、深夜だった


トイレに起きた電は執務室から漏れる明かりに気付いた少しだけドアが開いていたのだ


まだ、司令官が起きてるのかな?と思いつつ覗いてみると


提督『昇竜拳!昇竜拳!』ピョンピョン


提督『う〜ん・・なんか違うな』


提督『昇竜拳ー!昇竜拳ー!』ピョンピョン


一心不乱に腕を頭上に上げてジャンプしていた


かっこいい!そう思った


後で知った事だけど、どうやらゲームのキャラの技らしい


何故真似ていたのかは分からないけど


要はただのジャンピングアッパーだったんだけど


それから電は一人練習した


電『昇竜拳なのです!昇竜拳ー!』ピョンピョン


如月『なにやってんの・・・』


辛い修行を乗り越え


電『ひぃひぃふぅーー』ランニング中


不知火『そのやり方は違います!』


一心不乱に練習をした


電『ふぅ!しゅっ!ぶぉおん!』シャドーボクシング中


まるゆ『一々口で音を出すな!馬鹿者!』


遂に今!


提督『ん?新しい技の練習台だって?電が?ははは、良いぞ!さぁ来い!あ、艤装は展開しないでよ?』


電『っ!』


提督『ぐばぁあああ!!馬鹿なぁああ!こ、この技はぁああ!』


完成した


雷「速い!避けられない!」


雷は負けを悟った


雷(まさか・・負ける時が来るなんて・・なんだろう・・この胸の痛みは)


そうか・・これが置いて行かれる不安そして恐怖だったんだね


これに耐えて来たんだね電は


もう、あの頃から電は私よりもお姉ちゃん達よりも強かったんだね


雷「うん、合格だよ。思いっきりやりなさい!」


電「昇竜拳!!」ゴォオオ!


スカッ


電、雷「「あれ?」」


渾身の昇竜拳はギリギリで当たらず


そして勢いを殺せずそのまま上へ


雷「電!」ガシッ


咄嗟に掴んだ雷と共に空へと飛んで行った


電「ふぎゃぁああああ!」


雷「いやぁあああああ!」


そしてその場には静かな海が残った


駆逐艦は飛べたのだ


受け継がれた記憶達


ー駆逐漢右方向から少し離れた場所ー


少し先へ行くと敵の反応があり


そして・・・


如月「・・・・・・・・」


荒潮「酷いわ・・・・・」小破


何故か酷いと言われてしまった


私はただ、演習を全力でやっていたのに


如月「貴女がボーッとしてたから悪いのよ?」


荒潮「それでも一言ぐらい何かしら会話をしてでも・・・こんな・・」


ー少し前ー


如月『敵の反応!近くに!』


荒潮『あら?貴女一人なの?まぁ良いわ。このあらー』


如月『敵発見!チリも残さない!提督の何かの礎と成れ!』ドォオン!


荒潮『あらぁああ!』小破


そして今に至る


荒潮「戦ってもないのに小破しちゃったじゃない・・」


如月「私としては好都合ね。トドメ刺して良い?」


本当なら中破ぐらいして欲しかったけど


荒潮「容赦ないわね・・・でも、ハンデとしては良いかもね?」


如月「何を言ってー」


荒潮「ふふふ、今の貴女ではこの荒潮にはかてー」


如月「っ!」ドォオン!


荒潮「また話の途中で!今度は当たりませんよ!大体撃つ姿勢も何もかもが素人ね!こんなの簡単に避けられるわ」サッ


如月「さっきは当たってた癖に!」ドォオン!


荒潮「ほっ」サッ


ただ避けるのではなくギリギリで避けているのが私と相手の力量差がハッキリ分かる


私には経験がほとんど無い


荒潮「こんなものなの?」


如月「この!!」ドォオン!ドォオン!


二発連続で撃つ


少し衝撃にふらつくけど


荒潮「数を増やしても無駄よ」


二発とも軽く避けられる


馬鹿にしているのか大きくジャンプをしながら華麗に避けている


空中で身体を回転させたりするパフォーマンスを見せる程余裕っぷりを見せてくる


でも!それが命取りよ!


二発目を避け着地する前に


そこへ


如月「魚雷発射!」バシュッ


着地した瞬間に足元には魚雷が


の筈だった


魚雷は荒潮に届く前に爆発した


如月「なんで・・しまっ!」


ドカーン!


如月「ぐっ!」小破


いつの間にか魚雷が来ていた


どうにか全部直撃は避けたけど


もしかしてさっきの爆発は


私の魚雷が荒潮のいつ発射したか分からない魚雷に相殺され


そして数がこちらより多かったのか残った魚雷が私へと直撃した


いや、あんなに大きな爆発だったのだ他の魚雷も巻き込まれて爆発する筈


如月「まさか・・・・・」


相殺する魚雷を発射する前に既に攻撃用の魚雷を発射していた


だとするなら・・私が何発魚雷を発射するかも知っていなければいけない


それも・・・経験の差で分かるものなの?


これが西鎮守府の実力


荒潮「大丈夫?リタイアする?」


如月「うるさい!」ドドドド


荒潮「そんな感情に任せて撃っても当たらないわよ?」サッ


また、大袈裟にジャンプなんてして避ける


空中でトリプルアクセルなんて決めて


本当にムカつく


私が審査員なら文句なしの10点をあげるところね


って、そんな事思ってる場合じゃない


如月「っ!また魚雷の反応!」


すぐさまのその場を大きくジャンプして離れる


瞬間さっきまでいた場所が爆発する


荒潮「あら?中々のジャンプ力ね?当たると思ったのに」


如月「ふふふ、そう簡単にはやられないから」


かなり危なかったけど余裕なように見せる


荒潮「へぇ〜」


如月「・・・・・・」


どうして、いつの間に魚雷が


荒潮は発射なんてする動作をしていない


魚雷を発射する時には足に力を入れて反動を抑えないといけない


なのにその反動を抑える動作すらしない


他にもいる?でも、反応はない


いくらなんでもレーダーが反応しない程の遠くから魚雷を撃てば近くに来る前に気付くはず


やはり魚雷を撃ってるのは荒潮で間違いない


ならいつ撃ってる?


考えて・・荒潮が何をした時に魚雷が来た?


私が撃って・・そして向こうは避ける


それから魚雷の反応がある


だとするなら・・・


まさかね?


危険かもしれないけど試してみよう


如月「当たって!」ドォオン!


荒潮「何度やっても当たらないって」サッ


大きくジャンプしてからの滑るような華麗な着地


何度見てもあの避け方はムカつく


でも、綺麗で・・見惚れてしまうのもあるフィギュアスケートを見ているようだった


海の上を氷で滑るように動く


簡単に出来る筈がない余程の練習をしたのだろう


特に手の動きが緩やかに動き見る者を翻弄しているように思える


まるで白鳥のようね


見世物としては良いけど戦いの時にされると煽りでしかない


そして私の予想通り


如月「やっぱり来た!」


また、さっきのように避けようと大きくジャンプをして離れようとした時


荒潮「そこ!」ドォオン!


如月「っ!避けられない!」


如月「ぐぁ・・」中破


髪の毛が少し燃えてしまっている


折角提督に綺麗と言われたのに


荒潮「おっとと・・」フラッ


ん?


如月「まだ・・まだ!」


荒潮「一度見られたやり方は二度目は通じないものよ?同じ行動を二度すれば相手が手練れなら次は隙を狙われる覚えておくと良いわ」


如月「ぐっ・・・・」


自分が手練れだとでも言いたいみたいだけど・・・


荒潮「もう立ってるだけでやっとのようね。中破と言っても大破に近いわね残念だけど貴女はー」


如月「ふざけないで!」


如月「私はまだ立ってる・・だから続行出来る!まだ私は戦える!」


荒潮「駄目よこれ以上のダメージは下手すれば轟沈してしまう可能性もあるわ」


如月「ここで私が負けを認めてしまったら・・信じて待っている提督がやられてしまう・・それだけは絶対に・・嫌よ!」


荒潮「何を言ってるの!本当に殺されるわけでもないのよ!演習なの!なのに命まで掛ける必要は!」


如月「あるの!」


荒潮「自分が・・何言ってるか分かってんの!演習で死ぬなんて馬鹿よ!」


如月「馬鹿でもなんでもここは通しません!」


荒潮「本当に・・貴女は提督が大好きなのね」


如月「当然です。提督は私を暗い闇から救い出してくれたんですから・・」


荒潮「なら!その提督の為にも今回はー」


如月「今回はなんて甘ったれた事言ってんじゃない!」


如月「もしこれが実戦なら?痛いだけじゃ済まないのよね?諦めるの?私は誓ったの!提督に一生着いて行くって!提督がいない・・世界なんて・・・・いらない」


如月「演習でも実戦でも変わらない!海に出た以上私は妥協も油断もしない!提督を守るの!」


荒潮「如月さん・・」


如月「荒潮さん・・・・もう一度言います。通るなら私を倒してから行きなさい・・まだ私は立っていますよ」


荒潮「そう・・まずは謝らせて如月さんの覚悟を初めての演習だからだとか言って馬鹿にしてしまった事を」


荒潮「ごめんなさい・・」


荒潮「望み通り・・これで終わらせてあげる!でも安心して沈みはさせないから提督の元へ連れて行ってあげる」


主砲が私に向けられる


如月「提督の元へは・・私一人で行くから必要ない・・」


荒潮「そう、如月さん、貴女と戦えて良かったわ」


そして・・・


ドォオン!


如月「っ・・・・・」


思うように身体が動かない


中破なのに・・もうかなりきている


苦しい・・痛い・・倒れて楽になりたい


少しでも気を抜けば意識が遠退いて行きそうになるのが分かる


駄目・・此処で倒れたら・・


必死に立ち前を見据える全体がスローモーションのようになっている


砲撃がゆっくりと近寄ってくる


避けなきゃ・・でも動けない


当たる・・・


その瞬間頭の中で何かが見えた


それは提督と初めて出会った時でありそして私が生まれた時の映像だった


如月「これが走馬灯って言うのかな・・」


死ぬのかな・・・・・嫌だな


後悔はないかな・・・ううん・・・あるかな


提督・・・・・


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーー


ー過去ー


如月『・・・・ここは?』


私が目を開けて初めて見たのは広い海だった


そして海の上に立っている女の子達に囲まれている


そして自分も海の上に立っていた


此処は?私は?


如月『誰?・・・なの』


艦娘『意識はハッキリしてる?自分が誰だか分かる?』


如月『私?・・・・うっ!』


何故かわからないけど、たくさんの記憶が一気に入ってくる感覚がする


頭が痛い


私は船?駆逐艦なの?でも・・それなら沈んだ筈で・・・


誰なの?この人は・・やめて!嫌!


如月『なんなの・・・ぐっ・・』


知らない人と楽しそうに話してる記憶や


海で仲間達と共に戦う記憶


たくさんの男達に囲まれ辱めを受けている記憶


そして・・・


さよなら・・・・・・司令官


自分が沈む記憶


そう、私は


如月『睦月型二番艦如月です・・』


如月・・それが私の名前


艦娘『どうやら壊れではないようだね』


壊れ・・・それは、たくさんの同一艦の記憶に耐えきれずおかしくなってしまった娘の事を言う


そういう娘達は砲撃処分してしまう


狂ってしまった娘は何をするか分からないからだ


人や艦娘達を襲う事もあるらしいから仕方ないのかな・・


正直言うと私も危なかった


今まで戦ってきた全ての如月達の記憶が引き継がれるわけではなく


ランダムに記憶が入ってくるのだ


そしてその記憶の中でも潜在的記憶と言うものがあり


それはふとある時に思い出したりするらしい


私にもあるのかな?多分ろくな記憶ではないと思うけど


こうやってこういう事に詳しいのもこういう事に詳しい如月の記憶が引き継がれているからだろう


でも、お世辞にも頭が良いとは言えない


そして、その如月の考えではこの記憶達は宝であり呪縛だと思っている


なんとなくだけど分かるような気がする


ううん、でもこれもその如月の記憶を持ってるからそう思ってるだけで・・


実際の私が思ってるかは分からないって言ってもこの記憶も私の物だから・・って考えてたら頭がこんがらがってきた


あまり考えないようにしよう

でも、私の引き継がれた記憶は・・半分以上が良くない記憶で


性的虐待や捨て艦戦法で沈んだり殺されりする記憶ばかりだった


自分でも良く耐えたと褒めたいくらいだ


最初こそ記憶に違和感は覚えるが数分しか経っていないけど自分の記憶となっていて違和感はない


だからこそ・・・・


艦娘『如月を歓迎しよう。さぁ、鎮守府へ行こう』


如月『・・・・・・・・』


鎮守府へ行く事が怖かった


艦娘『私達の提督は戦えない艦娘には用はないんだ。もし如月が戦う事を拒むなら・・分かるね?』


戦う事を選ばないと置いて行く


そう言いたいのかな?


濁さずに言えば良いのに


そう思っていたら


それを察したのか


次の言葉は単純明快で分かりやすかった


艦娘『提督の為に死ねるかい?』


囮にでも使うみたいね


無能司令官のようね


それを知ってしまえば・・・


如月『そ、それは・・・・』


怖い・・この娘達もそしてまだ見ぬ提督も


でも、このまま置いて行かれれば・・私はやがて沈む


現に何人かの如月がそれで沈んでいる


一人寂しく沈む、仲間に撃たれて沈む


奴等に食べられて形も残らず・・運良く逃げられても沈む


嫌な記憶に頭が痛くなる


でも、着いて行けば少しの間は生きていける


艦娘達の陰湿な嫌がらせ、司令官や他の人達による暴行に耐えなければいけないけど


どっちも嫌


怖い・・・・逃げたい逃げられない


でも、私は艦娘・・戦う事が使命・・知らない人の命令でもこの命を使わなければいけない


こうなってしまったのも運命だと受け入れよう


せめて・・司令官が少しでも優しい人でありますように


如月『分かりまーっ!』


気付くと艦娘達はいなかった


悩むくらいならいらないと思われたのだろうか?


もし、私が戦艦や空母なら待っていてもらっていたのだろうけど・・・所詮私は捨て駒に使われる代わりがたくさんいる駆逐艦だ


如月『また・・沈むのかな・・・』


艤装の燃料は僅かにしかない


後少しでなくなってしまう


如月『怖い・・嫌だ・・誰か助けて・・・』


何処に行けば良いのかも分からず


ただ、助けを待った


来るはずなんてない助けを


走り続けずっと助けを叫んだ


でも、誰も反応してくれなかった


そして燃料がなくなり


艤装が解除され


沈んで行く


如月『嫌!嫌!誰か!助けて!もう暗い海の底は嫌!』


必死に助けを求めるけど・・誰も来ずに私は溺れてしまう


最期に思った事は・・恨みだった


どうして助けてくれなかったの?どうして燃料を分けてくれる事もしてくれなかったの?


どうして・・・


如月『(見捨てタの?)』


身体はもう動かない・・・意識だけがまだ残っている


でも、それも薄れていった


暗い海の底で私は手を伸ばす


直ぐそこに光が見えるのにどうして届かないの?どうしてまだ沈み続けるの?


身体はすぐに浮いてきた


でも、光は更に遠くへと


動かそうとしても動かない身体


そして、たくさんの声が聞こえた


辛い・・痛い・・寒い・・震えが止まらない・・怖いよ・・怖い!人間が・・艦娘が・・憎い!


みんなが憎い


如月『(人間ハ・・クチくシナければいけナイ・・)』


私の中の記憶達の声がどんどん大きくなる


そして私ではもう制御出来ない


寧ろ・・ワタシもニクいと思っテいる


ニクイ・・サムイ・・ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニク


たスけて・・・


その瞬間遠くにあった光が近づいて来た


???『寒いだろ今すぐ上げてやるからな』


誰かが私を海から引き上げてくれた


明るイ・・・・・・


マぶシい・・・・・


???『あぁ・・・本当に綺麗だ』


キレい?ダレが?


ソレより・・サムい・・・・・


こいつの血で温かくナルかな?


ナラ・・コロそう・・ソウシよう


スベてを受け入れバウゴける


アト少しデウゴかせるようにナルかー


ギュッ


如月『(っ!)』


そしてそれを実行する前に身体が温かくなる


???『ごめんな・・ごめんな!もっと早く見つけてあげてたら・・』ポロポロ


ナイてる?ワタしの為に


温かい・・・・


如月『(・・・・・・)』


ダマされるな・・・ヤツもアイらと変わらナい


ウソでもナイてくれタ


人ゲンナんて・・・シンヨウシテはいけない


如月『(デモ・・・)』


この人は本気で泣いてくれてる・・本気で悲しんでくれてる


貴方ような人と出会いたかった


でも・・・・


如月『(テオクレ・・かナ)』


このままこうしていても苦しくなってしまうだけ


この人を殺そう


近くから殺気を感じるけど・・それはそれで良いのかもしれない


完全に殺してくれるから


???『如月よく頑張ったな』ナデナデ


如月『(っ!)』


痛みが消え・・気持ち良い感覚が頭に


撫でられているという事に気付くのに少し掛かった


そして、さっきの言葉が痛みを消してくれた


ガンバった?ワタシが?褒めてクれた?


ワたしを!


本気で認めてくれた!本気で見ていテくれた!本気で悲シんでくレた!


名前を呼んでくれた


ああーー!この人の声がもっと聞きたい


この人の顔を見たい


抱きしめたい


一緒にいたい!


負の記憶が浄化されていくようだった


そう、彼女達の記憶は殆どが恨みだったかもしれない


でも、それは


ただ、認めて欲しかっただけだった


少しでも役に立って褒めてもらいたかっただけだったんだ


必要とされたかった、撫でで欲しかった、一緒に苦悩を共にしたかった


一緒に笑い泣いてこれからを歩いて行きたかった


それを強く望み過ぎて負の感情へと変わってしまっていたんだ


会いたい・・・もう一度艦娘へと戻りたい


みんなの憎しみも恨みも全て受け止めるから


そう強く願った時


そしてみんながそれを望んだ


光が間近に迫る


それを私は精一杯の力で掴んだ


如月『(私は!まだ生きていたい!)』


名前も顔も知らない人とだけど一緒に生きていきたい


そんな自分達の想いに負けないくらいの力で光を掴んだしっかりと離さないように


そして誓った


次は私が彼を守ると


光に包まれた彼女は再び艦娘として立ち上がった


ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーー


ー現在ー


ドォオン!


砲撃が当たろうとした


瞬間!


倒れかけていた如月の目に光が見えた


荒潮「っ!なにあの目は」


そうだったんだ・・走馬燈じゃなくて私の記憶達が・・応援してくれていたんだね


負けるなって


なら、応えないとね・・誓いを守るために


私は!


如月「・・負けられない!」グワッ!


私だけじゃない・・私の中の記憶達の為に


私達を信じてくれた提督の為に


如月「っ!」サッ


荒潮「ギリギリで避けた!」


如月「・・・・・・」フラフラ


荒潮「まだやる気?」


如月「もう・・魚雷は効かないわ」


荒潮「そう言えばやらないと思った?」


如月「さぁ?でもね・・ますます負けられない理由が出来ちゃったから・・」


如月「倒れるわけにはいかないの!」ドォオン!


荒潮「無駄な事を!」サッ


荒潮が飛び上がる


今の荒潮を狙っても避けられてしまうだけ


そしてこの時


荒潮は魚雷を発射している


ああやって激しく動いたりする事で魚雷発射管がこちらから死角になった時に発射している


さらに手を大きく動かして視線をそちらに向ける


一点に集中すると案外近くのものにも気付かない


簡単に言うけどこれは空中で魚雷を発射するバランスに動きに合わせて発射する集中力


並の努力では出来ない


真似なんて出来ない


これは対艦娘にしか使えない


それがどう言う意味なのか


同情なんてしない


機銃を構えて


狙うは


荒潮の足元の水面


この時潜在的記憶の一部を思い出していた


その記憶の私は幸せそうで・・でも、最期には沈んでしまう


大きな後悔と悲しみを残して


『あの子を頼みます・・・』


如月「っ!」ポロポロ


ドドドドドド


それを知ってしまった以上


荒潮「っ!」


荒潮が着地する前にその場が大きく爆発する


ドカーーーン!


あの時に魚雷を発射すると分かっていればその足元に弾をばら撒けば


一発でいい


発射されたばかりの魚雷に当たれば


連鎖爆発


荒潮「うぅ・・・まさかそう来るなんて」中破


流石練度が高いのか大破までは追い詰める事が出来なかった


でも!


すぐさま荒潮への距離を詰める


荒潮「中破とは言え大破に近い筈なのになんでそんなに早く動けるの!」主砲構え


如月「私は!もうあの子を一人にしない!だからこんな所で負けたら!散っていた仲間達にもあの子にも合わせる顔がないの!」ダッ


荒潮「これ以上来るなら!撃つわよ!本気だから!」


尚も近づいてくる


もう止まる気はない!主砲も魚雷も使い物にはならない


なら、この身体で!


荒潮「くっ・・・」ドォオン!


如月「っ!」


ドカーーン!


荒潮「おっと・・これでー」フラッ


如月「まだまだぁあああ!」大破


荒潮「な、なんで!」


やっぱり主砲を撃つのに慣れていない主砲を構えるのがさっきより遅れている


撃った後に少しフラついている


ほんの少しの隙だけど


この距離なら充分!


速度を全開にする


如月「後少し頑張って!」


艤装から火花が散る


このまま走り続ければ壊れてしまうかもしれない爆発してしまうかもしれない


だけど、出力を全開にした


如月「フルスロットル!」


全力の速度で荒潮へと行く


荒潮「っ!」


荒潮「止まって!それが当たれば私達両方共大変な事に!演習の域を越えてるから!」


止まらない!


艤装が悲鳴をあげている


火花の量が尋常じゃない


荒潮「お願い!止まって!」


止まれない!


如月「うがぁああああ!!」ギロッ


荒潮「ひ、ひぃいいい!」


荒潮「分かったわ!降参しますから!だから止まって!そんな獲物を見るような目で見ないで食べないで!」


如月「っ!」


勝ったって事?やった!これで提督に褒められる


提督を守れた


でも・・


如月「ごめんなさい!止まれないの!避けて!」


荒潮「え!もう無理よ!当たる!」


どうやら艤装が完全に壊れてしまい


止まれなくなってしまったようでどうにか止まろうと踏ん張り全力でぶつかる事は避ける事ができた


ドンッ!


荒潮「うっ!あっ!」


如月「ぐっ・・・」


でも、止まる事は出来ず


荒潮に当たりそのまま荒潮ごと進み続ける


如月「大丈夫!」


荒潮「だ、大丈夫よ・・それよりこのまま止められるかやってみるわ」出力全開


如月「ごめんなさい・・お願い。でも無理はしないでね」


荒潮が前から押して止めようとする


荒潮「ふぬぬぬぬぬ!!」


どんどん速度が落ちてくる


出力も低下していく


助かった


荒潮「はぁ・・はぁ・・もう止まりそうね」


しかし


キュィイイイン!!


荒潮「艤装の火花が・・手持ち花火級から設置式花火級になってる」


荒潮「つまりさっきより激しくなってる」


如月「あ・・・・・艤装出力が」


下がったと思ったらいきなり上がり始めた


このまま上がり続けたらとんでもない速度が出る


そうなれば何処へ行ってしまうか分からない


止まる頃にはもう燃料はゼロで


沈む


いや、その前に艤装が爆発して


沈む


如月「そんな・・・・」


やっと・・会えたのに・・・


やっと知る事が出来たのに


また、お別れなんて


出力はどんどん上がる


いつ走り出してもおかしくない


今の速度なら


如月「荒潮さん・・もう良いから離れて」


荒潮「でも、如月さんは!」


如月「良いから離れて!貴女まで付き合わせるわけには!」


荒潮「い、嫌よ!」


如月「いい加減にしてよ!」


荒潮「最後まで・・諦めません出力全開!」


如月「貴女は・・・っ!」


荒潮「ぐぬぬ!!あ、駄目だ・・」


そして、いきなり速度は速くなり荒潮の力も意味なくそのまま高速で海を走り出した


それでも荒潮は如月を掴んでいる手を離さなかった


というか離せなかった


荒潮「燃料が尽きて艤装が解除されました!私泳げないの!離さないでよ絶対に離さないでー!」前にしがみつき


如月「ま、前が見えない・・」


その後


ー演習区域外ー


愛宕「あら?なにかこっちに来てるけど如月ちゃんと荒潮ちゃんだわ」


阿武隈「凄い速いね荒潮ちゃん凄い顔してる」


如月「ど、退いて!」


荒潮「びぇえええん!海こわぁああい!」


阿武隈「ん?何処行くの〜」ガシッ


如月「ぐぇー」


荒潮「いやーー!海に落ちるー!」吹き飛ばされる


愛宕さん達演習区域外の警護をしている皆さんに発見されて阿武隈さんは私達を片手で止めた


阿武隈「凄く速かったけど!秘訣は?その花火にも負けを劣らない程火花が出てる艤装となにか関係が?」


如月「みんな!逃げて爆発するかもしれないから!早く!」


荒潮「あぶっ!、うぷっ!溺れる!た、助けて・・」バシャバシャ


愛宕「確かに爆発しそうね。ううん、多分そろそろするんじゃない?」


如月「だから!早くにげー」


阿武隈「艤装解除すれば?送ってくよ乗って」


如月「へ?・・・あ、その手があった・・」


焦っていたとは言え最初からそうしていれば良かったのに


情けない


如月「それじゃあ阿武隈さんお願いします」艤装解除


阿武隈「西鎮守府で良いよね怪我もしてるし早く入渠行かなきゃだよ」如月を背負う


如月「そうですね・・復帰したいけど・・ううん、やっぱり提督の所へ行ってせめて駆逐漢の手伝いを!」


愛宕「出来るわけないでしょ!そんな怪我してるし、なによりここは演習区域外だから二人とも轟沈判定なのは決定」


愛宕「それと・・・どんな理由があっても演習区域外を出たんだからどういう意味か分かる?」


愛宕「貴女のした事がどれ程の事か理解してる?」


演習区域外へ出た・・それは作戦区域から逃亡したのと同じで仲間を置いて逃げたと言われても文句を言えない


如月「はい・・・これが本当の作戦なら・・失敗するだけではなく仲間達も危険に晒していました」


愛宕「分かってるみたいね・・なら私から何も言わない荒潮ちゃんはどう?」


荒潮「」ぷかぷか


愛宕「荒潮ちゃん寝てないで答えなさい」


阿武隈「ねぇ、妙に大人しくない?前の任務の帰りでは凄くはしゃいでいたのに」


愛宕「確か、艤装が故障して解除して帰った時だったわね。あの時は背中で凄くはしゃいでいたわね」


阿武隈「疲れたのかな?」


愛宕「仕方ないわね、荒潮も頼める?」


阿武隈「任せてよ!二人とも西鎮守府へ安全に連れて帰るから。よいしょっと」荒潮担ぎ


如月「本当にすみません・・・」


阿武隈「ううん、こんな時もあるってあまり気にしちゃ駄目だよ」


如月「はい・・気にはしません・・でも、この日を忘れないようにします」


阿武隈「うん、よしよし」ナデナデ


如月「それは提督だけです」パシッ


阿武隈「あ、ごめんなさい」


こうして私はどうにか命だけは助かったけど、最後まで演習に残れなかったのが悔しい


提督・・後は頼みますね


私は少しだけ疲れたので休みますね


荒潮「あ、私生きてる・・良かった」ピクッ


阿武隈「荒潮ちゃん起きた?今西鎮守府に戻ってるから後少し我慢してね」


荒潮「え?て事は・・・」


阿武隈「もっとスピード上げるよ!如月ちゃん見てたら負けられないよね!」


荒潮「や、やめて!お、落ちるからもう少しゆっくりでお願い!やめてーー!」


如月、荒潮、轟沈判定


番外編【提督と宮間さん(前編)】


ー執務室ー


提督「・・・・・・・」


大量の書類


提督「むむ・・・・・」


真上から見ると一枚に見える


横から見るとたくさんに見える


斜めから見ると・・・・何やってんだ俺は・・はぁ・・


今日はうちの鎮守府は休みの筈なのに


どうしてこんな事になったのやら


提督「書類が一枚・・二枚・・三枚・・あれ?全く減った気がしないぞ?恨めしや〜!」


熊野「静かにしてもらえません?煩くて仕事に集中出来ないのだけれど?」


提督「あ、すみません・・あまりの大量の書類にやる気が・・」


熊野「だとしてもやらないと減らなくってよ?さっきから書類を色んな角度から見てるだけなのだけれどやる気はあるの?」


提督「あると思います?」


熊野「あると思うけど?」


提督「いや、ないっす」


熊野「だとしてもやってもらわないと困ります」


提督「はぁ・・分かりましたよ」


書類を書き始める


よく分からない所は適当に書く


そして判子を押して熊野さん、もといくまのんに渡す


そして


熊野「やり直し!こんなのが通るわけないでしょ!」


提督「そんな!くまのん!」


熊野「くまのんって言わない!大体手伝えることがあるなら何時でも言ってくれと言ったのは貴方でしょ」


提督「ま、まぁ、そんな事を言ったような気がします・・」


熊野「だからこうしてわざわざ鎮守府まで来て頼んでいるのです。ですから真面目にやってくださらないと終わらなくてよ?」


提督「はい・・・・」


熊野「悪いとは思ってるけど仕方ないでしょ?大本営に頼んだら貴方の鎮守府が暇だからそちらに頼めと言われたのだから文句なら大本営に言ってもらえるかしら?」


提督「着信拒否された・・」ボソッ


熊野「私だって今日のエステの予約をキャンセルしたんだから」


提督「どうせ元帥が言ったんだろうな・・本当ハゲ散らかれ」


熊野「さぁ、やりますわよ!」


提督「はい!」


事の説明をすると少し前に遡る


今日は休みの日だった俺は一日中寝ると言う重要な任務を遂行していたんだ


だか、それは一人の来客により遂行不可能になった


そう!熊野、もとい!くまのんがやって来たのだ


くまのんは大量の書類を差し出して


熊野「手伝ってもらえるかしら?と言うより手伝って強制よ」


提督「なんだと・・・」


話を聞くと


昨日東鎮守府ではちょっとしたお祝い事があったらしく


料理にとある海の幸が並んだらしい


海の幸は今は結構高くなっており貴重だったのだが東鎮守府で独自に養殖に成功した牡蠣がその日はたくさん出たらしく牡蠣パーティーだった


だが、さっきも言ったが中々海の幸は貴重な物で中々食べる事が出来ない期間が長く続いている


海軍だからこそ食べられるが一般人には中々手が出せない


だから、調理方を知ってる人も少なくなってきている


牡蠣は特に調理方を間違えると大変な事になる


そして間違った曖昧な知識を知っていると更に厄介だ


東提督「牡蠣は生でも食べられるらしいですよ」


東艦娘達「「「まじですか!」」」


そして、食べた東鎮守府の殆どが牡蠣にお腹をやられてしまい食中毒で倒れてしまった


くまのんと数名は見た目から食べなかったらしい


熊野「あんなのを生で食べるなんてありえませんわ」


そして、案の定食べたみんなは入院してしまった


入渠が治せるのは外傷だけで風邪や食中毒は治せないらしい


俺が最初の方に間宮さんと電を食中毒で入渠に入れたが意味はないらしい


あの時は軽い症状だったのと明石さんが気を利かして薬を飲ませてくれていたのもありすぐに治った


そして、残った数人の艦娘達は提督相談窓口や他の事で忙しく書類はくまのんが担当する事になった


一人では出来る量でもないし大本営へ応援を頼み


おんぼろ鎮守府へ行けと言われ


今に至る


提督「てか、これ何日分なんですか?」


熊野「半日分よ。期日がやばいものだけ持ってきましたから全部やってもらいますよ?」


提督「なんてこった・・・」


熊野「提督の所の艦娘達にも手伝ってもらったら?」


提督「それは駄目だ。休みの日はちゃんと休んでもらいたいからなブラックはいかんよブラックは」


それにみんな出かけているしね


夕方まではみんな帰ってこない


呼び戻すのも悪いし


少ない休日を満喫してほしい


提督「まぁ、俺が一人でどうにか出来るならそれに越した事はない。如月達だけでも休ませてやりたいからな」


熊野「かっこつけてるつもりなのかしら?」


提督「え?かっこついてる?」


熊野「はぁ・・知りません。さっさとやりますよ」


提督「あ、はい」


それから一時間後


提督「うぅ・・・」かきかき


熊野「えっと、ここはこうで・・」かきかき


提督「うぅ・・うぅ・・・」


熊野「ここ、書き直しです」


提督「はい・・・・」かきかき


熊野「計算が間違ってます」


提督「はい・・・・」かきかき


更に一時間後


提督「よ、よし・・こ、これで」


少しずつだけど書類が減っていってる


熊野「ここも間違ってる訂正しておいてください」


あ、増えた・・けど訂正くらいなら


提督「あ、はい」かきかき


熊野「ここから全部やり直し」


数枚やり直すだけだ大丈夫!うん!大丈夫!そんなに時間は掛からない


提督「はい」あせあせ


熊野「これも駄目判子が逆さね。やり直し」


判子で一枚丸々やり直し・・しかもこれ時間かけた奴だ


頑張れ俺!


提督「はー」


熊野「私はこれをやるからこれもよろしくお願いします」大量の書類


提督「い・・・・・」


返事する前とした後で明らかに書類の数が増えている


減ってると思ったんだけどな・・おかしいな・・


はははは


提督「・・・・・・・・・」


プツン←なにか我慢的な物の切れた音(主に新入社員とかによく出る音5月くらいがピーク)


提督「うぎゃぁああ!!」


熊野「どうしたの!」


提督「頭が痛い!休憩しないと死ぬー!」ジタバタジタバタ


熊野「はぁ・・分かりましたからそんな駄々をこねるような真似はやめてくださらない?見ていて心底情け無く感じるから」


提督「くまのん・・ありがと」


熊野「くまのんって言わない!紅茶で良いかしら?」


提督「はい!楽しみだな〜くまのんの紅茶は美味しいって不知火が言ってたから楽しみだ」


熊野「おだてても何も出ませんからね。これ飲んだら書類仕事再開しますからね。あと、くまのんって言わない」


よし!一時間くらいかけて飲んでやる!そう意気込んでいると


プルルルルルルル


提督「ん?電話か」ガチャリ


提督「はい、もしもしこちらおんぼろ鎮守府」


提督「憲兵かどうした?暇なのか?バトルドームするか?え?客人?・・成る程・・追い返しておいてくれ」


提督「うん、頼んだ、じゃあ」ガチャリ


熊野「誰からなの?」紅茶淹れ中


提督「最近よくあるんですよ。仕事に困った人がうちを訪ねて来るんです」


熊野「へぇ、そうなの。どうぞ、お茶請けはないけど我慢してね」


提督「いえ、飲ませてもらえるだけでも感謝ですよ。うん、この紅茶凄く美味しい!」


熊野「あら、ありがと淹れた甲斐があったわ。でも珍しい事もあるのね?一般の人からしたらあまり鎮守府には近寄りたくないものだけど」


提督「うちの鎮守府の何人かは艦娘ではない人もいるからそれで自分達も雇ってもらおうと来るんですよ」


熊野「確かに鎮守府は基本提督と艦娘ぐらいしか居ませんもんね。提督の所ぐらいじゃないかしら?人や部分解体された娘がいるのは」


提督「う〜ん、他にもいそうな気はしますけどね。訓練もなしに軍に雇ってもらえるんですから結構来るんですよ。戦いは艦娘達しかしないと思っているみたいですから。自分達は安全だってそう思ってね・・」


熊野「だけど、前線で戦うのは艦娘だけよ?間違ってはないと思うのだけれど」


提督「俺は自分でも戦う覚悟はしている。いざという時は前線に立つつもりでもある!だからこそ!そんな考えで来る奴らを俺は許せない!」


熊野「戦う覚悟ね・・普通ならそんなの口だけと言いたけど提督は実践してますからね。今のはかっこよかったわよ」


提督「あ、そう?へへへ」


熊野「紅茶のお代わりありますけど?」


提督「いただきます」


プルルルルルル


提督「また、電話か」ガチャリ


提督「もしもし、こちらおんぼーって憲兵か・・なんだ?暇なの?バトルドームするか?ドラ◯もんバトルドーム。相手のゴールしゅーーっ、え?帰らないって?」


熊野(バトルドームってなにかしら?)


提督「俺に会わせろって?それは困るな・・苦手なんだよなああいう奴は。脅しは?したのか・・眉毛剃れよ怖さが増すから」


図々しい奴ばかりだし扱いを間違えるとすぐ暴れるし


罵倒の嵐


若造が舐めてんじゃねぇぞとか・・大人を馬鹿にするなとか色々


メンタルが持たない・・・


職はない癖に無駄なプライドだけはある


相手にしない方がいい


でま何時もなら憲兵が一言脅しのような言葉をかければ大抵帰るし


それでも帰られなければ銃を突きつけるように言ってある。実際には撃たないが充分な脅しにはなる


これで帰らなかった奴はいないのだが今回の奴はそれ程に切羽詰まっているのか?


提督「分かった連れて来てくれ」


熊野「入れる気?大丈夫なの?」


提督「ちょっと気になってな」


簡単な気持ちで来る奴らは少し脅せば逃げる


だけど、今回の人は違う


きっと強い決意のもとに来たのかもしれないし会ってみるだけなら良いかもしれない


熊野「貴方の鎮守府だから文句は言わないけど自分の立場をよく考えて動かないと痛い目を見る時もありますのよ?相手が殺し屋かもしれないというのも考えないといけないのよ?」


提督「連れてくる前に憲兵が武器を持ってないかくらいの確認はしてくれるから大丈夫です。それに何かあってもくまのんがいるから大丈夫です」


熊野「私は戦いはあまり得意ではないのだけれど・・あと、くまのん言うな」


提督「人間相手くらいなら大丈夫ですよ。それとも殺されそうになった時見捨てますか?自慢じゃないけど俺は・・・弱いぜ?」


熊野「自慢する事でもないでしょ!流石に目の前でそんな事をされれば助けないわけにはいけませんけど期待はしないで欲しいわね・・」


提督「まぁ、なんとかなりますよ」


トントン


提督「入れ」


憲兵「連れて来たぞ。武器の類は持っていなかったし敵意も感じられない」


最近の憲兵は敵意まで感じ取れるらしいね!凄い!


女性「・・・・・・・・」


どうやら女性のようだ


だけど、髪の毛は白髪が多く


服もボロボロで目も疲れが滲み出ているようだし肌も少し荒れている


俺でも分かるこの人はかなり苦労している人だ


でも、年齢は若そうで二十代と言われてもおかしくない


それに何処と無く誰かに似ているような


提督「おう、ありがと戻って良いぞ」


憲兵「・・・・・・・」


提督「どうした?」


憲兵「こっちは仕事してんのに可愛い子とティータイムなんて・・・」


熊野「あら、可愛いだなんて紅茶飲んでいきますか?」


憲兵「是非!」


提督「いや、帰れよ。くまのんの紅茶は俺だけの物だ!」


熊野「貴方だけのものじゃありません!あと、くまのん言うな!」


提督「ちっ!」


憲兵「残念だな!提督よ」


熊野「今淹れますわね」


女性「あ、あの・・・・」


提督「はぁ・・飲んだら帰れよ」


憲兵「分かってるよ、まるゆさんにばれたら殺されるし長居はしない」


提督「えっとそこの方もとりあえず座ってください」


女性「あ、はい・・それじゃあ」


提督「くまのん!この方にも紅茶を」


熊野「はい、なんか私いつの間にかお茶係になってないかしら?まぁいいわ・・って、くまのんって言わない!」紅茶淹れ中


それから少しして紅茶を楽しんだ


女性の人はずっとこっちをチラチラ見ていて落ち着かなかったけど


憲兵「ふぅ、熊野さんありがとうございます。凄く美味しかったです」


熊野「それは良かったわ。お仕事頑張ってくださいね」


憲兵「はい、それでは失礼する。提督!サボるなよ!」


提督「はよ、行け!しっしっ」グイグイ


憲兵「ちょっ、押すなって!」


憲兵を部屋から追い出し


女性へと目を向ける


女性「っ・・・・・・」


やはり目を合わしてくれない


提督「えっと、貴女はどのような要件で此処へ?」


女性「えっと・・提督くんで間違えないですよね?」


提督「はい、提督ですけど」


女性「色々とおんぼろ鎮守府の話しを聞きまして・・もしかしたら提督くんかと思って・・それで鎮守府の提督になっていたって知って」


提督「ん?」


女性「その!力に!いえ、償いが出来ればと思いまして!」


提督「ちょっと落ち着いてください。話が読めないのですが、その貴女は俺が提督になったと知ってそれで来たって事ですか?」


女性「はい、提督くん立派になって・・私は嬉しいです」


提督「失礼ですがお名前を聞かせてもらっても?俺は貴女を知らないので」


女性「あ、そうですよね・・多分一方的に私が見ていただけだから知らないかもしれません」


女性「いえ、知らないでしょうし知っていたとしても嫌な事を思い出させてしまうだけです・・ですから私とは初対面って事でお願いします」


提督「は、はぁ・・貴女は俺を知ってるけど俺は貴女を知らないと?」


女性「はい、多分」


熊野「提督、追い出しましょう怪し過ぎるわ!きっと騙して何かをしようとしてるわ!」


女性「っ!そんな!」


提督「くまのん・・まだそうと決まったわけじゃあ」


熊野「そうかしら?曖昧な関係を匂わせて相手の懐へ入ろうとするやり方は詐欺でもよくやる手口よ?あと、くまのん言うな」


女性「私はそんなつもりで言ったんじゃ・・」


熊野「じゃあ、聞きますけど何が目的で来たのかしら?」


女性「だから、力になりたくて!」


熊野「ここで雇って欲しいって事?」


女性「お金なんて要りません!」


提督「・・・・・・・」


熊野「話しにならないわ!提督、憲兵を呼んで追い出しなさい」


提督「着信拒否されてる・・」ボソッ


女性「ちょっと待ってください!提督くん!」


提督「すみません・・あまりに貴女の話しが怪しすぎます。まだ、雇って欲しいって事なら良かったんですが」


提督「貴女はなんとしてもこの鎮守府の内部へ侵入する為に手段を選んでいないように見えてしまうんです」


提督「今回は見逃しますから帰ってください」


女性「っ・・・はい、分かりました」


提督「っ!・・・」


今のは・・何処かで見た?


熊野「出口まで送ってくるわ提督は書類をやっていてください」


提督「あ、はい・・・」


女性「すみませんでした・・・・」


提督「・・・・・・・」


提督「あの!」


女性「はい・・・・」


提督「最後にお名前を教えてくれませんか?」


怪しいとは思う・・・・でも、俺はもしかしたら知っているかも知れない


さっきの表情を俺は何処かで


女性「・・・・・まみー・・いえ」


宮間「宮間(みやま)です」


提督「そうですか宮間さんこんな事はもうやめてくださいね」


宮間「はい・・・・」


結局名前を聞いてもピンとはこなかった


やはり騙そうとしていたのだろうか


そんな人には見えなかったけど・・


数日後


その日は雨だった


俺はまだあの宮間さんの事が頭の中に残っている


最後に見せたあの表情がどうしても頭から離れなかった


何処かで・・何処かで俺は見ている・・筈なんだ


これはもう確信している


俺はあの人を知っている


そう思った時


走った


それは唐突に


提督「っ!」ダッ


ドン


電「はぐっ!」


誰かに当たった気がしたが無視して走る


きっと気の所為(電)だから


電「痛いのです!何度当たればいいのです!!いい加減にキレるぞ!・・なのです」


外へ出て


傘もささずに走った


雨に当たりたい気分だったから


提督「冷てぇええええ!」ダッダッダッ


寒くなんてないんだから!


如月「・・・・・・・・・」


如月「もう・・・あの子は」


鳳翔「追いかけなくてもいいんですか?」


如月「ううん・・大丈夫よ提督なら」


曙「・・・・・・」


如月「行ったらダメよ?」


曙「分かってる・・・」


何処か目的の場所があるわけでもなくただ走った


町中をとりあえず走った


と言っても体力が続かず途中で歩く


なんでこんな事してんだろう


そして俺はやっと気付いた俺は宮間さんを探しているのだ


もうこの町にいる筈もないのに


提督「はぁ・・はぁ・・宮間さん・・・」


それから宮間さんの名前を叫びながら走った


疲れた・・


裏路地の雨が当たりにくい所に座り込む


提督「はぁ・・なにやってんだろうな俺は・・」


もし仮に見つけたとしてどうする?


知ってるかもしれないっていう理由でまた期待させるのか?


俺はあの人をどうしたいんだ?


提督「宮間さん・・・・・」


もう一度会えば分かりそうな気がする


あの表情もそして誰なのかも


雨が強くなり今いる場所も雨に当たってしまう


でも、動く気にはなれなかった


雨は更に強くなった


寒さでどうにかなってしまいそうだった


流石にやばいと思い雨の当たらない場所へ移動しようとした時


雨が当たらなくなった


上を見上げると傘が雨から守っていた


でも、俺は傘を持っていない


持ち手には誰かの手が


誰かが傘をさしてくれたんだ


提督「っ!」


宮間「提督くん風邪引くよ?」


その人は俺の探していた人だった


提督「いいんですよ・・宮間さんに比べたら・・・」


宮間さんは見て分かるようにびしょびしょで服も前と変わっていない


寧ろ前よりボロボロになっている


宮間「そんな事言わないで・・ね?」


提督「・・・・・・・・っ!」


その悲しそうな顔を見た時


思い出した


ーボロ家ー


宮間「汚いですけど、どうぞ」


提督「お邪魔します」


このままでは風邪を引いてしまうという事で宮間さんの家?へと案内された


町の中にあるその家はボロボロで最近までは人が住んでいないように見える


大きな看板があって食事処と書いてあるがやっていない事は見て分かる


此処は食堂だったのか


宮間「今は此処を町の人達のご好意で使わせてもらっているんです」


この町は空き家が多いから町の人からすれば住人が増える事は大歓迎なのだろう


提督「いつから此処に?」


宮間「鎮守府から追い出された時に途方に暮れているのを町の人が助けてくれたんです」


宮間「あそこの鎮守府はケチだとか信用するなとかそんな事を言ってました」


提督「町の人達からあまり良く思われていないんですよおんぼろ鎮守府は」


宮間「え?そうなんですか・・」


提督「でも、町の人達は悪くないんだ。だから悪くは思わないで欲しい」


宮間「はい、それは大丈夫です。皆さん知らない私を助けてくれたんですから良い人達だということは分かります」


だから、鎮守府から追い出された宮間さんを町の人達は歓迎したのか


同じ鎮守府を恨む者同士とかそんなものか


提督「うぅ・・寒い・・」


宮間「あ、提督くん服脱いでください」


提督「え?いや、待ってください!心の準備が・・その・・」


本当は分かってるけど少しふざけてみる


宮間「なにを言ってるの風邪を引いてしまう前にほら脱いで」


スルーされました


提督「あれ〜〜」パンツ一枚


そして意外と積極的なんですね宮間さん


宮間「それも」


提督「ま、待ってください!こ、これだけは!」


宮間「いけません!乾かさないと」


提督「そうだとしてもその間俺は全裸なんですか!」


宮間「はい、タオル」ハンドタオル


提督「隠せるか!」


宮間「良いから!」


提督「いやーー!」精神的大破


提督の大破絵・・・・はいらないか


え?いるの?・・・エッチ・・


宮間「乾かさないと」


その間俺は端の方で縮こまっていました全裸にハンドタオルで隠して


隠れてしまうのが複雑だったりする


ときおり宮間さんがこちらを見て心なしか喜んでるように見えた


まさか・・・Sなのか!


そして、服が乾き全裸から解放された


宮間「はい、お茶をどうぞ」


提督「あ、ありがとうございます」


宮間「どうですか?紅茶も良いですけど緑茶も美味しいでしょ?」


提督「はい、あちち、美味しいです」


宮間「ふふふ、ゆっくり飲んでください」


提督「はい・・・・・」


宮間「・・・・・・・」ニコニコ


提督「・・・・・・・」


宮間「・・・・・・・」ニコニコ


提督「・・・・・・・」


宮間「ふふふ・・・・」ニコニコ


やばい・・凄く気まずい・・ジッと見られてるし落ち着かない


てか、なんでそんなに嬉しそうなんだ


まさか、緑茶の中に何か!


なわけないか


だけど、このままでは俺が持たない


何か話題を


提督「あ、あのー」


宮間「提督くん・・・」


宮間さんがさっきまでの笑顔から一変して悲しそうな顔になった


そんな悲しい目で見ないでくれ・・あの時同じだ・・


宮間「町の人達から提督くんが私を探しているみたいだから隠れてるようにって言われたの」


宮間「私を探してくれたの?」


提督「・・・・・・・」


そうなのかもしれないしそうでないのかもしれない・・ハッキリとそうだと言えない


だから確認しなければ


そうすれば分かるはずだ


いや、答えは出てる


でも・・・・・・


提督「その前に聞いて良いですか?」


宮間「・・・はい」


やっぱりその悲しそうな顔を俺は知っている


提督「宮間さん・・いえ、間宮さんですよね?俺が海軍養成学校に居た時の」


疲れた顔や白髪が混じっていたりして分かりにくいけど間宮さんだ


部分解体した艦娘達は時間が動き出す


つまり人間と同じように成長して老けていく


成長すれば顔も多少変わる


気づかなかったのもそれの所為だろう


宮間「間宮と言う名前は部分解体をしてしまうと名乗る事が出来ません・・宮間と呼んでください・・」


提督「じゃあ、やっぱり・・あの間宮さんだったんですね」


宮間「そうです・・・・」


提督「あの時言ってもらえればあんな真似はしなかったのに」


宮間「怖かったんです・・だって提督くんは恨んでいるんだと思ったから・・恨んでますよね?」


提督「別に恨んでなんかいません」


宮間「本当にそう言えますか!私は!貴方を見捨てたんですよ!本当ならあの場で言わなきゃいけなかった!」


宮間「恨み言もありますよね?言ってください!全部全部言って!」


やめてくれ


提督「宮間さん!ないんですよ!」


宮間「噓よ!お願いだから!言ってよ!言って楽にさせてよ!」


提督「宮間さん・・・」


宮間「私の所為で一人になった貴方を見ているのが辛かった!でも、どうする事も出来なかった!いえ、しなかった!挙げ句の果てに見てるのが辛いから逃げ出した・・・・」


違う・・・・・逃げたのは・・


宮間「でも、駄目・・さらに辛くなって・・苦しくなって・・でも、戻るなんて出来ない」


宮間「そんな時噂で聞いたの・・あの、悪魔の息子が提督になったってね・・・」


提督「・・・・・・・」


宮間「それが提督くんだってのはすぐに分かって・・・でも、会いになんていけない・・・怖いし・・なにより私にそんな資格はない」


宮間「でもね・・・限界だった・・もう一層の事会って全てを話して受け入れようって・・・最悪殺されても良いと」


提督「宮間さん・・・・・」


宮間「ごめんね・・提督くん・・あの時助けられなくて・・」


違う・・違うんだ!謝らなきゃいけないのは俺なのに


逃げたのは俺なのに!


此処まで追い込んだのは俺の所為なんだ!


なのに俺は忘れて・・宮間さんは今も苦しんでいる


後悔するだけなら誰でも出来る


後悔は済んだ!


なら、次は


終わらせよう・・この苦しみを


提督「宮間さん・・・二つだけ言う事があります聞いてくれますか?」


宮間「はい、受け入れますから」


提督「まずは、ありがとう」


宮間「え?」


提督「宮間さんが毎日教室まで来ていてくれたの知っていたんですよ」


提督「毎日何時も見ていたのを知っていたんですよ」


提督「そして何をしようとしていたのかも」


提督「俺の為にありがとうございます」


宮間「っ!」


提督「二つ目は、すみませんでした」


宮間「何故謝るんですか」


提督「宮間さんのその優しさを俺は無視したんです」


宮間「そんなの私が声をかけていれば良かっただけで」


提督「それだけじゃありません。あの時の俺は自分の事で精一杯で周りを全員敵だと思っていました。だから宮間さんに気付いた時も嬉しくもあったんですが・・・それより・・目障りだという気持ちの方が強かったんです」


きっとあの時声をかけられていたらもっと最悪な事になっていたかもしれない


宮間「ご、ごめんなさい・・ごめんなさい!」


提督「謝らないでください。貴女は悪くないんですから」


宮間「私が勝手に・・中途半端な事をして!提督くんを嫌な気持ちにさせてるじゃないですか!」


提督「俺はあの時を後悔してます!どうしてあの時近寄って声をかけてあげなかったのか・・どうして近くにいた唯一の味方に優しく出来なかったのかって・・・」


宮間「味方?・・・それって誰なの?」


提督「貴女ですよ宮間さん。恨み言なんて一つもないんですよ。あるのは貴女への謝罪と感謝の言葉だけです」


宮間「っ・・でも・・これじゃあ」


提督「それでも気持ちが収まらないならお互い様って事にしませんか?」


宮間「・・・お互い様?」


提督「宮間さんは俺を助ける事が出来ず苦しんでいた。俺はそんな宮間さんを助ける事が出来なかった」


提督「お互いが謝ればこれでこの話しは終わりです」


俺は立ち上がり真剣な目で宮間さんを見て言った


それにつられて宮間さんも立ち上がる


提督「宮間さん・・今まで苦しかったですよね?辛かったですよね?気付いてあげられなくてごめんなさい」


頭を下げるそして宮間さんの言葉を待つ


宮間「っ・・・・・・・」ポロポロ


宮間「提督くん・・・一人にして・・助けてあげられなくて・・ごめんね・・ごめんね・・」ポロポロ


そう言って宮間さんも頭を下げた


少ししてお互い顔をあげて


言った


提督「許します宮間さん」


宮間「はい、私も・・許します。提督・・さん」ポロポロ


茶番のように思えるこのやり取りは二人にとって大きな事だった


お互いの抱えていた重みが軽くなったのだから


提督「これで楽になれました?」


宮間「はい、凄く楽になりました提督さん、ありがと」


後悔は経てば経つほど強く出てくる


そう、それは呪いのようで治さない限り消えない


そして憎しみ悲しみ苦しみを生み出し続ける


あの時出せなかった一歩が重くのし掛かり歩みを止めてしまう


そして壁になり進めなくなる


だけど、遅くはないんだ


あの時出せなかった一歩を出す勇気があるなら


壁は壊れ


重みはなくなり一歩を出す事が出来き


そして


後悔と言う呪いはなくなるだろう


宮間さんは頑張って出せなかった一歩を出したんだ


なら、俺もあの時出せなかった一歩を踏み出してみようと思う


そう強く心に決めたのだった


番外編【彼女達の食堂(後編)】


これで俺と宮間さんの間にあった溝はなくなったわけなのだが、これから宮間さんはどうするのか


できる事なら力になってあげたい


とりあえずこれからについては後日話すという事にした


宮間さんにはもう俺に対しての罪を背負って生きる必要はなくなった


好きに生きて欲しいだから考える時間をあげたい


雨は更に強くなり


これでは帰れないのでもう少しだけ居させてもらう事にした


その間俺は鎮守府へ着任した時から今までの事を色々と話した


楽しい事や辛かった事など色々だ


宮間さんは終始真剣に聞いてくれた


そうしているとあっという間に夕方になった


提督「だから俺は言ってやったんですよ。オリョクルかよ!って」


宮間「それでどうなったんですか!」


提督「真顔で、やめろって本気で殺気込めて言われましたよ。潜水艦達にはタブーの言葉なんです」


宮間「潜水艦達にそんな闇があったなんて・・ちょっとオリョール海域を見てみたい気もしますね」


提督「潜水艦達に身ぐるみ剥がされて全裸で帰らされますからやめておいた方が良いですよ。全裸で海を渡ったのは辛かった・・・彼女らにとって船に乗ってようが関係ありませんから」


本当は全裸と言ったが違う。彼女らの良心がまだ残っているのか身ぐるみ剥がされた後に替えの水着をくれたりする潜水艦の娘用を


そこまでするなら服返せと言いたいが・・


危うく新たな性癖が現れかけたけど抑えた


ちなみに水着にはちゃんと名前を書いてくれる


優しいね


宮間「そうなの?残念・・でも物知りなんですね提督さんは」


提督「いえ、実際に見て体験した事しか知りませんから・・・はは・・」


いかんあの時の恐怖を思い出してしまう


提督『や、やめろ!俺は何も持ってーっ!いや〜〜〜ん!』


提督「・・・・・・・」


忘れろ俺


宮間「ふふふ、提督さんの話しは面白くて好きです」


提督「ははは、ありがとうございます。そう言ってくれると話してる俺も楽しいです」


ふと、時計を見る


提督「あ、もうこんな時間か」


雨も弱まってきているし帰るなら今かな


提督「宮間さんそろそろ帰りますよ」


宮間「提督さん良かったら夕飯食べていきませんか?お話しのお礼になんですが」


提督「良いんですか?」


宮間「はい、私の手作りで良ければ」


提督「手作りと言われたら男として断るわけにはいけませんよ。じゃあ、良いですか?」


宮間「はい!作りますから待っててくださいね」


提督「はい、楽しみにしてます」


嬉しそうに台所へ向かった宮間さん


そう言えば此処って電気とか水道が通ってるけど、ずっと通したままだったのかな?


まぁ、数日の間に通したのかもしれない


提督「それにしても雨漏り酷いな・・」


数カ所から雨水が落ちてきている


洗面器やお椀にボウルでどうにか床を濡らさないようにはしてるけど


機会があれば補修とかしてみるか


提督「鎮守府に連絡しておかないと」


心配してるかもしれないし


提督「携帯はっと・・お、あった流石防水だ全然壊れてない!」


如月にでもメールしておくかな


提督「あ、マナーモードにしてたんだ」


解除して携帯の暗証番号を入力する


そして案の定


提督「うわ・・メールと着信が溜まってる」


そう、この携帯は常に鳴ってるんじゃないのか?ってくらいにメールや着信が来る


連絡を取ってくれると言うのは嬉しい反面ちょっと煩いとも思い寝る時や書類などをしている時はマナーモードにして時間がある時に見て返信したりしている


今日は宮間さんの事で確認をし忘れていたので溜まっている


提督「相変わらずメール欄は三日月の名前でたくさんだ」


そう、一番メールが来るのは三日月からなのだ


その尋常じゃない数は毎回メール確認の時三日月とたくさん表示されている欄から三日月以外の名前を探すところから始まる


ちなみに三日月からのメールは頼んでもない現状報告だ


今日、男性の人に声をかけられました。でも断りました


などの報告が多い


仕事とかで色んな所に行くから声くらいかけられると思うが・・


わざわざ報告しなくてもいいと思うが別に嫌でもないのでそのままにして返事を偶に返す


望月からは程々にしておきなよ?と言われているし程々にしているのだ


提督「お、東提督から来てるな」


内容は丁寧な挨拶の言葉から始まりそこからこちらの体調を気にするような文面が続いている


これがまた結構長くメールの半分以上がその一通りの挨拶で終わる


それに加え今回の書類の件のお礼の言葉が書かれている


かなり長いのでいつも挨拶の部分は流し読みしている


そして報酬の事が書いてある


提督「さて、前の書類の仕事は頑張ったんだ報酬はどれくらい貰えるのかな?」


『この前の書類仕事の件は本当に助かりました。熊野も褒めておりました。彼女が褒めるのは珍しい事なので驚きを隠せませんでした。さて、報酬の件なのですが、今、東鎮守府は病院代により資金面はほぼ壊滅状態であり、通常の2倍の仕事量をする事によりどうにかなっている状態です。また・・・髪の毛が抜けました』


なんて事だ・・また、失ったのか・・


提督「ん?て、事は?報酬はなし?タダ働きか!」


いくら俺の休日が寝る事しかないからと言ってあの書類地獄をタダにすると言うのは育毛剤の安定供給を約束されているとは言え・・・


それとこれとは別だ


俺の1日に見合う報酬は貰いたい


ただ、育毛剤の安定供給を止めると言われてしまえば・・・今回はボランティアと言う事にするしかない


そして文面はそれで終わっていた


つまりはそう言う事だ・・・


提督「東提督さん・・・・・」


仕方ないと諦めかけた時


提督「あれ?また、東提督さんからのメールがある」


『途中で間違えて送ってしまいました。すみませんでした。資金面は厳しいですが君の頑張りをタダにする事は僕のプライドが許しません・・だから、代わりに送らせてもらいます。君の頑張りには程遠い物だけど受け取って欲しい』


提督「東提督さん!」


『牡蠣送ります』


提督「・・・・・・・・」


『僕もそうですが艦娘達も牡蠣を見ると・・・・お腹が・・生で食べなければ大丈夫です・・たぶん』


提督「腹を壊した原因を渡されても・・困るのだが」


まぁ、調理をちゃんとすれば大丈夫だとは思うけど


提督「とりあえず間宮さん達と相談だな」


ちゃんと調理出来るなら頂くし


出来ないなら悪いけど処分


牡蠣フライ食べたい


でも、生も食ってみたい


提督「他にあるな」


大体のメールは後で返信をすればいい内容が多いな


忘れないようにしないとな


提督「ん?羽黒さんからも来てるな」


羽黒さんは孤児院で子供達の面倒を見ているしっかりとしている人だ


一応、おんぼろ鎮守府所属になっている


だけど、それは形だけで特に意味はない


彼女を戦場に出す事はない


そう言う約束だから


提督「羽黒さんからメールなんて珍しい」


『提督さん、急用です!出来るなら早めに返事を貰えると助かります』


提督「ん?何かあったのか?」


羽黒さんが急用だと言うくらいだ余程の事に違いない!最悪すぐに孤児院へ向かう事も考えないとな


『最近、孤児院の子で一人様子がおかしい子がいるのですが・・その子は男の子なんですが最近はそわそわしているし本を買ってきたら他の子と一緒に読んだりしていたのですが今は隠れて読むようになりどんな本を買ったかも教えてくれず・・ゴミ箱からはくしゃくしゃのティッシュが大量に出てきます』


提督「うむ・・・・・」


『心配で仕方ありません・・前は台所で包丁を持ってコンニャクを睨んでいました』


提督「これは・・・・」


『ティッシュからは変な匂いがしますし病気なのでしょうか!同じ男性の意見を聞きたいのです!あの子はどうなっているのでしょうか!心配で眠れません』


提督「・・・・・・」


これは十中八九思春期だ


性に興味を持ち大人へとなっていく時期だ


だが、この子は性に興味を持っているがどうすればいいのか分からず不安になってしまっているのだ


羽黒さんや女性の人には相談なんて出来ないし


てか、孤児院には女性の職員しかいない


相談したくても出来ないだろうが


一人くらい知っていても良いと思うが・・


そして男の本能的にそう言う本を買ってしまっているんだ


よく買えたな?


だが、これは誰かが教えてあげないとその子は変な方向へ向かっている


コンニャクをどうしようとしていたかは分からないけど


かなり変な方向へ間違った知識を覚えてしまっているのかもしれない


確かに急用だ


その子とは後日出向いて話してみるか


だから、羽黒さんや他の職員は気にしないようにと書いておくか


提督「おっと、これも書いておかないとな」


『病気ではありません。言うなれば、大人への一歩ですから安心してください。後日その子とお話をさせてもらえればと思います』


提督「これでいいだろう」


後は・・後で返信すれば良いかな?


如月に連絡しておこう


『今日は晩御飯は要りません』


すぐに返事は来た


『はい、分かりました。夜は暗いので気をつけて帰ってきてくださいね』


提督「了解っと」


宮間「提督さん、簡単な物ですがどうぞ」


丁度出来たようだ


提督「はい、頂きます」


味噌汁に卵焼きそれに白米に焼き魚そしてこれは・・ほうれん草のおひたしかな?


簡単な物と言って結構時間のかかりそうな物が多いけど


宮間「それじゃあ、頂きましょうか」


提督「はい、頂きます!」パクリ


提督「美味い!ご飯は芯がないし味噌汁はインスタントじゃない!卵焼きは黒くないしほうれん草は形を保っている!美味すぎる!」


宮間「えっと・・褒めてもらえるのは嬉しいんですけど・・なんか違うような」


提督「あ、すみません、間宮さんと宮間さんの料理を比べてしまって」


宮間「そんなに酷かったんですか?」


提督「今はかなり落ち着いていますが最初の頃は本当に酷かったですよ」


宮間「間宮さんが・・・ね・・」


提督「いや〜それでも鳳翔さんに負けないくらい美味しいですよ」


宮間「ふふふ、ありがとね」


提督「うまうまうまうま〜」モグモグ


宮間「・・・・・・・・・」


提督「特にこの味噌汁が最高〜」ずず〜


宮間「・・・・・・・ふふ」


宮間「提督さん私決めました」


提督「ふぇ?」


宮間「私自分の店を持ちたいです」


提督「店?」


宮間「最初は提督さんの所で働かせてもらえればと思っていたんですが話しを聞く限りでは料理を作る人達は間に合っていますよね?」


提督「まぁ、常に調理場に立ってくれる人が間宮さんと鳳翔さんそして如月と三人います。それから当番制でもう一人の計四人いるのでこれ以上は今の所は必要はないですね」


提督「でも、宮間さんが望むならもう一人くらいは」


宮間「いいえ、無駄な経費をかける事になります。間宮さんもいるし私は必要ないです」


提督「だから、店を持ちたいと?」


宮間「やはり私には料理以外の取り柄はありません。間宮の力は部分解体で消えてしまいましたがそれでも料理だけは自信があります」


提督「あの、間宮の力って?」


宮間「私達間宮は他の艦娘の様に戦える力があるわけではありませんが、その代わりに作った料理を更に美味しくする力があります。更に元気が出たりなどの効果もあります」


提督「て事はマズイ物でもその間宮の力があれば美味しく出来ると」


宮間「いえ、そう言うわけではありません。あくまで美味しい料理を更に美味しくするという事が出来るだけですから料理のスキルはある程度必要です」


提督「成る程・・」


う〜ん、だとするとうちの間宮さんの料理は元からあれだからあれなのだろうか


提督「その力はオン、オフは出来るんですか?」


宮間「私が知る限りでは出来ません。相手に食べて欲しいという気持ちが強ければ強いほど効果は強くなります」


宮間「ですから、嫌な相手には力を使おうとしても効果が入ってない物になります。元から料理スキルはあるので相手は気付きはしませんが」


宮間「そして、この力を愛情と呼びます」


提督「愛情ですか料理には愛情って言いますからね」


宮間「そうです。やはり料理には愛情が一番の調味料だと私は思ってます。提督さんにお出しした食事にもたくさん入れさせてもらいましたからね。力は失われているので効果はないですけど」


提督「いえ、凄く美味しかったですし元気も出てきましたよ」


宮間「ふふふ、そう言ってもらえると作った甲斐があります」


宮間「これは秘密なんですが提督さんには教えてあげますね?」


提督「え?」


宮間「間宮アイスは大本営の間宮さんが長年愛情の力について調べてその愛情の力が通りやすい食材を詰め合わせて精密に量を調整して作られたのが間宮アイスの元になるアイスなんです」


提督「・・・・・・・・」


これは・・聞いたらやばいぞ!


大本営の間宮さんに消されてしまう


宮間「そしてそのアイスに全力の愛情を注ぐ事で出来るのが間宮アイスなんですよ」


宮間「残念ながら元となるアイスの作り方は部分解体時に忘れてしまうんで作れませんが」


提督「ぼくはきいてないよーー」


宮間「あら?ならもう一回」


提督「宮間さん!それより話しを元に戻しましょう!」


そう、俺は何も聞いてない!うん、聞いてないのだ!


提督「では、宮間さんは料理しか出来ないから店を持ちたいと?」


もしそうなら可能性を狭めて妥協してしまっているだけだ


人は頑張ればたくさんの可能性を広げられると俺は思ってる


妥協でそれしか道がないからとかでやるなら俺は止めるつもりだ


そして二人で別の道を考える


宮間「いえ、それもありますが一番の理由は」


提督「理由は?」


宮間「提督さん、私は部分解体をされて間宮としての力をなくしました。ですが一つだけ残っています。それは間宮としての喜びです」


提督「喜び?」


宮間「間宮にとって自分の作った物を食べている人の喜んでいる顔を姿を見るのが一番の喜びなんです」


宮間「だからこそ・・その逆になると・・絶望します。あの時もそうでした。提督さん一人を除け者にして食べさせてあげられなかった・・笑顔に出来る筈だった顔を歪めてしまった・・」


提督「宮間さん・・」


俺が思っているよりも遥かに宮間さんは苦しんでいたんだ


宮間「でも、その顔を笑顔に出来た事は私にとって最高の救いになりました。ありがとうございます」


提督「いえ、こちらこそ美味しいご飯をありがとうございます」


宮間「提督さんの美味しそうに食べてる姿を見たら。間宮としての血が騒いで来ました。みんなを笑顔にしてあげたいって」


宮間「それが理由です」


提督「そこまでの想いがあったんですね」


宮間「はい、この町の人達は笑顔が少ないです・・だから私の料理で少しでも笑顔を増やしたいんです。助けてくれた町の人達の為に提督さんの為に」


提督「宮間さん・・貴女の想いはしかと聞かせてもらいました!俺の全力を持って力になります!」


提督「宮間食堂開店だ!」


宮間「はい!」


ー次の日ー


ーおんぼろ鎮守府工廠ー


明石「で?なに?」


提督「力を貸してください!」


明石「いや、意味分からないから。いきなり言われて貸しますなんて言えない。まずは理由を言いなさい」


提督「あ、そうでした。実はですね・・・」


昨日の事を話した


そして宮間さんの為にどうにか力になりたいその為には明石さんの力が必要だという事を


提督「お願いします!明石さんの力を貸してください!」


明石「はぁ・・あんたって本当にお人好しと言うかなんと言うか・・一銭の特にもなんないのに」


提督「ダメですか?無理にとは言いませんが・・」


明石「あのね?あんたはこの鎮守府において一番上なんだから命令すれば良いでしょうが」


提督「これは言わば俺の我儘です。ですから命令はしません。明石さんにも明石さんのやる事があるのも知ってます。だから・・無理なら無理と言ってください」


明石「もう少し押しが強かったらな・・」ボソッ


提督「え?」


明石「やるよ・・付き合ってあげるそのお人好しに」


提督「ありがとうございます!」


明石「はぁ・・ボランティアなんてなにやってんだろ私」


提督「心が満たされます!」


明石「心が満たされるだけで食っていけるか!」


提督「はい・・・」


明石「それで?なにをすれば良いの?」


提督「昨日実は他の協力者となにをすれば良いのかを話し合いまして」


明石「それで?」


提督「まずは、場所なんですが宮間さんの住んでいる場所をそのまま使おうと思ってます」


明石「確か元食堂だった所だっけ?」


提督「はい」


明石「う〜ん・・でも、確か彼処は凄くボロいし補修はしないとそれに」


明石「あの家は正式に宮間さんの家ではない。勝手に補修なんてして店なんて開けたら大変な事になる。持ち主に許可を得ないと」


提督「そうなんですよ・・まずはその問題から片付けないと」


明石「ねえ?その宮間さんはなにしてるの?私達がこうしてる間まさかただ待ってるだけとか?」


提督「いえ、宮間さんには食材の安定供給ルートの開拓と補修するにあたっての人手を集めてもらってます」


明石「食材ルート開拓は分かるけど人手?あ、成る程考えたね」


提督「補修作業をする事になるとやはり人手が必要です。だけど改装する時に俺たち鎮守府メンバーがやると鎮守府との繋がりが町の人達にばれてしまい開店しても人が来なくなる可能性がある」


明石「だから、町の人達に手伝って貰えれば町の人達とも知り合いになれて完成した時来てくれる可能性があると」


提督「ここの町の人達はみんな助け合って生きてますからきっと集まるはずです。宮間さんは町の人達から歓迎されてますし」


提督「俺たちはあくまでこっそりと支援します」


正確には俺が関わっているとばれなければ良い


嫌われているのは提督である俺だけだから


艦娘達はあくまで俺に嫌々従っているという事になっている


そうした方がみんな外で動きやすい


明石「だけど、それってあの家が使わせてもらえる前提で考えてるけど」


提督「だから、今から俺と明石さんで持ち主を捜しに行きます!必ず使えるようにすると宮間さんに言いましたから」


明石「アホ!もし出来なかったらどうするの!」


提督「出来ます!明石さんがいるんですから」


明石「なんでそうなるのよ!」


提督「明石さんだからとしか言えません」


明石「馬鹿・・・」


提督「明石さん何処へ?」


明石「行くんでしょ?持ち主の所へ」


提督「え?分かるんですか?」


明石「住む人のいない家を管理してる人なんて一人しかいないでしょ?」


提督「ま、まさか・・・・」


明石「町長よ」


その頃別の所では


ー元食堂ー


夕張「お邪魔しまーす。誰もいないんですか〜」


提督に頼まれて家の何処を直したりすれば良いのか見に来たんだけど


思ったより凄くぼろい


木造建ての古い家だ


所々木は腐ってるし昨日の雨で水が溜まっている所もある


正直一度壊して建て直した方が早いと思う


だけど提督からは補修しても見た目はそのままにしたいらしい


つまり見た目はぼろいままだけど使えるまでに直して欲しいと


無茶を言う・・・


夕張「土木は専門外なのに・・・」


一応知識がないわけではないけど


これを直すにはかなりの額が


大井「夕張さん、ぼーっとしてないで仕事してください」


一人では無理という事で大井さんに来てもらった


なんでも提督が言うには大井さんはいかだを造れるくらいには役立つと言っていたけど


大井「ここは、補強すればどうにかなりそうね。ここもこの部分を替えるだけで良さそうね」


私より詳しそうだ


夕張「これいくらくらい掛かると思う?」


大井「結構掛かるでしょうね。でも、いくらでも掛かって良いんでしょ?その宮間さんっていう人はお金だけはたくさん持ってるって聞いてますし」


夕張「いくらか聞いた?」


大井「いえ、聞いてないけど・・提督さんがうちの鎮守府って一体・・って嘆いていたくらいにはあるかと」


夕張「知らない方が良いかもね」


大井「ですね」


大井「さぁ、始めましょ」


私と大井さんで悪い所を調べたりした


ぱっと見悪い所しかないけど頼まれた以上やらないと


夕張「床は全部替えないと・・」


大井「いえ、一度全部板を剥がして下の基礎部分を補強して使える板は使いましょ?いくら資金があると言ってもこういう所は使える物は使って少しでも負担を減らさないと勿体無いです」


夕張「こ、このボロボロの支柱は新しいのに替えた方がー」


大井「余程の事がない限り支柱を替えるのは危険よ。これくらいなら軽く補強をすればまだまだ使えそうよ?支柱を替えるのはかなりの手間が掛かるから補強でどうにかなるならそうした方が良いと思います」


夕張「えっと・・じゃあ、屋根は補強で瓦は壊れてる所だけ替えて」


大井「これだけ壊れてると一度全部取り除いて最初から瓦も付け直した方が良いですよ。殆ど雨漏りの所為で木も腐ってますし、となると支柱もその間に替えた方が良いかもしれませんが作業の流れで考えれば良いと思います」


大井「なにか間違ってる所はありますか?」


夕張「いえ、ないです・・・・大井さん聞いて良い?いかだって造るの難しい?」


大井「そんなに難しくはありませんよ?木の状態といかだの大きさと重量それから乗る人の体重それに人数と水面上に出す部分を上手い具合に計算して造れば誰でも出来ます」


大井「それと後は根気ですね。結びもしっかりとしてないといけませんから後、簡単に千切れたりするのもいけませんから使う資材にも気をつけてそれからー」


夕張「あーーうん、もう良いです・・よく分かりましたから・・とりあえず大井さんに任せるんで指示よろしくお願いします」


大井「いえ、夕張さんの方が専門なので夕張さんが指示を」


夕張「ごめんなさい・・私土木は専門外で・・艤装とかそういう鉄とかならどうにか出来るけど木とかは大井さんの方が詳しそうなので」


大井「そういう事でしたら・・分かりました。あ、そこ床腐ってますよ!」


バキッ


夕張「うぎゃあ!足が抜けない!」


大井「待っててください今引っ張りますから」


夕張「ありがと・・大井さん、はぁ・・・・自信なくしそう」


今度から土木関係の勉強もしっかりしようと思ったのであった


その頃また別の所では


ーおんぼろ鎮守府食堂ー


間宮「ほう・・・・」イラッ


宮間「あ、あの・・」ドキドキ


鳳翔「・・・・・・・・」ニコニコ


憲兵「・・・・・・」オドオド


憲兵(なに?この空気帰りてえよ・・でも部外者を一人には出来ないし)


間宮「帰れ」


憲兵(はい!帰りますって言えたらな・・)


鳳翔「お客さんに失礼ですよ」ポコッ


間宮「いて、だって!鳳翔さんこいつは!」


鳳翔「お客さんにこいつとはいけませんよ」ポコッポコッ


間宮「うぎゅ、ふぎゅ、うぅ・・」


憲兵(音は痛そうに思えないが俺には分かる。あれは痛い!)


宮間「お願いします!間宮さんはどうやって食材のルートを探したんですか?」


宮間「ここは、他より田舎の所為なのか探しても安定供給さえ難しく値段も通常より掛かります」


間宮「・・・・・・」チラッ


鳳翔「・・・・・・・」ニコニコ


憲兵(笑顔が怖い・・・・)ガクガク


間宮「はぁ・・・・」


間宮「当たり前です。ここは襲撃でただでさえ誰も寄りたがらない場所ですよ?それに遠いし普通の業者を探してもある筈ないでしょ」


宮間「ですが、それなら間宮さんはどうやって安く仕入れているんですか?しかも安定供給ですよね?」


間宮「これでも鎮守府の食堂を任されている身ですよ?適当な物は出せませんし食費で鎮守府を追い詰める事はあってはなりません。安くそして新鮮尚且つ常に一定の食材を手に入れられてこそおんぼろ鎮守府で包丁を握れるんです!」キラン


宮間「こ、これが鎮守府を支える間宮さん・・・私ごときが簡単に入ろうとしていた領域・・」


鳳翔「包丁を相手に向けない」ゴツン


間宮「お、おうぅ・・・・」ブルブル


憲兵(あまりの痛さに頭抑えてしゃがみ込んで震えてやがる・・)


間宮「食材ルートの開拓は基礎なんです!店を持つ者なら出来て当然なんです!そういうのが出来ないなら食堂だって初めてもすぐに閉店です!」ヒョコ


憲兵(復活早いな・・)


宮間「おっしゃる通りです・・・」


間宮「正直言って私は貴女が嫌いです。提督から話しを聞いてからずっと提督が許したとしても私は許せません。だって貴女は間宮にとってあり得ない事をしたんです。同じ間宮からしたら関わりたくもありません」


宮間「・・・・・・はい」


間宮「なにか言いたいことは?」


宮間「全ておっしゃる通りです・・言い訳のしようもありません」


間宮「そう・・・・言い訳はないと?」


宮間「はい」


間宮「ふむ・・償おうと来たことそれに全く言い訳をしない事には少なからず評価してます。ですから一つだけアドバイスです」


間宮「どのくらいの規模の食堂を始めるかは分かりませんがそんなに大きくないのならその日その日で自分で目利きして買えば良いと思います。そんなチェーン店みたいに常に一定の食材を保存しておかないといけないわけでもありませんし」


間宮「個人店なら個人店でその時に手に入った食材でメニューを替えていくのも良いですね。なくなればその日は終わりで次の日からはもっと買っておけば良い。始めてもいない内に一定の食材を供給しても足りないかもしれないし多過ぎるかもしれない。それは始めてから考えれば良いし最初から全てを揃えて人が来なかったら大損するだけ」


宮間「間宮さん・・・」ポカーン


間宮「個人店の良い所はね?一緒に成長出来る事やるならしっかりやる事ね。ほら、もう行った行った準備あるんでしょ?」


宮間「はい!ありがとうございます!私頑張りますから!」ダッ


憲兵「あ、ちょっと待ってくれ!」ダッ


鳳翔「優しいですね。なんやかんやで色々助言してましたし」


間宮「・・・・そうでもないですよ」


鳳翔「間宮さん?」


間宮「個人店の悪い所はね・・一度崩れてしまえばあっという間壊れてしまう店も人も一緒にね」


鳳翔「・・・・・・・」


間宮「だってチェーン店のように後ろ盾も何もないですから」


間宮「それを言えなかった・・優しくなんてありません」


鳳翔「それはきっと彼女も分かってますよ。きっと大丈夫です間宮さんの言った事は間違ってませんから」


鳳翔「後は彼女次第です。先輩として応援してあげてくださいね」


間宮「先輩ね・・・・」


その頃提督達は


ー町長宅ー


提督「ここに町長が」


明石「気をつけてよ」


提督「分かってます」


町長宅へと行くとメイドっぽい人に部屋の前まで通され今から町長に会おうとしていた


いきなりの訪問にも関わらず対応してくれるところを見ると案外優しい人なのかも


明石さんから結構怖い人だと聞いていたけど大袈裟に言っていたのだろう


ノックをしてからドアを開けて入る


提督「失礼します。今回はいきなりの訪問にも関わらず対応感謝します」


明石「・・・・・・・・」


町長「お前があの鎮守府の提督か?」


提督「はい、そうです」


町長「若いな。まぁ、座りなさい」


見た目は確かに体格もデカく顔の所々に傷があったりして確かに怖そうだ


でも、対応はちゃんとしてるし優しい人じゃないか


提督「はい」


明石「・・・・・・」


町長「明石も久しぶりだな」


明石「えぇそうですね。元気そうで」


町長「あぁ、明石も元気そうで良かった」


町長「それはそうとすまんな今まで鎮守府に挨拶に行けず色々と忙しくてな」


提督「いえ、本当ならこちらから挨拶に行かないと行けなかったのにすみませんでした」


町長「何故謝る?町長ごときに頭を下げる必要はないだろ?所詮俺も町民なんだからなお前ら軍人の方が偉いそうだろ?」


提督「そうだとしてもこういう事は偉い偉くないは関係ないかと思います」


町長「ほう・・今度の提督は中々謙虚な奴だな明石が気にいるのも納得だ」


提督「えっと・・ありがとうございます」


町長「では、提督さん要件はなんでしょうか?」


さっきと目つきが変わった


鋭い目つきだ。簡単に嘘なんて見破られてしまいそうに思えてしまう


だが、俺は嘘をつきに来たんじゃない


交渉に来たんだ目をそらすな俺


提督「っ」キッ


町長「ほう・・・」


提督「実は空き家を一件改装して使わせてもらう許可を欲しいんです」


町長「話せ」


宮間さんについて話した


元食堂だった家を改装して食堂を開きたいという事を


勿論家賃がいるなら毎月払うと


町長「あの食堂か・・・」


提督「ダメでしょうか?」


明石「私からもお願いします」


町長「確かにあそこは一時的になら使っても良いと町の人達には言ってる。だからその宮間さんとやらをそこに住まわせてやっているのだろう。ただ、住むだけなら良いんだが・・改装となると」


提督「改装と言っても全体の補修と考えていただければ建物自体を変えたりするような事はしません」


町長「まぁ、補修と言う事なら許可出来るが・・食堂を開くのは・・」


提督「なにか問題でも?」


町長「あそこはな正確には空き家じゃないんだ。持ち主が帰ってくるまで俺が預かっているだけでその間に好きに使ってもらって良いとは言われているが本来彼処は休業しているだけなんだ」


提督「え?て事は持ち主が帰って来たら」


町長「勿論また食堂を開くだろうな」


提督「そういう事なら食堂を新しく開いてしまえば本来の持ち主に悪いですね」


町長「すまないな。食堂もそこ一件だけにしたいんだ」


提督「この町では食堂はやるなという事ですか」


町長「そうだ」


これは困ったぞ


提督「他の場所でもダメなんですか?」


町長「この町はそんなに大きくない食堂は一件あれば事足りる」


提督「どうにかなりませんか」


町長「すまない、食堂を開きたいなら他の町にー」


明石「ちょっと待った!」


町長「ん?なんだ明石」


明石「持ち主が帰ってくるって言うけどずっと空き家だよね?いつ帰ってくるの?」


町長「そ、それはプライバシーに関わる事だ言えん」


明石「ほう・・もしかしてだけど町長も知らないんじゃ?」


町長「・・・・・・」ピクッ


明石「今眉毛動いたけど?動揺した?ん?」


提督「明石さん、プライバシーに踏み込むのは」


明石「提督は黙ってろ」


提督「はい・・」


町長「ど、動揺などしていない」


明石「正直に言わないと帰らないからどうして分からないの?」


町長「いや、だからー」


明石「いや、もうそういうの良いから言えよ」


町長「だから!プラー」


明石「言わないと今ここで服脱いで叫ぶぞ!汚されましたって!」


提督「っ!」


町長「や、やめろ、そ、そんな事をすれば下手すれば町長の座から落とされる」


明石「良い事思いついた!提督を良い具合に殴り倒すのよ。勿論私を助けようとして町長にボコボコにされたって設定で」


提督「え!」


洒落にならんぞ!


明石「それで治療費まで貰おうかな?提督痛いけど我慢ね」ガシッ


提督「ひ、ひぃいい!」


明石「ちょっと暴れないでよ!殴れない!」


提督「ああああ、嫌だ!死にたくない!嫌だぁああ!」


明石「この!男でしょうが!」


提督「ふぇえ〜〜」


明石「情けない声出さない」


提督「もうやれよ!同人誌みたいやればいいじゃない!」


明石「あ、その前に服脱ごうかな」


提督「っ!」ジーーー


町長「わ、分かった!本当の事を言うから脱ごうとするなそれと提督を掴んだ手を離せ可哀想だろうが」


提督「町長さん・・・」うるうる


もう少し折れるの待って欲しかったな・・


明石「じゃあ、持ち主の話しをしてくれる?」


町長「はぁ・・持ち主は若い女性の人で名前は知らないんだ。町のみんなは姐さんって呼んでいた」


明石「食堂なんだよね?極道の間違いじゃ?」


町長「食堂に決まってるだろ。多分町のみんなも本名は知らないと思う」


明石「で?その姐さん?は何処に行ったの?」


町長「それも分からない」


明石「じゃあいつ帰ってくるかも?」


町長「それも分からない」


明石「提督〜」


提督「ひぃ!」


町長「本当に分からないんだ!襲撃が起こる前にいなくなってそれきりで・・」


明石「襲撃?だったらもう分かってる事じゃない?」


町長「分からないだろ・・」


明石「残念だけどそういうのはちゃんと受け止めてあげないと」


町長「黙れ!彼女は死んでない!絶対だ!彼女は襲撃される事を知っていたんだから逃げ延びた筈だ」


提督「っ!」


明石「それどういう意味?知ってた?ふざけるのも大概しろよ」


町長「しまった!今のは忘れてくれ」


明石「答えろよ・・町長は知ってたのに?何もしなかった?自分だけ逃げたのかな?いえ、その女と一緒にかな?」


町長「ち、違う!そうではなくて」


提督「町長さん・・提督として言います。答えてください」


町長「っ・・・・・・」


提督「町長さん!」


町長「二日前だ・・・」


明石「お前の便秘事情なんて知らねえよ!」


町長「襲撃の二日前に来たんだ」


明石「だから知るか!」


町長「あのな!」


提督「襲撃の二日前に誰が来たんですか?」


町長「食堂の姐さんだ」


明石「あぁ?・・・ああ人か」


町長「明石・・変わったなお前」


明石「・・・・・・・」


提督「町長さん続きを」


町長「襲撃の二日前の夜だったか彼女が家にやってきたんだ」


彼女は急いでいたのか息を切らしていた


『町長さん!』


町長『どうしたんですか姐さん』


『はぁ・・はぁ・・ちょっと待ってください・・ふぅ・・よし、もう大丈夫』


町長『そんなに急いで何かあったんですか?』


『実はお伝えしたい事がありまして』


町長『なんですか?』


『近いうちにもしかしたら奴等に襲撃されるかもしれません』


町長『奴等って?』


『深海棲艦です』


町長『そんな!何故そんな事が分かるんですか』


『勘です!』


町長『はぁ?』


『ですから皆さんを避難させてください』


町長『そんな事をいきなり言われてもそう言うのは鎮守府に言った方が』


『それは・・そうなんですけど町長さんには恩もありますし一番に伝えないといけないと思いまして』


町長『それは嬉しい事だが・・明確な理由がないと人を動かすのは難しい』


『あぅ〜勘ではダメですか?』


町長『勘では難しいな。今から鎮守府に一緒に行って言ってみよう』


『・・・・・・・・・』


町長『どうしたんですか?』


『うん、やるしかない』ボソッ


町長『姐さん?』


『あ、ううん、やっぱりなんでもなかったみたい』


町長『え?』


『ねぇ・・お願いがあるんだけど良いかな?』


町長『まぁ、できる事なら』


『私の食堂休業するから』


町長『え?何時まで』


『分からないけど・・すぐかもしれないしずっとかもしれない』


『だから、明日からあの店を管理して欲しいくて、それで困ってる人がいたら使わせてあげて欲しいの好きに使ってもらって構わないから』


町長『でも、これから姐さんはどうするんですか』


『私は・・この町が大好きですから』ダッ


町長『あ、姐さん!』


町長『答えになってないぞ・・・』


町長「その次の日にはもう店閉められていた何処へ行ったかも分からないが巻き込まれたとは思えない」


提督「もうそれから彼女を見ては」


町長「その日朝早くに海岸の方で彼女を見たという目撃情報があったくらいだ」


明石「・・・・・・・」


提督「でも、巻き込まれていないなら何故帰ってこないんです?」


町長「きっと何処かで料理の修業でもしてー」


明石「残念だけど亡くなってる」


町長「おい、さっきの話聞いていたのか!彼女は二日前にはー」


明石「聞いたから言えるのよ。所々おかしいと思う所があって色々考えてみたんだけど一つだけ全てに納得のいく答えが出た」


提督「答え?」


明石「彼女の正体よ」


町長「正体だと?人間じゃないとでも言いたいのか?」


明石「そうよ彼女はー」


ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーー


あれから数時間後


提督「はい、という事なんで宮間さん明日に鎮守府へ来てください。では」ピッ


携帯で宮間さんに事を伝え鎮守府への帰路を歩いていた


明石「ふぅ・・説得にこんなに時間が掛かるなんて・・疲れた」


提督「良いじゃないですか結果的に了承してくれたんですから」


結果的に言うと明石さんの言っていた事が一番有力という事になりそれからなし崩しに了承を貰えた


本当の事は本人に聞かないと分からないけど


明石さんが言う考えは


まず、彼女は艦娘だったしかも現役で何処の鎮守府にも所属していない


つまりは野良艦娘だったという事だ


これは彼女と町長の会話でピンと来たらしく


名前をみんなが知らなかったというのもあるけど


鎮守府へ言いに行く事を誤魔化していたのは野良艦娘であり行けば問答無用で捕まってしまうからだ


野良艦娘が何を言っても戯言にしかならない


野良艦娘に自由はない・・それが今の海軍の考えらしい


あの島の娘達の気持ちも分かってしまう・・


そして、何故彼女が襲撃を予想出来ていたか


それは、野良艦娘の生き残りの中には稀に能力が大幅に上がっている場合があるらしい


それは極限の状態または感情の高ぶり(恨み嫉み怒り)による覚醒によるものだと言われている


鎮守府に所属している艦娘達もある時に能力が一部大幅アップする事があるがどうしてなるのかは不明らしくこれも稀である


彼女はその中で索敵能力が大幅にアップしていたのではないか?


だから、敵が此方に向かって来ているのを察していた


彼女はそれを町長に伝えた。しかし、信じては貰えなかった


鎮守府へ行けば捕まり言っても信じて貰えず


襲撃される町をただ見ているだけになってしまう


彼女はそれを恐れた


だから、大切な町を守りたいと思い町長に自分の店を託した


そして・・・


此処で海岸での目撃情報により確信した


彼女は海へ出た。町を守る為に一人で奴等に立ち向かって行った


そこからはどうなったかは分からないけど


無事ではないだろう


これが明石さんの考える結末だ


しかし、町長は中々それを認めず


俺は蚊帳の外から始まる明石さんと町長さんの話し合い(戦い)が数時間に及び


認めてくれた


それは


明石『私達が気に入らないならとかの理由なら諦める・・あの家は町長の持ち物だから、でも彼女を理由に使うなら諦めないから!彼女を逃げの理由にするのはやめなさい!』


その言葉が決めてだったんだと思う


それから少しして了承してくれた


町長『ですが、俺はまだ帰ってくると信じてますから』


明石『・・そう、辛いだけよ』


町長『・・・・・・・』


明石さんのその言葉はまるで彼女のその後を知っているかのようだった


考え過ぎかな?


提督「悲しいな・・・」


明石「軍人なんてやってたら死と直面するなんて日常茶飯事よ?一々参ってたら提督なんてやれない。しっかりしなさい」


提督「いえ、それは覚悟しています。悲しいですけどこういう事もあるんだって受け入れます」


町長さんもきっと時間は掛かるけど受け入れる筈だ


俺が悲しいと思ったのは


提督「片想いのまま終わってしまったのが少し残念で・・」


明石「片想い?」


提督「町長さんは彼女の事が好きだったんじゃないんですか?いくら俺でも分かりますよ」


明石「へぇ〜少しは人を観察する余裕も出てきたのかな?やるじゃん」


提督「だって、あんなにムキになっていたんですよ?まるわかりです」


明石「うんうん、そうやって観察をする事も必要なスキルだから、でも、50点」


提督「え?」


明石「いえ、なんかムカつくから30点」


提督「なんで!」


明石「提督に恋愛を語られるのはなんかムカつく」


提督「理不尽だ!」


明石「乙女心も学びなさい。片想いじゃないから、あれは両想いね」


明石「お互いがお互いの事を考え過ぎてしまい自分達の事は後回しにした。それくらい言えて100点よ」


提督「え?そうなのか?」


明石「堅物過ぎたのよ二人とも」


提督「そこまで分かるとは・・」


明石「まだまだ勉強不足だね!提督殿!」背中バシッ


提督「いっ!なにするんですか」


明石「気合い入れてあげたのよ。そんな辛気臭い顔は鎮守府に着く前に直しておきなさい」


提督「明石さん・・・」


明石「まだ終わってないんだからしっかりしなさい」


提督「じゃあ、教えてくださいよ乙女心をそしたら直ります」


明石「え?私が?本気で言ってる?」


提督「わりと」


明石「まじか・・・・まぁ考えておく」


提督「楽しみにしてますよ?」


明石「からかうなっての・・・」


明石「・・・・・・・・・」


明石「提督、彼女の事なんだけど」


提督「ん?なんです?」


明石「私の仮説通りなら・・ごめん何でもない」


提督「凄く気になるんですけど!」


明石「うっさい!早く帰るよ」


提督「あ、待ってくださいよ!」


結局あの時なにを言おうとしていたのかは分からないけど


あの時の明石さんの顔を見た時


きっと聞かない方が良いんだろうなって


あれから聞いてはないけど


なんとなくだけど分かる


明石さんは・・彼女のー


ー次の日ー


ーおんぼろ鎮守府執務室ー


まるゆ「だから!今隊長は忙しいのだ!用なら後にしろ馬鹿者!」電話中


まるゆ「あん?大本営直属?知るか!」


提督「では、みんな集まったようだしそれぞれ報告をしてもらおう。まずは大井さんと夕張さん店の状態はどうだった?」


夕張「かなりボロボロだったよ私のプライドも・・・」


提督「ん?夕張さんなにがあったんですか?」


夕張「何もなかった・・・それだけ・・大井さーんお願いします」


まだ、昨日の疲れが取れていなかったのかもしれないな


もう少し後にすれば良かったか・・


あと、まるゆが荒れてるな誰と話してんだ?


大井「とりあえず補修の必要な所は全部把握しました。後は必要な資材とそれに必要な工具などの注文です。このくらい掛かりますがどうですか?必要な資材と道具のリストを作成したのでどうぞ」


提督「結構掛かるな・・0がいっぱいだ」


大井「建物ですからあまり安い資材を使うのは良くないので高めにしています。まずかったですか?」


提督「いや、確かに安全性を考えればこのくらいは掛かるか・・宮間さんどうですか?」


宮間「これくらいなら問題ないですよ」


これくらいって・・・・


提督「うん、大井さんこのリスト通り注文をしてくれ」


大井「分かりました。多分届くのは三日後くらいになると思います」


提督「三日後か。宮間さん人手の方はどうなりました?手伝ってくれる人はいましたか?それと食材の供給はどうにかなりそうですか?」


宮間「食材の方はどうにかなりそうです。ですが人手の方が・・」


宮間「あまり皆さん良い返事をくれなかったんです・・前の持ち主の方に悪いとかって」


提督「町の人達からも好かれていたのか」


宮間「ですが、今朝皆さん手伝っていただけると連絡があったんです」


提督「ん?なんでだろ?」


明石「町長よ。まぁ町長なりのけじめってところでしょ?彼は一度口にした事は最後まで責任は取ってくれるから町の人達にも話しをしてくれたのよ」


宮間「そうだったんですか。今度お礼も兼ねて挨拶に行かないといけませんね」


提督「その時は言ってください案内しますから」


宮間「いえ、その時は自分で行けるので大丈夫です。そこまで提督さんに迷惑はかけられませんから」


提督「迷惑とは思わないんだけどな・・」


明石「過保護も程々にしろ馬鹿なんでもホイホイやってたら宮間さんの為にならないでしょうが!てか、こっちも仕事あるでしょうが!本当なら書類とかやる事だって山ほどあるけど不知火達が頑張ってるお陰で動けてるわけで一々その度に仕事押し付ける気?」


提督「っ!・・すみませんでした!」


そうだ、俺の勝手で不知火達に迷惑をかけているんだ


そうだよ、宮間さんなら大丈夫さ


でも・・・


宮間、提督「「そこまで言わなくても・・」」


宮間「え?」


提督「ん?」


なんかシンクロした


宮間「提督さん気持ちだけ受け取っておきますね」


提督「あ、はい・・」


不知火「提督、私は何時でも言ってもらえればやります!」キラキラ


北上「でも、そろそろ限界かも・・見て手が震えてる・・」


大井「北上さん!提督さんの為に頑張って!私も頑張るからね」


北上「うん・・まぁそう言われたらね・・・眠い」


曙「てか、煩いんだけど!人に書類仕事押し付けて自分達はなに?楽しくお話し?楽しそうでいいわね!会議か何か知らないけど他の部屋でやってよ!邪魔なのよ!邪魔!」


ぼのちゃん怒です


何故か曙に罵倒されると心にダイレクトアタックされて泣きそうになる


抑えるので精一杯だったりする


提督「うぅ・・・ごめんなさい・・」


曙「なに?泣きそうなの?泣く?泣いちゃう?本当!クソてー」


ガシッ


曙「っ!」


不知火「おい、追加だ大人しくやれよ」


曙「ちょ、ちょっと多すぎじゃない!こんなの」


大井「ふふふ、情けない声あげて泣きそうなのは貴女じゃないの?曙ちゃん」


曙「あぁ?」イラッ


大井「んん?」イラッ


不知火「提督の為に私は書類だけを書く機械になります!」キラキラ


北上「また始まったよ・・しーらない」


曙「クソ提督に媚びばかり売ってる安い女がなんか言った?」


大井「恩を仇でしか返せない可哀想な子がなんか言ってる?」


曙「表に出なさいよ」


大井「上等よ」


宮間「あわわ!どうにかしないと提督さん」


提督「また・・言われたな・・クソ提督って・・ははは・・市役所行って名前変えよ・・・うん、クソ提督でいいや・・ははは」


宮間「提督さん!しっかりしてください!提督さん!」


明石「はぁ・・もう大事なところは話せたし帰ろ夕張」


夕張「木造二階建て木造二階建て木造二階建て木造二階建て木造二階建て木造二階建て木造二階建て木造二階建て木造二階建て木造二階建て木造二階建て」ぶつぶつ


明石「はぁ・・こっちはこっちで変なスイッチ入ってるし」


不知火「ショルイヲイレテクダサイ」


北上「ぐがぁ〜〜〜」睡眠中


曙「早く出なさいよ怖いの?謝る?」


大井「そっちこそ早く出たら?大丈夫よ背後からいきなり攻撃なんてしないからね?怖くないよ〜」


曙「もういい!ここで決着つけてやる!クソ提督の前で負ける姿を見せてあげなさい!」


提督「ぐはっ!また言った!」


宮間「提督さん!」


大井「なにを言ってるの?提督さんの前で泣きながら謝らせてあげるから覚悟しなさい!」


夕張「うぇええん、悔しかったのよぉおおお」ポロポロ


明石「はいはい、よしよし」


提督「宮間さん・・・ごめん」ガクッ


宮間「っ!」


宮間「誰か助けてください!!」


その後駆けつけた如月と鳳翔さんによって騒動は収まった


目を覚ますと優しい眼差しを向けてくる如月と鳳翔さんを背に恐怖で震えている大井さんと曙がいた


宮間さんは放心していた


不知火は書類仕事に没頭していた


北上は寝ていた


明石さんと夕張さんはいなかった


まるゆは受話器を投げつけていた


なにがあったんだ


とりあえず言っておくか


提督「おはようございます」


ー三日後ー


ー元食堂前ー


ボロくなった食堂を補修する為にの町の人達が集まっていた


今日から補修作業が始まる


宮間「皆さんよろしくお願いします」


町人A「おう、任せておけ!日曜大工レベルの仕事なら俺に任せろ」


町人B「犬小屋なら造ったことあるから犬小屋が必要なら言ってくれ」


町人C「へぇ〜これがトンカチか!で?これが釘?」


町人D「あ、俺は見に来ただけだからがんば」


宮間「ははは・・・・・」


宮間(大丈夫かな・・・この人達で・・すごく不安です。提督さん達も手伝いに来ると言っていたけど)


電「なのです!」ヒョコ


宮間「あ、電ちゃん」


町人A「お、鎮守府の電ちゃんじゃないか!提督から逃げてきたのか?何時でも匿ってやるからな」


町人B「そうだぞ?」


町人C「はぁはぁ電ちゃん」


電「その口を閉じやがれなのです」


町人D「そう言うように命令されてるんだな・・可哀想に」


電「ファックスなのです」


宮間「?」


電「宮間さん手伝いに来たのです!そこの役立たず共より役に立つのです」


町人C「罵倒も良い!」


電「近寄るな!・・なのです」


宮間「それは嬉しいけど・・」


宮間「提督さんは?」ボソッ


電「多分そろそろ来る頃だと思うのです」ボソッ


電「その前にそこの役立たずを始末するのです」


宮間「電ちゃん!落ち着いてね?」


その時大きなクラクションと共に資材を積んだトラックが姿を現す


電「ちっ!命拾いしたのです」


トラックは元食堂の前に止まった


宮間「で、デカイ・・・・」


電「近寄るな!」


町人C「はぁはぁはぁはぁ」


スタッ


シュッ


ゴンッ


町人C「ぐはっ!」


???「すまない、手が滑ってプラスドライバーを投げてしまった」


宮間「て、ていとー」


電「黙るのですビッチ。折角ばれないように変装しているのだから・・なのです」


宮間(ビッチって・・・・男性経験ないし付き合った事もないのに・・・)


提督「なんだ?なんだ?こんなに人が集まって。おい、そこのガキなんだこれは」土方作業着


電「レディーなのです!今からこの家を補修するのです!」


提督「ほう・・・・・」


夕張「兄貴!今無性に家を補修してぇ気分だぜ」土方作業着


提督「おお、俺もそんな気分だぜ」


大井「あ、兄貴、もう遅いかもしれませんがさっき投げたのはプラスドライバーじゃなくてマイナスドライバーです・・だぜ」土方作業着


提督「些細なことだぜ」


夕張「そ、そうだぜ」


町人B「おい、町人Cしっかりしろ」


町人C「うへぇ〜〜〜」


町人B「あ、平気そうだな」


町人A「な、なんだお前達は」


提督「俺らか?」


夕張「通りすがりの!」


大井「土方作業員よ・・だぜ」


提督「という事で作業を始めるぞ!」


夕張、大井、電「「「おおーー!!」」」


宮間「頑張ってくださいね」


町人達「「「おお・・・・」」」


俺の作戦により町の人達は提督だと気付いていない


てか、顔を覚えてもらってないので提督服を着てなかったら気付かれない


虚しいね・・・


しかも土方作業員を装う事で違和感なく入る事が出来た


だって、何処の現場にも大抵土方作業員がいるものだ


一人や二人野良作業員がいてもおかしくない


つまり紛れていてもおかしくない!


あまり時間はかけられない・・今も執務室で不知火達が書類仕事を頑張っている


まるゆがしつこい電話に怒り爆発している


今日で終わらせる!


ちなみに明石さんは疲労によりダウン


夕張「偶然出てきた補修箇所を細かく書かれた図を広げるぜ!確認しなだぜ」


大井「するだぜ!」


提督「役割り分担するぜ。電くん」


電「はいなのです」


提督「屋根くんの瓦全部持ってて」


電「笑点のように軽く言われても困るのです!座布団とは違うのです!」


提督「町の人達にも手伝ってもらえばいいがんば!俺らは中をやるんで行くぞお前ら」


夕張、大井「「うっす」」


電「けっ!さっさとやるのです」


町人A「よっしゃあ!やんぜ!で?とりあえず休憩?」


町人B「犬小屋を造るぜ」


町人C「」ピクピク


町人D「見ものだな」


電「・・・・・・・」


電は気付いた


面倒事を押し付けられたという事に


電「ふふふ・・・」


そして、補修作業が開始された


しかし、それは困難極まる物だった


ー屋根ー


町人C「うわぁあああ!」


町人A「町人Cが落ちたぞ!」


町人B「助けに降りよう!」


電「行くな!なのです!」


町人A「何を!」


電「二次被害が起きたらどうするのです!奴は・・・見捨てるのです!仕事を続けるのです」


電「それが奴への手向けになるのです」


町人A「電ちゃん・・・分かった仕事を続けよう!」


町人B「町人C・・貴方を忘れません。まぁ丈夫だし大丈夫だろww」


町人A「だなww」


その頃下では


町人C「いてぇよ・・・」


宮間「大丈夫ですか!今手当しますから」


町人C「身体は大丈夫だ・・丈夫だからな」


宮間「でも痛いって」


町人C「心がな・・・・・」


宮間「・・・・・・・」ナデナデ


町人C「ああ・・心が・・」


ー元食堂内部ー


提督「床の板を全部外せ!」バキッ


夕張「おりゃ!」バキッ


大井「二人共もっと丁寧に外さないと再利用出来ません!」


提督「大井さん!口調口調!昨日練習しただろ?俺達は今土方作業員だ」


大井「すみません!ですが提督さんこそ元に戻ってます!」


提督「あれ?」


大井「気を引き締めていきましょう!何処の誰が見てるのか分かりませんから・・だぜ」


提督「分かったのだぜ」


夕張「どりゃぁあ!」バキッ


夕張「こんちくしょが!」バキッ


夕張「ふぅ・・ん?天井から木屑?」


瞬間天井に穴が開いた


電「はわぁあああ!」


夕張「うぎゃぁああ!」


提督「っ!電が天井から降ってきたぞ!」


大井「夕張さんが巻き込まれました!」


提督「救出しろ!」


そんな困難を乗り越えながら午前の仕事を終えた


宮間「皆さん!お昼作ったのでどうぞ!」


至福の休憩時間!


提督「よし!おめえら!飯だ」


町人A「やっと休める・・・」


町人B「うめぇ!うめぇよ!」


町人C「宮間さん・・・・」


町人D「働かず食う飯は最高だ」


電「傷だらけなのです・・傷物にされたのです・・」


宮間「電ちゃん合ってるけどその言い方はやめようね」


大井「天井の修復作業で資材も時間もギリギリだ!昼からはペースあげっぞ!」


夕張「今のうちに家族に別れを言いに行くもよし!神に祈るもよし!次に休憩があると思うなよ!」


町人達「「「なんだって!」」」


電「ふざけるな!労働基準法知ってるのですか!私は!よく知らないのです・・」


宮間「知らないのに言うんだ・・」


提督「休憩はないと困るぞ!この野郎!」


夕張「あん?今日中に終わらせるならそんな悠長な事を言っー」


大井「提督さんがそう言うなら休憩時間を入れた予定を考えますね?だぜ」


町人達「「「おお!天使だ」」」


夕張「私悪者じゃない!」


そして昼の作業が始まった


その作業は朝の比にならない程だった


町人A「ぐっ・・もう駄目だ・・」


町人B「お、俺はもう帰るぞ!」


ガシッ


電「帰れると思うなよ?・・さぁ来るのです・・仕事だ」艤装展開


町人A、B「「嫌だぁあああ!」」ズルズル


町人C「いてて・・」


宮間「気をつけてくださいね。はい、これで大丈夫だと思います。頑張ってくださいね」


町人C「ありがとうございます。さて、仕事・・して来ますね」


宮間「はいファイトですよ」


町人C「また怪我したら・・治療してくれますか」


宮間「それくらいしか私には出来ませんから・・でも、なるべく怪我はしないようにしてくださいよ?」


町人C「はい!(またしよう)」


水道バシャァアアアア!


提督「うわっ!水が止まらないぞ!」


夕張「提督!何したの!」


提督「キッチンの補修を!あぶぶぶ!」


大井「水道止めてないんですか!キッチンの補修工事するなら止めないと!」


提督「あぶぶぶ!ごめん!忘れてた!」


大井「今から止めるので待っててください!」


提督「溺れる!あぶぶぶぶはぁー!」


夕張「提督離れれば!」


提督「離れたら!せっかく塗ったところが!台無しになる!」


夕張「もうなってるから!」


提督「まじかぁああ!」


彼ら彼女らは必死に動いた


電「逃るなぁああ!」


そして血反吐を吐くような作業をやり続けた


町人D「ようやるわ」


誰がそこまでやれと言ったのか?


町人A「もう無理です!」


電「やれ」


いや、やれと言ったんじゃない


町人B「許してくれ!」


電「いいから!や、れ!」


彼ら彼女らは自らが苦の道へ進んだのだ


町人C「はは、またやっちゃいましたよ」


宮間「もうカットバンがありません」


でも、一人じゃない仲間がいる!


町人D「さぁて、帰ってゲームでもっと」


ガシツ


町人D「え?」


提督「働け若人よ」


大井「大人の世界は甘くないよ?」


夕張「お昼食べちゃったからね報酬だけ貰うのはね」


町人D「そ、そんな・・ひっ!」


町人A、B「「おいで〜おいで〜」」


提督「さぁ・・」


夕張「逝こうか」


大井「ね?」


町人D「うわぁああ!」


その先の光(作業終了時間)を掴むために彼ら彼女らはひたすら走った


そして遂に一週間はかかるであろう補修作業が遂に


宮間「凄いです!本当に一日でやるなんて!」


提督「いや、まだだ後はこの看板を付ければ完成だ」


夕張「あんたが付けな」


町人D「え?俺が?良いの?」


提督「あぁ、その権利がお前にある」


大井「頑張ったね」


電「譲ってやるのです!MVPは電だけど」中破


町人A「生きてるな・・俺」


町人B「あぁ、生きてるよ・・生に感謝しないとな」


町人Cは病院に搬送されました


宮間「お願いします町人Dさん」


町人D「はい!」


看板を付けた


ー宮間食堂ー


遂に終わった


提督「みんな!お疲れ様でした!」


全員「「「お疲れ様でした!」」」


その日の夜宮間食堂では打ち上げが行われた


宮間食堂最初のお客さんは俺達だ


次の日筋肉痛で動けなくなったのは言うまでもないけど


そしてそれから一週間後


宮間食堂はオープンした


正確に言うと


休業から復活したという事になっている


彼女の残した食堂は名は変わったかもしれないけど、二代目として宮間さんが受け継いだ


この先挫けることがあるかもしれない


でも、彼女なら彼女の意志を受け継いだ宮間さんなら


やっていけるだろう


もう俺の出来る事はないな


これで、あの時助ける事が出来なかった後悔を消せるかな


前に進めたかな・・・


ー宮間食堂ー


ガラガラ


本当は来る気はなかったのに来てしまった


宮間「いらっしゃいませ!まだ、開店前だったんですけど」


町長「いや、少し様子を見に来ただけだからすぐに帰るよ」


宮間「あ、もしかして町長さんですか」


町長「あ、あぁ」


宮間「お礼もまだでしたし座ってください」


町長「いや、もう帰るから」


この場所にいるのは辛い・・・


補修したと聞いたが本当にあの時と全然変わってない


テーブルの配置も古びた椅子


変わらない


分かってはいるのに此処にいると彼女に・・・・


町長「・・・・・・・・・」


宮間「私に出来る事なんて料理くらいですから腕によりをかけて作りますから待っててくださいね」


『私、料理しか取り柄がないですから腕によりをかけて作りますから待っててくださいね』


町長「っ!」


今そこに彼女の姿・・・


いや、違う・・宮間さんが彼女に見えて・・


宮間「実は鎮守府から牡蠣をたくさん貰いまして牡蠣フライなんてどうですか?牡蠣とか大丈夫ですか?」


町長「あぁ、大丈夫だ寧ろ・・」


『牡蠣ですよ!町長さん!これをフライにしたら美味しんですよ!牡蠣とか大丈夫です?』


そうなのか・・・・お前は


町長「大好物だ」


宮間「良かったです。前に提督さんが牡蠣を持って来た時に牡蠣料理をご馳走しようとしたら真っ青な顔になって逃げたんですよ。電ちゃんもいきなり泣きだすし・・ですから牡蠣はあまり皆さん好まれていないのかと思いました」


宮間「牡蠣は危険だと言われていますが熱さえ通せば大丈夫ですから。生で食べない限りは」


町長「そうだな」


生で食べたんだろうな


宮間「作りますから待っててくださいね」


町長「この音も・・・・懐かしい」


料理をしている時の音も包丁のリズムもあの時を思い出させる


宮間「出来ましたよ」


『出来ましたよ』


宮間「どうぞ、熱いので気をつけてくださいね」


『どうぞ、熱いので気をつけてくださいね』


口に運んだ


火傷しそうになった


急いで水を飲もうとした時


町長「っ!」


この味は・・・


宮間「どうです?」


町長「この味は・・」


宮間「あ、分かりましたか?キッチンの奥の引き出しにこれが並べられていたんです。レシピがたくさん書かれていたんですよ」


それは何冊もある古びた手帳だった


町長「これは彼女の字だ」


宮間「凄いですよね。こんなに分かりやすく書いてるなんて私なんて自分でしか分からないくらい走り書きで他の人になんて見せられません」


宮間「気をつける点なども書いてありますし、まるで誰かに見せる為に書いているみたいです」


町長「・・・・・・・」


『私は記憶力は良い方なのでレシピは全部覚えていますからレシピとかのメモはないんですよ?凄いでしょ?でも・・そうだね書いてみようかな・・これからの為に』


あの時から彼女は覚悟していたんだ


いつか、自分がいなくなる事を


そして彼女は残そうとした。これからの為に・・


自分じゃない誰かの為に


自分がいなくてもやっていけるように


町長「っ・・・・」ツー


気付いたら涙が出ていた


涙が出たのは何年ぶりだろうか


最後に泣いたのは彼女と出会った時だったかな


海岸で倒れていた彼女は人を恨んでいた憎んでいた


怖がっていた


あの時彼女がどれ程辛い目にあったのかを考えた時


涙がでていた


宮間「・・・・・・」


町長「美味い・・美味い・・」ポロポロ


本当は心の何処かで諦めていた


彼女は死んだんだと


それを明石と提督に気付かされた


だから、もういいと思った


だけど、違った彼女は


まだ、此処にいる


宮間「いつでも来てくださいね待ってますから」


『待ってるからね』


ずっと待っていてくれたんだ


ありがとう・・・・






提督達が補修作業をしていた時


ー海岸ー


如月「・・・・・・・・・」


如月「ずっと背負っていきますから・・」


如月は誓った


この罪は墓場まで持っていくと


そしてその日はずっと海を眺めていたという


番外編




ほんのちょっとのおまけ。ポロリもあるよ!


あの時宮間さんに話したオリョール海域の話し


宮間さんには言えなかった真実


それが語られる


あれは新しくした駆逐漢の試運転の為に


安全な海域をドライブしようと思い


独自に調べ


オリョール海域という所なら常に潜水艦達がいるらしくそこなら安全じゃないか?


と、思い


ーオリョール海域ー


提督「ここが、オリョール海域か!と言っても海だから変わらないか!ははは!」


鳳翔「凄いですよ!提督さん!駆逐漢のパワーが前よりアップしています!これなら峠だろうが何処だろうが攻められます!」


提督「うん、峠は無理だね。地上だから」


鳳翔「それくらい前より走りやすいという事です!」


提督「あまり飛ばし過ぎないでくださいよ?帰りに燃料がなくなるなんて洒落になりませんから」


鳳翔「はーい!」


鳳翔さんはすっかり駆逐漢の運転を気に入ってしまっている


独自に改造までしようとしていたくらいだ


という事もあり二人でドライブをしている


勿論安全面は考慮している


天気は良く、波も穏やかで全国の潜水艦達はオリョクル三昧


彼女らの邪魔など奴らも出来ない


そう、聞いている


提督「鳳翔さん、そろそろ引き返しましょう」


鳳翔「もう少しダメですか?エンジンが温まってきた所で」


提督「仕方ないですね。もう少しだけですよ?」


鳳翔「はい、ありがとうございます提督さん」


その笑顔には負けてしまう


それからドライブを満喫して


そして事件は起きた


鳳翔「提督さん!ソナーに反応が!」


提督「なんだって!あの時の反省点を配慮してそれなりに高いソナーに反応が?」


ソナーには何個もの反応がある


これは・・・・・


提督「鳳翔さん、大丈夫ですよこれは多分潜水艦達です」


鳳翔「あ、そうなんですか安心ですね」


提督「えぇ、休憩にでも来たんじゃないですか?」


鳳翔「それなら少しくらいは休憩させてあげても良いですね」


提督「ははは、そうですね。ついでにオリョクルの話しでも聞きますか!」


鳳翔「まぁ、提督さんたら、ふふふ」


「何がおかしい?」


提督「ん?やぁ、潜水艦の娘かな?休憩ならどうぞ休んで行ってくださいよ」


「休憩か・・・そんな時間があると?」


提督「え?」


鳳翔「きゃぁあああ!」


提督「鳳翔さん!」


「動くなよ?」


提督「っ!」


気付くと周りにはたくさんの潜水艦達がいた


数からしておよそ10はいる


提督「何が狙いだ!俺は人だ!君達の味方だぞ!」


「・・・・・・・・」


みんなの目が俺を睨む


そこへリーダーと思われる潜水艦が来る


伊58「味方?面白い事を言うでち・・」


提督「何を・・・・」


伊58「若いな?小僧」


提督「まだ、提督になりたてだからな」


伊58「あー、だからなのかな?こんな馬鹿な事をしている・・」


提督「な!」


鳳翔「やめてぇええ!!」


提督「やめろ!何が目的なんだ!人を恨んでるのか!なら、彼女は艦娘だ!関係ないだろ!」


伊58「はぁ・・まだ理解出来ないのかな?・・・このオリョール海域はたくさんの提督達が潜水艦を遠征に送る事によりもやは資材なんてない・・でも、手に入れないと怒られる!ならどうする?簡単・・・相手のを奪えば良い!それが艦娘だろうと人だろうと関係なく」


提督「っ!」


なんて事だ俺はオリョクルを簡単に考え過ぎていた


彼女達はもう・・手段を選んでられないんだ!


提督「俺達をどうする気だ。言っておくが鳳翔さんを解体なんてしようものならタダじゃ済まねえぞ?」ギロッ


潜水艦達「「「っ!」」」ビクッ


伊58「ほう・・中々良い目をしてるでち・・・でも、こっちも生きる為に・・情けはかけられない」


提督「本気だぞ・・・」


伊58「でも、安心するでち。殺しはしない。資材になりそうな物を貰っていくだけでち!」


提督「それなら持って行け!中に少し資材があるから・・それで良いだろ?」


伊58「足りないでち!」


提督「だが!もうないぞ!」


伊58「ある・・よね?」


提督「なに?」


伊58「この船良いよね〜」


提督「っ!や、やめろ!明石さんに殺される!」


三日三晩徹夜で完成させた駆逐漢改


それを一日で壊したとなれば俺は・・・


提督「た、頼む・・駆逐漢は見逃してくれ」


伊58「これだけの資材があれば・・二分は休憩させてくれる・・・」


提督「たった二分だと!」


伊58「二分を舐めるな!お前に分かるか?資材が少なければ少ないもう一回と言われ!多ければ良くやったもう一回!休みなんてないんだよ?二分あれば・・・カップ麺が食べられる!」


提督「しかし、二分では・・・」


伊58「っ!お前は!」


伊8「落ち着いて相手は新人の提督です。知らないのも無理はないです」


提督「だって!カップ麺は!」


伊8「そう、カップ麺は最低でも三分・・だけど私達はね?一分で開けて一分で食べるの・・・ボリボリとね・・」


提督「っ!」


伊58「柔らかい麺ってなに?そんな物存在しないでしょ?」


提督「あ・・ああ・・」ジワッ


この娘達は満足にカップ麺も食べられない・・・


俺はカップ麺なんてあたり前に食べられて


しかも・・


提督『ふぅ・・まずっ』


なんて言ってる!


最低だ!最低だ!


提督「うぅ・・くっ・・」ポロポロ


潜水艦達「「「・・・・・・」」」カロリーメイトむしゃむしゃ


伊58「・・・・・・・・・」


伊8「泣いてくれるんだね・・・」


提督「だって・・だって!」ポロポロ


伊8「ねぇ・・船は見逃してあげない?」


伊58「しかし・・・」


伊8「頼みます・・・・」


伊58「はっちゃん・・・・・みんなそれで良い?」


潜水艦達「「「うん!」」」


提督「ありがとうございます!」


伊58「だが、船内の資材は貰っていく」


提督「はい・・・・」


伊58「二人の身包みを剥ぐ!良いな?」


提督「はい・・・・え?」


伊58「やれ!二人の身包み全て禿げ!」


提督「禿げ言うな!」


鳳翔「提督さーん!いやぁああ!」


提督「や、やめろ!俺は何も持って!いや〜〜ん!」


伊58「ちっ!しけてんな・・もうないな・・引きあげるぞ!一度鎮守府へ帰る!」


潜水艦達「「「はい!」」」


提督「うぅ・・・・・・」全裸


伊58「・・・・・・・・」


伊58「名前は?」


提督「え?提督だけど・・」


伊58「提督ね・・」キュッキュッ


伊58「書けた。はい、これを着てればもう襲われる事はないからさっさと帰るでち」


伊58さんの替えの水着を手に入れた


直筆で提督と名前を書いてくれてるぞ!


しかも油性だ!


提督「これを着ろと!」


伊58「着ないと襲われるでちよ?他の奴らは私達程優しくはないよ?」


提督「っ!」ビクッ


伊58「じゃあな・・もう、会う事もないだろう」


潜水艦達は全員その場からいなくなった


そして先程までの静かな海に戻った


しかし、もう気づいてしまった


この静かな海の下では


血で血を洗う抗争が行われている


俺は紛争地帯へ丸腰で踏み入ってしまった


命があるだけ運が良かった・・・


俺は水着を着た


少し敗れた


股間辺りがキツイ


でも、胸のあたりだけはぶかぶかだ


提督「こんな事になるなら来なかったら・・よかっー」


鳳翔「提督さん!無事ですか!・・・て、提督さん・・その姿は・・」水着姿


提督「っ!」


はち切れんばかり胸!鳳翔さんにスク水!こ、これは!


提督「来て良かったーー!!」


一部が更にキツくなった


失った資材やプライドやら色々とあったけど


それを凌駕する程の物を見れたので


また、来ようと思った


提督「似合ってますよ!」


鳳翔「え、あ、ありがとうございます。提督さんも・・そ、その似合ってますよ?」


提督「・・・・・・・・・」


やっぱり二度と行かない


そう、心に誓ったのだった


ちなみに帰りは


ジャバァン!


伊401「此処で会ったのが運の尽き!大人しくこの船を・・・・」


提督「・・・・・・・・」スク水


鳳翔「えへへ・・・恥ずかしいですね」スク水


伊401「なんかごめん・・・・」


提督「謝るなよ・・・・」


伊401「うん、ごめん」


帰りには潜水艦達に会う度に謝られた


提督「何故だろう・・涙が止まらないんだ・・」


鳳翔「・・・・・・・・」ナデナデ


正しさを間違えと言える為に


ー西鎮守府ー


大和「さて、如月と荒潮は轟沈判定ね。提督達に連絡しないと」


武蔵「それにしても如月の戦い方は面白いな!途中から全然動きが違ったしなによりあの目は良い!やはり戦ってみたいぞ!」


明石「脳筋が・・・」


武蔵「あいつは強くなるよ提督と一緒ならな」


明石「良い事言うじゃん」


武蔵「如月の事は戦いを見たら分かるし提督は昨日確認した。二人とも良いパートナーになれる」


明石「脳筋・・・じゃないのかも」


武蔵「ああ!私も戦いたい!行きたい!」


明石「脳筋が・・・・・」


大和「やっぱり上が提督だからね。如月も馬鹿って事よ。いえ、大馬鹿者ね」


夕張「提督もだけど私達の仲間を馬鹿にするのはやめてくれないかな?超DQN戦艦さん!」


大和「本当の事言っただけだけど?後超弩級戦艦ね」


夕張「え?間違ってないですよ?あれ?まさか超弩級戦艦って言いたいんですか?でも大和さんは正規には超弩級戦艦ではないですよ?正規なのは、扶桑さん、山城さん、伊勢さん、日向さんだけですよ?」


大和「性能的には私は超弩級戦艦になってるの!一々細かい事言うなんて頭良いつもり?提督と如月に続く馬鹿ね」


夕張「ははは、ちょっとムカつくかな?私の事は言っても良いけど二人の事は・・・確かに如月ちゃんはちょっと艤装の使い方は荒いけど勝とうと必死に頑張ってた。それじゃあ駄目なの?」


大和「それで轟沈したらどうするの?必死に頑張ったから無駄に轟沈しても良いってこと?流石おんぼろ鎮守府の技師さんですね?本当に馬鹿ばかり」


夕張「ちょっと!人の事馬鹿馬鹿って言って!そう言う奴が一番馬鹿なのよ!この馬鹿!」


大和「なによ!」


夕張「なに!本当の事言われて怒った?ねぇ!怒ったの!超弩級戦艦(笑)さん!」


明石「夕張、くだらない喧嘩してんじゃないよ!」


武蔵「大和!程度が知れるぞ戦艦ならそのくらいで喚くな!」


夕張、大和「「っ・・・・・・・」」


明石「仲間を馬鹿にされて怒る気持ちは分かるけど言わせておけば良い。ムキになれば認めてると同じ」


夕張「まぁ・・そうだけど」


武蔵「すまない。馬鹿が口癖のようになってしまっている。本当に馬鹿だとは思っていない筈だから」


大和「いや、本当におもー」


武蔵「思ってない!」ギロッ


大和「はい・・・以後気をつけます。ごめんなさい今度から思っても言わないようにします」


夕張「こちらこそ一々幼稚な発言に腹を立てないようにします」


大和「あぁ?」


夕張「なにか?」


明石「ちょっとあんたら!」


武蔵「とにかく今は審判をしているんだ!後にしろ!」


大和「ちっ!」


夕張「けっ!」


明石「はぁ・・・・・」


無線が鳴る


大和「こちら大和」


阿武隈『阿武隈です。そろそろ鎮守府に着きますから入渠の準備お願いします』


大和「了解です。準備は出来てるのでそのまま入渠へ連れて行ってください」


阿武隈『ちょっ、ちょっと暴れないでって!』


『いやー!落ちる!海怖い!いやぁあああ!!』


大和「なんか大丈夫?」


阿武隈『荒潮ちゃんの元気が有り余ってるみたいで』


大和「え?そうなの?悲鳴に聞こえるけど?」


阿武隈『まさか、そんな悲鳴なわけないですよ。では、そろそろ着くので無線を切ります。あ!荒潮ちゃん落としちゃった』


大和「はい、無線終了」


明石「さてと、行きますか」


夕張「ですね」


武蔵「むっ、何処へ行くのだ?」


明石「如月の艤装を見ておかないと展開した瞬間どかーんなんて洒落にならないし」


夕張「そうなったら提督が悲しみますしね。頼まれた以上仕事はしないと」


武蔵「そうか、ならこれからの戦いはちゃんとこの武蔵が見届ける安心して仕事に励め」


大和「・・・・・・・・」


大和「夕張・・さっきの事なんだけどごめん」


夕張「ううん、私も言い過ぎたよ。ごめんね」


武蔵「うむ!お互いが謝ればよし!」


大和「こっちは任せて」


夕張「うん、お願い」


明石「行くよ。とりあえず説教しないと」ダッ


夕張「お手柔らかにね」ダッ


武蔵「どうしたんだ?そんな顔して」


大和「・・・・・やっぱむかつくかも」


武蔵「羨ましいからか?」


大和「違う!・・・と思う・・」


武蔵「ふむ・・・・・・」


大和「あ、轟沈判定の事連絡しなきゃ」


武蔵「西提督はこちらがしよう」


大和「じゃあ、提督はこっちがやるね」


大和「・・・・・・」


ー演習海域区域内ー


ー駆逐漢ー


不知火に前方を警戒してもらい


左右を鳳翔さんとまるゆに駆逐漢から警戒してもらう


まるゆ「左、まだ、敵影は見えません」


鳳翔「右もまだ誰も見えません」


不知火「っ!」ジェスチャー中


前方にもまだいないと言っていると思う


やはり無線がないのは不便だな。少し離れるだけで会話のキャッチボールが出来なくなる


不知火達用にも買わないとな


提督「みんな無事だろうか・・・」


如月と電が左右に向かってから少し経った


砲撃の音が遠くからでも聞こえてくる


何度応戦に向かおうとしたか


でも、二人を信じて待つと決めたから


砲撃の音はもう聞こえない


どうなったんだろうか


提督「ん?無線か・・嫌な予感がする」


提督「提督です」


大和『こちら大和です。轟沈判定の出た娘がいるので報告します』


提督「っ!」


如月なのか!それとも電!


大和『如月と荒しー』


提督「如月は無事なのか!なぁ!どうなんだ!無事なのかぁああ!」


大和『うるさい!黙って聞け!』


提督「ああ!如月・・心配だ心配だ・・」


大和『無事よ・・入渠してるから』


提督「そうか、良かった」


大和『はぁ・・ちなみに演習区域外で違反による轟沈判定だからね』


提督「うん、無事ならなんでも良いよ」


大和『怒ったりしないの?演習区域外に出たって事は逃亡と同じ事なのに』


提督「別に怒らないけど?」


大和『いや!怒りなさいよ!それでも提督なの!作戦を完遂出来なかったのよ!なにもお咎めがないなんておかしいでしょ!』


提督「大和さん・・無事なら良いじゃないですか」


大和『っ!本当っとに!提督ってあまあま過ぎ!軍人らしくあろうとしない!』


提督「・・・・・・・」


大和『あんたさ・・提督辞めれば?向いてないよ。全然!私達艦娘は戦う為に生まれた!だから戦いの中で死ねるなら本望なの!』


提督「・・・・・・・」


大和『代わりはいくらでもいる艦娘達より作戦を優先する。それが提督であり軍人』


大和『あんたらの艦隊見てると吐き気がする!家族ごっこかっての!でも、一番吐き気がするのは提督・・あんたよ』


大和『大っ嫌い・・・』


提督「・・・・・・・・」


大和『なんか言いなさいよ・・言いなさいよ!』


提督「大和さん・・・合ってるよ大和さんの考えは・・」


大和『っ!・・・・無線を終了します!』


提督「・・・・・・・・・」


大和さんの言ってる事は合っている


艦娘達が使い捨てだという事も俺が提督に向いていないと思われてしまう事も全て正しい


でも、俺はやめないし、合ってるからと言って捨て艦戦法をしろと言われてもしない


俺は間違っていると思うから


でも、今はそれが正解なんだ。大和さんのような考えを持つ艦娘達がいても


何も言えない、言う資格はない


だってそう思うように仕向けたのは俺達人間なんだから・・・


だけど仲間の中に大和さんと同じ考えを持ってる娘がいるなら俺は全力で説得する


仲間達だけにはそう思って欲しくないから


だから・・・・無線を切られて誰も聞いていないだろうけど


さっき途中までしか言えなかった事を言う


提督「合ってるよ大和さんの考えは・・」


提督が向いていない事


艦娘達は所詮使い捨てで兵器であり代わりはたくさんある事


その全ての考えに合ってると言える


正しいと言える


提督「でも、それも今だけです。俺が変えますから」


俺はもっと提督として人として強くなる


そしてこのふざけた考えを変える


提督「その時言ってやりますよ。お前は間違ってるってな」


そう言って無線をしまった


正しさを間違えと言えるその日を思って


ダメ男製造機爆誕


それからすぐに武蔵さんから無線が入り改めて轟沈判定の報告を聞いた


如月は荒潮との戦闘で艤装を無理に使い暴走してしまい演習区域外へ出てしまったらしく


その際に荒潮を巻き込んで一緒に轟沈判定


如月は大破、荒潮は燃料切れだったらしい荒潮さんは燃費が悪いのかな?


轟沈判定は今の所は如月と荒潮だけらしい


武蔵『大和の言ったことは気にしないでくれると助かる』


提督「はい、大丈夫です。合ってますから」


武蔵「そうだな・・・・」


武蔵さんからの無線を切りみんなにこの事を伝えた


提督「という事で如月は無事だから安心してくれ」


不知火「流石です。一対一とはいえ相手は手練れだった筈だし、それを引き分けにしたんですから」


鳳翔「心配ですけど今は我慢ですね」


まるゆ「まるゆも・・・」


提督「まるゆ焦る必要はないんだいいな?」


まるゆ「はい・・・・」


不知火「ぬい!」


提督「どうした不知火」


不知火「前方から一瞬ですけど何かを感じました」


提督「敵か?」


不知火「分かりません・・提督、偵察の許可を」


提督「一人で大丈夫か?」


不知火「如月や電も頑張ってんです。やらせてください」


提督「分かった。駆逐漢は心配するなどうにか持たせるから」


不知火「はい!行ってきます」


不知火が前方の先へと向かった


これで駆逐漢単体になってしまったわけだが


守られるだけの漢じゃない事を教えてやらないとな


提督「よし!全員警戒を怠るなよ!」


まるゆ「了解です!」


鳳翔「はい!」


提督「敵は・・いないな」キョロキョロ


鳳翔「こっちもいません」キョロキョロ


まるゆ「こちらは・・ん?あれは・・」


まるゆ「隊長!空から女の子が!」


提督「え?そんなジ○リみたいな事があるわけー」


電「はわぁああああ!!」


雷「きゃぁああああ!!」


提督「本当だったぁああ!しかも電と雷さんじゃないか!」


なんで二人が空から降ってきているんだ!


今日の天気予報は時折雷電ってか?バカ!


てか、このままだと駆逐漢の上に落ちる


そうなったら


艤装を付けた艦娘(重い)がそのままの勢いでぶつかる


無事で済むわけがない!駆逐漢が


だからと言って艤装を解除すれば電達が危ない!


提督「鳳翔さん!全速前進!急いで!まるゆは船の重りを引き上げて!」


鳳翔、まるゆ「「はい」」


提督「二人とも!もう少し右に落ちてくれ!艤装は展開していろよ!」


雷「落下地点を変えるなんてそんなの無理ですぅうう!」


電「司令官ぁああああん!」両手広げて


提督「電・・電ぁああ!」


俺は気付くと両手を広げて待っていた


電が飛び込んでくるのを


死ぬかもしれない


でも、求められたら・・男として応えてあげたい


雷「いやぁああああ!避けてぇええ!」


俺も男だ!二人の女の子ぐらい受け止めてやらなくて何が男だ!何が駆逐漢だ!


提督「二人とも俺の胸へ来い!」


電「司令官ぁああああん!」


提督「電ぁあああああ!」


そして電が俺の胸へと


まるゆ「どりゃぁあああ!鳳翔さん上がりました!」


鳳翔「はい!お願い動いて!」ブォオオン!


駆逐漢が動き出した


提督「電ぁあああ!」遠ざかる


電「司令官ぁああああー!」海へとダイブ


雷「あーーーん!!」海へと落ちる


鳳翔「この音・・この振動・・癖になりそう」


提督「二人とも!無事か!」


浮いて来ない


提督「噓だろ・・電!雷!鳳翔さん!落下地点に近づけてくれ!」


鳳翔「はい!」


近づくが浮いてくる気配はない


提督「鳳翔さん!二人を」


鳳翔「ごめんなさい・・私は潜水は出来ません」


提督「っ!まるーっ・・俺が行く」


まるゆ「た、隊長!」


提督「大丈夫だ、俺はなこう見えてもウツボを取ることに関しては世界一だと自負してる」


提督「奴等に比べれば幼女なんてへっちゃらだ!噛みつかないし」


まるゆ「隊長!」ガシッ


提督「まるゆ一刻を争うんだ手を離せ」


まるゆ「まるゆが行きます!」


提督「なっ!」


まるゆ「隊長が行くと事案が発生しますから!」


そう言うと海へと飛び込んでいった


提督「まるゆ!」


事案ってどういう事だよ!


鳳翔「提督さん!何を!」


提督「俺も行くんだよ!まるゆは潜水が出来ないんだ!」


鳳翔「まるゆちゃんを信じてあげてください!」


提督「っ、鳳翔さん!手を離せ!」


鳳翔「嫌です!」


提督「ぐっ!離せって言ってんだろうが!」


鳳翔「っ、嫌です!嫌!嫌!離しません!」ギュッ


提督「鳳翔さん・・・・」


鳳翔「まるゆちゃんは!分かっている筈です!分かってて行ったんです!だったら信じてあげてください!不知火ちゃん達のように」


提督「信じたいさ・・だけど・・まるゆは・・・」


鳳翔「まるゆちゃんは強い子ですから」


提督「・・・・そんなの知ってるよ」


鳳翔「なら、ね?」


提督「分かったよ待つ・・五分だけだ!それ以上経ったら行く良いな?」


鳳翔「その時は私も行きますから」


提督「・・・・・・・まるゆ」


あっという間に五分経った


提督「行く・・止めるなよ?」


鳳翔「止めません私も行きますからね」


提督「無理はするな?」


鳳翔「提督さんこそね」


提督「行くぞ!」


鳳翔「っ!提督さん!あれを」


ブクブクブク


提督「っ!」


まるゆ「ぶはぁ!隊長!二人とも無事です」


まるゆにしっかりと掴まれた二人が顔が見える


電「ぶはぁ!し、死ぬかと思ったのです」


雷「」気絶中


提督「早く上がるんだ!」


まるゆ「はい!」


まるゆが上がった瞬間


提督「まるゆ!」ダキッ


まるゆ「た、隊長、な、なにを濡れますから」


提督「そんなの関係あるか!よくやった・・でも、もうこれっきりにしてくれ!心配かけさせるな・・命令には従えいいな?」


まるゆ「はい・・・ごめんなさい」


提督「無事で良かった・・怖くなかったか?」


まるゆ「はい、まるゆ・・怖かったけど今がなくなるって思ったらそっちの方が怖くなって・・そしたら・・」


提督「分かった、よくやった。だけどもう無理はするなよ?」


まるゆ「はい!」


電「けっ!そのままお持ち帰りしてしまうのです!」


提督「なに言ってんだ電は」


まるゆ「そ、そんなお持ち帰りなんて・・」


提督「本気にするなって」


まるゆ「あぅ〜すみません」


電「女に恥かかせてるのです!最悪なのです!」


提督「何を言ってんだよ・・」


電は無駄口が叩けるくらいには元気だったけど中破もしているしこれ以上は戦わせられない


轟沈判定を出した


最初こそ文句を言っていたがすぐに諦めた


電も無理をするところがあるから気をつけて見ていないと


電「・・・・・・疲れたのです」


提督「船の中でゆっくり休んでてくれ」


電「なのです・・・」チラッ


提督「ん?」


ああ、成る程な


提督「電おいで」


電「ん?金?」トテトテ


提督「なわけないだろ。よくやったな」ナデナデ


電「はわ〜もっと褒めるのです!ずっと撫で続けるのです!」


提督「調子に乗るなっての」


電「お姉ちゃんをお願いするのです」


提督「あぁ、任せろ」


電「寝込みを襲うなら歓迎するのです」


提督「バカ、はよ行け」


電「ちぇ・・なのです」


電は船内へ行った


雷は気絶しているが命に別状はない


轟沈判定を出そうと思ったが俺では出せない


本人が言うか西提督が言うかでしか轟沈判定は出せない


それが分かっていたのに俺は


雷「うぅ・・・あれ?ここは?」


提督「大丈夫かい?もう少しで沈むところだったんだぞ?立てるか?」


そう言って手を差し伸べた


それが命取りになった


まるゆ「はぅ〜、っ!隊長!駄目です!まだ雷は!」


ガチャ


提督「え?」


今俺の額に何かが突き付けられた


それは冷たくて・・火薬の匂いがする


雷「勝負ありね」


そう、俺は今ゼロ距離で主砲を突き付けられている


何故こんな事をされているのか


分かってはいる


でも・・・・・・


提督「っ・・雷さん・・こ、これは」


雷「忘れたの?今は演習中よ。私と貴方は敵よ何にもおかしくない。もう降参するしかないわね」


提督「っ!」


なんてことをしてしまったんだ


俺の考えなしの行動で・・・・


終わってしまった


提督「っ・・・・・」


雷「降参しなさい」


提督「い、嫌だ!」


こんな終わり方をしてしまえば仲間達に会わす顔がない


みんな頑張って練習をしてきたのに俺の馬鹿な行動の所為で・・


雷「なら、砲撃宣言しようか?」


砲撃宣言それは撃てば確実に当たり轟沈する状態になる可能性が高い時に宣言すると審判員の判断により轟沈判定が出される


俺は人間だ


砲撃が当たれば無事では済まない


雷「どうして砲撃宣言しないかを考えて」


提督「それは分かってる・・だけど」


砲撃宣言で俺が轟沈判断になれば演習は終わるのは当たり前だが


まるゆや鳳翔さんは見ていたからもうどうしようもないが


如月や不知火は俺が轟沈判定が出たと知ったらどう思うか


不知火は守れなかった事を悔やむだろう


如月は残った仲間達全員を口には出さないだろうけど信用しなくなるかもしれない背中を預けてくれなくなる


俺が自ら降参すれば後でまるゆ達と話しを合わせればいくらでも理由は見つかる


例えば駆逐漢の不調とか


明石さん達に怒られるかもだけど


でも、轟沈判定は一つ


俺が撃たれた


近くにいて守れなかった


守れた筈なのに


後悔が生まれてしまう


降参するしかない・・・・・でも!


俺は・・・


みんなごめんな・・・後でいくらでも謝る


提督「うぅ・・みんなごめん」ジワッ


雷「っ!」ドクン!


まるゆ「隊長・・・・・・」


鳳翔「謝らないでください・・・」


電「ぐがぁー」船内で爆睡中


雷「な、泣いても!や、やめないからね」


雷(な、なんなのこの胸のざわめきは)


提督「な、泣いてなんかないやい!」


自分で思う・・まるで子供の強がりだな


雷「・・・・ゴクリ」ピクピク


雷(鼓動が早くなる!)


提督「砲撃宣言してくれ」


どんな結果になろうと必死に戦った仲間達に俺だけ降参なんて言えない


最後まで戦った


そういう結果を残したい


提督「人思いに頼むよ」シュン


雷「うっ・・・その顔は・・だ、だめよ・・」


雷(この・・感覚は・・私は・・)


なんか焦ってる?いや、こんな情けない顔をして怒っているんだ。自分の妹がこんな奴の指揮下にいるんだからな


提督「さぁ・・・言うんだ」目をつぶり


ついでにこんな情けない顔を数発殴ってくれ


目をつぶった時頬にツーっと流れる一粒の涙が落ちる


雷「っ!!」ビクッ!!


雷(そうよ!これは!)


雷「はわぁあああああああ!!」


提督、まるゆ、鳳翔「「「っ!」」」


雷さんがいきなり叫び出した


電「ん!」ピクッ


電「んぅ・・・・・」二度寝


雷「・・・・・・・」艤装解除


提督「雷さん?」


雷「雷さん?雷で良いのよ!提督ちゃん」ダキッ


提督「っ!」


提督ちゃん!?今そう呼ばれた?


そして艤装を解除したと思ったら抱きしめられて顔を胸に押し付けられている


あかん・・・


雷「もう、もう!もう!!提督ちゃんはどうしてそんなに情けないの!弱々しいの!強がっちゃうの!可愛すぎるわ!」ギュッ


提督「ーーーっ!」


雷「ごめんね?提督ちゃんが余りに向こう見ずな行動をとっちゃうから意地悪しちゃったのよ。でも、もう大丈夫よ私に全て任せなさい。提督ちゃんの事は私が面倒見てあげるからね?ね?」


提督「ぷはっ!息が出来ず死ぬとこだった」


胸で息出来ず死ぬとか洒落にならん


しかも貧乳・・貧乳は関係ないか


雷「ほらほら、私の胸で思いっきり泣きなさい。提督ちゃんには私が着いてるからね」ギュッ


提督「んぐっ!」


また、息が!


雷「よしよしよしよし」ナデナデ


後頭部が摩擦で!髪の毛がぁああ!


雷「あ、そうだ提督ちゃん耳そうじしてあげるね?ほら、膝枕してあげるからね?おいで?」


提督「ま、待ってくれ耳かきなんて持ってないですよね?」


雷「あ・・そうだった・・なら艤装で」艤装展開


提督「や、やめ!耳が裂ける!後、あまり艤装を船の上で展開されると・・床が・・」


一人くらいなら大丈夫そうだけどあまり良くはない


床が抜けた瞬間轟沈も免れない


雷「そうよね・・ごめんなさい、今度やってあげるからね」艤装解除


提督「あ、あの・・そろそろ離れて」


ゆっくりと刺激しないように雷から離れる


相手の目を見つつゆっくりと


よく分からないが今の雷は危険だ


雷「あはっ!」キラキラ


提督「っ!」


雷「駄目よ!ほら、疲れてるでしょ?」グイッ


提督「うわっ」


強制的に膝枕をされる


艤装解除してるのになんて力だ


まるゆ「」ポカーン


鳳翔「あらあら〜母性本能が爆発しちゃったのかもしれませんね」


その通りであった


雷は西鎮守府に来る前は電達と海を彷徨い続けていた


ある時、敵に襲われ皆がバラバラになった


その時雷は西提督に拾われた


本来雷はオカンスキルを持っている娘が多く世話好きなのが特徴とされている


しかし、その余りの世話好きから提督を駄目にしてしまう事も多々ありダメ男製造機とも呼ばれている


全国の提督アンケートにお母さんと言い間違えた事のある艦娘第1位が雷であったりする


ちなみに2位は夕雲だ


だか、西提督は自分に厳しく他人にも厳しいタイプであり


甘えるなんて事はないし、ましてや甘えさせてやるなんて事もない


雷も生まれてから海を彷徨っていたのでそういう世話をしたいなどという感覚も感じて来なかったので特に影響はなかった


だが、雷の引き継いだ記憶達はそうじゃなかった


彼女らの記憶達はうずうずしていた


世話がしたいと


本能とも呼んで良い程の雷の世話好きオカンスキルは日に日に溜まっていた


だけど、幸いな事にそれに本人は気付かず


周りは自分よりもちゃんと出来る人ばかりなので爆発もしなかった


しかし、提督の余りに情けない顔や行動により


溜まりに溜まった本能が爆発してしまった


雷「提督ちゃん」ナデナデ


提督「あ、うん・・な、なにかな」


雷「呼んだだけよ♪」


提督「・・・・・・」


提督(助けてくれー)


まるゆ「」ポカーン


鳳翔「ふふふ、もう少しだけ付き合ってあげてください」


提督「そんな・・・・・」


嬉しいし気持ちも良いけど


今演習中なんだけど


雷「近くに敵はいないから大丈夫よ!提督ちゃんは寝ていてもいいのよ!」キラキラ


提督「ははは・・・・・」


そう言ってるけど信じて良いのか?


てか、敵は貴女ですよ!とも言えず提督ちゃんと呼ばれるのも受け入れるしかなかった


でも、助かったんだよね?艤装しまってるし見逃してもらった?


心の中で安堵しつつこの後どうすれば解放されるかを考えるのであった


ほんの少しだけこのままでも良いやと思ったのは内緒だ


電「んふ・・司令官・・好き」睡眠中


ー前方の先の方ー


不知火「ここら辺だと思ったんですが気のせいでしょうか?いえ、もう少し進んでみましょう!」


その時不知火は知らなかった


その真下の水中に潜んでいる者がいるのを


伊168「ふふふ・・・・」


伊168(気配を消すのは朝飯前なんだから)


伊168「さて、相手の駆逐漢に至近距離で魚雷をお見舞いしてあげようかな、ふふふ」


駆逐漢に脅威が迫っていたのだった


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーー


これから先もこの大切な鎮守府で歩んで行こうと思う


みんなが居てくれる限り


【おんぼろ鎮守府と歩み続ける提督】




【大切な鎮守府と歩み続ける提督】に続く


後書き

またまた、よろしくお願いします!

出来そうなネタとかあったら番外編とかで書くかもしれないので書いてみるだけでも書いてみてくださいね

期待はしないでね?

皆さんのコメントが力になりますからどんどんしてくださいね?オススメとかもしてくれると嬉しいです!

質問でもなんでも来いです!

ごめんなさい!演習編このスレで終わりそうにないです!計画性なさ過ぎだ!

もう2スレ使って演習終わらないって・・最終決戦の間違えでは?

ここまで見てくれてありがとうございます!

次回もまたよろしくお願いしますね!

感想コメは何時でも受け付けていますからね!!てか、くださーーい!オススメもくださーい!


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1: SS好きの名無しさん 2016-02-21 00:02:25 ID: 4fkIrBKa

面白過ぎる‼

本当はポテさんってss上級者
じゃないですか?(笑)

リクエストって受付てますか?

2: matu 2016-02-21 00:57:12 ID: 7d0W7I-C

更新がんばって

3: SS好きの名無しさん 2016-02-21 03:03:57 ID: l10OFLQt

艦娘やめてもみんな幸せそうで良かった、でも もっちーのゆってた就職あんまないは、辛い現実ですね。寝起きシリーズお願いいたします。

4: ポテ神 2016-02-21 05:26:29 ID: LCpYhOHW

1番さん!

上級者なんてそんな筈ないですよ

でも、ありがとうございます!

リクエストは一応大丈夫ですよ。やれるかは分かりませんが書いてみるだけ書いてみてください

matuさん!

はい!頑張ります!

3番さん!

なので、元艦娘だという事を隠している娘もいたりします。そうしないと食いっぱぐれるので

でも、望月のような駆逐艦達はすぐにばれます

寝起きシリーズと言うのはよくわからないのですが、寝起きドッキリ的なもので良いんですかね?

5: SS好きの名無しさん 2016-02-21 11:27:01 ID: kwaeVAOK

3です、すいません寝起きは前の大淀さんみたいな普段と違う様子を表現してください、ドッキリOK です、わかりにくくてすいません。

6: ポテ神 2016-02-21 17:31:52 ID: ovY5e2Uj

5番さん!

成る程!そう言う事ですね。書くかどうかは分かりませんが書けるような展開なら書いてみようかな?

期待せず待っててください

7: SS好きの名無しさん 2016-02-29 00:33:33 ID: X1miRUsh

駆逐漢・・・
おとこだからなんですね。
最初はムッキムッキの漢(おとこ)の
ことかと(笑)

8: SS好きの名無しさん 2016-02-29 01:24:51 ID: glDr4R6V

面白いです!更新がんばってください!!

9: みやこわすれ 2016-02-29 08:47:03 ID: 0xzU5wCS

鳳翔さんがかわいいですね、一部解体の設定は凄くいいです、艦娘の寝起きもっとよろしくお願いいたします。

10: ポテ神 2016-02-29 12:25:54 ID: y-8jk2N2

7番さん!

駆逐艦だと被ってしまうという事で漢になりました!

正式名称は、おんぼろ鎮守府最終防衛指揮駆逐漢提督ですが

長いので駆逐漢で略しています

駆逐漢とありますが、実際は軽く武装された小型船です

8番さん!

はい!頑張りますので応援よろしくお願いしますね

みやこわすれさん!

そう言ってもらえるとすごく嬉しいです!

寝起きの方は期待せず待っててくださいね

11: SS好きの名無しさん 2016-03-01 10:06:01 ID: xoGDWTk2

前回コメントしている者です!今回も面白かったです!あれ、西提督もしかしてホ・・・ゲフンゲフン
演習編楽しみにしています!最後のは映画の予告かな?(すっとぼけ

12: ニコチン 2016-03-01 12:19:10 ID: 73j1-Dj-

予告も面白そうですね!
更新頑張ってください!

13: ポテ神 2016-03-01 17:45:38 ID: zUN0bm7x

11番さん!

またコメントありがとうございます!

西提督がホ・・・・な人だって?さぁ?どうでしょう?

演習編あまり期待しないでくださいね!戦闘描写は凄く苦手なので・・・

予告は映画風に書いてみました!(ドヤァ

ニコチンさん!

頑張りますね!

予告した内容は書くかどうかは分からないですが、もしかしたら書くかも?ってくらいですので期待せず待っててくださいね!

プレッシャーに弱いので

14: SS好きの名無しさん 2016-03-02 22:55:27 ID: V2ybmYn8

今日1日で初めから読み始めました。
続きが早く見たくて勤務中でも読んでしまいました(笑)
更新頑張ってください!応援しています!

15: ポテ神 2016-03-03 12:21:43 ID: zMoPpJ68

14番さん!

1日で読んでくれるのはありがとうございます!ただ、仕事中はいかんよ?

(仕事中偶にSS書いてるけどそれは秘密だ!)

16: SS好きの名無しさん 2016-03-04 21:31:30 ID: 4QPIqTTg

駆逐漢ってどんな見た目何ですか

17: ポテ神 2016-03-04 23:54:45 ID: YiMOM7ia

16番さん!

一応頭の中で考えてる設定ではこうなっています

漁船よりすこし大きいくらいの中型船で前の方に機銃と主砲が付いてる

名前もちゃんと大きく提督と書かれている

エアコンとトイレを完備しています

耐久値は駆逐艦の艦娘達と同じくらい

18: SS好きの名無しさん 2016-03-07 23:14:09 ID: Fo0JxKYQ

最初はまたブラック再生でまたエタるのかと思って読んでみたけど……
おもしろいやん!

しかも更新停止じゃない状態はとても嬉しい。面白いのほど荒らされて更新停止でほうちが多いから(泣)


期待してます!

ちなみに細かい感想は突っ込みどころが多過ぎて書ききれません(誉め言葉)
突っ込みすぎて荒らしになりそうなのでやめときます(誉め言葉)

19: ポテ神 2016-03-08 07:58:26 ID: VLBPr5od

18番さん!

皆さんが見てコメントや応援に評価をくれるから此処までやれてるんですよ

確かに面白いものでも結構荒らされたりして止まってますよね・・残念だと思う事が多々あります

でも、これを見てコメントなどくれる人達はみんな良い人達ばかりなんでやる気が常にアップしてます

だから、余程の事がない限り更新を停止するつもりはありませんからこれからも応援よろしくお願いします!

褒め言葉なら何個でも受け付けますぜ!

20: SS好きの名無しさん 2016-03-11 01:54:05 ID: WL0HMjI_

おおっ!今回の話は第2章の時の僕と28番さんのネタじゃないですか!(この場をお借りして28番さんにお礼を申し上げます。こんな素晴らしいネタは自分じゃとても思い付きませんでした)あと心配なさっている戦闘描写もとても上手いと思います!
「なんと尊い・・・鳳翔さんは我々の女神だ・・・」by世の提督達

21: ポテ神 2016-03-11 07:45:37 ID: gR8BUdvs

20番さん!

よく分かりましたね!今回は第2章の27番と28番さんのコメを少し意識はさせてもらっていますというより参考にさせてもらいました

ただ、かなりアレンジを加えているので内容的には全く違うようになっていますね

まず、如月はドロップされた時はまともです

沈んでしまった事により記憶暴走(元々引き継がれた記憶が負ばかりなので)を起こして艦娘ではなりかけていた時に提督と出会い

その時如月の心情を書いたって感じです

全くの別ですね

なので、改めて25番や27番に28番のコメントの内容を改めてやるかもしれません

ドイツ艦も出せたらな〜って・・いつか・・・

そして鳳翔は女神・・同感ですな

コメントありがとうございました!

22: 京哉提督@暇人 2016-03-12 13:25:10 ID: OSQmvWb-

書き方上手すぎて絶句しました((
自分もこれだけ上手く書けたらなぁ。と痛感しています←

23: ポテ神 2016-03-12 20:12:43 ID: dCxd3OHd

京哉提督@暇人さん!

いえいえ、まだまだ下手ですよ。思ってる事が上手く書けず妥協してる事が多いですし・・でも、ありがとうございます!

24: SS好きの名無しさん 2016-03-17 12:10:17 ID: vnRfVsgv

ドラマのワンシーンみたいな光景(ただし全裸ww)

25: ポテ神 2016-03-17 12:23:05 ID: WOqEAMng

24番さん!

コメントありがとうございます!

緑茶が来た時点で服は着てます!

だから全裸じゃありません!

だから!ドラマのワンシーンみたいな光景(紳士)と書き直しを要求する!

26: SS好きの名無しさん 2016-03-17 20:46:19 ID: vnRfVsgv

ドラマのワンシーンみたいな光景(変態紳士)

……ですね(笑)

ごめんなさい、間違えて同じ文面でオススメに入力しちゃった……消しかたわかんない(泣)

27: ポテ神 2016-03-17 21:30:38 ID: H2x3dG3_

26番さん!

そう来ましたか!変態紳士・・悪くない!

消さなくていいですよ!オススメありがとうございます!

28: SS好きの名無しさん 2016-03-27 01:04:22 ID: ZwXf6ilI

あれ?大井いつの間にいるの?

29: SS好きの名無しさん 2016-03-27 06:35:40 ID: ZwXf6ilI

あれ?大井いつの間にいるの?

30: SS好きの名無しさん 2016-03-27 07:51:36 ID: 65VcNNV8

やはり次から本編更新した方が良いね、番外編で新キャラ多数登場は止めた方が良いよ

31: ポテ神 2016-03-27 09:06:11 ID: 3YLIacLZ

28、29さん!

番外編なので、本編とは違い少し先の未来の話しになっています。分かりにくくてすみません

30さん!

了解です!確かに出し過ぎるとわけわからなくなりそうですね!本編の方を進めますね。ご指摘ありがとうございます

32: SS好きの名無しさん 2016-03-28 02:39:58 ID: sBJwz8NT

長く続けて頂きたいです(  ̄ー ̄)ノ
次の更新を楽しみにしてます

33: ポテ神 2016-03-28 07:00:46 ID: Qxbhg-ku

32番さん!

コメント&オススメ(出しだし巻き玉子?食べたいの?)ありがとうございます!

やれるところまでは頑張ってみるつもりなのでコメントください!モチベーション上がるんで

当分は本編を書くんでまたよろしくお願いします

34: SS好きの名無しさん 2016-03-29 01:15:01 ID: 7oSAn4N9

如月が背負う罪ってもしかしてあの時の・・・
今回も超★エキサイティング!でとても面白かったです!大井さんデレデレでなんか新鮮で良いですね!更新待ってます!
(ちなみに私の家にバトルドームがあってたまに友達と一緒にエキサイティングしているのは内緒だ

35: ポテ神 2016-03-29 07:02:45 ID: Y9OQ5uKk

コメント&オススメ(超エキサイティンだぜ!)ありがとうございます!

如月がどうしてあんな事を言っていたのか、明石が提督に言おうとしていた事・・一応第1章から見ていたら察する所はあるかもしれません。どうなのかはあえて言いません

今回大井さんと北上さんが出てきましたが、本編に出てくるのはもう少し後です

そして超エキサイティングなあれを持っているなんて!

きっとツク〇オリジナルさんも喜んでいるだろう!

俺も相手のゴール〇〇〇してぇ!

36: Jpanther 2016-03-31 20:21:18 ID: Ig9wBDyd

...潜水艦の環境を想像...うん...よくわからねぇ..鳳翔with水着...いいとおもいます

37: ポテ神 2016-04-01 00:14:47 ID: 5RVTBhP0

Jpantherさん!

鳳翔さんの水着も良いですが提督のスク水はどうですか?

38: SS好きの名無しさん 2016-04-01 19:44:46 ID: w4AWr3-t

一日で一気読みして叢雲のとこで泣きました。
せつない。
提督のような純でまっすぐな主人公だと
涙腺が弱くなっていけませんね。
続きを期待して待っております。
大本営から勝利の際に来る艦娘が叢雲であることを
祈りながら・・・。

39: ポテ神 2016-04-01 23:34:22 ID: 5RVTBhP0

38番さん!

一気読みするとは!貴重な一日を使って読んでもらってありがとうございます!凄く嬉しいです!

自分にはない真っ直ぐな主人公を書きたかったんですよ!

ちなみに主は斜め下を行っております

叢雲がこれから先に登場するかは秘密ですぜ!

これからもよろしくお願いします!

40: Jpanther 2016-04-05 03:11:45 ID: ANGldTR2

んー雷の裏切りが急すぎて頭でわかってるけど心が追いつかない...提督with水着は島風スネークを彷彿させ...その...下品ですが...勃(ry

41: ポテ神 2016-04-05 07:08:30 ID: jqbSMopR

Jpantherさん!

大丈夫です!雷は裏切ったわけではありませんから!ただ、お世話したいだけです!

心が追いつかないか・・もうちょっと展開をゆっくりした方が良いのかな?しかし、これ以上は難しいしな・・スレ的にも

島風スネークだと?・・想像中

え!?無理だろ!!

42: Jpanther 2016-04-06 01:08:27 ID: ZsRj8tA5

↑島風>紐パン 半裸に近い
ネイキッドスネーク>紐 半裸
この共通項から生み出た素晴らしいキャラクターそれが島風スネーク...あと無理言ってごめんなさいね...心が追いつかないのは私の心がwindows98並に古いから読み込みおそいの...

43: SS好きの名無しさん 2016-04-06 01:18:09 ID: wOrwGcSn

なんでや!貧乳悪くないやろ!(決してロリコンではない。私は健全な紳士である)
5分はちょっと長すぎるような・・・

44: ポテ神 2016-04-06 07:10:29 ID: nv6cx-Oz

Jpantherさん!

その共通点には気がつかなかった!成る程・・いや、待てよ?

まさか?

検索中・・・画像発見!

・・・・・・・・・・

ただの変態のおっさんじゃないですか!やだぁー!でも、腹筋は魅力的ですね〜後、島風のスネークコスはアウト!(保存確定)

物語的に少し展開が早く変わり過ぎているとは自分でも思っているのでそう思うのはおかしくないですよ(Windows98とはまた、懐かしい名前をw)

43番さん!

俺もそう思いますぜ?貧乳?結構!そして私こそが真の紳士である!(ロリコンではない!)

まるゆは一度練習で足の着く場所で二十分、着かない場所で二分(溺れていたけど)潜れています

潜水艦という事もありますし、まるゆを信じるという事もあり五分という時間になりました

(準備運動に五分かけていたという説もあります)

45: 赤ヘルファン@ラブライバー 2016-05-07 14:32:08 ID: XoUs9F69

ちょと桐乃みたいな大和がいいなぁと思いました…。ゾクゾクすりゅー!

46: ポテ神 2016-05-07 17:00:34 ID: 1HnTielG

赤ヘルファン@ラブライバーさん!

俺妹の桐乃って事で良いんですよね?確かに似てる気がしますね!

そう思うとゾクゾクしますぜ!ちなみに俺は黒猫が好きです!

47: 赤ヘルファン@ラブライバー 2016-05-07 17:10:29 ID: LIEua75D

>>46 ポテ神さん

俺妹の桐乃です!(中の人一緒だし!)

自分は桐乃とあやせ推しです!

48: ポテ神 2016-05-07 18:00:29 ID: 1HnTielG

赤ヘルファン@ラブライバーさん!

まじですか!中の人同じだったとは知らなかった・・最近俺妹のアニメ見返していましたが、全く気付かなかった・・

黒猫の後輩キャラが好きだったりします。先輩とか言われたい

二番目ならあやせですね!

49: 赤ヘルファン@ラブライバー 2016-05-07 19:49:24 ID: bvz_JWz1

>>ポテ神さん

桐乃とあやせが自分より背が高く、黒猫と同じ身長だった自分は泣きそうになったことがあります←嘘


戦闘シーンの描写が難しいとおっしゃってましたが、自分も作品内で苦労してます…。

ポテ神さんの4章の続き早く読みたいです!更新頑張ってくださいね!

50: ポテ神 2016-05-07 20:20:02 ID: 1HnTielG

赤ヘルファン@ラブライバーさん!

身長なんて飾りですよ!同じだとしても良いじゃないか!

先日仕事中に良い感じのダンボールを見つけて入ったら出られなくなって上司に助けられましたよ・・その時思いました。身長が低ければ良かったと

戦闘を書いてると途中で頭がこんがらがってしまったりするので苦手です。元々この艦これSSは日常メインにしたかったんですが、なんか違いますよね

これからお互い頑張りましょう!

51: SS好きの名無しさん 2016-08-30 22:10:05 ID: 2Go-nFec

誰だって一度は地図食べることあるよね!ね!

52: ポテ神 2016-08-31 07:09:48 ID: Y9ZCgj15

51番さん!

何を当たり前の事を言ってんですか?地図を食べるなんて日本人が米を主食として食べているくらい当たり前の事ではありませんか

初地図はなんでした?

俺は世界地図ですぜ!美味しいよね。世界を感じます!


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3件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2016-03-17 09:46:56 ID: vnRfVsgv

ドラマのワンシーンみたいな光景(ただし全裸ww)

2: SS好きの名無しさん 2016-03-28 02:40:17 ID: sBJwz8NT

出しだし巻き玉子

3: SS好きの名無しさん 2016-03-29 01:06:27 ID: 7oSAn4N9

超★エキサイティング!なssだ!


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