2016-01-30 15:41:19 更新

前書き

時間軸的には真姫「START」凛「DASH!!」のつづきに当たりますが単体でも楽しめますのでよろしくお願いします。よろしければそちらのSSも読んでください



『ノーブランドガールズ』


東の位置する学園…通称「ノーブラ」


人数は三百人程度と他の地区に比べれば少ないが他校から


私こそ最強と名をあげて転校してくる者…中学時代最強…などなど


力強気乙女達が集まった…女子高


その頂点に君臨するのは…


番長…矢澤にこ


お金がなかったのと今後の話題作りの為…特殊で激安な高校を通うとネットで調べて入ったのがこの学校


こんなボロボロで荒狂ってる学校だが、ルールに従い…一つ一つ地道に実力を付けて


戦いの毎日を送りしていくうちに頭角を現し…気づいたら勝てる者がいなくなっていた


そして…にこが番長に付くことになり統率が取れ…ボロボロの校舎も今ではピカピカ


だが…喧嘩や争いは認めている為…雰囲気はまだまだピリピリしている(伝統は残すものらしい)


「強いモノこそ可愛い」をもっとうにしている


副番長…小泉花陽


入学式の時…となりの人がパン派であり(それは別にどうでもよかったらしい)


お米の悪口を言っていたのでちょっと反論したら…


さらに…お米の悪口を言われたのでブチ切れて…暴れた


その時の事件を「お米の乱」と呼ばれ


となりの人はもちろん…止めに入った1年生・2.3年生をすべて的に回して…お構いなく暴れた


その時の重軽症者…なんと100人余り…


学園の三分一に怪我を負わせたのである


その事件から…にこの目に留まりなんだかんだでナンバー2に位置している


(この事件…にこはアバラを五本折る重傷を負っている)


~~~~~~~~~


にこ 「なによ…あんたまたいじめられたの?」


花陽 「グズグズ…」


にこ 「よしよし…誰にやられたのよ~?にこが仕返ししてあげる」


にこ 「誰にやられたの?」


花陽 「うぅん…子猫が死んじゃったの…」


にこ 「そぅ…それは残念だったわね…ちゃんとお墓作らないとね」


花陽 「うん…ありがとう…にこちゃん」


にこ 「それにしても…あんたの泣き虫癖は治らないわね!」


花陽 「グズグズ」


にこ 「あんたはここの学園のナンバー2なのよ!もっと自覚しなさい…」


にこ 「力はあるんだから…もっと自信を持ちなさいよ」


にこ 「じゃないと…にこ達が弱いと思われるでしょ?あんたにプライドがあるならグズグズするのはもぅやめなさい」


花陽 「で、でも…」


にこ 「でも…じゃないわよ!…立ちなさい!」


花陽 「ビクッ…」


にこ 「悲しい時にはね…幸せな気持ちで消せばいいの…」


にこ 「花陽…ご飯食べに行くわよ!」


花陽 「!!!…ご飯…」ゴクリ


にこ 「そぅ!あんたの好きな『ご飯屋』のご飯…にこが奢ってあげるから!…元気出しなさい」


花陽 「うん…あ、ありがとう」


にこ 「先輩として当然よ///」


花陽 「ふふふ」


ーーーーーーーーー


商店街


花陽 「ご飯!ご飯!ご飯!」ルンルン


にこ 「本当に…あんたはご飯が好きね」


花陽 「あそこのご飯は他のお店とは一味も二味も違います!…新潟県のコシヒカリ…富士山の湧水」


花陽 「お米の研ぎ方…あのシャリシャリという音を出すのに数十年は修行したと花陽は思います」


花陽 「ではなければ…あんなに良い音は出せませんから!あれを聞いてるだけでも幸せです!」


花陽 「それに…道具にもこだわりがありまして…」


にこ 「あぁ~もぅ~…分かったわよ!毎回毎回…同じ話を聞いてるだから」


にこ 「あんたのお米を愛することとあのお店の偉大さは毎度聞かせてもらってるから大丈夫よ!」


花陽 「あっ…また熱くなってしまいました!」


にこ 「それを喧嘩に活かしてくれれば『ノーブラ』は数年は安泰なのに…」


花陽 「やっぱり…花陽には副番長は無理です!もっとふさわしい子がいると思います」


にこ 「それはないわね!次期番長はあんたって決めてるの…あんたに会った時からね」


花陽 「前々から気になってたんだけど…何で花陽にそんなに肩入れてくれるのかな?」


花陽 「花陽は泣き虫だしそんな器もないし…あの時はたまたま暴れただけでいつもは弱いよ?」


にこ 「そうかもしれないわ…でもね…たまたまとはいえそれも実力よ」


にこ 「あんたには何たって優しさがあるのよ!それに情熱もあるわね」


花陽 「?」


にこ 「みんなを守ろうとする優しさ!…あいつらにはそれがないのよ!だからにこは花陽…あんたを抜擢したの」


花陽 「そぅなの?」


にこ 「そうよ!だから胸張りなさい!」


花陽 「う、うん」


にこ 「なんだかんだ!話してたら付いたわね…」


花陽 「はい!ご飯です」


ドン


花陽 「イタッ…」ドサッ


にこ 「大丈夫?」スッ


花陽 「う、うん大丈夫!」


凛 「かよちん?」


花陽 「凛…ちゃん?」


凛 「かよちんだよね?…かよちんだ!」


花陽 「凛ちゃん!うん…花陽だよ!」


凛 「こんなところで会うなんて偶然だね」


にこ 「誰だかしれないけどね~ぶつかったら相手にいう事がないかしら?」


凛 「あっ…ごめんね…凛はしゃいでぶつかっちゃって…大丈夫?」


花陽 「うん!大丈夫だよ!」


にこ 「それでこの子は誰?友達?」


花陽 「そうだよ!花陽の親友の凛ちゃん!」


凛 「凛です!よろしくお願いします」


花陽 「で…この人はにこちゃん!」


にこ 「にこよ!こう見えても上級生なんだから敬いなさいよね」


凛 「うん分かったにゃ!にこちゃん」


にこ 「ちゃん…ってあんたね~」ワナワナ


花陽 「あはは…」


凛 「にこちゃん!にこちゃん!にこちゃん!」


にこ 「あ~もぅうるさい!ぶっ飛ばすわよ」


凛 「寒くないかにゃ?」


にこ 「全然寒くないわよ!なんなのよ…初対面相手に…」


にこ 「舐めてるようなら…にこがギッタンギッタンにてあげる…かかって来なさい」クイクイ


花陽 「にこちゃん…やめよう?ね…やめよう?」オロオロ


にこ 「このままじゃあ…にこのプライドが許さないわ!」メラメラ


凛 「凛と戦うの?面白いにゃ…返り討にしてやるにゃ」


花陽 「凛ちゃんも喧嘩なんかしないでね?一緒にご飯食べよう?」オロオロ


凛 「買ってくれるなら上等だよ!」


花陽 (どうしょう…このままじゃあ喧嘩になっちゃうよ…)


にこ 「撤回するなら今よ…今謝るなら許してあげる」


凛 「それはこっちの話にゃ!凛はね…まだ誰にも負けた事ないほど強いよ」


にこ 「言ってくれるじゃない!にこも負けた事ないのよねぇ~」


凛 「本当かにゃ?…全然強そうに見えないよ!あはは…」


にこ 「典型的なバカね!見た目で強さを決めるなんて…あきれるわ」


凛 「バカって…バカって言った方はバカなんだよ…」


にこ 「バカはあんたたよ!」


凛 「違うにゃ!バカはにこちゃんの方だよ!」


にこ 「何ですって…グヌヌヌヌ…」


凛 「シャァァァ」


にこ 「ちょっとまってなさい!」


凛 「逃げるの?」


にこ 「逃げないわよ!!!あんたとやり合う前にちょっと花陽と話をするだけよ」


花陽 「?」


ーーーーーーーーー


にこ 「花陽…あんたには悪いけど…にこは戦うことに決めたわ」


花陽 「にこちゃん…やめよう?争いは何も生まないよ!」オロオロ


にこ 「この喧嘩はねあの子の為にもなるの…あの子あんたの親友なんでしょ?」


花陽 「凛ちゃんの為?」


にこ 「そうよ!にこには分かるの!このままいくと…あの子そのうち死ぬわよ…」


花陽 「どういうこと…?」


にこ 「さっき…にこは負けた事ないっていったけどね…本当は入学したての時は底辺だったの…」


にこ 「毎日…数十回は負けてたわ!今は全然負けなくなったけどね」


にこ 「なんで負け続けたにこがここまで上り積められたかわかる?」


花陽 「?」


にこ 「『敗北を知ってるからよ』…それを知らない人は結局それより上にはいけないのよ」


にこ 「あの学園だから…そういう先輩や後輩をいっぱい見て来たわ」


にこ 「敗北を知らない強い人は…ブレーキを知らないの…だから…相手の技量を測り間違えると『いなくなる』わ」


花陽 「!!!」


にこ 「にこが稽古を付けてあげるっていうのよ…あんたの親友に…」


花陽 「…」


にこ 「だから…このタイマンに手出したり助けを呼ばないでくれない?」


花陽 「うん…分かった…でも…」


花陽 「手加減してあげてね」


にこ 「分かってるわよ」


ーーーーーーーーー


にこ 「待たせたわね…凛?…だったかしら?」


凛 「こっちはいつでも準備バッチリだよ」


にこ 「威勢だけはよさそうね」


凛 「にこちゃんこそよく逃げなかったね!褒めるにゃ」


にこ 「じゃあ…始めようかしら?」


凛 「望むところだよ」


花陽 (…)ブルブル


ーーーーーーーーー


この小さな喧嘩がきっかけで全地区を巻き込むとは


今の所…当の本人の花陽、にこ、凛は知るしもなかった


ある一人を除いて…




喧嘩の内容を伝えるとこういう風になる


にこも驕る部分があり凛の実力をどこか見余っていた


経験は確かににこの方が上だった


だが


実力はわずかに凛がにこ(手加減状態)を凌いだ


最初はにこが優勢だったが凛は喧嘩の中で学び順応していった…それはにこの想像を超えていた


にこもすぐさまそれに気づき…手加減出来ないと判断し本気を出した


にこの本気は圧倒的だった!!!


形勢は互角から一気ににこの方に流れ…


軍配はにこに上がった


時間して十五分




にこに誤算があった


一つ目はにこの本気は力の加減が本人で出来ないこと


二つ目は喧嘩の経験が多いあまり相手の急所を無意識についてしまうこと


三つ目は凛を取り逃がしたこと…にこの体力は限界に達していた(それほどの喧嘩だった)


近くで見ていた花陽はなぜか気絶していて倒れていた


こうして…幕を閉じた


こう見ればただの喧嘩をしてにこが勝ったかのように見えるが…


一般人の喧嘩ならそれで終わり


だか


あくまでも表の話


地区のトップ同士の喧嘩


凛が敗走したことにより


均衡が崩れ始めたのは言うまでもない


それが始めり…


ーーーーーーーーー


裏路地


凛 「ハァハァ…グファ…ハァハァ」


凛 「ここまで…来れば…追ってこないよね」


凛 「歩くのがやっと…にゃ…」


凛 「こんな…こと…何時…以来かな?…」


凛 「懐かしいにゃ…」


凛 「えぇ…っと…」


凛 「にこちゃん…だったっけかな…」


凛 「ハァハァ…凛が負けるなんて…」


凛 「グズッ…負けちゃったんだ」


凛 「今度…あった時は…」


バタッ


凛 「あれ…凛の体…動かない…にゃ」


凛 「あはは…凛…」


凛 「死んじ…ゃうの?」


ドロドロ


凛 「これじゃあ…真姫…ちゃん…」


凛 「…に…怒られる…にゃ…」


凛 「…」


凛 「…」


凛 「…」




































??? 「昨日の借りを返さないとね」ポキポキ


つづく


後書き

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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