2016-06-25 03:49:13 更新

前書き

とりあえず、四章にあたると思います。


これは恋なのかしら?


あの人のことを考えると胸が熱くなる


寝ても起きても…ずっと考えてしまう


でも…実らない話…


なんでかって…?


それはね


その子が私の前にいて


倒さないといけない相手だから…よ


ーーーーーーーー


真姫 「ハァハァ…」


にこ 「まさか…あんたがスタダの頭だったとはね」


真姫 「にこちゃんこそ…ノーブラのトップだったのね」


にこ 「あんたとは親友になれると思ってたのに…」


真姫 「争いには私情は挟まない…家族の為なら…私は鬼にでも悪魔にでもなるわ」


にこ 「そう…みたいね」


真姫 「例え親友でも…家族を傷つけるなら容赦しないわ」


にこ 「にこもそこまで割り切れればこんなに苦しまずに戦えたのに…冷徹ね…あんたは…」


真姫 「…」


にこ 「もう一度…にこ達はやり直せない?…前みたいに地区とか関係なく」


にこ 「親友として…ね」


真姫 「ごめんなさい…ノーブラの頭だと分かった以上ダメなの」


真姫 「見逃すわけにはいかないわ」


にこ 「そう…分かったわ…」


にこ 「にこも覚悟を決めるわ…今までありがとう」


にこ 「楽しかったわ」


真姫 「私も…楽しかったわ…にこちゃん…」


~~~~~~~~~


それは遠いようで近い未来の話


裏路地


真姫 「私のお守りどこにいったのかしら?…確かここらへんに落としたと思ったんだけど…」


真姫 「あっ…あったわ!」


真姫 「これ作るのに…三週間はかかるのよね~見つかってよかったわ!」


真姫 「お守りも見つかったことだし…早く凛に渡さないと!」クルッ


にこ 「…」グッタリ


真姫 「…」ビクッ


真姫 「え…人?…こんな所になんで、倒れてるのよ…」オソルオソル


にこ 「…」ピクピク


真姫 「酷い傷じゃない!…この制服は…ノーブラの子ね」


真姫 「虐められたのかしら?…こんな小さい子をしかも一人じゃないわね」


真姫 「複数で…なんでこんなひどい事できるなんて…野蛮ね」ワナワナ


にこ 「…」


真姫 「まってなさい!必ず助けるわ!…とはいっても今は道具もないし…」


真姫 「あれを使うしかないわね」ゴソゴソ


真姫 「『真姫ちゃんの特効薬(飲むバージョン)試作品』」


真姫 「効果の方は問題ないと思うけど…まだ、試作品なのよね…」


真姫 「しょうがないわよね…お願い…元気になって…」スッ


にこ 「ゴクゴクゴク…」


真姫 「どうかしら…」ドキドキ


にこ 「…」


真姫 「すぐには効果がでないのは分かっているけど…こういうのってやっぱりドキドキするわね」


にこ 「スゥスゥ…」シュー


真姫 「あ…少し表情が柔らかくなったわ!それに傷も消えていってる!」


真姫 「どうやら…効果は出てるみたいね」ホッ


真姫 「…」


真姫 「ノーブラの子は…そりゃあ、スタダの脅威だけど」


真姫 「傷ついている子は、ほっとけないわよね…それに虐められる子だから」


真姫 「下位の子でしょう!幹部やリーダークラスならまだしも、このクラスなら」


真姫 「助けても問題ないわよね」


にこ 「…」


真姫 「でも…ノーブラとは敵対関係だし…仲間は呼べない」


真姫 「このまま…置いておくのもなんか心配だししょがないわ」


真姫 「私が、見守ってあげるないと」



ーーーーーーーーー

真夜中


にこ 「ハッ…!!!」


にこ 「あれ…傷が癒えてる?」


にこ 「なんでかしら…確かにこは…」ポワポワ


にこ 「そうそう!スタダのやつ十人くらいの集めりに絡まれたんだったわ」


にこ 「タバコは二十歳からって言ったのにあいつら逆切れしたから喧嘩になったんだっけ!」


にこ 「十人くらいは全然問題なかったんだけど…流石はスタダの連絡網ね」


にこ 「仲間を呼ぶのだけは、ものすごく早いんだから!」


にこ 「あの後…何十人って援軍がきて、どうにかこうにかやり合ったけど」


にこ 「正直、にこでもギリギリだったわ!その時、受けた…」


にこ 「傷の深さは尋常じゃなかったし!…仲間を呼ぶ前に安全な場所ってことで」


にこ 「裏路地に逃げて…倒れたような気がするけど…夢だったのかしら?」


にこ 「…」チラッ


真姫 「スゥスゥ…」


にこ 「ってわけでもないようね…この子が助けてくれたってこと?」


にこ 「まさか…ね」


にこ 「…」


にこ 「乾いた血の跡もあるし…信じられないけどそうみたいね…どうやって治したのかしら?」


にこ 「謎ね…」


にこ 「でも…ありがとう…赤毛の可愛い女の子」


真姫 「ムニュァ~私が…治す~わ…スゥスゥ」


にこ 「どんだけ…治す気してんのよ…」クスッ


にこ 「フワァ…にこも眠いしこの子にもお礼言わないいけないから、ここでもう少し寝よう」ギュ


にこ 「スヤスヤ~」


ーーーーーーーーー




真姫 「う~ん!良く寝たわ~…」


にこ 「おはようニコ!」


真姫 「えっ…」


真姫 「おはよう…ございます…」


にこ 「…」


真姫 「…」


にこ (すべったーーーーーーー)


真姫 (え…ニコってなによ…どうすればいいのよ???)


にこ (まずい…どうしよう)


真姫 (一瞬混乱したけど…あれね…凛と同じってことでしょ!)


真姫 (凛は語尾ににゃが付く…つまりは猫を真似してるのよね)


真姫 (それでこの人はニコ…笑顔…どういう意味かしら…全然わからないわ)


にこ (どりあえず…考えてもしょうがないから…昨日のお礼を言わないと…)


にこ 「昨日は…ありがとう…ね」


真姫 「傷の方はどうかしら?」


にこ 「えぇ…良くなったわ!あんたすごいわね!」


真姫 「同然でしょ!天才…真姫ちゃんだもん」フンス


にこ 「どうやって治したの?にこ…相当深手だったと思うけど」


真姫 「それはね…私の作った特効薬を飲んだからよ!」


にこ 「あんた…にこと変わらないのにすごいわね!」


真姫 「ふふん!」


にこ 「本当に助かったわ!あなたは…にこの命の恩人!」


にこ 「あっ…名前なんていうのかしら?」


にこ 「にこは…」ハッ


にこ (本名なのったら…ノーブラの頭ってばれるわよね…危ない危ない)


にこ 「にこにーニコ!」


真姫 「私は西木野真姫よ!」


にこ 「真姫ちゃんか~よろしくね」


にこ (聞いたことあるようなないような…う~ん思い出せないわ)


真姫 「えぇ…よろしく~うーんと」


にこ 「?」


真姫 「私はなんて呼べばいいのかしら?」


にこ 「真姫ちゃんの好きな呼び方で良いニコ!」


真姫 「そうね~…じゃあ…にこにー…ううん、にこちゃん…で良いかしら?」


にこ 「うん!良いニコよ…特別に許可するニコ!」


真姫 「はいはい!」


にこ 「あっ今…軽く流したわね!そんなことする真姫ちゃんは…」


真姫 「は…?」


にこ 「こちゃこちゃの計ニコ」コチョコチョ


真姫 「え…ふふふ…やめ…あははははは」


にこ 「ふぅ…にこの恐ろしさが分かった?」


真姫 「えぇ…あはは…分かったわ…」


にこ 「これに懲りたら…」


真姫 「今度はこっちの番よ…」スッ


にこ 「えっ…真姫ちゃん!?その手はなにニコ?」ガタガタ


真姫 「やったらやり返す…私の好きな言葉よ…」


真姫 「覚悟しなさい!にこちゃん」コチョコチョ


にこ 「ニコ!!!!…あはははははは…くるし…あははは」


真姫 「ハァハァ…どうかしら?」


にこ 「中々の腕前ニコ…」チーン


真姫 「…」


にこ 「…」


真姫/にこ 「ふふふ…あははははは」


真姫 「あなた…面白いわね」


にこ 「あんたこそ!このにこに対抗してくるなんてそうそういないわ」


真姫 「私達…友達になれそうね」


にこ 「何いってるのよ!」


真姫 「えっ…」


にこ 「もう友達よ!」


真姫 「…」


にこ 「どうしたのよ!」


真姫 「…」スッ


真姫 「これ…にこちゃんにあげる!友達の証」


にこ 「お守り?」


真姫 「そうよ!私のお手製のお守りだから…大事にしてよね」


にこ 「じゃあ…にこも…そうね~…このリストバンドをあげるニコ!」


真姫 「リストバンド?」


にこ 「そうよ!そのリストバンドはにこが必勝を願って三日かかって編んだありがたいものなの」


真姫 「怨念を感じるわね」


にこ 「怨念じゃないわよ!世界に二つ…真姫ちゃんとにこしか持ってない代物なんだから」


にこ 「捨てたら承知しないんだから!」


真姫 「大事に身に着けさせてもらうわ」


にこ 「素直でよろしいニコ!」


真姫 「それじゃあ…お別れね」


にこ 「そうね」


真姫 「また…会えるわよね?」


にこ 「当たり前でしょ?番号もLAINも交換したんだから」


真姫 「うん」


にこ 「それに真姫ちゃんはにこの命の恩人」


にこ 「真姫ちゃんに呼び出されるなら大歓迎ニコ!お礼もしたいし」ニッコリ


真姫 「…」ポォ


真姫 「分かったわ///」


~~~~~~~~~


これが私とにこちゃんの出会い


真っ直ぐな笑顔に私は一目ぼれしてしまった


私の中に新しい感情が目覚めたのは…


この頃だったのだろうか


良くも悪くも…


この出来事は


私にとってもにこちゃんにとっても


人生を歩んでいく上で避けては通れない


『試練』


遅かれ早かれ誰もが経験する


ただ…それが


私達に訪れるのが早すぎた


ただ


それだけの話…


~~~~~~~~~

「スタダ本拠地」


凛 「あっ…真姫ちゃんどこ行ってたの?」


真姫 「ちょっとね」


凛 「みんな心配してたんだよ!真姫ちゃんがいないって」


真姫 「公園でウトウトして寝てしまったわ!」


凛 「よく襲われなかったね…すごいにゃ」


真姫 「まぁ…ね」


凛 「それより…真姫ちゃん…」スッ


真姫 「なによ…その手は…」


凛 「えっ…」


真姫 「え…」


凛 「忘れたの?」


真姫 (そうだったわ…)


真姫 (今日は凛とパートナーと組んで丁度…十周年)


真姫 (お守り無くして探してたんじゃない!)


凛 「…」


真姫 (そのお守りは…手元にはない…)


凛 「真姫ちゃん?」


真姫 (渡せるもの…って言ったら…)


真姫 「…」ゴソゴソ


真姫 (ピンクのリストバンド…くらいしかないわ)


真姫 (と…とりあえず、一時保留という事で渡して置こうかしら)


真姫 (後日、交換って事で)


真姫 「凛…とりあえず渡しておくわ」ポイッ


凛 「ピンクのリストバンド?」キョトン


真姫 「えぇ、そうよ!大事にしなさい」


凛 「うん!大事にするね」


凛 「でも、これすごく使い込んですみたいだけど…真姫ちゃんこんなの持ってたっけ?」


真姫 (凛にしては、鋭い質問ね)


真姫 「まぁ、この辺にして…私がいない間に変わったことはなかったかしら?」


凛 「あっ…そうだ!真姫ちゃんがいない間にね」


凛 「ノーブラの子にスタダの子が喧嘩売られたにゃ!」


真姫 「なんですって!!!詳しく話しなさい!」


凛 「うん…凛もまだ全部聞いてないから聞いた話だけ話すね?」


凛 「昨日の夜に…」


ーーーーーーーーー


真姫 「なるほどね!状況を整理すると」


真姫 「コンビニの前で、仲間で楽しく話し合いしてる時に後ろから」


真姫 「ノーブラの誰かに襲撃されたってことね」


真姫 「人数は、こっちが五人に対してあっちは十人」


真姫 「抗戦するも歯が立たないから応援を五人呼んで」


真姫 「相討ちあって、十人が十人寝たっきりってことね」


凛 「うん、偶然見合わせたスタダの子の話ニャ」


真姫 (うちとノーブラの子が相討ち…昨日の子の傷…)


真姫 (うん…時間系列的にも、会ってるわ)


真姫 (そのコンビニも私のいた路地裏から、そんなに遠くない)


真姫 (でも…ノーブラと私達が戦う理由は『何』かしら?)


真姫 (低俗高校とは、聞いているけれど…)


真姫 (理由もなにもなく爭うとは考えられないわ)


真姫 (最近、トップが変わって…えぇっと)


真姫 (名前は、確か…矢澤…だったかしら?)


真姫 (内戦は、今も絶えないと聞くけど…前より校舎も綺麗になって礼儀も少しは治ったって聞くけど)


真姫 (まだまだみたいね)


真姫 (所詮は、外からの情報…自分でみないと信じられない達だけど…)チラッ


書類の山 ドーーーン


真姫 (この書類を、早く片づけないといけないし)


真姫 (でも…家族が傷ついているのに、このままほっとくわけにもいかないし)


真姫 (とりあえずは…)


真姫 「凛…ノーブラに、偵察に行ってきてくれない?」


凛 「凛が…偵察?」


真姫 「そうよ!その子、話が信じられないわけじゃないんだけどね?」


真姫 「今一つ、ピンとこないのよ」


凛 「うん?それで、凛はなにを偵察すればいいの?」


真姫 「ノーブラ学園の雰囲気と内部構成」


真姫 「ついでに、今回の件も少なからず学園内で囁かれてると思うから聞いてきてちょうだい」


凛 「頑張ってみるね!」


真姫 「もし、少しでもマズイと思ったら連絡しなさい」


真姫 「すぐに、助けにいくわ」


凛 「うん!信じてるニャ!」ニコリ


真姫 「…」


真姫 「ちょっとこっち来なさい」クイックイッ


凛 「?」スタスタ


真姫 「…」ギュッ


凛 「!?…ま、まきちゃん!?」


真姫 「頑張りなさい…凛…」


凛 「うん…頑張るニャー」ナゼナゼ


凛 「生きて帰ってくるよ…絶対に」


ーーーーーーー


次の日

「ノーブランドガールズ学園」校門前


凛 「来てみたけど…このまま入っていいのかな?」


凛 「う~ん」


凛 「どうしよう…」


??? 「凛ちゃん?」


凛 「えっ…」クルッ


凛 「かよちん?」


花陽 「うん!どうしたの?こんなところで…?」


凛 「えぇっと…ね」


凛 「この学校に、入学しようかなーなんて」あはは


花陽 「凛ちゃんが、この学校に?」


凛 「うん」


凛 (怪しすぎたかな…)


花陽 「ってことは、凛ちゃんと学園ライフ出来るってことだよね!」


凛 「そうだね!かよちんと学園生活が…って」


凛 「かよちん…ノーブラの生徒だったの!!??」 


花陽 「う…うん」


凛 「大丈夫?ノーブラは拳で語り合うって聞くよ?」


花陽 「そ…そうだね…」あはは


凛 「かよちんは、優しいからいじめられてない?大丈夫?」オロオロ


花陽 「今の所は、大丈夫かな?みんな良い子ばかりだよ!」


凛 「そうなんだ…」


凛 「無理してない?」


花陽 「む、むりしてないよ~」アセアセ


凛 「それならいいけど…」ギュゥゥ


花陽 「えっえっ」アセアセ


凛 「もふもふもふ」


花陽 「くっくすぐったいよ~凛ちゃ~ん」


凛 「プハッ~かよちん成分充填したニャ~」


花陽 「もぅ~凛ちゃんでば~///」


凛 「久しぶりに、かよちんに会えたからはしゃぎ過ぎちゃった!」


凛 「ごめんね」


花陽 「う、うん///」


凛 「かよちん…」


花陽 「なにかな?」


凛 「ノーブラの番長に会ってみたいニャ」


花陽 「うん!こっちだよ」


凛 「分かったニャ!」


凛 (ハグした時に、かよちんの体触ってみたけど)


凛 (大丈夫そうで、凛は安心したよ)


ーーーーーー


番長の部屋 前


扉 「ゴゴゴゴゴゴゴゴ」


凛 「…」ゴクリ


凛 (扉の前でもわかる…すごいオーラ)


凛 (この中に、間違いなく…絶対の強者が)


花陽 「大丈夫だよ!行こう」


凛 「うん」


ギィィィィィ


花陽 「おはよう!にこちゃん」


にこ 「おはよう!花陽…うん?」


にこ 「後ろの子は、誰?にこの知らない子ね」


花陽 「うん!ここに、入学したいんだって」


にこ 「花陽の友達…なのかしら?」


凛 「星空です!」ペコリ


にこ 「星空ね!良い名前じゃない…それで、今は何処に所属してるのかしら?」


凛 「む、無所属ニャ」


にこ 「無所属?この町で?」


凛 「う、うん」


にこ 「…」ジィー


凛 (睨まれてる)


にこ (あのピンクのリストバンド…絶対、にこのよね)


にこ (ってことは、スタダの子ね)


にこ (なんで、無所属って…嘘なんかつくのかしら?)


にこ (それに、星空って確か…スタダのナンバー2)


にこ (真姫ちゃんに、あげた物をこの子が持ってることは…奪ったってことよね)


にこ (あんなに、優しい子から奪うなんて)


にこ (絶対に許さないニコ)ゴゴゴゴ


にこ 「…」


にこ 「前の所属も、言えない子はうちに入学させることは無理よ」


にこ 「それでも、入りたいというなら校則に乗っ取って」


にこ 「『百人組手』を取り行うニコ」


にこ 「力で証明しなさい」


にこ 「ここでは、力は信頼に値するわ」


花陽 「…」


凛 「大丈夫だよ…かよちん」ボソッ


花陽 「えっ…」


凛 「凛やる…『百人組手』やるよ」


花陽 「…」


にこ 「良い度胸ね!」


にこ 「準備するから…くわしい事は、花陽から聞きなさい」ヒョィ


花陽 「花陽も、参加する」ボソッ


にこ 「…」ピクッ


花陽 「『百人組手』の中にあったよね?二人…仲間を選ぶことが出来るって」


にこ 「…」


花陽 「…」


にこ 「えぇ…そうね…いいわ」


花陽 「ありがとうございます」ペコリ


にこ 「花陽が、敵だからといって手は抜いたりしないわよ」


花陽 「うん」


凛 (なんか、マズイ状態ニャ)


凛 (とりあえず、真姫ちゃんにヘルプLAINを)ポン


ーーーーーー


凛 「かよちん…ごめんね…凛のせいで」


凛 「変なことに、巻きこんじゃって、そんなつもりじゃなかったけど」


花陽 「ううん…大丈夫だよ」


花陽 「それで、ルールなんだけどね?」


凛 「うん」コクッ


花陽 「その名前の通り、100人倒せばいいんだよ」


凛 「シンプルだね…」


花陽 「校舎に、100人…その他は、校庭に待機して結果の証人になるってわけです」


凛 「要するに、校内にいる全員を倒せばいいんだね」


花陽 「そうだよ!それで、武器は特に制限はなし」


花陽 「相手を、戦闘不能にすればOKです」


凛 「分かったニャ!」


花陽 「スタートは、チャイムと同時なので…あと五分後かな」


凛 「ありがとう!」


花陽 「どういたしまして…あとは、何か質問あるかな?」


凛 「う~ん…」


凛 「あっ、強い子って誰かな?」


花陽 「やっぱり、現時点じゃあ…番長のにこちゃんかな」


花陽 「経験と戦闘力は、学園最強だよ!あとは、凛ちゃんの敵じゃないよ!」


凛 「にこちゃんには、気をつけないと…」


凛 「そういえば…副番長も出てくるの?やっぱり…ナンバー2だから要注意だよね」


花陽 「…」


凛 「かよちん?」


花陽 「副番長は、敵じゃないと思うな~」


凛 「そんなに、強くないって事?」


花陽 「ううん…実はね…」


花陽 「凛ちゃんに、隠していたんだけど…」


凛 「うん?」


花陽 「花陽が、副番長です///」


凛 「え…かよちんが…副番長…」アゼン


花陽 「ごめんね!言うタイミングが無くてね」


凛 「そ…そうなんだ」


キーンコーンカーンコーン


ガラァァァァァァ


生徒 「勝負です」シュ


花陽 「頑張ろうね!凛ちゃん」


凛 「う、うん」


ーーーーーーーーー

三十分後



真姫 「あなた達は、ここで待ってなさい」


女子A 「ですけど…真姫さん一人は危険すぎます」


真姫 「分かってるわ!でも、凛は私に一人で来るようにっていってたわ」


女子A 「それは、そうですが…」


真姫 「あなたの心配も分かるけど…私を、信用しなさい」


女子A 「分かりました!でも、危険が迫った時は…」


真姫 「えぇ、すぐに呼ぶわ」


女子A 「はい、ご無事で帰ってきてくださいね」


真姫 「分かったわ」


ガチャ


生徒F 「おっ…テメェが、協力者の二人目か」


真姫 (入るなり絡まれたわ)


生徒F 「こんな女が、仲間なんてなあのオレンジ髪の子もいっぱいいっぱいみたいのようね」


真姫 (オレンジ髪の子…多分凛のことね)


真姫 「その子ってどこにいるのかしらない?」


生徒F 「面白いことを、聞ききますね」


生徒F 「さきほど、番長の部屋に入ったので今頃、ボコボコになってるでしょうね」


生徒F 「弱いのに粋がっているから」


生徒F 「番長に勝つなんて無謀なのに」


生徒F 「本当に、笑ってしまいますわ」クスクス


真姫 「凛の…」


生徒F 「?」


真姫 「凛の悪口を…私の前でいうんじゃないわよ」


ビュゥゥゥゥゥン


生徒F 「グファ…メキメキ…」バタッ


ゾロゾロ…ゾロゾロ


真姫 「来なさい…全員まとめてこの真姫様が、相手してあげるわ」ポキポキ


ーーーーーーーー


真姫 「結構しぶとかったわね」


真姫 「やっとたどり着いたわ…待ってなさい…凛」ガチャ


番長の部屋


にこ 「もぅ、やめなさい…見っともないわよ!凛、花陽」


凛 「ハァハァ…グッ」ボロボロ


花陽 「ハァハァ…ハァハァ」ボロボロ


にこ 「勝てなくても倒れず、挑み続ける」


にこ 「強靭な精神力がないと出来ないことよ」


にこ 「でもね」


にこ 「にこに、力で勝てないのは…もぅ十分わかったでしょ?凛」


凛 「でも…凛は、まだやれる」


にこ 「いいわ…今、楽にしてあげるニコ」


花陽 「ハァハァ…」ドサッ


凛 「かよちん!!!」


にこ 「花陽も、限界みたいね!入学式より、力を付けたみたいけど…それは、にこも同じよ」


凛 (目の前が、霞んでもぅ…)フラフラ


にこ 「あんたは、よく戦ったけど…でも、ゲームオーバー」


にこ 「終わりよ」


凛 「フゥフゥ…」フラフラ


にこ 「ハァァァァァァ」


パァァァァァァン


凛 「…」フワァ


にこ 「!?」


真姫 「良く頑張ったわね…凛」ギュ


凛 「真姫ちゃん…?」


真姫 「これ飲んで、ゆっくり休みなさい」スッ


凛 「…」ゴクッ


凛 「スゥスゥ…スゥスゥ」


真姫 「…」ナゼナゼ


真姫 「…」スクッ


にこ 「…」


真姫 「…」


にこ 「あんたが、凛を助けるってことは…」


真姫 「そうよ、あの時はまだ名前しか名乗ってなかったわね」


真姫 「スタダのリーダー西木野真姫よ」


にこ 「こっちも、偽名を使って悪かったわね…正式に名乗らせてもらうわ」


にこ 「ノーブランドガールズ学園の番長!矢澤にこよ」


真姫 「…」


真姫 「勝負しなさい…私と」


にこ 「それは、リーダー戦って捕らえていいのかしら?」


真姫 「えぇ、構わないわ」


真姫 「スタダとノーブラで、戦争しましょう」


にこ 「…」


つづく


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