にこ「魔法使い」絵里「いや…」真姫「魔法使い?」
なぜかわからないけど魔法学校にいる三人…面白くなるのかな?
BIBIチームで、魔法使いの世界です!どうなるかわかりませんが最後まで読んでいただけると幸いです
部室
にこ 「…」
絵里 「…」
にこ 「何で…一年がにこと絵里のチームに配属になってるのよ…」
絵里 「それは前も話したでしょ」ハァ
にこ 「あれ…本当だったの?冗談だったと思ってたのに」ガタガタ
絵里 「本当よ!何で私が嘘をつくのよ」ハァ
にこ 「だって前の説明だとにこが三年のクラスで成績が悪いから絵里と組むって話でしょ?」
絵里 「そうよ」
にこ 「そこまでは分かるわ…にこ成績悪いし…」
絵里 「……えぇそうね」
にこ 「でもでも…一年と組ませるのは異例中の異例でしょ?」
絵里 「そうね!理事長が何を考えているか分からないけど…異例なのは確かね」
絵里 「過去のデータでも三年に一年が入ってるチームは該当しなかったわ!」
にこ 「そうでしょ!そうでしょ!だから~変えてもらった方が良いんじゃないかな~ってにこは思うな~」
絵里 「そう私も思ったんだけど…」
にこ 「?」
絵里 「あの子のここでの成績と私の成績を比較すると…」
にこ 「うん…?」
絵里 「大体同じくらいなのよね…本当に…」
にこ 「!!??…絵里と…同じくらい?」
絵里 「あくまで私の視線のデータの比較だけど大体変わらなかったのよ…私の成績と」
にこ 「それは何かの間違えじゃないかな~?絵里らしくないわよ」
絵里 「私もそう間違えじゃないかと思って何回か検索し直したんだけど…結果は変わらなかったわ」
にこ 「…」
絵里 「そぅ落ち込まないで…」
にこ 「じゃあなに…私はあの真姫って子に魔法を教われってことなの?ねぇ絵里…そういうことよね?」
絵里 「落ち着いて!にこ…」
にこ 「にこが落ちこぼれだから…周りは同じ学年でチームを組んでいるのに…にこは…にこは…」
絵里 「…」
にこ 「確かににこは他の子よりも学校の成績が悪いわ!…でも昇級試験も課題もちゃんとクリアしてる」
絵里 「えぇ」
にこ 「それでも…足りないっていうの?にこの努力が足りないから一年と組まされるの?どうなのよ…」
絵里 「それは…」
にこ 「ハッキリ言って…絵里…」
絵里 「いいわ…にこ…ハッキリ言ってにこのレベルは全然ダメよ」
にこ 「…」
絵里 「努力は認めるわ!あなたの入学時の能力値からすれば考えられないほど伸びてる」
絵里 「でもね…今のままでは確実に卒業試験は受からないのよ」
絵里 「圧倒的に技術…魔法の数…知識が足りないの」
絵里 「ここまで言ったんだから…もぅ正直に話すわ」
絵里 「このチーム構成のことを…」
絵里 「私はいわばここのチームのリーダー…にこも察してるけどにこと真姫の教育係よ!」
絵里 「真姫はさっきもいったけど成績は優秀!一年・二年のレベルではないわ…それに伸び白もある」
絵里 「理事長のことだから…三年と組ませてさらに能力を伸ばそうっていう魂胆でしょう!」
絵里 「そして…さらに私と真姫でにこをカバー…あわよくばにこが卒業試験の合格ラインまで成績を上げる」
絵里 「短いけど…こんなもんよ!理事長が考えてることは…」
絵里 「だから…これからビシビシ鍛えていくから二人とも覚悟しなさい」ビシッ
にこ 「…」
絵里 「…」ハッ(勢いで言っちゃったけど…)
にこ 「やっぱり…にこは…足手まといってことなのね」
絵里 「にこ…」
にこ 「分かってるわよ…そんなこと…自分が一番」
絵里 「でも…心配しないで私が必ず…」
にこ 「やめて…そんなの聞きたくないニコ」
絵里 「…」
にこ 「ごめんね…絵里…今日はもぅ帰るわ」
絵里 「…」
にこ 「大丈夫よ…ちゃんも明日も来るし絵里がにこの為に言ってるのも分かってる」
にこ 「でも…やっぱり一辺には受け止められないニコ」
にこ 「だから…少し時間を頂戴」
絵里 「えぇ…お休みなさい…にこ」
にこ 「うん…お休み」ガチャン
絵里 (私が必ずあの場所まで…連れて行ってあげるから)
絵里 (それに多分それだけの理由じゃないわ…この子もにこと同じなのよね…)
絵里 (荷は重いけどこれはこれでやりがいがあるわね)
~~~~~~~~~
次の日
にこ「ついに真姫って子と初対面ね」ドキドキ
絵里 「そうね!…にこも緊張するのね!」
にこ 「まぁ…昨日はあぁは言ったけど…チームの仲間になるんだから…ね」
絵里 (仲間を大事にする子なのよね~)
にこ 「だから…うまく馴染めるか…そりゃあ不安よ…」ウツムキ
絵里 「大丈夫よ!心配しなくても…なんとかなるんじゃないかしら?」
にこ 「そうだと…いいけど…」
絵里 「ハァ…にこらしくないわね…笑顔よ!え~が~お…にこが私に教えてくれた最高の魔法でしょ!」
絵里 「当の本人が忘れてどうするのよ…モゥ…」プニュ
にこ 「ニコッ!?」
絵里 「ほらほら…笑顔笑顔!」フニフニ
にこ 「わかったから~離しなさいよ~」
絵里 「そぅそう!やっとにこらしくなったわ…にこはやっぱりこうじゃなくっちゃ…ね」
にこ 「ふふふ…そうね…にこはにこらしく」
絵里 「チームに上下関係はなしよ!言いたいことがあれば言う…遠慮はしないって最初に決めたじゃない」
にこ 「そうね…でも…」
絵里 「…」
にこ 「…」
絵里 「…」
にこ 「その結果が…絵里とにこの二人だけになっちゃったわね…」
絵里 「この部屋ってこんなに広かったかしら?」
にこ 「部屋は間違ってないから…大きさは変わってないわよ」
絵里 「私達のチームって…最初は10人位いたかしら?」
にこ 「えぇ…それ位だったはずよ…騒がしかったわね」
絵里 「そぅね…ここを抜けたり入ったりって忙しかったものね」
にこ 「でも…今じゃあ…」
絵里 「チームから抜けてはいったけど…戦死したわけじゃないから良いじゃない」
にこ 「それは…そうだけど…」
絵里 「死人が出ていないチームは無数にあるチームの中で数チームしかないらしいわよ」
にこ 「…」
絵里 「理由はともわれ…名誉なことなのは確かね」
にこ 「にこが…いけないのよね…」
絵里 「…」
にこ 「にこが…『××××』だから…」
絵里 「…」
にこ 「にこの本性が分かった瞬間ににこの廻りの仲間はいなくなっていったわ」
絵里 「そうね…」
にこ 「だから…にこは怖いの…また失うことになることを…」
絵里 「…」
にこ 「って…悩んでもしょうがない事も分かってるんだけど…どうしても考えちゃうのよ」
にこ 「昨日まで和気藹々と話していた相手が絶望して…にこも前から去っていくのが…」
にこ 「結局…にこが原因なのよね…」
絵里 「落ち込んでも…なにも変わらないわよ…何も…」
にこ 「今日来る…真姫って子だって…にこの正体が分かれば…」
絵里 「それは会ってみないと分からないんじゃないかしら?」
にこ 「そんな物好き…この世界にいるのかしら…」
絵里 「いるわよ…少なくともここに一人ね」
にこ 「絵里…」
絵里 「私みたいな人だといいわね」ハラショー
にこ 「本当…あんたは変わってるわよね…にこと一緒に行動したいだなんて」
絵里 「まぁね…ほっとけないって所もあるけど…またあんな事起こされても困るしね」フフフ
にこ 「あ…あれは~…///」
絵里 「照れない照れない…あれのおかげで助かったのは本当だから…ありがとう…にこ」
にこ 「///」
絵里 「こんな事話してたら…そろそろ真姫がここに来る時間になったわ」
にこ 「そう…ね」ニコリ
絵里 「無理に笑顔を作らなくてもいいんじゃない…命を預けるかもしれないんだから…素の自分で…ね」
にこ 「え~にこは~いつも~キュートで~」
絵里 「ハ、ハラショー…」ヒクヒク
にこ 「ちょっと…なに引いてんのよ~ってかちゃんと最後まで聞きなさい!」
絵里 「ご、ごめんなさい」
コンコンコン
にこ/絵里 「!!!」
にこ 「来たみたいね」
絵里 「そうみたいね」
ガチャリ
??? 「ここでいいのかしら?」
絵里 「あなたが…真姫でいいのかしら?」
真姫 「えぇ…そうよ!ここに今日から所属になった西木野真姫よ…よろしく…」スッ
絵里 (初対面だけど…自信に満ちた顔…プライドが高そうね)
絵里 「えぇ…こちらこそよろしく…私は絢瀬絵里!真姫…あなたを歓迎するわ!」ギュ
真姫 「ふぅ~ん…あなたが…絵里~ね~」スゥー
にこ (絵里と距離をとった?)
絵里 (…)スッ
真姫 「ハァァ」バーン
にこ (いきなり…火魔法!?)
ジュゥゥゥゥゥ
真姫 「この距離で即座に同じ威力の水魔法での即殺…実力は本物みたいね」
絵里 「お褒めにあずかれて光栄だわ」ペコリ
絵里 (そして…問題児…情報通りみたいね)
絵里 (昔の私とにこを二で割ったようなのものね)
真姫 「って…いうことはあなたがにこちゃんね…よろしく!」
にこ 「あんた…一年なのよね?」
真姫 「えぇ…そうよ!」
にこ 「にこは三年生…何がちゃんよ…敬いなさい!」
真姫 「なんでよ…だかが二年早く生まれただけなのに私よりも弱い人に敬語なんか使わないといけないの」
にこ 「にこは先輩よ!」
真姫 「にこちゃん…じゃあ、私とやって勝てるの?」
にこ 「それは…」
真姫 「無理よね!…にこちゃんの実力じゃあどうやっても私には敵わないし」
真姫 「だから…先輩とは見れないわ」
真姫 「絵里の方は先輩って呼べるほどの実力ね!この真姫ちゃんが呼び捨てで呼んであげるわ」
絵里 「あはは…」
にこ 「…」
真姫 「改めて…よろしくね…にこちゃん」ニコリ
にこ 「…っ…よ」
真姫 「えっなに?聞こえないわ?」
にこ 「に…け…と…っよ」
絵里 「ちょっと…にこ…」
真姫 「え?」
絵里 「ムキに…」
にこ 「にこと決闘しなさい!!!!!!」
真姫 「え…にこちゃんと決闘?」
絵里 「にこ…」
真姫 「嫌よ…そんな結果が分かり切ったことするなんて」
にこ 「にこだってあんなに言われたら黙って引き下がれないわ…決闘よ!」
絵里 (少し様子見ましょう)
真姫 「疲れるから嫌よ!」
にこ 「何ですって~!あっそうか…真姫ちゃん…にこに負けるのが怖いんだ~」
真姫 「キッ…この真姫ちゃんに怖いもんなんかないわよ!」
にこ 「じゃあにこと戦えるわよね?」
真姫 「えぇ…良いわよ!戦ってやろうじゃない」
にこ 「決まりね!」
真姫 「ちょっとまって!」
にこ 「なによ!やっぱりなしってのはダメよ」
真姫 「いいえ…決闘するのは別にいいわ!でもただ戦うだけってのも味気ないものじゃない?」
にこ 「何が言いたいのよ…ハッキリいいなさいよ!」
真姫 「だから…負けた方は勝った方に命令できるって条件を付けていいかしら?」
にこ 「…」
真姫 「なに?にこちゃん…怖気づいちゃった?」
にこ 「そんなことないわよ!!!いいわよ…その条件飲んだわ!」
真姫 「そうこないとね!」
絵里 (なんだかんだ言い争いになったけど…これはこれで良い方向に進んでるみたいね)
にこ 「じゃあ…三十分後に第一グランドに集合よ!」
真姫 「分かったわ!けちょんけちょんにしてやるんだから」
ガチャン
にこ 「…」
絵里 「…」
にこ/絵里 「昔のあんた(にこ)みたいね」
にこ 「ぷぷ…」
絵里 「ふふ…」
にこ/絵里 「あはははは…本当にそうね」
絵里 「うまくやっていけそう?」
にこ 「そうね…どうかしら」
絵里 「それにしてもあの生意気っぷりは私と最初にあった時のにこと同じね!昔のにこを見てるみたいだったわ」
にこ 「しょうがないじゃない!この世界は舐められたら終わりなんだから」
にこ 「気持ちで負けちゃダメよ…強気で行かないと」
絵里 「まぁ…それもそうね」
にこ 「それに生意気な所は…確かに昔のにこに似てるけどプライドが高そうな所は絵里ね」
絵里 「えぇ…そうね」
にこ 「あんただってにこを最初にあった時いきなり攻撃し始めたわよね?」
にこ 「真姫ちゃんもしてきたけど…あれってなんなのよ?」
絵里 「あれね…あれは多分…自分に見合う仲間か確かめたのよ」
にこ 「下手したら死ぬわよ!あんな近距離で魔法なんか打たれたら」
絵里 「わ、私はちゃんと相手の事を良く調べてからやるし…」
にこ 「その割には…にこの時…手加減してる様子微塵も無かったんだけど…」
絵里 「にこと戦ってるのが楽しくなっちゃったのよ」
にこ 「楽しいからって…やり過ぎよ!」
絵里 「やり過ぎてしまったのは…あるけど…生きてるからいいでしょ?」
にこ 「生きてなかったらあんたのこと恨んでるわよ!」
絵里 「それもそうね…結果オーライよ」
にこ 「腑に落ちないけど…もぅ過ぎた事だし気にしてないわ」
絵里 「そう言ってもらえると助かるわ!正直…あの時の私は色々と余裕がなかったのよ」
にこ 「そうだったわね…今考えるとこうして絵里とこんなに仲良くなるなんて思ってもいなかったわ」
絵里 「それに関しては同感よ」
にこ 「人生って深いわね」
絵里 「にこが言うと…軽く聞こえるわ」
にこ 「何ですって~…」
絵里 「冗談よ!」
にこ 「全然冗談に聞こえないんだけど…」
絵里 「あはは…」
絵里 「それで…例のアレ…使うの?使うなら私もそれなりに準備しないといけないんだけど」
にこ 「使うわ」
絵里 「使うの…ね」
にこ 「にこが怒ってるのもあるけど…」
絵里 「えぇ」
にこ 「にことそしてあんたと同じにおいがした」
絵里 「そう」
にこ 「だから…にこはあれを使う」
絵里 「今までの子みたいにいなくなるってこともあるわよ?」
にこ 「遅かれ早かれ…ぶつかる壁ニコ」
にこ 「それに早い方がにこも真姫ちゃんも傷は浅くていいニコ」
絵里 「そうね…にこが決めたなら従うわ!…ここに武器おいておくわよ」ガタン
にこ 「ありがとう」
絵里 「それじゃあ準備出来たら私もいくわ!…にこも気を引き締めていくのよ」
にこ 「分かってるわよ!」
ガチャン
にこ (絵里もいなくなったし儀式を始めようかしら)
にこ (…)
にこ (にこ…自分を信じなさい…)
にこ (にこはもぅ昔のにこじゃない…力を…精神を…肉体を…)
にこ (感情を…コントロールするのよ)
にこ (自分自身で…その為にこの二年間絵里と修行に励んだんだから大丈夫)
にこ (うん…大丈夫大丈夫大丈夫)
にこ (…)
にこ (気持ちが落ち着いた)
にこ (…)
にこ (武器を取りに行こうかしら…大丈夫大丈夫)
にこ (にこはにこ…)
シューーン
???
にこ 「…」
??? 「…」
にこ 「にこにー…」
にこにー 「にこちゃん!久しぶり―…寂しかったニコ」シクシク
にこ 「…」
にこにー 「って…流石に自分自身に嘘泣きは通じないニコね」テヘッ
にこ 「…」
にこにー 「ねぇ…さっきからどうして黙ってるニコ?なんだか今日のにこちゃん怖いニコ~」
にこ 「悪いけど…今日はあんたに構ってる暇はないの?あんたも見てたでしょ」
にこにー 「見てたニコ!もちろん…にこにーが戦うだよね?」ニコリ
にこ 「いいえ…にこが戦うわ!あんたは力を貸しなさい」
にこにー 「えぇ…力だけ?それじゃあにこにーが楽しくないニコ!それににこにーがそう簡単に力を貸すと思う?」ニヤニヤ
にこ 「そういうと思ったわ!」ハァ
にこにー 「?」
にこ 「今日こそあんたに勝つわ」
にこにー 「にこにーと勝負ニコ?あはは…今日のにこちゃん面白いニコ!」
にこ 「…」
にこにー 「無理無理!にこにーに『人間』が戦いを挑むなんて無謀ニコ」
にこ 「そんなのやってみないとわからないじゃない!」
にこにー 「ふふ~ん…何か秘策があるニコ?いいニコよ!受けて立つニコッ」
にこ 「なにもないわよ…話し合いをしましょう?短答直入にいうわ…力を貸して…」
にこにー 「話し合い?…そんなの意味がないニコ」
にこ 「そんなことないわよ」
にこにー 「だってにこにーはにこが生んだ偶像ニコ」ニコリ
にこにー 「にこが望めばにこにーはいつでも消せるのは本人のにこが分かってることニコ」
にこにー 「だから…にこがにこにーにかける言葉は…」
にこにー 「『力を貸して』じゃなくて…『力を置いてにこの前から消えなさい』ニコ!」
にこにー 「そう一言いってくれればにこにーの力はすべてにこのものニコ♪」
バシィィン
にこにー 「い、痛い…ニコ」ヒリヒリ
にこ 「勝手に言わせておけば…なによ…それ…」
にこ 「あんた…そんな事思ってたわけ?」
にこ 「言うわけないでしょ!そんなこと…消えなさい?何様よ」
にこ 「いい良く聞きなさい!ここに来たのはね…力をあんたに借りにきたの」
にこ 「あんたを消しに来たわけじゃないの!」
にこ 「もぅいいわ…帰る」
にこにー 「…」
にこ 「じゃあね…そこで頭冷やしてなさい」
シューーン
部室
にこ (あいつ…あんなこと思っていたなんて知らなかったわ)チラッ
にこ (こんなに近くにいるのに分からなかったなんて)
にこ (寂しかったのかしら?…考えてみたら利用しかしてなかったからよね)
にこ (あまり深くかかわると…失った時が怖いから…距離を取っていたけど…)
にこ (少しくらい…仲を深めましょう…この戦いが終わったら)
にこ (しがらみ抜きで一人の友達としてね)
にこ 「力を借りられないのは残念だけど…しょうがないわね!」
にこ 「にこはこんなことくらいでクヨクヨする女々しくない!」
にこ 「さてと…行くニコ!」ガチャ
にこ 「ニッコニッコニー」ニコッ
~~~~~~~~~
第一グランド
真姫 「逃げないで良くこの真姫ちゃんの前の来たわね!褒めてあげるわ」
にこ 「そんなんで褒められてもあまりうれしくないニコ!」
真姫 「始めましょう?にこちゃん」
にこ 「あんたね~…その生意気を後悔させてあげるニコ!覚悟しなさい」
真姫 「覚悟しなさい…ねぇ~弱い相手が良く吐く台詞ね…聞き飽きてるのよ」
にこ 「!?」
真姫 「戦う前は威勢がいいのにいざ戦ってみれば案外骨のないやつって数え切れないほどいたわ」
にこ 「にこは…違う」
真姫 「そうかしら?今までの流れからすると完全に死亡フラグなんだけど…」
にこ 「死亡フラグ…」
真姫 「せいぜい私を楽しませなさいよね」
にこ 「ふん!あんたが地を這いつくばう所が目に浮かぶニコ」
真姫 「そうだといいわね!そんな挑発乗らないわよ!」
絵里 「私が審判を務めるわね…二人とも良いわよね?」
真姫 「絵里が審判ね…いいわよ」
にこ 「にこも問題ないニコ!」
絵里 「じゃあとりあえず…非公式だけど簡単なルール説明するわね」
にこ 「そんな堅苦しいニコ?目の前の敵を倒せばいいんでしょ?」
絵里 「それは間違ってはいないけど…これも勝敗を明確にする為だから」
真姫 「そうね…負けた後にいちゃもん付けられても困るし」
にこ 「なによ…にこはそんなこと言わないニコ」
真姫 「どうかしら?」
にこ 「ムムム…」
絵里 「勝手に進めるよ…」
絵里 「ルールはシンプルよ!相手が気絶または降参を宣言したら即座に終了…」
絵里 「時間無制限…武器・魔法…その他の使用も認めるわ」
絵里 「判断は私に一任させてもらうわ!」
にこ 「存分に戦えるっわけね!」ニコ
真姫 「至ってシンプルね…やってやろうじゃない!」
絵里 「にこも真姫も異論がないみたいだから…さっそく始めるわ」
にこ 「…」シュ
真姫 「…」スゥ
絵里 (準備…出来てるみたいね)
絵里 「始め~~~」バーーーン
にこVS真姫
にこ 「こっちから行くニコ!」シュ
真姫 「近距離武器…あはは…ごめんんさい…ふふふ」
絵里 (当然のリアクションね…にこも散々笑われてるから大丈夫だと思うけど…)
にこ 「なによ…」
真姫 「本当に情報通りね…物理での近距離戦闘…ふふふ」
真姫 「あなたの攻撃範囲まで近づけるかしら」クスクス
にこ 「待ってなさい!その口すぐに塞いであげるニコ」
絵里 (魔法は基本遠距離…だけどね)
にこ 「ハァァァァァァァ」シュン
真姫 「!!!」
絵里 (今のにこなら相手の演唱よりも早く動けるのよね?)
絵里 (それこそ…最大出力の広範囲魔法じゃないととらえるのは難しいはずよ!)
絵里 (魔法の種類が多くても…出せなくっちゃ意味はないわよね)
真姫 (は…はやい…これじゃあ間に合わないじゃない…)
真姫 (一旦距離を…)グラッ
真姫 「きゃぁ」ドテン
にこ 「真姫ちゃんつ~か~ま~え~たニコ」
真姫 「ヒッ!」
にこ 「中々良い声だすニコね?さぁ~この近距離だったら流石のにこの攻撃も当たるニコ!」
真姫 「ま…まって…」
にこ 「見苦しいニコ!真姫ちゃんの負けニコ!」
真姫 「負ける…この私…が…」ドキドキ
真姫 「負けたら…たら…終わり…負けたら…終わり」ブツブツ
にこ 「?」
絵里 「…」
真姫 「負ける負ける負ける負ける……」ブツブツ
真姫 「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌」ブツブツ
にこ 「真姫…ちゃん?」
真姫 「もぅ…失うのはいや…負ければ終わり…死にたくない…」
にこ 「死ぬって…練習試合ニコよ?」
真姫 「私が負ける…そんなことない…」
真姫 「勝てばいいのよ…簡単なことよ…勝つのよ」
にこ 「何か…気持ち悪いニコ」ブルッ
真姫 「あははは…私は強いの…誰にも負けない…負けるはずないわ」
絵里 「…」
にこ 「何言ってるニコ?真姫ちゃんの負けニコ!」シュッ
カァァァァァァァァァン
にこ 「えっ…防いだ?にこの攻撃を?」
真姫 「…」シュッシュッタァァァン
絵里 (すごい身のこなし…それに…)
にこ (さっきの動き…明らかにおかしいニコ…人間の動きじゃないニコね)
にこ 「誰ニコ?」
真姫 「私?西木野真姫に決まってるじゃない!誰に見えるのかしら?」
真姫 「同じ質問をあなたにするわ!あなたは誰なの?」
にこ 「にこ?にこは矢澤にこ…にこ~!」
真姫 「そう答えでしょ?それと同じよ!」
真姫 「そして…あなたも…」グルッ
絵里 「私?」
真姫 「あなたは後にして…目の前から解剖しましょうか…」シュッ
にこ 「メス?」
真姫 「そうよ!メス…手術で使う道具ね!武器としては使う人何か…私位しかいないんじゃないかしら?」
真姫 「リーチもこれしかないし」
にこ 「それでにこに当てる気してるニコ?フフフ…ニコはこう見えてもにこは~すばしっこい女ニコよ!」
真姫 「当てるわよ!どんなにすばしっこい相手でも…私の手からは逃げられないから」
にこ 「にこに攻撃が当たるっていうニコか?」シュゥ
真姫 「あなた…本当に自分のスピードに自信があるのね…良く分かるわ」
にこ 「フフン!」
真姫 「でもね…もぅ勝敗は決まってるの!」
真姫 「確実にあなたはこの私のメスの生贄になるわ」
にこ 「そんなの…やってみないと……」ビリッ
真姫 「やっと効いてきたみたいね!」
にこ 「何時の間に…ニコ…」ビリビリ
真姫 「傷が浅かったら効きが悪かったのかしら?速攻性のある薬だったはずなのに…」
真姫 「エリーは…どこで仕込んだか分かったみたいね」
絵里 「にこから距離を取った時に一撃…入れてたわね…完全には見えなかったけど…ね」
真姫 「ご名答よ!」パチパチ
絵里 (にこが状態異常を起こしてるってことは完全には入れ替わらなかったってことかしら?語尾が変わってるから少しは力を使ってるみたいだけど)
真姫 「うふふ…さっきとは状況が逆転ね」ツカツカ
にこ (指を動かすことすら…苦痛に感じるわ)クッ
真姫 「はい…私の攻撃範囲ね!」
にこ (動けない…)
真姫 「私はね…負けない…絶対に…」キラン
にこ (にこの負けね…)
ピィィィィィィィ
絵里 「そこまで…勝者…西木野真姫!」バサッ
真姫 「当然の結果………ね」ドサッ
にこ 「にこ…も…げんか~い!」ドサッ
絵里 「私に運べと…しょうがないわね」
絵里 「これから…大変ね…本当に」
絵里 「全てを失ったもの通し仲良くやりましょうね?にこ…真姫…」
絵里 「必ず…二人に幸せを…」ヒョイ
~~~~~~~~~
最後まで読んでいただきありがとうございます。
感想、批判等もらえるとうれしいです!どちらも次の作品の糧にしていきます
とても面白いです!
絵里、にこ、真姫がそれぞれどんな過去があったのか…これからどのような結末になっていくのか…とても楽しみです!!
続き待ってます!
頑張ってください!