夜明けまで共によう
リヴァミカです!(^-^)/
ネタバレ注意
あと何巻か忘れちゃったけどまぁ馬小屋のシーンだお⭐️
原作はミカサがジャンに「見張り後退。」って言うけどその前はどうだったのかなぁって考えるうちに広がった妄想だす!
最初にリヴァイを見たのは自分が一番信頼しているエレンを蹴る姿だった。
(家族が蹴られている…)
ミカサは許せなかった。しかしこれも計画の一部だと聞いているがこれはやりすぎだ。
「あの時から…何ヶ月もたっていないような気がする。」
簡易ベットの上で目を細めた。
(見張りが後退しないうちに早く寝なければ寝不足になってしまう。)
馬小屋の中で待機、といっても簡単なことではなかった。何しろ馬と共に一夜を明けることなどめったになかったからだ。横を見ると見張り以外みんな寝ていた。自分も早く寝ようと薄い布をかけ直すと誰かがミカサの手を握った。
「ん…?」
リヴァイは無表情でミカサの手を握っている。何故自分がそんなことをしたのかわからない。
(自分と人種が同じだから同情してんのか、俺は…)
パッと手を離そうとするととミカサが握り返した。
恥ずかしいことだとわかっている。しかしそばにいてほしかった。自分のそばを離れていってしまう人たち。多くの人が自分から遠のいていく。
「行かないで…ください。」
すごく小さな声でボソボソしゃべった。
「あぁ?」
リヴァイは不快そうな顔をしてから手を握り返し指と指の間に自分の指を入れながらミカサに簡易ベットに腰をかけた。
「めんどくせぇクソガキだ。」
足を組みながら窓の外を見る。
「あなたは本当は優しい。なのに何故意地悪なふりをする?私にはそれがわからない。」
「俺が意地悪じゃねぇって言いたいのか?」
「そう。」
ゆっくり起き上がりながらリヴァイの顔を見た。手をつないだまま左手でリヴァイのシャツをつかんだ。
「だから他のみんなにも優しく当たって欲しい。」
リヴァイは眉をひそめ
「めんどくせぇ」
と言っただけだった。
(こいつは自分勝手だ…)
「それならずっとそうゆう性格で通せばいいものを。私だけ特別扱いはいや。」
「特別扱いなんぞしてねぇ」
リヴァイは片腕をミカサの首に通した。ミカサが驚いた顔になる。驚いて半開きになった唇に自分の唇を重ねた。
「んっんん」
(いまこいつは何をしている!?)
この光景はお父さんとお母さんがやっていたことを知っている。それは結婚した夫婦がやることだとずっと思っていた。
「はぁはぁはぁ」
口をはなしたとき周りの空気を吸い込んだ。しかし休む暇なく唇を重ね合わせる。歯と歯の間から舌を通されミカサの頭の中は真っ白になった。
(やられてばかりではダメだ。)
ほんのうがそう叫んでいる。
舌を入れかえした。口を離すたびに互いの唾液が口から溢れる。
長い時間が経った。外で見張り後退の合図が送られる。ミカサとリヴァイは動きを止めた。
「私行ってまいります。」
ワイシャツのボタンをつけながら立ち上がった。
(首に変な印つけやがって…)
赤い変なものができてしまった。マフラーを巻きながら思った。いつもよりきつく締め見えないかどうか確認する。外に出ると馬小屋の中より冷えていた。銃を受け取りながらすれ違ったアルミンの顔を見る。
「目の下に隈が…ちゃんと寝たほうがいい。」
「うん、ありがとう。」
アルミンはニコッと笑いながら馬小屋の中へ入っていった。外で腰を下ろしマフラーを巻いて正解だったと思った。
「寒い…」
口に出してハッとした。この台詞は前にも言った気がする。それがいつか思い出そうとするけれど思い出せない。うっすらとむこうの山から太陽が昇る。ミカサは自分に掛け布団にしている布がかかっているのが気がついた。
「兵長の匂いがする。」
馬小屋をふりかえりながら一人で微笑んだ。
「やはりあなたは優しい人だった。」
最後まで読んでくれた人ありがとうございますー(・ω・)ノ
不快に思われたらすみません。ぜひぜひ感想をお聞かせください。
楽しんでもらえたら嬉しいです。
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