2016-07-10 01:17:32 更新

概要

第5話「干渉拒否」


前書き

一ヶ月更新無し…やってしまった。
これからこんなのが毎度毎度続きます。本当に申し訳ありません…








凛「悪いけど」



凛「そこのおチビちゃんは先生のだから」


凛「返してもらうね」



突如、石川たちの目の前に現れた凛。


当然にこ、海未は驚きを隠せなかった。



にこ「…ッッ!!」




にこは驚き以上に、怒りの感情が込み上げていた。


手に持っていたマシンガン状のクインケを凛に向ける。


にこ「…なんであんたがグールになってるのよ、凛!!」



凛「…ありゃ」


凛「マスクしてるんだけどにゃー」



海未「声で分かりますよ…凛」


海未も同じく、刀のクインケを構える。



海未「私たちの仲間を傷つけたこと、償ってもらいます…」


石川「待て!元はと言えば同級生なんだ!話し合いを…」



凛「もう後戻りなんてできないにゃ」




凛は猫を彷彿させるマスクを自ら外す。



凛「この間違った世界を正すために…みんなを救うために…!!」



海未「…救う?」



海未「グールになってまで救いたいものとは…!?」




凛「…」



凛「それは、教えられないかな」




凛は突然、攻撃を仕掛けた。


数メートル離れた場所から一瞬で海未の元へ移動し、回し蹴りをする。



海未「ーーーーッッ!!!」



間一髪、海未はクインケで防いだ。


にこ「海未!」



にこも反応し、マシンガンを放つ。


だが、どこかにこの射線には戸惑いが見えた。


にこは主に下半身を狙っていたのだ。

当然、凛にはかすりもしなかった。



凛「ダメだよ、にこちゃん」



凛はターゲットを海未からにこに切り替え、にこに一直線に向かって行く。



凛「殺すってのはこーやる」


凛「のッ!!!」



勢いのついた回し蹴りをにこに食らわせる。


にこ「ぐぅぅッ!」



マシンガンを盾代わりにするも、マシンガンはバラバラに壊れ、凛の蹴りはにこの横っ腹に直撃した。



にこ「がっ…ハッ」



海未「にこ!」




凛「遅いにゃあ」



凛はにこを蹴り飛ばしたことを確認すると、すぐに海未の元へ移動。そしてにこに食らわせた回し蹴りへ派生した。



海未「くっ…!!」


その風のような速さに、頭が追いついていなかった。


凛の鮮やかな回し蹴りは海未に直撃した。



凛「邪魔するなら容赦しないにゃ」




にこ「…凛ッッ!」



にこはズキズキと痛む横っ腹を抑えながら立ち上がるが、凛には一戦力とも見なされなかった。



凛「じゃ、この子連れてくから…」


凛「!!?」




爆弾でも放ったような風が凛に当たる。


凛は反射的に”それ”が何か理解していた。



ガスマスク「〜〜〜っ」



生き残りのガスマスク兵の首が綺麗に飛んでいった。



凛「…まさか攻撃するとは思ってなかったよ」


凛「石川さん」




石川はすでにクインケを起動していた。


手に持ったクインケはかつて見たことが無いような、2メートル近くある大剣を担いでいた。


両手には禍々しい小手を装備していた。



石川「…仲間に手を出した」



石川「星空 凛… 貴様を敵と見なす」




凛「へぇ…おもしろそう」



石川「面白くは…ないッッ!!」




大きく振りかぶり、石川はクインケ”バルムンク”を振るう。


風圧がかまいたちへと変化し、凛へ一直線に飛んでいく。



凛「おお」



凛「お〜」



凛「すごいにゃ」



凛はこれを余裕で回避していた。




石川「まだ…まだッッ!」



石川はクインケを振り続けるが、”バルムンク”の重量は約50キログラム。そう何度も全力では振れなかった。




凛「デメリットが多すぎるね」


凛「残念」




凛はジグザグに移動しながら、石川の元へと突っ込んだ。


尻尾のような赫子を展開し、それを自らの右足に巻きつけバネのように装備した。


赫子を装備した右足で地面を踏み込み、並のグール以上のジャンプをした。



凛「これで…終わりにゃっ!」












石川「特等をナメるなよ…ガキ」




石川はすでにクインケを捨て、残ったのは両腕に装備された小手のみになっていた。




凛「クインケを捨てた…!?」






凛「!!?!?」



ジャンプからのかかと落としを決めようとしていた凛の頭を、容赦無く石川は鷲掴みにする。



石川「砕けろおおおおォォオォオオ!!」



凛の頭を掴んだまま、石川は地面に叩きつけた。



衝撃波が広範囲にわたる。





凛「…ぐっ」


凛は身体をひねり、石川の手から脱出する。



凛「…!?」



凛「(身体が…うまく動かない…!?)」




凛は立っているのがやっとになっていた。


額から流れる血を手で抑えながら、フラフラと立っている。




石川「人体装着型クインケ…”ヒグマ壱式”」



石川「これが俺のクインケだ」





凛「(くっ…身体が動かない…)」



凛「(駄目…こんなところで、こんなところで終わったら、みんなが…)」




石川「詳しい話はコクリアで聞かせて貰う」



石川「眠れ、星空 凛」



凛「(意識…が…)」





「随分とやられてるなぁ、猫野郎」





倒れそうになっていた凛の背後に、禍々しい赫子を持つグールが現れた。






凛「!!」



石川「…!!!」



石川は、すぐにこのグールが何なのか理解した。





グールを裁く謎の人物…


自らの正義を掲げ 捜査官、グール問わず殺戮を行う者…


ドクロのマスクを被る、最恐の存在。






石川「…死神!?なぜ、ここにいる…!?」




凛「…先生は、出番はまだだって…言ってたにゃ!」




死神「…その先生から言伝だ。」


死神「”作戦を開始する。幹部は全員、実験施設に集合”」


凛「…え!?」




石川「…なんの話だ」




死神「伝言役と…”持ち帰り”を頼まれた」


死神「退くぞ」



凛「…」


凛「自分で歩ける、にゃ」




凛と死神は、すぐにその場から去っていった。



石川「…星空と死神に、何の関係がある?」



海未「石川さん…凛は…」




石川は黙ったまま、端末を海未に差し出した。





石川「発信器を…持っていてよかった」


石川「準備を整えてすぐ行くぞ。仲間の死を…俺は無駄にしない」





〜穂乃果、仁美〜




穂乃果「私を…連れて行く?」



仁美「…?」



絵里「貴女は貴女自身が思う以上に”素質”と”潜在能力”があるの。」



絵里「貴女の存在1つで、先生の研究は進み新たな生物が産まれる…」


絵里「それほど貴女は価値があるの。だから連れて行く」



穂乃果「…私に、穂乃果に何があるっていうの!?」


穂乃果「私はただの…人間だよッッ!!!」






穂乃果が叫んだその瞬間、銃声が響いた。


同時に、絵里の左肩から血しぶきが溢れ出した。




絵里「あら」


絵里「撃たれちゃった」



窓に座っていた絵里は、そのまま後ろに倒れ、窓の向こうに落ちていった。






穂乃果「…え」



仁美「…起きてたのか」




眠っていたはずの橘(たちばな)の腕が、クインケ”スペルビア”を持って構えていた。




橘「…おちおち昼寝も出来やしねぇ」




呼吸器を装着したまま、橘はかすれた声で言った。











後書き

うぷ主「ヨーソロー(真顔)」

曜「ヨーソロー♫」

梨子「…うわぁ…」

真姫「あんなのでもこの作品の作者なのよ…大変よね…」

梨子「曜ちゃんよく引かないね」

曜「だって曜のファンだもん!ファンは大事に…ね」

真姫「(あ、こりゃダメだわもう引いてるわ)」

作品更新遅れて申し訳ありません。
いろいろとありすぎてようやっと第5話が完成しました&次回の更新も遅れてしまうので昔の作品でも読んで待ってて下さい…
本当に申し訳ありません。これからも るしふぇる をよろしくお願い致します。


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このSSへのコメント

2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-07-15 20:48:10 ID: WksHE03G

乙です。一ヶ月待ってるよー!

2: るしふぇる 2016-07-16 11:34:40 ID: F9BTmFKH

ありがとうございます!


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