八幡「最近雪ノ下の様子がおかしい・・・」
俺ガイル×仮面ライダー鎧武のSSです。と言っても鎧武のキャラは八幡と雪ノ下の会話にしか出てきません。
八幡は最近の雪ノ下に違和感を覚えていた。だって鼻歌で「JUST LIVE MORE」歌ってるんだもの!
最近部室に行くと雪ノ下が鼻歌を歌っている。俺が入るとやめてしまうが。何故そんなに上機嫌なのか・・
いや、気にするところはそこではない。気になるのは鼻歌の曲だ。どう聞いてもあれは「仮面ライダー鎧武」のOP「JUST LIVE MORE」だ。
八幡「雪ノ下が鎧武を見たのか??それしか考えられない・・」
何かモーションをかけてみるか。例えばいきなり【オレンジアームズ!】と叫んでみるか、それとも鎧武を見ているときわざとイヤホンを外すか。
後者で行こう。前者は完全に怪しい。何もしなくても怪しいんですけどね。
八幡「よし。やってみるか。・・・・明日。」
今日は計画だけにしよう。実行は明日だ。
―翌日―
八幡「今日も鎧武のOPか。・・・よし。」
ガラッ
雪ノ下「!!・・・・あら来たのね。比企谷君。」
八幡「おう。由比ヶ浜なら三浦達と遊ぶ約束があるから来れないってよ。」
雪ノ下「えぇ知ってるわ。さっきメールが来たもの。」
八幡「そうか。何か依頼は来たか?」
雪ノ下「いえ。特には何もないわ。」
八幡「わかった。」
八幡(よし。依頼がないってわかればゆっくりと計画を実行できる。)
【イヤホンしながらスマホで鎧武を鑑賞中。そのスマホを落としてイヤホンが外れる。】
八幡「あ。やっべ。」~♪ don't say no! just live more! don't say no! just live more!
雪ノ下「!?」
八幡「傷ついてなくてよかったわ。・・・ん?どうした雪ノ下。」
雪ノ下「いえ・・・あなたが何を見ていたのか少し気になって・・・」
八幡「あぁ。これか。これは仮面ライダー鎧武だ。」(予想通り食いついてきた。)
雪ノ下「やっぱりそうなのね・・・」ボソッ
八幡「何だ?何か言ったか??」
雪ノ下「いえ。それでどうしてまたイヤホンをしようとしてるのかしら?」
八幡「いやうるさいだろ?」
雪ノ下「別にかまわないわ。比企谷君の声を聞くよりかはいいもの。」
八幡「さいですか。」
雪ノ下「それで?今何話あたりを見てるのかしら?」
八幡「今は12話だな。それがどうかしたか?」
雪ノ下「12話・・・ゲネシスドライバーのライダーが出てきたところね。」
八幡「そうだな・・・って雪ノ下って鎧武好きなのか?」(知ってたけど。)
雪ノ下「えぇ。姉さんが面白いドラマがあるっていうから見てみたのよ。面白かったわ。最終話までバッチリと。」
八幡「特に好きになったキャラクターとかいたか?俺はバロンだな。」
雪ノ下「私もバロンは好きよ。でも特に好きになったキャラと言ったらやっぱりブラーボじゃないかしら。」
八幡「あれは衝撃的だったな。元傭兵のオカマのパティシエがライダーだもんな。」
雪ノ下「えぇそうね。鎧武がバイトの面接に行ったときの初登場時から圧倒的な存在感を示していたわ。」
八幡「あんなパティシエに会いたくねぇ・・・・」
雪ノ下「現実にいたとしたらまず逃げるわ。比企谷君を盾にして。」
八幡「俺は仮面ライダーガイじゃねぇ。」(龍騎知ってるのか?)
雪ノ下「近くにいたお前が悪い。」
八幡「知ってんのかよ。」
雪ノ下「仮面ライダーは大体見たわ。平成のは。」
八幡「マジか。意外だったわ。それでゲネシス関連のライダーは誰が好きだ?」
雪ノ下「マリカね。女性でライダーは正直憧れるわ。姉さんが鎧武をススメてくれなかったら抱かなかった気持ちね。比企谷君は誰が好きなのかしら?」
八幡「俺もマリカだな。正直湊さんが可愛い。それでいて強いからな。あんな女性のもとで専業主夫をしたいものだ。」
雪ノ下「専業主夫の夢はまだあきらめていないのね。」
八幡「うっせ。でも意外だったな。すすめられたとは言え雪ノ下が仮面ライダーにハマるとは。」
雪ノ下「平成ライダーの中で一番好きね鎧武は。特にあのお話しが一番好きだったわ。」
八幡「もしかして鎧武vsバロンの最終決戦か?」
雪ノ下「よくわかったわね。45話だったかしら?」
八幡「そうだな。ってかよく覚えてるな。俺も覚えてるが。<運命の二人、最終バトル>だったな。」
雪ノ下「あの戦いで流れた《乱舞escalation》は鳥肌が立ったわ。」
八幡「確かにな。俺なんて泣きそうになったぞ。」
雪ノ下「お、同じね・・・私も泣きそうになったわ・・・」
八幡「かつては共闘してインベスと戦ってきた二人が最終的には敵であったインベスを引き連れて戦うシーン。感動ものだよな。」
雪ノ下「比企谷君と同じ感想を持つなんてね。でもその気持ちはわかるわ。あのシーンで感動しない人がいるのかしら?」
八幡「まぁ、鎧武を最初から見てる人ならではの感動だろうな。」
雪ノ下「途中から見てたら何が何だかわからないものね。」
八幡「ダンスバトルからあんなシリアスな展開になるとはだれも予想できないだろうな。」
雪ノ下「えぇ。鎧武を見る前に電王を見てたのだけれど、最初は姉さんが鎧武をススメてくる意味が分からなかった。なんでこれを好きになるの?って。」
八幡「でも見続けたら?」
雪ノ下「一番好きな作品になってたわ。不思議ね。」
八幡「それが鎧武の魅力だからな。」
雪ノ下「そうね。あ、もう終わりの時間のようだわ。比企谷君、鍵を返してくるから少し待っててくれないかしら・・・?」
八幡「何かあるのか?」
雪ノ下「その・・・・私の家で一緒に鎧武をみましょう・・・?」
八幡「お、おう・・・」(何だ今の上目遣いは・・可愛いじゃねぇか・・・)
雪ノ下「じゃ、じゃあ少し待っててね・・・」
八幡「わかった・・。」
――――――
由比ヶ浜「優美子が家の用事で遊びが中止になったから部室に戻ってきたらヒッキーとゆきのんがすごく楽しそうに会話していて入りづらい・・・。私も鎧武見てみようかな・・・?」
翌日の”会話”から由比ヶ浜結衣が加わっていた。
完
俺が鎧武好きだから好きな部分を言ってもらおうとしたら雪乃のキャラがおかしくなった気がする。でも後悔はしていない。
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