八幡「誰かを守るために俺が悪役になったとしたら。」
誰かを守るために俺が悪役になったとしたら、誰か俺の味方になってくれるだろかという検証をしてみよう。by八幡
思いつきで勢いで書きました。
八幡(誰か味方をしてくれるだろうか。少なくとも小町は味方であってほしいとは思うが・・・・よし、試してみよう。)
ー翌日ー
八幡(とは言ったものの、そうそう事件なんか・・・・)
キャーーーーーーー!!!!!
八幡(起きちまったぜ。なんてタイミングだよ。)
??「おい!!おとなしくしてろ!!でなきゃ殺すぞ!!そうだな・・・この女を人質にする!!」
と言って教室に入ってきたのは銃を持った髭面の男だった。そして人質にとられたのは海老名さん。
海老名「や、やめて・・・・誰か・・・助けて・・・・」
そんな言葉も犯人には届かない。・・・そうか。俺の出番はここか。
八幡「おい。」
犯人「あぁ?何だおめぇは。」
八幡「そう喧嘩腰になるなよ。俺はあんたの敵じゃない。」
ざわざわと騒がしくなる教室内。
由比ヶ浜「ちょっと!何言ってるのヒッキー!?・・・あ。」
三浦「あんた・・・・海老名に手を出したらただじゃ・・・・ん?」
八幡「落ち着け落ち着け。なぁ犯人さんよ。こいつらと人質の監視はしとくからあんたは目的を果たしたらどうだ?目的があってこんな事してんだろ?」
犯人「・・・・お前、変わったやつだな。」
八幡「そいつは褒め言葉として受け取っておくぜ。で、どうするんだ?」
犯人「・・・・いいだろう。ぶっ殺したいやつがいるからよ・・・そいつを殺してくる。」
八幡「ぶっ殺したいやつ?ここにいる誰かなのか?」
犯人「あぁ・・・・学生時代俺のこと散々こき使いやがって・・・・逆らえば拳が飛んできた・・・」
八幡「それってもしかして・・・・」
平塚「私のことか。・・・久しぶりだな、瀬尾。その腐った目は今も変わらずか。」
瀬尾「平塚・・・てめぇ!・・・久方ぶりの再会だ・・お前には目の前で大事な教え子が殺されていく様を見せてやる・・・っ!!!」
八幡「すまねぇ。足が滑って股間にダイレクトアタックしちまった。」
瀬尾「変わったやつ・・・・貴様・・・裏切りやがったのか・・・・」
八幡「裏切ったも何も"敵じゃない"って言っただけで"味方"だなんて一言も言ってないぜ。」
平塚「さすがは国語学年3位ってところか。屁理屈だけは一丁前だな。比企谷。」
八幡「もしかしなくても褒めてないですよね、それ。」
その後、瀬尾という犯人は警察に捕まっていった。
海老名さんは人質という恐怖を味わいながらも翌々日には学校に復帰した。
俺はというと・・・・・
三浦「ヒキオは今日も購買?」
八幡「ま、まぁな。」
海老名「じゃあ私のお弁当のおかず一品いる?」
八幡「い、いや。遠慮しとく。」
戸部「ヒキタニくんまじヤバいでしょ~!」
八幡「何がだよ。脈絡なさすぎだ。ってか何でこの面子で飯食ってるの?」
葉山「それは君が犯人から姫菜を救い出して捕まえたヒーローだからじゃないか?」
八幡「救い出してないし、捕まえたのは警察だ。俺じゃない。大体、俺はあの時お前らを危険にさらしたんだぞ?」
三浦「あの時のヒキオの行動は姫菜から犯人の注意を自分に引き付ける行動なんじゃないかって結衣が言ってたわ。それにあの時、あんた誰かに向けて後ろの手で110ってやってなかった?」
八幡「由比ヶ浜すげぇな。大体あってる。110は三浦が見てくれてたか。」
三浦「後ろでもぞもぞ何してんだろって思ってさ。」
海老名「大体って言ってたけど、ほかにも理由があるの?」
八幡「ちょっとアホらしい理由だから聞かんでくれ。」
三浦「そう言われると気になるし。」
八幡「・・・・・その日の朝ふと思ったんだよ。」
そう。その日の朝に考えたアホらしいことを葉山グループに話してみた。
八幡「・・・・ってわけだ。アホらしいって言ったろ。まさか本当に事件が起きるなんて思わなかったしな。」
葉山「結果は間逆だったって事だな。悪役どころか君はヒーローだ。」
八幡「だから俺はヒーローじゃねぇよ。もうチャイムなったから俺は戻るぞ。」
三浦「また明日も一緒に食べるし。」
八幡「まぁ、たまには葉山達と食べるのも悪くないな。」
葉山「ヒキタニ君・・・・」
海老名「ふ、ふたりが見つめ合って・・・・・キ、キマシタワァァァァァーー!!!!!」
三浦「姫菜。擬態しな。ほら鼻チーンして。」
八幡(さすが三浦。ますますオカンに見えてきた。葉山はこっちをじっと見てくるな。海老名さんが鼻血で昇天してしまう。)
ー検証してみた結果ー
八幡(俺はどうやら人質から海老名さんを救出し、犯人を警察に突き出したヒーローになってしまったようだ。)
八幡(そんなヒーローの俺は今日も雪ノ下部長のいる奉仕部へと足を運んでいった。・・・・奉仕開始っ!!・・・なんか違う。)
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