2018-01-08 01:17:53 更新

概要

提督と艦娘たちが鎮守府でなんやかやしてるだけのお話です

注意書き
誤字脱字があったらごめんなさい
基本艦娘たちの好感度は高めです
アニメとかなんかのネタとかパロディとか
二次創作にありがちな色々
長い


前書き

46回目になりました
楽しんでいただければ幸いです お目汚しになったらごめんなさい
ネタかぶってたら目も当てられませんね

今回は水無月のクリスマス。未だに右往左往を続ける彼女の明日はどっちだ
同時上映、何故か能代もクリスマス

ーそれでは、本編をはじめましょうー


↑ 前 「提督と遠征」

↑ 後 「提督と多摩」





提督とクリスマス



ー廊下ー



「な・が・つ・きーっ」


その後姿を見かけた途端、堪らず飛びついていた


長月「っと。こら、急に抱きつくなって…」


そんな小言も聞き飽きた程には繰り返しているけど

これがどうしてか、なかなかにやめられないでいた


提督「イヤなの…」


そう言って、わざとらしく落ち込んで見せれば


長月「そうじゃなくてな…」


少し困ったような声が返ってくる


提督「良いのねっ♪」

長月「危ないって言ってるんだよっ」


調子外れに喜んで見せれば、即座に否定されてと

そんなやりとりが可笑しくて、なんでもない事に一頻り笑って一段落


提督「そんな事言って、ちゃんと受け止めてくれるじゃない?」

長月「避けて欲しいのか?」

提督「泣くよ?」

長月「面倒くさい奴だな…」


なんて、何でもない調子では言ってはいるが、実際避けたらほんとに泣きそうだから困る


長月「あぁ、そうだ。これ…」


差し出されたのは小さな小箱


長月「クリスマスだからな。受け取ってくれ」

提督「ぉっ…」


差し出されたプレゼントをマジマジと見つめた後


長月「ん、ちょっ…苦しいって…」

提督「うん…そうだね」

長月「…まったく」


そうだけど、分かっちゃいるけど、なんかこう…だめだった

知らず知らずに、抱きしめる両手に力が篭もるし、だからって緩める気も起きなくて

息苦しさに身じろぎしていた長月も、そのうち肩の力を抜いていった


菊月「司令官…」

提督「んー?」


二人がご満悦な所、邪魔をするのは忍びないが、あれはあれでやはり気にはなる


視界の端、廊下の片隅。見えていたのは一房の水色

気づいたことに気づかれたのか、その気配もなくなってはいるけれど

すごい顔をしていたのだけは、印象に残っていた


菊月「あれ…」


人気の無くなった曲がり角を指差す

どうしたの?と言われればそれまでだが、それ以上言っても良いものかと思ったし

なんか、気づいてそうな気はしていた


提督「ああ。可愛いよね…」

菊月「そうだな…」


ほら見たことか、なかなかラブコメのようにはならないものだな


長月「お前なぁ…」


まだやってるのか…。どっちがというよりもどっちにも言いたくなってくる

あの夏から引きずってもう冬のさなかになっている

いい加減仲直り…でもないが、そろそろ折り合いを付けても良いだろう


提督「だーって、私が近づくと逃げるんだもん」

菊月「いっそ、ちゅーでもしてやれば落ち着くんじゃないか?」

提督「したから余計こじらせてんだけどね…」

菊月「ん…なら何が不満なんだ?」


訳が分からんと顔に貼り付けて、不思議そうに首を傾げる菊月


提督「その辺は長月のが詳しいんじゃない?」

菊月「そうなのか?」


二人の注目が一斉に集まると、さっと顔を背ける長月


確かに分からない感情でもない

人の好意を分かってるくせに、分かった上で余計にからかってくる

それがムカつくし、けども 構ってくれる分には 嬉しくて…


長月「私に振るな…」


ちょっと昔の自分を思い出しかけていた

いや、今だってそう変わるものでもないが。開き直った分だけまだマシだろうか


菊月「何を怒ってる?」

長月「怒ってないっ。良いから訓練行くぞ、訓練…」


「お前もいい加減離れろ」と、提督(肩の荷)を下ろすと、乱暴な足取りで歩き始めた


提督「なつき」


大げさに振られる手を掴むと、引き寄せて、肩を抱く

そうして、驚く彼女をそのままに、その ちょっと広めのおでこに…


「なぁ…ぁ…ぅ…」

「いってらっしゃい」

「うん…いってくる」


きっと、帽子でもあれば目深に被り直しただろう

赤くなった頬を隠す様に俯くと、ぶっきら棒な返事が返ってきた



--母港ー



睦月「てーいーとーくーっ」


提督が長月にそうしているように、睦月もまた提督にそうしていた

とはいえ、睦月にからかう意図なんて微塵もなくて、ただただ好意を塊としてぶつけているだけではあるが


提督「おっと。おかえり睦月」

睦月「ただいまっ」


遠慮もなしに飛びついてくる睦月を受け止めると

撫でやすい所にある頭を、もしゃもしゃに撫で回す

「くすぐったいよー」なんて、一頻り抱きついて抱き返して、撫で回しては撫で回されて

互い違いに満足して息を吐く頃には…睦月の頭がボッサボサになっていた

もとよりの癖っ毛と、冬の静電気が合わさって、良く言えば鬣の様で、悪く言えば寝癖みたいだった


提督「如月、ぱーす」

如月「は~い♪」


睦月の肩を回して背中を押すと、櫛を取り出し待機していた如月の元に送り出す

後はもう馴れたものだった、一回二回と髪を梳く度に寝癖とアホ毛の群れが次々に大人しくなっていく


提督「ゆーはどうしてた?」

如月「回遊してたわ、いつも通りにね」


最近は警備任務と言いつつ、ゆーちゃんにお弁当を配達する事のほうが多い気がする

これじゃ、駆逐艦というより潜水母艦みたいだった


睦月「ゆーちゃん凄いんだよ。魚雷がきゅーんって曲がっていってね」

如月「はいはい、動かないの」

睦月「ぉぅ…」


両手を広げる睦月の肩を抑えて落ち着ける

そう、睦月ちゃんが興奮するのも分かる。FATは何時から誘導弾(ホーミング)になったのだろうと首を傾げたくなるほどに

どうやってるのかと聞いてみたことはあるが、不思議そうに首を傾げた後


「きゅーって言ったらどかーんってなるの」だ、そうな


残念ながら卯月(いもうと)と同じ類らしかった

理屈の埒外で勘の世界、自分には真似できそうにないのが少し悔しくもある


如月「はい、出来た」


ぽんっと肩を叩いて出来上がり

同時に「提督、提督」と駆け出す睦月抑えるために、がっちりと指に力を込めた

それはだって、睦月ちゃんの髪を直すのは楽しいけれど、直したそばから崩されては堪らないってのも確かにあったから


如月「ねぇ睦月ちゃん。アレ、何かしら?」

睦月「どこどこ?」


適当に、海の果てを指差して睦月ちゃんの意識を逸らす

その隙きに、睦月ちゃんと入れ替わるように提督の懐に滑り込むと


「睦月ちゃんには内緒ね?」


そうして背伸びをするのだった


睦月「如月ちゃん?何もないよ…って」


「ずるーい」なんて、振り返った睦月が飛び込んでくるのに時間はいらなかった




それはまた不思議な光景だった

睦月達とは別のルートで戻っていた ゆーが、遅れて港に戻ってみれば、睦月と如月がAdmiralに甘えていた

そこはいい。いつもの光景、後でゆーも 一杯褒めてもらおうと思う


だけどもう一つ。そこから離れた建物の影、それを不満そうに眺めている水無月の姿


なんだろう?混ざりたそう?羨ましい?

そう見えるけど、そうしないのは?でも、それじゃあ何が不満なのかな?


そうこう考えている内に踵をかえしてしまった


ゆー「変な 水無月(みーな)…」


まぁ、でも、きっとAdmiralがまた何かしたのかなっては思う。後で文月に言いつけておこう



ー廊下ー



いいなぁ…そんな風に考えていた。頭の中で形にならないくらいにふんわりと、そんな事を考えていた

なんで皆して そう素直に司令官とイチャイチャできるのだろうか

なんで司令官は自分にはしてくれないのだろうかって…これはなんとなく自分が避けてるせいなんだろうけど

じゃあ、行けばいいじゃんて…そんなの出来るわけ…だいたい自分は司令官の事とか別に…いや、嫌いって訳でなくて


嘘だった、それは嘘だった


だって…


文月 「みぃーちゃんっ♪」

水無月「しれ…あ。ふ・み、ちゃん…」


不意に抱きついて来た妹を、間違って司令官と呼びそうになっていたんだから


文月「あー…あー…」


ゆーちゃんから話を聞いた時は、そりゃそうだろうとは思ったが

思ってたより、症状が進行しているようだった

放っておけばそろそろ爆発しそうで、からかいたい司令官の気持ちもわかるけど

そろそろ爆発して貰ったほうが良さそうな?


水無月「な、に…?」


顔が近い、すぐ目の前だ。その上、何か悟ったような大層納得したような顔をしてた


文月「ごめんねぇ、司令官じゃなくって…」


そうして、薄気味悪く笑ってた


水無月「そんな事言ってないじゃん…」

文月 「じゃあ「しれ…」なんだったの?」

水無月「それは…あれだよ、そう、し、し、れいちょうかん…?」

文月 「同じじゃない?」

水無月「うっ…」


「同じじゃなくもない」と言ったところで完全に墓穴だった

いっそ「何でもない」て振り切ったほうがまだマシなくらい


文月「同じじゃない?」


次の言葉(言い訳)を探している間にも同じ言葉を重ねてくる

そうやって「ねーねー?」と肩を身体を心を揺すられて…


「同じです…」


ついには折られた

細い枯れ枝を折るくらい簡単に、けれどいい音を鳴らして折れていた


文月 「行ってこればいいのにー「しれーかん、しれーかーん」って」

水無月「出来るわけ無いでしょ…そんなの…」


想像するだに恥ずかしい、そんな子供みたいなことを…

いや、言い訳だ。子供みたいだから出来ないんじゃなくて…いっそ、子供だったほうがまだ良かったくらいで…


文月「ほぅ…では文月さんがやってこよっ。今日は皐月ちゃんをからかうのも良いかもしれない」


あっさりと肩から荷が降りた

このままねっとりと、からかわれ続けるのかと覚悟していたのに

風のように軽やかに、爽やかな尾を引いて


「やだ…」


そして、その尾を掴んでいた


文月「へ?」


背中越しに振り返る妹

不思議そうなその視線は、自分を見つめた後、服の袖へと落とされていた


水無月「なんか…やだ…」


そしてもう一度

同じ言葉を重ねると、袖を引く指先に確かに力を込めていた


文月「ふーん…」


なにか面白いものを見つけたように文月さんの目が細まっていく


文月 「お姉ちゃんってさ…結構アレなんだね…」

水無月「うん…なんか、そうみたい…」


自分でも意外だった



ー食堂ー



卯月「ねーねー、うーちゃんにプレゼントはー?」

瑞鳳「あるわけ無いでしょ。だいたいアンタが良い娘にしてたって?」


そろそろクリスマスの準備でもしようかと思った矢先

食堂に足を踏み入れた途端 卯月に捕まった

今日は静かだなって思っていたのに、そりゃクリスマスでこの卯月(バカ)大人しくしてる理由もないだろうけど


卯月「してたぴょんっ。弥生のお墨付きだもんっ」

瑞鳳「またぞろ当てにならんのを…」


弥生からしたら卯月なんて毎日良い娘ちゃんしてるじゃないのよ

あー…でもと、そこで1つを思いつく。自分で良い子を標榜するならそれはそれで…


瑞鳳「それじゃ、今から私の手伝いしてくれる?」

卯月「え、なにそれバカじゃないの?」

瑞鳳「…(いらっ」


「いったーいっ」


次に聞こえたのは悲鳴だった


瑞鳳「どうした、良い娘?手伝ってみなさいよ?」

卯月「もうっ、なんなのっ!?この前は お邪魔だって追い出したのにっ」

瑞鳳「今だって言うわよ、そりゃ」


肉食ってガッツレスみたいな娘が多いんだから

今からでも仕込みが大変だって所に、卯月の遊び相手までしてられんっていう


卯月「ひどいっ、うーちゃんの事はどうでも良いって言うのっ!?」

瑞鳳「ん、言わないわよ。そんな事」

卯月「へ?」


ちょっと意外だった。適当にあしらわれると思ってたのに

そんな当たり前の事を当たり前のように頷かれて、反応に困ってしまった


瑞鳳「なによ?」

卯月「べつに…」


妙な顔をしている卯月。いつもの鬱陶しい笑顔とは真逆の方向性の

何か変なことでも言ったかと…1つ2つ3つと数えて思い出す


瑞鳳「あ、や、さっきのは…別に…」

卯月「やっぱり…うーちゃんの事はどうでも良いの?」


上目遣いで、そんな不安そうに見つめられては、憎まれ口の1つも返せなくなっていた


瑞鳳「変な心配してないの」


けれど、妙に意識してしまっては今更 素直にもなりきれず

適当に卯月の頭を撫でるのが精一杯だった


瑞鳳「暇なら弥生のとこ行ってなさいって」

卯月「弥生?弥生は今はダメだぴょん」


頭をなでつける瑞鳳の手を掴んでは放してじゃれつく卯月

遊ばれるままに卯月の手を避けては頭を撫でていると、なんかネコの腹を撫でるような気分になってきた


卯月「今は多分、司令官とイチャついてるぴょん」

瑞鳳「あぁ…。あの娘も好きよねぇ」

卯月「まったくだぴょん。卯月というものがありながら…」

瑞鳳「ひっどーい。瑞鳳のことはどうでもいいっていうの?」


それはちょっとした意趣返し

たまにやり返す側に立つのもいいかと、ちょっとした気恥ずかしは飲む事にした


卯月「…良くないよ?」


ちょっと寄ってきたと思ったら、服の袖を摘まれた

照れくさいのか、視線は明後日の方を見ているようだ


瑞鳳「…」


なんか、卯月ってば、最近妙に仕草が…いや、さんざん可愛げがないだの言ったのは自分だけど

そんな急にしおらしくなられても、こっちの準備が出来てないっていうか…


瑞鳳「あ…ええっと、そう、あれよ、じゃあ、水無月のとこにでも…」


助け艦だと思った。扉の隙間からは文月と、その後を追いかけていく水無月の背中が見えた

追いかけっこでもしてるのかは置いといても、話を逸らすには丁度よかった


卯月「みーなーづーきー?」


何か非常に可愛気のない声を出した後、これみよがしに「やれやれ」肩を竦められた


卯月「水無月は もっとダメだぴょん」

瑞鳳「は?なんでよ?」

卯月「ずいほー?もしかして鈍いの?」


前言撤回。やっぱコイツ可愛げないわ。そんな言い方されれば私にだって予想はつくし

そうなると私に出来ることなんて、このバカ面をどうにかすることくらいだった


「いたっ、いたいぴょんっ、はーなーすーぴょんっ」


小憎たらしいほっぺをつまみ上げて、両サイドに引っ張った

なんかうだうだと騒いでいる姿を見ると、心が落ち着いてきさえもする

うんうん、やっぱり卯月はこうだわね…可愛げだとか何だとか、気の迷い気の迷い




ー執務室ー



提督「それで怒ってるんだ?」

弥生「怒ってなんかない…」

提督「そうね。拗ねてるだけだもんね?」

弥生「拗ねてもない。適当なこと言わないで…弥生はただ…」


「卯月が瑞鳳にベッタリで、たまたま手が空いたから

どうせ暇を持て余している司令官の相手をしてあげようかなって思っただけ」


そこまで捲し立てると、抗議を背中に預けて

背もたれ代わりにしている提督に、わざとらしく身体を押し付けていた


そんな彼女のお腹に手を回し、逃さないように抱き寄せる提督

そして、その小さな肩に顎を乗せて一言「弥生…」と、頬を寄せながら耳元で囁いてみた


弥生「な、なに…?」


触れ合う頬が、撫でる髪が、掛かる吐息とお腹に触れる指先が、くすぐったくて身を捩る

でも、逃げようとすればするほど、お腹に回された腕に力が入り身動きが取れなくなってくる

そもそも、抱きすくめられている時点で逃げ場なんてないんだけど

くすぐったさには抗えず、くすぐられる度に、呼ばれる度 耳に掛かる吐息に身を捩ってしまっていた


弥生「司令官…面白がってるでしょう…」

提督「うんっ」


いい声で頷かれたし、だからと言ってやめる気も無いらしく

「弥生」だとか「やーよ」だの、人の名前を呼びまくってはじゃれついてくる


弥生「むぅ…そろそろ怒るよ?」




ほぅっと息を吐く

今日の仕事…というより今年の仕事はこれでお終い

さっきまで忙しかったのに、終わってしまえば名残惜しい気もしてくる不思議

そんな感傷を湯気に乗せ、湯呑み片手に ソファに身体を預けている三日月


三日月「あれで怒ってるんだ…」


湯気の向こう側では、弥生(姉)が司令官とイチャついてた

膝の上で抱き抱えられ、好き勝手にくすぐられている

「怒るよ?」とか口では言ってるけど、こそばゆさから逃げるように身動ぎするだけでそれっきり

上がった吐息に染まった頬は…なんかこうちょっとだけ…


望月 「…いまエロいこと考えたろ?」

三日月「…」


答えはしない

どうせまた、私が慌てて否定するのを期待してるんだろうから

その代わりと言っては何だけど、ただただ無言で背中に体重を移していく


望月 「ぅぉ…苦しいって、か、人を背もたれにするんじゃないよ」

三日月「だって、望月が場所空けてくれないじゃない?」


じゃあ、開いている司令官の隣へって言われても、流石にそれは遠慮したい

真横でイチャイチャされたんじゃ、気が気じゃないってものだ

他に空いてる所と言えば、妹の横腹か、柔らかそうなお尻の上くらいなものだった

なんなら上に座ったほうが楽だったけど…残った優しさが、寝そべる妹を押しのける程度に留めていた


望月「うへぇ…最近姉の優しさが遠いわ」


もぞもぞと身体をくねらせて、ソファと姉の間から這い出る妹


三日月「妹の気遣いも欲しい所なんだけど」

望月 「明日から本気出す」

三日月「明日から休みなの」

望月 「休むことに本気だすんだよ」

三日月「何時もじゃないの…」


それを言ったら司令官だってそうだけど、だからって本気出されても困るのが本音

毎日 忙しそうな皐月(お姉ちゃん)の手伝いをするって名目が立たなくなるし


望月 「三日月もさぁ…」

三日月「良いの…」


その先を言わせずに言葉を挟んで口をふさぐ


望月「我慢はよくねーぞー」


その結果、何かの拍子でネジが外れた案件がちらほらと

司令官には良い薬かとも思うけど、それでさえ楽しんでる節があるのはどうにも


三日月「それを言ったら望月だって…」

望月 「あたしゃ良いんだよ」

三日月「じゃあ…」


その一拍、やっぱり口を紡ごうかとも思ったけど

こんな日(クリスマス)だ、たまには良いかな


三日月「私が独り占めしても良いんだ…?」


こっそりと、傍らの妹の様子を覗き見る

眼鏡の縁、そのレンズ越し、見ている先は司令官かな?

どうこう言っても気になるのは気になるらしい

そりゃそうだ、でもなければ何時も執務室で寝っ転がってるわけもないし


その沈黙は意外と長かった

いつもなら適当に「出来るもんなら」とか言って受け流してるのに


三日月「望月?」


気になって呼びかけるのと一緒に「じゃあ」とようやく返事が返ってきた


望月「そんときゃ戦争だな」


「にっひっひっひっ」

妹が笑っている、本気とも冗談もつかない笑い方

からかってるようではあるけれど、多分本気なんだろうなって、お姉ちゃんの勘がそう言っていた


三日月「その時は、皐月(お姉ちゃん)ともかなぁ…」

望月 「きっついなぁ…」


大きな大きな ため息が2つ分

姉の本気は今はどの程度までいっているのか

球磨さんみたいに戦いたがる方じゃないから見る機会は少ないけども、ロクでもない領域なのは明白だった

それに多分、面白がって文月も乱入してくるだろうし、如月だってそうだろう。そうなれば後は芋づる式な気がする

エントリーするも、止めに入るも、油を注ぐも、理由はどうあれ私達(睦月型)で大乱闘な予感


「しっれいかーんっ♪」


文月(油を注ぐ方)がやってきた

やけに元気な声だった。遊びに来たというよりは、なにか焚き付けるような焦げ臭い匂いがした


「ちょっ、人の話聞いてたのっ。やだって言ったよねっ自分!?」


ついでに水無月(火種)も


三日月「やだって?」

水無月「え、あ、いや、その…」


当然の疑問をなんとなく聞いてみただけなのに、目に見えて動揺していた

泳ぐ視線は行ったり来たり。けれど最後には司令官の所で止まっていた


水無月「…」


険しくなる瞳と不満そうに膨れる頬


三日月「ふーん…」

望月 「あーあ…」

文月 「にひひひっ」


理由を聞くまでもなく状況を察する妹たち


「いったっ」


そんな声が聴こえる頃には脱兎の如く、水色の尾を引いて姉が駆け出していた




提督「ねぇ、弥生…」


人を蹴っ飛ばしたかと思えば、脱兎の如く逃げ出していくその背中

追いかける?けれども、膝の上には弥生を抱えたままだし


弥生「意味分からない、とか言ったら ほんと怒るよ?」

提督「流石に…」


これでも毎日見てるのだ

やりすぎることはあるにしても、こうあからさまでは逃しようもない


提督「じゃなくて。追いかけて、とか言う場面じゃない」


そう、浮かんだ疑問はそこだった

よくある展開といえばそうだけど、そこまで理由が分かるなら、そう言ったっても良いとも思う


弥生「言わないよ?」

提督「どうして?」


その理由はとても単純だった


弥生「だって今は弥生の時間」


そこに「でも」が加わると


弥生「後でちゃんと可愛がって上げてね?」

提督「後で、なんだ?」

弥生「うん、後で」


「だって今は弥生の時間だから」と、席を譲らない姉だった



ー廊下ー



「さっちんっ!」

「え、ちょっ」


慌てて踏ん張って、突っ込んできた水無月を何とか かんとか受け止める


飛び込まれ、抱きつかれ、今は胸元に顔を埋めていた

泣いてる風でもないけれど、ただ泣いてはないってだけで、何かに拍子に泣きそうではあった


皐月「どうしたのさ急に…」


頭をなで、背中を擦りながら理由を訪ねてみるけれど


水無月「…」


言いたくないのか、どう言ったら良いのか分からないのか

返ってこない返事を急かすでもなく、落ち着くまで頭を撫でていると


しばらくして…


水無月「どうしよ…自分…」


ぽつり。零れるように口の隙間から溢れる言葉

途切れ途切れでも、しどろもどろでも、それは留まること無く流れていく


水無月「だって、ながなが も さらさら もむっつんだって

    やだって言ったのに文ちゃんが…そしたら やよやよが…なんか頭いっぱいになっちゃって…」

皐月 「司令官になんか言っちゃった?」

水無月「…」


胸元におでこが擦りつけられる

どうにも違うみたい、じゃあこの状況で何か言ったわけでもないのなら


皐月 「蹴っ飛ばしでもした?」

水無月「…」


返事はない。けれど、押し付けられた おでこが正解だと言っていた


どうしたもんかな…。それは、自分にも覚えのある感情だった

取り立てて司令官が悪いとまでは言わないし、だからって水無月が悪いわけではもっとない

蹴ったなら蹴っ飛ばしたで 司令官には良い薬。自業自得と言っても良いし、それで司令官が怒るわけでもないのだから


皐月 「ま、良いんじゃん?」

水無月「いやいやいやいや、よくはないでしょ?」


あんまりにもあっさりと言い過ぎたのか

手と頭を振り、泣くのも忘れて否定されてしまった


皐月「そう?」


でも、蹴った方からしたら気が気じゃないのは分かる

嫌われたらどうしよう…とか、罪悪感も手伝っちゃったりして

だからこそ、聞いておかなきゃいけないことが一つだけ


「それで、水無月はどうしたいんだい?」



ー食堂ー



夜。クリスマス的などんちゃん騒ぎも落ち着いて、余った食事とお酒の時間

子どもたちは寝静まり、夢の中でサンタさんを待っているようなそんな時


北上「提督さぁ…」


ほぅっと吐いた溜息には

クリスマスの度にラブコメをするのはどうにかならんのかねという愚痴も篭っていた


提督「私は悪くねぇ…」

北上「そう、悪かねぇ。けど、悪いってことにしとくのが甲斐性ってもんさ」


傾けたグラス、喉に落ちていくカラフルな液体が 乾いた喉を焼いていく


提督「そんなもの…。何もしなけりゃしないで 突つかれるというに」

北上「手を出した責任ってものがあるでっしょいっ」


提督のこめかみを指で弾くと、そこからバランスを崩して机に突っ伏してしまった


提督「いっそ、気付かない振りでも出来ればな…」

北上「それこそラブコメじゃん?」

提督「ごもっとも。それに…まあ、そこまで鈍くもなれんわ…」

北上「からかいでがあるって?」

提督「今朝までならね…」

北上「なら行ってきなよ、サンタさん?」


背中を押すように肩に置いた手

指先から伝わる温もりと、離れていくもどかしさ

吐息は熱く、その熱にただ浮かされる


「気づかない振り、なんかねぇ…」


いやさ、提督を責めるのも違うだろう。隠してるの自分なんだから

気持ちに整理の付いてない水無月と一緒にしちゃいけないね

そうさ、線引は大事なのよ…


北上「ん?」


ふと、顔を上げる

それは、なんとなく見られている気がしたからで


大井「へたれ…」


随分な言われようだった。人の気も知らないでと言い返したくもなる

いや、知ってるから言われてるのか。隠し事って難しいなぁ…




大鳳「そろそろプレゼント置いてきましょうか?」


こたつにごそっと置かれたプレゼント。配られたのはサンタさんの紅白帽

必要性はともかくとして、こういうのは雰囲気が大事なものだ


球磨「これ、球磨の分もあるクマ?」


紅白帽を頭に被り、プレゼントの山でジェンガを始める球磨


大鳳「球磨(あなた)達が良い娘にしてたって思うなら?」


話しながらも更に一つ隙間が出来る


金剛「みんな良い娘にしてたと思いますよ?」


それはもちろん自分も含めて…っと、また一つ綺麗な隙間できていく


瑞鳳「どうだか…そうやって甘やかすから…」

大鳳「うーちゃんとか?」


ぐらり…。山が揺れる、隙間が亀裂になり今にも崩れそうになっていた


瑞鳳「誰が卯月(あいつ)の…」

大鳳「崩したら負けよ?そう思うならね…」


そう言う彼女の微笑みは悪戯心に満ち満ちていた


瑞鳳「ぐぬぬ…見ぃてなさいよぉ…」


ぐらり、ゆらり、ふわり…そーっと、そーっと…


瑞鳳「どうよ」

大鳳「お見事」


無罪は勝ち取るもの。そうして小さな胸を張る瑞鳳

何とかかんとか亀裂は軋轢にとどまり、不安定ながらも山の体裁を保っていた


残ったのは扶桑型の艦橋(それ)の様な山

揺れこそ収まりはしたものの、次の人は負けを覚悟しなければいけないような状況だった


ポーラ「良いんですよぉ?木・曾・さ・ん♪ 最後の一手、お譲りしても?」


その女(ポーラ)はグラスワインを片手に妖しく微笑んでいた


木曾「いや、騙されねーぞ。そうやって、負けを引かせる気なんだろ?」


こんなもんどう見たって詰みだ。誰が好き好んで次の一手を…嫌な予感がした「まて…」と勘が告げている


おかしい。誰がどう見たって詰みなのはポーラだって分かっているはず

なのにゲームセットを宣言するでもなく先手を譲ってくる

それはそうだ、俺が引けばそれで終わる。そこが違和感、引くわけがない

むしろ「お前が引け」と言い返すまでは予想したって良いし…現に言ってしまっている


ポーラ「では、遠慮なく」


考えている間にもポーラの指が伸びていく。譲られた手番に怯むこと無くただ一点を目指して


不味い…が、遅い。躊躇なく弾かれる指

その思い切りの良さに拍子抜けしたように、揺れることを忘れたプレゼントの山


ポーラ「敗北、それがポーラからのプレゼントです」


落ちる箱が木曾の手元に流れ着く

さあ、引けるもんなら引いてみろ。誰がどう見たって詰みな状況は悪化の一途をたどり、もはや物理的に無理となっていた


大鳳「はい、それじゃ…」


大鳳(ゲームマスター)が手を叩く。勝敗は決した、後は罰ゲームの執行のみ


大鳳「片付けよろしくね?」


こたつの上はとっ散らかっていた

ポーラが飲み干したワインボトルに、空になった皿と皿と皿

片づけと言わず全部ゴミ袋に放り込みたいくらいな その惨状


「それじゃ~よろしくー」

概ねそのような言葉が飛び交い、残ったプレゼントを拾い上げた サンタさん達は席を立っていく


木曾「どうすんだよ…これ…」


残されたのは木曾さんと、その双肩にかかる徒労感だけだった




大井「悪いわね、手伝わせて」

夕張「ううん。気にしない気にしない」


項垂れる木曾の背中を押して、残った惨状に向かい合う二人


夕張「それより、向こうは良いの?」

大井「良いのよ」


片付けながらも少しだけそっちに意識を向ける

静かになった食堂で、1人黄昏れてる北上さん(女の子)


夕張「大人の対応ね」

大井「子供ばっかじゃやってらんないでしょ?」

夕張「見守るだけが大人なら、提督(こども)にだって出来るわよ?」

大井「…」


アレと一緒にしないで欲しい

きっと顔に出てるだろうけど、とても隠せそうにはなかった


夕張「はいはい。怖い顔しないの」


すごい顔だ。どんだけ嫌なんだと言いたくなるほど

これもある種の同族嫌悪なのかもしれない


大井「別に…。言いたい事は分かるけど…」

夕張「なんなら文月でも呼んでくる?」

大井「それはやめて」


あの娘に任せたら、背中を押すと見せかけて密室に閉じ込めるくらいは平気でやりそうだった

きっと話は進むんだろう。それが良いか悪いかは別として、だけど




北上「おや…めずらしい…」


どうしたもんかと黄昏れてる振りをしていると、視界の端から小さな箱が差し込まれる

綺麗に飾られた小箱、時期を考えなくても それがプレゼントの類であるのは明白だった


多摩「一応でもサンタ役。誰かに渡さないと終わらんにゃ」

北上「あたしじゃなくたって…」

多摩「妹のクリスマスを祝うのの何が悪い?」

北上「ほんと…めずらし…」


普段は花より団子なくせして、なにゆえ今日に限って花を摘んできたのか


北上「中身はなんだい?」

多摩「愛と勇気だにゃ」

北上「そこは水無月(悩める少女)に渡しとこうよ」


提督の性質も手伝ってか、随分とヤキモキしてらっしゃるようだったのに


多摩「分かりきった答えに言うことなんて無いにゃ」

北上「なんだいそれ?あたしにはあるって言いたそうじゃん?」

多摩「無いなら無いと言えばいい。わざわざ人に聞くほど子供でもない…にゃ?」

北上「気にしすぎなんよ。大井っちも、多摩ちゃんも、さ…」

多摩「別に、多摩はただ静かでいたいだけにゃ」


近くであんまりに気忙しくされると流石に気にはなる

どうせ隠すなら最後まで隠すべきだと


北上「でもきっと、明日はラブコメだよ?」

多摩「だろうにゃぁ…」


漏らした吐息に竦める肩、乗せられたのは諦観と…



ー執務室ー



「めりーくりすまーす…」


ゆっくりゆっくり扉を開けて、小さく小さく声をかける

真っ暗な部屋。耳をすませば小さな寝息

起こさないように足を忍ばせて、暗闇の中に紛れていく


望月「司令官ならいねーぞ…」


寝返り一つで視線が合った

暗闇の中でも目立つそれ、気合の入ったサンタの衣装


金剛「分かってますよ。むしろいたらキックですね」


提督と顔を合わせる度、右往左往する水無月を見るのは微笑ましかったが

さすがにそろそろ彼女が持たない。置き場所の定まらない感情ってのは往々にして持て余すものだ

その内に疲れ切って、取りこぼしてから気づくのだ…


金剛「なんなら覗きに行きますか?」

望月「いいぜ、あたしと一戦交えるってなら」


もぞり。ソファの上から手をのばし、机の上に転がしていた眼鏡に手を伸ばす


金剛「じょうだん、じょうだんよ」


その指が掛かるその前に、眼鏡を何処へと遠ざける

その代わりと言っては何だけど、綺麗に包まれた箱を握らせた


望月「ん、ありがと…」

金剛「望月は良い娘にしてましたか?」

望月「してたさ。司令官よりはな?」

金剛「oh…。そこを基準にしたら大体そうよ」



ー睦月たちのお部屋ー



小さな吐息、愛らしい寝顔

備え付けの2段ベッドは用をなさず、睦月と如月、二人で一緒の布団に入っていた


大鳳「よく寝てるわね…」


頬に掛かる癖っ毛をかき分けて、なんとなく頬を撫でてみる


大鳳「今年一年。良い娘にしてた?」


なんて、聞くまでもないか。無事に過ごせているならそれで十分

来年も、その次も、あなたの笑顔が見れればそれで十分

そっと、枕元に1つ2つと包みを並べていく


如月「ん…」


うっすらと目を開ける如月

開きかけた唇に指先を置いて微笑みかけると、再び眠りに落ちていった


「メリークリスマス…」


後ろ手に閉めた扉の前で、あるいは、二人丸くなる布団の中で

聞こえることはないけれど、気持ちはしっかり届いていた



ー長月たちのお部屋ー



失敗した

姉たちに片付けを任せて、プレゼント渡しにきたまではよかったが

バッチリと目が合っていた。口元まで布団を被った菊月が、目だけを輝かせてこっちを見ていた


木曾「寝ろ」

菊月「うん」


言った傍では目を閉じるけど

しばらく様子を伺っていると、だんだんと瞼が上がって来ていた


長月「もう諦めろよ…」


と言うかさっさと寝かせて欲しいというのが本音でもあった


木曾「雰囲気ってあるだろう…」

長月「手遅れだよ」


妹の目はすっかり冴えてるし

木曾のかぶっているサンタ帽が滑稽に見えるほどには、こっそりプレゼントなんて空気も霧散していた


菊月「良い娘にしてたぞ、司令官よりはっ」

木曾「あいつを基準にするな、俺の自信が無くなりそうだ」

菊月「なんだ、木曾は悪い娘だったのか?」

木曾「ちげーよ」

長月「だから面白い格好をしてるだろう?」

木曾「誰が面白い格好だ」

菊月「なるほど」

木曾「納得すんなっ」

菊月「そう怒るな。菊月のプレゼントをやろうじゃないか」

木曾「その顔をやめろ。俺が可哀想な娘みたいだろ」

長月「落ち着け、私のもやるから」

木曾「おいこら」

菊月「なに?2つじゃ足りないのか…」

木曾「あーもうっ。さっさと寝ろっ」


勝てない。となれば、話を切り上げプレゼントをベッドに放り込む

2対1の不利もあるが、口喧嘩で勝てる気がしない

普段はそうでもないのに、こうなると やっぱり卯月の妹なんだと思い知らされる




ドがドカと、わざとらしい足音が廊下の向こうに消えた後


菊月「長月…」


何か楽しみを抱える子供の様な声だった

何を? と聞くまでもない。開けたくて仕方がないのだろうが


長月「朝にしろ…」


さっさと開けさせて落ち着かせるって手もあるにはあるが

今開けたら、もうしばらくは寝なくなるのも目に見えていた


菊月「むぅ…」


なんて、不満げに一旦は静かになるけれど


長月「菊月…」

菊月「なんだ?」


名前を呼べばこの通り、しっかりとした返事が返ってくる

いや、期待さえ篭っていただろう


長月「寝・ろ」

菊月「むぅ…」


強めにもう一度。しぶしぶと不満そうではあったが、その内に小さな寝息が聞こえてきた



ー卯月たちのお部屋ー



瑞鳳「黙ってれば可愛いのに…」


その寝顔に普段の小憎たらしい影はなく

クリスマスなんて季節も合わせれば天使、なんて言葉を添えても良いかなと…


弥生「弥生は?」


聞こえてたらしい。ベッドから顔を覗かせて平坦な声で問いかけてきた


瑞鳳「黙ってればね?」

弥生「ん…」


弥生が両手をお口に当てた所で、ベッドの隅にプレゼントを放り込み

次いでに卯月の所にもプレゼントを投げ込んだ


弥生「ねぇ、瑞鳳?」

瑞鳳「うん?」

弥生「水無月は平気かな?」

瑞鳳「平気でしょう?」

弥生「うん。そう、だね…」


提督1人ならいざしらず

皐月も文月も気にしていたし、提督を蹴っ飛ばしてでもどうにかさせるだろう


弥生「ねぇ、瑞鳳?」

瑞鳳「うん?」

弥生「めりーくりすます…」


言葉は鈴のように、静かな部屋に響いていた



ー文月たちのお部屋ー



球磨「ったく、手間のかかる」


薄ぐらい部屋の中。被っていたサンタ帽を放り投げ、その辺にどっかりと腰を下ろす球磨


文月「あははは。でも今日で一段落じゃない?」


だからって、明かりを点けるでもなくベッドから身を乗り出して コロコロと笑っている文月


球磨「どうだかな。それはそれで別の騒ぎになりそうだクマ」

文月「ほんとにねぇ。お姉ちゃんってば意外とアレだったし」

球磨「他人事か?」


これで水無月が一皮むけるなら大変喜ばしい話だが

そうなると必然、文月が提督に引っ付いてられる時間も減るだろう


文月「ふっふっふっ。ツンデレ娘の1人や二人、文月さんの敵ではないのだよ?」


薄暗がりの中でもニヤリと光るその微笑み


球磨「頼もしいことだクマ」

文月「そんなことより。北上様がそろそろいい感じ?」

球磨「あれで頑固だぞ?」

文月「そうかな?こたつから出たがらない多摩ちゃんみたいなものじゃない?」

球磨「くっくっくっ。違いないクマ」


想像するのは簡単だった

多少の不自由はあったとしても、ぬるま湯の中心地が良いものだ


文月「じゃあ今度、密室にでも押し込んでみようか?」

球磨「体育倉庫か?」

文月「掃除用具入れとか?」

球磨「ベタだクマ」

文月「それが良いんだよ」


「くっくっくっ…」「ふっふっふっふっ…」


そうして、誰からでもなく微笑みを交わす二人だった



ー廊下ー



皐月「どこ行くんだい?」

提督「夜這い、かな?」

皐月「なら良いけどさー…」


なんて言いながら、視線は逸らすは唇は尖らせるはで、とてもそうは見えなかった


提督「よく無さそうなんだけど?」

皐月「良くはないけど良いのっ」


そう言って、逸らした視線を元に戻すと


皐月「あんまり水無月の事からかったらダメだからっ」


そう言われるのは仕方がないとしても、それは何だろう?

どこか含みがあるようで、例えばそう…もっと自分のこと構えとか、そういう風にも聞こえていた



ー食堂ー



朝。昨夜どうなっただろう? きっとお楽しみだったに違いないと


皐月「思ってたんだけどなぁ…」


どうしたことだろう

デレデレしてるまではなくても、随分としおらしくなってるとおもってたのに


頬杖をつき、そっぽを向いて、分かりやすくむくれている水無月

そうなるとそうだろうと、それを さも愉しそう…いや、嬉しそうに眺めている司令官

最後に、経緯はともかく巻き込まれたであろう三日月が、二人の間でオロオロしていた


水無月「…」


ほら ごらん。口には出さずとも「むっすー」とか聞こえてきそうな表情を


提督「~♪」


ほら見てよ。あの愉しそうな表情を

きっと嬉しくて堪らないんだ、水無月の頭の中が全部自分で埋まってることが

その感情の一切が、全部自分に向けられているのが堪らなく嬉しいって顔だ

それはもう、間違いなく「悪癖」と称して差し支えないものだった


三日月「もうっ、司令官も笑ってないでなんとか言ってってっ」


巻き込まれたであろう三日月が、いっそ可哀想に思えるほど狼狽えていた


水無月「三日月はいいよねーっ。一晩中 司令官とイチャイチャできてたんだからーっ」


「おまけにあさからみせつけてくれちゃっていったいどういうつもりなのさ…」

とかなんとか ぶつくさと、続いた言葉はんだんだんと独り言のように縮まっていく


三日月「私は悪くないもんっ。あれは司令官が勝手にっ」


だってそうだ

昨夜は落ち込んでる水無月を宥めながら一緒に休んで…

朝起きたら司令官と水無月に挟まれていた。そこに自分の責任なんてどれほどもあるものか


水無月「じゃあ嬉しくなかったってーのっ!」

三日月「それは…ちょっとだけなら」


水無月の指摘に一瞬言葉に詰まりかけると

後ろめたいのと気恥ずかしいのも手伝って「ちょっとだけ」なんて譲歩を呟いていた


水無月「ほらっ、ほーらぁっ。もうっ、爆発すればいいじゃんかさっ」

三日月「なによもうっ。爆発してるのはそっちでしょっ」

水無月「そうさせたのは誰だよっ」

三日月「私じゃないもんっ、司令官(こっち)だもんっ」


水無月の八つ当たりに堪りかねた三日月が、傍観を決め込んでいた司令官を引っ張り出して盾にする


提督「なに?私と一緒に寝たかったの?」


質問ではない、確認でもない、分かってて聞いていた。それを分かった上で くすぐっていた


水無月「ぅぅぅ…」


唸り声、込められる握りこぶし

むかつくむかつくむかつくむかつくって、そればっかりが反響する頭の中

それの何が むかつくって、分かってるのにしてくれない所

きっと自分が「一緒に寝たいって」首を縦にするまで、くすぐってくるのが分かるって所

そんなの恥ずかしくって言えるわけもないに、して欲しくたまらない自分がいるって所

それに何より、「YES」と言おうが、へそを折り曲げて「NO」て言おうが司令官ばっかり得をするって所


水無月「司令官の…司令官の…」


全力で一発ぐらいぶん殴っても良いだろう。いっそ主砲を叩き込んだって許されるまである

「ちょっ、水無月っ。すとっぷすとっぷ」何処かで三日月の声が聴こえるけれど、そんな事はどうでも良い

水無月はただ、握った拳を司令官に向けて一息に…


「ふーみーづーきーっ、きーっくっ!!」


が、一瞬後には、それが照準が外れていた

ガラガラと椅子と机を押しやって、床に倒れ込む音さえ聞こえる


文月「あーっもうっ!!どうして司令官は大人しくイチャイチャしてくれないのっ」

提督「つい…」

文月「つい、なんだよっ」

提督「面白そうだったから…」

文月「お・ば・かっ!人の手間も知らないでかっ」

提督「織り込み済みさっ」

文月「しゃーらーっぷ!!」


飛び蹴りをかましたままの勢いで、提督の上に馬乗りになっている文月

なんだがそれが、それが すっごーく面白くなかった

きっとそのせいだろう。気付かず伸ばした指先が、気づいた時には文月の襟に引っ掛かってたのは




三日月「姉さん…」

皐月 「おはよ、三日月」


騒ぎをよそに、1人朝食を取っていた皐月

よろよろと、すっかり気疲れしている三日月にコーヒーの一杯でも勧めてみる


三日月「あれ、どうにかしてよ…もぅ…」


それを受け取って一息。だとしても、アレをどうにかしないと朝食どころでもなかった


皐月「しらない」


けど姉から返ってきたのは、素っ気ない一言だった


三日月「しらないって、そんなの…」


項垂れる三日月には悪いが、そう言われても知らないものは知らない

ボクにだって思う所はある訳だし、そもそも素直にならない水無月にだって問題はあるのだ


「どうして素直に「すき♪」て言えないのっ」

「そんなの言えるわけ無いでしょっ」

「ほとんど言ってるような口を聞いてっ」

「文ちゃん達みたいに出来ないんだよっ」

「それじゃ、司令官が喜ぶだけでしょっ」

「わかってるもんっ」「わかってるならっ」


傍目には口喧嘩の対象が、司令官から水無月へと移っているし


「おはよー提督♪」「おはよー睦月」

「にゃははははっ、くすぐったいよー♪」


かと思えば、いつの間にか睦月とじゃれあっている司令官


「「司令官っ、何やってんのっ」」「ぉ、ぉぅ…何事か、妹たちよ…」


気づいた妹たちに矛先を向けられて、流石の睦月もたじろいでいた


ほっとけば良いのさ。それで文月に蹴られようが、水無月に叩かれようが自業自得ってもんだ

だいたいがして、それでどうにかなったらボクだって苦労してないのだし


それに、そろそろ…


大鳳「おはよう、文月、水無月、睦月…それと、提督?」


その場で取りまとめても良いはずの朝の挨拶

だのに、わざわざ一人ずつ名前を呼んでいく。それも提督だけは殊更に強調するように


大鳳「朝ごはん。食べられないでしょう?」


笑顔であった、正論であった

次はないと警告であった。言葉にしたわけでもない。ただ、その態度が子供達を睥睨する親のようであった

二の句は無く「手伝って?」の声に、ただ元気に「「はーい」」と返事が返せた娘はまだ大人であったと思う


提督 「まだ拗ねてんの?」

水無月「拗ねてないもん…」

提督 「もんって…」

水無月「司令官は…どうせ水無月のことなんてさ…」

提督 「…」



ー廊下ー



水無月「なんで自分まで…」


叩き出された。結果だけで言えばそう

あの後、不貞腐れる水無月を 提督がネコっ可愛がりをし始めた途端の事だった


提督 「これで二人一緒だねっ♪」

水無月「うっさいよっ。朝ごはん食べ損ねたじゃんかっ」


思うようにいかないし、思うようにならない

して欲しいときにしてくれないのに、言いたいけど言えなくて

最後にはゴチャゴチャになる感情を誤魔化すように、悪態をついては司令官を叩いていた


提督「じゃあ、今からごめんなさいしてご飯を食べに行くのと、お昼まで私と我慢するの…」


「どっちがいい?」なんて、悪魔の囁きだった

分かりきった答え、分かりきった返事。たとえ「好き」って言えなくたって

ただ、一緒にお昼まで…その提案はとても魅力的だった


「うん‥」


ただ頷く。ここまで拗れると、もう「そっちこっち」答えるのも億劫だったから

ただ頷いて、半歩だけ司令官に身を寄せた

それでもバツが悪くて、知らず落ちた視線には司令官の指先が映る


握ってほしいな…


そんな欲望、手を伸ばせば叶うだけの なんてこと無い欲望も、何処か遠くに考えていた


「あ…」


不意に、握られた手はとても暖かかった

また からかってるのかと司令官を見上げても、何でも無さそうな顔で廊下の先を見てるだけ


提督「はぁ…お腹すいたな」


思い出したようにそんな事さえ口にしている


水無月「部屋に…お菓子くらいなら…」


部屋で二人っきりになれるチャンスとか思ったわけじゃない

けど、お菓子はあるのはホントだし、お腹はすいたし何も食べないわけにもいかないし


「決まりだ」

「うん…」


自分の意図を汲んでくれたのか、自分の欲に従っただけなのか、それは分からないけれど

引かれるままの手を握り返して、司令官の後を付いていった



ーおしまいー



ゆー 「ねぇ、ポーラ」

ポーラ「いや、ほら、あれですよ?プレゼントは自分がもらって嬉しいものをって?」

ゆー 「うん、そうだね」


枕元にあったプレゼント。もちろんそれは嬉しかったけど

どういう訳か中身はお酒だった。正確に言えばワインだった、随分と懐かしい数字が書いてた分、まあ高いものだろうとは思うけど


ゆー 「でもこれ、ポーラが飲みたいものだよね?」

ポーラ「滅相もないっ。ゆーさんに喜んでもらおうとっ」

ゆー 「じゃあ、ゆー1人で飲んで良い?」

ポーラ「ぅぁぁっぉぉぅぅぃ…」


どこから出るんだろう?そんな声は?

体中から絞り上げた悲鳴に、伸びかかった指先がなんとか留め置かれている


ゆー「はぁ…ワインだけ?」


全部は言わないのに、そんな言葉だけでポーラの目が輝き出した


ポーラ「いえいえいえいえっ。ちゃんと、ちゃーんと、付け合せも取り揃えてますよっ」

ゆー 「用意して?5分で、ゆーは気が短いの」

ポーラ「ただいまっ」


バタバタと慌ただしく部屋を出るポーラ。残されたのは、ゆーとワイン


本当に、こんな時までお酒を用意して…

ただ気になるのは、ゆーの為にって言ってたこと

これで、ただ古いだけのお酒だったらどうしてやろうかとも考える


ゆー「…」


興味本位に伸びた指。難なくコルクの栓を引き抜いて…


「ぁ…」


感嘆に、思わず声が漏れていた…



ーおしまいのおしまいー



能代のクリスマス



XX鎮守府


それはクリスマスの夜の事


能代「それじゃ寝ましょうか?」


寝間着の能代が、ベッドの上から部屋の隅へと呼びかける


いつき「い、いえ。僕は此処で…」


その呼びかけから逃げるように、抱いた枕を抱え直し、下がり様も無くなった隅に身体を押し込む 部屋の主(いつき)


此処は個人の部屋、当然ベッドは一人用。士官用に多少お高く出来てたとしてもだ

二人で寝るとなれば多少なり身を寄せる必要がある。能代の方がどう思ってるかは置いといても

健全な青少年としての自分はその誘いを素直に受けとる訳にもいかなかった


能代 「此処でって…貴方。能代を自分の提督を床で寝させる娘にするつもり?」

いつき「それは…」


ずるい言い方だった

自分の体裁の話だけならともかく、普段 頼りにしっぱなしの彼女たちの話をされるのはどうにも弱い

そもそも こうなったのも彼女たちの好意?に寄るものだから、無下に断るのも能代に悪い気もするのが…






こうなる少し前


パーティーというにはささやかで、普段よりは少しに豪華になった食卓の上

派手さは無いけれど、それでも今年も皆無事な事が何よりのプレゼントだと思っていた


食事も一段落、お腹の膨れた阿賀野が うとうと とだらけ始めるのを皮切りに

弛緩した空気の中、銘々にくつろぎ始めた頃


「ぱんぱかぱーんっ♪」


どこまでも陽気な愛宕の声が響き渡る

食卓の前に立つ愛宕、用意していたホワイトボードを ぐるん と回すと、そこには綺羅びやかな文字でこう書かれていた


愛宕「クリスマス~、ルーレット~♪」


説明しましょう。これは普段 頑張っている提督にプレゼントを贈ろうって企画よ

ただ、私達全員からだと受け取る方も大変 だーかーらー


愛宕「て・い・と・く、このクジを引いてくださいな?」


そして、出て来たのが今年の提督へのプレゼントって訳


いつき「そんな。僕の方こそ皆さんに何も…」

愛宕 「そういう遠慮は良いの」


いつき の口元に人差し指を当て、その先の言葉を塞ぐ

その謙遜は美徳かも知れないが、この場に限って言えば素直に受け取るのが礼儀だと思う


愛宕 「こういう時は「ヒャッハープレゼントだぜーっ!!」とか言われたほうが嬉しいわ」

いつき「い、いえ…流石にそうはなりませんが。ありがとうございます…」


苦笑いの後、普段の笑みを取り戻し、愛宕の抱える小箱に手を伸ばした

開いた穴に手を入れると、指先に触れる紙片の感触

それを選り好みするでもなく掻き分けて、どれとも分からずに これではないかと摘みあげる


ー 能代 ー


そこには綺麗な文字で、見慣れた彼女の筆跡で そう書かれていた





阿賀野「あーあ…阿賀野一生の不覚…」


ぐだり 長い髪もそのままに机の上に溶ける姉


矢矧「どうしてクジにしたのよ…」


姉の思惑はともかく、確実を期すなら1人で夜這いにでも行ってしまえば良かろうに


途端「え?」て 顔をされた。何か不思議なものを見るような目だった


阿賀野「だって私が当たるって思うじゃん?」


途端「え?」て 顔をした。何か不思議なものを見るような目になった

その自信は何処から来たんだろう。単純計算一割以下のくじ引きで 何故ピンポイントで自分が出ると踏んだんだ


酒匂「阿賀野ちゃん…流石に それは無理があるんじゃ…」


妹がまともで本当に良かったと思う瞬間だった


阿賀野「甘いわ酒匂っ」

酒匂 「ひゃいっ!?」


突きつけられた指先、射抜くような姉の視線に おっかなびっくり背筋が伸びる


阿賀野「いける と思ったら いけるのよっ」

酒匂 「ダメだったよねっ」


そのただの事実を言わずにはいられなかった妹と


阿賀野「くそぉぅ…くそぉぅ…」


そのただの事実に打ちひしがれずにはいられなかった姉


雲龍「落ち着いて阿賀野。貴女は何も間違ってはいないから…」


落ち込む阿賀野の手を握る。そうして伝えたのは1つの可能性


雲龍 「もしも あの娘(能代)も いける と考えていたとしたら?」

阿賀野「はっ」


失念、それは盲点。いや、それはそうだ。妹なのだ、この阿賀野の妹なのだ、そうあっても不思議はない

否、むしろそうだろう。普段真面目ぶってる分、鬱屈してるはずだ、むっつりしてるに違いない

夜な夜な提督の洗濯物に顔を埋めてたりしてるかもしれない


阿賀野「覗きに行きましょうっ」

雲龍 「だめよ。すでに提督と一夜を過ごすって大義名分が成立したわ。貴方の思惑どおりにね?」

阿賀野「うぐ…」


裏目、策に溺れた。合法的に提督と一晩過ごす良い手段だと思ったのに、よもやこのような


雲龍「ふたひとまるまる…9時ね…」


時計を見上げ、意味ありげに微笑む雲龍

その口が二の句を告げるその前に「姉さん…」と、ただ静かな呼びかけがあった


雲龍「なぁに?」


含み笑いはそのままに、呼ばれるままに視線を向ける


天城「6時間がどうだが言い出したら怒りますから…」

雲龍「ふぅ…」


灯火を消すかのような吐息に、笑顔に含ませていたものも一緒に吐き出した


そうね、天城(あの娘)の指摘は正しい。よくよく私の事を理解しているわ

6時間云々、確かに考えた。けどそれだけ、言ってしまえばそれだけだ

私は考えただけ、まだ考えただけ、寸刻先には口に出していたとしても今は喉の奥


では、口に出した天城(あの娘)はどうなのかしら?

一体何を考え、何を思って、何が6時間だと想像したのかしら?


雲龍「ねぇ天城?」


問わずにはいられなかった

自分がどうしようもない自覚はあれど、そういう可能性を真っ先に考えた あの娘(天城)はきっと


雲龍「あなた、むっつりでしょう?」




阿賀野「あーあ、まっさか能代に先越されるとはねぇ…」


落ち込んでいたのも一時のこと、踏ん切りがついてしまえばあっさりとしたものだった


矢矧 「能代に そんな気は無いと思うんだけど」

阿賀野「どうかなぁ?男が狼なら、女は豹よっ」

矢矧 「私たちは艦だけどね?」

阿賀野「艦かぁ…」


そんな、当たり前で気にもしてなかったことを改めて言われると、なんかしみじみとしてくる

感傷…とでも言うべきか。嫌とかそういう話ではないけどそうね

艦は恋をしてはいけないのか、なんて考えてたことを思い出したりもする


阿賀野「はっ、これぞまさしく、◯◯航…」


ぐはぁぁっ!!


悲鳴にしては綺麗に過ぎた

横あいからぶん殴られた阿賀野が、分かりやすい悲鳴を上げて床を転がった


酒匂「阿賀野ちゃんっ!?」

矢矧「ほっときなさい。ったく…」


反応が遅れた。一番言わせたくない単語が漏れてしまった


天城「貴女も、大変ですね…」

矢矧「ごめんなさい。姉が下品で…」

天城「いえ、こちらこそ…」


「「はぁ」」と重なる溜息。クリスマスからこれならきっと年末年始もそうなんだと予感させていた


雲龍「ふぅ、妹をからかうのも命がけね」


そんな妹たちをよそに、たそがれる雲龍の頬には今年最後の紅葉が散っていた






阿賀野姉曰く「阿賀野達と一晩過ごせて、喜ばない男はいないでしょっ」

またバカを言い出したと思いはすれど、言うほど反対意見が出なかったのは意外と言えば意外だった


理由は色々。下心全開だったり、面白半分だったり、断る理由もなかったり、あるいは それを言い訳にしてみたり

どっちにしろ、提督(いつき)への好意がそうせたんだろうし、それを勝ち取った提督へのご褒美としては良いのかもしれない


能代「ん、寝たかな?」


少々意地悪を言って 布団に引き込んでから数刻

もぞもぞと、落ち着きのなかった寝相も収まり、ようやくと静かな寝息が聞こえ始めていた


気にならない、と言えば まあ違うんだろう

けどそれは、手間のかかる姉ともう一つ分。出来の悪い弟みたい、なんて言ったら怒るかな

それは冗談だとしても、奇人変人な提督たちの中で、ただただ普通に良くやっているというのは褒められて良いと思う


実際どうなんだろう?阿賀野姉の言う事が言うほど間違ってないにしてもだ


能代「私なんかと一緒に寝て、嬉しいのかな この子は…」


覗き込む。良く言えば可愛らしい、悪く言えば頼りない、寝顔となれば殊更に そんな印象を受ける顔

いっその事、がおーって来てくれれば分かりやすくて良いんだろうけど

普段もそうだし、今だって。年頃らしく照れはするけど それだけで、私達のことをどう思ってるかなんてのは


「嬉しいですよ、それは…僕だって…」


起きてたらしいし、次いでに聞こえてもいた

そうしてそれっきり、布団の中に顔を埋めて寝たふりをしてしまった


かわいい…


正直そう思った、思ってしまった。阿賀野姉 的には 「きゅんっ」てなったって言う所だ

いっその事がおーっていってしまおうか…。いやいやいやいや、それでは阿賀野姉の事を言えなくなる

いくら合法的に二人っきりになったとは言えだ、此処ぞとばかりに手を出すのはどうなんだ


「涎じゃお腹は膨れないのよっ」それは何時ぞやの姉の言葉


うっさい黙れ お馬鹿姉。私の中で叫ぶんじゃない、私の純情を焚き付けるな

弟みたいに思ってた子に手を出すなんて、ブラコンじゃあるまいにっ


「それの何が悪いのっ。せっかく人の身体を持って生まれてきたのに、使わなきゃしょうが無いじゃないっ!!}


ほんとうるさいっ、頭ん中近代化改修してやろうか


「あなた好みの女に、し・て・ね…きゃっ(はーと」


とかなんとかもうマジで言いそうで困る。居ても居なくても私を惑わすか、あの姉は

私は別に、あくまでも…


もぞり…


頭のなかで姉を張っ倒している時だった

温もりが近くなる。ベッドの端ギリギリで寝ていた提督が、その半身分こちらに身を寄せてくる


だめだった…


結果だけを言えばそう。そんな端っこじゃ危ないと手招きしたのは私だったのに

こうして寄られてみると思った以上にドキドキするし、そうして今 手を伸ばしてしまっていた


「ふれーっふれーっ、の・し・ろっ♪」

相変わらず、頭の中の姉はうるさいが、うっさい事にはうっさいが、もう黙れとは言えなくなっていた


抱き寄せる。何も言わない代わりに特に抵抗もされなかった

抱える両手に力を込める。それは、弟にする優しさよりも、恋人にするような熱さを込めて




島風「提督っ、おはよーございまーすっ!!」


朝一番。島風の元気なご挨拶

けれど、なんかぎこちない空気の二人に首を傾げずには居られなかった


いつき「あ、はい。おはようございます、島風…」


思い出したように返ってくる挨拶でさえ頼りのない

隣にいる能代の様子を伺っても、それは同様に覚束ない感じだった


はて?と考える

昨日…正確には昨夜。プレゼントと称して提督と一晩過ごすようなそんな企画の後

導き出される結論も何も、それが原因だと考えるのが一番速い


「手、早いんですね、提督…」


さっと視線を逸らした先で冷やかすようにほくそ笑む島風だった


「誤解です…」「何も無いから…」


そんな言い訳、大して意味が無いことは二人がよくわかっていた



ーおしまいー


後書き

夏以降、ちょっと水無月をからかくのが面白くなっていました
個人的に今年半分は水無月の年だったように思っていたら
最後に長月の限定グラ更新です。良いクリスマスプレゼントになりました

ちなみに、能代だったのはダイスを振った結果です
阿賀野とか、雲龍とか、葛城までは考えてたけど、まったく予想外の方向にいったのでちょっとびっくり

はい、というわけで最後まで読んでくれた方。本当にありがとうございました
貴重な時間が少しでも楽しい物になっていれば幸いです



卯月「うーちゃんのーっ」
弥生「やってみたかっただけのこーなー」
ゆー「ぱちぱちぱち…」

卯月「今回はサンタコスで有名な あの娘で遊んで見ようと思うぴょん」
弥生「あの娘で…」
ゆー「ほら、さっさと歩いて…」

翔鶴「あ、あの…私どうして此処に、瑞鶴は?」
弥生「今日は1人」
翔鶴「今日はって何っ!?」
ゆー「大丈夫、すぐ終わる。貴女次第だけど」
翔鶴「こわいこわいこわい…」
卯月「うだうだ言ってないでちょっと手伝うぴょん」
翔鶴「手伝うって何をすれば…」
卯月「簡単だぴょん。その場でクルって回ってくれれば良いぴょん」
弥生「せっかくのサンタの衣装が映えるような感じでね?」
翔鶴「は、はぁ?そのくらいなら…こう?」

くるくる…

卯月「これぞまさしく、回転翔鶴」
翔鶴「へ?」
ゆー「英語で言うとドリル」
弥生「日本語に直すと回転衝角」
翔鶴「わ、私…そのためだけに呼ばれたの…」
弥生「うん」
卯月「妹より先に出番があって良かったぴょん。これで幸運艦の仲間入りだぴょんっ」

翔鶴「不幸だわ…」



ー以下蛇足に付き



提督「水無月可愛かったねっ」
皐月「…」
提督「どうしたの?」
皐月「別に…」
提督「さっちんも可愛いよっ」
皐月「そういうのは良いんだよ」
提督「そう?それじゃあネコっ可愛がり始めるけど宜しいな?」
皐月「よくないよっ、こっちくんなーっ」
提督「あははははっ。逃げられると思うてか」



水無月「二人して何さ…コメント返し忘れてんじゃないの…ばーかばーか。いいもん自分がやっちゃうから」



・初コメ

水無月「コメントありがと。それと、全部読んでくれたんだね。楽しんで貰えたなら嬉しいよ、にひひっ
    うちの司令官あんなんだからね。頓珍漢な返答するかも知れないけど多めに見てね?」

・球磨ちゃん と ゆー

水無月「シビアな考え方が良いんだって」
球磨 「シビア?」
ゆー 「しびあ?」
水無月「なんで首かしげるの?」
球磨 「戦場に敵がいたら倒さなきゃ嘘だクマ」
ゆー 「ですね」
水無月「もう、二人して息を吐くように敵を倒すんだから…あははっ…」

水無月「前回は確かに、球磨ちゃん と ゆーちゃんの無双回だったね」
ゆー 「そう?ゆーはただAdmiralの力を借りただけ…」
水無月「いやでもあれ、無くても勝ってたんじゃない?」
ゆー 「切り札は最初に切るものだって、球磨が言ってました」
水無月「球磨ちゃん…」
球磨 「抱え落ちなんて目も当てられないクマ」
水無月「そうだけど…。球磨ちゃんだって無くても勝ててたんじゃない?」
球磨 「そういうな。たまには全力ださんと鈍るクマ」
水無月「あーもー。ごめんねこんな娘達で」



大和「ちょっと待ってください。この鎮守府最強じゃないですかって、聞き捨てなりません」
夕立「ちょっと試してみるっぽい、海(おもて)でるっぽいっ」
長良「ええ、ほんとちょうどいい機会だし。加減どっちが上か決めましょうか」

暁 「それなら私もっ」
龍驤「嬢ちゃんは引っ込んどれって場違いや」

いつき「長門は出ないのですか?」
長門 「ん?活躍してこいと言うなら最大限努力させてもらうが?」
いつき「いえ、なんか不毛なのでやめておきましょうね」
長門 「同感だ」

水無月「最強談義っていうの?男の子って好きだよね、そういうの」
ゆー 「ん?ゆー達は女の子だよ?」
水無月「うん、そうだね」


・電(プラズマ)

雷「あ、でもこの娘ちょいちょい 口悪いわよ?」
電「そんな事無いのです。電は真面目だと司令官さんも言ってたのです」
雷「ネコ被ってるだけじゃないの~?」
電「今度余計なことを言うと口を縫い合わせるのですっ…。こんな感じでしょうか?」

水無月「いま、ちょっと目がマジだったんじゃ…」
響  「触らぬ神に祟りはないんだよ?」
水無月「あ、はい…」


・敵は殲滅する主義

球磨「くまくまくまくま♪せっかく手間暇かけて育てたんだ、使いたくもなるクマ」
提督「そんなの、私はただ蒼き清浄なる世界の為にって」
球磨「ダウトだクマ。自分の邪魔をされるのが何より嫌いなくせに」
提督「うふふふ…敵は討たねば、ね。奪われるくらいなら、いっそう…いっそうに」

・次回は…

水無月「今回は…」
提督 「かわいいかわいい水無月のターンだったねっ」
水無月「うっさいのっ。自分のことは良いんだよっ」

提督 「でも次回は多摩ちゃんかなーって気はしてるよ。まぁ、皐月はいつでも可愛いからな」
水無月「よかったね、さっちん…」
皐月 「なに拗ねてんのさ」
水無月「拗ねてないっ」
提督 「そうだね。私が悦ぶだけなの分かってるもんね」
水無月「むっかぁ…もうっ、司令官はっ」
提督 「では、ネコっ可愛がりを始めるが宜しいな?」
水無月「え、ちょ、あぁっ、こっちくんなぁぁぁっ!?」
提督 「あははははははっ、逃げられる思うてか」

皐月「はぁ、全く…それじゃ、またね?」



さて、最後までご覧いただきありがとうございました
また、いつも コメント・評価・応援・オススメも合わせ、重ねてお礼申し上げます

皆様、秋イベお疲れ様でございます。良い戦果は得られたでしょうか
私は…情報確認した途端、速攻で丙に落としましたね。正直面倒くさかったし、実際面倒だった
何より、西村艦隊とか志摩艦隊半分くらいしか居なかったし
最低限、試製東海を取得したくらいで。あとは全てにおいて涼月を優先しました、お涼さん可愛い

それでは、年末年始と忙しなくなりますがお体に気をつけて お過ごしください


ー以下プロフィール(長いー


提督
練度:神頼み 主兵装:刀 物理無効・神出鬼没
「触らぬ神に祟りなしって、言うだろう?」
長髪の黒髪、何時も気だるげな表情をしてる癖に、人をからかうときだけはすっごい楽しそう
一応、白い制服を着けてはいるが、上から羽織っている浴衣が全てを台無しにしている、不良軍人
そもそも、軍人どころか人ですら無い、元土地神様
覚えている人もいなくなり、ようやく開放されたと思えば、深海棲艦が湧いてきて…
3食昼寝付きの謳い文句も手伝って、提督業を始めだした
性格は、ほとんど子供。自分でやらないでいい事はまずやらない、明日できることはやらないで良い事
悪戯好きで、スカートめくりが好きなお年ごろ
また、結構な怖がりで、軽度は人見知りから始まり、敵は全て殲滅する主義

皐月ー愛称:さつきちゃん・さっちゃん・さっきー
練度:棲姫級 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「え、司令官かい?そりゃ…好き、だよ?なんてな、えへへへ♪」
初期艦で秘書艦の提督LOVE勢。提督とは一番付き合いの長い娘
その戦闘力は、睦月型どころか一般的な駆逐艦の枠から外れている程…改2になってもっと強くなったよ
「ボクが一番司令官の事を分かってるんだから」とは思いつつも
まだまだ照れが抜けないせいか、ラブコメ時には割とヘタレである

睦月ー愛称:むつきちゃん・むっつー・むっつん
練度:褒めてっ 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「提督っ、褒めてっ!」
わかりやすい提督LIKE勢、「ほめて、ほめて~」と、纏わりつく姿は子犬のそれである
たとえその結果、髪の毛をくしゃくしゃにされようとも、撫でて貰えるのならそれもよしっ
好感度は突っ切っているが、ラブコメをするにはまだ早いご様子

如月ー愛称:きさらぎちゃん・きさら
練度:おませさん 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「司令官?ふふ…好きよ?」
提督LOVE勢。良い所も悪い所もあるけれど
むしろ、悪い所の方が目立つけど、それでも あなたが大好きです
だから、何度でも言いたいし、何度でも言われたいの、ね?司令官?

弥生ー愛称:やよいちゃん・やよやよ・やーよ
練度:無表情 主兵装:3式爆雷 好感度:★9
「司令官?好きだよ、普通に」
普通の提督LOVE勢。変わらない表情をそのままに平気で悪戯をしてくる娘
表情が変わらないならと、大袈裟なリアクションも いつもの澄まし顔で本気に取ってもらえない
結局は卯月の姉、卯月絡みで何かあったら半分くらいは弥生のせいと思っていい

卯月ー愛称:うーちゃん・バカうさぎ、うーちゃんねーさん
練度:ぴょんぴょん 主兵装:超10cm高角砲★MAX 好感度:★7
「司令官?そんなの大好きに決まってるぴょんっ」
ぴょんぴょんする提督LIKE勢。毎日ぴょんぴょんと、あちこちで悪戯しては怒られる毎日
主な対象は瑞鳳、「だって、からかうとおもしろいだもん」なんのかんので構ってくれる瑞鳳が好き
口が滑る水無月と違って、一言多いタイプそれもわかった上、いらん事をよく言う2人である

水無月ー愛称:みぃ・みーな
練度:うん、わかるよ 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★8
「司令官、呼んだかい?」
よく笑う提督LOVE勢。艦娘として姉として妹として仲間として
頼って欲しいと自己アピールは欠かさない。欠かさないけど裏目にでる
胸を張った途端の平謝りが板についてきた
一言多い卯月と違って、よく口が滑るタイプ、いらん事を良く言う2人である
自分が結構ツンデレ気味のやきもち焼きだと気づいたこの頃、降って湧いた恋愛感情と格闘中

文月ー愛称:ふみ、ふーみん、文月さん
練度:ほんわか 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★9
「しれいかん?えへへー…なーいしょっ♪」
ふんわりとした提督LOVE勢。ちゃっかりと美味しい所はいただくタイプ
ラブコメをする姉妹たちの背中を押したり、喧嘩の仲裁に入ったり
緩衝材みたいに立ち回りつつ、実際はプロレスのロープみたいに跳ね飛ばしてくる
二人っきりになるとそこはしっかりと、ラブコメだってやってみせる
本人曰く「大福餅」白くて甘くて…その先は内緒

長月ー愛称:なつき、なっつん、なっつ
練度:頼りになる 主兵装:5連装酸素魚雷 好感度:★8
「司令官…いや、まあ…いいだろ別にっ」
おでこの広い提督LOVE勢。司令官に ちゅーしてこの方
自分の感情を見ない振りも出来なくなり、最近は割りと素直に好意を見せてくれたりもする
自分の感情に振り回されるくらいにはラブコメ初心者。あと、シスコン(菊月)

菊月ー愛称:菊→菊ちゃん→お菊さん→きっくー→くっきー
練度:威張れるものじゃない 主兵装:12・7cm連装砲B型改2★MAX 好感度:★8
「ながなが?ながなが ながなが」
箱入り提督LIKE勢。おもに長月に過保護にされてるせいでラブコメ関連はさっぱり
しかし、偶に見せる仕草はヘタなラブコメより攻撃力は高い。やっぱり如月の妹である
大艦巨砲主義者、主兵装は夕張に駄々を捏ねて作らせた。それとシスコン(長月)
最近、司令官との共通言語が出来た。合言葉は「ながなが」

三日月ー愛称:みつき・みっきー
練度:負けず嫌い 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★9
「し、しれいかん…そ、その…好きですっ!」
おませな提督LOVE勢。どこで仕入れたのか変な知識は一杯持ってる
そして、変な妄想も結構してる。すぐ赤くなる、可愛い
提督と望月に、からかわれ続けたせいで、たくましくなってきたここ最近
ラブコメモードは基本に忠実

望月ー愛称:もっちー、もっち
練度:適当 主兵装:12・7cm連装砲(後期型  好感度:★MAX
「司令官?あー、好きだよ、好き好き」
適当な提督LOVE勢。とか言いつつ、好感度は振り切ってる
だいたい司令官と一緒に居られれば満足だし、司令官になんかあれば不言実行したりもする
ラブコメには耐性があるが、やるとなれば結構大胆

球磨ー愛称:ヒグマ・球磨ちゃん
練度:強靭・無敵・最強 主兵装:46cm…20.3cm(3号 好感度:★MAX
「提督?愚問だクマ」
突き抜けてる提督LOVE勢。気分は子グマの後ろに控えている母グマ
鎮守府と提督になんか有ろうものなら、のっそりと顔を出してくる、こわい
積極的にラブコメをすることもないが、昔は提督と唇を奪い合った事もある
大艦巨砲主義者。最近、私製46cm単装砲の命中率があがった、やったクマ

多摩ー愛称:たまちゃん・たまにゃん
練度:丸くなる 主兵装:15・2cm連装砲 好感度:★6
「提督?別にどーとも思わないにゃ?」
気分は同居ネコ。とか言いつつ、なんのかんの助けてくれる、要は気分次第
絡まれれば相手もするし、面倒くさそうにもするし、要は気分次第
特に嫌ってるわけでもないし、いっしょに昼寝もしたりする、要は気分次第
ラブコメ?何メルヘンなこと言ってるにゃ

北上ー愛称:北上様・北上さん
練度:Fat付き 主兵装:Fat付き酸素魚雷 好感度:★7
「提督?愛してるよん、なんちって」
奥手な提督LOVE勢。気分は幼なじみだろうか
このままゆるゆると、こんな関係が続くならそれで良いかなって思ってる
最近の趣味はFat付きをばら撒いて海域を制圧すること

大井ー愛称:大井さん・大井っち
練度:北上さん 主兵装:北上…53cm艦首(酸素)魚雷 好感度:★8
「提督?愛してますよ?」
分かりにくい提督LOVE勢。そうは思っていても口にはしない、絶対調子に乗るから
足と両手が埋まったなら、胸…艦首に付ければいいじゃない、おっぱいミサイルとか言わない

木曾ー愛称:きっそー、木曾さん
練度:悪くない 主兵装:甲標的 好感度:★7
「提督?まあ、アリなんじゃないか?」
カッコイイ提督LOVE勢。提督に赤くさせられたり、提督を赤くしたりと、まっとうなラブコメ組
そういうのも悪くはないが、本人はまだまだ強くなりたい模様
インファイター思考だけど、甲標的を使わせたほうが強いジレンマ

金剛ー愛称:こう・こうちゃん・こんご
練度:Burning Love 主兵装:Burning…46cm3連装砲 好感度:★MAX
「提督…Burning Loveです♪」
分かりやすい提督LOVE勢。提督の為ならたとえ火の中水の中
何時からだったのか、出会った時からか
ならそれはきっと運命で、この結果も必然だったのだろう
けれど、鎮守府ではオチ担当、艦隊の面白お姉さん
取り戻せ、お姉さん枠

瑞鳳ー愛称:ずいほー・づほ姉ちゃん
練度:卵焼き 主兵装:99艦爆(江草 好感度:★6
「だれがお姉ちゃんよっ」
気分は数ヶ月早生まれな幼なじみ。ラブコメルートもあった気がしたけど、何処行ったかな
卯月にからかわれて追っかけまわすのが日課。弥生に唆されてモヤモヤするのも日常
だからって、別に卯月を嫌ってるわけでもなく実際はその逆である

夕張ー愛称:ゆうばりん
練度:メロン 主兵装:軽巡に扱えるものなら何でも 好感度:★6
「ゆうばりんって…気に入ったのそれ?」
気分は一個上のお姉さん。卯月や菊月の駄々に付き合ったり
球磨や提督の無茶振りで、アレな兵装を作ったりと、信頼と安心の夕張さんである
特に決まった装備は無く、戦況次第でなんでも持ち出すびっくり箱、安心と実績の夕張さんである

大鳳ー愛称:大鳳さん
練度:いい風 主兵装:流星改 好感度:★9
「提督、愛してるわ」
素直な提督LOVE勢。金剛見たいにテンションを上げるでもなく、息を吐くように好意を伝えてくる方
ラブコメに悪戯にと我慢強い方だが、許容量を超えると…
その落ち着いた物腰からは、艦隊の保護者っぽくなっているが、内心は見た目通り歳相応だったりもする
最近は大人気ないと周知の事実、本人は一応否定してるつもり

U-511ー愛称:ゆー、ゆーちゃん
練度:ですって 主兵装:WG42 好感度:★8
「Admiral…提督さん、次は何をすれば良い?」
好きとか甘いは良く分からないけれど、Admiralの お手伝いが出来ればいいなって思います
素直、とても素直、素直すぎてすぐ手が出るくらい素直
鎮守府の番犬・猟犬・あるいは狼も通り越して、やっぱり番犬の位置に落ち着いている
如月に貰った三日月型の髪飾りは宝物

ポーラ-愛称:ポーラさん
練度:赤ワイン 主兵装:白ワイン 好感度:★7
「提督さん?面白い人ですよねー」
ゆーの舎弟。あんまりな言い方をすれば、そういう立場
酒は飲んでも飲まれるな。口も態度も緩くなるが、意外と理性は残ってる
酔が醒めると口も態度も固くなるのを気にしてか、平時はもっぱら酔いどれている


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2017-12-19 19:43:12

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2017-12-19 19:43:10

このSSへのコメント

1件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2017-12-21 15:15:59 ID: 1CyQrico

こんにちは、アーケード提督です。今回は水無月が可愛い回でしたね!ヤキモチ焼いてモヤモヤしてるみぃちゃんも可愛いよ!皐月と文月が水無月のために色々やってくれているのを見て、「やっぱ睦月型は最高だわ」と思いました。最高だね!
北上様もなかなか踏み切れずモヤ~としてるところが可愛い!頑張って!
アーケードでは秋イベで大鳳さんが実装されました‼もちろん手に入れて大切にしています。さっちゃんもたくさんカットインしてくれて感謝です‼MVPは金剛さんでした。皆頑張ったね…ありがとう
お金が一万近く飛んでいったけど満足です!

長くなってしまいましたが、今回も楽しかったです。次も待ってます!次回は多摩ちゃんか~、ラブコメできるんですかね…


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください