2017-03-24 23:18:30 更新

概要

新人提督として着任した主人公。だがその鎮守府には他所の鎮守府にはない特徴があった…


前書き

趣味人達の集う鎮守府が若干シリアス気味なので、純生のハーレムコメディ(?)を目標に書いて参ります(笑)



最初のオトコ




波止場にて





提督「やっと着いた…(ハア…)」


提督「全く参るよな~。士官学校で卒業間近に喧嘩してぼっこぼこにした奴が元帥の孫で、周りは奴の味方しておれの責任にされて退学は免れたけどこんな僻地の島に飛ばされるわで散々だ…」


提督「しかも何だこの八点葉(ハッテンバ)鎮守府ってヤバイ名前の鎮守府は?青ツナギのいい男でもいる便所でもあるのか?」



提督「まぁとにかくここが俺のスタート地点になるわけだ。何とかして本土に帰れるぐらいの功績を挙げなきゃな!」


提督「ところで迎えが来るはずなのにまだ来ないとは、5分前行動が徹底されていないのか?ここの鎮守府は」


??「失礼、あなたが本日着任の提督か?」


提督「ん?ようやく来…」






そこにいたのは身長190㎝、筋肉モリモリマッチョマンの大佐もビックリなマッチョな人物だった。







??「失礼、私は八点葉鎮守府秘書艦兼臨時提督代行、長門型戦艦の一番艦、長門だ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ(ムキムキ)」


提督(ーーー!何だあれ?何だあれ?何だあれーーー!?縦にも横にもでかーーーーーーい!)


長門「遅れてしまい申し訳ない。何せ久しぶりに鎮守府に提督が着任するとあって私を含め皆で歓迎の準備をしていて遅くなりました(ムキムキ)」


提督「え、えーと、時間厳守はか、海軍の、いや、集団行動の基本である。それを、お、疎かにするとは何事か!!(なんか怖い、怖いし、逆らうと殺されそうだけどちゃんと言うべき事は言わなくちゃ、し、示しがつかん!!つかんけど怖えー!何だあの殴り合いしたら軽く相手を殴り殺しそうな拳は!?)」


長門「…確かにその通り、しかし(ギロッ!)」


提督「ひ、ひぃっ!!」


長門「遅れたのは秘書艦たる私の責任、ここは私一人を罰していただき、他の者には何とぞ寛大な処置をお願いしたい(90度のお辞儀)」


提督「え、えーと(困惑中)」


長門(お辞儀継続中)


提督「(な、なんか言わなきゃ!、言わなきゃ!)な、ならば長門、君に罰を与える。姿勢を直せ!」


長門「ハッ!(ビシッ!)」


提督「(直立不動こえー!)あ、足を開き、歯を食いしばれ!!」


長門「ハッ!(足開き歯をくいしばり)」ギリギリ…


提督「い、いくぞ長門!(えーいこうなりゃあヤケだ!全力でいくぞ!!後なんか知るか!)」


バチーン!(提督の全力ビンタが当たった!)














長門「提督、そんな軽い叱責でよいのですか?(HP約100000000ー1=99999999)」


提督「(まるっきり効いてねー!)い、いや、その~あれだ、遅刻は許されないことではあるが、俺を歓迎してくれる気持ちはとても有難いので、今回はこれで処罰終了とする。以後気を引き締めて事に当たるように」


長門「提督…(キュン)」


提督「(…なんかフラグが立った気がする)さて、処罰もすんだしさっそく鎮守府へ案内を頼む。」


長門「了解しました。ではさっそく向かいましょう(ムキムキ)」


提督(イチイチ動く度にスカートが短いからパンチラしてるけど足の筋肉が逞しすぎるから嬉しくねー!)















提督「長門、これは何だ?」


リヤカー付き自転車


長門「いつも時間に余裕がある時は車なのですが、あわててきたもので。後、提督のお荷物も運べて筋トレにもなるのでつい…(顔真っ赤)」


提督(何処に照れる要素が?後、時間がって…車の方が速いんじゃないだろうか?)


長門「さあ提督、皆も待ちかねているのでさっそくお乗り下さい!」


提督「わ、わかった…」


長門「乗りましたら適当な所に掴まっていて下さい、ちょっと飛ばしますので!(ニッコリ)」


提督「おい、なるべくあんぜ…」


長門「では、参りましょう!フウン!!」



シュギャアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!



提督「ーーーーーー!!(恐くて声が出せない)」



時速255kmにて走行中ーーーーーーーーーーー




長門「いかがですか提督?この島は本土ほどの賑やかさはありませんが、海と山に恵まれた自然豊かな場所なのですよ!(シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ)」


提督「……(絶賛恐怖中につき海を眺めて気をまぎらわせていて聞いてない)」


ーーー後ろを振り向いた長門は真剣な目付きで海を眺める提督を、「海を見つめるあのまなざし……きっと海域攻略にむけての作戦を練っておられるのだろう。来たばかりだというのに、真剣な方だ。」と自分は何もしてないのに好感度がうなぎ登りになっているとは知るよしもない提督であった。






オトコ達との邂逅






ーーーーー八点葉鎮守府正面入り口


長門「さあ提督、着きました」


提督「お、おぅ。ご苦労だった(グッタリ…)」


長門「予定より少し遅れましたが、何とか間に合いました」


提督「そ、そうか。それはな、なによりだ。あ、アハハハハハ……(自転車でもドリフトってできるんだなー。タイヤが自転車じゃああり得ないスキール音鳴らしてコーナーをクリアしてたし)」


長門「今現在遠征・哨戒任務中の者を除いて待機・非番の者は全て鎮守府にいるのでまずは顔合わせをしようと思いますがいかがでしょう?」


提督「そ、そうだな。では2時間後に全員を講堂に集合させてくれ、俺は執務室と私室の確認をしたら鎮守府の設備の確認をするからまずは執務室に案内を頼む」


長門「承知しました、ではこれから…」


????「お待ち下さい!」


提督「ん?君は…」


????「自分は八点葉鎮守府所属、揚陸艦兼、鎮守府憲兵隊隊長、あきつ丸であります!(ムキムキ、ムッキーン!)」


提督(マッチョ2号キター!っつーかさっきからマッチョしかいないんだがどうなってんだここは!?俺は悪い夢でもみてんのか??)


長門「おおあきつ丸、今日も大胸筋のバルク(筋肉の大きさの事)が絶好調じゃないか(ニッコリ)」


あきつ丸「な、長門殿、お褒めいただくのは嬉しいのですが…だ、男性の前で胸の事を言われるのは、そ、その…(モジモジ)」大胸筋ピクンピクン!


長門「おっと、すまない。いつもの調子でついうっかりしていた。全く、長いこと“普通"の男性の目が無いからと、つい気がゆるんでいたが、これからは気を引き締めんとな(ウンウン)」


あきつ丸「全くでありますな!」


長門&あきつ丸「「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」」



提督(アハハハハじゃねーよ筋肉ゴリラ1号と2号!こっちはもういっぱいいっぱいだよ!!それとあきつ丸!!頬を染めて恥ずかしがってるんじゃない、俺に筋肉フェチのケはねーよ!!)




長門「所であきつ丸、ここに来たということは…」


あきつ丸「おっと、忘れる所でありました、そちらの新規着任の方、申し訳ありませんが身分照合を致しますので身分証の提示をお願い致します!」


提督「あ、ああ、了解した(身分証提示)」


あきつ丸「ご協力感謝します。では…」


あきつ丸「ふむふむ…お名前は細井万智緒(ほそいまちお)殿でありますか。」


提督「親が万(よろず)の智を結ぶ緒を身に付けた知識人になって欲しいとつけてくれた名だ。だが、なんの因果か軍人を選んじまったがな(苦笑)」


あきつ丸「い、いえ、大変素敵なお名前かと…」


提督「世辞はいい、気にしていないから心配するな」


あきつ丸「は、はい!」


あきつ丸「では、今度はボディチェックをしますので降りて立って頂けますか?」


提督「ボディチェックまであるのか?」


あきつ丸「念のためであります。さあ、こちらへ」





ーーーーボディチェック中



提督(……長い。一体いつまで人の身体を触ってんだこいつは!しかも……)



あきつ丸「はあ…はあ…(ウットリ)」


長門(ジイーーーーーーーー)


提督(なんか妙に息が荒いわ、密着寸前で耳元に息がかかるわ、しかも何故か尻を揉まれているような気がするわで気が気じゃねーー!さっさと終わってくれーー!!)


あきつ丸「…んて…な…肉なのでありましょう。こ、これは…素敵…」



提督「な、なああきつ丸。も、もういいかな?そろそろ準備をしたいんだが…」


あきつ丸「…ハッ!も、申し訳ありません!大変結構なおし…じゃなかった。問題ありません!」


提督(今こいつお尻って言いかけたか?!)


長門(ムッスー!)


提督「ん?どうした長門?」


長門「…何でもありません(プイッ!)」


提督「よーし、それじゃあ執務室に向かうか!長門、案内を頼む」


長門「了解しました、あきつ丸、二時間後に講堂に集合だ、遅れるなよ」



あきつ丸「了解であります!長門殿!」


長門「では提督、私は自転車を置いて来ますのでここでお待ち下さい。すぐ戻りますので」チリンチリン~


提督「え、ちょ、(まてまてまてーー!こんなところに置いてくな!こいつにナニされるかわから)」




ガシッ!


提督「あの~、あきつ丸君。何故俺の肩をつかん」


グイッ!(提督引き寄せ)



あきつ丸「…自分はいつもこの辺りにおります。今度ゆっくりお話をしたいので、御都合のよいときにお訪ねください。お待ちしています(ニッコリ)」


提督(ヤバイ…こいつ、確実に俺を狙ってきてる!超こえー!)


あきつ丸「何ならお待ちの間に自分の詰所でお話でも…(ハアハア!)」


提督(嫌だよ、絶対肉体言語で性的会話になる未来しか見えねーよ!)


提督「い、いや、ここで長門を待つよ!居ないとまずいし…(震え声)」


あきつ丸「いえいえ、提督殿を立たせていては申し訳ありませんから(ガシッ!)」


提督「お、おい、何故俺の腕をつかむ?痛いんだけど!?」


あきつ丸「いいから来るであります!(睡眠薬入りの)美味しいお茶をご馳走するであります(グイグイッ)!」


提督(だ、駄目だ…た、助けてー!アンパ○マーン!!)


??「ただいまー!今帰ったよ!」


提督「へ?」


あきつ丸「ん?誰でありますか?いいところで…」


最?「あきつ丸さんこそ何やってるの?こんな入り口近くで?」


三?「全くですわ、こんな往来ではしたないですわよあきつ丸さん!」


あきつ丸「おや、最上殿に三隈殿、お帰りなさいであります!」


最上「ただいま、今遠征から帰ったよ!(ムキムキ)」


三隈「くまりんこも一緒ですわ(ニコッ!)」


提督(出たー!マッチョ3号ー!でも相方の見た目は普通だあー!!やっと、やっと普通の奴に会えたー!!!)


提督「あ、えーと、君達は…」


最上「ん?僕の上腕二頭筋が気になるのかい?(力こぶれ!フロントダブルバイセプス!!)」


三隈「モガミンの筋肉は魅力的だから気になるのは当然ですわね(ウフフフ)」


提督(駄目だこりゃー!人の話聞いてねー!頭ん中まで筋肉だ!!このボクっ娘は!?相方も天然ちゃんだし!!!救いは無いんですか!)


長門「提督、お待たせしました…っと、最上に三隈も帰っていたか」


最上「あっ、長門さん!ただいま!ナイスバルク(ニコッ)!」


三隈「ただいま帰りました、ナイスバルクですわ(ニッコリ)」


提督「…何?それは挨拶なのか?」


最上「うん、この鎮守府だけの非公式の特別な挨拶なんだけどね!」


三隈「お互いの筋肉を誉め合う事で仲間意識とモチベーションを高める効果も期待できるのですわ(ニッコリ)」


長門「うむ、ナイスバルク!今日の最上はいつにも増して気合いが入っているようだな!」


最上「もっちろん!今日はいよいよ新しい提督が来て…ってあれ?そこの男の人って…」


三隈「そういえば先ほどからいらっしゃいましたけど?」


提督「(やっと気がついたんかい!!)あ、挨拶が遅れてすまない。本日よりこの鎮守府の提督として着任した細井だ。え、えーと、な、ナイスバルク!…で、いいのか?この場合は?」


最上「あははっ!さっそく使ってくれるなんて、嬉しいな」上腕二頭筋ピクン!ピクン!


三隈「どうやらモガミンに気に入ってもらえたようですわ。くまりんこも大変嬉しく思いますわ(ウフフフ)」


提督「ん?待てよ?それならさっきあきつ丸も言ってるはずじゃあ…」


最上「あきつ丸さんは鎮守府の門番としても活動してくれているから他所の人が来た時にうっかり出ないように門の近くではやらないんだ。その代わり鎮守府の施設内では普通にこの挨拶を使えるんだよ!」


提督「そうか。ならいいんだ。もしあきつ丸だけ仲間はずれ、なんて事があったらその挨拶は禁止しないといけないところだったよ(フゥ)」
















あきつ丸「提督殿……(キュキューン!)」


最上「あははっ!まっさか!あきつ丸さんは僕らの大事な仲間だよ?仲間はずれなんかにはさせないさ(ニコッ!)」


三隈「モガミンの言うとおりですわ。私たちが日々穏やかに過ごせるのもあきつ丸さんが非番の日も目を光らせていてくれるからですわ。感謝こそあれど、仲間はずれなんてあり得ませんわ(プンプン!)」


提督「おっと、すまない。どうしても気になったんでね。他意はないんだ、許してくれ」


三隈「ウフフフ、わかっていますわ、ちょっと提督の反応を見てみたかったんですの」


最上「へえー、三隈がそんな反応を示すなんて。提督に興味津々なんだね!」


三隈「ええ、もちろん一番はモガミンですけれど、中々の好男子とお見受けしましたわ」


提督「あまり顔には自信がないんだがなぁ(苦笑)」


三隈「外見は飾ればどうとでもなりますけど、中身はそうはいきませんわ。その点ではかなり好印象ですわ」


提督「そ、そうか…な、ならば皆についてきてもらえるように精進するとしよう(ア、アハハハハハ…)」


三隈「ええ、ぜひともお願い致しますわ。期待してますわよ(ニコッ)」











オトコという意味





ーーーー提督、長門移動中


長門「申し訳ありませんでした提督、まさかあの後長話が始まるとは…」


提督「あはははっ。なあに、女も3人寄ればかしましいのは昔からの常さ、むしろ女の子らしいじゃないか。業務に差し支えがなければ交流はおおいに結構だ」


長門「……提督は前任の方とはだいぶちがいますね」


提督「ん?前の提督はどうだったんだ?」


長門「いない方の事を言うのはあまり好みませんが…あまり我々と交流しようとせず、最低限しか関わりを持とうとしませんでした」


提督「それだけか?」


長門「はい。それ以外は業務に支障がでるような事はありませんでしたし、我々もあまり気に止めなかったので」


提督「そうか。まぁ“大切なのは今とこれから”だ。何故なら過去ができる務めは教訓を与える事だけだからな」


長門「中々に深い言葉ですね。どなたの言葉ですか?」


提督「ここに来る直前まで研修でお世話になっていた鎮守府の先輩提督の教えさ。士官学校を出ていない、民間出身の人だが、提督たるものの矜持を授けてくれた俺の恩人だ」


長門「そうですか。私も一度会ってみたいものです」


提督「ん?そのうち対抗演習申し込むつもりだからその時にでも会えるさ」


長門「そ、そうですか…」


提督「どうした?あまり嬉しくなさそうだが」


長門「提督は…この鎮守府の事はどこまでご存知で?」


提督「ご存知もなにも場所しか知らされてないが?」


長門「…そうですか…」


提督「何か事情がありそうだな。おっと、ここが執務室か。とりあえず、続きは中で聞こうか」





ガチャッ





ーーーその時の光景はまるで西洋絵画のようだった、と後に提督は語ったという



提督「ん?誰かいるのか?」



執務室の窓から射し込む日の光りに照らされてーーーー



?「ふえっ?」



水に濡れたであろう制服が床に投げ捨てたように散らばりーーー



提督「ん?」



肌に濡れて引っ付いたパンツを脱ごうとーーーー



長門「あっ」



身体をふいていたタオルを手に持ちーーーーー



???「えっ?」



パンツに手をかけて足首まで下ろしーーーーー



?「キチャッタコレ!」



凹凸の少ない、ほぼ一直線のボディラインをさらしたーーーーー



??「あちゃー」




提督の記憶違いがなければ特型駆逐艦の電がーーー



電「き…」



髪止めでまとめていた髪をほどきーーーーーーー



提督「き?」




光を受けて反射する水滴が宝石のように輝いてーーーーーー





漣「きゃあああああああああああああああああああ!!!!のび○さんのエッチーーーーーー!!」



ビュン!ゴチン!ミズイリバケツチョクゲキ!



提督「があはっ!」




ーーーー提督は意識を失いつつも、(あっ、就任の挨拶まだ考えてねーや)と思い出しながら意識を闇の中に沈めていった。











ーーーーー何処かの公園


提督「うーっ、トイレトイレ!」


今、トイレを求めて全力疾走している僕は、鎮守府に籍をおくごく一般的な男の提督。強いて人と違うところをあげるとすれば…ムキムキマッチョの女の子に狙われていることかな。名前は細井万智緒。


そんなわけで、帰り道にある公園のトイレにやってきたのだ。


提督「ハッ!(視線に気付いた)」


ふと見ると、公園のベンチに一人のムキムキマッチョなあきつ丸がすわっている。



ウホッ!いい筋肉…って言うかバカヤロー!


なんだこれ?艦これ?うまくねーよ、我ながら!!


ど、ドーナツてるの?この状態?


とゆーかあきつ丸!制服のボタンを外すな!


あきつ丸「提督、いや、万智緒殿……」








あきつ丸「やらないか」




提督「やらねーよ!!!」



あきつ丸2号「まあまあ、カタイ事を言わずに」


ガシッ!


提督「あきつ丸が増えた!?」



あきつ丸3号「ところで、じぶんの大胸筋を見て下さい。こいつをどう思うでありますか?」


ガシッ!



提督「すごく…大きいです…ってまた増えた!?しかも俺捕まってる!?」


あきつ丸「さあ、あちらにトイレがあるであります!」


あきつ丸2号「個室で…」


あきつ丸3号「とことん…」


あきつ丸・2号・3号「「「喜ばせてやるであります!!!」」」


提督「あっ、あっ、アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」







ーーーーーー


提督「くそみそテクニック生誕30周年おめでとうございまーす!(1987年薔薇コミックに掲載)」



ガバッ!!


提督「ハッ!ここは?俺は一体?っつーか痛っ!首と後頭部痛っ!!」



??「あっ、目が覚めましたか!」


提督「き、君は…」


??「私は工作艦兼、医務室担当の明石です(ムキムキ!)」


提督(…もう驚かない。こんな事でいちいち驚いてたらキリがない)


提督「明石君か。医務室という事は…」


明石「はい、提督は、漣ちゃんの水入りバケツを喰らって倒れた拍子に頭を打って意識不明だったんですよ?」


提督「そ、そうだったのか。どおりで首と後頭部が痛い訳だ(アハハハ…)」


明石「アハハハじゃありませんよ!身体が動かせているようだから良かったものの、ヘタをすれば骨や神経を傷つけていつまでかかるかわからないベッド生活になるところだったんですよ!」


提督「なあに、訓練やら喧嘩やらで伊達に殴られなれてない!ッと言いたいが、やはり痛いものは痛いな(トホホ)」


明石「とりあえず、3日間は炎症期(ケガ等で負傷した時に段々と痛みが強くなる期間。だいたい3日目にピークが来て、その後グラフで言うところの山なりにゆっくり痛みが引いていく)ですから電気治療後に塗り薬を付けて、テーピングと冷シップ(冷蔵庫で保管するタイプのシップ)をして様子を見ましょう。さっ、こちらのイスにかけて下さい」


提督「う、うむ、頼むよ」





ーーーーーー治療中





提督「ところで今何時だ?首が動かせないからわからないんだが…」


明石「えっと…15:10、提督が倒れてから2時間ちょっとですね」


提督「何!?もうそんな時間か!なら治療してる場合じゃ…」


明石「ああ、大丈夫ですよ。幸い全員に集合をかける前に起きた事態でしたから長門さんが集合をかけた方には“提督の都合がつき次第集合をかける”と通達してありますから」


提督「そうか、なら良かった。長門に処罰を下しておいて自分が時間に遅れていては皆に示しがつかないところだった(ホッ…)」


明石「長門さんに?」


提督「ああ、遅刻の処罰はした。“功と罪には必ず賞と罰をもってその者に報いるべし”、それが基本だからな。それだけに人にも自分にも当てはまるし、自分だけに妥協させる事は許されない。むしろ上に立つ者ならば尚の事だ」



明石「やっぱり長門さんが言ってた通り、前の…いえ、歴代の提督とは大分違う方のようですね」


提督「ん?そうか?軍に所属する以上当たり前な事しか言っとらんがなあー?」


明石「私たちにとってその“当たり前”が無かったんです、前までは…」


提督「そう言えば長門も何か歯に何か詰まったような言い草だったな。明石、君が話せる範囲だけでいい、教えてくれないか?」


明石「……」


提督「大丈夫だ、明石、ここにどんな問題があろうと俺はこの鎮守府を去る事はない」


明石「…本当に、本当に、出て行ったりしませんか?」


提督「上からの辞令かお前らに退任要求されなきゃ、の話しだがな。そればかりはどうにもならん」



明石「……わかりました、お話します」


提督「ああ、だが無理に話す必要はない、話せる範囲でいいんだからな(ニッコリ)」




























明石「この鎮守府は、いえ、ここに所属している子達は、私を含めて“イレギュラー”な存在なんです」


提督「どういう事だ?」


明石「提督もお気づきでしょう?私のような明石を他所で見た事がありますか?あのような長門さんやあきつ丸さん、最上さんを」


提督「まぁ、見た事はないな(っつーかあんな筋肉の持ち主士官学校にもいないよ)」



明石「私たちは、建造の段階でごく稀に起こる“エラー現象”によって産まれた存在なんです」



ーーーーーーエラー現象とは、建造中に何らかのトラブルにより、通常と違う姿を与えられたり、初期スペックが著しく低かったり、最悪艤装が使えない者が産まれてしまう現象だ。


明石「……各地の鎮守府で産まれた私たちは、疎まれ、蔑まれ、馬鹿にされて…」


提督「明石…」


明石「でもどうにもならなかった!何も言えなかった!!私達が…私が弱いから!!!」


提督「明石、やめろ!もういい!」


ギュッ!



提督は正面から明石を抱き締めた。


今、ここで何を言っても明石を傷つけるだけだ、提督はそう感じていた。


明石「うぅっ、ウグッ、ヒグッ!わ、わだしだぢだっで…私たちだって好きで弱く産まれたんじゃない!す、好きで…よ、よわぐ…う、ううううぅぅぅゥゥ…」



提督はやさしく明石の背中をさすりながら、ただ、ただ、明石の言葉に「うん…うん」と答えた。


医務室にカーテン越しにさす陽の光は、提督と明石をまるで親鳥が雛を包み込むように、やさしく降り注いでいた。










明石「も、申し訳ありませんでした。お恥ずかしい所をお見せして…」


提督「なあに、溜め込み過ぎは美容に良くない。悪いものは吐き出すに限るさ(ニカッ!)」


明石「はうっ!(け、決してイケメンではないけど…身体が、身体が、暑くなっちゃう///こ、これが、恋?)」



ガラガラッ!


長門「おい明石、提督の容体は…と、提督!御体は?」


提督「なあに、殴られ慣れてたお陰で何とか無事さ(ニヤリ)!」


長門「それならばよいのですが…」


提督「どうした?何かあったか?」


長門「実は先程から近くを航行中の船舶が“提督を出せ!”と…」


提督「随分と上からものを言う奴だな。何処の誰だって?」


長門「“江田之島鎮守府”と…」


提督「へぇー、海軍士官の中でも選りすぐりの人材ばかりを集めたマジもんのエリート鎮守府じゃないか。何でこんなところに?」


長門「さあ?…とにかく提督のお知り合いの方のようでしたので、急いで来たのです」


提督「う~ん?俺にエリートの知り合いはいないがな?まぁ、話してみりゃあわかるか!長門!!」


長門「はいっ!こちらです。ご案内します!」


提督「明石、ありがとうな。助かったよ。」


明石「い、いえ…」


提督「また何かあれば言ってくれ、愚痴ぐらいなら聞いてやる(ニカッ!)」


明石「は、はいっ!(キュキューン!)」


提督「よし、行くぞ、長門!」


長門「ハッ!」




バタバタバタバタ…………




明石「……提督さん、か…」











ーーーー鎮守府執務室



長門「こちらです、この通信機です」


提督「ああ、有り難う」


ーーーー通信機操作中


提督「しかしこの通信機は古いから操作がわかりにくいな。あれ?なんだこのスイッチ?まぁいいか(カチッ!)」


長門「あっ、そのスイッチは…」




ザザッ、ザーザー……





提督「こちら八点葉鎮守府、こちら八点葉鎮守府!付近を航行中の船舶、応答せよ!俺は八点葉鎮守府提督の細井だ!」


??「はあ…やれやれ、さすが役立たずの鎮守府の提督だけはありますね。この僕を待たせるなんていい度胸じゃないですか」


長門「なっ…」



提督「そのイヤミたっぷりの話し方……お前は!」


??「そうさ、僕さ」


























提督「えーとーー…誰だっけ?」


??「ズコーッ!(バタン!)」


提督「いやーワリイワリイ!何しろさっきまで寝てたもんでさ。声だけじゃあイマイチ思い出せないんだけど、すまない、アンタ誰?」


長門「え、エリート鎮守府の方にアンタ呼ばわり…(白目)」


??「あ、相変わらずの鳥頭ぶりだね君って奴は…」


提督「おいおい、人に名乗らせておいて自分は名乗らねーのか、エリート様はご立派だな。それともパパとママに教わらなかったのかい?」



ーーーーピキッ!



??「…今何て言った?」


提督「テメーのパパとママは勉強だけ教えて他の事は教えてくれなかったのかい?」



ーーーーピキッッッ!




??「ま…」


提督「ま?」


??「ママの悪口を、言うなーーーーーーーーーーーーーーーー!ぶち殺すぞ俗物がーーーーーーーーーーーーー!!!」



ッキーーーーーーン!


提督「あーっ!耳痛てーーっ!いきなり叫ぶなバカヤロー!!叫ぶなら海か山にでも叫んでろ!!!」


長門「エリートの方にバカヤローって…(白目)」



??「うるさいうるさい!!お前がママを侮辱したのが悪いんだ!!」



提督「ん?……ああーーーーっ、そのマザコンぶり!思い出した!!七光りか!お前!!いやー、なっつかしいなー!元気?」


??「七光りじゃない!!“七尾光”(ななおひかる)だあ!」


提督「なんだ、マザコンは否定しないのか?(ニヤニヤ)」


七尾「そ、それも違う!僕は、僕はマザコンじゃあなーい!」


提督「だあから叫ぶなって。俺の鼓膜を破るのが目的なら切るぞ!」


七尾「そんな訳ないだろ!!」


提督「じゃあ何だよ?」


七尾「ハア…ハア…ふぅ、君がそのポンコツ揃いの鎮守府に着任した感想でも聞こうと思ってね、お爺様に頼んで快適な船旅のついでに通信してみたのさ。ああ、僕の仲間も一緒だよ」



ウェーーーーーイ!カンパーイ!!



長門「……」




七尾「ああ、ごめんよ、今パーティーの真っ最中でね、うるさくてすまないね」


提督「ん?パーティー?今船旅?着任はどうしたんだ?」


七尾「お爺様に頼めば有給だって思いのままさ。ああ、ポンコツ達のお守り役のきみには関係ない話だったね!」


アハハハハハ!ウッケルー!



長門「くっ…」ギリギリ!


提督「…長門、お前は下がっていろ」


長門「し、しかし…」


提督「命令だ、下がれ(ギロッ!)」


長門「は、はい、失礼します!」


バタン、ガチャン!


提督「さてと…七尾、1つ言っていいか?」


七尾「今のうちに言葉づかいは直しておいたほうが身のためですよ、細井くん?同期とはいえ、将来僕は元帥になる男です。ま、今のうちは許してあげますけどね。ウフフフフフフ」



ヒカルサーン!ヤッサシー!!



七尾「おや皆さん、誉めてもドンペリぐらいしか出ませんよ?」



ヒュー!サイッコー!




提督「そうかそうか…」












提督「あれだけフルボッコにしてやってまだ足りねーかよ?七尾さんよぉ?」


七尾「ひ、ヒイッ!」


提督「いいか?こいつは警告だ、1度しか言わねーからよく聞いとけよ。」


七尾「な、何だよ!た、たとえ君が強くたってしょせん金と権力(ちから)に勝てるもんか!!」


提督「なあに、大した話じゃあないさ。“俺と鎮守府の連中に手を出すな、寝た子を起こす事になるぞ”」



七尾「な、何だと?」


提督「…そういや最近はあそこに行ってるのかな?確か…」













提督「ああ、確か『ママさん本舗』だったかな?かすみママだっけ?お前のお気に入りのママは(ニヤニヤ)?」


七尾「な、な、なん…い、いや、何の事だい?(汗ダラダラ)」



提督「他にもまだまだネタって名前の弾薬は豊富にあるぜ?画像付きでな(ニヤニヤ!)」


七尾「…(汗ダラダラ…)」


提督「ちなみにこっちに探りいれたり来るはずの物資が来ないなんて事があったらネタ弾のバーゲンセールを実施するからそのつもりでいろよ」


提督「いいか?俺を馬鹿にするのは構わない、実際馬鹿だから否定はしねーよ。だがな…」


七尾「…(ゴクッ!)」


提督「俺の大事な部下を馬鹿にしたり手を出してみろ、たとえ命と引き換えだろうとネタ弾出血大サービスでお前の人生を生きながらに終わらせてやるからな。じゃあな」



七尾「えっ、ちょ、ま…」





ブツッ!ザーザー……カチカチッ!(通信終了)







提督「ふぅ……やっちまったな。これで本土に帰るには海軍を辞めるしか無くなっちまった」


コンコン!


提督「入れ」


ガチャ


長門「失礼します…」


提督「おぅ、長門か…」


長門「…………」


長門はうつむいて黙ったままだった。


提督「……すまない、お前らを巻き込んじまって」


提督「もし今回の件で何かあっても、お前たちだけは何としても俺の権限でここに残れるように…」


バアン!!


提督「へ?」


ゾロゾロゾロ……


執務室はあっという間に艦娘達で満たされ、提督は周りを囲まれる形となった。


提督「あ、あの……な、何か?」


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1: SS好きの名無しさん 2017-03-12 18:05:21 ID: b7mpWE89

カーフでかいよ!長門!!

ナイスバルクだ!あきつ丸!!

……きれている鎮守府……他の艦娘達もなのかな?

2: ムフロン 2017-03-12 23:47:26 ID: lGKh2QQj

御覧いただき有難うございます。この鎮守府は(色んな意味で吹っ)キレていますので、これからにご期待下さい、頑張ります。

3: ????? 2017-03-19 15:49:57 ID: ULCv3DiC

此処の鎮守府の長門と深海棲艦(戦艦棲姫?)の戦闘は…

ドン・フライvs高山善廣 (古!)や小橋建太vs佐々木健介(だから古!)

…みたいになるんだろうな……

あきつ丸?いえ、知ってはいけない娘ですね(泣)

4: ムフロン 2017-03-19 21:34:48 ID: e685mL6i

御覧いただき有り難うございます!

これから先のネタバレになるためあまりお話できませんが、通常の戦闘は“あまり”ありません。どうぞご期待下さい、全力を尽くします!

5: Uonishi 2017-03-20 02:17:18 ID: 1loYTDYN

艦娘ってなんだっけ(哲学)

6: ムフロン 2017-03-20 09:04:49 ID: xYWi6Lct

御覧いただき有難うございます。

本当に何なのでしょうねえー(白目)

これからも頑張っていきます!

7: SS好きの名無しさん 2017-03-24 21:01:17 ID: 7tNpJGff

ウホッ・・・いい漢(艦)娘!
流石にやらないかの下りは面白すぎたwww
有無を言わさないあきつ丸さんナイスデース♂

8: ムフロン 2017-03-24 22:33:20 ID: 2Pt45Fik

ご覧いただき有り難うございます。まだまだ未熟ですが、頑張っていきます!


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