赤城「提督が残念なんですけど…」提督「人のこと言えないだろ…」加賀「その2…」 ※2から読んでも大丈夫です
基本的に全員残念です。 前作を読まなくても大丈夫です
加賀「提督、欲しいものがあるのですが」
提督「なんだ?加賀が何かを欲しがるのはめすらしいな、何が欲しいんだ?」
加賀「ペンギンが欲しいです」
提督「…本物?」
加賀「はい」
提督「ゴメン、無理」
加賀「そう…ですか」シュン
提督「すまんな」
加賀「いえ、私のほうこそわがまま言ってすみませんでした」
~回想終わり~
提督「…ということがあってな」
赤城「…はあ」
提督「なにかいい考えはないか?赤城」
赤城「…むずかしいですね」
赤城「…開発失敗の時に出るペンギンの中に入ってみるとか…どうですか?」
提督「…ばれるんじゃないか?」
赤城「じゃあ、マスコットキャラクターということでペンギンっぽい何かをつれてくるとか」
提督「その案でいこう、そうと決まれば早速工房に行くか」
~工房~
妖精「…なるほど…わかりました、それでは燃料をいただければすぐに作れますよ」
提督「燃料だけでいいのですか!?」
妖精「はい、ぬいぐるみだけなので」
提督「…ところで、あのぬいぐるみってどうやってつくってるんですか?」
妖精「燃料から化学繊維を作り出し、そこからぬいぐるみを作ってます」
提督(作らないという選択肢はないのかな)
提督「鋼材は?」
妖精「ダンボールの形に成型します」
提督「弾薬は?」
妖精「金属と火薬に分けて金属はダンボールに、火薬は使い道がないので毎回秘書艦を通じてお返ししております」
提督「…ボーキサイトは?」
妖精「ボーキサイトも使い道がないので毎回秘書艦を通じてお返ししております」
赤城「………」汗ダラダラ
提督「……赤城」
赤城「ひゃい!?」ビクッ
提督「…お前」
赤城「タッタベテマセンヨ?」目そらし
提督「…ほう、怪しいな」じーっ
赤城「………」
提督「…お前が…食ったのか?」
赤城「しっ証拠はあるのですか?」
提督「こちらに」
妖精「…」
赤城「すみませんでした私が食べました」
提督「…よくぞ正直に言ってくれた、俺はうれしいぞ」
赤城「…提督」
提督「だが赤城、今日から三日間お前のおやつはバナナだけだ」
妖精(おやつ抜きという選択肢はないのかな)
赤城「えっ、提督ウソですよね、冗談ですよね!?」アセアセッ
提督「…本当だ」
赤城「…そん…な…」涙(目薬)ぽたぽた
提督「…赤城泣くな、お前の泣く姿を見るのは辛い…」
赤城「…でも…」
提督「なあ赤城…お前はどんな逆境もはねのける強さを持っている…この俺が言うんだから、間違い無い」
赤城「………」
提督「俺は信じているんだ…この逆境が赤城をさらに強くするってな…」
赤城「…提…督…」
提督「…赤城…」
赤城「それでも私はやっていない」キリッ
提督「それでいい」
妖精「いいわけねえだろ!!」
~~~
提督「…それではここに燃料を用意しましたので」
妖精「はい、承りました………はいっ出来ました」ドサッ
提督、赤城「速っ!」
妖精「?何を言っているのですか、毎回こうじゃないですか」
提督「…それもそうでしたね」
~執務室~
提督「…しかし凄いな妖精さんは、人間大のぬいぐるみを短時間で作り上げてしまうんだからな」
赤城「ええ、しかもかなり精巧ですからね…」
提督「さて、仕上げといきますか」
赤城「はい、そうしますか」
提督「それでは1○0円ショップで買ったファスナーをペンギンの背中に取り付けます」テレテレッテレー♪
赤城「なぜ説明口調…それに、それだと○の意味がないのでは?」
提督「それもそうだな…ゴホン、では改めて、(ピー!)ショップで買った(ピー!)をペンギンの(ピー!)に取り付けます」
赤城「違うそうじゃない」
~~~
提督「…ふうっ、何がともあれ出来たぞ」
赤城「いや、低反発にする必要は無かったとおもうのですが…」汗ぬぐい
提督「…まあ安眠枕としては使えるだろう…」
赤城「中に入っている人も寝袋として使えますし…なんだか無駄な事をした気が…」
提督「気にしたら負けだ…」
赤城「ところで誰が中に入るのですか?」
提督「…俺と赤城は仕事が残ってるし…誰かヒマな人はいないかな…」
瑞鶴「提督さーん、ヒマだから遊びにきたよ」ガチャ
提督「瑞鶴!!いいところに来てくれた」ガシッ
瑞鶴「えっなにっ!?ちょっ顔が近いよ提督さん…///」
提督「瑞鶴、ヒマだったら(ピー!)を着て加賀に(ピー!)してくれないか?」
※訳(瑞鶴、ヒマだったら着ぐるみを着て加賀の所にサービスしてくれないか?
瑞鶴「なにを言ってるの!?」
提督「(ピーーーーーーーーーーーーー!)」※訳(お願い、ご褒美あげるから)
瑞鶴「いやああああ!!」
ゴスッ ドコッ
提督「ガハッ」
赤城「全く、提督はお茶目ですねぇ」ニコリ
瑞鶴(赤城さん…目が笑ってない)
赤城「ゴメンなさいね瑞鶴さん、これはカクカクシカジカで…」
瑞鶴「成る程…で、提督さんご褒美は?」
提督「…ゴフッ…ご褒美…は…明日…遊園地…に…連れて…行って…や…る…」ガクッ
瑞鶴「提督さん!?…提督さーん!!」
~~~
提督「じゃあ行くか」
瑞鶴「生きとるんかい」
~~~
< コンコン
加賀「どうぞ」
提督「しつれいするよ」ガチャ
加賀「あら、提督ですか、その子は?」
提督「ああ、上○動物園に連絡したら本物は無理だけどマスコットキャラクターなら一時間貸せるってな」
加賀「…かわいい…提督、ありがとうございます」
提督「いや、そんなお礼を言われる程の事じゃあない、それじゃあ頼むぞ瑞…」
加賀「ずい?」
提督「…ズイボルトペンギン」
瑞鶴(安易だ…)
加賀「成る程、その子の名前はズイボルトペンギンなのですね」
提督「ああ、じゃあ一時間後に引き取りにくるから…」
加賀「はい、了解です」
~~~
加賀「………」じー
瑞鶴(めっちゃ見られとる)
~5分後~
加賀「………」じー
瑞鶴(まだ見られてる、なんだか恥ずかしい)
…ギュッ
瑞鶴(わわっいきなり抱きつかれた)
加賀「………♪」スリスリ
瑞鶴「めっちゃ頬擦りされとる」
加賀「………♪」スリスリ
~5分後~
瑞鶴(…5分経過したけどまだ頬擦りされてる)
加賀「………」ZZz
瑞鶴(寝てる!?)
加賀「………」ゴロゴロッ
瑞鶴(ほぁぁ!?これはアカン目が回る)
ピタッ
加賀「………」ZZz
瑞鶴(止まった…寝相悪すぎでしょう)
加賀「………」ゴロゴロ
瑞鶴(ほぁぁ!?)
ピタッ
瑞鶴(止まった)
加賀「………」ゴロゴロ
瑞鶴(ほぁぁ!?)
ピタッ
瑞鶴(止まった)
加賀「………」ゴロゴロ
瑞鶴(ほぁぁ!?)
~(割愛)~
1時間後、瑞鶴は救出された…
翌日、瑞鶴がジェットコースタに乗ることは無かった。
ーおまけー
提督「ところで赤城、もしかして火薬も一緒に食べてたのか?」
赤城「いえ、火薬は花火にして遊んでました」
提督「なに!?、後始末は?」
赤城「はい、その辺は抜かりありません」ビシッ
提督「流石だ赤城」
赤城「はい、提督に迷惑をかけたくありませんからね」ニコッ
提督「…赤城…」
赤城「…提督…」
加賀「なぜでしょう、何かが違う気がします」
瑞鶴「なにもかもが違う」
-完ー
読んでくれてありがとう
よかったらコメント下さい
ズイボルトペンギン愛でてる加賀さんを想像したらめちゃくちゃかわいいですね……。
確かに(笑)