彼女との12ヶ月【潮編】
ケッコン一周年記念で書きました。特に何の変哲もない潮との1年間です。
皆様はじめまして初投稿作品です。時間があれば書いていくスタイルでやるのでご勘弁を。ケッコン艦中心でやっていきます。
【1月】
潮「提督、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」ペコリ
提督「おうよろしく」コタツヌクヌク
潮「……新年の挨拶ぐらいちゃんとしたらどうですか?」
提督「いやだって寒いじゃん」
潮「初雪ちゃんじゃないんですから、ちゃんとコタツから出てください。怒りますよ?」
提督「ちぇっ……わかったよ」イソイソ
提督「…あけましておめでとう潮。今年もよろしくな」ペコリ
潮「はい、よろしくお願いします」ペコリ
提督「…もういい?」
潮「はあ…。もういいですよ」
提督「ふうやれやれ。……めんどくせえ嫁さんだなあ…」ボソッ
潮「何 か い い ま し た か ?」
提督「イエナニモ」
潮「はあ…。後で曙ちゃんたちと初詣に行くので支度はしといてくださいね?」
提督「やだよめんどくせえ」
潮「しといてくださいね?」
提督「だから嫌だって」
潮「し と い て く だ さ い ね ?」
提督「…うぃっす」
潮「それじゃまた後で」
提督「あ、潮ちょっと待って」
潮「はい?」
提督「着物、よく似合ってるぞ。惚れ直した」
潮「っ!?へ、変な事言ってないで早く支度してくださいね!!それじゃ!!」バタン
提督「ふふ。やっぱり根っこは変わらねえなあ」
【2月】
潮「…………」
提督「……………」ツクエコンモリ
提督「……多くね?」
潮「多いですね…」
提督「俺チョコ好きだけどさあ…流石にこの量は…」
潮「でも返すわけにも行きませんよね?」
提督「そうなんだよ…」
潮「チョコレートフォンデュにでもしますか?」
提督「多分受け取った感じクッキーの方が割合高かったから無理だと思う…」
潮「じゃあどうするんですか?」
提督「赤城に…」
潮「その中赤城さんのも入ってますよね?」
提督「……腹括るか」
潮「…無理はしないでくださいね」
提督「おう…」
潮「でも…あれですね」
提督「うん?」
潮「義理チョコばっかりですね」
提督「そりゃうちの艦娘の性格考えりゃ必然だろ」
潮「そう言えばそうですね。うちの金剛さんとか、loveよりもlikeですもんね」
提督「かなり特殊な例らしいぞ。あ、でも本命もいくつかあったぞ。例えば最初にくれた榛名とか」
潮「……そうですかよかったですね」
提督「なんか不機嫌だな?」
潮「別に何でもないです」
提督「……嫉妬してんのか?」ニヤリ
潮「自惚れないでください。撃ちますよ?」カチャ
提督「艤装はやめろ。マジでシャレにならん」
潮「まったく…」
提督「からかったのは悪かったよ。でも、本当に嫉妬してないんだとかなり傷つくんだが…」
潮「……その」
提督「?」
潮「みなさんが提督にあげるのは個人の自由だからいいんですけど…」
潮「潮が最初じゃなかったんだなって思っただけです…」
提督(それを嫉妬というんだがなあ)
提督「まあ確かにお前は最初じゃなかったな。でも…」
潮「…?」
提督「どんだけ本命もらっても、俺は嫁さんである潮からのチョコが一番嬉しいぜ?」
潮「提督…」
提督「まあ榛名ともケッコンしてるんだけどね!」
潮「台無しです」
【3月】
提督「3月かあ…」シミジミ
潮「どうしたんですかいきなり?」
提督「いや、昔を思い出してたんだよ。ほら、今って卒業シーズンだろ?」
潮「ですね。ということは学生時代を?」
提督「うん。中学の友達とか元気にしてるかなって」
潮「連絡はとってないんですか?」
提督「そうだねー。高校入ったら疎遠になっちゃってさ」
潮「そうですか…ってあれ?提督、軍の学校出身じゃないんですか?」
※軍の学校は中高一貫という適当な設定
提督「あれ?言ってなかったっけか」
提督「俺、一般公募で採用されたんだよ」
潮「そうだったんですか。因みに以前は何をしてたんですか?」
提督「普通に大学生だったよ。2年の時に採用されてそのまま提督になった」
潮「ということは中退しちゃったんですか?」
提督「まあな。特別措置として学位は貰えたけど」
潮「そうですか…寂しくありませんでした?」
提督「何が?」
潮「その…大学の友達と別れちゃったこととか」
提督「全然。むしろ嬉しかったよ」
潮「え?どうしてですか?」
提督「だって俺友達いなかったもん」
潮「あっ…(察し)」
提督「おい、何を察した」
潮「いえ、別に何も」
提督「ったく…別に全くいなかったわけじゃなかったよ。数人はいたさ。でも…」
提督「俺は遠くから通っててさ。放課後とか遊べないし、サークルにも入る時間がなかったんだ」
潮「だから付き合いが薄かった、と」
提督「そ。付き合いが薄けりゃ別れも悲しくないしな」
潮「つまり退屈な大学生活から逃げるために提督になった、と」
提督「そうs…ちげーよ!」
潮「じゃあなんで提督になったんですか?」
提督「それは…」
潮「就職先の確保?」
提督「…違う」
潮「まさかハーレムを夢見て…」
提督「違…わないけどその頃はまだだ」
潮「………」ケイベツノマナザシ
提督「おいやめろ。そんな目で俺を見るな」
潮「はぁ…まぁいいです。提督がこんななのは今に始まったことじゃないですし」
提督「お前俺をなんだと思ってるの?」
潮「サボり魔のセクハラ男」
提督「……何も言えねえ」
潮「まったく…ってもうフタヒトマルマルじゃないですか!」
提督「えっ!?…マジだ。…今日はもう終わりでいいんじゃない?」
潮「ダメです。明日提出の書類があるんですから」
提督「はあ…めんどくせえー…」
潮「潮も手伝いますから」
提督「さすが潮さんマジ天使!」
潮「はいはい。さっさと終わらせますよ」
―数時間後―
提督「やっと終わったー!!」ノビー
潮「日頃からやっとけばこんなにはならないんですけどね」
提督「それについてはノーコメントで」
潮「まったく…それじゃ私部屋帰りますね」
提督「おう。明日はゆっくりでいいからな」
潮「そうさせてもらいます。ではおやすみなさい」
提督「おやすみ」
扉バタン
提督「…さて俺も寝ますか」
提督「…………」
『じゃあなんで提督になったんですか?』
提督「お前に一目惚れしたから、なんて言えねえよな」フッ
【4月】
提督「飲めや歌えやどんちゃん騒ぎー…」
潮「節度は必要だと思いますけどね」
提督「いいじゃねーか花見の時くらい。たまには羽目を外すことも必要さ」
潮「…はぁ」
提督「それに、こういう酒の席ではあいつらがいないと盛り上がらねーしな」
潮「確かにそれは一理ありますね。…でも提督お酒飲んでないじゃないですか」
提督「あ、気づいちゃった?」
潮「この距離でお酒臭くありませんからね」
提督「なるほどね」
潮「なんで飲まないんですか?」
提督「んー…別に飲めないわけじゃないんだけどさ、単純に美味しく感じないのよね」
潮「ビールとかはわかりますけど、カクテルとかもですか?」
提督「うん。これだったらジュースの方が美味いなーって思うんだ」
潮「男の人でお酒飲めないのって珍しいですね」
提督「ああ。だから祝いの席とかで俺だけジュースってことも結構ある」
潮「ちょっと恥ずかしいですね」クス
提督「別にいいんだよ。不味いものを無理して飲む必要なんてねーんだから。ましてや酒なら尚更な」
提督「そういう潮はどうなんだよ?」
潮「潮もあんまり得意じゃないですけど…甘いカクテルとかは美味しいと思いますよ?」
提督「ふふっ」
潮「む、なんで笑うんですか。自分はお酒すら飲めないのに」プクー
提督「ああ悪い悪い。いやなに、潮も女の子なんだなあって思っただけさ」
潮「どういう意味ですか!」
提督「単純な話だよ。艦娘として…人として人生を謳歌してくれいて嬉しいんだ」
潮「え…?」
提督「俺はさ、お前ら艦娘に人間らしい人生を送ってほしいんだ。」
提督「お前らはどこまでいっても兵器だ。それは変わらない事実だよ。でもさ…」
提督「お前らは口をきかない物じゃない。心があり、感情がある」
提督「だからさえっと………ごめん、途中で訳わかんなくなっちゃった」
潮「台無しです…でも、何となく提督の言いたいことは伝わりました」
提督「そっか。そりゃよかった。」
潮「慣れないことはするもんじゃありませんね」
提督「ほんとな。俺も酔いが回ってきたか?」
潮「お酒飲んでないのにですか?」
提督「場酔いってやつかな」
潮「場酔い……」
潮「………」ピトッ
提督「んーと…潮?」
潮「なんですか?」
提督「なんでくっついてきたの?」
潮「場酔いってやつです…」ギュッ
提督「場酔いってレベルじゃ…」
潮「提督は…」
提督「?」
潮「こんな潮は、キライですか…?」ウワメヅカイ
提督「…あーもう!嫌いなわけあるか!どんなお前でも大好きだよ!」ギュッ
潮「キャー♪」ギュー
提督「ったく…今夜は寝かさねえからな?覚悟しろよ!」
潮「お手柔らかにお願いします♪」
【5月】
提督「…………」ボー
潮「提督、ぼーっとしてないで仕事してください」カリカリ
提督「うん…そうしたいのは山々なんだけど…」
提督「なんかやる気でねえんだよなー…」ノビー
潮「五月病ですね、それ」
提督「やっぱりそうかー。んじゃ病気なんで早退を…」イソイソ
潮「五月病は病気じゃないですよ」ニッコリ
提督「…ダメ?」
潮「ダメです」
提督「どうしても?」
潮「はい」
提督「…………じゃあ」
提督「強行突破だな!!」ダッ
潮「甘いですよ」ポチッ
鎮守府の扉(実際にはありません)→サイドボード
提督「ぐほあっ!!」ビターン
提督(こいつ…即座にドアの場所をタンスに切り替えやがった…)
潮「まだまだですね」フッ
提督「この野郎…」
提督「だが俺は諦めねえ!」ダッ
潮「無駄です」ポチッ
青カーテンの窓→鉄格子の窓
提督「はがぁ!!」ゴン!!
提督「痛ってええええ!!!!」ゴロゴロ
提督「お前鉄格子はダメだろ!!」ゴロゴロ
潮「自業自得ですよ」カリカリ
提督「ぐぅ…くそう…」ガクッ
潮「早く机戻ってください」カリカリ
提督「最近俺の嫁が冷たすぎてやばい…」シクシク
潮「はぁ…もう…」ガタッ
提督「…?」
テクテク ポスン
潮「ほら…こっち来てください」ポンポン
提督「え…?」
潮「早く」
提督「お、おう…」
スタスタ ボスン
潮「ここ、頭乗せてください」トントン
提督「お、おう…」
提督(なんかよくわからんが膝枕されてる…)
潮「……すみません、鉄格子はやりすぎました」
潮「頭、痛かったですよね…」ナデナデ
提督「…いや、俺が悪い。潮には何の非もないよ」
潮「でも…コブになっちゃってます…」
提督「バチが当たったんだよ。お前も言ったろ?自業自得だって」
提督「だから気にするな」
潮「でも…」
提督「ああもう!じゃああと30分ぐらい膝枕してくれ。それでお互い言いっこなしな!OK!?」
潮「は、はい!」
提督「ったく…」
―約30分後―
提督「…うし、膝枕終わったし仕事再開すっか」
潮「でもまだコブが…」
提督「痛みは引いたし平気だよ。それに…」
潮「?」
提督「なんか膝枕してもらったらやる気出てきてさ。ありがとな」
潮「提督…」
潮「じゃあ…仕事終わったら、また膝枕しちゃいます!」
提督「お、そりゃありがたい。ついでに耳かきもつけてくれるか?」
潮「ふふっ。はーい」
提督「よしゃ!!さーて、やりますかね!」
提督「ところで潮の分は?」
潮「膝枕の前に終わらせました」
提督「しっかりしてんなあ…」
【6月】
ザー ザー
提督「…梅雨だなあ」
潮「梅雨ですねえ…」
提督「なんかさ、雨の日ってテンション上がらない?」
潮「いえ全く」
提督「おう即答か。…じゃあなんで嫌いなんだ?」
潮「一番はジメジメするからですね。そのせいで髪のセットに時間がかかっちゃうんです」
提督「女の人は大変だよな…って、お前ストレートじゃん」
潮「一部分がとんでもないことになるんです」
提督「…あっ、確かにアホ毛がいつもよりゼンマイに近くなってる」
潮「いつもよりってなんですか。……これでもかなりいいほうなんですよ?」
提督「マジか」
潮「朝起きた時はこれが5〜6本に増えてますから」
提督「何それ超見たい」
潮「朧ちゃんや曙ちゃんが黙ってませんよ」
提督「どして?」
潮「2人の方が酷い髪型になるんです。他人に見せられないレベルで」
提督「ボーロはわかるけどボノまで?」
潮「ええ。まあ梅雨の時だけですけどね。普通の雨の時はそんなことならないんですが」
提督「ふーん。まぁ朝っぱらから暴力はゴメンだし、諦めるかね」
潮「そうしてください。…そういう提督はなんで雨が好きなんですか?」
提督「俺か?昔は部活が休みになったりするから好きだったんだ」
提督「でも今は皆が出撃しなくて済むから、かな」
潮「提督失格ですねそれ」
提督「まーな。でもま、お前らが危険な目に遭わなきゃそれでいいよ」
潮「ふふっ。優しいですね」
提督「お、なんだ?惚れ直したか?」
潮「いえ全く」
提督「ちぇっ。なんだよ」
潮「…話はちょっと変わりますけど、提督は雨に打たれるのは好きですか?」
提督「なんだその質問は」
潮「いいから答えてください」
提督「……ちょっと変かもしれんが、シャワー浴びてる感あってまあまあ好きだぞ」
潮「そうですか……では提督、窓の外を見てください」
提督「は…?外って…」
イイアメダネ ポーイ! イッチバーン!
提督「あいつらまたやってんのかよ!?」
潮「ということであとは任せました」
提督「いやお前も来いよ!?」
潮「雨に打たれるのは嫌なんで」
提督「あーもう!じゃあ鳳翔に替えの服頼んどけ!」ダッ
潮「行ってらっしゃいです」フリフリ
提督「ちきしょー!」ドタドタドタ
潮「相変わらず騒々しいなぁ…」
潮「……」
『お前らが危険な目に遭わなきゃそれでいいよ』
潮「提督失格。でも、旦那様としては十分すぎです」ニコ
オマエラナカハイレー! キャー! ポーイ!
潮「さてと………あ、鳳翔さんですか?ちょっと替えの服を……」
【7月】
提督「おー…」
潮「すっごく綺麗ですね…」
提督「夜は雨だって言ってたのになあ」
潮「雲ひとつない綺麗な夜空ですね」
提督「まあ今回は外れてくれて良かったな。おかげでこんなに綺麗な天の川が見れたんだから」
潮「そうですねえ…」
提督「しっかし七夕ねえ…」
潮「織姫と彦星が一年に一度会える日、ですね」
潮「今頃天の川の上で再会してるんでしょうか…」
提督「かもな。…なあ潮?」
潮「はい?」
提督「もし恋人と一年に一度しか会えなかったらその日はどうする?」
潮「ベタな質問ですね」
提督「いいだろ別に。で、どうなんだよ?」
潮「うーん……とにかくその日を目一杯楽しみますね」
提督「具体的には?」
潮「まあ、デートして、一緒にご飯食べて、一緒に寝る…感じですかね」
提督「なんというか、ありきたりな答えだな」
潮「む。なら提督はどうなんですか?」
提督「俺か?まあ一日中セック〇だろうな」
潮「最低です」
提督「いやいや、俺かなり真面目に答えてるぜ?」
潮「それのどこが真面目なんですか」
提督「考えてもみろよ。一年中浮気もできず、相手の声を聞くことすらできないんだぜ?」
提督「そんな2人が会うんだもの。肉体的接触で1日終わんだろ」
潮「ぐっ……一概にないとは言いきれない…」
提督「……まあ、昔ならともかく現代ならSNSがあるしそんなことにはならんとは思うけどな」
潮「そ、それもそうですね!じゃあはい!この話はこれでおしまいということで!」
提督「お前…」
潮「はいおしまい!別の話しましょ!」
提督「はあ…まあいいけどさ。じゃあ潮、七夕で思い出したんだが」
潮「何でしょう?」
提督「短冊、もう書いたか?」
潮「え?あー…そういえばまだですね…」
提督「んじゃちょうど良かった。俺もまだだし、今から一緒に書きに行こうぜ」
潮「いいですね。行きましょう」
提督「んーと、よし書けた」
潮「潮も書けました」
提督「しっかしこうして見ると色々願い事あるなー」
潮「本当ですね。あ、これ清霜ちゃんのだ」
『戦艦になりたい! 清霜』
提督「安定だな。お、こっちは長門だ」
『航海安全 長門』
潮「長門さんらしいですね」クス
提督「本当だな。ん…これ大井っちか?」
『北上さん C・P・L』
潮「まあ、そうでしょうね…」
提督「本当にあいつはブレないなあ…ってかもう手に入ってんだろ」
潮「あはは…。あれ?これは…誰のでしょう?」
『バニースーツ 昇竜拳』
提督「んー……あ、俺わかった」
潮「ほんとですか?」
提督「うん。まあ本人の為に言わないけど」
潮「気になりますけど…仕方ないですね」
提督(淀ちゃん……やっぱり欲しかったのね)
提督「……ん?なんかここ密集してるな」
潮「本当ですね。全部裏返って…」ピラ
『胸部装甲 RJ』
『胸部装甲 ズイズイ』
『胸部装甲 玉子』
『胸部装甲 タウイ』
『胸部装甲 ミサト』
提督「…………」
潮「…………」
提督「…………短冊飾るか」
潮「…………そうですね」
提督「これでよし、と」
潮「潮も終わりました」
提督「うし、んじゃ中戻るか」
潮「そうですね」
提督「…そういや潮はどんな願い事書いたんだ?」
潮「『みんな無事でいられますように』って書きましたよ。提督は?」
提督「俺も似たようなもんだな」
潮「珍しいですね。提督が欲望に忠実じゃないなんて」
提督「どういう意味だよ」
潮「そのまんまですよ。セクハラスケベ提督」
提督「こいつ、言ったなー!」
潮「きゃー♪助けてー♪」
提督「待てコラー!」
『みんな無事でいられますように 潮』
『みんなが笑っていられますように 提督』
ピラ
『提督のそばにずっといられますように』
『潮のそばにずっといられますように 』
【8月】
ザザーン... ザザーン...
提督「………」ボー
潮「大変そうですね」ストン
提督「そう思うなら代わってくれよ」
潮「嫌です。じゃんけんで負けたんですから文句言わないでください」
提督「ちぇっ。こんなことなら負けたやつが交代制にしなきゃよかった」
潮「自分でルール設定してたじゃないですか」
提督「うるせえ!まさか俺の1人負けになるとは思わなかったんだよ!」
潮「ものすごい逆ギレ…」
提督「はぁ……」
潮「不幸艦の皆さんが参加してれば結果は違ったかもしれませんけどね」
提督「まあそうだろうな」
潮「提督はその辺しっかりしてますよね」
提督「ん…そんな事ねーよ。単純にほぼ確定した未来なんて面白くねーと思ってるだけだ」
提督「人生何があるかわからない…だから面白い!…だろ?」
潮「ジャンポケさんですか」
提督「おっ、よく分かったな」
潮「だって提督、よく動画見ながら寝落ちしてますから」
提督「ああ…。ってか、お前いつまでいんだ?早く遊び行ってこいよ」
潮「あら、お邪魔でしたか?」
提督「んなことないけどよ。七駆のみんなと遊ばなくていいのか?」
潮「遊んできましたよ?ただ潮は疲れたので休憩しにきただけです」
提督「そか。……はあ。俺もみんなと遊びたかったな」
潮「それは…まあ、ご愁傷様です。…因みにどんな遊びを?」
提督「高雄の胸にわざとボール当てたり、むっちゃんに日焼け止め塗ったり…」
潮「クソみたいな欲望丸出しじゃないですか」
提督「うっせ。男のロマンなんだよ」
潮「はぁ…未然に防げて本当によかった」
提督「まあいいけどさ……ところで潮?」
潮「なんですか?」
提督「蜃気楼かな?俺、あそこで赤城がバカ食いしてるように見えるんだが…」
潮「……奇遇ですね。私もついさっき気づきました」
提督「……行くか」
潮「そうですね…」
コラアカギィー!! アカギサン!!
【9月】
提督「お、きたきた」
潮「遅れてすみません!待ちましたよね…?」ハァハァ
提督「うんにゃ、俺も今来たとこだよ」
提督(1時間前まで約束を忘れてたことは黙っとこう)
潮「そ、そうでしたか…」
提督「それに遅れたっていっても5分ぐらいじゃん。事前に連絡もしてくれたし」
潮『すみません提督、少しだけ遅れそうです!』
提督『ん?……!そ、そうか。焦らずゆっくり来いよ』
潮「それでも遅れたことは事実ですから」
提督「堅いなあ。まあいいけどさ。んじゃ行こうぜ」カランコロン
潮「あ、ちょっと待ってください!」ガシッ
提督「あん?」
潮「……手」
提督「ああ…はいよっと」ギュッ
潮「えへへ…それじゃ行きましょっか!」
提督「ああ」
提督「とりあえずは腹ごしらえか」
潮「そうですね。何から行きますか?」
提督「うーん…まあ適当に回ろうぜ」
潮「了解!」
潮「提督、歯に青のり付いてますよ」クスクス
提督「そういうお前こそついてんぞ」
潮「え、どこですか?」
提督「そっちじゃなくて…ああもう。こっちだよ」フキフキ
潮「んっ…あ、ありがとうございます」
提督「気にすんな」
潮「あ、じゃあお返しに提督のもとってあげます」
提督「勘弁してくれ」
潮「はむっ…んん…」
提督「……」
潮「んん……あっケチャップが…」
潮「……?提督、どうしたんですか?」
提督「いや、何でもない。」
潮「そうですか…?」
提督(わざとなのか…果たして…)
潮「はぁ…もうおなかいっぱいです」
提督「花火の時間までまだあるけど、どうする?」
潮「あ、じゃあ屋台見て回りましょうよ!」
提督「OK。んじゃ行くか」
潮「ああ…またポイが…」
提督「俺も一匹で破れちまった」
潮「こんな時夕立ちゃんがいればなあ」
提督「あいつ上手いの?」
潮「それはもう。『ポイポイポイポイ!』って言いながら取りまくりますよ」
提督「そりゃすげえな」
潮「なんでも、これを言いたいがために練習しまくったらしいですよ」
提督「だっちゃん…」
潮「できれば、離脱してください!」パンッ ビシッ
提督「さすがに射的はお手の物か」
潮「毎日やってますからね」パンッ ビシッ
提督「うっしなら俺も」
提督「第二次攻撃隊、全機発艦!」パンッ ビシッ
潮「砲撃じゃない…」
提督「そろそろ時間だし、移動しようぜ」
潮「本当ですね。行きましょっか!」
提督「お、やっぱり誰もいねーな」
潮「こんなとこあったんですね」
提督「穴場なんだよここ。誰にも言うなよ?」
潮「もちろんです!」
提督「ありがとな。そう言えば今年はなんか面白い花火も打ち上がるらしいぞ」
潮「面白い花火?」
提督「キャラクターの顔とかメッセージつきのやつとかだよ」
潮「へー…」
提督「おっ!始まったぞ」
ヒューーーー・・・ドォン!!
提督「おおー…」
潮「ふわあぁ綺麗…」
提督(お前の方が綺麗だよ、なんてな)
潮「花火ってなんであんなに色鮮やかなんでしょうね…」ドォン!!
提督「あれは火薬だかなんだかの炎色反応で色変えてるらしいぞ」
潮「へー…」
提督「あと関係ないけど花火って直径300メートルぐらいの爆発らしいぞ」ドォン!!
潮「へー…提督物知りですね」
提督「そんなことねえよ。今ググッたからな」
潮「それは言わないで欲しかったです」
提督「あはは。おっ!そろそろ面白花火が打ち上がるぞ」
ヒューーーー・・・ドォン!!
提督「ドラえもんにミッキーにピカチュウ…定番だな」
潮「本当ですね…あっ!メッセージつきのもあります!」
提督「本当だな。『ありがとう』か…」
潮「誰に向けてのものなんでしょうね」フフ
提督「さあな。お、まだくるか…ジバニャンにマリオに瑞雲……瑞雲!?」
潮「まだ来ましたよ…瑞雲12型、試製晴嵐、瑞雲六三一空…」
提督「……帰ったら質問攻めだな」
潮「ええ」
ヒューーーー・・・
ド まあ、そうなるな ン!!
提督「やかましいわ!」
提督「なんか最後にどっと疲れたな…」
潮「そうですね…」
提督「今日はさっさと帰って明日に備えようぜ…」
潮「賛成です…」
提督「あ、そうだ」
潮「まだ何かありました?」
提督「浴衣、すげー似合ってる。可愛いよ」
潮「今更なんですね…でも、ありがとうございます!」
提督「最初に言おうと思ったんだけど言いそびれちゃってな」アハハ
潮「もう…まあ気づいたのでよしとします!」
提督「そりゃありがたい。さーて、明日からまた仕事だ!」
潮「頑張りましょう!」
【10月】
提督「今年は何の仮装にしようかな~♪」ウキウキ
潮「ハロウィンもいいですけどちゃんと仕事してくださいよ?」
提督「もう終わらせたよ」
潮「もう…こういう時は早いんだから…」
提督「祭りごとはやる前に面倒を片付けとかないとな」
潮「毎日それだと助かるんですけど」
提督「それは無理な相談だ……おっ、これとかいいな」
潮「な、なんですかそれ?」
提督「サイレントヒルに出てくる『レッドピラミッドシング』っていうボスだな」
潮「もうちょっとソフトなものにしてくださいよ」
提督「うーん…あっ、じゃあこれは?」
潮「ミイラ男ですか…まあ妥協点ですね」
提督「え?ミイラ男じゃないよ」
潮「え?」
提督「これ、BIOHAZARDに出てくるノスフェラトゥだよ」
潮「ホントだ!よく見ると包帯じゃない!……って、いい加減ホラーゲームのキャラから離れてください!」
提督「えー何でー」
潮「怖すぎるからですよ!もっとドラキュラとかフランケンシュタインとかにしてください!」
提督「それじゃ捻りがないじゃん…」
潮「なくていいんです!」
提督「でも王道の仮装は作ってないぞ?」
提督「イビー、ラウラ、青鬼、ツインヘッド、リヘナラドール、ヴェルデューゴ…」
潮「全部却下です」
提督「えーじゃあもう着るものないんだけど」
潮「もう血糊垂らすだけでいいんじゃないんですか?提督元々ゾンビみたいな顔ですし」ハァ
提督「あ?てめぇ今なんつった?」ピキ
潮「顔面腐ってるって言ったんですよ」ピキ
提督「ちょっと表出ろクソガキ。久々の夫婦喧嘩だ」スタスタ
潮「上等ですよ」スタスタ
ウラー! ...シズメ!
提督「……そうだな、文月とか怖がるし執事のコスプレにしようかな」ボロッ
潮「そうしてください」
提督「ところで潮さん?」
潮「なんですか?」
提督「お菓子を経費で落とすことって…」
潮「無理です。例年通り自費で払ってください」
提督「わかりました…」
潮「……まあ、潮の手作りクッキーもあるので、そんなに多く買わなくていいと思います」
提督「えっ…!?そ、それはつまり…」
潮「か、勘違いしないでください!潮はみんなに食べてほしいから作っただけです!」
提督「それでもありがたいよ…」
潮「そ、そんなことよりもうパーティまで時間がありませんよ!」
提督「ん…?マジだ!着替えねえと!」アセアセ
潮「潮も仮装してきますからまた後で!」ダッ
提督「おう!またな!」
―1時間後―
提督「久々に着たら腹が少しきついな…」
提督「やっぱり夜中にポテチはまずかったか…」
「提督、潮です」コンコン
提督「おう、入ってくれ」
潮「失礼しますね」ガチャ
提督「おお…CLANNADか」
潮「はい。汐ちゃんにしました」
提督「意外だな、お前がアニメキャラのコスプレするなんて」
潮「漣ちゃんにオススメされて見たんですよ」
提督「なるほどね。いいアニメだったろ?」
潮「はい!特に汐ちゃんは名前も同じなので親近感があって、感情移入しちゃいました」
提督「よきかなよきかな。他には見てないの?」
潮「まだCLANNADだけですね」
提督「そか。んじゃまあ後でおすすめのDVD貸すよ」
潮「ありがとうございます!」
提督「おう。……さて、準備はもう出来てるぞ」
潮「あ、はい。じゃあ…」
潮「提督、Trick or Treat?」
提督「Trickで」キリッ
潮「提督?」ジト
提督「冗談だ。ほらお菓子」
潮「わー♪ありがとうございます!」
提督「まったく…じゃあ次俺のターンな!」
提督「潮、Trick or Trick!?」
潮「大概にしてくださいよ?」
提督「……Trick or Treat…」
潮「はいどうぞ」
提督「手厳しいなあ…」
潮「提督がふざけたからです」
提督「いや冗談……」
コンコン「提督?いますか?」
提督「っと、とりあえずこの話はまた後にすっか」
潮「そうですね」
コンコン「提督ー?」
提督「はいはーい!開いてるから入ってきて平気だぞー!」
【11月】
提督「あ~さっぶ…」ザッザッ
潮「提督、落ち葉集まりましたか?」
提督「おう、まあそこそこな」
提督「しっかしお前もこんなクソ寒い中よく大掃除なんてやろうと思ったな」
潮「寒いから、ですよ。そっちの方が焼き芋が美味しく感じます」
提督「まあ一理あるが…こういうのって大抵大晦日じゃない?」
潮「大晦日も掃除やりますよ?」
提督「は?」
潮「は?じゃないですよ。当たり前じゃないですか」
提督「いやいやいや…じゃあなんで今掃除してんの?」
潮「いや、朝起きてふと庭を見たら落ち葉が溜まってたものですから」
潮「これ大晦日にやるのはきついな~、と思いまして」
提督「で今に至る、と」
潮「はい」
潮(本当は焼き芋食べたかっただけなんだけど)
提督「…ま、確かにそうか」
潮「あれ?怒らないんですか?」
提督「怒って欲しかった?」
潮「いえ全く。でもあの流れなら普通怒るじゃないですか」
提督「まあそうかもな。でもよくよく考えたら確かに大晦日にこの量は終わらねえよ」
提督「多分俺途中で遊び始めてたと思うよ」
潮「…まあ」
提督「それに、みんなが手伝ってくれたから実際の量はそうでもないしな」
潮「皆さん快く手伝ってくれましたもんね」
提督「ああ。特に一航戦の二人が」
提督「……とまあそういうわけで、別に怒る気にはならなかったわけよ」
潮「なるほど」
提督「まあさすがに1人でこれ全部だったら怒ってたけどな」
潮「潮そこまでひどいこと言いませんよ」
提督「知ってるよ。…っと、もうこんな時間か。そろそろ残り集めちゃおうぜ」
潮「了解です」
提督「ふぃ~やっと終わった。みんなありがとなーー!!」
イエイエ ハヤクヤキイモタベタイ サスガニキブンガコウヨウシマス
潮「じゃあまあ早速焼き芋作りますか」
提督「そうだな。えーとサツマイモを…」
サツマイモ(2t)ドン☆
提督「……」
潮「どうしたんですか提督?」
提督「ん……いや多くね?」
潮「そりゃあ艦隊全員ですから」
提督「まあそうなんだけど…落ち葉足りるかなあ」
潮「最悪、高速建造材でやっちゃいましょうよ」
提督「黒焦げになるわ」
潮「冗談はさておき…まあ大丈夫だと思いますよ」
提督「確かに落ち葉も結構量あるしな…よし、みんなー!!最後の仕事だぞー!!」
オーー!!
~アルミホイルマキマキ&ファイアータイム~
提督「あっふ…」モグモグ
潮「意外と足りましたね」モグモグ
提督「ちょっと危なかったけどな」
提督「ていうか一航戦の二人アルミホイル巻くの早すぎじゃね?」
潮「なんかもうそういう工場みたいでしたもんね」
提督「ちょっと残像見えてたしな」
潮「あの二人は食べ物が絡むと本当にすごいですね」
提督「な。あんだけあったのに10分ぐらいでなくなったもん」
提督「まあおかげでみんな一緒に食えてるわけなんだけど」
潮「ふふ。……あ、提督」
提督「ん?」クルッ
チュッ
潮「お芋、付いてましたよ♪」ニコッ
提督「おまっ…」
潮「うふふ。1度やってみたかったんです」
提督「ったく、じゃあ今度はこっちから…」
テイトク? シレイカン? テイトクサン?
提督「ぐっ…」
潮「こっちから…何ですか?」フフ
提督「…何でもねえよ。一段落したら帰って執務な」
潮「ふふ。はーい」
提督「ところで潮」
潮「何ですか?」
提督「お前最近太っtドゴォォォン!!」
潮「よく聞こえなかったのでもう一度言ってもらえますか?」ニコニコ
提督「あ、いや何でもねえっす…」
潮「そうですか。それじゃあ早く執務に取り掛かりましょうか」
提督「そうだな…」
【12月】
提督「じんぐっべーじんぐっべー鈴がなるー」
提督「今日はーたのっしーいークリスマスー」
潮「ヘッタクソですね」
提督「うっせ。わざとだよ」
提督「てかなんで俺クリスマスなのに仕事してんの?」
潮「サボったのがいけないんでしょう」カキカキ
提督「だってさー…」
潮「だってじゃないです。ほら、またサボると今度は大晦日まで仕事ですよ?」
提督「…しょーがねー、やるか」
~数時間後~
提督「……」カキカキ
潮「ふぅ…提督、お茶でも淹れましょうか?」
提督「……」カキカキ
潮「提督?」
提督「ん?呼んだか?」
潮「あ、いえ、お茶にしようかと思ったんですが」
提督「おおそうか。んじゃ休憩すっか」
潮「はい。今淹れますね」
提督「サンキュ」
潮「……提督ってアレですよね。」コポコポ
提督「あん?」
潮「要領悪いですけど、集中したらとことんやりますよね」ドウゾ
提督「要領悪いは余計だ。でもまあ、確かにな」アリガト
提督「昔から何かに熱中すると抜け出せなくてな。時間を忘れることがよくあるんだ」
提督「おかげで万年寝不足だよ」アハハ
潮「まあ、何かに熱中することはいい事だと思いますよ。趣味にしろ、勉強にしろ」
提督「そりゃどーも。…あちっ」
潮「あ、氷まだでしたね。持ってきますよ」
提督「ん、悪いな」
潮「もう慣れましたよ」フフ
~さらに数時間後~
提督「んー……終わった~…」ノビー
潮「なんとかフタマルマルマルまでに終わらせられましたね。お疲れ様でした」
提督「お前もな。…そーいやパーティって何時からだっけ」
潮「フタマルサンマルだったはずですよ」
提督「そか。んじゃとっとと準備して向かうか」
潮「あ、じゃあ潮は一旦部屋に戻りますね」
提督「……?一緒に行かないのか?」
潮「すみません。ちょっと準備があるので」
提督「ふーん?了解。んじゃまあ後でな」
潮「はい」
ガヤガヤ ガヤガヤ
提督「やっぱりみんなクリスマス衣装に着替えてくるか」
提督「おっ利根に筑摩!2人は今年もそれか。相変わらず良く似合うなあ」
提督「よー龍驤。相変わらずでっけー袋だなあ。死体でも入ってんのか?痛って!冗談だって!」
提督「お?はっつんに谷風に江風じゃんか。うんうん、3人とも可愛いぞ」
潮「提督!」
提督「ん、おお。潮来た…か……」
潮︰サンタコスチューム
提督「……」アゼン
潮「て、提督?どうしたんですか?」
提督「可愛い…」ボソッ
潮「え?」
提督「最高に可愛いぞ潮ォ!なんだこの可愛さ!?」
潮「ちょ、提督!?」
提督「今までいろんな姿見てきたけど可愛すぎだろ!もう表現力なさすぎて可愛いとしか言えねえよ!」
潮「や、やめてくださいよ///」
提督「なんなんだよこれ!?天使か!天使なのか!」
潮「////」プシュー
提督「やはり俺の嫁は世界一ィィィィ!!!」
提督「はぁ……はぁ……」
提督「ふう……スッキリした」
潮「て、提督……」
提督「うん?」
潮「う、潮の衣装、そんなに可愛かったんですか…?」
提督「当たり前だろ?なんならもう一度……」
潮「わーっ!わーっ!もう大丈夫ですから!」ワタワタ
提督「そうか?ならいいんだが」
潮「……その、ありがとうございます///」
提督「おうよ。しっかしまあ似合ってるには似合ってるんだが……」
潮「?」
提督「生地少なくねえか?肩とか丸出しだし。寒くないか?」
潮「え?いえ…そんなことは……クチッ」
提督「言わんこっちゃない。俺の上着羽織っとけ」ファサッ
潮「あ、ありがとうございます」
提督「潮…俺のために気合入れてくれんのはありがたいんだけどさ。お前が病気になったら意味ないよ」
潮「提督…」
提督「……よし、んじゃパーティに繰り出すとしようぜ!」
潮「はい!」
―――
潮「もうおなかいっぱいです…」
提督「俺もだ……」
潮「後片付けは皆がやってくれるそうなので私たちは戻りましょうか」
提督「だな。……お。潮、外見てみろ」
潮「あ…雪……ですね……」
提督「まさかのホワイトクリスマスかー」
潮「なんですか『まさかの』って」クスクス
提督「うっせ。別に意味はねーよ」
潮「ふふ。……あ、そうだ提督、大事なことを言い忘れてました」
提督「何が……………ああね」
提督&潮「「潮(提督)、メリークリスマス!」」
なんとか完結しました。
応援してくれた方、また見てくださった皆様ありがとうございました。
初めてのSSということで駄文やら蛇足やらが多く、投稿頻度もぐちゃぐちゃで本当に申し訳なかったです。
また練度を上げて次を書いてみたいと思います!未定ですが……
あとこの作品にも番外編が追加されるかも知れません。よろしければご期待くださいませ!
それではご視聴ありがとうございました!
こういうSSを待っていた!(歓喜
潮SSもっと増えろー!!