提督「ケッコン艦と執務」
なんでもないケッコン艦との執務です
どうも皆さんご無沙汰しておりましたシンです。
いつも通り艦娘と提督は情緒不安定なため不自然な部分があるかと思われますが、生暖かい目で見守ってあげてください
―潮編―
提督「潮よ」カリカリ
潮「何ですか?」ペラッペラッ
提督「今日の演習って誰が出てるの?」カリカリ
潮「大鷹さんを旗艦に金剛さん、谷風ちゃん、神鷹さん、矢矧さん、イタリアさんです」カキカキ
提督「りょーかい。ありがと」ケシケシ
潮「いーえ」ペタンペタン
提督「…………」ガタッ
潮「…………」パラパラ
提督「…………」ガチャ パラパラ
提督「あれー?」ペラッペラッ
潮「どうしたんですか?」ピタッ
提督「いや、2-2の資料ってどこだったっけ?」トン パラパラ トン パラパラ
潮「2-2ならこっちの棚ですよ」ガタッ ガラガラ
潮「はい」スッ
提督「すまなんだ」
潮「それと、読み終わったらちゃんと棚に戻せって何回言えばわかるんですか」ストン
提督「はいはいっと」ストン ストン
潮「返事は1回」
提督「へーい」ピシャ
潮「まったく………」
提督「んー…喉乾いた。なんかあるかなー?」ガチャ
潮「……」カリカリ
提督「コーラがあったわ。潮も何か飲むか?」
潮「じゃあアクエリで」カリカリ
提督「ない」
潮「じゃあコーラでいいです」ペラッ ジー
提督「俺の分しかない」
潮「じゃあなんでもいいですよ」ペラッペラッ
提督「おk。ほらよ」トン
潮「ありがとうございま…懐かしっ」
提督「誰がセノビックなんて置いてったんだろうな」プシュッ
潮「さあ……?」プシュッ
提督「そういや俺、昔セノビックと一緒にハエ食べたことあるよ……」ゴクッゴクッ
潮「その話10回は聞きました……」コクッコクッ
潮「ふぅ」
提督「ふぅ…そうだったっゲェェェプ」
潮「汚い」
提督「すまんすまん。炭酸の宿命だから許してくれ」
潮「はぁ……早く机戻ってください」
提督「あいよ」スタスタ
――――――
―――――
――――
提督「うぅ……」コックリ コックリ
潮「はぁ……仮眠とりましょうか?」ガタッ
提督「すまねえ……」ガタッ
潮「たまには早く寝てくださいよ」ポスン
提督「やるべき事が沢山あってな…」ボスン
潮「ゲームでしょうが」
提督「バレたか」
潮「まったく…ほら、膝」ポンポン
提督「ん……」ポスッ
潮「耳かきは?」ナデナデ
提督「んー…昨日やったからいいかなー…」ウトウト
潮「そうですか」ナデナデ
提督「んー……」ウト ウト
潮「…………」ナデナデ
提督「………スー…スー…」
潮「おやすみなさい、提督」ナデナデ
―潮編 終了―
―大鷹編―
提督「………」カリカリ
大鷹「………」カリカリ
提督「………」カリカリ
大鷹「………」パラパラ
提督「……ふぅ」コキコキ
大鷹「………」ガタッ
提督「………」パラパラ
大鷹「………」ガチャ カチッ コォー
提督「………」ペタンペタン
大鷹「………」ガラガラ サァー
提督「………」カリカリ
大鷹「………」コポコポ
提督「うー……」ゴキゴキ
大鷹「どうぞ」コトッ
提督「ん、サンキュ」
提督「………ふぅ」
大鷹「夜更かしは程々にお願いしますよ」ストン
提督「善処する」
――――――
―――――
――――
提督「ん……昼にすっか」ガタッ
大鷹「わかりました」トントン
――――――
提督「………」カチッ チチチチチチ ボッ
大鷹「………」トントントントン
提督「………」ポトポト
大鷹「………」コトッ ジャー
提督「………」グツグツ
大鷹「………クシュッ」ジャー
提督「………」プチプチ ファサッ
大鷹「…ありがとうございます」カチャカチャ
提督「ん」グツグツ
―――――
提督「………」ジャー ゴシゴシ
大鷹「………」キュッ キュッ
提督「………」ジャー キュッ
大鷹「………」キュッ キュッ
提督「………」カチャ カチャ
大鷹「………」キュッ キュッ
提督「………」カチャ カチャ
大鷹「………」ガラガラ ピシャ
提督「………」ハァー
大鷹「………」 ギュッ
提督「ふっ……」ニッ
大鷹「ふふっ……」クス
―大鷹編 終了―
―鹿島編―
提督「………」カリカリ
タッタッタッ バァン!
鹿島「失礼します!」ハァハァ
提督「おー。珍しいなお前が遅刻なんて」
鹿島「遅れてすみませんでした!」ペコッ
提督「いいさいいさ。遅刻なんて大したもんじゃないし」ペタンペタン
鹿島「で、でも…」
提督「ふー…。鹿島、ちょっと」チョイチョイ
鹿島「はい…?」
提督「遅刻ぐらいでそこまで気にすんな」ナデナデ
鹿島「あ…はい…」
鹿島(温かい…)
提督「うし、んじゃさっさと仕事終わらせちまおうぜ」パッ
鹿島「あっ…」
提督「どした?」
鹿島「い、いえ……そうですね。鹿島、頑張ります!」
――――――
―――――
――――
―演習場―
提督「今日は対潜演習だったか?」
鹿島「はい。五十鈴さんが択捉型の子達とやるみたいですね」
提督「そうか。お、きたきた」
提督「五十鈴ーー!」フリフリ
五十鈴「ん…なにーー?」
提督「呼んでみただけーー!」
五十鈴「用もないのに呼ばないでよーー!」
提督「すまーーん!」
提督「…うし」
鹿島「何ですか今のやり取り?」
提督「うーん…特に意味は無いんだけど。昔っからの癖みたいなもんかな」
鹿島「そうですか…クシュッ」
提督「ん。鹿島、これ着てな」ヌギヌギ ファサッ
鹿島「あ、ありがとうございます」
提督「寒い中外に出させちゃってすまんな」
鹿島「いえ……というか提督さん、寒くないんですか?」
提督「うん。全然寒くnぶへぇーくしょい!!」ブバッ
鹿島「きゃっ!もう、やっぱりこれ返します!」スッ
提督「いいって。俺なんかより鹿島の方が大jへぇーくしょい!!」ブハッ
鹿島「その言葉は嬉しいですけど着てください!」
提督「あーもう!わーったよ。その代わり…」
鹿島「……?」
提督「てい」ギュー
鹿島「きゃっ!?」
提督「これなら二人とも温かい」ギュー ナデナデ
鹿島「てっ提督さん!?」
提督「あーもう、黙って俺の腕の中にいろ。また寒くなる」ギュー グリグリ
鹿島「は、はい///」
提督「よろしい………ん?」
択捉「こ、これが大人のイチャイチャっていうものですか……///」
松輪「はわわわわ///」
佐渡「佐渡さまも混ぜろー!」
対馬「うふふふふ。司令、大胆ですね…」
福江「は、破廉恥な///」
提督「お前ら、演習中だぞ?」
「こっちのセリフよ」
提督「あー…はは」
五十鈴「まったく…みんなの気が散るから執務室に戻ってくれる?」
提督「…だそうだ。戻るか」
鹿島「は、はい。す、すみませんでした…」
五十鈴「鹿島は何も悪くないわ。悪いのは全部提督だから」
提督「なんだなんだ、最近やってないからって妬いてんのか?」
鹿島「え?」
択捉「あれ?」
松輪「今…」
佐渡「最近って…」
対馬「ということは…」
福江「五十鈴さん、もしかして…」
提督「ん…?あ、やべ…」
五十鈴「貴方ねえ///…!」ワナワナ
提督「やっべえ逃げるぞ鹿島!」ガシッ
鹿島「えっ?きゃっ!」ダッ
五十鈴「待ちなさーーーい!!」ダダダダ
―鹿島編 終了―
―香取編―
提督「香取、無線は?」
香取「万事OKです。ノイズもありません」
提督「よし。第一艦隊聞こえるか?」ガガッ
Roma『こちら第一艦隊旗艦Roma。問題ないわ』ガガッ
提督「今回は中部海域だから気をつけていけよ。続いて第二艦隊」
長良『こちら第二艦隊旗艦長良!問題なく聞こえるよ!』ガガッ
提督「朝から元気だな。次、第三艦隊」
多磨『こちら第三艦隊旗艦多磨。炬燵が恋しいにゃ』ガガッ
提督「帰るまでに出しとくよ。次」
赤城『こちら第四艦隊旗艦赤城。お腹が空きました』ガガッ
提督「さっき朝飯食っただろうが、ったく。……艦隊、出撃準備」
皆『『『 艤 装 展 開 』』』
提督「抜錨!!!」
提督「…ふう」
香取「提督、お疲れ様です」コトッ
提督「んあ。ありがとな」ズズー
香取「いえ。またすぐに指揮ですが、今は一息つきましょう」
提督「だな…ふぅ」
――――――
提督「香取、新しく入った子達はどうだ?」
香取「皆すごくいい子ですよ。ただ、初月さんはちょっと口が…」
提督「ああ…。まあ、初月はああいうやつだからな、しょうがないさ」
提督「さすがに初対面で『お前』呼ばわりはびっくりしたけど」
香取「本当ですか?」
提督「うん。アッキーがものすげー謝ってたな」ハハハ
香取「そんなことが…。これは後で私からもちゃんと言っておかないと」
提督「やめやめ。個人の特徴を尊重しろ」
香取「口調を直すのは規律を守る最低限度だと思いますが…」
提督「いーのいーの。敬語なんてあってもなくても同じなんだから」
香取「………まあ、提督がそこまで仰るなら…」
提督「なんだったらお前も敬語じゃなくったっていいんだぜ?」
香取「それはないですね」
提督「カッチカチだなあ。ま、いいけどさ。それよか…」
Roma『提督、そろそろ作戦海域よ』
提督「っと、わかった。そのまま全艦単縦陣を維持。対潜・対空警戒も怠るなよ」
Roma『了解。…作戦中なんだから世間話は程々にしてよね』
香取「す、すみません…」
提督「申し訳ない」
――――――
―――――
――――
Roma『…作戦完了。艦隊、帰投するわ』
提督「了解。気をつけて帰ってこいよ」
Roma『ええ。全艦、輪形陣に移行』
提督「……ふう」カチャ
香取「これで中部海域は突破ですか」
提督「んにゃ、まだ離島ちゃんと踊らにゃならんよ」
香取「そうでしたか…あら?」ツーツートン
提督「まったくあそこはなんで陸上型が2人も…」
香取「提督!緊急入電です!」
提督「…どこからだ」
香取「南西諸島…長良さん達です!」
提督「繋げろ。状況を聞く」
香取「はい!」
提督「長良、何があった?」ガガッ
長良『姫級と会敵しました!今交戦中です!』 ドォン ドォン
提督「種類と数は?」
長良『戦艦棲姫が2体、空母棲姫が1体、くっ…!ロ級Fが3体です!』
提督「わかった。すぐに援軍を送る。資源は捨てて全力で帰ってこい」
長良『了解!』
提督「香取!機材を!」
香取「もう準備出来てます!」
提督「サンキュー!」
ピーンポーン
提督『次から言うやつは緊急出撃しろ。加賀、瑞鶴、翔鶴、摩耶、夕立、大淀』
提督『空母は艦戦2の艦爆・艦攻1ずつ。翔鶴は艦戦1つを彩雲に変えろ』
提督『摩耶と夕立は対空装備。大淀は11型乙を持ってけ。残りは主砲な』
提督『場所は南西諸島だ。急げ!』
提督『次に―――』
――――――
長良『提督!援軍と合流しました!』ガガッ
提督「わかった。お前らはそのまま鎮守府まで撤退しろ」
長良『わかりました!』
提督「加賀ちゃん」
加賀『なにかしら?』ガガッ
提督「お前達は時間稼ぎだ。んだが可能なら沈めても構わん」
加賀『わかりました。敵の編成は?』
提督「ダイソンが2体のBBAが1、ロFが3体だそうだ」
加賀『なるほど…了解したわ』
瑞鶴『あれで分かるんだ…。それにしても提督さん、時間稼ぎって一体どういうこと?』ガガッ
提督「じきにわかるよ。……ウチに手を出したことを後悔させてやる」ボソッ
瑞鶴『提督さん?』
提督「なんでもない。気をつけていけよ」ガガッ
提督「香取、第二群の準備はできたか?」
香取「はい。……時々提督は冷酷ですよね」
提督「……まあな」
――――――
提督「あー、お前ら聞こえるか?」ガガッ
加賀『提督』ガガッ
提督「今すぐそこから全速で退避しろ。巻き込まれちまうからな」
加賀『……わかりました。皆、引くわよ』
瑞鶴『提督さん、巻き込まれるって?』ガガッ
提督「そろそろ見えてくるよ」
瑞鶴『んー?あれって……』
瑞鶴『ウチの主力戦艦達じゃない!ってまさか……』
提督「 そ の ま さ か さ 」ニタァ
瑞鶴『やっば!!』ガガッ
提督「大和ォ!準備はいいかぁ!?」
大和『いつでも!』ガガッ
提督「しゃあ!総員構え…」
戦艦達『『『………』』』
提督「撃てぇーーー!!!!」
ドガァン!!ドガァン!!ドガァン!!
瑞鶴『うーわー……』
加賀『これは……』
大和『……目標、沈黙しました』
提督「おk。んじゃ一応偵察機で確認してから帰ってきて」
大和『了解です』
――――――
提督「……」ズズー
提督「……ふぅ」カチャ
香取「…お疲れ様でした」
提督「香取もな。久々に濃い1日だった」
香取「ですね。あの、提督」
提督「うん?どうした?」ニコニコ
香取「い、いえ…。では、私はこれで失礼します」
提督「んー。改めてお疲れ様。ゆっくり休めよ」フリフリ
香取「はい。では」ガチャ
バタン
香取「………」
提督『ん?どうした?』ニコニコ
香取(彼のことは愛している。でも――)
提督『 そ の ま さ か さ 』ニタァ
香取「あの一面だけは、どうしても慣れないわね…」
―香取編 終了―
―山城編―
提督「グー…グー…」
山城「……っ!」ドゴッ
提督「ぐぼぇあ!!……何すんだテメー!」
山城「こ、こっちのセリフよ。何執務中に寝てんのよ」
提督「昨日激務だったからしゃーねぇだろ!」
山城「…スケジュール管理できないアンタが悪いんでしょ」
提督「だとしても殴って起こすな!」
山城「ハイハイわかったわよ。次から気をつけるわ」ストン
提督「ったく…なんでお前はいつも…」ブツブツ
山城「ふんっ」フイッ
――――――
提督「山城ーこの書類……」
秘書机「……」コツゼン
提督「まーたあいつ黙って昼飯行ったのか…」
提督「やっぱりケッコンしたのは練度の為だけだったのかなあ…」
提督「……俺も昼飯食お」
――――――
提督「ふーむ……」ズルズル ペラ ペラ
提督(最近ネルソンの戦果が落ちてきてるよなあ……やっぱり頼りすぎで疲れてんのかもな)
提督(胸熱砲もまだ試してないし…次は長門に任せるか。ネルソンは暫く休みにしよう)
山城「……」
提督「……」ゴク ゴク パラパラ
提督(艦隊の平均は…大体50か。兄貴のとこ程ではないけど、だいぶ強くなったな)
山城「……ねぇ」
提督「……あ?なんだ、帰ってたのか」
山城「…………」
提督「…あんだよ?」
山城「……別に。あ、それとこれ預かってきたから」スッ
提督「ん…外出許可書か。クリスマスだからか多いな」ペラッペラッ
山城「そうね……」ストン
提督「…………」カリカリ
山城「…………」カリカリ
提督「…………」ペタンペタン
山城「…………」カリカ…
提督「…………」ペタンペタン
山城「……ねえ」コトッ
提督「あ?」ピタッ
山城「クリスマス…アンタは予定入ってるの?」
提督「……別に。夜に皆とのパーティーがあるぐらいだな」
山城「そ……」
提督「…………」カリカリ
山城「ねぇ……」
提督「あん?」ピタッ
山城「その、もし、暇だったら…」モジモジ
提督「……?」
山城「これ……一緒に行かない…?」スッ
提督「遊園地…?」
山城「たまたま、そう、たまたま余ってたから!期限も近いし、勿体ないから!」
提督(いや、何も聞いてないんだが……)
提督「……まあ、暇だしいいよ」
山城「そ、そう…。わかったわ」
提督「……でも、なんで俺?」
山城「え?」
提督「いや、それこそ扶桑とか西村の誰かと行けばいいじゃん。何で俺なのかなーって」
山城「そ、それは……」
――――――
山城『姉様……山城はもうダメです…』チーン
扶桑『あらあら……また何かやったのね』
山城『はい…。実は、提督が眠ってたんで起こそうとしたんですが…つまずいてしまって…』
山城『その勢いで殴っちゃったんですー!』ワーン!
扶桑『あらあら…』ヨシヨシ
山城『しかもすっごい怒ってて…絶対嫌われたぁー!』ウェーン!
時雨『元気だして山城』ナデナデ
山城『しぐれぇ……』グスッ
時雨『やっちゃったのは仕方ないよ。だからここから持ち直そう』
山城『で、でもどうやっで』グスグス
時雨『これさ!』ペーン
山城『遊園地のチケット…?』
時雨『うん。これでデートをして、汚名返上といこうよ!』
扶桑『いい案ね。山城、行ってきなさい』
山城『で、でも…私なんかと行ってくれるでしょうか…?』
時雨『そこは心配いらないでしょ』
扶桑『そうね』
山城『ど、どうして…?』
扶桑・時雨(だって、提督も山城のことが大好きだもの)
山城『……?』
時雨『まあ、とにかく大丈夫だから誘ってきなよ』
扶桑『ええ。善は急げ、よ!』
山城『ええ……?』
――――――
山城「その、他の皆は予定が埋まってたから……」
提督「ふーん……珍しいこともあるもんだな」
提督「ま、わかった。楽しみにしてる」ニコッ
山城「っ…!そ、そう……」
提督「うし、んじゃその為にも仕事ちゃんとしねーとな!」
山城「そ、そうね!」
山城(ありがとう二人とも……)
―山城編 終了―
―榛名編―
「て……く……て……さい……」
提督「んー……」
「提督……起きてください……」ユサユサ
提督「んー……?」
榛名「提督ー!朝ですよー!起きてくださーい!」ユサユサ
提督「んー…………榛名…………?」ポケー
榛名「はい!榛名です!おはようございます!」ニコッ
提督「………………おやすみ」パサッ
榛名「あっ!提督二度寝しないでくださいー!」グイー
提督「あと……」
榛名「5分でもだめですー!」グイー
提督「5日……」
榛名「予想の斜め上!?」
――――――
―――――
――――
提督「…………」ボー
榛名「提督、ジャムとマーガリンどっちがいいですか?」テキパキ
提督「…………ジャム」ボソッ
榛名「え!?」
提督「…………ジャム」ボー
榛名「わかりましたジャムですね。それと今のうちに顔洗ってきてください」テキパキ
提督「…………」ノソノソ
――――――
榛名「じゃあ、いただきます!」パシッ
提督「ん……」
榛名「提督?そろそろ体起きましたか?」ヌリヌリ
提督「……少し」ヌリ ヌリ
榛名「はぐっ…はぐっ………ん。これから執務なんですから、しっかりお願いしますよ」
提督「うん…………」モグ モグ
――――――
榛名「準備できましたか?」
提督「……うん、始めるとするか」
榛名「はい!…スイッチ入りましたね」
提督「まあそろそろシャンとしないとだしな」
――――――
―――――
――――
提督「ん……榛名、ここ間違えてんぞ」
榛名「え…?あ、本当ですね。すみません、すぐに直しますね」
提督「うん」
提督(……あれ?ここも間違えてる……ここもだ……)ペラッ
提督「榛名…?」チラッ
榛名「はい、なんですか?」ニコッ
提督「……いや、なんでもない」
榛名「そうですか。…あ、もうこんな時間ですね」
提督「ん…そうだな。区切りいいとこで終わらせて飯行くか」
榛名「はい!」ニコッ
提督(…………)
――――――
―――――
提督「うし、午後も仕事頑張るか!」
榛名「はい!」
――――――
提督「んー……榛名ー」ペラッペラッ
榛名「っ…!はい、なんでしょう?」
提督「残りのネジっていくつあるー?」ジー
榛名「残りは……6……8つですね」
提督「ん、ありがとう」
榛名「いいえ……」
――――――
提督「榛名ー」
榛名「…………」
提督「榛名ー?」チラッ
榛名「スー…スー…」
提督「……やっぱりか」ガタッ
提督「夜戦任務の後に俺を起こしに来たんだもんなあ…そりゃ間違えだらけになるわ」ナデナデ
榛名「んぅ……」スリスリ
提督「ふー……。さて、と」
――――――
―――――
――――
榛名「ん………………はっ!」ガバッ
榛名(私……寝て……)パサッ
榛名「ん……毛布?」
提督「おー。起きたか」カリカリ
榛名「て、提督すみません!私いつの間にか寝ちゃってて…」
提督「いいっていいって。……はい、終わり」 コトッ
榛名「え…?」
提督「んー……疲れたー……」ゴキゴキ
榛名「て、提督?榛名の分の書類が見当たらないのですが……」
提督「榛名の分?それならもうないけど…」
榛名「ええっ!?じゃあ今日の執務は……」
提督「終わったよー」ボスッ
榛名「そ、そんな!提督、何かお仕事はないんですか!?」バサッ
提督「あ?何言ってんだ?」
榛名「だ、だって…榛名、寝てましたから…その分のお仕事をしないと……」
提督「……はぁー……。榛名、ちょっと隣来て」チョイチョイ
榛名「は、はい……」トテトテ ポスッ
提督「……」
榛名「そ、それで提督、なんでs」
提督「ハイッ!!」グイッ
榛名「きゃっ!?」ボスッ
提督「……うし」
榛名「て、提督!?」ワタワタ
榛名(急に引っ張られたと思ったら、膝枕!?)
提督「…榛名よ」ナデナデ
榛名「は、はい……?」
提督「ごめんな」ナデナデ
榛名「…!?何故提督が謝るんですか!?寧ろ榛名の方が謝るべきです!」
提督「いや、俺が悪い。……昨日の夜戦任務から寝ないでそのまま俺を起こしに来てくれたんだよな?」ナデナデ
榛名「え、ええ……」
提督「だから寝ちゃったんだろ?」ナデナデ
榛名「す、すみません……」
提督「謝るな。把握してなかった俺が悪い」
榛名「でも……」
提督「いいから。今はゆっくり休め」ナデナデ
榛名「…………」
提督「な?」ニコッ
榛名「……わかりました……」
提督「ん、それでよし。晩メシになったら起こすからな」ナデナデ
榛名「はい…………提督……」
提督「ん?」
榛名「ありがとう……ございます……」
提督「……ん」
―榛名編 終了―
―扶桑編―
扶桑「失礼します」ガチャ
扶桑「提督、本日の秘書艦業務に…あら?」
シーーーーン……
扶桑「いない……まだ寝てるのかしら?」スタスタ
―提督私室―
扶桑「提督?」コンコン
シーーーン……
扶桑「返事がない…提督、入りますよ?」ガチャ
提督「うー……」グルグル
扶桑「提督!?大丈夫ですか!?」ダッ
提督「扶桑……か……」
扶桑「顔が真っ赤…!今明石さん呼んできます!!」
提督「うーん……」
――――――
―――――
――――
―――
明石「風邪ですね」ピッ
扶桑「やっぱりそうですか……」
明石「ええ。かなり重い症状ですが…まあ薬飲んで寝てたら治りますよ」
扶桑「よかった……」ホッ
明石「今薬持ってきますから、それまで看ていてください」スクッ
扶桑「あ、はい」
バタン
扶桑「提督、今明石さんがお薬持ってきてくれますから」
提督「おー……。わるいなー……」
扶桑「こんなんじゃ今日はお休みですね…」
提督「そうだなー……」
扶桑「何か飲みたいものありますか?」
提督「じゃあスポドリでも……」
扶桑「わかりました。今持ってきます」スクッ
提督「頼んだー……」
扶桑「えーっと……これね」パシッ
扶桑「提督、お持ちしましたよ………って」
提督「ありがとー……」ペラリ ペラリ
扶桑「何してるんですか!?ちゃんと寝てないと!」
提督「んにゃー……これ今日までだから終わらせとかないと……ゴホッゴホッ!」
扶桑「私がやっておきますから!今は安静にしてください!」
提督「いやでも……」
扶桑「つべこべ言わない!寝てください!」
提督「うー…………わかったよ……」
扶桑「まったく……」
『お薬持ってきましたよー』
扶桑「あ、はーい」
――――――
―――――
――――
明石「…よし。それじゃ、あとは暖かくして寝かせてください」
扶桑「わかりました」
提督「わるいなー……」
明石「何度も言いますが安静にしていてくださいよ。あなたはこういう時でもじっとしてないんですから」
提督「うー……」
扶桑「そこに関しては私がどうにかします」
明石「お願いしますね。それじゃ」バタン
扶桑「……さて、それじゃ私は仕事しますね」
提督「俺も……」ムクリ
扶桑「何度も言わせないでください。提督は寝ててください」
提督「ちっ……」ポスッ
扶桑「まったくもう……なんでこういう時は真面目なんですか…」
――――――
扶桑「…………」カリカリ
扶桑「…………」カリカリ
扶桑「…………」チラッ
提督「zzz……」
扶桑(薬が効いたのかしら……)ガタッ
提督「zzz……」
扶桑「まだちょっと苦しそうね…」
提督「うー……」ダラダラ
扶桑「すごい汗……」フキフキ
提督「ふそう……」
扶桑「ここにいますよ」ギュッ
提督「ん………すぅ……」
扶桑「……お仕事終わるかしら……」
――――――
山城「失礼しまーす……」カチャ
扶桑「あら山城。それに潮ちゃんと大鷹さんも。どうしたの?」
潮「皆からの差し入れを持ってきました」ドサッ
扶桑「そうなの?ありがとう」
潮「いえ。…提督の様子はどうですか?」
扶桑「今は寝てるわ。まだちょっと苦しそうだけど…」
提督「うーん……」
大鷹「……本当ですね」
山城「姉様、何か手伝えることは無いですか?」
扶桑「じゃあ……林檎を剥いてくれる?」
山城「わかりました」
潮「潮も手伝いますよ」
大鷹「では私も」
扶桑「ありがとう3人とも」
――――――
提督「zzz……」
山城「本当に起きないわね……」ツンツン
潮「この人、寝付きはいいですから」
大鷹「そうですね。まあそれで朝苦労するんですが…」
山城「さすがにケッコン艦2Topは違うわね」
扶桑「本当ね……」
提督「うぅ……」
山城「うなされてる…」
潮「提督、潮はここにいますよ」ギュッ
大鷹「安心してください。私はここにいますから」ギュッ
提督「……ニコッ」
山城「すご……」
扶桑「…………」
――――――
―――――
――――
山城「じゃ、私達はこれで失礼しますね」
潮「お騒がせしました」
大鷹「何かあったら力になりますから」
扶桑「3人ともありがとう。助かったわ」
潮「いえいえ。では」
バタン
扶桑「…………」
『提督、潮はここにいますよ』
『安心してください。私はここにいますから』
扶桑「妬けるわね……」
提督「んー…………よく寝た」ノビー
扶桑「あら…起きたんですね。お身体の調子はどうですか?」
提督「んー、マシになったけどまだちょっとダルいや」
扶桑「そうですか。ならまだ寝ていては?」
提督「そうする…って、何だこの差し入れの数は……」
扶桑「艦隊の皆からだそうですよ。よかったですね」
提督「なるほどね。…ん……なあ扶桑?」
扶桑「はい?」
提督「この林檎、食べさせてくれない?」
扶桑「……!……いいですよ」
提督「ありゃ、すんなりいった」
扶桑「どういう意味ですか?」
提督「別に。んじゃ、あー……」
扶桑「あ、あーん……」
提督「……ん、美味い」シャリシャリ
扶桑「よかったです」ニコッ
扶桑(今は、私だけの提督……ね♪)フフッ
提督「どした?」
扶桑「いえ、なにも♪」
―扶桑編 終了―
―阿武隈編―
提督「んー……眠い……」
提督「今…何時……?」ムクリ
AM 10:00
提督「遅刻じゃん……」
提督「目覚まし……止めたっけか……?」
提督「まぁいいや。今日の秘書艦は……」グッ
提督「あ……?」パサッ
阿武隈「スー……スー……」
提督「……何やってんだコイツ……」
提督「おーい…あぶぅ起きろー……」ユサユサ
阿武隈「んへへー…そっちじゃないよ…」ニヘー
提督「………………ま、いいか」スクッ
阿武隈「へぶっ…」ボスッ
提督「暫く寝かせといてやろ……」ファサ
阿武隈「ふふーん……♪」スヤスヤ
――――――
―――――
――――
提督「…………」ペラッペラッ
提督「むーん……」ズズー
『あぁぁぁーー!!!』
提督「……起きたか」カリカリ
バタバタバタ バァン!!
阿武隈「もぉー!!提督ぅ!!起きたんなら言ってくださいよぉ!!」
提督「開口1番がそれか……その前に言うことがあるだろ」ズズー
阿武隈「え……?あっ……えーっと……」タラタラ
提督「……ふぅ。まあ、朝 俺を起こしに来てくれるのは助かったよ」コトッ
提督「が、目覚ましを止めた後に寒いからって一緒に寝るな。起こすんなら起こしてくれ」
阿武隈「わ、私だって起こそうとしたんですよ!でも提督の部屋暖房ないから……」
提督「はあ……わかったよ。今度からストーブでも置いとくよ」
阿武隈「そ、それはダメ!」
提督「は?何で?」
阿武隈「そ、それは……」
阿武隈(提督とくっつけなくなるから…なんて言えない…///)
阿武隈(何か…何か理由を…………ん?)ピラッ
阿武隈(こ、これだー!)キュピーン
阿武隈「ほ、ほら提督!イベント後で資材もギリギリなんですから!無駄なことに経費を使っちゃダメですよ!」ピラッ
提督「ぐ……それを言われると痛い…」
阿武隈「で、でしょう?だからストーブはまた今度にしましょう!」
提督「むう…………ん?」
阿武隈「?どうしたんですか?」
提督「いや……その資材管理表…ボーキそんなになかったっけ?」
阿武隈「え…?あれ、本当ですね」
ボーキサイト:1274
提督「おっかしいなあ…イベ終わる前は8000はあったんだが…」ペラッペラッ
阿武隈「見間違いじゃないですか?」ノゾキコミ
提督「いや、大鷹と淀ちゃん3人で確認したから……ほら」パサッ
ボーキサイト:9178
阿武隈「本当だ……」
提督「大型1回だけ回したけど……そんなに使わなかったしなあ」
阿武隈「そうですねえ……って、また回したんですか?」
提督「うん。年初めに回そうと思ったんだけどイベ中だったからさ」パラパラ
阿武隈「まったく……潮ちゃんに怒られても知りませんよ?」
提督「もうやられたよ」ジー
阿武隈「あぁ……」
提督「…やっぱりおかしい。こんなに減るわけがないな」
阿武隈「そうですね……うん?提督、この補給表見てください」
提督「どれどれ……」
補給報告書:ボーキサイト
大鷹...演習後の補給
加賀…破損艦載機の修繕
大鷹…演習後の補給
Intrepid…開発ひよう
明石…開発費用
日向…瑞雲(六三四空)の改修費用
瑞鶴…補給
etc…
提督「……普通じゃね?」
阿武隈「いえ、ここ」ユビサシ
赤城…補給
赤Gambier Bay…補給
赤城…補給
赤城…補給
Ark Loyal…補給
赤城…補給………………
提督「……ほぉう」ピクピク
提督「……ちょっと出てくる」ガチャ
阿武隈「あっはい」
バタン
あぁぁぁかあぁぁぁぎぃぃぃぃ!!!
ダダダダ……
阿武隈「あはは…」
――――――
提督「ただいまー……」ガチャ
阿武隈「おかえりなさい。…どうでした?」
提督「おやつ禁止とおかわりなし1ヶ月」ドカッ
阿武隈「やっぱりクロだったんですね…」
提督「まあな……」
~回想~
提督『白状しろ赤城ィ!!』
赤城『濡れ衣ですよ!ガンビアさんやアークさんだって補給してるじゃないですか!!』
提督『誰だ「赤Gambier Bay」って!』
提督『それとあーちゃんはLoyalじゃなくてRoyalだボケ!』
赤城『ぐぬぬ』
~回想終了~
提督「っとにアイツは……」トントン
阿武隈「お疲れ様です」アハハ
提督「はあー…なんかどっと疲れた…」
阿武隈「肩でも揉みましょうか?」
提督「いや、大丈夫………かと思ったけどやっぱりお願い」
阿武隈「はーい」トテトテ
――――――
提督「……ふう。ありがとうあぶぅ。お礼に前髪わちゃわちゃしてやるよ」
阿武隈「結構です!」
提督「チッ……じゃあ頭撫でさせて」
阿武隈「……まあ、それなら……」
トテトテトテ ポスッ
提督「膝の上に座る必要あったか?」ナデナデ
阿武隈「撫でづらいですか?」
提督「……いや、」
阿武隈「ふふっ」
―阿武隈編 終r―
提督「と見せかけて前髪どーーん!!」グシャグシャ グシャ グシャ
阿武隈「台無しなんですケドぉぉぉ!?」ワーン
―阿武隈編 終了―
1万字のSSを書くのに何ヶ月かかってるんだって話ですよね……じつはこれ、書き出しはイベ前の11月ぐらいなんですよ。だから後半に行くにつれて季節がおかしくなって行きます(笑)やる気さえあればケッコン艦は今後追加していきます。やる気さえあれば。ではまた!
良いね