2018-04-04 22:45:11 更新

概要

いろはの誕生日を題材としたssです。
シリーズ4作目


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さて、駅へ歩き出したが会話が無い。


俺から話題を振るわけが無いのだが一色は試しているのか、自分から話さない。


お互い譲らない結果がこの無言。


結局溜息とともに一色が口を開いた。


いろは「こういう時は先輩から話すものじゃないんですか?」


八幡「俺がすると思うか?」


いろは「いいから!話題さがしてください。」


えー、面倒だな。何話せってんだよ。


奉仕部ですら自分から話題を振るなんて事あまりないのに。


あ、あった。老若男女問わない話題が。


八幡「一色さ、俺の○がこんなに可愛いわけがないで誰が1番好き?」


いろは「え?」


固まっていらっしゃる。当たり前だ。何が老若男女問わずだよ。すげー限定的だろうが。


いろは「考えついた話題がそれですか。女子高生に振る話題じゃないですし、先輩が言うと犯罪性を感じます。通報しますよ。」


通報しますよってあ○せかよ。


八幡「この程度じゃ通報されても大したことはない。」


いろは「はぁ、信じられないです。どんなくだらない話題が出てくるかと思ったら…」


まぁ一色に一矢報いたからいいや。


いっしき に いっし ね。


くだらねぇな。


いろは「私星野き○らちゃんが好きです。」


八幡「おい、知ってんのかよ。しかもなんでそんな主人公級じゃないけどモブとも言いにくいキャラを選ぶんだよ。」


びっくりしたわ。女子高生でも知ってるもんなのか?


いろは「この辺りの話題を知ってるかどうかは他の女子との差になるんです。き○らちゃんの声が好きなんです。」


八幡「声もほとんど出てないし、あのキャラ顔ほぼ同じの姉妹いるから名前だしても分からない人いるだろ。」


なんか一色とは色々話せそうな気がしてきた。今度他の作品も確認してみよう。


なんてくだらない話をしていたら駅の近くに来ていた。


八幡「さて、夕飯にするには少し早い気がするけどどうするんだ?」


いろは「ゲーセン行って少し時間潰しましょうよ。あんまりお金使えませんが。」


八幡「そうだな、そうすっか。」


て事でゲーセンへ行く事になった。


秘技・店員召喚の儀の使い所が無いといいが。


いろは「太鼓でもやりましょう。」


八幡「やった事あるのか?初見で出来るほど簡単じゃ無いぞ?」


いろは「少しはやったことあります。」


太鼓は俺もあまりやったことない。


あれ出来る人がゲーセンでやるからカッコいいのであって下手なのがやってもね。


家のゲーム機でやるくらいが丁度いい。


太鼓ははっきり言ってどっちも下手だった。が同じ曲を2人でやると下手でもそれなりに盛り上がる。


独りでやるのとこんなに違うものなのか。知らなかったな。


今度小町誘ってさいたまなんちゃらやろう。


その後は射的系のゲームをやり、圧倒的な差を見せつけてやった。


気持ちいいもんだな。


そしてやはりやってきたクレーンゲーム。


一色にパンさんを取ってくれと頼まれ、一応は取る努力をしてみる。


まずは100円。これで貧弱なアームでは到底敵わないと感じたらすぐさま召喚しよう。


結果取れなかったので召喚した。一色には凄く微妙な顔をされてしまった。


が、それよりもパンさんは軽めで取れそうで取れなかったのが悔しくて結局400円使ってしまった。まだまだ俺も甘い。


いい感じに時間を潰せたので、そろそろ出ようと言おうとしたところで、


いろは「プリクラとりましょう!」


と言われ抵抗虚しくこの派手な箱の前へ連れてこられた。


八幡「いいだろ別に取らなくたって。」


いろは「ダメです!ゲーセン来たらプリクラって決まってるんです!」


出た出たリア充方程式。たかだか写真撮るのに金使うとかありえない。


が、俺には拒否権が無いらしい。この狭い空間に引きずり込まれた。


女が男を引きずり込んでも雰囲気がないな。


いろは「はいはい、撮りますよ。笑うのはキモいので普通でお願いします。」


八幡「あ、ああ…」


笑うのはキモいって言われた。結構傷つくんだけど。


笑ってって言われんのうざいけど笑うなって言われるのもまた腹たつな。


そうこうしてるうちにパシャパシャ撮られていく。


するといきなり一色が飛びかかって来た。


いや、表現がふさわしくない。正確には飛びつかれた。


八幡「ちょっお前近いくっつくな!」


いろは「狭いんですもん!いいじゃないですかぁー。」


八幡「そんなに狭くないだろ…」


いろは「ほらほら撮られますよー」


俺の腕をぎゅーっと抱いてくる。


色々ヤバい。が、一色がなんとも楽しそうに笑っているもんで引き離しにくい。


別に離れたくない訳じゃないからな。みんな勘違いするなよ。


みんなって誰だよ…


とまぁ、結局何も抵抗できず撮り終えた。


八幡「疲れた…もう帰りたい…」


いろは「ダメです待っててください。お絵かきして来ますんで。」


八幡「任せた…」


ふらふらと外に出た。


柔らかかった…


じゃねぇよ、一色はあんな事も平気でやるのか、てかそれが普通なのか?


今時の女子高生の考え方が分からん。


年寄り臭いこと考えてんな俺。


まぁあの一色の行為に意味を求めるつもりはない。


そうやって黒歴史を作って来たんだ。今更勘違いするわけがないからな。


いろは「お待たせしましたー。」


八幡「マジで待ったわ。」


いろは「だからーそこは今来たとこって言うべきじゃないんですかね?」


八幡「いや、この場面でそのセリフはおかしいからね。」


いろは「細かい事は良いんです!」


と、さっさと歩き出す。


プリクラどうしたの?俺には渡す気ないって事か?


別にもらっても何かに貼る気しないからいいんだけどさ、スルーは酷いと思う。


するとくるっと振り返った一色が、


いろは「先輩、ご飯はもう少し後にしませんか?その前にやりたい事があるんです。」


八幡「構わないけど何すんだ?」


いろは「カラオケしましょう!」


八幡「飯の後じゃダメなのか?」


いろは「カラオケで負けた方が罰ゲームです。その内容をご飯食べながら決めます。」


つまり負ける可能性を考えて敢えて罰を先に決めないって事か。ズル賢い奴だ。


八幡「程々にしてくれ。奢れは無しだぞ。」


いろは「分かってますー。難しい事は言いませんよ。」


怖いんだよなぁ。波乱の予感がここで的中するのだろうか。


まぁ負けなきゃ良いだけだ。


しかしカラオケはあまり、というかほとんど行かないから歌えるのか心配ではある。


こいつ、ゲーセンじゃなくてわざわざカラオケで勝負するのも計算だろうな。


一色に一矢報いてやる。


これさっきもやったな。


俺は自分の歌えそうな歌(アニソン)を頭の中で探しながら一色の後を追った。


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2018-04-07 06:57:25

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