2018-04-01 03:30:36 更新

概要

いろはの誕生日を題材にしたssです。
シリーズ5作目


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さて、カラオケをしに来たわけだが。


勝負をするって事はやっぱり得点を競うわけだよな。果たして勝ち目があるのだろうか。


カラオケ終わったら腹を壊して帰宅する事にしようかな。


なんてきっと多分恐らく絶対に不可能な事を考えていた。


まぁ今日はあいつの誕生日だし?埋め合わせに来てるんだし?ここは負けてやるのが先輩として正しいよな?


な?(威圧)


いろは「先輩悪巧みしてますね?」


八幡「は?」


いろは「今日は負けてやるか(汗)って顔をしていました。」


八幡「そんな具体的な顔してた?」


いろは「否定しないんですね。凄く分かりやすいです。」


マジか…俺は表情に出ないタイプだと思ってたんだけどなぁ。


いろは「先輩もしかして触手持ちですか?」


八幡「俺をマッハ20の怪物教師と一緒にするな。顔に◎とか✖️とか出たりしねぇよ。」


いろは「流石ですね、反応が早いです。」


俺としてはお前が知っている事に驚きだ。


いろは「とりあえず飲み物だけ頼んで歌いましょうよ。」


一色は普通にお茶を頼んだ。


ここで俺にはやらなきゃならない事がある。


八幡「MAXコーヒー下さい。」


いろは「は?」


おうおう、店員も一色も驚いていらっしゃる。


こうやって驚き困った表情を見るのが大好きなのさ(ゲス顔)


いろは「先輩馬鹿なんですか?あるわけないじゃないですか。」


店員「あるよ。」


「「え?」」


店員「はい、マッカン。」


八幡「えっと、ありがとうございます…」


店員「私が個人的に好きでね。マッカン好きに会えて嬉しいよ。」


八幡「はぁどうも…」


うわー…本当にあるとは思わなかった。運が良いのか悪いのか。


一色は笑いを堪えている。さっさと行こう。


いろは「はぁー面白かったです!『MAXコーヒー下さい(ドヤァ』良かったですね、マッカンが本当にあって笑」


うぜぇ!くっそー言わなきゃ良かった。


八幡「うるせぇよ、歌うなら早く歌え。」


いろは「じゃあルールを説明します。名付けて」


なんかキャピキャピした感じのルール説明がうざかったから割愛。


要するにお互い5曲ずつ歌って得点勝負だ。


八幡「歌う歌は何でも良いのか?」


いろは「先輩どうせアニソンしか知らないんですよね?」


ちっばれてら。


八幡「まぁな。別に問題ないだろ。」


いろは「という事で先輩に土俵を合わせて私もアニソンでいきます!」


八幡「は?お前も?」


いろは「私も結構知ってますよ。」


まぁたしかに知ってたけど。


まぁいいか。これなら俺でも楽しめそうな感じではある。


燃えて来た。負けてたまるか。


あれ?何でやる気出しちゃってるんだ?完全に乗せられてる証拠だな。


ま、まぁあいつの誕生日だし(汗)


いろは「さぁ、歌いましょう。私から交互に歌っていきます。」


八幡「了解。」


いろは「では私はまずこれでいきます!」


♪握ったメッセージ that's rising hope♪


うわっ声変わりすぎだろ、こんな声出るのか。


♪孤独なまま時が経ったって

逃げる事覚えたって♪


87,2点


いろは「ふふーん、驚きました?」


八幡「ああ、そんなしっかりした声出せたんだな、意外だった。」


いろは「ギャップ萌えしました?」


八幡「いつもの声が完全に狙って作ってることが分かって残念だ。」


いろは「ええ!?違いますよー!狙ってません、素ですよこの声は!」


八幡「まぁギャップ萌えを狙ってたのなら普段がしっかりした声なのが急に可愛くなる方が良いかな。」


いろは「うう…たしかにそうかもです。」


八幡「次は俺だな。じゃあ俺も少し意外な歌を歌うとしよう。」


♪恥ずかしがりの苺ちゃんでも

悪い娘ぶったレースの黒でも♪


85.9点


八幡「これを知ってる人がどれほどいるか。」


いろは「何ですかこの歌。犯罪の匂いがしますので通報します。」


八幡「いやいや、やめて。俺歌を歌っただけだから。何も悪い事してないから。」


いろは「意外というか先輩が変態だと分かった今は先輩に合ってると思えます。」


八幡「え、辛いなそれは。」


いろは「もういいです、次私ですから。次もかっこいい系でいきましょう。」


♪君が描いた未来の世界は

いつかの空に導かれて♪


89,6点


八幡「かっこいいのは良いけど得点高くない?勝てる気しないんだけど。」


いろは「自分でも驚いてます。こんなに点取れる事なかなかないです。」


八幡「どんだけ勝ちたいんだよ…」


いろは「次は先輩ですよ!」


八幡「はいはい。んじゃ次は…」


♪伝えに来たよ傷跡辿って

世界に押し潰されてしまう前に♪


87,4点


八幡「ふう、あんまり点伸びねぇな。」


いろは「先輩…」


八幡「え、なに?」


いろは「めっちゃカッコ良かったです。やばいです。なにいい感じに歌っちゃってるんですか。」


八幡「え、ああごめん…?」


何で謝ってんだ俺は。


いろは「まぁ歌詞はさっきの歌の方が先輩に合ってますが。」


八幡「おい、上げて落とすな。」


いろは「結構先輩の歌が響いてる中、3曲目は可愛い系でいきます。」


俺の歌はそんなに良かったの?その割に点数は大分負けているが。


いろは「では、次歌うのはこの曲!」


♪まみむめモンブラン

やい 故 ヨーグルト♪


88,9点


いろは「なんか歌ってて恥ずかしかったですけどどうでした?」


八幡「あーいや、なんかやばかった。」


いろは「何ですかそのてきとうな感想は。」


八幡「中毒性あるなやっぱ。宗教的なの開けるかもしれない。」


いろは「そこまでですか?てことは先輩はもう私に心酔したって事でいいですね?」


八幡「いや、小町が歌った時に既にやられてるから。」


いろは「小町ちゃんも歌ったんですか…」


八幡「さてと、次は俺だな。これでいこう。」


♪さぁ行こう 立ち止まる事なく

流れる時に負けないように♪


88,8点


8のゾロ目だ。八幡だけに。


八幡「ああ疲れた。無理に声が出し過ぎた感があるな。」


いろは「なにいい歌2連発してるんですかこれで私を落とそうって魂胆ですかもうけっこうやばいのでそろそろその喉と腐った目は潰れてくださいごめんなさい。」


ひでぇよ。てか目まで潰さなくてもいいだろ。


いろは「ハアハア では、次は、私、ですね…」


早口で喋ったせいで息切れしてんじゃん。


いろは「この歌はアニソンで良いですか?」


八幡「あーそれは良いんじゃないか。俺も知ってるし歌って良いよ。」


いろは「へぇー知ってるんですか。先輩も女子中高生みたいにキャーキャー言ってるんですかキモいです。」


八幡「言ってねぇよ。はよ歌え。」


いろは「ではいきます!」


♪好きで好きでたまんなくて嘘をついた

香り付きのリップも覚えたてメイクだって♪


91,1点


いろは「出ました高得点!どうでした?歌も私も可愛かったでしょう!」


八幡「何つーか、何もかも計算尽くのあざとさでできてるお前が歌うと微妙だ。」


いろは「ええ!?」


八幡「これ歌ってる子はもっと純粋だと思うんだよなぁ。」


いろは「出た〜。そういう幻想を女の子に対して持ってる男は絶対モテません!」


八幡「うるせぇ。歌に対しての感想なんだから別に良いだろ。」


いろは「取り敢えずあの方の右手で殴られてはどうですか?もしかしたらその腐った目もおまけで消してくれるかも。」


八幡「俺の目は幻想でも魔術でもねぇよ。」


いろは「あの歌歌えば大抵の男は落とせると思ったんですけどねぇ。先輩はやっぱり悪い意味で普通じゃないですね。」


八幡「そういう所が問題なんだよ。まぁいいや次はそうだな、お前に合わせてこれにする。」


♪変わらないね泣き顔余裕で負けちゃうよ

嘘じゃないってマジ顔♪


92,5点


いろは「得点超えてきましたね…」


八幡「まぁな。俺はこの歌には気合が入る。」


いろは「シスコンですもんね。」


八幡「シスコンではない。妹を愛してるだけだから。」


いろは「その余計な愛がこの高得点を叩き出したわけですか…」


余計とは何だ失礼な。


さて、次でお互いラストだ。


いろは「締めの一曲です。もちろん十八番は残ってますよね?」


八幡「ああ、まぁ一応は。」


いろは「では、これで決めます!」


♪ヤバいんです 助けてください

いつものドアをダッシュで開けて♪


♪計算はバッチリ 得意の上目遣い

落としたい人がいます♪


94,8点


いろは「きました!過去最高得点!」


八幡「何だ今の歌は。お前が作詞したの?」


いろは「さあ?どうでしょうね♪」


八幡「得点たっかいなおい。これもうやばいんじゃないのかな。」


いろは「さあさあ!先輩の番ですよ。早く選曲してください!」


八幡「じゃあこれで…」


♪キラリ 青い空で光った

airplane 彼方の空の彼方まで♪


♪ヒコーキ雲が滲んで消えてしまう前に

逢いたいと言えていたなら wow♪


95.9点


いろは「いやいやいや、確かに上手かったですけど!この点おかしくないですか!?これ女の人の歌ですよ!」


八幡「そんなものは神の意志でどうにでもなるんだよ。色々都合ってのがあるんだろ。」


いろは「意味がわかりませんが仕方ないです。得点の合計を出しましょう。」


いろは 451.6点

八幡 450.5点


八幡「うわっ1.1点差かよ。」


いろは「危なかったですけど私の勝ちですね!先輩は罰ゲームです!」


いい感じにギリギリの点差つけやがって。


八幡「分かった分かった。飯食う間に考えとくんだろ。じゃあサイゼ行くか。」


いろは「あの、まだ時間あるんで一緒に歌いませんか?」


八幡「一緒に?やだよ。」


いろは「即答ですか…いいじゃないですか。こんなチャンスもう無いですよ。」


無くていいんだよな…


八幡「まぁいいか。今日はお前に付き合うって事になってるからな…」


いろは「付き合う……はっ、そ、そうです。というわけでこれを歌います!」


八幡「おい、やっぱやめよう。」


いろは「いーえ!決定事項です。さぁ始まりますよ!」


八幡「マジかよ…」


♪「ねぇ、こっちおいでよ、なんて」♪

♪「えーっと、聞こえてますよ、なんて」♪


♪please please こっちおいでよ

アゲてこ hey DJ party “k”night♪


♪「「好きだよ」」♪


ぐおぉおおおおおぉ…何でこんなことしてんだ俺は…しかも一色ととは…


小町ならともかく、いや小町とでも歌うのは厳しい。というか小町の方が歌ってくれないだろう。


八幡「恥ずかし過ぎる…これ既に罰ゲームじゃないのか…」


いろは「はぁ〜…最高でした!」


八幡「何でそんなに元気なんだよ…」


いろは「いやいや、先輩ちょーかっこよかったですよ?これから常に歌ってたら良いんじゃないですか?」


八幡「んな事できるかよ…」


いろは「大満足です!ご飯食べましょう!」


俺はそのまま引きずられるように、というか引きずられていった。


やっぱ歌を聴くのと歌うのでは大きな違いがあるらしい。流石にあの歌をしかも一色と歌う事になるとは…


もうだめだ、帰ったら布団の中で恥ずかしさに悶えよう。


一色に夢中になってるそこのあなた、このカラオケの記憶買い取りませんか?いや買い取って下さいお願いします。


後書き

知ってる歌はありましたか?選曲は私の完全な好みです。
いろはが歌ったのは
rising hope、courage 、sweets parade、可愛くなりたい、かしこガール
八幡は
終わりなきパンツ、sign、one day、テレカクシ思春期、hello alone です。
最後のは東京ウィンターセッション
知らない歌があったら是非聴いてみて下さい。
特に最後のは八幡といろはが一緒に歌ってると想像するだけで3年分ニヤニヤできます。


このSSへの評価

2件評価されています


SS好きの名無しさんから
2019-10-29 21:55:25

SS好きの名無しさんから
2018-04-11 01:55:54

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SS好きの名無しさんから
2018-04-11 01:55:56

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